JP2002023421A - 静電潜像現像用トナーと画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

静電潜像現像用トナーと画像形成方法及び画像形成装置

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JP2002023421A JP2000208206A JP2000208206A JP2002023421A JP 2002023421 A JP2002023421 A JP 2002023421A JP 2000208206 A JP2000208206 A JP 2000208206A JP 2000208206 A JP2000208206 A JP 2000208206A JP 2002023421 A JP2002023421 A JP 2002023421A
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裕之 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期に亘り高画質で安定した複写画像が得ら
れる画像形成方法及び画像形成装置の開発にあたり、大
きな問題となる画像ムラ、黒スジ、かぶりを生じない、
クリーニング性能の極めて優れた静電潜像現像用トナー
とこれを用いた画像形成方法及び画像形成装置を提供す
る。 【解決手段】 感光体上に帯電、像露光を行って形成し
た静電潜像を、現像剤にて現像し形成したトナー画像を
転写材上に転写後、感光体上を弾性ローラー状のクリー
ニング部材及びゴムブレードにより残留トナーを清掃除
去する工程を繰り返す画像形成方法において、該トナー
が、形状係数の変動係数が16%以下であり、個数粒度
分布における個数変動係数が27%以下であることを特
徴とする画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等に用いられる静電潜像現像用トナーとこれを用いた画
像形成方法及び画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機等に用いられるカールソン法の電
子写真画像形成方法においては、感光体を一様に帯電さ
せた後、露光によって画像様に電荷を消去して静電潜像
を形成し、その静電潜像をトナーによって現像、可視化
し、次いでそのトナーを紙等の記録材(転写材)に転写
後、定着させて画像形成を終わる。
【0003】しかし、感光体上のトナーは全てが転写さ
れることはなく、一部のトナーは感光体に残留するた
め、感光体はクリーニング工程を経てから繰り返し使用
される。クリーニングが完全でないと繰り返し画像形成
したときに、汚れのない良好な複写画像を得ることがで
きない。
【0004】クリーニング手段にはファーブラシ、磁気
ブラシまたはブレード等が代表的であるが、性能、構成
等の点からブレードが主に用いられている。このときの
ブレード部材としては、板状のゴム弾性体が一般的であ
る。しかし、弾性ゴムブレードだけでは完全にクリーニ
ングが出来ないこともあり、問題となっていた。
【0005】一方、クリーニングの他の手段として、従
来より弾性ローラーが提案されているが、弾性ローラー
のみでは弾性体ゴムブレードと同等のクリーニング性能
を得ることが困難であり、性能を上げるためには、機構
が複雑になり、コストアップや設置スペースの確保の問
題があると同時に、感光体に与える機械的ストレスが高
くなり、感光体の寿命を縮めるという問題があった。
【0006】そこで、前述のブレードと弾性ローラーを
併用する技術が提案されてきたが、高速のカラープリン
タなど付着量が多く、クリーニング部材にかかる負荷が
大きい画像形成方法においては、クリーニング部材の耐
久性能が大きな問題となっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、弾性
ブレードと弾性ローラーを併用したクリーニング方式に
おいて、ブレードと弾性ローラーの摩耗を防止し、長期
に亘って安定した画像を形成することにある。しかし、
上記の状況をふまえて本発明者等が検討した結果、この
問題はクリーニング方法やその条件を検討しただけでは
解決が難しく、クリーニングされるトナーが有するトナ
ー粒子形状が大きく係わるため、そのコントロールが必
要なことが判明した。
【0008】即ち、本発明の目的は、長期に亘り高画質
で安定した複写画像が得られる画像形成方法及び画像形
成装置の開発にあたり、大きな問題となる画像ムラ、黒
スジ、かぶりを生じない、クリーニング性能の極めて優
れた静電潜像現像用トナーとこれを用いた画像形成方法
及び画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明者等は鋭意検討した
結果、本発明の目的は、前記請求項1〜請求項51に記
載された、即ち下記構成の何れかを採ることにより達成
されることがわかった。
【0010】〔1〕 感光体上に帯電、像露光を行って
形成した静電潜像を、現像剤にて現像し形成したトナー
画像を転写材上に転写後、感光体上を弾性ローラー状の
クリーニング部材及びゴムブレードにより残留トナーを
清掃除去する工程を繰り返す画像形成方法において、下
記の1)〜3)の構成を採る画像形成方法。 1)該トナーが、形状係数の変動係数が16%以下であ
り、個数粒度分布における個数変動係数が27%以下で
あることを特徴とする画像形成方法。 2)該トナーが、角がないトナー粒子が50個数%以上
であり、個数粒度分布における個数変動係数が27%以
下であることを特徴とする画像形成方法。 3)該トナーが、形状係数が1.2〜1.6の範囲にあ
るトナー粒子が65個数%以上であり、形状係数の変動
係数が16%以下であることを特徴とする画像形成方
法。
【0011】上記トナーにおいて、形状係数が1.0〜
1.6の範囲にあるトナー粒子が65個数%以上である
こと、より好ましくは、形状係数が1.2〜1.6の範
囲にあるトナー粒子が65個数%以上であることが望ま
しい。
【0012】又、トナーが、角がないトナー粒子が50
個数%以上であること、トナーの個数平均粒径が3〜8
μmであることが好ましい。
【0013】更に、トナー粒子の粒径をD(μm)とす
るとき、自然対数lnDを横軸にとり、この横軸を0.
23間隔で複数の階級に分けた個数基準の粒度分布を示
すヒストグラムにおいて、最頻階級に含まれるトナー粒
子の相対度数(m1)と、前記最頻階級の次に頻度の高
い階級に含まれるトナー粒子の相対度数(m2)との和
(M)が70%以上であることが好ましい。
【0014】更に又、トナーが少なくとも重合性単量体
を水系媒体中で重合せしめて得られること、及び/又
は、トナーが少なくとも樹脂粒子を水系媒体中で会合さ
せてなることが好ましい。
【0015】〔2〕 上記の画像形成方法を用い、クリ
ーニング、静電潜像形成、現像、転写、定着の工程を有
する画像形成装置に適用する。
【0016】〔3〕 感光体上に形成された静電潜像を
顕像化したカラートナー像を中間転写体上に重ね転写し
た後、該中間転写体から転写材に転写して画像を形成す
る画像形成装置において、静電潜像を顕像化したカラー
トナー像を担持する感光体と、上記感光体上のカラート
ナー像を重ね転写され且つ回転移動する中間転写体と、
上記中間転写体上に付着した付着物を掻き落すクリーニ
ングブレードと、上記中間転写体の回転方向に対して上
記クリーニングブレードよりも上流側に配置されて上記
中間転写体上に付着した付着物を回転して擦り落す弾性
ローラーを備え残留トナーを清掃除去する工程を繰り返
す画像形成方法において、下記の1)〜3)の構成を採
る画像形成方法。 1)該トナーが、形状係数の変動係数が16%以下であ
り、個数粒度分布における個数変動係数が27%以下で
あることを特徴とする画像形成方法。 2)該トナーが、角がないトナー粒子が50個数%以上
であり、個数粒度分布における個数変動係数が27%以
下であることを特徴とする画像形成方法。 3)該トナーが、形状係数が1.2〜1.6の範囲にあ
るトナー粒子が65個数%以上であり、形状係数の変動
係数が16%以下であることを特徴とする画像形成方
法。
【0017】上記トナーにおいて、形状係数が1.0〜
1.6の範囲にあるトナー粒子が65個数%以上である
こと、より好ましくは、形状係数が1.2〜1.6の範
囲にあるトナー粒子が65個数%以上であることが望ま
しい。
【0018】又、トナーが、角がないトナー粒子が50
個数%以上であること、トナーの個数平均粒径が3〜8
μmであることが好ましい。
【0019】更に、トナー粒子の粒径をD(μm)とす
るとき、自然対数lnDを横軸にとり、この横軸を0.
23間隔で複数の階級に分けた個数基準の粒度分布を示
すヒストグラムにおいて、最頻階級に含まれるトナー粒
子の相対度数(m1)と、前記最頻階級の次に頻度の高
い階級に含まれるトナー粒子の相対度数(m2)との和
(M)が70%以上であることが好ましい。
【0020】更に又、トナーが少なくとも重合性単量体
を水系媒体中で重合せしめて得られること、及び/又
は、トナーが少なくとも樹脂粒子を水系媒体中で会合さ
せてなることが好ましい。
【0021】〔4〕 上記〔3〕の画像形成方法を用
い、クリーニング、静電潜像形成、現像、転写、定着の
工程を有する画像形成装置に適用する。
【0022】〔5〕 上記〔3〕の画像形成方法を用
い、クリーニング、静電潜像形成、現像、転写、定着の
工程を有する画像形成に用いるトナー。
【0023】本発明者等は、特定のトナーの形状及びそ
の分布、さらには粒径や特定の「角の存在の有無」およ
び粒度分布等が本発明の課題を解決するためには重要で
あることを見いだし、本発明を完成するに至ったもので
ある。
【0024】本発明者等はクリーニング部材の減耗が大
きいトナー粒子について検討を行った結果、画像形成工
程を繰り返した場合には、形が不揃いなトナー粒子、お
よび角となる部分を有するトナー粒子がクリーニング部
材を減耗させやすい傾向となった。この理由については
明確ではないが、トナー粒子の形が不揃いである場合に
は、クリーニング部材が機械的ストレスを受けやすく、
部分的に過大なストレスが加わることによると推定し
た。
【0025】又、このようなストレスの加わり方の違い
は、トナー粒子の粒径によっても異なり、粒子径の小さ
いものの方が感光体への付着力が高いために、クリーニ
ング部材を減耗しやすい結果となった。トナー粒子径が
大きいものでは、このような減耗は減少するが、解像度
等の画質が低下する問題が発生する。
【0026】本発明者等は、鋭意検討した結果、形状係
数の変動係数が16%以下であり、個数粒度分布におけ
る個数変動係数が27%以下であるトナーを使用するこ
とで、クリーニング性、細線再現性に優れ、高品位な画
質を長期にわたって形成することができることを見出
し、本発明の完成に至ったものである。
【0027】即ち、トナー自体の形状の分布を均一化す
ることにより、クリーニング部材にかかる摩擦が低下
し、かつトナーすり抜け、感光体へのフィルミング/傷
の発生を抑制でき、クリーニング不良による画像欠陥の
発生を防止することができるものである。
【0028】又、本発明者等は、鋭意検討した結果、角
がないトナー粒子では、クリーニング部材のトナーによ
る研磨、減耗を減少させるため形状のバラツキが多少大
きくても、上記同様の効果を発揮することを見出した。
すなわち、角がないトナー粒子が50個数%以上であ
り、個数粒度分布における個数変動係数が27%以下で
あるトナーを使用することで、クリーニング性、細線再
現性に優れ、高品位な画質を長期にわたって形成するこ
とができることを見出した。
【0029】さらに、本発明者等は、鋭意検討した結
果、特定の形状についてその形状を揃えた場合にも、ク
リーニング部材にかかる負荷を均一化することができ、
同様の効果を発揮することを見出した。すなわち、形状
係数が1.2〜1.6の範囲にあるトナー粒子が65個
数%以上であり、形状係数の変動係数が16%以下であ
るトナーを使用することで、クリーニング性、細線再現
性に優れ、高品位な画質を長期にわたって形成すること
ができることを見出した。
【0030】尚、本発明の記載においては、トナー像が
最終的に定着される転写体を転写材として中間転写体と
区別している。
【0031】本発明のトナーの形状係数は、下記式によ
り示されるものであり、トナー粒子の丸さの度合いを示
す。
