JP2002035630A - コンクリート破砕装置 - Google Patents

コンクリート破砕装置

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JP2002035630A
JP2002035630A JP2000230049A JP2000230049A JP2002035630A JP 2002035630 A JP2002035630 A JP 2002035630A JP 2000230049 A JP2000230049 A JP 2000230049A JP 2000230049 A JP2000230049 A JP 2000230049A JP 2002035630 A JP2002035630 A JP 2002035630A
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concrete
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water
gear
crushing
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JP2000230049A
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Makoto Narui
信 成井
Yoshiyuki Senoo
良之 妹尾
Yosuke Noda
洋介 野田
Kenichiro Ishimaru
愃一郎 石丸
Yasumasa Amari
康正 甘利
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NS ENGINEERING KK
Hirose and Co Ltd
Original Assignee
NS ENGINEERING KK
Hirose and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広範囲のコンクリートを効率よく破砕できる
とともに、信頼性、耐久性を高め、作業の安定化及び作
業コストの低減を図ることができるコンクリート破砕装
置を提供する。 【解決手段】 高圧水をコンクリート構造物に吹き付け
てコンクリートを破砕するコンクリート破砕装置が、装
置本体1と、装置本体1に支持され、高圧水を送水し先
端側から吹き付ける送水管部2と、装置本体1の一側側
に設けられ、送水管部2の先端側の所定の振れ角を持っ
た回動を許容しかつ軸線O2方向への移動を禁止するよ
うに支持する支持部3と、装置本体1の他側側に回転可
能に設けられ、回転軸線O1からオフセットした位置に
送水管部2の先端側を相対回転可能に支持する回転孔4
6を有する回転部4とを備えるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート構造
物のコンクリートを破砕する装置、特に、鉄筋を傷付け
ることなくコンクリートのみを破砕するためのコンクリ
ート破砕装置に関する。
【0002】
【従来の技術】既存の鉄筋コンクリート(RC)構造物
の耐震性を向上させて大震災にも耐え得る構造とするこ
とが、近年特に重要視されるようになっており、そのた
めの種々の補強策が提案・実施されている。こうした補
強がとりわけ必要なのは、長年の使用によりコンクリー
トが経年劣化している構造物である。こうした構造物に
対しては、鉄筋は存置させたままで、劣化したコンクリ
ートのみを破砕(はつり)・除去して新たなコンクリー
トを打設することが、有効な補強策とされている。
【0003】コンクリートの破砕方法としては、高圧水
をいわゆるウォータージェットとしてコンクリート表面
に吹き付けることでコンクリートを破砕する方法が、近
年開発されている。この破砕方法は、作業効率が良い、
既存の鉄筋を傷つける恐れがない、マイクロクラックの
発生を抑制できる、等の利点を有しているため、これま
でのコアボーリングに代わる破砕方法として期待が寄せ
られている。こういった破砕方法に用いる破砕装置は、
その目的に応じて幾つかの種類に分けることができる
が、上記補強策のように広範囲の破砕を連続的に行う目
的で用いる破砕装置には、単位時間当たりに破砕できる
コンクリートの量を多くして破砕作業を効率的に行うこ
とが要求される。そのため、複数のノズルが回転しなが
らウォータージェットを吹き付けられる、いわゆる回転
型破砕装置が多用されている。
【0004】回転型破砕装置の一例を、図5に示す。こ
の破砕装置は、送水管101と、ノズル孔103a、1
03bを有するノズル103とが、スウィベルジョイン
ト(自在継手)102を介して相対回転可能に連結され
