JP2002037739A - 免疫調整剤 - Google Patents

免疫調整剤

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JP2002037739A
JP2002037739A JP2000222701A JP2000222701A JP2002037739A JP 2002037739 A JP2002037739 A JP 2002037739A JP 2000222701 A JP2000222701 A JP 2000222701A JP 2000222701 A JP2000222701 A JP 2000222701A JP 2002037739 A JP2002037739 A JP 2002037739A
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hydrolyzate
extract
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immunomodulator
conchiolin
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JP2000222701A
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English (en)
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Kenji Shimomura
健次 下村
Fumihiro Hattori
文弘 服部
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TEKUNOOBURU KK
Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
Technoble Co Ltd
Original Assignee
TEKUNOOBURU KK
Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
Technoble Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紫外線などに対する皮膚免疫作用の低下を防
ぎ、かつ美白作用、活性酸素抑制作用、保湿性等が高
く、美白や肌荒れに有効な安全性が高い。 【構成】 乳酸菌発酵代謝物を配合した免疫調整剤ある
いは、さらにアルコルビン酸誘導体、コンキオリンの加
水分解物、コンキオリンの加水分解物を無水コハク酸で
処理して得た物質、米糠抽出物の加水分解物、リンドウ
科の植物抽出物、アコヤ貝の粘液の処理物、貝類肉より
得られる酸性多糖類、グァバの葉抽出物、愛玉子抽出物
の1種以上を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線などの皮膚免疫
作用の低下を防ぎ、かつ美白作用、活性酸素抑制作用、
保湿性等が高く、美白や肌荒れに有効な安全性の高い免
疫調整剤に関する。
【0002】
【従来の技術】乳酸菌発酵代謝物に関しては各種皮膚外
用剤として利用されているが、その中でも特開平4−3
56409号公報に記載された化粧料がもっとも有効性
が高くさらに用途を広げることが望まれている。
【0003】アスコルビン酸あるいはアスコルビン酸誘
導体は化粧料の原料として、美白などの効果を目的とし
て広く配合されている。
【0004】コンキオリンの加水分解物は、特開昭62
−221612号公報、特開昭62−223104号公
報において、アコヤ貝、イガイ、ムラサキイガイ、イケ
チョウガイ等の貝殻や真珠から製造したコンキオリンを
塩酸、硫酸などの鉱酸で加水分解して得られるもので、
皮膚疲労の早期回復、色素漂白、皮膚の老化防止、小皺
防止、つや出し等を目的として化粧品に使用されてい
る。
【0005】これはコンキオリンまたはその加水分解物
が保湿性に優れているためである。また、特開平4−3
6214号公報において、コンキオリンまたはその加水
分解物が酸化防止剤として有効なことが示されている。
【0006】また、このコンキオリン加水分解物を無水
コハク酸で処理した物質は、加水分解の程度が少なくて
も、即ち分子量が大きくても水溶性が増し、保湿性もコ
ンキオリン加水分解物より、さらに向上していることは
特開平7−165526号に於いて、本発明者等が開示
している。
【0007】またアコヤ貝の粘液は、特公平5−156
84号公報で、化粧品原料として好適であること、また
特開平6−279255号公報、特開平7−10225
2号、特開平7−187948号においてヒアルロニダ
ーゼ活性阻害剤、抗酸化剤、乳化助剤としての有効性も
あることを本発明者等が開示している。
【0008】貝類肉より得られる酸性多糖類は特公平6
−62383号公報で化粧品への利用が有効であるこ
と、又特開平6−219954号公報ではヒアルロニダ
ーゼ活性阻害剤としての有効性も開示している。
【0009】米糠抽出物の加水分解物は皮膚外用剤の原
料として、美白などの効果を目的に利用されている。
【0010】リンドウ科植物の抽出物は、抗酸化、抗炎
