JP2002068169A - 紙製保冷箱 - Google Patents

紙製保冷箱

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JP2002068169A
JP2002068169A JP2000257671A JP2000257671A JP2002068169A JP 2002068169 A JP2002068169 A JP 2002068169A JP 2000257671 A JP2000257671 A JP 2000257671A JP 2000257671 A JP2000257671 A JP 2000257671A JP 2002068169 A JP2002068169 A JP 2002068169A
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JP2000257671A
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Michitaka Takahashi
道隆 高橋
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TANAKA SHIKO KK
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TANAKA SHIKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一枚のシート基材の要所の折り曲げにより組
立てられる箱本体と蓋体からなり、保冷効果が高く耐久
性にも優れた紙製保冷箱を提供する。 【解決手段】 底板1と内底板5a,5bの間に保冷空間6が
形成され、外面板2a,2bと内面板4a,4bの間に保冷空間8
が形成され、外面板2c,2dと内面板4c,4dの間に保冷空間
12が形成されると共に、支持片7a,7b,7cにより保冷空間
6を確保し、内側補強片9a,9bにより保冷空間8を確保
し、高さ補強板10a,10b,10c,10dと仕切板11a,11b,11c,1
1dにより保冷空間12を確保すると共に箱本体の強度を保
持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として鮮魚,貝
類,野菜,果実などの生鮮物を搬送する際に用いる紙製
保冷箱に関し、詳しくは、段ボールや板紙、厚紙等の紙
製板材からなる一枚のシート基材の要所を折り曲げて箱
状に組み立てられる紙製保冷箱に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、鮮魚,貝類,野菜,果実など
の各種生鮮物を搬送する際の鮮度保持や、保管時の積み
上げ荷重,運搬時の落下衝撃等から保護するための保冷
箱として、ウレタンフォームや発泡スチロールからなる
合成樹脂製保冷箱が広く用いられている。
【0003】これら合成樹脂製保冷箱は、保冷性,耐強
度,衝撃吸収性等に優れている反面、使用後の処理に際
して環境に対する悪影響が懸念され、且つリサイクルが
困難である等の理由から、現在では使用が制限される方
向にある。これに対し近年では、合成樹脂製保冷箱の代
替品として、段ボール紙等の紙製板材の要所を折り曲げ
て組み立てられる紙製保冷箱が各種提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら従来の紙製
保冷箱は、その保冷能力や耐強度,耐久性において必ず
しも満足な効果が得られず、例えば実開昭55−173
488号に開示されるように、内面板と外面板の間の隙
間に発泡スチロールなどの断熱材を充填するなどの補強
手段が採られていた。
【0005】本発明はこの様な従来事情に鑑みてなされ
たもので、その目的とする処は、紙製板材からなる一枚
のシート基材の要所を折り曲げて組立てることができ、
保冷能力、耐強度、耐久性において実用に供する程度の
効果が得られ、特に鮮魚,貝類,野菜,果実などの各種
生鮮物を搬送する際に好適に用いることができる紙製保
