JP2002023252A - プリンタ付き電子スチルカメラ - Google Patents

プリンタ付き電子スチルカメラ

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JP2002023252A
JP2002023252A JP2000203207A JP2000203207A JP2002023252A JP 2002023252 A JP2002023252 A JP 2002023252A JP 2000203207 A JP2000203207 A JP 2000203207A JP 2000203207 A JP2000203207 A JP 2000203207A JP 2002023252 A JP2002023252 A JP 2002023252A
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tray
printer
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camera
electronic still
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Application number
JP2000203207A
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English (en)
Inventor
Yasunori Kashiwanuma
康修 栢沼
Keizo Uchioke
恵造 内桶
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタ付き電子スチルカメラにおいて、排
出されてくる記録媒体をいちいち待って手で取ることな
く、記録媒体を汚さず整理した状態で連続して受け止め
て保持する。 【解決手段】 画像をプリントするには、メモリカード
から画像データを呼び出して液晶パネルに再生しながら
選択する。撮像レンズ3を上にしてカメラボディ2を机
上等に載置した後、ロックレバー22を操作して係止爪
14aのロックを解除し、板状部材11〜14を展開し
てトレイ20をセットする。プリント枚数設定キーを操
作して所望のプリント枚数を設定してからプリントスタ
ートボタンを押圧すると、プリンタ部15が駆動してイ
ンスタントフイルム18に3色面順次でカラー画像を露
光する。設定枚数分の露光と排出が連続して行われ、連
続して排出されてくる露光済みのインスタントフイルム
18が順次にトレイ20に受け止められて保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ付き電子
スチルカメラに関し、更に詳しくは排出口から排出され
てくる記録媒体をいちいち待って手で取ることなく、記
録媒体を汚さず整理した状態で連続して受け止めて保持
することができるプリンタ付き電子スチルカメラに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】CCDイメージセンサなどのイメージセ
ンサにより撮像レンズを通して被写体を撮像し、得られ
る光学的な被写体画像を電気的な撮像信号に変換し、さ
らにデジタル変換して得られた画像データをメモリカー
ドに保存するようにした電子スチルカメラが普及してい
る。このような電子スチルカメラでは、撮像信号あるい
は画像データに基づいてカメラボディに組み込まれた液
晶パネルを駆動し、撮像中の被写体画像を動画として表
示するいわゆる電子ビューファインダを備え、この電子
ビューファインダで撮像範囲を観察できる。
【0003】一方、プリンタ装置と一体化することによ
り、撮像した被写体画像のハードコピーを簡単に得られ
るようにしたプリンタ付き電子スチルカメラが知られて
いる(例えば特開平11−252491号公報)。この
プリンタ付き電子スチルカメラは、記録媒体として、イ
ンスタントカメラに利用されている自己現像処理型のイ
ンスタントフイルムを用い、撮像を行ってメモリに画像
データを記録した後に、メモリから読み出した1画像分
の画像データに基づいて光プリンタを駆動し、インスタ
ントフイルムに露光を与える。そして、露光完了後にカ
