JP2002047941A - 可変ノズルベーン付きターボチャージャ - Google Patents

可変ノズルベーン付きターボチャージャ

Info

Publication number
JP2002047941A
JP2002047941A JP2000231175A JP2000231175A JP2002047941A JP 2002047941 A JP2002047941 A JP 2002047941A JP 2000231175 A JP2000231175 A JP 2000231175A JP 2000231175 A JP2000231175 A JP 2000231175A JP 2002047941 A JP2002047941 A JP 2002047941A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle vane
turbocharger
unison ring
nozzle
variable nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000231175A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3473562B2 (ja
Inventor
Koichi Kaminaga
晃一 神永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2000231175A priority Critical patent/JP3473562B2/ja
Publication of JP2002047941A publication Critical patent/JP2002047941A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3473562B2 publication Critical patent/JP3473562B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Supercharger (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ユニゾンリングのがたつきを抑制しつつ、同リ
ングが回動される際の摺動抵抗の低減を図り、ノズルベ
ーンの開閉に関する制御性の更なる向上を図ることので
きる可変ノズルベーン付きターボチャージャを提供す
る。 【解決手段】可変ノズル機構30のノズルベーンプレー
ト31には、その中心軸を中心として同一円周上に等角
度間隔で6個のローラピン35が圧入される。各ローラ
ピン35には、断面略T字形のフランジ付きブッシュ3
5bが交互に逆方向に挿入され、それら各ブッシュ35
bのフランジにて、ノズルベーンプレート31と平行に
配されるユニゾンリング37のスラスト面及び反スラス
ト面を挟持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タービン容量を可
変とする可変ノズルベーン付きターボチャージャに関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ターボチャージャは、内
燃機関の排気系に設けられたタービンと同機関の吸気系
に設けられたコンプレッサとを有して構成されている。
そして、これらタービン及びコンプレッサにそれぞれ設
けられたホイール、すなわちタービンホイールとコンプ
レッサホイールとは、一体回転可能に、1つのシャフト
によって連結されている。すなわち、内燃機関の排気に
よってタービンホイールが回転駆動されるとき、その回
転は上記シャフトを通じてコンプレッサホイールに伝達
される。こうしてコンプレッサホイールが回転されるこ
とで、内燃機関への吸入空気が圧縮され、この圧縮され
た吸入空気が同機関の燃焼室へと強制的に圧送される。
ターボチャージャでは、こうして排気の持つエネルギを
利用した過給を行って、内燃機関の出力向上を図ってい
る。
【0003】ところで、このようなターボチャージャに
あっては、例えば特開平11―236818号公報にみ
られるように、そのタービンホイールにおける排気の入
口側の周縁近傍に配設されるノズルベーンの開閉により
排気の流路断面積を可変とする可変ノズル機構が設けら
れることがある。この可変ノズル機構の断面構造の一部
を拡大した断面図を図8に示す。
【0004】同図8に示されるように、同公報に記載の
可変ノズル機構は、図示しないタービンハウジングに取
り付けられる円環状のノズルベーンプレート100を備
えている。このプレート100には、複数のノズルベー
ン101が同プレート100の中心軸を中心として同一
円周上に等角度間隔で設けられている。そして、これら
複数のベーン101はそれぞれ、プレート100の厚さ
方向に形成される貫通孔100aに挿通されるピン10
2によって、回動可能に軸支されている。
【0005】また、プレート100におけるノズルベー
ン101が配設される面の裏面には、ユニゾンリング1
03が配設されている。このリング103の外周側に
は、ノズルベーン101と同数の係止部104が形成さ
れている。これら係止部104は、ノズルベーン101
のピン102に対応するように等角度間隔に形成されて
いる。また、リング103におけるプレート100に対
向する面の裏面には、ノズルベーン101と同数のアー
ム105が配設されている。アーム105の一端は、ノ
ズルベーン101と一体回動可能に、プレート100の
貫通孔100aに挿入されたノズルベーン101のピン
102の端部に取付けられている。一方、アーム105
の他端は、リング103に向かって突出する凸部105
aが同リング103の係合部104に係合されている。
【0006】また、このような可変ノズル機構は、例え
ば、ターボチャージャのタービン近傍を拡大した断面図
に相当する図9に示される態様で上記タービンハウジン
グに取り付けられることとなる。なお、同図9に示す可
変ノズル機構において、図8と同じ構成要素については
同一の符号を付している。
【0007】図9に示されるように、このターボチャー
ジャにあって、可変ノズル機構の上記プレート100
は、スタッドボルト110により上記タービンハウジン
グに締め付け固定されている。詳しくは、このスタッド
ボルト110は、ユニゾンリング103側からプレート
100の厚さ方向に形成されるねじ孔100bに螺入さ
れ、同ねじ孔100bに螺入されたスタッドボルト11
0の先端がタービンハウジング111に形成されたねじ
孔111aに螺入されている。
【0008】上述のように可変ノズル機構を構成するこ
とで、図示しないアクチュエータを通じてリング103
が回動されると、これに同期して、アーム105および
ピン102に連結されたノズルベーン101も回動す
る。そして、このようにベーン101が回動すること
で、排気流路の開閉が行われ、その流路断面積が可変と
なる。このため、内燃機関の運転状態に応じてこの流路
断面積を調整することにより、タービンホイールの回転
速度が調整され、ひいては燃焼室に強制的に送り込まれ
