JP2002031505A - 非接触式回転角センサ及びそのセンサコア - Google Patents

非接触式回転角センサ及びそのセンサコア

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JP2002031505A JP2000216913A JP2000216913A JP2002031505A JP 2002031505 A JP2002031505 A JP 2002031505A JP 2000216913 A JP2000216913 A JP 2000216913A JP 2000216913 A JP2000216913 A JP 2000216913A JP 2002031505 A JP2002031505 A JP 2002031505A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】センサ関連部品数の低減と小型化を図ること。 【解決手段】スロットル軸16の回転角を磁力変化に置
き換えて非接触に検出する回転角センサは、磁性材料製
のアウタコア24と、アウタコア24の内側にて所定の
エアギャップを介して配置された磁性材料製のインナコ
ア26と、板厚の方向に着磁されてインナコア26に装
着された板状マグネット27と、アウタコア24の所定
のエアギャップに配置されたホールIC23とを備え
る。アウタコア24は所定のハウジングに固定され、イ
ンナコア26は磁性材料製のスロットル軸16の一端部
に磁気抵抗を付与するための周溝16aを介して一体形
成される。これにより、アウタコア24、インナコア2
6及び板状マグネット27の間で形成される磁路が、ス
ロットル軸16の一端部に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転軸の回転角
を検出するのに使用される回転角センサに係り、詳しく
は、回転軸の回転角を磁力変化に置き換えて非接触に検
出するようにした非接触式回転角センサ及びそのセンサ
コアに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポテンショメータを使用した
接触式回転角センサが知られている。ポテンショメータ
は抵抗素子上でワイパを摺動させて電気的抵抗を可変と
するものである。従って、抵抗素子とワイパとの摺動部
に摩耗粉が生じることがあり、その摩耗粉が原因で抵抗
値に誤検出のおそれがあった。又、摺動部の摩擦抵抗が
検出対象物の動作抵抗となることがあり、対象物の動作
応答性に影響を与えることがあった。
【0003】そこで、上記接触式回転角センサの不具合
を解消するものとして、摺動部材を持たずに対象物の回
転角を磁力変化に置き換えて非接触に検出するようにし
た非接触式回転角センサが幾つか提案されている。その
一つが、本願出願人による先の出願(特願平11−32
0785号公報、特願2000−128051号の明細
書)に開示されている。
【0004】図8,9には、特願2000−12805
1号の明細書に開示された非接触式回転角センサ及びそ
のセンサコアの一実施の形態を示す。図8には、回転角
センサ71を自動車用エンジンのスロットルボディ80
に一体化された使用例を断面図に示す。図9には、その
回転角センサ71と、スロットル軸81との関係を分解
して示す。この回転角センサ71は、アウタコア72、
インナコア73及び板状マグネット74を含むセンサコ
ア75と、磁力検出用の一対のホールIC76とを備え
る。アウタコア72は、磁性材料により略環状に形成さ
れる。インナコア73は、アウタコア72の内側に所定
のエアギャップをもって回転可能に配置され、磁性材料
により略円板状に形成される。図9に示すように、各ホ
ールIC76は、アウタコア72の径方向に延びる一対
のエアギャップにそれぞれ配置される。板状マグネット
74は、インナコア73の直径に沿って配置される。
【0005】この回転角センサ71は、スロットルバル
ブ82を対象物としてその開度を検出するスロットルセ
ンサとして使用される。スロットルボディ80には、ス
ロットルバルブ82がスロットル軸81を介して回転可
能に支持される。スロットルボディ80に設けられたモ
ータ83の出力軸83aは、ドライブギア84、カウン
タギア85及びスロットルギア86を介してスロットル
軸81に駆動連結される。回転角センサ71は、スロッ
トルボディ80に装着される。そして、インナコア73
及び板状マグネット74を含むロータアッシ87がスロ
ットル軸81の一端部に取り付けられることにより、セ
ンサコア75がスロットル軸81に連結される。
【0006】一方、 図10には、特願平11−320
