JP2002017956A - 遊技島 - Google Patents

遊技島

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JP2002017956A
JP2002017956A JP2000202493A JP2000202493A JP2002017956A JP 2002017956 A JP2002017956 A JP 2002017956A JP 2000202493 A JP2000202493 A JP 2000202493A JP 2000202493 A JP2000202493 A JP 2000202493A JP 2002017956 A JP2002017956 A JP 2002017956A
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island
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game
coin
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Sadao Ioki
定男 井置
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Sophia Co Ltd
Nishijin Co Ltd
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Sophia Co Ltd
Nishijin Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コインを賞出する遊技機2(例えば、スロッ
トマシン)が複数設置される遊技島において、各遊技機
の設置レイアウトの自由度向上等を図りつつ、異常状態
などの迅速かつ的確な報知を可能とする。 【解決手段】 遊技機2が複数取り付けられる島本体1
1と、各遊技機2にコインを補給するコイン循環機構と
を一体に備えて、ユニット化されたユニット島10より
構成し、各ユニット島10における遊技機2が設置され
る設置面に当該ユニット島10の稼働状態を詳細に報知
するユニット島情報報知器26を設けるとともに、遊技
島1全体の異常状態を簡易報知する島端ランプ1aを、
島端のユニット島10の上面側に周囲から視認容易とな
るように突出させて設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイン(コイン状
の遊技価値媒体)を使用する遊技機(例えば、スロット
マシンなど)が例えば1〜3台程度並んで設置されるユ
ニット島よりなる遊技島に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、スロットマシンは、周知のよう
に、遊技者が遊技用のコインを投入することを条件に遊
技を開始し、スクロールしていた複数列の図柄が所定の
態様(例えば、「777」)で停止すると、内部に設け
られたコイン排出装置が作動して、賞特典としての所定
量のコインの排出(即ち、コインの賞出)を実行するも
のである。このようなスロットマシンなどのコインを使
用した遊技機は、パチンコ機に比較してファッション性
が高いので特に若い人たちに歓迎されている。ところ
で、遊技店におけるこの種の遊技機は、パチンコ機と同
様に、遊技島又は遊技機設置島(以下場合により、単に
島という。)と呼ばれる設備の両面又は片面に複数並べ
て設けられる。また従来、この種の遊技機の島は、スロ
ットマシン等の遊技機が十数台或いはそれ以上取り付け
られる横長のもので、島のほぼ全長に亘ってコインの循
環流路が連続する共通のコイン循環機構が一組設けら
れ、この一組のコイン循環機構によって、島内の各遊技
機からオーバーフローしたコインを回収するとともに、
賞出用のコインを各遊技機のコイン排出装置に補給でき
るように構成されていた。即ち、従来のスロットマシン
等の遊技機の島は、一直線に横たわる長大な一体型の設
備であった。そして、島内の異常情報などの報知は、長
尺な島の端の側面に一つの情報表示器(例えば、異常発
生時に点灯又は点滅するランプなど)が設けられてい
て、この情報表示器だけを見て島の稼働状態(コインの
循環状態など)を遊技店の店員等が監視していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、上述したス
ロットマシン等の従来の遊技島にあっては、以下のよう
な問題点があった。即ち、島端に設けられた一つの情報
表示器のみで島の稼働状態を確認し判断しなければなら
ないので、島の状態監視や異常発生時の対応などが迅速
かつ的確に行い難いという問題があった。例えば、島内
で異常が発生した場合に、上記一つの情報表示器のみで
この異常が報知されても、長尺な島内のどの部分で異常
が起こったのか、異常箇所の速やかな特定が困難である
とともに、その異常の内容等も的確に確認しづらい。こ
のため、異常等に対する対応の遅れや、対応ミスが発生
する恐れがないとはいえなかった。また、従来の遊技島
は、長大な島全体に亘って連続する一連のコイン循環機
構が設けられた構成であったため、遊技機の設置レイア
ウトを単なる直線上のものから変更することは事実上極
めて困難であった。例えば、島を円弧状に前方或いは後
方に湾曲させたり、数台毎に前後の段差をつけることに
よりファッション性を更に高めようとすることは、コイ
ン循環機構のコインの循環流路が非常に複雑な構造にな
るため、実用上不可能に近かった。
【0004】また、従来の遊技島は、長大な設備であ
り、上述したような大がかりなコイン循環機構(研磨装
置含む)を備えた複雑な構成であるために、事前に組み
立てた状態で遊技店に搬入することが不可能で、必ず遊
技店において組立作業を行わなければならない。また、
コイン循環機構の一部に故障等の異常が発生すると、島
全体のコインの流れが滞り、より多くの遊技機に影響を
及ぼすため、コイン循環機構の故障等の異常を防止する
メンテナンス作業を頻繁かつより確実に実行する必要が
あるという短所もあった。そこで本発明は、各遊技機の
設置レイアウトの自由度が向上し、新規設置作業が容易
化され、さらにコイン循環機構の故障等の影響範囲が小
さい遊技島であって、しかも、遊技島の状態監視や異常
対応が迅速かつ的確に可能となる遊技島を提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の遊技島は、遊技価値媒体としてコインを排
出する遊技機が複数取り付けられる島本体と、この島本
体に取り付けられた各遊技機にコインを補給するコイン
循環機構とを一体に備えて、ユニット化されたユニット
島よりなる遊技島であって、前記ユニット島が、当該ユ
ニット島の異常状態を含む稼働状態を検出する稼働状態
検出手段と、前記遊技機が設置される設置面に配置され
て、前記稼働状態の情報を報知するユニット島情報報知
器と、前記コイン循環状態検出手段の検出結果に基づい
て前記ユニット島情報報知器の報知制御を行うユニット
島制御手段とを備えることを特徴とする。なおここで、
「稼働状態」には、少なくともコインの貯留や移動を含
むコイン循環に関するあらゆる動作状態や異常状態が含
まれ、例えば、貯留タンク内のコインの過剰状態や不足
状態、コイン循環機構の動作状態、コイン循環機構の動
作(コインの補給動作や移送動作など)が正常か異常か
の状態、或いは、コイン投入口の開放状態などがあり得
る。また、「前記遊技機が設置される設置面」とは、遊
技機がユニット島の両面に設置される場合には、ユニッ
ト島の両面又はいずれか一方の片面を意味し、遊技機が
ユニット島の片面のみに設置される場合には、その遊技
機が設けられた片面を意味する。また、本発明の遊技島
には、一組のユニット島からなるものも含まれる。即
ち、本発明の遊技島には、上記ユニット島自体も含まれ
る。
【0006】また、請求項2記載の遊技島は、当該遊技
島の少なくとも異常状態を報知する島全体情報報知器
が、当該遊技島の周囲から視認容易な位置(例えば、島
の上面から上方に突出した位置や、島の側端面上部から
上方に突出した位置)に、少なくとも一つ設けられ、当
該遊技島内の何れかのユニット島で異常が発生した場合
には、この異常が発生したユニット島の前記ユニット島
情報報知器の報知動作に連動して、前記島全体情報報知
器もこの異常状態を報知する構成となっていることを特
徴とする。また、請求項3記載の遊技島は、当該遊技島
内の何れかのユニット島で異常が発生した場合に、前記
島全体情報報知器は、この異常状態の簡易報知を行い、
