JP2002040987A - プラズマディスプレイパネルの駆動方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの駆動方法

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JP2002040987A
JP2002040987A JP2000229274A JP2000229274A JP2002040987A JP 2002040987 A JP2002040987 A JP 2002040987A JP 2000229274 A JP2000229274 A JP 2000229274A JP 2000229274 A JP2000229274 A JP 2000229274A JP 2002040987 A JP2002040987 A JP 2002040987A
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discharge
sustain
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wall charge
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Mitsuyoshi Makino
充芳 牧野
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】予備放電消去、維持消去の動作を削除し、消去
不良に起因する誤放電を防止するプラズマディスプレイ
パネルの駆動方法を提供する。 【解決手段】電荷形成パルスの放電によって形成した第
1の壁電荷分布を消去せず、かつ第1の壁電荷分布では
維持放電が発生しないような維持パルスを印加する。一
方、書き込み放電によって形成した第2の壁電荷分布で
は維持放電が発生する。さらに維持放電発生時には維持
パルス終了時に自己消去放電が発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大面積化が容易な
フラットディスプレイとして、パーソナルコンピュー
タ、ワークステーションの表示出力用、および壁掛けテ
レビ等に用いられるプラズマディスプレイパネル(「P
DP」という)に関し、特にその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス放電により発生した励起原子の自然
遷移に伴って放射される光を利用した表示素子であるP
DPには構造上の分類により、電極が放電ガスに露出し
ているDC(直流)型と、電極が誘電体に覆われている
ため、放電ガスへは直接露出していないAC(交流)型
がある。さらにAC型には、上記誘電体の電荷蓄積作用
によるメモリ機能を利用するメモリ動作型と、これを利
用しないリフレッシュ動作型がある。
【0003】一般的なAC−PDPの構成の一例を、P
DPの断面を模式的に示した図6を参照して説明する。
PDPは、ガラスより成る前面基板10と、前面基板1
0と対向して配置され、同じくガラスより成る背面基板
11とに挟まれた空間内に、以下の構造を形成してい
る。
【0004】前面基板10上には、所定の間隔を隔て、
紙面奥方向に延伸されている、複数の走査電極12と、
複数の共通電極13とが並設される。走査電極12及び
共通電極13は誘電体層15aに覆われ、さらに誘電体
層15a上には、誘電体層15aを放電から保護するM
gO等より成る保護層16が形成される。
【0005】背面基板11上には、走査電極12及び共
通電極13と直交するように、紙面左右方向に延伸され
ている、複数のデータ電極19が配設される。データ電
極19は、誘電体層15bに覆われ、誘電体層15b上
には、放電により発生する紫外線を可視光に変換するた
めに蛍光体18が塗布される。この蛍光体18を画素毎
に、例えば光の三原色である赤緑青(RGB)に塗り分
けることで、カラー表示のPDPが得られる。
【0006】前面基板10上の誘電体層15aと、背面
基板11上の誘電体層15bとの間には、放電空間20
を確保すると共に画素を区切るための隔壁(図示されな
い)が形成される。また放電空間20内には、He、Ne、
Ar、Kr、Xe、N2、O2、CO2、等を混合したガスが放電ガ
スとして封入される。
【0007】図7は、図6に示したカラーPDPにおけ
る電極構造の平面構成を模式的に示す図である。図7に
おいて、カラーPDPの電極構造は、m本の走査電極S
i(i=1,2,…,m)が行方向に並設されており、
n本のデータ電極Dj(j=1,2,…,n)が、走査
電極と直交する列方向に並設されており、走査電極SI
とデータ電極Djと交点に1画素が形成されている。各
共通電極Ci(i=1,2,…,m)は、それぞれ、対
応する走査電極Siと対とされて、行方向に配設され、
共通電極Ciと走査電極Siは互いに平行に配置されて
いる。
【0008】従来のメモリ動作型AC−PDPの駆動方
法の一例について図8を参照して説明する。図8は、図
7に示したカラーPDPの各電極に印加する駆動電圧波
形を一サブフィールド(SF)期間について示したタイ
ミングチャートである。
【0009】まず全ての走査電極12(S1〜Sm)に消
去パルス21を印加し、図8に示す時間以前に(図8の
サブフィールドの不図示の前サブフィールド)、維持放
電により発光していた画素の放電状態を停止させ、全画
素を消去状態にする。このパルスによる放電動作を「維
持放電消去」と呼ぶ。ここで消去とは、後に説明する壁
電荷を減少、もしくは消滅させる動作を意味する。
【0010】次に、共通電極13(C1〜Cm)に、負極
