JP2002050713A - 半導体装置及び電力変換装置 - Google Patents

半導体装置及び電力変換装置

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JP2002050713A
JP2002050713A JP2000231777A JP2000231777A JP2002050713A JP 2002050713 A JP2002050713 A JP 2002050713A JP 2000231777 A JP2000231777 A JP 2000231777A JP 2000231777 A JP2000231777 A JP 2000231777A JP 2002050713 A JP2002050713 A JP 2002050713A
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insulating layer
layer
semi
semiconductor device
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Yoshitaka Uchino
禎敬 内野
Yasushi Sasaki
康 佐々木
Yutaka Maeno
豊 前野
Hiroshi Fujii
洋 藤井
Kinya Nakatsu
欣也 中津
Toshio Ogawa
敏夫 小川
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な耐電圧特性のもとで低い熱抵抗が安定
して得られるようにした高品質の半導体装置を提供する
こと。 【解決手段】 半導体素子2を搭載したリードフレーム
1を、樹脂製の絶縁層9を介して放熱用のベース基板4
に接着し、樹脂モールド3により封止した半導体装置に
おいて、絶縁層9を第1の絶縁層91と、第2の絶縁層
92の2層構成にし、第1の絶縁層91の半硬化状態で
の硬度Aと、第2の絶縁層92の半硬化状態での硬度B
について、硬度A>硬度Bの関係が成立するようにした
もの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リードフレームを
回路導体として用いた半導体装置に係り、特に、熱伝導
性基板の一方の面に樹脂絶縁層を介してリードフレーム
が固着された半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】比較的大きな電力を扱うパワー半導体装
置などとして知られている半導体装置では、半導体素子
から発生される熱を、充分な耐圧性能のもとで、いかに
効率的に放散させるかが重要な課題である。
【0003】そこで、従来から、リードフレームを回路
導体として用い、このリードフレームの一方の面に半導
体素子を搭載した上で、このリードフレームの他方の面
に樹脂絶縁層を介して熱伝導性基板を接合させることに
より、高耐圧性と低熱抵抗性の両立が図れるようにした
半導体装置が知られている。
【0004】図7は、このような半導体装置の一例で、
図示のように、比較的厚みのあるリードフレーム1を用
い、このリードフレーム1の一方の面(図では上側の面)
に半導体素子(パワー半導体素子)2を接合し、全体を樹
脂モールド3により封止した上で、リードフレーム1の
他方の面(図では下側の面)に向かい合うようにして、放
熱用の熱伝導性基板となるベース基板4を接合させたも
のである。
【0005】この半導体装置は、例えば特公平3−63
822号と特公平3−80748号の公報に開示されて
いるもので、この図7において、5はハンダなどを用い
た接合層、6はボンディングワイヤである。なお、7は
接続端子部であるが、これはリードフレーム1の一部で
構成されている。
【0006】また、例えば、特開平10−125826
号公報では、図8に示す構成の半導体装置について開示
している。この図8の半導体装置も、リードフレーム1
に半導体素子2を搭載し、全体を樹脂モールド3に埋め
込んで封止した点は、図7の従来技術と同じであるが、
この場合は、まず樹脂製の絶縁層8により、リードフレ
ーム1をベース基板4に接着した上で、これに半導体素
子2を搭載し、この後、樹脂モールド3により封止する
のである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、熱抵
抗の均一化と熱抵抗性能の向上について配慮がされてい