785号公報に開示されたセンサコアを含む非接触式回
転角センサの一実施の形態を示す。この回転角センサ9
1は、例えば、自動車用エンジンにおいて、スロットル
バルブを対象物としてその開度を検出するスロットルセ
ンサに使用したり、アクセルペダルを対象物としてその
操作量を検出するアクセルセンサに使用したりすること
のできる別体タイプのものであり、前述したスロットル
ボディ一体タイプとは異なる。この回転角センサ91
は、非磁性材料よりなるハウジング92と、ハウジング
92に回転可能に設けられた非磁性材料よりなる入力軸
93と、前述したセンサコア72とほぼ同一の基本構成
を有するセンサコア94と、回路基板95とを備える。
入力軸93の一端部には、レバー96が一体回転可能に
固定される。このレバー96は、検出対象物側のレバー
に機械的に連結される。ハウジング92とレバー96と
の間には、回転トルクとスラスト荷重を発生させるため
のスプリング97が設けられる。ハウジング92に設け
られたコネクタ92aには、回路基板95に接続された
ターミナル98が設けられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記前者の
回転角センサ71では、インナコア73等をスロットル
軸81の先端部に別途取り付けなければならず、取り付
けのための部品が複数必要になり、その結果としてセン
サ関連部品数が増えるという問題があった。即ち、図9
に示すように、スロットル軸81にインナコア73を取
り付けるためには、予め組み付けられたロータアッシ8
7をスロットル軸81の先端に別途取り付けなければな
らない。この場合、ロータアッシ87は、一対のインナ
コア73、板状マグネット74及びカラー88を準備し
なければならず、それらを樹脂89でモールドしなけれ
ばならない。加えて、スロットル軸81の先端には、ナ
ット90に対応する雄ネジ81aを形成しなければなら
ない。
【0008】上記後者の回転角センサ91では、別体タ
イプであることから、スロットル軸等の検出対象に上記
ロータアッシ87を別途取り付ける必要はないものの、
センサ91と検出対象とを連結するレバー96やそれに
関連したスプリング97や入力軸93等の部品を設けな
ければならず、その意味でセンサ関連部品数が増えると
いう問題があった。又、レバー96やスプリング97を
設けた分だけセンサ構成が複雑化し、部品組み付に必要
なスペースが増えるという問題もあった。
【0009】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、センサ関連部品数の低減と小型
化を図ることを可能にした非接触式回転角センサ及びそ
のセンサコアを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、回転軸の回転角を磁力変
化に置き換えて非接触に検出するようにした非接触式回
転角センサのセンサコアであって、磁性材料により略環
状に形成されたアウタコアと、アウタコアの内側に相対
回転可能に配置され、磁性材料により略円板状に形成さ
れたインナコアと、アウタコアとインナコアとの間に設
けられた第1のエアギャップと、アウタコアにおいてそ
の径方向に延びる第2のエアギャップと、特定方向に着
磁されてインナコアに装着されるマグネットと、アウタ
コア、インナコア及びマグネットを内包するハウジング
と、アウタコア及びインナコアの一方がハウジングに固
定され、他方が磁性材料よりなる回転軸の一端部に一体
形成されることとを備え、アウタコア、インナコア及び
マグネットの間で形成される磁路を回転軸の一端部に有
することを趣旨とする。
【0011】上記発明の構成によれば、回転軸の回転に
伴いアウタコアとインナコアとが相対回転することによ
り、回転軸の一端部においてアウタコア、インナコア及
びマグネットの間で形成される磁界が回転する。この磁
界の回転によりアウタコアの第2のエアギャップを通る
磁束密度が変化し、その磁束密度の変化が回転軸の回転
角の大きさに相関することになる。ここでは、アウタコ
ア又はインナコアが回転軸の一端部に一体形成されるこ
とから、アウタコア又はインナコアを回転軸に別途取り
付けるための部品や部品スペースを設ける必要がない。
【0012】上記目的を達成するために、請求項2に記
載の発明は、回転軸の回転角を磁力変化に置き換えて非
接触に検出するようにした非接触式回転角センサのセン
サコアであって、磁性材料により略環状に形成されたア
ウタコアと、アウタコアの内側に相対回転可能に配置さ
れ、磁性材料により略円板状に形成されたインナコア
と、アウタコアとインナコアとの間に設けられた第1の
エアギャップと、アウタコアにおいてその径方向に延び
