JP2002070769A - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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JP2002070769A
JP2002070769A JP2000258073A JP2000258073A JP2002070769A JP 2002070769 A JP2002070769 A JP 2002070769A JP 2000258073 A JP2000258073 A JP 2000258073A JP 2000258073 A JP2000258073 A JP 2000258073A JP 2002070769 A JP2002070769 A JP 2002070769A
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隆英 伊藤
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/08Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
    • F04C18/082Details specially related to intermeshing engagement type pumps
    • F04C18/088Elements in the toothed wheels or the carter for relieving the pressure of fluid imprisoned in the zones of engagement
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
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    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/0207Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
    • F04C18/0246Details concerning the involute wraps or their base, e.g. geometry
    • F04C18/0269Details concerning the involute wraps
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクロールの加工に要する手間やコストを削
減でき、しかも安全に駆動するスクロール圧縮機を提供
する 【解決手段】 端板の一側面に渦巻き状の壁体12bを
有する固定スクロールと、端板13aの一側面に渦巻き
状の壁体13bを有し、壁体12b,13bどうしをか
み合わせて公転旋回運動する旋回スクロールとを備え、
壁体12bは段付き形状とされ、端板13aの一側面は
段付き形状とされたスクロール圧縮機において、壁体1
2bの2分割された上縁の各部位どうしを繋ぐ連結縁と
端板13aの2分割された一側面の各部位どうしを繋ぐ
連結壁面との接触によって画成される2つの圧縮室Cを
連通する連通路Pを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置や冷
凍装置等に具備されるスクロール圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】スクロール圧縮機は、固定スクロールと
旋回スクロールとを渦巻き状の壁体どうしを組み合わせ
て配置し、固定スクロールに対し旋回スクロールを公転
旋回運動させることで壁体間に形成される圧縮室の容積
を漸次減少させて該圧縮室内の流体の圧縮を行うもので
ある。
【0003】スクロール圧縮機の設計上の圧縮比は、圧
縮室の最小容積(壁体どうしのかみ合いが外れて圧縮室
が消滅する直前の容積)に対する、圧縮室の最大容積
(壁体どうしがかみ合って圧縮室が形成された時点の容
積)の比であり、次式(I)で表される。 Vi={A(θsuc)・L}/{A(θtop)・L}=A(θsuc)/A(θtop) … (I) (I)式において、A(θ)は旋回スクロールの旋回角θに
応じて容積を変化させる圧縮室の旋回面に平行な断面積
を表す関数、θsucは圧縮室が最大容積となるときの旋
回スクロールの旋回角、θtopは圧縮室が最小容積とな
るときの旋回スクロールの旋回角、Lは壁体どうしのラ