症を目的に皮膚外用剤に用いられている。
【0011】愛玉子は学名をFicus awkeotsang Makino
、和名をカンテンイタビと称する植物の果実を乾燥さ
せたものである。原産地は主として台湾南部の標高 100
0〜2000m に自生している高木で、台湾では水に入れて
もみ、砂糖を加えて清涼飲料として愛用されている。さ
らに本発明者らによって、美白作用、ヒアルロニダーゼ
活性阻害効果等があることを見いだされている。
【0012】グァバはバンジロウあるいは番石榴と呼ば
れ、ふともも科バンジロウ属の学名をプジジウム グア
ヤバ エル(Psidium guajava L.)という。一般にはそ
の実を生食、ジャム、ジュース等で食する。分布は、原
産は熱帯アメリカであるが、熱帯、亜熱帯の各地で広く
栽培され、日本では九州南部で栽培され、琉球諸島では
野生化している。また、薬として腸炎、赤痢、消化不良
性下痢に用いられている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】近年、フロンガスなど
によるオゾン層の破壊が進行している。オゾン層の破壊
が進行すると、UVA(波長が 320〜400nm)およびU
VB(波長が 280〜320nm)の紫外線の量が増加してく
る。UVAは皮膚の奥まで到達して、真皮のコラーゲン
繊維にダメージを与え、皮膚の老化を促進する。UVB
は細胞の遺伝子(DNA)を破壊し、シミ、ソバカスを
できやすくし、重傷の場合は皮膚ガンを誘発する。さら
にUVBは免疫細胞(ランゲルハンス細胞)にも大きな
影響を与えるため、細菌やウイルスに対する皮膚免疫力
が低下し、単純ヘルペスなどのウイルス性疾患やにかか
りやすくなる。当然、ガンに対する抵抗力も低下する。
しかし、近年の紫外線などの皮膚免疫作用の低下を防
ぎ、かつ美白作用、活性酸素抑制作用、保湿性等が高
く、美白や肌荒れに有効な安全性の高い免疫調整剤が見
いだされていないという問題がある。本発明は、このよ
うな問題に対処するためになされたもので、紫外線など
に対する皮膚免疫作用の低下を防ぎ、かつ美白作用、活
性酸素抑制作用、保湿性等が高く、美白や肌荒れに有効
な安全性の高い免疫調整剤を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決する手段】本発明者らは鋭意検討した結
果、乳酸菌発酵代謝物が本発明の目的に適していること
がわかった。さらに乳酸菌発酵代謝物のなかでもラクト
バチルス アシドフィルス(Lactobacillus acidophilu
s )の菌体および該菌体の発酵代謝液を破砕したものが
最適である。また、さらにアルコルビン酸誘導体を配合
したものは免疫の面でも、美白等の皮膚に対する有用性
の面でも併用することが望まれる。また、コンキオリン
の加水分解物、コンキオリンの加水分解物を無水コハク
酸で処理して得た物質、米糠抽出物の加水分解物、リン
ドウ科の植物抽出物、貝類の粘液の処理物、貝類肉より
得られる酸性多糖類、グァバの葉抽出物、愛玉子抽出物
の1種以上をさらに配合することは、有効性をさらに増
し免疫調整剤としての効果を高める。
【0015】
【発明の実施の形態】乳酸菌発酵代謝物はいろいろある
が、本発明者らが検討した結果、特開平4−35640
9号に記載された方法で得られる乳酸菌発酵代謝物が最
適であった。この製造方法はラクトバチルス アシドフ
ィルス(Lactobacillus acidopbilus)を他の菌が侵入し
ない状態で培養し、培養後、超音波、フレンチプレス、
マイクロフルイタイザーの何れか又は組合わせて使用し
て、培養液とともに菌体を充分に粉砕する.この液を
0.2μm 以下のメンブランフィルターで濾過するか、あ
るいは目的によっては限外濾過器で分子量 1000〜10000
0以上の物質を濾過して除く。
【0016】アスコルビン酸誘導体は各種の誘導体を用
いることができる。誘導体の中でも、アスコルビン酸の
安定化を図った誘導体が好ましい。好適な誘導体として
は、例えばL−アスコルビン酸−2−リン酸エステル
塩、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステル塩などのア
スコルビン酸エステル塩類(塩はナトリウム塩、マグネ
シウム塩など)、L−アスコルビン酸−2−グルコシド
(2−O−α−D−グルコピラノシル−L−アスコルビ
ン酸)、L−アスコルビン酸−5−グルコシド(5−O
−α−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸)な
どが利用できる。なお、アスコルビン酸そのものを用い
ることはなんら問題はないが安定性に問題が有り、なん
らかの安定する方法を講じて用いる必要がある。
【0017】乳酸菌発酵代謝物の配合割合は、免疫調整
剤としての用途にもよるが、免疫調整剤全体に対して、
乳酸菌発酵代謝物が固形分として 0.0001〜10 重量%、
好ましくは 0.001〜1 重量%配合されることが好まし
い。また、アスコルビン酸誘導体をさらに配合する場合
の配合割合は免疫調整剤全体に対して、乳酸菌発酵代謝
物が固形分として 0.0001〜1.5 重量%、好ましくは 0.