メラボディの排出口よりインスタントフイルムを搬送し
ながら、インスタントフィルムに内蔵された現像処理液
の展開を行うものである。これにより、撮像したその場
で簡単に画像のハードコピーを得ることができる。
【0004】また、上記公報記載のプリンタ付き電子ス
チルカメラは、インスタントフイルムの排出口から異物
や外光の侵入を防止するため、電子ビューファインダと
して用いられる液晶パネルを兼用して、排出口を覆う閉
じ位置と、排出口を露出させるとともに液晶パネルを観
察可能に直立させる開き位置との間で回動自在にカメラ
本体に軸着してある。なお、プリンタ付き電子スチルカ
メラに内蔵されるプリンタとしては、上記光プリンタの
他、カラー感熱記録紙に3色面順次でカラー画像を発色
記録するカラー感熱プリンタも提案されている(例えば
特願平10−319593号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなプリン
タ付き電子スチルカメラでは、排出口から排出される記
録済みの記録媒体を1枚ずつ手で取るようになっている
が、多数のプリントを連続して行う場合には、いちいち
待って手で取ることはきわめて面倒である。机の上等に
カメラ本体を寝かせてプリントを行うことも不可能では
ないが、記録媒体が机の上に散らかるばかりでなく、机
の面が汚れていた場合には、その汚れによって記録媒体
が汚されるおそれもある。
【0006】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、排出口から排出されてくる記録媒体をいちいち待っ
て手で取るような面倒をかけず、また記録媒体を汚さず
整理した状態で連続して受け止めて保持することができ
るプリンタ付き電子スチルカメラを提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のプリンタ付き電子スチルカメラは、被写体
画像を撮像するとともに、この撮像によって得られた画
像データに基づいて記録媒体に画像をプリントし、カメ
ラ本体に形成された排出口からプリント済みの記録媒体
を外部に送り出すプリンタ付き電子スチルカメラにおい
て、前記排出口から排出されてくる記録媒体を受け止め
て保持するトレイをカメラ本体の輪郭内に収納自在に組
み込んだものである。
【0008】また、前記トレイは、隣り合う同士が回動
自在に連結された複数の板部材からなり、これらを展開
することによりほぼ平らな長方形のトレイになる展開状
態と、折り畳むことにより保持用のグリップ部になると
ともに、前記排出口を覆い隠す折り畳み状態との間で変
形されるものである。
【0009】また、前記トレイは、カメラ本体から引き
出すことによりストッパー付きのトレイになる引出し位
置と、カメラ本体側へ押し戻すことにより、前記排出口
を覆い隠す収納位置との間で移動されるものである。ま
た、前記記録媒体は自己現像処理型のインスタントフイ
ルムであるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明を実施したプリンタ付き電
子スチルカメラ(以下プリンタ付きカメラという)の正
面側の外観を示す図2において、プリンタ付きカメラ1
は、CCDイメージセンサで被写体画像を撮像し、その
画像データをメモリカード等に記憶するカメラ部と、前
記メモリカード等に記憶された画像を記録媒体としての
インスタントフイルムに露光してハードコピーを出力す
るプリンタ部とを一体化したものである。
【0011】プリンタ付きカメラ1のカメラボディ2前
面の中央部には、撮像レンズ3が設けられている。カメ
ラボディ2前面の上方には、右側に光学ファインダーの
対物レンズ4aが設けられ、その左側に撮像レンズ3の
ピント合わせを自動的に行うオートフォーカス装置の投
光窓5と受光窓6が設けられている。
【0012】カメラボディ2の右手で保持される側に
は、グリップ部8が設けられている。このグリップ部8
の上部には、シャッターボタン9が設けられている。こ
のシャッターボタン9を押し下げることにより、オート
フォーカス装置によって撮像レンズ3のピント合わせが
行われた後、撮像レンズ3を通して1回の撮像が行われ
る。
【0013】図1に示すように、グリップ部8の側壁1
