JP2002024659A - 配車予約システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】タクシーの配車予約を行うときに、配車予約希
望者が予約受付センタに配車予約の希望を送信するだけ
で、利用価格の異なるタクシー会社から配車されるタク
シーを選択できる、タクシー配車予約方法を得る。 【解決手段】配車予約希望者１０１０の保有する端末１
００１に入力されたタクシー配車予約の希望情報を通信
ネットワーク１００４から受信して、配車予約希望者の
タクシー利用目的、利用時間または走行距離、タクシー
稼働率に応じてタクシーの利用価格を設定した複数のタ
クシー会社１０１３、１０１４の中から、利用価格の低
いタクシー会社複数社および配車希望場所到着時刻が配
車希望時刻に近いタクシー会社複数社を配車予約希望者
に提示し、提示された複数のタクシーから配車予約希望
者が選択したタクシーの配車予約を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、サービスを提供す
る車両の配車予約する技術に関する。特に、予約受付セ
ンタサーバを介することで、配車予約希望者が利用価格
およびタクシーが配車場所に到着する時刻を比較してタ
クシーの配車予約をすることができる、タクシー配車予
約方法に関する。車両としては、タクシー、バス、建設
車両などの特殊車両などが含まれる。

【０００２】

【従来の技術】車両の一例であるタクシーを予約する方
法として、タクシー会社に電話する方法が一般的に行わ
れている。特開２０００−３０１９２号公報、特開平１
１−２８３１２１号公報には、タクシーを予約する専用
装置が開示されている。

【０００３】また、タクシーを配車する方法として、端
末やGPSを利用し、配車予約希望者の位置情報およびタ
クシーの位置情報を元に、効率的にタクシーを配車する
方法が行われている。タクシーを効率的に配車するシス
テムについては、特開平４−１２８６０６号公報、特開
平４−３１９９９０号公報、特開平５−３０００３号公
報、特開平９−１８２１４５号公報に開示されたものが
ある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術では、
利用者が自身の要求に沿った車両またはサービスの提供
を受けることはできなかった。利用者はタクシー会社な
ど車両提供会社の情報をあまり持っておらず、例えば、
予算内で済ませたい、観光に適したタクシー会社を選択
したい、との要求に答えることはできなかった。他の課
題としては以下のものもある。

【０００５】第一の課題として、タクシー会社に電話を
したり、タクシー配車予約専用端末を用いてタクシーを
予約する場合、配車予約希望者が電話をかけたり、専用
端末を利用したりする前に、利用するタクシー会社を決
定しなくてはならない。

【０００６】第二の課題として、配車予約希望者の位置
情報のみを考慮した配車では、利用価格は一定であり、
配車予約希望者のタクシー利用目的、走行距離、利用時
間などに対して利用価格を変動させた配車を行うことは
できない。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する構
成として、本発明では、複数の車両提供会社に関する情
報を有し、配車のための仲介を行う予約受付情報処理装
置を設けた。

【０００８】上記の予約受付情報処理装置は、利用者の
要求に合致する車両提供会社を選択する。この選択は、
サービス内容の料金、利用目的、利用日時、利用場所の
うち少なくとも１つないしこれらの組合せに基づいて行
ってもよい。また、料金は最も安価なもの、支払方法を
自由に選択するものでもよい。さらに、予約受付情報処
理装置は、最も安価な車両提供会社に対して配車を実行
するよう指示してもよい。また、予約受付情報処理装置
が料金等を算出するのでなく、各車両提供会社に算出さ
せ、それに基づいて配車を行う車両提供会社を求めても
よい。