るとはいえず、性能向上と品質の安定化に問題があっ
た。まず、図7に示した従来技術では、リードフレーム
1とベース基板4の間の絶縁層がモールド用の樹脂の充
填により形成しているので、この部分での厚み寸法の制
御が難しい。
【0008】しかも、このモールド用の樹脂は比較的熱
伝導率が低いので、この部分での厚み寸法の誤差は、そ
れがたとえ僅かでも熱抵抗には大きなバラツキとなって
現れてしまうことになり、従って、安定した品質の保持
が困難になってしまうのである。
【0009】また、この従来技術では、リードフレーム
とベース基板の間の樹脂絶縁層がモールド成形されるの
で、その厚さの低減が困難で、このため、例えば100
μmなどの極めて薄い層にして熱抵抗を低減するなどの
方法をとるのが難しく、従って、上記の問題が生じてし
まうのである。
【0010】次に、図8の従来技術の場合、熱抵抗の低
減には、絶縁層8の厚みをいかに薄くし、いかに良好な
密着が得られるようにするかが重要なポイントになる。
ところで、この絶縁層8は、半硬化状態の樹脂シートを
リードフレーム1とベース基板4の間に挾み、圧着して
形成したものであるが、このとき用いられる樹脂シート
は、ガラス転移温度が100℃以上のエポキシ樹脂など
の熱硬化性の樹脂のシートである。
【0011】従って、その密着性を良好にするため、半
硬化樹脂シートの硬度を低くしたとすると、リードフレ
ーム1を圧着したとき、リードフレーム1が絶縁層8の
中に入り込んでしまうので、絶縁層8の厚みが減って耐
電圧が下がってしまう。一方、絶縁層8の硬度を上げた
とすると、今度は密着性が悪くなり、空隙が生じて熱抵
抗が高くなってしまうので、やはり、上記の問題が生じ
てしまうのである。
【0012】本発明の目的は、良好な耐電圧特性のもと
で低い熱抵抗が安定して得られるようにした高品質の半
導体装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、樹脂絶縁層
を介して熱伝導性基板に接合させたリードフレームに半
導体素子を搭載して樹脂モールドする方式の半導体装置
において、前記樹脂絶縁層を、前記熱伝導性基板側にな
る第1の層と、前記リードフレーム側になる第2の層で
形成し、前記第1の層の半硬化状態での硬度Aと、前記
第2の層の半硬化状態での硬度Bについて、硬度A>硬
度Bの関係が成立するようにして達成される。
【0014】また、上記目的は、樹脂絶縁層を介して熱
伝導性基板に接合させたリードフレームに半導体素子を
搭載して樹脂モールドする方式の半導体装置において、
前記樹脂絶縁層を、前記熱伝導性基板側になる第1の層
と、前記リードフレーム側になる第2の層で形成し、前
記第1の層の硬化処理後の厚さのうち、前記リードフレ
ームが積層されていない部分の厚さをd3、前記リード
フレームが積層されている部分の厚さをd4 とし、前記
第2の層の硬化処理後の厚さのうち、前記リードフレー
ムが積層されていない部分の厚さをd1、前記リードフ
レームが積層されている部分の厚さをd2 としたとき、
各厚さの比(d1/d2)と(d3/d4)について、(d1
2)>(d3/d4)の関係が成立するようにして達成され
る。
【0015】このとき、前記樹脂絶縁層が、第1の半硬
化樹脂シートと第2の半硬化樹脂シートを重ね合わせて
から硬化処理して形成されているようにしても良く、こ
の場合、前記第1の半硬化樹脂シートと前記第2の半硬
化樹脂シートが同時に硬化処理されることにより相互に
接合され、前記リードフレームが前記熱伝導性基板に接
合されているようにしても良い。
【0016】また、ここで、前記リードフレームと前記
熱伝導性基板を加熱圧着させる際、リードフレームと前
記第2の半硬化樹脂シートの間に界面活性剤が介在され
ているようにしても良く、前記第1の絶縁層に対する前
記リードフレームの沈み込み量が少なくとも10μmに
なるようにしても良い。更に、これらの半導体装置を用
いて電力変換装置を構成しても良い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明による半導体装置に
ついて、図示の実施形態により、詳細に説明する。図1
は、本発明の第1の実施形態で、図において、リードフ
レーム1、半導体素子2、樹脂モールド3、ベース基板
4、接合層5、ボンディングワイヤ6、端子部7は、図
7と図8に示した従来技術と同じである。
【0018】ここで、9は絶縁層(樹脂絶縁層)で、その
