JP2002050310A - 蛍光表示管 - Google Patents

蛍光表示管

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JP2002050310A
JP2002050310A JP2000234587A JP2000234587A JP2002050310A JP 2002050310 A JP2002050310 A JP 2002050310A JP 2000234587 A JP2000234587 A JP 2000234587A JP 2000234587 A JP2000234587 A JP 2000234587A JP 2002050310 A JP2002050310 A JP 2002050310A
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insulating layer
fluorescent display
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JP2000234587A
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Toshinori Suzuki
利儀 鈴木
Junichiro Kogure
純一郎 小暮
Sadanori Takayama
定則 高山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼成時に導通不良を招くほどのヒュームが発
生することなく、配線間の静電容量を小さくして漏れ発
光を低減する。 【解決手段】 内部が高真空状態に保持された外囲器の
一部を構成する基板3の内面には、表示セグメント10
のパターンに応じて配線層7が形成される。配線層7上
には、低融点ガラスを主成分とする絶縁材料により2つ
の層9a,9bからなる絶縁層9が形成される。配線層
7上の一層目の層9aはB2 3 −ZnO系ガラスフリ
ットと主成分とする絶縁材料により形成される。絶縁層
9上には、表示セグメント10の形状に蛍光体層14が
被着された陽極導体13が形成される。表示セグメント
10の桁毎にはメッシュ状のグリッド16が設けられ、
グリッド16の上方には電子を放出する陰極17が設け
られる。陽極導体13と配線層7との間は絶縁層9に形
成されたスルーホール11に導体層12を介して接続さ
れており、時分割方式により各グリッド16に電圧を印
加し、所望の表示セグメント10に正電圧を印加して表
示セグメント10を発光駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子の射突により
蛍光体を励起発光させて所望の表示を行う蛍光表示管に
関し、例えば絶縁性基板上に形成された配線層と、配線
層を覆うように形成された絶縁層と、絶縁層のスルホー
ルを介して配線層と電気的に接続されるように絶縁層上
に形成された陽極導体と、陽極導体の上に形成された蛍
光体層とを有し、陰極から放出される電子の射突により
蛍光体層を発光させ、その発光を絶縁性基板と対面する
基板の外側から観察するタイプの蛍光表示管や、絶縁性
基板上に配線層と陽極導体が一体に形成され、配線層と
陽極導体が形成された部分以外の隙間を埋めるように絶
縁性基板上に形成された絶縁層と、陽極導体の上に形成
された蛍光体層とを有し、陰極から放出される電子の射
突により蛍光体層を発光させ、その発光を絶縁性基板の
外側から観察するタイプの蛍光表示管に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は一般的に知られている蛍光表示管
の全体構成を示す一部裁断斜視図、図2は同蛍光表示管
の部分断面図である。
【0003】図1に示すように、蛍光表示管1は、内部
が高真空状態に気密保持された外囲器2を有している。
外囲器2は、絶縁性を有する陽極基板3と、絶縁性及び
透光性を有する前面板4と絶縁性を有する枠状の側面板
5とにより形成された蓋状の容器部6とによって箱状に
組み立てられる。
【0004】図2に示すように、外囲器2内における陽
極基板3の内面には、Al薄膜からなる配線層(配線導
体)7が表示パターン8に応じた所定パターン形状に形
成されている。配線層7上には絶縁層9が積層形成され
ている。絶縁層9における表示パターン8の表示セグメ
ント10をなす部分には、スルーホール11が形成され
ており、このスルーホール11には配線層7が表出して
