JP2002052329A - 流体混合装置 - Google Patents

流体混合装置

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JP2002052329A
JP2002052329A JP2000240652A JP2000240652A JP2002052329A JP 2002052329 A JP2002052329 A JP 2002052329A JP 2000240652 A JP2000240652 A JP 2000240652A JP 2000240652 A JP2000240652 A JP 2000240652A JP 2002052329 A JP2002052329 A JP 2002052329A
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Akio Uraya
昭夫 浦矢
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SANEE IND CO Ltd
Sanee Industrial Co Ltd
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SANEE IND CO Ltd
Sanee Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】例えば建築現場にて処理すべきセメント成分を
含んだ廃液、あるいはアルカリ成分または酸性成分を含
む工業廃液等に中和剤を注入混合したり、その他の流体
を効率的に混合したりする装置をコンパクト且つ低コス
トに構成した流体混合装置を提供する。 【解決手段】個々の分流パーツ3は一対の方形分流板
4、4と一対の仕切板5、5とから成り、方形分流板は
長辺が混合管1の通路2の断面正方形の対角線Cの長さ
に相当するものであって、該方形分流板を直交状態に並
接させた一対の方形分流板の境界を成す対向二領域を一
対の仕切板で仕切った状態で接合することによって一個
の分流パーツとし、さらに該分流パーツの一対の方形分
流板の合計幅が混合管の通路の断面正方形の各辺に相当
する長さを有することによって複数の分流パーツを混合
管内に任意方向に収納することができ、仕切板が設けら
れていない対向二領域を流路として開通するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば建築現場に
て処理すべきセメント成分を含んだ廃液、あるいはアル
カリ成分または酸性成分を含む工業廃液等に中和剤を注
入混合することによって中和反応を行なわせたり、その
他の流体を混合するために使用する流体混合装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築現場にて処理すべきセメント
成分を含んだ廃液、あるいはアルカリ成分を含む工業廃
液等の廃液を中和して排出するために、廃液に炭酸ガス
を注入することが行われている。
【0003】このための中和装置の例としては、タンク
に貯留したアルカリ成分を含む廃液をポンプでくみ出し
た管路に炭酸ガスの送給管を接続することによって、こ
の炭酸ガスが管路のアルカリ成分と反応しつつ攪拌容器
へ送られた後、攪拌機で混合してから貯留タンクに処理
水として貯留し、この処理水をポンプでくみ出して放流
するようにしたものがある。
【0004】また、このようなアルカリ成分を含む廃液
の中和反応を行わせる装置の他に、酸性成分を含む廃液
の中和反応を行わせる装置、さらには流体同士を混合し
たり、流体と粉末物を混合したりする混合装置には、従
来、容器内に設けた攪拌翼をモータで回転するようにし
たもの、管内にスクリュウ形状の攪拌翼を設けたスタテ
ィックミキサ、ジェット噴射によって流体を合流させる
ようにしたジェットミキサまたはインゼクタ等がある
が、いずれも装置が複雑であったり、動力を必要とした
り、高いコストを要したり、メンテナンスの面でも面倒
な作業を必要とする等の欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点を解消するために成されたもので、例えば建築現
場にて処理すべきセメント成分を含んだ廃液、あるいは