ている。送水管101の基端側には図示しない高圧水ポ
ンプが設けられている。また、ノズル103は、図示し
ない駆動源によって軸線O回りに回転駆動されるように
なっている。すなわち、スウィベルジョイント102に
よって、送水管101は回転させずにノズル103のみ
を旋回させることができる。高圧水ポンプから送水され
た高圧水は、送水管101、スウィベルジョイント10
2及びノズル103を経てノズル孔103a、103b
からコンクリート構造物に向けてウォータージェットと
して吹き付けられ、コンクリートを破砕する。こうした
ウォータージェットは、符号104として図示してい
る。このとき、ノズル103を旋回させながら、破砕装
置全体を図中左側から右側へと移動させる。こうするこ
とで、ノズル孔102aと102bとの距離にほぼ等し
い幅内にあるコンクリートを、順次帯状に破砕していく
ことができ、破砕作業を効率的に行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうした破
砕装置においては、ウォータージェットを吹き付けるこ
とでコンクリートを破砕していくため、送水管101や
スウィベルジョイント102には非常に高い水圧が加わ
る。加えて、非常に高圧な水を吹き付けるのであるか
ら、非常に高い反力が破砕装置全体、とりわけノズル1
03に加わる。そのため、構造的に弱い部分であるスウ
ィベルジョイント102にトラブルが発生することが多
い。すなわち、高い水圧下で使用するため摩耗あるいは
疲労が激しく、その結果故障が誘発されて、耐用時間は
非常に短くなってしまう。また、複数のウォータージェ
ットにより破砕するためその反力の大きさも常に一様と
はならず、こうした反力の差がスウィベルジョイント1
02を折り曲げる力となって作用することで、故障の誘
発に一層拍車をかけることとなる。スウィベルジョイン
ト102に頻繁にトラブルが発生すると、修理や交換の
ために破砕作業は長時間中断され、作業の遅延を招いて
しまう。また、スウィベルジョイント102は一般に高
価であるため、頻繁に交換等を行うと、作業コスト全体
の高騰を招く結果となってしまう。更に、複数のウォー
タージェットを発生させ、何れのウォータージェットに
対してもコンクリートを破砕可能な水圧を与えるには、
高圧水ポンプからの高圧水の水圧を非常に高く設定しな
くてはならない。そのため、高価で高出力・高性能な高
圧水ポンプでなければ使用できず、破砕装置の周辺機器
のコスト高騰をも招く結果となっていた。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、広範囲のコンクリートを効率よく破砕できるととも
に、信頼性、耐久性を高め、作業の安定化及び作業コス
トの低減を図ることができるコンクリート破砕装置を提
供すること、を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、高圧水をコンクリート構造物に吹き付けてコンクリ
ートを破砕するコンクリート破砕装置であって、装置本
体と、該装置本体に支持され、高圧水を送水し先端側か
ら吹き付ける送水管部と、前記装置本体の一側側に設け
られ、前記送水管部の先端側の所定の振れ角を持った回
動を許容しかつその軸線方向への移動を禁止するように
支持する支持部と、前記装置本体の他側側に回転可能に
設けられ、回転軸線からオフセットした位置に前記送水
管部の先端側を相対回転可能に支持する回転孔を有する
回転部と、を備えたことを特徴とする。
【0008】このように、送水管部の外部に設けられた
回転部を回転させることによって送水管部が旋回するよ
うにしているので、送水管部を構造的に強固なものとで
きる。すなわち、送水管部の途中にスウィベルジョイン
トのような回転部分を有さずに旋回できるので、高い水
圧や反力にも耐えうる構造としながら、広範囲のコンク
リートを破砕することができる。また、送水管部が旋回
することで送水管部から発生するウォータージェットも
旋回するため、ノズル孔が1つであっても広い破砕面積
を確保でき、ノズル孔が複数設けられている場合と比較
して、高圧水の水圧を下げることができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のコンクリート破砕装置であって、前記装置本体は、前
記回転部を回転駆動させる駆動部を備えていることを特
徴とする。
【0010】このような構成としたことで、高圧水の吹
き付けにより発生する高い反力を受ける送水管部を、容
易に旋回させることができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のコンクリート破砕装置であって、前記駆動部は、駆動
