JP2002016287A - 半導体素子及び光半導体素子 - Google Patents

半導体素子及び光半導体素子

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JP2002016287A
JP2002016287A JP2000172949A JP2000172949A JP2002016287A JP 2002016287 A JP2002016287 A JP 2002016287A JP 2000172949 A JP2000172949 A JP 2000172949A JP 2000172949 A JP2000172949 A JP 2000172949A JP 2002016287 A JP2002016287 A JP 2002016287A
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Japan
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based semiconductor
semiconductor layer
type gaas
layer
gaas
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JP2000172949A
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English (en)
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Toshio Tomiyoshi
俊夫 富吉
Hiroshi Hirasawa
洋 平澤
Kazuaki Hokota
和晃 鉾田
Yoshio Suzuki
義雄 鈴木
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Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 GaAs系半導体で形成される光半導体素子
の特性を向上させる。 【解決手段】 n型GaAsP半導体層5と、その上に
形成されるp型GaAsP半導体層5aとn型GaAs
半導体基板1に対して形成される第1電極21と、p型
GaAs系半導体層5aに対して形成され、III族の
B,Al、Ga又はInを2at%から8at%ドーパ
ントとして含むZnO層15(第2電極)と、さらにその
上の一部領域に形成される上部電極17とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、p−n接合を有し
たGaAs系化合物半導体素子の技術に関するものであ
り、特に光学特性及び電気特性の優れた光半導体素子に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】GaAs系半導体材料を用いてp−n接
合を形成することにより種々の機能性素子が作製でき
る。例えば発光ダイオード(Light Emittin
g Diode:LED)は、一般的にn型GaAs系半
導体層とp型GaAs系半導体層からなるp−n接合を
有しており、さらにn型及びp型半導体層の各々に対し
て電気的にコンタクトするための金属電極を形成してい
る。
【0003】各々の金属電極間にp−n接合に対して順
方向となるように電流を印加すると、p−n接合界面近
傍領域において、電子と正孔との再結合に起因した発光
現象が生じる。発生した光は、例えばp型半導体表面側
(光学面)から取り出し、種々の目的に応じて利用され
る。
【0004】LEDの発光効率および発光特性の向上を
図るためには、半導体結晶の質やp型又はn型の半導体
層構造と形状が重要である。また同じように、光学面を
形成するp型又はn型に電気的にコンタクトするための
金属電極の構造なども極めて重要である。
【0005】GaAs系光半導体素子、例えばLEDの
構造には、大まかに第1の構造と第2の構造の少なくと
も2種類の構造がある。
【0006】第1の構造を有するLEDは、主にp−n
接合がホモ接合の構造を有しており、以下の工程のよう
に作製される。
【0007】例えば、n型GaAs基板にn型GaAs
Pを気相成長させた上に、窒化珪素(SiNx)により拡
散防止膜を形成する。SiNxの一部領域に開口を形成
する。
【0008】Znを熱拡散することにより、開口を通し
てその一部領域中にp型GaAsP層を形成する。n型
GaAs基板側から光を取り出すことは困難なため、一
般的にp型GaAsP層表面を光学面とすることが多
い。
【0009】n型GaAs基板には電気的にコンタクト
した、例えばAuSnなどの金属オーミック電極が形成
する。光学面として用いられるp型側は、p型GaAs
P層の一部領域のみ電気的にコンタクトした例えばAl
などの金属オーミック電極を形成する。
【0010】第2の構造を有するLEDは、主にp−n
接合がシングル又はダブルヘテロ接合の構造を有してお
り、以下のような工程により作製される。
【0011】例えば、n型GaAs基板上にn型GaA
sバッファ層、n型AlGaInPクラッド層、AlG
