JP2002066113A - 遊技機用ゲージ盤の保管方法 - Google Patents

遊技機用ゲージ盤の保管方法

Info

Publication number
JP2002066113A
JP2002066113A JP2000252911A JP2000252911A JP2002066113A JP 2002066113 A JP2002066113 A JP 2002066113A JP 2000252911 A JP2000252911 A JP 2000252911A JP 2000252911 A JP2000252911 A JP 2000252911A JP 2002066113 A JP2002066113 A JP 2002066113A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gauge board
board
packaging material
gauge
gaming machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000252911A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Kuroda
司郎 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Heiwa Corp
Original Assignee
Heiwa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Heiwa Corp filed Critical Heiwa Corp
Priority to JP2000252911A priority Critical patent/JP2002066113A/ja
Publication of JP2002066113A publication Critical patent/JP2002066113A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストでゲージ盤の反りを防止でき、遊技
盤面の保護及びセキュリティの確保を図ることができる
遊技機用ゲージ盤の保管方法を得る。 【解決手段】 パチンコ機本体に着脱可能に製造された
ゲージ盤12は、単体で保管及び出荷される。このゲー
ジ盤12の保管にあたっては、ゲージ盤12を気密性及
び遮湿性を有する袋状の包装材90に収容し、包装材9
0内の空気を空気吸引機100にて所定の空気量以下ま
で吸引し、包装材90を密封する。これにより、ゲージ
盤12が外気と遮断され放湿が抑制されるため、表裏の
放湿量の偏りに伴うゲージ盤12の反りが防止される。
また、包装材90に設けられたエアパッキンによりゲー
ジ盤12の遊戯盤面が保護されると共に、包装材90開
封後の再度の空気吸引が困難であるためセキュリティが
確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合板の片面に化粧
板が接着されると共に化粧板表面側に遊技盤面が構成さ
れ遊技機本体に着脱可能な遊技機用ゲージ盤の保管方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パチンコ機等の遊技機では、
ゲージ盤が遊技機本体に着脱可能とされ、このゲージ盤
を遊技機本体に取り付けた状態で遊技可能とされてい
る。
【0003】このようなゲージ盤は、合板の片面にセル
(化粧板)を接着した状態で各種取付孔が設けられ、こ
の取付孔に電動役物ユニットを含む入賞口等の部品や釘
が取り付けられることでセル面側に遊技盤面が形成され
ると共に、裏面に遊技球の案内路や電子制御回路等が取
り付けられて完成される。
【0004】また、上記の合板は、丸太の状態から所定
の含水率まで乾燥され所定の厚さに削り出された複数
(例えば、13枚)の単板が目をずらされた状態で接着
剤を介して圧着されることで形成されている。
【0005】このようなゲージ盤は、パチンコ機等の遊
技機本体に取り付けられた状態で出荷される他、遊技機
本体とは別個に単体で出荷される場合がある。これによ
り、ゲージ盤の交換によりパチンコ機等の遊技機の機種
変更が可能とされ、新規遊技が安価に提供されるように
なっている。
【0006】また、このゲージ盤単体の保管及び出荷に
際しては、完成したゲージ盤を1台または3台毎にダン
ボール箱で包装することでゲージ盤の盤面の保護が図ら
れていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ゲージ盤を
短期間で集中的に製造する場合、ゲージ盤の受注数を予
測して出荷予定日以前に見込生産する場合がある。この
場合、ゲージ盤の出荷以前の期間中このゲージ盤を在庫
保管する必要がある。
【0008】ここで、在庫保管されるゲージ盤は、その
保管環境、特に、湿度の影響を受ける場合がある。すな
わち、在庫保管中のゲージ盤では、合板を構成する単板
及び接着剤が包含する水分が気化されるが、セル面から
の放湿量(水分気化量)が裏面からの放湿量と比較して
少ないため、この放湿量の偏りに伴うゲージ盤の反り
(セル面側が凸になる)が生じる場合がある。特に、合
板へのセル接着後1月程度の期間において上記の放湿量
の偏りが顕著である(その後の期間においてはセル面か
らの放湿が進み反りが戻る傾向にある)。
【0009】このようなゲージ盤の反りを防止するため
には、ゲージ盤の在庫保管環境における湿度をゲージ盤
からの放湿が発生しない範囲において一定に保つことが
望ましい。
【0010】また、ゲージ盤の在庫保管中においては、
例えば、ゲージ盤に取り付けられたROM等の不正改造
を防止するためのセキュリティの確保が必要である。
【0011】しかしながら、上記のような従来のゲージ
盤の保管方法では、ダンボール箱内の空間が大きく、ゲ
ージ盤からの放湿量はこのダンボール箱内の空気の湿度
に依存するため、ゲージ盤(合板)を構成する単板及び
接着剤からの放湿を防止することができない場合があっ
た。また、従来のゲージ盤の保管方法では、ダンボール
自体が吸湿性を有するため、ダンボール箱内の空気が乾
燥しゲージ盤の放湿が促進されていた。このため、ゲー
ジ盤に所定量以上の反りが生じる場合があり、例えば、
反りを生じたゲージ盤をパチンコ機本体に装着して遊技
を行うと、パチンコ機本体から発射された遊技球がこの
ゲージ盤上に乗り移る際に遊技球が反り部分に引掛り、
遊技球が所定の動作をしない場合があった。
【0012】また、上記のような従来のゲージ盤の保管
方法では、ゲージ盤をダンボール箱に収容した状態でダ
ンボール箱の開口部をテープで封止するのみであったた
め、ダンボール箱の開封及び再封止が容易でセキュリテ
ィの確保が十分でないという問題があった。
【0013】なお、ゲージ盤保管中の湿度を一定に保つ
ためにダンボール箱内にシリカゲル等の乾燥剤を同封す
ることが考えられるが、このような方法では、板材の反
りの原因が吸湿である場合にはこの板材の反りを防止す
ることが可能であるが、上記のようにゲージ盤(合板)
の反りが放湿による場合は放湿を促進するのみであるた
めゲージ盤の反りを防止することはできない。
【0014】また、ゲージ盤の裏面にもセルを接着し、
裏面と遊技盤面との放湿量を等しくすることでゲージ盤
の反りを防止する方法も考えられているが、部品点数及
び作業工数が増加するため、コストが高いという問題が
あった。しかも、このような方法では、セキュリティの
確保や遊技盤面の保護のために別途対策が必要で、さら
にコストが高くなるという問題もあった。
【0015】本発明は、上記事実を考慮して、低コスト
でゲージ盤の反りを防止でき、遊技盤面の保護及びセキ
ュリティの確保を図ることができるゲージ盤の保管方法
を得ることが目的である。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る遊技機用ゲージ盤の保護方
法は、合板の片面に化粧板が接着されると共に当該化粧
板の表面側に遊技盤面を構成する複数の部品が取り付け
られ遊技機本体に着脱可能な遊技機用ゲージ盤の保管方
法であって、前記遊技機用ゲージ盤の完成後の所定時間
内に気密性及び遮湿性を有する素材より成る包装材に前
記遊技機用ゲージ盤を収容し、前記遊技機用ゲージ盤を
収容した前記包装材の内部の空気を吸引し、前記遊技機
用ゲージ盤を収容した前記包装材の内部の空気量が所定
量以下となった状態で前記包装材を密封する、ことを特
徴としている。
【0017】請求項1記載の遊技機用ゲージ盤の保管方
法では、合板の片面に化粧板が接着されると共にこの化
粧板の表面側に遊技盤面を構成する複数の部品が取り付
けられた遊技機用ゲージ盤が遊技機本体に着脱可能に完
成されると、この遊技機用ゲージ盤が単体で(遊技機本
体に取り付けない状態で)保管及び出荷される。
【0018】この遊技機用ゲージ盤を保管するにあたっ
ては、遊技機用ゲージ盤完成後の所定の時間内にこの遊