0は、回動自在に連結された4個の板状部材11〜14
から構成される。これらは、展開することにより、プリ
ンタ部15の排出口16から排出される露光済みのイン
スタントフイルム18を順次に受け止めて保持するトレ
イ20になる。なお、排出口16は、スリット状をして
おり、インスタントフイルム18が整理された状態で綺
麗に積層されるように、トレイ20の面から測ってイン
スタントフイルム10枚分の厚みより高い位置に形成さ
れている。
【0014】前記板状部材14の端部には、係止爪14
aが形成されている。そして、カメラボディ2側には、
係止爪14aと係合して板状部材11〜14をグリップ
部8の側壁10として固定するロックレバー22が取り
付けられている。このロックレバー22は左右方向に移
動自在に設けられ、係止爪14aと係合される方向(図
面の左方)にバネ付勢されている。また、グリップ部8
の上部8a,下部8bの各内壁面には、それぞれ板状部
材11〜14を沿わせて側壁10とするためのリブ23
が設けられている。また、板状部材11とプリンタ部1
5との間には、トレイ20がセットされているか否かを
検知するトレイセンサー24が設けられている。
【0015】図3に示すように、カメラボディ2の背面
には、光学ファインダーの接眼部4bの他、液晶パネル
25,マルチオペレーションボタン26が、また、上面
には、液晶パネル27,プリントスタートボタン28,
プリント枚数設定キー29,モード切替ダイヤル30が
設けられている。液晶パネル25は、撮像レンズ3を通
して撮像される被写体画像をリアルタイムで表示し、い
わゆる電子ビューファインダーを構成している。
【0016】液晶パネル27は、撮影済みの画像を表示
してプリントする画像を選択するために用いられる他、
プリント枚数が表示される。液晶パネル27は、連続プ
リント時に撮像レンズ3を上にしてプリンタ付きカメラ
1を机上等に載置した状態でもプリント画像を観察でき
るようにカメラボディ2の上面に設けられている。プリ
ント枚数は、デフォルトでは1枚に設定されているが、
シーソー型のプリント枚数設定キー29を操作して「1
枚〜インスタントフイルムの残り枚数」の範囲で任意に
増減できる。プリント枚数設定キー29は、プラス印が
刻印された端部を押圧すると、プリント枚数が増加し、
マイナス印が刻印された端部を押圧すると、プリント枚
数が減少する。
【0017】マルチオペレーションボタン26は、撮像
レンズ3のズーミング(デジタルズーム)をはじめ、モ
ード切替ダイヤル30との併用で様々な撮影モードでの
操作や再生,プリント時のコマ選択等の操作に使用され
る。また、プリントスタートボタン28を押圧操作する
と、液晶パネル27に表示されている画像のプリントが
開始される。
【0018】モード切替ダイヤル30には、撮像、再生
及び電源の切替操作に合わせた指標30a〜30cが付
されている。これらの指標30a〜30cは、それぞ
れ、電源オフ、撮影、再生(プリントも含む)の各モー
ドを示すものであり、本体部2上面に付した指示マーク
31に合わせることにより各モードに切り替わる。ま
た、カメラボディ2の側面には、例えばスマートメディ
ア(登録商標)等のメモリカード35が着脱自在に装着
されるスロット36が形成されている。
【0019】前記インスタントフイルム18は、周知の
モノシートタイプである。排出口16の奥に設けられた
一対の展開ローラ37(図4参照)によって、露光済み
のインスタントフイルム18が搬送される間に、インス
タントフイルム18の先端部に設けられた現像液ポッド
18aが裂開して現像処理液の展開が行われ、1分〜数
分程度の時間経過後にインスタントフイルム18上にポ
ジ画像が得られる。
【0020】このようなインスタントフイルム18は、
フイルムパック38(図4参照)で提供される。フイル
ムパック38内には、例えば10枚のインスタントフイ
ルム18が積層して収納されている。カメラボディ2に
は、このフイルムパック38を装填するパック装填室
(図示せず)が設けられている。
【0021】インスタントフイルム18を露光して排出
口16に向けて送り出すプリンタ部15を示す図4にお
いて、プリンタ部15は、露光ヘッド43と,ヘッド移
動機構44と,インスタントフイルム18を排出口16