aInP活性層、p型AlGaInPクラッド層、p型
GaAs層を順次に有機金属気相成長方法(MO−CV
D)などを用いて形成する。n型GaAs基板には電気
的なコンタクトした、例えばAuGeなどの金属オーミ
ック電極が形成され、光学面として用いるp型側にはp
型GaAs層の一部領域と電気的にコンタクトした例え
ばAlなどの金属オーミック電極が形成される。
【0012】第1の構造または第2の構造においてどち
らのLEDに対しても、p型またはn型の各半導体層に
対し電極から十分な電流を注入するために、半導体層と
電極との間のコンタクト抵抗は十分に低いことが必要条
件である。そのため電極面積や形状及び金属材料を変え
ることによりコンタクト抵抗の改善を図っている。しか
しその反面、不透明な金属電極はp−n接合近傍から発
生した光を遮るため、電極面積を大きく形成することは
望ましくない。
【0013】そこで、第1の構造を有するLEDに対し
ては、光学特性を向上させるために透明導電膜を利用し
たものが考えられた。その作製工程を以下に示す。
【0014】例えば、n型GaAs基板にn型GaAs
Pを気相成長させた上に、窒化珪素(SiNx)により
拡散防止膜を形成する。SiNxの一部領域に開口を形
成する。Znを熱拡散することにより、開口を通してそ
の一部領域中にp型GaAsP層を形成する。少なくと
もp型GaAsP層が形成される一部領域を覆う広い領
域上に、例えばインジュウム錫酸化物(ITO)などに
より透明導電膜を形成する。前記一部領域を避けた領域
に例えばAlなどによりワイヤーボンディング用の上部
電極を形成する。
【0015】p−n接合に対して光学面が透明な電極に
覆われたLEDを作製することができ、出射光は不透明
な金属電極などに遮られることがなく、またp−n接合
界面に対して均一な分布で電流の注入も行える。そのた
め光学面近傍において発光強度分布も均一であり、かつ
光量の増加も期待できる。
【0016】また第2の構造を有するLEDに対して
も、光学特性を向上させるために同様に透明導電膜を利
用したものが考えられた。その作製工程を以下に示す。
【0017】例えば、n型GaAs基板上にn型GaA
sバッファ層、n型AlGaInPクラッド層、AlG
aInP活性層、p型AlGaInPクラッド層、p型
GaAs層を有機金属気相成長方法(MO−CVD)な
どを用いて順次形成する。
【0018】光学面として用いるp型GaAs層上に、
例えばITOなどにより透明導電膜を形成する。透明導
電膜の一部の領域上にワイヤーボンディング用の上部電
極を例えばAlなどで形成する。n型GaAs基板側に
は電気的にコンタクトした、例えばAuGeなど金属の
オーミック電極が形成される。
【0019】低抵抗なITOなどの透明導電膜は電流拡
散の機能を有することが可能である。印加電流は上部電
極を経て前記の透明導電膜内において広く拡散され、均
一にp型GaAs層に注入される。
【0020】ところが、光学面における前記p型GaA
s層と前記ITOなどの透明導電膜の界面において、電
気的に大きなコンタクト抵抗をもつことが知られてい
る。
【0021】そこで、オーミックコンタクト補助膜とし
てAuZn等の金属層を前記p型GaAs層と前記IT
Oなどの透明導電膜の間に挿入するなどの改善が行われ
ている。
【0022】但し、前記AuZn層は光学的に不透明な
金属であるため、前記AuZn層の厚みを10nm下と
極端に薄い膜で形成することにより光の透過率の向上に
努めている。
【0023】GaAs系半導体素子、例えば半導体発光
素子であるLEDにおいて、特に前記第1の構造または
前記第2の構造における光学面上に形成した前記ITO
などの透明導電膜は、電極または電流拡散層として用い
ることにより光学特性を改善できる可能性がある。
【0024】ここで、p型又はn型の光学面における半
導体表面に形成される透明導電膜とは、ITOの他にZ
nO,In23,SnO2の薄膜を含んでいる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにGaAs
系光半導体素子の素子構造において、透明導電膜を電極
や電流拡散層として利用することにより光学特性を向上
できることは周知の事実である。透明導電膜としては、
主にITOの他にZnO,In23,SnO2などを含
み、これらに関して、多くの研究開発が行われている。
【0026】ところが、ZnO,In23又はSnO2
などは材料自体の抵抗率が高いため、電流注入型の半導
体発光素子、例えばLED等に利用するのは困難であ
る。さらに、GaAs系半導体層上にZnO,In23
又はSnO2をそれぞれ形成した場合、GaAs系半導
体とのオーミックコンタクトが得られたという報告はな
い。
【0027】また、透明電極膜の中でITOは、形成方
法によって低抗率が10-4Ω・cmと十分に低く電流拡
散層として有望視されているが、p型又はn型GaAs
系半導体とオーミックコンタクトが得られていない。非
常に大きなコンタクト抵抗を有することが知られてい
る。
【0028】一部上記の問題を解決する手法として、p
型GaAs系半導体層と透明導電膜との間にオーミック