001〜0.5 重量%、アスコルビン酸誘導体が 0.1〜10 重
量%、好ましくは 1〜5 重量%、それぞれ配合されるこ
とが好ましい。さらにコンキオリンの加水分解物、コン
キオリンの加水分解物を無水コハク酸で処理して得た物
質、米糠抽出物の加水分解物、リンドウ科の植物抽出
物、アコヤ貝の粘液の処理物、貝類肉より得られる酸性
多糖類、グァバの葉抽出物、愛玉子抽出物の1種以上を
追加配合することによって発明の効果を高める。これら
について記述する。なお、追加配合される割合は、固形
分として 0.001〜10 重量%、好ましくは0.01〜5 重量
%であることが好ましい。
【0018】コンキオリンは貝殻や真珠類に含まれる硬
蛋白質の一種であり、アコヤ貝、イガイ、カラスガイ等
に比較的多く含まれている。製造法としては特許158
7730号、特許1560610号、特許158773
4号等に記載されている。
【0019】コンキオリンの加水分解物の製造方法は、
アコヤ貝、イガイ、カラスガイ等貝殻等より脱灰して蛋
白質を得、これを通常の方法で必要な加水分解を加えれ
ばよい。以下にその一例を示すがこれに限定されること
はない。アコヤ貝、イガイ、カラスガイ等の貝殻等を粉
砕して希塩酸等でカルシウム分を除去し、遠心分離、濾
過デカンテーション等の固液分離手法によって不溶物を
集め、これに精製水を加えてよく撹拌し、遠心分離、濾
過等によって不溶物を集める。必要によりこれを繰り返
す。
【0020】さらにこのコンキオリンに 2〜10重量%の
塩酸水溶液を加えて、50〜110℃で5 時間〜5 日間加水
分解して、コンキオリンの加水分解物としてもよい。こ
れを単にコンキオリンということもある。
【0021】希塩酸の代わりに希硫酸を用いて加水分解
し、水酸化バリウムを用いて中和し、さらに水酸化アル
カリ液を用いて pH 5〜6 になるように中和した後、沈
澱物を遠心分離、濾過等により取り除いた加水分解液を
公知の濃縮方法または乾燥方法を用いて濃縮液または乾
燥粉末とする。加水分解に当たっては、コンキオリンが
アミノ酸にまで完全に分解してしまわないように酸濃
度、温度、時間を制御すべきことは勿論である。
【0022】コンキオリンの加水分解物を無水コハク酸
で処理して得た物質の作製方法はコンキオリンの加水分
解物の水溶液中で撹拌しつつ、 pH 6〜9 に保ちつつ無
水コハク酸を添加する。添加量はコンキオリンの加水分
解の割合やすべてをスクシニル化する必要はないので目
的等によって無水コハク酸の量は調整する。
【0023】さらにコハク酸で処理したコンキオリンの
加水分解物の作製方法は、上記の方法で作成した物質を
無水コハク酸を加えて pH 6〜9 に保って撹拌すること
により、新たな利用方法のある化粧品原料ができる。こ
の方法は低分子化の方法を問わず実施できるので、コン
キオリンの分解は通常の酸による方法をはじめ各種の方
法を採用できる。
【0024】本発明で用いる米糠抽出物の加水分解物
は、米糠を水、アルコールなどの溶媒で抽出して得られ
る抽出物を、酸、アルカリ、酵素などで加水分解して得
られる。
【0025】本発明で用いる米糠抽出物の加水分解物
は、米糠を水、アルコールなどの溶媒で抽出して得られ
る抽出物を、酸、アルカリ、酵素などで加水分解して得
られる。抽出に用いる溶媒としては、水、メタノール、
エタノールなどのアルコール類、エチレングリコール、
プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、
グリセリンなどの多価アルコール類、酢酸エチル、酢酸
ブチル、プロピオン酸メチルなどのエステル類、アセト
ン、メチルエチルケトンなどのケトン類、エチルエーテ
ル、イソプロピルエーテルなどのエーテル類、ヘキサ
ン、トルエン、クロロホルムなどの炭化水素系溶媒等が
あり、それらはpH調整なしで、もしくは酸またはアル
カリでpH調整を行なった上使用される。それらのうち
でも、本発明においては、水または水とアルコール類、
もしくは水と多価アルコール類との混液の使用が好まし
く、特にそれらを、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸ナトリウムなどのアルカリで pH7.5〜14、特に
pH9〜12の範囲に調整したアルカリ性水性溶媒の使用が
米糠よりの抽出を効率的に進めるのでもっとも好まし
い。
【0026】抽出温度、時間は、用いる溶媒等によって
異なるが、一般には、 4〜40℃で 6時間〜7 日程度であ
り、上記のアルカリ性水性溶媒を用いる場合であれば 4
〜30℃で 12 〜 36 時間が好適である。
【0027】ここに得られる米糠抽出物の加水分解物
は、酸、アルカリもしくは酵素を使用して処理される
が、なかでも酵素による分解処理が、生成物の品質の均
一性、工程管理の容易性等の観点から好ましい。酵素に
よる加水分解の場合、用いる酵素としては、アクチナー
ゼ類、ペプシンなどのペプシン類、トリプシンなどのト
