JP2002038841A - 開閉装置 - Google Patents

開閉装置

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JP2002038841A
JP2002038841A JP2000228816A JP2000228816A JP2002038841A JP 2002038841 A JP2002038841 A JP 2002038841A JP 2000228816 A JP2000228816 A JP 2000228816A JP 2000228816 A JP2000228816 A JP 2000228816A JP 2002038841 A JP2002038841 A JP 2002038841A
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opening
gap
closing
shutter curtain
closing means
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Application number
JP2000228816A
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English (en)
Inventor
Hideto Yamazaki
秀人 山崎
Shigeo Yamagami
重雄 山上
Satoru Kojima
悟 小島
Toshihisa Takagi
利久 高木
Kensho Iwase
憲昭 岩瀬
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Bunka Shutter Co Ltd
Original Assignee
Bunka Shutter Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮断性能や遮蔽性能の向上を図ることができ
る開閉装置を提供すること。 【解決手段】 空間を仕切る開閉体20と、この開閉体
20の周辺に配置された固定部3とを備えた開閉装置1
0においては、閉鎖状態とされた開閉体20と固定部3
との間に、開閉体20により仕切られた両側の空間同士
を連通する隙間70が形成される。この隙間70の少な
くとも一部を塞ぐために、開閉体20または固定部3の
少なくとも一方に隙間閉塞手段80を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空間を仕切る開閉
体と、この開閉体の周辺に配置された固定部とを備えた
開閉装置に係り、例えば、保冷室を形成するためのシャ
ッター装置等のように、ある程度の気密性を確保しなけ
ればならない開閉装置などに利用できる。
【0002】
【背景技術】シャッター装置は、開閉体であるシャッタ
ーカーテンを移動させて空間を仕切る開閉装置である。
そして、このシャッターカーテンの周辺には、装置構成
要素として、例えば、シャッターカーテンを収納するシ
ャッターケース、シャッターカーテンを通すために天井
に形成されたスリットの近傍に設けられるまぐさ、ある
いはガイドレール等の固定部が存在するのが一般的であ
る。
【0003】ところで、シャッターカーテンは移動する
ものであるから、装置の構造上、シャッターカーテンと
前述したシャッターケース等の固定部との間には、通
常、隙間が形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たようにシャッターカーテンと固定部との間に隙間が形
成されていると、シャッター装置の設置目的や設置場所
等によっては、次のような不都合が生じるおそれがあ
る。
【0005】例えば、シャッター装置を用いて保冷室を
形成する場合等には、シャッターカーテンによって仕切
られる両側の空間同士の間で空気の往来が無いようにし
ておくことが好ましい。つまり、シャッター装置により
気密性を確保する必要がある。しかし、シャッターカー
テンと固定部との間に隙間が形成されていると、この隙
間を通って空気が流れてしまうため、シャッター装置の
設置目的に応じた適正な気密性を確保できないおそれが
ある。
【0006】また、このような気密性の確保に関する不
都合は、装置の設置目的次第では、シャッター装置の場
合に限らず、引き戸や開き戸等のドアを有するドア装
置、ロールスクリーン装置、ブラインド装置等のその他
の開閉装置についても同様に生じ得ることである。
【0007】さらに、例えば、窓用シャッター装置等
は、外部空間に面した場所に設置されるため、シャッタ
ーカーテンと固定部であるシャッターケースの入口部分
との間に隙間が形成されていると、この隙間からシャッ
ターケース内に昆虫等の小動物が侵入し、装置の故障や
誤動作あるいは汚損の原因となるおそれがある。そし
て、このような小動物の侵入という不都合も、装置の設
置場所次第では、シャッター装置の場合に限らず、その
他の開閉装置についても同様に生じ得ることである。
【0008】従って、装置の設置目的や設置場所等に応
じ、気密性の確保、あるいは小動物の侵入防止等の観点
から、シャッター装置を含む各種の開閉装置において、
空間を仕切るという装置の持つ遮断性能や遮蔽性能の向
上を図ることが必要となる場合がある。
【0009】本発明の目的は、遮断性能や遮蔽性能の向
上を図ることができる開閉装置を提供するところにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、空間を仕切る
開閉体と、この開閉体の周辺に配置された固定部とを備
えた開閉装置において、閉鎖状態とされた開閉体と固定
部との間には、開閉体により仕切られた両側の空間同士
を連通する隙間が形成され、開閉体または固定部の少な
くとも一方には、隙間の少なくとも一部を塞ぐ隙間閉塞
手段が設けられていることを特徴とするものである。
【0011】ここで、本発明が適用される開閉装置とし
ては、主としてシャッター装置が挙げられるが、その他
に、引き戸や開き戸等のドアを有するドア装置、窓装
置、天井に沿って流れる煙の侵入を防ぐ防煙垂れ幕や防
煙垂れ壁等の防煙装置、床に沿って流れる雨水の侵入を
防ぐ防水板等の防水装置などが含まれる。従って、開閉
体には、シャッター装置を構成するシャッターカーテン
の他に、ドア装置を構成する引き戸や開き戸等のドア、
窓装置の窓建具本体などが含まれる。なお、前者のシャ
ッター装置には、ロールスクリーン装置やブラインド装
置等の広い意味でのシャッター装置が含まれるものとす
る。
【0012】そして、開閉装置がシャッター装置である
場合には、そのシャッター装置の設置目的は任意であ
り、例えば、防火や防煙等を目的とする防災用シャッタ
ー装置、日射遮蔽目的のシャッター装置、防犯目的のシ
ャッター装置、あるいは、暗室、クリーンルーム、保冷
庫、保温室等の特殊空間を形成するためのシャッター装
置等とすることができる。
【0013】また、開閉装置がシャッター装置である場
合には、その設置場所は任意であり、例えば、通常の一
般家屋、ビル、車庫、工場、倉庫、保冷庫等の各種出入
口用シャッター装置、窓用シャッター装置、建物内の通
路途中や通路とホールとの境界位置に設けられるシャッ
ター装置等のように、各種建築物に設けられるシャッタ
ー装置としてもよく、あるいは、例えば、地下街、駅の
構内、トンネル内、船舶内等の各種構造物に設けられる
シャッター装置としてもよい。
【0014】さらに、開閉装置がシャッター装置である
場合には、そのシャッター装置の構造(収納方式を含
む。)は、開閉体であるシャッターカーテンを閉鎖状態
とした際に、シャッターカーテンと固定部との間に、シ
ャッターカーテンにより仕切られた両側の空間同士を連
通する隙間が形成されるものであれば任意である。従っ
て、本発明は、次のような各種タイプのシャッター装置
に適用することができる。例えば、シャッターカーテン
がシート状部材を用いて形成され、このシャッターカー
テンが巻取軸に巻き取られ、または折り畳まれて収納部
に収納されるタイプのシャッター装置でもよい。この
際、シャッターカーテンは、装置が設置される開口部分
の面積と略同じ面積を有する一枚のシート状部材により
形成されていてもよく、あるいは縫着や接着や溶着若し
くはファスナや釦やベルクロ(いわゆるマジックテープ
(登録商標))や軟質マグネット等の接合具などにより
複数のシート状部材を接合して形成されていてもよく、
さらには、複数のシート状部材を接合せずに単に並べて