ップ(重なり)長である。
【0004】従来、スクロール圧縮機の圧縮比Viの向
上を図るには、両スクロールの壁体の巻き数を増やして
最大容積時の圧縮室の断面積A(θ)を大きくする手法が
採られてきた。しかしながら、壁体の巻き数を増やす従
来の手法ではスクロールの外形が拡大して圧縮機自体が
大型化するため、大きさの制限が厳しい自動車用等の空
気調和装置には採用し難いという問題点があった。
【0005】上記の問題点を解決すべく、特公昭60-179
56号には、固定スクロール、旋回スクロールともに壁体
の渦巻き状の上縁を中心側が低く外周端側が高い段付き
形状とし、さらにこの上縁の段付き形状に対応して、両
スクロールともに端板の側面を中心側が高く外周端側が
低い段付き形状としたスクロール圧縮機が提案されてい
る。
【0006】上記スクロール圧縮機において、最大容積
時の圧縮室のラップ長をLl、最小容積時の圧縮室のラ
ップ長をLsとすると、設計上の圧縮比Vi’は次式(I
I)で表される。 Vi’={A(θsuc)・Ll}/{A(θtop)・Ls} … (II) (II)式においては、最大容積時の圧縮室のラップ長Ll
が最小容積時の圧縮室のラップ長Lsよりも大きく、L
l/Ls>1となるから、壁体の巻き数を増やさなくて
も、設計上の圧縮比を向上させることが可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにスクロー
ルに段付き形状を採用した圧縮機においては、スクロー
ルの加工に手間が掛かり、しかもコスト高となるという
問題がある。そこで、固定スクロール、旋回スクロール
いずれか一方のスクロールの壁体にのみ段差を設け、こ
れに対応するべく他方のスクロールの端板にのみ段差を
設けたスクロール圧縮機が提案されている(特公昭60-1
7956号の第8図参照)。この圧縮機では、壁体の段差加
工、および端板の段差加工が両スクロールで1カ所ずつ
で済み、加工性が高いことが認められる。
【0008】しかしながら、上記のようなスクロール圧
縮機では、スクロール圧縮機構の中央を挟んで正対する
2つの圧縮室の容積が、圧縮の過程で等しくならない状
態が存在する。そのため、実際に駆動すると2つの圧縮
室間で圧力バランスが崩れ、最悪の場合は圧縮機の内部
構造を破壊する要因となることが予想される。
【0009】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、スクロールに段付き形状を採用したスクロール
圧縮機において、スクロールの加工に要する手間やコス
トを削減でき、しかも安全に駆動させることができるス
クロール圧縮機を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、次のような構成のスクロール圧縮機を
採用する。すなわち請求項1記載のスクロール圧縮機
は、端板の一側面に立設された渦巻き状の壁体を有し、
定位置に固定された固定スクロールと、端板の一側面に
立設された渦巻き状の壁体を有し、前記各壁体どうしを
かみ合わせて自転を阻止されつつ公転旋回運動可能に支
持された旋回スクロールとを備え、前記固定スクロール
または前記旋回スクロールのいずれか一方に具備される
前記壁体の上縁は、複数の部位に分割されかつ該部位の
高さが渦方向の中心側で低く外周端側で高くなる段付き
形状とされ、前記固定スクロールまたは前記旋回スクロ
ールのいずれか他方に具備される前記端板の一側面は、
前記上縁の各部位に対応し、その高さが渦方向の中心側
で高く外周端側で低くなる複数の部位を有する段付き形
状とされたスクロール圧縮機であって、複数に分割され
た前記上縁の各部位どうしを繋ぐ連結縁と複数に分割さ
れた前記一側面の各部位どうしを繋ぐ連結壁面との接触
によって画成される2つの圧縮室を連通する連通路が設
けられていることを特徴とする。
【0011】請求項2記載のスクロール圧縮機は、請求
項1記載のスクロール圧縮機において、前記一方に吐出
ポートが設けられていることを特徴とする。
【0012】請求項3記載のスクロール圧縮機は、請求
項1または2記載のスクロール圧縮機において、前記連
通路の両端が、前記圧縮室を画成する前記壁体の外側面
と内側面とが同時に噛み合う2つの箇所にそれぞれ開口
していることを特徴とする。
【0013】本発明に係るスクロール圧縮機において
は、正対する2つの圧縮室が圧縮のある過程で容積を異
ならせてしまうが、当該の圧縮過程において連通路を通
じて両圧縮室間で流体が流通するため、内部圧力の不均
衡が是正される。これにより、圧縮機を安全に駆動させ