いる。配線層7が表出したスルーホール11部分は、導
体ペーストの印刷による導体層12で穴埋めされてい
る。
【0005】図2に示すように、絶縁層9の同一面上に
は、導体層12を介して配線層7と導通するように、陽
極導体13が表示パターン8の表示セグメント10毎に
分割形成されている。各陽極導体13は、例えば黒鉛粉
末と無機バインダーからなる黒鉛ペーストやAlペース
トの厚膜印刷により形成される。各陽極導体13上に
は、蛍光体粉末とビークルからなる蛍光体ペーストの印
刷により表示パターン8の表示セグメント10の形状に
蛍光体層14が形成されている。これにより、表示パタ
ーン8の各表示セグメント10毎の陽極15が形成され
る。陽極15の上方にはメッシュ状のグリッド16が設
けられ、このグリッド16の上方にはフィラメント状の
陰極17が設けられている。
【0006】ところで、従来の蛍光表示管1では、抵抗
が大きく絶縁性の有る材料として、低融点フリットガラ
スに顔料及びビークルを混合したペーストをスクリーン
印刷し、その後の焼成工程を経て絶縁層9を形成してい
た。
【0007】その際、上記低融点フリットガラスとして
は、PbO系ガラスフリットが用いられていた。PbO
系ガラスフリットとしては、例えばPbO−B2 3
PbO−B2 3 −SiO2 、PbO−B2 3 −Zn
O、PbO−B2 3 −ZnO−SiO2 、PbO−S
iO2 の何れかを主成分(70%以上)とするものが使
用され、これらの材料に流動防止フィラーとしてアルミ
ナやTiO2 等の酸化物を混入する場合もある。
【0008】ところで、最近の高密度化パターンが図ら
れた蛍光表示管では、配線間のギャップが50μm以下
と狭くなってきている。このため、対向する配線が電極
として作用し、配線間の静電容量が大きいものとなって
いる。その結果、隣接する配線の電位に影響され、電圧
波形にダレが生じて漏れ発光を引き起こしていた。
【0009】通常、蛍光表示管は、図1でも示すよう
に、外囲器2内の表示パターン8を複数の表示セグメン
ト10を含む複数桁(通常は制御電極をなすグリッド1
6により分割している)に分割されている。そして、時
分割方式により各グリッド16に電圧を印加し、所望の
表示セグメント10に正電圧を印加する。これにより、
その表示セグメント10の蛍光体層にカソードからの電
子が射突して発光駆動される。
【0010】この場合、共通アノードには正電位が印加
されており、選択されたグリッド内のアノードが発光
し、他のグリッド内のアノードにはグリッドにカットオ
フ電圧−Ekを印加して電子を遮蔽する事により発光す
ることはない。
【0011】ところが、蛍光表示管は、絶縁基板上に導
電物質からなる配線パターンを形成し、その上に絶縁層
を積層した構成を有しているので、断面から観察する
と、配線パターン間に絶縁層を挟んだコンデンサーを構
成する事となる。また、真空容器内では隣接グリッド間
等においても浮遊容量を持つことがある。
【0012】前記配線間に発生する容量は、前述したよ
うに、近年蛍光表示管に要求されるパターン密度の高ま
りに対応して配線間のギャップを狭くし、且つ蛍光表示
管の大型化により配線の長さが長くなると大きくなる。
しかも、蛍光表示管の隣接グリッド間の静電容量は前記
絶縁基板上に形成される配線パターン間によるものが大
きい。
【0013】そして、隣接グリッド間には微小な静電容
量が発生し、オン状態のパルス信号が印加されると、こ
の隣接グリッド間の静電容量と、発光面と電源間の抵抗
によりパルス信号の印加されていない隣接グリッドに微
分回路が形成される事により、非発光グリッドに微分波
形状のノイズが発生することになる。この現象はパルス
回路においては常に発生しているが、通常は問題となっ
ていない。
【0014】この微分波形状のピーク値がEkよりも大
きく且つ波形がなだらかになると、このノイズ波によ
り、非発光グリッド内の対応する不要なセグメントが発
光することになる。この現象を漏れ発光と言っている。
【0015】図4〜図7にその具体例を示す。図4にお
いて、図7(a)に示すように、n番目のグリッドGn
にグリッド駆動用パルス電圧ecを印加し、隣接グリッ
ドGn-1 /Gn+1 にはカットオフバイアス電圧−Ekを
常時印加している。これにより、通常はGn 内のbセグ
メントのみが発光し、a,cセグメントは発光しない。
【0016】ところが、隣接グリッド間の静電容量が一
定値以上になると、図5に示すように、隣接グリッド間
の静電容量をグリッド入力抵抗により微分回路を形成
し、グリッド信号電圧を供給していないにも関わらず隣