源と、該駆動源に連結されて回転駆動される第1の歯車
を備え、前記回転部は、前記第1の歯車からの回転駆動
力が伝達される第2の歯車を備えていることを特徴とす
る。また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の
コンクリート破砕装置であって、前記第1の歯車と前記
第2の歯車とは、直接噛合することを特徴とする。
【0012】このように、歯車同士の噛合によって回転
駆動力を伝達するように構成したので、例えばファンベ
ルトやチェーン等を用いた場合のような滑りや空転を生
じさせることなく、高い反力を受ける回転部に対し、よ
り確実に回転駆動力を伝達することができる。また、駆
動源に連結された第1の歯車と、回転部に備えられた第
2の歯車とを直接噛合するようにすれば、構成を簡易に
できるとともに、回転駆動力をより高効率で伝達するこ
とができる。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載のコンクリート破砕装置であって、前記
送水管部は、前記支持部と前記回転孔との間に渡設され
た筒体と、先端側が前記筒体の先端側から突出するよう
に該筒体内に相対移動可能に挿通されたノズルシャフト
と、を備えてなり、前記筒体と前記ノズルシャフトと
は、固定部材により一体に固定されることを特徴とす
る。
【0014】このように、送水管部のうち、装置本体に
支持される部材と高圧水を送水し吹き出す部材とを別部
材としたので、各部材の用途に応じた構成にできる。ま
た、こうした筒体とノズルシャフトとを固定部材により
固定するようにしているので、固定部材による固定を解
除すれば、筒体とノズルシャフトの軸線方向への相対位
置を可変とできる。すなわち、筒体からのノズルシャフ
トの突出長さを変化させれば、装置本体を移動させるこ
となく、ノズルとコンクリート表面との距離を変化させ
ることができ、コンクリートの破砕量を任意に制御でき
る。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項5記載の
コンクリート破砕装置であって、前記筒体の前記支持部
及び前記回転孔に対応する位置には、各々略球面状の滑
り面を有するボールジョイントが形成され、これらボー
ルジョイントは、前記支持部及び前記回転孔に各々形成
されたボールジョイント受に各々角変位可能に継合され
ることを特徴とする。
【0016】このような構成としたことで、送水管部の
旋回を円滑にかつ容易に行うことができるとともに、送
水管部の軸線方向、すなわち高圧水の吹き付けにより高
い反力を受ける方向への移動を、より確実に防止するこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコンクリート
破砕装置の実施の形態について、図1乃至図4を用いて
説明する。このコンクリート破砕装置は、装置本体1
と、送水管部2と、装置本体1に設けられた支持部3
と、装置本体1に回転可能に支持された回転部4と、装
置本体1に設けられ回転部4を回転駆動させる駆動部5
と、を備えている。
【0018】装置本体1は、送水管部2を旋回可能に支
持するためのもので、ベース11と、ベース11の一
側、すなわちウォータージェットの吹き付けを行う側と
反対側に設けられ、送水管部2の筒体21の基端側を支
持する支持部3と、ベース11の他側、すなわちウォー
タージェットの吹き付けを行う側に設けられ、回転部3
を回転可能に支持するとともに駆動部5を備えた回転体
支持部12と、が備えられている。支持部3は、ベース
11上に立設されており、ベース11から離間した位置
には、送水管部2が挿通されてこれを支持する支持孔3
1が形成されている。この支持孔31内部には、送水管
部2を構成する筒体21に設けられたボールジョイント
21aを継合するための、ボールジョイント受32が設
けられている。
【0019】送水管部2は、筒体21と、ノズルシャフ
ト(ランス)22とを備えている。筒体21は、両端部
が開口する長尺筒状体であって、支持部3に設けられた
支持孔31と、回転部4に設けられた回転孔46との間
に渡設されており、その内部には、ノズルシャフト22
が挿脱可能、すなわち相対移動可能に挿通されている。
この筒体21の基端側には、略球面状の滑り面を有する
ボールジョイント21aが、先端部側には、同じく略球
面状の滑り面を有するボールジョイント21bが、各々
設けられている。ボールジョイント21aは、支持部3
に設けられたボールジョイント受32に角変位可能に継
合され支持されている。このため、筒体21の先端側
は、所定の振れ角を持った回動を許容され、かつ筒体2
1の軸線O2方向への移動は禁止される。また、ボール