(図1参照)から排出するための展開ローラ37及びク
ロー部材45とから構成される。露光ヘッド43は、そ
の長手方向がインスタントフイルム18の排出方向(図
中矢線方向)に対して直交した主走査方向に沿うように
配されている。露光ヘッド43の両端部には軸43a,
43bが設けられており、インスタントフイルム18の
排出方向と平行に長く設けられた長孔46a,46bに
挿通されている。これにより、露光ヘッド43は、イン
スタントフイルム18の排出方向と平行な副走査方向に
移動自在となっている。
【0022】ヘッド移動機構44は、例えば走査用モー
タ47,この走査用モータ47で回転されるリードスク
リュー48,リードスクリュー48の回転によってリー
ドスクリュー48軸心方向(副走査方向)に移動する移
動部材49等からなり、露光ヘッド43の一方の軸43
aが移動部材49に固定されている。これにより、走査
用モータ47が回転すると、露光ヘッド43が副走査方
向に移動される。
【0023】走査用モータ47は、正逆両方向に回転可
能なステッピングモータであり、正方向に回転した時
に、露光ヘッド43は、図3で実線で示される展開ロー
ラ37側の記録開始位置から副走査方向に移動され、二
点鎖線で示す記録終了位置まで移動する。この露光ヘッ
ド43の副走査方向の1回の移動中に、インスタントフ
イルム18の感光シートに1色の画像が1ラインずつ露
光され、3回の移動により3色面順次でカラー画像が露
光される。なお、最初の色の露光が終了して次の色の画
像を露光する際に、この色の画像を記録終了位置から記
録開始位置に向けて露光ヘッド43が移動している間に
露光するようにすれば、プリント時間を短縮することが
できる。
【0024】展開ローラ37は、3色の露光後に互いに
異なる向きでインスタントフイルム18を排出口16か
ら外部に送りだす方向に回転される。また、3色の露光
後には、クロー部材45がフイルムパック38の後端部
に設けられた切欠き38aよりフイルムパック38内に
進入し、露光済みのインスタントフイルム18をフイル
ムパック38より押し出す。これにより、露光済みのイ
ンスタントフイルム18が、回転中の展開ローラ37に
送り込まれ、この展開ローラ37の回転で排出口16よ
り排出される。インスタントフイルム18は、展開ロー
ラ37を通る間に、現像液ポッド18a(図1参照)が
破裂されて現像処理液が内部で展開され、排出された時
には現像処理が完了する。
【0025】上記の展開ローラ37,クロー部材45等
で排出機構が構成されているが、この排出機構の構成
は、例えば特開平4−194832号公報などに記載さ
れたように、従来のインスタントカメラに用いられてい
るものと同じでよく、その機能も全く同一である。
【0026】プリンタ付きカメラの電気的構成を示す図
5において、プリンタ付きカメラ1は大別して、カメラ
部81、プリンタ部15に分けられ、これらはシステム
コントローラ85によって制御される。
【0027】カメラ部81は、被写体画像をイメージセ
ンサで撮像するために必要な部材を中心に構成されてい
る。撮像レンズ3の背後にCCDイメージセンサ86が
位置しており、撮像レンズ3のピント合わせによりCC
Dイメージセンサ86の光電面には被写体画像が結像さ
れる。CCDドライバ87の駆動により、CCDイメー
ジセンサ86は光学的な被写体画像を電気的な撮像信号
に変換して出力する。
【0028】CCDイメージセンサ86の光電面には
R,G,Bの微小なマイクロカラーフィルタがマトリク
ス状に配列され、色ごとにシリアルに出力される撮像信
号はアンプ88で適当なレベルに増幅された後、A/D
コンバータ89によってデジタル変換される。なお、周
知のようにCCDドライバ87の駆動及びA/Dコンバ
ータ89のサンプリングタイミングとの間には同期がと
られている。
【0029】A/Dコンバータ89は撮像信号をデジタ
ル変換して画像データを生成し、これを順次に画像デー
タ処理回路90に入力する。画像データ処理回路90
は、入力されてくる画像データに対してマトリクス演
算、ホワイトバランス調節、ガンマ補正などの信号処理
を行う。画像データ処理回路90は、さらに処理済みの
画像データを基に、NTSC方式のコンポジット信号に
対応した映像信号を生成し、これをD/Aコンバータ9