配置しただけのものとしてもよい。また、シャッターカ
ーテンが多数のスラットを連設することにより形成さ
れ、このシャッターカーテンが収納部の巻取軸に巻き取
られて収納されるタイプのシャッター装置でもよい。さ
らに、シャッターカーテンが複数のパネルを連設するこ
とにより形成され、このシャッターカーテンの個々のパ
ネルが分離されかつ重ねられて収納部に収納され、また
は個々のパネルが連結状態のまま折り畳まれて収納さ
れ、更には巻き取られて収納されるタイプのシャッター
装置でもよく、あるいは、シャッターカーテンが一枚の
パネルからなり、この一枚のパネルが送り込み収納され
るタイプのシャッター装置でもよい。また、シャッター
カーテンがリンク部材で互いに連結された複数のパイプ
部材で形成されているシャッター装置でもよく、あるい
は送り込み収納のオーバーヘッドタイプのシャッター装
置(オーバーヘッドドアとも称される。)でもよい。さ
らに、シャッターカーテンが複数の可動ルーバを並設し
て形成されたブラインド式のシャッター装置でもよい。
また、例えば、一部がスラットで形成され、残りの部分
がシート状部材で形成されたシャッターカーテン等のよ
うに、各種のシャッターカーテンを複合して形成された
シャッターカーテンを備えたタイプのシャッター装置で
もよい。
【0015】そして、以上に述べた各種のシャッターカ
ーテンの構成部品や構成部材の材質は任意であり、シー
ト状部材であれば、例えば、布製のスクリーン、あるい
は塩化ビニールやウレタン等の軟性樹脂シート、さらに
はゴムまたはゴム状物質により形成されたシート等を用
いることができ、スラット、パネル、リンク部材、パイ
プ部材、ルーバ等であれば、例えば、スチール、アルミ
ニウム、ステンレス等の金属、合成樹脂、セラミック
ス、木材、ガラス等を用いることができる。なお、シー
ト状部材は、防火や防煙等の防災目的に使用する場合に
は、例えば、シリカクロスまたはガラスクロス、あるい
はこれらに耐火被覆材としての耐火塗料や防水被覆材を
吹き付け若しくは塗布しまたは含浸させたもの等を好適
に用いることができる。さらに、シート状部材は、ワイ
ヤーメッシュ等の補強用の金属あるいは樹脂線材等と組
み合わされたものであってもよく、このような補強を行
えば、防災目的に使用する場合のみならず通常使用の場
合でもシートがより一層損傷しにくくなり、シートの耐
久性をより一層向上させることができるので有効であ
る。
【0016】また、開閉装置がドア装置である場合に
は、そのドア装置の構造は、開閉体であるドアを閉鎖状
態とした際に、ドアと固定部との間に、ドアにより仕切
られた両側の空間同士を連通する隙間が形成されるもの
であれば任意である。従って、通常の引き戸や開き戸タ
イプのドア装置に限らず、上方のレールに吊り下げられ
たハンガードアを有するドア装置などであってもよい。
そして、ドア装置の設置場所は、玄関等の出入口であっ
てもよく、室内であってもよい。
【0017】さらに、シャッターカーテンやドア等の開
閉体の開閉方向は、上下方向、左右方向、水平方向、斜
め方向、あるいはこれらを複合した方向等、任意の方向
としてよい。
【0018】また、固定部とは、開閉装置のうちの不動
部分(空間に対して動かない部分)を意味し、開閉装置
がシャッター装置である場合には、シャッターカーテン
を収納するシャッターケース、シャッターカーテンを通
すために天井等に形成されたスリットの近傍に設けられ
るまぐさ、シャッターカーテンの端部を挿入して案内す
るガイドレール等をいい、開閉装置がドア装置である場
合には、ドアを収納する戸袋、ドアの周囲に配置される
ドア枠、ドアが引き戸であれば鴨居や敷居等をいい、開
閉装置が窓装置である場合には、窓建具本体の周囲に配
置される窓枠等をいう。なお、壁や床等の構造物躯体
(建物躯体)そのものも、空間を仕切るという開閉装置
の目的や機能を達成するために必要である物について
は、開閉装置の一部とみなし、ここでいう固定部に該当
するものとする。
【0019】そして、閉鎖状態とは、開閉装置の本来の
目的や機能あるいは構成からして、開閉体がそれ以上は
移動することがないという限界位置、または開閉体をそ
れ以上移動させる必要がないという限界位置まで移動し
た状態をいう。この限界位置は、開閉体が床等の物体に
当接して停止する場合のように機械的・力学的な作用に
より開閉体の動きが規制されて定まる場合だけではな
く、ロータリエンコーダやリミットスイッチ等を用いて
開閉体の移動範囲を予め設定する場合のように機械的・
力学的な作用によらずに開閉体の動きが規制されて定ま
る場合もある。例えば、開閉装置が、シャッターカーテ
ンを巻取軸に巻き取って収納する巻取式のシャッター装
置である場合には、シャッターカーテンがそれ以上は巻
取軸から繰り出されることがないという繰り出し限界ま
で繰り出された状態(但し、通常の使用時における状態
であり、シャッターカーテンの取り付けや取り替え等の
施工時における状態は考慮しないものとする。)をい
う。従って、開閉装置が設けられている開口部分を、開
閉体が全て塞いでしまう状態(例えば、後述する図1の
ように座板21が床面1に当接した状態)が主な状態と
して挙げられるが、これに限定されるものではなく、例
えば、開口部分のうち天井寄りの部分のみを塞ぐ防煙垂
れ幕等のように、もともとシャッターカーテン等の開閉
体が開口部分の一部のみを塞ぐ構成のものである場合に
は、その予め定められた開口部分の一部のみが塞がれた
状態をいう。なお、以下において開閉体の閉鎖時という
ときも同様である。
【0020】また、「閉鎖状態とされた開閉体と固定部
との間には、開閉体により仕切られた両側の空間同士を
連通する隙間が形成され」とは、少なくとも開閉体が閉
鎖状態とされた際に開閉体と固定部との間に隙間が形成
されていればよい趣旨であり、開閉体が閉鎖状態とされ
た際のみに隙間が形成されるという意味ではない。従っ
て、開閉体が閉鎖状態以外の状態とされた際、すなわ
ち、開閉体が開放状態とされた際、あるいは閉鎖状態と
開放状態との中間的状態とされた際においても、同様な
隙間が形成されていてもよい趣旨である。そして、隙間
閉塞手段は、少なくとも開閉体が閉鎖状態とされた際に
開閉体と固定部との間に形成される隙間の少なくとも一
部を塞ぐようになっていればよく、開閉体が閉鎖状態以
外の状態とされた際に開閉体と固定部との間に形成され
る同様な隙間については、必ずしも塞ぐようになってい
る必要はない。しかし、開閉体が閉鎖状態以外の状態と
された際に開閉体と固定部との間に形成される同様な隙
間についても、塞ぐことができる隙間閉塞手段としても
よい。
【0021】なお、以下において、単に「隙間を塞ぐ」
というときは、隙間を全部塞ぐという意味だけではな
く、隙間の一部のみを塞ぐ場合も含めて隙間の少なくと
も一部を塞ぐという意味で使われることがあるものとす
る。
【0022】このような本発明においては、閉鎖状態と
された開閉体と固定部との間に形成された隙間の少なく
とも一部が、隙間閉塞手段により塞がれる。従って、隙
間閉塞手段の設置前の状態では、開閉体により仕切られ
た両側の空間同士は、隙間の存在により連通状態となっ
ているが、隙間閉塞手段の設置により、隙間の幅が狭く
なるか、あるいは隙間が無くなるので、連通状態が抑え
られることになる。
【0023】このため、開閉装置の遮断性能や遮蔽性能
の向上が図られるので、装置の設置目的や設置場所等に
応じ、気密性の向上が図られ、あるいは小動物の侵入の
防止が図られ、これらにより前記目的が達成される。
【0024】また、前述した開閉装置において、隙間閉
塞手段は、開閉体に設けられて開閉体の閉鎖時に固定部
と当接する位置に配置され、かつ、固定部と当接した際
に固定部の外形形状に倣って変形自在な構成とされてい
ることが望ましい。
【0025】このように隙間閉塞手段を、固定部と当接
した際に変形自在な構成とした場合には、開閉体の閉鎖
時において、隙間閉塞手段の固定部への密着性が高まる
ので、開閉体と固定部との間に形成された隙間を、より
一層確実に塞ぐことができるようになり、開閉装置の遮
断性能や遮蔽性能のより一層の向上が図られ、特に、気
密性を確保するうえで好適である。
【0026】さらに、上述のように隙間閉塞手段を、固
定部と当接した際に変形自在な構成とした場合におい
て、隙間閉塞手段は、可撓性を有するシート状部材を袋
状にして形成されていることが望ましい。
【0027】ここで、「可撓性を有するシート状部材」
としては、布、ゴム、塩化ビニールやウレタン等の合成
樹脂、紙などを原材料として形成されたシート状部材を