ジョイント21bは、回転部4の回転孔46に設けられ
たボールジョイント受47に角変位可能に継合され支持
されている。このため、筒体21は、回転部4に対して
角変位可能かつ相対回転可能とされるとともに、軸線O
2方向への移動は禁止される。更に、筒体21には、軸
線O2と略直交する方向からボルト(固定部材)23を
螺合させる雌ねじ孔21cが、複数形成されている。ボ
ルト23を締め付けることによって挿通されたノズルシ
ャフト22を押圧し、筒体22とノズルシャフト23と
は一体に固定されるようになっている。
【0020】ノズルシャフト22は、筒体21内部にほ
ぼ密接配置されるだけの外径を有している長尺円筒状の
部材であり、内部に高圧水が送水されるもので、ボルト
23によって筒体21と一体に固定されている。このノ
ズルシャフト22の基端側には、図示しない高圧水ポン
プが連結され、高圧水が供給されるようになっている。
また、先端側には、図示しないノズル孔が設けられてお
り、高圧水ポンプから供給された高圧水をコンクリート
構造物に向けて吹き付けるようになっている。
【0021】回転部4は、第1回転部材41と、旋回用
歯車(第2の歯車)42と、第2回転部材43と、第1
回転部材41と螺合する第1リング44と、第2回転部
材43と螺合する第2リング45とが一体に連結固定さ
れて、回転軸線O1回りに回転可能なように、装置本体
1の回転体支持部12に支持されている。回転体固定部
11と回転部4との間にはベアリング13が設けられ、
回転部4が円滑に回転できるようになっている。第1回
転部材41及び第2回転部材43は、ともに円筒形状を
なす回転体であって、第1回転部材41が装置本体1の
他側に、第2回転部材43が装置本体1の一側に各々配
置され、これらの間に旋回用歯車42を挟持するように
連結されている。これら第1回転部材41、旋回用歯車
42及び第2回転部材43は、連結ボルト48によって
一体に連結固定されている。なお、第1回転部材41の
端部には、第1リング44を螺合させるためのねじが、
また、第2回転部材42の端部には、第2リング45を
螺合させるためのねじが、各々形成されている。旋回用
歯車42は、回転体支持部12内において、駆動部5か
ら回転駆動力を伝達されるようになっている。
【0022】第1回転部材41には、回転軸線O1から
オフセットした位置、すなわち回転軸線O1から所定距
離だけ離間した位置に、筒体21が挿通されてこれを支
持する回転孔46が形成されている。この回転孔46内
部には、筒体21に設けられたボールジョイント21b
を継合するための、ボールジョイント受47が設けられ
ている。このため、送水管部2の軸線O2と回転部4の
回転軸線O1とは、互いに非平行となっており、送水管
部2は支持部3を支点として旋回可能となっている。な
お、送水管部2の旋回を阻害しないように、第2回転部
材43には開口部43aが形成されている。
【0023】第1リング44及び第2リング45は、各
々第1回転部材41及び第2回転部材45と、各々螺合
するものである。これら第1リング及び第2リング45
は、回転部4の両端部の外径を大きくするためのもので
あって、回転体支持部12を両側から挟み込むように配
置されている。すなわち、これら第1リング44及び第
2リング45によって、回転部4の、本体部1に対する
回転軸線O1への移動は禁止される。
【0024】駆動部5は、回転体支持部12に設けられ
ており、油圧モータ(駆動源)51と、この油圧モータ
51の回転軸51aと一体となって回転軸線O3回りに
回転駆動される駆動用歯車(第1の歯車)52とを備え
ている。油圧モータ51は、図示しない油圧ユニットと
連結されており、この油圧ユニットによって供給油圧量
を制御され、駆動用歯車52の回転数或いはトルクを制
御できるようになっている。駆動用歯車52は、回転体
支持部12内において回転部4に設けられた旋回用歯車
42と噛合し、駆動部5からの回転駆動力を回転部4に
伝達するようになっている。なお、回転体支持部12内
には、所定量の図示しない潤滑油が入れられており、各
々の摺動部あるいは噛合部の潤滑を行う。
【0025】次に、このコンクリート破砕装置の動作に
ついて説明する。まず、ウォータージェットの吹き付け
による反力によって移動しないように、ベース11を図
示しない架台に強固に固定しておく。この架台は、上下
方向或いは横方向に移動可能とされており、コンクリー
トを連続的に破砕できるようになっている。この状態
で、高圧水ポンプからノズルシャフト22に送水すると
ともに、駆動部5を駆動させて回転部5を回転させる。
こうすると、送水管部2は、支持部3を支点としてその
軌跡が円錐面を描くように軸線O1回りを旋回し、ノズ