1,アンプ92を経て映像信号用の出力端子93に出力
する。
【0030】したがって、出力端子93に家庭用のテレ
ビジョンを接続すれば、CCDイメージセンサ86で撮
像される連続的な画像を観察することができる。アンプ
92からの映像信号は液晶表示ドライバ94にも入力さ
れる。液晶表示ドライバ94は液晶パネル25を駆動す
るから、液晶パネル25には被写体画像が連続的に表示
されるようになり、液晶パネル25は電子ビューファイ
ンダとして利用される。
【0031】システムコントローラ85は、上記画像デ
ータ処理回路90を含め、このプリンタ付きカメラの電
気的な作動を全体的に管理している。システムコントロ
ーラ85は、EEPROM96,内蔵メモリ97との間
でデータの授受を行う。EEPROM96には、各種の
シーケンスプログラムの他、各種の補正データ,制御デ
ータが書き込まれている。内蔵メモリ97は、シャッタ
ボタン9の操作によって撮像が行われたときに画像デー
タ処理回路90から得られた1画面分の画像データを記
憶し、例えば50画面分の画像データを記憶できる記憶
容量をもつ。
【0032】また、システムコントローラ85は、I/
Oポート100を介してマルチオペレーションボタン2
6,モード切替ダイヤル30やシャッタボタン9,トレ
イセンサー24,プリントスタートボタン28,プリン
ト枚数設定キー29等からの信号を監視し、入力信号に
応じた信号処理を行うとともに、また、メモリカード3
5への書き込みと読み出しとを行う。メモリカード35
は、画像データ処理回路90から得られた画像データを
1画面ごとに記憶するもので、例えば50画面分の画像
データを記憶できる記憶容量をもつ。
【0033】メモリカード35の書き込み容量が不足し
た場合やメモリカード35がスロット36に装着されて
いない場合には、前記内蔵メモリ97に、撮像した被写
体画像の画像データを記憶させることができる。書き込
み容量があるメモリカード35がスロット36に装着さ
れている場合、メモリカード35または内蔵メモリ97
のどちらに被写体画像の画像データを記憶させるかは、
マルチオペレーションボタン26の操作よって選択でき
る。
【0034】プリンタ部15は、前記露光ヘッド43,
走査用モータ47の他に、液晶パネル27,D/Aコン
バータ102,アンプ103,液晶表示ドライバ10
4,ラインメモリ105,ヘッドドライバ106,モー
タドライバ107、展開モータ108等で構成されてい
る。
【0035】システムコントローラ85がメモリカード
35または内蔵メモリ97から画像データを読み出して
画像データ処理回路90に送ると、画像データ処理回路
90は入力された画像データを基に、NTSC方式のコ
ンポジット信号に対応した映像信号を生成し、これをD
/Aコンバータ102,アンプ103を経て液晶表示ド
ライバ104に出力する。液晶表示ドライバ104は液
晶パネル27を駆動して、前記画像データに基づいた画
像を液晶パネル27に表示する。
【0036】このように構成されたプリンタ付きカメラ
1の作用を図6に示すフローチャートを参照しながら説
明する。モード切替ダイヤル30に付されている指標の
うち、電源オフを表す指標30aを除く指標30b,3
0cのいずれかを指示マーク31に合わせると、電源オ
ンとなる。次にモード確認が行われ、モード切替ダイヤ
ル30の指示位置により、撮影モードまたは再生モード
が認識される。
【0037】撮影モード下では、トレイ20はセットさ
れず、排出口16は板状部材11〜14によってほぼ光
密に保護されている。これにより、排出口16から外光
が侵入してフイルムパック38内のインスタントフイル
ム18がかぶったり、埃が侵入することが防止される。
【0038】ユーザーは右手でグリップ部8を把持して
撮像レンズ3を被写体に向ける。CCDイメージセンサ
86が被写体画像を連続的に撮像し、その画像は電子ビ
ューファインダとして機能する液晶パネル25に表示さ
れる。フレーミングを行ってシャッタボタン9を押し下
げると、その時点で液晶パネル25に表示されていた被
写体画像の画像データがメモリカード35に書き込まれ
る。撮像モードで使用を繰り返すことにより、メモリカ
ード35には最大で50画面分の静止画像に関する画像
