JP2002014495A - 画像形成機の原稿搬送装置 - Google Patents

画像形成機の原稿搬送装置

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JP2002014495A
JP2002014495A JP2000196673A JP2000196673A JP2002014495A JP 2002014495 A JP2002014495 A JP 2002014495A JP 2000196673 A JP2000196673 A JP 2000196673A JP 2000196673 A JP2000196673 A JP 2000196673A JP 2002014495 A JP2002014495 A JP 2002014495A
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JP2000196673A
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Masuo Kawamoto
益雄 河本
Hiroyuki Harada
裕行 原田
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Kyocera Mita Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読取画像歪みの発生を防止すること。 【解決手段】 原稿搬送路11の一部領域は、複写機本
体102のガラス板106と、ガラス板106に圧接さ
れるガイド部材20とにより協働して形成されかつ画像
読取位置Pを規定し、画像読取位置Pを挟んだ上流側に
はレジストローラ対8が配設されかつ下流側には排出ロ
ーラ対10が配設されている原稿搬送装置2。ガイド部
材20は、画像読取位置Pよりも下流側に配置された軸
27を支点として上流側が上下方向に揺動可能に配設さ
れかつ圧縮コイルばね44により軸27を支点としてガ
ラス板106に向かって付勢されるよう構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電複写機、レー
ザプリンタ、ファクシミリ等の画像形成機あるいは画像
読取装置の原稿搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成機、例えば静電複写機に備えら
れている比較的簡易形の原稿搬送装置の一つの典型例
は、ピックアップローラと、ピックアップローラの下流
側に配置された分離ローラ対と、分離ローラ対の下流側
に配置されたレジストローラ対と、レジストローラ対の
下流側に配置された排出ローラ対とを備えている。ピッ
クアップローラ、分離ローラ対、レジストローラ対及び
排出ローラ対は、原稿搬送装置の原稿搬送路に沿って上
流から下流に向かってその順序で配置されている。原稿
搬送路の一部領域は、複写機本体上面の一部領域を規定
するガラス板と、圧縮コイルばねによりガラス板の上面
に圧接されるガイド部材とにより協働して形成されると
共に画像読取位置を規定している。原稿搬送路における
画像読取位置を挟んだ上流側にはレジストローラ対が、
また下流側には排出ローラ対がそれぞれ配設されてい
る。原稿搬送路は分離ローラ対から画像読取位置に至る
間において反転するよう湾曲されている。原稿搬送路の
上流端の延長上には原稿給紙テーブルが配設され、原稿
搬送路の下流端の延長上には原稿排出トレイが配設され
ている。原稿排出トレイは原稿給紙テーブルの鉛直下方
に配置されている。なお上記原稿搬送装置はヒンジ手段
を介して複写機本体に装着されている。原稿搬送装置
は、ヒンジ手段により、複写機本体の上面を覆う閉位置
と複写機本体の上面を開放する開位置との間を旋回自在
である。
【0003】原稿搬送路における画像読取位置の一部を
規定する上記ガイド部材は、水平下面を有する底壁と、
底壁の上流端から上流に向かって上方に傾斜して延在す
る上流側傾斜下面を有する上流側端壁と、底壁の下流端
から下流に向かって上方に傾斜して延在する下流側傾斜
下面を有する下流側端壁と、底壁、上流側端壁及び下流
側端壁の前端及び後端に対しほぼ直交して延在するよう
形成された前端壁及び後端壁とを備えている。底壁に
は、水平下面の前後方向両端部から相互に同じ長さだけ
垂下する隙間設定用の突起が形成されている。ガイド部
材の前端壁及び後端壁には、それぞれ前後方向外側に水
平に延び出すフランジが形成されている。フランジの各
々には貫通孔が形成されている。原稿搬送装置の前後方
向両端部には静止フレームが配設され、静止フレームの
各々には雌ねじ部が形成されている。雌ねじ部の各々に
は頭付きの支持ピンが下方からねじ結合されている。ガ
イド部材のフランジの各々は、貫通孔を介して、対応す
る支持ピンに鉛直軸方向に相対移動自在に挿入され、支
持ピンの頭により支持されている。ガイド部材のフラン
ジの各々の貫通孔と対応する支持ピンとの間には上記相
対移動を容易とするために若干の隙間が形成されてい
る。ガイド部材のフランジの各々と、対応する静止フレ
ームとの間には間隔が形成され、フランジの各々と、対
応する静止フレームとの間には上記圧縮コイルばねが介
在されている。圧縮コイルばねの各々は、対応する支持
ピンを囲むよう配置されている。
【0004】原稿搬送装置が開位置にある状態では、ガ
イド部材のフランジの各々は、対応する圧縮コイルばね
により支持ピンの頭に圧接されており、原稿搬送装置が
開位置から閉位置に位置付けられると、ガイド部材の隙
間設定用の突起の各々がガラス板の上面に当接させられ
ると共に、ガイド部材は圧縮コイルばねの各々のばね力
に抗して若干上方に移動させられる。ガイド部材のフラ
ンジの各々と支持ピンの頭との間には隙間が形成され
る。ガイド部材は突起の各々を介してガラス板の上面に
所定のばね力により圧接される。ガイド部材の底壁の水
平下面とガラス板の上面の間には所定の隙間が形成され
る。ガラス板とガイド部材との間の上記所定の隙間は、
少なくとも所定範囲内の厚さを有する原稿が画像読取位
置をほぼ水平な姿勢に保持されて通過することができる
ように規定されている。ガラス板の上面は原稿搬送路の
画像読取位置における下面を規定し、ガイド部材の底壁
の水平下面は原稿搬送路の画像読取位置における上面を
規定する。ガイド部材の上流側傾斜下面は、画像読取位
