JP2002060559A - 容器用ポリエチレン樹脂 - Google Patents

容器用ポリエチレン樹脂

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JP2002060559A
JP2002060559A JP2000253050A JP2000253050A JP2002060559A JP 2002060559 A JP2002060559 A JP 2002060559A JP 2000253050 A JP2000253050 A JP 2000253050A JP 2000253050 A JP2000253050 A JP 2000253050A JP 2002060559 A JP2002060559 A JP 2002060559A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炭酸飲料等用の容器にも適用できるように、
耐熱性、剛性、成形性、耐ストレスクラック性等を高次
元で兼ね備えたポリエチレン樹脂。 【解決手段】 次の(a)から(d)の要件を満足する
容器本体又は蓋用ポリエチレン樹脂。(a)荷重2.1
6kgにおけるMFRが0.5〜5g/10min。(b)荷重
21.6kgにおけるHLMFRが180g/10min以上。
(c)HLMFR/MFRが80以上。(d)高温GP
C溶出分の分子量2×106〜1×107に相当する成分の短鎖
分岐数BHと、分子量4×104〜1.4×105に相当する成分の
短鎖分岐数BLとの比BH/BLが2以上。高流動性で成形性
に優れ、サイクルを短縮して、生産効率を上げることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭酸飲料等の液体
などを収容する容器、即ち、その容器本体及び又は蓋に
用いられるポリエチレン樹脂に関し、さらに詳しくは成
形性、高流動性、臭い、耐衝撃性、滑り性、食品安全性
に優れ、かつ充填内容物等に起因して生じる容器内圧に
耐え得る耐ストレスクラック性を有し、かつ高剛性化に
より加熱充填にも耐えうる耐熱性をも有するので、種々
の充填方法でも充填可能とする容器用ポリエチレン樹脂
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、清涼飲料水、炭酸飲料水等の容器
としては、容器本体としてポリエチレンテレフタレート
(PET)製のものが、その蓋(キャップ)としてアル
ミニウム金属製のものが広く用いられている。通常、蓋
は容器口部に螺合等の係止手段で係止される。近年、リ
サイクル性等の環境保全の観点から蓋にポリオレフィン
の適用が検討されている。しかも、ポリオレフィンであ
ると、軽量化、低価格化を図れる他、臭いやブリードア
ウトも殆どなく、飲食品用の容器として適している。そ
の際、ポリオレフィンの中でも、特に炭酸飲料水用のキ
ャップとしては、ポリエチレンは容器内圧によりストレ
スクラックが発生するおそれがあるので、ポリプロピレ
ンが用いられることが多い。また、飲料水等内容物によ
っては加熱充填する場合、加熱内容物の熱によりポリエ
チレンが軟化する恐れがあるので、このような点からも
耐熱性及び剛性の高いポリプロピレンが使われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし近年、成形サイ
クルを短縮して、生産効率を上げるという要求が高くな
っている。そこで、高流動性のポリオレフィンにて射出
成形または圧縮成形を行う試みがなされるようになり、
ポリエチレンが、ポリプロピレンに比べて融点が低いた
め、成形サイクルを短縮できる点で見直されるようにな
った。また、ポリプロピレン製の蓋は滑り性が悪く開栓
トルクが大きくなってしまうが、ポリエチレン製の蓋
は、キャップ開閉時の滑り性も良好であるという利点も
ある。しかし、炭酸飲料容器の蓋用については、上述し
たように、その容器内の圧力によりポリエチレン製キャ
