JP2002067993A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置

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JP2002067993A
JP2002067993A JP2000267926A JP2000267926A JP2002067993A JP 2002067993 A JP2002067993 A JP 2002067993A JP 2000267926 A JP2000267926 A JP 2000267926A JP 2000267926 A JP2000267926 A JP 2000267926A JP 2002067993 A JP2002067993 A JP 2002067993A
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JP
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worm wheel
output shaft
shaft
worm
gear
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JP2000267926A
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English (en)
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Kazuo Chikaraishi
一穂 力石
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡素な構成であるにも関わらずバックラッシュ
の初期調整が容易であり、しかもバックラッシュの経時
的な増大を抑制することができる電動式パワーステアリ
ング装置を提供する。 【解決手段】ウォームホイール25は、積層材23,2
4を介して支持されているので、ウォーム30a及びウ
ォームホイール25の芯間距離を、それらが組み付けら
れるハウジング1の芯間距離より大きく設定すること
で、ギヤ部25aを、噛合する相手側のギヤであるウォ
ーム30aに対して半径方向の予圧を付加した状態で取
り付けるようにすれば、歯面の摩耗などが生じた場合で
も、ゴム製の薄板23bによって初期の予圧(すなわち
バックラッシュゼロの状態)を維持することができ、そ
れにより短いサイクルで歯面間のバックラッシュ調整を
行わずとも、長期間にわたって叩き音の抑制を図ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静音化がより図ら
れる電動式パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用の電動式パワーステアリング装置
として、例えば特開平8−207798号に示すよう
に、車輪の操舵を行う際に操舵トルクを検出してステア
リングホイールに付与された手動力を補助するように構
成したものが知られている。かかる構成においては、ス
テアリングホイールから操舵力を受ける入力軸と、車輪
に操舵力を伝達する出力軸との間をトーションバーで連
結し、かかるトーションバーのネジレを検出することに
よって、制御に必要な操舵トルクを検出できるようにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術の
電動式パワーステアリング装置においては、モータの回
転軸と出力軸とを連結する動力伝達手段としてウォーム
とウォームホイールの組み合わせを用いているタイプが
あるが、互いに噛合し合うウォームとウォームホイール
の歯面間のバックラッシュにより、歯面のたたき音が生
じ、車両の乗員に不快感を与えるという問題がある。
【0004】これに対し、特開平10−297505号
公報には、ウォームホイールを偏心させることで軸間距
離を変更し、それによりウォームとウォームホイールの
歯面間のバックラッシュを調整する技術が開示されてい
る。一方、特開平11−34888号公報には、ウォー
ム側ハウジングと、ウォームホイールハウジングとに分
けた上で、その間に挟むシム厚を選択調整することによ
り軸間距離を変更し、それによりウォームとウォームホ
イールの歯面間のバックラッシュの初期値を抑える技術
が開示されている。
【0005】しかるに、上述した公開公報に記載された