置を挟んだ上流側における原稿搬送路の上面を規定し、
ガイド部材の下流側傾斜下面は、画像読取位置を挟んだ
下流側における原稿搬送路の上面を規定している。レジ
ストローラ対及び排出ローラ対の各々のニップ位置はガ
ラス板の上面よりも高い位置にある。原稿搬送装置に
は、ガイド部材の上流側傾斜下面及び下流側傾斜下面に
対し間隔をおいて対向するガイド板部材が配設され、そ
れぞれ上流側傾斜下面及び下流側傾斜下面と協働して、
原稿搬送路の、画像読取位置を挟んだ上流側及び下流側
を規定している。原稿搬送路の、画像読取位置を挟んだ
上流側はレジストローラ対から画像読取位置に向かって
下方に傾斜して延在し、また原稿搬送路の、画像読取位
置を挟んだ下流側は画像読取位置から排出ローラ対に向
かって上方に傾斜して延在するよう構成されている。
【0005】原稿給紙テーブルに例えば複数枚からなる
1セットの原稿がセットされ、複写機に備えられたコピ
ー開始キーがONされると、原稿給紙テーブル上にセッ
トされた原稿は、上記ピックアップローラ、分離ローラ
対、レジストローラ対及び排出ローラ対によって1枚づ
つ順次、原稿搬送路を通して搬送され、原稿排出トレイ
上に全数が排出される。上記各ローラによって1枚づつ
搬送される原稿の画像は、原稿搬送路の途中に配設され
た画像読取位置を通過する過程において、複写機に配設
された画像読取装置に含まれる画像読取手段によって読
み取られ、記憶装置により画像情報として記憶される。
記憶装置により記憶された画像情報は、原稿搬送装置の
上記搬送動作に並行して行なわれる、複写機の画像形成
手段の作動により、用紙に転写・定着される。画像形成
手段による画像形成動作の繰り返しによって全原稿の画
像の複写が行なわれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記ピックアップロー
ラ及び分離ローラ対によって1枚づつ順次、原稿搬送路
を通して搬送されレジストローラ対まで搬送された原稿
は、レジストローラ対によって、画像読取位置に向かっ
て斜め下方に移動させられ、画像読取位置に配置された
ガラス板とガイド部材との間の隙間をほぼ水平な姿勢に
保持されて通り抜けた後、排出ローラ対に向かって斜め
上方に移動させられる。排出ローラ対に向かって移動さ
せられた原稿の先端が排出ローラ対にニップされると、
原稿はレジストローラ対及び排出ローラ対の各々によっ
て同時に搬送され、最終的には排出ローラ対によって原
稿排出トレイ上に排出される。先に述べたように、ガイ
ド部材は、その前端壁及び後端壁に設けられたフランジ
の貫通孔が、静止フレームに固定された対応する頭付き
の支持ピンに若干の隙間をもって鉛直軸方向に相対移動
自在に挿入され、フランジの各々と静止フレームとの間
に介在させられた圧縮コイルばねにより、支持ピンの頭
に向けて下方に付勢された状態で支持されている。この
ため、原稿がレジストローラ対及び排出ローラ対の各々
によって同時に搬送されたとき、原稿の搬送力によっ
て、ガイド部材が支持ピンの軸線に対して左方(原稿の
搬送方向において上流方向)に傾くおそれがある。特
に、搬送される原稿に張力を付与してたわみが生成され
ないようにするため、排出ローラ対の周速度をレジスト
ローラ対の周速度以上に設定した場合には、上記傾向は
更に強くなる。ガイド部材が支持ピンの軸線に対して左
方に傾くと、画像読取位置において、ガラス板の上面と
ガイド部材の底壁の水平下面との間に形成されている所
定の水平な隙間が、上流側が狭く下流側が広くなるよう
に変化させられる。そして、レジストローラ対及び排出
ローラ対の各々によって同時に搬送されている原稿が、
レジストローラ対のニップから開放されて排出ローラ対
のみにより搬送されると、レジストローラ対及び排出ロ
ーラ対の各々のニップに起因して形成されていた原稿に
対する張力が解除され、その瞬間に、傾けられていたガ
イド部材は元の正常な姿勢に復帰させられるので、上流
側が狭く下流側が広くなるように変化させられていた、
ガラス板とガイド部材との間の隙間も元の正常な状態に
戻される。その結果、原稿が画像読取位置を通過する過
程で上記隙間が変化することになるので、画像の読み取
りを所定のとおりに安定して行なうことができなくな
り、読取画像に歪み(乱れ)が発生する。またガイド部
材の上記傾きが繰り返されると、圧縮コイルばねのばね
力が所定値よりも弱くなり、上記隙間の変化が更に顕著
となって読取画像歪みが更に悪化するおそれがある。更
にはまた、上記ガイド部材は、その前端部及び後端部に
おいて、それぞれ頭付きの支持ピンを介して静止フレー
ムに組み付けられるよう構成されているので、組付作業
が比較的困難であり、組付作業時間が長くなる。
【0007】本発明の目的は、原稿搬送路の画像読取位
置において原稿を通過させるための隙間を形成するため
のガイド部材が原稿の通過により傾けられることなく常
に所定の正しい姿勢を保持することによって、読取画像
歪みの発生を防止することを可能にする、新規な、画像
形成機の原稿搬送装置を提供することである。
【0008】本発明の他の目的は、ガイド部材の組付作
業性に優れている、新規な、画像形成機の原稿搬送装置
を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、原稿搬
送路の一部領域は、画像形成機本体上面の一部領域と、
ばね手段により該本体上面の一部領域に圧接されるガイ
ド部材とにより協働して形成されると共に画像読取位置
を規定し、原稿搬送路における画像読取位置を挟んだ上
流側には上流側搬送ローラ対が配設されかつ下流側には
下流側搬送ローラ対が配設されている画像形成機の原稿
搬送装置において、ガイド部材は、画像読取位置よりも
下流側に配置された軸手段を支点として上流側が上下方
向に揺動可能に配設されると共に該ばね手段により該軸
手段を支点として該本体上面の一部領域に向かって付勢
されるよう構成されている、ことを特徴とする画像形成
機の原稿搬送装置、が提供される。静止支持枠手段と、
静止支持枠手段に装着されるガイドユニットとが備えら
れ、ガイドユニットは、合成樹脂から一体成形された支
持ガイド部材と、支持ガイド部材に該軸手段を介して揺
動可能にかつ離脱自在に支持されると共に合成樹脂から
一体成形された該ガイド部材と、ガイド部材と支持ガイ
ド部材との間に介在された該ばね手段とから構成され、
支持ガイド部材が静止枠手段に装着されることによりガ
