JP2002016461A - 信号レベル調整装置 - Google Patents

信号レベル調整装置

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JP2002016461A JP2000197660A JP2000197660A JP2002016461A JP 2002016461 A JP2002016461 A JP 2002016461A JP 2000197660 A JP2000197660 A JP 2000197660A JP 2000197660 A JP2000197660 A JP 2000197660A JP 2002016461 A JP2002016461 A JP 2002016461A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声等の信号レベルを調整する信号レベル調
整装置に関し、飽和レベルを超える信号を適正な信号レ
ベルに調整する際の波形歪みを減少させ、無音時におけ
る白色雑音の増大を抑制し、且つ、回路規模及び演算処
理を簡素化する。 【解決手段】 入力信号inに利得格納部1−9の利得
を利得乗積部1−1で乗じ出力信号outとして出力す
る。利得が所定の閾値を超えたことが利得監視部1−2
で検出された場合、及び出力信号レベルが所定の飽和レ
ベルを超えたことが出力レベル飽和監視部1−3で検出
された場合に、係数選択部1−7により選択される1未
満の係数を利得に乗じて利得を漸次減少させる。また、
上記の場合以外は、1を超える係数を利得に乗じて利得
を漸次増加させる。利得が緩やかに遷移し、且つ所定の
閾値以上にはならないため、波形歪みが減少し且つ無音
時における白色雑音の増大が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音声信号等の信号レ
ベルを調整する信号レベル調整装置に関し、インターネ
ットの普及に伴って広まりつつあるIPネットワーク上
に音声信号(Voice)を配信するVoip対応機器
や、構内交換機(PBX)、ISDN通信機器、又は携
帯電話やPHS等の移動端末等の通信機器により送受さ
れる音声帯域の信号に対して、その信号レベルを調整す
る信号レベル調整装置に関する。
【0002】上記のような通信機器において、複数の音
声信号レベルを加算した合成音を生成する会議通話サー
ビスが行われる場合等、信号レベルが増幅器の飽和レベ
ルを越えることによって波形歪が生じるのを防ぐために
信号レベルを減衰させたり、或いは、複数の中継器を経
由して信号が伝送される場合、信号レベルが低下したり
不安定になったりするのを補正するために信号レベルの
調整を行うことが必要となる。本発明は、波形歪が少な
く且つ無音時に白色雑音が増大しない信号レベル調整装
置に関する。
【0003】
【従来の技術】会議通話サービスにおける音声信号レベ
ルの加算などによる信号レベルの飽和や、複数の中継器
経由時の伝送品質低下による信号レベル不安定化に対し
て、従来、オートゲインコントローラ(AGC;Auto g
ain Control )により信号レベル調整を行っていた。図
4にオートゲインコントローラ(AGC)の構成を示
す。
【0004】図4に示すように従来のオートゲインコン
トローラ(AGC)は、入力信号レベルと利得とを乗じ
る利得乗積部4−1、複数の出力信号レベルを抽出して
記憶するメモリ4−2、複数の出力信号レベルの平均値
を算出する平均算出部4−3、平均値の逆数を算出する
逆数算出部4−4、メモリ4−2と平均算出部4−3と
逆数算出部4−4とを制御する制御部4−5とから成
る。
【0005】オートゲインコントローラ(AGC)は、
入力信号(in)を利得乗積部4−1において利得と掛
け合わせて出力し、該出力信号(out)のレベル値を
メモリ4−5に複数個に亙って順次蓄える。そして次の
入力信号(in)が入力されるまでに、該メモリ4−5
に蓄えた複数個の出力信号レベルを基にその平均値を平
均算出部4−4により算出し、該平均値の逆数を逆数算
出部4−3により算出し、該逆数を利得として利得乗積
部4−1に入力し、利得乗積部4−1は次の入力信号に
該逆数を乗算する。
【0006】このように、オートゲインコントローラ
(AGC)は、入力信号に対して出力信号レベルが略一
定に保たれるように、複数個の出力信号レベルを基にフ
ィードバックを行って利得を算出し、該利得を入力信号
に乗じることによって信号レベルの調整を行っている。
