JP2002067953A - 車体構造 - Google Patents

車体構造

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JP2002067953A
JP2002067953A JP2000256957A JP2000256957A JP2002067953A JP 2002067953 A JP2002067953 A JP 2002067953A JP 2000256957 A JP2000256957 A JP 2000256957A JP 2000256957 A JP2000256957 A JP 2000256957A JP 2002067953 A JP2002067953 A JP 2002067953A
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collision
vehicle
impact force
vehicle body
reinforcing
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JP2000256957A
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English (en)
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Hiroyuki Mochitome
裕之 持留
Shigenori Mitsui
滋教 光井
Naofumi Nagaike
直文 永池
Okiaki Hayashida
興明 林田
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体構造において、車両同士が斜めに衝突し
た場合であってもその衝撃力を確実に吸収することで安
全性の向上を図る。 【解決手段】 ゴムタイヤ式新交通車両11の前妻部1
3にて、左右の緩衝部材39,40における本体39
b,40bの基端部に補強用ブラケット39c,40c
を装着して車体側の連結ブラケット41aに連結する一
方、本体39b,40bの先端部に補強用ブラケット3
9g,40gを介して高剛性の衝突部39d,40dを
連結し、各衝突部39d,40dを高剛性の連結杆41
bにより連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両同士が走行方
向に沿って衝突したとき、その衝撃力を吸収して客室に
作用する衝撃力を緩和する車体構造に関し、客室を有す
る車両や運転席を有する自動車などに用いて好適であ
る。
【0002】
【従来の技術】新交通システムと呼ばれる各種の軌道型
中量輸送システムとは、一般に、電動モータ、集電、車
体などの鉄道技術にゴム車輪の駆動に関する自動車技術
を組み合わせ、更に、コンピュータ制御を加えた新しい
技術である。ゴムタイヤ式新交通車両と呼ばれる技術
は、箱型車体に操舵可能なゴム製の走行車輪を装着する
と共に、この走行車輪を電動モータによって駆動可能と
する一方、専用の軌道及び電車線を設けたものである。
従って、車両は、電動モータが走行帯の集電装置から電
力の供給を受けながら走行車輪を回転駆動し、軌道に沿
って走行することができる。
【0003】そして、このようなゴムタイヤ式新交通車
両の運行管理システムでは、自動車両運転設備、信号保
安設備、通信設備、電力設備、防災管理設備等を相互に
連携させることで、車両のダイヤ管理、進路制御、表示
制御、運行制御等を集中管理し、車両を無人で、円滑且
つ安全に運行させるようにしている。
【0004】ところで、このゴムタイヤ式新交通車両に
て、運行管理システムにおける制御機器の故障時には、
運転者の手動による各種の運行操作が可能となってお
り、この場合、走行速度は低速に制限されている。一
方、このような運転者の手動による車両の運行操作時に
は、誤操作等により車両同士の衝突事故が発生すること
が考えられるため、車両の前端部及び後端部に車両衝突
時の衝撃を吸収するためのクラッシュゾーンが設けられ
ている。
【0005】図8に従来の車体構造を表す車両前端部の
骨組構造体の概略を示す。図8に示すように、車体フロ
ア(客室)101に連続して台枠102が形成され、この台枠