イドユニットが静止枠手段に装着される、ことが好まし
い。ガイド部材は、前後方向に間隔をおいて配置された
前端壁及び後端壁と、前端壁及び後端壁の下流側端部に
配設された該軸手段を備え、該軸手段は、前端壁及び後
端壁からそれぞれ前後方向外側に延び出すよう形成され
かつ共通の軸線上に配置された一対の軸から構成され、
軸の各々は、軸心を挟んだ搬送方向の対称位置に形成さ
れた同心同径の一対の円弧面と、軸心を挟んだ上下方向
の対称位置であって該円弧面を通る仮想円よりも半径方
向内側の位置をそれぞれ搬送方向に平行に延在する一対
の幅規定側面とを備え、支持ガイド部材は、前端部及び
後端部からそれぞれ垂下するよう形成された一対の支持
フランジを備え、支持フランジの各々は、ガイド部材
の、対応する軸の円弧面の各々を回転自在に受け入れ可
能な内周面を有する支持孔と、上端が支持孔の下端部に
開口し、下端が支持フランジの下端に開口する切欠きと
を有し、切欠きの各々は対応する支持孔の軸心を通って
垂下する仮想平面を挟んだ搬送方向の対称位置を該仮想
平面に平行に延在しかつガイド部材の対応する軸の幅規
定側面を離脱自在に受け入れ可能な間隔をもって対向す
る一対の内側面を有し、ガイド部材の軸の各々の前後方
向位置と、支持ガイド部材の支持フランジの各々の前後
方向位置とは、相互に整合するよう規定され、ガイド部
材の軸の各々は、支持ガイド部材の、対応する支持フラ
ンジの切欠きを通して支持孔に嵌合された後にガイド部
材と支持ガイド部材とがほぼ90°相対的に回転させら
れることにより支持孔に支持される、ことが好ましい。
ガイド部材は、前端壁及び後端壁の、該軸手段よりも上
流側の位置からそれぞれ前後方向外側に延び出すよう形
成されかつ共通の軸線上に配置された被係止ピンを備
え、支持ガイド部材は、前端部及び後端部の、支持フラ
ンジよりも上流側の位置からそれぞれ垂下してU形状を
なすよう形成された係止部を備え、ガイド部材の被係止
ピンの各々の前後方向位置と、支持ガイド部材の係止部
の各々の前後方向位置とは、相互に整合するよう規定さ
れ、ガイド部材の軸の各々が支持ガイド部材の、対応す
る支持フランジの切欠きを通して支持孔に嵌合された後
にガイド部材と支持ガイド部材とがほぼ90°相対的に
回転させられると、ガイド部材の被係止ピンの各々は、
支持ガイド部材の、対応する係止部を前後方向外側に弾
性変形させながら相対移動させられた後に該係止部に離
脱自在に係止されて該ガイドユニットが組み立てられ
る、ことが好ましい。ガイド部材の被係止ピンの各々の
先端には、上端から下方に軸方向外側に向かって傾斜し
て延びる傾斜面が形成され、支持ガイド部材の、対応す
る係止部の下端部の内側には、下方に軸方向外側に向か
って傾斜して延びる傾斜面が形成され、ガイド部材と支
持ガイド部材とがほぼ90°相対的に回転させられる
と、ガイド部材の被係止ピンの各々の傾斜面は、支持ガ
イド部材の、対応する係止部の傾斜面に圧接されて相対
的に滑動させられた後に係止部の傾斜面を乗り越えて該
係止部に離脱自在に係止される、ことが好ましい。ばね
手段は少なくとも一対の圧縮コイルばねから構成され、
ガイド部材の被係止ピンの各々が、支持ガイド部材の、
対応する係止部に係止された状態において、支持ガイド
部材の、支持フランジよりも上流側の部分の下面は、ガ
イド部材の上面に対して上方に間隔をおいて対向するよ
う位置付けられ、圧縮コイルばねの各々は、相互に間隔
をおいて対向するよう位置付けられたガイド部材の上面
と、支持フランジの該下面との間に装着される、ことが
好ましい。ガイド部材は、水平下面を有する底壁と、底
壁の上流端から上流に向かって上方に傾斜して延在する
上流側傾斜下面を有する上流側端壁と、底壁の下流端か
ら下流に向かって上方に傾斜して延在する下流側傾斜下
面を有する下流側端壁と、底壁、上流側端壁及び下流側
端壁の前端及び後端に対しほぼ直交して延在するよう形
成された該前端壁及び該後端壁とを備え、底壁には、水
平下面の前後方向両端部から相互に同じ長さだけ垂下す
る隙間設定用の突起が形成され、支持ガイド部材は、底
壁と、底壁の下流端から下流に向かって上方に傾斜して
延在する下流側傾斜下面を有する下流側端壁とを備え、
ガイドユニットが組み立てられた状態において、ガイド
部材の上流側傾斜下面は、画像読取位置を挟んだ上流側
における原稿搬送路の上面を規定し、ガイド部材及び支
持ガイド部材の下流側傾斜下面は、画像読取位置を挟ん
だ下流側における原稿搬送路の上面を規定する、ことが
好ましい。支持ガイド部材の上流側端部の上縁部におい
てそれぞれ前後方向に直線状に整合された位置には、直
立部と、直立部の上端から上流方向に直角に延び出す被
係止部とからなる上流側被係止片が、前後方向に間隔を
おいて複数個形成され、支持ガイド部材の前端部の上縁
部には、直立部と、直立部の上端から前方に直角に延び
出す被係止部とからなる前側被係止片が、少なくとも1
個形成され、支持ガイド部材の後端部の上縁部には、上
縁部から後方に延び出しかつ取付用の孔が形成された被
係止フランジが形成され、支持ガイド部材の下流側端部
の上縁部においてそれぞれ前後方向に直線状に整合され
た位置には、直立部と、直立部の上端から下流方向に直
角に延び出す被係止部とからなる下流側被係止片が、前
後方向に間隔をおいて複数個形成され、上流側被係止片
の各々の被係止部の下面は共通の上流側平面上に位置付
けられ、前端部の上縁部の上面と、下流側端部の上縁部
の上面と、被係止フランジの上面とは、該上流側平面よ
りも高い位置に位置付けられた共通の平面上に位置付け
られ、前側被係止片の被係止部及び下流側被係止片の各
々の被係止部の下面は共通の平面上に位置付けられてい
る、ことが好ましい。
【0010】該静止支持枠手段は、前後方向に直線状に
水平に延在する上流側支持板部と、上流側支持板部に対
し間隔をおいた下流側において、前後方向に直線状に水
平に延在する下流側支持板部と、搬送方向に直線状に水
平に延在する前側支持板部と、前側支持板部に対し間隔
をおいた後方において搬送方向に直線状に水平に延在し
かつ取付用の孔が形成された後側支持板部とを備え、ガ
イドユニットが静止支持枠手段の後方から前方に向かっ
て水平に移動させられることにより、支持ガイド部材の
上流側被係止片の各々が上流側支持板部に離脱自在に支
持され、前側被係止片が前側支持板部に離脱自在に支持
され、下流側被係止片の各々が下流側支持板部に離脱自
在に支持され、被係止フランジの上面が後側支持板部の
