JP2002064800A - マルチメディア・サービス・システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 新たに採用された動画の圧縮規格を使用して
映像データを圧縮した圧縮映像データを蓄積し、蓄積し
た複合データを配信するマルチメディア・サービス・シ
ステムを提供すること。 【解決手段】 マルチメディア・サービス・システム１
０は、映像データを取り込み所定の国際規格に準拠して
圧縮した圧縮映像データに変換するメディア変換サーバ
ー１１と、所定の国際規格に準拠して圧縮された圧縮映
像データを取り込み、あるいは、メディア変換サーバー
１１からの圧縮映像データを取り込み、当該圧縮映像デ
ータを蓄積する映像ファイリングサーバー１２と、マル
チメディア・サービスの会員から配信要求があったとき
に、当該配信要求に基づいて映像ファイリングサーバー
１２に蓄積された圧縮映像データを時系列に取り出し配
信するビデオ・オン・デマンド配信サーバー１４とを備
えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、所定の国際規格に
準拠して圧縮した圧縮映像データを受信できる携帯電話
や同圧縮映像データをインターネットを介して受信でき
る端末装置に配信できるようにしたマルチメディア・サ
ービス・システムに係り、特に、圧縮映像データを受け
取り、あるいは、生放送やビデオ等による映像データを
受け取って所定の形式の圧縮映像データに変換し、当該
圧縮映像データを一時蓄積しあるいは多量に蓄積してお
き、当該蓄積しておいた圧縮映像データを時系列に再生
しあるいは一時蓄積した圧縮映像データをリアルタイム
に再生し、会員の端末装置に配信できるマルチメディア
・サービス・システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】最近の通信網の通信速度の向上に伴い、
映像データを所定の圧縮プログラムで圧縮し、当該圧縮
したデータをインターネット上に流し、これをコンピュ
ータ等の端末装置で受信することが行われるようになっ
てきている。

【０００３】これは、コンピュータ等の端末装置の処理
速度や処理能力が向上したことと、通信網の通信速度や
通信装置の能力が向上したことによるところが大きい。

【０００４】ところで、携帯電話は、小型で何処でも使
用でき、しかも、ダイヤルキーを備えていることから、
電話としての使用の他に、電子メールの送受信やインタ
ーネットのホームページアクセス等の使用が可能な小型
携帯端末装置として使用されることが多くなってきてい
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、携帯電
話にあっては、通信網の通信速度が遅いため、動画等の
データの送受信を行うことができなかった。

【０００６】また、上述したインターネットを使用した
コンピュータ等の端末装置でも、動画を受信すること
は、コンピュータ等の端末装置の処理能力の向上があっ
たとしても、動画を処理することは容易ではなかった。

【０００７】本発明は、上述した従来技術の欠点に鑑
み、新たに採用された動画の圧縮規格を使用して映像デ
ータを圧縮した圧縮映像データを多量に蓄積し、マルチ
メディア・サービスの会員からの要求に応じて当該蓄積
した圧縮映像データのうちから要求された圧縮映像デー
タを時系列的に再生して配信するマルチメディア・サー
ビス・システムを提供することを第１の目的としてい
る。

【０００８】本発明は、新たに採用された動画の圧縮規
格を使用して映像データを圧縮した圧縮映像データを一
時蓄積し、マルチメディア・サービスの会員に向けて一
時蓄積した圧縮映像データをリアルタイムで配信するマ
ルチメディア・サービス・システムを提供することを第
２の目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記第１の目的を達成す
るために、請求項１記載の発明に係るマルチメディア・
サービス・システムは、映像データを取り込み所定の国
際規格に準拠して圧縮した圧縮映像データに変換するメ
ディア変換手段と、所定の国際規格に準拠して圧縮され
た圧縮映像データを取り込み、あるいは、前記メディア
変換手段からの圧縮映像データを取り込み、当該圧縮映
像データを蓄積するファイリング手段と、マルチメディ
ア・サービスの会員から配信要求があったときに、当該
配信要求に基づいて前記ファイリング手段に蓄積された
データを時系列に取り出し配信する配信手段と、を備え
たことを特徴とするものである。これにより、会員に、
生放送等を提供することができる。