【0007】図5は従来のオートゲインコントローラ
(AGC)における平均値及び逆数の算出のフローを示
す。ここで、inは入力信号レベル、outは出力信号
レベル、typは利得算出レジスタ、aは平均値算出の
対象となる出力信号の個数、nは出力信号レベルの加算
回数、メモリ(m)は出力信号レベルを格納するアドレ
スmのメモリを表している。
【0008】先ず、出力信号レベルの平均値を算出する
ために、メモリ(0)からメモリ(a−1)に格納され
た出力信号レベルの合算値を利得算出レジスタtypに
格納する処理を行う。該処理は、nを助変数とする“t
yp=メモリ(n+1)+typ”の処理(ステップ5
−1)、及び“n=a−1”となるまでステップ5−1
を繰り返す処理(ステップ5−2)により実行される。
【0009】次に、“typ=typ/a”により、出
力信号レベルの合算値をその個数aで除して平均値を算
出し、利得算出レジスタtypに格納する(ステップ5
−3)。次に、“typ=1/typ”により平均値の
逆数を算出し、該逆数を利得として利得算出レジスタt
ypに格納する(ステップ5−4)。
【0010】次に入力信号が入力されると、“out=
in・typ”により、入力信号レベルinに利得ty
pを乗じ、該乗積値を出力信号として出力する(ステッ
プ5−5)。そして、その出力信号レベルoutをメモ
リ(m)に格納する(ステップ5−6)。
【0011】そして次の入力信号に対する処理を行うた
めに、“m=Mod(m+1,a)”、“n=−1”、
“typ=0”により、次の出力信号レベルoutの格
納アドレスを算出し、また、出力信号レベル加算回数n
の初期値“−1”を設定し、また、利得算出レジスタt
ypを初期値“0”に設定する処理を行い(ステップ5
−7)、前述のステップ5−1に戻って同様の処理を繰
返す。
【0012】なお、“m=Mod(m+1,a)”は、
(m+1)をaで除したときの余りを表し、出力信号レ
ベルoutを格納するメモリアドレスを、出力信号が出
力される毎に順次インクリメントし、最後格納部のメモ
リ(a−1)に出力信号レベルoutを格納した後は、
先頭格納部のメモリ(0)に再び戻って出力信号レベル
outが格納されるようにメモリ格納アドレスを算出す
るものである。従って、最古の出力信号レベルoutに
最新の出力信号レベルoutが置換わって格納され、F
IFO(first in first out)により出力信号レベルo
utが格納される。
【0013】図6は従来のオートゲインコントローラ
(AGC)の入出力特性を示し、図の(A)はオートゲ
インコントローラ(AGC)を用いなかった場合に、入
力波形が飽和レベルを越え、出力波形がクランプされて
歪む様子を示している。
【0014】図の(B)はオートゲインコントローラ
(AGC)の出力倍率を示し、入力レベルが無音時など
のように微小値であると、オートゲインコントローラ
(AGC)の出力倍率(増幅率)は極めて大きな値とな
り、微弱な雑音レベルが大きく増幅されて耳障りな白色
雑音を生じてしまう。
【0015】図の(C)はオートゲインコントローラ
(AGC)の入出力波形の変動の様子を示し、無音又は
無信号状態のときオートゲインコントローラ(AGC)
の出力倍率(増幅率)は極めて大きな値となっており、
このような状態のときに音声等の信号が突然入力される
と、オートゲインコントローラ(AGC)の出力倍率
(増幅率)は急激に減衰遷移し、その結果、出力波形の
先頭部分が歪んでしまう。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】信号レベルの調整に前
述のオートゲインコントローラ(AGC)を用いると、
無音又は無信号時に微小の白色雑音が大きく増幅され、
また、無音又は無信号状態のときに信号が入力されると
増幅率が急激に変化するため、入力された信号の出力波
形の先頭部分が歪んでしまうという問題があった。
【0017】また、オートゲインコントローラ(AG
C)は、複数の出力信号レベルを基にその平均値等を算
出しなければならないため、それらの演算処理の負担が
重く、更に、複数の出力信号レベルを格納するメモリを
備えなければならないため回路規模が大きくなってしま
う問題があった。
【0018】信号の入力開始時における先頭部分の歪み
を減少させるためには、平均値算出対象とする信号の時
間幅を拡張して該平均値算出対象の全時間幅が無音又は
無信号状態となる確率を減少させ、無音又は無信号状態