下面に重合させられると共に被係止フランジの取付用の
孔が後側支持板部の取付用の孔に整合して位置付けら
れ、被係止フランジを後側支持板部にボルトナットによ
り締結することにより、ガイドユニットが静止支持枠手
段に装着される、ことが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成され
た、画像形成機の原稿搬送装置の好適実施形態を添付図
面を参照して更に詳細に説明する。図1を参照して、そ
の一部のみを示す複写機100は、直方体状の複写機本
体102を備えている。複写機本体102の上面には原
稿搬送装置2が装着されている。原稿搬送装置2は、複
写機本体102の後端部に図示しないヒンジ機構を介し
て、複写機本体102の上面を覆う閉位置と複写機本体
102の上面を開放する開位置との間を旋回自在に装着
されている。複写機本体102内に配設される、画像形
成手段、画像読取装置、その他の各種機器類、装置類そ
れら自体は周知の構成を利用することでよく、また本発
明の特徴をなすものではないので、その説明は省略す
る。
【0012】図1及び図2を参照して、原稿搬送装置2
は、ピックアップローラ4と、ピックアップローラ4の
下流側に配置された一対の分離ローラ対6と、分離ロー
ラ対6の下流側に配置されたレジストローラ対8と、レ
ジストローラ対8の下流側に配置された排出ローラ対1
0とを備えている。ピックアップローラ4、分離ローラ
対6、レジストローラ対8及び排出ローラ対10は、原
稿搬送装置2の原稿搬送路11に沿って上流から下流に
向かってその順序で配置されている。原稿搬送路11の
上流端の延長上には原稿給紙テーブル12が配設され、
原稿搬送路11の下流端の延長上には原稿排出トレイ1
4が配設されている。原稿排出トレイ14は原稿給紙テ
ーブル12の鉛直下方に配置されている。原稿搬送路1
1の一部領域は、複写機本体102の上面の一部領域と
協働して形成されると共に画像読取位置Pを規定してい
る。原稿搬送装置2における画像読取位置Pの上流側に
は、上流側搬送ローラ対を構成するレジストローラ対8
が配置され、画像読取位置Pの下流側には、下流側搬送
ローラ対を構成する排出ローラ対10が配置されてい
る。原稿搬送路11は分離ローラ対6から画像読取位置
Pに至る間においてほぼ反転するよう湾曲されている。
【0013】分離ローラ対6は被駆動ローラ(給紙ロー
ラ)と、分離コロとから構成されている。分離コロは、
図示しないトルクリミッタを介して電動モータからなる
給紙モータを含む図示しない給紙駆動手段に駆動連結さ
れており、ピックアップローラ4から原稿が重送された
場合にのみ、2枚目以降の原稿の重送を防止するために
反転トルクが付与されるよう構成されている。ピックア
ップローラ4は分離ローラ対6の被駆動ローラに歯付き
プーリ及び歯付きベルトを介して駆動連結されており、
分離ローラ対6の被駆動ローラに連動させられるよう構
成されている。レジストローラ対8及び排出ローラ対1
0は、それぞれ被駆動ローラと従動ローラとから構成さ
れている。
【0014】ピックアップローラ4の鉛直方向下方位置
にはセット原稿押さえ板16が配設されている。セット
原稿押さえ板16は、図示しない給紙ソレノイドにより
図2において実線で示す示す非作用位置と、原稿給紙テ
ーブル12上にセットされた原稿の先端部をピックアッ
プローラ4に向けて押圧する作用位置(図2において2
点鎖線で示す位置)とに選択的に位置付けられ又は強制
されるよう構成されている。ピックアップローラ4の直
下流位置には、原稿給紙テーブル12にセットされる原
稿先端位置を規定する原稿ストップ壁18が配設されて
いる。分離ローラ対6の下流側には原稿の先端あるいは
後端を検出することができる給紙センサSが配設されて
いる。給紙センサSは、原稿の先端を検出するためのセ
ンサとして、あるいはまた、分離ローラ対6のニップ部
を抜け出た原稿の後端を検出するセンサとして、それぞ
れ機能することができる。給紙センサSは光学式反射型
センサから構成されている。分離ローラ対6の被駆動ロ
ーラは、その支持軸を介して上記給紙駆動手段に駆動連
結され、またレジストローラ対8及び排出ローラ対10
の被駆動ローラは、それぞれ支持軸を介して、電動モー
タからなる搬送モータを含む図示しない搬送駆動手段に
駆動連結されている。
【0015】複写機本体102の上面の比較的広い領域
にはガラス板104が水平に延在するよう配設され、原
稿搬送装置2の、ガラス板104と対応する領域には原
稿押さえ板19が配設されている。例えば本等の原稿の
画像を読み取る場合には、原稿搬送装置2を開いて原稿
面がガラス板104に当接される。この場合、画像読取
装置の光学系が移動して原稿における画像の読み取りが
行なわれる。原稿搬送路11の画像読取位置Pは、水平
上面を有するガラス板106と、ガラス板106に圧接
された、後に詳述するガイド部材20とにより規定され
ている。ガラス板106は、複写機本体102の左端部
における画像読取位置Pにおいて、一定の幅で複写機本
体102の前後方向(図1及び図2において表裏方向)
に延在するよう配置されている。
【0016】原稿搬送装置2が閉位置に位置付けられた
状態において、原稿給紙テーブル12上に原稿がセット
され、複写機本体102に設けられた図示しないコピー
開始キーがONされると、図示しないソレノイドにより
セット原稿押さえ部材16が図2において2点鎖線で示
す作用位置に向けて強制される。原稿給紙テーブル12
上にセットされた原稿は所定の圧力でピックアップロー
ラ4に押し付けられる。図示しない給紙駆動手段の作動
により、分離ローラ対4の被駆動ローラが回転駆動され
るので、ピックアップローラ4も同時に連動させられ
る。原稿給紙テーブル12上にセットされた原稿は、ピ
ックアップローラ4によって上面側から通常複数枚、分
離ローラ対6に送られる。分離ローラ対4に送られた複
数枚の原稿は、分離ローラ対4により最上部の1枚のみ
が分離されてレジストローラ対8に向けて搬送される。
原稿の先端が給紙センサSによって検出されてから所定
量だけ搬送された後、給紙駆動手段の作動停止により、
分離ローラ対6の被駆動ローラ及びピックアップローラ
4の回転駆動が停止させられ、一次給紙が終了する。原
稿は、その先端がレジストローラ対8のニップ部に押圧
されかつ先端部にたわみが形成された状態で停止させら
れる。