【0032】 形状係数=((最大径/2)2×π)/投影面積 ここに、最大径とは、トナー粒子の平面上への投影像を
2本の平行線ではさんだとき、その平行線の間隔が最大
となる粒子の幅をいう。また、投影面積とは、トナー粒
子の平面上への投影像の面積をいう。
【0033】本発明では、この形状係数は、走査型電子
顕微鏡により2000倍にトナー粒子を拡大した写真を
撮影し、ついでこの写真に基づいて「SCANNING
IMAGE ANALYZER」(日本電子社製)を
使用して写真画像の解析を行うことにより測定した。こ
の際、100個のトナー粒子を使用して本発明の形状係
数を上記算出式にて測定したものである。
【0034】前記本発明(請求項1および9)において
は、この形状係数が1.0〜1.6の範囲にあるトナー
粒子が65個数%以上とすることが好ましく、より好ま
しくは、70個数%以上である。さらに好ましくは、こ
の形状係数が1.2〜1.6の範囲にあるトナー粒子が
65個数%以上とすることであり、より好ましくは、7
0個数%以上である。
【0035】この形状係数が1.0〜1.6の範囲にあ
るトナー粒子が65個数%以上であることにより、現像
剤搬送部材などでの摩擦帯電性がより均一となり、過度
に帯電したトナーの蓄積が無く、現像剤搬送部材表面よ
りトナーがより交換しやすくなるために、現像ゴースト
等の問題も発生しにくくなる。さらに、トナー粒子が破
砕しにくくなって帯電付与部材の汚染が減少し、トナー
の帯電性が安定する。
【0036】又、前記本発明(請求項16)において
は、この形状係数が1.2〜1.6の範囲にあるトナー
粒子を65個数%以上とすることが必要であり、好まし
くは、70個数%以上である。
【0037】この形状係数を制御する方法は特に限定さ
れるものではない。例えばトナー粒子を熱気流中に噴霧
する方法、またはトナー粒子を気相中において衝撃力に
よる機械的エネルギーを繰り返して付与する方法、ある
いはトナーを溶解しない溶媒中に添加し旋回流を付与す
る方法等により、形状係数を1.0〜1.6、または
1.2〜1.6にしたトナーを調製し、これを通常のト
ナー中へ本発明の範囲内になるように添加して調整する
方法がある。また、いわゆる重合法トナーを調製する段
階で全体の形状を制御し、形状係数を1.0〜1.6、
または1.2〜1.6に調製したトナーを同様に通常の
トナーへ添加して調整する方法がある。
【0038】上記方法の中では重合法トナーが製造方法
として簡便である点と、粉砕トナーに比較して表面の均
一性に優れる点等で好ましい。
【0039】本発明のトナーの形状係数の変動係数は下
記式から算出される。 変動係数=(S/K)×100(%) (式中、Sは100個のトナー粒子の形状係数の標準偏
差を示し、Kは形状係数の平均値を示す。) この形状係数の変動係数は16%以下であり、好ましく
は14%以下である。形状係数の変動係数が16%以下
であることにより、転写されたトナー層の空隙が減少し
て定着性が向上し、オフセットが発生しにくくなる。ま
た、帯電量分布がシャープとなり、画質が向上する。
【0040】このトナーの形状係数および形状係数の変
動係数を、ロットのバラツキなく均一に制御するため
に、樹脂粒子(重合体粒子)を重合、融着、形状制御さ
せる工程において、形成されつつあるトナー粒子(着色
粒子)の特性をモニタリングしながら適正な工程終了時
期を決めてもよい。
【0041】モニタリングするとは、インラインに測定
装置を組み込みその測定結果に基づいて、工程条件の制
御をするという意味である。すなわち、形状などの測定
をインラインに組み込んで、例えば樹脂粒子を水系媒体
中で会合あるいは融着させることで形成する重合法トナ
ーでは、融着などの工程で逐次サンプリングを実施しな
がら形状や粒径を測定し、所望の形状になった時点で反
応を停止する。
【0042】モニタリング方法としては、特に限定され
るものではないが、フロー式粒子像分析装置FPIA−
2000(東亜医用電子社製)を使用することができ
る。本装置は試料液を通過させつつリアルタイムで画像
処理を行うことで形状をモニタリングできるため好適で
ある。すなわち、反応場よりポンプなどを使用し、常時
モニターし、形状などを測定することを行い、所望の形
状などになった時点で反応を停止するものである。
【0043】本発明(請求項9)のトナーの個数粒度分
布および個数変動係数はコールターカウンターTA−II
あるいはコールターマルチサイザー(コールター社製)
で測定されるものである。本発明においてはコールター
マルチサイザーを用い、粒度分布を出力するインターフ
ェース(日科機社製)、パーソナルコンピューターを接
続して使用した。前記コールターマルチサイザーにおい
て使用するアパーチャーとしては100μmのものを用
いて、2μm以上のトナーの体積、個数を測定して粒度
分布および平均粒径を算出した。個数粒度分布とは、粒
子径に対するトナー粒子の相対度数を表すものであり、
個数平均粒径とは、個数粒度分布におけるメジアン径を
表すものである。
【0044】トナーの個数粒度分布における個数変動係
数は下記式から算出される。 個数変動係数=(S/Dn)×100(%) (式中、Sは個数粒度分布における標準偏差を示し、D
nは個数平均粒径(μm)を示す。)本発明のトナーの
個数変動係数は27%以下であり、好ましくは25%以
下である。個数変動係数が27%以下であることによ
り、転写されたトナー層の空隙が減少して定着性が向上
し、オフセットが発生しにくくなる。また、帯電量分布
がシャープとなり、転写効率が高くなって画質が向上す
る。
【0045】本発明の個数変動係数を制御する方法は特
に限定されるものではない。例えば、トナー粒子を風力
により分級する方法も使用できるが、個数変動係数をよ
り小さくするためには液中での分級が効果的である。こ
の液中で分級する方法としては、遠心分離機を用い、回
転数を制御してトナー粒子径の違いにより生じる沈降速
度差に応じてトナー粒子を分別回収し調製する方法があ
る。
【0046】特に懸濁重合法によりトナーを製造する場
合、個数粒度分布における個数変動係数を27%以下と
するためには分級操作が必須である。懸濁重合法では、
重合前に重合性単量体を水系媒体中にトナーとしての所
望の大きさの油滴に分散させることが必要である。すな
わち、重合性単量体の大きな油滴に対して、ホモミキサ
ーやホモジナイザーなどによる機械的な剪断を繰り返し
て、トナー粒子程度の大きさまで油滴を小さくすること
となるが、このような機械的な剪断による方法では、得
られる油滴の個数粒度分布は広いものとなり、従って、
これを重合してなるトナーの粒度分布も広いものとな
る。このために分級操作が必須となる。
【0047】本発明の角がないトナー粒子とは、電荷の
集中するような突部またはストレスにより摩耗しやすい
ような突部を実質的に有しないトナー粒子を言い、具体
的には以下のトナー粒子を角がないトナー粒子という。
すなわち、図10に示すように、トナー粒子の長径を
L、L/10を半径Rとする円で、トナー粒子周囲線に
対し1点で内側に接しつつ内側をころがした場合に、全
く円がトナーの外側に実質的にはみださない場合を角が
ないトナー粒子という。実質的にはみ出さない場合と
は、はみ出す円が存在する突起が1箇所以下をいう。ま
た、トナー粒子の長径とは、トナー粒子の平面上への投
影像を2本の平行線ではさんだとき、その平行線の間隔
が最大となる粒子の幅をいう。
【0048】角がないトナーの測定は次のようにして行
った。先ず、走査型電子顕微鏡によりトナー粒子を拡大
した写真を撮影し、さらに拡大して15,000倍の写
真像を得る。次いでこの写真像について前記の角の有無
を測定する。この測定を100個のトナー粒子について
行った。
【0049】本発明のトナーにおいて、角がないトナー
粒子の割合は50個数%以上であり、好ましくは70個
数%以上である。角がないトナー粒子の割合が50個数
%以上であることにより、現像剤搬送部材などとのスト
レスにより微細な粒子の発生などがなくなり、いわゆる
現像剤搬送部材表面に対する付着性の過度なトナーの存
在を防止することができるとともに、現像剤搬送部材に
対する汚染を抑制することができ、帯電量もシャープに
することができる。また、摩耗、破断しやすいトナー粒
子および電荷の集中する部分を有するトナー粒子が減少
することとなり、帯電量分布がシャープとなって、帯電
性も安定し、良好な画質を長期にわたって形成できる。
【0050】角がないトナーを得る方法は特に限定され
るものではない。例えば、形状係数を制御する方法とし
て前述したように、トナー粒子を熱気流中に噴霧する方
法、またはトナー粒子を気相中において衝撃力による機
械的エネルギーを繰り返して付与する方法、あるいはト
ナーを溶解しない溶媒中に添加し、旋回流を付与するこ
とによって得ることができる。
【0051】又、樹脂粒子を会合あるいは融着させるこ
とで形成する重合法トナーにおいては、融着停止段階で
は融着粒子表面には多くの凹凸があり、表面は平滑でな
いが、形状制御工程での温度、撹拌翼の回転数および撹
拌時間等の条件を適当なものとすることによって、角が
ないトナーが得られる。これらの条件は、樹脂粒子の物
性により変わるものであるが、例えば、樹脂粒子のガラ
ス転移点温度以上で、高回転数とすることにより、表面
は滑らかとなり、角がないトナーが形成できる。
【0052】本発明のトナーの粒径は、個数平均粒径で
3〜8μmのものが好ましい。この粒径は、重合法によ
りトナー粒子を形成させる場合には、凝集剤の濃度や有
機溶媒の添加量、または融着時間、さらには重合体自体
の組成によって制御することができる。
【0053】個数平均粒径が3〜8μmであることによ
り、定着工程において、現像剤搬送部材に対する付着性
の過度なトナーや付着力の低いトナー等の存在を少なく
することができ、現像性を長期に渡って安定化すること
ができるとともに、転写効率が高くなってハーフトーン
の画質が向上し、細線やドット等の画質が向上する。
【0054】本発明のトナーとしては、トナー粒子の粒
径をD(μm)とするとき、自然対数lnDを横軸にと
り、この横軸を0.23間隔で複数の階級に分けた個数
基準の粒度分布を示すヒストグラムにおいて、最頻階級
に含まれるトナー粒子の相対度数(m1)と、前記最頻
階級の次に頻度の高い階級に含まれるトナー粒子の相対
度数(m2)との和(M)が70%以上であるトナーで
あることが好ましい。
【0055】相対度数(m1)と相対度数(m2)との
和(M)が70%以上であることにより、トナー粒子の
粒度分布の分散が狭くなるので、当該トナーを画像形成
工程に用いることにより選択現像の発生を確実に抑制す
ることができる。
【0056】本発明において、前記の個数基準の粒度分
布を示すヒストグラムは、自然対数lnD(D:個々の
トナー粒子の粒径)を0.23間隔で複数の階級(0〜
0.23:0.23〜0.46:0.46〜0.69:
0.69〜0.92:0.92〜1.15:1.15〜
1.38:1.38〜1.61:1.61〜1.84:
1.84〜2.07:2.07〜2.30:2.30〜
2.53:2.53〜2.76・・・)に分けた個数基
準の粒度分布を示すヒストグラムであり、このヒストグ
ラムは、下記の条件に従って、コールターマルチサイザ
ーにより測定されたサンプルの粒径データを、I/Oユ
ニットを介してコンピュータに転送し、コンピュータに
おいて、粒度分布分析プログラムにより作成されたもの
である。
【0057】(測定条件) (1)アパーチャー:100μm (2)サンプル調製法:電解液〔ISOTON R−1
1(コールターサイエンティフィックジャパン社製)〕
50〜100mlに界面活性剤(中性洗剤)を適量加え
て撹拌し、これに測定試料10〜20mgを加える。こ
の系を超音波分散機にて1分間分散処理することにより
調製する。
【0058】
【発明の実施の形態】本発明のトナーは、懸濁重合法
や、必要な添加剤の乳化液を加えた液中にて単量体を乳
化重合し、微粒の重合粒子を製造し、その後に、有機溶
媒、凝集剤等を添加して会合する方法で製造することが
できる。会合の際にトナーの構成に必要な離型剤や着色
剤などの分散液と混合して会合させて調製する方法や、
単量体中に離型剤や着色剤などのトナー構成成分を分散
した上で乳化重合する方法などがあげられる。ここで会
合とは樹脂粒子および着色剤粒子が複数個融着すること
を示す。
【0059】尚、本発明における水系媒体とは、少なく
とも水が50質量%以上含有されたものを示す。
【0060】即ち、重合性単量体中に着色剤や必要に応