用いることができる。
【0028】このように隙間閉塞手段を、可撓性を有す
るシート状部材を袋状にして形成した場合には、固定部
と当接した際に固定部の外形形状に倣って変形自在な構
成を、容易に実現でき、開閉装置の遮断性能や遮蔽性能
の向上、特に、気密性の確保を容易に図ることが可能と
なる。
【0029】また、前述した開閉装置において、開閉体
には、第一の隙間閉塞手段が設けられ、固定部には、第
二の隙間閉塞手段が設けられ、第一の隙間閉塞手段は、
開閉体の閉鎖時に第二の隙間閉塞手段と当接する位置に
配置され、かつ、第二の隙間閉塞手段と当接した際に第
二の隙間閉塞手段の外形形状に倣って変形自在な構成と
されていてもよい。
【0030】このような第一および第二の隙間閉塞手段
を設けた構成とした場合には、第一および第二の隙間閉
塞手段の両者を合わせて隙間が塞がれるので、第一およ
び第二の隙間閉塞手段の各々の大きさを小さくするする
ことが可能となり、これに伴って設計の自由度も向上す
る。
【0031】さらに、上述のように、第一および第二の
隙間閉塞手段を設けた構成とした場合において、第一の
隙間閉塞手段は、可撓性を有するシート状部材を袋状に
して形成され、第二の隙間閉塞手段は、定形部材により
形成されていることが望ましい。
【0032】このように第一の隙間閉塞手段を、可撓性
を有するシート状部材を袋状にして形成するとともに、
第二の隙間閉塞手段を、定形部材により形成した場合に
は、袋状のシート状部材が定形部材と当接した際に定形
部材の外形形状に倣って変形するので、開閉装置の遮断
性能や遮蔽性能の向上、特に、気密性の確保を容易に図
ることが可能となる。
【0033】そして、前述したように、本発明は、シャ
ッター装置(ロールスクリーン装置やブラインド装置等
の広い意味でのシャッター装置を含む。)、引き戸や開
き戸等のドアを有するドア装置、窓装置などに適用する
ことができるが、特に、シャッター装置におけるカーテ
ン収納部に生じる隙間を塞ぐのに好適である。すなわ
ち、以上に述べた開閉装置において、開閉体が、シャッ
ターカーテンであり、隙間が、シャッターカーテンを収
納するカーテン収納部に形成されている場合に好適に適
用できる。
【0034】ここで、隙間が形成されているのは、カー
テン収納部の入口部分であってもよく、内部であっても
よく、また、カーテン収納部を覆うケース(ボックスや
カバーとも称される。)があるか否かは問わない。
【0035】また、前述した開閉装置において、開閉体
は、巻取軸に巻き取って収納されるシャッターカーテン
であり、隙間閉塞手段は、シャッターカーテンに一端縁
を回動自在に取り付けられた板状部材と、この板状部材
の他端縁をシャッターカーテンから離隔させて板状部材
をシャッターカーテンに対して平行若しくは略平行に配
置された状態から拡げる方向に付勢する付勢手段とを含
み構成され、開閉体の開放時には、シャッターカーテン
とともに巻取軸に巻き取られ、開閉体の閉鎖時には、シ
ャッターカーテンとともに巻取軸から繰り出されて付勢
手段により拡げられた状態となるようにしてもよい。
【0036】このように板状部材と付勢手段とを含み構
成された隙間閉塞手段とした場合には、簡易な構成で、
隙間を塞ぐことが可能となるうえ、シャッターカーテン
の巻き取りや繰り出し動作の円滑性が損なわれることも
ない。
【0037】さらに、前述した開閉装置において、隙間
閉塞手段は、固定部に着脱自在に取り付けられるように
してもよい。
【0038】このように着脱自在な隙間閉塞手段とした
場合には、開閉装置の本体を設置した後に、後付けで隙
間閉塞手段を取り付けることができるようになる。この
ため、開閉装置の本体を設置した後に、隙間閉塞手段の
取り付けが本当に必要か否かを判断し、その判断結果に
応じた対応を採ることができるようになる。例えば、開
閉装置が窓用シャッター装置である場合には、窓用シャ
ッター装置の本体を設置した後に、昆虫等の小動物が実
際にカーテン収納部に侵入してくるか否かを確認し、も
し実際に侵入してくるようであれば、隙間閉塞手段を取
り付け、一方、実際には侵入してこないようであれば、
隙間閉塞手段の取り付けを省略するという選択も可能と
なる。また、気密性の確保という観点からも、隙間閉塞
手段を取り付けてまでも気密性を確保する必要があるか
否かを判断し、その判断結果に応じた対応を採ることが
できるようになる。
【0039】そして、前述した開閉装置において、隙間
閉塞手段には、締結具を通す長穴が形成され、隙間閉塞
手段は、長穴を通された締結具により固定部に取り付け
られ、隙間閉塞手段と開閉体との間の間隔は、長穴内で
の締結具を通す位置を変化させることにより調整自在と
されていることが望ましい。
【0040】このように隙間閉塞手段に長穴を形成して
隙間閉塞手段と開閉体との間の間隔を調整自在とした場
合には、必要な遮断性能や遮蔽性能を確保しつつ、隙間
閉塞手段と開閉体との相対移動に伴う隙間閉塞手段の振
動等の悪影響を最小限に抑える配置が可能となる。
【0041】また、上述のように着脱自在な隙間閉塞手
段とした場合において、隙間閉塞手段は、軟質樹脂部材
により形成されていることが望ましい。
【0042】このように隙間閉塞手段を軟質樹脂部材に
より形成した場合には、隙間閉塞手段と開閉体との接触
による開閉体の損傷を抑えることができるようになり、
また、隙間閉塞手段と開閉体との相対移動に伴う隙間閉
塞手段の振動音の発生を抑えることができるようにな
る。
【0043】さらに、前述した開閉装置において、開閉
体は、複数のルーバを並設して形成されたブラインド式
のシャッターカーテンであり、複数のルーバのうち最も
シャッターカーテンを収納するカーテン収納部寄りの位
置に配置された端部ルーバには、隙間閉塞手段が設けら
れているようにしてもよい。
【0044】このように端部ルーバに隙間閉塞手段を設
けた場合には、シャッターカーテンを閉鎖状態とした際
に、端部ルーバに設けられた隙間閉塞手段により、カー
テン収納部に形成された隙間が塞がれ、開閉装置の遮断
性能や遮蔽性能の向上が図られるようになる。
【0045】そして、上述のように、端部ルーバに隙間
閉塞手段を設けた場合において、端部ルーバは、複数の
ルーバのうちの端部ルーバ以外のルーバと同一若しくは
略同一形状を有し、かつ、同一若しくは略同一の動きを
する本体を備え、隙間閉塞手段は、本体から垂直若しく
は略垂直に立ち上がる状態で設けられていることが望ま
しい。
【0046】このように端部ルーバを、本体とこの本体
から垂直若しくは略垂直に立ち上がる隙間閉塞手段とを
備えた構成とした場合には、端部ルーバが、他のルーバ
と同様な動きをすれば、隙間が塞がれるようになるの
で、特に複雑な機構を設けたり、端部ルーバに複雑な動
きをさせることなく、隙間を塞ぐことが可能となる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下に本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0048】[第一実施形態]図1には、本発明の第一
実施形態の開閉装置であるシャッター装置10の全体構
成が示されている。また、図2は、図1のA−A線断面
図である。シャッター装置10は、例えば保冷室等の特
殊な空間を形成するために設けられる装置である。
【0049】図1において、シャッター装置10は、上
下動して空間を仕切る開閉体であるシャッターカーテン
20と、このシャッターカーテン20を巻き取って収納
する巻取軸30と、シャッターカーテン20の図1中に
おける左右両側端縁部分が挿入されてシャッターカーテ
ン20の上下動を案内する左右の案内手段であるガイド
レール40,41と、シャッターカーテン20の上下動
および停止を行うためのモータおよびブレーキ等からな
る開閉機50とを備えている。
【0050】シャッターカーテン20の下端部には、金
属製の座板21が設けられ、シャッターカーテン20を
全閉にした状態(閉鎖状態)では、この座板21が床面
1に当接するようになっている。そして、開閉機50に
より巻取軸30を回転駆動させると、シャッターカーテ
ン20は、座板21が天井2の位置に来るまで巻取軸3
0に巻き取られて収納され、この状態で全開状態(開放
状態)となるようになっている。また、シャッターカー
テン20の全開時に、座板21が収まる天井2のスリッ
ト部分の周囲には、まぐさ3が設けられている。
【0051】シャッターカーテン20は、可撓性部材で
あるシート状部材により形成されている。シート状部材