【００１０】上記第２の目的を達成するために、請求項
２記載の発明に係るマルチメディア・サービス・システ
ムは、映像データを取り込み所定の国際規格に準拠して
圧縮した圧縮映像データに変換するメディア変換手段
と、所定の国際規格に準拠して圧縮された圧縮映像デー
タを取り込み、あるいは、前記メディア変換手段からの
圧縮映像データを取り込み、当該圧縮映像データを一時
蓄積するファイリング手段と、前記ファイリング手段に
一時蓄積されたデータをリアルタイムに配信する配信手
段と、を備えたことを特徴とするものである。これによ
り、会員の希望する映像を各種再生することができる。

【００１１】請求項３記載の発明では、請求項１または
２に記載されたマルチメディア・サービス・システムに
おいて、圧縮映像データは、ＭＰＥＧ（Moving Picture
Expert Group ）４の国際規格に準拠して圧縮した映像
データであることを特徴とするものである。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。

【００１３】図１は、本発明の実施の形態に係るマルチ
メディア・サービス・システムと、これに関連するハー
ドウエアを示すブロック図である。

【００１４】本発明の実施の形態に係るマルチメディア
・サービス・システムは、基本的には、ＩＭＴ２０００
準拠の携帯電話に、映像データを配信することができる
ようにしたものである。このマルチメディア・サービス
・システムでは、動画をＭＰＥＧ（Moving Picture Exp
ert Group ）−４の国際規格に準拠して圧縮し、携帯電
話やモバイル端末やインターネット上のパーソナルコン
ピュータ等に送出することができる。

【００１５】図１において、映像コンテンツ提供者は、
音声映像送信装置１により生放送データをディジタル・
エンコード２でディジタル化した後に、専用線・イント
ラネット３を介してマルチメディア・サービス・システ
ム１０に送信する。

【００１６】同様に、映像コンテンツ提供者は、ビデオ
データベース４から配信したい映像をビデオテープ５に
して運送事業者によりマルチメディア・サービス・シス
テム１０まで搬送させる。

【００１７】同様に、映像コンテンツ提供者は、配信し
たい映像データをＭＰＥＧ（MovingPicture Expert Gro
up ）の国際規格に準拠して圧縮した複合データを専用
線・イントラネット３を介してマルチメディア・サービ
ス・システム１０に送信し、あるいは、各種の記憶媒体
に格納して運送事業者によりマルチメディア・サービス
・システム１０まで搬送させる。

【００１８】マルチメディア・サービス・システム１０
は、受託した音響映像データがビデオテープ５のように
アナログ信号である場合には、図示しないアナログ・デ
ィジタル変換器により、ディジタルオリジナルデータに
生成し、映像ファイリングサーバー１２にディジタルオ
リジナルデータとして一旦ファイリングするようになっ
ている。

【００１９】また、マルチメディア・サービス・システ
ム１０は、受託した音響映像データがディジタル化され
たものである場合には、映像ファイリングサーバー１２
にディジタルオリジナルデータとして一旦ファイリング
するようになっている。

【００２０】さらに、マルチメディア・サービス・シス
テム１０は、受託した音響映像データがＭＰＥＧデータ
である場合には、映像ファイリングサーバー１２にディ
ジタルオリジナルデータとして一旦ファイリングするよ
うになっている。

【００２１】ここで、マルチメディア・サービス・シス
テム１０は、大略、メディア変換サーバー１１と、映像
ファイリングサーバー１２と、ＩＰマルチキャスト配信
サーバー１３と、ビデオ・オン・デマンド配信サーバー
１４と、ウエッブサーバー１５と、管理サーバー１６と
からなる。

【００２２】このマルチメディア・サービス・システム
１０では、上述したように、複数のサーバーに機能を分
散させており、システム全体の負荷分散を安価なコンピ
ュータ装置で処理できるようにしたものである。このよ
うな構成にしたことにより、システム全体のコストを非
常に安価にできる。例えば、通常、上述したようなマル
チメディア・サービス・システムと同様な規模のシステ
ムに、１コンテンツを開設する場合にかかる契約金は約
８００万円であり、また、携帯電話二万台までの送信料
は月額約１００万円かかるのに対して、当該マルチメデ
ィア・サービス・システムによれば、それらの十分の一
で済ませることができる。

