JP2002048288A - リブ付管用樹脂製マンホール - Google Patents

リブ付管用樹脂製マンホール

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JP2002048288A
JP2002048288A JP2000234524A JP2000234524A JP2002048288A JP 2002048288 A JP2002048288 A JP 2002048288A JP 2000234524 A JP2000234524 A JP 2000234524A JP 2000234524 A JP2000234524 A JP 2000234524A JP 2002048288 A JP2002048288 A JP 2002048288A
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manhole
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pipe
tube
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JP2000234524A
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English (en)
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Yoshio Kaneko
良夫 金子
Motomune Sasaki
基宗 佐々木
Yoichi Shigemura
洋一 重村
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】施工の容易性を維持しつつ、砕石基礎にも耐え
る強度を有し、かつ汚物溜も生じないリブ付管用の樹脂
製マンホールを提供すること。 【解決手段】先端部内周にゴム輪が嵌着された受口を上
流側に、差口を下流側に、点検筒接続部を上方に設けた
円管用樹脂製マンホールの前記受口を先端から所定範囲
にわたって切除した後、受口部分をリブ付管外径に合わ
せて拡径処理したマンホール本体と、前記拡径処理後の
拡径受口部分に外嵌接合される所定ピッチで環状リブが
外周に設けられた短管からなる受口部材と、前記差口に
外嵌固定される1または複数個のリングであって、その
うちの1個にゴム輪が嵌着されているものを有するもの
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リブ付管用の樹脂
製マンホールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の樹脂製マンホールとして
は、特開平9−100987号に開示されたものが知ら
れている。すなわち、前記公報には図8に示すように、
上流側に受口部、下流側に差口部、上向きに点検用筒接
続部がそれぞれ一体的に形成された円管用の汎用樹脂製
マンホールの受口部と差口部についてリブ付管の接続を
可能とするように変更した構造が開示されている。リブ
付管は管の外周に所定のピッチで環状リブが設けられて
いるもので、その形状により、軽量ながら高い耐衝撃性
と偏平強度を発揮するものである。そして、前記公報に
おいては、この環状リブが受口部に挿入できるように、
受口部についてその内径を環状リブ外径に合わせた径大
のものとするようにし、差口部についてはリブ付管の受
口との接続のため、リブ付管の受口内径に合わせたリッ
プ付ゴム輪とそれを挟むカラーを装着するようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記公報に
は、樹脂製マンホールの受口部の強度を確保するための
手段が開示されていない。下水管としてリブ付管を使用
するメリットの1つに、高い耐衝撃性を生かして砕石基
礎の施工を可能にすることが挙げられるため、リブ付管
以外の管路構成部分の強度を確保することは重要な課題
である。仮に、前記受口部分を汎用樹脂製マンホールと
同じ肉厚で形成したとすると、管路の他部分と比べて強
度が弱くなり、埋め戻しの際に砕石等が直接当たって破
損するおそれがある。また、管路の他部分(リブ付管の
部分)と同等の強度を確保した肉厚で形成した場合に
は、相当の肉厚が必要となり、マンホール自体が重くな
り、運搬、施工に著しい不便をきたすという問題があ
る。
【0004】そこで、本発明は、施工の容易性を維持し