102の前部には平面視がU字形状をなすバンパ103が固定
されている。一方、車体ルーフ104に連続して平面視が
U字形状をなす前端ルーフ枠体105が固定され、この前
端ルーフ枠体105とバンパ103とが複数の前部梁106及び
側部梁107によって連結されている。そして、前部梁106
と側部梁107とが連結梁108によって連結されている。こ
のようにして台枠102、バンパ103、前端ルーフ枠体10
5、各梁106,107,108等により前妻部109が構成されて
いる。また、台枠102の下方には座屈することで衝突時
の衝撃力を吸収して緩和する緩衝部材110が配設され、
後端部が車体フロア101に固定されている。なお、この
ように骨組により形成された構造体の外側にはFRP製
の外壁111が取付けられている。
【0006】従って、ゴムタイヤ式新交通車両同士が正
面衝突すると、互いの先端部が接触してから各部材が座
屈して前妻部109が押しつぶされると共に、緩衝部材110
が座屈することで、この前妻部109及び緩衝部材110によ
り衝突による衝撃が吸収され、前妻部109の後方にある
客室へ伝達される衝撃力が軽減されて変形を防止でき
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな車体構造を有する車両では、衝突時の衝撃力を前妻
部109の構成部材が押しつぶされると共に緩衝部材110が
座屈することで、吸収している。この場合、車両同士が
真っ直ぐに衝突すれば、このように衝突時の衝撃力を確
実に吸収することができるが、車両がカーブを走行して
いるときに衝突すると、その衝撃力を確実に吸収するこ
とができない。
【0008】即ち、緩衝部材110は、例えば、筒状部材
の周面に孔を形成し、衝突時に長手方向に座屈すること
で、その衝撃力を確実に吸収できるようになっている。
ところが、車両がカーブを走行しているときに衝突する
と、緩衝部材110の先端部に斜めから衝撃力が作用する
ため、この緩衝部材110が曲げられてしまい、長手方向
には座屈しない。そのため、緩衝部材110の機能が適正
に発揮されず、衝突時の衝撃力が十分に吸収できずに客
室を変形させてしまう虞がある。
【0009】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、車両同士が斜めに衝突した場合であってもその
衝撃力を確実に吸収することで安全性の向上を図った車
体構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明の車体構造は、客室に対して車両の
前頭側に衝突時の衝撃力を吸収するクラッシュゾーンを
設け、該クラッシュゾーンに前記衝撃力により座屈する
ことで該衝撃力を緩和する複数の緩衝部材を左右に並設
し、該緩衝部材の先端部同士を連結部材により連結した
ことを特徴とするものである。
【0011】また、請求項2の発明の車体構造では、前
記緩衝部材は、車体側に取付けられた基端部から前方に
延設された座屈部と、該座屈部の先端部に取付けられた
衝突部とを有し、車体側と前記座屈部との取付部に補強
部材を設けると共に、前記座屈部と前記衝突部との連結
部に補強部材を設けたことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0013】図1に本発明の一実施形態に係る車体構造
を表す車両前端部の骨組構造体の概略、図2に台枠先端
部の概略斜視、図3に台枠先端部の平面視、図4に図3
のIV−IV断面、図5に衝突時における緩衝部材の変形状
態を表す台枠先端部の平面視、図6に車両の側面視、図
7に車両の正面視を示す。
【0014】本実施形態の車体構造が適用された車両
は、軌道型中量輸送システムとして、電動モータが軌道
上の電車線から電力の供給を受けながら走行車輪を回転
駆動し、専用軌道上を無人で自動走行するゴムタイヤ式
新交通車両に適用している。
【0015】即ち、本実施形態において、図6及び図7
に示すように、車両11は中央に客室12が形成され、
前後端部にクラッシュゾーンとなる前妻部13及び後妻
部14が形成されて構成されている。車体下部には前後
に左右一対の車輪15,16が装着され、各車輪15,
16は駆動モータを有する駆動装置17,18により駆