る空気の量(過給量)が調整される。そして、こうして
過給量が調整されることにより、燃焼室への過剰な過給
が抑制されるようになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した可
変ノズル機構を備えるターボチャージャ、すなわち可変
ノズルベーン付きターボチャージャにあっては、ノズル
ベーンの開閉に関する制御精度が極めて重要となってい
る。例えば、上記リングのがたつき等があると、上記制
御精度が低下し、内燃機関のその都度の運転状態に応じ
て要求される過給圧が適正に得られなくなるおそれがあ
る。特に、ノズルベーンの開度を絞って、タービンホイ
ールに吹き付けられる排気ガスの流量を抑える側に同ノ
ズルベーンが制御されるときには、その相対的な流量誤
差も大きくなることから、こうした問題も深刻である。
【0010】そこで、上記公報に記載のターボチャージ
ャの可変ノズル機構では、先の図8に示されるように、
プレート100とアーム105との間にあって上記各ノ
ズルベーン101のピン102を軸支する断面略T字形
のブッシュ106を備え、このブッシュ106の鍔部
(フランジ)106aとアーム105とでリング103
を挟持することで、その軸方向へのがたつきを抑えるよ
うにしている。
【0011】ただし、この可変ノズル機構では、リング
103がアーム105の一部に当接した状態で回動され
るようになるため、その回動の際の摺動抵抗が無視でき
ず、ノズルベーンの開閉に関する制御性が低下する懸念
があった。
【0012】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、ユニゾンリングのがたつきを
抑制しつつ、同リングが回動される際の摺動抵抗の低減
を図り、ノズルベーンの開閉に関する制御性の更なる向
上を図ることのできる可変ノズルベーン付きターボチャ
ージャを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段及びその作用効果について以下に記載する。請求
項1に記載の発明は、円環状のノズルベーンプレート
と、各々突出形成されたピンによって該ノズルベーンプ
レートの一面に回動可能に且つ等間隔に軸支される複数
のノズルベーンと、前記ノズルベーンプレートと平行に
配される同じく円環状のユニゾンリングと、一端が該ユ
ニゾンリングに等間隔に設けられた複数のピンにそれぞ
れ回動可能に支持されるとともに他端が前記各ノズルベ
ーンのピンに固定される複数のアームとを備え、前記ユ
ニゾンリングの回動に伴って前記各ノズルベーンがそれ
ぞれ同一方向に回動することによりタービンホイールに
吹き付けられる排気ガスの流路面積を可変とする可変ノ
ズルベーン付きターボチャージャにおいて、前記ノズル
ベーンプレートには前記ユニゾンリングの周縁に配され
る複数のピンと、それら各ピンに交互に逆方向に挿入さ
れる断面略T字形のフランジ付きブッシュとが設けら
れ、それら各ブッシュのフランジにて前記ユニゾンリン
グのスラスト面及び反スラスト面を挟持するようにした
ことを要旨とする。
【0014】上記構成によれば、ユニゾンリングは、複
数のピンにより軸支されるため、これらユニゾンリング
やピンの製造公差に起因するユニゾンリングの回動中心
のずれを抑制することができるようになる。また、ブッ
シュのフランジは、ユニゾンリングのスラスト面および
反スラスト面のいずれか一方の面にのみ当接するため、
ユニゾンリングとブッシュとの接触面積を小さくして同
リングの回動の際の摺動抵抗の低減を図ることができる
ようになる。この結果、ノズルベーンの開閉に関する制
御性の向上を図ることができるようになる。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の可変ノズルベーン付きターボチャージャにおいて、前
記複数のピンが、前記ユニゾンリングの周縁に等間隔に
配される少なくとも6個のピンであることを要旨とす
る。
【0016】上記構成によれば、ユニゾンリングは、そ
のスラスト面及び反スラスト面がそれぞれ、3箇所以上
の部分でブッシュのフランジにより支持されるため、ユ
ニゾンリングの軸方向へのがたつきが抑制されるように
なる。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の可変ノズルベーン付きターボチャージャにお
いて、前記ユニゾンリングの周縁に配されるピンのう
ち、同ユニゾンリングの反スラスト面にフランジが当接
されるブッシュが挿入されるピンは、それらブッシュの
当該ピンから抜ける方向への移動を規制する頭部を有し
てなることを要旨とする。
【0018】上記構成によれば、頭部を有するピンに挿
入されたブッシュは、頭部に当接することで、ピンから
抜ける方向への移動が規制される。このため、ユニゾン
リングの同方向への移動も規制されることとなり、同リ
ングとこれに近設されるアームとの接触が回避され、リ
ングの回動時の摺動抵抗の増大を防止することができる
ようになる。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の可変ノズルベーン付きターボチャージャにおいて、前
記頭部の少なくとも1つは、前記アームの側辺が当接さ
れることでその回動角度を規制する角度規制手段を兼ね
ることを要旨とする。
【0020】上記構成によれば、当該可変ノズルベーン
付きターボチャージャとしての部品点数の増加を抑えつ
つ、同ターボチャージャとしてのノズルベーンの全開時
あるいは全閉時における制御角度を安定に維持すること
ができるようになる。
【0021】請求項5に記載の発明は、請求項3または
4に記載の可変ノズルベーン付きターボチャージャにお
いて、前記ノズルベーンプレートは当該ターボチャージ
ャのタービンハウジングとベアリングハウジングとの間
に前記ユニゾンリングをベアリングハウジング側にして
配設されるものであり、前記アームと前記ユニゾンリン
グとの対向面間の距離をL、前記頭部と前記ベアリング
ハウジングとの対向面間の距離をmとするとき、それら
距離L及びmが、L>mなる関係に設定されてなること
を要旨とする。
【0022】上記構成によれば、ターボチャージャの実
働時、ノズルベーンプレートやピンの熱膨張・熱収縮の
繰り返しにより、ピンがノズルベーンプレートの穴から
抜ける方向に変位したとしても、ピンの頭部がベアリン
グハウジングに当接して、この頭部の上記抜ける方向へ
の変位が規制される。この際、ピンの頭部とベアリング
ハウジングとの対向面間の距離mがユニゾンリングとア
ームとの対向面間の距離Lよりも小さいため、ユニゾン
リングとアームとの接触を回避することができるように
なる。この結果、ユニゾンリングの回動の際の摺動抵抗
の増大を防止することができるようになる。
【0023】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれか一項に記載の可変ノズルベーン付きターボチャ
ージャにおいて、前記ノズルベーンは、前記ノズルベー
ンプレート側の摺動面がその翼部外周にいくに従い同ノ
ズルベーンプレートから離れるテーパ形状を有してなる
