JP2002058512A - 宝飾品、及び交換可能な台部並びに固定部 - Google Patents

宝飾品、及び交換可能な台部並びに固定部

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JP2002058512A
JP2002058512A JP2000284414A JP2000284414A JP2002058512A JP 2002058512 A JP2002058512 A JP 2002058512A JP 2000284414 A JP2000284414 A JP 2000284414A JP 2000284414 A JP2000284414 A JP 2000284414A JP 2002058512 A JP2002058512 A JP 2002058512A
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Yoshio Suga
好男 菅
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KOTOBUKI SHOSAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で大きさや形状、色、模様等の異
なる多様なデザインが得られ、TPOに合った取扱と貴
石や台部の交換が容易で使用者の好みに合わせてデザイ
ンを変えて楽しむことができる自在性、互換性と汎用性
に優れ、また、部品点数が少なく省力性に優れ、低原価
で量産性に優れた宝飾品、及び交換可能な台部並びに固
定部を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の宝飾品は、貴石と、貴石の少な
くとも基部が嵌着される凹部と、凹部の開口部に設けら
れ貴石を係止する爪部及び/又は凹部の底部に向けて拡
開され貴石を固定する壁部と、を有するゴム弾性体から
なる台部と、台部の所定部に設けられ鎖状,紐状,リン
グ状,ピン等の装着具が取り付けられる装着具取付部
と、を備えた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貴石と、鎖状,紐
状,リング状,ピン等の装着具や装着部を有するネック
レス,イヤリング,ブレスレット,指輪,ブローチ,タ
イタック,カフス等の宝飾品、及び貴石が交換可能に固
着された台部、並びに交換可能に台部を固着し鎖状,紐
状,リング状,ピン等の装着具や装着部を有する固定部
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ネックレス,イヤリング,ブレス
レット,指輪,ブローチ,タイタック,カフス等の宝飾
品は固定的なデザインであったため、TPOに応じて複
数個の宝飾品が必要であったとともに、使用者の好みに
応じてデザインを取り替えることができないため、その
デザインに飽きてしまうと使用されなくなり不経済であ
るという問題があった。そのため、使用者の好みに応じ
てデザインを変えることのできる宝飾品が提案されてい
る。
【0003】従来の宝飾品としては、特開昭61−16
2905号公報(以下、イ号公報と呼ぶ)に、「兌換性
宝飾品」が開示されている。イ号公報に開示の兌換性宝
飾品は、オス型と、メス型と、オス型又はメス型の一方
が設けられた宝飾品台部と、オス型又はメス型の他方に
設けられた貴石と、を備えた構成を有している。この構
成により、イ号公報に開示の兌換性宝飾品では、貴石の
設けられたオス型又はメス型が宝飾品台部に対して交換
可能となり、宝飾品のデザインを変えることができる。
【0004】また、その他の宝飾品としては、特開平8
−173222号公報(以下、ロ号公報と呼ぶ)に「身
飾品」が開示されている。ロ号公報に開示の身飾品は、
一部を切り欠いて開口部を形成されたリング状の支持部
材と、支持部材の開口部に取り付けられた回転体と、回
転体の各面に設けられた装飾体と、を備えた構成を有し
ている。この構成により、使用者の好みに応じた装飾体
を回転させて表面に位置させ、身飾品のデザインを変え
ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の宝飾品では、以下のような課題を有していた。 (1)イ号公報に開示の宝飾品は、凹凸やツメ等に固定
された貴石を有するオス型又はメス型と、着脱可能なメ
ス型又はオス型とを備えた構成なので、生産工数を要し
生産コストが高くなるという課題を有していた。 (2)オス型とメス型とを有する構造なので、宝飾品が
大型化し、特に厚みが大きくなるという課題を有してい
た。 (3)オス型とメス型をボルト締めで結合しているの
で、使用時にボルトが緩み貴石部が脱落しやすく紛失し
やすいという課題を有していた。 (4)貴石は凹凸やツメ等を破壊しなければ取り外すこ
とができないので、貴石だけを交換することが不可能若
しくは困難であるという課題を有していた。 (5)ロ号公報に開示の宝飾品は、装飾体を有する回転
体を備えた構成なので、部品点数が多く、また、生産工
数を要し生産コストが高くなるという課題を有してい
た。 (6)装飾体を有する回転体を備えた構成なので宝飾品
が大型化し、リング状の支持部材の開口部に取り付けら
れた回転体に日常生活用品をぶつけてしまい、装飾体を
有する回転体が支持部材の開口部から外れるおそれがあ
るという課題を有していた。 (7)洗浄すると回転体の部分にさび等を発生し回転し
にくくなるおそれがあるため、その取扱に神経を使わな
ければならないという課題を有していた。 (8)いずれもオス型とメス型の定型なので、種々の貴
石や貴石に合致した台部に取り換え難く、自在性と互換
性に欠けるという課題を有していた。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、簡単な構成で大きさや形状、色、模様等の異なる多
様なデザインが得られ、TPOに合った取扱と貴石や台
部の交換が容易で使用者の好みに合わせてデザインを変
えて楽しむことができる自在性、互換性と汎用性に優
れ、また、部品点数が少なく省力性に優れ、低原価で量
産性に優れた宝飾品、及び交換可能な台部並びに固定部
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るために本発明の宝飾品、及び台部並びに固定部は、以
下のような構成を有している。
【0008】本発明の請求項1に記載の宝飾品は、貴石
と、貴石の少なくとも基部が嵌着される凹部と、凹部の
開口部に設けられ貴石を係止する爪部及び/又は凹部の
底部に向けて拡開され貴石を固定する壁部と、を有する
ゴム弾性体からなる台部と、台部の所定部に設けられ鎖
状,紐状,リング状,ピン等の装着具が取り付けられる
装着具取付部と、を備えた構成を有している。この構成
により、以下のような作用を有する。 (1)貴石はゴム弾性体からなる台部の凹部に嵌着され
その構造が簡単なので、使用者の好みに合わせて同じ大
きさ、形状の凹部を有する別の台部と貴石の交換を容易
に行うことができ、自在性と互換性に優れる。 (2)台部に設けられた凹部の開口部に爪部及び/又は
凹部の底部に向けて拡開された壁部が設けられていて、
ゴム弾性体の弾力と摩擦力によって貴石を固定している
ので、貴石を取り外すための強い外力を加えなければ貴
石は台部の凹部から外れないため、日常生活において貴
石が脱落することがなく紛失し難く安心して使用でき、
使用性に優れる。また、貴石とTPOに合わせて取りか
えができ自在性に優れる。 (3)ゴム弾性体からなる台部は、着色,成型が容易な
ので、使用者の好みに合わせた多種多様の大きさ,形
状,色,模様,抗菌性等を付与させた宝飾品を容易に、
かつ低原価で量産することができる。 (4)ゴム弾性体からなる台部は、金属製の宝飾品のよ
うに変色したり腐食したりするおそれがないため、装着
したまま海等で泳ぐことができるとともに汚れても水や
中性洗剤で洗浄することができるため、取扱がたいへん