この異常が発生したユニット島の前記ユニット島情報報
知器は、この異常状態の詳細報知を行うことを特徴とす
る。なおここで、「簡易報知」とは、異常の詳細な内容
や島内における発生箇所の情報報知を含まない簡易なも
の(少なくとも、異常が発生したことを知らせるもの)
で、例えば、単なるランプの点灯や点滅などがあり得
る。また、「詳細報知」とは、上記「簡易報知」よりも
詳細な情報報知であり、異常の詳細な内容や島内におけ
る発生箇所の情報を例えば文字や記号で表示して報知す
るものである。また、請求項4記載の遊技島は、前記ユ
ニット島情報報知器が、前記稼働状態の詳細報知を実行
するための詳細情報報知部と、前記稼働状態の概略報知
を実行するための概略情報報知部とを備え、前記概略情
報報知部が、前記ユニット島の斜め横方向からも視認容
易な構成とされていることを特徴とする。なおここで、
「概略報知」とは、前記稼働状態の詳細な内容を含まな
い概略的なもの(少なくとも、異常が発生したこと、及
び異常の概略的内容(例えば異常のレベル等)を知らせ
るもの)で、例えば、異常の程度に応じて点滅周期(点
滅の速さ)の異なるランプの点滅などがあり得る。ま
た、「詳細報知」とは、上記「概略報知」よりも詳細な
情報報知であり、前記稼働状態の詳細な情報を例えば文
字や記号で表示して報知するものである。
【0007】また、請求項5記載の遊技島は、前記ユニ
ット島制御手段が、通常時に、前記稼働状態の詳細情報
を前記詳細情報報知部によって逐一報知する状況報知機
能と、異常時に、その異常の詳細情報を前記詳細情報報
知部によって報知する異常情報報知機能とを有すること
を特徴とする。なおここで、「異常時」とは、前記ユニ
ット島制御手段が設けられたユニット島でなんらかの異
常状態(例えば、貯留タンク内のコインの過剰状態や不
足状態、コイン循環機構の動作が異常な状態、或いは、
コイン投入口の開放状態など)が発生した時を意味し、
また「通常時」とは、このような異常状態が発生してい
ない時を意味する。また、請求項6記載の遊技島は、前
記ユニット島が複数並設されてなり、前記ユニット島情
報報知器が、各ユニット島の同じ片面側にそれぞれ配設
されていることを特徴とする。また、請求項7記載の遊
技島は、前記島本体が、1乃至3台の前記遊技機が片面
側又は両面側に取り付けられるものである。なおこの場
合、島本体の一面側と他面側に遊技機が1台ずつ(又は
2台ずつ、或いは3台ずつ)取り付けられてもよいし、
島本体の片面側のみに遊技機が1台(又は2台、或いは
3台)取り付けられてもよい。つまりこの場合、ユニッ
ト島全体の遊技機の合計台数は、1乃至6台となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を、図面を参照して説明する。 A.遊技島全体の概略構成 まず、遊技島全体の概略構成について説明する。図1
は、ユニット島を複数並設してなる遊技島の正面図であ
る。本例の遊技島1は、図1に示すように、この場合2
台の遊技機2(この場合スロットマシン)がそれぞれ両
面側に並んで配置されるユニット島10(合計4台の遊
技機2が設置されるもの)を複数並べてなるものであ
る。なお、各ユニット島10は、床面上において、直線
状に配列してもよいが、円弧状に配列したり、段差をつ
けて配置したりすることもできる。これにより、従来困
難であった特別な配列の遊技島が容易に実現できる。な
お、図1において符号1aで示すものは、島端ランプで
ある。この島端ランプ1aは、遊技島1の異常状態(い
ずれかのユニット島10で異常が発生したこと)を報知
する本発明の島全体情報報知器であり、遊技島1の周囲
から容易に視認可能となるように、この場合、遊技島1
の一端側に位置するユニット島10の上面における端縁
部から上方に突出した位置に設けられている。なお、こ
の島端ランプ1aは、例えば遊技島1の両端側に合計2
個設置されていてもよい。また、この島端ランプ1a
は、後述する如くネットワークを形成する各ユニット島
10の制御回路61(ユニット島制御手段)に制御され
て、遊技島1内の何れかのユニット島10で異常が発生
した場合には、この異常が発生したユニット島10の後
述するユニット島情報報知器26の報知動作に連動し
て、例えば点滅してこの異常状態を簡易報知する構成と
なっている。
【0009】B.ユニット島の全体構成 次に、図1乃至図2により、ユニット島10の全体構成
について説明する。図2は、ユニット島の内部構成(特
にコイン循環機構)を示した正面図である。ユニット島
10は、図1に示すように、2台の遊技機2と1台のコ
イン貸機3が両面側(正面と裏面)に取り付けられる島
本体11と、この島本体11内に設けられて各遊技機2
とコイン貸機3にコインを補給するコイン循環機構(後
述する)とを、一体的に備えてユニット化されたもので
ある。なお、ここでいうユニット化とは、独立の設備と
して事前に組み立てて搬送可能であり、しかも別個独立
に設置してそれだけで運転可能なように、外形寸法や重
量或いは構造等が設計されていることを意味する。
【0010】島本体11は、主に、アルミニウムや鉄等
の金属製長尺型材を略長方形状に組んで構成された骨組
みであるフレーム12(図2に示す)と、このフレーム
の正面や裏面或いは側面や上面に取り付けられて、島表
面を装飾するとともに島内部を視認不能に覆う各種カバ
ー部材とよりなり、全体として外形が長方形状の箱形と
なっている。この島本体11の正面及び裏面の下部に
は、水平状態に固定した棚板部材13が設けられ、この
棚板部材13の上面側に、遊技機2やコイン貸機3が載
置状態に設置される設置空間2a,3aが設けられてい
る(図2参照)。なお、設置空間2a,3aの上面側に
は、遊技機2等の上面に当接する止め板部材(図示省
略)が設けられ、遊技機2等が容易に外れないように、
ネジ部材によってこの止め板部材に遊技機2等が固定可
能となっている。
【0011】また、上記各種カバー部材としては、島の
正面及び裏面における棚板部材13の下方を塞ぐ下部幕
板15,16(図1参照)と、島の正面及び裏面におけ
る遊技機2等の上方を塞ぐ表示パネル18(図1参照)
と、島の左右側面を覆う側板20,21(図2参照)
と、島の上面を覆う天板22(図1参照)などが、取り
付けられる構成となっている。ここで、下部幕板15,
16は、簡易な構成で容易に脱着できるように、係合手
段のみによってフレーム12に取り付けられている。一
方、その他のカバー部材(表示パネル18、側板20,
21)は、基本的に、防犯性確保のため例えばネジ部材
等によって強固に取り付けられ固定されている。但し、
この場合天板22は、フレーム12の正面及び裏面側の
上縁部に設けられた段部(図示省略)内に、幅方向両端
部が載置されることにより、島本体11の上面を塞ぐよ
うに設置可能となっており、ネジ止め等の固定は特に行
われていない。この場合、天板22は、比較的重いもの
であるため、容易には開くことができず、ここから不正
にコイン等を取り出すことは困難だからである。但し、
より高い防犯性を確保するためには、ネジ止め又は他の
固定手段或いは施錠手段によって閉状態に固定又は施錠
されることが好ましい。また、本形態例の遊技島1は複
数のユニット島10を並設してなるものであるため、側
板20,21の一方又は両方は、設置時に取り外され
て、隣接するユニット島10の島本体11と接続されて
いる。また、島本体11のフレーム12の底部には、遊
技店の床(又は床に敷設した設置レール)の所定位置に
ユニット島10を設置して固定するためのアンカー部材
(図示省略)が取り付け可能となっている。
【0012】また、図1において、符号25で示すもの
は呼び出しランプとしても機能する呼び出しボタンであ
り、符号26で示すものはユニット島情報報知器であ
る。呼び出しボタン25は、遊技者が遊技店の店員等を
呼び出すために操作するボタンであるとともに、各遊技
機2の故障を遊技店の店員等に報知するためのランプで
あり、例えば各遊技機2からの出力情報をもとにこの呼
び出しボタン25に内蔵された制御装置(図示省略)に
よって制御されて点灯するものである。ユニット島情報
報知器26は、ユニット島10の正面側(後述するコイ
ン投入部28が設けられた片面側)に設けられ、ユニッ
ト島10の稼働状態(例えば、後述するコイン投入部2
8の開閉状態や、コイン詰まりと推定される異常状態
等)を遊技店の店員等に報知する装置であり、ユニット
島10の後述する制御回路10(ユニット島制御手段)
によって制御されて、表示動作(報知動作)を実行す
る。なお、このユニット島情報報知器26の詳細につい
ては、後述する。