つつ、砕石基礎にも耐える強度を有し、かつ汚物溜も生
じないリブ付管用の樹脂製マンホールを提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために請求項1に記載した発明では、先端部内周にゴ
ム輪が嵌着された受口を上流側に、差口を下流側に、点
検筒接続部を上方に設けた円管用樹脂製マンホールの前
記受口を先端から所定範囲にわたって切除した後、受口
部分をリブ付管外径に合わせて拡径処理したマンホール
本体と、前記拡径処理後の拡径受口部分に外嵌接合され
る所定ピッチで環状リブが外周に設けられた短管からな
る受口部材と、前記差口に外嵌固定される1または複数
個のリングであって、そのうちの1個にゴム輪が嵌着さ
れているものを有するものとした。
【0006】請求項1に記載した発明によれば、汎用品
である円管用樹脂製マンホールを基本構造として用いて
いるので、新たに金型を必要とせず、低コストでの製造
が可能になる。また、受口部材は所定ピッチで環状リブ
が設けられた短管から構成されているので、重量は汎用
品である円管用樹脂製マンホールと略同一としながら、
樹脂製マンホールの受口にリブ付管と同等以上の強度を
与えることができる。さらに、差口についてもリングを
外嵌固定するという簡易な構成で、差口の補強とリブ付
管との接続を同時に可能にする。
【0007】請求項2に記載した発明では、請求項1に
記載した発明の前記リングは、外径の中心軸が内径の中
心軸よりも下方に位置しているものとした。
【0008】請求項2に記載した発明によれば、差口に
リブ付管を接続した際に、流路方向に対する逆段差が解
消され、汚物溜を生じなくなる。これは、汎用樹脂製マ
ンホールの差口の内径は、そこに接続される汎用の円管
(VU管)の内径と略同一に形成されるが、この内径は
規格で定められた寸法通りに製造すると、汎用のリブ付
管の内径よりも若干大きいものとなる。したがって、前
記差口にリブ付管を管径だけ合わせて接続すると、樹脂
製マンホールの差口部とリブ管の接続部内周面に流路方
向に高くなる段差が生じてしまうからである。
【0009】請求項3に記載した発明では、請求項1ま
たは2に記載した発明の前記受口部材は、径大部と径小
部からなり、その境界部内周面に前記受口部分の肉厚と
略等しい段差が設けられているものとした。
【0010】請求項3に記載した発明によれば、径小部
を設けたことで、樹脂量の低減が図られ、軽量化され
る。また、径小部と径大部との境界内周面に生じる段差
を位置決め手段として利用できるので、受口部材の外嵌
接合作業が容易となる。さらに、1個の部材の接続作業
で受口が完成でき、強度を低下させることもない。
【0011】請求項4に記載した発明では、請求項1乃
至3のいずれかに記載した発明の前記拡径受口部分とそ
こに外嵌された受口部材で形成された受口に、一端側が
拡径され他端側が縮径された短管からなる受口補助部材
が内嵌されるものとした。
【0012】請求項4に記載した発明によれば、受口補
助部材を内嵌させるので受口内周面の滑らかさを考慮す
る必要がなくなり、外嵌接合する受口部材はリブ付管を
切断した短管を使用することができる。また、受口補助
部材は一端側が拡径され他端側が縮径されているので、
管路の施工時にリブ付管の差口の挿入作業が容易にな
り、内周面が一体成形された滑らかな面で形成されるこ
とになるので、リブ付管との接続がより確実になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明であるリブ付管用樹
脂製マンホールの第1の実施形態を示す断面図である。
本実施形態は、汎用品である円管用樹脂製マンホールを
利用してできるマンホール本体10に受口部材20を接
合し、リング30を外嵌固定するという基本構造からな
る。
【0014】マンホール本体10は、図2に示す円管用
樹脂製マンホール100を加工して製造される。円管用
樹脂製マンホール100は、受口の先端部内周の溝10
6にゴム輪105が嵌着された所謂ゴム輪接合方式のマ
ンホールである。受口102Aが上流側に、差口103
Aが下流側に、点検筒接続部101が上方に設けられて
いる。まず、円管用樹脂製マンホール100の受口をそ
の先端から所定長の位置で切断する。
【0015】具体的には、ゴム輪105を収納する溝1
06がマンホール本体に残らないように、溝106のマ
ンホール本体側の縁から受口102Aの縮径部分に到る
までの範囲Hで切断すればよい。切断位置は、(1) 受口
部材を外嵌接合させて形成された受口にリブ付管を挿入