冷箱を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の紙製保冷箱は、紙製板材からなる一枚の
シート基材(a’)の要所の折り曲げにより組立てられ
る箱本体(a)と、紙製板材からなる一枚のシート基材
(b’)の要所の折り曲げにより組立てられる蓋体
(b)からなり、箱本体は、四角形状の底板(1)と、
該底板の四辺から立ち上がる外面板(2a,2b,2
c,2d)と、夫々の外面板の上端から内側へ折れ曲が
る上縁板(3a,3b,3c,3d)と、夫々の上縁板
の内端から下方へ折れ曲がる内面板(4a,4b,4
c,4d)と、左右の内面板(4c,4d)の下端から
内側へ折れ曲がる内底板(5a,5b)と、夫々の内底
板の左右端と外端から下方へ折れ曲がり内底板と底板の
間に保冷空間(6)を確保する支持片(7a,7b,7
c)と、前後の内面板(4a,4b)の下端から内側へ
折れ曲がり前後の外面板(2a,2b)と内面板(4
a,4b)の間に保冷空間(8)を確保する内側補強片
(9a,9b)を有すると共に、前後の外面板(2a,
2b)の左右端に高さ補強板(10a,10b,10
c,10d)を連設し、且つ前後の内面板(4a,4
b)の左右端に仕切板(11a,11b,11c,11
d)を連設し、それら高さ補強板と仕切板を左右の外面
板(2c,2d)と内面板(4c,4d)の間に挿入し
て、それら内外面板の間に保冷空間(12)を確保する
と共に箱本体の強度を保持するよう形成したことを特徴
とする。
【0007】請求項1の紙製保冷箱によれば、箱本体
(a)と蓋体(b)が共に一枚のシート基材の要所の折
り曲げにより組立てられるものであり、且つ箱本体にお
いて、底板(1)と内底板(5a,5b)の間に保冷空
間(6)が形成され、外面板(2a,2b)と内面板
(4a,4b)の間に保冷空間(8)が形成され、外面
板(2c,2d)と内面板(4c,4d)の間に保冷空
間(12)が形成されると共に、支持片(7a,7b,
7c)により保冷空間(6)を確保し、内側補強片(9
a,9b)により保冷空間(8)を確保し、高さ補強板
(10a,10b,10c,10d)と仕切板(11
a,11b,11c,11d)により保冷空間(12)
を確保すると共に箱本体の強度を保持する。
【0008】また、請求項2の紙製保冷箱は、請求項1
に記載の発明において、高さ補強板(10a,10b,
10c,10d)は、左右の外面板(2c,2d)の幅
方向とほぼ同程度の長さを有し、且つその中間部分にて
長さ方向に対し折り返した状態で、前記保冷空間(1
2)内に収容するよう形成したことを特徴とする。
【0009】請求項2の紙製保冷箱によれば、高さ補強
板(10a,10b,10c,10d)が二つ折り状態
で保冷空間(12)内に収容されるので、保冷空間(1
2)の確保と箱本体の強度保持、及び箱本体の組立て状
態の維持が確実になされる。
【0010】請求項3の紙製保冷箱は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、仕切板(11a,11
b,11c,11d)は、左右の外面板(2c,2d)
の幅方向とほぼ同程度の長さを有し、且つその中間部分
には、上記保冷空間(12)内にて対峙する仕切板(1
1aと11c、11bと11d)同士を互いに係合させ
る差込溝(13a,13b,13c,13d)を設け
て、それら仕切板(11a,11c、11b,11d)
同士が相互に係合した状態で上記保冷空間(12)内に
収容するよう形成したことを特徴とする。
【0011】請求項3の紙製保冷箱によれば、保冷空間
(12)内において、仕切板(11aと11c、11b
と11d)同士が互いに係合する状態で収容されるの
で、保冷空間(12)の確保と箱本体の強度保持、及び
箱本体の組立て状態の維持がより確実になされる。
【0012】請求項4の紙製保冷箱は、蓋体(b)が、
四角形状の天板(20)と、該天板の四辺から下方へ折
れ曲がる周縁板(21a,21b,21c,21d)
と、夫々の周縁板の下端から内側へ折れ曲がる下縁板
(22a,22b,22c,22d)からなる外側蓋体
(b1)と、該外側蓋体(b1)の下面側に連設され前