性の第1の予備放電パルス22a、走査電極12に正極
性の第2の予備放電パルス22bを印加して、共通電極
13と走査電極12の間に放電開始電圧を超える電位差
を与え、全ての画素を強制的に放電させる。
【0011】その後、走査電極12に、負極性の予備放
電消去パルス23を印加し、全画素の放電を消去する。
【0012】予備放電パルス22aによる放電動作を
「予備放電」と呼び、予備放電消去パルスによる放電動
作を「予備放電消去」と呼ぶ。予備放電及び予備放電消
去により、後の書き込み放電が容易になる。
【0013】予備放電および予備放電消去後、走査電極
S1〜Smにそれぞれタイミングをずらして走査パルス2
4を印加する。
【0014】走査パルス24を印加したタイミングに合
わせて、データ電極D1〜Dnに表示情報に応じてデータ
パルス27を印加する。図8におけるデータパルス27
の斜線は、該当画素に対する表示情報の有無に従い、デ
ータパルス27の有無が決定されていることを示す。
【0015】走査パルス24の印加時に、データパルス
27が印加された画素では、走査電極12とデータ電極
19の間の放電空間20で放電が発生するが、走査パル
ス24の印加時に、データパルス27が印加されないと
放電は生じない。
【0016】この放電の有無によって表示情報を各画素
に書き込むため、これを、「書き込み放電」と呼ぶ。
【0017】また上記構成の書き込み放電では、走査電
極12とデータ電極19の間の放電を引き金にして、走
査電極12と共通電極13の間の放電が誘発されること
もある。
【0018】書き込み放電が生じた画素では、走査電極
12上の誘電体層15aに、「壁電荷」と呼ばれる正電
荷が蓄積する。このときデータ電極19上の誘電体層1
5bには、負の壁電荷が蓄積される。
【0019】走査電極12上の誘電体体層15aに形成
された正の壁電荷による正電位と、負極性であって、共
通電極13に印加される1番目の維持パルス25の重畳
により、1回目の放電が発生する。
【0020】また、書き込み放電時に、走査電極12と
共通電極13の間の放電も誘発されていれば、書き込み
放電によって、共通電極13上の誘電体層15aに負の
壁電荷も形成されるため、1番目の維持パルス25に
は、走査電極12上の誘電体層15aに形成された正の
壁電荷による正電位と、共通電極13上の誘電体層15
aに形成された負の壁電荷による負電位とが重畳され、
1回目の放電が発生する。
【0021】1回目の放電が生ずると、共通電極13上
の誘電体層15aに、正の壁電荷が蓄積され、また走査
電極12上の誘電体層15aに、負の壁電荷が蓄積され
る。
【0022】壁電荷による電位差に、走査電極12に印
加する2番目の維持パルス26が重畳され、2回目の放
電が生ずる。
【0023】このように、n回目の放電により形成され
る壁電荷による電位差と、n+1回目の維持パルスが重
畳されて放電が維持される。このため、この放電動作
を、「維持放電」と呼ぶ。維持放電の持続回数により、
輝度が制御される。
【0024】維持パルス25および維持パルス26の電
圧を、これらのパルスを印加しただけでは放電が発生し
ない程度に予め調整しておくと、書き込み放電が発生し
なかった画素には、1番目の維持パルス25印加前に壁
電荷による電位が無いため、1番目の維持パルス25を
印加しても1回目の維持放電は発生せず、従ってそれ以
降の維持放電も発生しない。
【0025】図8の駆動電圧波形において、消去パルス
21、予備放電パルス22a、22b、予備放電消去パ
ルス23を印加する期間を「予備放電期間」、走査パル
ス24、データパルス27を印加する期間を「走査期
間」、維持パルス25、26を印加する期間を「維持期
間」という。
【0026】そして、予備放電期間、走査期間、維持期
間をあわせて、「サブフィールド」と呼ぶ。
【0027】従来のPDPにおける階調表示方法につい
て、図9を用いて説明する。1画面を表示するための期
間(例えば1/60秒)である1フィールドを、複数の
サブフィールド(例えば4サブフィールド)に分割す
る。個々のサブフィールドは、例えば図8に示す構成で
あり、それぞれのサブフィールドは他のサブフィールド
とは独立に表示のオン(ON)及びオフ(OFF)が制
御される。また各サブフィールドは、維持期間の長さ、
言い換えると、維持パルスの個数が異なり、従って輝度
も異なる。
【0028】図9に示す4サブフィールド分割におい
て、それぞれのサブフィールドを単独で発光させたとき
の輝度の比が1:2:4:8になるように調整しておく
と、4つのサブフィールドの表示ON、OFFの組み合
わせによって、全サブフィールド非選択の場合の輝度比
0から、全サブフィールド選択の場合の輝度比15まで
の、16段階の輝度表示が可能となる。
【0029】一般に、1フィールドをn個のサブフィー
ルドに分割し、サブフィールド毎の輝度の比を、1(=
0):2(=21):…:2n-2:2n-1に設定すると、2n
階調表示が可能となる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のPDP
の駆動方法では、前サブフィールド(SF)の維持放電
を消去するための消去パルス21、予備放電を消去する
ための予備放電消去パルス23を用いて、壁電荷を減少
もしくは消滅させる必要があった。
【0031】この消去の方式として、 ・電極間に高い電位差を与え、放電が発生した直後にそ
の電位差を取り除くことにより十分な壁電荷を形成させ
ない「細幅パルス消去方式」、 ・電極間に低い電位差を与え、弱い放電を発生させるこ
とで形成される壁電荷を小さくする「太幅パルス消去方