させた場合に、規格で定められている呑み込み代の長さ
が確保されていること、(2) 受口部材を受口部分に外嵌
接合させたときに接合強度が十分確保されること、とい
う2つの条件を満足した上で、受口全体の長さを最小と
するように決定される。
【0016】この範囲Hで切断する場合には、マンホー
ル本体に残る受口部分は内周面、外周面ともに滑らかな
筒状部分を有することになり、受口部材の外嵌が容易に
できる。さらに、好ましくは、前記溝のマンホール本体
側の縁(範囲Hの開口側端)で切断するのがよい。この
位置で切断する場合には、溝の縁が切断の位置決め手段
として利用でき、また、受口部材との接着範囲が大きく
取れ、接合強度を最も大きくできるからである。なお、
切断は、受口102Aの開口端面と平行な面が形成され
るように、受口102Aの管軸に対して垂直に切断す
る。このようにして受口の先端から切断位置までの範囲
の部分を切除する。
【0017】円管用樹脂製マンホールから受口について
先端から所定範囲を切除した状態を図3に示す。マンホ
ール本体には受口部分102Bが残されている。このマ
ンホール本体の受口部分102Bについて拡径処理を行
う。内径を基準にして1.1〜1.2倍程度拡径させ
る。受口にリブ付管を収容すべく、リブ付管の外周リブ
の径に合わせたものである。拡径処理は、マンホール1
0の受口部分102Bをオイルバスに浸して、受口部分
102B全体を均一に加熱する。その後、所望する内径
に設計されたスリーブ型を挿入して拡径させれば良い。
拡径処理後の受口部分は、拡径受口部分102となる。
【0018】以上のような工程でマンホール本体10が
形成される。次に、マンホール本体10の拡径受口部分
102に受口部材20を外嵌接合する。図4に示すよう
に受口部材20は、所定ピッチで環状リブが外周に設け
られた短管で構成されている。所定ピッチは、汎用のリ
ブ付管に形成されている環状リブのピッチに合わせて設
定すればよい。例えば、呼び径200mmの管との接続用
の受口部材であれば、ピッチは約25mm、この場合の環
状リブの高さ(円筒状本体から突出したリブの高さ)は
約16mmとなる。また、呼び径150mmの管との接続用
の受口部材であれば、ピッチは約20mm、この場合の環
状リブの高さ(円筒状本体から突出したリブの高さ)は
約13mmとなる。
【0019】受口部材20は、外径が同径の筒状部22
1の先端に拡径された先端部21が設けられている。先
端部21の内周面は先端に向けて拡がる傾斜面となって
いてリブ付管の挿入を容易にしている。また、筒状部2
21は先端側の内径を縮径させて内周面の途中に段差2
22を設けてある。この段差222は拡径受口部分10
2の肉厚と略同一とされる。この段差222は受口部材
20を拡径受口部分102に外嵌させるときの位置決め
手段に利用でき、外嵌接合作業を容易にするとともに、
外嵌接合後の受口内周面の段差を解消し、リブ付管の接
続をより確実にする。
【0020】受口部材20を拡径受口部分102に外嵌
接合する際には接着剤を用いる。なお、本実施形態の受
け口部材20は、汎用のリブ付管を所定長に切断した円
筒状短管で構成するものも含む。この場合には、先端部
21および内周面の段差222はなくなるが、製造コス
トを低減することができる。ここで、所定長とはリブ付
管の受口呑み込み代に相当する長さとすれば良い。
【0021】次に、マンホール本体10の差口103に
リング30を外嵌固定する。図5に示すようにリング3
0は、断面凹状のリングである。側部301の外径は接
続されるリブ付管の受口内径と略同一とされる。リング
30は、マンホール本体10の差口103の端部から順
次差し込み、適当な間隔をおいて接着剤を用いて固定す
る。適当な間隔とは、リブ付管と同程度の強度を維持で
きるような間隔であればよい。例えば、呼び径200mm
の管との接続用であれば、側部301のピッチは約25
mm、この場合の側部の高さ(円筒状本体から突出したリ
ブの高さ)は約16mm程度あればよい。また、呼び径1
50mmの管との接続用であれば、側部301のピッチは
約20mm、この場合の側部の高さ(円筒状本体から突出
したリブの高さ)は約13mm程度あればよい。
【0022】もっとも、リング30は少なくとも1個あ
れば、リブ付管との接続は可能である。したがって、差
口について特に補強を必要としない場合には、リング3
0は1個でもよい。そして、差口103の端部付近のリ
ングの溝302には、ゴム輪31が嵌着される。ゴム輪