ることができる。
【0014】また、固定スクロール、旋回スクロールい
ずれか一方のスクロールの壁体にのみ段差を設け、これ
に対応するべく他方のスクロールの端板にのみ段差を設
けることにより、スクロールの加工が従来に比べて簡単
になり、加工性が向上するとともに加工に要するコスト
を削減することができる。
【0015】さらに、段差をもたないスクロールに吐出
ポートを設けることにより、吐出ポート内容積が減少
し、吐出ポートから圧縮室への流体の逆流による動力損
失が抑えられるので、圧縮効率の向上が図れる。
【0016】請求項4記載のスクロール圧縮機は、端板
の一側面に立設された渦巻き状の壁体を有し、定位置に
固定された固定スクロールと、端板の一側面に立設され
た渦巻き状の壁体を有し、前記各壁体どうしをかみ合わ
せて自転を阻止されつつ公転旋回運動可能に支持された
旋回スクロールとを備え、前記各壁体の上縁は、複数の
部位に分割されかつ該部位の高さが渦方向の中心側で低
く外周端側で高くなる段付き形状とされ、同じく前記各
端板の一側面は、前記上縁の各部位に対応し、その高さ
が渦方向の中心側で高く外周端側で低くなる複数の部位
を有する段付き形状とされたスクロール圧縮機におい
て、前記固定スクロールまたは前記旋回スクロールのい
ずれか一方の前記上縁の段差が他方の前記上縁の段差よ
り大きく、前記他方の前記一側面の段差が前記一方の前
記一側面の段差より小さく設定され、さらに複数に分割
された前記上縁の各部位どうしを繋ぐ連結縁と複数に分
割された前記一側面の各部位どうしを繋ぐ連結壁面との
接触によって画成される2つの圧縮室を連通する連通路
が設けられていることを特徴とする。
【0017】請求項5記載のスクロール圧縮機は、請求
項4記載のスクロール圧縮機において、前記他方に吐出
ポートが設けられていることを特徴とする。
【0018】請求項6記載のスクロール圧縮機は、請求
項3または4記載のスクロール圧縮機において、前記連
通路の両端が、前記圧縮室を画成する前記壁体の外側面
と内側面とが同時に噛み合う2つの箇所にそれぞれ開口
していることを特徴とする。
【0019】本発明に係るスクロール圧縮機において
は、正対する2つの圧縮室が圧縮のある過程で容積を異
ならせてしまうが、当該の圧縮過程において連通路を通
じて両圧縮室間で流体が流通するため、内部圧力の不均
衡が是正される。これにより、圧縮機を安全に駆動させ
ることができる。
【0020】また、段差の小さいスクロールに吐出ポー
トを設けることにより、吐出ポート内容積が減少し、吐
出ポートから圧縮室への流体の逆流による動力損失が抑
えられるので、圧縮効率の向上が図れる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に係るスクロール圧縮機の
第1の実施形態を図1ないし図9に示して説明する。図
1は本実施形態におけるスクロール圧縮機の全体構成を
示す断面図である。図において符号11はハウジングを
示しており、このハウジング11は、カップ状に形成さ
れたハウジング本体11aと、ハウジング本体11aの
開口端側に固定された蓋板11bとで構成されている。
【0022】ハウジング11の内部には、固定スクロー
ル12および旋回スクロール13からなるスクロール圧
縮機構が配設されている。固定スクロール12は、端板
12aの一側面に渦巻き状の壁体12bを立設された構
成となっている。旋回スクロール13は、固定スクロー
ル12と同様に端板13aの一側面に渦巻き状の壁体1
3bを立設された構成となっており、特に壁体13b
は、固定スクロール12側の壁体12bと同一形状をな
している。また、壁体12b,13bの上縁には、後述
する圧縮室Cの気密性を高めるためのチップシール2
7,28が配設されている(これらチップシール27,
28については後述する)。
【0023】固定スクロール12は、ボルト14によっ
てハウジング本体11aに締結されている。旋回スクロ
ール13は、固定スクロール12に対して相互に公転旋
回半径だけ偏心しかつ180゜だけ位相をずらした状態
で、壁体12b,13bどうしをかみ合わせて組み付け
られており、蓋板11bと端板13aとの間に設けられ
た自転阻止機構15によって自転を阻止されつつ公転旋
回運動可能に支持されている。
【0024】固定スクロール12には、スクロール圧縮
機構の中心を挟んで正対する2つの圧縮室(後に詳述す
るが、端板12a,13a、壁体12b,13bに区画
され、かつ連結縁12eと連結壁面13hとの接触によ
って画成されるCa,Cb)どうしを連通する連通路Pが