接グリッドに入力されるグリッド信号ecにより、図7
(b)に示すようなスパイク状のノイズが非点灯グリッ
ドに誘導されて不要部が微弱発光する。この発光は静電
容量が大きいほど大きくなる。そして、特に、従来の蛍
光表示管では、絶縁層としてPb系ガラスが用いられて
いたため、前記静電容量が大きくなり、図6(b)に示
すようなスパイク状のノイズが非点灯グリッドに誘導さ
れ、漏れ発光を生じさせていた。
【0017】しかしながら、従来の蛍光表示管1では、
絶縁層9全体がPbを含む材料から形成されているの
で、蛍光表示管におけるエミッション特性が優れている
メリットがある反面、公害の問題があり、しかも、後に
詳述する配線間の静電容量が大きくなるため、漏れ発光
が生じやすいという問題があった。
【0018】そこで、上記問題を解消するため、本件出
願人は、鉛を含有しないP2 5 系ガラスを用いて絶縁
層を形成した蛍光表示管を既に出願している。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところが、絶縁層9の
材料として用いられる上記P2 5 系ガラスは、後工程
の外囲器の組立時に用いられる封着用のシールガラスよ
り更に高温(例えば約560℃)で焼成されるため、こ
の焼成時にヒュームという現象が発生する。ヒュームと
は、焼成時にP2 5 系ガラスのガラス成分が表面から
滲み出して蒸発し飛散する現象である。そして、このヒ
ュームによって飛散したガラス成分が抵抗率の高い層と
してスルーホール内の導電材の上下面に形成され、これ
が配線層7と陽極導体13との間の導通不良(スルーホ
ール不良)の原因となり、蛍光表示管の完成後にパルス
エミッション等の特性を劣化させるという問題を招いて
いた。
【0020】このように、P2 5 系のガラスを使用し
て絶縁層を形成した構成では、配線間の静電容量による
波形のダレからモレ発光するのを防止することはできる
が、焼成時のヒュームによる導通不良の問題があり、パ
ルスエミッション等に悪影響を及ぼしていた。
【0021】そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてな
されたものであり、焼成時のヒュームによって導通不良
を招くことなく、配線間の静電容量を小さくして漏れ発
光を低減することができ、しかも公害問題が少なくエミ
ッション特性の優れた蛍光表示管を提供することを目的
としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、内部が真空保持された箱状の外
囲器内に、電子の射突により蛍光体を励起発光させて所
望の表示を行う表示セグメントが設けられた蛍光表示管
において、前記外囲器の一部を構成する絶縁性基板の内
面に前記表示セグメントの配線層が形成され、該配線層
の上面および/または隣接する配線層との間にB2 3
−ZnO系ガラスからなる絶縁層が設けられたことを特
徴とする。
【0023】請求項2の発明は、請求項1の蛍光表示管
において、前記絶縁層上に少なくとも1層のPbO系ガ
ラスからなる絶縁層が設けられたことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に説明する本実施の形態の蛍
光表示管は、その全体構成、配線接続構成、駆動構成等
については図1,図4,図5に示す通りなので、その説
明については省略する。
【0025】図2に示すように、本例の蛍光表示管1の
絶縁層9は、1層当たりの膜厚が例えば10μm程度か
らなる2層構造となっている。配線層7を覆うように陽
極基板3の上に積層形成される1層目(最下層)の絶縁
層9aは、誘電率の小さい材料(例えば誘電率ε=1
0)で形成されている。
【0026】上記誘電率の小さい材料としては、無鉛の
2 3 −ZnO系ガラスフリットが用いられる。具体
的に、1層目の絶縁層9aは、PbO系ガラスフリット
を含まないB2 3 −ZnO系を主成分とする絶縁ペー
ストが所定パターン形状にスクリーン印刷され、その後
の焼成工程を経て形成される。
【0027】更に説明すると、B2 3 −ZnO系ガラ
スフリットを主成分とする絶縁ペーストとしては、B2
3 −ZnO系ガラスフリットにビークルを混合したも
の、B2 3 −ZnO系ガラスフリットに酸化物とビー
クルを混合したものが用いられる。酸化物は、流動防止
フィラーとして用いられるものであり、例えばアルミナ
やTiO2 等がある。B2 3 −ZnO系ガラスフリッ
トとしては、Na2 Oをアルカリ成分とするNa2 O−