式」、 ・パルス前縁の電圧変化を緩やかにし、低い電圧で放電
を発生させて形成される壁電荷を小さくする「なまりパ
ルス消去方式」、などが知られている。
【0032】しかしながら、いずれの方式を用いても、
その消去動作が不安定な場合があり、その結果、意図し
たよりも大きな壁電荷が残存してしまう場合がある。こ
の場合、該壁電荷に、例えば維持パルス電圧が重畳して
しまうことで、誤放電が発生してしまう。
【0033】そして、複数個の消去パルスを用いること
で、消去動作はより安定化するが、誤放電の発生を完全
に無くすことはできない。
【0034】したがって、本発明は、上記問題点に鑑み
てなされたものであって、消去動作を行わず、消去不安
定に起因する誤動作(誤放電)の発生を回避するPDP
の駆動方法を提供することにある。
【0035】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、少なくとも一方が透明な2枚のガラス基板を、所
定の空隙を隔てて対向配置し、一方の基板に複数の走査
電極と、前記走査電極と対になって平行な複数の共通電
極と、他方の基板に前記走査電極に直交するように複数
のデータ電極を形成し、前記空隙内に放電ガスを封入
し、前記走査電極に時分割に走査パルスを印加し、前記
走査パルスに同期させて前記データ電極にデータパルス
を選択的に印加することで表示画素選択を行い、前記表
示画素選択の後に表示画素でのみ維持放電を行うプラズ
マディスプレイパネルの駆動方法において、前記表示画
素選択の前に、電荷形成パルスを印加して放電を発生さ
せ、第1の壁電荷分布を形成し、前記第1の壁電荷分布
を消去せずに前記表示画素選択を行い、前記走査パルス
に同期し前記データ電極にデータパルスを選択的に印加
して書き込み放電を発生させ、第2の壁電荷分布を形成
し、前記第1の壁電荷分布では前記維持放電が発生せ
ず、維持放電終了時に前記第1の壁電荷分布のままであ
り、前記第2の壁電荷分布では前記維持放電が発生し
て、維持放電終了時に第3の壁電荷分布を形成する。前
記第1の壁電荷分布において、前記電荷形成パルスを印
加したときには、放電が発生しない。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。本発明に係る駆動方法は、その一実施の形態にお
いて、表示画素の選択の前に、電荷形成パルス(図1の
28)を複数の共通電極(13)に印加して、放電を発
生させ、第1の壁電荷分布を形成する工程と、前記第1
の壁電荷分布を消去せずに、前記表示画素の選択を行う
工程と、走査パルス(24)に同期してデータ電極(1
9)にデータパルス(27)を選択的に印加して書き込
み放電を発生させ、第2の壁電荷分布を形成する工程
と、を含み、第1の壁電荷分布では維持放電が発生せ
ず、維持放電終了時に、前記第1の壁電荷分布のままで
あり、前記第2の壁電荷分布では維持放電が発生して、
維持放電終了時に第3の壁電荷分布を形成する。
【0037】維持放電を発生させるための全ての維持パ
ルス(25a)が電荷形成パルス(28)による電位差
と同極性であり、維持放電が発生する場合には、該維持
パルス終了時に自己消去放電が発生する。
【0038】または、電荷形成パルス(28)による電
位差と同極性である第1の維持パルスと、電荷形成パル
スによる電位差と逆極性であり、前記第1の壁電荷によ
る電位差と重畳しても放電が発生しないような低い波高
値の第2の維持パルスとを、交互に配置する。
【0039】本発明の実施の形態によれば、走査パルス
が、電荷形成パルスによる電位差と逆極性であり、前記
走査パルスを印加するときに、共通電極に、電荷形成パ
ルスによる電位差と同極性の副走査パルスを印加する。
副走査パルスを、前記表示画素選択期間のほぼ全域に渡
って、途切れることなく常に印加する。
【0040】本発明の実施の形態によれば、1フィール
ドに少なくとも1回、前記第1及び第3のどちらの壁電
荷分布であっても強制的に発生する予備放電を、前記維
持パルス印加の後、かつ前記電荷形成パルス印加の前に
行う。または1フィールドに少なくとも1回、前記第1
の壁電荷分布で発生する予備放電を、前記維持パルス印
加の後、かつ前記電荷形成パルス印加の前に行う。
【0041】
【実施例】上記した本発明の実施の形態についてさらに
詳細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照
して以下に説明する。
【0042】図1は、本発明の第1の実施例の駆動方法
を説明するための図であり、PDPの各電極に印加する
駆動電圧波形を示す図である。なお、本発明の実施例で
用いられるPDPの構成は、図6、図7を参照して説明
したものと同様とされる。
【0043】図1を参照すると、従来のPDPの駆動方
法を示した図8と、走査期間の走査パルス24、データ
パルス27は同一であるが、従来の駆動方法における予
備放電期間が、電荷形成期間に変更されており、維持期
間の維持パルスの構成も相違している。以下相違点につ
いて説明する。
【0044】まず電荷形成期間では、共通電極13(図
6、図7参照)に印加する負極性の電荷形成パルス28
によって放電を発生させ、壁電荷を形成する。
【0045】この壁電荷を消去すると、図8に示した従
来の予備放電動作と同様であるが、本発明の第1の実施
例では、電荷形成パルス28によって形成された壁電荷
は消去しない。
【0046】電荷形成パルス18による放電後には、共
通電極13上に、正の壁電荷、走査電極12上に負の壁
電荷、データ電極19上に負の壁電荷が形成される。
【0047】この壁電荷分布(第1の壁電荷分布)状態