【0017】上記のとおりにして一次給紙が終了してか
ら所定時間経過後、図示しない搬送駆動手段の作動によ
り、レジストローラ対8及び排出ローラ対10の被駆動
ローラが回転駆動される。原稿は、先ず、レジストロー
ラ対8により画像読取位置Pに向けて搬送させられ、二
次給紙が開始される。二次給紙が開始された後、原稿
は、画像読取位置Pを通過させられて排出ローラ対10
に送られる。次いでレジストローラ対8及び排出ローラ
対10の協働により搬送された後、最終的には、排出ロ
ーラ対10によって原稿排出トレイ14に排出される。
【0018】以上のとおりにして原稿搬送装置2により
搬送される原稿の画像は、画像読取位置Pを通過する過
程において、複写機本体102に配設された画像読取装
置に含まれる画像読取手段(例えばCCDイメージセン
サ)によって読み取られ、記憶装置により画像情報とし
て記憶される。記憶装置により記憶された画像情報は、
原稿搬送装置2の上記搬送動作に並行して行なわれる、
複写機本体102に配設された画像形成手段の作動によ
り、用紙に転写・定着される。画像形成手段による画像
形成動作の繰り返しによって、全原稿の画像のコピーが
行なわれる。
【0019】次に原稿搬送装置2における本発明の要部
について詳細に説明する。なお、以下の説明において、
前後方向とは複写機本体102及び原稿搬送装置2の前
後方向であって、図3において表裏方向(表側が前側、
裏側が後側)を意味し、また、左右方向とは、複写機本
体102及び原稿搬送装置2の左右方向であって、図3
において左右方向を意味するものである。また、搬送方
向(原稿搬送方向)とは、図3において左から右へ向か
う方向を意味するものであって(図3において左側が上
流側、右側が下流側)、レジストローラ対8よりも下流
側の原稿搬送路11における搬送方向を意味するもので
ある。図3を参照して、原稿搬送装置2において、原稿
搬送路2の一部領域は、複写機本体102の上面の一部
領域を規定する上記ガラス板106と、後述する圧縮コ
イルばね44の各々によりガラス板106に圧接される
ガイド部材20とにより協働して形成されると共に画像
読取位置Pを規定している。ガイド部材20は、画像読
取位置Pよりも下流側に配置された、後述する軸27の
各々を支点として上流側が上下方向に揺動可能に配設さ
れると共に圧縮コイルばね44の各々により軸27の各
々を支点としてガラス板106の上面に向かって付勢さ
れるよう構成されている。更に具体的に説明すると、原
稿搬送装置2には、後述する静止支持枠手段と、静止支
持枠手段に装着されるガイドユニットGUとが備えられ
ている。ガイドユニットGUは、後述する支持ガイド部
材30と、支持ガイド部材30に一対の軸27を介して
揺動可能にかつ離脱自在に支持されたガイド部材20
と、ガイド部材20と支持ガイド部材30との間に介在
された一対の圧縮コイルばね44とから構成されてい
る。支持ガイド部材30が静止枠手段に装着されること
によりガイドユニットGUは静止枠手段に装着される。
【0020】図3〜図7を参照して、例えばABS樹脂
等の適宜の合成樹脂から一体成形することができるガイ
ド部材20は、水平下面21aを有する底壁21と、底
壁21の上流端から上流に向かって上方に傾斜して延在
する上流側傾斜下面22aを有する上流側端壁22と、
底壁21の下流端から下流に向かって上方に傾斜して延
在する下流側傾斜下面23aを有する下流側端壁23
と、底壁21、上流側端壁22及び下流側端壁23の前
端及び後端に対しほぼ直交して左右方向に延在するよう
形成された前端壁24及び後端壁25とを備えている。
図4に示されるように、ガイド部材20は、全体として
細長い形状をなし、下流側端壁23、前端壁24及び後
端壁25の各々の上端面はほぼ共通の平面上に位置付け
られている。上流側端壁22は該平面よりも上方に延び
出すよう形成されている。なお、図示はされていない
が、上流側端壁22には、レジストローラ対8との干渉
を避けるための切欠きが前後方向に間隔をおいて複数個
形成されている。底壁21には、水平下面21aの前後
方向両端部から相互に同じ長さだけ垂下する隙間設定用
の突起21bが形成されている。底壁21の前後方向両
端部における内側には、それぞれ円筒部21cが直立し
て形成されている。底壁21の、円筒部21cの各々の
周囲には、周方向に90°の角度間隔をおいて4個のリ
ブ21dが形成されている。4個のリブ21dの高さ
は、円筒部21cの外周面に近い周辺領域においては対
応する円筒部21cよりも低く、該周辺領域よりも半径
方向外側では高く形成されている。円筒部21cの各々
及びリブ21dの各々は、ばね受け部を規定している。
【0021】ガイド部材20の前端壁24及び後端壁2
5の下流側端部には軸手段が配設されている。軸手段
は、前端壁24及び後端壁25からそれぞれ前後方向外
側に延び出すよう形成されかつ共通の軸線上に配置され
た一対の軸27から構成されている。軸27の各々は相
互に実質上同じ構成を有しているので、その一方につい
て説明する。軸27は、軸心を挟んだ搬送方向の対称位
置に形成された同心同径の一対の円弧面27aと、軸心
を挟んだ上下方向の対称位置であって円弧面27aを通
る仮想円よりも半径方向内側の位置をそれぞれ搬送方向
に平行に延在する一対の幅規定側面27bとを備えてい
る。したがって、幅規定側面27bの上下方向幅は、円
弧面27aの外径により規定される軸27の直径よりも
小さく規定されている。前端壁24及び後端壁25の、
軸27が配設された位置よりも上流側の位置、実施形態
においては左右方向の中央部には上端面から上方に突出
するボス部が形成され、ボス部の各々には、ボス部の各
々から前後方向外側に延び出すよう形成されかつ共通の
軸線上に配置された被係止ピン28が設けられている。
被係止ピン28の各々の先端には、上端から下方に軸方
向外側に向かって傾斜して延びる傾斜面28aが形成さ
れている。被係止ピン28の各々は相互に実質上同じ構
成を有している。
【0022】図3及び図8〜図11を参照して、例えば
ABS樹脂等の適宜の合成樹脂から一体成形することが
できる支持ガイド部材30は、底壁31と、底壁31の
左右方向のほぼ中央部から直立する中間壁32と、底壁
31の下流端から下流に向かって上方に傾斜して延在す
る下流側傾斜下面33aを有する下流側端壁33と、底
壁31、中間壁32及び下流側端壁33の前端及び後端