役目は、リードフレーム1とベース基板4の間を電気的
に隔離し、必要な耐電圧が得られるようにすると共に、
半導体素子2で発生した熱をリードフレーム1から放熱
用のベース基板4に効率よく伝達させるようにすること
である。
【0019】従って、この絶縁層9は、機能的には、一
応、図8の従来技術における絶縁層8と同じであるが、
この絶縁層9の場合は、図示のように、第1の絶縁層9
1と第2の絶縁層92からなる2層構造をもっていて、
第1の絶縁層91はベース基板4側に位置し、第2の絶
縁層92はリードフレーム1側にある。
【0020】この図1に示した半導体装置は、以下に説
明するようにして作成される。まず、所定の厚さの銅の
板材を必要なパターン形状にした上で、ニッケルめっき
してリードフレーム1とする。
【0021】次に、所定の成分のエポキシ樹脂からなる
第1の半硬化樹脂シートと、同じく所定の成分のエポキ
シ樹脂からなる第2の半硬化樹脂シートを用意した上
で、第1の半硬化樹脂シートがベース基板4側(図では
下側)になり、第2の半硬化樹脂シートはリードフレー
ム1側(図では上側)になるようにして、これらを重ねて
ベース基板4の上に置き、その上にリードフレーム1を
重ねることにより、これらの間に挿入された状態にす
る。
【0022】このとき、第1の半硬化樹脂シートの硬度
をAとし、第2の半硬化樹脂シートの硬度をBとしたと
き、硬度A>硬度Bの関係が成り立つようにしておく。
具体的には、第2の半硬化樹脂シートについては、第1
の半硬化樹脂シートよりも低い温度で作成するのであ
る。
【0023】ここで、絶縁層9として用いられるエポキ
シ樹脂には、アルミナ粉末がフィラーとして混入される
のが通例なので、このときのフィラーの混入比率を変え
ることにより、硬度A>硬度Bの関係が得られるように
してもよく、この場合は、第1の半硬化樹脂シートに対
するフィラーの混入比率を大にし、第2の半硬化樹脂シ
ートについては小さな混入比率になるようにしてやれば
よい。
【0024】こうして、リードフレーム1とベース基板
4の間に第1と第2の半硬化樹脂シートを重ねて挿入し
たら、これらを加熱圧着して一体化し、第1の絶縁層9
1と第2の絶縁層92からなる2層構造の絶縁層9とす
る。
【0025】このあと、リードフレーム1の一方の面
(図では上側の面)に、ハンダの接合層5によりパワー半
導体素子2を搭載し、ボンディングワイヤ6による接続
を行なって半導体回路を形成させた後、所定の金型を用
い、所定の条件により樹脂モールド3を施してパワー半
導体装置を得るのである。
【0026】このときのリードフレーム1と絶縁層9の
状態について、図2により更に詳しく説明すると、この
実施形態では、硬化処理後の絶縁層9の状態が、リード
フレーム1とベース基板4により挟持されている部分
と、そうでない部分で異なっている。
【0027】ここで、まず、硬化処理後の第2の絶縁層
92において、リードフレーム1とベース基板4により
挟持されていない部分での厚さをd1、挟持されている
部分での厚さはd2 とし、次に、硬化処理後の第1の絶
縁層91においては、リードフレーム1とベース基板4
により挟持されていない部分での厚さをd3、挟持され
ている部分での厚さはd4 とする。
【0028】そうすると、この実施形態では、硬化処理
後の絶縁層9において、第2の絶縁層92での厚さの比
(d1/d2)と、第1の絶縁層91での厚さの比(d3/d
4)について、R1>R2 の関係が成立するようにして作
成されていることになる。
【0029】従って、この実施形態によれば、硬度が高
い第1の半硬化樹脂シートが存在しているため、絶縁層
9を挾んでリードフレーム1とベース基板4を加熱圧着
する際、絶縁層9の厚みの値は、この高い硬度の第1の
半硬化樹脂シートの厚みで決まる所定値に容易に確保で
きるので、安定した絶縁耐圧を容易に得ることができ
る。
【0030】また、この結果、この実施形態によれば、
絶縁層9をかなり薄くしても、厚さの精度が低下する虞
れがないので、絶縁層9の厚みを、例えば100μm程
度まで薄くすることができ、これによる熱抵抗の低減を
充分に得ることができる。
【0031】また、この実施形態による半導体装置は、
硬度が低い第2の絶縁シートがリードフレーム1側にあ
るので、加熱圧着に際して、この絶縁シートがリードフ
レーム1に良く回り込めるようになり、この結果、リー
ドフレーム1と絶縁層9の間の空隙が埋められ、熱伝導