ップではストレスクラック等の問題がある。また、経済
上の理由からキャップの肉厚を薄くすることも要求され
る一方、内圧による変形でシール部からの炭酸ガスの漏
れを防止すべくより高い剛性をも求められており、これ
らの要求を満たすポリエチレン樹脂製の容器蓋は未だ実
現されていない。
【0004】耐ストレスクラック性、耐衝撃性等を向上
したポリエチレン樹脂として、例えば2種類のポリエチ
レンをブレンドすることにより、コンテナ、ボトル、フ
ィルム等に適用させたものが知られている。しかしなが
ら、それらのポリエチレン樹脂でも、高速成形に対応し
得る高流動性、炭酸飲料容器の内圧に耐え得る剛性を共
に満足するものはなく、炭酸飲料用のキャップには使用
されていない。また、近年の高速成形機による、成形サ
イクル向上を考えた場合の流動性を重視したポリエチレ
ン樹脂は、耐ストレスクラック性が劣るものである。ま
た、剛性を重視した高密度のポリエチレンでも耐ストレ
スクラック性は劣る。例えば特開昭58−103542
号公報に記載されたポリエチレン樹脂では、耐ストレス
クラック性を保持しながら、高サイクル成形および高剛
性を図ることは困難である。従って、炭酸飲料用キャッ
プには、ポリエチレン樹脂が使用されていないのが現状
である。
【0005】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、炭酸飲料等用の容器にも適用できるように、
耐熱性、剛性、成形性、耐ストレスクラック性等を高次
元で兼ね備えたポリエチレン樹脂を目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の容器本体又は蓋
用ポリエチレン樹脂は、次の(a)から(d)の要件を
満足するものである。。 (a)荷重2.16kgにおけるMFRが0.5〜5g/10
min (b)荷重21.6kgにおけるHLMFRが180g/1
0min以上 (c)HLMFR/MFRが80以上 (d)高温GPC溶出分の分子量2×106〜1×107に相当
する成分の短鎖分岐数BHと、分子量4×104〜1.4×105
相当する成分の短鎖分岐数BLとの比BH/BLが2以上。さ
らに下記要件(e)〜(h)を満足することが望まし
い。 (e)密度が0.955g/cm3以上 (f)射出成形試料の曲げ弾性率が13000kgf/
cm2以上 (g)射出成形試料の耐定ひずみストレスクラック性が
40時間以上 (h)キャピラリーレオメーターにおいて、200℃測
定時、剪断速度200sec-1での溶融粘度が4000poi
se以下。 上記ポリエチレン樹脂としては、HLMFRが0.1〜
2.0g/10min、密度が0.930g/cm3以下のポリエ
チレン樹脂(A)を10重量%以上且つ30重量%未満
と、MFRが200g/10min以上、密度が0.960g/
cm3以上のポリエチレン樹脂(B)を70重量%より
多く且つ90重量%以下とを有するものが望ましい。本
発明の容器本体又は蓋は、上記ポリエチレン樹脂からな
ることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係るポリエチレン樹脂
は、チーグラー触媒;フィリップス触媒;メタロセン触
媒等のシングルサイト触媒等の各種触媒で重合されるエ
チレン単独あるいはエチレンと炭素数3〜18のα−オ
レフィンから選ばれる1種またはそれ以上のコモノマー
との共重合体である。α−オレフィンの代表例としては
例えばプロピレン、1-ブテン、1-ヘキセン、1-オク
テン、4-メチル-1ペンテン等が挙げられる。
【0008】(a) 本発明のポリエチレン樹脂は、荷重
2.16kgにおけるMFRが0.5〜5g/10minである
ことが必要である。好ましくは1〜4g/10minの範囲で
ある。 (b)また荷重21.6kgにおけるHLMFRは18
0g/10min以上であることが必要である。HLMFRは
好ましくは200〜380g/10minである。MFRが0.