コンタクト補助膜として例えばAuZn等の極端に薄い
金属層を挿入した素子構造が提案されている。一部の論
理的な解釈として、金属膜を極端に薄く例えば10nm
以下の厚みにすることによって光の透過率を向上させる
ことが可能であり、p型GaAs系半導体層とAuZn
層との間ではオーミックコンタクトが得られ、またAu
Zn層と透明導電膜との間ではオーミックコンタクトが
得られるとしている。
【0029】ところが、AuZn等の金属層を挿入する
と、薄くても少なからず透過率は低下する。膜厚ばらつ
きに起因にした透過率のばらつきも生じ、光量ばらつき
の制御は困難である。特に半導体発光素子の順方向駆動
電圧の増加を引き起こしている例もあり、p型GaAs
系半導体層と十分なオーミックコンタクトが得られてい
るとは言えない。また、n型GaAs系半導体層と透明
導電膜との電気的なコンタクトに関しては一切言及され
ていない。
【0030】従って、GaAs系半導体上に形成可能な
透明導電膜を用いた光学特性及び電気特性の優れた透明
電極又は透明電流拡散層はなかった。
【0031】一般的に、半導体とその他の物質の接合界
面は、半導体側のバンド構造、特にフェルミ準位、アク
セプター準位またはドナー準位、さらに金属などの仕事
関数などを考慮に入れることによって種々の接合状態が
理解されている。
【0032】ところで、ITOなどの透明導電膜は、主
にn型の導電特性を示すものが多い。数多く存在する酸
化物透明導電膜は電気的なバンド構造など未だよく分か
っていない。特に半導体的な性質と金属的な性質の両面
を合わせ持っているがために、その他の金属、半導体ま
たはその他の物質と接合を有する際においても、その界
面状態はほとんど解明されていない。
【0033】GaAs系半導体と酸化物透明導電膜の接
合に関する現象は、ほとんど調べられていない。
【0034】本発明の目的は、光半導体素子として用い
られるGaAs系半導体表面において電流注入層となる
新規な透明導電膜を形成し、GaAs系半導体で形成さ
れる半導体発光素子の電気および光学特性を向上させる
ことにある。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点によれ
ば、GaAs系半導体層と、前記GaAs系半導体層上
に形成され、2at%から8at%のIII族のB,A
l、Ga又はInのうち少なくとも一種類をドーパント
として含むZnO層とを有する半導体素子が提供され
る。
【0036】2at%から8at%のIII族のB,A
l、Ga又はInのうち少なくとも一種類をドーパント
として含むZnO層が新規な透明電極又は透明電流拡散
層として提供される。
【0037】ZnOは2at%から8at%のIII族
のB,Al、Ga又はInのうち少なくとも一種類をド
ーパントとして添加することによって、ZnO内のキャ
リア濃度を高くすることが可能となり、さらに低抗率を
低下させることができる。GaAs系半導体において、
p型のドーパントして寄与するZnを元素に含むZnO
層は、界面におけるコンタクト抵抗を低減し、電気特性
および光学特性を向上させることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する前に、透明導電膜を半導体発光素子LEDに対して
透明電極または透明電流拡散層として利用した場合、L
EDの光学特性及び電気特性における効果について以下
にまとめる。
【0039】(1)均一な電流注入 導電性の高い透明導電膜で広くp−n接合上を覆うよう
に形成することが可能なため、p−n接合面に対して十
分に均一な電流を注入することができる。特に局所的な
電流集中を防止することができ、電流による素子劣化が
抑えられ素子の寿命が長くなる。
【0040】(2)均一な光学面近傍の発光強度 p−n接合部に対して均一な電流分布の注入を行うこと
ができるため、p−n接合部から均一な発光強度分布が
得られる。光学面においても同様に均一な発光強度分布
が得られる。
【0041】(3)電極直下の出射光の制御 電極からp−n接合に注入される電流は電極直下の密度
が最も高い。その領域におけるp−n接合からの発光強
度も電流密度に比例して大きい。しかしながら、光学面
に不透明な金属電極が形成されている場合、p−n接合
から最も大きな発光強度をもつ出射光はその不透明な電
極によって吸収または素子内部へと反射される。
【0042】透明導電膜を透明電極とし形成することに
より、ワイヤーボンディング又はフリップチップなどに
必要となる金属電極は、p−n接合からの出射光を遮ら
ない位置に形成することができる。
【0043】さらに、透明導電膜を透明電流拡散層とし
て形成した場合、電極から注入された電流は局所的に集
中することがなく十分に拡散することにより、電極直下
以外の領域からより多くの発光強度が得られ、外部量子
効率が向上する。
【0044】尚、半導体発光素子において外部量子効率
とは、ある注入電流により電子と正孔の再結合過程を経
て得られる発光現象が、半導体素子外部に取り出せる光
の効率を言う。注入されたエネルギー(電流)がどれだけ
外部に光エネルギーとして取り出せたかを示す指標であ
る。