31はリブ付管と接続した際に、接続部の水密性等を確
保するためのものである。したがって、差口103の端
部からそこに接続されるリブ付管の受口に収まる範囲内
あればよく、前記端部付近とは、この範囲をいうものと
する。必ずしも一番端部側のリングに嵌着される必要は
ない。
【0023】また、リング30は、図6(a) に示すよう
にその外径(側部301の外径に相当)と内径の中心軸
をずらすように構成してもよい。図6(a) において、側
部301の高さnは全周に渡って一定とし、溝302の
底部の内径Lの中心軸lを、外径L’の中心軸l’より
もXだけ上方に偏芯させている。
【0024】図6(a) に示したリング30のA−A断面
図が図6(b) である。Oは中心軸lに相当し、O’は中
心軸l’に相当する。そして、(b) に示すように、中心
軸l(O)は中心軸l’(O’)の垂直上方にXだけ偏
芯している。したがって、リング30の肉厚、すなわ
ち、溝302の外径と内径の差の部分((b) の斜線部)
は全周に渡って一定ではなく、管頂部分の肉厚m’が最
も小さく、管底部分の肉厚mが最も大きい。
【0025】なお、リング30の外径(側部301の外
径に相当)と内径の中心軸をずらす際に、リング30の
肉厚、すなわち、溝302の外径と内径の差の部分
((b) の斜線部)を全周に渡って一定としておいて、側
部301の高さnを管頂部分で最低にし、管底部分で最
大となるようにしてもよい。リング30の製造にあたっ
ては、側部301の高さnと、管底部分の肉厚mと、マ
ンホール本体10の差口103の肉厚とを加えた値が、
リブ付管の受口部分と本体部分の内径の差の2分の1に
略等しくなるように設計するのが好ましい。これは差口
部103とそこに接続されるリブ付管の管底の位置を一
致させるものであり、それにより流路方向に対して逆段
差を生じることが無くなる。
【0026】これにより、マンホール本体10の差口部
分103の内径と汎用のリブ付管の内径の規格寸法の不
一致を巧く解消し、特別な作業は一切必要とせずに流路
方向に対して逆段差を生じない配管施工が可能になる。
【0027】リング30を、前述の通り偏芯させると、
マンホール本体10の差口103と接合する際には、管
頂部分と管底部分の位置合わせを確実にしておく必要が
ある。そこで、射出成形する際の金型のパーティングラ
インを利用する。つまり、管頂部分に相当する位置にパ
ーティングラインがくるようにマンホール本体10と差
口部材30を設計する。そして接合の際に、各々のパー
ティングラインを一致させるようにすればよい。パーテ
ィングラインは金型を削り込むことで、その一部を凸状
の指標として目立つようにしてもよい。
【0028】図7は、受口部材についての他の実施形態
を示す断面図である。この受口部材20Bは、径大部2
3Bと径小部22Bを有しており、径小部22Bの開口
端側は拡径された先端部21Bとされる。
【0029】外周には、所定ピッチで環状リブが設けら
れているが、所定ピッチは、汎用のリブ付管に形成され
ている環状リブのピッチに合わせて設定すればよい。例
えば、呼び径200mmの管との接続用の受口部材であれ
ば、ピッチは約25mm、この場合の環状リブの高さ(円
筒状本体から突出したリブの高さ)は約16mmとなる。
また、呼び径150mmの管との接続用の受口部材であれ
ば、ピッチは約20mm、この場合の環状リブの高さ(円
筒状本体から突出したリブの高さ)は約13mmとなる。
【0030】先端部21Bの内周面は先端に向けて拡が
る傾斜面となっていてリブ付管の挿入を容易にしてい
る。径小部22Bは、内径および外径ともに径大部23
Bよりも小さく形成されている。径小部22Bの内径
は、径大部23Bとの内径の差である段差25Bがマン
ホール本体10の拡径受口部分102の肉厚と略同一と
なるように設定される。
【0031】径小部22Bは強度が確保される最小の肉
厚に設定されるが、径小部22Bの外径は径大部23B
の外径よりも小さくなるので、その分の樹脂材料を節減
できる。薄肉としたことによる強度の低下は、径小部に
おいてもリブ24Bを設けたことで、補強しており、実
用上の問題は生じない。
【0032】図8は、本発明であるリブ付管用樹脂製マ
ンホールの第2の実施形態を示す断面図である。第1の
実施形態とは、受口構造のみが異なる。そこで、受口構
造のみを説明し、他は省略する。
【0033】まず、マンホール本体10の拡径受口部分
102に受口部材20Aを外嵌する。ここでは受口部材
20Aは、汎用のリブ付管を所定長に切断した円筒状短