が、本発明の第1の実施例における初期化状態である。
【0048】電荷形成パルス28の波高値は、例えば2
00Vである。波高値が200Vよりも大きいと、電荷
形成パルス28の終了時に、形成された壁電荷が作り出
す電位差が放電開始電圧を超過し、この電位差によっ
て、いわゆる「自己消去放電」が発生し、壁電荷を中和
してしまう。このため、本発明の効果が得られなくなっ
てしまう。
【0049】ここで、電荷形成パルス28の波高値の上
限をなす200Vは、あくまで実験結果の一例である。
【0050】本発明においては、電荷形成パルス28
は、自己消去放電が発生しないような電圧値に設定する
ことが必要である。
【0051】つぎに、走査パルス24の印加時に、デー
タパルス27を印加しないと、書き込み放電は発生せ
ず、壁電荷分布が、初期化状態のまま、維持期間に突入
する。
【0052】維持期間に印加する全ての維持パルスを、
初期化状態における壁電荷分布と逆極性に設定し、壁電
荷による電位差と、維持パルスとが打ち消し合って、放
電が発生しないように設定する。
【0053】本発明の第1の実施例では、電荷形成パル
ス28と同じ共通電極13にのみ、負極性の維持パルス
25aを印加することで、このような設定としている。
【0054】初期化状態の壁電荷分布は、共通電極13
に印加する負極性の維持パルス25aを打ち消す方向に
作用するので、維持パルスの印加時に、放電は発生しな
い。このように、データパルスを印加しない画素は、
「非表示」となる。
【0055】一方、走査パルス24の印加時にデータパ
ルスを印加すると、走査電極12とデータ電極19の間
で放電が発生し、さらにその放電を引き金にして、走査
電極12と共通電極13の間での放電が誘発される場合
もある。この一連の放電(書き込み放電)の作用は、前
述した従来の駆動方法における「書き込み放電」とほぼ
同等であり、書き込み放電後の壁電荷分布(第2の壁電
荷分布)は、走査電極12上に正の壁電荷、データ電極
19上に負の壁電荷が形成され、走査電極12と共通電
極13との間での放電が誘発された場合には、共通電極
13上に負の壁電荷が形成される。
【0056】走査電極12と共通電極13の間での放電
が誘発されない場合でも、書き込み放電によって生成さ
れた負電荷(電子)の一部が、共通電極13上の正の壁
電荷を中和し、共通電極13上の正の壁電荷を減少させ
る。
【0057】以上のように、書き込み放電の発生によっ
て、壁電荷分布は、初期化状態から変更され、次の維持
期間における維持パルスを打ち消す効果は小さくなって
いるか、もしくは、逆に、維持パルスに重畳する分布に
なっている。
【0058】従って、書き込み放電が発生した画素で
は、1番目の維持パルス25aの印加時に、放電が発生
する。
【0059】さらに、維持パルスの波高値を、充分大き
く、例えば280Vにしておけば、パルス終了時に、前
述した自己消去放電が発生し、壁電荷は中和される。
【0060】このため、2番目の維持パルスの印加時に
も、維持パルスを打ち消す壁電荷分布は存在しないた
め、再び放電が発生し、同じく自己消去放電が発生す
る。
【0061】以下、同様にして、維持パルスの印加時と
維持パルスの終了時の2回の放電が、維持パルスの印加
回数分だけ持続し、維持パルスの印加回数に応じた所望
の発光輝度を得ることができる。
【0062】このようにして、走査パルス24の印加時
に、データパルス27を印加した画素は、「表示」とな
る。
【0063】また、走査パルス24の印加条件を、初期
化状態の壁電荷分布(第1の壁電荷分布)に重畳するよ
うにしておくことで、走査パルス及びデータパルスの波
高値を低減する効果も発生する。
【0064】図1では、初期化状態で、負の壁電荷が形
成された走査電極12に、負極性の走査パルス24を印
加することで、壁電荷を有効に利用することができ、走
査パルス24の波高値は小さくてよい。このとき、選択
的に書き込み放電を発生させるために、走査パルス24
だけが印加された画素において、放電が発生しないよう
な調整が必要である。
【0065】本発明の第1の実施例と、図8に示した従
来の駆動方法との大きな相違点は、この第1の実施例に
おいては、維持パルスの印加時に、大きな壁電荷が形成
されている状態が「非表示」であり、壁電荷を減らした
状態が「表示」となることである。
【0066】従来の駆動方法では、維持パルスの印加時
に大きな壁電荷が形成されている状態が「表示」であ
り、壁電荷を減らした状態が「非表示」であった。
【0067】以上の構成とするために、本発明の第1の
実施例では、維持パルスの印加条件を、初期化状態の壁
電荷分布によって打ち消されるものとする。
【0068】このような印加条件の例を、図2(a)〜
図2(d)に示す。いずれも、共通電極13上に正の壁
電荷、走査電極12上に負の壁電荷、データ電極19上
に負の壁電荷が形成された初期化状態において、放電が
発生しないような条件である。
【0069】図2(a)と図2(c)は、走査電極と共
通電極に、それぞれ逆極性のパルス(走査電極は基準電
位に対して負極正、走査電極は基準電位に対して正極正
のパルス)を印加し、かつ、それらを重畳し、その重畳
パルスの終了時に、自己消去が発生するものである。
【0070】図2(a)の走査電極に印加する正パルス
を省略したものが、図1における維持パルス25aに相
当する。
【0071】図2(b)と図2(d)は、走査電極12
と共通電極13に交互に同極性のパルスを印加し、それ
ぞれのパルス印加時のみに放電するものであり、初期化
状態の壁電荷分布で放電が発生しないように、走査電極
12と共通電極13に印加するパルスの波高値が調節さ
れている。