記箱本体(a)の上面開口部に着脱可能に嵌合する内側
蓋体(b2)からなり、内側蓋体(b2)は、前記左右
の下縁板(22c,22d)の内端から下方へ折れ曲が
る左右の外縁板(30a,30b)と、これら外縁板の
下端から内側へ折れ曲がる左右の内天板(31a,31
b)と、これら内天板の前後端から上方へ折れ曲がる前
後の外縁板(32a,32b,32c,32d)と、左
右の内天板の外端から上方へ折れ曲がる左右の内縁板
(33a,33b)と、これら左右の内縁板(33a,
33b)の上端から内側へ折れ曲がり天板の裏面に摺接
する左右の天体補強板(34a,34b)と、前後の外
縁板(32a,32b,32c,32d)の上端から内
側へ折れ曲がり天体補強板と摺接する前後の差込板(3
5a,35b,35c,35d)からなり、さらに、前
後の下縁板(22a,22b)の内端に、左右の天板補
強板(34a,34b)と前後の差込板(35a,35
b,35c,35d)の間に差し込まれる差込片(36
a,36b,36c,36d)を連設すると共に、左右
の外縁板(30a,30b)と左右の内縁板(33a,
33b)の左右側端には内側へ折れ曲がる補強片(37
a,37b,37c,37d)を連設して内側蓋体の組
立て状態を維持するよう形成したことを特徴とする。
【0013】請求項4の紙製保冷箱によれば、蓋体
(b)において、天板(20)と天板補強板(34a,
34b)の間、及び天板補強板(34a,34b)と内
天板(31a,31b)の間にそれぞれ保冷空間(8
0,81)が形成されると共に、天板補強板(34a,
34b)、差込板(35a〜35d)、差込片(36a
〜36d)、補強片(37a〜37d)の折り込みによ
り、前記保冷空間(80,81)の確保と蓋体の強度保
持、及び蓋体の組立て状態の維持が確実になされる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面を参照して説明する。図1は箱本体a用のシート
基材a’を、図2〜図4はそのシート基材a’の要所を
折り曲げることによる箱本体aの組立て手順を、図5は
蓋体b用のシート基材b’、図6〜図8はそのシート基
材b’の要所を折り曲げることによる蓋体bの組立て手
順を、図9は箱本体aと蓋体bを組立てた状態を、図1
0は要部の断面をそれぞれ示す。
【0015】シート基材a’、b’は、この種技術分野
において周知な紙製板材、例えば耐水性,撥水性等を有
する積層段ボール等からなる板紙を、図1、図5に示す
形状に型抜きし、且つ所定複数箇所に、内側への折線と
外側への折線を設けて形成される。
【0016】まず、箱本体aについて説明する。箱本体
a用のシート基材a’は図1に示すように、長方形状の
底板1と、この底板1の四辺の折線50a,50bから
立ち上がる外面板2a,2b,2c,2dと、夫々の外
面板2a〜2d上端の折線51から内側へ折れ曲がる上
縁板3a,3b,3c,3dと、夫々の上縁板3a〜3
d内端の折線52から下方へ折れ曲がる内面板4a,4
b,4c,4dと、左右の内面板4c,4d下端の折線
53から内側へ折れ曲がる内底板5a,5bを有する。
【0017】またシート基材a’は、夫々の内底板5
a,5b左右端と外端の折線54から下方へ折れ曲がり
内底板5a,5bと底板1の間に保冷空間6を確保する
支持片7a,7b,7cと、前後の内面板4a,4b下
端の折線55から内側へ折れ曲がり前後の外面板2a,
2bと内面板4a,4bの間に保冷空間8を確保する内
側補強片9a,9bを有する。さらにシート基材a’
は、前後の外面板2a,2b左右端の折線56から高さ
補強板10a,10b,10c,10dを連設し、且つ
前後の内面板4a,4b左右端の折線57から仕切板1
1a,11b,11c,11dを連設する。そうして、
それら高さ補強板10a〜10dと仕切板11a〜11
dを左右の外面板2c,2dと内面板4c,4dの間に
挿入して、それら内外面板2c,4c、2d,4dの間
に保冷空間12を確保すると共に箱本体の強度を保持し
得るよう形成される。
【0018】高さ補強板10a,10b,10c,10
dは、左右の外面板2c,2dの幅方向とほぼ同程度の
