JP2002037279A - 再シール可能なシール部を有する包装容器 - Google Patents

再シール可能なシール部を有する包装容器

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JP2002037279A JP2001184203A JP2001184203A JP2002037279A JP 2002037279 A JP2002037279 A JP 2002037279A JP 2001184203 A JP2001184203 A JP 2001184203A JP 2001184203 A JP2001184203 A JP 2001184203A JP 2002037279 A JP2002037279 A JP 2002037279A
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M Shuutsu Jeffrey
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可撓性シートの対向する縦方向縁部を互いに
シールして縦方向の恒久シール部で筒状構造を形成す
る、再シール可能なシール部を有する包装容器を提供す
る。 【解決手段】 一方の恒久端末シール部近くに形成され
る再シール部３０は、シート内面１４の第１領域３２
Ａ，３２Ｂに塗布される感圧接着剤３２と、該感圧接着
剤３２を覆うようにその上に塗布されるヒートシール性
被覆剤３６と、シート内面の第２領域３４を覆い塗布さ
れるヒートシール性被覆剤３８とにより形成される。内
面の第１，第２領域３２Ａ，３２Ｂ、３４は互いに接触
配置され、各ヒートシール性被覆剤は互いにシールされ
最初に再シール部を形成する。第１，第２領域３２Ａ，
３２Ｂ、３４が包装容器開封の際に引き離されるとき
に、感圧接着剤３２は第１領域３２Ａ，３２Ｂから離れ
第２領域３４に残る。第２領域３４を第１領域３２Ａ，
３２Ｂに押圧して包装容器１０を再閉止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、可撓性の製品包装
容器に関し、特に、再シール可能な閉止部を有する包装
容器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】再閉止機構を有する製品包装容器もしく
はパッケージは、消費者が製品の一部のみを取り出し、
そして包装容器を再閉止したいような状況で製品を包装
するためにしばしば使用されている。特に、現在流行し
ている「無脂肪」食物製品では、雰囲気にさらされた状
態に放置しておくと簡単に乾燥してしまうものがあるた
め、繰り返し開いて再閉止できる、容易にかつ安価に製
造される包装容器に対して、製品製造者側にかなりの関
心がある。可撓性シート材料から製造された可撓性包装
容器がコスト，機能性及び市場アピール性のため一般的
に好まれている。
【０００３】可撓性の包装容器を再閉止して食物製品の
未使用部分を新鮮に保持するために種々の形式の再閉止
機構が開発されてきた。該再閉止機構の大抵のものは、
ジッパー，再閉止テープもしくはタブ，シール条片，ク
リップ等のような別個に製造される物品であり、後続の
製造工程において或いは消費者により、包装容器に付加
される。しかし、かかる再閉止機構は、付加的な製造作
業及び材料を必要とし、従って、製造コストが高くなる
ので不利である。従って、可撓性包装容器のための接着
剤をベースにした再閉止機構に向けられた努力がなされ
てきており、その理由は、このような包装容器である
と、自動化した可撓性ウェブ取扱機械で容易に製造でき
るし、ジッパー等の付加的な要素を必要としないためで
ある。
【０００４】再シールのために接着剤に頼る再閉止機構
を形成する際の課題は、初期包装容器シール部を形成す
るのに適すると思われ、しかも、包装容器の不注意によ
る開封を防ぐと共に取扱及び出荷中に製品を新鮮に保つ
のに足る強度及び健全性を有していなければならない接
着剤が、再シールの観点から望ましい接着剤のタイプと
は一般的に異なっていることである。コールドシール，
ホットメルト及びヒートシールは良好なシール強度をも
たらし、従って、初期包装容器シール部を形成するのに
適している。残念ながら、そのような材料は一般的には
十分な再閉止能力を提供するものではない。感圧接着剤
は、適当な下地に対し繰り返して取り外し、再び取り付