からの増幅率の急激な変化を減少させることもできる
が、そのようにするには、出力信号レベルの格納メモリ
量を多量に増やす必要があり、また、次の信号が入力さ
れる前に、多数の出力信号レベルを対象に平均値を算出
する必要があるため、高速な演算処理能力が要求され、
高価で回路規模が大きなものとなってしまう。
【0019】本発明は、高レベルの入力信号を飽和レベ
ル以下に減衰させ、無音時など無信号入力状態における
白色雑音の増大がなく、信号入力開始時の先頭部分の波
形歪みが少なく、且つ、簡素化な演算機能及び小さい回
路規模で信号レベルの調整を行う信号レベル調整装置を
提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の信号レベル調整
装置は(1)入力信号レベルと利得との乗積を出力信号
として出力する利得乗積部と、該利得が所定の閾値を超
えたかどうかを監視する利得監視部と、出力信号レベル
が所定の飽和レベルを超えたかどうかを監視する出力レ
ベル飽和監視部とを備え、前記利得監視部により利得が
所定の閾値を超えたことを検出する毎に、及び前記出力
レベル飽和監視部により出力信号レベルが所定の飽和レ
ベルを超えたことを検出する毎に、利得に1未満の調整
係数を乗じて利得を漸次減少させ、前記利得監視部及び
出力レベル飽和監視部により、利得が所定の閾値以下で
且つ出力信号レベルが所定の飽和レベル以下であること
を検出する毎に、利得に1を超える調整係数を乗じて利
得を漸次増加させる利得制御手段を備えたものである。
【0021】また、(2)前記利得制御手段は、利得を
格納する利得格納部と、1未満及び1を超える調整係数
を格納する調整係数格納部と、利得格納部から出力され
る利得に、1未満又は1を超える調整係数を乗積し、該
乗積値を利得格納部に入力する利得調整係数乗積部と、
調整係数格納部に格納された1未満又は1を超える調整
係数の何れか一方を選択して利得調整係数乗積部に出力
する調整係数選択部とを備え、該調整係数選択部は、前
記利得監視部及び前記出力レベル飽和監視部の出力に基
づいて、調整係数格納部に格納された1未満又は1を超
える調整係数の何れか一方を選択する構成を有するもの
である。
【0022】また、(3)前記利得に乗じられる1未満
又は1を超える調整係数は、入力信号のレベル変動に対
して、利得が該レベル変動より緩慢に変動するよう1の
値に近い数値としたものである。
【0023】このような構成により、無音又は無信号入
力時に利得が所定の閾値未満に保たれ、無音又は無信号
入力時の白色雑音の増大が抑制され、また、入力信号の
変動に対して利得の変動が緩和されるため、急激な入力
変動に対する出力信号の歪みが抑止される。また、出力
信号レベルが飽和レベルを超えないように利得が調整さ
れるため、会議電話サービスなどのように複数の音声信
号を加算しても適正レベルに減衰され、飽和による波形
歪を防止することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は本発明の信号レベル調整装
置の構成を示す。図1において、1−1は入力信号と利
得との乗積を出力信号として出力する利得乗積部、1−
2は利得が所定の閾値を超えたかどうかを監視する利得
監視部、1−3は出力信号レベルが所定の飽和レベルを
超えたかどうかを監視する出力レベル飽和監視部、1−
4は論理和(OR)出力部、1−5は1未満の調整係数
を格納する調整係数格納部、1−6は1を超える調整係
数を格納する調整係数格納部、1−7は1未満又は1以
上の調整係数の一方を選択して出力する調整係数選択
部、1−8は利得に1未満又は1を超える調整係数を乗
算する利得調整係数乗積部、1−9は利得を格納する利
得格納レジスタ、1−10は線型増幅器である。
【0025】入力信号inは、利得格納レジスタ1−9
に格納された利得と利得乗積部1−1により掛け合わさ
れ、出力信号outとして出力される。なお、図1に示
すように利得乗積部1−1を二つ備え、入力信号inに
対して利得を2回乗じる構成に替えて、二つの利得乗積
部1−1のうち何れか一方を省いた構成としても良い。
また、利得乗積部1−1の出力側に任意に所定の増幅率
の線型増幅器1−10を配置しても良い。
【0026】利得格納レジスタ1−9に格納された利得
は、利得監視部1−2により所定の閾値を超えたかどう
かが監視され、所定の閾値を超えた場合に利得監視部1
−2は論理信号“1”を出力する。また、利得乗積部1
−1からの出力信号は出力レベル飽和監視部1−3によ