5〜5g/10minの範囲であってもHLMFRが180g/1
0min未満であれば高速成形性が劣る。また、MFRが5
g/10minを超えれば、HLMFRが180g/10min以上で
あっても、耐ストレスクラック性が劣る。MFRが、
0.5g/10min未満ではHLMFRが180g/10min以上
を達成することは困難であり、当然ながら高速成形性が
劣る。 (c)さらに、HLMFR/MFRの比の値は80以上
である。 HLMFR/MFRの比率を80以上とする
ことにより、高速成形性(流動性)と耐ストレスクラッ
ク性のバランスを向上させることができる。HLMFR
/MFRの比の上限値は特に制限されない。通常は、1
000以下である。
【0009】(d)また本発明のポリエチレン樹脂で
は、高温GPC溶出分の分子量2×106〜1×107に相当す
る成分の短鎖分岐数BHと、分子量4×104〜1.4×105に相
当する成分の短鎖分岐数BLとの比BH/BLが2以上である
ことを必須とする。BH/BLを2以上とすることにより高
い剛性が得られ、剛性と耐ストレスクラック性とのバラ
ンスを向上させることができる。短鎖分岐数の比BH/BL
の上限値は特に制限されない。通常は100以下であ
る。この短鎖分岐数の比BH/BLは以下のようにして求め
ることができる。すなわち、高温GPC(ポリマーラボ
ラトリーズ社製「形式PL−GPC220」)の溶出物出口
にLab Connection社製「LC-Transform 320型採取機」を
接続する。高温GPCの測定はポリエチレンの一般的な
条件(カラム:PSゲル、温度:140℃、試料:10
〜20mg/溶媒10ml)で行う。試料ポリエチレン
を高温GPC(溶媒:ODCB(オルソジクロロベンゼ
ン))にかけ、それからの溶出物を上記採取機により直径
60mmのゲルマニウムディスク上に採取する。この操作に
より、試料のポリマーはディスク上外周部に分子量にし
たがって分別され堆積する。次に、ディスク上の各位置
におけるポリマーのIRスペクトルを専用のアタッチメ
ントを用いて測定する。このとき、ディスク上の位置は
溶出時間により決まるので、予め測定された検量線を用
いて希望の分子量のものが堆積された位置を知ることが
できる。そこで、分子量2×106〜1×107および分子量4
×104〜1.4×105のものが堆積した位置を知り、その位
置におけるIRスペクトルを測定する。分子量2×106
1×107および分子量4×104〜1.4×105に相当する成分の
IRスペクトルからBHおよびBLを計算する方法は以下の
通りである。縦軸を吸光度としたIRスペクトルにおい
て、まず3000〜2750cm-1にベースラインを引き、2925cm
-1を主ピークとするC‐Hの伸縮振動によるこの範囲の吸
収ピークの面積A2925を計算する。A2925は堆積されたポ
リマーの量に比例する。次に、1340〜1400cm-1付近の吸
収ピークから、1368cm-1のピーク(ポリマー主鎖のメチ
レンの振動吸収に対応する)を除いて、1378cm-1のピー
ク(分岐に対応する)のみを検出するために、別途測定
した基準試料の直鎖エチレンホモポリマーのIRスペク
トルに適当な係数を乗じて試料のIRスペクトルに重ね
合わせて試料スペクトルからの差算を行い、得られた差
スペクトルの1378cm-1のピークの面積A1378を計算す
る。A1378は堆積されたポリマー中の短鎖分岐末端のメ
チル基の量に比例する。A1378/A2925を計算し、これに
予め測定した検量線から求めた係数を乗ずることによ
り、ポリマーの短鎖分岐数を知ることができる。
【0010】(e)さらに、本発明のポリエチレン樹脂
にあっては、次の(e)から(h)の要件をも満足する
ことが望ましい。すなわち、(e)その密度が0.95
5g/cm3以上、好ましくは0.957g/cm3以上
であることが望ましい。密度の上限値としては、0.9
80g/cm3以下であることが好ましい。密度を0.9