技機用ゲージ盤を包装材に収容する。遊技機用ゲージ盤
が包装材に収容されると、この状態で包装材内部の空気
を吸引する。さらに、この吸引により包装材内部の空気
量が所定量以下となった後、包装材を密封する。遊技機
用ゲージ盤は、この状態で保管及び出荷される。
【0019】ここで、気密性を有する素材より成る包装
材内の空気量が所定量以下とされているため、外気と遮
断された包装材内の空気は短時間で飽和し、遊技機用ゲ
ージ盤を構成する合板からの放湿が微量に抑制される。
また、包装材は遮湿性をも有する素材より成るため、包
装材自体が吸湿して内部の空気を乾燥させることがな
く、包装材内部に収容されたゲージ盤の放湿を促進する
こともない。このため、従来のように遊技機用ゲージ盤
の裏面に化粧板(セル)を貼り付けることなく、合板か
らの放湿に伴う遊技機用ゲージ盤の反りが防止される。
【0020】また、ゲージ盤の遊技盤面は、包装材によ
り保護される。
【0021】さらに、保管状態の遊技機用ゲージ盤を不
正に改造しようとすると包装材を開封する必要がある
が、不正行為に伴い包装材内部に空気が侵入することで
不正行為後の包装材には所定量以上の空気が存在する
(不正行為前と比して包装材が膨張する)ため、外観よ
り容易に不正行為の有無を確認することができる。一
方、不正行為後に包装材内の空気を再度吸引することは
不正行為を行う者にとっては困難であり、結果として不
正行為を防止でき、セキュリティの確保が図られる。
【0022】このように、請求項1記載の遊技機用ゲー
ジ盤の保管方法では、低コストでゲージ盤の反りを防止
でき、遊技盤面の保護及びセキュリティの確保を図るこ
とができる。
【0023】請求項2記載の発明に係る遊技機用ゲージ
盤の保護方法は、請求項1記載の遊技機用ゲージ盤の保
護方法において、前記包装材の少なくとも一部に緩衝部
材を設け、前記遊技機用ゲージ盤に取り付けられた部品
が前記緩衝部材と対向した状態で前記遊技機用ゲージ盤
を前記包装材に収容する、ことを特徴としている。
【0024】請求項2記載の遊技機用ゲージ盤の保管方
法では、包装材の少なくとも一部に緩衝部材(例えば、
エアパッキン)を設け、遊技盤面を構成する部品が緩衝
部材と対向した状態で遊技機用ゲージ盤を包装材に収容
するため、遊技機用ゲージ盤の遊技盤面が確実に保護さ
れる。
【0025】このように、請求項2記載の遊技機用ゲー
ジ盤の保管方法では、低コストでゲージ盤の反りを防止
でき、遊技盤面の保護を確実に図ると共にセキュリティ
の確保を図ることができる。
【0026】請求項3記載の発明に係る遊技機用ゲージ
盤の保管方法は、請求項1または請求項2記載の遊技機
用ゲージ盤の保管方法において、前記包装材及び前記包
装材の密封手段のうち少なくとも一方に識別標識を付
す、ことを特徴としている。
【0027】請求項3記載の遊技機用ゲージ盤の保管方
法では、包装材及び包装材の密封手段(例えば、粘着テ
ープ)の少なくとも一方に識別標識(例えば、製造会社
のロゴマーク)を付すため、包装材や密封手段の代替品
の入手が不正行為を行う者にとって困難であり、包装材
や密封手段の破損または汚損を伴う不正行為が確実に防
止される。
【0028】このように、請求項3記載の遊技機用ゲー
ジ盤の保管方法では、低コストでゲージ盤の反りを防止
でき、遊技盤面の保護を確実に図ると共にセキュリティ
の確保を確実に図ることができる。
【0029】なお、請求項3に記載した包装材の密封手
段には、包装材を直接密封する手段(例えば、紐や熱か
しめ)の他、包装材を直接密封する手段を補強する手段
(例えば、粘着テープ)を含むものとする。
【0030】
【発明の実施の形態】(ゲージ盤の説明)図1には、本
発明の実施の形態に係る遊技機用ゲージ盤の保管方法が
適用され遊技機としてのパチンコ機10を構成するゲー
ジ盤12、このゲージ盤12が取り付けられるパチンコ
機本体14、及び通常パチンコ店側に設置されパチンコ
機本体14を開閉可能に支持する外枠16が斜視図にて
示されている。また、図2には、ゲージ盤12の一部が
概略断面図にて示されている。
【0031】図2に示される如く、ゲージ盤12は、合
板20を備えている。この合板20は、図3に示される
工程で製造される。すなわち、丸太の状態のブナ原木を
煮沸し表皮を取り除いた後に1.5mm厚の単板18を
削り出し、この単板18を所定の寸法に切断し所定の含
水率まで乾燥させ、目をずらした状態の13枚の単板1
8を接着剤19を介して圧着することで合板を形成し、