リプシン類、パパイン、キモパパインなどのパパイン
類、グリシルグリシンペプチダーゼ、カルボキシペプチ
ダーゼ、アミノペプチダーゼなどのペプチダーゼ類およ
びブロメラインなどが挙げられ、これらはアクチナーゼ
を含んで、通常 2種以上が併用される。酵素を組合せ用
いる場合、アクチナーゼとペプシンまたはトリプシンと
の組合せがもっとも好ましい。
【0028】それら酵素による加水分解処理は、米糠抽
出物 100重量部に対して、酵素を 0.0005〜0.05重量
部、好ましくは 0.001〜0.005 重量部用い、使用した酵
素の至適pHおよび至適温度付近の条件にて 1〜24 時
間反応させることによって行なわれる。
【0029】ここに得られた米糠抽出物の加水分解物
は、一般には pH4〜8 に調整した上、そのまま、もしく
はさらに濃縮により適宜の濃度に調整して、使用する
か、場合によっては、スプレードライ法、凍結乾燥法な
ど常法に従って粉末化して使用される。
【0030】なお、酸加水分解の場合、酸としては、塩
酸、硫酸などを用い、抽出物のpHを通常 pH5 以下、
特に pH4 以下とした上、60〜90℃で、 1 〜 6 時間加
熱すればよい。また、アルカリ加水分解の場合は、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウムなどを
用いて抽出物のpHを一般に pH 9〜 13 に調整し、60
〜90℃で 1 〜6 時間加熱処理を行なうのが一般的であ
る。
【0031】リンドウ科の植物の抽出物は各種市販され
ているが、このなかでもインフランAT(株式会社テク
ノーブル社製)が本発明にもっとも有効であった。
【0032】貝類の粘液の処理物は、貝類の粘液を加水
分解して得られる物質であって、貝類としはアコヤ貝、
イガイ、ムラサキイガイ、イケチョウガイ等が挙げられ
る。特にアコヤ貝が好ましい。これらの貝類を粘液源と
してこれをそのまま加水分解または透析等の脱塩操作を
行なってもよいが海水等を含むときは加熱あるいは水溶
性有機溶媒、例えばエタノール、メタノール、イソプロ
パノールまたは無機塩類、例えば硫酸アンモニウム、塩
化ナトリウムを加えて沈殿させて遠心分離、濾過等で沈
殿を集めて処理量を少なくする。沈殿処理を経て、ある
いは経ることなく、酸、アルカリ、または酵素によって
加水分解処理して粘液成分を低分子化する。加水分解は
コンキオリンとほぼ同等の条件でよいが条件として分解
しやすいので若干緩和な条件を用いたほうがよい結果を
得る。
【0033】また、酵素がコンキオリンの場合より利用
しやすいので蛋白分解酵素例えばトリプシン、パパイ
ン、プロナーゼ等動植物起源、微生物起源の酵素が利用
できる。酵素が容易に利用できるので、酵素の特異性を
利用して必要な分子量、目的のペプチドが得られ、トリ
プトファン等の分解もなく、分解による副生物も少な
い。このようにして貝粘液を酸、アルカリ、酵素を用い
て必要な分子量まで分解して脱塩する。脱塩は必ずしも
必要ではないが、用途によってはその必要があり、通常
の脱塩方法を用いて脱塩する。例えば、透析、ゲル濾
過、限外濾過、水溶性有機溶媒等を利用する。
【0034】貝類肉より得られる酸性多糖類について、
貝類肉を蛋白分解酵素により分解した後、除蛋白を行な
い、低分子物質を除去した後、第4級アンモニウム塩を
加えて酸性多糖類を作成する方法を以下に詳述する。第
1段階として貝殻を除いた貝肉を蛋白分解酵素により分
解する。この処理を容易にするために加熱し、変性した
後、ミキサー等を用いて粉砕する方がよい。アコヤ貝を
用いるときは貝肉に付随する粘液も原料となり、粘液の
みを対象としても良い。この時は、貝肉を用いるときの
ように真珠の取り出しなどに関係なく利用でき、原料の
採取が容易で、かつ粉砕工程も必要がない。
【0035】蛋白分解酵素は特に限定されないが、基質
特異性がなく、強力な分解力があるものの方がよい。例
えばパパイン、アクチナーゼ、サモアーゼ、デナチーム
等の1種、または2種以上の混合物を使用して分解す
る。第2段階として、未分解の蛋白質、核酸や酵素を除
くために除蛋白を行なう。除蛋白の方法も特に限定され
ないが一般的にはトリクロロ酢酸、過塩素酸を 10重量
%濃度になるように用いるか、Sevag法を用いる。
第3段階としては、除蛋白剤、アミノ酸、ペプチド、塩
類などの低分子物質を除去する。除去方法としては透析
法、ゲル濾過、限外濾過、または酸性多糖類が沈殿する
有機溶媒を添加する方法があるが、透析法が好ましい。
【0036】第4段階としては、酸性多糖類と共に存在
する中性多糖類や糖蛋白を分離する。除去手段としては
第4級アンモニウム塩の水溶液を加える。酸性多糖類は
第4級アンモニウム塩と結合して沈殿するので、デカン
テーションまたは遠心分離法等により分離する。第4級
アンモニウム塩としてはアルキル基の1つが炭素原子数
12 以上のものであればよい。またピリジニウム系で
も、窒素に結合するアルキル基が炭素原子数 12 以上の