動回転可能であると共に、操舵装置19,20により操
舵可能となっている。また、車体側部には左右一対の案
内車輪21,22が装着され、各案内車輪21,22は
左右の案内軌条23,24に転動自在となっている。更
に、車体側部には左右一対の集電装置25,26が装着
され、各集電装置25,26は左右の側壁27,28に
付設された電車線29,30に摺接している。なお、前
述した前妻部13及び後妻部14に駆動装置17,18
や操舵装置19,20等のための制御機器が搭載されて
いる。
【0016】従って、駆動装置17,18は電車線2
9,30から集電装置25,26を介して電力が供給さ
れ、車輪15,16を回転駆動し、案内車輪21,22
が案内軌条23,24に転動して案内され、操舵装置1
9,20が車輪15,16を操舵することで、車両は所
定の走行軌道に沿って走行することができる。そして、
ゴムタイヤ式新交通車両11は案内車輪21,22及び
案内軌条23,24からなる軌道に拘束されて走行する
ことから、車両同士の衝突事故が発生したときに、車両
11同士は左右方向にずれることなく衝突するが、前妻
部13及び後妻部14がクラッシュゾーンとなって押し
つぶされることでその衝撃を吸収することができる。
【0017】このようなゴムタイヤ式新交通車両11の
前妻部13において、図1乃至図4に示すように、車体
の両側に位置する側部フレーム31の前後端部には、U
字形状をなす内側バンパ32(後端部の内側バンパは省
略)の各端部が連結されており、側部フレーム31は閉
断面形状で、内側バンパ32は後方に開口した断面コ字
形状となっている。台枠33は側部フレーム31及び内
側バンパ32の内方に図示しない複数の横梁が架設さ
れ、その上に床板34が取付けられて構成されている。
この台枠33の前端部には両側に左右一対の側部補強梁
部材35が配設され、前端部が内側バンパ32に、後端
部が横梁にそれぞれ連結され、左右の側部補強梁部材3
5は閉断面形状をなす横補強梁部材36によって連結さ
れている。また、台枠33の前端部には中央に左右一対
の中央部補強梁部材37が配設され、前端部が内側バン
パ32に、後端部が横梁にそれぞれ連結され、横補強梁
部材36と交差して連結されている。
【0018】この場合、内側バンパ32はやや弧状に湾
曲した中央部32aとその両側に傾斜して一体に形成さ
れた側部32bとから構成され、中央部32aの両側部
分と両側部32bには複数の孔32cが穿設されてい
る。また、側部補強梁部材35は断面L字形状をなし、
前後に延びる水平部35aと前下方への屈曲部35bと
が一体に形成され、この屈曲部35bの先端部が内側バ
ンパ32の上下に傾斜した中央部32aに接合されてお
り、この側部補強梁部材35の前部に複数の孔35cが
穿設されている。更に、中央部補強梁部材37は断面L
字形状の後部梁37aと平板形状で前下方へ弧状に湾曲
した前部梁37bとが別体に形成され、後部梁37aは
横補強梁部材36と横梁との間に架設され、前部梁37
bは内側バンパ32と横補強梁部材36との間に架設さ
れ、この前部梁37bの先端部が内側バンパ32の上下
に傾斜した中央部32aに接合されている。
【0019】また、台枠33の前端部には左右一対の緩
衝部材39,40が車両の左右に平行をなして並設され
ている。各緩衝部材39,40はほぼ同様の構成をな
し、四角筒で複数の開口39a,40aが形成された本
体(座屈部)39b,40bと、この本体39b,40
bの先端部に連結された箱型をなす高剛性の衝突部39
d,40dとから構成されている。そして、本体39
b,40bは基端部に補強用ブラケット39c,40c
が溶接により固定され、この各補強用ブラケット39
c,40cが連結ブラケット41aにボルト39f,4
0fにより締結されている。一方、本体39b,40b
の先端部には補強用ブラケット39g,40gが溶接に
より固定され、この補強用ブラケット39g,40gに
衝突部39d,40dがボルト39h,40hにより締
結されている。そして、各衝突部39d,40dは四角
筒形状をなす高剛性の連結杆41bにより連結されてお
り、この衝突部39d,40dは内側バンパ32と若干
の間隔をもって位置しており、一体に形成された突出部
39e,40eが内側バンパ32の下方から前方に突出
している。