2 3 −ZnOがガラス主成分として用いられる。
【0028】上記B2 3 −ZnO系ガラスフリットを
主成分とする絶縁ペーストは、例えばB2 3 −ZnO
系ガラスフリット35〜80%、酸化物0〜40%、ビ
ークル20〜25%の割合で調合される。更に好ましく
は、B2 3 −ZnO系ガラスフリット55〜70%、
酸化物10〜20%、ビークル20〜25%の割合で調
合される。
【0029】なお、上記ビークルは、所定パターン形状
の絶縁層9をスクリーン印刷するために必要なもので、
有機高分子を有機溶剤に溶解した粘性のある液体で、焼
成時には除去されるものである。
【0030】2層目の絶縁層9bは、誘電率が1層目の
絶縁層9aよりも高い(例えば誘電率ε=22)通常の
PbO系ガラスフリットを主成分とする絶縁ペーストの
スクリーン印刷により1層目の絶縁層9aの上に積層形
成される。PbO系ガラスフリットとしては、例えばP
bO−B2 3 ,PbO−B2 3 −SiO2 、PbO
−B2 3 −ZnO、PbO−B2 3 −ZnO−Si
2 、PbO−SiO 2 の何れかを主成分(70%以
上)とするものが使用され、これらの材料に流動防止フ
ィラーとしてアルミナやTiO2 等の酸化物を混入する
場合もある。
【0031】このように、上記実施の形態によれば、配
線層7を覆う1層目の絶縁層9aを2層目の絶縁層9b
よりも誘電率の小さいB2 3 −ZnO系ガラス材料で
形成することにより、焼成時に導通不良を招くほどのヒ
ュームの発生を防ぐことができる。しかも、配線層7
間、及び配線層7と陽極導体13との間の静電容量を小
さくして漏れ発光を低減することができる。すなわち、
配線層7間の静電容量をCP 、誘電率をε、空気中の誘
電率をε0 、配線層7の面積をS、配線層間のギャップ
をdとしたとき、CP =εε0 (S/d)の式からも明
らかなように、静電容量を小さくすることができる。そ
の結果、発光対象でない蛍光体層に電子が射突すること
なく、漏れ発光を防止することができる。
【0032】また、2層目(最上層)の絶縁層9bがP
bO系ガラスフリットを主成分とする絶縁ペーストによ
り形成されているので、パルスエミッションを低下させ
ることなく、エミッション特性の優れた蛍光表示管を提
供することができる。
【0033】なお、上記2層構造からなる絶縁層9とし
ては、1層目の絶縁層9aと2層目の絶縁層9bの両方
にPbO系ガラスフリット材料よりも誘電率の小さいB
2 3 −ZnO系ガラスフリット材料を使用してもよ
い。これにより、1層目の絶縁層9aのみにB2 3
ZnO系ガラスフリット材料を使用した場合に比べ、配
線層7間、及び配線層7と陽極導体13との間の静電容
量を更に小さくして漏れ発光の防止を図ることができ
る。
【0034】次に、図3(a)〜(c)は本発明による
蛍光表示管の他の構成を示している。なお、図3(a)
〜(c)では、蛍光表示管の陽極基板3側の構成のみを
示している。
【0035】図3(a)では、陽極基板3上に配線層7
が所定パターン形状に形成され、陽極導体13が形成さ
れる位置にスルーホール11を有する絶縁層9が配線層
7を覆うように積層形成されている。陽極導体13は、
スルーホール11を埋めるようにして表示パターン形状
に絶縁層9上に形成され、陽極導体13上には蛍光体層
14が形成されている。
【0036】図3(b)では、陽極基板3上に配線層7
が所定パターン形状に形成され、各配線層7間を埋める
ように絶縁層9が配線層7と略同等の膜厚で形成されて
いる。陽極導体を兼ねる表示パターン形状の配線層7上
には蛍光体層14が形成されている。
【0037】図3(c)では、陽極基板3上に配線層7
が所定パターン形状に形成され、各配線層7を覆うよう
に絶縁層9が形成されている。絶縁層9は、表示パター
ン形状の共通の陽極導体13が形成される配線層7の周
囲に開口部を有して配線層7を覆うように形成されてい
る。陽極導体13上には蛍光体層14が形成されてい
る。
【0038】そして、図3(a)〜(c)のいずれも絶
縁層9が1層のみで形成され、この絶縁層9を形成する
ための材料には図2の構成で説明した無鉛のB2 3
ZnO系ガラスフリットが用いられる。これら図3
(a)〜(c)の構成によれば、焼成時にヒュームが発
生しても導通不良がなく、蛍光表示管の完成後でも十分
なパルスエミッション特性を得ることができる。しか
も、導体間(配線層7間や配線層7とグリッドとの間)
の静電容量を小さくして漏れ発光を低減することができ
る。