ものであればよい。例えばラウリルトリメチルアンモニ
ウム塩、ステアリルトリメチルアンモニウム塩、塩化セ
チルピリジニウムを例示することができる。第4段階ま
でで、酸性多糖類を得ることができるが、この沈殿には
第4級アンモニウム塩その他の塩類を含むので、さらに
精製することが好ましい。
【0037】精製に当たっては、この沈殿物に無機塩水
溶液を加えて溶解させ複合体を解離させて溶解し、つぎ
にアルコールを加えて酸性多糖類を再沈殿させ、第4級
アンモニウム塩を液中に分離除去する。この沈殿を精製
水に溶解し、アルコール濃度が 80 重量%になるように
水を加えて撹拌し放置後遠心分離して沈殿を得る。この
工程を 2〜3 回繰り返すことが好ましい。無機塩として
は、酸性多糖類の第4級アンモニウム塩の複合体を解離
させ、溶解するものであれば用いることができる。例え
ば塩化ナトリウム、塩化カリウム等を例示できる。ここ
で用いた塩の形が最終製品の塩の形を決定する。例えば
塩化ナトリウムを用いれば最終の製品はナトリウム塩と
なる。
【0038】無機塩の濃度は複合体を解離するにたる濃
度で塩化ナトリウムは 1.5M 以上必要である。上限は特
にないが、あまり高濃度では脱塩操作に時間がかかり、
試薬の無駄であり、4M 程度が限度である。さらに残存
する蛋白、色素を除きたい場合には、沈殿を水に溶解さ
せた水溶液にロイド試薬やカチオンを加えて、色素、蛋
白を吸着除去する。遠心分離、濾過によって吸着剤を除
去した後、酸性多糖類を凍結乾燥する。このようにして
得られた酸性多糖類を化粧品に配合した場合、その効果
は、ヒアルロン酸等と同様に高い保水性、保湿性を有す
るので、皮膚や毛髪に潤いを与え、乾燥を防ぐととも
に、優れた浸透性、組織親和性から特有の滑性効果を示
した。また、化粧品そのものの粘度を増加させ、安定性
の向上や使用感の向上も重要な効果の1つである。
【0039】愛玉子、グァバの葉の抽出物の利用方法と
しては、水あるいは親水性有機溶媒、例えば、エタノー
ル、メタノール、アセトン等で抽出する。しかしなが
ら、免疫調整剤の原料の抽出であるから、水、あるいは
エタノールまたはこれらの混合溶媒での抽出が好ましい
のは当然である。また、場合によっては、グリセリン、
1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等
の多価アルコールまたは多価アルコールと水の混液も抽
出に利用できる。さらにまた、凍結乾燥して粉体として
利用することも利用方法によっては有効である。
【0040】これらの成分に通常免疫調整剤に用いられ
る油性成分、界面活性剤、保湿剤、増粘剤、防腐殺菌
剤、粉体成分、紫外線吸収剤、色素、香料等が必要に応
じて適宜配合される。
【0041】
【実施例】以下に本発明の実施例を記載し、本発明をさ
らに具体的に説明するが本発明は、この実施例によって
何ら限定されるものではない。先づ実施例で使用する以
下の物質の製造例について説明する。 (1)乳酸菌発酵代謝物(製造例1) (2)コンキオリンの加水分解物(製造例2) (3)コンキオリンの加水分解物を無水コハク酸で処理
した物質(製造例3) (4)貝類の粘液を加水分解して得られる物質(製造例
4) (5)貝類肉より得られる酸性多糖類(製造例5) (6)米糠抽出物の加水分解物(製造例6〜製造例9) (7)愛玉子抽出物(製造例10〜製造例11) (8)グァバ抽出物(製造例12〜製造例14)
【0042】製造例1 ラクトバチルス アシドフィルス(Lactobacillus acid
ophilus )(IFO13951)を以下に示した培地で
37℃で培養後、菌体および醗酵代謝物をマイクロフル
イタイザーで処理圧力 700kg/cm2 で 2 回処理した後、
0.1μm のメンブランフィルターで濾過して乳酸菌発酵
代謝物を得た。このものの窒素含量は 0.12 重量%(N
)であった。 培地組成 ポリベプトン 5g 酵母エキス 5g グルコ−ス 5g 乳 糖 2g ポリオキシエチレン(20E.O.)モノオレエート 0.5g 硫酸マグネシウム7水塩 1g 精製水を加えて 1 リットルにし pH6.8〜7.0 に調整し
た後用いた。
【0043】製造例2 真珠 500g に塩酸 1kg を撹拌しながら徐々に加えて脱
灰する。さらに 1 規定塩酸 300g を撹拌しながら徐々
に加えて脱灰し、これを濾過して不溶物を集めた。これ
に水で 30 倍に希釈した硫酸を 100ml 加えて、ガラス
容器に密封し、 110℃で 24 時間加熱分解した。冷却
後、用いた硫酸の当量の 90 %の水酸化バリウムを充分
撹拌しつつ、少量づつ加えた。さらに、pH5.8 まで 1
重量%水酸化ナトリウム水溶液を加えた。つぎに 200
G、 10 分間、遠心分離した後さらに 0.45μm のメンブ
ランフルターで濾過し、コンキオリンの加水分解物を得
た。これを凍結乾燥した。収量は 8.9g であった。