ことを要旨とする。
【0024】上記構成によれば、ノズルベーンとノズル
ベーンプレートとの隙間からの排気ガスの漏れによるタ
ービン効率の低下を最小限としながらも、ノズルベーン
のがたつきに起因して同ノズルベーンの姿勢変化によ
る、その翼部とノズルベーンプレートとの引っかかりが
抑制され、ひいては、ノズルベーンの開閉に関する制御
性の向上を図ることができるようになる。
【0025】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の可変ノズルベーン付きターボチャージャにおいて、前
記ノズルベーンは、当該ターボチャージャのタービンハ
ウジング側の摺動面の、同ノズルベーンを軸支するピン
と対称な位置に、当該摺動面と平行な面を有する回転突
子を更に備えることを要旨とする。
【0026】上記構成によれば、ノズルベーンの回転突
子とこれに対向するタービンハウジングの壁面との接触
面積を小さく維持しつつ、その翼部とタービンハウジン
グとの引っかかりが抑制され、ノズルベーンの開閉に関
する制御性の更なる向上を図ることができるようにな
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の可変ノズルベーン
付きターボチャージャを具体化した一実施の形態につい
て、図1〜図7を参照して説明する。まず、図1を参照
して、本実施の形態の可変ノズルベーン付きターボチャ
ージャの概略構成について説明する。
【0028】図1に示されるように、ターボチャージャ
11は、図示しない内燃機関の排気通路に配設されるタ
ービンハウジング12と、同機関の吸気通路に配設され
るコンプレッサハウジング13と、これらタービンハウ
ジング12及びコンプレッサハウジング13を連結する
ベアリングハウジング14とを備えて構成されている。
タービンハウジング12内には、複数の羽根15aを備
えるとともに、上記機関の燃焼室から排出される排気に
より回転されるタービンホイール15が配設され、一
方、コンプレッサハウジング13内には、同じく複数の
羽根16aを備えるとともに、吸気通路内を流通する吸
気を圧縮して燃焼室へと圧送するコンプレッサホイール
16が配設されている。これら両ホイール15、16
は、ベアリングハウジング14内にて回転可能に支持さ
れるロータシャフト17により一体回転可能に連結され
ている。
【0029】タービンハウジング12は、タービンホイ
ール15の外周を囲うように、しかも渦巻き状に延びる
かたちでベアリングハウジング14の一端に取り付けら
れている。タービンハウジング12内には、同ハウジン
グ12と同じく渦巻き状に延びるスクロール通路18が
設けられている。このスクロール通路18は、上記機関
の排気通路に連通しており、燃焼室からの排気が排気通
路を介してこのスクロール通路18に送り込まれる。
【0030】また、タービンハウジング12内には、ス
クロール通路18内の排気をタービンホイール15へ向
けて吹き付けるための排気流路19が、スクロール通路
18に沿って設けられている。この排気流路19からの
タービンホイール15への排気の吹き付けにより、ター
ビンホイール15が回転される。また、排気流路19の
途中には、複数のノズルベーン20が配設されている。
このノズルベーン20はそれぞれ、タービンハウジング
12とベアリングハウジング14と間に設けられる可変
ノズル機構30により開閉され、これによりベーン20
間の流路断面積が可変となっている。なお、可変ノズル
機構30の詳細については後述する。タービンホイール
15に吹き付けられた後の排気は、タービンハウジング
12においてベアリングハウジング14と反対側に位置
する部分に設けられた排気出口12aを介して図示しな
い触媒コンバータへ送り出される。
【0031】一方、コンプレッサハウジング13はコン
プレッサホイール16の外周を囲うように、しかも渦巻
き状に延びるかたちでベアリングハウジング14の他端
に取り付けられている。コンプレッサハウジング13に
おけるベアリングハウジング14の反対側に位置する部
分には、内燃機関の燃焼室に供給される空気が導入され
る吸気入口13aが設けられている。また、コンプレッ
サハウジング13内には、同ハウジング13と同じく渦
巻き状に延びて上記燃焼室と連通するコンプレッサ通路
21が設けられている。更に、コンプレッサハウジング
13には、吸気入口13aを通過して同ハウジング13
内に導入された空気をコンプレッサ通路21へ送り出す
ための送出通路22が設けられている。この送出通路2
2は、コンプレッサ通路21に沿って設けられている。
そして、タービンホイール15の回転力がロータシャフ
ト17を介してコンプレッサホイール16に伝達され
て、同ホイール16が回転するようになる。このように
コンプレッサホイール16が回転することで、吸気入口
13aを通過した空気が、送出通路22及びコンプレッ
サ通路21を介して燃焼室へ強制的に送り込まれるよう
になる。
【0032】次に、ノズルベーン20を開閉する上記可
変ノズル機構30について、図2〜図7を参照して説明
する。図2及び同図2の3―3線部に沿った断面図に相
当する図3に示されるように、可変ノズル機構30は、
上記タービンハウジング12に固定されるノズルベーン
プレート31と、ノズルベーン20と、ローラピン35
により回動可能に支持され図1に示したアクチュエータ
41の駆動に基づいて回動されるユニゾンリング37
と、このユニゾンリング37の回動をノズルベーンの開
閉に変換するアーム39と、を備えている。
【0033】ここで、ノズルベーンプレート31は、円
環状をなし、例えば、ステンレス鋼であるSUS447
J1の20Cr(クロム)材相当の焼結材から形成され
ている。このため、焼結材を用いることで同プレート3
1の高温時の強度を、そして、SUS447J1の20
Cr材相当の材料を用いることで同じくプレート31の
高温時の耐酸化性を向上させることができるようにな
る。
【0034】また、このノズルベーンプレート31の一
面には、複数(本実施の形態においては12枚)のノズ
ルベーン20が同プレート31の中心軸を中心として同
一円周上に等角度間隔で設けられている。このノズルベ
ーン20は、例えば、SUS310系のステンレス鋼材
からなり、射出成形の1つであるメタルインジェクショ
ンモールド(MIM:METAL INJECTION MOLD)により成
形されている。そして、各ノズルベーン20は、図4に
示されるように、上記プレート31に対向する面から突
出するピン34を有し、同ピン34がプレート31の厚
さ方向に形成される貫通孔33(図3)に挿通されるこ
とで、プレート31に回動可能に軸支されている。ま
た、図4中のa部の拡大図として図5に示されるよう
に、各ノズルベーン20は、上記ノズルベーンプレート
31側の摺動面がその翼部外周にいくに従い角度θをも
って同ノズルベーンプレート31から離れるテーパ部2
0aを有している。また、同じく図5に示されるよう
に、同ノズルベーン20は、上記タービンハウジング1
2側の摺動面には、上記ピン34と対称な位置に、当該
摺動面と平行な面を有して僅かに突出する回転突子20