管で構成したものを用いた。所定長とはリブ付管の受口
呑み込み代に相当する長さとすれば良い。
【0034】拡径受口部分102に受口部材20Aを外
嵌し、接合は接着剤にて行う。その後、受口補助部材2
1Aを拡径受口部分102と受口部材20Aで形成され
た受口に内嵌させる。受口補助部材21Aは、拡径され
た一端部211Aと縮径された他端部212Aを有する
筒状短管である。受口補助部材21Aも接着剤を用いて
前記受口に固定させる。
【0035】受口の構造としては、拡径受口部分102
を、受口部材20Aと受口補助部材21Aで挟んだ二重
構造となるため、要求される強度を十分満足するものと
なる。また、受口部材20Aは前記の形状、すなわち、
汎用のリブ付管を所定長に切断した円筒状短管で構成し
たものとしたので、簡易に製造でき、金型が不要である
ため、製造コストを低減できる。
【0036】もっとも、受口部材20Aは第1の実施形
態で用いた形状のもの、すなわち、先端が拡径されてお
り、筒状部は先端側の内径を縮径させて内周面の途中に
段差を設けたものを用いてもよい。その場合には、受口
部材20Aと受口補助部材21Aの間隙にも樹脂が満た
されることになるので、さらに強度が向上することにな
る。また、図6に示した径大部23Bと径小部22Bを
有するものでもよい。この場合には、樹脂量の低減が図
られ、軽量化される。
【0037】図9に本発明であるリブ付管用樹脂製マン
ホールを使用した配管例を示す断面図を示した。受口部
材は図7に示したものを使用した。すなわち、径大部2
3Bと径小部22Bを有しており、径小部22Bの開口
端側は拡径された先端部21Bとされる受口部材20B
を受口部分102に外嵌接合している。
【0038】リブ付管用樹脂製マンホールの上流側に設
けられた受口には、リブ付管51の差口が接続され、リ
ブ付管用樹脂製マンホールの下流側に設けられた差口に
は、リブ付管52の受口が接続される。また、点検筒接
続部101には点検筒53が接続される。ほぼ全体に渡
りリブで補強された管路構成が実現でき、管路全体が高
い耐衝撃性を有する。なお、基礎に砕石を用いる場合
は、汚水の流れる管路部分は少なくとも砕石55で埋設
されることになる。
【0039】以上本発明の実施形態について説明した
が、次のように変更した形態で実施することもできる。
例えば、差口103に外嵌固定されるリング30は、断
面を凹状としたが、凸状または長方形でもよい。これら
の形状のリングを使用する場合には、2個のリングで、
リブ付管との接続のためのゴム輪を挟むようにする。差
口103への固定の仕方は、凹形状のものと同様であ
る。この場合でも、簡易な構成で、差口の補強とリブ付
管との接続を同時に可能にするという効果を奏する。さ
らに、断面凸状または長方形のリングにおいても、中心
軸を偏芯させた場合には、マンホール本体の差口とリブ
付管の管底の位置が一致し、汚水溜まりは生じないとい
う効果を奏する。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、汎用品である円管用樹脂製マンホールを基
本構造として用いているので、新たに金型を必要とせ
ず、低コストでの製造が可能になる。また、受口部材は
所定ピッチで環状リブが設けられた短管から構成されて
いるので、重量は汎用品である円管用樹脂製マンホール
と略同一としながら、樹脂製マンホールの受口にリブ付
管と同等の強度を与えることができる。さらに、差口に
ついてもリングを外嵌固定するという簡易な構成で、差
口の補強とリブ付管との接続を同時に可能にする。
【0041】請求項2に記載の発明によれば、リングの
内径の中心軸を外径の中心軸よりも上方に位置させたの
で、差口にリブ付管を接続した際に、マンホール本体の
差口とリブ付管の管底の位置が一致し、汚水溜まりは生
じない。
【0042】請求項3に記載の発明によれば、受口補助
部材を内嵌させるので、外嵌接合する受口部材はリブ付
管を切断した短管を使用することができる。また、受口
補助部材は一端側が拡径され他端側が縮径されているの
で、管路の施工時にリブ付管の差口の挿入作業が容易に
なり、内周面が一体成形された滑らかな面で形成される
ことになるので、リブ付管との接続がより確実になる。
【0043】請求項4に記載の発明によれば、径小部を
設けたことで、樹脂量の低減が図られ、軽量化される。
また、径大部との境界内周面に生じる段差を位置決め手
段として利用できるので、受口部材の外嵌接合作業が容
易となる。さらに、1個の部材の接続作業で受口が完成