としては、例えば、布製のスクリーン、あるいは塩化ビ
ニールやウレタン等の軟性樹脂シート、さらにはゴムま
たはゴム状物質により形成されたシート等を用いること
ができる。なお、シャッターカーテン20は、シャッタ
ー装置10が設置される建物内の開口面積と略同じ面積
を有する大きな一枚の連続するシート状部材により形成
されていてもよく、あるいは複数枚のシート部材を縫着
や接着や溶着等で一体化して形成されていてもよく、さ
らには、連結または補強用の中桟により連結されて形成
されていてもよい。
【0052】図2において、巻取軸30が配置されてい
る天井2の上側空間は、シャッターカーテン20を収納
するカーテン収納部60となっている。このカーテン収
納部60の入口部分、すなわち、固定部であるまぐさ3
と、閉鎖状態とされたシャッターカーテン20との間に
は、幅寸法Hの隙間70が形成されている。従って、シ
ャッターカーテン20により仕切られた図2中の左側空
間4と右側空間5とは、隙間70が存在することによ
り、カーテン収納部60を介して互いに連通された状態
となっている。なお、図1および図2では、カーテン収
納部60を囲うシャッターケースが記載されていない
が、巻取軸30およびこれに巻き取られたシャッターカ
ーテン20を覆う状態でシャッターケースを設けてもよ
い。
【0053】図1および図2において、シャッターカー
テン20のカーテン収納部60寄りの位置には、隙間7
0を塞ぐための隙間閉塞手段80が設けられている。こ
の隙間閉塞手段80は、可撓性を有するシート状部材に
より形成されている。シート状部材としては、シャッタ
ーカーテン20と同じ材質のものでもよく、異なる材質
のものでもよい。
【0054】隙間閉塞手段80は、シャッターカーテン
20の幅方向(図1中の左右方向)については、シャッ
ターカーテン20の内法寸法(全幅のうちガイドレール
40,41に呑み込まれる部分を除いた部分の幅寸法)
と略同じ寸法を有している(図1参照)。一方、シャッ
ターカーテン20の移動方向(図1中の上下方向)につ
いては、弛ませた状態で上下端81,82が縫着や接着
や溶着等によりシャッターカーテン20に取り付けら
れ、袋状に形成されている(図2参照)。
【0055】このような第一実施形態においては、以下
のようにして隙間閉塞手段80により隙間70が塞がれ
る。
【0056】先ず、シャッターカーテン20の開放状態
では、シャッターカーテン20は、巻取軸30に巻き取
られ、カーテン収納部60に収納される。この際、隙間
閉塞手段80は、可撓性を有しているので、折り畳まれ
る状態でシャッターカーテン20とともに巻取軸30に
巻き取られる。
【0057】次に、シャッターカーテン20の閉鎖状態
(図2の状態)では、シャッターカーテン20は、巻取
軸30から繰り出され、下端部の座板21が床面1に当
接する状態となる。この際、隙間閉塞手段80は、まぐ
さ3の配置位置(固定位置)に対応する位置まで移動さ
せられて配置され、まぐさ3に当接する。そして、隙間
閉塞手段80は、可撓性を有するシート状部材で形成さ
れ、かつ、袋状に形成されているので、まぐさ3に当接
すると、まぐさ3の外形形状に倣って変形し、まぐさ3
に密着するようになる。これにより隙間70が塞がれ、
シャッターカーテン20により仕切られた図2中の左側
空間4と右側空間5とは遮断されて気密性が確保され
る。
【0058】このような第一実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。すなわち、シャッターカーテン20に
は隙間閉塞手段80が設けられているので、シャッター
カーテン20の閉鎖時に、隙間閉塞手段80により隙間
70を塞ぐことができる。このため、シャッター装置1
0の遮断性能や遮蔽性能の向上を図ることができ、気密
性の向上を図ることができる。
【0059】また、隙間閉塞手段80は、可撓性を有す
るシート状部材を袋状にして形成されているので、シャ
ッターカーテン20の閉鎖時に、まぐさ3と当接した際
には、まぐさ3の外形形状に倣って変形する。このた
め、隙間閉塞手段80のまぐさ3への密着性を高めるこ
とができるので、隙間70をより一層確実に塞ぐことが
でき、気密性をより一層確保することができる。
【0060】[第二実施形態]図3には、本発明の第二
実施形態の開閉装置であるシャッター装置200の縦断
面が示されている。シャッター装置200は、前記第一
実施形態のシャッター装置10と同様に、例えば保冷室
等の特殊な空間を形成するために設けられる装置であ
る。
【0061】図3において、シャッター装置200は、
上下動して空間を仕切る開閉体であるシャッターカーテ
ン220と、このシャッターカーテン220を巻き取っ
て収納する巻取軸230と、シャッターカーテン220
の端縁部分が挿入されてシャッターカーテン220の上
下動を案内する案内手段であるガイドレール240と、
シャッターカーテン220の上下動および停止を行うた
めのモータおよびブレーキ等からなる開閉機250と、
この開閉機250により駆動されてその回転を図示され
ない歯車等により巻取軸230に伝える駆動ドラム23
5とを備えている。
【0062】シャッターカーテン220の下端部には、
金属製の座板221が設けられ、シャッターカーテン2
20を全閉にした状態(閉鎖状態)では、この座板22
1が床面201に当接するようになっている。そして、
開閉機250により駆動ドラム235および巻取軸23
0を回転駆動させると、シャッターカーテン220は、
座板221が天井202の位置に来るまで巻取軸230
に巻き取られて収納され、この状態で全開状態(開放状
態)となるようになっている。また、シャッターカーテ
ン220の全開時に、座板221が収まる天井202の
スリット部分の周囲には、まぐさ203が設けられてい
る。
【0063】シャッターカーテン220は、前記第一実
施形態のシャッターカーテン20と同様に、可撓性部材
であるシート状部材により形成されている。
【0064】また、巻取軸230およびこれに巻き取ら
れたシャッターカーテン220、並びに駆動ドラム23
5を覆うようにしてシャッターケース260が設けられ
ている。そして、このシャッターケース260の内部で
あって天井202の上側空間は、シャッターカーテン2
20を収納するカーテン収納部261となっている。こ
のカーテン収納部261の内部において、固定部である
シャッターケース260と、閉鎖状態とされたシャッタ
ーカーテン220との間には、隙間270が形成されて
いる。従って、シャッターカーテン220により仕切ら
れた図3中の左側空間204と右側空間205とは、隙
間270が存在することにより、カーテン収納部261
を介して互いに連通された状態となっている。
【0065】シャッターカーテン220のカーテン収納
部261寄りの位置には、隙間270を塞ぐための第一
の隙間閉塞手段280が設けられている。この隙間閉塞
手段280は、可撓性を有するシート状部材により形成
されている。シート状部材としては、シャッターカーテ
ン220と同じ材質のものでもよく、異なる材質のもの
でもよい。
【0066】第一の隙間閉塞手段280は、前記第一実
施形態の隙間閉塞手段80と略同じ構成であり、シャッ
ターカーテン220の幅方向(図3の紙面直交方向)に
ついては、シャッターカーテン220の内法寸法と略同
じ寸法を有している。一方、シャッターカーテン220
の移動方向については、弛ませた状態で上下端281,
282が縫着や接着や溶着等によりシャッターカーテン
220に取り付けられ、袋状に形成されている。
【0067】また、固定部であるシャッターケース26
0の内側面には、定形部材により形成された第二の隙間
閉塞手段290がビス291等により取り付けられてい
る。定形部材としては、金属板を折り曲げたもの、アル
ミ合金等による押出成形品、樹脂成形品等を用いること
ができる。
【0068】第二の隙間閉塞手段290は、シャッター
カーテン220の幅方向(図3の紙面直交方向)につい
ては、第一の隙間閉塞手段280と略同じ寸法、すなわ
ちシャッターカーテン220の内法寸法と略同じ寸法を
有している。なお、第二の隙間閉塞手段290は、第一
の隙間閉塞手段280と略同じか、あるいはそれ以上の
寸法を確保できればよいので、例えば、シャッターケー
ス260と同じ幅としてもよい。
【0069】このような第二実施形態においては、以下
のようにして第一および第二の隙間閉塞手段280,2
90により隙間270が塞がれる。
【0070】先ず、シャッターカーテン220の開放状