容易で取扱性に優れる。 (5)台部に鎖状,紐状,リング状,ピン等の装着具を
脱着可能に取り付けることができ、ネックレス,イヤリ
ング,ブレスレット,指輪,ブローチ,タイタック,カ
フス等として使用することができ、汎用性に優れる。
【0009】ここで、貴石としては、ダイヤモンド,エ
メラルド,サファイア,ルビー,アメシスト,ガーネッ
ト,トパーズ,アクアマリン,トルマリン,オパール,
トルコ石,ラピスラズリ,真珠等の一般に宝石と呼ばれ
ているものが挙げられる。また、宝石と呼ばれるもの以
外にも、金属,合成樹脂,陶器,木,セラミックス,
石,ガラス等の装飾加工されたものや、いわゆる人工宝
石や七宝焼等も含まれる。また、貴石は、マーキーズカ
ット,バゲットカット,オーバルカット,フレンチカッ
ト,ペアシェープトカット,ブリオレットカット,テー
ブルカット,ローズカット,カボッションカット,ステ
ップカット,ブリリアントカット,エイトカット,シザ
ースカット,エメラルドカット,球状等の多様な形状に
整えられ、ゴム弾性体に形成された凹部に嵌着される。
【0010】台部の形状としては、略球形、略円柱形、
略三角柱,略四角柱等の略多角柱形、一面がハート形,
菱形,星形等の形状を有するものやティアドロップ形等
の多様な形状に整えられ形成される。
【0011】凹部としては、例えば、貴石下部のパビリ
オン部と上部のクラウン部に合わせた形状に形成される
とともに開口部がテーブル部よりも上若しくは下に位置
するように形成され、貴石の種類やカットに応じたプロ
ポーションに合わせて貴石が嵌着され、例えば、クラウ
ン部とパビリオン部の境界(貴石の基部)が容易に脱落
しないように形成される。また、カットの形状や人工宝
石の形状に応じて、嵌入方向と直交する径の最大径部分
(以降、貴石の基部という)を嵌入できる大きさに形成
される。
【0012】爪部としては、開口部の全体に縁部状に形
成されたものや、開口部に舌片状に形成したものが用い
られる。
【0013】ゴム弾性体としては、紫外線や食塩等の調
味料や洗剤等による劣化を受けにくく、弾性の大きなエ
チレンプロピレンゴム,ニトリルブタジエンゴム,ウレ
タンゴム,シリコーンゴム,水素化ニトリルゴム,フッ
素ゴム,四フッ化エチレン・プロピレンゴム,液状ゴ
ム,熱可塑性エラストマー等の内の少なくとも1種以上
が用いられるが、なかでも成形が容易で生産コストの低
い液状ゴムや熱可塑性エラストマーが好適に用いられ
る。
【0014】液状ゴムとしては、室温で流動するが末端
官能基と反応する硬化剤の添加によって鎖延長、架橋が
行われ硬化しゴム状弾性を示すような低分子液状重合体
が用いられ、具体的には、液状ブタジエンゴム,液状ス
チレンブタジエンゴム,液状ニトリルゴム,液状ポリク
ロロプレン,液状ポリサルファイド,液状ポリイソプレ
ン,液状ポリイソブチレン等が用いられる。
【0015】熱可塑性エラストマーとしては、スチレン
系,オレフィン系,ウレタン系,ポリエステル系,ポリ
アミド系,1,2−ポリブタジエン系,塩ビ系,フッ素
系等のものが用いられる。
【0016】また、ゴム弾性体には、ゴム組成物に通常
配合される添加剤、例えば炭酸カルシウム,クレー,シ
リカ等の充填材、プロセスオイル等の軟化剤、安定剤、
酸化防止剤、可塑剤、滑剤、離型剤、難燃剤、帯電防止
剤、発泡剤、硬化剤・架橋剤、紫外線吸収剤、汗等によ
る雑菌の繁殖を抑える銀,銅,亜鉛等の金属イオンや金
属酸化物等を含有する抗菌剤等を配合することができ
る。これら添加剤の添加量はゴム弾性体の大きさに応じ
て適宜決められる。なお、宝飾品は身体に装着されるも
のなので、ゴム弾性体への添加剤としては、毒性のある
カドミウム,鉛,ホルマリン,スズ,水銀等を含むもの
は避けるのが好ましい。
【0017】また、ゴム弾性体の硬さとしては、JIS
K 6253(1997)による国際ゴム硬さが、材質
にもよるが50〜80、好ましくは55〜75とされ
る。硬さが75よりも大きくなるにつれ柔軟性が低下し
貴石を交換しにくくなる傾向がみられ、硬さが55より
も小さくなるにつれ柔軟性が増大し貴石が容易に外れて
しまう傾向がみられるため、好ましくない。特に、硬さ
が80よりも大きくなるか、50よりも小さくなるとこ
の傾向が著しいため、いずれも好ましくない。
【0018】ここで、台部の所定部に設けられ鎖状,紐
状,リング状,ピン等の装着具が取り付けられる装着具
取付部は、ゴム弾性体からなる台部と一体的に成形して
も良いし、ゴム弾性体からなる台部の所定部に金属製や
合成樹脂製等の孔部を有する環状部材を固着して形成し
ても良い。さらに、装着具を鎖状,紐状,リング状,ピ
ン等のいずれかにすることで、宝飾品をネックレス,イ
ヤリング,ブレスレット,指輪,ブローチ,タイタッ
ク,カフス等のいずれとしても用いることができる。
【0019】本発明の請求項2に記載の宝飾品は、貴石
と、少なくとも貴石の基部が嵌着される凹部と、凹部の
開口部に設けられ貴石を係止する爪部及び/又は凹部の
底部に向けて拡開され貴石を固定する壁部と、を有する
ゴム弾性体からなる台部と、台部の所定部に設けられゴ
ム弾性体からなる鎖状,紐状,リング状等の装着部と、
を備えた構成を有している。この構成により、請求項1
に記載した作用に加え、鎖状,紐状,リング状等の装着
部はゴム弾性体で、ゴム弾性体からなる台部と一体的に
成形できるため、ネックレス,ブレスレット,指輪等を
低原価で量産することができるという作用を有する。
【0020】各構成要素、具体的には、貴石、凹部、爪
部、ゴム弾性体、台部、装着具、装着具取付部等は、請
求項1に記載のものと同様なものなので省略する。
【0021】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1又は2に記載の宝飾品であって、台部が、凹部を除く
全面又は一面に、固着若しくは塗着,配設,接着された
金属薄板層,合成樹脂薄板層を備えた構成を有してい
る。この構成により、請求項1又は2で得られる作用に
加え、以下のような作用を有する。 (1)宝飾品のデザインを、ゴム弾性体とゴム弾性体に
固着若しくは塗着,配設,接着された金属薄板層,合成
樹脂薄板層との組み合わせによる相互作用によってさら
に多様にすることができ、多様性と汎用性に優れる。 (2)金属薄板層,合成樹脂薄板層が凹部を除く台部の
全面又は一面に固着若しくは塗着,配設,接着されてい
るので、宝飾品の長期間の使用によりブリード(ゴム弾
性体に含まれるモノマーや配合剤がその表面に滲み出し
てくる現象)が起こっても、滲み出したモノマーや配合
剤によって衣服や身体が汚染されず、清潔性に優れる。
【0022】ここで、金属薄板層や合成樹脂薄板層とし
ては、例えば、アルミニウム箔や銀箔若しくは薄板状の
金属板やポリエチレン,ポリプロピレン,ポリカーボネ
ート、ポリアセタール製等の薄板状の合成樹脂板が用い
られる。これら金属薄板層や合成樹脂薄板層が、貴石が
嵌着される凹部を除く台部の全面又は一面に固着若しく
は塗着,配設,接着されて形成される。特に、箔状部材
や塗膜を用いた場合は、製造コストを下げることができ
るので好ましい。また、宝飾品は身体に直接触れること
もあるため、チタン等の金属アレルギーを起こしにくい
ものを用いるのが好ましい。さらに、毒性のあるカドミ
ウム、鉛、ホルマリン、スズ、水銀等を含むものは避け
るのが好ましい。
【0023】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1乃至3の内いずれか1に記載の宝飾品であって、台部
が凹部の底部に形成された底部開口部を備えた構成を有
している。この構成により、請求項1乃至3の内いずれ
か1で得られる作用に加え、以下のような作用を有す
る。 (1)台部から貴石を取り外すときは、凹部の底部に形
成された底部開口部から貴石の基部を押し出して容易に
取り外すことができ、貴石又は台部の交換の際の作業性
に優れる。 (2)凹部の底部に形成された底部開口部から光が入射