55g/cm3以上とすることにより、剛性が向上し、
容器の内圧によりキャップが変形しにくくなる。また、
加熱充填に対する耐熱性も向上する。 (f)ポリエチレン樹脂は射出成形により成形した試料
の曲げ弾性率が13000kgf/cm2以上であるこ
とが望ましい。より望ましくは14000kgf/cm
2以上である。曲げ弾性率が13000kgf/cm2
上となることで剛性が高く、容器の内圧によりキャップ
が変形しにくくなる。曲げ弾性率の上限値は特に制限さ
れない。通常は20000kgf/cm2以下である。
本発明における曲げ弾性率測定用の射出成形試料とは射
出成形にて210℃で6.4×12.4×127mmの試
験片を作製したもので、JIS−K7203準拠にて行
なうものである。
【0011】(g)ポリエチレン樹脂の耐定ひずみスト
レスクラック性(ESCR)は40時間以上であること
が望ましい。これは一定ひずみ下での耐ストレスクラッ
ク性であり、具体的にはJIS−K6760に従うもの
である。射出成形試料とは210℃にて射出成形された
130×130×2mmの寸法の板から切り出したもので
ある。 (h)ポリエチレン樹脂は、キャピラリーレオメーター
において、200℃測定時、剪断速度200sec-1の溶
融粘度が4000poise以下、好ましくは3500poise
以下であることが望ましい。本発明においてはインテス
コ社製キャピラリーレオメーターを用い、径1.0m
m,L/D=20のキャピラリーを用い、200℃の温
度にて測定し、剪断速度200sec-1での粘度をここで
述べる溶融粘度とする。この溶融粘度を4000poise
以下とすることにより、ショートショットが生じにくく
なって高速射出成形性が向上し、また、延展性が向上す
るので圧縮成形に好適なものとなる。剪断速度200se
c-1の溶融粘度の下限値は特に制限されない。通常は、
500poise以上である。
【0012】本発明のポリエチレン樹脂は、単一のポリ
エチレン樹脂であることもできるが、複数、たとえば二
種類の物性を有するポリエチレン樹脂からなるものとし
て構成することができる。すなわち、後述する成分
(A)としてのポリエチレン樹脂を10重量%以上且つ
30重量%未満、好ましくは20重量%以上且つ30重
量%未満、および成分(B)としてのポリエチレン樹脂
を70重量%より多く且つ90重量%以下、好ましくは
70重量%より多く且つ80重量%以下からなるもので
あることができる。ここで、成分(A)としてのポリエ
チレン樹脂を10重量%以上とすることにより耐ストレ
スクラック性が向上し、30重量%未満とすることによ
り成形性が向上する。成分(A)としてのポリエチレン
樹脂は、HLMFRが0.1〜2g/10min、好ましくは
0.2〜1g/10min、密度が0.930g/cm3以下のポ
リエチレン樹脂であり、成分(B)としてのポリエチレ
ン樹脂はMFRが200g/10min以上、密度が0.960
g/cm3以上のポリエチレン樹脂である。ここで成分
(A)としてのポリエチレン樹脂のHLMFRが0.1g
/10min未満の場合は流動性が悪化し成形性が不良となっ
たり、2.0g/10minを超える場合は耐ストレスクラック
性が悪化したりする虞がある。さらに成分(A)として
のポリエチレン樹脂の密度が0.930g/cm3を超え
る場合は耐ストレスクラック性が悪くなる虞がある。成
分(A)としてのポリエチレン樹脂の密度の下限値は特
に制限されない。通常は、0.880g/cm3以上であ
る。また、成分(B)としてのポリエチレン樹脂のMF
Rが200g/10min未満の場合は流動性が悪化したり、
密度が0.960g/cm3未満の場合は剛性が低下する
虞がある。成分(B)としてのポリエチレン樹脂のMF
Rの上限値は特に制限されない。通常は2000g/10mi
n以下である。また成分(B)としてのポリエチレン樹
脂の密度の上限値は特に制限されない。通常は、0.9