【００２３】ここで、各サーバ１１，１２，１３，１
４、１５及び１６は、中央演算処理装置（ＣＰＵ）と、
主記憶装置と、ＲＯＭと、入出力装置（Ｉ／Ｏ）と、ハ
ードディスク等の大容量記憶装置とを備えており、ＲＯ
Ｍに記憶されたプログラムにより大容量記憶装置に格納
されている各処理プログラムを主記憶装置に展開記憶さ
せ、当該主記憶装置に記憶されたプログラムをＣＰＵが
処理することにより当該サーバーとしての機能やその他
の機能を実現することができる。こられの機能は、全て
ユニット化し、故障対策や入れ換え等が容易にできるよ
うにしている。

【００２４】また、メディア変換サーバー１１、映像フ
ァイリングサーバー１２、ＩＰマルチキャスト配信サー
バー１３、ビデオ・オン・デマンド配信サーバー１４、
ウエッブサーバー１５及び管理サーバー１６には、当
然、ディスプレイと、入力装置としてのキーボード、マ
ウス等とが設けられており、各サーバー１１，１２，１
３，１４，１５，１６は、キーボードあるいはマウス等
の入力装置とディスプレイによるオペレーションを全て
画面対応にし、これらサーバーを簡単に操作できるよう
にしている。

【００２５】これらメディア変換サーバー１１と、映像
ファイリングサーバー１２と、ＩＰマルチキャスト配信
サーバー１３と、ビデオ・オン・デマンド配信サーバー
１４と、ウエッブサーバー１５と、管理サーバー１６と
をＬＡＮ（ローカル・エリア・ネットワーク）上で結合
し、かつ、これらサーバー１１，１２，１３，１４，１
５，１６で使用するオペレーティング・システムをリナ
ックス標準とすることにより、ＣＰＵ、主記憶装置、ハ
ードディスク等の大容量記憶装置、入出力装置（Ｉ／
Ｏ）相互のタスク・スループットを最大にしている。

【００２６】前記メディア変換サーバー１１は、アナロ
グ形式の音響映像データの場合にはディジタル化して映
像ファイリングサーバー１２に提供し、あるいは、映像
ファイリングサーバー１２にファイリングされているデ
ィジタルオリジナルデータを読み出し、ＭＰＥＧ−４の
国際規格に準拠して圧縮して映像ファイリングサーバー
１２に提供することができるようになっている。

【００２７】前記映像ファイリングサーバー１２は、デ
ィジタルオリジナルファイリングと、所定の期間大量に
記憶蓄積している圧縮映像ファイリングと、一時的に記
憶させておく圧縮映像ファイリングとを備えている。

【００２８】前記ＩＰマルチキャスト配信サーバー１３
は、映像ファイリングサーバー１２に一時的に記憶され
ている圧縮映像ファイリングからリアルタイムに圧縮映
像データを配信できるサーバーである。

【００２９】前記ビデオ・オン・デマンド配信サーバー
１４は、映像ファイリングサーバー１２に所定の期間記
憶蓄積している圧縮映像ファイリングを、会員の要求に
応じて選択しそれを時系列的に再生して配信できるサー
バーである。

【００３０】なお、ＩＰマルチキャスト配信サーバー１
３及びビデオ・オン・デマンド配信サーバー１４は、送
信条件の設定、送信速度（ｂｐｓ）、秒当たりの送信こ
ま数、送信画像サイズ等を容易に設定できるようになっ
ている。これにより、特殊な効果を持たせた映像を送信
することができる。

【００３１】前記ウエッブサーバー１５は、前記ＩＰマ
ルチキャスト配信サーバー１３あるいはビデオ配信サー
バー１４で配信可能な映像等の概要を配信するととも
に、映像配信を受け付けるサーバーである。

【００３２】前記管理サーバー１６は、マルチメディア
・サービス会員のアクセスを管理するアクセス管理と、
配信する圧縮映像を管理するための配信管理と、会員の
入会、退会、住所、氏名、電話番号や、個人識別情報
（ＩＤ）などを管理する会員管理と、配信した時間や配
信先により課金する課金管理とを実行するサーバーであ
る。