り飽和レベルを超えたかどうか監視され、飽和レベルを
超えた場合に出力レベル飽和監視部1−3は論理信号
“1”を出力する。
【0027】論理和(OR)出力部1−4は、利得監視
部1−2及び出力レベル飽和監視部1−3から出力され
る論理信号を入力し、その論理和信号を調整係数選択部
1−7に選択制御用の信号として出力する。
【0028】調整係数選択部1−7は、論理和(OR)
出力部1−4から論理信号“1”が入力されたとき、即
ち、利得が所定の閾値を超えたか又は出力信号のレベル
が飽和レベルに達した場合、調整係数格納部1−5に設
定された1未満の調整係数を選択して出力する。
【0029】一方、調整係数選択部1−7は、論理和
(OR)出力部1−4から論理信号“0”が入力された
とき、即ち、利得が所定の閾値以下で且つ出力信号のレ
ベルが飽和レベル以下の場合、調整係数格納部1−6に
設定された1を超える調整係数を選択して出力する。
【0030】調整係数格納部1−5及び1−6には、そ
れぞれ、1未満の調整係数として1より若干小さい数値
(例えば、0.9999)、及び1を超える調整係数と
して1より若干大きい数値(例えば、1.00001)
が設定される。
【0031】利得調整係数乗積部1−8は、調整係数選
択部1−7から出力される1未満又は1を超える調整係
数を、利得格納レジスタ1−9から出力される利得に掛
け合わせ、その乗算結果を利得格納レジスタ1−9に入
力し、利得格納レジスタ1−9は利得調整係数乗積部1
−8から入力される乗算結果を新たな利得として格納す
る。
【0032】図2は本発明の信号レベル調整装置の動作
フローを示す。利得格納レジスタに格納された利得は、
所定の閾値とを大小比較され(2−1)、利得が所定の
閾値より大きい場合、即ち、所定の閾値から利得を減算
した際にボロー(桁借り)が発生した場合、利得に1未
満の調整係数(例、0.9999)を乗算し(2−
2)、該1未満の調整係数を乗算した利得を入力信号i
nに乗算して出力信号outを出力する(2−3)。
【0033】また、出力信号レベルoutと飽和レベル
とが大小比較され(2−4)、出力信号レベルoutが
飽和レベルより大きい場合、即ち、飽和レベルから出力
信号レベルoutを減算した際にボロー(桁借り)が発
生した場合、利得に1未満の調整係数(例、0.999
9)を乗算し(2−2)、該1未満の調整係数を乗算し
た利得を入力信号inに乗算して出力信号outを出力
する(2−3)。
【0034】利得が所定の閾値より小さい場合、及び出
力信号レベルが飽和レベル以下の場合、利得に1を超え
る調整係数(例えば、1.00001)を乗算し(2−
5)、該1を超える調整係数を乗算した利得を入力信号
inに乗算して出力信号outを出力する(2−6)。
【0035】図3は本発明の信号レベル調整装置の入出
力波形及び出力倍率の様子を示す。同図の(A)は飽和
レベルを超える入力波形とその出力波形を示し、本発明
によれば、出力波形が飽和レベルを超えるような高レベ
ルの信号波形が入力されると、利得は徐々に減衰するた
め出力波形は次第に歪のない波形となり、波形歪み発生
が抑制される。
【0036】同図の(B)は本発明のレベル調整装置の
出力倍率を示し、本発明によれば、利得が必ず所定の閾
値(例えば1)以下であるため、図の(B)に示すよう
に出力倍率(増幅率)も所定値(例えば1)以下とな
り、オートゲインコントローラ(AGC)を用いた場合
のように無音時など入力信号が微小値であるときに出力
倍率(増幅率)が制限に無く大きな値となることはな
く、耳障りな白色雑音の発生を制限することができる。
【0037】また、同図の(C)は無音状態の後に音声
等の信号が入力された場合を示し、本発明では、無音状
態の後に入力信号が突然入力された場合に、出力信号レ
ベルが飽和レベルを超えない限り利得は変動せず、ま
た、出力信号レベルが飽和レベルを超えた場合でも利得
(増幅率)は徐々に緩やかに減衰するため、その出力信
号の先頭部分の歪みが極めて少ないものとなる。
【0038】本発明の信号レベル調整装置は、インター
ネット上でのVoip対応機器による音声通話や、アナ
ログ回線、ISDN回線又は携帯電話やPHSなどによ
る無線回線を介した音声通話を行う際に、会議通話で音
声信号の加算時などに発生する飽和レベルを超える信号
レベルの増大による波形歪みを低減し、また、無音時に
おける白色雑音の増大を抑制する。
【0039】また、データ信号を音声帯域信号に変換す
る変復調装置(MODEM)を介して行う通信に対し