さらにこの合板を所定の厚さ(18.75mm)となる
ように表面を研磨することで合板20が完成される。
【0032】この合板20の一方の表面には化粧板とし
てのセル22が接着されている。また、セル22が接着
された合板20には部品取付孔24が設けられている。
部品取付孔24には遊技盤面を構成する部品としての入
賞口26の一部がセル22表面(以下、「セル面」とい
う)28側から挿入され、この状態で入賞口26はセル
面28側から合板20にねじ止めされている。なお、図
2では図示を省略したが、合板20のセル面28には図
1に示される電動役物ユニット30や大当たり入賞口3
2等が同様の構造により取り付けられている。さらに、
合板20のセル面28には、釘34や風車36、遊技球
を案内する内バンド38や外バンド40、及び外バンド
40の外側上方に配置されたランプ装置42が適宜設け
られており、これらの各部品が入賞口26、大当たり入
賞口32、電動役物ユニット30及びセル22の表面に
施された模様と共に合板20のセル面28に遊技盤面を
構成している。
【0033】一方、合板20のセル22が接着されてい
ない側の面(以下、「裏面」という)44には、入賞口
26等に入賞し部品取付孔24から裏面44に移動され
る遊技球を所定位置へ案内するセット板46が設けられ
ている。また、セット板46には、電動役物ユニット3
0等を制御する主制御基板(図示省略)が収容される透
明な樹脂ケース48が接続されている。なお、図示を省
略したが合板20の裏面には、電動役物ユニット30の
可変表示制御基板やランプ制御基板、音声制御基板等が
直接またはセット板46を介して取り付けられている。
【0034】また、合板20の左右両側面には金属製の
保護板50がそれぞれ取り付けられている。各保護板5
0には、上下2箇所に係合凹部52がそれぞれ形成さ
れ、パチンコ機本体14への取付の際にはこの係合凹部
52において後述するリアプレート72の係合片78及
びゲージロック80(係合爪82)に係合保持されるよ
うになっている。さらに、合板20のセル面28下端部
(外バンド40の端部下方)には、ファスナ受け54が
設けられ、パチンコ機本体14に設けられた後述するフ
ァスナ84を係止可能に構成されている。
【0035】図1に示される如く、パチンコ機本体14
は、内枠60を備えている。この内枠60の開口部分の
遊技者と対向する側(図1の手前側、以下「表側」とい
う)には、ガラス板62が嵌め込まれた金枠64及び上
皿セット66がそれぞれ開閉可能に接続されている。ま
た、内枠60の下端部表側には、遊技球を発射するため
のハンドルグリップ68を含む下皿セット70が固定配
置されている。
【0036】一方、内枠60の表側とは反対側には、リ
アプレート72が設けられている。リアプレート72
は、内枠60への取付側が開口した箱状に形成され、内
枠60の開口部を被覆するように内枠60に固定配置さ
れている。このリアプレート72の下端部表側には遊技
球の発射装置74が設けられ、リアプレート72の下端
部裏側には発射装置74の制御装置等(図示省略)が配
置されている。また、リアプレート72の底面(図1の
奥行方向の面)には別途開口部が設けられ、この開口部
はカバー76により被覆されている。
【0037】さらに、金枠64のヒンジ側のリアプレー
ト72内側面には、ゲージ盤12の係合凹部52に対応
して形成された2個の係合片78が設けられている。ま
た、リアプレート72の係合片78が設けられた側面と
対向する側面には、2個のゲージロック80が設けられ
ている。ゲージロック80は、ゲージ盤12の係合凹部
52に対応して形成された係合爪82を有してリアプレ
ート72に揺動可能に支持され、揺動操作により係合爪
82を係合凹部52との係合位置(ロック位置)と非係
合位置(非ロック位置)とを切替可能に構成されてい
る。さらに、リアプレート72の下端部表側には、ゲー
ジ盤12のファスナ受け54に係止可能なファスナ84
が設けられている。
【0038】ゲージ盤12をパチンコ機本体14に取り
付ける(パチンコ機10を構成する)にあたっては、パ
チンコ機本体14を外枠16から外し金枠64及び上皿
セット66を開いた状態(図1に示される状態)とし、
この状態でゲージ盤12の係合凹部52をパチンコ機本
体の係合片78と係合させた後ゲージロック80を揺動
させることで係合爪82をゲージ盤12の残余の係合凹
部52との係合位置に切替え(ロックし)、さらにファ
スナ84をファスナ受け54に係止させる構成である。