【００３３】また、マルチメディア・サービス・システ
ム１０のＩＰマルチキャスト配信サーバー１３は、映像
ファイリングサーバー１２に一時蓄積されている圧縮映
像データをリアルタイムに再生して配信データを形成
し、当該配信データをウエッブサーバー１５、専用線２
１を介してネットワーク事業者のネットワーク装置２２
に送出できるようになっている。

【００３４】これにより、マルチメディア・サービスの
会員の携帯電話２５あるいはインターネット上のマルチ
メディア・サービスの会員の端末装置２６にはライブ
（生）放送を受信できる。

【００３５】同様に、マルチメディア・サービス・シス
テム１０のビデオ・オン・デマンド配信サーバー１４
は、会員の携帯電話２５あるいはインターネット上の会
員の端末装置２６から専用線２１を介してウエッブサー
バー１５に配信要求があったときに、その配信要求に応
じた圧縮映像データを映像ファイリングサーバー１２か
ら取り出し、専用線２１を介してネットワーク事業者の
ネットワーク装置２３に配信データを送出できるように
なっている。

【００３６】これにより、マルチメディア・サービスの
会員の携帯電話２５あるいはインターネット上のマルチ
メディア・サービスの会員の端末装置２４には、ネット
ワーク事業者のネットワークを介して音響映像が送られ
ることになる。

【００３７】なお、上記の携帯電話２５及び端末装置２
６は、ＭＰＥＧ−４の国際規格に基づいて圧縮した映像
データを元の映像データに変換し表示できるような装置
である。

【００３８】このようなマルチメディア・サービス・シ
ステム１０の動作を図１及び図２を参照して説明する。
ここで、図２は、本発明の実施の形態に係るマルチメデ
ィア・サービス・システムに必要とされる機能を説明す
るために示す図である。

【００３９】マルチメディア・サービス・システム１０
には、アナログ映像入力機能１０１と、ディジタル映像
入力機能１０２と、ＭＰＥＧデータ入力機能１０３とを
具備している。

【００４０】また、アナログ映像入力機能１０１には、
アナログ／ディジタル変換機能１０４を必要とする。し
たがって、上述したように、メディア変換サーバー１１
には、アナログ／ディジタル変換器を具備し、上記アナ
ログ／ディジタル変換機能１０４を実現させている。

【００４１】映像コンテンツ提供者の音声映像送信装置
１から送られてくるディジタル化された生放送データ
は、マルチメディア・サービス・システム１０のディジ
タル映像入力機能１０２により受け付けられる。

【００４２】同様に、映像コンテンツ提供者から運送事
業者によりビデオテープ５が搬送されてくると、マルチ
メディア・サービス・システム１０のアナログ映像入力
機能１０１、及びアナログ／ディジタル変換機能１０４
によりディジタルデータとされて受け付けられる。

【００４３】同様に、映像コンテンツ提供者のＭＰＥＧ
（Moving Picture Expert Group ）の国際規格に準拠し
て圧縮した圧縮データは、マルチメディア・サービス・
システム１０のＭＰＥＧデータ入力機能１０３により受
け付けられる。このＭＰＥＧデータ入力機能１０３で受
け付けられた圧縮データは、ＭＰＥＧ映像複合機能１０
５よりディジタルオリジナル複合データにされて受け付
けられる。

【００４４】アナログ／ディジタル変換機能１０４やＭ
ＰＥＧ映像複合機能１０５によりディジタルオリジナル
データにされると、映像ファイリングサーバー１２で実
現さているディジタル映像蓄積機能１０６によりディジ
タルオリジナルデータファイリングされる。

【００４５】そして、メディア変換サーバー１１はディ
ジタル映像圧縮機能１０７を実現し、このメディア変換
サーバー１１のディジタル映像圧縮機能１０７により、
映像ファイリングサーバー１２のディジタル映像蓄積機
能１０６で蓄積されているディジタルオリジナルデータ
ファイルからディジタルオリジナルデータを取り出し、
ディジタル映像圧縮処理をした後に、前記映像ファイリ
ングサーバー１２のＭＰＥＧ映像蓄積機能１０８に一時
記憶させあるいは所定期間記憶させる。

【００４６】前記映像ファイリングサーバー１２のＭＰ
ＥＧ映像蓄積機能１０８は、所定の期間大量に記憶蓄積
している圧縮映像ファイリングと、一時的に記憶させて
おく圧縮映像ファイリングとからなる。