る第2のエアギャップと、特定方向に着磁されてインナ
コアに装着されるマグネットと、アウタコア、インナコ
ア及びマグネットを内包するハウジングと、アウタコア
及びインナコアの一方がハウジングに固定され、他方が
磁性材料よりなる回転軸の一端部に磁気抵抗を付与する
ための周溝を介して一体形成されることとを備え、アウ
タコア、インナコア及びマグネットの間で形成される磁
路を回転軸の一端部に有することを趣旨とする。
【0013】上記発明の構成によれば、回転軸の回転に
伴いアウタコアとインナコアとが相対回転することによ
り、回転軸の一端部においてアウタコア、インナコア及
びマグネットの間で形成される磁界が回転する。この磁
界の回転によりアウタコアの第2のエアギャップを通る
磁束密度が変化し、その磁束密度の変化が回転軸の回転
角の大きさに相関することになる。ここでは、アウタコ
ア又はインナコアが回転軸の一端部に磁気抵抗を付与す
るための周溝を介して一体形成されることから、アウタ
コア又はインナコアを回転軸に別途取り付けるための部
品や部品スペースを設ける必要がない。
【0014】上記目的を達成するために、請求項3に記
載の発明は、回転軸の回転角を磁力変化に置き換えて非
接触に検出するようにした非接触式回転角センサのセン
サコアであって、磁性材料により略環状に形成されたア
ウタコアと、アウタコアの内側において同一軸線上に配
置され、磁性材料により略円板状に形成されると共にそ
の直径方向に延びる装着用ギャップを含むインナコア
と、アウタコアの内周面とインナコアの外周面との間に
設けられた第1のエアギャップと、アウタコアにおいて
その径方向に延びる第2のエアギャップと、板厚の方向
に着磁されて装着用ギャップに装着される板状マグネッ
トと、アウタコア、インナコア及び板状マグネットを内
包するハウジングと、アウタコアがハウジングに固定さ
れ、インナコアが磁性材料よりなる回転軸の一端部に磁
気抵抗を付与するための周溝を介して一体形成されるこ
ととを備え、アウタコア、インナコア及び板状マグネッ
トの間で形成される磁路を回転軸の一端部に有すること
を趣旨とする。
【0015】上記発明の構成によれば、インナコアが回
転軸の回転に伴いアウタコアの中で回転することによ
り、アウタコア、インナコア及び板状マグネットの間で
形成される磁界が回転する。この磁界の回転によりアウ
タコアの第2のエアギャップを通る磁束密度が変化し、
その磁束密度の変化が対象物の回転角の大きさに相関す
ることになる。ここでは、インナコアが回転軸の一端部
に磁気抵抗を付与するための周溝を介して一体形成され
ることから、インナコアを回転軸に別途取り付けるため
の部品や部品スペースを設ける必要がない。
【0016】上記目的を達成するために、請求項4に記
載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載
のセンサコアを使用した非接触式回転角センサであっ
て、第2のエアギャップに設けられ、アウタコアとイン
ナコアの相対回転に応じた磁力変化を検出するための磁
力検出手段を備えたことを趣旨とする。
【0017】上記発明の構成によれば、アウタコアの第
2のエアギャップにおいて磁力検出手段を通る磁束密度
が変わり、その磁束密度の変化に相関した磁力変化が回
転軸の回転角として磁力検出手段により検出される。
【0018】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、本発
明の非接触式回転角センサ及びそのセンサコアを具体化
した第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明す
る。
【0019】図5に、非接触式回転角センサ11を適用
したスロットルボディ12の断面構造を示す。この回転
角センサ11は、自動車用エンジンにおいて、スロット
ルバルブ13を検出対象としてその開度を検出するため
のスロットルセンサとして使用されるものである。回転
角センサ11は、スロットルバルブ13の回転角を磁力
変化に置き換えて非接触に検出するセンサコア14を含
むものである。
【0020】スロットルボディ13に形成された吸気通
路15には、スロットルバルブ13が本発明の回転軸と
してのスロットル軸16を中心に回転可能に支持され
る。スロットルボディ12に設けられたモータ17の出
力軸17aは、ドライブギア18、カウンタギア19及
びスロットルギア20を介してスロットル軸16に駆動
連結される。回転角センサ11は、スロットルボディ1
2に取り付けられた非磁性材料(例えば「樹脂」)より
なるカバー21に装着される。この実施の形態で、この
カバー21は、本発明のハウジングに相当する。
【0021】図5に示すように、回転角センサ11は、