し貴石の基部から貴石の上面に向けて通過するので、貴
石が明るさを増すとともにカットに応じた輝きを放ち、
美観に優れる。
【0024】ここで、底部開口部としては、開口断面が
略円状,略楕円形状,略多角形状等の形状に形成され、
底部開口部が形成された凹部が少なくとも貴石の基部を
嵌着できるような開口径に形成される。なお、具体的な
底部開口部の形状や大きさは、貴石や台部の大きさや形
状等に応じて適宜決めることができる。
【0025】請求項5に記載の宝飾品は、貴石と、貴石
の少なくとも基部が嵌着される凹部と、凹部の開口部に
設けられ貴石を係止する爪部及び/又は凹部の底部に向
けて拡開され貴石を固定する壁部と、を有するゴム弾性
体からなる台部と、台部が嵌着された又は一面に固着さ
れた金属製,合成樹脂製,陶磁器製,木製等の内少なく
とも1種以上で形成された固定部と、以下の(a)又は
(b)と、を備えた構成を有している。 (a)前記固定部の所定部に設けられた鎖状,紐状,リ
ング状,ピン等の装着具が取り付けられる装着具取付部
及び/又は鎖状,紐状,リング状,ピン等の装着具 (b)前記固定部と一体的に形成された鎖状,紐状,リ
ング状,ピン等の装着部この構成により、請求項1に記
載した作用に加え、以下のような作用を有する。 (1)宝飾品のデザインを、ゴム弾性体からなる台部と
ゴム弾性体に固着された固定部との組み合わせによる相
互作用によってさらに多様にすることができ、多様性と
汎用性に優れる。 (2)固定部がゴム弾性体からなる台部を嵌着する又は
一面を固着するので、宝飾品の長期間の使用によりブリ
ードが起こっても、滲み出したモノマー又は配合剤によ
って衣服や身体が汚染されず、清潔性に優れる。 (3)ゴム弾性体よりも強度の高い固定部に装着具が取
り付けられる装着具取付部や装着具が設けられているの
で、装着具と台部との結合を強固にすることができ耐久
性に優れる。 (4)固定部と装着部とが一体的に形成されている場合
は、装飾性に優れるとともに、固定部と装着部が強固に
接合されるので機械的強度に優れ、耐久性に優れる。
【0026】ここで、固定部としては、台部を保持する
とともにゴム弾性体と衣服又は身体が直接接触してブリ
ードによって汚染されるのを防ぐのに加え、装着具を保
持する又は装着部と一体的に形成されるものなので、金
属製,合成樹脂製,陶磁器製,木製,セラミックス製,
石製,ガラス製等の内少なくとも1種以上で形成するこ
とができる。また、宝飾品は身体に直接触れることもあ
るため、チタン等の金属アレルギーを起こしにくいもの
を用いるのが好ましい。さらに、毒性のあるカドミウ
ム、鉛、ホルマリン、スズ、水銀等を含むものは避ける
のが好ましい。また、装着具や装着部を鎖状,紐状,リ
ング状,ピン等のいずれかにすることで、宝飾品をネッ
クレス,イヤリング,ブレスレット,指輪,ブローチ,
タイタック,カフス等のいずれにも形成することができ
る。
【0027】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の宝飾品であって、台部が凹部の底部に形成された底部
開口部を備え、固定部が台部に形成された底部開口部と
連通する貫通孔部を備えた構成を有している。この構成
により、請求項5で得られる作用に加え、以下の作用を
有する。 (1)台部から貴石を取り外すときは、固定部に形成さ
れた貫通孔部から貴石の基部を押し出して容易に取り外
すことができ、貴石又は台部の交換の際の作業性に優れ
る。 (2)固定部に形成された貫通孔部から入射した光は、
台部に形成された底部開口部を通って貴石の基部から貴
石の上面に向けて通過するので、貴石が明るさを増すと
ともにカットに応じた輝きを放ち、美観に優れる。
【0028】ここで、貫通孔部としては、貫通孔断面が
略円状,略楕円形状,略多角形状等の形状に形成され、
固定部が台部を嵌着又は固着できる大きさを維持するよ
うな貫通孔径に形成される。なお、具体的な貫通孔部の
大きさや形状は、貴石,台部,固定部の大きさや形状
等、若しくは装着具や一体的に形成された装着部の位置
や大きさ等に応じて適宜決めることができる。
【0029】請求項7に記載の台部は、貴石の少なくと
も基部が嵌着される凹部と、凹部の開口部に設けられ貴
石を係止する爪部及び/又は凹部の底部に向けて拡開さ
れ貴石を固定する壁部と、凹部を除く外周面の所定部に
形成された嵌合突部及び/又は嵌合凹部と、を有し、ゴ
ム弾性体からなる構成を有している。この構成により、
以下のような作用を有する。 (1)貴石はゴム弾性体からなる台部の凹部に嵌着され
その構造が簡単なので、使用者の好みに合わせて同じ大
きさ、形状の凹部又は基部を有する他の台部又は貴石と
の交換を容易に行うことができ、自在性と互換性に優れ
る。 (2)台部に形成された凹部の開口部に爪部及び/又は
凹部の底部に向けて拡開された壁部が設けられていて、
ゴム弾性体の弾力と摩擦力によって貴石を固定している
ので、貴石を取り外すための強い外力を加えなければ貴
石は台部の凹部から外れないため、日常生活において貴
石が脱落することがなく紛失し難く使用性に優れる。 (3)台部はゴム弾性体からなるので、着色、成型が容
易で、使用者の好みに合わせた多種多様の大きさ、形
状、色、模様、抗菌性等を付与された台部を容易にかつ
低原価で量産することができる。 (4)ゴム弾性体からなる台部は、金属製の台部のよう
に変色したり腐食したりするおそれがないため、汚れて
も水や中性洗剤で洗浄することができ取扱がたいへん容
易で取扱性に優れる。
【0030】ここで、嵌合突部や嵌合凹部としては、台
部の凹部を除く外周面の1乃至複数箇所に突状や凹状に
形成される。形成される位置は、凹部の開口部の近傍、
若しくは凹部の底部の近傍、又はその中間部等、いずれ
であっても構わない。
【0031】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の台部であって、凹部の底部に形成された底部開口部を
備えた構成を有している。この構成により、請求項7で
得られる作用に加え、以下の作用を有する。 (1)台部から貴石を取り外すときは、凹部の底部に形
成された底部開口部から貴石の基部を押し出して容易に
取り外すことができ、貴石又は台部の交換の際の作業性
に優れる。 (2)凹部の底部に形成された底部開口部から光が入射
し貴石の基部から貴石の上面に向けて通過するので、貴
石が明るさを増すとともにカットに応じた輝きを放ち、
美観に優れる。
【0032】ここで、底部開口部は、請求項4に記載し
たものと同様なものなので省略する。
【0033】請求項9に記載の固定部は、台部の外周面
が挿着される凹窩部と、台部の所定部に形成された嵌合
突部及び/又は嵌合凹部と嵌合され台部を凹窩部に嵌着
する嵌合部と、以下の(a)又は(b)と、を有し、金
属製,合成樹脂製,陶磁器製,木製等の内少なくとも1
種以上で形成された構成を有している。 (a)所定部に設けられ鎖状,紐状,リング状,ピン等
の装着具が取り付けられる装着具取付部及び/又は鎖
状,紐状,リング状,ピン等の装着具 (b)前記凹窩部及び前記嵌合部と一体的に形成された
鎖状,紐状,リング状,ピン等の装着部 この構成により、以下のような作用を有する。 (1)固定部が、台部の凹部を除く外周面が挿着される
凹窩部を有しているので、固定部の内部に台部を収納し
て小型化することができる。 (2)固定部が台部を凹窩部に嵌着する嵌合部を有して
いるので、ゴム弾性体の弾力と摩擦力によって台部が嵌
合され、台部を取り外すための大きな外力を加えなけれ
ば台部が凹窩部から外れないため、日常生活において台
部が脱落することがなく紛失し難く安心して使用でき、
使用性に優れる。 (3)ゴム弾性体よりも強度の高い固定部に装着具が取
り付けられる装着具固定部や装着具が設けられているの
で、装着具と台部との結合を強固にすることができ耐久
性に優れる。 (4)固定部と装着部とが一体的に形成されている場合
は、装飾性に優れるとともに、固定部と装着部が強固に
接合されるので機械的強度に優れ、耐久性に優れる。