【0044】製造例3 製造例1で得られたコンキオリンの加水分解物を 5.0g
採取して、精製水 100ml に分散し、撹拌しつつ、無水
コハク酸 1g を、 pH 6〜9 に 1 規定水酸化ナトリウム
水溶液で保ちながら 15 分おきに 5 回加えた。これを
凍結乾燥した。収量は 9.9g であった。
【0045】製造例4 アコヤ貝 10kg を脱殻し、これをデカンテーションと遠
心分離により粘液を 270g 得た。このうち、100g に等
量のエタノールを加えて 5 ℃で放置後、遠心分離し
た。残留物に精製水 20ml を加えて撹拌したのち、エタ
ノール 20ml を加えて撹拌した後遠心分離した。これを
5 回繰り返した。これに精製水 200ml を加えて撹拌し
たのち、アクチナーゼE(商品名)を 0.5g 加えて撹拌
しつつ、 50℃で 6 時間放置した。その後、100℃で 30
分間加熱後、濾過し、凍結乾燥した。
【0046】製造例5 a.貝殻を取り除いたアコヤ貝 100kg を加熱して変性
後、ミキサーで粉砕した。 b.これにアクチナーゼEを 100g 加えて、 45℃で撹
拌しつつ、 24 時間放置した。 c.トリクロル酢酸を 10kg 加えて撹拌し、 1 時間放
置後遠心分離して沈殿を除去し、除蛋白を行なった。さ
らセロハンチューブ 48 時間透析を行なって、低分子物
質の除去を行なった。 d.その後、塩化セチルピリジニウムを 1kg 加えて撹
拌し、 1 時間放置後、遠心分離して、酸性多糖類のセ
チルピリジウニム塩の沈殿を得た。 e.この沈殿に 2M 塩化ナトリウムを加えて沈殿を溶解
した。これに 3 倍のエタノールを加えて撹拌し、 1 時
間放置後遠心分離して沈殿を得た。 f.この沈殿に精製水を少量加えて、沈殿を溶かし、エ
タノールを濃度が 80%になるように加えて撹拌し、 1
時間放置後遠心分離して沈殿を得た。 g.上記fの操作を 3 回繰り返した。アコヤ貝の貝肉
より得られる酸性多糖類の収量は 512g であった。
【0047】製造例6 米糠抽出物の加水分解物1をつぎの方法で得た。米糠 2
00g を、0.1 規定水酸化ナトリウム水溶液 800ml に、
室温で 24 時間浸漬した。つぎに不溶物を濾過で除き、
濾液をアクチナーゼ、ペプシンおよびトリプシンで順次
処理した。酵素処理は、酵素を各々 10mg 使用し、各酵
素の至適pHに於いて、夫々 40℃に 2 時間保持するこ
とによって行なった。ここに得られた酵素処理液を濾過
して、黄色透明の米糠抽出物の加水分解物1溶液(固形
分含量:約 1.0重量%、重量平均分子量:2500以下)30
0ml を得た。
【0048】製造例7 米糠抽出物の加水分解物2をつぎの方法で得た。調製酵
素として、ペプシンに代えてパパインを用いる他は製造
例6と同様にして、米糠抽出物加水分解物溶液(固形分
含量:約 1.0重量%、重量平均分子量:2500以下)300m
l を得た。
【0049】製造例8 米糠抽出物の加水分解物3をつぎの方法で得た。米糠 1
00g を、0.25 規定水酸化ナトリウム水溶液 400mlに、
室温で 24 時間浸漬した。つぎに不溶物を濾過で除き、
濾液を 2 規定水酸化ナトリウム水溶液で pH10 に調整
した後、 80℃に 2 時間保持した。ここに得られた処理
液を濾過して、黄色透明の米糠抽出物加水分解物溶液
(固形分含量:約 1.0重量%、重量平均分子量:2500以
下)200ml を得た。
【0050】製造例9 米糠抽出物の加水分解物4をつぎの方法で得た。製造例
6と同様にして調製した米糠抽出物の加水分解物1の溶
液 200mlを濃縮した後凍結乾燥し、米糠抽出物加水分解
物粉末約 2.0g を得た。
【0051】製造例10 愛玉子の種子(乾燥品)を 10g にエタノール 300ml を
加えて時々撹拌しつつ5 日間放置した。エバポレートし
た後、濾過後凍結乾燥した。
【0052】製造例11 愛玉子の種子(乾燥品)を 10g に 75 %エタノール水
溶液 300ml を加えて時々撹拌しつつ 5 日間放置した。
エバポレートした後、濾過後凍結乾燥した。
【0053】製造例12 グァバの葉(乾燥品)を 10g にエタノール 300ml を加
えて時々撹拌しつつ 5日間放置した。これを濾過後凍結
乾燥した。
【0054】製造例13 グァバの葉(乾燥品)を 10g に 50 %エタノール水溶
液 300ml を加えて時々撹拌しつつ 5 日間放置した。こ
れを濾過後凍結乾燥した。
【0055】製造例14 グァバの葉(乾燥品)を 10g に精製水 300ml を加えて
3 時間加熱する。これを放冷した後、濾過後凍結乾燥
した。
【0056】実施例1 下記の諸成分を混合して、常法により免疫調整剤として
のローションを調製した。なお、配合割合は重量%で示