【0072】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図3は、本発明の第2の実施例におけるPDPの
各電極に印加する駆動電圧波形を示す図である。なお、
図3では、簡単のため、走査電極12、データ電極13
はそれぞれ1本で示されている。
【0073】電荷形成パルス28の放電によって形成さ
れた初期化状態の壁電荷分布(第1の壁電荷分布)で
は、前記第1の実施例で説明したように、維持パルスの
印加では放電は発生しない。
【0074】走査パルスは、初期化状態の壁電荷分布を
有効に利用するような印加条件が、走査パルス及びデー
タパルス電圧低減のために、効果的である。
【0075】図3の場合、初期化状態において、走査電
極12上には負の壁電荷が形成されているため、負極性
の走査パルス24の利用が望ましい。
【0076】しかし、初期化状態では、共通電極13上
に正の壁電荷が形成されているため、負極性の走査パル
ス24の波高値を、過度に大きくすると、壁電荷による
電位差との重畳により走査電極12と共通電極13の間
の電位差が放電開始電圧を超過し、データパルス27の
有無によらず、放電が発生してしまう、という誤動作が
生ずる。
【0077】この現象は、走査パルス24の波高値を小
さくしておくことで、回避できるが、その場合(走査パ
ルス24の波高値を小さくする場合)には、書き込み放
電を発生させるために、すなわち走査電極12とデータ
電極19の間の電位差が放電開始電圧を超えるように、
データパルス27の波高値を大きくしなければならな
い。
【0078】一般に、データパルス27を出力するドラ
イバICは、走査パルス24を出力するドライバICよ
りも低耐圧であるため、データパルス27の波高値を大
きくすることは、好ましいことではない。
【0079】そこで、本発明の第2の実施例では、走査
パルス24及びデータパルス27を選択的に印加して書
き込み放電を発生させるときに、共通電極13に、初期
化状態の壁電荷分布を打ち消す極性の電位(副走査パル
ス)を印加しておく。
【0080】図3では、共通電極13に形成された正の
壁電荷の作用を打ち消すために、走査期間に、負極性の
副走査パルス29を印加している。
【0081】これにより、走査パルス24の波高値を大
きくした場合でも、走査電極12と共通電極13の間の
電位差が放電開始電圧を超えないように調整することが
でき、走査電極12と共通電極13の間の誤放電の発生
を防止することができる。その結果、データパルス27
の波高値を大きくすることなく、適正な映像表示駆動を
行うことができる。
【0082】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図4は、本発明の第3の実施例において、連続す
る2つのサブフィールド期間において、PDPの各電極
に印加する駆動電圧波形を示す図である。図4において
も、簡略化のため、走査電極、データ電極はそれぞれ1
本として示されている。また同じく、簡略化のため、維
持パルスの個数は、2つのサブフィールドともに3個だ
けが示されている。
【0083】本発明の第3の実施例では、第1のサブフ
ィールドにおいて、電荷形成パルスにおける放電の発生
を確実にするために、従来の予備放電、及び、予備放電
消去を、電荷形成パルスの印加に先行して行う。
【0084】図4を参照すると、第1のサブフィールド
において、共通電極13に、正極性の予備放電パルス2
2c、走査電極12に、負極性の予備放電パルス22d
を印加し、それらの重畳によって予備放電を発生させ、
パルス終了時の自己消去によって予備放電消去を行う。
【0085】本実施例で行う予備放電は、電荷形成パル
ス28における放電発生を確実にするためだけの機能で
あり、予備放電消去は不安定であってもよい。
【0086】予備放電消去が不十分であって壁電荷が残
留してしまっても、残留した壁電荷は、電荷形成パルス
28に重畳して放電に寄与し、その放電の強度が多少強
くなるものの、電荷形成パルス後の壁電荷分布には影響
を及ぼさないためである。
【0087】また電荷形成パルス28前の予備放電期間
は、全てのサブフィールドに設ける必要はない。
【0088】図4に示すように、第1のサブフィールド
にだけ予備放電期間を設け、第2のサブフィールドには
予備放電期間を設けない、という具合に、予備放電期間
は、適宜、間引くことが可能である。予備放電期間を間
引くことで、予備放電による発光輝度が低減し、コント
ラストを向上させることができる。
【0089】予備放電期間が無い場合、非表示状態が連
続している画素では、最初に印加された電荷形成パルス
で放電が発生した後、長時間放電が発生しない。
【0090】これは、壁電荷分布の初期化状態で、維持
放電が発生しないのと同じく、初期化状態で電荷形成パ
ルスが印加されても、放電は発生しないためである。
【0091】例えば図4では、第1サブフィールドが表
示状態であれば、第1サブフィールドの維持期間終了時
に、維持パルス25aの自己消去によって、壁電荷が中
和されているため、第2サブフィールドの電荷形成パル
ス28で放電が発生するが、第1サブフィールドが非表
示状態であれば、第2サブフィールドの電荷形成パルス
28の印加時の壁電荷分布は、第1サブフィールドの電
荷形成パルス28の放電で形成された初期化状態であ
り、この壁電荷分布による電位差は、電荷形成パルスと
は逆極性であるため、電荷形成パルスを印加しても放電
は発生しない。
【0092】放電が長時間発生していない画素では、書
き込み放電を発生すべく、データパルス27が印加され
た場合でも、書き込み放電の発生が不安定になるという
不具合が生ずる。
【0093】この問題を抑制するためには、初期化状態
であっても発生するような強制的な予備放電を、一定周
期、例えば1フィールド(1/60秒)に1回程度行え
ばよい。
【0094】図4では、自己消去を伴う予備放電として
説明したが、本発明各の実施例で必要な予備放電の機能
としては、 ・初期化状態でも強制的に放電すること、 ・引き続く電荷形成パルスの放電を阻害しないこと、 の2点であり、この機能を有する他の形態に置換するこ
とが可能である。
【0095】2つの機能を有するものであれば、予備放
電を消去する必要も無い。
【0096】つまり図4に示した構成の予備放電で、自
己消去が発生しなくても、本発明の効果を得ることがで
きる。
【0097】次に本発明の第4の実施例について説明す
る。図5は、本発明の第4の実施例における電荷形成期
間において、PDPの各電極に印加する駆動電圧波形を
示す図である。図5を参照すると、電荷形成期間では、
共通電極に印加する負極性の電荷形成パルスだけを印加
していた。
【0098】本発明の第4の実施例では、電荷形成パル
スよりも前に、共通電極または走査電極またはデータ電
極に他の駆動パルスを印加する。
【0099】新たに付加される駆動パルスの機能は、 ・第1に、直前のサブフィールドが非表示状態であり、
維持放電が発生していない場合に、この駆動パルスの印
加によって放電を発生させる、ことである。
【0100】すなわち、初期化状態の壁電荷分布におい
て放電が発生することである。直前のサブフィールドが
表示状態である場合には、この駆動パルス印加で、放電
は発生してもしなくてもどちらでも良い。
【0101】・第2の機能として、新たに付加された駆
動パルスの放電の後、共通電極13に印加する電荷形成
パルス28において放電が発生することである。
【0102】例えば図5(a)では、電荷形成パルス2
8の前に、走査電極12に、負極性(基準電位に対して
負電極)の駆動パルス30aを印加する。
【0103】前サブフィールドが非表示の場合、駆動パ
ルス30aを印加すると、初期化状態の壁電荷分布に重
畳して放電が発生する。その時に形成される共通電極1
3上の負の壁電荷、走査電極12上の正の壁電荷が、電
荷形成パルス28に重畳し、電荷形成パルスの印加時に
放電を発生させる。
【0104】前サブフィールドが表示の場合、駆動パル
ス30aに重畳する方向に壁電荷が作る電極間の電位差
は、初期化状態のときよりも小さくなっているので、放
電は発生しない。
【0105】図5(b)では、電荷形成パルスの前に、
共通電極13に、正極性の駆動パルス30bを印加す
る。前サブフィールドが非表示の場合、駆動パルス30
bを印加すると、初期化状態の壁電荷分布に重畳して放
電が発生する。
【0106】その時に形成される共通電極13上の負の
壁電荷、走査電極12上の正の壁電荷が、電荷形成パル
ス28に重畳し、電荷形成パルス28の印加時に放電を
発生させる。
【0107】前サブフィールドが表示の場合、駆動パル
ス30bに重畳する方向に壁電荷が作る電極間の電位差
は、初期化状態のときよりも小さくなっているので放電
は発生しない。
【0108】図5(c)では、電荷形成パルスの前に、
共通電極13に負極性の駆動パルス30c、走査電極1
2に負極性の駆動パルス30d、データ電極19に正極
性の駆動パルス30eを印加する。前サブフィールドが
非表示の場合、3種の駆動パルス30c、30d、30
eを印加すると、初期化状態の壁電荷分布に重畳して放
電が発生する。この放電は走査期間における書き込み放
電と全く同じものである。従って、駆動パルス30cの
波高値は副走査パルス29と同じであり、駆動パルス3
0dの波高値は走査パルス24と同じであり、駆動パル
ス30eの波高値はデータパルス27と同じである。こ
の放電によって形成される走査電極上の正の壁電荷が電
荷形成パルスに重畳し、電荷形成パルス印加時に放電を
発生させる。
【0109】以上のように、前サブフィールドが非表示
状態の場合に、放電を発生させる駆動パルスを、電荷形
成パルスの前に添付しておくことで、非表示状態のサブ
フィールドの直後に放電が発生するようになり、放電が
長時間発生しないために書き込み放電の発生が不安定に
なってしまう、という不具合が解消される。
【0110】また、非表示状態での放電の発生は、映像
表示における黒輝度を増加させ、コントラストに悪影響
を及ぼしてしまう。そこで、電荷形成パルスの直前に配
置し、前サブフィールドが非表示状態の場合に放電を発
生させる駆動パルス30a、30b、30c、30d、
30eを、全てのサブフィールドの電荷形成パルスの直
前に配置するのではなく、複数のサブフィールドのうち
の1つのサブフィールドの電荷形成パルスの直前に配置
することができる。
【0111】また本発明の第3の実施例に示した予備放
電と組み合わせて利用する構成としてもよい。
【0112】図1、図3、図4と、従来の駆動波形を示
した図7を比較して見ると分かるように、本発明の第1
の実施例では、駆動に要する駆動パルスの種類が少なく
て済む。特に、走査電極12に印加するパルスの種類
が、従来の駆動方法よりも、少なくて済む。このため駆
動ドライバの構成が簡略化され、ドライバに要するコス
トを低減できるという利点がある。
【0113】なお、上記した実施例において、電荷形成
パルスは、共通電極に印加する負極性のパルスとして説
明してきたが、本発明はこの構成に限定されるものでは
なく、正極性パルス、または、走査電極と共通電極のそ
れぞれに、同時にパルスを印加して重畳させても、前記
した実施例と同一の効果を得ることができる。
【0114】また、電荷形成パルスの印加条件を変えた
場合、壁電荷分布の初期化状態がその印加条件によって
変化するため、その後に印加する、走査パルス、あるい
は副走査パルス(第2の実施例)、維持パルスの印加条
件を、初期化状態との兼ね合いで適宜変更されることは
勿論であり、かかる変更は、当業者には、当然になし得
ることである。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、消
去動作を行わないことで、消去不良に起因する誤動作を
防止し、高画質な映像表示を行うことができる、という
効果を奏する。
【0116】また本発明によれば、従来の駆動方法と比
べ、利用する駆動パルスの種類を削減することができる
ことから、駆動ドライバの構成を簡略化し、コストを削
減する、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の第1の実施例を説明するための図であ
り、PDPの各電極に印加する駆動電圧波形の一例を示
す図である。
【図2】発明の第1の実施例を説明するための図であ
り、維持期間において、共通電極と走査電極に印加する
維持パルスの例を示す図である。
【図3】発明の第2の実施例を説明するための図であ
り、PDPの各電極に印加する駆動電圧波形の一例を示
す図である。
【図4】発明の第3の実施例を説明するための図であ
り、PDPの各電極に印加する駆動電圧波形の一例を示
す図である。
【図5】発明の第4の実施例を説明するための図であ
り、電荷形成期間において、PDPの各電極に印加する
駆動電圧波形を示す駆動電圧波形の一例を示す図であ
る。
【図6】従来のPDPの断面を示す図の一例である。
【図7】従来のPDPの電極配置を模式的に示す図であ
る。
【図8】従来のPDPの各電極に印加する駆動電圧波形
の一例を示す図である。
【図9】従来のプラズマディスプレイパネルの階調表示
方法を説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 前面基板 11 背面基板 12 走査電極 13 共通電極 15a、15b 誘電体層 16 保護層 18 蛍光体 19 データ電極 20 放電空間 21 消去パルス 22a、22b、22c、22d 予備放電パルス 23 予備放電消去パルス 24 走査パルス 25、25a、26 維持パルス 27 データパルス 28 電荷形成パルス、副走査パルス

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方が透明な2枚のガラス基板
    を、所定の空隙を隔てて互いに対向配置し、前記2枚の
    ガラス基板のうち一方の前記基板に、複数の走査電極
    と、前記走査電極と対になって平行な複数の共通電極を
    備えるとともに、他方の前記基板には、前記走査電極に
    直交するように複数のデータ電極を備え、前記空隙内に
    放電ガスを封入し、 前記走査電極に時分割に走査パルスを印加し、前記走査
    パルスに同期させて前記データ電極にデータパルスを選
    択的に印加することで表示画素の選択を行い、前記表示
    画素の選択の後の前記表示画素でのみ維持放電を行う、
    プラズマディスプレイパネルの駆動方法において、 前記表示画素の選択の前に、電荷形成パルスを前記複数
    の共通電極に印加して、放電を発生させ、第1の壁電荷
    分布を形成し、 前記第1の壁電荷分布を消去せずに、前記表示画素の選
    択を行い、前記走査パルスに同期して前記データ電極に
    データパルスを選択的に印加して書き込み放電を発生さ
    せ、第2の壁電荷分布を形成し、 前記第1の壁電荷分布では、前記維持放電が発生せず、
    維持放電終了時に、前記第1の壁電荷分布のままであ
    り、前記第2の壁電荷分布では、前記維持放電が発生し
    て、維持放電終了時に、第3の壁電荷分布を形成する、
    ことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方
    法。
  2. 【請求項2】前記第1の壁電荷分布において、前記電荷
    形成パルスを印加したときには、放電が発生しない、こ
    とを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパ
    ネルの駆動方法。
  3. 【請求項3】前記維持放電を発生させるための全ての維
    持パルスが、前記電荷形成パルスによる電位差と同極性
    であり、維持放電が発生する場合には、前記維持パルス
    の終了時に、自己消去放電が発生する、ことを特徴とす
    る請求項1又は2記載のプラズマディスプレイパネルの
    駆動方法。
  4. 【請求項4】前記維持放電を発生させるための維持パル
    スが、前記電荷形成パルスによる電位差と同極性である
    第1の維持パルスと、 前記電荷形成パルスによる電位差とは逆極性であり、前
    記第1の壁電荷分布による電位差と重畳しても放電が発
    生しない低い波高値の第2の維持パルスとを、交互に配
    置してなる、 ことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方
    法。
  5. 【請求項5】前記走査パルスが、前記電荷形成パルスに
    よる電位差と逆極性である、ことを特徴とする、請求項
    1から4のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパ
    ネルの駆動方法。
  6. 【請求項6】前記走査パルスを印加するときに、前記共
    通電極に、前記電荷形成パルスによる電位差と同極性の
    副走査パルスを印加する、ことを特徴とする請求項5記
    載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  7. 【請求項7】前記副走査パルスを、前記表示画素選択期
    間のほぼ全域に渡って、途切れることなく常に印加す
    る、ことを特徴とする請求項6記載のプラズマディスプ
    レイパネルの駆動方法。
  8. 【請求項8】1フィールドに少なくとも1回、前記第1
    及び第3の壁電荷分布のいずれであっても、強制的に発
    生する予備放電を、前記維持パルスの印加の後であっ
    て、前記電荷形成パルス印加の前に行う、ことを特徴と
    する請求項1乃至7のいずれか一に記載のプラズマディ
    スプレイパネルの駆動方法。
  9. 【請求項9】1フィールドに少なくとも1回、前記第1
    の壁電荷分布で発生する予備放電を、前記維持パルス印
    加の後であって、前記電荷形成パルスの印加の前に行
    う、ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一に記
    載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  10. 【請求項10】少なくとも一方が透明な2枚の基板を互
    いに離間させて対向配置し、一方の前記基板上に走査電
    極と共通電極との対が複数組並設され、他方の前記基板
    には前記走査電極と直交するように複数のデータ電極が
    並設され、前記2枚の基板間の空隙内に放電ガスが封入
    され、前記走査電極と前記データ電極の交差部に画素が
    形成されてなるプラズマディスプレイパネルの駆動方法
    であって、 1フィールドが、電荷形成期間と、走査パルスとデータ
    パルスを選択的に印加して表示画素の選択を行う走査期
    間と、前記表示画素の選択後の前記表示画素でのみ維持
    放電を行う維持期間とを、この順に含む複数のサブフィ
    ールドを含み、 前記電荷形成期間では、前記共通電極、又は、前記共通
    電極と前記走査電極に電荷形成パルスを印可して放電さ
    せ、初期化状態をなす第1の壁電荷分布を形成し、 前記走査期間では、前記走査電極に時分割に走査パルス
    を印加し、前記走査パルスに同期させて、前記データ電
    極にデータパルスを選択的に印加することで書き込み放
    電を発生させて第2の壁電荷分布を形成し、一方、前記
    走査パルスの印加時にデータパルスが印加されない画素
    では、書き込み放電は発生せず、壁電荷分布が、前記初
    期状態のまま、維持期間に入り、 前記維持期間では、前記第1の壁電荷分布で放電が発生
    しないように極性及び波高値が設定さた維持パルスを、
    前記共通電極、又は前記共通電極と前記走査電極に印可
    し、壁電荷による電位差と維持パルスとが打ち消し合っ
    て維持放電が発生しないように設定し、 一方、前記走査期間の書き込み放電によって形成された
    前記第2の壁電荷分布では、維持パルス印可時に維持放
    電が発生し、前記維持放電が発生した場合には、前記維
    持パルスの終了時に自己消去放電が発生し、壁電荷を中
    和する、 ことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方
    法。
  11. 【請求項11】前記電荷形成パルスの波高値は、自己消
    去放電が発生しないような電圧値に設定される、ことを
    特徴とする請求項10記載のプラズマディスプレイパネ
    ルの駆動方法。
  12. 【請求項12】前記維持期間において、前記走査期間で
    書き込み放電が発生した画素では、1番目の維持パルス
    の印加時に放電が発生し、前記維持パルスの波高値は前
    記維持パルス終了時に、自己消去放電が発生し壁電荷は
    中和される大きさに設定し、2番目の維持パルスの印加
    時にも、維持パルスを打ち消す壁電荷分布は存在しない
    ため、再び放電が発生し、同じく自己消去放電が発生
    し、維持パルスの印加時と維持パルスの終了時の2回の
    放電が、維持パルスの印加回数分だけ持続し、維持パル
    スの印加回数に応じた所望の発光輝度を得るようにし
    た、ことを特徴とする請求項10記載のプラズマディス
    プレイパネルの駆動方法。
  13. 【請求項13】前記走査期間において、前記走査パルス
    及び前記データパルスを選択的に印加して書き込み放電
    を発生させるときに、前記共通電極に、前記初期化状態
    の前記第1の壁電荷分布を打ち消す極性の電位を印加す
    る、ことを特徴とする請求項10記載のプラズマディス
    プレイパネルの駆動方法。
  14. 【請求項14】1フィールドのうち少なくとも1つのサ
    ブフィールドにおいて、電荷形成パルス印加の直前に、
    前記走査電極あるいは前記共通電極、もしくは、前記共
    通電極と前記走査電極と前記データ電極のいずれかに、
    駆動パルスを印加し、前サブフィールドが非表示状態の
    場合に、前記駆動パルスの印加により前記初期化状態の
    第1の壁電荷分布に重畳して放電を発生させるようにし
    た、ことを特徴とする請求項10記載のプラズマディス
    プレイパネルの駆動方法。
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