性が良くなるので、更に大きな熱抵抗の低減が得られる
ことになる。
【0032】ここで、絶縁層や絶縁シートでの硬度と
は、例えばバーコール硬度などの指標で表わされる樹脂
粘性に関連する状態量のことで、この硬度が低い樹脂ほ
ど応力による塑性変形量が多くなり、従って、リードフ
レームなどが圧着されたときの沈み込みが大きくなる。
【0033】図3は、このときの絶縁層に対するリード
フレームの沈み込み量と、絶縁層がリードフレームに接
している部分での空隙の面積率、すなわちボイド率の関
係についての測定結果の一例を示したもので、図示のよ
うに、ボイド率は、沈み込み量の増加により急激に低下
する。
【0034】そして、この図3によれば、樹脂がリード
フレームに良く回り込んで空隙を無くし、熱抵抗を充分
に小さくすることができるようにするためには、リード
フレーム1が絶縁層9に10μm以上沈み込む必要があ
ることが判り、従って、本発明の実施形態としては、こ
の沈み込み量が10μm以上になるようにするのが望ま
しい。
【0035】従って、上記実施形態によれば、耐電圧特
性を充分に維持しながら、低い熱抵抗を安定して得るこ
とができ、この結果、高品質の半導体装置を容易に提供
することができる。また、上記実施形態によれば、リー
ドフレーム1とベース基板4の加熱圧着が一工程で強固
に得られるので、コストを充分に抑えることができる。
【0036】ところで、上記実施形態では、硬度の異な
る半硬化樹脂シートの作成を、半硬化処理での温度を変
える方法と、半硬化樹脂シートの原料に対するフィラー
の混入比率を変える方法について説明したが、樹脂原料
となる架橋剤や硬化剤の組成や配合比率を変える方法を
採用しても良く、この場合でもリードフレーム1とベー
ス基板4の加熱圧着は一工程で済む。
【0037】更に他の方法としては、同じ硬度の半硬化
樹脂シートを2枚用意し、まず一方の半硬化樹脂シート
をベース基板4に重ねた上で加熱硬化処理して絶縁層9
1を形成させ、次に残りの半硬化樹脂シートを重ねてか
ら、更にリードフレーム1を重ね、加熱圧着する方法
や、1枚の樹脂シートの一方の面と他方の面での半硬化
処理温度を変えて、各面で硬度が異なっている半硬化樹
脂シートを用いて樹脂層9を作成する方法などがある。
【0038】ここで、上記実施形態において、リードフ
レーム1とベース基板4を加熱圧着させる際、リードフ
レーム1と第2の半硬化樹脂シートの間に表面活性剤
(界面活性剤)が介在していると、リードフレーム1に対
する樹脂の回り込みが更に良くなり、空隙の発生が更に
抑えられる。従って、上記実施形態の場合、更にリード
フレーム1と第2の半硬化樹脂シートの一方、又は双方
に界面活性剤を塗布してやるようにしてもよい。
【0039】次に、本発明の第2の実施形態について、
図4により説明する。ここで、まず、この図4の実施形
態が、図1で説明した実施形態と異なっている点は、外
装樹脂モールドケース10を用いて、この中に樹脂モー
ルド3が充填されるようにした点にある。
【0040】従って、この図4の実施形態によれば、樹
脂モールド3の形成が、外装樹脂モールドケース10に
樹脂を流し込むだけで済むので、リードフレーム1の一
部である端子部7を外部に導出させた状態で全体をモー
ルドするための複雑な構成の金型が不要にできるため、
製造コストを大幅に抑えることができる。
【0041】更に、この実施形態によれば、図示のよう
に、端子部7をベース基板4に対して垂直に導出できる
ので、ベース基板4と端子部7の間の絶縁距離及び、こ
のベース基板4に取付けられる放熱フィンと端子部7の
間の絶縁距離の確保が容易になり、信頼性を増すことが
できる。
【0042】このとき、モールド樹脂流し込み工程の前
と流し込み中にリードフレーム1がベース基板4から剥
離したとすると、熱抵抗が大きく増加してしまうので、
これを防ぐためには、モールド樹脂流し込み工程の前の
段階で、リードフレーム1がベース基板4に対して充分
な強度で固着し、自立していることが条件になる。
【0043】ここで、この実施形態の場合、硬化処理前
の硬度を小さくしてある第2の絶縁層92が設けてある
ので、これにより充分な接着強度が確保でき、従って、
この実施形態によれば、外装樹脂モールドケース10を
用いたことによる利点を充分に活かすことができる。
【0044】そこで、次に、本発明の第3の実施形態に
ついて説明する。上記実施形態では、1個の半導体素子
2を搭載した場合を挙げて説明したが、本発明は、複数
