JP2002030900A - 送り動作及び／又は回転モーメント伝達装置 - Google Patents

送り動作及び／又は回転モーメント伝達装置

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    • B25B13/02—Spanners; Wrenches with rigid jaws
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組合せだぼ等のアンカーロッドに送り動作及
び／又は回転モーメントを確実に伝達する製造安価な装
置を得る。 【解決手段】 据え付け部２にアンカーロッド１の荷重
掛合側端部の円錐形に形成した外側輪郭部３を収容する
円錐形の凹所４を設けただぼ、特に、組合せだぼ等のア
ンカーロッド１に送り動作及び／又は回転モーメントを
伝達する装置において、円錐形の凹所４の円錐角度α、
及び円錐形の外側輪郭部３の円錐角度βを６°〜１６°
とし、好適には、凹所４の円錐角度αを外側輪郭部３の
円錐角度βに等しくし、また凹所４及び／又は外側輪郭
部３の少なくとも一部分に刻み目を設け、円錐形の凹所
４の軸線方向の深さを据え付け部２の円錐形の凹所の最
大直径Ｄ１の０．１〜０．７５倍の寸法とし、また円錐
形の外側輪郭部３の高さＨを前記アンカーロッド１の直
径Ｄ２の０．１〜０．７５倍の寸法とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、据え付け部にアン
カーロッドの荷重掛合側端部の円錐形に形成した外側輪
郭部を収容する円錐形の凹所を設けただぼ、特に、組合
せだぼ等のアンカーロッドに送り動作及び／又は回転モ
ーメントを伝達する装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】アンカーロッドに送り動作及び／又は回
転モーメントを伝達する装置は、孔を設けた基礎又は孔
を設けた構造部材に作業者がだぼを据え付けるのを容易
かつ簡単にする。特に、組合せだぼを使用する場合、ア
ンカーロッドを孔に据え付けるこのような装置は、例え
ば、硬化可能な物質を収納した容器を孔に据え付ける。
据え付け作業の際に、アンカーロッドはこの装置を介し
て移動手段から生ずる送り及び／又は回転モーメントに
よって孔内で回転して移動する。これにより、硬化可能
な物質を収納した容器は破壊される。流出した物質は削
孔屑と混ざり合って硬化する。機械的なだぼとともに、
この装置は送り及び／又は回転モーメントによって例え
ば、孔内のだぼを拡開させる作用を行う。
【０００３】だぼのアンカーロッドに送り動作及び／又
は回転モーメントを伝達する既知の装置としては、ドイ
ツ国実用新案第７，８２７，６００号に記載されている
ものがあり、この装置は据え付け部にアンカーロッドを
収容するための円錐形の凹所を設けている。アンカーロ
ッド自体の荷重掛合側端部には円錐形の外側輪郭部を設
け、この外側輪郭部の端部を据え付け部の凹所に挿入可
能にしている。更に、据え付け部の円錐形の凹所の内部
には伝動素子例えば、リブを設ける。この既知の装置に
よれば、据え付け部に対して異なる直径のアンカーロッ
ドを使用することができるようになる。更にまた、この
既知の装置によれば、アンカーロッドの雄ねじ部の破損
を回避できる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、既知の技術の
欠点は、回転モーメント及び送り動作の伝達がアンカー
ロッドの円錐形の外側輪郭部と据え付け部の円錐形の凹
所の内部の伝動素子との間の小さい接触面に限定される
点である。従って、大きな荷重が加わると、アンカーロ
ッド及び据え付け部が磨耗する危険性がある。
【０００５】更に、従来の技術では、力の伝達を確保す
るための摩擦力を生ずる接触面が小さい面積に限定され
るという欠点がある。このことにより、大きな回転モー
メントが伝達される際に例えば、回転モーメントが部分
的にしか伝達されなかったり、伝達が完全に保証されな
かったりし、据え付け作業が完了しないことにもなると
いう危険性もある。
【０００６】更にまた、回転モーメントをアンカーロッ
ドの荷重掛合側端部に形成した多角形状のピン、例え
ば、六角ピンと、この形状に対応する据え付け部の凹所
とによって伝達するものがある。
【０００７】しかし、この従来の技術には、据え付け部
とアンカーロッドとの間の噛み付きによって動かなくな
るという危険性がある。更に、アンカーロッドの荷重掛
合側端部にこのような構成を設けることは、製造コスト
を高める要因となる。
【０００８】据え付け部をアンカーロッドの荷重掛合側
端部に正確に位置決めして形状ロックによって回転モー
メントを発生させなければならないため、この装置の取
扱性に制限があるという欠点がある。
【０００９】本発明の目的は、大きな回転モーメントの
伝達に好適であり、アンカーロッドと据え付け部との間
の噛み付きによって動かなくなる危険性のないだぼ、特
に、組合せだぼ等のアンカーロッドに送り動作及び／又
は回転モーメントを伝達する装置を得るにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、据え付け部にアンカーロッドの荷重掛合
側端部の円錐形に形成した外側輪郭部を収容する円錐形
の凹所を設けただぼ、特に、組合せだぼ等のアンカーロ
ッドに送り動作及び／又は回転モーメントを伝達する装