けることができ、従って、再閉止機能を提供することが
できる。しかし、感圧接着剤は、種々の用途において信
頼性のある初期包装容器シール部を形成するのに十分な
閉止強度を提供するものではない。更に、感圧接着剤は
本質的に粘着性であって、接触する殆ど全ての表面にく
っつくので、感圧接着剤が付着したシートもしくはウェ
ブの自動化した取扱いを行なうことは困難である。例え
ば、感圧接着剤は装置のローラにこびりついてしまうか
も知れず、工業分野において知られている「ピッキング
（picking)」というはがれ問題が起きる。また、ウェブ
が巻き取られロールとなって使用前に保管されていると
きに、ウェブ自体がくっつき、「粘着(blocking)」として
知られる層間付着の問題が起きる。
【０００５】従って、感圧接着剤は通常、米国特許第
３,８２７,６２５号明細書に示されているように、剥離
塗料が既に塗布されている紙もしくはその他の材料の裏
当て層と関連して使用される。このような感圧接着剤機
構を採用したシールを使用したいときには、初期シール
であろうと以前に開封したシールの再閉止であろうと、
裏当て層を除去して感圧接着剤を露出させてから、感圧
接着剤を包装容器の協働部分に圧着して密封を行なう。
或いは、米国特許第３,２７２,４２２号明細書に示され
ているように、裏当て層を包装容器の協働部分に恒久的
に取り付けて初期シールを行ない、感圧接着剤を支持す
る下地もしくは基体を裏当て層から剥がして初期シール
を開く。いずれにしても、再閉止は感圧接着剤を協働部
分又は裏当て層に圧着することにより行われる。
【０００６】このような閉止機構の欠点は、裏当て層を
形成するために追加の材料及び製造工程が必要であるこ
と、及び初期シールの強度が感圧接着剤の強度と同様で
あるに過ぎず、これは前述したように多くの場合に不十
分であることである。
【０００７】本出願人は、係続中の米国特許願０９/２
０３,２６９号に開示されているように、可撓性包装容
器のための再閉止機構を以前から開発してきた。参照に
よりこの明細書に組み入れられる上述の米国特許願０９
/２０３,２６９号は、包装シートの縁部近くでその一部
分の内面に塗布された感圧接着剤の層と、この感圧接着
剤を覆うと共に、かつ上述の一部分と接触して置かれそ
こにシールされて包装容器シール部を形成する包装シー
トの対向部分の表面を覆って、塗布されるコールドシー
ル又はヒートシールのような粘着材料の層とにより形成
される再シール可能のシール部を有する包装容器につい
て記載している。このシール部を最初に開くとき、感圧
接着剤をシートの一部分から引き離して、それがシート
の対向部分に付着され露出するようにする。包装容器の
再閉止は、シートの一部分及び対向部分を互いに押圧
し、感圧接着剤をシートの一部分にくっつけることによ
り行われる。上述の米国特許願０９/２０３,２６９号
は、更に、再シール可能のシール部の外側にあるシート
の縁部の直ぐ近くに、該縁部に沿う初期包装容器シール
部の強度を向上させるように形成される第２のシール部
について記載している。この第２のシール部を形成する
のは粘着材料の条片であり、これは、どんな感圧接着剤
の介入もなしにシートの内面に付着されていて、シート
の対面部分がこの粘着材料の条片を介して縁部に沿って
互いにシールされる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、縦置形式の
充填及びシール（ＶＦＦＳ）用途に特に適する包装容器
を提供することに特別に重点をおいて、上述の米国特許
願０９/２０３,２６９号に開示された包装容器を更に改
良するために開発されてきたものである。米国特許願０
９/２０３,２６９号の包装容器における再シール可能な
シール部及び第２のシール部を形成するためにコールド
シール材料が使用される場合、シール部は、シールする
と直ぐにその全強度まで成長するのではなく、むしろ、
その全強度に達する前に、数時間に及ぶかなりの時間が
かかる。シールの直後、これらのシール部は全く弱い傾
向があり、従って、包装容器が満杯であるときに包装容
器内容物の重量がシール部にかかるＶＦＦＳ包装工程に
おいて該シール部に働く力に耐えることができない。ま
た、コールドシール材料も粘着性の傾向があり、ＶＦＦ
Ｓ機械を通って自由に流れない。本発明はこれらの諸問