【0045】(4)駆動電圧の低下 透明導電膜はp−n接合ほぼ全面を覆うように形成する
ことができるため、透明導電膜と半導体層との接合面積
を大きく占有することが可能となる。単位面積あたりの
コンタクト抵抗がほぼ同じ値を取る場合、接合面積が大
きいほど総合のコンタクト抵抗は小さくなる。従って発
光素子の駆動電圧を小さくすることも可能であり、消費
電力を抑制することができる。
【0046】(5)屈折率差の利用 屈折率の異なる材料により界面を形成している場合、ス
ネルの法則から臨界角が求められる。臨界角の大きさは
屈折率差によって決定され、特に光の進行方向が屈折率
の高い物質から低い物質へ向かう場合、界面の屈折率差
が大きいほどその臨界角は小さい。臨界角以上の角度で
入射した光は界面で全反射される。例えばLEDにおい
てp−n接合からの発光を議論する場合、内部とは屈折
率が約n s=3.7を有するGaAs系半導体であり、
外部とは屈折率がnair=1を有する空気のことを指
す。屈折率差が大きいため、p−n接合からの出射光は
その界面において内部へと反射される割合が大きい。空
気とGaAs系半導体の間の屈折率を有する透明導電膜
を用いた場合、屈折率差は小さくなり、臨界角は大きく
なる。従って、p−n接合からの出射光は素子内部に反
射される割合が減少し、外部取り出し効率が向上する。
【0047】(6)干渉現象の利用 ある波長の光は干渉現象から、光の強め合う条件が決定
される。膜厚をdとすると式d=(2m−1)λ/4n
が導かれる。透明導電膜は空気とGaAs系半導体の間
の屈折率nを有している。中心波長λとして上記の条件
式を満足させることにより、光学多層膜のように、透明
導電膜を反射防止膜として機能させることが可能であ
る。但し、mは正の整数とする。
【0048】又、本明細書におけるIII−V族のGa
As系の光半導体素子を構成する材料の中には、GaA
sの他に、GaPの2元結晶、GaAsP,AlGaA
s,InGaAsなどの3元混晶、AlGaInP,I
nAlGaAsなどの4元混晶も含まれる。
【0049】光半導体素子には、基本的に発光素子と受
光素子とが含まれる。
【0050】ZnOの電気及び光学特性について、簡単
に説明する。
【0051】ZnOは結晶構造や各種のドーパントによ
りさまざまな電気特性および光学特性を有する。例えば
電気特性は、強誘電体的な性質から半導体または金属的
な幅広い性質を示す。特にIII族のB,Al、Ga又
はInのうち少なくとも一種類を適度にドーピングした
ZnOは抵抗率が低く、かつ、光の透過率の高い光学的
にも優れた性質を有することができる。
【0052】図1に、ZnO膜の実効キャリア濃度n,
移動度μ及び抵抗率ρと、ZnO中の例えばGaの含有
量(at%)との関係を示す。
【0053】図1に示すように、2at%(アトミックパ
ーセント)以上20at%以下、特に2at%から8a
t%までの間の割合でGaを含むZnO膜を形成する
と、キャリア濃度が高く、かつ、移動度もある程度大き
い膜、すなわち抵抗率ρが低い膜を形成できる。このよ
うな膜は、電極膜または電流拡散層として用いるための
要件を備えている。
【0054】図2に、GaドープのZnO膜の分光特性
を示す。横軸は波長λ、縦軸は光の透過率を示してい
る。400nmから800nmにおける波長領域におい
て、GaドープのZnO膜の厚さが、240nm、50
0nm,870nm,990nmと変化しても、80%
以上の透過率を示している。従って、十分な光透過特性
を有する導電膜すなわち透明導電膜といえる。
【0055】尚、図2の分光特性を測定したときのZn
O透明導電膜中のGa含有量は、約4at%である。
【0056】次に本発明の実施の形態について図面を参
照して説明する。
【0057】図3に、本発明の第1実施の形態による半
導体発光素子の構造を示す。図3(a)は、半導体発光
素子の平面図、図3(b)は図3(a)のIIIa−I
IIb線断面図を示す。
【0058】図3(a)及び図3(b)に示すように、
半導体発光素子Aは、n型不純物、例えばTeがドーピ
ングされているn型GaAs基板1と、その上に形成さ
れ、例えばTe又はSiがドーピングされているn型G
aAsP層5とを含む。
【0059】n型GaAsP層5の一部領域である第1
領域Cは、例えば、Zn(p型不純物)がドーピングされ
ているp型GaAsP層5aと、第1領域Cに対応する
領域に開口部Oを有し、n型GaAsP層5の表面に形
成されている拡散防止用の窒化珪素膜(SiNx)11
と、第1領域Cを含み第1領域よりも広い第2領域E上
に形成されているIII族のB,Al、Ga又はInの
うち少なくとも一種類を適度にドーピングしたZnO例
えばGaドープZnO膜15とを含む。
【0060】n型GaAsP層5とp型GaAsP層5
aとにより、p−n接合が形成される。
【0061】第2領域Eの端部近傍であって、第1領域
Cを含まない第3領域F上に、ワイヤーボンディング又
はフリップチップ用の電極、例えばAlからなる上部電
極17が形成される。上部電極17は、開口部O(第1領
域C)上を覆ってはいない。
【0062】n型GaAs基板1の裏面に、例えばAu
Snを含む下部電極21が形成されている。