アルカリ成分または酸性成分を含む工業廃液等に中和剤
を注入混合したり、その他の流体を効率的に混合したり
する装置をコンパクト且つ低コストに構成した流体混合
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の流体混合装置は、断面正方形の通路を成
す混合管の内側に沿って複数の分流パーツを収納するよ
うにした流体混合装置であり、個々の分流パーツは一対
の方形分流板と一対の仕切板とから成り、前記方形分流
板は長辺が前記混合管の断面正方形の対角線の長さに相
当するものであって、該方形分流板を直交状態に並接さ
せた一対の方形分流板の境界を成す対向二領域を一対の
仕切板で仕切った状態で接合することによって一個の分
流パーツとし、さらに該分流パーツの一対の方形分流板
の合計幅が前記混合管の流路の断面正方形の各辺に相当
する長さを有することによって個々の分流パーツを前記
混合管内に任意方向に収納することができ、前記一対の
方形分流板の境界を成す仕切板が設けられていない対向
二領域を流路として開通するようにしたことを特徴とす
る。
【0007】また、本発明の請求項2の流体混合装置
は、請求項1の発明において、前記混合管の通路を成す
断面正方形の一辺を長さ2Dとすると、前記方形分流板
の短辺は長さDであって、該方形分流板の長辺は長さD
を直角二等辺三角形の二斜辺とする底辺の長さLで与え
られ、前記仕切板は直角二等辺三角形を成す底辺が長さ
2Dであって二斜辺が前記方形分流板の長辺の長さLの
2分の1であることを特徴とする。
【0008】また、本発明の請求項3の流体混合装置
は、請求項1の発明において、前記複数の分流パーツを
前記混合管の通路に順次同一方向に収納するか、または
相違する方向に収納したことを特徴とする。
【0009】また、本発明の請求項4の流体混合装置
は、請求項1の発明において、前記一対の仕切板の夫々
に穿孔部が形成され、該穿孔部に長尺の鈎部材を引っか
けて夫々の分流パーツを前記混合管から引出し可能とし
たことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照しながら説明する。
【0011】本発明による流体混合装置は、図1に示す
断面正方形の通路2を成す混合管1の内部に複数の分流
パーツ3、3…を収納したものである。
【0012】個々の分流パーツ3は同一の構成によるも
のであり、図2に示すように、一対の方形分流板4、4
と一対の仕切板5、5とから成る。このような構成部材
において、図1に示すように、方形分流板4は長辺4a
が混合管1の通路2の断面正方形の対角線Cの長さLに
相当するものであって、一対の方形分流板4、4を互い
に長手方向の中心で直交状態に並接させ、これら一対の
方形分流板4、4の境界を成す対向二領域を一対の仕切
板5、5で仕切った状態で接合することによって一個の
分流パーツ3を構成している。
【0013】即ち、図1に示すように、個々の分流パー
ツ3における寸法関係は、分流パーツ3を収納すべき断
面正方形の通路2を成す混合管1の内側寸法との関係か
ら導かれ、混合管1の通路2の断面正方形の一辺を長さ
2Dとすると、方形分流板4の短辺の長さはその半分の
長さDで与えられる。
【0014】また、方形分流板4の長辺4aは、長さD
を直角二等辺三角形の二斜辺とする底辺の長さLで与え
られる。即ち、図1に示したように、長さLは、三平方
の定理により、2Dの2乗と2Dの2乗を加えた値の平
方根で与えられる。また、仕切板5の底辺5aは長さ2
Dを有する直角二等辺三角形であって夫々の二斜辺5
b、5bは方形分流板4の長辺の長さLの2分の1で与
えられる。
【0015】上記のような一対の方形分流板4、4と一
対の仕切板5、5とによって1個の分流パーツ3を形成
するには、図1に示すように、一対の方形分流板4、4
を互いに長手方向の中心で直交状態に並接させ、互いの
方形分流板4、4の境界における対向二領域の二斜辺に
直角二等辺三角形の仕切板5、5の二斜辺5b、5bを
当てて接合する。
【0016】この接合方法は、分流パーツ3の構成部材
を金属板で形成した場合、溶接接合等によって容易に行
うことができる。
【0017】こうして完成した一個の分流パーツ3は、
図3(a) または(b) に示すように、2枚の方形分流板
4、4が傾斜方向を直角方向に違えた状態で並び、互い