した。 オリーブ油 0.5 ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート 2.0 ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 2.0 エタノール 10.0 製造例1で得られた物質 3.0 1.0 %ヒアルロン酸ナトリウム水溶液 5.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.2 精製水 77.3
【0057】実施例2 下記諸成分からなるA液とB液とをそれぞれ 70℃まで
加温し、ついてB液にA液を撹拌しつつ徐々に加えた
後、ゆっくりと撹拌しつつ 30℃まで冷却して免疫調整
剤としてのクリームを調製した。なお、配合割合は重量
%で示した。 A液配合 スクワラン 20.0 オリーブ油 2.0 ミンク油 1.0 ホホバ油 5.0 ミツロウ 5.0 セトステアリルアルコール 2.0 グリセリンモノステアレート 1.0 ソルビタンモノステアレート 2.0 B液配合 精製水 43.9 ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート 2.0 ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.0 製造例1で得られた物質 5.0 グリセリン 5.0 1.0 %ヒアルロン酸ナトリウム水溶液 5.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.1
【0058】実施例3 実施例1の配合に、L−アスコルビン酸−2−グルコシ
ドを 2.0重量%追加して、精製水を75.3重量%とする以
外は実施例1と同様にしてローションを調製した。
【0059】実施例4 実施例2におけるB液配合に、製造例2で得られた物質
を 0.5重量%、リンドウ抽出液(株式会社テクノーブル
社製商品名インフランAT)を 0.5重量%それぞれ追加
して、精製水を42.9重量%とする以外は実施例2と同様
にしてクリームを調製した。
【0060】実施例5 実施例1の配合に、L−アスコルビン酸−2−グルコシ
ドを 2.0重量%、製造例10で得られた物質を 0.5重量
%、製造例12で得られた物質を 0.5重量%それぞれ追
加して、精製水を74.3重量%とする以外は実施例1と同
様にしてローションを調製した。
【0061】実施例6 実施例2におけるB液配合に、製造例3で得られた物質
を 0.5重量%、製造例6で得られた物質を 0.5重量%、
製造例13で得られた物質を 0.5重量%それぞれ追加し
て、精製水を42.4重量%とする以外は実施例2と同様に
してクリームを調製した。
【0062】実施例7 実施例1の配合に、製造例1で得られた物質を 1.0重量
%、製造例4で得られた物質を 0.5重量%、製造例7で
得られた物質を 0.5重量%、それぞれ追加して、精製水
を75.3重量%とする以外は実施例1と同様にしてローシ
ョンを調製した。
【0063】実施例8 実施例2におけるB液配合に、製造例5で得られた物質
を 0.5重量%、製造例8で得られた物質を 0.5重量%、
製造例14で得られた物質を 0.5重量%それぞれ追加し
て、精製水を42.4重量%とする以外は実施例2と同様に
してクリームを調製した。
【0064】実施例9 実施例1の配合に、製造例2で得られた物質を 1.0重量
%、製造例9で得られた物質を 0.5重量%、製造例11
で得られた物質を 0.5重量%それぞれ追加して、精製水
を75.3重量%とする以外は実施例1と同様にしてローシ
ョンを調製した。
【0065】実施例10 実施例2におけるB液配合に、L−アスコルビン酸−2
−グルコシドを 2.0重量%、製造例1で得られた物質を
0.5重量%、製造例2で得られた物質を 0.5重量%、そ
れぞれ追加して、精製水を40.4重量%とする以外は実施
例2と同様にしてクリームを調製した。
【0066】製造例で得られた乳酸菌発酵代謝物の有効
性を以下の方法で評価した。 評価試験方法 評価試験にはC3H/HeNマウス(11W)を 20 匹
(1群 4 匹)用いた。試験開始 3 日前までに背を除毛
する。試験開始日、マウスの頭部をアルミホイルで被覆
し、UVBを 1.0J/cm2照射する。照射直後および翌
日、翌々日の 3日間、照射部位に検体(0.2ml)を塗布
する。照射 3 日後の午前中にマウスの腹部を除毛し、
午後オキサゾロン( 3 %エタノール溶液、50ml)を用
いて感作処置を行なう。感作から 5 日後、マウスの右
耳に誘発処置( 1 %アセトン溶液、20ml)を行ない、
24 時間後両耳をパンチしてその重量を測定した。
【0067】評価結果と考察 試験条件と評価結果とを表1に示す。
【表1】試験の条件と結果(耳の重量の平均と差、UV
免疫抑制改善率)
【0068】1群、2群、3群の比較より、製造例1で
得られた乳酸菌発酵代謝物(ラクトリキッド)のアレル
ギー性を判定する。1群(無塗布)と比較して、2群
(ラクトリキッド)は同等の浮腫度を示した。この結果
より、乳酸菌発酵代謝物(ラクトリキッド)は正常な皮