ルシャフト22のノズル孔から発生するウォータージェ
ットも旋回する。このウォータージェットを吹き付けら
れることによって、コンクリートは順次円を描くように
破砕される。そして、架台を移動させていけば、この移
動方向に沿って順次コンクリートは破砕されていく。す
なわち、ウォータージェット先端部の旋回径とほぼ等し
い幅内にあるコンクリートが、帯状に破砕されていくこ
ととなる。なお、回転部4の回転速度は、50〜300
rpm、より好ましくは100rpm程度に設定するの
が好ましい。また、帯状に破砕されていくコンクリート
の幅を「破砕幅」と称するが、この破砕幅は、5〜10
cm程度に設定するのが好ましい。
【0026】コンクリートの破砕量、すなわち破砕深さ
や破砕面積を変える場合には、送水管部2のボルト23
を緩めて筒体21とノズルシャフトとの固定を解除し
て、ノズルシャフト22を軸線O2方向に移動させるこ
とで、ノズルシャフト先端側の筒体21からの突出長さ
を変化させる。こうすることで、ノズル孔とコンクリー
ト表面との距離、すなわちウォータージェットの長さを
調節でき、高圧水の水圧を変化させなくとも、破砕深さ
や破砕面積を変えることができる。
【0027】本実施形態に係るコンクリート破砕装置に
おいては、送水管部2の外部に設けられた回転部4を回
転させることによって送水管部2が旋回するようにして
いるので、送水管部2は、途中に回転部分を有さずに旋
回できる。そのため、送水管部2を高い水圧や反力にも
耐えうる構造としながら、広範囲のコンクリートを破砕
することができる。このように、従来必要であったスウ
ィベルジョイントのような回転部材を不要とできるた
め、トラブル発生を抑制し、コンクリート破砕装置の耐
久性・信頼性を高め、作業コストの高騰も抑制すること
ができる。また、送水管部2が旋回することでウォータ
ージェットも旋回するため、ノズル孔が1つであっても
広い破砕面積を確保でき、従来のようにノズル孔が複数
設けられている場合と比較して、高圧水の水圧を下げる
ことができる。そのため、高出力・高性能な高圧水ポン
プを必ずしも用いる必要がなくなり、高圧水ポンプに要
求される出力・性能を緩和でき、結果的にコスト低下に
寄与することができる。
【0028】更に、回転部4を回転駆動させる駆動部5
を備えるようにしているので、ウォータージェットの吹
き付けにより発生する高い反力を受ける送水管部2を、
容易に旋回させることができ、作業効率を向上させるこ
とができる。
【0029】更に、油圧モータ51に連結され回転駆動
される駆動用歯車52と回転部4の旋回用歯車42とに
よって回転駆動力が伝達され、かつ駆動用歯車52と旋
回用歯車42とは直接噛合するようにしている。このよ
うに、歯車同士の噛合によって回転駆動力を伝達するの
で、例えばファンベルト等を用いた場合のような滑りや
空転を生じさせることなく、高い反力を受ける回転部4
に対し、より確実に回転駆動力を伝達することができる
とともに、簡易な構成で回転駆動力をより高効率で伝達
することができる。そのため、信頼性・耐久性をより高
めることができ、作業の安定化が図れる。
【0030】更に、筒体21とノズルシャフト22とが
ボルト23で一体に固定されて送水管部2を構成するよ
うにしているので、装置本体1に支持される部材と高圧
水を送水し吹き出す部材とを別部材とでき、各部材の用
途に応じた構成にできるとともに、修理・交換などのメ
ンテナンスを容易とできる。そして、ボルト23による
固定を解除し、筒体21からのノズルシャフト22先端
側の突出長さを変化させれば、ウォータージェットの長
さを変化させて、コンクリートの破砕量を任意に制御で
きる。そのため、架台や装置本体1といった重量物の移
動量を少なくすることができ、作業効率を更に高めるこ
とができる。
【0031】更に、筒体21に形成されたボールジョイ
ント21a、21bとボールジョイント受32、47と
が各々角変位可能に継合することにより、送水管部2は
支持部3及び回転部4に支持されるようにしている。そ
のため、送水管部2の旋回を円滑にかつ容易に行うこと
ができるとともに、ウォータージェットの吹き付けによ
り高い反力を受ける軸線O2方向への移動を、より確実
に防止することができ、信頼性・耐久性を更に高めるこ
とができる。
【0032】なお、上記実施形態においては、駆動源と
して油圧モータを用いることとしたが、これに限定され
ず、他の駆動源、例えば耐水性を向上させた電気モータ
等を用いてもよい。また、駆動用歯車と旋回用歯車とを
直接噛合するようにしているが、これらの間に1つ又は
それ以上の歯車を介在させるようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るコン