の方形分流板4、4の境界の対向二領域が仕切板5、5
で閉塞され、他の対向二領域は解放された流路を形成す
る。
【0018】また、一個の分流パーツ3の全体形状は、
一対の方形分流板4、4の合計幅、即ち分流パーツ3の
全幅2Dが混合管1の通路2の断面正方形の内側各辺と
同等の長さ2Dを有し、分流パーツ3は一辺2Dの立方
体に納まる形状を有し、断面正方形の通路2の混合管1
内に分流パーツ3をいずれの方向にも収納し得る形状を
有することとなる。
【0019】また、分流パーツ3の一対の仕切板5、5
の夫々には穿孔部6が形成され、混合管1の通路2に収
納した分流パーツ3の穿孔部6に長尺の鈎部材(不図
示)を引っかけて混合管1から引出し可能としている。
【0020】上記の分流パーツ3の構成によって、複数
の分流パーツ3、3…を、図1に示すような断面正方形
の通路2を有する混合管1に収納することができる。
【0021】図4に示す混合管1は、通路2の内側の一
辺が2Dという正方形を成す場合、混合管1の長さを2
D×4にすることによって、分流パーツ3を4個収納す
ることができる。なお、図4に示す混合管1の通路2内
に収納した分流パーツ3、3…は、図6に示す配列例を
点線で示したものである。
【0022】混合管1の具体的構成としては、図4に示
すように、断面正方形通路の混合管1の両側開口の周部
にフランジ10、10を接合し、片側のフランジ10に
連結管11を接合したフランジ12をボルト止めする。
また、連結管11には分岐管13が形成され、連結管1
1と分岐管13の内周に形成されたネジ溝によって他の
配管を連結する構成としている。
【0023】なお、混合管1の構成は、上記のものに限
定されるものではなく、断面正方形の通路2を有するこ
とによって、複数の分流パーツ3、3…を収納し得るも
のであれば他の構成であってもよい。
【0024】本発明の流体混合装置は、混合管1の通路
2内に収納すべき分流パーツ3の配列形態の違いによっ
て流路が変化する。
【0025】以下、混合管1の通路2内に4個の分流パ
ーツ3、3…を種々の方向に配列した具体例として、図
5〜図8を参照しながら説明する。なお、夫々の図にお
いて収納された分流パーツ3、3…の上方から第1分流
パーツ、第2分流パーツ、第3分流パーツ、第4分流パ
ーツとする。
【0026】図5に示す配列形態は、縦状にした混合管
1の通路2に、各分流パーツ3の仕切板5、5を縦方向
にした状態で、夫々の分流パーツ3、3…を同一方向に
収納したものである。従って、各分流パーツ3、3…に
おいて、夫々の一対の方形分流板4、4は、図5の前側
と後側とで夫々同方向に順次傾斜し、夫々の上下の仕切
板5、5は縦状に同一面を成して配列された状況とな
る。
【0027】この場合、混合管1の壁面には各分流パー
ツ3、3…の方形分流板4、4の短辺4b、4b…と両
外側の長辺4a、4aとが当接して閉塞された状態とな
り、仕切板5、5が設けられていない領域が流路とな
る。
【0028】また、第1分流パーツ3の上半分は上側の
仕切板5で縦方向に二分されると共に、該仕切板5を境
に後側と前側に下り勾配を成す一対の方形分流板4、4
によって流路の方向が変化する。
【0029】さらに、前側の方形分流板4(4A)の下
半分が後方向に解放された流路を有し、後側の方形分流
板4(4B)の下半分が前方向に解放された流路を有す
る。
【0030】従って、縦状の混合管1に上方から入った
流体は自然落下によって流下し、第1分流パーツ3の上
側の仕切板5を境に分流して後側と前側の方形分流板
4、4に沿って流下する。
【0031】前側の方形分流板4(4A)に沿って流下
した流体は、混合管1内の壁面ではね返って混合管1の
壁面との隅部Dで渦を生じながら後方へ流下し、下方の
第2分流パーツ3の後側の方形分流板4(4B)に至
る。また、第1分流パーツ3の前側の方形分流板4(4
A)に沿って流れる流体の一部は下半分の後方へ流路を
曲げて流下し、下方の第2分流パーツ3の後側の方形分
流板4(4B)に至って、上記の流下分と合流する。
【0032】一方、第1分流パーツ3の後側の方形分流
板4(4B)に沿って流下する流体は、混合管1の壁面
ではね返って混合管1の壁面との隅部Eで渦を生じなが
ら前方へ流下して、第2分流パーツ3の前側の方形分流