データを記憶させることができる。なお、メモリカード
35がスロット36に装着されていない場合には、内蔵
メモリ97に画像データが記憶される。
【0039】再生モード下では、マルチオペレーション
ボタン26からの入力により、メモリカード35の中か
ら任意の画像データを選択すれば、その画像データが画
像データ処理回路90,D/Aコンバータ102,アン
プ103を経て液晶表示ドライバ104に供給され、液
晶パネル27に表示される。この再生モード下では、省
エネルギーのために液晶パネル25は非表示にされる。
【0040】プリントしたい画像が液晶パネル27に表
示された状態でプリント枚数設定キー29を操作して所
望のプリント枚数を設定する。プリント付きカメラ1を
撮像レンズ3を上にして机上等に置き、ロックレバー2
2をバネ付勢に抗して移動させ、係止爪14aのロック
を解除した状態で、板状部材14を上方に持ち上げるよ
うにする。そして、このまま側壁10を回動させて机上
等の面に沿わせるようにすると、板状部材11〜14が
展開されてトレイ20になる。この時、板状部材11〜
13は平らになるが、端の板状部材14だけは、板状部
材13との間に角度をもってやや持ち上がった状態にセ
ットされる。これにより、板状部材14が排出されてく
るインスタントフイルム18のストッパーとして機能す
る。
【0041】トレイ20がセットされると、トレイセン
サー24がこれを検知してシステムコントローラ85に
通知する。次に、プリントスタートボタン28を押す
と、システムコントローラ85はメモリカード35にア
クセスし、その時点で液晶パネル27に表示されている
画像の画像データのうち、最初の1ライン分の中のさら
に赤色に相当する部分の画像データを順次に読み出し、
これをラインメモリ105に転送する。
【0042】露光ヘッド43は、図4に示すインスタン
トフイルム18の最下端部に対面した初期位置にあり、
この位置が最初の1ライン分の記録位置となっている。
図示せぬフォトセンサなどにより、露光ヘッド43が最
初の記録位置にあることがシステムコントローラ85に
よって確認されると、ラインメモリ105に格納された
1ライン分の画像データが順次に露光ヘッド43に送ら
れ、Rプリント光によりインスタントフイルム18に赤
色の露光を与える。
【0043】1ライン分のRプリント光による露光が完
了すると、走査用モータ47が一定角度回転して露光ヘ
ッド43を次ライン位置に移動させる。続いてメモリカ
ード35から2ライン目の赤色濃度に対応した画像デー
タがラインメモリ105に転送され、同様にして2ライ
ン目のRプリント光による露光が行われる。引き続き、
露光ヘッド43を展開ローラ37側にステップ送りしな
がらラインごとにRプリント光による露光が行われ、最
終ラインのプリントが終わるとRプリント光による露光
が終了する。
【0044】次に、システムコントローラ85はメモリ
カード35にアクセスして、プリント対象となっている
画像に関する画像データのうち、最終ラインの中の緑色
に相当する画像データを順次に読み出してラインメモリ
105に転送する。
【0045】以後は、同様にしてGプリント光による露
光が最終ライン位置から最初の1ライン位置に向かって
行われる。Gプリント光による露光が終了した後は、メ
モリカード35から青色に相当する画像データがライン
ごとに読み取られ、同様にしてBプリント光による露光
が行われる。こうしてR,G,Bの各プリント光による
露光が完了すると、露光ヘッド43は図4に示すよう
に、初期位置よりも展開ローラ37側に寄った退避位置
に移動する。
【0046】露光ヘッド43が退避位置に移動した後、
システムコントローラ85からの信号により展開モータ
108が駆動を開始する。クロー部材45がフイルムパ
ック38の切り欠き38aから侵入して露光済みのイン
スタントフイルム18をフイルムパック38から掻き出
す。このとき、露光ヘッド43は退避位置に移動してお
り、クロー部材45の移動を妨げることはない。
【0047】クロー部材45で押し出されたインスタン
トフイルム18の上端が一対の展開ローラ37間に入り
込み、以後は展開ローラ37の回転によってインスタン
トフイルム18が搬送され、同時に現像液ポッド18a
が破れて現像処理液の展開が行われる。クロー部材45