これにより、ゲージ盤12は、パチンコ機本体14への
取付状態では強制的に一定姿勢に保持され、ガタや歪み
が防止されるようになっている。
【0039】また、パチンコ機10での遊技に際して
は、パチンコ機本体14のハンドルグリップ68の操作
により発射装置74から発射された遊技球がゲージ盤1
2の内バンド38と外バンド40との間からゲージ盤1
2上へ乗り移り、遊技盤面上に遊技球が供給される構成
である。このように、ゲージ盤12がパチンコ機本体1
4に着脱可能とされることにより、ゲージ盤12の交換
によりパチンコ機10の機種変更が可能とされ、新規遊
技が安価に提供されるようになっている。 (包装材の説明)次にゲージ盤12を保管する際にゲー
ジ盤12を収容する包装材90について説明する。
【0040】図4には、包装材90が斜視図にて示され
ている。この包装材90は、気密性及び遮湿性を有する
素材により開口部92を有するマチのない袋状に形成さ
れている。この包装材90の片面には、図4(A)に示
される如く、ほぼ全面に亘って緩衝部材としてのエアパ
ッキン94が設けられている。一方、包装材90のエア
パッキン94が設けられた面とは反対側の面には、図4
(B)に示される如く、他の包装材と識別可能な識別標
識(「HEIWA」の文字)96が記されている。
【0041】この包装材90は、ゲージ盤12を保管す
る際には、ゲージ盤12を収容し内部の空気が所定量以
下まで減じらた状態で開口部92を閉止することにより
密封される構成である(図5(D)参照)。
【0042】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
【0043】図5には、本発明の実施の形態に係る遊技
機用ゲージ盤の保管方法が適用されるゲージ盤12の包
装材90による包装工程の一例が概念斜視図により示さ
れている。以下、この図5に示される包装工程の例に基
づいて説明する。
【0044】上記構成のゲージ盤12がパチンコ機本体
14に着脱可能に完成されると、このゲージ盤12が単
体で(パチンコ機本体14に取り付けない状態で)保管
及び出荷される。
【0045】ゲージ盤12を出荷前に保管するにあたっ
ては、ゲージ盤12の完成から所定の時間内に、ゲージ
盤12の遊技盤面(入賞口26や電動役物ユニット30
等の各種部品が取り付けられたセル面28)が包装材9
0のエアパッキン94と対向されるようにゲージ盤12
を包装材90の開口部92から包装材90に収容する
(図5(A)、(B)参照)。
【0046】ゲージ盤12を包装材90に収容すると、
空気吸引器100に連通された吸引ノズル102を包装
材90の開口部92から包装材90内部に挿入し、包装
材90の開口部92を密封手段としての絞り紐104に
て絞った状態で、空気吸引器100を作動させる(図5
(C)参照)。
【0047】空気吸引器100による吸引で包装材90
内の空気量が所定量以下となると、包装材90の開口部
92から吸引ノズル102を抜き取り、開口部92を絞
り紐104で強固に絞ることで包装材90を密封する。
この状態(図5(D)の状態)で絞り紐104の上から
識別標識(「HEIWA」の文字)108が記され密封
部を補強するための粘着テープ106を貼り付ける。
【0048】さらに、この状態のゲージ盤12(包装材
90)を図示しないダンボール箱に収容して保管する。
また、ゲージ盤12の出荷もこの状態で行う。
【0049】ここで、気密性を有する素材より成りゲー
ジ盤12を収容した包装材90内の空気量が所定量以下
とされているため、外気と遮断された包装材90内の空
気は短時間で飽和し、ゲージ盤12(合板20)を構成
する単板18及び接着剤19からの放湿が微量に抑制さ
れる。また、包装材90は遮湿性をも有する素材より成
るため、包装材90自体が吸湿して内部の空気を乾燥さ
せることがなく、包装材90内部に収容されたゲージ盤
12の放湿を促進することもない。このため、従来のよ
うにゲージ盤12の裏面44にセル22を貼り付けるこ
となく、合板20からの放湿(セル面28と裏面44と
の放湿量の偏り)に伴うゲージ盤12の反りが防止され
る。
【0050】図6には、ゲージ盤12の保管日数と反り
量の関係(実測置)を示すグラフが示されている。図6
に示される矩形プロットの折れ線はゲージ盤12を包装
材90により包装しない場合を、丸プロットはゲージ盤
12を上記の通り包装材90で密閉包装した場合をそれ
ぞれ示しており、本実施の形態に係る遊技機用ゲージ盤