【0034】ここで、嵌合部としては、台部に形成され
た嵌合突部や嵌合凹部に応じた位置、形状及び大きさに
形成され、嵌合突部や嵌合凹部と嵌合される。また、凹
窩部としては、台部の外周面の形状に応じた形状に形成
され台部を固定する。
【0035】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載の固定部であって、固定部の凹窩部の底部に、台部の
凹部に形成された底部開口部と連通する貫通孔部を備え
た構成を有している。この構成により、請求項9で得ら
れる作用に加え、以下のような作用を有する。 (1)固定部の凹窩部に嵌着された台部を取り外すとき
は、固定部の凹窩部の底部に形成された貫通孔部から貴
石の基部や台部を押し出して容易に取り外すことがで
き、台部の交換の際の作業性に優れる。 (2)固定部の凹窩部の底部に形成された貫通孔部から
入射した光は、台部に形成された底部開口部を通って貴
石の基部から貴石の上面に向けて通過するので、貴石が
明るさを増すとともにカットに応じた輝きを放ち、美観
に優れる。
【0036】ここで、貫通孔部は、請求項6に記載した
ものと同様なものなので省略する。
【0037】請求項11に記載の宝飾品は、貴石と、請
求項7又は8に記載の台部と、請求項9又は10に記載
の固定部と、を備えた構成を有している。この構成によ
り、請求項7乃至10に記載した作用に加え、使用者の
好みやTPOに応じて同じ大きさ、形状等を有する他の
台部、又は他の固定部との交換を容易に行うことがで
き、自在性と互換性に優れるという作用を有する。
【0038】請求項12に記載の発明は、請求項1乃至
6の内いずれか1に記載の宝飾品であって、ゴム弾性体
が、酸化チタン,弁柄,群青等の無機顔料やアゾ顔料,
フタロシアニン顔料,キナクリドン系やイソインドリノ
ン系等の縮合多環顔料等の有機顔料や染料等の着色剤、
及び/又は、粉末状,箔状,針状,球状等のアルミニウ
ム,銅等の金属片や炭酸カルシウム,シリカ,マイカ,
タルク,カオリン,チタン酸カリウム,ガラスビーズ,
鉱石粉等の装飾材を含有した構成を有している。この構
成により、請求項1乃至6の内いずれか1で得られる作
用に加え、以下のような作用を有する。 (1)ゴム弾性体が無機顔料や有機顔料、染料等の着色
剤を含有することで色彩が付与されるので、装飾性に優
れる。 (2)着色剤の中には耐候劣化を防止する機能を有する
ものがあるので、ゴム弾性体がこれらを含有することで
耐候性に優れる。 (3)ゴム弾性体が装飾材を含有することで、例えば立
体感や光沢、つや消し効果等が付与され、さらに装飾性
に優れる。
【0039】ここで、無機顔料としては、白色顔料であ
る酸化チタン,酸化亜鉛等、黒色顔料であるカーボンブ
ラック等、赤色顔料である弁柄等、黄色顔料である黄色
酸化鉄等、青色顔料である群青等が用いられ、有機顔料
としては、アゾ顔料と呼ばれるピグメントイエロー1,
ピグメントオレンジ13,ピグメントレッド3等、フタ
ロシアニン顔料と呼ばれるピグメントブルー15:3,
ピグメントグリーン7等、縮合多環顔料と呼ばれるピグ
メントバイオレット19,ピグメントレッド179,ピ
グメントイエロー110等が用いられる。これらの顔料
のうち、酸化チタン,カーボンブラック,シアニンブル
ー,スピネルグリーン,イソインドリノンイエロー等を
ゴム弾性体に含有すると、ゴム弾性体の耐候劣化が防止
されるので好ましい。また、染料として夜光塗料をゴム
弾性体に含有すると、光の刺激で暗所でも長時間発光す
る宝飾品が得られ、さらなる商品価値が付与され好まし
い。夜光塗料としては、例えば硫化亜鉛に賦活剤として
銅を添加し融剤を混ぜた後に焼成して得られる無機蛍光
体やローダミン,エオシン等の蛍光染料、ローダミンの
タングステン酸塩等の有機蛍光体を展色剤に混ぜたもの
等が用いられる。
【0040】また、装飾材としては、例えば、粉末状,
箔状,針状,球状等のアルミニウム,銅等の金属片や炭
酸カルシウム,シリカ,マイカ,タルク,カオリン,チ
タン酸カリウム,ガラスビーズ,鉱石粉等が用いられ、
ゴム弾性体内に分散させて含有させると新たな装飾性が
生じるため、好ましく用いられる。例えば、透明性を有
するゴム弾性体に金属片や鉱石粉等を含有させると、金
属片や鉱石粉等がゴム弾性体中に浮いているようにみえ
て立体感が生じ、光があたるときらきら光ってみえる効
果が得られる。また、炭酸カルシウムを含有させると、
つや消しや光沢が付与される効果が得られる。なお、着
色剤や装飾材の添加量はゴム弾性体の大きさに応じて適
宜決められる。
【0041】本発明の請求項13に記載の発明は、請求
項7又は8に記載の台部であって、ゴム弾性体が、酸化
チタン,弁柄,群青等の無機顔料やアゾ顔料,フタロシ
アニン顔料,キナクリドン系やイソインドリノン系等の
縮合多環顔料等の有機顔料や染料等の着色剤、及び/又
は、粉末状,箔状,針状,球状等のアルミニウム,銅等
の金属片や炭酸カルシウム,シリカ,マイカ,タルク,
カオリン,チタン酸カリウム,ガラスビーズ,鉱石粉等
の装飾材を含有した構成を有している。この構成によ
り、請求項7又は8で得られる作用に加え、請求項12
に記載した作用を有する。
【0042】各構成要素、具体的には、着色剤,装飾材
等は請求項12に記載のものと同様なものなので省略す
る。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は本実施の形態1における宝飾品
の正面図であり、図2は本実施の形態1における宝飾品
の側面図であり、図3は図1のA−A線における要部断
面図である。図中、1は本実施の形態1における宝飾
品、2はゴム弾性体からなるハート型の台部、3は台部
2の凹部4の開口部に設けられた爪部である。凹部4は
開口部が狭く中央部分が広く中央部分から底部に向けて
狭く形成されている。爪部3は本実施の形態において
は、開口部全体で形成しているが、開口部に切り込みや
切り欠きを形成しその突片を爪部としてもよい。4aは
底部に向けて拡開された凹部4の壁部、5は台部2の凹
部4に嵌着され爪部3及び壁部4aで固定された所定の
大きさ、形状に形成された貴石、6はゴム弾性体からな
る台部2と一体的に形成され鎖や紐等の装着具が取り付
けられる装着具取付部、6aは装着具取付部の孔部、7
は孔部6aに貫通された紐状の装着具である。以上のよ
うに構成された本実施の形態1の宝飾品について、以下
その使用方法を説明する。所定の大きさ、形状に形成さ
れた貴石5は、ゴム弾性体からなる台部2に設けられた
凹部4に嵌着され、凹部4の開口部に設けられた爪部3
及び凹部の底部に向けて拡開された壁部4aによって固
定される。台部2、爪部3及び壁部4aは一体に形成さ
れたゴム弾性体からなるので、台部2、爪部3及び壁部
4aを変形させることで貴石5は台部2の凹部4から脱
着される。また、孔部6aに紐状の装着具7が貫通され
ているので、宝飾品1はネックレスとして使用すること
ができる。
【0044】以上のように本実施の形態1の宝飾品は構
成されているので、以下のような作用を有する。 (1)貴石はゴム弾性体からなる台部の凹部に嵌着され
その構造が簡単なので、使用者の好みに合わせて同じ大
きさ、形状の凹部を有する別の台部と貴石の交換を容易
に行うことができ、自在性と互換性に優れる。 (2)ゴム弾性体からなる台部の凹部の開口部に爪部及
び凹部の底部に向けて拡開された壁部が設けられてい
て、ゴム弾性体の弾力と摩擦力によって貴石を固定する
ので、貴石を取り外すための強い外力を加えなければ貴
石は台部の凹部から外れないため、日常生活において貴
石が脱落することがなく紛失し難く安心して使用でき、
使用性に優れる。また、貴石をTPOに応じて取り替え
ることができ自在性に優れる。 (3)ゴム弾性体からなる台部は、着色、成型が容易な
ので、使用者の好みに合わせたハート型以外に多種多様
の大きさ、形状、色、模様、抗菌性等を付与させた宝飾
品を容易に、かつ低原価で量産することができる。 (4)ゴム弾性体からなる台部は、金属製の宝飾品のよ