80g/cm3以下である。
【0013】成分(A)および成分(B)のポリエチレ
ン樹脂を別個にそれぞれ重合し、それをブレンドするこ
とにより本発明のポリエチレン樹脂とすることができ
る。好ましくは、樹脂の均一性等の理由から直列に接続
した複数の重合器、たとえば2基の重合器で順次連続的
に重合して得られるものが望ましい。重合触媒は、前記
した遷移金属触媒成分と有機アルミニウム化合物とから
なるチーグラー触媒;フィリップス触媒;メタロセン触
媒等のシングルサイト触媒等の各種触媒である。重合
は、有機溶媒中または気相で行うことができる。ここで
直列に接続した複数の重合器で順次連続して重合する、
いわゆる多段重合においては、具体的には種々の方法を
採用し得る。たとえば、一段目において、エチレン或い
はさらにα−オレフィンを(共)重合させて高分子量成分
の基となるポリエチレン樹脂を製造し、引き続き重合系
にエチレンおよび水素を導入して、高分子量成分と低分
子量成分とを含むポリエチレン樹脂を調製する方法など
がある。しかしながら、本発明のポリエチレン樹脂は上
記多段重合によって製造することは必ずしも容易ではな
い。好ましい方法としては、始めの重合域は低分子量成
分を製造する製造条件を採用して重合し、得られた樹脂
を次の重合域に移送し、当該次の重合域では高分子量成
分を製造する製造条件を採用して重合しポリエチレン樹
脂を調製する方法が好ましい。また密度は後の重合域で
製造される樹脂の密度が低くなるよう製造条件を設定す
る。すなわち、共重合が始めの重合域よりも後の重合域
で起るように、α−オレフィンの供給量等を各段の間で
調整する。より詳しく述べれば、チタン系触媒成分およ
び有機アルミニウム化合物を用いるチーグラー系触媒に
より複数段で重合する場合、始めの重合域(2段重合の
1段目)では、エチレンおよび水素を導入してチーグラ
ー触媒により重合させることにより高MFRで高密度な
ポリエチレン樹脂を連続的に製造し、始めの重合域から
抜き出された重合物はその後適宜に水素を脱圧された
後、引き続いて後の重合域(2段重合の2段目)に移送さ
れ、当該後の重合域ではエチレンおよびα−オレフィン
を導入することにより低いHLMFRで低密度なポリエ
チレンを製造する製造条件を採用して重合させる方法で
ある。
【0014】上記本発明のポリエチレン樹脂には本発明
の効果を著しく損なわない範囲で添加剤、充填剤等を添
加しても良い。添加剤として、例えば酸化防止剤(フェ
ノール系、リン系、イオウ系)、滑剤、帯電防止剤、光
安定剤、紫外線吸収剤等を1種または2種以上適宜に併
用することができる。充填剤としては、例えばタルク、
マイカ等が使用できる。上記樹脂は先に説明したとお
り、連続的に多段重合で重合して得られポリエチレン樹
脂とすることができ、特に上記成分(B)を先に重合
後、成分(A)を重合することが好ましい。なお多段重
合による場合、2段目以降の重合域で生成するポリエチ
レンの量とその物性については、各段における樹脂生産
量(未反応ガス分析、その外の分析手段により把握する
ことができる)を求め、樹脂の物性は各段の後でそれぞ
れ抜き出した樹脂の物性を測定し、物性の加成性から換
算して求めることができる。また、もちろん別々に重合
した後ブレンドして得ることも可能である。またいずれ
の場合でも必要に応じ各種添加剤を配合し、混練押出
機、バンバリーミキサー等により混練し、容易に成形用
材料とすることができる。
【0015】本発明に係るポリエチレン樹脂は、容器の
容器本体または蓋用であり、特に蓋への適用に適してい
るものである。特に炭酸飲料等の容器内部に内圧がかか
る容器や水飲料等の内容物を加熱充填する必要がある容
器の容器本体または蓋、特にそのような容器の蓋に好ま
しく適用される。蓋の成形法としては、特に限定されず
周知の種々の樹脂成形法を適用できる。しかしながら中
でも、射出成形、圧縮成形等が最も好ましく用いられ
る。蓋を本発明のポリエチレン樹脂により構成する場