じて離型剤、荷電制御剤、さらに重合開始剤等の各種構
成材料を添加し、ホモジナイザー、サンドミル、サンド
グラインダー、超音波分散機などで重合性単量体に各種
構成材料を溶解あるいは分散させる。この各種構成材料
が溶解あるいは分散された重合性単量体を分散安定剤を
含有した水系媒体中にホモミキサーやホモジナイザーな
どを使用しトナーとしての所望の大きさの油滴に分散さ
せる。その後、撹拌機構が後述の撹拌翼である反応装置
へ移し、加熱することで重合反応を進行させる。反応終
了後、分散安定剤を除去し、濾過、洗浄し、さらに乾燥
することで本発明のトナーを調製する。
【0061】又、本発明のトナーを製造する方法として
樹脂粒子を水系媒体中で会合あるいは融着させて調製す
る方法も挙げることができる。この方法としては、特に
限定されるものではないが、例えば、特開平5−265
252号公報や特開平6−329947号公報、特開平
9−15904号公報に示す方法を挙げることができ
る。すなわち、樹脂粒子と着色剤などの構成材料の分散
粒子、あるいは樹脂および着色剤等より構成される微粒
子を複数以上会合させる方法、特に水中にてこれらを乳
化剤を用いて分散した後に、臨界凝集濃度以上の凝集剤
を加え塩析させると同時に、形成された重合体自体のガ
ラス転移点温度以上で加熱融着させて融着粒子を形成し
つつ徐々に粒径を成長させ、目的の粒径となったところ
で水を多量に加えて粒径成長を停止し、さらに加熱、撹
拌しながら粒子表面を平滑にして形状を制御し、その粒
子を含水状態のまま流動状態で加熱乾燥することによ
り、本発明のトナーを形成することができる。なお、こ
こにおいて凝集剤と同時に水に対して無限溶解する有機
溶媒を加えてもよい。
【0062】樹脂を構成する重合性単量体として使用さ
れるものは、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチ
ルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレ
ン、p−クロロスチレン、3,4−ジクロロスチレン、
p−フェニルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−
ジメチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p
−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、
p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p
−n−ドデシルスチレンの様なスチレンあるいはスチレ
ン誘導体、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソプロピル、
メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチル、メ
タクリル酸n−オクチル、メタクリル酸2−エチルヘキ
シル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ラウリ
ル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジエチルアミ
ノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル等のメタ
クリル酸エステル誘導体、アクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブ
チル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸イソブチル、
アクリル酸n−オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸ラウリル、アク
リル酸フェニル等の、アクリル酸エステル誘導体、エチ
レン、プロピレン、イソブチレン等のオレフィン類、塩
化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、フッ化ビニ
ル、フッ化ビニリデン等のハロゲン系ビニル類、プロピ
オン酸ビニル、酢酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル等のビニ
ルエステル類、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエ
ーテル等のビニルエーテル類、ビニルメチルケトン、ビ
ニルエチルケトン、ビニルヘキシルケトン等のビニルケ
トン類、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドー
ル、N−ビニルピロリドン等のN−ビニル化合物、ビニ
ルナフタレン、ビニルピリジン等のビニル化合物類、ア
クリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド
等のアクリル酸あるいはメタクリル酸誘導体がある。こ
れらビニル系単量体は単独あるいは組み合わせて使用す
ることができる。
【0063】又、樹脂を構成する重合性単量体としてイ
オン性解離基を有するものを組み合わせて用いることが
さらに好ましい。例えば、カルボキシル基、スルフォン
酸基、リン酸基等の置換基を単量体の構成基として有す
るもので、具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸、イタコン酸、ケイ皮酸、フマール酸、マレイ
ン酸モノアルキルエステル、イタコン酸モノアルキルエ
ステル、スチレンスルフォン酸、アリルスルフォコハク
酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルフォ
ン酸、アシッドホスホオキシエチルメタクリレート、3
−クロロ−2−アシッドホスホオキシプロピルメタクリ
レート等が挙げられる。
【0064】さらに、ジビニルベンゼン、エチレングリ
コールジメタクリレート、エチレングリコールジアクリ
レート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ジエ
チレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコ
ールジメタクリレート、トリエチレングリコールジアク
リレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、
ネオペンチルグリコールジアクリレート等の多官能性ビ
ニル類を使用して架橋構造の樹脂とすることもできる。
【0065】これら重合性単量体はラジカル重合開始剤
を用いて重合することができる。この場合、懸濁重合法
では油溶性重合開始剤を用いることができる。この油溶
性重合開始剤としては、2,2′−アゾビス−(2,4
−ジメチルバレロニトリル)、2,2′−アゾビスイソ
ブチロニトリル、1,1′−アゾビス(シクロヘキサン
−1−カルボニトリル)、2,2′−アゾビス−4−メ
トキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビスイ
ソブチロニトリル等のアゾ系またはジアゾ系重合開始
剤、ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチルケトンペ
ルオキサイド、ジイソプロピルペルオキシカーボネー
ト、クメンヒドロペルオキサイド、t−ブチルヒドロペ
ルオキサイド、ジ−t−ブチルペルオキサイド、ジクミ
ルペルオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオ
キサイド、ラウロイルペルオキサイド、2,2−ビス−
(4,4−t−ブチルペルオキシシクロヘキシル)プロ
パン、トリス−(t−ブチルペルオキシ)トリアジンな
どの過酸化物系重合開始剤や過酸化物を側鎖に有する高
分子開始剤などを挙げることができる。
【0066】又、乳化重合法を用いる場合には水溶性ラ
ジカル重合開始剤を使用することができる。水溶性重合
開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム
等の過硫酸塩、アゾビスアミノジプロパン酢酸塩、アゾ
ビスシアノ吉草酸およびその塩、過酸化水素等を挙げる
ことができる。
【0067】分散安定剤としては、リン酸三カルシウ
ム、リン酸マグネシウム、リン酸亜鉛、リン酸アルミニ
ウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化カル
シウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、メ
タケイ酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、
ベントナイト、シリカ、アルミナ等を挙げることができ
る。さらに、ポリビニルアルコール、ゼラチン、メチル
セルロース、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウ
ム、エチレンオキサイド付加物、高級アルコール硫酸ナ
トリウム等の界面活性剤として一般的に使用されている
ものを分散安定剤として使用することができる。
【0068】本発明において優れた樹脂としては、ガラ
ス転移点が20〜90℃のものが好ましく、軟化点が8
0〜220℃のものが好ましい。ガラス転移点は示差熱
量分析方法で測定されるものであり、軟化点は高化式フ
ローテスターで測定することができる。さらに、これら
樹脂としてはゲルパーミエーションクロマトグラフィー
により測定される分子量が数平均分子量(Mn)で10
00〜100000、重量平均分子量(Mw)で200
0〜1000000のものが好ましい。さらに、分子量
分布として、Mw/Mnが1.5〜100、特に1.8
〜70のものが好ましい。
【0069】使用される凝集剤としては特に限定される
ものではないが、金属塩から選択されるものが好適に使
用される。具体的には、一価の金属として例えばナトリ
ウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属の塩、二価
の金属として例えばカルシウム、マグネシウム等のアル
カリ土類の金属塩、マンガン、銅等の二価の金属の塩、
鉄、アルミニウム等の三価の金属の塩等が挙げられ、具
体的な塩としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩
化リチウム、塩化カルシウム、塩化亜鉛、硫酸銅、硫酸
マグネシウム、硫酸マンガン等を挙げることができる。
これらは組み合わせて使用してもよい。
【0070】これらの凝集剤は臨界凝集濃度以上添加す
ることが好ましい。この臨界凝集濃度とは、水性分散物
の安定性に関する指標であり、凝集剤を添加して凝集が
発生する濃度を示すものである。この臨界凝集濃度は、
乳化された成分および分散剤自体によって大きく変化す
るものである。例えば、岡村誠三他著「高分子化学1
7、601(1960)日本高分子学会編」等に記述さ
れており、詳細な臨界凝集濃度を求めることができる。
また、別な手法として、目的とする粒子分散液に所望の
塩を濃度を変えて添加し、その分散液のζ(ゼータ)電
位を測定し、この値が変化する塩濃度を臨界凝集濃度と
して求めることもできる。
【0071】本発明の凝集剤の添加量は、臨界凝集濃度
以上であればよいが、好ましくは臨界凝集濃度の1.2
倍以上、さらに好ましくは、1.5倍以上添加すること
がよい。
【0072】無限溶解する溶媒とは、すなわち水に対し
て無限溶解する溶媒を示し、この溶媒は、本発明におい
ては形成された樹脂を溶解させないものが選択される。
具体的には、メタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール、t−ブタノール、メトキシエタノー
ル、ブトキシエタノール等のアルコール類、アセトニト
リル等のニトリル類、ジオキサン等のエーテル類を挙げ
ることができる。特に、エタノール、プロパノール、イ
ソプロパノールが好ましい。
【0073】この無限溶解する溶媒の添加量は、凝集剤
を添加した重合体含有分散液に対して1〜100体積%
が好ましい。
【0074】尚、形状を均一化させるためには、着色粒
子を調製し、濾過した後に粒子に対して10質量%以上
の水が存在したスラリーを流動乾燥させることが好まし
いが、この際、特に重合体中に極性基を有するものが好