【0063】次に、図3(a)、図3(b)に示す発光
素子の製造工程について図4から図6までに基づき説明
する。
【0064】図4(a)に示すようにn型GaAs基板
1を準備する。
【0065】図4(b)に示すようにn型GaAs基板
1上にn型GaAsP層5を、例えば気相成長方法など
により結晶成長する。
【0066】図4(c)に示すように、n型GaAsP
層5上にSiNx膜11を薄膜形成装置、例えばプラズ
マCVDにより形成する。
【0067】図4(d)に示すように、フォトリソグラ
フィー技術により開口Oを有するレジストパターンPR
を形成する。レジストパターンPRをマスクとして、S
iNx膜11をドライエッチング法によりエッチング
し、開口Oに対応する領域のSiNx膜を除去する。そ
の後、レジストパターンPRを除去する。
【0068】図4(e)に示すように、SiNx膜11
をマスクとしてp型不純物であるZnを熱拡散する。S
iNx膜11は、Znの拡散を防止するための拡散防止
膜として機能する。n型GaAsP層5のうち開口部に
対応する領域にp型GaAsP5aが形成される。
【0069】n型GaAsP層5とp型GaAsP層5
aとによりp−n接合が形成され、発光領域を形成す
る。
【0070】次に、図5(f)に示すように、p型Ga
AsP層5a上に、III族のB,Al、Ga又はIn
のうち少なくとも一種類を適度にドーピングしたZn
O、例えばGaドープZnO膜15を形成する。Gaド
ープZnO膜15は、前記第1領域Cを十分に覆い、広
く形成される。
【0071】GaドープZnO膜15の形成方法につい
ては、後述する。
【0072】図5(g)に示すように、フォトリソグラフ
ィー技術とドライエッチング又はウェットエッチング法
を用いて、発光素子ごとにZnO膜15を分離し、領域
EにGaドープZnO膜15を残す。
【0073】図5(h)に示すように、GaドープZn
O膜15の端部上領域Fに、ワイヤーボンディング用の
上部電極17をAlなどを用いて形成する。上部電極1
7は、前記第1領域C上を覆っていない。
【0074】n型GaAs基板1の裏面側に、下部電極
21を、AuSnなどを用いて形成する。このようにし
て、上面を発光面(光学面)とする半導体発光素子が形成
される。
【0075】尚、上記と同様の工程により、上面を受光
面とする半導体受光素子を形成することも可能である。
【0076】次に、III族のB,Al、Ga又はIn
のうち少なくとも一種類をドーパントとして含むZnO
膜を形成するための製造装置及び製造方法について説明
する。
【0077】ZnO膜は、少なくともIII族のB,A
l、Ga又はInのうち少なくとも一種類をドーパント
として含み、これらのドーパントがZnO膜中にて十分
に活性化し、かつキャリアとして機能する必要がある。
上記の条件を満たすZnO膜を形成可能な装置として例
えばイオンプレーティング装置またはスパッタ装置など
がある。
【0078】特に、ここでは図6に示すようなイオンプ
レーティング装置Xを用いて、III族の元素であるG
aをドーパントとしてZnO膜を形成した例を示す。イ
オンプレーティング装置Xは、アーク放電により高品質
な透明電極膜を形成することのできる装置である。
【0079】図6に示すように、イオンプレーティング
装置Xは、真空チャンバ31と、真空チャンバ31内を
真空排気するための真空ポンプ33と、真空チャンバ3
1内の上部に配置されている基板ホルダー35と、基板
加熱ヒータ35aと、基板ホルダー35の下方に配置さ
れる陽極37及び陰極41(プラスマガン)と、真空チャ
ンバ31内にArガスを導入するためのカスバルブ42
とを含む。
【0080】尚、Arガスの流量は、マスプローコント
ローラにより調節できる。真空ポンプ33に対して、そ
の排気速度を調節することができるバルブ33aが設け
られている。
【0081】プラスマガン41から放出され陽極37上
に収束されるプラズマPは、陽極37上のGaを適量添
加したZnO固体ソース47に照射される。加熱された
固体ソース47は、蒸発及びイオン化過程を経て、基板
上に高晶質な透明導電膜を形成する。
【0082】実施例1に対して、素子構造に透明導電膜
を形成していない一般的な半導体発光素子Bを比較例と
して示す図7には半導体発光素子Bの構造図を示す。
【0083】比較例および実施例1は、第1の構造を有
するLEDであり、p−n接合がホモ接合の構造を有し
ている。
【0084】図7(a)は平面図、図7(b)は、図7
(a)のVIIa−VIIb線断面図である。
【0085】図7に示した比較例による半導体発光素子
Bは、n型不純物、例えばTeがドーピングされている
n型GaAs基板71と、その上に形成され、例えばT
e又はSiがドーピングされているn型GaAsP層7
5を含む。
【0086】n型GaAsP層75の一部領域である第
1領域Gに、例えば、Zn(p型不純物)がドーピングさ
れているp型GaAsP層75aと、第1領域Gに対応
する領域に開口部O2を有し、n型GaAsP層75の
表面に形成されている拡散防止用の窒化珪素膜(SiN
x)81と、第1領域G上の開口部O2の一部領域を覆
うように第2上部電極85を例えばAlにより形成す
る。