合、容器本体の樹脂はいずれの樹脂でも構成することが
できる。たとえば、PETやポリピロピレン等の樹脂を
採用することができる。もちろん、容器内容物により本
発明のポリエチレン樹脂とすることができる。本発明が
適用される容器本体又は蓋は、通常一般に樹脂製の容器
として使われるものであればよい。中でも、飲料用、特
に炭酸飲料用容器のときに、その効果が顕著なものとな
る。
【0016】
【実施例】下記実施例、比較例でのポリエチレン樹脂の
物性測定法は以下の通りである。 ・MFR:JIS−K6760 ・密度 :JIS−K6760 ・曲げ弾性率:JIS−K7203 ・定ひずみストレスクラック性(ESCR):JIS−
K6760 ・溶融粘度:キャピラリーレオメーター(インテスコ社
製)および径1.0mm,L/D=20のキャピラリーを用い、20
0℃の温度にて測定し、剪断速度200sec-1での粘度
を測定し、これを溶融粘度とする。 ・ビカット軟化点:JIS−K6760。125℃以上
であれば、容器として耐熱性が良好と判断できる。 ・成形性:高速で蓋を射出成形し、高速成形性を評価し
た。成形性が良好なものを○、不良なものを×で示し
た。 射出成形試料作成条件: 成形機;ファナック社製「ファナック100B」 成形温度;230℃ 射出速度;35mm/sec 保圧;400kg/cm2 冷却温度;40℃ 冷却時間;20sec ・持続耐圧試験:PET瓶に炭酸飲料をいれ、各実施例
等のポリエチレン樹脂で成形したキャップで閉栓し、5
0℃にて1ヶ月放置後に、キャップにおけるクラックの
有無を調べ、ないものを○、あったものを×で示した。
【0017】[実施例1]チーグラー触媒を用いてコモ
ノマーとしてブテン−1を用いスラリー重合法により連
続的に2段重合で、表1に示したように、成分(B)を
重合後、成分(A)を重合して樹脂を得た。その配合
比、樹脂のMFR、HLMFRとともに各測定値も併せ
て示した。第1段目にはモノマーとしてはエチレンのみ
を供給し、第2段目にはモノマーとしてはエチレンおよ
びブテン−1を供給することにより重合した。2段目で
製造される成分(A)のポリエチレン樹脂の量(配合
比)、その物性等は、各段の後の未反応ガス分析から各
段の生産量をそれぞれ求め、さらに1段目の後と2段目
の後で得られた樹脂の物性をそれぞれ測定し、加成性か
ら換算して求めた。実施例1のポリエチレン樹脂は、そ
の短鎖分岐数の比BH/BLは2.5と高かった。他の物性
は表1に示すように曲げ弾性率、衝撃強度、耐ストレス
クラック性、耐熱性、成形性、持続耐圧性のいずれも良
好であった。また、常法により圧縮成形で内部に螺合面
を有する蓋を成形した。即ち、樹脂押出機よりストラン
ドを押し出し、これを切断して金型に投じ、圧縮成形機
により圧縮して蓋を成形した。成形は容易に行うことが
できた。さらに常法により、射出成形機により金型内に
樹脂を射出し、同じく内部に螺合面を有する蓋を成形し
た。この成形も容易に行うことができた。 [実施例2〜実施例3]表1に示した各成分、コモノマ
ーを用いて実施例1と同様に行った。表1に示したよう
に、曲げ弾性率、衝撃強度、耐ストレスクラック性、耐
熱性、成形性、持続耐圧性のいずれも良好であった。
【0018】[比較例1]実施例1の連続2段重合装置
を用いて重合した。ただし、一段目においてはエチレン
とブテン−1を共重合させて高分子量成分の基となるポ
リエチレンを製造し、引き続き二段目では重合系にエチ
レンおよび水素を導入し高分子量成分と低分子量成分と
を含むポリエチレン樹脂を製造した。この樹脂の短鎖分
岐数の比BH/BLは1.6と低かった。他の物性は表2に
示すとおりである。このポリエチレン樹脂を用いて実施
例1と同様に成形性等の試験を行った。その結果、曲げ
弾性率、耐熱性が不良であった。 [比較例2]成分(A)のみからなるMFRが大きく、
HLMFR/MFRが小さく、短鎖分岐数の比BH/BLが
小さいポリエチレン樹脂を用いて実施例1と同様に試験