スロットルボディ12に一体的に設けられるものであ
り、カバー21に固定される基板22を備える。図1
に、基板22を除く回転角センサ11の斜視図を示す。
この回転角センサ11は、基板22に固定された本発明
の磁力検出手段としての一対のホールIC23と、同じ
く基板22に固定されたセンサコア14とを備える。各
ホールIC23は、基板22に対してピン23aにより
固定され、電気的に接続される。
【0022】図2に、センサコア14の平面図を示す。
センサコア14は、略筒状に形成されたアウタコア24
と、そのアウタコア24の内側に組み付けられたロータ
25とを含む。ロータ25は、略円柱状に一体的に組み
付けられたインナコア26及び板状マグネット27を含
む。インナコア26は、略半円板状に形成された一対の
コアピース26A,26Bを含む。板状マグネット27
は、両コアピース26A,26Bに挟まれて固定され
る。アウタコア24の内周面24aとインナコア26の
外周面26aとの間には、略環状をなす第1のエアギャ
ップ28が設けられる。
【0023】アウタコア24は、軟質磁性材料により平
面略環状に形成される。この実施の形態では軟質磁性材
料として純鉄焼結材が使用されるが、ケイ素鋼、鉄−ニ
ッケル合金、鉄−コバルト合金等を使用することもでき
る。アウタコア24はその径方向に延びる一対をなす第
2のエアギャップ29を含む。このエアギャップ29
は、アウタコア24において180°の回転対称をなす
二つの位置に配置され、第1のエアギャップ28に連続
する。アウタコア24は、第2のエアギャップ29の部
位に対応して互いに対向する一対のリブ24bを含む。
各リブ24bは、アウタコア24を基板22に固定する
ための貫通孔24cを有する。これら第2のエアギャッ
プ29には、前述したホールIC23が配置される。周
知のようにホールIC23は、ホール効果を利用したホ
ール素子を含むものであり、一定電流下で電圧を測定し
て磁力の大きさを含む磁界を検出するものである。
【0024】インナコア26は、アウタコア24の内側
において同一軸線上に配置される。インナコア26は、
軟質磁性材料よりなる半円板状の二つのコアピース26
A,26Bにより略円板状に形成される。軟質磁性材料
として、アウタコア24で挙げられた材料を使用するこ
とができる。二つのコアピース26A,26Bの間に
は、板状マグネット27を装着するための装着用ギャッ
プ30が設けられる。この着用ギャップ30は、インナ
コア26の直径方向に沿って延び、所定幅をもって対向
する一対の内壁面26a,26bにより定められる。
【0025】板状マグネット27は、インナコア26の
直径より短い長さで板状に形成され、その板厚の方向に
着磁されたものである。板状マグネット27は、上記の
装着用ギャップ30の二つの内壁面26bに接合される
二つの板面27aを有する。板状マグネット27の板厚
は、装着用ギャップ30の幅と同じ大きさに設定され
る。この実施の形態では、板状マグネット27として、
サマリウムコバルト、フェライト又はネオジム等の材料
が使用される。板状マグネット27が装着用ギャップ3
0において両コアピース26A,26Bに挟まれること
によりロータ25が構成される。
【0026】図2に示す状態で、インナコア26を構成
する各コアピース26A,26Bの両端には、それぞれ
テーパ面26cが形成される。これらテーパ面26c
は、各コアピース26A,26Bの外周面26aから、
両コアピース26A,26Bに挟まれた板状マグネット
27の端面へ向かって傾斜するものである。この実施の
形態で、第1のエアギャップ28は、上記テーパ面26
cを除く各コアピース26A,26Bの外周面26a
と、アウタコア24の内周面24aとの間に形成され
る。
【0027】この実施の形態のセンサコア14は、イン
ナコア26の構造の点で特徴的である。図3に、スロッ
トル軸16の一端部を斜視図に示す。この実施の形態
で、インナコア26は、軟質磁性材料よりなるスロット
ル軸16の一端部に一体形成される。即ち、スロットル
軸16の一端部には、同軸16と基材を同じくし、装着
用ギャップ30を隔てて一対のコアピース26A,26
Bが一体に形成される。スロットル軸16とインナコア
26との間のスロットル軸16の外周上には、両者1
6,26の間に磁気抵抗を付与するための周溝16aが
形成される。そして、その装着用ギャップ30に、板状
マグネット27が嵌め込まれて固定される。これによ
り、スロットル軸16の一端部が、アウタコア24、イ
ンナコア26及び板状マグネット27の間で形成される
磁路を有するように構成される。即ち、図4に示すよう
に、基板22を除く回転角センサ11は、スロットル軸