【0013】また図1において、符号28で示すもの
は、ユニット島10の片面側(正面側)に設けられ、ユ
ニット島10に対してコインを補給するためのコイン投
入部である。このコイン投入部28は、島本体11にお
ける下部幕板15,16の取付境界位置の上部(図1に
おいて、コイン貸機3の下方位置)に、抜き差し可能に
設けられたスライド式の箱状部材である。このコイン投
入部28を構成する箱状部材は、上面側と奥側が開口
し、投入されたコインが奥側に流下するように底面(図
示省略)が奥側に向かって(後述する第1タンク31内
に向かって)下り傾斜している。ここで、コイン投入部
28を構成する箱状部材の上方開口部は、コイン投入口
として機能し、ここからコインを投入する構成である。
また、コイン投入部28を構成する箱状部材の前面板状
部は、外周部が周囲に張り出してつば状部28cを形成
している。また、このコイン投入部28には、その上方
開口部が閉じた状態(コイン投入部28を押し込んだ状
態)に施錠する錠装置(図示省略)が備えられ、図1に
おいて、符号28dで示すものが、この錠装置を操作す
るための鍵を挿入する鍵穴である。なおこの場合、コイ
ン投入部28を押し込んだ閉状態では、コイン投入部2
8の前記つば状部28cの裏面が、島本体11に取り付
けられた下部幕板15,16の前面縁部に、部分的に当
接するように構成されており、前記錠装置は、結果的に
下部幕板15,16を取り外し不可能に施錠する錠手段
としても機能する構成となっている。
【0014】C.ユニット島のコイン循環機構の構成 次に、ユニット島10内のコイン循環機構は、図2に示
すように、島本体11の図中左端側の下部に設けられ補
給用のコインを貯留する第1タンク31と、この第1タ
ンク31内のコインを揚送する第1揚送装置32と、こ
の第1揚送装置32により揚送されるコインを整列した
状態で島本体11の上部に案内する揚送レール33と、
この揚送レール33の上端部から遊技機2の並び方向
(図2における左右方向)に沿って下り傾斜した状態で
島本体11の上部に架設された搬送レール34と、この
搬送レール34に、遊技機2及びコイン貸機3に対応し
て設けられたコイン導入ゲート35と、搬送レール34
を介して補給されるコイン数量を計数するための第1計
数センサ36と、搬送レール34の傾斜下端から下方に
向けて設けられ、全てのコイン導入ゲート35を通過し
たコインを島本体11の下部にオーバーフローさせるオ
ーバーフロー流路37と、島本体11の図中右端側の下
部に設けられ、このオーバーフロー流路37を介して流
下したコインを受けとめて貯留する第2タンク38と、
この第2タンク38内のコインを揚送する第2揚送装置
39と、この第2揚送装置39により揚送されるコイン
を整列した状態で第1タンク31に案内する移送レール
40と、この移送レール40を通過するコイン数量を計
数するための第2計数センサ41とを備える。
【0015】ここで、第1揚送装置32や第2揚送装置
39は、第1タンク31或いは第2タンク38の下部に
形成されたホッパ状部(符号省略)にそれぞれ接続され
て設置され、第1タンク31或いは第2タンク38内に
貯留され前記ホッパ状部から供給されるコインを、モー
タ(図示省略)の回転力によって一枚ずつ押し上げる装
置である。揚送レール33は、第1揚送装置32により
揚送されるコインを、外周同士が当接した状態で一列に
整列させて島本体11の上部に案内するレールであり、
その上端部分には、揚送されるコインを揚送しながら研
磨するコイン研磨装置50が設けられている。なお、コ
イン研磨装置50は、揚送レール33の上端部分を通過
するコインの両面に摺接するように配置される研磨布を
有する研磨ユニット51からなるもので、この研磨ユニ
ット51は揚送レール33の長手方向に抜き差しするこ
とによって、容易に脱着可能となっている。搬送レール
34は、第1揚送装置32の作用によって揚送レール3
3内を上昇してきたコインを、重力の作用で下り傾斜方
向(即ち、遊技機2の並び方向であって、図2における
右方向)に一枚ずつ立てた状態で流下させるレールであ
る。コイン導入ゲート35は、搬送レール34の各所に
各遊技機2(合計4台)や各コイン貸機3(合計2台)
に対応して設けられ、流下してきたコインを対応する遊
技機2又はコイン貸機3のコイン取込口(図示省略)に
導入する状態(以下、開状態という)と、そのまま搬送
レール34の下流側に通過させる状態(以下、閉状態と
いう)とに切替可能なゲートである。ここで、遊技機2
やコイン貸機3のコイン取込口は、遊技機2やコイン貸
機3の背面における高さ方向の略中央位置に設けられて
おり、このコイン取込口と対応するコイン導入ゲート3
5が、図2に示すコイン供給流路35c及びホース35
dを介して接続されて、コイン導入ゲート35を経由し
たコインが遊技機2やコイン貸機3内に重力によって流
入する構成となっている。
【0016】次に、第1計数センサ36は、搬送レール
34の始端に設けられ、ここを通過するコインを一枚ず
つ検出するセンサであり、各遊技機等に補給するコイン
数量を計数する装置を構成している。オーバーフロー流
路37は、搬送レール34の傾斜下端(図2における右
端、搬送レール34の終端)から下方に向けて設けら
れ、全てのコイン導入ゲート35を通過したコイン(即
ち、搬送レール34の傾斜下端まで流下してきたコイ
ン)を第2タンク38内に流下させる流路である。移送
レール40は、搬送レール34と逆向きに下り傾斜した
状態で島本体11の中程の高さ(遊技機2の下部位置)
に架設されたレールであり、第2揚送装置39により揚
送されたコインを、重力の作用で転動させ、第1タンク
31内に一枚ずつ流下させるレールである。なお、第1
タンク31や第2タンク38の図中手前側の面(正面)
には、メンテナンス作業等のために各タンクのホッパ状
部を開放するための開口部(図示省略)が形成されてお
り、この開口部は、脱着可能な蓋部材42,43(図2
に示す)によって開放可能に閉塞される構成となってい
る。またこの場合、各開口部を閉じる蓋部材42,43
には、各タンクのホッパ状部までコインが貯留されてい
ることを検出する第1ホッパセンサ32a又は第2ホッ
パセンサ39aが取り付けられている。また、第1タン
ク31や第2タンク38の図中右側の側面の上部には、
各タンクの上部までコインが貯留されている状態(満杯
状態)を検出する第1タンクセンサ31a又は第2タン
クセンサ38aが取り付けられている。
【0017】D.制御系の構成 次に、図3乃至図4により、ユニット島10及び遊技島
1全体の制御系の構成について説明する。図3は、各ユ
ニット島10の制御系を示すブロック図である。また図
4は、遊技島1の制御系全体構成を説明するためのブロ
ック図である。各ユニット島10の制御系は、それぞれ
が図3に示すように、マイクロコンピュータを含む制御
回路61(ユニット島制御手段)と、この制御回路61
に接続された各種センサなどの入出力機器とよりなる。
また、各ユニット島10の制御回路61は、図4に示す
ように、いわゆるピアツーピア方式のコンピュータネッ
トワークを形成すべく相互に接続されて、遊技島1全体
の制御系を構成している。制御回路61は、ROM62
及びRAM63を内蔵するワンチップマイクロコンピュ
ータ64と、入出力インターフェース65とを含む回路
で、各ユニット島10内の例えば表示パネル18の奥側
の位置に設置された制御ユニット(図示省略)内の基板
上に形成された回路である。なお、前述した天板22に
は、この制御ユニットを操作したり点検したりするため
の点検用開口(図示省略)が開閉可能に設けられてい
る。この制御回路61に信号を入力すべく接続された機
器としては、図3に示すように、第1ホッパセンサ32
a、第1タンクセンサ31a、第2ホッパセンサ39
a、第2タンクセンサ38a、第1計数センサ36、第
2計数センサ41、コイン投入口開閉検出センサ66、
リセットスイッチ67、各遊技機2(スロットマシ
ン)、各コイン貸機3、及び手動操作機器68とがあ
る。
【0018】ここで、第1ホッパセンサ32a、第1タ
ンクセンサ31a、第2ホッパセンサ39a、第2タン
クセンサ38a、第1計数センサ36、及び第2計数セ
ンサ41は、既述したものである。コイン投入口開閉検
出センサ66は、前述したコイン投入部28が開放状態
にあることを検出するセンサである。リセットスイッチ
67は、後述する図6に示すように、報知パネル部80
上に設けられた凹部85内にその操作部67aが設けら
れたスイッチであり、前記操作部67aが操作される
と、ユニット島10の異常状態(エラー発生状態)を解