【０００９】また、上記課題は、本発明によれば、配車
場所から目的地へ直接到着する移動、個人の利用であり
配車場所からいくつかの目的地を経由して最終目的地へ
到着する観光、法人の利用であり配車場所からいくつか
の目的地を経由して最終目的地へ到着する巡回を含む配
車予約希望者のタクシー利用目的、タクシー利用時間、
走行距離を含むタクシー利用条件に応じて利用価格の変
動する複数のタクシー会社を比較して、利用価格および
配車希望場所到着時刻を参照して配車予約希望者が配車
を希望するタクシー会社を選択し、選択されたタクシー
会社に配車指示を与える、タクシー配車予約方法を提供
することにより達成される。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図１は、本発明のタクシー
配車予約方法を実現するシステムの構成例である。図中
１００１は電話、携帯端末、パーソナルコンピュータ等
の端末、１００２は１００１と同様の機能を有する端
末、１００３は中継局、１００４は公衆回線網を含む通
信ネットワーク、１００５は予約受付センタサーバ、１
００６はタクシー会社サーバ、１００７は１００６と同
様の機能を有するタクシー会社サーバ、１００８はタク
シー、１００９は１００８と同様の機能を有するタクシ
ーである。

【００１１】中継局１００３、予約受付センタサーバ１
００５、タクシー会社サーバ１００６および１００７は
通信ネットワーク１００４に接続されている。

【００１２】中継局１００３は、端末１００１から送信
された情報を受信し、受信した情報を通信ネットワーク
１００４へ送信する。

【００１３】予約受付センタサーバ１００５は、図２に
示すように、計算処理を行うCPU２００１、情報の記憶
装置であるHDD２００２、メモリ２００３から構成され
ている。HDD２００２には、タクシー会社データベース
２００４、配車予約希望者データベース２００５を含む
データベースが記憶されている。タクシー会社データベ
ース２００４には、予約受付センタサーバを有する予約
受付センタの会員となっているタクシー会社のタクシー
会社ID、タクシー会社パスワード、タクシー会社名、タ
クシー会社住所、タクシー会社電話番号、タクシー会社
電子メールアドレスが記憶される。ここで、タクシー会
社とは、配車予約情報を受信してタクシーの配車を行う
ことができればよく、法人、個人を問わない。

【００１４】配車予約希望者データベース２００５に
は、前記予約受付センタを利用する配車予約希望者の配
車予約希望者ID、配車予約希望者氏名、配車希望日時、
配車住所、タクシー利用目的、目的地住所、タクシー利
用時間、タクシー会社名、利用価格、配車時刻等が記憶
される。その他、配車場所にある目標物の名前、目的地
にある目標物の名前が記憶される場合もある。

【００１５】タクシー会社サーバ１００６を有するタク
シー会社は、タクシー１００８と同様の機能を有する複
数のタクシーを有している。タクシー会社サーバ１００
６は、図３に示すように、計算処理を行うCPU３００
１、情報の記憶装置であるHDD３００２、メモリ３００
３から構成されている。HDD３００２には、タクシーデ
ータベース３００４、配車予約受入条件ファイル３００
５、配車予約受入条件データベース３００６、会員デー
タベース３００７を含むデータベースおよびファイルが
記憶されている。

【００１６】タクシーデータベース３００４には、タク
シー会社が有するタクシーのタクシー番号、現在位置、
時刻別使用状況が記憶される。ここで、タクシー番号と
は便宜上、タクシー会社がタクシーに与える番号であ
る。時刻別使用状況とは、時刻ごとにタクシーの状況を
空車、実車、配車予定、仮予約、走行不可で表す文字列
または数値である。空車は配車予約を受け入れることが
できる状態であり、実車および予約は配車予約を受け入
れられない状態である。また、走行不可はタクシーが走
行できない状態を表す。仮予約は、仮予約を行っている
配車予約希望者IDが記憶され、予約と同様に扱われる。

【００１７】配車予約受入条件ファイル３００５には、
１回の配車について計上する基本価格と、１kmあたりの
タクシー利用価格および、１時間あたりのタクシー利用
価格が記憶されている。

【００１８】配車予約受入条件データベース３００６に
は、配車時間帯、タクシー利用目的、走行距離、タクシ
ー利用時間、配車余裕日数、タクシー稼働率、会員ラン
クに対する価格割引率が記憶される。ここで、配車余裕
日数とは、タクシー会社サーバ１００６が配車予約情報
を受信した時刻と、配車希望時刻との差を指す。

【００１９】タクシー稼働率は、タクシー会社が有して
いるタクシーの中で実車の台数を走行可能なタクシーの
台数で除した値に１００を乗じた値である。したがっ
て、タクシー会社が有している走行可能なタクシーが全
て実車である場合に、タクシー稼働率は1００となる。