長さをもって形成し、且つその中間部分には折線58,
59で挟まれる縁面60を形成し、折線58,59で長
さ方向に対し折り返した状態で保冷空間12内に収容し
得るよう形成される。
【0019】仕切板11a,11b,11c,11d
は、左右の外面板2c,2dの幅方向とほぼ同程度の長
さをもって形成し、且つその中間部分には、保冷空間1
2内にて対峙する仕切板11aと11c、11bと11
d同士を互いに係合させる差込溝13a,13b,13
c,13dを設けて、それら仕切板11aと11c、1
1bと11d同士が相互に係合した状態で保冷空間12
内に収容し得るよう形成される。
【0020】上記したシート基材a’の要所を折り曲げ
ることによる箱本体aの組立て手順について、図1に加
え図2〜図4を参照しながら説明する。まず、折線55
に沿って内側補強片9a,9bを内側に折り曲げると共
に、折線52に沿って内面板4a,4bを内側に折り曲
げ、さらに折線57に沿って仕切板11a〜11dを外
側に折り曲げる(図2(イ)〜(ロ)参照)。
【0021】次いで、折線51に沿って上縁板3a,3
bを内側に折り曲げると共に、折線56に沿って高さ補
強板10a〜10dを内側に折り曲げ、さらに各高さ補
強板10a〜10dにおいて折線58,59に沿って内
側に折り曲げて二つ折り状態にする(図2(ハ)〜図3
(イ)参照)。
【0022】さらに、折線50aに沿って外面板2a,
2bを内側に折り曲げて、底板1の前後端になる折線5
0a,50a上に、外面板2a,2bと内面板4a,4
bを立ち上げると共に、底板1の左右端になる折線50
b,50b上に、高さ補強枠10a〜10dと仕切板1
1a〜11dを立ち上げる。このとき、対向する内外面
板2aと4a、2bと4bの間には、上縁板3a,3b
と内側補強片9a,9bにより保冷空間8が形成され
る。また、底板1の右端にて対峙する仕切板11aと1
1cは各々の差込溝13aと13cを相互に係合させ、
同左端にて対峙する仕切板11bと11dは各々の差込
溝13bと13dを相互に係合させる(図3(ロ)参
照)。
【0023】次いで、折線54に沿って支持片7a〜7
bを内側に折り曲げると共に、折線53に沿って内底板
5a,5bを外側へ折り曲げ、さらに折線52に沿って
内面板4c,4dを内側へ折り曲げると共に、折線51
に沿って上縁板3c,3dを内側へ折り曲げ、底板1の
左右端になる折線50b,50b上に、外面板2c,2
dと内面板4c,4dを立ち上げる。このとき、対向す
る内外面板2cと4c、2dと4dの間には、上縁板3
c,3dにより保冷空間6が形成され、その保冷空間
6,6内に、高さ補強片10a,10c、10b,10
dと、仕切板11a,11c、11b,11dが収容さ
れる(図3(ロ),(ハ)〜図4(イ)参照)。
【0024】さらに、内底板5a,5bを、内面板4a
〜4dで囲まれる箱本体aの内部空間、すなわち収容空
間S内に嵌め込み、夫々の内底板5a,5bにおける支
持片7a,7aを収容空間Sの中心箇所にて突き合わせ
ると共に、支持片7b,7cを内面板4a,4bに摺接
させて内底板5a,5bを底板1上に設置する。このと
き、内底板5a,5bと底板1との間に保冷空間6が形
成されると共に、箱本体aの組立てが完了し、且つその
組立て状態が維持される(図4(ロ)参照)。
【0025】組み上がった箱本体aは、図9、図10に
も示すように、底板1と内底板5a,5bの間に保冷空
間6を、外面板2a,2bと内面板4a,4bの間に保
冷空間8を、外面板2c,2dと内面板4c,4dの間
に保冷空間12を夫々有し、所望の保冷機能を発揮する
ことができる。また、支持片7a〜7cにより保冷空間
6を確保し、内側補強片9a,9bにより保冷空間8を
確保し、高さ補強板10a〜10dと仕切板11a〜1
1dにより保冷空間12を確保し、且つ高さ補強板10
a〜10dと仕切板11a〜11dにより箱本体aの強
度を保持する。さらに、高さ補強板10a〜10dを二
つ折り状態で保冷空間12内に収容することで、箱本体
aの強度保持と組立て状態の維持が確実になされる。さ
らに、保冷空間12内において、仕切板11aと11