板4(4A)に至る。また、第1分流パーツ3の後側の
方形分流板4(4B)に沿って流れる流体の一部は下半
分の前方へ流路を曲げて流下し、第2分流パーツ3の前
側の方形分流板4(4A)に至って、上記の流下分と合
流する。
【0033】それ以降の流路は、第1分流パーツ3と同
方向に配列された他の分流パーツ3、3…において、第
1分流パーツ3と同様の流路によって、第1分流パーツ
3の流下分を第2分流パーツ3で受け、第2分流パーツ
3の流下分を第3分流パーツ3で受け、第3分流パーツ
3の流下分を第4分流パーツ3で受ける。
【0034】ただし、上記の流路説明は、その流路を単
純に説明したものであって、実際には混合管1の通路2
の壁面に当たる流路を含めて、分流、衝突、はね返り、
合流、渦の発生、回転流の発生等によって極めて複雑な
流れを形成するものであり、そのように変化する流れの
なかで流体の混合、反応が効率的に進行する。
【0035】また、地球の自転による渦流が重力軸に沿
うように発生するため、混合管1を縦状にして流体を流
下させると、混合管1内における回転流を自然発生的に
生じて流体の旋回効率を高めることが可能となる。
【0036】図6に示す各分流パーツ3、3…の配列形
態は、縦状にした混合管1の通路2内に、第1と第3分
流パーツ3、3を図5の場合と同様に配列してあり、一
対の方形分流板4、4は図6における左右方向に傾斜し
ているが、第2と第4の分流パーツ3、3の有する一対
の方形分流板4、4の傾斜方向が図6における前後方向
となる配列形態となる。
【0037】従って、図6において、第1分流パーツ3
は、縦状に設けられた上下の仕切板5、5を境界にして
前側に方形分流板4(4A)と後側に方形分流板4(4
B)を有し、第2分流パーツ3の上下の仕切板5、5は
第1分流パーツ3の上下の仕切板5、5を直角に違えた
縦状に設けられ、また第2分流パーツ3の右側の方形分
流板4(4F)は前方に下り勾配を有し、左側の方形分
流板4(4G)は後方に下り勾配を有し、第3分流パー
ツ3は第1分流パーツ3と同様に配列され、第4分流パ
ーツ3は第2分流パーツ3と同様に配列されることとな
る。
【0038】従って、図6に示す分流パーツ3、3…の
配列状態においては、縦状の混合管1に上方から入った
流体は自然落下によって流下し、第1分流パーツ3にお
ける流路は、図5の第1分流パーツ3の流路と同様とな
る。
【0039】そして、図6の第2分流パーツ3におい
て、第1分流パーツ3の前側の方形分流板4(4A)の
下半分から後方へ流下した流体は、第2分流パーツ3の
右側の方形分流板4(4F)の上方から傾斜面に沿って
流下し、この傾斜面の途中で下半分の左側へ流路を曲げ
て流下する一方、混合管1の壁面に至って該混合管1の
壁面との隅部Hではね返って渦を生じながら左側へと流
下する。
【0040】さらに、第2分流パーツ3において、第1
分流パーツ3の後側の方形分流板4(4B)の下半分か
ら前方へ流下した流体は、第2分流パーツ3の左側の方
形分流板4(4G)の上方から傾斜面に沿って流下し、
この傾斜面の途中で下半分の右側へ流路を曲げて流下す
る一方、混合管1の壁面に至って該混合管1の壁面との
隅部Iではね返って渦を生じながら右側へと流下する。
【0041】それ以降は、第2分流パーツ3の流下分を
第3分流パーツ3で受け、第3分流パーツ3の流下分を
第4分流パーツ3で受け、上記のように、混合管1の壁
面に当たる流路を含めて、分流、衝突、はね返り、合
流、渦の発生、回転流の発生等によって極めて複雑な流
れを形成し、流体の混合、反応が効率的に進行する。
【0042】図7に示す各分流パーツ3、3…の配列形
態は、縦状にした混合管1の通路2内に、第1と第3分
流パーツ3、3を図5の場合と同様に配列し、第2と第
4の分流パーツ3、3の傾斜方向を図6の第2と第4の
分流パーツ3、3の反対方向にしてあり、右側の方形分
流板4(4J)が後方へ下り勾配を有し、左側の方形分
流板4(4K)が前方へ下り勾配を有する配列状態とな
る。
【0043】従って、図7に示す各分流パーツ3、3…
の配列形態においては、図6の場合と略同様の流路とな
るが、第1分流パーツ3の前側の方形分流板4(4A)
の下半分から後方へ流下した流体は、第2分流パーツ3
の右側の方形分流板4(4J)の隅部M付近に流下する
ため、図6のように、この傾斜面の途中で方形分流板4