て、変復調装置(MODEM)等に本発明の信号レベル
調整装置を適用することにより、波形歪み及び白色雑音
が低減され、ビットエラーや通信障害を減少させること
ができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
信号レベルが飽和レベルを超えた場合及び利得が所定の
閾値を越えた場合に利得を緩やかに小さくし、信号レベ
ルが飽和レベル以下で且つ利得が所定の閾値以下である
場合は利得を緩やかに大きくしていくことにより、音声
を加算したときなど飽和レベルを超える信号に対して先
頭部分の波形歪みの発生を抑制して適正な信号レベルに
調整することができ、また、無音時又は無信号入力時で
も利得が所定の閾値以下に保たれるため、無音時又は無
信号入力時における白色雑音の増大を制限することがで
きる。
【0041】更に、本発明は、出力信号レベル及び利得
を所定値と大小比較する演算、及び利得を所定の係数と
乗じる演算のみを行うだけなので、オートゲインコント
ローラに比し演算機能が簡素化され、高速な処理を必要
とせず、平均値計算ための出力信号レベルを複数個記憶
するメモリも不要であるため回路規模を小型化すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の信号レベル調整装置の構成を示す図で
ある。
【図2】本発明の信号レベル調整装置の動作フローを示
す図である。
【図3】本発明の信号レベル調整装置の入出力波形及び
出力倍率を示す図である。
【図4】従来のオートゲインコントローラ(AGC)の
構成を示す図である。
【図5】従来のオートゲインコントローラ(AGC)に
おける平均値及び逆数の算出のフロー図である。
【図6】従来のオートゲインコントローラ(AGC)の
入出力特性を示す図である。
【符号の説明】
1−1 利得乗積部 1−2 利得監視部 1−3 出力レベル飽和監視部 1−4 論理和(OR)出力部 1−5 1未満の調整係数を格納する調整係数格納部 1−6 1を超える調整係数を格納する調整係数格納部 1−7 調整係数選択部 1−8 利得調整係数乗積部 1−9 利得格納レジスタ 1−10 線型増幅器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号レベルと利得との乗積を出力信
    号として出力する利得乗積部と、該利得が所定の閾値を
    超えたかどうかを監視する利得監視部と、出力信号レベ
    ルが所定の飽和レベルを超えたかどうかを監視する出力
    レベル飽和監視部とを備え、 前記利得監視部により利得が所定の閾値を超えたことを
    検出する毎に、及び前記出力レベル飽和監視部により出
    力信号レベルが所定の飽和レベルを超えたことを検出す
    る毎に、利得に1未満の調整係数を乗じて利得を漸次減
    少させ、前記利得監視部及び出力レベル飽和監視部によ
    り、利得が所定の閾値以下で且つ出力信号レベルが所定
    の飽和レベル以下であることを検出する毎に、利得に1
    を超える調整係数を乗じて利得を漸次増加させる利得制
    御手段を備えたことを特徴とする信号レベル調整装置。
  2. 【請求項2】 前記利得制御手段は、利得を格納する利
    得格納部と、1未満及び1を超える調整係数を格納する
    調整係数格納部と、利得格納部から出力される利得に、
    1未満又は1を超える調整係数を乗積し、該乗積値を利
    得格納部に入力する利得調整係数乗積部と、調整係数格
    納部に格納された1未満又は1を超える調整係数の何れ
    か一方を選択して利得調整係数乗積部に出力する調整係
    数選択部とを備え、該調整係数選択部は、前記利得監視
    部及び前記出力レベル飽和監視部の出力に基づいて、調
    整係数格納部に格納された1未満又は1を超える調整係
    数の何れか一方を選択する構成を有することを特徴とす
    る請求項1に記載の信号レベル調整装置。
  3. 【請求項3】 前記利得に乗じられる1未満又は1を超
    える調整係数は、入力信号のレベル変動に対して、利得
    が該レベル変動より緩慢に変動するよう1の値に近い数
    値としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の信号
    レベル調整装置。
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