題を取り扱うために開発された。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の好適な実施例に
従って、再シール可能のシール部を有する包装容器は、
対向する縦方向の縁部を互いにシールして筒状構造を形
成する可撓性シートから形成されており、該筒状構造に
沿って縦方向の恒久シール部が延びている。製品を包装
容器内側に封じ込むために、２つの対向する恒久端末シ
ール部が筒状構造を横向きに交差して形成されている。
包装容器の一端部には、恒久端末シール部の近くに再シ
ール可能なシール部が形成されている。この実施例にお
いて、包装容器は、再シール可能なシール部を有する包
装容器の一端部で開封される。再シール可能なシール部
は、一方の恒久端末シール部近くでシートの内面の第１
領域に塗布される感圧接着剤と、該感圧接着剤を覆うよ
うに該感圧接着剤上に塗布されるヒートシール性被覆剤
と、シートの内面の第２領域を覆い塗布されるヒートシ
ール性被覆剤とにより形成されている。内面の第１領域
及び第２領域は、互いに接触して配置されると共に、こ
の再シール可能なシール部を形成するように該第１領域
及び第２領域上のヒートシール性被覆剤を互いにヒート
シールさせている。
【００１０】本発明の別の実施例において、再シール可
能なシール部は、縦方向の恒久シール部近くに包装容器
に沿って長手方向に延びるように形成されている。この
実施例においては、包装容器は縦方向の恒久シール部に
沿って開封される。
【００１１】ヒートシール性被覆剤は、シール後直ぐに
比較的に強いシール部を提供する。これは、再シール可
能なシール部が包装容器の一端部にあり包装容器内容物
の重量がシール部にかかるＶＦＦＳに適用するのに特に
有利である。本発明の好適な実施例において、シートの
内面はヒートシール性材料である。このシートは１つ以
上の層の積層体もしくはラミネーションとすることがで
き、内側の層はヒートシール性材料を含んでいる。或い
は、恒久ヒートシール部を形成するためヒートシール性
被覆剤をシートの内面に塗布することができる。恒久シ
ール部は、内面上のヒートシール性材料を介してヒート
シールすることにより形成される。好適には、感圧接着
剤を覆うシール被覆剤もヒートシール性被覆剤である。
従って、恒久シール部も隣接の再シール可能なシール部
もヒートシールすることにより形成することができ、包
装工程中に同時に形成できる利点がある。
【００１２】ＶＦＦＳ及びその他の適用例において使用
できる本発明の特に好ましい方法によると、シート材料
の連続ウェブが前方に送られ、前進するウェブの先導端
が折り重ねられる。そしてこの先導端の長手方向縁部が
互いにシールされて、筒状構造を形成する。この筒状構
造を横断する方向に横向きのシール部が形成され、包装
容器の第１端末シール部を形成し、そして製品はこの第
１端末シール部を形成する前又は後に包装容器に入れら
れる。その後、包装容器の反対側の端部にある第２端末
シール部を再シール可能なシール部と共に形成し、そし
て結果として得られる包装容器をウェブの残部から切断
する。１つの包装容器の第１端末シール部と隣り合った
包装容器の第２端末シール部及び再シール可能なシール
部とを同時に形成できる利点がある。
【００１３】本発明による方法の代替実施例において
は、ウェブを前進させると共に、筒状の形に折り重ね、
そして対向する長手方向縁部が、上述した構造を有する
恒久シール部及び隣接する再シール可能なシール部の双
方で互いにシールされる。１つの恒久端末シール部が包
装容器を横断して横向きに形成され、内容物が包装容器
内に入れられ、対向する恒久端末シール部が形成され、
そして包装容器がウェブの残りから切断される。
【００１４】好ましくは、本発明の包装容器は、恒久シ
ール部と隣接する再シール可能なシール部との間に容易
開封性機能部を形成することを含んでおり、内容物を出
し入れしうるように包装容器を容易に開封することを可
能にしている。本発明の好ましい実施例において、容易
開封性機能部は、恒久シール部を有する包装容器の部分
が包装容器から切り離されるのを可能にしているので、
再シール可能のシール部が全て包装容器の開口をシール
するために残る。その後、消費者は再シール可能なシー
ル部を開き、内容物の一部を取り出し、この再シール可
能なシール部を操作して包装容器を再閉止することがで
きる。或いは、容易開封性機能部が、シートを通る開口
を形成して、消費者が包装容器から恒久シール部を切り
