JP2002035347A

JP2002035347A - 遊技機

Info

Publication number: JP2002035347A
Application number: JP2000220851A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Kanazawa; 広嗣金沢
Original assignee: Maruhon Industry Co Ltd
Current assignee: Maruhon Industry Co Ltd
Priority date: 2000-07-21
Filing date: 2000-07-21
Publication date: 2002-02-05

Abstract

(57)【要約】【課題】遊技機に発生した静電気を自在に集めること
ができ、外部へ逃がす場所も自在に選択できるようにす
る。【解決手段】外枠１の内面の両側縁に沿い、また、表
側端面および裏側端面の内側縁に沿って、それぞれ略一
周する形で帯状の導電部材４を装着し、内面側の導電部
材４と、端面側の導電部材４は側縁同士が接触した状態
とする。そして、外枠１の内面四隅に導電部材４を装着
し、それにより、内面両側縁の導電部材４を相互に接続
する。また、前枠を取り付けるヒンジ２は、導電部材４
の上から接触状態で取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、静電気を外部へ
誘導する手段を備えた遊技機に関する。

【０００２】

【従来の技術】パチンコ機等の遊技機は、例えば枠体と
して外枠と前枠を有し、まず外枠を島設備の取付台に固
定し、予め前枠にガラス扉、遊技盤、機構盤等を取り付
けてなる遊技機本体を、後付けで蝶着部（ヒンジ等）を
介して開閉可能に外枠に取り付けるように構成されてい
る。そうした遊技機の外枠は、従来、木製が普通であ
る。また、合成樹脂製の外枠も知られている。

【０００３】ところで、こうした遊技機では、遊技機内
部で遊技球同士が擦れ合うことによって、また、遊技球
が誘導樋を通過する際の摩擦によって静電気が発生す
る。そして、この静電気がノイズとなって制御基板が誤
動作を起こすことがある。また、静電気の放電によって
遊技者等に不快感を与える場合がある。そのため、遊技
機には静電気を外部へ誘導し放電させるためのアース端
子が設けられるとともに、該アース端子に接続する導電
部が遊技機内の各部分に設けられる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ようにアース端子を設け、遊技機内の各部分に導電部を
設ける方法では、導電部によって静電気を集められる部
分が限られるために、充分に静電気を取り除くことがで
きない。また遊技機を入れ替える度にアース端子を外部
へ接続する作業が必要となり、その作業に手間がかかっ
てしまう。

【０００５】そこで、遊技機に発生した静電気を自在に
集めることができ、外部へ逃がす場所も自在に選択でき
るようにすることが課題である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明は、こうした課
題を解決するためのもので、遊技機本体を取り付ける外
枠を備えた遊技機において、外枠に遊技機本体側と接触
する静電気誘導用の導電部を設けたことを特徴とする。

【０００７】このように外枠に導電部を設けることによ
り、遊技機本体を外枠に取り付けた状態で、遊技機内の
各部分が外枠の導電部に自動的に導通するようにでき
て、静電気を自在に集めることができ、また、外枠の導
電部を介して静電気を任意の場所から外部へ逃がすよう
にできて、導電部を外部へ接続するための手間のかかる
作業も不要となる。

【０００８】この遊技機は、上下および左右の枠部のう
ちの少なくとも一部の枠部が合成樹脂製の外枠を備えた
ものであってよく、その場合、外枠の合成樹脂製の枠部
に遊技機本体側と接触する静電気誘導用の導電部を設け
る。

【０００９】外枠に設ける導電部は、例えば、外枠の内
面および端面の側縁に沿って帯状の導電部材を装着した
もの、または埋め込んだものとするのがよい。

【００１０】そして、その場合に、外枠の内面に装着さ
れ、または埋め込まれた導電部材と、前記外枠の端面に
装着され、または埋め込まれた導電部材の側縁同士を接
触させるのがよい。

【００１１】また、その導電部材は、外枠の内面の両側
縁に沿ってそれぞれ略一周する形で配置されるととも
に、外枠の表側端面および裏側端面の内側縁に沿ってそ
れぞれ略一周する形で配置され、内面の両側縁に沿って
配置された導電部材が、外枠の内面隅部に配置された導
電部材により接続されているのがよい。

【００１２】この遊技機の外枠は、一側枠部に遊技機本
体の前枠を開閉可能に取り付けるための蝶着部が設けら
れたものであってよく、その蝶着部が設けられた枠部が
合成樹脂製であってよく、その場合に、蝶着部が導電部
と接触しているのがよい。このように蝶着部が導電部と
接触していると、金属製の蝶着部を介しても外枠側に静
電気が伝導される。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。