は、その移動ストロークの終端まで移動すると元の位置
に戻って停止する。クロー部材45が元の位置に戻る
と、走査用モータ47が駆動され、露光ヘッド43は初
期位置に戻る。
【0048】排出口16から排出されてくるインスタン
トフイルム18は、トレイ20の上に落下する。複数の
プリント枚数を指定した場合は、排出口16から排出さ
れてくるインスタントフイルム18が順次にトレイ20
上に受け止めて保持する。これにより、排出口16から
排出されるインスタントフイルム18をいちいち待って
手で取るような面倒がなく、露光済みのインスタントフ
イルム18がトレイ20の上に自動的に整理された状態
で積層され、机上の汚れ等で汚染される心配もない。
【0049】インスタントフイルム18が排出口16か
ら排出されて1分〜数分経過すると、被写体画像がポジ
画像として受像シートに定着され、液晶パネル27に表
示されていた被写体画像のハードコピーが得られる。
【0050】なお、設定したプリント枚数が1枚の場合
(デフォルトの場合)は、必ずしも机上等にプリント付
きカメラ1を置く必要はなく、排出される露光済みのイ
ンスタントフイルム18をプリント付きカメラ1を保持
していない方の手(例えば左手)で掴むようにすればよ
い。
【0051】次に、別の実施形態を示す図7において、
プリンタ付きカメラ111は、カメラボディ112のグ
リップ部113と反対側の側壁の一部を引き出すことに
より、この側壁の一部がストッパー115aとなったト
レイ115が現出するとともに、プリンタ部15の排出
口16が露呈される。平板状のトレイ本体部115b
は、カメラボディ112の背面側壁とプリンタ部15と
の間にスライド自在に設けられている。
【0052】以上説明した実施形態では、インスタント
フイルムの排出口は、いずれもカメラボディの輪郭内に
あり、収納位置のトレイによって覆い隠されるようにな
っていたが、本発明はこれに限定されることなく、例え
ばカメラボディの側面にスリット状の排出口を設け、こ
れに隣接して引出し自在なトレイを設けるようにしても
よい。この場合、1枚ずつのプリント排出では、トレイ
を引き出す必要はなく、従来のプリンタ付きカメラと同
様の使い方でプリント排出を行うことができる。そし
て、連続プリントを行う場合には、カメラを机等の上に
置いてトレイを引き出すことにより、排出口から連続し
て排出されてくる露光済みのインスタントフイルムをト
レイが順次に受け止めて保持する。
【0053】また、上記実施形態では、ハードコピーを
得るための記録媒体としてインスタントフィルムを使用
する光プリンタを用いたが、本発明は、感熱発色記録方
式、昇華型熱転写記録方式、溶融型熱転写記録方式の各
種サーマルプリンタや、インクジェットプリンタ等の様
々なプリンタ装置を用いることができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプリンタ
付き電子スチルカメラによれば、排出口から排出されて
くる記録媒体を受け止めて保持するトレイをカメラ本体
の輪郭内に収納自在に組み込んだので、トレイを使用し
ない場合には、トレイが全く邪魔にならないとともに、
トレイをセットすれば、排出口から排出される記録媒体
をいちいち待って手で取るような面倒な作業を行うこと
なく、また記録媒体を汚さず整理した状態で連続排出で
きる。この結果、集合写真などの多人数分を連続プリン
トしなければならない場合に特に便利である。また、排
出されるインスタントフイルムをいちいち手で受け取る
必要がないため、インスタントフイルムの画像が安定す
るまで守るべき注意事項,例えば写真を振る,曲げる,
押さえる,こするなどの行為を行うおそれがないという
利点もある。
【0055】また、前記トレイは、隣り合う同士が回動
自在に連結された複数の板部材からなり、これらを展開
することによりほぼ平らな長方形のトレイになる展開状
態と、折り畳むことにより保持用のグリップ部になると
ともに排出口を覆い隠す折り畳み状態との間で変形され
るようにしたので、折り畳み状態では排出口を保護して
排出口から外光や埃が侵入するのを防止できるととも
に、グリップ部としてカメラの安定した保持に寄与で
き、また展開状態では、排出されてくる記録媒体を汚さ
ず整理した状態で受け止めて保持することができる。