【0039】具体的に、蛍光表示管1を製作するにあた
って、内径0.6φのスルーホール11を有する絶縁層
9を形成して約560℃で焼成した結果、P2 5 系ガ
ラスフリットを絶縁層9の材料として使用した場合には
ヒュームの発生によって100%の導通不良が発生した
のに対し、本例のB2 3 −ZnO系ガラスフリットを
絶縁層9の材料として使用した場合には導通不良が全く
見られなかった。
【0040】ところで、図2に示す構成では、配線層7
を覆うように陽極基板3の上に形成される絶縁層9を2
層構造として説明したが、少なくとも配線層7に最も近
接する1層目の絶縁層をPbO系ガラスフリットに比べ
て誘電率の小さい無鉛のB23 −ZnO系ガラスフリ
ット材料で形成し、3層以上の構造としてもよい。この
場合、全ての層の絶縁層に誘電率の小さいB2 3 −Z
nO系ガラスフリット材料を使用すれば、前述したよう
に、より静電容量を小さくして漏れ発光の防止を図るこ
とができる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係る蛍光表示管によれば、B2 3 −ZnO系ガラスフ
リット材料を用いて絶縁層を形成した構成なので、焼成
時にヒュームの発生によって導通不良を招くことがな
く、配線間の静電容量を小さくして漏れ発光を低減する
ことができ、エミッション特性の優れた蛍光表示管を提
供することができる。しかも、絶縁層の形成に使用され
るB2 3 −ZnO系ガラスフリット材料は鉛を含有し
ないガラスで形成されるので、公害問題も少ないという
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】蛍光表示管の全体構成を示す一部裁断斜視図
【図2】図1の部分断面図
【図3】(a)〜(c)本発明による蛍光表示管の他の
構成を示す図
【図4】蛍光表示管の配線接続構成の一例を示す模式図
【図5】隣接グリッドに入力されるグリッド信号を示す
【図6】(a)本発明の蛍光表示管における隣接グリッ
ドにより誘起されるノイズの波形図 (b)従来の蛍光表示管における隣接グリッドにより誘
起されるノイズの波形図
【図7】(a)図3において、n番目のグリッドGn
入力されるグリッド信号の波形図 (b)グリッドGn の隣接グリッドであるGn-1 ,G
n+1 の波形図
【符号の説明】
1…蛍光表示管、3…陽極基板、7…配線層、8…表示
パターン、9(9a,9b)…絶縁層、10…表示セグ
メント、11…スルーホール、12…導体層、13…陽
極導体、14…蛍光体層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高山 定則 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株式 会社内 Fターム(参考) 5C036 EE19 EF05 EF09 EG02 EG30 EH04 EH11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部が真空保持された箱状の外囲器内
    に、電子の射突により蛍光体を励起発光させて所望の表
    示を行う表示セグメントが設けられた蛍光表示管におい
    て、 前記外囲器の一部を構成する絶縁性基板の内面に前記表
    示セグメントの配線層が形成され、該配線層の上面およ
    び/または隣接する配線層との間にB2 3 −ZnO系
    ガラスからなる絶縁層が設けられたことを特徴とする蛍
    光表示管。
  2. 【請求項2】 前記絶縁層上に少なくとも1層のPbO
    系ガラスからなる絶縁層が設けられたことを特徴とする
    請求項1記載の蛍光表示管。
JP2000234587A 2000-08-02 2000-08-02 蛍光表示管 Pending JP2002050310A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015096392A1 (zh) * 2013-12-26 2015-07-02 京东方科技集团股份有限公司 阵列基板及其制造方法、显示装置

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WO2015096392A1 (zh) * 2013-12-26 2015-07-02 京东方科技集团股份有限公司 阵列基板及其制造方法、显示装置

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