離すことなく再シール可能なシール部を開くのを可能に
してもよい。この容易開封性機能部は、穿孔，開封帯，
機械的に形成されるかレーザにより形成される縦すじ等
としうる。
【００１５】本発明の上述した目的，特徴及び利点並び
にその他の目的，特徴及び利点は、添付図面に関連して
なされる本発明の好ましい実施例についての以下の記載
から更に明らかとなろう。
【００１６】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施例が示
されている添付図面を参照して、本発明についてこれか
ら更に十分に説明する。しかし、本発明は、種々の形態
で実施が可能であって、ここに開示された実施例に限定
されるものではなく、むしろこれらの実施例は、この開
示を徹底し且つ完全にするように提案されていて、本発
明の範囲を当業者に十分に知らせるものである。同様の
数字は全体を通して同一要素を指している。
【００１７】本発明は、親出願である米国特許願０９/
２０３,２６９号に開示された技術を更に発展させるも
のである。この出願０９/２０３,２６９号の開示内容は
簡略にするためここでは繰り返さないが、参照によりこ
の明細書に組み込まれる。
【００１８】図１は、本発明の好適な一実施例に従った
包装容器１０を示している。この包装容器１０は、更に
以下に記載するように、ポリマー，金属フォイル，紙及
び同様の材料のうちの１種以上を含む一層又は複数層の
可撓性材料から適当に形成できる可撓性のシート１２で
形成されている。このシート１２は、図２に広げた平坦
状態で示されている。図２に見られる該シート１２の表
面１４は、包装容器１０の内側表面を形成しており、こ
の明細書ではシート１２の内面１４と呼ぶ。反対側のシ
ート１２のシート外面１６は図１に見られる。包装容器
１０は、１つの縦方向縁部２０に沿うシート１２の内面
１４を反対側の縦方向縁部２０' に沿うシート１２の
内面１４にシールすることにより形成される恒久的なひ
れ状の縦方向シール部（縦方向の恒久シール部）１８を
含んでおり、このようにして筒状構造を形成している。
或いは、この縦方向シール部１８は、ひれ状シール部と
いうよりも重ねシール部とすることができる。該包装容
器１０の一端を閉じるために、第１端末シール部２２
が、シート１２の第１縁部２４近くで、この筒状構造を
交差して横向きに形成されている。また、包装容器１０
の他端を閉じるために、第１端末シール部２２と同様の
第２端末シール部が、シート１２の反対側にある第２縁
部２８近くで筒状構造と交差して形成されている。縦方
向シール部１８及び端末シール部はこの明細書でしばし
ば「恒久」シール部と呼ぶが、これは、該シール部を開
くことが不可能であることを意味しているのではなく、
むしろ、消費者がシール部を開くまでシール部自体がシ
ール状態に留まるのに十分な強さをもつように設計され
ていることを意味している。換言すれば、この明細書で
使われている「恒久」シール部とは、記載された形式の
包装容器をシールする際に通常使用される典型的な形式
のシール部（例えば、ヒートシール部）のことである。
【００１９】再シール可能なシール部３０は、第１の端
末シール部２２の直ぐ近くに、好ましくは該端末シール
部２２から離間して形成され、該端末シール部２２とほ
ぼ平行に延びている。この再シール可能なシール部３０
の構造については、図２及び図３を参照して説明する。
再シール可能なシール部３０は、第１縁部２４から若干
距離だけ離れて、内面の中央領域３４の両端側で離間し
た２つの別個の領域３２Ａ及び３２Ｂで、シート１２の
内面１４に付着もしくは塗布された感圧接着剤(ＰＳＡ=
pressure-sensitive adhesive)３２の層により形成され
る。再シール可能なシール部３０は、更に、領域３２Ａ
及び３２Ｂにある感圧接着剤（ＰＳＡ）３２を覆うと共
に、この感圧接着剤（ＰＳＡ）３２の領域３２Ａ及び３
２Ｂの内側に配置された内面の中央領域３４をも覆うよ
うにシート１２の内面１４に付着もしくは塗布されたヒ
ートシール性被覆剤３６を含んでいる。シート１２の縦
方向縁部２０及び２０'を互いにシールしてひれ状の恒
久シール部１８を形成するときに、シート１２を縦方向
に延びる折返し線３８，３８'回りに折って、感圧接着
剤（ＰＳＡ）３２の領域３２Ａ，３２Ｂをシート１２の
中央領域３４上にあるヒートシール性被覆剤３６に対面
して位置決めするようにする。再シール可能なシール部