(4J)の下半分の右側へ曲がって流下する流路がほと
んど生じない。これは、第1分流パーツ3の後側の方形
分流板4(4B)の下半分から前方へ流下した場合も同
様であって、第2分流パーツ3の左側の方形分流板4
(4K)の隅部L付近に流下して、傾斜面の途中で方形
分流板4(4K)の下半分の右側へ曲がって流下する流
路がほとんど生じない。従って、図7の流路の混合攪拌
効果は、図6の流路の混合攪拌効果よりもやや劣るもの
となる。
【0044】さらに、図8に示す配列形態は、縦状にし
た混合管1の通路2に第1と第3の分流パーツ3、3の
夫々の仕切板5、5を縦方向にし、第2と第4の分流パ
ーツ3、3の夫々の仕切板5、5を水平方向にして収納
したものである。
【0045】このような配列形態において、第1と第3
の分流パーツ3、3においては、混合管1の壁面に夫々
の方形分流板4の短辺4b、4b…と両外側の長辺4
a、4aとが当接して閉塞された状態となる。また、第
2と第4の分流パーツ3、3においては、混合管1の壁
面に夫々の方形分流板4の短辺4b、4b…と夫々の仕
切板5、5の底辺5a、5aとが当接して閉塞された状
態となる。
【0046】また、第1と第2の分流パーツ3、3にお
ける流路は、図5で説明した流路と同様であるが、第3
と第4の分流パーツ3、3においては、夫々の方形分流
板4、4が混合管1の通路2を対角線状に仕切って流路
を二分し、夫々の仕切板5、5が対向二領域で水平面を
成す流路を形成する。
【0047】従って、縦状の混合管1に上方から入った
流体は、自然落下によって流下し、第1分流パーツ3に
おいては、図5の場合と同様の流路を形成する。その下
方の第2分流パーツ3においては、上方からの流体を上
側の方形分流板4で分流し、この分流された流下する流
体は対向二領域の仕切板5、5に垂直に当たって、仕切
板5、5が設けられていない対向二領域へと流路を変え
る。
【0048】それ以降は、第2分流パーツ3を通過した
流体は、第3分流パーツ3へ流下して第1分流パーツ3
と同様の流路を形成し、さらに第4分流パーツ3に流下
して第2分流パーツ3と同様の流路を形成し、上記のよ
うに、混合管1の壁面に当たる流路を含めて、分流、衝
突、はね返り、合流、渦の発生、回転流の発生等によっ
て極めて複雑な流れを形成し、流体の混合、反応が効率
的に進行する。
【0049】本発明による流体混合装置の使用例として
は、図4に示す混合管1に接続した連結管11にアルカ
リ成分または酸性成分を含む廃液を流通すると共に、分
岐管13に液化炭酸ガスを供給することによって、連結
管11を流通する廃液に液化炭酸ガスを混入し、混合管
1の通路2内に流入させ、図5〜図8に示すような流路
を通過させることにより、中和反応を行うようにし、混
合管1の下流側から処理水として流出することができ
る。
【0050】ただし、本発明による流体混合装置は、上
記のようにアルカリ成分を含む廃液の中和反応、さらに
は酸性成分を含む廃液の中和反応に用いるだけではな
く、混合すべき両者が流体である場合、さらには流体に
粉末物を混入する場合の混合にも使用し得るものであ
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の流体混合
装置は、断面正方形の通路を成す混合管の内側に沿って
複数の分流パーツを収納するようにしたものであり、一
対の方形分流板と一対の仕切板とから成る簡単な構成の
分流パーツを任意方向に収容して複雑な流路を形成する
ことができるため、コンパクト且つ低コストに作成する
ことができる。
【0052】また、1個の混合管に使用する分流パーツ
の個数によって、または分流パーツの規模の変更、さら
には混合管に収容する配列の仕方によって、様々な混合
効率を得ることができる。従って、例えば、中和反応の
時間を長く取りたいときは、混合管を長くして、分流パ
ーツの収納数を増やすようにすればよい。
【0053】また、本発明の流体混合装置によれば、混
合管を縦状に設けることによって流体は自然落下によっ
て管内を流下し、混合管の内壁と複数の分流パーツとに
よって形成される複雑な流路によって、動力を用いるこ
となく、効率的な混合、反応作用を遂行することができ
る。
【0054】さらに、その構成はコンパクトで簡単であ