【００２０】会員ランクは、タクシー会社に会員登録し
ている会員が前記タクシー会社を利用した金額、頻度、
距離の少なくとも1つに対する利用状況に応じて、例え
ば、A〜Eの５段階、１〜１０の１０段階のように決定さ
れる。

【００２１】会員データベース３００７には、前記タク
シー会社に会員登録している会員の会員ID、会員氏名、
会員電話番号、会員ランクを含む情報を記憶する。本発
明のタクシー配車予約方法に従うタクシー会社は、所定
の会員登録料金を支払って、予約受付センタに会員登録
を行う。

【００２２】タクシー会社が予約受付センタに会員登録
を行う際には、通信ネットワークを通じて、タクシー会
社サーバ１００６から予約受付センタサーバ１００５
に、タクシー会社名、タクシー会社住所、タクシー会社
電話番号を含むタクシー会社会員登録情報を送信する。
タクシー会社会員登録情報を受信した予約受付センタサ
ーバ１００５は、所定の審査を行い、タクシー会社をタ
クシー会社データベース２００４に登録する。さらに、
予約受付センタサーバ１００５は、タクシー会社サーバ
１００６にタクシー会社IDとタクシー会社パスワードを
貸与し、通信ネットワーク１００４を通じてタクシー会
社サーバ１００６に送信する。

【００２３】前記会員登録を行ったタクシー会社は、タ
クシー会社サーバ１００６のHDD３００２内部に配車予
約受入条件ファイル３００５および配車予約受入条件デ
ータベース３００６を作成する。タクシー１００８は、
一定時間間隔で無線を送信する。タクシー１００８の所
属するタクシー会社の有するタクシー会社サーバ１００
６では、タクシー１００８が送信する無線を受信し、タ
クシー１００８の現在位置および現在の使用状況を取り
出す。取り出した現在位置および現在の使用状況を、HD
D３００２内のタクシーデータベース３００４に記憶す
る。

【００２４】本発明のタクシー配車予約方法に従って、
配車予約希望者がタクシーの配車予約をする場合の処理
例を図４に示す。また、図4において端末１００１、予
約受付センタサーバ１００５、タクシー会社サーバ１０
０６間で送受信される情報の例を図５に示す。ここで
は、図５の情報を使って説明する。

【００２５】配車予約希望者がタクシーの配車予約をす
る場合、配車予約希望者は端末１００１を使って中継局
１００３、通信ネットワーク１００４を通じて、予約受
付センタサーバ１００５からタクシー利用目的に応じて
用意されたフォーマットを入手して、配車予約希望情報
４００１および配車予約希望者情報４００２を入力す
る。配車予約希望情報４００１とは、配車予約希望者が
配車を希望する日時、配車を希望する場所、タクシー利
用目的、目的地または利用時間である。目的地または利
用時間については、タクシー利用目的が移動の場合、移
動の目的地を入力し、タクシー利用目的が観光および巡
回の場合、配車予約希望者１０１０がタクシーを利用す
る時間を入力する。

【００２６】また、配車予約希望者情報４００２とは、
配車予約希望者の氏名、電話番号である。さらに、配車
予約するタクシー会社を指定することも可能である。

【００２７】配車予約希望者が端末１００１に入力した
配車予約希望情報４００１および配車予約希望者情報４
００２は、中継局１００３を経由して通信ネットワーク
１００４へ伝送される。

【００２８】予約受付センタサーバ１００５は、通信ネ
ットワーク１００４から配車予約希望情報４００１およ
び配車予約希望者情報４００２を受信する。受信した配
車予約希望情報４００１および配車予約希望者情報４０
０２を入力した配車予約希望者に対して、配車予約希望
者IDを貸与する。

【００２９】予約受付センタサーバ１００５は、受信し
た配車予約希望情報４００１および配車予約希望者情報
４００２、配車予約希望者IDを、HDD２００２内の配車
予約希望者データベース２００５に一時的に記憶する。