除するためのリセット信号を制御回路61に入力するた
めのものである。なお、制御回路61は、不正に関する
異常(エラー)以外の異常が発生している状態では、こ
のリセット信号を有効なものとして扱って、異常状態を
解除する構成となっている。なお、不正に関する異常状
態は、防犯上の問題から、前記制御ユニットの後述する
操作パネル上に設けられたリセットスイッチを操作する
ことによって、解除する構成となっている。
【0019】手動操作機器68は、制御回路61が収納
された前記制御ユニットの表面に設けられた操作パネル
(図示省略)上の各種操作機器であり、この手動操作機
器68としては、電源投入操作のための電源スイッチ
や、モード切替のためのモードスイッチや、各揚送装置
32,39などを手動で作動させるための各種手動スイ
ッチや、前述のリセットスイッチなどがある。なお、モ
ード切替とは、制御回路61の制御モードの切替を意味
し、この制御モードには、自動運転を行うための自動モ
ードと、上記手動スイッチによる手動運転を行うための
手動モードと、各種条件やパラメータを設定するための
設定モードとがある。また、遊技機2(スロットマシ
ン)から制御回路61に入力される信号としては、遊技
機2内のコインが不足しておりコインの補給を要求する
補給要求の信号と、遊技機2における遊技状態や異常状
態の情報であって遊技機2の外部に出力される情報(即
ち、外部情報)の信号とがある。また、コイン貸機3か
ら制御回路61に入力される信号としては、コイン貸機
3内のコインが不足しておりコインの補給を要求する補
給要求の信号がある。なお、この場合図4に示すよう
に、各補給要求の信号は、ユニット島10内に設けられ
た中継基板61a(図3では図示省略)を介して制御回
路61に入力されている。また図4に示すように、上記
外部情報の信号は、ユニット島10内に設けられた中継
基板61b(図3では図示省略)を介して制御回路61
に入力されている。
【0020】次に、制御回路61の出力側に接続された
機器としては、図3に示すように、第1揚送装置32、
第2揚送装置39、流路切換SOL(流路切換ソレノイ
ド)69、ユニット島情報報知器26、及び島端ランプ
1aがある。ここで、第1揚送装置32や第2揚送装置
39には、それぞれのモータの制御信号が制御回路61
から入力される。流路切換SOL69は、前述した各コ
イン導入ゲート35をそれぞれ駆動するソレノイドであ
り、制御回路61からの制御信号によって制御される。
島端ランプ1a(島全体情報報知器)は、既述したよう
に、この場合遊技島1の一端側に配置されたユニット島
10(図4において下段側に示したユニット島10)に
のみ設けられており、図4に示す如く、この一端側のユ
ニット島10の制御回路61に中継基板61c(図3で
は図示省略)を介して接続されている。なお、この島端
ランプ1aは、こうして一端側のユニット島10にのみ
接続されているが、各ユニット島10の制御回路61は
前述したようにネットワークを形成しており、相互に信
号(端末情報信号)を送受信可能であるため、他のユニ
ット島10の制御回路61が間接的にこの島端ランプ1
aの作動を制御することも可能である。
【0021】また、制御回路61と双方向の通信が可能
となるように接続された機器としては、図3に示すよう
に、他のユニット島10の制御回路61、及びホールコ
ンピュータ70がある。ホールコンピュータ70は、遊
技店の管理室等に設けられて店内の各ユニット島10の
稼働状態を統括的に監視して管理するためのコンピュー
タシステムであり、例えば各ユニット島10内の各遊技
機2の稼働状況などを、モニターに表示したり、印刷し
たりできるものである。この場合図4に示すように、前
述した外部情報の信号が、前述の中継基板61bと、前
述の呼び出しボタン25内の回路と、ユニット島10内
に設けられたホールコンピュータI/F(ホールコンピ
ュータインターフェース)71とを介して、このホール
コンピュータ70に入力されている。また、制御回路6
1aから出力される補給数信号(コインの補給数を示す
信号)が、前述の中継基板61aと、前記ホールコンピ
ュータI/F71とを介して、このホールコンピュータ
70に入力されている。また、図4では図示省略してい
るが、ホールコンピュータ70からの制御指令等(例え
ば、コイン循環の動作を強制停止させる指令など)の信
号を、ホールコンピュータI/F71などを介して制御
回路61に入力することも可能な構成となっている。な
お、図4の下段側には、遊技島1の一端側に位置するユ
ニット島10の制御系を示しているが、ここでは、中継
基板61a,61bや、ホールコンピュータI/F71
などの図示を省略している。
【0022】E.ユニット島情報報知器の構成 次に、図6及び図7により、ユニット島情報報知器26
の詳細について説明する。図6及び図7は、各ユニット
島10に設けられたユニット島情報報知器26を示す図
である。ユニット島情報報知器26は、図6(a)に示
すように、矩形状の報知パネル部80の表面上に設けら
れた、ユニットランプ81と、モニター82と、コイン
量表示部83と、リセットランプ84とよりなる。な
お、報知パネル部80は、図1に示すように、コイン投
入部28が設けられた側の表示パネル18におけるコイ
ン貸機3の上方位置に設けられている。ここで、ユニッ
トランプ81は、ユニット島10の稼働状態(この場
合、異常状態のみ)の概略報知を実行する本発明の概略
情報報知部に相当する。このユニットランプ81は、報
知パネル部80の上縁側に設けられた横長の発光部から
光を各方向に散乱させて放射するもので、ユニット島1
0の斜め横方向からも視認容易となっている。例えば、
遊技島1の端縁側からでも、各ユニット島10の正面側
をのぞき込むと、各ユニット島10のユニットランプ8
1の点灯状態が全て容易に分かるようになっている。な
お、上述したようなユニットランプ81は、例えば、光
を透過させるとともに散乱させる表面カバー部材(例え
ば、表面に散乱のための細かい凹凸が形成された透明又
は半透明のプラスチック板)と、この表面カバー部材の
奥側に配置された光源(例えば、LED)とにより実現
できる。また、モニター82とコイン量表示部83は、
ユニットランプ81の下方に並んで配置されて、ユニッ
ト島10の稼働状態の詳細報知を実行する本発明の詳細
情報報知部を構成している。このうちモニター82は、
7セグメントの表示部を3桁分有するディスプレイ(例
えば、液晶ディスプレイ)よりなり、コイン量表示部8
3は、四つのランプ(例えば、LEDよりなるもの)が
縦1列に配置されてなる。なお、上記ユニットランプ8
1、モニター82、及びコイン量表示部83の詳細な動
作については、後述する。
【0023】次に、リセットランプ84は、ユニットラ
ンプ81の下方であって、コイン量表示部83の右側に
配置されたランプ(例えば、二つのLEDを光源とする
もの)であり、異常状態(エラー発生状態)から自動復
帰する際に点灯し、異常状態から自動復帰不可能な場合
に点滅する。つまり、このリセットランプ84は、異常
状態から復帰するために前述のリセットスイッチ67等
の操作が必要であるか否か等を遊技店の店員等に報知す
るものである。なおこの場合、報知パネル部80上にお
けるリセットランプ84の下方位置には、凹部85が設
けられ、この凹部85内の若干奥には前述のリセットス
イッチ67の操作部67aが設けられている。ここで、
操作部67aが凹部85内に設けられているのは、リセ
ットスイッチ67が不用意に操作されないようにするた
めである。また操作部67aは、具体的には、例えばリ
セットスイッチ67を構成する光学式の近接センサ(発
光素子から受光素子に向かって放射された光が遮断され
ることに基づいて物体の接近を検出するセンサ)の検出
部であり、凹部85内に挿入された専用の操作用棒状部
材の先端を上記近接センサが検出すると、リセットの操
作がなされたとして、リセットスイッチ67の出力(リ
セット信号)がオンする構成となっているものである。
なお、この操作部67aは、このような構成に限らず、
例えば上記操作用棒状部材の先端で押されるとリセット
スイッチ67を構成する接点を作動させる機械式の押圧
操作部であってもよい。
【0024】F.ユニット島の動作 次に、以上のように構成された遊技島1の動作(主に各
ユニット島10の動作)を説明する。 (a)コイン循環機構の動作 各ユニット島10の前述したコイン循環機構は、それぞ
れの制御回路61(ユニット島制御手段)の制御によ
り、前述した自動モードにおいて次のようにユニット島