態では、シャッターカーテン220は、巻取軸230に
巻き取られ、カーテン収納部261に収納される。この
際、第一の隙間閉塞手段280は、可撓性を有している
ので、折り畳まれる状態でシャッターカーテン220と
ともに巻取軸230に巻き取られる。
【0071】次に、シャッターカーテン220の閉鎖状
態(図3の状態)では、シャッターカーテン220は、
巻取軸230から繰り出され、下端部の座板221が床
面201に当接する状態となる。この際、第一の隙間閉
塞手段280は、第二の隙間閉塞手段290の配置位置
(固定位置)に対応する位置まで移動させられて配置さ
れ、第二の隙間閉塞手段290に当接する。そして、第
一の隙間閉塞手段280は、可撓性を有するシート状部
材で形成され、かつ、袋状に形成されているので、第二
の隙間閉塞手段290に当接すると、第二の隙間閉塞手
段290の外形形状に倣って変形し、第二の隙間閉塞手
段290に密着するようになる。これにより隙間270
が塞がれ、シャッターカーテン220により仕切られた
図3中の左側空間204と右側空間205とは遮断され
て気密性が確保される。
【0072】このような第二実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。すなわち、シャッター装置200は、
第一および第二の隙間閉塞手段280,290を備えて
いるので、シャッターカーテン220の閉鎖時に、第一
および第二の隙間閉塞手段280,290により隙間2
70を塞ぐことができる。このため、シャッター装置2
00の遮断性能や遮蔽性能の向上を図ることができ、気
密性の向上を図ることができる。
【0073】また、第一の隙間閉塞手段280は、可撓
性を有するシート状部材を袋状にして形成されているの
で、シャッターカーテン220の閉鎖時に、第二の隙間
閉塞手段290と当接した際には、第二の隙間閉塞手段
290の外形形状に倣って変形する。このため、第一の
隙間閉塞手段280の第二の隙間閉塞手段290への密
着性を高めることができるので、隙間270をより一層
確実に塞ぐことができ、気密性をより一層確保すること
ができる。
【0074】さらに、第一の隙間閉塞手段280と第二
の隙間閉塞手段290とを二つ組み合わせて隙間270
を塞ぐので、前記第一実施形態のようなカーテン収納部
60の入口部分、すなわち、まぐさ3の部分に形成され
た隙間70のみならず、様々な部分に形成された隙間を
塞ぐことができ、設計の自由度を向上させることができ
る。
【0075】[第三実施形態]図4には、本発明の第三
実施形態の開閉装置である窓用シャッター装置300の
全体構成が示されている。また、図5は、図4のB−B
線断面図であり、図6は、窓用シャッター装置300の
要部の拡大断面図である。窓用シャッター装置300
は、窓枠301や図5中の二点鎖線で示された窓建具本
体302等からなる窓303の外側に設けられ、外部空
間に面して配置されている。
【0076】図4において、窓用シャッター装置300
は、上下動して空間を仕切る開閉体であるシャッターカ
ーテン320と、このシャッターカーテン320を巻き
取って収納する巻取軸330と、シャッターカーテン3
20の図4中における左右両側端縁部分が挿入されてシ
ャッターカーテン320の上下動を案内する左右の案内
手段であるガイドレール340,341と、巻取軸33
0およびこれに巻き取られたシャッターカーテン320
を覆うシャッターケース360とを備えている。
【0077】シャッターカーテン320の下端部には、
金属製の座板321が設けられ、シャッターカーテン3
20を全閉にした状態(閉鎖状態)では、この座板32
1が下枠345に当接するようになっている。そして、
図示されない開閉機により巻取軸330を回転駆動させ
ると、シャッターカーテン320は、座板321がシャ
ッターケース360の下面部361の位置に来るまで巻
取軸330に巻き取られて収納され、この状態で全開状
態(開放状態)となるようになっている。
【0078】図5において、窓303が設けられた外壁
304とシャッターケース360とにより囲まれる空間
は、シャッターカーテン320を収納するカーテン収納
部362となっている。このカーテン収納部362の入
口部分、すなわち、固定部であるシャッターケース36
0の下面部361の端縁に形成された鉤状部361A
と、閉鎖状態とされたシャッターカーテン320との間
には、隙間370が形成されている。
【0079】図5および図6において、シャッターカー
テン320は、複数の金属製スラット321を連設して
形成されている。これらのスラット321のうち、シャ
ッターカーテン320のカーテン収納部362寄りの位
置に配置されたスラット321Aには、隙間370を塞
ぐための隙間閉塞手段380が設けられている。
【0080】隙間閉塞手段380は、シャッターカーテ
ン320を構成するスラット321Aに蝶番等を用いて
一端縁を回動自在に取り付けられた板状部材381と、
この板状部材381の他端縁をスラット321Aから離
隔させて板状部材381をスラット321Aに対して平
行若しくは略平行に配置された状態から拡げる方向(図
5中の矢印Kの方向)に付勢する図示されない付勢手段
とを含み構成されている。板状部材381としては、金
属板、合成樹脂板、厚紙、木板等を用いることができ、
付勢手段としては、板ばねやコイルばね等を用いること
ができる。
【0081】また、板状部材381は、スラット321
Aの略全長に渡って配置され、スラット321Aの内法
寸法と略同じ寸法を有している(図4参照)。
【0082】このような第三実施形態においては、以下
のようにして隙間閉塞手段380により隙間370が塞
がれる。
【0083】先ず、シャッターカーテン320の開放状
態では、シャッターカーテン320は、巻取軸330に
巻き取られ、カーテン収納部362に収納される。この
際、板状部材381は、スラット321Aに対して平行
若しくは略平行状態となり、シャッターカーテン320
とともに巻取軸330に巻き取られる。なお、この状態
においても、付勢手段による付勢は常時行われている
が、シャッターカーテン320が巻取軸330に巻き取
られる力(板状部材381をスラット321Aに押し付
ける力)に比べ、付勢手段の付勢力(板状部材381を
スラット321Aから離隔させる力)が弱いので、板状
部材381は、拡がらない状態に抑えられている。
【0084】次に、シャッターカーテン320が巻取軸
330に巻き取られて収納された状態から、巻取軸33
0を回転させてシャッターカーテン320を除々に繰り
出していくと、図6の状態となった時点で、板状部材3
81をスラット321Aに押し付ける力が無くなるの
で、板状部材381は、付勢手段の付勢力で拡がり始め
る。
【0085】そして、シャッターカーテン320の閉鎖
状態(図5の状態)では、シャッターカーテン320
は、巻取軸330から繰り出され、下端部の座板321
が下枠345に当接する状態となる。この際、隙間閉塞
手段380は、シャッターケース360の下面部361
の端縁に形成された鉤状部361Aの配置位置(固定位
置)に対応する位置まで移動させられて配置され、板状
部材381は、付勢手段の付勢力で最大限に拡げられて
スラット321Aに対して垂直若しくは略垂直状態とな
る。そして、板状部材381の回動中心とは反対側の端
縁は、シャッターケース360の鉤状部361Aに当接
するか、あるいは、当接はしなくてもそれに近い状態ま
で接近した状態となり、これにより隙間370が塞がれ
る。
【0086】このような第三実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。すなわち、シャッターカーテン320
には隙間閉塞手段380が設けられているので、シャッ
ターカーテン320の閉鎖時に、隙間閉塞手段380に
より隙間370を塞ぐことができる。このため、窓用シ
ャッター装置300の遮断性能や遮蔽性能の向上を図る
ことができる。従って、昆虫等の小動物のカーテン収納
部362への侵入を防ぐことができ、装置の故障や誤動
作あるいは汚損の原因を未然に除去することができる。
【0087】また、隙間閉塞手段380は、板状部材3
81と付勢手段とを用いた簡易な構成で実現することが
できるうえ、このような構成とすることにより、シャッ
ターカーテン320の巻き取りや繰り出し動作の円滑性
が損なわれることもない。
【0088】[第四実施形態]図7には、本発明の第四
実施形態の開閉装置である窓用シャッター装置400の
縦断面が示されている。また、図8は、窓用シャッター