を行った。耐ストレスクラック性および持続耐圧性が不
良であった。 [比較例3]表2に示す成分(A)、成分(B)の樹脂
の重量を測定しヘンシェルミキサーで均一に混合後、押
出機にて溶融混合しペレットを作製した。樹脂の短鎖分
岐数の比BH/BLは1.1と低かった。実施例1と同様に
試験を行った結果、曲げ弾性率、耐ストレスクラック
性、耐熱性、持続耐圧性が不良であった。 [比較例4]HLMFR、HLMFR/MFRが小さい
ポリエチレン樹脂を用いて実施例1と同様に試験を行っ
た。曲げ弾性率、耐ストレスクラック性、耐熱性、成形
性、持続耐圧性が不良であった。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【発明の効果】本発明のポリエチレン樹脂は、高流動性
で成形性に優れ、サイクルを短縮して、生産効率を上げ
ることができる。また、耐ストレスクラック性、剛性と
耐衝撃性のバランスに優れ、および高剛性化による加熱
充填にも耐えうる耐熱性を有し、充填方法を問わず、す
べての充填方法において使用することが可能で炭酸飲料
等による内圧が高くなるものを内容物とする容器にも対
応できる。しかも、臭いやブリードアウトも殆どなく、
飲食品用の容器に適合できる。従って、炭酸飲料やビー
ル用の容器、特にその蓋に好適である。また、リサイク
ル性に優れて環境適性が良好な上、軽量、安価で、ま
た、滑剤を使用せずとも滑り性が良好で、使い勝手も良
い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E033 BA15 CA03 CA06 CA07 CA20 FA02 GA02 3E084 CC04 DC04 4J002 BB031 BB032 BB051 BB052 GG01 4J100 AA02P AA04Q CA01 CA04 DA11 DA39 DA43 FA34 JA58

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の(a)から(d)の要件を満足する
    容器本体又は蓋用ポリエチレン樹脂。 (a)荷重2.16kgにおけるMFRが0.5〜5g/10
    min (b)荷重21.6kgにおけるHLMFRが180g/1
    0min以上 (c)HLMFR/MFRが80以上 (d)高温GPC溶出分の分子量2×106〜1×107に相当
    する成分の短鎖分岐数BHと、分子量4×104〜1.4×105
    相当する成分の短鎖分岐数BLとの比BH/BLが2以上。
  2. 【請求項2】 さらに下記要件(e)〜(h)を満足す
    ることを特徴とする請求項1記載の容器本体又は蓋用ポ
    リエチレン樹脂。 (e)密度が0.955g/cm3以上 (f)射出成形試料の曲げ弾性率が13000kgf/
    cm2以上 (g)射出成形試料の耐定ひずみストレスクラック性が
    40時間以上 (h)キャピラリーレオメーターにおいて、200℃測
    定時、剪断速度200sec-1での溶融粘度が4000poi
    se以下。
  3. 【請求項3】 HLMFRが0.1〜2.0g/10min、密
    度が0.930g/cm3以下のポリエチレン樹脂(A)
    を10重量%以上且つ30重量%未満と、 MFRが200g/10min以上、密度が0.960g/cm
    3以上のポリエチレン樹脂(B)を70重量%より多く
    且つ90重量%以下とを有することを特徴とする請求項
    1または2記載の容器本体又は蓋用ポリエチレン樹脂。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、3のいずれかに記載のポ
    リエチレン樹脂からなることを特徴とする容器本体又は
    蓋。
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