設けられている。また、旋回スクロール13には、スク
ロール圧縮機構の中心を挟んで正対する2つの圧縮室
(後に詳述するCa0,C b0)を連通する連通路P0が設
けられている。
【0025】連通路Pは固定スクロール12に複数の孔
を穿通し不要な箇所を塞ぐ等して形成されており、その
一端が連結縁12eに近接する壁体12bの外側面
(背)に沿うように設けられ、他端がスクロール圧縮機
構の中央を挟んで正対する壁体12bの内側面(腹)に
沿うように設けられている。連通路Pの両端は、壁体1
2bの外側面と内側面とが同時に噛み合う2つの箇所に
それぞれ開口することになる。
【0026】連通路P0も上記と同様に旋回スクロール
13に複数の孔を穿通し不要な箇所を塞ぐ等して形成さ
れており、その一端が連結壁面13hと壁体13bとの
境界に近接する壁体13bの外側面(背)に沿うように
設けられ、他端がスクロール圧縮機構の中央を挟んで正
対する壁体13bの内側面(腹)に沿うように設けられ
ている。連通路P0の両端は、壁体13bの外側面と内
側面とが同時に噛み合う2つの箇所にそれぞれ開口する
ことになる。
【0027】蓋板11bには、クランク16aを備える
回転軸16が貫通され、ベアリング17a,17bを介
して蓋板11bに回転自在に支持されている。
【0028】旋回スクロール13側の端板13aの他端
面の中央には、ボス18が突設されている。ボス18に
は、クランク16aの偏心部16bが軸受19およびド
ライブブッシュ20を介して回動自在に収容されてお
り、旋回スクロール13は回転軸16を回転させること
によって公転旋回運動するようになっている。回転軸1
6には、旋回スクロール13に与えられたアンバランス
量を打ち消すバランスウェイト21が取り付けられてい
る。
【0029】また、ハウジング11の内部には、固定ス
クロール12の周囲に吸入室22が形成され、さらにハ
ウジング本体11aの内底面と端板12aの他側面とに
区画されて吐出キャビティ23が形成されている。
【0030】ハウジング本体11aには、吸入室22に
向けて低圧の流体を導く吸入ポート24が設けられ、固
定スクロール12側の端板12aの中央には、容積を漸
次減少させながら中心に移動してきた圧縮室Cから吐出
キャビティ23に向けて高圧の流体を導く吐出ポート2
5が設けられている。端板12aの他側面中央には、所
定の大きさ以上の圧力が作用した場合にのみ吐出ポート
25を開く吐出弁26が設けられている。
【0031】図2は固定スクロール12、旋回スクロー
ル13それぞれの斜視図である。固定スクロール12側
の壁体12bは、その渦巻き状の上縁が2つの部位に分
割され、かつ渦の中心側で低く外周端側で高い段付き形
状となっている。旋回スクロール13側の壁体13b
は、壁体12bと同じく渦巻き状をなすものの段付き形
状とはなっておらず、上縁は面一に形成されている。
【0032】また、固定スクロール12側の端板12a
は、壁体13bの上縁に対応し、一側面が面一に形成さ
れている。旋回スクロール13側の端板13aは、壁体
12bの段付き形状に対応し、一側面の高さが渦方向の
中心で高く外周端で低くなる2つの部位を有する段付き
形状となっている。
【0033】壁体12bの上縁は、中心寄りに設けられ
た低位の上縁12cと外周端寄りに設けられた高位の上
縁12dの2つの部位に分けられ、隣り合う上縁12
c,12d間には、両者を繋いで旋回面に垂直な連結縁
12eが存在している。
【0034】また、端板13aの底面は、中心寄りに設
けられた底の浅い底面13fと外周端寄りに設けられた
底の深い底面13gの2つの部位に分けられ、隣り合う
底面13f,13g間には、両者を繋いで垂直に切り立
つ連結壁面13hとが存在している。
【0035】連結縁12eは、壁体12bを旋回スクロ
ール13の方向から見ると壁体12bの内外両側面に滑
らかに連続し壁体12bの肉厚に等しい直径を有する半
円形をなしている。また、連結壁面13hは、端板13
aを旋回軸方向から見ると旋回スクロール13の旋回に
伴って連結縁12eが描く包絡線に一致する円弧をなし
ている。
【0036】図3に示すように、壁体12bにおいて上
縁12cと連結縁12eとが突き合う部分には、リブ1
2iが設けられている。リブ12iは、応力集中を避け
るため上縁12cと連結縁12eとに滑らかに連続する
凹曲面をなして壁体12bと一体に形成されている。
【0037】端板13aにおいて底面13gと連結壁面
13hとが突き合う部分にも、肉盛りしたようにリブ1
3jが設けられている。リブ13jは、応力集中を避け