bを有している。同ノズルベーン20のこれらの形状に
より、ベーン隙間からの排気ガス漏れによる効率低下を
最小限としながら、ノズルベーン20のピン34とノズ
ルベーンプレート31の貫通孔33とのガタによるノズ
ルベーン20の姿勢変化からなる翼部先端のノズルベー
ンプレート31やタービンハウジング12の排気流路1
9への引っ掛かりを防止し、制御レスポンスを確保でき
るようになる。なお、回転突子20bは、図5にその部
分断面図が示されるように、その中央部がえぐられた構
造となっているために、上記摺動面と平行な面によるノ
ズルベーン20のがたつきの安定した抑制を図りながら
も、そのタービンハウジング12との接触抵抗は極めて
小さいものとなっている。
【0035】また、図2及び図6に示されるように、ノ
ズルベーンプレート31における上記ノズルベーン20
が配設される面の裏面には、複数(本実施の形態におい
ては6個)のローラピン35が、プレート31の上記貫
通孔33間のほぼ中央に位置するように、且つプレート
31の中心軸を中心として同一円周上に等角度間隔で設
けられている。
【0036】本実施の形態において、このローラピン3
5は、図6にその断面構造が示されるように、ピン35
aと同ピン35aに対して相対回転可能に挿入される例
えば耐熱鋼(SUE50)からなる断面略T字形のフラ
ンジ付きブッシュ35bとを備えて構成される。これら
ブッシュ35bは、上記ピン35aに対して交互に逆方
向に挿入されている。そして、本実施の形態では、これ
ら互いに逆方向に挿入されたブッシュ35bの各フラン
ジによって、上記ユニゾンリング37のスラスト面及び
反スラスト面が挟持される構造となっている。このよう
に、6個のローラピン35によりユニゾンリング37を
軸支するため、同リング37やローラピン35等の製造
公差によるリング37の回動中心のずれを抑制すること
ができるようになる。また、ユニゾンリング37は、そ
のプレート31側の側面及びその裏面がそれぞれ、3個
のブッシュ35bのフランジに当接した状態でローラピ
ン35に軸支されるため、これらリング37とローラピ
ン35との接触面積を最大限小さくして、リング37の
軸方向へのがたつきを抑制することができるようにな
る。この結果、ノズルベーン20の開閉に関する制御性
の向上を図ることができるようになる。
【0037】また、これら6個のローラピン35のう
ち、1つおきの3個のローラピンの端部には、上記ブッ
シュ35bの外径と略同寸の外径を有する頭部35cが
更に備えられている。このため、頭部35cを備えるピ
ン35aに挿入されたブッシュ35bは、頭部35cに
よりピン35aから抜ける方向への移動が規制される。
またこの結果、ユニゾンリング37の同方向(反スラス
ト方向)への移動も規制されることとなり、同リング3
7と、これに近設される上記アーム39との接触も防止
されるようになる。
【0038】また、これら6個のローラピン35のピン
35aはそれぞれ、プレート31に形成された穴31a
に圧入されている。このため、組付けされた可変ノズル
機構30の搬送中における同ピン35aの圧入寸法の変
化等も抑制されるようになる。
【0039】また、図2に示されるように、上記ユニゾ
ンリング37におけるノズルベーンプレート31と対向
する面の裏面(反スラスト面)には、同面から突出する
とともに、当該リング37の中心軸を中心として同一円
周上に等角度間隔で設けられる複数(本実施の形態にお
いては12個)のピン38が設けられている。なお、こ
のユニゾンリング37には、上記ピン38以外にも1箇
所だけピン38aが設けられているが、このピン38a
は、図1に示したユニゾンリング駆動用アーム40及び
アクチュエータ41に連結されて、ユニゾンリング37
を回動させるために設けられている。
【0040】また、ノズルベーンプレート31の貫通孔
33(図3)に挿通されたノズルベーン20のピン34
とローラピン35に挟持されたユニゾンリング37のピ
ン38との間にはそれぞれ、略Y字形の複数(本実施の
形態においては12個)のアーム39が配設されてい
る。各アーム39の二股形状を有する一端は、上記ピン
38を挟み込むことで回動可能に支持される。一方、同
アーム39の他端は、同他端近傍に形成される貫通孔3
9aに上記ノズルベーン20のピン34の端部が挿通さ
れた状態でアーム39の貫通孔39a近傍が溶接される
ことで、これらアーム39とノズルベーン20とが一体
回動可能に固定されている。
【0041】このように構成される可変ノズル機構30
では、次のようにしてノズルベーン20の開閉が行われ
る。すなわち、アクチュエータ41及びユニゾンリング
駆動用アーム40を介してユニゾンリング37がプレー
ト31の中心軸を中心として回動される。このユニゾン
リング37の回動に基づいて、全てのアーム39がノズ
ルベーン20のピン34を中心として一斉にリング37
と同方向に回動するとともに、全てのノズルベーン20
も同ピン34を中心として一斉にリング37と同方向に
回動する。こうして、ノズルベーン20が回動されるこ
とで、これらベーン20間の隙間、つまり排気の流路断
面積が可変とされる。なお、図2に示したように、この
可変ノズル機構30では、ユニゾンリング37が同図2
の矢印A1の方向に回動されると、ノズルベーン20は
閉じる方向に回動され、一方、リング37が同矢印A1
とは逆の方向に回動されると、ノズルベーン20は開く
方向に回動される。
【0042】また、この可変ノズル機構30では、上記
ローラピン35は、ユニゾンリング37を回動可能に支
持するのみでなく、アーム39の回動角度を規制する役
割も担う構成となっている。すなわち、ユニゾンリング
37の回動に基づいてアーム39が矢印A1の方向(図
2参照)に回動され、同アーム39の一側辺がローラピ
ン35の頭部35cに当接すると、アーム39はそれ以
上同矢印A1の方向へ回動しなくなるとともに、ノズル
ベーン20もそれ以上閉じる方向に回動しなくなる。こ
の際、ノズルベーン20は、そのベーン間に隙間が形成
されない状態、つまり全閉となるように設定されてい
る。
【0043】一方、ユニゾンリング37の回動に基づい
てアーム39が矢印A1とは逆の方向に回動され、同ア
ーム39の他側辺がローラピン35の頭部35cに当接
すると、アーム39はそれ以上同方向へ回動しなくなる
とともに、ノズルベーン20もそれ以上開く方向に回動
しなくなる。この際、ノズルベーン20は全開となる。
このため、可変ノズルベーン付きターボチャージャとし
ての部品点数の増加を抑えつつ、同ターボチャージャと
してのノズルベーンの全開時あるいは全閉時における制
御角度を安定に維持することができるようになる。
【0044】このように構成される可変ノズル機構30
は、上述のようにタービンハウジング12とベアリング
ハウジング14との間に配置され、そのノズルベーンプ
レート31は、本実施の形態では、図7にその具体構造
を示すかたちで、スタッドボルト42によりタービンハ
ウジング12に固定される。
【0045】すなわち、スタッドボルト42の一端は、
ノズルベーンプレート31に形成されたねじ孔31bに