ようにしてバックラッシュの初期値を抑えることは可能
ではあるが、組み付け時の調整作業が煩雑であるという
問題と、使用による摩耗などに基づくバックラッシュの
経時的な増大に対処できないという問題がある。
【0006】かかる問題に鑑み、本発明は、簡素な構成
であるにも関わらずバックラッシュの初期調整が容易で
あり、しかもバックラッシュの経時的な増大を抑制する
ことができる電動式パワーステアリング装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明の電動式パワーステアリング装置は、ハウジ
ングと、前記ハウジングに取り付けられ回転軸を回転さ
せるモータと、車輪を操舵する為に操舵力を出力する出
力軸と、ステアリングホイールから前記出力軸へと操舵
力を伝達する入力軸と、前記モータの前記回転軸と前記
出力軸とを動力伝達可能に連結するギヤを含む動力伝達
機構と、からなり、前記ギヤは、少なくともその半径方
向に延在し、かつ比較的剛性の高い板材と比較的弾性変
形しやすい板材とを交互に積層した積層材を介して、前
記回転軸と前記出力軸の少なくとも一方に対して支持さ
れているものである。
【0008】
【作用】本発明の電動式パワーステアリング装置は、ハ
ウジングと、前記ハウジングに取り付けられ回転軸を回
転させるモータと、車輪を操舵する為に操舵力を出力す
る出力軸と、ステアリングホイールから前記出力軸へと
操舵力を伝達する入力軸と、前記モータの前記回転軸と
前記出力軸とを動力伝達可能に連結するギヤを含む動力
伝達機構と、からなり、前記ギヤは、少なくともその半
径方向に延在し、かつ比較的剛性の高い板材と比較的弾
性変形しやすい板材とを交互に積層した積層材を介し
て、前記回転軸と前記出力軸の少なくとも一方に対して
支持されているので、例えば前記ギヤを、噛合する相手
側のギヤに対して予圧を付加した状態で取り付けること
で部品精度に関わらず又容易にバックラッシュをゼロと
することができ、しかも歯面の摩耗などが生じた場合で
も、前記比較的弾性変形しやすい板材によって初期の予
圧(すなわちバックラッシュゼロ)を維持することがで
きるため、長期間にわたって叩き音の抑制を図ることが
できる。尚、前記積層材は、少なくとも前記ギヤの半径
方向に延在し、かつ層状の板構造であるため、回転方向
には幾分弾性的である。これを利用して、例えばギヤ反
転時における歯面同士の衝接を緩和させて叩き音の減少
を図ることもできる。又、モータのトルクリップルなど
も減衰できるため、操舵フィーリングの向上を図れる。
ここで、比較的剛性の高い板材は、鉄やアルミなどの金
属板材などが好ましいが、適度な剛性を有する樹脂材で
あっても良い。又、比較的弾性変形しやすい板材は、ゴ
ム板材であると好ましいが、弾性変形しやすい樹脂板材
であっても良い。
【0009】更に、前記ギヤが、前記回転軸に設けられ
たウォームと噛合するウォームホイールであり、前記ウ
ォームホイールは、前記出力軸に設けられたフランジに
対して、前記積層材を介して取り付けられていると、例
えば前記比較的弾性変形しやすい板材の弾性特性によ
り、前記ウォームホイールの反転時における歯面同士の
衝撃を緩和して、叩き音を更に抑制することができる。
又、前記比較的弾性変形しやすい板材を選定することに
より、減衰効果を与えることも可能であり、それにより
更に効果的に叩き音の抑制を図ることができる。
【0010】又、前記ウォームホイールは、一対の前記
積層材に挟持され、前記一対の積層材及び前記ウォーム
ホイールは、一対の前記フランジ部材に挟持されてお
り、前記ウォームホイールと前記積層材と、前記フラン
ジ部材との間に生じる摩擦力に基づいて、前記回転軸と
前記出力軸との間の動力伝達を行うようになっていれ
ば、例えばかかる摩擦力を、通常ウォームホイールに付
与される回転力より大きく、車輪が縁石に衝接したとき
などに伝達される異常な回転力よりも小さく設定するこ
とで、異常な回転力の伝達を阻止するトルクリミッタと
して用いることができ、動力伝達経路の過大なストレス
発生を抑制できる。
【0011】更に、組み付けられた状態で、前記ウォー
ムホイールの内周と、前記フランジ部材もしくは前記出
力軸の外周との間には所定のスキマが形成され、動作時
に前記ウォームホイールが半径方向に所定量変位した場
合、前記ウォームホイールの内周が、前記フランジ部材
もしくは前記出力軸の外周に当接することで、それ以上
の変位が阻止されるようになっていれば、過大な回転力