るにもかかわらず、一対の方形分流板の境界を成す仕切
板が設けられていない対向二領域を流路として開通する
ものであり、一対の方形分流パーツと一対の仕切板と混
合管の壁面による分流と衝突と合流と渦の発生、回転流
の発生とが複雑に発生して、非常に効率的な混合及び反
応作用を行うことが可能となり、アルカリ成分を含む処
理水の中和反応、さらには酸性成分を含む廃液の中和反
応に用いるだけではなく他の流体同士、または流体と粉
末物との混合にも広く使用し得るものである。
【0055】さらに、本発明の流体混合装置に使用した
複数の分流パーツを断面正方形の通路を成す混合管の開
口部から順次奥方に収容するだけで個々の分流パーツを
異方向にセットすることができ、混合管の内側や個々の
分流パーツを洗浄あるいは交換する際には、夫々の分流
パーツの仕切板に形成した穿孔部に長尺の鈎部材を引っ
かけて順次引き出すことができるため、メンテナンスの
面でも非常に簡易且つ容易な取り扱いが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は本発明の流体混合装置に使用する分流パ
ーツの斜視図であり、(b) は複数の分流パーツを収納す
る混合管の斜視図である。
【図2】本発明による分流パーツに使用する構成部材の
展開図である。
【図3】(a) 、(b) は本発明による分流パーツの完成し
た斜視図であって、同一構成の分流パーツを見方を変え
て示したものである。
【図4】本発明の流体混合装置に用いる混合管の側面図
である。
【図5】本発明による分流パーツを混合管に順次同一方
向に並べて収納した具体例を示す斜視図である。
【図6】本発明による分流パーツを混合管に互い違いに
並べて収納した具体例を示す斜視図である。
【図7】本発明による分流パーツを混合管に互い違いに
並べて収納した他の具体例を示す斜視図である。
【図8】本発明による分流パーツを混合管に互い違いに
並べて収納した他の具体例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…混合管 2…通路 3…分流パーツ 4…方形分流板 5…仕切板 6…穿孔部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面正方形の通路を成す混合管の内側に沿
    って複数の分流パーツを収納するようにした流体混合装
    置であり、個々の分流パーツは一対の方形分流板と一対
    の仕切板とから成り、前記方形分流板は長辺が前記混合
    管の断面正方形の対角線の長さに相当するものであっ
    て、該方形分流板を直交状態に並接させた一対の方形分
    流板の境界を成す対向二領域を一対の仕切板で仕切った
    状態で接合することによって一個の分流パーツとし、さ
    らに該分流パーツの一対の方形分流板の合計幅が前記混
    合管の流路の断面正方形の各辺に相当する長さを有する
    ことによって個々の分流パーツを前記混合管内に任意方
    向に収納することができ、前記一対の方形分流板の境界
    を成す仕切板が設けられていない対向二領域を流路とし
    て開通するようにしたことを特徴とする流体混合装置。
  2. 【請求項2】前記混合管の通路を成す断面正方形の一辺
    を長さ2Dとすると、前記方形分流板の短辺は長さDで
    あって、該方形分流板の長辺は長さDを直角二等辺三角
    形の二斜辺とする底辺の長さLで与えられ、前記仕切板
    は直角二等辺三角形を成す底辺が長さ2Dであって二斜
    辺が前記方形分流板の長辺の長さLの2分の1であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の流体混合装置。
  3. 【請求項3】前記複数の分流パーツを前記混合管の通路
    に順次同一方向に収納するか、または相違する方向に収
    納したことを特徴とする請求項1記載の流体混合装置。
  4. 【請求項4】前記一対の仕切板の夫々に穿孔部が形成さ
    れ、該穿孔部に長尺の鈎部材を引っかけて夫々の分流パ
    ーツを前記混合管から引出し可能としたことを特徴とす
    る請求項1記載の流体混合装置。
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