【0020】このように本実施形態では、左右一対の緩
衝部材39,40における本体39b,40bの基端部
に補強用ブラケット39c,40cを装着して車体側の
連結ブラケット41aに連結する一方、先端部に補強用
ブラケット39g,40gを介して衝突部39d,40
dを連結し、各衝突部39d,40dを連結杆41bに
より連結している。従って、各緩衝部材39,40の衝
突部39d,40dに斜めから作用する衝撃力に対し
て、各補強用ブラケット39c,40c,39g,40
gにより衝突部39d,40dと本体39b,40bと
連結ブラケット41aとの各連結部の面剛性を高くし、
且つ、連結杆41bにより緩衝部材39,40の曲げ剛
性を高くすることで、緩衝部材39,40が長手方向に
適正に座屈して衝撃力を確実に吸収することができるよ
うにしている。
【0021】また、ゴムタイヤ式新交通車両11同士の
衝突事故が発生したとき、車両11は左右方向が軌道に
拘束されていることから、所謂、オフセット衝突の発生
の確率は少ないが、デザインを考慮して流線型をなして
いるため、車両11同士の衝突時には、車両11の前端
部、即ち、内側バンパ32のやや上部に衝突時の衝撃力
が入力する。そのため、車両11の前端部に衝撃力が入
力したとき、各補強梁部材35,37が緩衝部材39,
40から離間する方向、つまり、上方に屈曲するように
側部補強梁部材35に屈曲部35bを、中央部補強梁部
材37に湾曲状の前部梁37bをそれぞれ設け、また、
車両11の前端部同士が衝突した一次衝突にて、内側バ
ンパ32の後退によって各緩衝部材39,40の衝突部
39d,40dが押されて傾かないように、衝突部39
d,40dの前面部には二次衝突用の突出部39e,4
0eが形成されている。
【0022】更に、台枠33の両側には図示しない側構
を介してルーフ本体が設けられており、このルーフ本体
の前端部にはU字形状をなすルーフ枠体42が固定さ
れ、ルーフ横梁43とこのルーフ枠体42との間には連
結梁44が架設されている。一方、内側バンパ32の外
側には断面V字形状をなす外側バンパ45が前後に所定
隙間をもって固定されており、この外側バンパ45は、
前述した内側バンパ32とほぼ同様に、中央部45aと
その両側に傾斜して一体に形成された側部45bとから
構成され、中央部45aの両側部分と両側部45bには
複数の孔45cが穿設されており、中央部45aの上面
部には補強材46が固定されている。そして、ルーフ枠
体42と外側バンパ45との間には断面L字形状をなす
左右一対の前部梁47,48と断面コ字形状をなす左右
一対の側部梁49が架設され、端部が溶接によって固定
されている。そして、左右の前部梁48と側部梁49と
が連結梁50によって連結されており、この連結梁50
の屈曲部には複数の孔50aが形成されている。
【0023】そして、前妻部13を構成する左右の前部
梁47,48は車両11の流線型のデザインに合わせて
傾斜し、且つ、湾曲しており、下端部には鉛直方向に沿
ったストレート部47a,48aが形成されている。こ
の各ストレート部47a,48aの長さは車両11の走
行時における上下変位量に応じて設定されている。つま
り、車両11が走行時に上下変位するその変位量は、走
行する路面状態や車両11運転状態等、あるいは、この
車両11の車体剛性や懸架装置の性能などにより異なる
ため、予め試験や計算を行って上下変位量を算出し、そ
の上下変位量に応じてストレート部47a,48aの長
さを設定する。この場合、車両11の上下変位量が最大
でLであれば、車両11同士の衝突時には最大で2L上
下にずれる可能性があるため、ストレート部47a,4
8aの長さを2Lよりも大きく設定すればよい。
【0024】なお、前部梁47のストレート部47aの
長さに対して、前部梁48のストレート部48aの長さ
が長く形成されているが、これは車両11のデザインの
関係でストレート部48aを長く形成できたものであ
り、より高い安全性を考慮している。そして、車両11
は案内車輪21,22及び案内軌条23,24からなる
軌道に左右方向の変位が拘束されているとはいえ、部品
の製造誤差や取付誤差等のため、僅かではあるが左右方
向にずれる可能性があるため、この各ストレート部47
a,48aの幅もそのずれ量を考慮して設定されてい
る。
【0025】そして、このように台枠33、各バンパ3