３０は、感圧接着剤（ＰＳＡ）３２の領域３２Ａ，３２
Ｂを受け持つヒートシール性被覆剤３６を、中央領域３
４を受け持つヒートシール性被覆剤３６にシールするこ
とによって形成される。更に、第１の端末シール部２２
は、第１縁部２４に沿った対向部分にあるシート１２の
内面を一緒にシールすることによって形成される。
【００２０】図３は、第１の端末シール部２２及び再シ
ール可能なシール部３０を通る断面を表わしている。明
確にするため、種々の材料層は非常に誇張した厚さで示
されている。第１の端末シール部２２は、ヒートシール
性ポリマー材料の層４０により形成するのが好ましく、
この層４０がシート１２の内面を形成する。このヒート
シール性ポリマー材料層４０は、介在する接着剤層４４
を介してシート１２のバリヤー層４２にラミネートされ
ている。ヒートシール性ポリマー材料層４０は、限定さ
れるのではないが、延伸高密度ポリエチレン（ＯＨＤＰ
Ｅ），延伸ポリプロピレン（ＯＰＰ），延伸ポリエステ
ル（ＯＰＥＳ），セロファン，吹込みポリエチレン，流
込みポリプロピレン（ＣＰＰ），上述した各フィルムの
金属化物，及び当該技術において既知のその他の材料等
を含む種々の材料から形成することができる。バリヤー
層４２を設けるのは随意であり、これが存在する場合に
は、液体に対するバリヤーを提供する点で好ましく、ま
た、気体に対するバリヤーを提供する点でも好ましい。
バリヤー層４２は、例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト（ＰＥＴ）等から適当に形成することができる。ま
た、包装容器シートは、耐摩耗性，強度，印刷面等を提
供するため１つ以上の外側層を含んでいるのが好まし
く、該外側層は、ＯＰＰ，ＯＰＥＴ，セロファン，フォ
イル，紙等を含む種々の材料から形成することができ
る。端末シール部２２は、シート１２の対向部分上のヒ
ートシール性ポリマー材料層４０を互いにヒートシール
することにより形成される。包装容器の反対側端部にあ
る端末シール部とひれ状の恒久シール部１８もこれと同
じ方法で形成される。
【００２１】再シール可能なシール部３０は、図３に示
したシール状態において、互いにシールされたシート１
２の対向部分上にあるヒートシール性被覆剤３６を有し
ている。このシート部分の１つにあるヒートシール性被
覆剤３６の下側にあるのは感圧接着剤３２である。ヒー
トシール性被覆剤３６間の結合及びヒートシール性被覆
剤３６と下側の感圧接着剤３２との間の結合は、感圧接
着剤３２とそれに付着されるシート部分との間の結合よ
りも強い。従って、対峙する２つのシート部分が離れる
方向に引っ張られるときに、感圧接着剤３２は、それが
付着していたシート部分から引き離されるようになっ
て、図４に示すように、他のシート部分に留まる。その
後、再シール可能なシール部３０は、シート部分を押し
戻して合せ、感圧接着剤３２を対向するシート部分に再
付着させることにより、再シールすることができる。
【００２２】この感圧接着剤３２は、シート１２の対向
部分を対面関係で保持して、包装容器を再び閉じた後に
同包装容器が不注意で開くのを防止するに足る粘着性を
与える任意の適当な組成とすることができる。包装容器
内に食品を収容すべき場合、感圧接着剤は、アメリカ合
衆国連邦規則の２１Ｃ.Ｆ.Ｒ.１７５.３００に従って食
品医薬品局（ＦＤＡ）により使用を認められていなけれ
ばならない。ウィスコンシン洲ミルウォーキー所在のエ
イ・ティー・オー，フィンドリー社（ATO Findley,In
c.）から入手しうる２種の適当な組成物には、ＣＸ−７
１０６Ｈ０１及びＣＸ−７１１９Ｈ０１感圧接着剤が含
まれる。
【００２３】ヒートシール性被覆剤３６は種々のヒート
シール性塗布材料から形成することができる。一例とし
て、ヒートシール性被覆剤３６はエイ・ティー・オー，
フィンドリー社から入手しうるＣ４２５１Ａヒートシー
ル性被覆剤であることが好ましい。
【００２４】本発明の更なる好適な実施例によると、第
１の端末シール部２２は、この第１の端末シール部２２
と再シール可能なシール部３０との間に配置される容易
開封性機能部５０（図３）を操作することにより開封す
ることができる。この容易開封性機能部５０は、シート
１２を貫通する一連の穿孔，シート１２に形成される開
封帯，機械的に形成される或いはレーザーで形成される
縦すじ等から構成することができる。図４において、第