【００４７】そして、ＩＰマルチキャスト配信サーバー
１３はライブ映像配信装置１０９を実現し、このライブ
映像配信装置１０９により、映像ファイリングサーバー
１２に一時蓄積されている圧縮映像データをリアルタイ
ムに再生して配信データを形成し、当該配信データをウ
エッブサーバー１５、専用線２１を介してネットワーク
事業者のネットワーク装置２２に送出する。

【００４８】これにより、マルチメディア・サービスの
会員の携帯電話２５あるいはインターネット上のマルチ
メディア・サービスの会員の端末装置２６にはライブ
（生）放送を受信できる。

【００４９】一方、ビデオ・オン・デマンド配信サーバ
ー１４はビデオ・オン・デマンド配信装置１１０を構成
し、ビデオ・オン・デマンド配信装置１１０は、会員の
携帯電話２５あるいはインターネット上の会員の端末装
置２６から専用線２１を介してウエッブサーバー１５に
配信要求があったときに、その配信要求に応じた圧縮映
像データを映像ファイリングサーバー１２のＭＰＥＧ映
像蓄積機能１０８に所定の期間大量に記憶蓄積されてい
る圧縮映像ファイリングから所望の圧縮映像データを時
系列に取り出しては再生し、その配信データを専用線２
１を介してネットワーク事業者のネットワーク装置２３
に送出する。

【００５０】これにより、マルチメディア・サービスの
会員の携帯電話２５あるいはインターネット上のマルチ
メディア・サービスの会員の端末装置２６には当該圧縮
映像信号の映像を再生する。

【００５１】なお、上記管理サーバー１６は、マルチメ
ディア・サービス会員から当該マルチメディア・サービ
ス・システムにアクセスがあったときに、当該アスセス
管理を実行する。また、この管理サーバー１６は、配信
する圧縮映像を管理している。さらに、この管理サーバ
ー１６は、会員の入会、退会、住所、氏名、電話番号
や、個人識別情報（ＩＤ）などの会員情報を逐次更新、
維持等の管理を実行している。加えて、この管理サーバ
ー１６は、当該システムにアクセスがあったときや、そ
の他の条件に応じて、配信した時間と、配信先と、その
課金情報等とからなる課金情報の管理を実行している。

【００５２】上述したように本発明の実施の形態に係る
マルチメディア・サービス・システム１０によれば、次
のような利点がある。 （１）マルチメディア・サービスの会員の場合には、ラ
イブ（生）放送等の再生が可能で、時事刻々の映像デー
タを表示することができる。 （２）マルチメディア・サービスの会員の要求に応じて
様々な映像データを再生することができる。 （３）マルチメディア・サービスの会員が増加すれば、
コマーシャルの媒体として優れたシステムとなる。 （４）携帯電話や携帯端末を使用することにより、何処
にいても、好きな番組や映像を再生できる。 （５）再生する映像に所定の処理を施すことができるた
め、特殊な効果を持たせた映像を再生できる。 （６）システムが国際標準に準拠しており、かつ、サー
バーが処理する機能を分散させているため、機能変更を
各サーバー毎に独立させて行うことができ、システムの
汎用性が高い。 （７）システム操作が画面対応になっていることから、
操作がだれにでも簡単にでき、操作性がよいシステムで
ある。 （８）システムの負荷を各サーバーに分担させているの
で、各サーバーのハードウエアやソトフウエアの故障対
策をＬＡＮ上で構築できることから、スループットを最
大にできる。

【００５３】なお、上記実施の形態では、主に、動画に
よるものとして説明してきたが、もちろん静止画であっ
てもよいことはいうまでもない。また、上記実施の形態
では、映像データを圧縮するために、ＭＰＥＧ−４の国
際基準に準拠したものを使用した例で説明したが、ＭＰ
ＥＧ−４と同程度あるいはそれ以上の機能を有する圧縮
技術を使用できることはいうまでもない。