c、11bと11d同士が互いに係合する状態で収容さ
れるので、箱本体aの強度保持と組立て状態の維持がよ
り確実になされる。
【0026】次に、蓋体bについて説明する。蓋体b用
のシート基材b’は図5に示すように、長方形状の天板
20と、この天板20の四辺の折線70a,70bから
下方へ折れ曲がる周縁板21a,21b,21c,21
dと、夫々の周縁板21a〜21d下端の折線71a,
71bから内側へ折れ曲がる下縁板22a,22b,2
2c,22dを有する。
【0027】またシート基材b’は、左右の下縁板22
c,22d内端の折線72から下方へ折れ曲がる左右の
外縁板30a,30bと、これら外縁板30a,30b
下端の折線73から内側へ折れ曲がる左右の内天板31
a,31bと、これら内天板31a,31b前後端の折
線74から上方へ折れ曲がる前後の外縁板32a,32
b,32c,32dを有する。さらに、左右の内天板3
1a,31b外端の折線75から上方へ折れ曲がる左右
の内縁板33a,33bと、これら内縁板33a,33
b上端の折線76から内側へ折れ曲がり天板20の裏面
に摺接する左右の天体補強板34a,34bと、前後の
外縁板32a,32b,32c,32d上端の折線77
から内側へ折れ曲がり天体補強板34a,34bと摺接
する前後の差込板35a,35b,35c,35dを有
する。
【0028】またシート基材b’は、前後の下縁板22
a,22bの内端部分に、左右の天板補強板34a,3
4bと前後の差込板35a,35b,35c,35dの
間に差し込まれる差込片36a,36b,36c,36
dを連設状に有する。さらに、左右の外縁板30a,3
0bと左右の内縁板33a,33bの夫々の左右側端の
折線78から内側へ折れ曲がる補強片37a,37b,
37c,37dを連設状に有する。
【0029】上記したシート基材b’の要所を折り曲げ
ることによる蓋体bの組立て手順について、図5に加え
図6〜図8を参照しながら説明する。まず、折線70b
に沿って周縁板21c,21dを内側に折り曲げると共
に、折線71bに沿って下縁板22c,22dを内側に
折り曲げ、折線72に沿って外縁板30a,30bを外
側に折り曲げる(図6(イ)〜(ハ)参照)。
【0030】次いで、折線73に沿って内天板31a,
31bを内側に折り曲げ、折線75に沿って内縁板33
a,33bを内側に折り曲げ、折線76に沿って天板補
強板34a,34bを内側に折り曲げる(図7(イ)〜
(ハ)参照)。
【0031】そうして、天板補強板34a,34bが天
板20の裏面に沿うように折り込んで、天板20と天板
補強板34a,34bの間に保冷空間80を形成すると
共に、天板補強板34a,34bと内天板31a,31
bの間に保冷空間81を形成する。さらに、折線70a
に沿って周縁板21a,21bを内側に折り曲げ、折線
71aに沿って下縁板22a,22bを内側に折り曲
げ、差込片36a〜36dを天板補強板34a,34b
に摺接させる。次いで、折線78に沿って補強片37a
〜37dを内側に折り曲げる(図8(イ)〜(ロ)参照)。
【0032】さらに、折線74に沿って外縁板32a〜
32dを内側に折り曲げ、折線77に沿って差込板35
a〜35dを内側に折り曲げて、天板補強板34a,3
4bと差込板35a〜35dの間に差込片36a〜36
dが差し込まれる状態にする。この状態で、外側蓋体b
1と内側蓋体b2が組み上がって蓋体bの組立てが完了
すると共に、その組立て状態が維持される(図8(ロ)〜
(ハ)参照)。
【0033】組み上がった蓋体bは、図9、図10にも
示すように、天板20と天板補強板34a,34bの間
に保冷空間80を有すると共に、天板補強板34a,3
4bと内天板31a,31bの間に保冷空間81を有
し、所望の保冷機能を発揮することができる。また、天
板補強板34a,34b、差込板35a〜35d、差込
片36a〜36d、補強片37a〜37d等により、前
記保冷空間81の保持、蓋体bの強度保持と組立て状態
の維持がなされる。
【0034】そうして本例の紙製保冷箱は、上記した箱
本体aと蓋体bからなるので、シート基材a’、b’か
ら容易に組立てることができる。また、箱本体a、蓋体