１の端末シール部２２は、容易開封性機能部５０を操作
することにより包装容器から既に引き裂かれてしまって
いる。
【００２５】本発明の包装容器を製造するための好適な
方法においては、シート材料の連続ウェブを前方に送
り、後述するように包装容器に形成する。このウェブ
は、前述したようなバリヤー層及びヒートシール性被覆
剤層を有する積層体もしくはラミネートから構成される
のが有利である。図５に概略的に示したように、ウェブ
は、印刷，積層及び接着剤塗布のような種々の機能を行
なうための複数のステーションを有する印刷機において
製造されるのが好ましい。結果として得られる包装容器
の最外層を形成する第１層７０が複数の印刷ステーショ
ン７２に通され、そこで識別図形及び／又は表示がこの
層の外面に印刷される。包装容器のシートが積層体もし
くはラミネートである場合、第１層７０は、次いで積層
ステーション７４に通され、そこでヒートシール性層７
６に貼り合わせられる。接着剤は、接着剤アプリケータ
８２で最も外側の第１層７０（或いは、代わりにヒート
シール性層７６）に塗布され、その後、最も外側の第１
層７０をヒートシール性層７６に貼り合わせる。別法と
して、層７０及び７６は、最も外側の第１層７０の外面
に識別図形及び／又は表示を印刷する前に、互いに貼り
合わせることができる。
【００２６】積層ステーション７４を出た後、得られた
積層体８６は感圧接着剤のアプリケータ８８に通され、
そこで、シリンダ９０により感圧接着剤が（製品に臨
む）内面に塗布される。このシリンダ９０は、図２に示
したパターンのような所望パターンで感圧接着剤を塗布
するような形状にエッチングもしくは機械加工された表
面を有している。次に積層体８６はオーブン９２に通さ
れ、そこで感圧接着剤を乾燥させる。しかる後、エッチ
ングもしくは機械加工されたシリンダ９６を有するアプ
リケータ９４でヒートシール性被覆剤が塗布される。最
後に積層体を第２オーブン９８に通してヒートシール性
被覆剤を乾燥させ、そして仕上げたウェブを後から使用
するためスプール９９に巻き取る。その結果として得ら
れたウェブのロールもしくは巻取１００は、続いて、本
発明に従って包装容器を形成するための適当な包装機械
により処理しうる。
【００２７】本発明に関係する技術分野において前述の
記載及び関連の図面により提供された教示により恩恵を
受ける当業者は、本発明の種々の改変及びその他の実施
例に想到するであろう。例えば、例示した上述の包装容
器１０は、同包装容器の端部近くに配置された端末シー
ル部２２と同包装容器の端部からもっと内方に配置され
た再シール可能のシール部３０とを有するが、端末シー
ル部２２及び再シール可能のシール部３０の位置を逆に
して、再シール可能のシール部３０が包装容器の端部に
より近いものとすることができ、その場合には、容易開
封性機能部５０を省略してよい。例示した実施例に対す
る他の改変も可能である。従って、言うまでもなく、本
発明は、開示した特定実施例に限定されるものではな
く、その他の改変及び実施例も冒頭の特許請求の範囲内
に包含されることが企図されている。この明細書におい
て特定の用語が用いられているが、これらの用語は、一
般的かつ説明的な意味で使用されており、限定のために
用いられているのではない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例に従った包装容器の部分斜視図
であり、再シール可能のシール部を有する同包装容器の
端部を示すと共に、開封されつつある同シール部を示し
ている。
【図２】図１の包装容器を形成するために用いられる包
装シートを広げた平らな状態で示す平面図である。
【図３】再シール可能のシール部の断面図であり、該シ
ール部を閉状態で示している。
【図４】再シール可能のシール部を開状態で示す、図３
と同様の図である。
【図５】本発明に従った包装容器を製造する際に使用す
る可撓性包装シートを形成するために用いる装置及び工
程を概略的に表わす図である。
【符号の説明】
１０ 包装容器 １２ 可撓性のシート １４ シートの内面 １８ 縦方向の恒久シール部 ２０ 縦方向縁部 ２０' 縦方向縁部 ２２ 第１端末シール部（第１の恒久端末シール部） ２４ 第１縁部（第１端部） ２８ 第２縁部（第２端部） ３０ 再シール可能のシール部 ３２ 感圧接着剤 ３２Ａ 領域（第１領域） ３２Ｂ 領域（第１領域） ３４ シートの中央領域 ３６ ヒートシール性被覆剤 ４０ ヒートシール性ポリマー材料層 ４２ バリヤー層 ４４ 接着剤層 ５０ 容易開封性機能部