うに変色したり腐食したりするおそれがないため、装着
したまま海等で泳ぐことができるとともに汚れても水や
中性洗剤で洗浄することができるため、取扱がたいへん
容易で取扱性に優れる。 (5)台部と一体的に形成された装着具取付部に孔部を
有しているので、使用者の好みに応じて種類やデザイン
の異なる装着具に変えることができ、用途の異なる宝飾
品が得られ汎用性に優れる。
【0045】なお、本実施の形態1では紐状の装着具を
有するネックレスの場合を説明したが、リング状の装着
具の場合は指輪やブレスレット等として使用することが
できる宝飾品を形成することができ、ピン状の装着具の
場合はブローチ、イヤリング、タイタック、カフス等と
して使用することができる宝飾品を形成することができ
る。また、台部の形状をハート型以外の菱形等種々のも
のに形成することもできる。さらに、ダイヤモンド等の
貴石で下部が角錐状に形成されている場合は、凹部の底
部を角錐状にすることにより緊着して固定できる。
【0046】(実施の形態2)図4は本実施の形態2に
おける宝飾品の正面図であり、図5は本実施の形態2に
おける宝飾品の側面図であり、図6は図4のB−B線に
おける要部断面図である。なお、実施の形態1で説明し
たものと同様のものは、同じ符号を付して説明は省略す
る。図中、1aは本実施の形態2における宝飾品、2a
は略円筒形のゴム弾性体からなり凹部4の開口部に形成
された爪部3と凹部4の底部に向けて拡開された壁部4
aを有し貴石5を固定している台部、8はゴム弾性体か
らなり台部2aと一体的に形成され指に装着することが
できるリング状の装着部である。以上のように構成され
た本実施の形態2の宝飾品について、以下その使用方法
を説明する。所定の大きさ、形状に形成された貴石5
は、ゴム弾性体からなる台部2aに設けられた凹部4に
嵌着され、凹部4の開口部に設けられた爪部3及び凹部
の底部に向けて拡開された壁部4aによって固定され
る。台部2a、爪部3及び壁部4aは一体に形成された
ゴム弾性体からなるので、台部2a、爪部3及び壁部4
aを変形させることで貴石5は台部2aの凹部4から脱
着される。また、指に装着することができるリング状の
装着部8が形成されているので、宝飾品1aは指輪とし
て使用することができる。
【0047】以上のように本実施の形態2の宝飾品は構
成されているので、実施の形態1で得られる作用に加
え、リング状等の装着部はゴム弾性体からなる台部と一
体的に成形できるため低原価で量産できるという作用を
有する。
【0048】なお、本実施の形態2では指に装着するこ
とができるリング状の装着部を有する指輪の場合を説明
したが、腕に装着することができるリング状の装着部を
形成すればブレスレット等として使用することができる
宝飾品を形成することができ、細く長い鎖状、紐状等の
装着部を形成すればネックレス等として使用することが
できる宝飾品を形成することができる。
【0049】(実施の形態3)図7は本実施の形態3に
おける宝飾品の正面図であり、図8は本実施の形態3に
おける宝飾品の側面図であり、図9は図7のC−C線に
おける要部断面図である。なお、実施の形態1で説明し
たものと同様のものは、同じ符号を付して説明は省略す
る。図中、1bは本実施の形態3における宝飾品、2b
は略星形のゴム弾性体からなり凹部4の開口部に形成さ
れた爪部3と凹部4の底部に向けて拡開された壁部4a
を有し貴石5を係止している台部、7bは台部2bと一
体に形成された装着具取付部6の孔部6aに貫通された
ピン等の装着具、9は台部2bの貴石5が嵌着された面
と対向する面に積層されたアルミニウム箔や銀箔若しく
は薄板状の金属板で形成された金属薄板層である。以上
のように構成された本実施の形態3の宝飾品について、
以下その使用方法を説明する。所定の大きさ、形状に形
成された貴石5は、ゴム弾性体からなる台部2bに形成
された凹部4に嵌着され、凹部4の開口部に設けられた
爪部3及び凹部4の底部に向けて拡開された壁部4aに
よって固定される。台部2b、爪部3及び壁部4aはゴ
ム弾性体からなるので、台部2b、爪部3及び壁部4a
を変形させることで貴石5は台部2bの凹部4から脱着
される。また、孔部6aにピン等の装着具7bが貫通さ
れているので、宝飾品1bはブローチとして使用するこ
とができる。また、金属層9が台部2bの貴石5が嵌着
された面と対向する面に固着されているので、ブリード
が起こっても滲み出したモノマーや配合剤が金属薄板層
9で遮られる。
【0050】以上のように本実施の形態3の宝飾品は構
成されているので、実施の形態1で得られる作用に加
え、以下のような作用を有する。(1)宝飾品のデザイ
ンを、ゴム弾性体と金属薄板層との組み合わせによる相
互作用によって、さらに多様にすることができ多様性と
汎用性に優れる。(2)金属薄板層が凹部を除くゴム弾
性体に固着されているので、宝飾品の長期間の使用によ
りブリードが起こっても、滲み出したモノマーや配合剤
が金属薄板層で遮られ衣服や身体が汚染されず、清潔性
に優れる。
【0051】なお、本実施の形態3ではピン等の装着具
を有するブローチの場合を説明したが、装着具を替えれ
ばタイタックやカフス等として使用することができる宝
飾品を形成することができ、リング状の装着具の場合は
指輪やブレスレット等として使用することができる宝飾
品を形成することができ、細く長い鎖、紐状等の装着具
の場合はネックレス等として使用することができる宝飾
品を形成することができる。
【0052】(実施の形態4)図10は本実施の形態4
における宝飾品の正面図であり、図11は本実施の形態
4における宝飾品の側面図であり、図12は図10のD
−D線における要部断面図である。なお、実施の形態1
で説明したものと同様のものは、同じ符号を付して説明
は省略する。図中、1cは本実施の形態4における宝飾
品、2cは略球形のゴム弾性体からなり凹部4の楕円状
に形成された開口部の爪部3と凹部4の底部に向けて狭
く角錐状に形成された壁部4bを有し貴石5を固定して
いる台部、10は貴石5が嵌着された台部2cを凹窩部
10aで嵌着する金属製の固定部である。凹窩部10a
は開口部が狭く中央部分が広く中央部分から底部に向け
て狭く形成されている。7cは固定部10に固着され耳
たぶを挟んで装着するネジ式の装着具である。以上のよ
うに構成された本実施の形態4の宝飾品について、以下
その使用方法を説明する。所定の大きさ、形状に形成さ
れた貴石5は、ゴム弾性体からなる台部2cに設けられ
た凹部4に嵌着され、凹部4の開口部の爪部3及び凹部
4の底部に向けて狭く角錐状に形成された壁部4bによ
って固定される。台部2c、爪部3及び壁部4bはゴム
弾性体からなるので、台部2c、爪部3及び壁部4bを
変形させることで貴石5は台部2cの凹部4から脱着さ
れる。また、金属製の固定部10に形成された凹窩部1
0aが貴石5の嵌着された台部2cを嵌着しているの
で、ブリードが起こっても滲み出したモノマーや配合剤
が固定部10で遮られる。さらに、固定部10に耳たぶ
を挟んで装着するネジ式の装着具7cが固着されている
ので、宝飾品1cはイヤリングとして使用することがで
きる。
【0053】以上のように本実施の形態4の宝飾品は構
成されているので、実施の形態1で得られる作用に加
え、以下のような作用を有する。 (1)宝飾品のデザインを、台部と固定部との組み合わ
せによる相互作用によってさらに多様にすることができ
多様性と汎用性に優れる。 (2)固定部がゴム弾性体に設けられた凹部を除くゴム
弾性体を嵌着しているので、宝飾品の長期間の使用によ
りブリードが起こっても、滲み出したモノマー又は配合
剤によって衣服や身体が汚染されず、清潔性に優れる。 (3)ゴム弾性体よりも強度の高い固定部に装着具が設
けられているので、装着具と台部との結合が強固で耐久
性に優れる。
【0054】なお、本実施の形態4では耳たぶを挟んで
装着するネジ式の装着具を有するイヤリングの場合を説
明したが、リング状の装着具の場合は指輪、ブレスレッ