クリート破砕装置においては、送水管部の外部に設けら
れた回転部を回転させることによって送水管部が旋回す
るように構成しているので、広範囲のコンクリートを効
率よく破砕できるとともに、信頼性、耐久性を高め、作
業の安定化及び作業コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るコンクリート破砕装置の一実
施形態を示す図であって、一部を切り欠いた正面図であ
る。
【図2】 同じく一部を切り欠いた平面図である。
【図3】 同じく側面図である。
【図4】 図1におけるA−A線断面矢視図である。
【図5】 従来の旋回型破砕装置の一例を示す概略構
成図である。
【符号の説明】
1 装置本体 2 送水管部 3 支持部 4 回転部 5 駆動部 21 筒体 21a,21b ボールジョイント 22 ノズルシャフト 23 ボルト(固定部材) 32 ボールジョイント受 41 旋回用歯車(第2の歯車) 46 回転孔 47 ボールジョイント受 51 油圧モータ(駆動源) 52 駆動用歯車(第1の歯車) O1,O3 回転軸線 O2 軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B28D 1/00 B28D 1/00 E04G 23/08 E04G 23/08 E (72)発明者 妹尾 良之 東京都江東区亀戸1−28−6 エヌエスエ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 野田 洋介 神奈川県横浜市港北区高田町1356 ワイエ ヌピー株式会社内 (72)発明者 石丸 愃一郎 東京都江東区東陽4−1−13 ヒロセ株式 会社内 (72)発明者 甘利 康正 東京都江東区東陽4−1−13 ヒロセ株式 会社内 Fターム(参考) 2E176 AA01 DD28 3C060 CE07 CE23 3C069 AA05 BA07 BB01 BB03 BC02 CA07 EA01 4D067 CA01 CA07 GA06 GB10 4F033 PA04 PB04 PB12 PD02 PD03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧水をコンクリート構造物に吹き付
    けてコンクリートを破砕するコンクリート破砕装置であ
    って、 装置本体と、 該装置本体に支持され、高圧水を送水し先端側から吹き
    付ける送水管部と、 前記装置本体の一側側に設けられ、前記送水管部の先端
    側の所定の振れ角を持った回動を許容しかつその軸線方
    向への移動を禁止するように支持する支持部と、 前記装置本体の他側側に回転可能に設けられ、回転軸線
    からオフセットした位置に前記送水管部の先端側を相対
    回転可能に支持する回転孔を有する回転部と、 を備えたことを特徴とするコンクリート破砕装置。
  2. 【請求項2】 前記装置本体は、前記回転部を回転さ
    せる駆動部を備えていることを特徴とする請求項1に記
    載のコンクリート破砕装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動部は、駆動源と、該駆動源に
    連結されて回転駆動される第1の歯車を備え、 前記回転部は、前記第1の歯車からの回転駆動力が伝達
    される第2の歯車を備えていることを特徴とする請求項
    2に記載のコンクリート破砕装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の歯車と前記第2の歯車と
    は、直接噛合することを特徴とする請求項3に記載のコ
    ンクリート破砕装置。
  5. 【請求項5】 前記送水管部は、前記支持部と前記回
    転孔との間に渡設された筒体と、先端側が前記筒体の先
    端側から突出するように該筒体内に相対移動可能に挿通
    されたノズルシャフトと、を備えてなり、 前記筒体と前記ノズルシャフトとは、固定部材により一
    体に固定されることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    かに記載のコンクリート破砕装置。
  6. 【請求項6】 前記筒体の前記支持部及び前記回転孔
    に対応する位置には、各々略球面状の滑り面を有するボ
    ールジョイントが形成され、これらボールジョイント
    は、前記支持部及び前記回転孔に各々形成されたボール
    ジョイント受に各々角変位可能に継合されることを特徴
    とする請求項5記載のコンクリート破砕装置。
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