装置400の要部の拡大斜視図である。窓用シャッター
装置400は、前記第三実施形態の窓用シャッター装置
300と同様に、窓の外側に設けられ、外部空間に面し
て配置されている。
【0089】図7において、窓用シャッター装置400
は、上下動して空間を仕切る開閉体である図中一点鎖線
で示されたシャッターカーテン420と、このシャッタ
ーカーテン420を巻き取って収納する巻取軸430
と、この巻取軸430およびこれに巻き取られたシャッ
ターカーテン420を覆うシャッターケース460とを
備えている。
【0090】シャッターカーテン420は、図示は省略
されているが、前記第三実施形態のシャッターカーテン
320と同様に、複数の金属製スラットを連設して形成
されている。
【0091】シャッターカーテン420の下端部には、
金属製の座板421が設けられ、シャッターカーテン4
20を全閉にした状態(閉鎖状態)では、この座板42
1が下枠445に当接するようになっている。そして、
図示されない開閉機により巻取軸430を回転駆動させ
ると、シャッターカーテン420は、座板421が図中
二点鎖線の如くシャッターケース460の下面部461
の位置に来るまで巻取軸430に巻き取られて収納さ
れ、この状態で全開状態(開放状態)となるようになっ
ている。
【0092】図示されない窓が設けられた外壁404と
シャッターケース460とにより囲まれる空間は、シャ
ッターカーテン420を収納するカーテン収納部462
となっている。このカーテン収納部462の入口部分、
すなわち、固定部であるシャッターケース460の下面
部461の端縁に形成された鉤状部461Aと、閉鎖状
態とされたシャッターカーテン420との間には、隙間
470が形成されている。
【0093】シャッターケース460の下面部461の
下側の面には、隙間470を塞ぐための隙間閉塞手段4
80が、締結具であるビス481により着脱自在に取り
付けられている。この隙間閉塞手段480は、軟質樹脂
部材により形成され、紙面直交方向については、シャッ
ターカーテン420の内法寸法と略同じ寸法を有してい
る。
【0094】図8には、隙間閉塞手段480の拡大斜視
図が示されている。隙間閉塞手段480は、シャッター
ケース460の下面部461の下側の面に取り付けられ
る取付部482と、この取付部482に対して略直角を
なす中間部483と、この中間部483に対して略直角
をなしかつシャッターカーテン420に向かって延びる
ように配置される先端部484とを備えて構成されてい
る。
【0095】取付部482には、ビス481を通すため
の長穴485が形成されている。この長穴485は、隙
間閉塞手段480の長手方向に直交する方向に長くなっ
ており、長穴485内でのビス481を通す位置を変化
させることにより、隙間閉塞手段480の取付位置を図
7中のM方向に適宜ずらし、先端部484とシャッター
カーテン420との間の間隔を自在に調整することがで
きるようになっている。
【0096】このような第四実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。すなわち、窓用シャッター装置400
は、隙間閉塞手段480を備えているので、シャッター
カーテン420の閉鎖時に、隙間閉塞手段480により
隙間470を塞ぐことができる。このため、窓用シャッ
ター装置400の遮断性能や遮蔽性能の向上を図ること
ができる。従って、昆虫等の小動物のカーテン収納部4
62への侵入を防ぐことができ、装置の故障や誤動作あ
るいは汚損の原因を未然に除去することができる。
【0097】また、隙間閉塞手段480は、着脱自在な
構成なので、窓用シャッター装置400の本体を設置し
た後に、後付けで隙間閉塞手段480を取り付けること
ができる。このため、窓用シャッター装置400の本体
を設置した後に、隙間閉塞手段480の取り付けが本当
に必要か否かを判断し、その判断結果に応じた対応を採
ることができる。例えば、窓用シャッター装置400の
本体を設置した後に、昆虫等の小動物が実際にカーテン
収納部462に侵入してくるか否かを確認し、もし実際
に侵入してくるようであれば、隙間閉塞手段480を取
り付け、一方、実際には侵入してこないようであれば、
隙間閉塞手段480の取り付けを省略するという選択も
できる。
【0098】さらに、隙間閉塞手段480には、長穴4
85が形成されているので、隙間閉塞手段480の取付
位置を図7中のM方向に適宜ずらし、先端部484とシ
ャッターカーテン420との間の間隔を自在に調整する
ことができる。このため、必要な遮断性能や遮蔽性能を
確保しつつ、隙間閉塞手段480とシャッターカーテン
420との相対移動に伴う隙間閉塞手段480の振動等
の悪影響を最小限に抑える配置を採ることができる。
【0099】そして、隙間閉塞手段480は、軟質樹脂
部材により形成されているので、隙間閉塞手段480と
シャッターカーテン420との接触によるシャッターカ
ーテン420の損傷を抑えることができ、また、隙間閉
塞手段480とシャッターカーテン420との相対移動
に伴う隙間閉塞手段480の振動音の発生を抑えること
ができる。
【0100】[第五実施形態]図9には、本発明の第五
実施形態の開閉装置であるブラインド装置500の全体
構成が示されている。また、図10は、図9のC−C線
断面図であり、図11は、ブラインド式のシャッターカ
ーテン520の収納状態を示す縦断面図である。ブライ
ンド装置500は、窓枠501や図示されない窓建具本
体等からなる窓502の外側に設けられ、外部空間に面
して配置されている。
【0101】図9において、ブラインド装置500は、
上下動して空間を仕切る開閉体であるシャッターカーテ
ン520と、このシャッターカーテン520の図9中に
おける左右両側端縁に設けられた図示されない係止部が
挿入されてシャッターカーテン520の上下動を案内す
る左右の案内手段であるガイドレール540,541
と、シャッターカーテン520を収納するシャッターケ
ース560とを備えている。
【0102】シャッターカーテン520は、複数のルー
バ521,522を並設して形成されたブラインド式の
シャッターカーテンである。各ルーバ521,522
は、図示されない駆動機構を操作することにより、各ル
ーバ521,522同士の間隔および各ルーバ521,
522の傾斜角度を自在に調整できるようになってい
る。このような駆動機構としては、公知のものを採用す
ることができる(特開平8−260843号公報、特開
平9−112158号公報等参照)。各ルーバ521,
522の材質は、金属、合成樹脂、木材、セラミクス、
ガラス等、任意である。
【0103】図10および図11において、窓502が
設けられた外壁503とシャッターケース560とによ
り囲まれる空間は、シャッターカーテン520を収納す
るカーテン収納部561となっている。このカーテン収
納部561の入口部分、すなわち、固定部であるシャッ
ターケース560の下部に形成された鉤状部560A
と、閉鎖状態とされたシャッターカーテン520との間
には、隙間570が形成されている。
【0104】複数のルーバ521,522のうち、最上
部(最もカーテン収納部561寄りの位置)に配置され
た端部ルーバ522は、他の多数のルーバ521と異な
る特殊な構造を備えている。すなわち、端部ルーバ52
2は、本体522Aと、隙間570を塞ぐために本体5
22Aに設けられた隙間閉塞手段522Bとを備えて構
成されている。本体522Aは、他の多数のルーバ52
1と同一若しくは略同一形状を有し、かつ、同一若しく
は略同一の動きをする部分である。隙間閉塞手段522
Bは、本体522Aから垂直若しくは略垂直に立ち上が
る状態で設けらた部分であり、端部ルーバ522の略全
長に渡って設けられている。
【0105】このような第五実施形態においては、以下
のようにして隙間閉塞手段522Bにより隙間570が
塞がれる。
【0106】先ず、シャッターカーテン520の開放状
態(図11の状態)では、シャッターカーテン520
は、カーテン収納部561に収納される。この際、各ル
ーバ521は略水平状態となり、各ルーバ521同士の
間隔は、狭められた状態となる。また、端部ルーバ52
2については、本体522Aは、他のルーバ521と同
様に、略水平状態となり、端部ルーバ522に隣接配置
されたルーバ(上から二番目のルーバ)521と本体5
22Aとの間隔は、他のルーバ521同士の間隔と同じ
となる。一方、隙間閉塞手段522Bは、略垂直状態と
なる。