ト等として使用することができる宝飾品を形成すること
ができ、鎖、紐等の装着具の場合はネックレス等として
使用することができる宝飾品を形成することができ、ピ
ン等の装着具の場合はブローチ、タイタック、カフス等
の宝飾品を形成することができる。また、台部とリング
状等の装着部とを、一体的に形成することもできる。
【0055】(実施の形態5)図13は本実施の形態5
における台部と固定部とからなる宝飾品の正面図であ
り、図14は図13のE−E線における要部断面図であ
る。なお、実施の形態1で説明したものと同様のもの
は、同じ符号を付して説明は省略する。図中、1dは本
実施の形態5における指輪からなる宝飾品、11は貴石
5を保持しているゴム弾性体からなる台部、12は台部
11を保持している偏心リング状に形成された金属製の
固定部である。台部11において、13は貴石5の基部
が挿入される形状に形成された凹部である。凹部13は
貴石の種類やそのカットに応じたプロポーションに合わ
せた形状に形成されている。具体的には、下部のパビリ
オン部と上部のクラウン部に合わせた形状に形成される
とともに、爪部3aがテーブル部よりも上若しくは下に
位置するように形成されている。3aは貴石5の上端部
(テーブル部)よりも上方に突出して凹部13の開口部
に形成された突縁状の爪部、3bは凹部13の開口部に
形成された爪部3aの反対側に庇状に形成された鍔部、
14は台部11の外周下端部の全周に突状に形成された
嵌合突部、15は凹部13の底部に形成された底部開口
部である。固定部12において、16は台部11が挿入
される形状に形成された凹窩部、17は凹窩部16の底
部側の内周の全周に凹状に形成され台部11の外周下端
部に形成された嵌合突部14と嵌合する嵌合部、18は
凹窩部16の底部に形成され台部11の凹部13に形成
された底部開口部15と連通する貫通孔部、19は凹窩
部16と嵌合部17とを備えた固定部12と一体的に形
成されている偏心リング状の装着部である。宝飾品1d
は、貴石5の嵌着された台部11が固定部12の凹窩部
16に固着されて形成されている。
【0056】以上のように構成された本実施の形態5の
台部11と固定部12とからなる宝飾品1dについて、
以下その使用方法及びその動作を説明する。所定の大き
さ、形状に形成された貴石5は、ゴム弾性体からなる台
部11に形成された凹部13に嵌着され、凹部13の開
口部に形成された爪部3aによって固定される。台部1
1及び爪部3aはゴム弾性体からなるので、台部11及
び爪部3aを変形させることで貴石5を台部11の凹部
13から脱着させることができ、使用者の好みに応じて
他の貴石に付け替えることができる。また、同様に貴石
は替えずに他の台部に付け替えることもできる。なお、
本実施の形態では、爪部3aは貴石5の上端部(テーブ
ル部)よりも上方に突出して形成されているので、貴石
5に他の物品があたって貴石5に傷が付いたり貴石5が
台部11の凹部13から簡単に外れたりするのを防止す
ることができる。台部11を固定部12に形成された凹
窩部16に挿入すると、ゴム弾性体からなる台部11の
外周下端部に形成された嵌合突部14が、固定部12の
凹窩部16に形成された嵌合部17と嵌合されて、台部
11が固定部12に装着され、貴石5を有する宝飾品1
dが得られる。なお、本実施の形態では、台部11の嵌
合突部14が底部開口部15が形成されている台部11
の外周下端部に形成されているので、嵌合突部14を底
部開口部15の方向へ大きく変形させることができるた
め、嵌合突部14を大きく突出して形成することがで
き、嵌合部17との嵌合状態をより強固なものにするこ
とができる。また、固定部12の凹窩部16の底部に台
部11の凹部13に形成された底部開口部15と連通す
る貫通孔部18が形成されているので、貫通孔部18か
ら入射した光が底部開口部15を通過して貴石5の基部
から入射され、貴石5の基部から上面に向かって通過
し、貴石5の明るさを増すことができるとともに貴石5
のカットに応じた輝きを放つことができ、美観に優れ
る。また、台部11の鍔部3bが爪部3aの反対側に庇
状に形成されているので、台部11の外周面と固定部1
2に形成された凹窩部16との隙間にゴミや埃等が入り
込むのを防止することができ、汚れが付着するのを防い
で美観に優れるとともに、ゴミや埃等が楔のようになっ
て台部11の外周面を圧迫して収縮させて台部11が固
定部12から外れやすくなるのを防止し、貴石5を保持
した台部11が紛失し難く安心して使用でき使用性に優
れる。さらに、固定部12には、指に装着することがで
きる偏心リング状の装着部19が一体的に形成されてい
るので、宝飾品1dは指輪として使用することができ
る。
【0057】以上のように本実施の形態5の台部と固定
部とからなる宝飾品は構成されているので、以下のよう
な作用を有する。 (1)台部がゴム弾性体からなるので、使用者の好みに
合わせて同じ大きさ、形状の外周面や嵌合突部を有する
他の台部、若しくは嵌合部や凹窩部を有する他の固定
部、又は同じ基部の形状を有する貴石との交換を容易に
行うことができ、自在性と互換性に優れる。 (2)ゴム弾性体からなる台部に形成された凹部の開口
部に爪部が形成されていて、ゴム弾性体の弾力と摩擦力
によって貴石が係止されているとともに、台部は嵌合突
部と嵌合部によって固定部の凹窩部内に嵌着されている
ので、貴石や台部を取り外すための力を加えなければ貴
石や台部は固定部から外れないため、日常生活において
貴石や固定部が脱落することがなく紛失し難く安心して
使用でき、使用性に優れる。 (3)固定部が、台部の凹部を除く外周面が挿着される
凹窩部を有しているので、固定部の内部に台部を収納し
て小型化することができる。 (4)固定部は、ゴム弾性体よりも強度の高い装着部と
一体的に形成されているので、装飾性に優れるとともに
装着部と固定部との結合を強固にすることができ耐久性
に優れる。 (5)台部に底部開口部が形成され、固定部の凹窩部に
底部開口部と連通する貫通孔部が形成されているので、
固定部に嵌着された台部を取り外すときに、固定部の開
口部から貴石の基部を押し出して台部を容易に取り外す
ことができ、台部の交換の際の作業性に優れる。 (6)固定部の凹窩部の底部に形成された貫通孔部から
入射した光は、台部に形成された底部開口部を通って貴
石の基部から貴石の上面に向けて通過するので、貴石が
明るさを増すとともにカットに応じた輝きを放ち、美観
に優れる。
【0058】なお、本実施の形態5では固定部が指に装
着することができるリング状の装着部を有する指輪の場
合を説明したが、腕に装着することができるリング状の
装着部や装着具を有すればブレスレット等として使用す
ることができる宝飾品を形成することができ、細く長い
鎖状、紐状等の装着部や装着部を有すればペンダントや
ネックレス等として使用することができる宝飾品を形成
することができ、ピン等の装着部や装着具を有すればピ
アス等として使用することができる宝飾品を形成するこ
とができる。また、固定部は金属製のものについて説明
したが、要求されるデザインや機械的強度等に応じて、
適宜その他の材料を用いる場合もある。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明の宝飾品、及び交換
可能な台部並びに固定部によれば、以下のような有利な
効果が得られる。請求項1に記載の発明によれば、 (1)貴石はゴム弾性体からなる台部の凹部に嵌着され
その構造が簡単なので、使用者の好みに合わせて同じ大
きさ、形状の凹部を有する別の台部と貴石の交換を容易
に行うことができ、自在性と互換性に優れる宝飾品を提
供することができる。 (2)ゴム弾性体からなる台部に設けられた凹部の開口
部に爪部及び/又は凹部の底部に向けて拡開された壁部
が設けられていて、ゴム弾性体の弾力と摩擦力によって
貴石を固定しているので、貴石を取り外すための強い外
力を加えなければ貴石は台部の凹部から外れないため、
日常生活において貴石が脱落することがなく紛失し難く