膚に対しての免疫増強作用や抑制作用を有していないこ
とが示された。
【0069】また1群、3群、4群、5群の比較によ
り、乳酸菌発酵代謝物(ラクトリキッド)のUV免疫抑
制改善効果を判定する。UV未照射のマウス(1群)と
UV照射を行ったマウス(3群)の浮腫度の差に対する
ラクトリキッドを塗布したマウスの浮腫度を比較した。
その結果、ラクトリキッドを塗布したことで 76.5%の
免疫力の回復が見られた。また溶媒(親水ワセリン)を
塗布したマウス(4群)は 7.3%の改善率しか見られな
かった。以上の結果より、乳酸菌発酵代謝物(ラクトリ
キッド)は紫外線によって低下した免疫力を改善する効
果を有している。
【0070】また、実施例1から実施例10で得られた
ローションおよびクリームを使用してもらったところ、
皮膚トラブルが減少し、いままでにない効果を発揮し
た。
【0071】
【発明の効果】本発明の免疫調整剤は乳酸菌発酵代謝物
を配合してなので、また、乳酸菌発酵代謝物がラクトバ
チルス アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus
)の菌体および該菌体の発酵代謝液を破砕したもので
あるので、さらにアルコルビン酸誘導体を配合してなる
ので、また、コンキオリンの加水分解物、コンキオリン
の加水分解物を無水コハク酸で処理して得られる物質、
米糠抽出物の加水分解物、リンドウ科の植物抽出物、貝
類の粘液の処理物、貝類肉より得られる酸性多糖類、グ
ァバの葉抽出物、および愛玉子抽出物からなる群から選
ばれた少なくとも1種の物質を含むので、紫外線などの
ダメージによる皮膚免疫の低下を防ぎ、かつ美白作用、
活性酸素抑制作用、保湿性等が高く、美白や肌荒れに有
効な安全性の高い製剤が得られる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/48 A61K 7/48 31/375 31/375 31/665 31/665 31/7028 31/7028 35/56 35/56 35/78 35/78 U C D 38/17 A61P 17/16 A61P 17/16 37/02 37/02 A61K 37/12 Fターム(参考) 4C083 AA031 AA032 AA071 AA072 AA082 AA111 AA112 AA122 AC022 AC072 AC102 AC422 AC432 AC442 AC482 AD332 AD411 AD412 AD641 AD642 CC04 CC05 DD27 EE13 EE16 EE17 FF01 4C084 AA02 AA03 BA43 BA44 CA59 DC50 MA63 ZA892 ZB072 4C086 BA18 DA37 EA11 MA02 MA03 MA04 MA63 ZA89 ZB07 4C087 AA01 AA02 BB16 BC58 CA03 CA09 CA10 MA02 MA63 ZA89 ZB07 4C088 AB34 AB57 AB67 AB74 AC04 AC05 BA08 CA22 MA02 MA03 MA04 MA63 ZA89 ZB07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳酸菌発酵代謝物を配合した免疫調整
    剤。
  2. 【請求項2】 乳酸菌発酵代謝物がラクトバチルス ア
    シドフィルス(Lactobacillus acidophilus )の菌体お
    よび該菌体の発酵代謝液を破砕したものであることを特
    徴とする請求項1記載の免疫調整剤。
  3. 【請求項3】 さらにアルコルビン酸誘導体を配合して
    なることを特徴とする請求項1または請求項2記載の免
    疫調整剤。
  4. 【請求項4】 コンキオリンの加水分解物、コンキオリ
    ンの加水分解物を無水コハク酸で処理して得られる物
    質、米糠抽出物の加水分解物、リンドウ科の植物抽出
    物、貝類の粘液の処理物、貝類肉より得られる酸性多糖
    類、グァバの葉抽出物、および愛玉子抽出物からなる群
    から選ばれた少なくとも1種の物質を含むことを特徴と
    する請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の免疫
    調整剤。
  5. 【請求項5】 前記アスコルビン酸誘導体が、L−アス
    コルビン酸−2−リン酸エステル塩、L−アスコルビン
    酸−2−硫酸エステル塩、L−アスコルビン酸−2−グ
    ルコシド、およびL−アスコルビン酸−5−グルコシド
    からなる群から選ばれた少なくとも1種の誘導体である
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1
    項記載の免疫調整剤。
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