でき、強度を低下させることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明であるリブ付管用樹脂製マンホールの第
1の実施形態を示す断面図である。
【図2】円管用樹脂製マンホールを示す断面図である。
【図3】マンホール本体を示す断面図である。
【図4】第1の実施形態で用いた受口部材の断面図であ
る。
【図5】第1の実施形態で用いたリングの側面図であ
る。
【図6】リングについての他の実施形態の、(a) は中心
軸方向の断面図、(b) は(a) のA−A断面図である。
【図7】受口部材についての他の実施形態を示す断面図
である。
【図8】本発明であるリブ付管用樹脂製マンホールの第
2の実施形態を示す断面図である。
【図9】本発明であるリブ付管用樹脂製マンホールを使
用した配管例を示す断面図である。
【図10】従来のリブ付管用の樹脂製マンホールを示す
断面図である。
【符号の説明】
10 マンホール本体 20 受口部材 30 リング 100 円管用樹脂製マンホール 101 点検筒接続部 102 拡径受口部分 102A 受口 102B 受口部分 103 差口 104,105,321 ゴム輪 106,302 溝 301 側部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月14日(2001.6.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来この種の樹脂製マンホールとして
は、特開平9−100987号に開示されたものが知ら
れている。すなわち、前記公報には図10に示すよう
に、上流側に受口部、下流側に差口部、上向きに点検用
筒接続部がそれぞれ一体的に形成された円管用の汎用樹
脂製マンホールの受口部と差口部についてリブ付管の接
続を可能とするように変更した構造が開示されている。
リブ付管は管の外周に所定のピッチで環状リブが設けら
れているもので、その形状により、軽量ながら高い耐衝
撃性と偏平強度を発揮するものである。そして、前記公
報においては、この環状リブが受口部に挿入できるよう
に、受口部についてその内径を環状リブ外径に合わせた
径大のものとするようにし、差口部についてはリブ付管
の受口との接続のため、リブ付管の受口内径に合わせた
リップ付ゴム輪とそれを挟むカラーを装着するようにし
ている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D047 BA27 2D063 BA02 BA16 BA17 BA22 BA27 BA31 DA01 DA18 DA26 DA28 3H019 JA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端部内周にゴム輪が嵌着された受口を上
    流側に、差口を下流側に、点検筒接続部を上方に設けた
    円管用樹脂製マンホールの前記受口を先端から所定範囲
    にわたって切除した後、受口部分をリブ付管の環状リブ
    外径に合わせて拡径処理したマンホール本体と、 前記拡径処理後の拡径受口部分に外嵌接合される所定ピ
    ッチで環状リブが外周に設けられた短管からなる受口部
    材と、 前記差口に外嵌固定される1または複数個のリングであ
    って、そのうちの1個にゴム輪が嵌着されているものを
    有することを特徴とするリブ付管用樹脂製マンホール。
  2. 【請求項2】前記リングは、外径の中心軸が内径の中心
    軸よりも下方に位置していることを特徴とする請求項1
    に記載のリブ付管用樹脂製マンホール。
  3. 【請求項3】前記受口部材は、径大部と径小部からな
    り、その境界部内周面に前記受口部分の肉厚と略等しい
    段差が設けられていることを特徴とする請求項1乃至2
    に記載のリブ付管用樹脂製マンホール。
  4. 【請求項4】前記拡径受口部分とそこに外嵌された受口
    部材で形成された受口に、一端側が拡径され他端側が縮
    径された短管からなる受口補助部材が内嵌されることを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のリブ付管
    用樹脂製マンホール。
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Cited By (4)

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