bが共に保冷空間6,8,12,80,81を有するの
で所望の保冷機能を発揮する。さらに、高さ補強板10
a〜10d、仕切板11a〜11d、差込溝13a〜1
3d、天板補強板34a,34b、差込板35a〜35
d、差込片36a〜36d等を備えることにより、所望
の耐久性,耐強度を有する。
【0035】
【発明の効果】本発明の紙製保冷箱は以上のように構成
したので、下記の効果を有する。 (請求項1)紙製板材の要所の折り曲げにより簡単に組
立てることができ、使用後の廃棄やリサイクルも容易
で、且つ所望の保冷機能と耐久性,耐強度を有し、食品
物等の搬送に好適に用いることができる。 (請求項2)高さ補強板を二つ折り状態で保冷空間内に
収容することで、保冷空間の確保と箱本体の強度保持・
組立て状態の維持が確実になされ、請求項1の効果をよ
り実効あるものとし得る。 (請求項3)仕切板同士が互いに係合する状態で保冷空
間内に収容することで、保冷空間の確保と箱本体の強度
保持・組立て状態の維持がより確実になされ、請求項
1,2の効果をさらに実効あるものとし得る。 (請求項4)蓋体においても所望の保冷機能と耐久性,
耐強度を有するので、特に鮮魚,貝類,野菜,果実など
の各種生鮮物の搬送に好適に用いることができる等、多
くの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 箱本体用のシート基材の一例を示す平面図。
【図2】 箱本体の組立て手順を示す斜視図。
【図3】 箱本体の組立て手順を示す斜視図。
【図4】 箱本体の組立て手順を示す斜視図。
【図5】 蓋体用のシート基材の一例を示す平面図。
【図6】 蓋体の組立て手順を示す斜視図。
【図7】 蓋体の組立て手順を示す斜視図。
【図8】 蓋体の組立て手順を示す斜視図。
【図9】 紙製保冷箱の使用状態を示す斜視図。
【図10】 紙製保冷箱の使用状態を示す断面図で、
(a)は蓋を開けた状態、(b)は蓋を閉じた状態を表す。
【符号の説明】
a:箱本体 a’:シート基材 1:底板 2a〜2d:外面板 3a〜3d:上縁板 4a〜4d:内面板 5a,5b:内底板 6,8,12:保冷空間 7a〜7c:支持片 9a,9b:内側補強片 10a,10b,10c,10d:高さ補強板 11a,11b,11c,11d:仕切板 13a,13b,13c,13d:差込溝 b:蓋体 b1:外側蓋体 b2:内側蓋体 b’:シート基材 20:天板 21a,21b,21c,21d:周縁板 22a,22b,22c,22d:下縁板 30a,30b:外縁板 31a,31b:内天板 32a〜32d:外縁板 33a,33b:内縁板 34a,34b:天板補強板 35a〜35d:差込板 36a〜36d:差込片 37a〜37d:補強片 80,81:保冷空間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙製板材からなる一枚のシート基材
    (a’)の要所の折り曲げにより組立てられる箱本体
    (a)と、紙製板材からなる一枚のシート基材(b’)
    の要所の折り曲げにより組立てられる蓋体(b)からな
    る紙製保冷箱であって、 上記箱本体は、四角形状の底板(1)と、該底板の四辺
    から立ち上がる外面板(2a,2b,2c,2d)と、
    夫々の外面板の上端から内側へ折れ曲がる上縁板(3
    a,3b,3c,3d)と、夫々の上縁板の内端から下
    方へ折れ曲がる内面板(4a,4b,4c,4d)と、
    左右の内面板(4c,4d)の下端から内側へ折れ曲が
    る内底板(5a,5b)と、夫々の内底板の左右端と外
    端から下方へ折れ曲がり内底板と底板の間に保冷空間
    (6)を確保する支持片(7a,7b,7c)と、前後
    の内面板(4a,4b)の下端から内側へ折れ曲がり前
    後の外面板(2a,2b)と内面板(4a,4b)の間
    に保冷空間(8)を確保する内側補強片(9a,9b)
    を有すると共に、前後の外面板(2a,2b)の左右端
    に高さ補強板(10a,10b,10c,10d)を連
    設し、且つ前後の内面板(4a,4b)の左右端に仕切