2,45、ルーフ枠体42、各梁47,48,49等に
より前妻部13が構成されており、客室12と前妻部1
3と後妻部14を含む骨組により形成された構造体の外
側に図示しないFRP製の外壁が取付けられることで、
車両11が構成されている。
【0026】なお、上述した実施形態の説明では、車両
11の客室12に対して一方に前妻部13を形成して他
方に後妻部14を形成し、前妻部13のみを詳細に説明
したが、後妻部14も前妻部13と同様の構造をなすも
のであって、クラッシュゾーンであり、ストレート部を
も有している。また、車両11は前妻部13が進行方向
前方であるとしたが、後妻部14を進行方向前方として
走行することも可能となっている。
【0027】以上のように構成されたゴムタイヤ式新交
通車両11は、運行管理システムにより無人で、円滑且
つ安全に運行させるようにしているが、制御機器の故障
時には、運転者の手動による各種の運行操作が可能とな
っており、この場合、走行速度は低速に制限されてい
る。そして、この運転者の手動による車両11の運行操
作時には、誤操作等により車両11同士の衝突事故が発
生することが考えられるため、前述したように、客室1
2の前後にクラッシュゾーンとなる前妻部13及び後妻
部14を形成すると共に、この前妻部13及び後妻部1
4の下方に緩衝部材39,40を装着している。
【0028】そして、本実施形態では、斜め衝突時であ
っても緩衝部材39,40が適正に機能するように、本
体39b,40bと衝突部39d,40d及び連結ブラ
ケット41aとの各連結部に各補強用ブラケット39
c,40c,39g,40gを装着することで、この連
結部での面剛性を高くし、また、左右の衝突部39d,
40dを連結杆41bにより連結することで、緩衝部材
39,40の曲げ剛性を高くするようにしている。
【0029】即ち、車両11同士が衝突する場合、正面
衝突時に前妻部13同士あるいは後妻部14同士が衝突
する場合と、追突時に前妻部13と後妻部14が衝突す
る場合が考えられる。車両11は、案内車輪21,22
及び案内軌条23,24により左右方向の変位がほぼ拘
束されて走行するが、上下方向の変位は拘束されておら
ず、車体剛性や懸架装置の性能、路面の凹凸形状や坂
道、発進停止時や加減速時に上下方向に振動(変位)す
ることがある。ところが、前妻部13の各前部梁47,
48にストレート部47a,48aがあるため、その衝
撃力がこのストレート部47a,48aを介して前妻部
13及び後妻部14に伝達されることとなり、この前妻
部13及び後妻部14がクラッシュゾーンとなって押し
つぶされ、且つ、緩衝部材39,40が座屈することで
その衝撃力を吸収することができ、客室12へ伝達され
る衝撃力を緩和できる。
【0030】このクラッシュゾーンによる衝撃力の緩和
方法を具体的に説明すると、前妻部13(後妻部14)
がクラッシュゾーンとして押しつぶされるとき、衝突時
の衝撃力はFRP製の外壁から外側パンパ45に入力
し、ストレート部47a,48aを介して各前部梁4
7,48に入力すると共に、緩衝部材39,40の衝突
部39d,40d(突出部39e,40e)に入力す
る。すると、まず、各バンパ32,45の中央部32
a,45a(補強材46)が押されて複数の孔32c,
45cにより両側部32b,45bが長手方向に座屈す
ると共に、側部補強梁部材35が複数の孔35cによ
り、中央部補強梁部材37が前部梁37bにより、連結
梁50が複数の孔50aによりそれぞれ座屈、屈曲して
変形する。また、各緩衝部材39,40同士が衝突して
前後に座屈を開始する。続いて、ルーフ枠体42や台枠
33が座屈を開始し、前妻部13全体が押しつぶされる
ことで、衝突時の衝撃力を吸収することができる。
【0031】このように正面衝突したときに、前妻部1
3が押しつぶされて衝撃力を吸収することから、客室1
2へ伝達される衝撃力を緩和でき、客室12にいる乗員
や乗客を安全に確保することができる。この場合、例え
ば、客室12への乗車率が約100%の24ton である
車両11同士が11km/hで正面衝突した場合の実験を行
った結果として、客室12(重心位置)に作用する荷重
は、従来の車体構造では4.5Gであって客室12に変
形があったが、本発明の車体構造では3.5Gとなって