るため底面13gと連結壁面13hとに滑らかに連続す
る凹曲面をなして壁体13bと一体に形成されている。
【0038】壁体12bにおいて上縁12c,12eが
突き合う部分は、組み付け時にリブ13jとの干渉を避
けるためにそれぞれ面取りされている。
【0039】さらに、壁体12bの上縁12c,12d
にはチップシール27c,27dが、連結縁12eには
チップシール27eがそれぞれ配設されている。また、
壁部13の上縁13cにはチップシール28が配設され
ている。
【0040】チップシール27c,27dは渦巻き状を
なし、上縁12cに渦方向に沿って形成された溝12
k,12lに嵌合されており、圧縮機の運転時には溝1
2k,12lに導入される高圧の流体により背圧を受
け、底面13f,13gに押し当てられてシールとして
の機能を発揮する。
【0041】チップシール28も渦巻き状をなし、上縁
13cに渦方向に沿って形成された溝13kに嵌合され
ており、圧縮機の運転時には溝13kに導入される高圧
の流体により背圧を受け、底面12fに押し当てられて
シールとしての機能を発揮する。
【0042】チップシール27eは棒状をなし、連結縁
12eに沿って形成された溝12mに嵌合されるととも
に溝12mからの離脱を防止する構造を採用されてお
り、圧縮機の運転時には後述するように図示しない付勢
手段によって連結壁面13hに押し当てられてシールと
しての機能を発揮する。
【0043】固定スクロール12に旋回スクロール13
を組み付けると、低位の上縁12cが底の浅い底面13
fに当接し、高位の上縁12dが底の深い底面13gに
当接する。同時に、上縁13cが底面12fに当接す
る。これにより、両スクロール間には向かい合う端板1
2a,13aと壁体12b,13bとに区画されて圧縮
室Cが形成される。
【0044】上記のように構成されたスクロール圧縮機
について、駆動時における流体圧縮の過程を図4ないし
図7に示して順に説明する。図4に示す状態では、壁体
12bの外周端が壁体13bの外側面に当接するととも
に、壁体13bの外周端が壁体12bの外側面に当接
し、端板12a,13a、壁体12b,13b間に流体
が封入され、スクロール圧縮機構の中心を挟んで正対し
た位置に、最大容積の圧縮室Ca,Cbが2つ画成され
る。連結縁12eと連結壁面13hとはこの時点で摺接
を開始し、圧縮室Cbと先行する圧縮室Cb 0はそれぞれ
個別に密閉された状態となる。
【0045】図4の状態から旋回スクロール13がπ/
2だけ旋回し図5に示す状態に至る過程では、圧縮室C
a,Cbがそれぞれ密閉状態を保ちながら中心に向けて進
行し、漸次容積を減少させて流体を圧縮する。先行する
圧縮室Ca0,Cb0もそれぞれ密閉状態を保ちながら中心
に向けて進行し、漸次容積を減少させて引き続き流体を
圧縮する。この過程では、連結縁12eと連結壁面13
hとの摺接が継続されており、圧縮室Cbと先行する圧
縮室Cb0はそれぞれ個別に密閉された状態が保たれる。
【0046】図5の状態から旋回スクロール13がπ/
2だけ旋回し図6に示す状態に至る過程では、圧縮室C
a,Cbがそれぞれ密閉状態を保ちながら中心に向けて進
行し、漸次容積を減少させてさらに流体を圧縮する。先
行する圧縮室Ca0,Cb0もそれぞれ密閉状態を保ちなが
ら中心に向けて進行し、漸次容積を減少させて引き続き
流体を圧縮する。この過程でも、連結縁12eと連結壁
面13hとの摺接が継続されており、圧縮室Cbと先行
する圧縮室Cb0がそれぞれ個別に密閉された状態が保た
れる。
【0047】図6に示す状態では、外周端に近い壁体1
3bの内側面とその内方に位置する壁体12bの外側面
との間には、後に圧縮室となる空間Ca1が画成され、外
周端に近い壁体12bの内側面とその内方に位置する壁
体13bの外側面との間には、後に圧縮室となる空間C
b1が画成され、空間Ca1,Cb1には吸入室22から低圧
の流体が流入する。圧縮室Ca,Cbがそれぞれ密閉状態
を保ちながら中心に向けて進行し、漸次容積を減少させ
てさらに流体を圧縮する。先行する圧縮室Ca0,Cb0
この時点で最小容積となり、流体を所定圧まで昇圧させ
吐出ポート25を通じて吐出する。この時点までは、連
結縁12eと連結壁面13hとの摺接が継続されてお
り、圧縮室Cbと先行する圧縮室Cb0はそれぞれ個別に
密閉された状態が保たれるが、直後に解消される。
【0048】図6の状態から旋回スクロール13がπ/
2だけ旋回し図7に示す状態に至る過程では、空間
a1,Cb1が大きさを拡大しながら中心に向けて進行
し、空間C a1,Cb1に先行する圧縮室Ca,Cbもそれぞ