螺合され、他端は、タービンハウジング12に形成され
た貫通孔12bに挿通されて同貫通孔12bからタービ
ンハウジング12の外部に突出する部分でナット43に
螺合される。そして、ナット43を締め付けることでプ
レート31がタービンハウジング12に固定される。
【0046】ちなみに従来は、図9に示したように、可
変ノズル機構をタービンハウジング111に固定する
際、ノズルベーンプレート100のユニゾンリング10
3が配される側の面からスタッドボルト110を締め付
ける構造となっていたが、このような構成にした場合に
は、次のような不具合が生じていた。
【0047】すなわち、ノズルベーンプレート100に
おける上記スタッドボルト110か挿入される側面に
は、ユニゾンリング103やアーム105等が配設され
るため、これらリング103やアーム105の回動を妨
げないように同スタッドボルト110の配置や寸法等を
設定しなければならないなどの制約があった。
【0048】この点、本実施の形態では、ユニゾンリン
グ37側の構造や形状にとらわれることなく、スタッド
ボルト42による可変ノズル機構30の締結を行うこと
ができるようになるとともに、同可変ノズル機構30の
タービンハウジング12に対する着脱も容易に行うこと
ができるようになる。
【0049】また、同図7に示されるように、本実施の
形態にあって、その可変ノズル機構30は、ユニゾンリ
ング37とアーム39との対向面間の距離Lに対して、
ローラピン35の頭部35cとベアリングハウジング1
4におけるタービンハウジング12が取り付けられる側
の端面との対向面間の距離mが小さくなるようにそれら
の距離関係が設定されている。このため、ターボチャー
ジャの実働時、ノズルベーンプレート31やローラピン
35のピン35aの熱膨張・熱収縮の繰り返しにより、
このピン35aがプレート31に対して、その穴31a
から抜ける方向に変位したとしても、ローラピン35の
頭部35cがベアリングハウジング14の上記端面に当
接して、頭部35cの同方向への変位が規制される。そ
してこの際、ローラピン35の頭部35cとベアリング
ハウジング14の上記端面との対向面間の距離mがユニ
ゾンリング37とアーム39との対向面間の距離Lより
も小さいため、このようにピン35aが変位したとして
も、ユニゾンリング37とアーム39との接触は防止さ
れるようになる。これによっても、ユニゾンリング37
の回動の際の摺動抵抗の増大が防止されるようになる。
【0050】以上詳述したように、この実施の形態にか
かる可変ノズルベーン付きターボチャージャによれば、
以下に示すような多くの優れた効果が得られるようにな
る。 (1)複数のローラピン35によりユニゾンリング37
が軸支されるため、同リング37やローラピン35等の
製造公差によるリング37の回動中心のずれを抑制する
ことができるようになる。また、ローラピン35のブッ
シュ35bのフランジは、リング37のプレート31に
対向する面およびその裏面に交互に当接するように設け
られるため、リング37とローラピン35との接触面積
を小さくしてリング37の回動時の摺動抵抗を低減させ
つつ、リング37の軸方向へのがたつきを抑制すること
ができるようになる。この結果、ノズルベーン20の開
閉に関する制御性の向上を図ることができるようにな
る。
【0051】(2)ユニゾンリング37は、そのノズル
ベーンプレート31に対向する面およびその裏面がそれ
ぞれ、3個のブッシュ35bのフランジに当接した状態
でローラピン35に軸支されるため、これらリング37
とローラピン35との接触面積を最大限小さくして、リ
ング37の軸方向へのがたつきを抑制することができる
ようになる。
【0052】(3)ローラピン35のピン35aは、ノ
ズルベーンプレート31の穴31aに圧入されるため、
組付けされた可変ノズル機構30の搬送中、ローラピン
35のピン35aの圧入寸法が変化するのを抑制するこ
とができるようになり、ひいては、ユニゾンリング37
とアーム39との接触による摺動抵抗の増大を抑制し
て、良好な制御性を確保することができるようになる。
【0053】(4)フランジがユニゾンリング37のノ
ズルベーンプレート31に対向する面の裏面に当接する
ブッシュ35bを備えるローラピン35は、頭部35c
を有するため、同頭部35cを備えるピン35aに嵌装
されたブッシュ35bは、頭部35cによりピン35a
から抜ける方向への移動が規制される。この結果、ユニ
ゾンリング37の同方向への移動も規制されることとな
り、同リング37と、これに近設される上記アーム39
との接触を防止し、リング37の回動時の摺動抵抗の増
大を防止することができるようになる。
【0054】(5)ローラピン35の頭部35cは、ブ
ッシュ35bのピン35aから抜ける方向への移動を規
制するだけでなく、同頭部35cにアーム39の側辺が
当接されることでその回動角度を規制する角度規制手段
を兼ねるため、可変ノズルベーン付きターボチャージャ
としての部品点数の増加を抑えつつ、同ターボチャージ
ャとしてのノズルベーンの全開時あるいは全閉時におけ
る制御角度を安定に維持することができるようになる。
【0055】(6)ユニゾンリング37とアーム39と
の対向面間の距離Lと、ローラピン35の頭部35cと
ベアリングハウジング14の端面との対向面間の距離m
との関係を、L>mとしたため、ユニゾンリング37と
アーム39との接触を防止することができるようにな
る。この結果、ユニゾンリング37の回動の際の摺動抵
抗の増大を防止することができるようになる。
【0056】(7)ノズルベーン20は、ノズルベーン
プレート31側の摺動面がその翼部外周にいくに従い同
ノズルベーンプレート31から離れるテーパ部20aを
有するため、ノズルベーン20とノズルベーンプレート
31との隙間からの排気ガスの漏れによるタービン効率
の低下を最小限としながらも、ノズルベーン20のがた
つきに起因して同ノズルベーン20の姿勢変化による、
その翼部とノズルベーンプレート31との引っかかりが
抑制され、ひいては、ノズルベーン20の開閉に関する
制御性の向上を図ることができるようになる。
【0057】(8)ノズルベーン20は、タービンハウ
ジング12側の摺動面の、ピン34と対称な位置に、同
摺動面と平行な面を有して僅かに突出する回転突子20
bを有するため、ノズルベーン20の回転突子20bと
これに対向するタービンハウジング12の排気流路19
の壁面との接触面積を小さく維持しつつ、その翼部とタ
ービンハウジング12との引っかかりが抑制され、ノズ
ルベーン20の開閉に関する制御性の更なる向上を図る
ことができるようになる。
【0058】なお、上記実施の形態は例えば、以下のよ
うにその構成を適宜変更することもできる。 ・上記実施の形態では、ノズルベーンプレート31の材
質をステンレス鋼であるSUS447J1としたが、こ
の材質を例えば、同じくステンレス鋼であるSUS31
0系のものとするようにしてもよい。
【0059】・上記実施の形態では、12個のノズルベ
ーン20を有する可変ノズル機構30を備えるターボチ
ャージャの例を示したが、本発明は複数のノズルベーン