客室12に変形はなかった。
【0032】そして、車両11の衝突時の衝撃力は前部
梁47,48のストレート部47a,48aに入力し、
前部梁47,48を介して押しつぶされた各パンパ4
5,32がこの台枠33を変形させる。この場合、衝突
時の衝撃力が各パンパ45,32を介して各補強梁部材
35,37に入力すると、この補強梁部材35,37は
屈曲あるいは湾曲している上方へ床板34と共に緩衝部
材39,40から離間するように折れ曲がって変形する
こととなり、緩衝部材39,40を下方に曲げることは
なく、各緩衝部材39,40は長手方向の座屈によって
衝撃力を確実に吸収できる。また、このとき、突出部3
9e,40e同士が衝突するため、緩衝部材39,40
は傾かずに前方から入力する衝撃力により長手方向に適
正に座屈し、衝突力を確実に吸収することができる。
【0033】更に、車両11の正面衝突の初期時に、各
バンパ32,45の中央部45a(補強材46)に入力
した衝撃力により、両側部45bが複数の孔45cによ
り長手方向に座屈して中央部45aが真っ直ぐ後方に変
位するため、衝突時の衝撃力を側方に逃がさずに前妻部
13で真っ直ぐに受け止めて吸収することとなり、衝突
後の車両同士のずれを阻止して周辺への被害の拡大を防
止できる。
【0034】また、側部補強梁部材35に複数の孔35
cを設け、中央部補強梁部材37の前部梁37bを板形
状にし、連結梁50に複数の孔50aを設けたことで、
衝突時における各部材の座屈をコントロールして前妻部
13で確実に受け止めて吸収することができる。
【0035】ところで、車両11同士が正面衝突した場
合には、前述したように、前妻部13あるいは後妻部1
4と緩衝部材39,40等によりその衝撃力を確実に吸
収することができるが、車両11がカーブを走行してい
るときに車両11同士が衝突したときには、前妻部13
や後妻部14、緩衝部材39,40に斜めから作用する
こととなるが、本実施形態の車体構造にあっては、この
ような斜め衝突の場合であっても、緩衝部材39,40
がその衝撃力を確実に吸収することができる。
【0036】即ち、図5に示すように、前妻部13に右
斜めから衝突時の衝撃力が入力すると、各バンパ32,
45の右側部32b,45bが押されて座屈すると共
に、右側の各補強梁部材35,37がそれぞれ座屈、屈
曲する。また、衝突時の衝撃力はこのバンパ32,45
を介して間接的に、あるいは直接的に緩衝部材40の衝
突部40dに斜めに入力する。この場合、緩衝部材40
は斜めに入力した衝撃力により左方(緩衝部材39側)
に倒れようとするが、緩衝部材40の衝突部40dは連
結杆41bにより緩衝部材39の衝突部39dに連結さ
れているため、ここに抑止力が作用して緩衝部材40の
倒れが阻止される。また、緩衝部材40は衝突部40d
に対して斜めに入力した衝撃力により、この衝突部40
dが本体40bに対して折れ曲がろうとするが、衝突部
40dと本体40bとの間に補強用ブラケット40cが
介在し、且つ、衝突部40dの基端部に配設された補強
用ブラケット40cによる連結ブラケット41aへの強
固な取付構造となっているため、ここに抑止力が作用し
て衝突部40dの屈曲が阻止される。
【0037】従って、緩衝部材40は緩衝部材39側に
倒れずに、且つ、衝突部40dが屈曲せずに、長手方向
に適正に座屈することとなり、斜め衝突時の衝撃力を確
実に吸収することができる。
【0038】なお、上述の実施形態では、緩衝部材3
9,40を四角筒の本体39b,40bに複数の開口3
9a,40aを形成して構成し、基端部を横梁に、前端
部に衝突部39d,40d及び突出部39e,40eを
形成し、衝突部39d,40dを連結杆41bにより連
結したが、この構造に限定されるものではなく、本体3
9b,40bは円筒形状であってもよく、各衝突部39
d,40dと連結杆41bとを一体に形成してもよく、
本体を3つ以上設けてもよい。
【0039】また、上述の実施形態では、車体側と本体
39b,40bとの補強手段として補強用ブラケット3
9c,40cを設け、本体39b,40bと衝突部39
d,40dの補強部材として補強用ブラケット39g,
40gを設けたが、別部材を装着せずに、部分的に板厚
を厚くして補強してもよい。
【0040】また、本発明の車体構造をゴムタイヤ式新