10内のコインを循環させる。即ち、左側の遊技機2に
投入されてオーバーフローしたコインは、第1タンク3
1に流下して第1タンク31内に回収される。一方、右
側の遊技機2に投入されてオーバーフローしたコイン
は、第2タンク38内に回収される。そして、何れかの
遊技機2又はコイン貸機3内のコイン貯留量(遊技機2
等の内部に設けられたコイン排出装置によって排出可能
なコイン数量)が所定量以下(例えば、約1000枚以
下)になり、各遊技機2等にそれぞれ設けられた補給セ
ンサ(図示省略)がこれを検知して、前述した補給要求
の信号が出力されると、制御回路61が、該当するコイ
ン導入ゲート35のみを閉状態から開状態に切り替える
とともに、第1揚送装置32を作動させて、コイン補給
動作を開始する。すると、第1揚送装置32によって揚
送されたコインが、揚送レール33と搬送レール34と
該当するコイン導入ゲート35とを経由して該当する遊
技機2又はコイン貸機3に送り込まれる(つまり、第1
タンク31内のコインが該当する遊技機2等に補給され
る)。なお、このようなコイン補給動作は、第1計数セ
ンサ36によって検出されたコインの数量(即ち、コイ
ンの補給数量)が所定数(例えば、1000枚)に到達
したところで、停止される。この際、該当するコイン導
入ゲート35が閉状態に戻った直後に、搬送レール34
に送り込まれてしまった余分なコインがあった場合、こ
のコインは、搬送レール34を終端まで流下し、オーバ
ーフロー流路37を経由して、第2タンク38内に回収
される。
【0025】また、制御回路61は、第1タンク31や
第2タンク38に設けられたコイン貯留量センサ(コイ
ンの貯留量を検出するセンサであり、前述の第1ホッパ
センサ32aや第1タンクセンサ31aなども含まれ
る)の出力を適宜読み取り、各タンクにおけるコイン貯
留量のバランスを維持するためのバランス動作を必要に
応じて実行する。具体的には、各貯留部のコイン貯留量
が所定の目標量(例えば、第1タンク31に約1000
枚、第2タンク38に約3000枚)近くに維持され、
基本的に第2タンク38の貯留量が常に多くなるよう
に、必要に応じて、第1タンク31から第2タンク38
へのコイン移送動作、或いは第2タンク38から第1タ
ンク31へのコイン移送動作を実行する。第1タンク3
1から第2タンク38へのコイン移送動作は、全てのコ
イン導入ゲート35を閉状態に維持したまま、第1揚送
装置32のみを作動させることによって実現できるし、
第2タンク38から第1タンク31へのコイン移送動作
は、第2揚送装置39のみを作動させることによって実
現できる。また、この際のコイン移送量のカウントは、
第1計数センサ36又は第2計数センサ41の出力に基
づいて可能である。なお、第1タンク31よりも第2タ
ンク38の貯留量が常に多くなるように制御すると、コ
イン投入部28から第1タンク31内へのコインの投入
(ユニット島10へのコインの補給)が円滑に行い易く
なる。
【0026】また制御回路61は、例えば定期的に、ユ
ニット島10内のコインを強制循環させてコイン研磨装
置50を通過させて強制的に研磨する研磨動作を実行す
る。この研磨動作は、前述した第1タンク31から第2
タンク38へのコイン移送動作と、第2タンク38から
第1タンク31へのコイン移送動作を同時に実行するこ
とで実現できる。なお、上述したコイン補給動作(遊技
機2等へのコイン補給)やコイン移送動作(バランス動
作や研磨動作)は、前述した手動操作機器68の操作に
よって手動モードに切り替えて手動で実行することもで
きる。
【0027】(b)稼働状態の報知動作(通常時) また、各ユニット島10の制御回路61は、それぞれの
ユニット島10内において異常(エラー)が発生してい
ない通常時においては、島端ランプ1aとユニット島情
報報知器26のユニットランプ81を、いずれも消灯状
態に維持するとともに、それぞれのユニット島10の稼
働状態の詳細情報をモニター82とコイン量表示部83
(詳細情報報知部)によって逐一報知する(状況報知機
能)。具体的には、例えば前述した自動モードにおける
バランス動作を実行中である場合には、図7(a)に示
すように、モニター82の中央に「b」の文字を表示し
て、そのことを報知する。或いは、前述した自動モード
における研磨動作を実行中である場合には、図7(b)
に示すように、モニター82の中央に「C」の文字を表
示して、そのことを報知する。或いは、前述した自動モ
ードにおけるコイン補給動作(1番目の遊技機2に対す
るコイン補給動作)を実行中である場合には、図7
(c)に示すように、モニター82の右側に「1」の文
字を表示して、そのことを報知するなどの態様がある。
また、前述のコイン貯留量センサによって判定されたユ
ニット島10内の全コイン貯留量が、100%程度ある
場合には、図7(a)及び(b)に示すように、コイン
量表示部83の4個のランプを全て点灯させて、そのこ
とを報知する。或いは、ユニット島10内の全コイン貯
留量が、75%程度ある場合には、図7(c)に示すよ
うに、コイン量表示部83の下側3個のランプのみを点
灯させて、そのことを報知するといった態様がある。
【0028】(c)稼働状態の報知動作(異常時) また、各ユニット島10の制御回路61は、それぞれの
ユニット島10内においてなんらかの異常(エラー)が
発生した異常時においては、図8に示すように予め設定
された態様で、島端ランプ1a(島全体情報報知器)
と、当該ユニット島10(異常が発生したユニット島1
0)におけるユニット島情報報知器26のユニットラン
プ81(概略情報報知部)を、いずれも点灯又は点滅さ
せるとともに、それぞれのユニット島10における異常
の詳細情報を当該ユニット島10のモニター82とコイ
ン量表示部83(詳細情報報知部)によって報知する
(異常情報報知機能)。具体的には、例えば、第1ホッ
パセンサ32a及び第2ホッパセンサ39aの検出信号
がオフして、ユニット島10内にコインが無い(不足し
ている)と判定されると、コイン補給要求のエラーが発
生したとして、図6(b)に示すように、ユニットラン
プ81を点灯させるとともに、モニター82にコイン補
給要求を示すエラーコード(「E70」)を表示し、コ
イン量表示部83のランプを全て消灯させる。或いは、
第1タンクセンサ31a及び第2タンクセンサ38aの
検出信号がオンして、ユニット島10内のコインが過剰
の状態(満杯状態)と判定されると、満杯のエラーが発
生したとして、ユニットランプ81を1024msec
間隔で遅く点滅させるとともに、モニター82に満杯を
示すエラーコード(「E60」)を表示し、コイン量表
示部83のランプを全て点灯させる。
【0029】また、コイン投入口開閉検出センサ66に
より投入口開放が検出されると、投入口開放のエラーが
発生したとして、同様にユニットランプ81を遅く点滅
させるとともに、モニター82に投入口開放を示すエラ
ーコード(「E50」)を表示する。また、第1揚送装
置32又は第2揚送装置39が作動しているのに、第1
計数センサ36又は第2計数センサ41がオンしないと
きには、揚送装置等におけるコイン詰まり等のエラー
(補給点検A又はB)が発生したとして、同様にユニッ
トランプ81を遅く点滅させるとともに、モニター82
に補給点検A又はBを示すエラーコード(「E30」又
は「E40」)を表示する。また、前述したコイン補給
動作を特定の遊技機2又はコイン貸機3に対して実行し
たのに、その遊技機2又はコイン貸機3内の導通センサ
(コインが十分補給されている状態を検出するセンサ)
がオンしないと、揚送レール等におけるコイン詰まり等
のエラー(補給異常)が発生したとして、同様にユニッ
トランプ81を遅く点滅させるとともに、モニター82
に補給異常を示すエラーコード(「E2X」)を表示す
る。なおここで、「E2X」における「X」の部分は、
異常を起こしたコイン補給動作の対象となった遊技機2
又はコイン貸機3を特定するための番号が表示される。
例えば、1番目の遊技機2であるときには、「E21」
となる。また、適正な補給タイミングでないのに、遊技
機2から補給要求の信号が入力されたときには、補給不
正のエラーが発生したとして、ユニットランプ81を2
56msec間隔で早く点滅させるとともに、モニター
82に補給不正を示すエラーコード(「E1X」)を表
示する。なおここで、「E1X」における「X」の部分
は、異常な補給要求の信号を出力した遊技機2を特定す
るための番号が表示される。例えば、1番目の遊技機2
であるときには、「E11」となる。そして、このよう
な何れかのエラーが何れかのユニット島10で発生した
場合には、エラーの内容や、エラーが生じたユニット島
10がどれであるのかに無関係に、島端の島端ランプ1
aを1024msec間隔で点滅させる。
【0030】G.本遊技島の特徴及び効果 以上説明したユニット島10からなる遊技島1は、その
特徴によって次のような各種の優れた効果を奏する。 (1)本形態例の遊技島1は、遊技機2が所定の並び方
向に複数並べて取り付けられる島本体11と、この島本
体11に取り付けられた各遊技機2にコインを補給する
コイン循環機構とを一体に備えて、ユニット化されたユ
ニット島10よりなる。このため、予め工場等で組み立
てたユニット島10を、所定数だけ(1組だけでもよ
い)遊技店に搬入し、アンカー部材の取り付け等の据え
付け作業を行えば、極めて短時間に新たな遊技島を設置
でき、遊技店の稼働日の減少が回避できる。また、上記
ユニット島10を任意のレイアウトで複数設置すれば、
従来困難であった遊技機2の特別な設置レイアウト(円
弧状の配列、或いは段差のある配列等)が実現できて、
遊技機2のファッション性を更に高めることができる。
特に本例のように、遊技機2が数台だけ僅かに各ユニッ
ト島10に取り付けられる構成であると、ユニット島1
0が小型になり、新規設置作業がより楽になるととも
に、遊技機2の設置レイアウトの自由度もより向上す
る。 (2)また、各ユニット島に設けられた複数の遊技機
(好ましくは数台の遊技機)毎に、コイン循環機構が設
置された構成となるので、一部のコイン循環機構に故障
等が発生しても、その故障の影響は、そのコイン循環機
構が一体に設けられた一つのユニット島における遊技機
にしか及ばず、コイン循環機構の故障等の影響範囲が小
さくなる利点も得られる。
【0031】(3)しかも、ユニット島10の異常状態
を含む稼働状態を検出する稼働状態検出手段(第1ホッ
パセンサ32a、第1タンクセンサ31a、第2ホッパ
センサ39a、第2タンクセンサ38a、第1計数セン
サ36、第2計数センサ41、コイン投入口開閉検出セ
ンサ66など)と、遊技機2が設置される設置面に配置
されて前記稼働状態を報知するユニット島情報報知器2
6と、前記稼働状態検出手段の検出結果に基づいてユニ
ット島情報報知器26の報知制御を行う制御回路61
(ユニット島制御手段)とが、各ユニット島10にそれ
ぞれ設けられている。即ち、ユニット島毎に稼働状態を
検出し報知するための手段が予め設けられている(つま
り、最小単位での異常等の検出及び報知がユニット化さ
れた設備で可能な構成となっている)。このため、各ユ
ニット島の状況を遊技店の店員等がすぐに把握でき、ま
た異常が発生したユニット島や遊技機の特定が容易とな
って、遊技島の状態監視や異常対応が迅速かつ的確に可
能となる。また、単独でユニット島を設置する場合、或
いは本実施の形態の遊技島1のようにユニット島を並設
して設置する場合、或いは遊技島のレイアウト(ユニッ
ト島の配列数や配列形状など)を各種の態様に変更する
場合であっても、各ユニット島に設けられた上述した手
段がすぐに機能してユニット島毎の状態監視が容易に可
能となるので、その点からも遊技島の設置作業やレイア
ウト変更作業が容易となる。なお、ユニット島情報報知
器26は、遊技機2が設置される設置面(即ち、遊技店
の店員等が通常の監視行動において必ず見渡す面)に配
置されているので、ユニット島情報報知器26の報知動
作がより効果的に行われるとともに、このユニット島情
報報知器26の報知動作を確認する遊技店の店員等が、
同時に遊技機2の状態を容易かつ即座に確認できる利点
がある。
【0032】(4)また、遊技島1の異常状態を報知す
る島端ランプ1a(島全体情報報知器)が、遊技島1の
周囲から視認容易な位置(この場合、島端に位置するユ
ニット島10の天板から上方に突出した位置)に、少な
くとも一つ設けられ、遊技島1内の何れかのユニット島
10で異常が発生した場合には、この異常が発生したユ
ニット島10のユニット島情報報知器26の報知動作に
連動して、前記島端ランプ1aもこの異常状態を報知す
る構成となっている。このため、各ユニット島10の個
別の報知手段(即ち、ユニット島情報報知器26)をそ
れぞれ見回らなくても、遊技島1内の何れかのユニット
島10で異常が発生したことが、遊技島1の周囲のどこ
からでも容易かつ即座に把握可能となり、遊技店の店員
等の店内監視の作業性や実効性が格段に向上する。即
ち、例えば各ユニット島10の個別の報知手段のみが設
けられている構成では、これら報知手段をそれぞれ順次
見回る作業を定期的に行うといっためんどうで人手を要
する作業が必要であり、ユニット島が多数並設されてな
る遊技島が設置されている場合や、遊技島が店内に複数
設置されている場合などには、限られた店員数では十分
な監視ができず、場合によっては異常対応が相当遅れて
しまう事態が生じる。ところが、本実施の形態の構成で
あれば、通常時は、例えば店内が見渡せる一定位置か
ら、店内に設置された一つ又は複数の遊技島の島端ラン
プ1aのみを見渡すという簡単で人手を要しない監視作
業を行えばよい。そして異常時には、まず、遊技島の島
端ランプ1aの点滅を確認することによって、異常発生
を知るとともに、遊技島が複数ある場合にはこれによっ
て異常が発生した遊技島を特定し、その特定の遊技島に
絞ってユニット島毎の報知手段(即ち、ユニット島情報
報知器26)の確認作業を実行すれば、異常が発生した
ユニット島の特定(さらには異常が発生した遊技機等の
特定)と、異常内容の確認とが、人手を必要としないで
容易かつ迅速に可能となる。
【0033】(5)また、本実施の形態の場合、遊技島
1内の何れかのユニット島10で異常が発生した場合
に、島全体情報報知器である島端ランプ1aは、この異
常状態の簡易報知を行い、この異常が発生したユニット
島10のユニット島情報報知器26は、モニター82に
おいて異常状態の詳細報知を行う。このため、設置作業
の容易な必要最小限の設備で、効果的な異常報知が効率
的に可能となる。というのは、島全体情報報知器によっ
て遊技島内のどのユニット島(或いは、どの遊技機)で
どんな異常が生じたかの詳細情報を報知すること(即
ち、詳細報知を行うこと)も原理的には可能であるが、
遊技島の周囲から視認できる必要があるため、その場合
非常に大がかりなディスプレイを島全体情報報知器とし
て遊技島設置時等にユニット共通部品とは別個に設置す
る必要が生じて、遊技島の設置作業の効率化や遊技島の
低コスト化の支障となる。ところが、本実施の形態の場
合には、単なるランプによって島全体情報報知器を構成
し、この島全体情報報知器では、単純にその遊技島のど
こかで異常が発生したことのみをその点滅によって報知
している(即ち、簡易報知のみを行っている)。さらに
いうと、各ユニット島の代表的報知器である島全体情報
報知器は、店員が異常を生じた遊技島にまず駆けつける
ことのみを目的とし、詳細な状態の確認は、各ユニット
島に近寄って各ユニット島毎のユニット化された個別の
設備であるユニット島情報報知器26を確認することで
迅速かつ的確に可能となる構成である。このため、異常
報知の的確性や迅速性を高く確保しつつ、各ユニット島
毎に設けられる共通部品ではない島全体情報報知器の構
成をごく簡素なものとして、遊技島のコストパフォーマ
ンスや設置作業の容易性をより高く実現できる。
【0034】(6)また、ユニット島情報報知器26
は、ユニット島10の稼働状態の詳細報知を実行するた
めの詳細情報報知部(モニター82とコイン量表示部8
3)に加えて、前記稼働状態の概略報知を実行するため
の概略情報報知部(ユニットランプ81)を備え、この
概略情報報知部は、ユニット島10の斜め横方向からも
視認容易な構成とされている。このため、遊技店の店員
等は、ユニット島10のユニット島情報報知器26が設
けられた箇所近くまでゆかなくても、例えばユニット島
10の端側の離れた位置からユニット島情報報知器26
が設けられた面を斜めにのぞき見るだけで、上記概略情
報報知部(ユニットランプ81)の概略報知を視認し
て、そのユニット島10で異常が発生しているか否かを
知ることができ、さらにはその異常のレベル(異常の緊
急度)等を容易に知ることができる。この場合具体的に
は、ユニット島10の正面に対して斜め方向に離れた位
置からでも、ユニットランプ81が点灯又は点滅してい
ることを視認して、そのユニット島10で異常が起きて
いることを容易かつ即座に把握できるし、そのユニット
ランプ81の点灯又は点滅の態様からその異常の一部内
容やレベルが分かる。即ち、図8で説明したように、ユ
ニットランプ81が連続的に点灯していれば、コイン補
給要求であって異常レベルが比較的低いことが分かる
し、また、ユニットランプ81が遅く点滅していれば、
補給異常等であって異常レベルが中程度であることが分
かるし、また、ユニットランプ81が速く点滅していれ
ば、補給不正等であって異常レベルが高いこと(緊急に
対応が必要であること)が分かる。したがって、遊技店
の店員等の監視作業の負担がさらに軽減できる利点があ
る。また、複数のユニット島で同時に異常が発生した場
合に、上記概略報知を確認することで、優先順位をつけ
て的確に異常対応が可能となる。
【0035】(7)さらに、本実施の形態では、ユニッ
ト島制御手段(制御回路61)が、通常時に、ユニット
島10の稼働状態の詳細情報を詳細情報報知部(モニタ
ー82とコイン量表示部83)によって逐一報知する状
況報知機能と、異常時に、その異常の詳細情報を詳細情
報報知部によって報知する異常情報報知機能とを有す
る。このため、通常時にユニット島10内でのコインの
循環動作等がとどこおり無く行われていることなどの報
知と、異常が発生した場合のその詳細報知とが、共通の
報知部で効率良く実現される利点がある。 (8)また、本実施の形態の遊技島1は、ユニット島1
0が複数並設された構成であるとともに、ユニット島情
報報知器26が、各ユニット島10の同じ片面側(この
場合、正面側)にそれぞれ配設されている。このため、
各ユニット島10のユニット島情報報知器26(特に概
略情報報知部であるユニットランプ81)が、島端から
ユニット島10の当該片面側をのぞき見るだけで、全て
一斉に視認でき、状態監視の作業性がより高いものとな
っている。
【0036】なお、本発明は上記実施の形態の態様に限
られず、各種の変形,応用があり得る。例えば、ユニッ
ト島における遊技機の配置台数や配置レイアウトは、上
記実施の形態の態様に限られない。例えば、図5(a)
に示すように、遊技機2が両面側に1台ずつ設けられる
ユニット島10aよりなるものでもよいし、島本体の片
面側のみに2台の遊技機2が並んで取り付けられるユニ
ット島10bよりなる遊技島であってもよい。或いは、
島本体の片面側に3台の遊技機が並んで取り付けられる
ユニット島10cよりなる遊技島であってもよい。ま
た、遊技機が片面側又は両面側に3台以上並べて設けら
れるユニット島からなるものであってもよい。また、ユ
ニット島におけるコイン貸機の配置台数や配置レイアウ
トも、上記実施の形態の態様に限られない。コイン貸機
が設置されていないユニット島が含まれていてもよい。
また、遊技機やコイン貸機の配置台数や配置レイアウト
の異なるユニット島が、複数設置されてなる遊技島であ
ってもよい。また、遊技店における遊技島やそれを構成
するユニット島のレイアウトも自由である。1台又は複
数台のユニット島からなる遊技島が一つだけ設けられて
いてもよいし、例えば図5(b)の平面図に示すよう
に、各種のユニット島配列からなる各種の遊技島が、店
内の形状や広さに応じて各所に配置された態様でもよ
い。なお、図5(b)の場合には、構成の異なる合計8
個の遊技島90〜97が店内の各所(壁際とか柱102
の周囲等)に設けられ、各遊技島90〜97の一端側上
面には、島全体情報報知器としての島端ランプ90a〜
97aがそれぞれ設けられている。また、図5(b)に
おいて符号101はコイン計数機を示し、符号102は
柱を示し、符号103は階段を示している。
【0037】また、本発明の遊技島には、一組のユニッ
ト島からなるものも含まれる。また、本発明における遊
技機は、コイン状の遊技価値媒体(コイン、或いは、メ
ダルと呼ばれるもの)を賞特典として排出する遊技機で
あり、このような遊技機であればスロットマシン以外の
遊技機も含まれる。また、本発明における島全体情報報
知器は、遊技島を構成するユニット島の天板に設ける態
様に限られず、例えば遊技島の島端に位置するユニット
島の遊技機が設けられない側面の上部から上方に突出す
る位置に配設してもよい。また、今回開示された実施の
形態はすべての点で例示であって制限的なものではない
と考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明
ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の
範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれ
ることが意図される。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の遊技島は、遊技機が複数
取り付けられる島本体と、この島本体に取り付けられた
各遊技機にコインを補給するコイン循環機構とを一体に
備えて、ユニット化されたユニット島よりなる。このた
め、予め工場等で組み立てたユニット島を、所定数だけ
遊技店に搬入し、アンカー部材の取り付け等の据え付け
作業を行えば、極めて短時間に新たな遊技島を設置で
き、遊技店の稼働日の減少が回避できる。また、上記ユ
ニット島を任意のレイアウトで複数設置すれば、従来困
難であった遊技機の特別な設置レイアウト(円弧状の配
列、或いは段差のある配列等)が実現できて、遊技機の
ファッション性を更に高めることができる。特に請求項
7記載のように、遊技機が数台だけ僅かにユニット島に
取り付けられる構成であると、ユニット島が小型にな
り、新規設置作業がより楽になるとともに、遊技機の設
置レイアウトの自由度もより向上する。また、各ユニッ
ト島に設けられた複数の遊技機(好ましくは数台の遊技
機)毎に、コイン循環機構が設置された構成となるの
で、一部のコイン循環機構に故障等が発生しても、その
故障の影響は、そのコイン循環機構が一体に設けられた
一つのユニット島における遊技機にしか及ばず、コイン
循環機構の故障等の影響範囲が小さくなる利点も得られ
る。
【0039】しかも本発明の遊技島では、ユニット島の
異常状態を含む稼働状態を検出する稼働状態検出手段
と、遊技機が設置される設置面に配置されて前記稼働状
態を報知するユニット島情報報知器と、前記稼働状態検
出手段の検出結果に基づいてユニット島情報報知器の報
知制御を行うユニット島制御手段とが、各ユニット島に
それぞれ設けられている。即ち、ユニット島毎に稼働状
態を検出し報知するための手段が予め設けられている
(つまり、最小単位での異常等の検出及び報知がユニッ
ト化された設備で可能な構成となっている)。このた
め、各ユニット島の状況を遊技店の店員等がすぐに把握
でき、また異常が発生したユニット島や遊技機の特定が
容易となって、遊技島の状態監視や異常対応が迅速かつ
的確に可能となる。また、単独でユニット島を設置する
場合、或いは複数のユニット島を並設して設置する場
合、或いは遊技島のレイアウト(ユニット島の配列数や
配列形状など)を各種の態様に変更する場合であって
も、各ユニット島に設けられた上述した手段がすぐに機
能してユニット島毎の状態監視が容易に可能となるの
で、その点からも遊技島の設置作業やレイアウト変更作
業が容易となる。なお、ユニット島情報報知器は、遊技
機が設置される設置面(即ち、遊技店の店員等が通常の
監視行動において必ず見渡す面)に配置されているの
で、ユニット島情報報知器の報知動作がより効果的に行
われるとともに、このユニット島情報報知器の報知動作
を確認する遊技店の店員等が、同時に遊技機の状態を容
易かつ即座に確認できる利点がある。
【0040】さらに、請求項2記載の遊技島では、遊技
島の少なくとも異常状態を報知する島全体情報報知器
が、遊技島の周囲から視認容易な位置に、少なくとも一
つ設けられ、遊技島内の何れかのユニット島で異常が発
生した場合には、この異常が発生したユニット島のユニ
ット島情報報知器の報知動作に連動して、前記島全体情
報報知器もこの異常状態を報知する構成となっている。
このため、各ユニット島の個別の報知手段(即ち、ユニ
ット島情報報知器)をそれぞれ見回らなくても、遊技島
内の何れかのユニット島で異常が発生したことが、遊技
島の周囲のどこからでも容易かつ即座に把握可能とな
り、遊技店の店員等の店内監視の作業性や実効性が格段
に向上する。即ち、通常時は、例えば店内が見渡せる一
定位置から、店内に設置された一つ又は複数の遊技島の
島全体情報報知器のみを見渡すという簡単で人手を要し
ない監視作業を行えばよい。そして異常時には、まず、
遊技島の島全体情報報知器を確認することによって、異
常発生を知るとともに、遊技島が複数ある場合にはこれ
によって異常が発生した遊技島を特定し、その特定の遊
技島に絞ってユニット島毎の報知手段(即ち、ユニット
島情報報知器)の確認作業を実行すれば、異常が発生し
たユニット島の特定(さらには異常が発生した遊技機等
の特定)と、異常内容の確認などが、人手を必要としな
いで容易かつ迅速に可能となる。
【0041】また、請求項3記載の遊技島では、遊技島
内の何れかのユニット島で異常が発生した場合に、島全
体情報報知器がこの異常状態の簡易報知を行い、この異
常が発生したユニット島のユニット島情報報知器が、少
なくともこの異常状態の詳細報知を行う。このため、設
置作業の容易な必要最小限の設備で、効果的な異常報知
が効率的に可能となる。というのは、この場合、例えば
単なるランプによって島全体情報報知器を構成すること
ができ、この島全体情報報知器では、単純にその遊技島
のどこかで異常が発生したことのみをそのランプの点滅
等によって報知する構成である(即ち、簡易報知のみを
行っている構成である)。さらにいうと、各ユニット島
の代表的報知器である島全体情報報知器は、店員が異常
を生じた遊技島にまず駆けつけることのみを目的とし、
詳細な状態の確認は、各ユニット島に近寄って各ユニッ
ト島毎のユニット化された個別の設備であるユニット島
情報報知器を確認することで迅速かつ的確に可能となる
構成である。このため、異常報知の的確性や迅速性を高
く確保しつつ、各ユニット島毎に設けられる共通部品で
はない島全体情報報知器の構成をごく簡素なものとし
て、遊技島のコストパフォーマンスや設置作業の容易性
をより高く実現できる。
【0042】また、請求項4記載の遊技島では、ユニッ
ト島情報報知器が、ユニット島の記稼働状態の詳細報知
を実行するための詳細情報報知部に加えて、前記稼働状
態の概略報知を実行するための概略情報報知部を備え、
この概略情報報知部は、ユニット島の斜め横方向からも
視認容易な構成とされている。このため、遊技店の店員
等は、ユニット島のユニット島情報報知器が設けられた
箇所近くまでゆかなくても、例えばユニット島の端側の
離れた位置からユニット島情報報知器が設けられた面を
斜めにのぞき見るだけで、上記概略情報報知部の概略報
知を視認して、そのユニット島で異常が発生しているか
否かを知ることができ、さらにはその異常のレベル(異
常の緊急度)等を容易に知ることができる。したがっ
て、遊技店の店員等の監視作業の負担がさらに軽減でき
る利点がある。また、複数のユニット島で同時に異常が
発生した場合に、上記概略報知を確認することで、優先
順位をつけて的確に異常対応が可能となる。
【0043】また、請求項5記載の遊技島では、ユニッ
ト島制御手段が、通常時に、ユニット島の稼働状態の詳
細情報を詳細情報報知部によって逐一報知する状況報知
機能と、異常時に、その異常の詳細情報を詳細情報報知
部によって報知する異常情報報知機能とを有する。この
ため、通常時にユニット島内でのコイン循環動作等がと
どこおり無く行われていることなどの報知と、異常が発
生した場合のその詳細報知とが、共通の報知部で効率良
く実現される利点がある。また、請求項6記載の遊技島
は、ユニット島が複数並設された構成であるとともに、
ユニット島情報報知器が、各ユニット島の同じ片面側に
それぞれ配設されている。このため、各ユニット島のユ
ニット島情報報知器(特に概略情報報知部)が、島端か
らユニット島の当該片面側をのぞき見るだけで、全て一
斉に視認でき、状態監視の作業性がより高いものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ユニット島を並設してなる遊技島の外観を示す
正面図である。
【図2】ユニット島のコイン循環機構を示す正面図であ
る。
【図3】ユニット島の制御系を示すブロック図である。
【図4】遊技島全体の制御系を説明するためのブロック
図である。
【図5】ユニット島の各種構成例や遊技店におけるレイ
アウト例を示す平面図である。
【図6】ユニット島情報報知器を示す正面図である。
【図7】ユニット島情報報知器を示す正面図である。
【図8】エラー内容とこれに対応する報知動作内容の設
定例を示す図である。
【符号の説明】
1 遊技島 1a 島端ランプ(島全体情報報知器) 2 遊技機(スロットマシン) 10 ユニット島 11 島本体 18 表示パネル 22 天板 26 ユニット島情報報知器 31 第1タンク(コイン循環機構) 31a 第1タンクセンサ(稼働状態検出手段) 32 第1揚送装置(コイン循環機構) 32a 第1ホッパセンサ(稼働状態検出手段) 33 揚送レール(コイン循環機構) 34 搬送レール(コイン循環機構) 35 コイン導入ゲート(コイン循環機構) 36 第1計数センサ(稼働状態検出手段) 37 オーバーフロー流路(コイン循環機構) 38 第2タンク(コイン循環機構) 38a 第2タンクセンサ(稼働状態検出手段) 39 第2揚送装置(コイン循環機構) 39a 第2ホッパセンサ(稼働状態検出手段) 40 移送レール(コイン循環機構) 41 第2計数センサ(稼働状態検出手段) 61 制御回路(ユニット島制御手段) 66 コイン投入口開閉検出センサ(稼働状態検出手
段) 81 ユニットランプ(概略情報報知部) 82 モニター(詳細情報報知部) 83 コイン量表示部(詳細情報報知部)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技価値媒体としてコインを排出する遊
    技機が複数取り付けられる島本体と、この島本体に取り
    付けられた各遊技機にコインを補給するコイン循環機構
    とを一体に備えて、ユニット化されたユニット島よりな
    る遊技島であって、 前記ユニット島は、 当該ユニット島の異常状態を含む稼働状態を検出する稼
    働状態検出手段と、 前記遊技機が設置される設置面に配置されて、前記稼働
    状態を報知するユニット島情報報知器と、 前記稼働状態検出手段の検出結果に基づいて前記ユニッ
    ト島情報報知器の報知制御を行うユニット島制御手段
    と、 を備えることを特徴とする遊技島。
  2. 【請求項2】 当該遊技島の少なくとも異常状態を報知
    する島全体情報報知器が、当該遊技島の周囲から視認容
    易な位置に、少なくとも一つ設けられ、 当該遊技島内の何れかのユニット島で異常が発生した場
    合には、この異常が発生したユニット島の前記ユニット
    島情報報知器の報知動作に連動して、前記島全体情報報
    知器もこの異常状態を報知する構成となっていることを
    特徴とする請求項1記載の遊技島。
  3. 【請求項3】 当該遊技島内の何れかのユニット島で異
    常が発生した場合に、前記島全体情報報知器は、この異
    常状態の簡易報知を行い、この異常が発生したユニット
    島の前記ユニット島情報報知器は、少なくともこの異常
    状態の詳細報知を行うことを特徴とする請求項2記載の
    遊技島。
  4. 【請求項4】 前記ユニット島情報報知器は、 前記稼働状態の詳細報知を実行するための詳細情報報知
    部と、前記稼働状態の概略報知を実行するための概略情
    報報知部とを備え、 前記概略情報報知部は、前記ユニット島の斜め横方向か
    らも視認容易な構成とされていることを特徴とする請求
    項1乃至3の何れかに記載の遊技島。
  5. 【請求項5】 前記ユニット島制御手段は、 通常時に、前記稼働状態の詳細情報を前記詳細情報報知
    部によって逐一報知する状況報知機能と、 異常時に、その異常の詳細情報を前記詳細情報報知部に
    よって報知する異常情報報知機能と、 を有することを特徴とする請求項4記載の遊技島。
  6. 【請求項6】 前記ユニット島が複数並設されてなり、 前記ユニット島情報報知器は、各ユニット島の同じ片面
    側にそれぞれ配設されていることを特徴とする請求項1
    乃至5の何れかに記載の遊技島。
  7. 【請求項7】 前記島本体は、1乃至3台の前記遊技機
    が片面側又は両面側に取り付けられるものであることを
    特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の遊技島。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006068503A (ja) * 2004-08-04 2006-03-16 Ngk Spark Plug Co Ltd 酸素濃縮器
JP2007244507A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Samii Kk 雀球遊技機

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