を受けたような場合に、ウォームとウォームホイールの
間で離隔する方向の力が作用するときでも、前記ウォー
ムホイールの半径方向変位を制限することで、前記積層
材の過大変形などを抑制することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して以下に詳細に説明する。図1は、本発明の
第1の実施の形態である電動式のパワーステアリング装
置を、入力軸の軸線に沿って切断して示す断面図であ
る。
【0013】図1において、本体1aと蓋部材1bとか
らなるハウジング1内を、入力軸2および出力軸3が延
在している。中空の入力軸2は、上端を図示しないステ
アリングシャフトに連結されており、更にステアリング
シャフトは図示しないステアリングホイールに連結され
ている。入力軸2は、軸受4によりハウジング1に対し
て回転自在に支持されている。上端を入力軸2に連結
し、下端をブッシュ7を介して出力軸3に圧入により連
結したネジレ部材としてのトーションバー5が、入力軸
2内を延在している。
【0014】入力軸2の下端周囲において、受けたトル
クに比例してネジレ部材であるトーションバー5がねじ
れることに基づき、操舵トルクを検出する検出装置すな
わちトルクセンサ6が設けられている。このトルクセン
サ6は、いわゆるロータリー式非接触トルクセンサであ
って、トーションバー5のねじれに基づく入力軸2と出
力軸3との相対角度変位をインピーダンスの変化として
検出し、回路基板6aを介して電気信号として外部の制
御回路(不図示)へ出力するものである。かかる制御回
路は、入力された電気信号に基づき、入力軸2と出力軸
3との間に伝達される操舵トルクを検出できることとな
る。尚、このようなトルクセンサに関しては、例えば特
開平8−240491号に開示されているため、以下に
詳細は記載しない。このようなトルクセンサの代わり
に、機械的に角度変位を測定する機械的トルクセンサを
用いることもできる。
【0015】出力軸3は、本体1aに対し、ラジアル玉
軸受14,15により回転自在に支持されている。図中
上方の玉軸受14は、ラジアル方向の力のみを受け、図
中下方の玉軸受15は、ラジアル方向及びスラスト方向
の力を受ける。下方の玉軸受15の内輪は、出力軸3の
下端に対してナット17で固定され、その外輪は、ハウ
ジング1に対してねじカバー9により固定されている。
【0016】出力軸3の中央部には、ピニオン歯車3a
が形成されており、出力軸3に交差する方向に延在する
ラック軸11のラック歯11aと噛合している。ラック
軸11は、ラックガイド12a、スプリング12b、ロ
ック部材12cからなる公知のラックサポート装置12
により背面から支持され、ピニオン歯車3aに向かって
押圧されている。
【0017】出力軸3の上方端近傍の外周には、ウォー
ムホイール組立体20が取り付けられている。ウォーム
ホイール組立体20は、一対のフランジ21a、22a
を有する円筒付きフランジ部材21,22と、円盤状の
積層材23,24と、ウォームホイール25とから構成
されている。ウォームホイール25は、周辺のギヤ部2
5aと、ギヤ部25aの内周中央より半径方向内方に延
在する薄い円板部25bとからなる。
【0018】図2は、積層材23を取り出して示す図で
あり、図3は、図2の積層材のIII部を拡大して示す図
である。図3において、積層材23は、4枚のゴム製の
薄板23bを、5枚の金属製の薄板23aでサンドイッ
チ状に挟持してなる。薄板23a、23bの枚数はこれ
に限られない。尚、積層材24も同様な構成であるた
め、説明を省略する。
【0019】図1において、積層材23,24は、ウォ
ームホイール25の円板部25bを挟持しており、円筒
付きフランジ部材21,22は、フランジ21a、22
aにより積層材23,24及びウォームホイール25を
挟持した状態で、出力軸3の上部外周に圧入されてい
る。かかる状態では、圧入時に付加された外力により、
フランジ21a、22aが弾性変形して、積層材23,
24を介してウォームホイール25の円板部25bに適
度な軸線方向の予圧を付与している。
【0020】一方、ウォームホイール25のギヤ部25
aは、不図示の電動モータの回転軸30に連結されたウ
ォーム30aと噛合しているが、かかる状態で、ウォー
ムホイール25とウォーム30aとの間で、離隔し合う
ような力すなわち半径方向の予圧が付与されるようにな
っている。尚、かかる電動モータは、不図示の制御回路
に連結されているが、かかる制御回路は、トルクセンサ