安心して使用でき、使用性に優れる宝飾品を提供するこ
とができる。また、貴石とTPOに合わせて取りかえが
でき自在性に優れる宝飾品を提供することができる。 (3)ゴム弾性体からなる台部は、着色,成型が容易な
ので、使用者の好みに合わせた多種多様の大きさ,形
状,色,模様,抗菌性等を付与させた宝飾品を容易に、
かつ低原価で量産することができる宝飾品を提供するこ
とができる。 (4)ゴム弾性体からなる台部は、金属製の宝飾品のよ
うに変色したり腐食したりするおそれがないため、装着
したまま海等で泳ぐことができるとともに汚れても水や
中性洗剤で洗浄することができるため、取扱がたいへん
容易で取扱性に優れる宝飾品を提供することができる。 (5)台部に鎖状,紐状,リング状,ピン等の装着具を
脱着可能に取り付けることができ、ネックレス,イヤリ
ング,ブレスレット,指輪,ブローチ,タイタック,カ
フス等として使用することができ、汎用性に優れる宝飾
品を提供することができる。
【0060】本発明の請求項2に記載の発明によれば、
請求項1に記載の効果に加え、鎖状,紐状,リング状等
の装着部はゴム弾性体で、ゴム弾性体からなる台部と一
体的に成形できるため、ネックレス,ブレスレット,指
輪等を低原価で量産することができる宝飾品を提供する
ことができる。
【0061】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2に記載の効果に加え、 (1)宝飾品のデザインを、ゴム弾性体とゴム弾性体に
固着若しくは塗着,配設,接着された金属薄板層,合成
樹脂薄板層との組み合わせによる相互作用によってさら
に多様にすることができ、多様性と汎用性に優れる宝飾
品を提供することができる。 (2)金属薄板層,合成樹脂薄板層が凹部を除く台部の
全面又は一面に固着若しくは塗着,配設,接着されてい
るので、宝飾品の長期間の使用によりブリード(ゴム弾
性体に含まれるモノマーや配合剤がその表面に滲み出し
てくる現象)が起こっても、滲み出したモノマーや配合
剤によって衣服や身体が汚染されず、清潔性に優れる宝
飾品を提供することができる。
【0062】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
乃至3の内いずれか1で得られる効果に加え、 (1)台部から貴石を取り外すときは、凹部の底部に形
成された底部開口部から貴石の基部を押し出して容易に
取り外すことができ、貴石又は台部の交換の際の作業性
に優れる宝飾品を提供することができる。 (2)凹部の底部に形成された底部開口部から光が入射
し貴石の基部から貴石の上面に向けて通過するので、貴
石が明るさを増すとともにカットに応じた輝きを放ち、
美観に優れる宝飾品を提供することができる。
【0063】本発明の請求項5に記載の発明によれば、
請求項1に記載の効果に加え、 (1)宝飾品のデザインを、ゴム弾性体からなる台部と
ゴム弾性体に固着された固定部との組み合わせによる相
互作用によってさらに多様にすることができ、多様性と
汎用性に優れる宝飾品を提供することができる。 (2)固定部がゴム弾性体からなる台部を嵌着する又は
一面を固着するので、宝飾品の長期間の使用によりブリ
ードが起こっても、滲み出したモノマー又は配合剤によ
って衣服や身体が汚染されず、清潔性に優れる宝飾品を
提供することができる。 (3)ゴム弾性体よりも強度の高い固定部に装着具が貫
通される孔部や装着具が設けられているので、装着具と
台部との結合を強固にすることができ耐久性に優れる宝
飾品を提供することができる。 (4)固定部と装着部とが一体的に形成されている場合
は、装飾性に優れるとともに、固定部と装着部が強固に
接合されるので機械的強度に優れ、耐久性に優れる宝飾
品を提供することができる。
【0064】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
で得られる効果に加え、 (1)台部から貴石を取り外すときは、固定部に形成さ
れた貫通孔部から貴石の基部を押し出して容易に取り外
すことができ、貴石又は台部の交換の際の作業性に優れ
る宝飾品を提供することができる。 (2)固定部に形成された貫通孔部から入射した光は、
台部に形成された底部開口部を通って貴石の基部から貴
石の上面に向けて通過するので、貴石が明るさを増すと
ともにカットに応じた輝きを放ち、美観に優れる宝飾品
を提供することができる。
【0065】請求項7に記載の発明によれば、 (1)貴石はゴム弾性体からなる台部の凹部に嵌着され
その構造が簡単なので、使用者の好みに合わせて同じ大
きさ、形状の凹部又は基部を有する他の台部又は貴石と
の交換を容易に行うことができ、自在性と互換性に優れ
る台部を提供することができる。 (2)ゴム弾性体からなる台部に形成された凹部の開口
部に爪部及び/又は凹部の底部に向けて拡開された壁部
が設けられていて、ゴム弾性体の弾力と摩擦力によって
貴石を固定しているので、貴石を取り外すための強い外
力を加えなければ貴石は台部の凹部から外れないため、
日常生活において貴石が脱落することがなく紛失し難く
使用性に優れる台部を提供することができる。 (3)台部はゴム弾性体からなるので、着色、成型が容
易で、使用者の好みに合わせた多種多様の大きさ、形
状、色、模様、抗菌性等を付与された台部を容易にかつ
低原価で量産することができる台部を提供することがで
きる。 (4)ゴム弾性体からなる台部は、金属製の台部のよう
に変色したり腐食したりするおそれがないため、汚れて
も水や中性洗剤で洗浄することができ取扱がたいへん容
易で取扱性に優れる台部を提供することができる。
【0066】請求項8に記載の発明によれば、請求項7
で得られる効果に加え、 (1)台部から貴石を取り外すときは、凹部の底部に形
成された底部開口部から貴石の基部を押し出して容易に
取り外すことができ、貴石又は台部の交換の際の作業性
に優れる台部を提供することができる。 (2)凹部の底部に形成された底部開口部から光が入射
し貴石の基部から貴石の上面に向けて通過するので、貴
石が明るさを増すとともにカットに応じた輝きを放ち、
美観に優れる台部を提供することができる。
【0067】請求項9に記載の発明によれば、 (1)固定部が、台部の凹部を除く外周面が挿着される
凹窩部を有しているので、固定部の内部に台部を収納し
て小型化することができる固定部を提供することができ
る。 (2)固定部が台部を凹窩部に嵌着する嵌合部を有して
いるので、ゴム弾性体の弾力と摩擦力によって台部が嵌
合され、台部を取り外すための大きな外力を加えなけれ
ば台部が凹窩部から外れないため、日常生活において台
部が脱落することがなく紛失し難く安心して使用でき、
使用性に優れる固定部を提供することができる。 (3)ゴム弾性体よりも強度の高い固定部に装着具が貫
通される孔部や装着具が設けられているので、装着具と
台部との結合を強固にすることができ耐久性に優れる固
定部を提供することができる。 (4)固定部と装着部とが一体的に形成されている場合
は、装飾性に優れるとともに、固定部と装着部が強固に
接合されるので機械的強度に優れ、耐久性に優れる固定
部を提供することができる。
【0068】請求項10に記載の発明によれば、請求項
9で得られる効果に加え、 (1)固定部の凹窩部に嵌着された台部を取り外すとき
は、固定部の凹窩部の底部に形成された貫通孔部から貴
石の基部を押し出して容易に取り外すことができ、台部
の交換の際の作業性に優れる固定部を提供することがで
きる。 (2)固定部の凹窩部の底部に形成された貫通孔部から
入射した光は、台部に形成された底部開口部を通って貴
石の基部から貴石の上面に向けて通過するので、貴石が
明るさを増すとともにカットに応じた輝きを放ち、美観
に優れる固定部を提供することができる。
【0069】請求項11に記載の発明によれば、請求項
7乃至10の効果に加え、使用者の好みやTPOに応じ
て同じ大きさ、形状等を有する他の台部、又は他の固定
部との交換を容易に行うことができ、自在性と互換性に