    板(11a,11b,11c,11d)を連設し、それ
    ら高さ補強板と仕切板を左右の外面板(2c,2d)と
    内面板(4c,4d)の間に挿入して、それら内外面板
    の間に保冷空間(12)を確保すると共に箱本体の強度
    を保持するよう形成したことを特徴とする紙製保冷箱。
  2. 【請求項2】 前記高さ補強板(10a,10b,10
    c,10d)は、左右の外面板(2c,2d)の幅方向
    とほぼ同程度の長さを有し、且つその中間部分にて長さ
    方向に対し折り返した状態で、前記保冷空間(12)内
    に収容するよう形成したことを特徴とする請求項1記載
    の紙製保冷箱。
  3. 【請求項3】 前記仕切板(11a,11b,11c,
    11d)は、左右の外面板(2c,2d)の幅方向とほ
    ぼ同程度の長さを有し、且つその中間部分には、上記保
    冷空間(12)内にて対峙する仕切板(11aと11
    c、11bと11d)同士を互いに係合させる差込溝
    (13a,13b,13c,13d)を設けて、それら
    仕切板(11a,11c、11b,11d)同士が相互
    に係合した状態で上記保冷空間(12)内に収容するよ
    う形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の紙製
    保冷箱。
  4. 【請求項4】 上記蓋体(b)は、四角形状の天板(2
    0)と、該天板の四辺から下方へ折れ曲がる周縁板(2
    1a,21b,21c,21d)と、夫々の周縁板の下
    端から内側へ折れ曲がる下縁板(22a,22b,22
    c,22d)からなる外側蓋体(b1)と、該外側蓋体
    (b1)の下面側に連設され前記箱本体(a)の上面開
    口部に着脱可能に嵌合する内側蓋体(b2)から形成
    し、 内側蓋体(b2)は、前記左右の下縁板(22c,22
    d)の内端から下方へ折れ曲がる左右の外縁板(30
    a,30b)と、これら外縁板の下端から内側へ折れ曲
    がる左右の内天板(31a,31b)と、これら内天板
    の前後端から上方へ折れ曲がる前後の外縁板(32a,
    32b,32c,32d)と、左右の内天板の外端から
    上方へ折れ曲がる左右の内縁板(33a,33b)と、
    これら左右の内縁板(33a,33b)の上端から内側
    へ折れ曲がり天板の裏面に摺接する左右の天体補強板
    (34a,34b)と、前後の外縁板(32a,32
    b,32c,32d)の上端から内側へ折れ曲がり天体
    補強板と摺接する前後の差込板(35a,35b,35
    c,35d)とからなり、 さらに、前後の下縁板(22a,22b)の内端に、左
    右の天板補強板(34a,34b)と前後の差込板(3
    5a,35b,35c,35d)の間に差し込まれる差
    込片(36a,36b,36c,36d)を連設すると
    共に、左右の外縁板(30a,30b)と左右の内縁板
    (33a,33b)の左右側端には内側へ折れ曲がる補
    強片(37a,37b,37c,37d)を連設して内
    側蓋体の組立て状態を維持するよう形成したことを特徴
    とする請求項1又は2又は3記載の紙製保冷箱。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014118158A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Sogo Insatsu Shiki Kk 包装用箱
DE102015006399A1 (de) * 2015-05-19 2016-11-24 Guido Becker Isolier- und Versandbehälter
JP7490917B2 (ja) 2020-04-24 2024-05-28 大和グラビヤ株式会社 包装容器

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