【0087】Alにより形成された第2上部電極85の
光学面における形状は必ずしも図7のような形状の必要
はなく、p型GaAsPの一部領域において接合部を有
していればよい。
【0088】n型GaAsP層75とp型GaAsP層
75aとにより、p−n接合が形成される。
【0089】n型GaAs基板71の裏面に、例えばA
uSnを含む下部電極91が形成されている。
【0090】図8に、実施例1と比較例との半導体発光
素子における順方向電流一電圧特性グラフを示す。
【0091】実施例1と比較例との順方向電流一電圧特
性を比較すると、発光開始電圧は、実施例1と比較例の
両者においてほぼ同じ値を示している。
【0092】p型GaAsPとGaドープZnO透明導
電膜との接合界面において、大きな電気的コンタクト抵
抗を有する場合、発光開始電圧も大きくなる。発光開始
電圧が比較例に示した一般的なLEDとほぼ同じ値を示
したことは、p型GaAsPとGaドープZnO透明導
電膜との接合界面において、小さなコンタクト抵抗を有
していることを示唆している。
【0093】従って、p型GaAsPとGaドープZn
O透明導電膜との接合はオーミックコンタクトまたはオ
ーミックライクコンタクトの電気特性を示すと考えられ
る。
【0094】さらに、発光開始電圧より大きい電圧の領
域において、実施例1による順方向電流−電圧特性の傾
きが、比較例による電流一電圧特性の傾きに比べて大き
な傾きを有している。
【0095】p型GaAsPとGaドープZnO透明導
電膜との接合がオーミックコンタクトまたはオーミック
ライクコンタクトの特性を示す場合、単位面積あたりの
コンタクト抵抗と接合面積との両者をともに考慮する
と、総合的なコンタクト抵抗は接合面積が大きいほど減
少する。
【0096】従って、コンタクト抵抗が発光素子の電流
−電圧特性に反映され、グラフの傾きが大きくなるもの
と解される。
【0097】透明導電膜はp−n接合から発せられる光
を遮ることなく、素子上に電流注入用の電極として広い
接合面積で形成が可能なため、素子の駆動電圧の低下が
期待できる。駆動電圧の低下は、消費電力低下の効果へ
と結びつけることも可能である。
【0098】また、比較実験として実施例1のような構
造においてITOを透明電極として形成した場合、非常
に大きなコンタクト抵抗を有し、電流−電圧特性の傾き
が非常に小さいため正確な電気特性は測定できなかっ
た。
【0099】本実施例1による半導体発光素子に用いら
れるGaドープZnO透明導電膜を用いると、従来の透
明導電膜では実現できなかった半導体材料に対して良好
なオーミックコンタクトまたはオーミックライクコンタ
クトの電気特性が得られる。
【0100】そこで、発明者はp型及びn型GaAs系
半導体と透明導電膜との界面に関する実験を行った。特
にp型およびn型GaAs系半導体とIII族のB,A
l、Ga又はInのうち少なくとも一種類を適度にドー
ピングしたZnO層とのコンタクト抵抗をTLM(Tr
ansmission Line Model)理論によ
り測定および算出した。
【0101】その結果、p型およびn型GaAs系半導
体と例えばGaドープZnO膜との間の接合界面では、
それぞれともにコンタクト抵抗の値は10-4から10-6
Ω・cm2と非常に小さいことが確認できた。p型およ
びn型GaAs系半導体とのそれぞれの界面においてオ
ーミックコンタクトが得られた。
【0102】従って、n型GaAs系半導体材料が光学
面となるような半導体発光素子の構造に対しても、p型
と同様にIII族のB,Al、Ga又はInのうち少な
くとも一種類を適度にドーピングしたZnO透明導電膜
が、電極または電流拡散層として利用可能であることを
示唆している。
【0103】加えて、実施例1と比較例における光学特
性について測定した。基準となる順方向電流に対しての
光量を比較すると、比較例より本実施例1の方が1.5
倍以上も大きく、光学面近傍において均一な発光強度分
布が得られた。
【0104】次に、本発明の実施例2による発光素子に
ついて図面を参照して説明する。
【0105】図9(a)は、本発明の第2実施例による
発光素子の平面図であり、図9(b)は、図9(a)の
IXa−IXb線断面図である。
【0106】図9(a)、図9(b)に示すように、実
施例2による発光素子Dは、n型GaAs基板101上
にn型GaAsバッファ層103、n型AlGaInP
クラッド層105、AlGaInP活性層107、p型
AlGaInPクラッド層111、p型GaAs層11
3、n型GaAs電流ブロック層121を有機金属気相
成長方法(MO−CVD)などを用いて順次形成する。
【0107】フォトリソグラフィー技術およびエッチン
グ技術によりp型GaAs層113上の一部領域Hにの
み電流ブロック層121が形成される。
【0108】尚、電流ブロック層121は、n型AlG
aInP又は絶縁膜(誘電体材料)により形成しても良
い。
【0109】さらに、III族のB,Al、Ga又はI
nのうち少なくとも一種類を適度にドーピングしたZn
O例えばGaドープZnO透明導電膜117をイオンプ
レーティング法などを用いて形成し、同様にフォトリソ
およびエッチング技術を用いてGaドープZnO透明導