優れる宝飾品を提供することができる。
【0070】請求項12に記載の発明によれば、請求項
1乃至6の内いずれか1で得られる効果に加え、 (1)ゴム弾性体が無機顔料や有機顔料、染料等の着色
剤を含有することで色彩が付与されるので、装飾性に優
れる宝飾品を提供することができる。 (2)着色剤の中には耐候劣化を防止する機能を有する
ものがあるので、ゴム弾性体がこれらを含有することで
耐候性に優れる宝飾品を提供することができる。 (3)ゴム弾性体が装飾材を含有することで、例えば立
体感や光沢、つや消し効果等が付与され、さらに装飾性
に優れる宝飾品を提供することができる。
【0071】本発明の請求項13に記載の発明によれ
ば、請求項7又は8で得られる効果に加え、 (1)ゴム弾性体が無機顔料や有機顔料、染料等の着色
剤を含有することで色彩が付与されるので、装飾性に優
れる台部を提供することができる。 (2)着色剤の中には耐候劣化を防止する機能を有する
ものがあるので、ゴム弾性体がこれらを含有することで
耐候性に優れる台部を提供することができる。 (3)ゴム弾性体が装飾材を含有することで、例えば立
体感や光沢、つや消し効果等が付与され、さらに装飾性
に優れる台部を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態1における宝飾品の正面図
【図2】本実施の形態1における宝飾品の側面図
【図3】図1のA−A線における要部断面図
【図4】本実施の形態2における宝飾品の正面図
【図5】本実施の形態2における宝飾品の側面図
【図6】図4のB−B線における要部断面図
【図7】本実施の形態3における宝飾品の正面図
【図8】本実施の形態3における宝飾品の側面図
【図9】図7のC−C線における要部断面図
【図10】本実施の形態4における宝飾品の正面図
【図11】本実施の形態4における宝飾品の側面図
【図12】図10のD−D線における要部断面図
【図13】本実施の形態5における台部と固定部とから
なる宝飾品の正面図
【図14】図13のE−E線における要部断面図
【符号の説明】
1,1a,1b,1c,1d 宝飾品 2,2a,2b,2c,11 台部 3,3a 爪部 3b 鍔部 4,13 凹部 4a,4b 壁部 5 貴石 6 装着具取付部 6a 孔部 7,7b,7c 装着具 8,19 装着部 9 金属薄板層 10,12 固定部 10a,16 凹窩部 14 嵌合突部 15 底部開口部 17 嵌合部 18 貫通孔部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貴石と、前記貴石の少なくとも基部が嵌
    着される凹部と、前記凹部の開口部に設けられ前記貴石
    を係止する爪部及び/又は前記凹部の底部に向けて拡開
    され前記貴石を固定する壁部と、を有するゴム弾性体か
    らなる台部と、前記台部の所定部に設けられ鎖状,紐
    状,リング状,ピン等の装着具が取り付けられる装着具
    取付部と、を備えていることを特徴とする宝飾品。
  2. 【請求項2】 貴石と、前記貴石の少なくとも基部が嵌
    着される凹部と、前記凹部の開口部に設けられ前記貴石
    を係止する爪部及び/又は前記凹部の底部に向けて拡開
    され前記貴石を固定する壁部と、を有するゴム弾性体か
    らなる台部と、前記台部の所定部に設けられゴム弾性体
    からなる鎖状,紐状,リング状等の装着部と、を備えて
    いることを特徴とする宝飾品。
  3. 【請求項3】 前記台部が、前記凹部を除く全面又は一
    面に、固着若しくは塗着,配設,接着された金属薄板
    層,合成樹脂薄板層を備えていることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の宝飾品。
  4. 【請求項4】 前記台部が、前記凹部の底部に形成され
    た底部開口部を備えていることを特徴とする請求項1乃
    至3の内いずれか1に記載の宝飾品。
  5. 【請求項5】 貴石と、前記貴石の少なくとも基部が嵌
    着される凹部と、前記凹部の開口部に設けられ前記貴石
    を係止する爪部及び/又は前記凹部の底部に向けて拡開
    され前記貴石を固定する壁部と、を有するゴム弾性体か
    らなる台部と、前記台部が嵌着された又は一面に固着さ
    れた金属製,合成樹脂製,陶磁器製,木製等の内少なく
    とも1種以上で形成された固定部と、以下の(a)又は
    (b)と、を備えていることを特徴とする宝飾品。 (a)前記固定部の所定部に設けられ鎖状,紐状,リン
    グ状,ピン等の装着具が取り付けられる装着具取付部及
    び/又は鎖状,紐状,リング状,ピン等の装着具 (b)前記固定部と一体的に形成された鎖状,紐状,リ
    ング状,ピン等の装着部
  6. 【請求項6】 前記台部が前記凹部の底部に形成された
    底部開口部を備え、前記固定部が前記台部に形成された
    前記底部開口部と連通する貫通孔部を備えていることを
    特徴とする請求項5に記載の宝飾品。
  7. 【請求項7】 貴石の少なくとも基部が嵌着される凹部
    と、前記凹部の開口部に設けられ前記貴石を係止する爪
    部及び/又は前記凹部の底部に向けて拡開され前記貴石
    を固定する壁部と、前記凹部を除く外周面の所定部に形
    成された嵌合突部及び/又は嵌合凹部と、を有し、ゴム
    弾性体からなることを特徴とする台部。
  8. 【請求項8】 前記凹部の底部に形成された底部開口部
    を備えていることを特徴とする請求項7に記載の台部。
  9. 【請求項9】 台部の外周面が挿着される凹窩部と、前
    記台部の所定部に形成された嵌合突部及び/又は嵌合凹
    部と嵌合され前記台部を前記凹窩部に嵌着する嵌合部
    と、以下の(a)又は(b)と、を有し、金属製,合成
    樹脂製,陶磁器製,木製等の内少なくとも1種以上で形
    成されていることを特徴とする固定部。 (a)所定部に設けられ鎖状,紐状,リング状,ピン等
    の装着具が取り付けられる装着具取付部及び/又は鎖
    状,紐状,リング状,ピン等の装着具 (b)前記凹窩部及び前記嵌合部と一体的に形成された
    鎖状,紐状,リング状,ピン等の装着部
  10. 【請求項10】 前記固定部の前記凹窩部の底部に、前
    記台部の凹部に形成された底部開口部と連通する貫通孔
    部を備えていることを特徴とする請求項9に記載の固定
    部。
  11. 【請求項11】 貴石と、請求項7又は8に記載の台部
    と、請求項9又は10に記載の固定部と、を備えている
    ことを特徴とする宝飾品。
  12. 【請求項12】 前記ゴム弾性体が、酸化チタン,弁
    柄,群青等の無機顔料やアゾ顔料,フタロシアニン顔
    料,キナクリドン系やイソインドリノン系等の縮合多環
    顔料等の有機顔料や染料等の着色剤、及び/又は、粉末
    状,箔状,針状,球状等のアルミニウム,銅等の金属片
    や炭酸カルシウム,シリカ,マイカ,タルク,カオリ
    ン,チタン酸カリウム,ガラスビーズ,鉱石粉等の装飾
    材を含有していることを特徴とする請求項1乃至6の内
    いずれか1に記載の宝飾品。
  13. 【請求項13】 前記ゴム弾性体が、酸化チタン,弁
    柄,群青等の無機顔料やアゾ顔料,フタロシアニン顔
    料,キナクリドン系やイソインドリノン系等の縮合多環
    顔料等の有機顔料や染料等の着色剤、及び/又は、粉末
    状,箔状,針状,球状等のアルミニウム,銅等の金属片
    や炭酸カルシウム,シリカ,マイカ,タルク,カオリ
    ン,チタン酸カリウム,ガラスビーズ,鉱石粉等の装飾
    材を含有していることを特徴とする請求項7又は8に記
    載の台部。
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