ましい。この理由としては、極性基が存在している重合
体に対して、存在している水が多少膨潤する効果を発揮
するために、形状の均一化が特に図られやすいものと考
えられる。
【0075】本発明のトナーは少なくとも樹脂と着色剤
を含有するものであるが、必要に応じて定着性改良剤で
ある離型剤や荷電制御剤等を含有することもできる。さ
らに、上記樹脂と着色剤を主成分とするトナー粒子に対
して無機微粒子や有機微粒子等で構成される外添剤を添
加したものであってもよい。
【0076】本発明のトナーに使用する着色剤としては
カーボンブラック、磁性体、染料、顔料等を任意に使用
することができ、カーボンブラックとしてはチャンネル
ブラック、ファーネスブラック、アセチレンブラック、
サーマルブラック、ランプブラック等が使用される。磁
性体としては鉄、ニッケル、コバルト等の強磁性金属、
これらの金属を含む合金、フェライト、マグネタイト等
の強磁性金属の化合物、強磁性金属を含まないが熱処理
する事により強磁性を示す合金、例えばマンガン−銅−
アルミニウム、マンガン−銅−錫等のホイスラー合金と
呼ばれる種類の合金、二酸化クロム等を用いる事ができ
る。
【0077】染料としてはC.I.ソルベントレッド
1、同49、同52、同58、同63、同111、同1
22、C.I.ソルベントイエロー19、同44、同7
7、同79、同81、同82、同93、同98、同10
3、同104、同112、同162、C.I.ソルベン
トブルー25、同36、同60、同70、同93、同9
5等を用いることができ、またこれらの混合物も用いる
ことができる。顔料としてはC.I.ピグメントレッド
5、同48:1、同53:1、同57:1、同122、
同139、同144、同149、同166、同177、
同178、同222、C.I.ピグメントオレンジ3
1、同43、C.I.ピグメントイエロー14、同1
7、同93、同94、同138、C.I.ピグメントグ
リーン7、C.I.ピグメントブルー15:3、同60
等を用いることができ、これらの混合物も用いることが
できる。数平均一次粒子径は種類により多様であるが、
概ね10〜200nm程度が好ましい。
【0078】着色剤の添加方法としては、乳化重合法で
調製した重合体粒子を、凝集剤を添加することで凝集さ
せる段階で添加し重合体を着色する方法や、単量体を重
合させる段階で着色剤を添加し、重合し、着色粒子とす
る方法等を使用することができる。なお、着色剤は重合
体を調製する段階で添加する場合はラジカル重合性を阻
害しない様に表面をカップリング剤等で処理して使用す
ることが好ましい。
【0079】さらに、定着性改良剤としての低分子量ポ
リプロピレン(数平均分子量=1500〜9000)や
低分子量ポリエチレン等を添加してもよい。
【0080】荷電制御剤も同様に種々の公知のもので、
且つ水中に分散することができるものを使用することが
できる。具体的には、ニグロシン系染料、ナフテン酸ま
たは高級脂肪酸の金属塩、アルコキシル化アミン、第4
級アンモニウム塩化合物、アゾ系金属錯体、サリチル酸
金属塩あるいはその金属錯体等が挙げられる。
【0081】尚、これら荷電制御剤や定着性改良剤の粒
子は、分散した状態で数平均一次粒子径が10〜500
nm程度とすることが好ましい。
【0082】いわゆる重合性単量体中に着色剤などのト
ナー構成成分を分散あるいは溶解したものを水系媒体中
に懸濁し、ついで重合せしめてトナーを得る懸濁重合法
トナーでは、重合反応を行う反応容器中での媒体の流れ
を制御することによりトナー粒子の形状を制御すること
ができる。すなわち、形状係数が1.2以上の形状を有
するトナー粒子を多く形成させる場合には、反応容器中
での媒体の流れを乱流とし、重合が進行して懸濁状態で
水系媒体中に存在している油滴が次第に高分子化するこ
とで油滴が柔らかい粒子となった時点で、粒子の衝突を
行うことで粒子の合一を促進させ、形状が不定形となっ
た粒子が得られる。また、形状係数が1.2より小さい
球形のトナー粒子を形成させる場合には、反応容器中で
の媒体の流れを層流として、粒子の衝突を避けることに
より球形の粒子が得られる。この方法により、トナー形
状の分布を本発明の範囲内に制御できるものである。
【0083】懸濁重合法においては、特定の撹拌翼を使
用することで、乱流を形成することができ、形状を容易
に制御することができる。この理由として、明確では無
いが一般的に使用されている図1に示される様な撹拌翼
の構成が一段の場合には、撹拌槽内に形成される媒体の
流れが撹拌槽の下部より上部への壁面を伝って動く流れ
のみになる。そのため、従来では一般的に撹拌槽の壁面
などの邪魔板を配置することで乱流を形成し、撹拌の効
率を増加することがなされている。しかし、この様な装
置構成では、乱流が一部に形成されるものの、むしろ乱
流の存在によって流体の流れが停滞する方向に作用し、
結果として粒子に対するズリが少なくなるために、形状
を制御することができない。
【0084】好ましく使用することのできる撹拌翼を備
えた撹拌槽について図を用いて説明する。図1は従来よ
く用いられた撹拌翼を備えた撹拌槽の一例である。さら
に好ましい態様としては、図2の如き撹拌翼が2段のも
のがある(但し、後に詳しく述べる如く、撹拌翼の形状
はやや変えた方が良く、邪魔板もあった方がよい)。撹
拌槽の外周部に熱交換用のジャケット1を装着した縦型
円筒状の撹拌槽2内の中心部に回転軸3を垂設し、該回
転軸3に撹拌槽2の底面に近接させて配設された下段の
撹拌翼4と、より上段に配設された撹拌翼5がある。上
段の撹拌翼5は、下段に位置する撹拌翼4に対して回転
方向に先行した交差角αをもって配設されている。本発
明においては交差角αは90度(°)未満がよい。この
交差角の下限は特に限定されるものでは無いが、5°程
度以上、好ましくは10°以上あればよい。これを上面
断面図で示したのが図3である。もし3段以上の場合
は、それぞれ隣接している撹拌翼間で交差角αが90度
未満であればよい。
【0085】この構成とすることで、上段に配設されて
いる撹拌翼によりまず媒体が撹拌され、下側への流れが
形成される。ついで、下段に配設された撹拌翼により、
上段の撹拌翼で形成された流れがさらに下方へ加速され
るとともにこの撹拌翼自体でも下方への流れが別途形成
され、全体として流れが加速されて進行するものと推定
される。この結果、乱流として形成された大きなズリ応
力を有する流域が形成されるために、トナーの形状を制
御できるものと推定される。
【0086】尚、図2中、矢印は回転方向を、7は上部
材料投入口を8は下部材料投入口を表す。又、図1に示
す9は撹拌を有効にするための乱流形成部材である。
【0087】ここにおいて撹拌翼の形状については、特
に限定はないが、方形板状のもの、翼の一部に切り欠き
のあるもの、中央部に一つ以上の中孔部分、いわゆるス
リットがあるものなどを使用することができる。これら
の例を図4に記載する。図4中(a)は撹拌翼に中孔部
のないもの、(b)は中央に大きな中孔部6があるも
の、(c)は横長の中孔部6があるもの、(d)は縦長
の中孔部6があるものである。又、これらは上段と下段
で中孔部6が異なるものを用いても、同一のものを用い
ても良い。
【0088】又、この撹拌翼の構成として使用すること
ができる好ましい構成の例を図5〜9に示す。図5は撹
拌翼の端部に突起及び又は端部に折り曲げ部を有する構
成、図6は下段の撹拌翼にスリットを有すると共に端部
に折り曲げと突起を有する構成、図7は下段の撹拌翼の
端部に突起と折り曲げを有する構成、図8は上段の撹拌
翼に空隙があり下段の撹拌翼の端部に折り曲げと突起を
有する構成、図9は撹拌翼の構成が3段である構成をそ
れぞれ示したものである。なお、撹拌翼の端部における
折り曲げ部の角度は5〜45°程度が好ましい。
【0089】これら上部あるいは下部への突起(4′ま
たは5′)や、折り曲げ部(4″または5″)を有する
構成を持つ撹拌翼は、乱流を効果的に発生するものであ
る。
【0090】なお、上記の構成を有する上段と下段の撹
拌翼の間隙は特に限定されるものでは無いが、少なくと
も撹拌翼の間に間隙を有していることが好ましい。この
理由としては明確では無いが、その間隙を通じて媒体の
流れが形成されるため、撹拌効率が向上するものと考え
られる。但し、間隙としては、静置状態での液面高さに
対して0.5〜50%の幅、好ましくは1〜30%の幅
である。
【0091】さらに、撹拌翼の大きさは特に限定される
ものでは無いが、全撹拌翼の高さの総和が静置状態での
液面高さの50〜100%、好ましくは60〜95%が
よい。
【0092】又、懸濁重合法において層流を形成させる
場合に使用される撹拌翼および撹拌槽の一例は前記図2
に示されるものである。撹拌槽内には乱流を形成させる
ような邪魔板等の障害物を設けないことが特徴である。
撹拌翼の構成については、前述の乱流を形成させる場合
に使用される撹拌翼と同様に、上段の撹拌翼が、下段の
撹拌翼に対して回転方向に先行した交差角αを持って配
設された、多段の構成とすることが好ましい。
【0093】この撹拌翼の形状については、乱流を形成
させないものであれば特に限定されないが、図2の方形
板状のもの等、連続した面により形成されるものが好ま
しく、曲面を有していてもよい。
【0094】一方、樹脂粒子を水系媒体中で会合あるい
は融着させる重合法トナーでは、融着段階での反応容器
内の媒体の流れおよび温度分布を制御することで、さら
には融着後の形状制御工程において加熱温度、撹拌回転
数、時間を制御することで、トナー全体の形状分布およ
び形状を任意に変化させることができる。
【0095】即ち、樹脂粒子を会合あるいは融着させる
重合法トナーでは、反応装置内の流れを層流とし、内部
の温度分布を均一化することができる撹拌翼および撹拌
槽を使用して、融着工程および形状制御工程での温度、
回転数、時間を制御することにより、本発明の形状係数
および均一な形状分布を有するトナーを形成することが
できる。この理由は、層流を形成させた場で融着させる
と、凝集および融着が進行している粒子(会合あるいは
凝集粒子)に強いストレスが加わらず、かつ流れが加速
された層流においては撹拌槽内の温度分布が均一である
結果、融着粒子の形状分布が均一になると推定される。
さらに、その後の形状制御工程での加熱、撹拌により融
着粒子は徐々に球形化し、トナー粒子の形状を任意に制
御できる。
【0096】樹脂粒子を会合あるいは融着させる重合法
トナーに使用される撹拌翼および撹拌槽としては、前述
の懸濁重合法において層流を形成させる場合と同様のも
のが使用でき、例えば図2に示すものが使用できる。撹
拌槽内には乱流を形成させるような邪魔板等の障害物を
設けないことが特徴である。撹拌翼の構成については、
前述の懸濁重合法に使用される撹拌翼と同様に、上段の
撹拌翼が、下段の撹拌翼に対して回転方向に先行した交
差角αを持って配設された、多段の構成とすることが好
ましい。
【0097】この撹拌翼の形状についても、前述の懸濁
重合法において層流を形成させる場合と同様のものが使
用でき、乱流を形成させないものであれば特に限定され
ないが、図2の方形板状のもの等、連続した面により形
成されるものが好ましく、曲面を有していてもよい。
【0098】又、本発明のトナーでは、外添剤として無
機微粒子や有機微粒子などの微粒子を添加して使用する
ことでより効果を発揮することができる。この理由とし
ては、外添剤の埋没や脱離を効果的に抑制することがで
きるため、その効果が顕著にでるものと推定される。
【0099】この無機微粒子としては、シリカ、チタニ
ア、アルミナ等の無機酸化物粒子の使用が好ましく、さ
らに、これら無機微粒子はシランカップリング剤やチタ
ンカップリング剤等によって疎水化処理されていること
が好ましい。疎水化処理の程度としては特に限定される
ものでは無いが、メタノールウェッタビリティーとして
40〜95のものが好ましい。メタノールウェッタビリ
ティーとは、メタノールに対する濡れ性を評価するもの
である。この方法は、内容量200mlのビーカー中に
入れた蒸留水50mlに、測定対象の無機微粒子を0.
2g秤量し添加する。メタノールを先端が液体中に浸せ
きされているビュレットから、ゆっくり撹拌した状態で
無機微粒子の全体が濡れるまでゆっくり滴下する。この
無機微粒子を完全に濡らすために必要なメタノールの量
をa(ml)とした場合に、下記式により疎水化度が算
出される。
【0100】疎水化度=(a/(a+50))×100 この外添剤の添加量としては、トナー中に0.1〜5.