個の半導体素子を搭載して、これらを組合わせて、例え
ばインバータ用パワー半導体モジュールを構成した半導
体装置としても実施することができる。
【0045】ここで、図5は本発明の第3の実施形態
で、これは、本発明をインバータ等の電力変換装置に適
用した場合の一実施形態であり、この図は、装置の一側
面からみた一部断面図を示したもので、斜視図について
は図6に示してある。
【0046】なお、電力変換装置としては、全体を覆う
カバーなども必要であるが、これらの図では省略してあ
る。そして、図5と図6では、作図の都合上、端子台4
1とコンデンサ42の位置が異なって描かれているが、
実際には同じ位置にある。
【0047】図5において、この実施形態でも、リード
フレーム1、パワー半導体素子2、樹脂モールド3、ベ
ース基板4、接合層5、ボンディングワイヤ6、それに
垂直に導出された端子部7を備え、このとき外装樹脂モ
ールドケース10を用いて樹脂モールド3が充填されて
いる点は、図4で説明した実施形態と同じである。
【0048】ここで、この図5の実施形態では、外装樹
脂モールドケース10に更に箱形をした部分10Aが設
けてあるが、この部分10Aは、ベース基板4と並んで
外に延長されていて、その中に制御回路用の樹脂基板1
4が収容できるように作られている。
【0049】そして、この樹脂基板14には、制御用の
マイクロプロセッサやパワー半導体素子2を駆動するた
めのドライバ回路などの集積回路(IC)19と、その他
の周辺回路用部品23が搭載され、部分10A内に収容
された上で、ボンディングワイヤ6によりリードフレー
ム1の所定の部分に接続される。
【0050】外装樹脂モールドケース10に中に樹脂を
充填して樹脂モールド3とし、配線基板40を取付け
る。この配線基板40には外部回路からの配線を接続す
るための端子台41と平滑用の電解コンデンサ42、そ
の他、図示してない制御用電源回路、絶縁トランスなど
が搭載してあり、回路導体に端子部7とリードピン25
を接続する。
【0051】この図5の実施形態の場合、外装樹脂モー
ルドケース10を利用して配線基板40が一体になって
いるので、この配線基板40を外付けした場合に比較し
て、ボンディングワイヤ6と端子部7、それにリードピ
ン25により内部で直接接続できる分、ベース基板4と
配線基板40のサイズが小さくでき、コンパクト化を図
ることができる。
【0052】ここで、ベース基板4のサイズを小さくす
ると、放熱性能が低下する虞れがあるが、この実施形態
では、絶縁層9を充分に薄くすることができることか
ら、この点で熱抵抗の低減が図れるので、全体としては
装置の小型化が図れることになる。
【0053】なお、この図5の実施形態は、電力変換装
置に必要な最小限の構成についてしめしたもので、本発
明の実施形態としては、更に外部インターフェースなど
の回路も含めることにより、電力変換装置として更なる
上位システムを構成することも可能なことはいうまでも
ない。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、以下に列挙する効果が
ある。 1.リードフレーム側に硬化前硬度が低い層を配置し、
ベース基板側には硬化前硬度が高い層を配置したので、
硬化前硬度が低い層による高い接着強度を保ったまま
で、硬化前硬度が高い層による絶縁厚さの確保が得られ
る。
【0055】2.リードフレームと樹脂シート間の剥離
の発生及び圧着時のリードフレームと樹脂シート間の空
隙の発生が防げるので、信頼性を低下させることなく、
圧着後の絶縁層の層厚を薄くすることができ、半導体素
子からベース基板までの熱抵抗を低減できる。
【0056】3.リードフレームとベース基板の間に硬
度の異なる複数の半硬化樹脂シートを配置圧着すること
により、複数層からなる絶縁層が1工程で形成できるの
で、低コストで強固な接着が容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体装置の第1の実施形態を示
す断面図である。
【図2】本発明による半導体装置の第1の実施形態にお
ける絶縁層の説明図である。
【図3】ボイド率と沈み込み量の関係を示す特性図であ
る。
【図4】本発明による半導体装置の第2の実施形態を示
す断面図である。
【図5】本発明による半導体装置の第3の実施形態を示
す断面図である。
【図6】本発明による半導体装置の第3の実施形態を示
す斜視図である。
【図7】従来技術による半導体装置の一例を示す断面図