置において、前記円錐形の凹所の円錐角度及び円錐形の
外側輪郭部の円錐角度を６°〜１６°としたことを特徴
とする。
【００１１】本発明の凹所及び外側輪郭部の円錐形の構
成により、据え付け部とアンカーロッドとの間の接触面
が従来よりも大きくなり、回転モーメント及び送り動作
の完全な伝達が高い値で行われるようになる。特に、組
み合わせだぼに適用する場合には、本発明装置はアンカ
ーロッドの据え付けをしっかりとかつ容易に行なうこと
ができるようになる。更に、本発明装置によれば、作業
員は据え付け部の正確な位置決めをする必要がなくな
り、回転モーメントの伝達のための形状ロックがなくな
る。更に、据え付け部の凹所及びアンカーロッドの外側
輪郭部の円錐形の構造により、異なる直径のアンカーロ
ッドに対して単独の据え付け部を使用することができる
ようになる。更にまた、アンカーロッドを簡単に製造す
ることができるようになるため、製造コストを低減する
ことができる。
【００１２】本発明の好適な実施例においては、円錐形
の凹所及び円錐形の外側輪郭部の円錐角度を１０°と
し、最適な伝達を得るようにする。
【００１３】更に、本発明の好適な実施例においては、
円錐形の凹所の円錐角度を円錐形の外側輪郭部の円錐角
度に等しくし、荷重掛合側端部に設けた円錐形外側輪郭
部と据え付け部の円錐形凹所との間の接触面積を最大限
にする。
【００１４】更に、本発明の他の好適な実施例において
は、円錐形の凹所（４）及び／又は円錐形の外側輪郭部
（３）の少なくとも一部分に刻み目を設ける。この構成
によれば、接触面間の摩擦係数が高くなる。更に、刻み
目を設ける代わりにコーティングでも同様の効果を生ず
るようにすることもできる。
【００１５】本発明の好適な実施例においては、円錐形
の凹所の軸線方向の深さを据え付け部の円錐形の凹所の
最大直径の０．１〜０．７５倍の寸法とし、異なる直径
のアンカーロッドを同一の据え付け部に適用できるよう
にする。更に、この構成によれば、据え付け部を大きい
アンカーロッドにも適用でき、また据え付け部の過負荷
をも防止することができる。
【００１６】更に、本発明の好適な実施例においては、
円錐形の外側輪郭部の高さを前記アンカーロッドの直径
の０．１〜０．７５倍の寸法とし、据え付け部とアンカ
ーロッドとの間の十分高い摩擦力を保証するようにす
る。アンカーロッドの直径が大きければ大きいほど、伝
達される回転モーメントが大きくなる。
【００１７】
【発明の実施の形態】図面は、だぼ、特に、組合せだぼ
のアンカーロッド１に送り動作及び／又は回転モーメン
トを伝達するための本発明による装置の一部を示す。こ
の装置は、円筒形の据え付け部２と、刻み目付きアンカ
ーロッド１とを有する。据え付け部２の端部には、据え
付け部２の長さに沿って延在する円錐形の凹所４を設
け、この凹所４の深さＴを据え付け部２の円錐形の凹所
の最大直径Ｄ１の約０．７５倍とする。アンカーロッド
１の荷重掛合側端部には円錐形の外側輪郭部３を設け、
凹所４に挿入可能にする。
【００１８】凹所４及び外側輪郭部３の円錐角度α及び
βは約１０°とする。外側輪郭部３の高さＨはアンカー
ロッド１の直径Ｄ２の約０．５倍とする。摩擦係数を最
大にするため、凹所４の壁５に微細な刻み目を設ける。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明による送り動作及び／又は回転モーメ
ントを伝達する装置の一部断面とする部分側面図であ
る。
【符号の説明】
１ アンカーロッド ２ 据え付け部 ３ 外側輪郭部 ４ 凹所 ５ 壁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 据え付け部（２）にアンカーロッド
    （１）の荷重掛合側端部の円錐形に形成した外側輪郭部
    （３）を収容する円錐形の凹所（４）を設けただぼ、特
    に、組合せだぼ等のアンカーロッド（１）に送り動作及
    び／又は回転モーメントを伝達する装置において、前記
    円錐形の凹所（４）の円錐角度（α）及び円錐形の外側
    輪郭部（３）の円錐角度（β）を６°〜１６°としたこ
    とを特徴とする送り動作及び／又は回転モーメント伝達
    装置。
  2. 【請求項２】 前記円錐形の凹所（４）及び円錐形の外
    側輪郭部（３）の円錐角度（α，β）を１０°とした請
    求項１記載の装置。
  3. 【請求項３】 前記円錐形の凹所（４）の円錐角度
    （α）を円錐形の外側輪郭部（３）の円錐角度（β）に
    等しくした請求項１又は２記載の装置。
  4. 【請求項４】 前記円錐形の凹所（４）及び／又は円錐
    形の外側輪郭部（３）の少なくとも一部分に刻み目を設
    けた請求項１乃至３のうちのいずれか一項に記載の装
    置。
  5. 【請求項５】 前記円錐形の凹所（４）の軸線方向の深
    さを据え付け部（２）の円錐形の凹所の最大直径（Ｄ
    １）の０．１〜０．７５倍の寸法とした請求項１乃至４
    のうちのいずれか一項に記載の装置。
  6. 【請求項６】 前記円錐形の外側輪郭部（３）の高さ
    （Ｈ）を前記アンカーロッド（１）の直径（Ｄ２）の
    ０．１〜０．７５倍の寸法とした請求項１乃至４のうち
    のいずれか一項に記載の装置。
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