【００３０】受信した配車予約希望者情報４００１に含
まれる配車予約希望者のタクシー利用目的が移動の場
合、予約受付センタサーバ１００５は、配車希望場所と
目的地から走行距離を算出する。予約受付センタサーバ
１００５は、予約受付センタの会員であるタクシー会社
の有するタクシー会社サーバへ通信ネットワーク１００
４を通じて、 配車予約情報４００３、配車予約希望者
情報４００２および配車予約希望者IDを伝送する。ここ
で、配車予約情報４００３とは、配車希望日時、配車希
望場所、タクシー利用目的、タクシー利用目的が移動の
場合は走行距離、タクシー利用目的が観光、巡回の場合
は利用時間である。

【００３１】タクシー会社サーバ１００６は、通信ネッ
トワーク１００４から配車予約情報４００３、配車予約
希望者情報４００２および配車予約希望者IDを受信する
と、タクシーを配車する価格である利用価格を算出す
る。利用価格算出処理の一例を図６に示す。タクシー会
社サーバ１００６は、配車予約受入条件ファイル３００
５から基本価格を検索する。

【００３２】次に、受信した配車予約情報のタクシー利
用目的が移動である場合は、配車予約受入条件ファイル
３００５から１ｋｍあたりの価格を検索し、得られた価
格に配車予約情報の走行距離を乗じた値と基本価格の和
として基準価格を算出する。

【００３３】配車予約情報のタクシー利用目的が移動で
ない場合は、配車予約受入条件ファイル３００５から１
時間あたりの価格を検索し、得られた価格に配車予約情
報のタクシー利用時間を乗じた値と基本価格の和として
基準価格を算出する。

【００３４】基準価格を算出した後、タクシー会社サー
バ１００６は、会員データベース３００７を検索して、
受信した配車予約希望者情報４００２の配車予約希望者
氏名および配車予約希望者電話番号から、配車予約希望
者の会員ランクを判別する。判別された会員ランクをキ
ーにして、配車予約受入条件データベース３００６を検
索し、会員ランクによる価格割引率を決定する。配車予
約希望者が非会員である場合は、会員ランクによる価格
割引率を0とする。

【００３５】タクシー会社サーバ１００６は、配車予約
情報４００３の配車希望日時から配車時間帯を特定し配
車予約受入条件データベース３００６から配車時間帯に
よる価格割引率を検索する。同様にして、配車予約情報
４００３のタクシー利用目的、タクシー利用目的が移動
の場合は走行距離、タクシー利用目的が移動でない場合
はタクシー利用時間による価格割引率を決定する。

【００３６】タクシー会社サーバ１００６は、配車予約
情報４００３を受信した時刻と配車予約情報４００３の
配車希望時刻の差を算出する。配車予約情報４００３を
受信した時刻と配車予約情報４００３の配車希望時刻の
差が例えば０．５日といったある日数未満の場合は、タ
クシーデータベース３００４を検索してタクシー稼働率
を算出し、配車予約受入条件データベース３００６から
タクシー稼働率に対する価格割引率を検索する。

【００３７】配車予約情報４００３を受信した時刻と配
車予約情報４００３の配車希望時刻の差が例えば０．５
日といったある日数以上の場合は、配車予約受入条件デ
ータベース３００６から配車余裕日数に対する価格割引
率を検索する。

【００３８】上記の手順で求められた全ての利用条件に
対する価格割引率の和を総価格割引率とする。

【００３９】タクシー会社サーバ１００６は、算出した
基準価格から、基準価格に総価格割引率を乗じて１００
で除した値を引いて利用価格を決定する。例として、図
６の配車予約情報４００３および図３の配車予約受入条
件ファイル３００２、配車予約受入条件データベース３
００３、会員データベース３００４を用いて利用価格を
算出する。また、配車余裕日数を１．５日、図６のｔ＝
０．５と仮定する。この場合、基本価格は１００＋（２
００×２）＝５００円である。また、会員ランク価格割
引率−１．０、配車時間帯価格割引率−１．０、タクシ
ー利用目的価格割引率０、走行距離価格割引率０、配車
余裕日数−１．０となる。したがって、総価格割引率は
−３．０であり、利用価格は４８５円となる。