6の出力や車速等の情報を入力し、所定の電力を電動モ
ータに供給して適切な補助トルクを発生させるものであ
る。
【0021】次に、本発明による実施の形態の動作につ
き以下に説明する。車両が直進状態にあり、図示しない
ステアリングホイールおよびステアリングシャフトを介
して、入力軸2に操舵力が入力されていないとすると、
トルクセンサ6は出力信号を発生せず、従って電動モー
タは補助操舵力を発生しない。
【0022】車両がカーブを曲がろうとするときに運転
者が不図示のステアリングホイールを操舵すると、操舵
力に応じてトーションバー5がねじれ、入力軸2と出力
軸3との間で相対回動が発生する。トルクセンサ6は、
この相対回動の方向および量に応じて信号を出力する。
この信号に基づき、電動モータは回転して補助操舵力を
発生する。かかる電動モータの回転は、動力伝達機構す
なわちウォームギヤ機構(ウォーム30a,ウォームホ
イール組立体20)により減速されて出力軸3に伝達さ
れ、ラック軸11の移動を支援することとなる。
【0023】本実施の形態によれば、ウォームホイール
25は、積層材23,24を介して支持されているの
で、ウォーム30a及びウォームホイール25の芯間距
離を、それらが組み付けられるハウジング1の芯間距離
より大きく設定することで、ギヤ部25aを、噛合する
相手側のギヤであるウォーム30aに対して半径方向の
予圧を付加した状態で取り付けることにより、歯面の摩
耗などが生じた場合でも、ゴム製の薄板23bによって
初期の予圧(すなわちバックラッシュゼロの状態)を維
持することができ、それにより短いサイクルで歯面間の
バックラッシュ調整を行わずとも、長期間にわたって叩
き音の抑制を図ることができる。尚、積層材23,24
は、層状の板構造であるため、回転方向には幾分弾性的
である。これを利用して、例えばウォーム30a反転時
における歯面同士の衝接を緩和させて叩き音の減少を図
ることもできる。又、モータのトルクリップルなども減
衰できるため、操舵フィーリングの向上を図れる。
【0024】更に、ウォームホイール25は、出力軸3
に圧入された円筒付きフランジ部材21,22に設けら
れたフランジ21a、22aに対して、積層材23,2
4を介して取り付けられているので、ゴム製の板材23
bの弾性特性により、ウォームホイール25の反転時に
おける歯面同士の衝撃を緩和して、叩き音を更に抑制す
ることができる。又、ゴム製の板材23bの特性を選定
することにより、減衰効果を与えることも可能であり、
それにより更に効果的に叩き音の抑制を図ることができ
る。
【0025】又、ウォームホイール25と、積層材2
3,24と、フランジ21a、22aとの間に生じる摩
擦力を、通常ウォームホイール25に付与される回転力
より大きく、車輪が縁石に衝接したときなどに伝達され
る異常な回転力よりも小さく設定することで、異常な回
転力の伝達を阻止するトルクリミッタとして用いること
ができ、動力伝達経路の過大なストレス発生を抑制でき
る。これにより、従来別個に設けていたトルクリミッタ
機構が不要となり、構成の簡略化と低コスト化が図れ
る。尚、積層材23,24のウォームホイール25及び
フランジ21a、22aに対する当たり面は、金属製の
板材23aであるので、過大なトルク伝達時にそれらの
間に摺動が生じても摩耗を良好に抑えることができる。
【0026】更に、組み付けられた状態で、ウォームホ
イールの25の内周と、円筒付きフランジ部材21,2
2の円筒部外周との間に所定のスキマを形成することが
できる。それにより、過大なトルクを伝達されたような
場合にウォームホイール25が半径方向に大きく変位し
ようとしても、ウォームホイール25の内周が、円筒付
きフランジ部材21,22の円筒部外周に当接すること
で、それ以上の変位を阻止して積層材23,24の剥が
れなどを防止できる。尚、円筒付きフランジ部材21,
22を天地を逆にして組み込むこともでき、かかる場合
には、ウォームホイールの25の内周と、出力軸3の外
周との間に所定のスキマを形成することにより、同様な
作用効果が期待できる。
【0027】図4は、第2の実施の形態にかかる電動式
パワーステアリング装置の図1と同様な断面図である。
第2の実施の形態については、図1の実施の形態に対し
て、ウォームホイール組立体の円筒付きフランジ部材の
構成のみが異なるため、それ以外の構成については説明
を省略する。
【0028】図4のウォームホイール組立体120は、
異なる形状の円筒付きフランジ部材121、122を有