を有するターボチャージャであれば適用することができ
る。
【0060】・上記実施の形態では、ローラピン35の
頭部35cは、ブッシュ35bの抜け方向への移動を規
制する以外に、アーム39の回動角度を規制する役割も
担う構成としたが、このアーム39の回動角度を規制す
る部材を別に備える構成としてもよい。
【0061】・上記実施の形態では、ローラピン35の
ピン35aは、ノズルベーンプレート31の穴31aに
圧入される構成としたが、これを、ノズルベーンプレー
トに形成されるねじ孔に螺合させる構成としてもよい。
【0062】・上記実施の形態では、6個のローラピン
35を有する可変ノズル機構30を備えるターボチャー
ジャの例を示したが、このローラピンは、複数個備えら
れる構成であればその数は任意である。
【0063】その他、前記実施の形態、並びに以上の記
載から把握できる技術的思想についてその効果とともに
以下に記載する。 (イ)円環状のノズルベーンプレートと、各々突出形成
されたピンによって該ノズルベーンプレートの一面に回
動可能に且つ等間隔に軸支される複数のノズルベーン
と、前記ノズルベーンプレートと平行に配される同じく
円環状のユニゾンリングと、一端が該ユニゾンリングに
等間隔に設けられた複数のピンにそれぞれ回動可能に支
持されるとともに他端が前記各ノズルベーンのピンに固
定される複数のアームとを備え、前記ユニゾンリングの
回動に伴って前記各ノズルベーンがそれぞれ同一方向に
回動することによりタービンホイールに吹き付けられる
排気ガスの流路面積を可変とする可変ノズルベーン付き
ターボチャージャにおいて、前記ノズルベーンプレート
は、焼結材にて形成されてなることを特徴とする可変ノ
ズルベーン付きターボチャージャ。
【0064】上記構成によれば、ノズルベーンプレート
の高温時の強度を向上させることができるようになる。 (ロ)前記焼結材が、SUS447J1の20Cr(ク
ロム)材相当のステンレス鋼である前記(イ)記載の可
変ノズルベーン付きターボチャージャ。
【0065】上記構成によれば、ノズルベーンプレート
31の高温時の耐酸化性を向上させることができるよう
になる。 (ハ)円環状のノズルベーンプレートと、各々突出形成
されたピンによって該ノズルベーンプレートの一面に回
動可能に且つ等間隔に軸支される複数のノズルベーン
と、前記ノズルベーンプレートと平行に配される同じく
円環状のユニゾンリングと、一端が該ユニゾンリングに
等間隔に設けられた複数のピンにそれぞれ回動可能に支
持されるとともに他端が前記各ノズルベーンのピンに固
定される複数のアームとを備え、前記ユニゾンリングの
回動に伴って前記各ノズルベーンがそれぞれ同一方向に
回動することによりタービンホイールに吹き付けられる
排気ガスの流路面積を可変とする可変ノズルベーン付き
ターボチャージャにおいて、前記ノズルベーンプレート
は当該ターボチャージャのタービンハウジングとベアリ
ングハウジングとの間に前記ユニゾンリングをベアリン
グハウジング側にして配設されるものであり、同ノズル
ベーンプレートには固定用のねじ穴が設けられて、該ね
じ穴にスタッドボルトの一方端が螺合されるとともに、
このスタッドボルトの他方端は前記タービンハウジング
の外側に突出し、この突出したスタッドボルトの他方端
が同タービンハウジングにナットで締め付け固定される
ことを特徴とする可変ノズルベーン付きターボチャージ
ャ。
【0066】上記構成によれば、ノズルベーンプレート
をタービンハウジングに組付ける際、従来構成の可変ノ
ズルベーン付きターボチャージャのように、ユニゾンリ
ング側からのボルトの締付けが不要になり、ユニゾンリ
ング側の構造や形状にとらわれることなくスタッドボル
トによるノズルベーンプレートの装着を行うことができ
るようになる。また、ノズルベーンプレートのタービン
ハウジング12からの着脱を容易に行うことができるよ
うにもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可変ノズルベーン付きターボチャージ
ャの一実施の形態についてその概ねの断面構造を示す断
面図。
【図2】同実施の形態のターボチャージャの可変ノズル
機構の正面図。
【図3】図2の3―3線部に沿った断面図。
【図4】ターボチャージャのノズルベーンの側面図。
【図5】図4のa部を拡大して示す一部拡大側面図。
【図6】図2の6―6線部に沿った断面図。
【図7】同実施の形態のターボチャージャのタービン部
の具体構造を示す断面図。
【図8】従来のターボチャージャに採用されている可変
ノズル機構の一例についてその一部を拡大して示す断面
図。
【図9】従来のターボチャージャに採用されている可変
ノズル機構の組付け例を示す断面図。
【符号の説明】
12…タービンハウジング、12a…排気出口、13…
コンプレッサハウジング、13a…吸気入口、14…ベ
アリングハウジング、15…タービンホイール、15a
…羽根、16…コンプレッサホイール、16a…羽根、
17…ロータシャフト、18…スクロール通路、19…
排気流路、20…ノズルベーン、20a…テーパ部、2
0b…回転突子、21…コンプレッサ通路、22…送出
通路、30…可変ノズル機構、31…ノズルベーンプレ
ート、31a…穴、33…貫通孔、34…ピン、35…
ローラピン、35a…ピン、35b…フランジ付きブッ
シュ、35c…頭部、37…ユニゾンリング、38、3
8a…ピン、39…アーム、39a…貫通孔、40…ユ
ニゾンリング駆動用アーム、41…アクチュエータ、4
2…スタッドボルト、43…ナット。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円環状のノズルベーンプレートと、各々突
    出形成されたピンによって該ノズルベーンプレートの一
    面に回動可能に且つ等間隔に軸支される複数のノズルベ
    ーンと、前記ノズルベーンプレートと平行に配される同
    じく円環状のユニゾンリングと、一端が該ユニゾンリン
    グに等間隔に設けられた複数のピンにそれぞれ回動可能
    に支持されるとともに他端が前記各ノズルベーンのピン
    に固定される複数のアームとを備え、前記ユニゾンリン
    グの回動に伴って前記各ノズルベーンがそれぞれ同一方
    向に回動することによりタービンホイールに吹き付けら
    れる排気ガスの流路面積を可変とする可変ノズルベーン
    付きターボチャージャにおいて、 前記ノズルベーンプレートには前記ユニゾンリングの周
    縁に配される複数のピンと、それら各ピンに交互に逆方
    向に挿入される断面略T字形のフランジ付きブッシュと
    が設けられ、それら各ブッシュのフランジにて前記ユニ
    ゾンリングのスラスト面及び反スラスト面を挟持するよ
    うにしたことを特徴とする可変ノズルベーン付きターボ
    チャージャ。
  2. 【請求項2】前記複数のピンが、前記ユニゾンリングの
    周縁に等間隔に配される少なくとも6個のピンである請
    求項1記載の可変ノズルベーン付きターボチャージャ。
  3. 【請求項3】前記ユニゾンリングの周縁に配されるピン
    のうち、同ユニゾンリングの反スラスト面にフランジが