である。
【図8】従来技術による半導体装置の他の一例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 リードフレーム 2 半導体素子(パワー半導体素子) 3 樹脂モールド 4 ベース基板(熱伝導性基板) 5 接合層 6 ボンディングワイヤ 7 端子部 9 絶縁層 91 第1の絶縁層 92 第2の絶縁層 10 外装樹脂モールドケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前野 豊 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 株式会社日立製作所産業機器グループ内 (72)発明者 藤井 洋 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 株式会社日立製作所産業機器グループ内 (72)発明者 中津 欣也 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 小川 敏夫 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 5F036 AA01 BB21 BC23 BD22 BE01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂絶縁層を介して熱伝導性基板に接合
    させたリードフレームに半導体素子を搭載して樹脂モー
    ルドする方式の半導体装置において、 前記樹脂絶縁層を、前記熱伝導性基板側になる第1の層
    と、前記リードフレーム側になる第2の層で形成し、 前記第1の層の半硬化状態での硬度Aと、前記第2の層
    の半硬化状態での硬度Bについて、硬度A>硬度Bの関
    係が成立するようにして作成されていることを特徴とす
    る半導体装置。
  2. 【請求項2】 樹脂絶縁層を介して熱伝導性基板に接合
    させたリードフレームに半導体素子を搭載して樹脂モー
    ルドする方式の半導体装置において、 前記樹脂絶縁層を、前記熱伝導性基板側になる第1の層
    と、前記リードフレーム側になる第2の層で形成し、 前記第1の層の硬化処理後の厚さのうち、前記リードフ
    レームが積層されていない部分の厚さをd3、前記リー
    ドフレームが積層されている部分の厚さをd4とし、 前記第2の層の硬化処理後の厚さのうち、前記リードフ
    レームが積層されていない部分の厚さをd1、前記リー
    ドフレームが積層されている部分の厚さをd2としたと
    き、 各厚さの比(d1/d2)と(d3/d4)について、(d1/d
    2)>(d3/d4)の関係が成立するようにして作成されて
    いることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の発明にお
    いて、 前記樹脂絶縁層が、第1の半硬化樹脂シートと第2の半
    硬化樹脂シートを重ね合わせてから硬化処理して形成さ
    れていることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の発明において、 前記第1の半硬化樹脂シートと前記第2の半硬化樹脂シ
    ートが同時に硬化処理されることにより相互に接合さ
    れ、前記リードフレームが前記熱伝導性基板に接合され
    ていることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4に記載の発明にお
    いて、 前記リードフレームと前記熱伝導性基板を加熱圧着させ
    る際、リードフレームと前記第2の半硬化樹脂シートの
    間に界面活性剤が介在されていることを特徴とする半導
    体装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項2に記載の発明にお
    いて、 前記第1の絶縁層に対する前記リードフレームの沈み込
    み量が少なくとも10μmであることを特徴とする半導
    体装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6の何れかの半導体
    装置を用いて構成した電力変換装置。
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