【００１４】図１の（ａ）および（ｂ）は、実施の形態
に係るパチンコ機等の遊技機の外枠を示している。図示
された外枠１は、上下および左右の枠部がそれぞれ別々
に成形された合成樹脂製の四つの枠部材１ａ〜１ｄによ
って構成され、それら四つの枠部材１ａ〜１ｄが矩形に
枠組みされたものである。そして、一側枠部（図示の例
では表面側から見て左側の枠部１ｃ）には、遊技機の前
枠（図示せず）を開閉可能に取り付けるための蝶着部で
ある上下一対の金属製のヒンジ２がネジ３によって取り
付けられている。また、合成樹脂製の成形物である各枠
部材１ａ〜１ｄは、反りやヒケ等の変形を防止するため
に、内面側がリブ構造を有するものとされている。

【００１５】四つの枠部材１ａ〜１ｄからなる外枠１の
内面と、表側端面および裏側端面には、図示するよう
に、内面の両側縁に沿う位置と、表側端面および裏側端
面の内側縁に沿う位置に、それら内面および端面の側縁
に沿ってそれぞれ略一周する形で導電部を構成するよ
う、帯状の導電部材４が装着されている。導電部材４
は、例えば接着剤によって貼り付けたものである。ま
た、各枠部材１ａ〜１ｄ毎に成形時に導電部材４を埋め
込むこともできる。

【００１６】外枠１の内面に装着された導電部材４と、
外枠の端面に装着された導電部材４は、側縁同士が接触
した配置で装着される。

【００１７】そして、導電部材４は、外枠１の内面四隅
にも装着され、それにより、内面両側縁の導電部材４に
より構成された導電部が相互に接続されている。

【００１８】また、上下一対のヒンジ２は、外枠１の一
側枠部（図示の例では表面側から見て左側の枠部１ｃ）
に対し、装着された導電部材４の上から接触状態で取り
付けられている。

【００１９】そして、外枠１の裏側端面に装着された導
電部材４の一端は、図示のように垂れ下がり、静電気を
外部へ誘導し放電させるための導電部を構成している。

【００２０】以上、実施の形態を図示の例について説明
したが、この発明は、それに限定されるものではなく、
適宜構成を変更して実施できるものである。

【００２１】合成樹脂製の成形物である各枠部材１ａ〜
１ｄは、反りやヒケ等の変形を防止するための構成とし
て、内面側をリブ構造とする以外に、内部に連結リブを
設けた内外二重壁構造とするなど、適宜変更できる。

【００２２】また、外枠１は、図示の例のような合成樹
脂製の枠部材１ａ〜１ｄを枠組みしたものに限定される
ものではなく、通常の木製枠であってもよいし、また、
合成樹脂製の枠部材と金属製の枠部材を組み合わせて枠
組みしたものでもよい。

【００２３】また、図示の例では、左枠部材１ｃに蝶着
部２を設けているが、蝶着部２は右枠部材１ｄに設ける
場合も有り得る。

【００２４】また、この発明は、パチンコ機に限らず、
スロットマシン等の他の遊技機の外枠にも適用できるこ
とは勿論である。

【００２５】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、外枠に導電部を設けることにより、遊技機
に発生した静電気を自在に集めて充分に外部へ逃がすこ
とができ、また、静電気誘導のための手間のかかる作業
を省くことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の形態の遊技機の外枠の表面側
斜視図（ａ）および裏面側斜視図（ｂ）である。

【符号の説明】

１遊技機２ヒンジ（蝶着部）４導電部材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】遊技機本体を取り付ける外枠を備えた遊
技機において、前記外枠に遊技機本体側と接触する静電
気誘導用の導電部を設けたことを特徴とする遊技機。
【請求項２】上下および左右の枠部のうちの少なくと
も一部の枠部が合成樹脂製の外枠を備えた遊技機におい
て、前記外枠の合成樹脂製の枠部に遊技機本体側と接触
する静電気誘導用の導電部を設けたことを特徴とする遊
技機。
【請求項３】前記導電部は、前記外枠の内面および端
面の側縁に沿って帯状の導電部材を装着したもの、また
は埋め込んだものであることを特徴とする請求項１また
は請求項２に記載の遊技機。
【請求項４】前記外枠の内面に装着され、または埋め
込まれた導電部材と、前記外枠の端面に装着され、また
は埋め込まれた導電部材の側縁同士が接触していること
を特徴とする請求項３に記載の遊技機。
【請求項５】前記導電部材は、前記外枠の内面の両側
縁に沿ってそれぞれ略一周する形で配置されるととも
に、前記外枠の表側端面および裏側端面の内側縁に沿っ
てそれぞれ略一周する形で配置され、前記内面の両側縁
に沿って配置された導電部材が、前記外枠の内面隅部に
配置された導電部材により相互に接続されていることを
特徴とする請求項４に記載の遊技機。
【請求項６】前記外枠は、一側枠部に遊技機本体の前
枠を開閉可能に取り付けるための蝶着部が設けられ、該
蝶着部が設けられた枠部は合成樹脂製で、該蝶着部は前
記導電部と接触していることを特徴とする請求項１から
請求項５のいずれか１項に記載の遊技機。