の保管方法によってゲージ盤12の反りが防止されるこ
とは、図6の結果より明らかである。なお、図6は、代
表的なデータとして上記各場合(各1サンプル)におけ
るゲージ盤12の正面視で左上部分の反り量を測定した
データを示しているが、他のサンプル及び他の部位にお
ける反り量の測定結果も同様の傾向を示している。
【0051】また、ゲージ盤12の遊技盤面は、包装材
90により保護される。特に、ゲージ盤12の遊技盤面
が包装材90のエアパッキン94と対向した状態で包装
材90に収容されているため、遊技盤面は確実に保護さ
れる。
【0052】さらに、保管状態のゲージ盤12を不正に
改造しようとすると包装材90を開封する必要がある
が、不正行為に伴い包装材90内に空気が侵入すること
で不正行為後の包装材90には所定量以上の空気が存在
するため(包装材90が膨張しているため)、外観より
容易に不正行為の有無を確認することができる。一方、
不正後に包装材90内の空気を再度吸引することは不正
行為を行う者にとっては困難であり、結果として不正行
為を防止でき、セキュリティの確保が図られる。特に、
包装材90及び粘着テープ106にはそれぞれ識別標識
96、108が記されているため、不正行為を行うもの
にとっては包装材90及び粘着テープ106の代替品の
入手が困難であり、包装材90及び粘着テープ106の
破損や汚損を伴う不正行為が確実に防止される。
【0053】このように、本実施の形態に係る遊技機用
ゲージ盤の保管方法では、低コストでゲージ盤12の反
りを防止でき、遊技盤面の保護及びセキュリティの確保
を図ることができる。
【0054】なお、上記の実施の形態では、ゲージ盤1
2の包装材90による包装工程を図5に示される一例に
基づいて説明したが、本発明はこれに限定されることは
ない。したがって、図5に基づく説明では、包装材90
内の空気を空気吸引器100により吸引する方法とした
が、本発明は空気を吸引する方法及び手段に限定される
ことはなく、例えば、包装材90内の空気の吸引はゲー
ジ盤12を製造する工場に設置されている圧縮機や送風
機(所謂、工場用エア)を利用して負圧を発生させて行
うと好適である。また、図5に基づく説明では、包装材
90は絞り紐104にて密封される構成としたが、本発
明はこれに限定されず、例えば、包装材90内の空気吸
引後に開口部92をゲージ盤12収容側に折り畳んだ状
態で開口部92と包装材90外面とを粘着テープ106
で貼り付けることで包装材90の密封を行っても良い。
さらに、例えば、包装材90内の空気の吸引は、ゲージ
盤12を収容した包装材90を図示しないダンボール箱
に収容した状態で行っても良い。
【0055】また、上記の実施の形態では、ゲージ盤1
2が遊技盤面を構成する部品としての入賞口26、電動
役物ユニット30、大当たり入賞口32、釘34、風車
36、内バンド38、外バンド40、ランプ装置42を
備えた構成としたが、本発明はこれに限定されず、ゲー
ジ盤12は上記各部品の一部のみを備えて構成されても
良く、上記以外の部品を備えて構成されても良い。さら
に、上記の実施の形態では、ゲージ盤12を構成する合
板20がブナ材より成る構成としたが、本発明はこれに
限定されず、例えば、合板20がベニヤ材より成る構成
であっても良い。
【0056】さらに、上記の実施の形態では、包装材9
0は緩衝部材としてのエアパッキン94を備えた構成と
したが、本発明はこれに限定されず、例えば、包装材9
0の内側に発泡シート等を配置した構成としても良く、
緩衝部材を設けない構成としても良い。なお、緩衝部材
を設けない構成では包装材90にて収容したゲージ盤1
2はダンボール箱等により保護されることが望ましい。
また、包装材90は一端開口のマチのない袋状に限定さ
れることはなく、例えば、両端開口の包装材90の一開
口端をゲージ盤12収容後に熱かしめにより閉口する構
成としても良く、包装材90が適当なマチを有する袋状
である構成としても良い。
【0057】さらにまた、上記の実施の形態では、包装
材90、粘着テープ106に識別標識94、108とし
て文字を記した構成としたが本発明はこれに限定され
ず、識別標識94、108は、例えば、記号でも図形で
もこれらの組合せ等であっても良い。さらに、識別記号
94、108は予め包装材90、粘着テープ106に記
されずに限らず、包装材90の密封後に包装材90や粘
着テープ106へ印字や押印されるものであっても良
い。
【0058】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る遊技機