に対しほぼ直交して左右方向に延在するよう形成された
前端壁34及び後端壁35とを備えている。底壁31
は、ほぼ中間壁32を境に、下流側が低く、上流側が若
干高くなるように形成されている。図8に示されるよう
に、支持ガイド部材30は、全体として細長い形状をな
し、中間壁32、下流側端壁33、前端壁34及び後端
壁35の各々の上端面はほぼ共通の平面上に位置付けら
れている。なお、図示はされていないが、下流側端壁3
3には、排出ローラ対10との干渉を避けるための切欠
きが前後方向に間隔をおいて複数個形成されている。底
壁31の、中間壁32よりも上流側はほぼ矩形状をな
し、3つの周縁部には一定の高さを有する直立フランジ
31aが形成されている。底壁31の、中間壁32より
も上流側の端部であって前後方向の両端部位置には、下
方に開口するキャップ形のばね受け部36が形成されて
いる。
【0023】支持ガイド部材30の前端部及び後端部を
規定する前端壁34及び後端壁35の下端部には、支持
フランジ37が、対応する下端部から垂下するよう形成
されている。板形状をなす支持フランジ37の各々は、
ガイド部材20の、対応する軸27の円弧面27aの各
々を回転自在に受け入れ可能な内周面を有する支持孔3
7aと、上端が支持孔37aの下端部に開口し、下端が
支持フランジ37の下端に開口する切欠き37bとを有
している。支持孔37aの各々は共通の軸線上に位置付
けられている。切欠き37bの各々は、対応する支持孔
37aの軸心を通って垂下する仮想平面を挟んだ搬送方
向の対称位置を該仮想平面に平行に延在し、かつガイド
部材20の、対応する軸27の幅規定側面27bを離脱
自在に受け入れ可能な間隔をもって対向する一対の内側
面を有している。支持ガイド部材30の前端部及び後端
部を規定する底壁31の上流側端部の下端部(支持フラ
ンジ37よりも上流側の位置)には、該下端部の各々か
ら垂下してU形状をなすような係止部38が形成されて
いる。係止部38の各々は、前後方向に見て、両端が支
持ガイド部材30に連結されたU形状をなしており、ま
た搬送方向に見て、ほぼ一定の厚さを有しているが、各
々の下端部の前後方向内側には、下方に軸方向外側に向
かって傾斜して延びる傾斜面38aが形成されている。
この傾斜面38aの各々の傾斜角度は、ガイド部材20
の被係止ピン28の各々の傾斜面28aの傾斜角度とほ
ぼ同一に形成されている。
【0024】支持ガイド部材30の上流側端部の上縁部
においてそれぞれ前後方向に直線状に整合された位置、
すなわち底壁31の、中間壁32よりも上流側端に形成
されている直立フランジ31aの上縁部には、上流側被
係止片40が、前後方向に間隔をおいて複数個形成され
ている(図3、図8〜図10にはそのうちの1個のみが
示されている)。上流側被係止片40の各々は、直立部
40aと、直立部40aの上端から上流方向に直角に延
び出す被係止部40bとから構成されている。支持ガイ
ド部材30の前端部の上縁部、すなわち前端壁34の上
端面には、前側被係止片41が少なくとも1個、実施形
態においては1個形成されている。前側被係止片41
は、直立部41aと、直立部41aの上端から前方に直
角に延び出す被係止部41bとから構成されている。支
持ガイド部材30の下流側端部の上縁部においてそれぞ
れ前後方向に直線状に整合された位置、すなわち下流側
端壁33の上端面には、下流側被係止片42が、前後方
向に間隔をおいて複数個形成されている(図3、図8〜
図10にはそのうちの1個のみが示されている)。下流
側被係止片42の各々は、直立部42aと、直立部42
aの上端から下流方向に直角に延び出す被係止部42b
とから構成されている。支持ガイド部材30の後端部の
上縁部、すなわち後端壁35の上端部には、被係止フラ
ンジ43が上端部から後方に延び出すよう形成されてい
る。被係止フランジ43には取付用の孔43aが形成さ
れている。支持ガイド部材30の下流側端部の上縁部に
おいてそれぞれ前後方向に直線状に整合された上流側被
係止片40の各々の被係止部40bの下面は、共通の上
流側平面上に位置付けられている。支持ガイド部材30
の前端部の上縁部の上面である前端壁34の上端面と、
下流側端部の上縁部の上面である下流側端壁33の上端
面と、被係止フランジ43の上面とは、該上流側平面よ
りも高い位置に位置付けられた共通の平面上に位置付け
られている。また、前側被係止片41の被係止部41b
及び下流側被係止片42の各々の被係止部42bの下面
は共通の平面上に位置付けられている。
【0025】上記ガイド部材20の軸27の各々の前後
方向位置と、支持ガイド部材30の支持フランジ37の
各々の前後方向位置とは、相互に整合するよう規定され
ている。また、ガイド部材20の被係止ピン28の各々
の前後方向位置と、支持ガイド部材30の係止部38の
各々の前後方向位置とは、相互に整合するよう規定され
ている。
【0026】以上のように構成されたガイド部材20と
支持ガイド部材30とを相対的に離脱自在に連結するこ
とにより、ガイドユニットGUとして組み立てることが
できる。ガイド部材20と支持ガイド部材30とを相対
的に離脱自在に連結するに際しては、先ず、ガイド部材
20の軸27の各々の幅規定側面27bを、支持ガイド
部材30の、対応する支持フランジ37の切欠き37b
に整合させ(図12参照)、次いで幅規定側面27bの
各々を、対応する切欠き37bを通して支持孔37aに
嵌合させる(図13参照)。その後、ガイド部材20と
支持ガイド部材30とを相対的に回転させる。ガイド部
材20と支持ガイド部材30とが相対的に90°近くま
で回転させられると、ガイド部材20の被係止ピン28
の各々の傾斜面28aは、支持ガイド部材30の、対応
する係止部38の傾斜面38aに圧接される(図14参
照)。ガイド部材20と支持ガイド部材30とを更に相
対的に回転させると、ガイド部材20の被係止ピン28
の各々は、支持ガイド部材30の、対応する係止部38
を前後方向外側に弾性変形させながら相対移動させられ
る。ガイド部材20の被係止ピン28の各々の傾斜面2
8aは、支持ガイド部材30の、対応する係止部38の
傾斜面38aに圧接された状態で相対的に滑動させられ
た後に、対応する係止部38の該弾性変形により、傾斜
面38aを乗り越えて該係止部38に離脱自在に係止さ
れる(図15参照)。以上のとおりにして、ガイド部材
20と支持ガイド部材30とが相対的にほぼ90°回転
させられることにより、ガイド部材20の軸27の各々