フロントページの続き (72)発明者 ジェフリー・エム・シューツ アメリカ合衆国、29505 サウス・キャロ ライナ、フローレンス、クロイスターズ・ ドライヴ 812 Ｆターム(参考） 3E064 AA09 BA01 BA07 BA16 BA28 BA30 BA55 BB03 BC08 GA02 HM01 HN02 HN06 HP01 HP02 3E067 BA12A BB01A BB15A BB16A BB25A BC03A CA04 EA05 EA09 EA12 EB03 EB17 FA01 FC01 4F100 AB33 AJ05 AK01 AK05 AK07 AK41 AT00A BA02 BA03 BA04 BA05 BA32 CB03 CB05 DG10 GB16 JD05 JK17 JL05 JL12B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 再閉止可能な開口機能を有する、製品を
    収容するための包装容器であって、 可撓性のシートであり、該シートの少なくとも両側の縦
    方向縁部に沿って、かつ該シートの両側の端末縁部に沿
    って、該シートの内面上にヒートシール性材料を有する
    と共に、該シートの前記両側の縦方向縁部が互いにヒー
    トシールされて、対向する第１端部及び第２端部を有す
    る筒状体を形成するように、縦方向の恒久シール部をつ
    くる、前記可撓性のシートと、 前記筒状体の前記第１端部を閉じるように該第１端部近
    くに形成される第１の恒久端末シール部及び前記筒状体
    の前記第２端部を閉じるように該第２端部近くに形成さ
    れる第２の恒久端末シール部であって、該第１及び第２
    の恒久端末シール部は、前記シートの前記内面の対向部
    分上にあるヒートシール性材料を互いにヒートシールす
    ることによって形成される、前記第１及び第２の恒久端
    末シール部と、 該第１及び第２の恒久端末シール部の一方の近くに形成
    される再シール可能なシール部であり、該再シール可能
    なシール部は、前記一方の恒久端末シール部近くで前記
    シートの内面の第１領域に塗布される感圧接着剤と、該
    感圧接着剤を覆うように該感圧接着剤上に塗布されるヒ
    ートシール性被覆剤と、前記シートの内面の第２領域を
    覆い塗布されるヒートシール性被覆剤とにより形成され
    ており、前記内面の前記第１領域及び第２領域は、互い
    に接触して配置されると共に該第１領域及び第２領域上
    のヒートシール性被覆剤を互いにヒートシールさせてい
    る前記再シール可能なシール部と、を備える包装容器。
  2. 【請求項２】 前記再シール可能なシール部は、前記第
    １の恒久端末シール部近くに形成されている請求項１に
    記載の包装容器。
  3. 【請求項３】 前記感圧接着剤が塗布される前記シート
    の第１領域は、前記シートの中央領域の両側に離間して
    存在する２つの別個の領域であり、前記シートの第２領
    域が前記中央領域を占めており、前記シートは、前記再
    シール可能のシール部を形成するため前記２つの別個の
    領域を前記中央領域との接触状態に置くように折り重ね
    られる請求項２に記載の包装容器。
  4. 【請求項４】 前記第１の恒久端末シール部は、前記シ
    ートの縁部近くにあり、前記再シール可能のシール部
    は、前記第２の恒久端末シール部に向かう方向に前記第
    １の恒久端末シール部から離れて置かれている請求項２
    に記載の包装容器。
  5. 【請求項５】 前記第１の恒久端末シール部及び前記再
    シール可能なシール部の間で前記シートに形成された容
    易開封性機能部を更に備える請求項４に記載の包装容
    器。
  6. 【請求項６】 前記容易開封性機能部は、前記第１の恒
    久端末シール部を有する前記包装容器の一部が前記再シ
    ール可能なシール部の邪魔をすることなく前記包装容器
    から切り離しできるように操作可能である請求項５に記
    載の包装容器。
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