    当接されるブッシュが挿入されるピンは、それらブッシ
    ュの当該ピンから抜ける方向への移動を規制する頭部を
    有してなる請求項1または2記載の可変ノズルベーン付
    きターボチャージャ。
  4. 【請求項4】前記頭部の少なくとも1つは、前記アーム
    の側辺が当接されることでその回動角度を規制する角度
    規制手段を兼ねる請求項3記載の可変ノズルベーン付き
    ターボチャージャ。
  5. 【請求項5】前記ノズルベーンプレートは当該ターボチ
    ャージャのタービンハウジングとベアリングハウジング
    との間に前記ユニゾンリングをベアリングハウジング側
    にして配設されるものであり、前記アームと前記ユニゾ
    ンリングとの対向面間の距離をL、前記頭部と前記ベア
    リングハウジングとの対向面間の距離をmとするとき、
    それら距離L及びmが、L>mなる関係に設定されてな
    る請求項3または4記載の可変ノズルベーン付きターボ
    チャージャ。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の可変ノズ
    ルベーン付きターボチャージャにおいて、 前記ノズルベーンは、前記ノズルベーンプレート側の摺
    動面がその翼部外周にいくに従い同ノズルベーンプレー
    トから離れるテーパ形状を有してなることを特徴とする
    可変ノズルベーン付きターボチャージャ。
  7. 【請求項7】請求項6記載の可変ノズルベーン付きター
    ボチャージャにおいて、 前記ノズルベーンは、当該ターボチャージャのタービン
    ハウジング側の摺動面の、同ノズルベーンを軸支するピ
    ンと対称な位置に、当該摺動面と平行な面を有する回転
    突子を更に備えることを特徴とする可変ノズルベーン付
    きターボチャージャ。
JP2000231175A 2000-07-31 2000-07-31 可変ノズルベーン付きターボチャージャ Expired - Fee Related JP3473562B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000231175A JP3473562B2 (ja) 2000-07-31 2000-07-31 可変ノズルベーン付きターボチャージャ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000231175A JP3473562B2 (ja) 2000-07-31 2000-07-31 可変ノズルベーン付きターボチャージャ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002047941A true JP2002047941A (ja) 2002-02-15
JP3473562B2 JP3473562B2 (ja) 2003-12-08

Family

ID=18724044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000231175A Expired - Fee Related JP3473562B2 (ja) 2000-07-31 2000-07-31 可変ノズルベーン付きターボチャージャ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3473562B2 (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003286905A (ja) * 2002-03-26 2003-10-10 Toyota Motor Corp 過給機付き内燃機関及びその排気構造
JP2007533912A (ja) * 2004-04-21 2007-11-22 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド ターボチャージャ用の改良された可変ジオメトリー組立体
JP2009108772A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Ihi Corp 過給機
JP2009241096A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Ihi Corp 溶接方法
JP2010053774A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Ihi Corp 可変容量過給機
JP2010053773A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Ihi Corp 可変容量過給機
JP2010065540A (ja) * 2008-09-08 2010-03-25 Ihi Corp ターボチャージャ
US20110167817A1 (en) * 2002-09-05 2011-07-14 Honeywell International Inc. Turbocharger comprising a variable nozzle device
KR101144515B1 (ko) 2009-10-27 2012-05-11 현대자동차주식회사 가변 지오메트리 터보차져의 노즐어셈블리
JP2012158991A (ja) * 2011-01-28 2012-08-23 Daido Steel Co Ltd 異形金属リングの製造方法
JP2012158992A (ja) * 2011-01-28 2012-08-23 Daido Steel Co Ltd 異形金属リングの製造方法
JP2013513746A (ja) * 2009-12-09 2013-04-22 アイ・エイチ・アイ チャージング システムズ インターナショナル ゲーエムベーハー 例えば排気ガスターボチャージャーなどに用いられる過給機用の調節機構
JP2015514923A (ja) * 2012-04-27 2015-05-21 ボーグワーナー インコーポレーテッド 排気ガスターボチャージャ
JP2015518543A (ja) * 2012-04-27 2015-07-02 ボーグワーナー インコーポレーテッド 排気ガスターボチャージャ
JP2019065729A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 日立化成株式会社 焼結部品及びその製造方法並びにノズルリング
US10801405B2 (en) 2016-08-24 2020-10-13 Ihi Corporation Variable displacement turbocharger

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105332742A (zh) * 2015-11-07 2016-02-17 萍乡德博科技股份有限公司 一种双向定位的涡轮增压器喷嘴环组件