は、支持ガイド部材30の、対応する支持フランジ37
の支持孔37aに回転自在に支持され、かつガイド部材
20の被係止ピン28の各々は、支持ガイド部材30
の、対応する係止部38に係止され、相互に離脱自在に
連結されて、ガイドユニットGUが組み立てられる。支
持ガイド部材30の支持フランジ37及び係止部38の
各々は、ガイド部材20の前端壁24及び後端壁25の
前後方向外側に近接して位置付けられる。ガイド部材2
0と支持ガイド部材30との間に行なわれる上記連結操
作は著しく簡単かつ容易であるので、実用上有用であ
る。
【0027】ガイド部材20の被係止ピン28の各々
が、支持ガイド部材30の、対応する係止部38に係止
された状態において、支持ガイド部材30の、支持フラ
ンジ37よりも上流側の部分の下面(底壁31の下面)
は、ガイド部材20の上面(底壁21、下流側端壁2
3、前端壁24及び後端壁25の各々の上面)に対して
上方に間隔をおいて対向するよう位置付けられ、圧縮コ
イルばね44の各々は、相互に間隔をおいて対向するよ
う位置付けられたガイド部材20の上面と、支持フラン
ジ30の下面との間に装着される。具体的には、ガイド
部材20の、円筒部21cの各々及びリブ21dの各々
からなるばね受け部の各々と、支持ガイド部材30の、
対応するキャップ形のばね受け部36との間に介在され
る。圧縮コイルばね44の各々は、ガイド部材20と支
持ガイド部材30とが相対的にほぼ90°回転させられ
る前に、予めガイド部材20と支持ガイド部材30との
間に介在される。したがって、ガイドユニットGUが組
み立てられると、ガイド部材20の被係止ピン28の各
々の下面は、圧縮コイルばね44の各々の弾性力によっ
て、支持ガイド部材30の、対応する係止部38の下端
部の内側面に圧接させられた状態とされる(図15参
照)。
【0028】図3及び図11を参照して、原稿搬送装置
2の上記静止支持枠手段は、前後方向に直線状に水平に
延在する上流側支持板部50と、上流側支持板部50に
対し間隔をおいた下流側において、前後方向に直線状に
水平に延在する下流側支持板部52と、搬送方向に直線
状に水平に延在する前側支持板部54と、前側支持板部
54に対し間隔をおいた後方において搬送方向に直線状
に水平に延在しかつ取付用の孔56aが形成された後側
支持板部56とを備えている。ガイドユニットGUが静
止支持枠手段の後方から前方に向かって水平に移動させ
られることにより、支持ガイド部材30の上流側被係止
片40の各々が上流側支持板部50に離脱自在に支持さ
れ、前側被係止片41が前側支持板部54に離脱自在に
支持され、下流側被係止片42の各々が下流側支持板部
52に離脱自在に支持され、被係止フランジ43の上面
が後側支持板部56の下面に重合させられると共に被係
止フランジ43の取付用の孔43aが後側支持板部56
の取付用の孔56aに整合して位置付けられる。相互に
整合された取付用の孔56a及び被係止フランジ43の
取付用の孔43aに図示しないボルトを挿入し、図示し
ないナットで締結することにより、ガイドユニットGU
は静止支持枠手段に装着される。以上のとおりにして、
ガイドユニットGUが静止支持枠手段に、したがって原
稿搬送装置2に組み付けられた状態で、ガイド部材20
の底壁21に設けられた隙間設定用の突起21bが複写
機本体102のガラス板106の上面に圧接され、ガラ
ス板106の上面と、底壁21の水平下面21aとの間
に原稿を通過させるための隙間が形成される。ガイド部
材20は、圧縮コイルばね44の各々の付勢力に抗して
軸27まわりに反時計方向に若干揺動させられるので、
ガイド部材20の被係止ピン28の各々の下面は、圧縮
コイルばね44の各々の弾性力によって、支持ガイド部
材30の、対応する係止部38の下端部の内側面に対し
若干上方に離隔した状態とされる(隙間が形成され
る)。
【0029】上記したように、ガイドユニットGUは、
これを、静止支持枠手段の後方から前方に向かって水平
に移動させ、支持ガイド部材30の被係止フランジ43
を静止支持枠手段の後側支持板部56にボルトナットに
より締結するだけの操作で原稿搬送装置2に装着するこ
とができるので、組み付け作業が著しく簡単で、短時間
に容易に組み付けることができる。その結果として、ガ
イド部材20の組付作業性に優れている、といえる。ま
た、ガイドユニットGUが組み立てられた状態におい
て、ガイド部材20の上流側傾斜下面22aは、画像読
取位置Pを挟んだ上流側における原稿搬送路11の上面
を規定し、ガイド部材20及び支持ガイド部材30の下
流側傾斜下面23a及び33aは、画像読取位置Pを挟
んだ下流側における原稿搬送路11の上面を規定するの
で、原稿搬送路11の構成が簡単となり、結果としてコ
ストダウンを図ることができる。
【0030】図3に示されているように、原稿搬送装置
2には、ガイド部材20の上流側傾斜下面22aに対し
間隔をおいて対向するガイド板部材11aが配設され、
原稿搬送路11の、画像読取位置Pを挟んだ上流側を規
定している。原稿搬送装置2にはまた、ガイド部材20
の下流側傾斜下面23a及び支持ガイド部材30の下流
側傾斜下面33aに対し間隔をおいて対向するガイド板
部材11bが配設されている。複写機本体102の、ガ
ラス板106の下流端には、該下流端から、支持ガイド
部材30の下流側傾斜下面33aに対し間隔をおいて対
向してガイド板部材11bの上流端まで延びるガイド面
107aが形成されたガイド部材107が配設されてい
る。ガイド板部材11aは、画像読取位置Pを挟んだ上
流側における原稿搬送路11の下面を規定し、またガイ
ド部材107及びガイド板部材11bは、画像読取位置
Pを挟んだ下流側における原稿搬送路11の下面を規定
している。原稿搬送路11の、画像読取位置Pを挟んだ
上流側はレジストローラ対8から画像読取位置Pに向か
って下方に傾斜して延在し、また原稿搬送路11の、画
像読取位置Pを挟んだ下流側は画像読取位置Pから排出
ローラ対10に向かって上方に傾斜して延在するよう構
成されている。
【0031】図3を参照して、先に述べたように、ピッ
クアップローラ4及び分離ローラ対6によって1枚づつ
順次、原稿搬送路11を通して搬送されレジストローラ
対8まで搬送された原稿は、レジストローラ対8によっ
て、画像読取位置Pに向かって斜め下方に移動させら
れ、画像読取位置Pに配置されたガラス板106とガイ