16の一端部に予め一体形成されたインナコア26の装
着用ギャップ30に板状マグネット27を組み付ける。
そのスロットル軸16の一端部に軸孔20aを介してス
ロットルギア20を装着し、同軸16の一端部に形成さ
れたインナコア26を、基板22に固定されたアウタコ
ア24の内側に配置する。このように組み付けることに
より、スロットルボディ12と一体化された回転角セン
サ11が得られる。
【0028】以上説明したようにこの実施の形態の回転
角センサ11の構成によれば、センサコア14を構成す
るアウタコア24、インナコア26及び板状マグネット
27の間には、図6(a)に破線で示すように磁界が形
成される。ここで、インナコア26がスロットル軸16
の先端部に連続して一体形成されるにも拘わらずインナ
コア26の部分のみに磁界が形成されるのは、両者2
6,16の間に周溝16aが設けられてある程度の磁気
抵抗が付与されるからである。この周溝16aの深さを
予め調整しておくことにより、コアピース26A,26
Bの間の磁気抵抗の大きさを調整することができ、大半
の磁束がインナコア26とアウタコア24との間で流
れ、図6(a)に破線で示すような磁界の形成を確保で
きるようにしている。
【0029】ここで、インナコア26及び板状マグネッ
ト27を含むロータ25が、スロットルバルブ13及び
スロットル軸16の回転に伴い、アウタコア24の中で
回転することにより、それに伴い図6(a),(b),
(c)に破線で示すように磁界が回転することになる。
この磁界の回転によりアウタコア24の二つの第2のエ
アギャップ29を通る磁束密度が変化し、その磁束密度
の変化がスロットルバルブ13及びスロットル軸16の
回転角の大きさに相関する値として各ホールIC23に
より検出される。各ホールIC23は、この磁束密度の
変化を電圧変化に置き換えて出力する。この実施の形態
の回転角センサ11によれば、所定の検出範囲でスロッ
トルバルブ13の回転角をスロットル開度として検出す
ることができ、その範囲で直線的な出力特性を得ること
ができる。
【0030】この実施の形態では、インナコア26がス
ロットル軸16の一端部に一体形成されることから、そ
のインナコア26をスロットル軸16に別途取り付ける
必要がなく、その取り付けのための部品や部品スペース
を設ける必要がない。この結果、本実施の形態の回転角
センサ11及びセンサコア14によれば、図8に示す従
来例の回転角センサ71と比べて、取付用部品の分だけ
センサ関連部品数を低減させることができ、その分だけ
回転角センサ11及びセンサコア14の小型化を図るこ
とができる。
【0031】この実施の形態の回転角センサ11によれ
ば、アウタコア24において回転対称となる二つの位置
に設けられた第2のエアギャップ29に合計二つのホー
ルIC23が配置されることから、その一つが故障して
も他のものを磁束密度の検出に使用することが可能とな
る。このため、回転角センサ11にフェイルセーフ機能
を持たせることができ、センサとしての信頼性を向上さ
せることができる。
【0032】上記のように本実施の形態では、センサコ
ア14の部分に摺動部分を持たない非接触式回転センサ
11であることから、接触式回転角センサのように摺動
部分の摩耗粉が原因で誤検出を起こすようなことがな
く、その意味でセンサとしての信頼性を長期間維持する
ことができる。加えて、接触式回転センサのように摺動
部の摩擦抵抗が検出対象物の動作抵抗となるようなこと
がない。このため、スロットルセンサとして使用される
回転角センサ11により、検出対象であるスロットルバ
ルブ13の動作応答性を低下させることがない。
【0033】[第2の実施の形態]次に、本発明の非接
触式回転角センサ及びそのセンサコアを具体化した第2
の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0034】この実施の形態の回転角センサ41の断面
図を図7に示す。この回転角センサ41は、自動車用エ
ンジンにおいて、スロットルバルブの開度を検出するス
ロットルセンサとして使用したり、アクセルペダルの操
作量を検出するアクセルセンサとして使用したりするこ
とのできる別体タイプである点において、前記第1の実
施の形態の一体タイプと異なる。
【0035】この回転角センサ41のセンサコア42
は、第1の実施の形態のセンサコア14とほぼ同様の構
成を有する。回転角センサ41は、樹脂等の非磁性材料
よりなるハウジング43と、そのハウジング43の内部
に固定された回路基板44と、その回路基板44に固定
されたアウタコア45及び磁力検出手段としての一対の
ホールIC46と、スロットル軸16の一端部に磁気抵
抗を付与するための周溝16aを介して一体形成された