【００４０】利用価格の算出が終わると、タクシー会社
サーバ１００６はタクシーデータベース３００４を検索
して、配車予約情報４００３に含まれる配車希望時刻に
配車希望場所へ配車することができるタクシーを会社別
配車候補タクシーとして選択する。また、配車予約情報
４００３に含まれる配車希望時刻に配車希望場所へ配車
することができるタクシーが存在しない場合は、配車希
望場所へ到着する時刻が、配車希望時刻にもっとも近い
タクシーを会社別配車候補タクシーとして選択する。タ
クシー会社サーバ１００６は、タクシーデータベース３
００４を検索し、選択したタクシー１００８の配車希望
場所時刻から利用時間分の使用状況を仮予約とし、配車
予約希望者IDを記憶する。

【００４１】タクシー会社サーバ１００６は、タクシー
会社名、選択された会社別配車候補タクシー１００８の
配車希望場所到着時刻、利用価格を含む会社別配車候補
タクシー情報４００４および配車予約希望者IDを、通信
ネットワーク１００４に伝送する。予約受付センタサー
バ１００５は、予約受付センタの会員タクシー会社の有
するタクシー会社サーバから受信した会社別配車候補タ
クシー情報４００４および配車予約希望者IDを配車予約
希望者データベース２００５に記憶する。

【００４２】予約受付センタサーバ１００５は、配車予
約希望者データベース２００５を検索し、配車予約希望
者がタクシー会社を指定しているか、否かを確認する。
配車予約希望者１０１０がタクシー会社を指定している
場合、予約受付センタサーバ１００５は、指定されたタ
クシー会社のタクシーを選択する。

【００４３】次に、予約受付センタサーバ１００５は、
配車予約希望者データベース２００５に記憶された会社
別配車候補タクシー情報４００４について利用価格をキ
ーにして並べ替え、利用価格が安い方から所定の数のタ
クシー会社を選択する。さらに、予約受付センタサーバ
１００５は、配車予約希望者データベース２００５に記
憶された会社別配車候補タクシー情報４００４について
配車希望場所到着時刻と配車希望時刻の差を算出し、算
出した差をキーにして並べ替える。並べ替えた情報の中
で、差の小さい方から所定の数のタクシー会社を選択す
る。

【００４４】前記手段により選択した利用価格の安い方
から所定の数のタクシー会社および配車希望場所到着時
刻と配車希望時刻の差の小さい方から所定の数のタクシ
ー会社、配車希望者情報４００２でタクシー会社を指定
している場合は指定されたタクシー会社を配車候補タク
シー会社とする。

【００４５】予約受付センタサーバ１００５は、それぞ
れの配車候補タクシー会社に対して、配車希望場所到着
時刻、利用価格、タクシー会社名を含む配車候補タクシ
ー会社情報４００５と配車予約希望者IDを、通信ネット
ワーク１００４から中継局１００３、を経由して配車予
約希望者の端末１００１に伝送する。端末１００１が配
車候補タクシー会社情報４００５を受信すると、配車予
約希望者は、受信した配車候補タクシー会社情報４００
５の中から、配車を希望するタクシー会社を決定し、決
定したタクシー会社の会社名を端末１００１で選択す
る。この際、複数台のタクシーを配車予約したい場合
は、複数のタクシー会社名を選択する。選択されたタク
シー会社名は配車予約希望者IDとともに、通信ネットワ
ーク１００４を通じて予約受付センタサーバ１００５へ
伝送される。

【００４６】予約受付センタサーバ１００５は、通信ネ
ットワーク１００４からタクシー会社名と配車予約希望
者IDを受信すると、タクシー会社データベース２００４
を検索し、受信したタクシー会社名のタクシー会社の有
するタクシー会社サーバ１００６を特定する。

【００４７】予約受付センタサーバ１００６は、通信ネ
ットワーク１００４を通じて、タクシー会社サーバ１０
０６に配車指示４００６および配車予約希望者IDを伝送
する。

【００４８】なお、配車指示４００６とは、配車予約希
望者の配車希望場所、タクシー利用目的、タクシー利用
目的が移動の場合は目的地、タクシー利用目的が観光、
巡回の場合はタクシー利用時間、タクシー会社サーバ１
００６が会社別配車候補タクシー情報４００４の中で指
定した配車希望場所到着時刻、利用価格、タクシー会社
名である。