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003286905A (ja) * 2002-03-26 2003-10-10 Toyota Motor Corp 過給機付き内燃機関及びその排気構造
US20110167817A1 (en) * 2002-09-05 2011-07-14 Honeywell International Inc. Turbocharger comprising a variable nozzle device
JP2007533912A (ja) * 2004-04-21 2007-11-22 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド ターボチャージャ用の改良された可変ジオメトリー組立体
JP2009108772A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Ihi Corp 過給機
JP2009241096A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Ihi Corp 溶接方法
JP2010053774A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Ihi Corp 可変容量過給機
JP2010053773A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Ihi Corp 可変容量過給機
JP2010065540A (ja) * 2008-09-08 2010-03-25 Ihi Corp ターボチャージャ
KR101144515B1 (ko) 2009-10-27 2012-05-11 현대자동차주식회사 가변 지오메트리 터보차져의 노즐어셈블리
US8573930B2 (en) 2009-10-27 2013-11-05 Hyundai Motor Company Nozzle assembly of variable geometry turbocharger
JP2013513746A (ja) * 2009-12-09 2013-04-22 アイ・エイチ・アイ チャージング システムズ インターナショナル ゲーエムベーハー 例えば排気ガスターボチャージャーなどに用いられる過給機用の調節機構
JP2012158991A (ja) * 2011-01-28 2012-08-23 Daido Steel Co Ltd 異形金属リングの製造方法
JP2012158992A (ja) * 2011-01-28 2012-08-23 Daido Steel Co Ltd 異形金属リングの製造方法
JP2015514923A (ja) * 2012-04-27 2015-05-21 ボーグワーナー インコーポレーテッド 排気ガスターボチャージャ
JP2015518543A (ja) * 2012-04-27 2015-07-02 ボーグワーナー インコーポレーテッド 排気ガスターボチャージャ
US10801405B2 (en) 2016-08-24 2020-10-13 Ihi Corporation Variable displacement turbocharger
US11118508B2 (en) 2016-08-24 2021-09-14 Ihi Corporation Variable displacement turbocharger
JP2019065729A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 日立化成株式会社 焼結部品及びその製造方法並びにノズルリング

Also Published As

Publication number Publication date
JP3473562B2 (ja) 2003-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002047941A (ja) 可変ノズルベーン付きターボチャージャ
EP2581560B1 (en) Leaned High Pressure Compressor Inlet Guide Vane
US9103229B2 (en) Vane travel adjustment screw
JP4460538B2 (ja) ターボチャージャーに使用するためのキャンバー翼
US10364697B2 (en) Actuating mechanism and gear driven adjustment ring for a variable geometry turbocharger
EP2317080B1 (en) Turbine assembly for a turbocharger, having twin volutes, and associated method
US7114911B2 (en) Variable camber and stagger airfoil and method
US8414253B2 (en) Turbocharger vane
WO2010097980A1 (ja) 可変容量型排気ターボ過給機
JP2005299660A5 (ja)
JP2005299660A (ja) 可変形態タービン
CN111148903A (zh) 用于内燃发动机的增压装置的具有虹膜式隔板机构的径流式压缩机、增压装置和虹膜式隔板机构的叶片
JP4812597B2 (ja) ターボチャージャ
JP2001207856A (ja) 可変ターボチャージャ
JP6768287B2 (ja) 一軸のセルフセンタリングピボット部を有する可変タービンジオメトリベーン
JP4044392B2 (ja) 可変ターボ過給機
JP2003254075A (ja) 可変容量型過給機のノズル駆動機構
JPS62162729A (ja) 可変式羽根付きタ−ボチヤ−ジヤ−
JP2004052589A (ja) 可変ノズルベーン付きターボチャージャ
JPH034721Y2 (ja)
JPH0531222Y2 (ja)
JPH0442501Y2 (ja)
US10941700B2 (en) Turbocharger turbine wastegate assembly
JPH0623682Y2 (ja) 可変容量型過給機
JP3444278B2 (ja) 可変容量型ターボチャージャ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070919

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080919

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080919

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090919

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100919

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees