JP2002023658A - 調光システム - Google Patents

調光システム

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JP2002023658A
JP2002023658A JP2000204183A JP2000204183A JP2002023658A JP 2002023658 A JP2002023658 A JP 2002023658A JP 2000204183 A JP2000204183 A JP 2000204183A JP 2000204183 A JP2000204183 A JP 2000204183A JP 2002023658 A JP2002023658 A JP 2002023658A
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light
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double gate
voltage
electrode
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Shinobu Sumi
忍 角
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多段階に調光する場合に、小さな回路規模
で、しかも発光素子を適切な輝度に調節することができ
る調光システムを提供する。 【解決手段】 外光の光量を検出するために、光の透過
率の異なるフィルタ75〜78がそれぞれ配された4つ
のダブルゲートトランジスタ71〜74で、フォトセン
サアレイ61を構成する。外光の光量が同じであって
も、フィルタ75〜78によって、ダブルゲートトラン
ジスタ71〜74の半導体層(71c)に入射される光
の量が異なる。これにより、センサ駆動回路62がダブ
ルゲートトランジスタ71〜74をそれぞれ同じように
駆動したとしても、それぞれの出力電圧のレベルが異な
ることとなる。そして、サンプルホールド回路64にサ
ンプルホールドさせた電圧を、1レベルだけの基準電圧
と比較しただけでも、外光の光量のレベルを多段階に検
出することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外光に応じて発光
素子の輝度を調節する調光システムに関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置には、外光を表示に利用し
た反射型のものと、バックライトの光を利用した透過型
のものとがある。さらには、外光の量に応じて反射型と
透過型とを切り替えて使用する両用型がある。このうち
反射型のものは、表示の見やすさは全て外光の明るさに
よって決まってしまう。これに対して、透過型のもの
は、外光の状態に応じてバックライトをどのような状態
で点灯するかによって、表示の見やすさが変わってく
る。
【0003】そこで、従来より、バックライトの光を調
節する調光システムを有する液晶表示装置が提案されて
いる。この調光システムを利用してバックライトの輝度
を最適に維持するためには、外光の光量をフォトセンサ
によって検出する必要がある。従来、このフォトセンサ
としては、CCD(Charge Coupled Device)等が一般
に用いられていた。
【0004】しかしながら、従来のこのような調光シス
テムには、次のような問題点があった。すなわち、フォ
トセンサは、一般に液晶パネルの基板上に形成される
が、CCDの構造は、液晶表示素子の構造とはかなり異
なるため、製造時においてフォトセンサ形成用の別のプ
ロセスが必要となっていた。このため、液晶表示装置全
体の製造コストが高くなってしまっていた。
【0005】また、バックライトを単純にオン/オフす
るだけでなく、その輝度を多段階に調節する場合には、
フォトセンサの出力信号を輝度の段階に応じた数の基準
電圧と比較しなければならなかった。すなわち、その基
準電圧の数だけの定電圧発生回路を調光システム内に設
けなければならなかった。ここで、定電圧発生回路は比
較的回路規模が大きいため、調光システムが大型化して
しまうと共に、液晶表示装置全体の製造コストが高くな
ってしまっていた。
【0006】さらに、フォトセンサへの入射光量とその
出力電圧との関係特性は、一般に線形ではない。すなわ
ち、入射光量が一定量以上となると、フォトセンサの出
力電圧にほとんど変化が現れないようになってしまう。
このため、一定以上の明るさになると、その明るさに応
じた適切な状態にバックライトの輝度を調節するのが困
難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を解消するためになされたものであり、低コ
ストで製造可能な調光システムを提供することを目的と
する。
【0008】本発明は、また、多段階に調光する場合
に、小さな回路規模で、しかも発光素子を適切な輝度に
調節することができる調光システムを提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点にかかる調光システムは、光透
過率が互いに異なるフィルタが配され、それぞれフィル
タを介して外部から入射された光量を検出する複数の光
検出手段と、前記複数の光検出手段が検出した光量を、
それぞれ所定の基準量と比較する比較手段と、前記比較
手段の比較結果に応じて、調光対象となる発光素子の発
光を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0010】上記調光システムでは、複数の光検出手段
に光透過率の異なるフィルタが配されているため、外光
の量が同じでも、それぞれの光検出手段に入射される光
量が異なることとなる。これにより、各光検出手段の最
も感度のよい特性を示す部分を基準値と比較することと
しても、多段階で外部光量の違いを検出することがで
き、発光素子を適切な輝度に調光することができる。
【0011】上記調光システムにおいて、前記複数の光
検出手段は、例えば入射された光量に応じた電圧に変換
するものとすることができる。この場合において、上記
調光システムは、所定の定電圧を発生する定電圧発生回
路をさらに備えるものとすることができ、前記比較手段
は、前記複数の光検出手段がそれぞれ変換した電圧を、
前記定電圧発生回路が発生した定電圧と比較し、それぞ
れの比較結果を制御信号として、前記制御手段に供給す
るものとすることができる。
【0012】複数の光検出手段は、外光の量が同じでも
入射される光の量がフィルタによって異なり、出力信号
のレベルも異なることとなるので、各光検出手段の出力
信号と比較すべき基準電圧のレベルは、1つだけでよい
こととなる。これにより、比較的回路規模の大きい定電
圧発生回路の数が抑えられるため、調光システムの規模
を小さくすることができる。また、定電圧発生回路の数
が抑えられることから、その製造コストも低くすること
ができる。
【0013】上記調光システムにおいて、前記複数の光
検出手段は、実質的に同時に駆動されてそれぞれの検出
結果を前記比較手段に供給するものとすることができ
る。この場合、前記比較手段は、前記複数の光検出手段
からそれぞれ供給された検出結果を所定の基準値とそれ
ぞれ実質的に同時に比較し、その比較結果を制御信号と
して前記制御手段に供給する複数の比較回路からなるも
のとし、前記制御手段は、前記複数の比較回路から実質
的に同時に供給される制御信号に従って、前記調光対象
となる発光素子の発光を制御するものとすることができ
る。
【0014】上記調光システムにおいて、前記複数の光
検出手段は、時分割で駆動されてそれぞれの検出結果を
順次前記比較手段に供給するものとすることもできる。
この場合、前記比較手段は、前記複数の光検出手段から
時分割で順次供給された検出結果を所定の基準値と順次
比較し、その比較結果を制御信号として前記制御手段に
順次供給する比較回路からなるものとし、前記制御手段
は、前記比較回路から順次供給される制御信号に従っ
て、前記調光対象となる発光素子の発光を制御するもの
とすることができる。
【0015】上記調光システムは、マトリクス状に配さ
れた複数の画素と、該複数の画素にそれぞれ接続され、
外部からの選択信号に従って前記複数の画素を行毎に順
次選択するトランジスタを有するアクティブ駆動型の表
示素子をさらに備えていてもよい。この場合、前記トラ
ンジスタは、基板上に形成されたゲート電極と、絶縁膜
を介して前記ゲート電極に対向して設けられた半導体層
と、互いに隔てるようにして前記半導体層に接続された
ドレイン電極及びソース電極を備え、前記光検出手段
は、基板上に形成された第1ゲート電極と、第1の絶縁
膜を介して前記ゲート電極に対向して設けられた半導体
層と、互いに隔てるようにして前記半導体層に接続され
たドレイン電極及びソース電極と、前記半導体層、ドレ
イン電極及びソース電極を覆うように形成された第2の
絶縁膜を介して前記半導体層に対向して設けられた第2
ゲート電極とを備えるものとすることができる。
【0016】このように複数の光検出手段をそれぞれ構
成する、いわゆるダブルゲートトランジスタは、第2ゲ
ート電極を備える(第1ゲート電極は、トランジスタの
ゲート電極に当たる)点でのみ、表示素子を構成してい
るトランジスタと構造が異なることとなる。このため、
表示素子のトランジスタを形成する際のプロセスにおい
て、それと同一の基板上に光検出手段であるダブルゲー
トトランジスタも形成することができる。このため、光
検出手段の形成のために特別に必要とされるプロセスが
ほとんどなくてもよいので、調光システムを低コストで
形成することができる。
【0017】なお、前記表示素子は、共通電極が形成さ
れた第1の基板と、前記第1の基板に対向し、それぞれ
前記トランジスタが接続された複数の画素電極がマトリ
クス状に形成された第2の基板と、前記第1、第2の基
板間に封入され、各画素電極及び対向する共通電極と共
に画素容量を構成する液晶とからなる液晶表示素子によ
って構成されたものであってもよい。この場合、前記制
御手段が調光対象とする発光素子は、前記液晶表示素子
のバックライトとすることができる。
【0018】また、前記表示素子は、前記複数の画素毎
に発光素子を有し、各画素の発光素子の発光によって画
像を表示するものであってもよい。この場合、前記制御
手段が調光対象とする発光素子は、前記表示素子の複数
の画素がそれぞれ有する発光素子とすることができる。
【0019】前記表示素子において、前記複数の画素の
少なくとも一部には、特定の波長域の光を透過するカラ
ーフィルタが配されていてもよい。この場合、前記複数
の光検出手段にそれぞれ配されたフィルタは、前記複数
の画素に配されたカラーフィルタと同一のプロセスで形
成されたものとすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態について説明する。
【0021】図1は、この実施の形態にかかる液晶表示
装置の構成を示すブロック図である。この液晶表示装置
は、液晶パネル1と、バックライト2と、ゲートドライ
バ3と、ドレインドライバ4と、コントローラ5と、調
光システム6とから構成されている。液晶パネル1は、
液晶表示素子11とフォトセンサアレイ61とを有して
いる。調光システム6は、液晶パネル1に形成されたフ
ォトセンサアレイ61を含む。
【0022】バックライト2は、液晶表示素子11の背
面側に設けられ、調光システム6によって制御された光
量の光を液晶表示素子11に、その背面側から照射す
る。液晶表示素子11は、一対の基板に液晶を封入して
構成されるもので、TFT12及び画素容量13がマト
リクス状に配列されている。TFT12のゲート電極は
ゲートラインGLに、ドレイン電極はドレインラインD
Lに、ソース電極は他方の基板側にある共通電極と共に
画素容量13を構成するマトリクス状に配列された画素
電極に接続されている。
【0023】ゲートドライバ3は、コントローラ5から
の制御信号Gcntに従って、ゲートラインGLに順次
ハイレベルの電圧を出力する。ドレインドライバ4は、
コントローラ5からの制御信号Dcntに従って、画像
データDATAを順次取り込み、ゲートドライバ3によ
るゲートラインGLの選択タイミングに合わせて、取り
込んだ1行分の画像データDATAをドレインラインD
Lにそれぞれ出力する。コントローラ5は、ゲートドラ
イバ3及びドレインドライバ4の動作を制御する。
【0024】調光システム6は、フォトセンサアレイ6
1の他に、センサ駆動回路62と、定電圧発生回路63
と、サンプルホールド回路64と、コンパレータ65
と、発振回路66と、パルス幅制御回路67と、インバ
ータ回路68とから構成されている。なお、フォトセン
サアレイ61は、液晶パネル1のTFT12を形成した
側の基板上に形成されている。
【0025】図2(a)は、フォトセンサアレイ61の
構造を示す図である。図示するように、フォトセンサア
レイ61は、光センサである4つのダブルゲートトラン
ジスタ71〜74によって構成されている。ダブルゲー
トトランジスタ71〜74は、それぞれ液晶パネル1の
TFT12が形成されている側の基板70上に形成され
ている。また、各ダブルゲートトランジスタ71〜74
の上には、フィルタ75〜78がそれぞれ形成されてい
る。
【0026】ダブルゲートトランジスタ71〜74の構
造について、ダブルゲートトランジスタ71を代表させ
て説明する。基板70の上には、遮光性を有する金属か
らなるボトムゲート電極71aが形成され、これを覆う
ようにSiN等からなるゲート絶縁膜71bが形成され
ている。その上のボトムゲート電極71aに対向する位
置に、i−a−Si等からなる半導体層71cが形成さ
れ、互いに隔てるように半導体層71cに接続されたド
レイン電極71dとソース電極71eとが形成されてい
る。さらにこれらを覆うようにゲート絶縁膜71fが形
成され、その上の半導体層71cに対向する位置に、透
明のITO(Indium Tin Oxide)からなるトップゲート
電極71gが形成されている。その上に、さらに絶縁保
護膜71hが形成されている。半導体層71cとドレイ
ン電極71d及びソース電極71eとの間には、それぞ
れn型不純物イオンが混入された不純物層71iが介在
し、また半導体層71cとゲート絶縁膜71fとの間に
は、チャネル長の長さを制御するブロッキング絶縁層7
1jが介在している。
【0027】なお、前述した液晶表示素子11に含まれ
るTFT12は、トップゲート電極71gを除いた構造
を有するものであり、ボトムゲート電極71aに対応す
るものが、ゲートラインGLに接続され、ゲートドライ
バ3から選択信号が供給されるゲート電極となる。
【0028】また、図2(b)、(c)は、フォトセン
サアレイ61の回路図、すなわちダブルゲートトランジ
スタ71〜74の接続方法を示す図である(以下、それ
ぞれ接続例1、2という)。いずれの接続例においても
ソース電極(71e)は、全て接地又は0(V)以外の
所定電位に固定されており、また、ドレイン電極(71
d)とサンプルホールド回路64又はコンパレータ65
との間の配線は、図示していないが、読み出し状態とな
る前にセンサ駆動回路62からの電圧信号によりプリチ
ャージされるものとする。ダブルゲートトランジスタ7
1〜74は、同一プロセスで形成されているため、ダブ
ルゲートトランジスタ71〜74自体の光感度は、それ
ぞれ同等に設定されている。
【0029】接続例1では、ダブルゲートトランジスタ
71〜74のトップゲート電極(71g)とボトムゲー
ト電極(71a)とは、それぞれ全てが互いに接続され
ており、センサ駆動回路62から共通の駆動電圧が供給
される。また、ダブルゲートトランジスタ71〜74の
ドレイン電極(71d)に接続された配線は、それぞれ
4系統のまま各コンパレータ65に接続されている。
【0030】一方、接続例2では、ダブルゲートトラン
ジスタ71〜74のドレイン電極(71d)は、互いに
接続されており、そこから1系統の配線でサンプルホー
ルド回路64に接続されている。また、ダブルゲートト
ランジスタ71〜74のトップゲート電極(71g)と
ボトムゲート電極(71a)とは、互いに別系統のタイ
ミングでセンサ駆動回路62から駆動電圧が供給され
る。
【0031】なお、ダブルゲートトランジスタ71〜7
4を、接続例1と接続例2のいずれで接続するかによっ
て、センサ駆動回路62、サンプルホールド回路64及
びコンパレータ65の回路構成が変わってくる。また、
パルス幅制御回路67に入力される制御信号も変わって
くる。なお、この実施の形態では、ダブルゲートトラン
ジスタ71〜74は、接続例1で接続されているものと
し、接続例2にした場合に違いが生じる部分について
は、最後にまとめて説明するものとする。
【0032】次に、ダブルゲートトランジスタ71〜7
4の駆動原理について、図3(a)〜(d)の模式図を
参照して説明する。
【0033】図3(a)に示すように、トップゲート電
極(TG)71gに印加されている電圧が+25(V)
で、ボトムゲート電極(BG)71aに印加されている
電圧が0(V)であると、トップゲート電極71gと半
導体層71cのチャネル領域の一方の端部との間には、
接地電位または十分に低い固定電位のソース電極71e
が介在しているため、半導体層71c内に連続したnチ
ャネルが形成されず、ドレイン電極(D)71dに+1
0(V)の電圧が供給されても、ソース電極(S)71
eとの間に電流が流れない。また、この状態では、後述
するフォトセンス状態において半導体層71cの上部に
蓄積された正孔が、同じ極性のトップゲート電極71g
の電圧により反発することにより、排出される。以下、
この状態をリセット状態という。
【0034】図3(b)に示すように、半導体層71c
に光が入射されると、その光量に応じて半導体層71c
内に正孔−電子対が生じる。このとき、トップゲート電
極(TG)71gに印加されている電圧が−15(V)
で、ボトムゲート電極(BG)71aに印加されている
電圧が0(V)であると、発生した正孔−電子対のうち
の正孔が半導体層71c上のブロッキング絶縁層71j
に蓄積される。以下、この状態をフォトセンス状態とい
う。なお、半導体層71c内に蓄積された正孔は、リセ
ット状態となるまで半導体層71cから吐出されること
はない。
【0035】図3(c)に示すように、フォトセンス状
態において入射光量が小さく十分な量の正孔が半導体層
71c内に蓄積されず、トップゲート電極(TG)71
gに印加されている電圧が−15(V)で、ボトムゲー
ト電極(BG)71aに印加されている電圧が+10
(V)であると、半導体層71c内に空乏層が広がり、
nチャネルがピンチオフされ、半導体層71cが高抵抗
となる。このため、ドレイン電極(D)71dに+10
(V)の電圧が供給されても、ソース電極(S)71e
との間に電流が流れない。以下、この状態を第1の読み
出し状態という。
【0036】図3(d)に示すように、フォトセンス状
態において入射光量が大きく十分な量の正孔が半導体層
71c内に蓄積され、トップゲート電極(TG)71g
に印加されている電圧が−15(V)で、ボトムゲート
電極(BG)71aに印加されている電圧が+10
(V)であると、蓄積されている正孔が負電圧の印加さ
れているトップゲート電極71gに引き寄せられて保持
し、トップゲート電極71gの負電圧が半導体層71c
に及ぼす影響を緩和させる。このため、半導体層71c
のボトムゲート電極71a側にnチャネルが形成され、
半導体層71cが低抵抗となる。このため、ドレイン電
極(D)71dに+10(V)の電圧が供給されると、
ソース電極(S)71eとの間に電流が流れる。以下、
この状態を第2の読み出し状態という。
【0037】また、図2に示すフィルタ75〜78につ
いて説明すると、フィルタ75〜78の半導体層71c
を励起する光、すなわち半導体層71cに電子−正孔対
を生成する光の所定波長での透過率は、この順番で低く
なっていくように設定されている。すなわち、同じ光量
の光がフィルタ75〜78に入射されていても、ダブル
ゲートトランジスタ71〜74の半導体層(71c)に
入射される光量は、この順で多くなっていく。
【0038】なお、フィルタ75〜78は、グレーフィ
ルタを使用するのが望ましい。が、液晶表示素子11が
RGBのそれぞれの波長域の光を透過する3色のカラー
フィルタを有するものである場合には、例えばRの波長
域の光を透過するカラーフィルタの透過率を変えて、フ
ィルタ75〜78として使用するものとし、液晶表示素
子11のカラーフィルタと同一プロセスで形成してもよ
い。
【0039】図4は、外光の光量とダブルゲートトラン
ジスタ71〜74の抵抗との関係を示す図である。ダブ
ルゲートトランジスタ71は、対応するフィルタ75の
光透過率が最も高いので、外光の量が少ない時でも半導
体層71cに十分な光量が入射され、低抵抗化してドレ
イン電流が流れ、ドレイン電極71dにプリチャージさ
れた電圧を迅速に降下させる。ダブルゲートトランジス
タ72は、対応するフィルタ76の光透過率が2番目に
高いので、ダブルゲートトランジスタ71よりも半導体
層(71c)に入射する光量が少なく、ダブルゲートト
ランジスタ73、74よりも半導体層(71c)に入射
する光量が多い。このため、低抵抗化するには、ダブル
ゲートトランジスタ71の場合よりも外光の量が多くな
ければならないが、ダブルゲートトランジスタ73、7
4の場合よりも少なくてよい。
【0040】ダブルゲートトランジスタ73は、対応す
るフィルタ77の光透過率が3番目に高いので、ダブル
ゲートトランジスタ72よりも半導体層(71c)に入
射する光量がさらに少なく、ダブルゲートトランジスタ
74よりも半導体層(71c)に入射する光量が多い。
このため、低抵抗化するには、ダブルゲートトランジス
タ72の場合よりも外光の量が多くなければならない
が、ダブルゲートトランジスタ74の場合よりも少なく
てよい。また、ダブルゲートトランジスタ74は、対応
するフィルタ78の光透過率が最も低いので、ダブルゲ
ートトランジスタ73よりも半導体層(71c)に入射
する光量がさらに少ない。このため、低抵抗化するに
は、ダブルゲートトランジスタ73の場合よりもさらに
外光の量が多くなければならない。
【0041】さらに、再び図1に戻って説明を続ける。
接続例1においてセンサ駆動回路62は、フォトセンサ
アレイ61を構成するダブルゲートトランジスタ71〜
74のトップゲート電極(71g)とボトムゲート電極
(71a)とに、上記したような駆動電圧を適宜供給す
る。また、駆動電圧の供給に合わせて、センサ駆動回路
62のゲートにタイミング信号を出力する。定電圧発生
回路63は、所定の基準電圧を生成してコンパレータ6
5に供給するが、発生する基準電圧は1レベルだけでよ
い。4つのコンパレータ65からパラレルで出力された
2値化信号は、パルス幅制御回路67に入力される。
【0042】接続例2では、サンプルホールド回路64
は、センサ駆動回路62から供給されるタイミング信号
に従って、フォトセンサアレイ61を構成するダブルゲ
ートトランジスタ71〜74のそれぞれのドレイン電極
71dからの入射光量に応じて減衰されたプリチャージ
電圧信号(出力電圧信号)を順次サンプルホールドす
る。コンパレータ65は、サンプルホールド回路64に
サンプルホールドされた電圧信号を定電圧発生回路63
が発生した基準電圧と比較し、その比較結果を制御信号
としてパルス幅制御回路67に供給する。
【0043】接続例1におけるコンパレータ65の回路
図を、図5(a)に示す。上記した接続例1の場合に
は、ダブルゲートトランジスタ71〜74のそれぞれに
対応して、このような回路が設けられている。この場
合、センサ駆動回路62から実質的に同時に供給される
タイミング信号に従って、ダブルゲートトランジスタ7
1〜74のいずれかからの出力電圧信号は、コンパレー
タ65により暗、明の2値のいずれかの制御信号に分別
され、パルス幅制御回路67に供給される。
【0044】一方、上記した接続例2の場合には、図5
(b)に示すような回路が1つだけ設けられている。こ
の場合、センサ駆動回路62がダブルゲートトランジス
タ71〜74を時分割で順次駆動するのに合わせて、サ
ンプルホールド回路64にタイミング信号が供給され、
それぞれの出力電圧信号が時分割で順次サンプルホール
ドされる。コンパレータ65は、ダブルゲートトランジ
スタ71〜74の出力電圧信号を順次基準電圧と比較す
ることとなり、その比較結果を制御信号として順次パル
ス幅制御回路67に供給する。
【0045】発振回路66は、所定周波数のクロックパ
ルスを発振する。パルス幅制御回路67は、コンパレー
タ65から供給された制御信号に基づいて、パルス幅を
制御してインバータ回路68に供給する。なお、接続例
2の場合には、ダブルゲートトランジスタ71〜74の
それぞれに対応するコンパレータ65の比較結果を保持
しておき、保持している4つの比較結果に基づいてパル
ス幅を制御する。インバータ回路68は、パルス幅制御
回路67からのパルス信号に応じた電圧をバックライト
2に供給する。
【0046】以下、この実施の形態にかかる液晶表示装
置における動作について説明する。ここで、本発明の特
徴的な部分は、調光システム6によるバックライト2の
明るさの制御であり、液晶表示素子11の駆動に関して
は、従来例と同じに行うもので、この実施の形態に特徴
的なものはない。そこで、以下の説明では、液晶表示素
子11に表示される画像は全て同じものであるとし、外
光に応じて調光システム6がどのように動作し、バック
ライト2の明るさが変えられるかを説明する。
【0047】センサ駆動回路62は、まず、ダブルゲー
トトランジスタ71〜74のトップゲート電極(71
g)に+25(V)の電圧を、ボトムゲート電極(71
a)に0(V)の電圧を一定期間出力してリセット状態
とし、ダブルゲートトランジスタ71〜74のそれぞれ
の半導体層(71c)に蓄積されている電荷を吐出させ
る。その後、ダブルゲートトランジスタ71〜74のト
ップゲート電極(71g)に+25(V)の電圧を、ボ
トムゲート電極(71a)に0(V)の電圧を一定期間
出力してフォトセンス状態とする。このとき、ダブルゲ
ートトランジスタ71〜74で半導体層(71d)に十
分な光量が入射されていたものには、電荷が蓄積される
こととなる。
【0048】センサ駆動回路62は、次に、ダブルゲー
トトランジスタ71〜74のボトムゲート電極(71
a)に出力する電圧を+10(V)にすると共に、ドレ
イン電極(71d)に+10(V)の電圧を供給する。
このとき、ダブルゲートトランジスタ71〜74は、十
分な光が入射されていたものについては、第1の読み出
し状態となってドレイン電極(71d)とソース電極
(71e)との間に電流が流れ、ドレイン電極(71
d)の電位が低下する。一方、十分な光が入射されてい
なかったものについては、第2の読み出し状態となって
ドレイン電極(71d)の電位は高いままである。この
ときのダブルゲートトランジスタ71〜74への入射光
量は、フィルタ75〜78の透過率に応じて互いに異な
る。
【0049】次に、センサ駆動回路62は、タイミング
信号をセンサ駆動回路62のゲートに出力し、ダブルゲ
ートトランジスタ71〜74のドレイン電極(71d)
の電圧を、それぞれに対応する4つのコンパレータ65
にそれぞれ供給される。
【0050】これら4つのコンパレータ65は、入射光
量に応じて降下された出力電圧信号を、定電圧発生回路
63が発生した基準電圧と比較し、それぞれの比較結果
を2値化の制御信号としてパルス幅制御回路67に供給
する。パルス幅制御回路67は、この4つの制御信号に
基づいて、外光の明るさを5段階のいずれかと判断し、
この判断に応じてパルス幅を制御し、インバータ回路6
8からバックライト2に供給される実効電圧を制御す
る。これにより、バックライト2の発する光が調光され
る。一方、接続例2では、サンプルホールド回路64か
ら順次出力された出力電圧信号をコンパレータ65が明
暗いずれかの2値化の制御信号に変換してパルス幅制御
回路67に入力する。
【0051】以下、外光の光量によってバックライト2
の明るさをどのように制御するかについて、具体的に説
明する。ここでは、調光システム6は、外光が液晶表示
素子11の基板で反射して画像が見えにくくなるのを防
ぐため、外光が暗いほどバックライト2を明るく発光さ
せるように調光するものとする。
【0052】外光の光量がほとんどない第1状態では、
ダブルゲートトランジスタ71〜74のいずれの半導体
層(71d)にも十分な量の光が入射しないため、フォ
トセンス状態において電荷が蓄積されない。これによ
り、ダブルゲートトランジスタ71〜74は、いずれも
第2の読み出し状態となって、ドレイン電極(71d)
の電位は高いままとなる。このため、4つのコンパレー
タ65の出力信号は、いずれも定電圧発生回路63から
の基準電圧の方が低いことを示すものとなる。そして、
パルス幅制御回路67は、出力信号のパルス幅を最も小
さくしてインバータ回路68の出力信号の実効電圧を低
くするように制御する。これにより、バックライト2
は、比較的暗めに発光するか全く発光しない。
【0053】第1状態よりも外光の光量が若干多い第2
状態では、光透過率が高いフィルタ75を介してダブル
ゲートトランジスタ71の半導体層71cに十分な量の
光が入射するが、これよりも光透過率の低いフィルタ7
6〜78によって外光が吸収されて、ダブルゲートトラ
ンジスタ72〜74の半導体層(71c)に十分な量の
光が入射しない。これにより、ダブルゲートトランジス
タ71は第1の読み出し状態となってドレイン電極71
dの電位が低下するが、ダブルゲートトランジスタ72
〜74は第2の読み出し状態となってドレイン電極71
dの電位が高いままとなる。
【0054】このため、ダブルゲートトランジスタ72
〜74に対応するコンパレータ65の出力信号は、基準
電圧の方が低いことを示すが、ダブルゲートトランジス
タ71に対応するコンパレータ65の出力信号は、基準
電圧の方が高いことを示すものとなる。そこで、パルス
幅制御回路67は、出力信号のパルス幅を第1状態より
も大きくして、インバータ回路68の出力信号の実効電
圧を第1状態よりも高くする。これにより、バックライ
ト2は、第1状態よりも明るく発光する。
【0055】第2状態よりも外光の光量が若干多い第3
状態では、光透過率が次に高いフィルタ76を介してダ
ブルゲートトランジスタ72の半導体層(71c)にも
十分な量の光が入射する。この場合、ダブルゲートトラ
ンジスタ73、74に対応するコンパレータ65の出力
信号は、基準電圧の方が低いことを示すが、ダブルゲー
トトランジスタ71、72に対応するコンパレータ65
の出力信号は、基準電圧の方が高いことを示すものとな
る。そこで、パルス幅制御回路67は、出力信号のパル
ス幅を第2状態よりも大きくして、インバータ回路68
の出力信号の実効電圧を第2状態よりも高くする。これ
により、バックライト2は、第2状態よりも明るく発光
する。
【0056】第3状態よりも外光の光量が若干多い第4
状態では、光透過率が次に高いフィルタ77を介してダ
ブルゲートトランジスタ73の半導体層(71c)にも
十分な量の光が入射する。この場合、ダブルゲートトラ
ンジスタ74に対応するコンパレータ65の出力信号
は、基準電圧の方が低いことを示すが、ダブルゲートト
ランジスタ71〜73に対応するコンパレータ65の出
力信号は、基準電圧の方が高いことを示すものとなる。
そこで、パルス幅制御回路67は、出力信号のパルス幅
を第3状態よりも大きくして、インバータ回路68の出
力信号の実効電圧を第3状態よりも高くする。これによ
り、バックライト2は、第3状態よりも明るく発光す
る。
【0057】さらに外光の量が多い第5状態では、フィ
ルタ75〜78のそれぞれを介して全てのダブルゲート
トランジスタ71〜74の半導体層(71c)に十分な
量の光が入射する。この場合、ダブルゲートトランジス
タ71〜74にそれぞれ対応する全てのコンパレータ6
5の出力信号が、基準電圧の方が高いことを示すものと
なる。そこで、パルス幅制御回路67は、出力信号のパ
ルス幅を第4状態よりも大きくして、インバータ回路6
8の出力信号の実効電圧を第4状態よりも高くする。こ
れにより、バックライト2は、第4状態よりも明るく発
光する。
【0058】以上説明したように、この実施の形態にか
かる液晶表示装置では、調光システム6を構成するフォ
トセンサアレイ61に、ダブルゲートトランジスタ71
〜74を用いている。ダブルゲートトランジスタ71〜
74の構造は、液晶表示素子11を構成するTFT12
とほとんど同じなので、実質的に同一の製造プロセスで
製造することができる。このため、液晶表示装置全体と
しての製造コストを低く抑えることができる。
【0059】また、フォトセンサアレイ61に4つのダ
ブルゲートトランジスタ71〜74を設けているが、こ
れらの上にフィルタ75〜78が配されているために、
外光の量が同じでも、それぞれの出力電圧が異なるもの
となっている。そこで、ダブルゲートトランジスタ71
〜74の出力信号は、いずれも同じ基準電圧と比較すれ
ばよいため、1レベルの基準電圧を発生する定電圧発生
回路63を1つだけ設ければよいこととなる。これによ
り、調光システム6の大きさを小さくすることができる
と共に、製造コストを低く抑えることができる。
【0060】さらに、フィルタ75〜78を設けたこと
によって、外光の量が同じでも、ダブルゲートトランジ
スタ71〜74の半導体層(71c)に入射する光量が
異なるものとなる。これにより、例えば外光がかなり明
るい状態であっても、光の透過率の低いフィルタ78に
よって半導体層(71c)に入射する光の量を抑えられ
るため、ダブルゲートトランジスタ74は、外光の光量
のわずかな違いを感度よく検出することができる。ダブ
ルゲートトランジスタ71〜73も同様に、外光の光量
の違いを感度よく検出できる。このため、バックライト
2を多段階で適切な輝度に調整することができるように
なる。
【0061】本発明は、上記の実施の形態に限られず、
種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可
能な上記の実施の形態の変形態様について説明する。
【0062】上記の実施の形態では、フォトセンサアレ
イ61を構成するダブルゲートトランジスタ71〜74
を、図2(b)に示す接続例1で接続した場合を説明し
ていた。これに対して、図2(c)に示す接続例2で接
続した場合は、次の点が異なるものとなる。
【0063】センサ駆動回路62は、ダブルゲートトラ
ンジスタ71〜74を順次、リセット状態、フォトセン
ス状態、読み出し状態としていき、ダブルゲートトラン
ジスタ71〜74のそれぞれから入射された光量に応じ
た電圧信号を、時分割で順次出力させるものとする。
【0064】また、サンプルホールド回路64及びコン
パレータ65は、図5(b)に示すような回路が1つだ
けで構成されており、センサ駆動回路62からのタイミ
ング信号に従って、ダブルゲートトランジスタ71〜7
4の出力電圧信号が、順次時分割でサンプルホールド回
路64にサンプルホールドされる。これにより、コンパ
レータ65は、ダブルゲートトランジスタ71〜74の
出力電圧信号を順次定電圧発生回路63が発生している
定電圧と比較し、それぞれの比較結果を示す信号を、サ
ンプルホールド回路64への信号の取り込みと実質的に
同じように時分割で、パルス幅制御回路67に供給す
る。
【0065】パルス幅制御回路67は、ダブルゲートト
ランジスタ71〜74にそれぞれ対応する4つ分の最新
のコンパレータ65の比較結果の信号を、保持してい
る。そして、保持している4つ分のコンパレータ65の
比較結果の信号に基づいて、出力信号のパルス幅を制御
する。
【0066】上記の実施の形態では、調光システム6
は、パルス幅制御回路67及びインバータ回路68によ
りバックライト2に供給する電圧を制御し、バックライ
ト2が発する光の明るさを調整するものとしていた。こ
れに対して、調光システム6は、バックライト2に供給
する電圧を制御する代わりに、供給する電流の量を制御
し、バックライト2が発する光の明るさを調整するもの
としてもよい。また、外光の量が多いほどバックライト
2を明るく発光させる場合だけでなく、外光の量が少な
いほどバックライト2を明るく発光させたり、例えば外
光の量が多いときと少ないときに、中間量の場合よりも
バックライト2を明るく発光させるものとしてもよい。
【0067】上記の実施の形態では、調光システム6
は、液晶表示装置のバックライト2の明るさを調整する
ものであったが、自発光型の発光素子の明るさを調整す
るものとすることもできる。図6は、自発光型の発光素
子である有機EL素子を含む有機EL表示装置の構成を
示すブロック図である。この有機EL表示装置は、明暗
2階調の表示を行うもので、ゲートドライバ3と、ドレ
インドライバ4と、コントローラ5と、調光システム6
と、有機ELパネル8とから構成されている。なお、参
照番号が同一のものは、図1に示したものと実質的に同
一である。
【0068】有機ELパネル8は、同一の基板上に形成
された有機EL表示素子81と、フォトセンサアレイ6
1とから構成されている。有機EL表示素子81は、複
数の画素がマトリクス状に形成されてなるもので、各画
素は、選択用TFT82と、駆動用TFT83と、キャ
パシタ84と、有機EL素子85とから構成されてい
る。インバータ回路68の出力電圧は、有機EL素子8
5のアノードに供給される。
【0069】ゲートドライバ3から選択用の電圧がゲー
トラインGLに出力されると、そこに接続された選択用
TFT82がオンする。このとき、ドレインドライバ4
からドレインラインDLに出力された電圧が、選択用T
FT82を介してキャパシタ84に書き込まれる。書き
込まれた電圧のレベルが例えばハイレベルであれば、駆
動用TFT83がオンする。これにより、有機EL素子
85に電流が流れ、インバータ回路68から供給される
電圧のレベルに応じた輝度で、有機EL素子85が発光
する。このように、調光システム6は、自発光型の表示
素子の発光輝度のレベルも調整することを可能とするも
のである。なお、有機EL素子85に供給する電流の量
を制御してもよい。
【0070】上記の実施の形態では、フォトセンサアレ
イ61は、ダブルゲートトランジスタ71〜74と、フ
ィルタ75〜78の組み合わせによって構成されるもの
としていた。これに対して、フィルタ75〜78を設け
ず、センサ駆動回路62からダブルゲートトランジスタ
71〜74にそれぞれ別の電位の駆動用信号を出力し
て、外光の量を検出するものとしてもよい。また、ダブ
ルゲートトランジスタ71〜74以外のタイプのフォト
センサと、フィルタ75〜78の組み合わせによって構
成するものとしてもよい。前者では、少なくともフォト
センサアレイを液晶表示素子11と同じ基板上に形成す
ることができるという効果が得られる。一方、後者で
は、基準電圧発生回路の数を抑えられるという効果や、
センサとして使いやすい特性の範囲のみを使うことがで
きるという効果が得られる。そして、ダブルゲートトラ
ンジスタ71〜74の数はこれに限らず、2個以上であ
れば良好に外光の明るさを3階調以上検出することがで
きる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、光検出手段をダブ
ルゲートトランジスタで構成することによって、該光検
出手段をアクティブ駆動型の表示素子と同一基板上に、
同一プロセスで形成できるようになり、調光システムの
製造コストを低くすることができる。
【0072】また、複数の光検出手段にそれぞれ光透過
率の異なるフィルタを配することにより、それぞれの光
検出手段の感度のよい部分を用いて外部光の光量を検出
することができる。
【0073】さらに、複数の光検出手段が光電変換した
電圧信号は、1レベルの電圧信号だけと比較すればよい
ので、定電圧発生回路を1つだけ設ければよいものとな
る。これにより、調光システムの規模を小さくすること
ができると共に、製造コストを低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる液晶表示装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】(a)は、フォトセンサアレイの構造を示す
図、(b)、(c)は、フォトセンサアレイの回路図で
ある。
【図3】ダブルゲートトランジスタの駆動原理を模式的
に示す図である。
【図4】外光の光量と各ダブルゲートトランジスタのオ
ン抵抗との関係を示す図である。
【図5】コンパレータの回路図である。
【図6】本発明の他の実施の形態にかかる有機EL表示
装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…液晶パネル、2…バックライト、3…ゲートドライ
バ、4…ドレインドライバ、5…コントローラ、6…調
光システム、8…有機ELパネル、11…液晶表示素
子、12…TFT、13…画素容量、61…フォトセン
サアレイ、62…センサ駆動回路、63…定電圧発生回
路、64…サンプルホールド回路、65…コンパレー
タ、66…発振回路、67…パルス幅制御回路、68…
インバータ回路、70…基板、71〜74…ダブルゲー
トトランジスタ、71a…ボトムゲート電極、71b…
ゲート絶縁膜、71c…半導体層、71d…ドレイン電
極、71e…ソース電極、71f…ゲート絶縁膜、71
g…トップゲート電極、71h…絶縁保護膜、71i…
不純物層、71j…ブロッキング層、75〜78…フィ
ルタ、81…有機EL表示素子、82…選択用TFT、
83…駆動用TFT、84…キャパシタ、85…有機E
L素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/13357 G09G 3/34 J 5G435 1/1368 3/36 G09G 3/34 G02F 1/1335 530 3/36 1/136 500

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光透過率が互いに異なるフィルタが配さ
    れ、それぞれフィルタを介して外部から入射された光量
    を検出する複数の光検出手段と、 前記複数の光検出手段が検出した光量を、それぞれ所定
    の基準量と比較する比較手段と、 前記比較手段の比較結果に応じて、調光対象となる発光
    素子の発光を制御する制御手段とを備えることを特徴と
    する調光システム。
  2. 【請求項2】前記複数の光検出手段は、入射された光量
    に応じた電圧に変換するものであり、 所定の定電圧を発生する定電圧発生回路をさらに備え、 前記比較手段は、前記複数の光検出手段がそれぞれ変換
    した電圧を、前記定電圧発生回路が発生した定電圧と比
    較し、それぞれの比較結果を制御信号として、前記制御
    手段に供給することを特徴とする請求項1に記載の調光
    システム。
  3. 【請求項3】前記複数の光検出手段は、実質的に同時に
    駆動されてそれぞれの検出結果を前記比較手段に供給す
    るものであり、 前記比較手段は、前記複数の光検出手段からそれぞれ供
    給された検出結果を所定の基準値とそれぞれ実質的に同
    時に比較し、その比較結果を制御信号として前記制御手
    段に供給する複数の比較回路からなり、 前記制御手段は、前記複数の比較回路から実質的に同時
    に供給される制御信号に従って、前記調光対象となる発
    光素子の発光を制御することを特徴とする請求項1また
    は2に記載の調光システム。
  4. 【請求項4】前記複数の光検出手段は、時分割で駆動さ
    れてそれぞれの検出結果を順次前記比較手段に供給する
    ものであり、 前記比較手段は、前記複数の光検出手段から時分割で順
    次供給された検出結果を所定の基準値と順次比較し、そ
    の比較結果を制御信号として前記制御手段に順次供給す
    る比較回路からなり、 前記制御手段は、前記比較回路から順次供給される制御
    信号に従って、前記調光対象となる発光素子の発光を制
    御することを特徴とする請求項1または2に記載の調光
    システム。
  5. 【請求項5】マトリクス状に配された複数の画素と、該
    複数の画素にそれぞれ接続され、外部からの選択信号に
    従って前記複数の画素を行毎に順次選択するトランジス
    タを有するアクティブ駆動型の表示素子をさらに備え、 前記トランジスタは、基板上に形成されたゲート電極
    と、絶縁膜を介して前記ゲート電極に対向して設けられ
    た半導体層と、互いに隔てるようにして前記半導体層に
    接続されたドレイン電極及びソース電極を備え、 前記光検出手段は、基板上に形成された第1ゲート電極
    と、第1の絶縁膜を介して前記ゲート電極に対向して設
    けられた半導体層と、互いに隔てるようにして前記半導
    体層に接続されたドレイン電極及びソース電極と、前記
    半導体層、ドレイン電極及びソース電極を覆うように形
    成された第2の絶縁膜を介して前記半導体層に対向して
    設けられた第2ゲート電極とを備えることを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の調光システム。
  6. 【請求項6】前記表示素子は、共通電極が形成された第
    1の基板と、前記第1の基板に対向し、それぞれ前記ト
    ランジスタが接続された複数の画素電極がマトリクス状
    に形成された第2の基板と、前記第1、第2の基板間に
    封入され、各画素電極及び対向する共通電極と共に画素
    容量を構成する液晶とからなる液晶表示素子によって構
    成され、 前記制御手段が調光対象とする発光素子は、前記液晶表
    示素子のバックライトであることを特徴とする請求項5
    に記載の調光システム。
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