【0107】次に、シャッターカーテン520の閉鎖状
態(図10の状態)では、シャッターカーテン520
は、カーテン収納部561から下方に降ろされる。この
際、各ルーバ521、および端部ルーバ522の本体5
22Aは、図11に示された略水平状態を保ちながら、
互いの間隔を拡げられていき、これによりシャッターカ
ーテン520が全体として拡げられて伸びた状態とな
る。その後、各ルーバ521、および端部ルーバ522
の本体522Aの傾斜角度を、略水平状態から略垂直状
態に同時に約90度回転させて変化させ、空間を完全に
仕切る状態とする。この状態では、図10に示すよう
に、隙間閉塞手段522Bは、略水平状態となり、シャ
ッターケース560の鉤状部560Aに当接するか、あ
るいは、当接はしなくてもそれに近い状態まで接近した
状態となり、これにより隙間570が塞がれる。
【0108】なお、以上の説明では、図11の収納状態
から、図10の閉鎖状態に移るまでの過程が、各ルーバ
521,522同士の間隔を拡げる段階と、各ルーバ5
21,522の傾斜角度を変化させる段階とに分けて説
明されていたが、これらの段階は、並行して同時に行っ
てもよい。つまり、間隔を拡げつつ、同時に傾斜角度を
変化させていってもよい。
【0109】このような第五実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。すなわち、ブラインド装置500は、
隙間閉塞手段522Bを備えているので、シャッターカ
ーテン520の閉鎖時に、隙間閉塞手段522Bにより
隙間570を塞ぐことができる。このため、ブラインド
装置500の遮断性能や遮蔽性能の向上を図ることがで
きる。従って、昆虫等の小動物のカーテン収納部561
への侵入を防ぐことができ、装置の故障や誤動作あるい
は汚損の原因を未然に除去することができる。
【0110】また、隙間閉塞手段522Bを、端部ルー
バ522の本体522Aから垂直若しくは略垂直に立ち
上がる状態で設けたので、端部ルーバ522に、他のル
ーバ521と同様な動きをさせることにより、隙間57
0を塞ぐことができる。このため、特に複雑な機構を設
けたり、端部ルーバ522に複雑な動きをさせることな
く、隙間570を塞ぐことができる。
【0111】[変形の形態]なお、本発明は前記実施形
態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成でき
る範囲内での変形等は本発明に含まれるものである。
【0112】すなわち、前記第二実施形態では、第二の
隙間閉塞手段290は、固定部であるシャッターケース
260に取り付けられていたが(図3参照)、天井や床
や壁等の他の固定部に取り付けてもよい。
【0113】また、前記第一実施形態の隙間閉塞手段8
0、前記第二実施形態の第一の隙間閉塞手段280は、
いずれも開閉体であるシャッターカーテン20,220
とは別体の部材を、縫着や接着や溶着等によりシャッタ
ーカーテン20,220に取り付けることにより形成さ
れていたが、本発明の隙間閉塞手段は、例えば、前記第
五実施形態の隙間閉塞手段522Bのように、開閉体と
一体的に形成されたものとしてもよい。隙間閉塞手段を
開閉体と一体的に形成する他の例としては、シート状部
材の所定箇所を断面略Ω状に弛ませ、そのΩの首部を縫
着や接着や溶着等により接合する場合等が挙げられる。
なお、隙間閉塞手段を開閉体とは別体の部材により形成
する場合には、別体の部材の開閉体への取り付けは、縫
着や接着や溶着のみならず、ビス、ボルト・ナット、リ
ベット、溶接、ファスナ、ベルクロ(いわゆるマジック
テープ(登録商標))、マグネット、釘打ち、凹凸嵌
合、フック係合等により行ってもよく、部材の材質に応
じて適宜選択すればよい。また、隙間閉塞手段に特殊な
動きをさせる場合等には、例えば、前記第三実施形態の
隙間閉塞手段380を構成する板状部材381のよう
に、蝶番等により取り付けてもよい。
【0114】さらに、隙間閉塞手段を固定部の側に設け
る場合には、前記第二実施形態の第二の隙間閉塞手段2
90のように、固定部であるシャッターケース260と
は別体の部材をビス291等によりシャッターケース2
60に取り付けてもよく、あるいは、隙間閉塞手段を固
定部と一体的に形成してもよい。なお、隙間閉塞手段を
固定部とは別体の部材により形成する場合には、別体の
部材の固定部への取り付けは、ビス291による取り付
けのみならず、ボルト・ナット、リベット、溶接、縫
着、接着、溶着、ファスナ、ベルクロ(いわゆるマジッ
クテープ(登録商標))、マグネット、釘打ち、凹凸嵌
合、フック係合等により行ってもよく、部材の材質に応
じて適宜選択すればよい。
【0115】そして、隙間閉塞手段を開閉体および固定
部の両方の側に設ける場合には、各側に設ける隙間閉塞
手段の材質は、前記第二実施形態の第一の隙間閉塞手段
280と第二の隙間閉塞手段290との関係のように異
なる材質としてもよく、あるいは、同じ材質としてもよ
い。
【0116】また、前記第三実施形態では、隙間閉塞手
段380を構成する板状部材381は、平板状のもので
あったが、これに限定されるものではなく、例えば、湾
曲した形状のものであってもよく、要するに、シャッタ
ーカーテン320とともに巻取軸330に巻き取ること
ができる形状であればよい。
【0117】さらに、前記第一、第二実施形態のシャッ
ターカーテン20,220の上下動および停止は、開閉
機50,250により電動で行われるようになっていた
が、本発明の開閉体の移動は、手動や自重降下により行
われてもよい。
【0118】そして、前記第一実施形態では、隙間閉塞
手段80は、図1に示す如く、シャッターカーテン20
の内法寸法と略同じ寸法を有していたが、ガイドレール
40,41に当たらない場合あるいはシャッターカーテ
ン20の取り付け時や取り外し時に支障がない場合に
は、シャッターカーテン20の全幅寸法(ガイドレール
40,41に呑み込まれる部分を含めた寸法)と同じか
若しくは略同じ寸法にしてもよい。前記第二実施形態の
第一の隙間閉塞手段280、前記第三実施形態の板状部
材381も同様である。
【0119】また、前記第一実施形態の隙間閉塞手段8
0、前記第二実施形態の第一および第二の隙間閉塞手段
280,290、前記第三実施形態の板状部材381、
前記第四実施形態の隙間閉塞手段480、前記第五実施
形態の隙間閉塞手段522Bは、いずれもシャッターカ
ーテン20,220,320,420,520の幅方向
(例えば、図1中の左右方向)につき、一体的に連続形
成されたものとされていたが、本発明の隙間閉塞手段
は、開閉体の幅方向につき、分割された状態のものを複
数並べて連続的または断続的(好ましくは連続的)に配
置するようにしてもよい。
【0120】また、前記第二実施形態では、第二の隙間
閉塞手段290は、図3に示す如く、ビス291により
シャッターケース260の内側面の所定箇所に固定され
ていたが、第二の隙間閉塞手段290の取付位置を自在
に変更できる構成とし、第一の隙間閉塞手段280との
接触具合を自在に調整可能にしておいてもよい。
【0121】さらに、前記第三実施形態では、隙間閉塞
手段380は、図5に示す如く、板状部材381と図示
されない付勢手段とを含み構成されていたが、同様な機
能を達成できる構成例として、ゴムや軟質樹脂等の弾性
部材を用いて形成された隙間閉塞手段等も挙げることが
できる。また、形状記憶合金を用いて温度調整を行うこ
とにより、同様の機能を実現してもよい。要するに、前
記第三実施形態の隙間閉塞手段380と同様な機能を達
成するには、シャッターカーテンとともに巻取軸に巻き
取られた際には、屈倒するか、折り畳まれるか、あるい
は縮む等して、シャッターカーテンの巻径をなるべく増
大させないように変形し、一方、シャッターカーテンと
ともに巻取軸から繰り出された際には、拡がって隙間を
塞ぐことができる部材、すなわちこのような二つの姿勢
を取り得る部材を用いればよい。
【0122】そして、前記第四実施形態では、隙間閉塞
手段480に長穴485を形成することにより、先端部
484とシャッターカーテン420との間の間隔を自在
に調整することができるようになっていたが、同様な間
隔調整機能は、長穴をシャッターケース等の固定部の側
に形成するようにしても実現することができる。また、
長穴の形成に限らず、例えば、固定部に対して隙間閉塞
手段がスライド自在になるような嵌合部や係合部等を形
成したり、あるいは長穴ではなく、通常の大きさの穴を
複数個並べて形成しておき、それらの穴の中から適宜な