用ゲージ盤の保管方法は、低コストで遊技機用ゲージ盤
の反りを防止でき、遊技盤面の保護及びセキュリティの
確保を図ることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る遊技機用ゲージ盤の
保管方法が適用されるゲージ盤及びパチンコ機本体の全
体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る遊技機用ゲージ盤の
保管方法が適用されるゲージ盤の一部を示す概略断面図
である。
【図3】本発明の実施の形態に係る遊技機用ゲージ盤の
保管方法が適用されるゲージ盤を構成する合板の製造工
程を示すフローチャートである。
【図4】(A)は本発明の実施の形態に係る遊技機用ゲ
ージ盤の保管方法に適用される包装材をエアパッキン側
から見た斜視図、(B)は上記包装材を識別標識側から
見た斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る遊技機用ゲージ盤の
保管方法が適用されるゲージ盤の包装材による包装工程
の一例を示す概念図であり、(A)はゲージ盤の包装材
への収容前の状態、(B)はゲージ盤の包装材への収容
状態、(C)はゲージ盤を収容した包装材内の空気吸引
状態、(D)はゲージ盤を収容した包装材内の空気吸引
後の密封状態、をそれぞれ示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る遊技機用ゲージ盤の
保管方法の適用の有無を比較したゲージ盤の保管日数と
反り量の関係を示す線図である。
【符号の説明】
10 パチンコ機 12 ゲージ盤(遊技機用ゲージ盤) 14 パチンコ機本体(遊技機本体) 20 合板 22 セル(化粧板) 26 入賞口(遊技盤面を構成する部品) 30 電動役物ユニット(遊技盤面を構成する部品) 32 大当たり入賞口(遊技盤面を構成する部品) 34 釘(遊技盤面を構成する部品) 36 風車(遊技盤面を構成する部品) 38 内バンド(遊技盤面を構成する部品) 40 外バンド(遊技盤面を構成する部品) 42 ランプ装置(遊技盤面を構成する部品) 90 包装材 94 エアパッキン(緩衝部材) 96 識別標識 104 絞り紐(密封手段) 106 粘着テープ(密封手段) 108 識別標識

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合板の片面に化粧板が接着されると共に
    当該化粧板の表面側に遊技盤面を構成する複数の部品が
    取り付けられ遊技機本体に着脱可能な遊技機用ゲージ盤
    の保管方法であって、 前記遊技機用ゲージ盤の完成後の所定時間内に気密性及
    び遮湿性を有する素材より成る包装材に前記遊技機用ゲ
    ージ盤を収容し、 前記遊技機用ゲージ盤を収容した前記包装材の内部の空
    気を吸引し、 前記遊技機用ゲージ盤を収容した前記包装材の内部の空
    気量が所定量以下となった状態で前記包装材を密封す
    る、 ことを特徴とする遊技機用ゲージ盤の保管方法。
  2. 【請求項2】 前記包装材の少なくとも一部に緩衝部材
    を設け、 前記遊技機用ゲージ盤に取り付けられた部品が前記緩衝
    部材と対向した状態で前記遊技機用ゲージ盤を前記包装
    材に収容する、 ことを特徴とする請求項1記載の遊技機用ゲージ盤の保
    管方法。
  3. 【請求項3】 前記包装材及び前記包装材の密封手段の
    うち少なくとも一方に識別標識を付す、ことを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の遊技機用ゲージ盤の保
    管方法。
JP2000252911A 2000-08-23 2000-08-23 遊技機用ゲージ盤の保管方法 Pending JP2002066113A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000252911A JP2002066113A (ja) 2000-08-23 2000-08-23 遊技機用ゲージ盤の保管方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000252911A JP2002066113A (ja) 2000-08-23 2000-08-23 遊技機用ゲージ盤の保管方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002066113A true JP2002066113A (ja) 2002-03-05