インナコア47と、インナコア47に装着された板状マ
グネット48とを備える。アウタコア45、インナコア
47及び板状マグネット48によりセンサコア42が構
成される。これにより、スロットル軸16の一端部が、
アウタコア45、インナコア47及び板状マグネット4
8の間で形成される磁路を有するように構成される。
【0036】そして、ハウジング43に形成された軸孔
49にスロットル軸16の一端部が軸受50を介して回
転可能に装着され、同端部に一体形成されたインナコア
47と、同コア47に装着された板状マグネット48が
ロータとしてアウタコア45の内側に配置されることに
より、センサコア42及び回転角センサ41が構成され
る。ハウジング43には、電気配線の接続に用いられる
コネクタ51が形成され、そのコネクタ51の中に、回
路基板44に接続されたターミナル52が設けられる。
【0037】従って、この別体タイプの回転角センサ4
1及びそのセンサコア42によっても、前記第1の実施
の形態の回転角センサ11及びセンサコア14と同様の
作用及び効果を得ることができる。加えて、この実施の
形態では、図10に示す従来の回転角センサ91におけ
る入力軸93、レバー96及びスプリング97等の連結
用部品を省略することができ、その分だけ別体タイプと
してセンサ関連部品数を減らすことができ、構成を簡略
化することができ、部品組み付に必要なスペースを少な
くしてセンサ全体の小型化を図ることができる。
【0038】尚、この発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲
で以下のように実施することもできる。
【0039】(1)前記各実施の形態では、スロットル
軸16にインナコア26,47を一体形成し、それをハ
ウジング等に固定されたアウタコア24に組み付けるよ
うにした。これに対して、スロットル軸にアウタコアを
一体形成し、それをハウジング等に固定されたインナコ
アに組み付けるようにしてもよい。
【0040】(2)前記各実施の形態では、センサコア
14,42に対して二つのホールIC23,46を設け
たが、センサコアに対して一つ又は三つ以上のホールI
Cを設けてもよい。
【0041】(3)前記各実施の形態では、磁力検出手
段としてホールIC23,46を使用したが、これに限
られるものではなく、これ以外の検出用素子を使用して
もよい。
【0042】(4)前記各実施の形態では、スロットル
軸16の一端部に磁気抵抗を付与するための周溝16a
を介してインナコア26,47を一体形成したが、周溝
16aの代わりに貫通孔等を形成して磁気抵抗を付与す
るようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】請求項1乃至請求項3の何れか一つに記
載の発明の構成によれば、センサ関連部品数を低減させ
ることができ、センサコアの小型化を図ることができ
る。
【0044】請求項4に記載の発明の構成によれば、セ
ンサ関連部品数を低減させることができ、センサの小型
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係り、回転角センサの主要
部を示す斜視図である。
【図2】同じく、センサコアを示す平面図である。
【図3】同じく、スロットル軸先端部のインナコアを示
す斜視図である。
【図4】同じく、回転角センサの主要部を分解して示す
図である。
【図5】同じく、回転角センサを示すスロットルボディ
を示す断面図である。
【図6】同じく、(a)〜(c)は、センサコアの作用
を説明する図である。
【図7】第2の実施の形態に係り、回転角センサを示す
断面図である。
【図8】従来例に係り、回転角センサを示すスロットル
ボディを示す断面図である。
【図9】同じく、回転角センサの主要部を分解して示す
図である。
【図10】別の従来例に係り、回転角センサを示す断面
図である。
【符号の説明】
11 回転角センサ 14 センサコア 16 スロットル軸 16a 周溝 21 カバー(ハウジング) 23 ホールIC(磁力検出手段) 24 アウタコア 26 インナコア 27 板状マグネット 28 第1のエアギャップ 29 第2のエアギャップ 30 装着用ギャップ 41 回転角センサ 42 センサコア 43 ハウジング 45 アウタコア 46 ホールIC(磁力検出手段) 47 インナコア 48 板状マグネット
フロントページの続き Fターム(参考) 2F063 AA35 BA06 CA34 DA05 DD03 EA03 GA52 KA01 2F077 AA43 AA49 CC02 JJ01 JJ08 JJ23 VV02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の回転角を磁力変化に置き換えて