0質量%、好ましくは0.5〜4.0質量%である。ま
た、外添剤としては種々のものを組み合わせて使用して
もよい。
【0101】次に、本発明に係わる数値について、従来
知られているトナーの数値を説明する。この数値は製造
方法により異なるものである。
【0102】粉砕法トナーの場合、形状係数が1.2〜
1.6であるトナー粒子の割合は60個数%程度であ
る。このものの形状係数の変動係数は20%程度であ
る。また、粉砕法では破砕を繰り返しながら粒径を小さ
くするために、トナー粒子に角部分が多くなり、角がな
いトナー粒子の割合は30個数%以下である。従って、
形状を揃えて、角部分がなく、丸みのあるトナーを得よ
うとする場合には、形状係数を制御する方法として前記
した様に熱等により球形化する処理が必要となる。ま
た、個数粒度分布における個数変動係数は、粉砕後の分
級操作が1回である場合には、30%程度であり、個数
変動係数を27%以下とするためには、さらに分級操作
を繰り返す必要がある。
【0103】懸濁重合法によるトナーの場合、従来は層
流中において重合されるため、ほぼ真球状のトナー粒子
が得られ、例えば特開昭56−130762号公報に記
載されたトナーでは、形状係数が1.2〜1.6である
トナー粒子の割合が20個数%程度となり、また形状係
数の変動係数も18%程度となり、更に角がないトナー
粒子の割合も85個数%程度となる。また、個数粒度分
布における個数変動係数を制御する方法に前記した様
に、重合性単量体の大きな油滴に対して、機械的な剪断
を繰り返して、トナー粒子程度の大きさまで油滴を小さ
くするため、油滴径の分布は広くなり、従って得られる
トナーの粒度分布は広く、個数変動係数は32%程度と
大きいものであり、個数変動係数を小さくするためには
分級操作が必要である。
【0104】樹脂粒子を会合あるいは融着させることで
形成する重合法トナーにおいては、例えば特開昭63−
186253号公報に記載されたトナーでは、形状係数
が1.2〜1.6であるトナー粒子の割合は60個数%
程度であり、また形状係数の変動係数は18%程度であ
り、更に角がないトナー粒子の割合も44個数%程度で
ある。また、角がないトナー粒子の割合は55個数%程
度である。さらに、トナーの粒度分布は広く、個数変動
係数は30%であり、個数変動係数を小さくするために
は分級操作が必要である。
【0105】本発明のトナーが使用できるクリーニング
方式を下記に示す。図11は、本発明の画像形成方法に
好適に使用できるクリーニング方式を適用した概略構成
図である。
【0106】図11中、11は感光体(静電潜像形成
体)、22はクリーニング器で、221はゴムブレー
ド、224は円柱状ローラー支持体、223はスクレー
パ、222は弾性ローラーである。226は掻き落とし
たトナーの搬送スクリューである。
【0107】前記本発明に係る弾性ローラーの構成素材
は任意のものを用いることができるが、感光体あるいは
中間転写体にキズをつけにくいという点から適当な硬度
に調整が可能な連続気孔多孔質体が好ましい。連続気孔
多孔質体を製造する樹脂としてはポリウレタンゴム、ク
ロロプレンゴム、ニトリル−ブタジエンゴム、シリコン
ゴムなどが用いられるが、本発明にはポリウレタンゴム
が好ましい。
【0108】前記連続気孔多孔質体を製造するには、例
えば特開昭58−189242号公報に記載されるよう
に前記高分子材料と、当該材料の良溶媒に溶解し、又は
相溶性を有し、そして当該材料の非溶剤に溶解する一種
又は二種以上の気孔生成剤とを含む高分子塑性物溶液
を、型内に注入、充填し、その後高分子材料の非溶剤あ
るいはその蒸気にて高分子組成物をゲル化させ、次い
で、その型内であるいは型外にゲル化物を取り出し、気
孔生成物を高分子材料の非溶剤あるいはその蒸気にて抽
出除去する事により連続気孔を有する物を製造する方法
などが用いられる。
【0109】又、弾性ローラーは、導電性でも絶縁性で
もよく、構成素材にカーボン等の低抵抗物質を含有さ
せ、任意の抵抗に調整したものが使用できる。本発明の
弾性ローラーに用いられる支持体としては、主としてス
テンレス、アルミニウム等の金属、紙、プラスチック等
が用いられるが、これらにより限定されるものではな
い。
【0110】又、必要に応じて、弾性ローラー222に
付着したトナー及び異物を弾性ローラーからはたき落と
すための部材(スクレーパ)223を設けても良い。
【0111】本発明で用いられる弾性体ゴムブレード
は、図12に示すように、支持部材227上に自由端を
持つように設置された構成であることが好ましい。
【0112】弾性体ゴムブレード221の自由端は、感
光体の回転方向と反対側(カウンター)に圧接すること
が好ましい。
【0113】ゴムブレードの、ゴム硬度はJIS A
60〜70°、反発弾性は30〜70%、ヤング率は3
000〜6000kPa、厚さは1.5〜3.0mm、
自由長は7〜12mm、感光体への押圧力は5〜30m
N/cmのものが好ましいが、特に限定されるものでは
ない。
【0114】又、静電潜像形成体の代表的なものは電子
写真感光体であるが、具体的にはセレンや砒素セレンな
どの無機感光体や、アモルファスシリコン感光体、有機
感光体をあげることができる。特に好ましいものは、有
機感光体であり電荷輸送層と電荷発生層を積層構造とし
たものが好ましい。
【0115】画像形成方法としては、特に限定はない
が、いわゆる中間転写体を用いる方式にも好ましく用い
ることが出来る。即ち、各々4色の現像剤ごとに画像形
成部(画像形成ユニット)を設け、各画像形成部におい
て感光体としての感光ドラムに各色ごとの可視画像を形
成し、これら可視画像を中間転写体に順次転写し、一括
して転写材(通常は普通紙であるが、転写可能なもので
あれば特に限定はない)に転写後、定着してカラー画像
を得る方式にも好ましく用いることが出来る。
【0116】複数色の画像を画像形成部にて形成し、こ
れを同一中間転写体に順次重ねて転写するようにした画
像形成方法を図13に基づき説明する。
【0117】本発明のカラー画像を得るための画像形成
装置では、複数個の画像形成ユニットを備え、各画像形
成ユニットにてそれぞれ色の異なる可視画像(トナー
像)を形成し、該トナー像を同一転写体に順次重ねて転
写するような画像形成方法である。
【0118】ここでは、第1、第2、第3および第4の
画像形成部Pa,Pb,Pc,Pdが並設されており、
該画像形成部はそれぞれ静電潜像形成体である感光体ド
ラム1a,1b,1cおよび1dを具備している。
【0119】感光ドラム1a〜1dはその外周側に潜像
形成部2a,2b,2cおよび2d、現像部3a,3
b,3cおよび3d、転写放電部4a,4b,4cおよ
び4d、ならびに本発明に係わるブラシ状のクリーニン
グ部材及びゴムブレードを有するクリーニング器5a,
5b,5cおよび5dが配置されている。
【0120】このような構成にて、先ず、第1画像形成
部Paの感光ドラム1a上に潜像形成部2aによって原
稿画像における、例えばイエロー成分色の潜像が形成さ
れる。該潜像は現像部3aのイエロートナーを有する現
像剤で可視画像とされ、転写放電部4aにて、中間転写
体18に転写される。
【0121】一方、上記のようにイエロー画像が中間転
写体18に転写されている間に、第2画像形成部Pbで
はマゼンタ成分色の潜像が感光ドラム1b上に形成さ
れ、続いて現像部3bでマゼンタトナーを有する現像剤
で可視画像とされる。この可視画像(マゼンタトナー
像)は、上記の第1画像形成部Paでの転写が終了した
中間転写体が転写放電部4bに搬入されたときに、該中
間転写体18の所定位置に重ねて転写される。
【0122】以下、上記と同様な方法により第3,第4
の画像形成部Pc,Pdによってシアン色、ブラック色
の画像形成が行われ、上記同一の中間転写体上に、シア
ン色、ブラック色を重ねて転写するのである。このよう
な画像形成プロセスが終了したならば、中間転写体18
上に多色重ね合せ画像が得られる。一方、転写が終了し
た各感光ドラム1a,1b,1cおよび1dはクリーニ
ング器5a,5b,5cおよび5dにより残留トナーを
除去され、引き続き行われる次の潜像形成のために供せ
られる。
【0123】なお、上記画像形成装置では、中間転写体
18が用いられており、図13において、中間転写体1
8は右側から左側へと搬送され、その搬送過程で、各画
像形成部Pa,Pb,PcおよびPdにおける各転写放
電部4a,4b,4cおよび4dを通過し、転写をうけ
る。
【0124】この画像形成方法において、中間転写体を
搬送するため、加工の容易性及び耐久性などの観点から
テトロン(登録商標)繊維のメッシュを用いた搬送ベル
トおよびポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリイミ
ド系樹脂、ウレタン系樹脂などの薄い誘電体シートを支
持体として用い、その上に中間転写体層が塗設されるの
が普通である。
【0125】中間転写体18が第4画像形成部Pdを通
過すると、AC電圧が除電器に加えられ、中間転写体1
8は除電され、転写材Sにトナー像を一括転写される。
その後転写材は定着装置17に入り、画像定着され、排
出口20から排出される。
【0126】尚、図中、13a、13b、13c、13
dは分離除電放電器である。又、トナー像の転写を終え
た中間転写体18は、やはりブラシ状クリーニング部材
とゴムブレードを併用したクリーニング器19により、
残留トナーをクリーニングされて、次の画像形成に備え
る。
【0127】尚、前記した如く、搬送ベルトの如き長尺
の中間転写体18を用いて、その上に多色重ね合わせ像
を作り、それを転写材に一括転写して定着してもよい
し、その画像形成ユニットにそれぞれ独立した中間転写
体を具備しており、それから転写材へ、順次各中間転写
体から転写する構成にしてもよい。
【0128】本発明に使用される好適な定着方法として
は、いわゆる接触加熱方式をあげることができる。特
に、接触加熱方式として、熱圧定着方式、さらには熱ロ
ール定着方式および固定配置された加熱体を内包した回
動する加圧部材により定着する圧接加熱定着方式をあげ
ることができる。
【0129】熱ロール定着方式では、多くの場合、表面
にテトラフルオロエチレンやポリテトラフルオロエチレ
ン−パーフルオロアルコキシビニルエーテル共重合体類
等を被覆した、鉄やアルミニウム等で構成される金属シ
リンダー内部に熱源を有する上ローラーと、シリコーン
ゴム等で形成された下ローラーとから形成されている。
熱源としては、線状のヒーターを有し、上ローラーの表
面温度を120〜200℃程度に加熱するものが代表例
である。定着部に於いては上ローラーと下ローラー間に
圧力を加え、下ローラーを変形させ、いわゆるニップを
形成する。ニップ幅としては1〜10mm、好ましくは
1.5〜7mmである。定着線速は40〜600mm/
secが好ましい。ニップが狭い場合には熱を均一にト
ナーに付与することができなくなり、定着のムラを発生
する。一方でニップ幅が広い場合には樹脂の溶融が促進
され、定着オフセットが過多となり問題を発生する。
【0130】定着クリーニングの機構を付与して使用し
てもよい。この方式としてはシリコーンオイルを定着の
上ローラーあるいはフィルムに供給する方式やシリコー
ンオイルを含浸したパッド、ローラー、ウェッブ等でク
リーニングする方法が使用できる。
【0131】次に、本発明で好ましく用いられる固定配
置された加熱体を内包した回動する加圧部材により定着
する方式について説明する。
【0132】この定着方式は、固定配置された加熱体
と、該加熱体に対向圧接し、且つフィルムを介して記録
材を加熱体に密着させる加圧部材とにより圧接加熱定着
する方式である。
【0133】この圧接加熱定着器(定着装置)は、加熱
体が従来の加熱ローラーに比べて熱容量が小さく、転写
材の通過方向と直角方向にライン状の加熱部を有するも
のであり、通常加熱部の最高温度は100〜300℃で
ある。
【0134】尚、圧接加熱定着とは、通常よく用いられ
るごとく加熱部材と加圧部材の間を、未定着トナーをし
た記録材を通す方式等、加熱源に未定着トナー像を押し
当てて定着する方法である。こうすることにより加熱が
迅速に行われるため、定着の高速化が可能となるが、温
度制御が難しく、加熱源表面部分等の未定着トナーを直
接圧接される部分に、トナーが付着残留したいわゆるト
ナーオフセットが起こりやすく、また転写材が定着器に
巻き付きを起こす等の故障も起こしやすいという問題点
もある。
【0135】この定着方式では、装置に固定支持された
低熱容量のライン状加熱体は、厚さにして0.2〜5.