れ密閉状態を保ちながら中心に向けて進行し、漸次容積
を減少させて流体を圧縮する。この過程では、連結縁1
2eと連結壁面13hとの摺接は解消されており、中心
を挟んで正対する2つの圧縮室Ca,Cbは連通状態とな
って均圧される。
【0049】図7の状態から旋回スクロール13がさら
にπ/2だけ旋回し再び図4に示す状態に至る過程で
は、空間Ca1,Cb1がさらに大きさを拡大しながらスク
ロール圧縮機構の中心に向けて進行し、先行する圧縮室
a,Cbはそれぞれ密閉状態を保ちながら中心に向けて
進行し、漸次容積を減少させて流体を圧縮する。この過
程でも、連結縁12eと連結壁面13hとの摺接は解消
されており、中心部を挟んで相対する2つの圧縮室
a,Cbは連通状態となって均圧される。
【0050】最大容積から最小容積(吐出弁26開放時
の容積)に至る圧縮室の大きさの変遷は、 過程A;(図4における圧縮室Ca→図5における圧縮
室Ca→図6における圧縮室Ca→図7における圧縮室C
a→図4における圧縮室Cb0→図5における圧縮室Cb0
→図6における圧縮室Cb0)、または 過程B;(図4における圧縮室Cb→図5における圧縮
室Cb→図6における圧縮室Cb→図7における圧縮室C
b→図4における圧縮室Ca0→図5における圧縮室Ca0
→図6における圧縮室Ca0) と見なせる。ここで、それぞれの状態における圧縮室を
展開した形状を図8に示す。なお、上記2つの過程で
は、同じタイミングでも圧縮室Ca,Cbの容積が異なる
ときがあるので、両者の形状を比較できるように並記す
ることにする。
【0051】最大容積となる(a)のタイミングでは、
圧縮室Ca,Cbはいずれも短冊状をなし(図4参照)、
旋回軸方向の幅はスクロール圧縮機構の外周端側では底
面12fから上縁12dまでの壁体12bの高さ(もし
くは底面13gから上縁13cまでの壁体13bの高
さ)にほぼ等しいラップ長Llとなり、圧縮室Ca,Cb
の容積は等しい。
【0052】(b)のタイミングでは、圧縮室Ca
(a)の状態と同じく短冊状をなすが、旋回方向の長さ
が短くなる(図5参照)。圧縮室Cbは、旋回軸方向の
幅が途中で狭くなる異形の短冊状に変化し、その幅は中
心側では底面12fから上縁12cまでの高さ(もしく
は底面13fから上縁13cまでの壁体13bの高さ)
にほぼ等しいラップ長Ls(<Ll)となるため、容積
は圧縮室Caより小さくなる。
【0053】(c)のタイミングでは、圧縮室Caも旋
回軸方向の幅が途中で狭くなる異形の短冊状に変化する
(図6参照)。圧縮室Cbは、ラップ長Llの部分が短
く、ラップ長Lsの部分が長くなる。なお、圧縮室Ca
のラップ長Llの部分の長さは圧縮室Cbのそれより長
く、圧縮室Caのラップ長Lsの部分の長さは圧縮室C b
のそれより短くなるため、容積は圧縮室Caの方が大き
くなる。
【0054】(d)のタイミングでは、圧縮室Ca,Cb
はともに中心側に移動することで旋回方向の長さがさら
に短くなる(図7参照)。ここでも、圧縮室Caのラッ
プ長Llの部分の長さは圧縮室Cbのそれより長く、圧
縮室Caのラップ長Lsの部分の長さは圧縮室Cbのそれ
より短いため、容積は圧縮室Caの方が大きい。
【0055】(e)のタイミングでは、圧縮室Cb0,C
a0はともに中心側に移動することで旋回方向の長さがさ
らに短くなる(図4参照)。しかも、圧縮室Ca0はラッ
プ長Llの部分が消滅してしまい、幅が均一(ラップ長
Ls)な短冊状となる。
【0056】(f)のタイミングでは、圧縮室Cb0,C
a0はともに中心側に移動することで旋回方向の長さがさ
らに短くなる(図5参照)。
【0057】最小容積となる(g)のタイミングでは、
圧縮室Ca0,Cb0はともにラップ長Llの部分が消滅し
てしまい、幅が均一(ラップ長Ls)な短冊状となる
(図6参照)。この後は吐出弁26が開放して吐出ポー
ト25から流体が吐出される。
【0058】上記スクロール圧縮機を駆動させた場合、
図8からわかるように、正対する2つの圧縮室の容積が
(b)〜(f)の過程で異なり、両圧縮室間で内部圧力
が釣り合わない状態に陥ってしまう。ただし、(c)〜
(e)間では連結縁12eと連結壁面13hとのとの摺
接が解消されるので、実際に内部圧力の不均衡状態が生
じるのは、(a)〜(c)の過程と(e)〜(g)の過
程とである。
【0059】そこで、上記スクロール圧縮機において
は、(a)〜(c)の過程において正対する圧縮室
a,Cb間で連通路Pを通じて流体が流通し、両圧縮室
間の内部圧力の不均衡が是正される。また、(e)〜