電膜117にO3の開口部を形成する。
【0110】ZnO透明導電膜117は、Gaを2at
%から8at%ドーピングする。Gaの代わりにB,A
l又はInのうち少なくとも一種類をドーピングしても
良い。
【0111】図9のように、GaドープZnO透明導電
膜117および電流ブロック層121の一部領域Iに、
ワイヤーボンディング用の上部電極123をAlなどに
より形成する。
【0112】尚、電流ブロック層121は、上部電極1
23直下に電流集中するのを防止し、GaドープZnO
透明導電膜117を介して、上部電極123による光妨
げのないp−n接合領域からより多くの光を取り出すこ
とができる。電流ブロック層121は外部量子効率の向
上のために設けているが、本発明とは直接の関係がない
ため、構造上省いても構わない。
【0113】また、p型(n型)GaAs層113は主に
高濃度キャリア層として形成している場合が多く、電流
拡散またはオーミックコンタクトを目的として形成して
いる。従って、p型GaAs層113もZnO(B、A
l、Ga、In)層117で置き換えることも可能であ
る。
【0114】以上、本実施の形態による発光素子(実施
例1、実施例2)は、p型およびn型GaAs系半導体
材料に対して良好なオーミックコンタクトを形成するこ
とができる上に、外部量子効率が大きく、電気的および
光学的特性に優れていることが分かった。
【0115】半導体発光素子の代わりに半導体受光素子
を形成する場合には、光学面として発光面ではなく受光
面として機能させる。
【0116】具体的には、p−n接合間に逆方向にバイ
アスを印加しておく。この時点では、p−n接合問には
逆方向の微小電流(暗電流)が流れている。
【0117】光学面(受光面)に適度な波長を有する光が
入射すると、禁制帯の幅以上のエネルギーを有する光に
よって、電子・正孔が生成し、電子はn型領域に、正孔
はp型領域へと分離される。これによって流れる光電流
が、暗電流に加わる。光電流の大きさは光の強度によっ
て変化するため、受光素子(ホトダイオード)として機能
する。
【0118】以上、本発明の実施例について例示した
が、その他、種々の変更、改良、組み合わせなどが可能
なことは当業者には自明であろう。
【0119】例えば、本実施例においては、半導体光学
素子のうち、発光素子、特にLEDを例として説明した
が、本発明の半導体光学素子に用いられている透明導電
膜を、LDなどの他の半導体光学素子や、ホトダイオード
などの受光素子に適用することが可能である。具体的に
は、GaAs系半導体発光ダイオードの他、GaAs系
半導体レーザーダイオード、GaAs系半導体受光素子
の光学面におけるIII族のB,Al、Ga又はInの
うち少なくとも一種類を適度にドーピングしたZnO透
明導電膜を利用した場合である。
【0120】
【発明の効果】GaAs系半導体材料におけるp型また
はn型に対してIII族のB,Al、Ga又はInのう
ち少なくとも一種類をドーパントとして含むZnO透明
導電膜との接合を形成したとき、その界面において電気
的コンタクト抵抗が小さいことを発見した。透明電極お
よび透明電流拡散層として光導体素子構造に組み込むこ
とが可能となり、特にp-n接合を有する発光素子におい
ては、電流集中現象の緩和および外部量子効率の向上な
どの効果が得られる。また、駆動電圧の低下も可能とな
り、消費電力の低減も期待できる。
【0121】従って、発光素子の高性能化、低消費電力
化、高信頼化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ZnO中のGaの含有量(at%)に対する実
効キャリア濃度、移動度、及び抵抗率との関係を示すグ
ラフである。
【図2】ZnO透明導電膜の波長に対する光透過率を示
すグラフである。
【図3】本発明の実施例1による半導体発光素子Aの構
造を示す。図3(a)は平面図、図3(b)は図3
(a)のIIIa−IIIb線断面図である。
【図4】図3に示す半導体発光素子Aの製造工程を示す
図である。
【図5】図3に示す半導体発光素子Aの製造工程を示す
図であり、図4の工程に続く工程図である。
【図6】ZnO透明導電膜を形成するために用いられる
イオンプレーティング装置の構成を示す図である。
【図7】比較例による半導体発光素子Bの構造を示す図
である。図7(a)は平面図、図7(b)は、図7
(a)のVIIa−VIIb線断面図である。
【図8】実施例1と比較例による半導体発光素子の順方
向電流一電圧特性を示すグラフである。
【図9】本発明の実施例2による半導体発光素子の構造
を示す。図9(a)は平面図、図9(b)は図9(a)
のIXa−IXb線断面図である。
【符号の説明】
A 半導体発光素子 1 n型GaAs基板 5 n型GaAsP層 5a p型GaAsP層 O 開口部 11 拡散防止用窒化珪素膜(SiNx) C 第1領域 E 第2領域 15 第2電極(GaをドーピングしたZnO膜:透明導