0mm、さらに好ましくは0.5〜3.5mmで幅10
〜15mm、長手長240〜400mmのアルミナ基板
に抵抗材料を1.0〜2.5mmに塗布したもので両端
より通電される。
【0136】通電はDC100Vの周期25msecの
パルス波形で、温度センサーにより制御された温度・エ
ネルギー放出量に応じたパルス幅に変化させてあたえ
る。低熱容量ライン状加熱体において、温度センサーで
検出された温度T1の場合、抵抗材料に対向するフィル
ムの表面温度T2はT1よりも低い温度となる。ここで
T1は120〜220℃が好ましく、T2の温度はT1
の温度と比較して0.5〜10℃低いことが好ましい。
また、フィルムがトナー表面より剥離する部分における
フィルム材表面温度T3はT2とほぼ同等である。フィ
ルムは、この様にエネルギー制御・温度制御された加熱
体に当接して下記する図14の中央矢印方向に移動す
る。
【0137】次に、図14にこの定着装置の概略図を示
す。図14(a)において、24は装置に固定支持され
た低熱容量ライン状加熱体であって、一例として高さが
10mm、幅が10mm、長手長が240mmのアルミ
ナ基板25に抵抗材料26を幅1.0mmに塗工したも
のであり、長手方向両端部より通電される。
【0138】通電は例えばDC100Vで通常は周期
2.0msecのパルス状波形でなされ、検温素子27
からの信号によりコントロールされ所定温度に保たれ
る。このためエネルギー放出量に応じてパルス幅を変化
させるが、その範囲は例えば0.5〜5msecであ
る。
【0139】このように制御された加熱体に移動するフ
ィルム28を介して未定着トナー像33を担持した転写
材Sを当接させてトナーを熱定着する。
【0140】ここで用いられるフィルムは、駆動ローラ
ー29と従動ローラー30によりテンションをかけられ
た状態でシワの発生なく移動する。35はシリコーンゴ
ム等で形成されたゴム弾性層を有する加圧ローラーであ
り、総圧40〜200Nでフィルムを介して加熱体を加
圧している。記録材S上の未定着トナー像33は、入口
ガイド36により定着部に導かれ、上述した加熱により
定着像を得る。
【0141】以上はエンドレスベルトで説明したが、図
14(b)のごとく、フィルムシート繰り出し軸31お
よび巻き取り軸32を使用し、定着用のフィルムは有端
のものでもよい。
【0142】
【実施例】本発明を実施例により具体的に説明するが、
本発明の範囲はこれに限定されるものではない。
【0143】(トナー製造例1:乳化重合会合法の例)
n−ドデシル硫酸ナトリウム0.90kgと純水10.
0lを入れ撹拌溶解する。この溶液に、リーガル330
R(キャボット社製カーボンブラック)1.20kgを
徐々に加え、1時間よく撹拌した後に、サンドグライン
ダー(媒体型分散機)を用いて、20時間連続分散し
た。このものを「着色剤分散液1」とする。また、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.055kgとイ
オン交換水4.0Lからなる溶液を「アニオン界面活性
剤溶液A」とする。
【0144】ノニルフェノールポリエチレンオキサイド
10モル付加物0.014kgとイオン交換水4.0L
からなる溶液を「ノニオン界面活性剤溶液B」とする。
過硫酸カリウム223.8gをイオン交換水12.0L
に溶解した溶液を「開始剤溶液C」とする。
【0145】温度センサー、冷却管、窒素導入装置を付
けた100LのGL(グラスライニング)反応釜に、W
AXエマルジョン(数平均分子量3000のポリプロピ
レンエマルジョン:数平均一次粒子径=120nm/固
形分濃度=29.9%)3.41kgと「アニオン界面
活性剤溶液A」全量と「ノニオン界面活性剤溶液B」全
量とを入れ、撹拌を開始する。撹拌翼の構成は図2の構
成とした。次いで、イオン交換水44.0lを加える。
【0146】加熱を開始し、液温度が75℃になったと
ころで、「開始剤溶液C」全量を滴下して加えた。その
後、液温度を75℃±1℃に制御しながら、スチレン1
2.1kgとアクリル酸n−ブチル2.88kgとメタ
クリル酸1.04kgとt−ドデシルメルカプタン54
8gとを滴下しながら投入する。滴下終了後、液温度を
80℃±1℃に上げて、6時間加熱撹拌を行った。つい
で、液温度を40℃以下に冷却し撹拌を停止し、ポール
フィルターで濾過し、これを「ラテックス−A」とす
る。
【0147】尚、ラテックス−A中の樹脂粒子のガラ
ス転移温度は57℃、軟化点は121℃、分子量分布
は、重量平均分子量=1.27万、重量平均粒径は12
0nmであった。
【0148】又、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム0.055kgをイオン交換純水4.0Lに溶解した
溶液を「アニオン界面活性剤溶液D」とする。また、ノ
ニルフェノールポリエチレンオキサイド10モル付加物
0.014kgをイオン交換水4.0Lに溶解した溶液
を「ノニオン界面活性剤溶液E」とする。
【0149】過硫酸カリウム(関東化学社製)200.
7gをイオン交換水12.0Lに溶解した溶液を「開始
剤溶液F」とする。
【0150】温度センサー、冷却管、窒素導入装置、櫛
形バッフルを付けた100LのGL反応釜(撹拌翼の構
成は図4(a))に、WAXエマルジョン(数平均分子
量3000のポリプロピレンエマルジョン:数平均一次
粒子径=120nm/固形分濃度 29.9%)3.4
1kgと「アニオン界面活性剤溶液D」全量と「ノニオ
ン界面活性剤溶液E」全量とを入れ、撹拌を開始する。
次いで、イオン交換水44.0Lを投入する。加熱を開
始し、液温度が70℃になったところで、「開始剤溶液
F」を添加する。ついで、スチレン11.0kgとアク
リル酸n−ブチル4.00kgとメタクリル酸1.04
kgとt−ドデシルメルカプタン9.02gとをあらか
じめ混合した溶液を滴下する。滴下終了後、液温度を7
2℃±2℃に制御して、6時間加熱撹拌を行った。さら
に、液温度を80℃±2℃に上げて、12時間加熱撹拌
を行った。液温度を40℃以下に冷却し撹拌を停止す
る。ポールフィルターで濾過し、この濾液を「ラテック
ス−B」とした。
【0151】尚、ラテックス−B中の樹脂粒子のガラ
ス転移温度は58℃、軟化点は132℃、分子量分布
は、重量平均分子量=24.5万、重量平均粒径は11
0nmであった。
【0152】塩析剤としての塩化ナトリウム5.36k
gをイオン交換水20.0Lに溶解した溶液を「塩化ナ
トリウム溶液G」とする。
【0153】フッ素系ノニオン界面活性剤1.00gを
イオン交換水1.00Lに溶解した溶液を「ノニオン界
面活性剤溶液H」とする。
【0154】温度センサー、冷却管、窒素導入装置、粒
径および形状のモニタリング装置を付けた100LのS
US反応釜(撹拌翼の構成は図4(b))に、上記で作
製したラテックス−A=20.0kgとラテックス
−B=5.2kgと着色剤分散液1=0.4kgとイオ
ン交換水20.0kgとを入れ撹拌する。ついで、40
℃に加温し、塩化ナトリウム溶液G、イソプロパノール
(関東化学社製)6.00kg、ノニオン界面活性剤溶
液Hをこの順に添加する。その後、10分間放置した後
に、昇温を開始し、液温度85℃まで60分で昇温し、
85±2℃にて0.5〜3時間加熱撹拌して塩析/融着
させながら粒径成長させる。次に純水2.1Lを添加し
て粒径成長を停止する。
【0155】温度センサー、冷却管、粒径および形状の
モニタリング装置を付けた5Lの反応容器(撹拌翼の構
成は図6)に、上記で作製した融着粒子分散液5.0k
gを入れ、液温度85℃±2℃にて、0.5〜15時間
加熱撹拌して形状制御した。その後、40℃以下に冷却
し撹拌を停止する。次に遠心分離機を用いて、遠心沈降
法により液中にて分級を行い、目開き45μmの篩いで
濾過し、この濾液を会合液とする。ついで、ヌッチェ
を用いて、会合液よりウェットケーキ状の非球形状粒
子を濾取した。その後、イオン交換水により洗浄した。
【0156】この非球形状粒子をフラッシュジェットド
ライヤーを用いて吸気温度60℃にて乾燥させ、ついで
流動層乾燥機を用いて60℃の温度で乾燥させた。得ら
れた着色粒子の100質量部に、シリカ微粒子1質量部
をヘンシェルミキサーにて外添混合して乳化重合会合法
によるトナーを得た。
【0157】前記塩析/融着段階および形状制御工程の
モニタリングにおいて、撹拌回転数、および加熱時間を
制御することにより、形状および形状係数の変動係数を
制御し、さらに液中分級により、粒径および粒度分布の
変動係数を任意に調整して、表1及び2に示すトナー1
〜50を得た。
【0158】
【表1】
【0159】
【表2】
【0160】(トナー製造例2:乳化重合会合法の例)
トナー製造例1において、着色剤をカーボンブラックの
代わりにベンジジン系イエロー顔料を1.05kg使用
した他は同様にして、表3に示すトナー51〜59を得
た。
【0161】(トナー製造例3:乳化重合会合法の例)
トナー製造例1において、着色剤をカーボンブラックの
代わりにキナクリドン系マゼンタ顔料を1.20kg使
用した他は同様にして、表3に示すトナー60〜68を
得た。
【0162】(トナー製造例4:乳化重合会合法の例)
トナー製造例1において、着色剤をカーボンブラックの
代わりにフタロシアニン系シアン顔料を0.60kg使
用した他は同様にして、表3に示すトナー69〜77を
得た。
【0163】(トナー製造例5:懸濁重合法の例)スチ
レン165g、n−ブチルアクリレート35g、カーボ
ンブラック10g、ジ−t−ブチルサリチル酸金属化合
物2g、スチレン−メタクリル酸共重合体8g、パラフ
ィンワックス(mp=70℃)20gを60℃に加温
し、TKホモミキサー(特殊機化工業社製)にて120
00rpmで均一に溶解、分散した、これに重合開始剤
として2,2′−アゾビス(2,4−バレロニトリル)
10gを加えて溶解させ、重合性単量体組成物を調製し
た。ついで、イオン交換水710gに0.1M燐酸ナト
リウム水溶液450gを加え、TKホモミキサーにて1
3000rpmで撹拌しながら1.0M塩化カルシウム
68gを徐々に加え、燐酸三カルシウムを分散させた懸
濁液を調製した。この懸濁液に上記重合性単量体組成物
を添加し、TKホモミキサーにて10000rpmで2
0分間撹拌し、重合性単量体組成物を造粒した。その
後、撹拌槽の構成を図5とした反応装置を使用し、75
〜95℃にて5〜15時間反応させた。塩酸により燐酸
三カルシウムを溶解除去し、次に遠心分離機を用いて、
遠心沈降法により液中にて分級を行い、ついで濾過、洗
浄、乾燥させた。得られた着色粒子の100質量部に、
シリカ微粒子1質量部をヘンシェルミキサーにて外添混
合して懸濁重合法によるトナーを得た。
【0164】前記重合時にモニタリングを行い、液温
度、撹拌回転数、および加熱時間を制御することによ
り、形状および形状係数の変動係数を制御し、さらに液
中分級により、粒径および粒度分布の変動係数を任意に
調整して、表4に示すトナー78〜83を得た。
【0165】(トナー製造例6:懸濁重合法の例)トナ
ー製造例5において、撹拌槽の構成を図7としたこと、
および遠心分離機を用いた液中での分級を行わなかった
他は同様にして、表4に示すトナー84を得た。
【0166】(トナー製造例7:粉砕法の例)スチレン
−nブチルアクリレート共重合体樹脂100kgとカー
ボンブラック10kgとポリプロピレン4質量部とから
なるトナー原材料をヘンシェルミキサーにより予備混合
し、二軸押出機にて溶融混練し、ハンマーミルにて粗粉
砕し、ジェット式粉砕機にて粉砕し、得られた粉体をス
プレードライヤーの熱気流中に分散(200〜300℃
に0.05秒間)して、形状を調整した粒子を得た。こ
の粒子を風力分級機にて目的の粒径分布となるまで繰り
返し分級した。得られた着色粒子の100質量部に、シ
リカ微粒子1質量部をヘンシェルミキサーにて外添混合
して粉砕法によるトナーを得た。
【0167】この様にして、形状および形状係数の変動