(g)の過程において正対する圧縮室Ca0,Cb0間で連
通路P0を通じて流体が流通し、両圧縮室間の内部圧力
の不均衡が是正される。
【0060】したがって、上記スクロール圧縮機によれ
ば、圧縮の過程で正対する2つの圧縮室の容積が等しく
ない状態となっても、連通路P,P0を通じて流体が流
通し、内部圧力の不均衡が是正され、正対する圧縮室
(CaとCb、Ca0とCb0)間で圧力バランスが保たれる
ので、圧縮機を安全に駆動することができる。
【0061】また、固定スクロール12の壁体12bに
のみ段差を設け、これに対応するべく旋回スクロール1
3の端板13aにのみ段差を設けることにより、両スク
ロールの加工が従来に比べて簡単になり、加工性が向上
するとともに加工に要するコストを削減することができ
る。
【0062】さらに、段差をもたない固定スクロール1
2に吐出ポート25を設けることにより、吐出ポート2
5内の容積が減少し、吐出ポート25から圧縮室Cへの
流体の逆流による動力損失が抑えられるので、圧縮効率
の向上が図れる。
【0063】なお、本実施形態においては固定スクロー
ル12の壁体12bにのみ段差を設け、これに対応する
べく旋回スクロール13の端板13aにのみ段差を設け
た構成としたが、これとは逆に、旋回スクロール13の
壁体13bにのみ段差を設け、これに対応するべく固定
スクロール12の端板12aにのみ段差を設けた構成と
しても構わない。
【0064】本実施形態においては固定スクロール12
に連通路Pを、旋回スクロール13に連通路P0をそれ
ぞれ設けたが、中央に移動した2つの圧縮室が連続する
場合には、連通路P0を介さずとも流体の流通が行われ
るので、連通路P0を設ける必要はない。
【0065】また、本実施形態においては連結縁12e
が旋回スクロール13の旋回面に垂直に形成され、これ
に対応して連結壁面13hも旋回面に垂直に形成されて
いるが、連結縁12e、連結壁面13hは互いの対応関
係を守っていれば旋回面に垂直である必要はなく、例え
ば旋回面に対して傾斜するように形成しても構わない。
【0066】さらに、本実施形態においては固定スクロ
ール12に1つの段差を有する段付き形状を採用した
が、本発明に係るスクロール圧縮機は段差を複数有する
ものについても実施可能である。
【0067】本発明に係るスクロール圧縮機の第2の実
施形態を図9に示して説明する。なお、上記第1の実施
形態において既に説明した構成要素には同一符号を付し
て説明は省略する。図9は本実施形態におけるスクロー
ル圧縮機の全体構成を示す断面図である。このスクロー
ル圧縮機の特徴は、固定スクロール12、旋回スクロー
ル13がいずれも段付き形状を有している。ただし、壁
体12bの上縁の段差は壁体13bの上縁の段差より大
きく、端板13aの一側面の段差は端板12aの一側面
の段差より小さく設定されている点である。
【0068】上記スクロール圧縮機を駆動させた場合
も、上記第1の実施形態と同様に、正対する2つの圧縮
室の容積がある過程で異なり、両圧縮室間で内部圧力が
釣り合わない状態に陥ってしまうのだが、連通路P,P
0を通じて流体が流通し、両圧縮室間の内部圧力の不均
衡が是正され、正対する圧縮室間で圧力バランスが保た
れるので、圧縮機を安全に駆動することができる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るスク
ロール圧縮機によれば、正対する2つの圧縮室が圧縮の
ある過程で容積を異ならせてしまうが、当該の圧縮過程
において連通路を通じて両圧縮室間で流体が流通するた
め、内部圧力の不均衡が是正される。これにより、圧縮
機を安全に駆動させることができる。
【0070】また、固定スクロール、旋回スクロールい
ずれか一方のスクロールの壁体にのみ段差を設け、これ
に対応するべく他方のスクロールの端板にのみ段差を設
けることにより、スクロールの加工が従来に比べて簡単
になり、加工性が向上するとともに加工に要するコスト
を削減することができる。
【0071】さらに、段差をもたないスクロールに吐出
ポートを設けることにより、吐出ポート内容積が減少
し、吐出ポートから圧縮室への流体の逆流による動力損
失が抑えられるので、圧縮効率の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るスクロール圧縮機の第1の実施
形態を示す側断面図である。
【図2】 固定スクロール、旋回スクロールそれぞれの
斜視図である。
【図3】 上縁と連結縁との間に設けられるリブ、およ
び底面と連結壁面との間に設けられるリブを示す側断面
図である。