電膜) 21 第1電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鉾田 和晃 神奈川県横浜市青葉区荏田西1−3−1 スタンレー電気株式会社技術研究所内 (72)発明者 鈴木 義雄 神奈川県横浜市青葉区荏田西1−3−1 スタンレー電気株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 5F041 CA02 CA35 CA38 CA57 CA58 CA82 CA88 CA98

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GaAs系半導体層と、 GaAs系半導体層上に形成され、2at%から8at
    %のIII族のB,Al,Ga又はInのうち少なくと
    も一種類をドーパントとして含むZnO層とを有する半
    導体素子。
  2. 【請求項2】 前記GaAs系半導体層は、p型の導電
    性を有する請求項1に記載の半導体素子。
  3. 【請求項3】 前記GaAs系半導体層は、n型の導電
    性を有する請求項1に記載の半導体素子。
  4. 【請求項4】 n型GaAs系半導体層と、 前記n型GaAs系半導体層上に、主な光学面として形
    成されるp型GaAs系半導体層とで構成されるp-n接合
    を有したGaAs系半導体素子において、 前記n型GaAs系半導体層に対して電気的にコンタク
    トを形成する第1電極と、前記p型GaAs系半導体層に
    対して電気的にコンタクトを形成し、2at%から8a
    t%のIII族のB,Al,Ga又はInのうち少なく
    とも一種類をドーパントとして含むZnO層からなる第
    2電極とを有する光半導体素子。
  5. 【請求項5】 p型GaAs系半導体層と、 前記p型GaAs系半導体層上に、主な光学面として形
    成されるn型GaAs系半導体層とで構成されるp−n
    接合を有したGaAs系半導体素子において、 前記p型GaAs系半導体層に対して電気的にコンタク
    トを形成する第1電極と、前記n型GaAs系半導体層
    に対して電気的にコンタクトを形成し、2at%から8
    at%のIII族のB,Al,Ga又はInのうち少な
    くとも一種類をドーパントとして含むZnO層からなる
    第2電極とを有する光半導体素子。
  6. 【請求項6】 n型GaAs系半導体層と、 前記n型GaAs系半導体層内の一部領域に形成される
    p型GaAs系半導体層とで構成されるp−n接合を有
    したGaAs系半導体素子において、 前記n型GaAs系半導体層に対して電気的にコンタク
    トを形成する第1電極と、前記p型GaAs系半導体層
    を覆い、前記p型GaAs系半導体層にのみ電気的にコ
    ンタクトを形成する2at%から8at%のIII族の
    B,Al,Ga又はInのうち少なくとも一種類をドー
    パントとして含むZnO層からなる第2電極とを含む光
    半導体素子。
  7. 【請求項7】 n型GaAs系半導体層と、 前記n型GaAs系半導体層上の一部領域に形成される
    p型GaAs系半導体層とで構成されるp−n接合を有
    したGaAs系半導体素子において、 前記n型GaAs系半導体層に対して電気的にコンタク
    トを形成する第1電極と、前記p型GaAs系半導体層
    を覆い、前記p型GaAs系半導体層にのみ電気的にコ
    ンタクトを形成する2at%から8at%のIII族の
    B,Al,Ga又はInのうち少なくとも一種類をドー
    パントとして含むZnO層からなる第2電極とを含む光
    半導体素子。
  8. 【請求項8】 p型GaAs系半導体層と、 前記p型GaAs系半導体層上の一部領域に形成される
    n型GaAs系系半導体層とで構成されるp−n接合を
    有したGaAs系半導体素子において、 前記p型GaAs系半導体層に対して電気的にコンタク
    トを形成する第1電極と、 前記n型GaAs系半導体層を覆い、前記n型GaAs
    系半導体層にのみ電気的にコンタクトを形成する2at
    %から8at%のIII族のB,Al,Ga又はInの
    うち少なくとも一種類をドーパントとして含むZnO層
    からなる第2電極とを含む光半導体素子。
  9. 【請求項9】 前記p型GaAs系半導体層と前記n型
    GaAs系半導体層との間に、活性層となる半導体層が
    形成されている請求項4から8までのいずれか1項に記
    載の光半導体素子。
  10. 【請求項10】 前記第2電極の一部に、前記第2電極
    と電気的にコンタクトを形成する金属からなる第3電極
    を含む請求項4から9までのいずれか1項に記載の光半
    導体素子。
  11. 【請求項11】 前記第2電極は、屈折率nが1.8か
    ら2.2までの間である請求項4から10までのいずれ
    か1項に記載の光半導体素子。
  12. 【請求項12】 前記第2電極の厚さdが、 d=(2m−1)λ/4nである請求項4から11まで
    のいずれか1項に記載の光半導体素子。但し、mは正の
    正数、nは屈折率、λは中心波長である。
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