穴を選択できるようにしても同様な間隔調整機能を実現
することができる。
【0123】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、開
閉体または固定部の少なくとも一方には、隙間の少なく
とも一部を塞ぐ隙間閉塞手段を設けたので、開閉装置の
遮断性能や遮蔽性能の向上を図ることができ、装置の設
置目的や設置場所等に応じ、例えば、気密性の確保、あ
るいは小動物の侵入防止等を図ることができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の開閉装置であるシャッ
ター装置の全体構成図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】本発明の第二実施形態の開閉装置であるシャッ
ター装置の縦断面図。
【図4】本発明の第三実施形態の開閉装置である窓用シ
ャッター装置の全体構成図。
【図5】図4のB−B線断面図。
【図6】第三実施形態の窓用シャッター装置の要部の拡
大断面図。
【図7】本発明の第四実施形態の開閉装置である窓用シ
ャッター装置の縦断面図。
【図8】第四実施形態の窓用シャッター装置の要部の拡
大斜視図。
【図9】本発明の第五実施形態の開閉装置であるブライ
ンド装置の全体構成図。
【図10】図9のC−C線断面図。
【図11】第五実施形態のブラインド式のシャッターカ
ーテンの収納状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
3 固定部である、まぐさ 10,200 開閉装置であるシャッター装置 20,220,320,420,520 開閉体である
シャッターカーテン 60,261,362,462,561 カーテン収納
部 70,270,370,470,570 隙間 80,380,480,522B 隙間閉塞手段 260 固定部であるシャッターケース 280 第一の隙間閉塞手段 290 第二の隙間閉塞手段 300,400 開閉装置である窓用シャッター装置 361A,461A 固定部であるシャッターケースの
下面部の端縁に形成された鉤状部 381 板状部材 481 締結具であるビス 485 長穴 500 開閉装置であるブラインド装置 521 端部ルーバ以外のルーバ 522 端部ルーバ 522A 本体 560A 固定部であるシャッターケースの下部に形成
された鉤状部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 悟 東京都板橋区志村3丁目26番4号 文化シ ヤッター株式会社内 (72)発明者 高木 利久 東京都板橋区志村3丁目26番4号 文化シ ヤッター株式会社内 (72)発明者 岩瀬 憲昭 東京都板橋区志村3丁目26番4号 文化シ ヤッター株式会社内 Fターム(参考) 2E036 AA02 AA06 BA01 CA00 CA01 CA03 CA05 DA02 DA08 EB01 EB07 EC02 EC03 EC05 EC07 FA04 FA10 FB01 GA02 GA07

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空間を仕切る開閉体と、この開閉体の周
    辺に配置された固定部とを備えた開閉装置において、 閉鎖状態とされた前記開閉体と前記固定部との間には、
    前記開閉体により仕切られた両側の空間同士を連通する
    隙間が形成され、前記開閉体または前記固定部の少なく
    とも一方には、前記隙間の少なくとも一部を塞ぐ隙間閉
    塞手段が設けられていることを特徴とする開閉装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の開閉装置において、前
    記隙間閉塞手段は、前記開閉体に設けられて前記開閉体
    の閉鎖時に前記固定部と当接する位置に配置され、か
    つ、前記固定部と当接した際に前記固定部の外形形状に
    倣って変形自在な構成とされていることを特徴とする開
    閉装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の開閉装置において、前
    記隙間閉塞手段は、可撓性を有するシート状部材を袋状
    にして形成されていることを特徴とする開閉装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の開閉装置において、前
    記開閉体には、第一の隙間閉塞手段が設けられ、前記固
    定部には、第二の隙間閉塞手段が設けられ、前記第一の
    隙間閉塞手段は、前記開閉体の閉鎖時に前記第二の隙間
    閉塞手段と当接する位置に配置され、かつ、前記第二の
    隙間閉塞手段と当接した際に前記第二の隙間閉塞手段の
    外形形状に倣って変形自在な構成とされていることを特
    徴とする開閉装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の開閉装置において、前
    記第一の隙間閉塞手段は、可撓性を有するシート状部材
    を袋状にして形成され、前記第二の隙間閉塞手段は、定
    形部材により形成されていることを特徴とする開閉装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の開閉装
    置において、前記開閉体は、シャッターカーテンであ
    り、 前記隙間は、前記シャッターカーテンを収納するカーテ
    ン収納部に形成されていることを特徴とする開閉装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の開閉装置において、前
    記開閉体は、巻取軸に巻き取って収納されるシャッター
    カーテンであり、 前記隙間閉塞手段は、前記シャッターカーテンに一端縁
    を回動自在に取り付けられた板状部材と、この板状部材
    の他端縁を前記シャッターカーテンから離隔させて前記
    板状部材を前記シャッターカーテンに対して平行若しく
    は略平行に配置された状態から拡げる方向に付勢する付
    勢手段とを含み構成され、前記開閉体の開放時には、前
    記シャッターカーテンとともに前記巻取軸に巻き取ら
    れ、前記開閉体の閉鎖時には、前記シャッターカーテン
    とともに前記巻取軸から繰り出されて前記付勢手段によ
    り拡げられた状態となることを特徴とする開閉装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の開閉装置において、前
    記隙間閉塞手段は、前記固定部に着脱自在に取り付けら
    れていることを特徴とする開閉装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の開閉装置において、前
    記隙間閉塞手段には、締結具を通す長穴が形成され、前
    記隙間閉塞手段は、前記長穴を通された締結具により前
    記固定部に取り付けられ、 前記隙間閉塞手段と前記開閉体との間の間隔は、前記長
    穴内での前記締結具を通す位置を変化させることにより
    調整自在とされていることを特徴とする開閉装置。
  10. 【請求項10】 請求項8または9に記載の開閉装置に
    おいて、前記隙間閉塞手段は、軟質樹脂部材により形成
    されていることを特徴とする開閉装置。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の開閉装置において、
    前記開閉体は、複数のルーバを並設して形成されたブラ
    インド式のシャッターカーテンであり、 前記複数のルーバのうち最も前記シャッターカーテンを
    収納するカーテン収納部寄りの位置に配置された端部ル
    ーバには、前記隙間閉塞手段が設けられていることを特
    徴とする開閉装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の開閉装置におい
    て、前記端部ルーバは、前記複数のルーバのうちの前記
    端部ルーバ以外のルーバと同一若しくは略同一形状を有
    し、かつ、同一若しくは略同一の動きをする本体を備
    え、 前記隙間閉塞手段は、前記本体から垂直若しくは略垂直
    に立ち上がる状態で設けられていることを特徴とする開
    閉装置。
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