係数を制御し、さらに粒径および粒度分布の変動係数を
調整して、表4に示すトナー85〜88を得た。
【0168】
【表3】
【0169】
【表4】
【0170】評価 1.高速プリンタにおける感光体クリーニングの評価 評価は、コニカ社製のプリンタ「Stios Koni
ca7075」を用い、200万枚の出力を行った。感
光体としては積層型有機感光体であるが、そのまま使用
した。
【0171】(現像剤の製造)トナー1〜88の各々
と、シリコーン樹脂で被覆した65μmフェライトキャ
リアとを、トナー/キャリア=50g/950gの割合
で混合することにより、評価用の現像剤を製造した。
【0172】(評価方法) (1)クリーニング不良発生の有無 200万枚後の画像を観察し、クリーニングすり抜けに
よる背景部の汚れ、フィルミングによる画像不良がない
か確認した。 (2)ゴムブレード減耗量 1枚目から200万枚後のブレード摩耗幅をレーザー顕
微鏡にて測長した。 (3)弾性ローラー(クリーニング部材)減耗量 1枚目から200万枚後のローラー摩耗幅をレーザー顕
微鏡にて測長した。
【0173】具体的にはローラー径を各々30本測長し
平均値の変化で評価した。 (4)ライン幅 2ドットラインの画像信号に対応するライン画像のライ
ン幅を印字評価システム「RT2000」(ヤーマン社
製)によって測定した。
【0174】1枚目の形成画像のライン幅および200
万枚目の形成画像のライン幅の何れもが200μm以下
であり、かつ、ライン幅の変化が10μm未満であれ
ば、細線再現性は問題ないといえる。 (5)画像ムラ 画像濃度0.5のハーフトーン画像を転写材全面に形成
し、目視で評価した。
【0175】感光体の回転に同期した濃度ムラがないも
のを「なし」とした。 (6)黒スジ 転写材上に白地画像を作り、有無を目視で判定した。 (7)かぶり 転写材上に白地画像を作り、有無を目視で判定した。
【0176】
【表5】
【0177】
【表6】
【0178】表中、実施例とは本発明内のものを、また
比較例とは本発明外のものを示す。本発明内のものは何
れも良い特性が示され、比較例と比べて諸特性が大幅に
改善されていることがわかる。
【0179】2.カラープリンタにおける中間転写体の
クリーニング評価 カラートナーの中間転写体クリーニング性については、
表7に示すトナーの組み合わせにより画像を形成して評
価した。但し、ブラックトナーは用いなかった。
【0180】評価は図13記載の画像形成装置を使用し
た。上記条件にて、50万枚にわたる画像形成を行い、
1枚目に形成された画像と、50万枚目に形成された画
像とについて、各種の評価を行った。
【0181】(評価方法) (1)クリーニング不良発生の有無 50万枚後の画像を観察し、クリーニングすり抜けによ
る背景部の汚れ、フィルミングによる画像不良がないか
確認した。 (2)ゴムブレード減耗量 1枚目から50万枚後のブレード摩耗幅を、KEYEN
CE(キーエンス)社製VF7500レーザー顕微鏡に
て測長した。 (3)弾性ローラー(クリーニング部材)減耗量 1枚目から50万枚後のローラー摩耗幅をレーザー顕微
鏡にて測長した。
【0182】ローラー径を各々30本測長し平均値の変
化で評価した。 (4)ライン幅 2ドットラインの画像信号に対応するライン画像のライ
ン幅を印字評価システム「RT2000」(ヤーマン社
製)によって測定した。
【0183】1枚目の形成画像のライン幅および50万
枚目の形成画像のライン幅の何れもが200μm以下で
あり、かつ、ライン幅の変化が10μm未満であれば、
細線再現性は問題ないといえる。 (5)画像ムラ 画像濃度0.5のハーフトーン画像を転写材全面に形成
し、目視で評価した。
【0184】感光体の回転に同期した濃度ムラがないも
のを「なし」とした。 (6)黒スジ 転写材上に白地画像を作り、有無を目視で判定した。 (7)かぶり 転写材上に白地画像を作り、有無を目視で判定した。
【0185】
【表7】
【0186】表中、実施例とは本発明内のものを、また
比較例とは本発明外のものを示す。本発明内のものは何
れも良い特性が示され、比較例と比べて諸特性が大幅に
改善されていることがわかる。
【0187】
【発明の効果】本発明により、弾性ブレードと弾性ロー
ラーを併用したクリーニング方式において、ブレードと
弾性ローラーの摩耗を防止し、長期に亘って安定した画
像を形成することが出来る。
【0188】これにより長期に亘り高画質で安定した複
写画像が得られる画像形成方法及び画像形成装置の開発
にあたり、大きな問題となる画像ムラ、黒スジ、かぶり
を生じない、クリーニング性能の極めて優れた静電潜像
現像用トナーとこれを用いた画像形成方法及び画像形成
装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の撹拌翼を備えた撹拌槽の一例の斜視図。
【図2】撹拌翼を備えた撹拌槽の一例の斜視図。
【図3】図2の上面断面図。
【図4】撹拌翼の形状の概要図。
【図5】撹拌翼を備えた撹拌槽の一例の斜視図。
【図6】撹拌翼を備えた撹拌槽の一例の斜視図。
【図7】撹拌翼を備えた撹拌槽の一例の斜視図。
【図8】撹拌翼を備えた撹拌槽の一例の斜視図。
【図9】撹拌翼を備えた撹拌槽の一例の斜視図。
【図10】角のないトナー粒子を説明する概略図。
【図11】本発明に係わるクリーニング器を説明する概
略構成図。
【図12】本発明に係わる弾性ゴムブレードによるクリ
ーニング器の概略構成図。
【図13】本発明に係わる画像形成を説明する概略構成
図。
【図14】本発明に係わる画像形成方法に用いられる定
着装置の概略図。
【符号の説明】
1 熱交換用のジャケット 2 撹拌槽 3 回転軸 4 下段の撹拌翼 5 上段の撹拌翼 6 中孔部 Pa,Pb,Pc,Pd 画像形成部 1a,1b,1c,1d 感光ドラム 2a,2b,2c,2d 潜像形成部 3a,3b,3c,3d 現像部 4a,4b,4c,4d 転写放電部 5a,5b,5c,5d クリーニング器 6a,6b,6c,6d 帯電器 13a,13b,13c,13d 分離除電放電器 17 定着装置 18 中間転写体 22 クリーニング器(クリーニング装置) 221 ゴムブレード 222 弾性ローラー 24 固定支持された低熱容量ライン状加熱体 28 フィルム 29 駆動ローラー 30 従動ローラー 35 加圧ローラー S 転写材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/00 318 (72)発明者 山崎 弘 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H005 AA21 AB06 EA05 EA10 2H030 AB02 AD01 AD03 AD04 BB42 2H034 AA06 BA01 BC03 BC04 BF02 BF03 BF05

Claims (51)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体上に帯電、像露光を行って形成し
    た静電潜像を、現像剤にて現像し形成したトナー画像を
    転写材上に転写後、感光体上を弾性ローラー状のクリー
    ニング部材及びゴムブレードにより残留トナーを清掃除
    去する工程を繰り返す画像形成方法において、該トナー
    が、形状係数の変動係数が16%以下であり、個数粒度
    分布における個数変動係数が27%以下であることを特
    徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 トナーが、形状係数が1.0〜1.6の
    範囲にあるトナー粒子が65個数%以上であることを特
    徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 トナーが、形状係数が1.2〜1.6の
    範囲にあるトナー粒子が65個数%以上であることを特
    徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 トナーが、角がないトナー粒子が50個
    数%以上であることを特徴とする請求項1〜3の何れか
    1項に記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 トナーの個数平均粒径が3〜8μmであ
    ることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の
    画像形成方法。
  6. 【請求項6】 トナー粒子の粒径をD(μm)とすると
    き、自然対数lnDを横軸にとり、この横軸を0.23
    間隔で複数の階級に分けた個数基準の粒度分布を示すヒ
    ストグラムにおいて、最頻階級に含まれるトナー粒子の
    相対度数(m1)と、前記最頻階級の次に頻度の高い階
    級に含まれるトナー粒子の相対度数(m2)との和
    (M)が70%以上であることを特徴とする請求項1〜
    5の何れか1項に記載の画像形成方法。
  7. 【請求項7】 トナーが少なくとも重合性単量体を水系
    媒体中で重合せしめて得られることを特徴とする請求項
    1〜6の何れか1項に記載の画像形成方法。
  8. 【請求項8】 トナーが少なくとも樹脂粒子を水系媒体
    中で会合させてなることを特徴とする請求項1〜7の何
    れか1項に記載の画像形成方法。
  9. 【請求項9】 感光体上に帯電、像露光を行って形成し
    た静電潜像を、現像剤にて現像し形成したトナー画像を
    転写材上に転写後、感光体上を弾性ローラー状のクリー
    ニング部材及びゴムブレードにより残留トナーを清掃除
    去する工程を繰り返す画像形成方法において、該トナー
    が、角がないトナー粒子が50個数%以上であり、個数
    粒度分布における個数変動係数が27%以下であること
    を特徴とする画像形成方法。
  10. 【請求項10】 トナーが、形状係数が1.0〜1.6
    の範囲にあるトナー粒子が65個数%以上であることを
    特徴とする請求項9に記載の画像形成方法。
  11. 【請求項11】 トナーが、形状係数が1.2〜1.6
    の範囲にあるトナー粒子が65個数%以上であることを
    特徴とする請求項9に記載の画像形成方法。
  12. 【請求項12】 トナーの個数平均粒径が3〜8μmで
    あることを特徴とする請求項9〜11の何れか1項に記
    載の画像形成方法。
  13. 【請求項13】 トナー粒子の粒径をD(μm)とする
    とき、自然対数lnDを横軸にとり、この横軸を0.2
    3間隔で複数の階級に分けた個数基準の粒度分布を示す
    ヒストグラムにおいて、最頻階級に含まれるトナー粒子
    の相対度数(m1)と、前記最頻階級の次に頻度の高い
    階級に含まれるトナー粒子の相対度数(m2)との和
    (M)が70%以上であることを特徴とする請求項9〜
    12の何れか1項に記載の画像形成方法。
  14. 【請求項14】 トナーが少なくとも重合性単量体を水
    系媒体中で重合せしめて得られることを特徴とする請求
    項9〜13の何れか1項に記載の画像形成方法。
  15. 【請求項15】 トナーが少なくとも樹脂粒子を水系媒
    体中で会合させてなることを特徴とする請求項9〜14
    の何れか1項に記載の画像形成方法。
  16. 【請求項16】 感光体上に帯電、像露光を行って形成
    した静電潜像を、現像剤にて現像し形成したトナー画像
    を転写材上に転写後、感光体上を弾性ローラー状のクリ
    ーニング部材及びゴムブレードにより残留トナーを清掃
    除去する工程を繰り返す画像形成方法において、該トナ
    ーが、形状係数が1.2〜1.6の範囲にあるトナー粒
    子が65個数%以上であり、形状係数の変動係数が16
    %以下であることを特徴とする画像形成方法。