    非接触に検出するようにした非接触式回転角センサのセ
    ンサコアであって、 磁性材料により略環状に形成されたアウタコアと、 前記アウタコアの内側に相対回転可能に配置され、磁性
    材料により略円板状に形成されたインナコアと、 前記アウタコアと前記インナコアとの間に設けられた第
    1のエアギャップと、 前記アウタコアにおいてその径方向に延びる第2のエア
    ギャップと、 特定方向に着磁されて前記インナコアに装着されるマグ
    ネットと、 前記アウタコア、前記インナコア及び前記マグネットを
    内包するハウジングと、 前記アウタコア及び前記インナコアの一方が前記ハウジ
    ングに固定され、他方が磁性材料よりなる前記回転軸の
    一端部に一体形成されることとを備え、前記アウタコ
    ア、前記インナコア及び前記マグネットの間で形成され
    る磁路を前記回転軸の一端部に有することを特徴とする
    非接触式回転角センサのセンサコア。
  2. 【請求項2】 回転軸の回転角を磁力変化に置き換えて
    非接触に検出するようにした非接触式回転角センサのセ
    ンサコアであって、 磁性材料により略環状に形成されたアウタコアと、 前記アウタコアの内側に相対回転可能に配置され、磁性
    材料により略円板状に形成されたインナコアと、 前記アウタコアと前記インナコアとの間に設けられた第
    1のエアギャップと、 前記アウタコアにおいてその径方向に延びる第2のエア
    ギャップと、 特定方向に着磁されて前記インナコアに装着されるマグ
    ネットと、 前記アウタコア、前記インナコア及び前記マグネットを
    内包するハウジングと、 前記アウタコア及び前記インナコアの一方が前記ハウジ
    ングに固定され、他方が磁性材料よりなる前記回転軸の
    一端部に磁気抵抗を付与するための周溝を介して一体形
    成されることとを備え、前記アウタコア、前記インナコ
    ア及び前記マグネットの間で形成される磁路を前記回転
    軸の一端部に有することを特徴とする非接触式回転角セ
    ンサのセンサコア。
  3. 【請求項3】 回転軸の回転角を磁力変化に置き換えて
    非接触に検出するようにした非接触式回転角センサのセ
    ンサコアであって、 磁性材料により略環状に形成されたアウタコアと、 前記アウタコアの内側において同一軸線上に配置され、
    磁性材料により略円板状に形成されると共にその直径方
    向に延びる装着用ギャップを含むインナコアと、 前記アウタコアの内周面と前記インナコアの外周面との
    間に設けられた第1のエアギャップと、 前記アウタコアにおいてその径方向に延びる第2のエア
    ギャップと、 板厚の方向に着磁されて前記装着用ギャップに装着され
    る板状マグネットと、 前記アウタコア、前記インナコア及び前記板状マグネッ
    トを内包するハウジングと、 前記アウタコアが前記ハウジングに固定され、前記イン
    ナコアが磁性材料よりなる前記回転軸の一端部に磁気抵
    抗を付与するための周溝を介して一体形成されることと
    を備え、前記アウタコア、前記インナコア及び前記板状
    マグネットの間で形成される磁路を前記回転軸の一端部
    に有することを特徴とする非接触式回転角センサのセン
    サコア。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れか一つに記
    載のセンサコアを使用した非接触式回転角センサであっ
    て、 前記第2のエアギャップに設けられ、前記アウタコアと
    前記インナコアの相対回転に応じた磁力変化を検出する
    ための磁力検出手段を備えたことを特徴とする非接触式
    回転角センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100338431C (zh) * 2004-06-02 2007-09-19 株式会社电装 旋转角探测装置
US9488461B2 (en) 2012-05-30 2016-11-08 Denso Corporation Rotation angle detection device

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CN100338431C (zh) * 2004-06-02 2007-09-19 株式会社电装 旋转角探测装置
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