【図4】 スクロール圧縮機の駆動時における流体圧縮
の過程を示す状態説明図である。
【図5】 同じく、スクロール圧縮機の駆動時における
流体圧縮の過程を示す状態説明図である。
【図6】 同じく、スクロール圧縮機の駆動時における
流体圧縮の過程を示す状態説明図である。
【図7】 同じく、スクロール圧縮機の駆動時における
流体圧縮の過程を示す状態説明図である。
【図8】 最大容積から最小容積に至る圧縮室の大きさ
の変遷を示す状態説明図である。
【図9】 本発明に係るスクロール圧縮機の第2の実施
形態を示す側断面図である。
【符号の説明】
12 固定スクロール 12a 端板 12b 壁体 12c,12d 上縁 12e 連結縁 12f 底面 13 旋回スクロール 13a 端板 13b 壁体 13c,13d 上縁 13f 底面 13h 連結壁面 P,P0 連通路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端板の一側面に立設された渦巻き状の壁
    体を有し、定位置に固定された固定スクロールと、 端板の一側面に立設された渦巻き状の壁体を有し、前記
    各壁体どうしをかみ合わせて自転を阻止されつつ公転旋
    回運動可能に支持された旋回スクロールとを備え、 前記固定スクロールまたは前記旋回スクロールのいずれ
    か一方に具備される前記壁体の上縁は、複数の部位に分
    割されかつ該部位の高さが渦方向の中心側で低く外周端
    側で高くなる段付き形状とされ、 前記固定スクロールまたは前記旋回スクロールのいずれ
    か他方に具備される前記端板の一側面は、前記上縁の各
    部位に対応し、その高さが渦方向の中心側で高く外周端
    側で低くなる複数の部位を有する段付き形状とされたス
    クロール圧縮機であって、 複数に分割された前記上縁の各部位どうしを繋ぐ連結縁
    と複数に分割された前記一側面の各部位どうしを繋ぐ連
    結壁面との接触によって画成される2つの圧縮室を連通
    する連通路が設けられていることを特徴とするスクロー
    ル圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記一方に吐出ポートが設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載のスクロール圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記連通路の両端が、前記圧縮室を画成
    する前記壁体の外側面と内側面とが同時に噛み合う2つ
    の箇所にそれぞれ開口していることを特徴とする請求項
    1または2記載のスクロール圧縮機。
  4. 【請求項4】 端板の一側面に立設された渦巻き状の壁
    体を有し、定位置に固定された固定スクロールと、端板
    の一側面に立設された渦巻き状の壁体を有し、前記各壁
    体どうしをかみ合わせて自転を阻止されつつ公転旋回運
    動可能に支持された旋回スクロールとを備え、 前記各壁体の上縁は、複数の部位に分割されかつ該部位
    の高さが渦方向の中心側で低く外周端側で高くなる段付
    き形状とされ、同じく前記各端板の一側面は、前記上縁
    の各部位に対応し、その高さが渦方向の中心側で高く外
    周端側で低くなる複数の部位を有する段付き形状とされ
    たスクロール圧縮機において、 前記固定スクロールまたは前記旋回スクロールのいずれ
    か一方の前記上縁の段差が他方の前記上縁の段差より大
    きく、前記他方の前記一側面の段差が前記一方の前記一
    側面の段差より小さく設定され、 さらに複数に分割された前記上縁の各部位どうしを繋ぐ
    連結縁と複数に分割された前記一側面の各部位どうしを
    繋ぐ連結壁面との接触によって画成される2つの圧縮室
    を連通する連通路が設けられていることを特徴とするス
    クロール圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記他方に吐出ポートが設けられている
    ことを特徴とする請求項4記載のスクロール圧縮機。
  6. 【請求項6】 前記連通路の両端が、前記圧縮室を画成
    する前記壁体の外側面と内側面とが同時に噛み合う2つ
    の箇所にそれぞれ開口していることを特徴とする請求項
    3または4記載のスクロール圧縮機。
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