【００４９】タクシー会社サーバ１００６は、通信ネッ
トワーク１００４から配車指示４００６および配車予約
希望者IDを受信すると、タクシーデータベース３００４
を検索して、配車予約希望者１０１０が仮予約している
タクシー１００８を選定する。また、タクシー会社サー
バ１００６から無線を通して、タクシー１００８に配車
指示４００６を与える。タクシー会社サーバ１００６
は、通信ネットワーク１００４を通じて、予約受付セン
タサーバ１００５に配車予約希望者の配車予約の手配が
完了した確認を送る。なお、予約受付センタサーバ１０
０５は、通信ネットワーク１００４を通じて配車予約完
了の確認を受信すると、配車予約希望者の端末１００１
に配車予約を受注した確認を送り、配車予約は完了とな
る。

【００５０】なお、本実施の形態はタクシーの配車予約
を対象としているが、本発明はタクシーの配車予約のみ
ではなく、運送会社のトラックの配車、観光バスの配車
といった、車輌一般の配車にも適用可能である。また、
本発明のタクシー配車予約方法の実施形態として、図4
の利用価格算出および会社別配車候補タクシー決定を予
約受付センタサーバで行う形態も考えられる。この場合
は、図３ではタクシー会社サーバのHDD３００２に記憶
されていたタクシーデータベース３００４、配車予約受
入条件ファイル３００５、配車予約受入条件ファイル３
００６、会員データベース３００７を、予約受付センタ
サーバのHDD２００２に移す。

【００５１】タクシー会社サーバ１００６は、一定時間
間隔でタクシー１００８から無線を受信し、現在位置お
よび現在の使用状況を取り出す。取り出した現在位置お
よび現在の使用状況を、通信ネットワーク１００４を通
じて、予約受付センタサーバ１００５へ送信する。

【００５２】予約受付センタサーバ１００５は、タクシ
ー１００８の現在位置および現在の使用状況を受信する
と、HDD２００２に記憶されているタクシーデータベー
ス３００４に記憶する。予約受付センタサーバ１００５
は通信ネットワークから配車予約希望情報４００１およ
び配車予約希望者情報４００２を受信すると、タクシー
利用目を確認し、タクシー利用目的が移動の場合は走行
距離を算出する。その後、HDD２００２を検索して、タ
クシー会社サーバ１００６の場合と同様に、それぞれの
会員タクシー会社に対して利用価格を算出し、会社別候
補タクシーを決定する。

【００５３】本実施例によれば、端末から伝送された配
車予約の希望に対して、予約受付センタサーバが複数の
タクシー会社から配車予約の候補となるタクシーを選択
して配車予約希望者に提示できるようにしたため、配車
予約の希望を送信する前にタクシー会社を決定すること
無しに配車予約希望者の希望に応じた配車を可能にする
効果がある。

【００５４】本実施例によれば、配車センタ、価格割引
率が0の場合の利用価格である基準価格と、配車時間
帯、タクシー利用目的、走行距離、タクシー利用時間、
タクシー稼働率、会員ランクに対する価格割引率が記憶
された配車予約受入条件データベースを有し、配車予約
希望者の配車予約に対する利用料金を決定することがで
きるようにしたため、条件に応じた価格で配車を行うこ
とができる効果がある。

【００５５】なお、本発明は、タクシーに限らず、バ
ス、特殊車両、レンタカーなど利用者にサービスを提供
する車両について提供可能である。

【００５６】

【発明の効果】本発明によれば、利用者の要望により適
応する配車を実現することが可能にあなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態によるタクシー配車予約方
法を提供する情報システム装置の概略例である。

【図２】図１に示した予約受付センタサーバの構成例を
示した図である。

【図３】図１に示したタクシー会社サーバの構成例を示
した図である。

【図４】端末に配車予約希望情報および配車予約希望者
情報が入力されてから、予約受付センタサーバを通じ
て、配車予約を完了するまでの処理例を表した図であ
る。

【図５】端末に配車予約希望情報および配車予約希望者
情報が入力されてから、予約受付センタサーバを通じ
て、配車予約を完了するまでに送受信される情報の一例
を表した図である。