している。すなわち内側の円筒付きフランジ部材121
のフランジ121aは、外側の円筒付きフランジ部材1
22のフランジ122aより長く、かつ内側の円筒付き
フランジ部材121の円筒部121bは、外側の円筒付
きフランジ部材122の円筒部122bより長くなって
いて、外側の円筒付きフランジ部材122は、内側の円
筒部121の円筒部122bに圧入により外嵌してい
る。これにより、ウォームホイール組立体120のみを
アッセンブリとして予め組み立てておき、積層材23,
24に対する予圧の調整が容易となり、組み付け時には
円筒付きフランジ部材121のみを出力軸3に外嵌させ
れば良いので、組み付け性も向上する。
【0029】本実施の形態においても、上述した実施の
形態と同様な効果が得られる。すなわち、ウォームホイ
ール25(第1の実施の形態と同様な構成)は、出力軸
3に圧入された円筒付きフランジ部材121のフランジ
121aと、円筒付きフランジ部材122のフランジ1
22aに挟持された積層材23,24(第1の実施の形
態と同様な構成)を介して取り付けられているので、そ
のゴム製の板材の弾性特性により、ウォームホイール2
5の反転時における歯面同士の衝撃を緩和して、叩き音
を更に抑制することができる。
【0030】図5は、第3の実施の形態にかかる電動式
パワーステアリング装置の図1と同様な断面図である。
第3の実施の形態については、図1の実施の形態に対し
て、ウォームホイール組立体のフランジ部材の構成のみ
が主として異なるため、それ以外の構成については説明
を省略する。
【0031】図5のウォームホイール組立体220は、
図4の実施の形態と同様に、円筒付きフランジ部材22
1を設けているが、外側のフランジ部材222は円筒部
を有しておらず、単純な円板形状となっている。
【0032】内側の円筒付きフランジ部材221の円筒
部221bの中央外周には、雄スプライン部221cが
形成され、その下方外周には、雄ねじ221dが形成さ
れている。一方、外側のフランジ部材222の内周に
は、雌スプライン部222cが形成されている。雄スプ
ライン部221cに雌スプライン部222cを係合させ
ることで、内側の円筒付きフランジ部材221と、外側
の円筒付きフランジ部材222とは一体的に回転するよ
うになり、更に、ナット226を雄ねじ221dに螺合
させ適度に締め上げることで、積層材23,24に対す
る予圧調整が容易に行える。
【0033】図6は、第4の実施の形態にかかる電動式
パワーステアリング装置の図5と同様な断面図である。
第4の実施の形態については、図5の実施の形態に対し
て、ウォームホイール組立体が、天地逆に出力軸に組み
付けられている点のみが主として異なるため、それ以外
の構成については説明を省略する。
【0034】尚、図6のウォームホイール組立体320
においては、内側の円筒付きフランジ部材321の円筒
部321bの上部内周に段差321eが形成されてお
り、段差321eの内周で、トルクセンサのスリーブ6
bを抑えることができるようになっている。
【0035】以上、実施の形態を参照して本発明を詳細
に説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して
解釈されるべきでなく、その趣旨を損ねない範囲で適宜
変更、改良可能であることはもちろんである。たとえ
ば、上述した実施の形態においては、ウォームホイール
とウォームとで動力伝達手段を構成したが、ハスバ歯車
や平歯車などを用いて構成しても良い。又、モータの回
転軸側のギヤに、積層材を設けるようにしても良い。
【0036】
【発明の効果】本発明の電動式パワーステアリング装置
は、ハウジングと、前記ハウジングに取り付けられ回転
軸を回転させるモータと、車輪を操舵する為に操舵力を
出力する出力軸と、ステアリングホイールから前記出力
軸へと操舵力を伝達する入力軸と、前記モータの前記回
転軸と前記出力軸とを動力伝達可能に連結するギヤを含
む動力伝達機構と、からなり、前記ギヤは、少なくとも
その半径方向に延在し、かつ比較的剛性の高い板材と比
較的弾性変形しやすい板材とを交互に積層した積層材を
介して、前記回転軸と前記出力軸の少なくとも一方に対
して支持されているので、例えば前記ギヤを、噛合する
相手側のギヤに対して予圧を付加した状態で取り付ける
ことで部品精度に関わらず又容易にバックラッシュをゼ
ロとすることができ、しかも歯面の摩耗などが生じた場
合でも、前記比較的弾性変形しやすい板材によって初期