【００５４】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１記載の発
明に係るマルチメディア・サービス・システムによれ
ば、所定の国際規格に準拠して圧縮された圧縮映像デー
タを取り込み、あるいは、メディア変換手段により取り
込んだ映像データを所定の国際規格に準拠して圧縮した
圧縮映像データに変換し、ファイリング手段により当該
圧縮映像データを蓄積し、マルチメディア・サービスの
会員から配信要求があったときに、配信手段により当該
配信要求に基づいて前記ファイリング手段に蓄積された
データを時系列に取り出し配信するようにしたので、次
のような効果を奏する。

【００５５】（１）マルチメディア・サービスの会員の
要求に応じて様々な映像データを再生することができ
る。 （２）マルチメディア・サービスの会員が増加すれば、
コマーシャルの媒体として優れたシステムとなる。 （３）携帯電話や携帯端末を使用することにより、何処
にいても、好きな番組や映像を再生できる。 （４）再生する映像に所定の処理を施すことができるた
め、特殊な効果を持たせた映像を再生できる。

【００５６】請求項２記載の発明に係るマルチメディア
・サービス・システムによれば、所定の国際規格に準拠
して圧縮された圧縮映像データを取り込み、あるいは、
映像データを取り込みメディア変換手段により所定の国
際規格に準拠して圧縮した圧縮映像データに変換し、フ
ァイリング手段に当該圧縮映像データを一時蓄積する、
その一時蓄積されたデータを配信手段によりリアルタイ
ムに配信するので、次のように効果を奏する。

【００５７】（１）マルチメディア・サービスの会員の
場合には、ライブ（生）放送等の再生が可能で、時事刻
々の映像データを表示することができる。 （２）マルチメディア・サービスの会員が増加すれば、
コマーシャルの媒体として優れたシステムとなる。 （３）携帯電話や携帯端末を使用することにより、何処
にいても、好きな番組や映像を再生できる。 （４）再生する映像に所定の処理を施すことができるた
め、特殊な効果を持たせた映像を再生できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係るマルチメディア・サ
ービス・システムと、これに関連するハードウエアを示
すブロック図である。

【図２】本発明の実施の形態に係るマルチメディア・サ
ービス・システムに必要とされる機能を説明するために
示す図である。

【符号の説明】

１０ マルチメディア・サービス・システム １１ メディア変換サーバー（メディア変換手段） １２ 映像ファイリングサーバー（ファイリング手段） １３ ＩＰマルチキャスト配信サーバー（配信手段） １４ ビデオ・オン・デマンド配信サーバー（配信手
段） １５ ウエッブサーバー １６ 管理サーバー １０１ アナログ映像入力機能 １０２ ディジタル映像入力機能 １０３ ＭＰＥＧデータ入力機能 １０４ アナログ／ディジタル変換機能 １０５ ＭＰＥＧ映像複合機能 １０６ ディジタル映像蓄積機能 １０７ ディジタル映像圧縮機能 １０８ ＭＰＥＧ映像蓄積機能 １０９ ライブ映像配信装置 １１０ ビデオ・オン・デマンド配信装置

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 映像データを取り込み所定の国際規格に
   準拠して圧縮した圧縮映像データに変換するメディア変
   換手段と、 所定の国際規格に準拠して圧縮された圧縮映像データを
   取り込み、あるいは、前記メディア変換手段からの圧縮
   映像データを取り込み、当該圧縮映像データを蓄積する
   ファイリング手段と、 マルチメディア・サービスの会員から配信要求があった
   ときに、当該配信要求に基づいて前記ファイリング手段
   に蓄積されたデータを時系列に取り出し配信する配信手
   段と、 を備えたことを特徴とするマルチメディア・サービス・
   システム。
2. 【請求項２】 映像データを取り込み所定の国際規格に
   準拠して圧縮した圧縮映像データに変換するメディア変
   換手段と、 所定の国際規格に準拠して圧縮された圧縮映像データを
   取り込み、あるいは、前記メディア変換手段からの圧縮
   映像データを取り込み、当該圧縮映像データを一時蓄積
   するファイリング手段と、 前記ファイリング手段に一時蓄積されたデータをリアル
   タイムに配信する配信手段と、を備えたことを特徴とす
   るマルチメディア・サービス・システム。
3. 【請求項３】 圧縮映像データは、ＭＰＥＧ（Moving P
   icture Expert Group ）４の国際規格に準拠して圧縮し
   た映像データであることを特徴とする請求項１または２
   記載のマルチメディア・サービス・システム。