Family

ID=18742083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000252911A Pending JP2002066113A (ja) 2000-08-23 2000-08-23 遊技機用ゲージ盤の保管方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002066113A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7839479B2 (en) 2004-06-24 2010-11-23 Samsung Mobile Display Co., Ltd. Thin film transistor array substrate comprising a first insulating layer completely covering the dummy testing pad, display using the same, and fabrication method thereof
JP2018000533A (ja) * 2016-07-01 2018-01-11 京楽産業.株式会社 遊技機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7839479B2 (en) 2004-06-24 2010-11-23 Samsung Mobile Display Co., Ltd. Thin film transistor array substrate comprising a first insulating layer completely covering the dummy testing pad, display using the same, and fabrication method thereof
JP2018000533A (ja) * 2016-07-01 2018-01-11 京楽産業.株式会社 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2549608C (en) Hinge-lid type package for rod-like smoking articles and a blank therefor
JP2002066113A (ja) 遊技機用ゲージ盤の保管方法
JP2009136368A5 (ja)
JP4883607B2 (ja) 弾球遊技機の遊技盤
JP5640197B2 (ja) 基板ケースを備えた遊技機
JP2011072699A (ja) 遊技機用基板ケース
US5779041A (en) Game box protector
JP2007117517A (ja) パチンコ遊技機
JP5531391B2 (ja) 遊技機
CN221215367U (zh) 一种具有防潮功能的包装箱
JP2007020800A (ja) 遊技機
KR200260145Y1 (ko) 과일 포장구
JPH04354959A (ja) 弾球遊技機用遊技盤
JP2005334068A (ja) 保護手段を備える遊技機
JP4706894B2 (ja) 遊技機梱包箱
JPH1190010A (ja) 遊技機における基板収納ケース
CN220744064U (zh) 一种环保型可降解材料制成的羊毛衫用装运包装箱
JP5325636B2 (ja) 制御基板収納ケースの不正開放防止機構
CN216995831U (zh) 一种食品包装盒
CN216944440U (zh) 一种具有透气效果的纸盒
JP3448179B2 (ja) 電子遊戯機
JP5208486B2 (ja) 遊技機の制御基板ユニット
JP5164293B2 (ja) 遊技機
CN210455905U (zh) 高档香烟防潮存储箱
JPH09206452A (ja) 遊技機の基板収納ボックス

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041019

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051025

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060228