の予圧(すなわちバックラッシュゼロ)を維持すること
ができるため、長期間にわたって叩き音の抑制を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である電動式のパワ
ーステアリング装置を、入力軸の軸線に沿って切断して
示す断面図である。
【図2】積層材を取り出して示す図である。
【図3】図2の積層材のIII部を拡大して示す図であ
る。
【図4】第2の実施の形態にかかる電動式パワーステア
リング装置の図1と同様な断面図である。
【図5】第3の実施の形態にかかる電動式パワーステア
リング装置の図1と同様な断面図である。
【図6】第4の実施の形態にかかる電動式パワーステア
リング装置の図5と同様な断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 入力軸 3 出力軸 5 トーションバー 6 トルクセンサ 20、120,220,320 ウォームホイール組立
体 21,22,121,122,221,321 円筒付
きフランジ部材 221c、321c 雄スプライン部 221d、321d 雄ねじ 23,24 積層材 25 ウォームホイール 30a ウォーム 222,322 フランジ部材 222c、322c 雌ねじ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、 前記ハウジングに取り付けられ回転軸を回転させるモー
    タと、 車輪を操舵する為に操舵力を出力する出力軸と、 ステアリングホイールから前記出力軸へと操舵力を伝達
    する入力軸と、 前記モータの前記回転軸と前記出力軸とを動力伝達可能
    に連結するギヤを含む動力伝達機構と、からなり、 前記ギヤは、少なくともその半径方向に延在し、かつ比
    較的剛性の高い板材と比較的弾性変形しやすい板材とを
    交互に積層した積層材を介して、前記回転軸と前記出力
    軸の少なくとも一方に対して支持されている電動式パワ
    ーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記ギヤは、前記回転軸に設けられたウ
    ォームと噛合する、前記出力軸に設けられたウォームホ
    イールであり、前記ウォームホイールは、前記出力軸に
    設けられたフランジ部材に対して、前記積層材を介して
    取り付けられている請求項1に記載の電動式パワーステ
    アリング装置。
  3. 【請求項3】 前記ウォームホイールは、一対の前記積
    層材に挟持され、前記一対の積層材及び前記ウォームホ
    イールは、一対の前記フランジ部材に挟持されており、
    前記ウォームホイールと前記積層材と、前記フランジ部
    材との間に生じる摩擦力に基づいて、前記回転軸と前記
    出力軸との間の動力伝達を行うようになっている請求項
    2に記載の電動式パワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 組み付けられた状態で、前記ウォームホ
    イールの内周と、前記フランジ部材もしくは前記出力軸
    の外周との間には所定のスキマが形成され、動作時に前
    記ウォームホイールが半径方向に所定量変位した場合、
    前記ウォームホイールの内周が、前記フランジ部材もし
    くは前記出力軸の外周に当接することで、それ以上の変
    位が阻止されるようになっている請求項2又は3に記載
    の電動式パワーステアリング装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004060759A (ja) * 2002-07-29 2004-02-26 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置用減速ギア
KR100988239B1 (ko) 2004-11-12 2010-10-18 주식회사 만도 감속기의 유격현상이 방지되는 전동식 파워 스티어링장치

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KR100988239B1 (ko) 2004-11-12 2010-10-18 주식회사 만도 감속기의 유격현상이 방지되는 전동식 파워 스티어링장치

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