【図６】図４の利用価格算出において、タクシー会社サ
ーバが行う処理例を表した図である。

【符号の説明】

１００１：端末、１００２：端末、１００３：中継局、
１００４：通信ネットワーク、１００５：予約受付セン
タサーバ、１００６：タクシー会社サーバ、１００７：
タクシー会社サーバ１００８：タクシー、１００９：タ
クシー、２００１：CPU、２００２：HDD、２００３：メ
モリ、２００４：タクシー会社データベース、２００
５：配車予約希望者データベース、３００１：CPU、３
００２：HDD、３００３：メモリ、３００４：タクシー
データベース、３００５：配車予約受入条件ファイル、
３００６：配車予約受入条件データベース、３００７：
会員データベース、４００１：配車予約希望情報、４０
０２：配車予約希望者情報、４００３：配車予約情報、
４００４：会社別配車候補タクシー情報、４００５：配
車候補タクシー会社情報、４００６：配車指示

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳山 秀樹 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 Ｆターム(参考） 5B049 AA02 BB32 CC06 CC36 CC40 EE31 GG04 5H180 AA14 BB15 EE10

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】所定のサービスを提供する車両の提供を行
   う複数の車両提供会社が配車を行うための情報処理を実
   行する複数の配車情報処理装置と、前記複数の車両提供
   会社それぞれの車両のサービスを提供する際の特徴を示
   す特徴情報を格納している予約受付情報処理装置と、利
   用者が前記サービスを提供する車両の配車を要求するた
   めの配車要求情報処理装置とが互いにネットワークを介
   して接続された配車予約システムにおいて、 前記配車要求情報処理装置が、前記利用者からの配車要
   求を受付け、前記ネットワークを介して前記配車要求の
   内容を示す配車要求情報を送信し、 前記予約受付情報処理装置が、前記送信された配車要求
   情報を受信し、受信された配車要求情報および前記特徴
   情報に基づいて、前記複数の車両提供会社から前配車要
   求情報に対応する車両提供会社を選択し、 選択された車両提供会社に対応する配車情報処理装置の
   うち少なくとも１つが、前記配車要求情報に応じた配車
   を行うための情報処理を実行することを特徴とする配車
   予約システム。
2. 【請求項２】請求項１に記載の配車予約システムにおい
   て、 前記予約受付情報処理装置は、前記配車要求情報に含ま
   れるサービス内容に対応する料金に基づいて、前記車両
   提供会社の選択を実行することを特徴とする配車予約シ
   ステム。
3. 【請求項３】請求項２に記載の配車予約システムにおい
   て、 前記予約受付情報処理装置は、前記配車要求情報に含ま
   れるサービス内容に対応する各車両提供会社のサービス
   料金を前記特徴情報に基づいて算出し、前記ネットワー
   クを介して算出されたサービス料金が最も安い車両提供
   会社に対応する配車情報処理装置に、配車を実行するよ
   う要求する配車実行要求情報を送信することを特徴とす
   る配車予約システム。
4. 【請求項４】請求項３に記載の配車予約システムにおい
   て、 前記配車実行要求情報を受信した配車情報処理装置は、
   受信された配車実行要求情報が示す配車を実行が不可能
   の場合に、前記ネットワークを介して前記予約受付情報
   処理装置に配車の実行が不可能である旨をしめす不可能
   情報を送信し、 前記予約受付情報処理装置は、前記ネットワークを介し
   て前記不可能情報を送信した次に安いサービス料金の車
   両提供会社に対応する配車情報処理装置に、配車を実行
   するよう要求する配車実行要求情報を送信することを特
   徴とする配車予約システム。
5. 【請求項５】請求項１に記載の配車予約システムにおい
   て、 前記予約受付情報処理装置は、前記複数の配車情報処理
   装置に、前記配車要求情報に対応する情報を送信し、 前記選択された配車情報処理装置は、送信された対応す
   る情報に含まれるサービス内容に基づいて、前記サービ
   ス内容の対価であるサービス料金を算出し、前記ネット
   ワークを介して前記予約受付情報処理装置に算出された
   サービス料金を送信し、 送信されたサービス料金に基づいて、前記配車情報処理
   装置の選択を実行することを特徴とする配車予約システ
   ム。