  17. 【請求項17】 トナーが、角がないトナー粒子が50
    個数%以上であることを特徴とする請求項16に記載の
    画像形成方法。
  18. 【請求項18】 トナーの個数平均粒径が3〜8μmで
    あることを特徴とする請求項16又は17に記載の画像
    形成方法。
  19. 【請求項19】 トナー粒子の粒径をD(μm)とする
    とき、自然対数lnDを横軸にとり、この横軸を0.2
    3間隔で複数の階級に分けた個数基準の粒度分布を示す
    ヒストグラムにおいて、最頻階級に含まれるトナー粒子
    の相対度数(m1)と、前記最頻階級の次に頻度の高い
    階級に含まれるトナー粒子の相対度数(m2)との和
    (M)が70%以上であることを特徴とする請求項16
    〜18の何れか1項に記載の画像形成方法。
  20. 【請求項20】 トナーが少なくとも重合性単量体を水
    系媒体中で重合せしめて得られることを特徴とする請求
    項16〜19の何れか1項に記載の画像形成方法。
  21. 【請求項21】 トナーが少なくとも樹脂粒子を水系媒
    体中で会合させてなることを特徴とする請求項16〜2
    0の何れか1項に記載の画像形成方法。
  22. 【請求項22】 請求項1記載の画像形成方法を用い、
    クリーニング、静電潜像形成、現像、転写、定着の工程
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  23. 【請求項23】 請求項9記載の画像形成方法を用い、
    クリーニング、静電潜像形成、現像、転写、定着の工程
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  24. 【請求項24】 請求項16記載の画像形成方法を用
    い、クリーニング、静電潜像形成、現像、転写、定着の
    工程を有することを特徴とする画像形成装置。
  25. 【請求項25】 感光体上に形成された静電潜像を顕像
    化したカラートナー像を中間転写体上に重ね転写した
    後、該中間転写体から転写材に転写して画像を形成する
    画像形成装置において、静電潜像を顕像化したカラート
    ナー像を担持する感光体と、上記感光体上のカラートナ
    ー像を重ね転写され且つ回転移動する中間転写体と、上
    記中間転写体上に付着した付着物を掻き落すクリーニン
    グブレードと、上記中間転写体の回転方向に対して上記
    クリーニングブレードよりも上流側に配置されて上記中
    間転写体上に付着した付着物を回転して擦り落す弾性ロ
    ーラーを備え残留トナーを清掃除去する工程を繰り返す
    画像形成方法において、該トナーが、形状係数の変動係
    数が16%以下であり、個数粒度分布における個数変動
    係数が27%以下であることを特徴とする画像形成方
    法。
  26. 【請求項26】 トナーが、形状係数が1.0〜1.6
    の範囲にあるトナー粒子が65個数%以上であることを
    特徴とする請求項25に記載の画像形成方法。
  27. 【請求項27】 トナーが、形状係数が1.2〜1.6
    の範囲にあるトナー粒子が65個数%以上であることを
    特徴とする請求項25に記載の画像形成方法。
  28. 【請求項28】 トナーが、角がないトナー粒子が50
    個数%以上であることを特徴とする請求項25〜27の
    何れか1項に記載の画像形成方法。
  29. 【請求項29】 トナーの個数平均粒径が3〜8μmで
    あることを特徴とする請求項25〜28の何れか1項に
    記載の画像形成方法。
  30. 【請求項30】 トナー粒子の粒径をD(μm)とする
    とき、自然対数lnDを横軸にとり、この横軸を0.2
    3間隔で複数の階級に分けた個数基準の粒度分布を示す
    ヒストグラムにおいて、最頻階級に含まれるトナー粒子
    の相対度数(m1)と、前記最頻階級の次に頻度の高い
    階級に含まれるトナー粒子の相対度数(m2)との和
    (M)が70%以上であることを特徴とする請求項25
    〜29の何れか1項に記載の画像形成方法。
  31. 【請求項31】 トナーが少なくとも重合性単量体を水
    系媒体中で重合せしめて得られることを特徴とする請求
    項25〜30の何れか1項に記載の画像形成方法。
  32. 【請求項32】 トナーが少なくとも樹脂粒子を水系媒
    体中で会合させてなることを特徴とする請求項25〜3
    1の何れか1項に記載の画像形成方法。
  33. 【請求項33】 感光体上に形成された静電潜像を顕像
    化したカラートナー像を中間転写体上に重ね転写した
    後、該中間転写体から転写材に転写して画像を形成する
    画像形成装置において、静電潜像を顕像化したカラート
    ナー像を担持する感光体と、上記感光体上のカラートナ
    ー像を重ね転写され且つ回転移動する中間転写体と、上
    記中間転写体上に付着した付着物を掻き落すクリーニン
    グブレードと、上記中間転写体の回転方向に対して上記
    クリーニングブレードよりも上流側に配置されて上記中
    間転写体上に付着した付着物を回転して擦り落す弾性ロ
    ーラーを備え残留トナーを清掃除去する工程を繰り返す
    画像形成方法において、該トナーが、角がないトナー粒
    子が50個数%以上であり、個数粒度分布における個数
    変動係数が27%以下であることを特徴とする画像形成
    方法。
  34. 【請求項34】 トナーが、形状係数が1.0〜1.6
    の範囲にあるトナー粒子が65個数%以上であることを
    特徴とする請求項33に記載の画像形成方法。
  35. 【請求項35】 トナーが、形状係数が1.2〜1.6
    の範囲にあるトナー粒子が65個数%以上であることを
    特徴とする請求項33に記載の画像形成方法。
  36. 【請求項36】 トナーの個数平均粒径が3〜8μmで
    あることを特徴とする請求項33〜35の何れか1項に
    記載の画像形成方法。
  37. 【請求項37】 トナー粒子の粒径をD(μm)とする
    とき、自然対数lnDを横軸にとり、この横軸を0.2
    3間隔で複数の階級に分けた個数基準の粒度分布を示す
    ヒストグラムにおいて、最頻階級に含まれるトナー粒子
    の相対度数(m1)と、前記最頻階級の次に頻度の高い
    階級に含まれるトナー粒子の相対度数(m2)との和
    (M)が70%以上であることを特徴とする請求項33
    〜36の何れか1項に記載の画像形成方法。
  38. 【請求項38】 トナーが少なくとも重合性単量体を水
    系媒体中で重合せしめて得られることを特徴とする請求
    項33〜37の何れか1項に記載の画像形成方法。
  39. 【請求項39】 トナーが少なくとも樹脂粒子を水系媒
    体中で会合させてなることを特徴とする請求項33〜3
    8の何れか1項に記載の画像形成方法。
  40. 【請求項40】 感光体上に形成された静電潜像を顕像
    化したカラートナー像を中間転写体上に重ね転写した
    後、該中間転写体から転写材に転写して画像を形成する
    画像形成装置において、静電潜像を顕像化したカラート
    ナー像を担持する感光体と、上記感光体上のカラートナ
    ー像を重ね転写され且つ回転移動する中間転写体と、上
    記中間転写体上に付着した付着物を掻き落すクリーニン
    グブレードと、上記中間転写体の回転方向に対して上記
    クリーニングブレードよりも上流側に配置されて上記中
    間転写体上に付着した付着物を回転して擦り落す弾性ロ
    ーラーを備え残留トナーを清掃除去する工程を繰り返す
    画像形成方法において、該トナーが、形状係数が1.2
    〜1.6の範囲にあるトナー粒子が65個数%以上であ
    り、形状係数の変動係数が16%以下であることを特徴
    とする画像形成方法。
  41. 【請求項41】 トナーが、角がないトナー粒子が50
    個数%以上であることを特徴とする請求項40に記載の
    画像形成方法。
  42. 【請求項42】 トナーの個数平均粒径が3〜8μmで
    あることを特徴とする請求項40又は41に記載の画像
    形成方法。
  43. 【請求項43】 トナー粒子の粒径をD(μm)とする
    とき、自然対数lnDを横軸にとり、この横軸を0.2
    3間隔で複数の階級に分けた個数基準の粒度分布を示す
    ヒストグラムにおいて、最頻階級に含まれるトナー粒子
    の相対度数(m1)と、前記最頻階級の次に頻度の高い
    階級に含まれるトナー粒子の相対度数(m2)との和
    (M)が70%以上であることを特徴とする請求項40
    〜42の何れか1項に記載の画像形成方法。
  44. 【請求項44】 トナーが少なくとも重合性単量体を水
    系媒体中で重合せしめて得られることを特徴とする請求
    項40〜43の何れか1項に記載の画像形成方法。
  45. 【請求項45】 トナーが少なくとも樹脂粒子を水系媒
    体中で会合させてなることを特徴とする請求項40〜4
    4の何れか1項に記載の画像形成方法。
  46. 【請求項46】 請求項25記載の画像形成方法を用
    い、クリーニング、静電潜像形成、現像、転写、定着の
    工程を有することを特徴とする画像形成装置。
  47. 【請求項47】 請求項33記載の画像形成方法を用
    い、クリーニング、静電潜像形成、現像、転写、定着の
    工程を有することを特徴とする画像形成装置。
  48. 【請求項48】 請求項40記載の画像形成方法を用
    い、クリーニング、静電潜像形成、現像、転写、定着の
    工程を有することを特徴とする画像形成装置。
  49. 【請求項49】 感光体上に帯電、像露光を行って形成
    した静電潜像を、現像剤にて現像し形成したトナー画像
    を転写材上に転写後、感光体上あるいは中間転写体上を
    弾性ローラー状のクリーニング部材及びゴムブレードに
    より残留トナーを清掃除去する工程を繰り返す画像形成
    方法に用いる静電潜像現像用トナーにおいて、該トナー
    が、形状係数の変動係数が16%以下であり、個数粒度
    分布における個数変動係数が27%以下であることを特
    徴とする静電潜像現像用トナー。
  50. 【請求項50】 感光体上に帯電、像露光を行って形成
    した静電潜像を、現像剤にて現像し形成したトナー画像
    を転写材上に転写後、感光体上あるいは中間転写体上を
    弾性ローラー状のクリーニング部材及びゴムブレードに
    より残留トナーを清掃除去する工程を繰り返す画像形成
    方法に用いる静電潜像現像用トナーにおいて、該トナー
    が、角がないトナー粒子が50個数%以上であり、個数
    粒度分布における個数変動係数が27%以下であること
    を特徴とする静電潜像現像用トナー。
  51. 【請求項51】 感光体上に帯電、像露光を行って形成
    した静電潜像を、現像剤にて現像し形成したトナー画像
    を転写材上に転写後、感光体上あるいは中間転写体上を
    弾性ローラー状のクリーニング部材及びゴムブレードに
    より残留トナーを清掃除去する工程を繰り返す画像形成
    方法に用いる静電潜像現像用トナーにおいて、該トナー
    が、形状係数が1.2〜1.6の範囲にあるトナー粒子
    が65個数%以上であり、形状係数の変動係数が16%
    以下であることを特徴とする静電潜像現像用トナー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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