交通車両に適用して説明したが、一般的な鉄道の車両や
自動車の車両の適用することもできる。
【0041】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明の車体構造によれば、客室に対し
て車両の前頭側に衝突時の衝撃力を吸収するクラッシュ
ゾーンを設け、このクラッシュゾーンに衝撃力により座
屈することでこの衝撃力を緩和する複数の緩衝部材を左
右に並設し、各緩衝部材の先端部同士を連結部材により
連結したので、各緩衝部材の曲げ剛性が高くなり、車両
同士が斜めに衝突してその衝撃力が緩衝部材に斜めに作
用しても、緩衝部材は屈曲せずに長手方向に座屈してそ
の衝撃力を確実に吸収することとなり、衝突安全性の向
上を図ることができる。
【0042】また、請求項2の発明の車体構造によれ
ば、緩衝部材を、車体側に取付けられた基端部から前方
に延設された座屈部と、この座屈部の先端部に取付けら
れた衝突部とから構成し、車体側と座屈部との取付部に
補強手段を設けると共に、座屈部と衝突部との連結部に
補強部材を設けたので、車体側と座屈部と衝突部との各
連結部での面剛性が高くなり、衝突時の衝撃力が緩衝部
材に斜めに作用しても、緩衝部材は屈曲せずに長手方向
に座屈してその衝撃力を確実に吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車体構造を表す車両
前端部の骨組構造体の概略図である。
【図2】台枠先端部の概略斜視図である。
【図3】台枠先端部の平面図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】衝突時における緩衝部材の変形状態を表す台枠
先端部の平面図である。
【図6】車両の側面図である。
【図7】車両の正面図である。
【図8】従来の車体構造を表す車両前端部の骨組構造体
の概略図である。
【符号の説明】
11 車両 12 客室 13 前妻部(クラッシュゾーン) 14 後妻部(クラッシュゾーン) 32 内側バンパ 33 台枠 34 床板 39,40 緩衝部材 39b,40b 本体(座屈部) 39c,40c 補強用ブラケット(補強手段) 39d,40d 衝突部 39g,40g 補強用ブラケット(補強手段) 39e,40e 突起部 41a 連結ブラケット 41b 連結杆(連結部材) 45 外側バンパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 持留 裕之 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社三原製作所内 (72)発明者 光井 滋教 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社三原製作所内 (72)発明者 永池 直文 東京都大田区下丸子四丁目21番1号 三菱 自動車エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 林田 興明 東京都大田区下丸子四丁目21番1号 三菱 自動車エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3D003 AA05 BB01 CA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 客室に対して車両の前頭側に衝突時の衝
    撃力を吸収するクラッシュゾーンを設け、該クラッシュ
    ゾーンに前記衝撃力により座屈することで該衝撃力を緩
    和する複数の緩衝部材を左右に並設し、該緩衝部材の先
    端部同士を連結部材により連結したことを特徴とする車
    体構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車体構造において、前記
    緩衝部材は、車体側に取付けられた基端部から前方に延
    設された座屈部と、該座屈部の先端部に取付けられた衝
    突部とを有し、車体側と前記座屈部との取付部に補強手
    段を設けると共に、前記座屈部と前記衝突部との連結部
    に補強部材を設けたことを特徴とする車体構造。
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