【0056】また、前記トレイは、カメラ本体から引き
出すことによりストッパー付きのトレイになる引出し位
置と、カメラ本体側へ押し戻すことにより、前記排出口
を覆い隠す収納位置との間で移動されるようにしたの
で、簡単な構成でありながら、収納位置では排出口を保
護して排出口から外光や埃が侵入するのを防止できると
ともに、引出し位置では、排出されてくる記録媒体を汚
さず整理した状態で受け止めて保持することができる。
また、記録媒体を自己現像処理型のインスタントフイル
ムとすると、露光によって画像を記録するから、例えば
サーマルプリンタ等と比較してプリント時間を短くでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】トレイをセットした状態を示すプリンタ付きカ
メラの斜視図である。
【図2】プリンタ付きカメラの外観を正面側から示す斜
視図である。
【図3】プリンタ付きカメラの外観を背面側から示す斜
視図である。
【図4】プリンタ部の内部構造を示す説明図である。
【図5】プリンタ付きカメラの電気的構成の概略を示す
ブロック図である。
【図6】プリンタ付きカメラの基本的な処理の流れを示
すフローチャートである。
【図7】別のプリンタ付きカメラでトレイをセットした
状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,111 プリント付きカメラ 2,112 カメラボディ 8,113 グリップ部 11〜14 板状部材 15 プリンタ部 16 排出口 18 インスタントフィルム 20,115 トレイ 25,27 液晶パネル 28 プリントスタートボタン 29 プリント枚数設定キー 30 モード切替ダイヤル 43 露光ヘッド 81 カメラ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H054 AA01 2H104 AA19 CB09 5C022 AA13 AC00 AC22 AC77 5C052 AA11 DD02 EE01 FA02 FA03 FC01 FE07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体画像を撮像するとともに、この撮
    像によって得られた画像データに基づいて記録媒体に画
    像をプリントし、カメラ本体に形成された排出口からプ
    リント済みの記録媒体を外部に送り出すプリンタ付き電
    子スチルカメラにおいて、 前記排出口から排出されてくる記録媒体を受け止めて保
    持するトレイをカメラ本体の輪郭内に収納自在に組み込
    んだことを特徴とするプリンタ付き電子スチルカメラ。
  2. 【請求項2】 前記トレイは、隣り合う同士が回動自在
    に連結された複数の板部材からなり、これらを展開する
    ことによりほぼ平らな長方形のトレイになる展開状態
    と、折り畳むことにより保持用のグリップ部になるとと
    もに、前記排出口を覆い隠す折り畳み状態との間で変形
    されることを特徴とする請求項1記載のプリンタ付き電
    子スチルカメラ。
  3. 【請求項3】 前記トレイは、カメラ本体から引き出す
    ことによりストッパー付きのトレイになる引出し位置
    と、カメラ本体側へ押し戻すことにより、前記排出口を
    覆い隠す収納位置との間で移動されることを特徴とする
    請求項1記載のプリンタ付き電子スチルカメラ。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体は自己現像処理型のインス
    タントフイルムであることを特徴とする請求項1ないし
    3いずれか記載のプリンタ付き電子スチルカメラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7053931B2 (en) 2001-01-25 2006-05-30 Seiko Epson Corporation Digital camera with preset data relating to image data

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