ド部材20との間の隙間をほぼ水平な姿勢に保持されて
通り抜けた後、排出ローラ対10に向かって斜め上方に
移動させられる。排出ローラ対10に向かって移動させ
られた原稿の先端が排出ローラ対10にニップされる
と、原稿はレジストローラ対8及び排出ローラ対10の
各々によって同時に搬送され、最終的には排出ローラ対
10によって原稿排出トレイ14上に排出される。
【0032】本発明による原稿搬送装置2においては、
ガイド部材20は、画像読取位置Pよりも下流側に配置
された軸27を支点として上流側が上下方向に揺動可能
に配設されると共に圧縮コイルばね44により軸27を
支点として複写機本体102のガラス板106の上面に
向かって付勢されるよう構成されているので、原稿がレ
ジストローラ対8及び排出ローラ対10の各々によって
同時に搬送されたとき、原稿の搬送力は、ガイド部材2
0を軸27を支点として上流側を下方に向かって揺動さ
せようとする力として作用するので、ガイド部材20は
ガラス板106の上面に圧接された状態が保持される。
また、搬送される原稿に張力を付与してたわみが生成さ
れないようにするため、排出ローラ対10の周速度をレ
ジストローラ対8の周速度以上に設定したとしても、上
記作用に実質上の変化はない。したがって、画像読取位
置Pにおいて、ガラス板106の上面とガイド部材20
の底壁21の水平下面21aとの間に形成されている所
定の水平な隙間は、実質上一定に保持されるので、レジ
ストローラ対8及び排出ローラ対10の各々によって同
時に搬送されている原稿が、レジストローラ対8のニッ
プから開放されて排出ローラ対10のみにより搬送され
て、レジストローラ対8及び排出ローラ対10の各々の
ニップに起因して形成されていた原稿に対する張力が解
除されたとしても、ガラス板106とガイド部材20と
の間の上記隙間が屁かすることはない。その結果、本発
明による原稿搬送装置2によれば、原稿搬送路11の画
像読取位置Pにおいて、原稿を通過させるための隙間を
形成するためのガイド部材20が原稿の通過により傾け
られることなく、常に所定の正しい姿勢に保持されるの
で、読取画像歪みの発生が防止され、所望する正確な画
像の読取が保証される。また従来装置におけるような、
圧縮コイルばねのばね力が所定値よりも弱くなることも
ない。本発明による原稿搬送装置2によれば、上記構成
に起因して、予めばね力の比較的弱い圧縮コイルばねを
使用することが可能になるので、コスト上、レイアウト
上、有利である。
【0033】以上、本発明を実施形態に基づいて添付図
面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱す
ることなく、更に他の種々の変形あるいは修正が可能で
ある。例えば、本発明は、静電複写機、レーザプリン
タ、ファクシミリ等の画像形成機の原稿搬送装置に適用
されるものであるが、画像読取装置の原稿搬送装置にも
適用可能である。その場合、本発明における「画像形成
機」は「画像読取装置」と読み替えられることになる。
また、上記実施形態において、ガイド部材20は、支持
ガイド部材30に連結支持されることにより、ガイドユ
ニットGUの一部として構成され、支持ガイド部材30
を介して原稿搬送装置2の静止支持枠手段に支持される
よう構成されているが、ガイド部材20が適宜の静止支
持枠手段に直接、軸27を介して揺動自在に支持され
る、他の実施形態も成立する。この実施形態において
も、ガイド部材20が、画像読取位置Pよりも下流側に
配置された軸27を支点として上流側が上下方向に揺動
可能に配設されると共に圧縮コイルばね44により軸2
7を支点として複写機本体102のガラス板106の上
面に向かって付勢される、という構成は、図示の実施形
態と実質上同じであるので、読取画像歪みの発生が防止
される作用効果は実質上同じように得られる。また上記
実施形態において、原稿搬送路2における画像読取位置
を挟んだ上流側に配設されている上流側搬送ローラ対
は、レジストローラ対8から構成されているが、レジス
トローラ対とは別の搬送ローラ対から構成される他の実
施形態もある。
【0034】
【発明の効果】本発明による画像形成機の原稿搬送装置
によれば、原稿搬送路の画像読取位置において原稿を通
過させるための隙間を形成するためのガイド部材が原稿
の通過により傾けられることなく常に所定の正しい姿勢
を保持することによって、読取画像歪みの発生を防止す
ることを可能にする。また、ガイド部材の組付作業性に
優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による原稿搬送装置の実施形態を備えた
複写機の一部を示す正面概略図。
【図2】図1に示す原稿搬送装置の一部を拡大して示す
断面概略図。
【図3】図2の要部を拡大して示す断面概略図。
【図4】図2に示すガイド部材の斜視概略図であって、
一部を破断して示す斜視概略図。
【図5】図4に示すガイド部材を図4において前側から
見た正面拡大図。
【図6】図5に示すガイド部材の前側端部の平面図。
【図7】図5に示すガイド部材の前側端部を、図5にお
いて左方から見た側面図。
【図8】図2に示す支持ガイド部材の斜視概略図であっ
て、一部を破断して示す斜視概略図。
【図9】図8に示す支持ガイド部材を図8において前側
から見た正面拡大図。
【図10】図8のA−A矢視断面図。
【図11】図9に示す支持ガイド部材を図9において左
方から見た側面図。
【図12】ガイド部材と支持ガイド部材とを相対的に組
み付ける直前の状態を示す正面図。
【図13】ガイド部材と支持ガイド部材とを相対的に組
み付けた一つの状態を示す正面図。
【図14】ガイド部材と支持ガイド部材とを相対的に組
み付けた他の状態を示す正面図。
【図15】ガイド部材と支持ガイド部材とを相対的に完
全に組み付けた状態を示す正面図。
【符号の説明】
2 原稿搬送装置 11 原稿搬送路 20 ガイド部材 27 軸 30 支持ガイド部材 44 圧縮コイルばね 100 複写機 102 複写機本体 106 ガラス板 P 画像読取位置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 27/62 G03B 27/62 5C062 H04N 1/00 108 H04N 1/00 108Q Fターム(参考) 2H012 CC14 2H076 AA58 BA10 BA11 BA14 BA30 BA35 BA36 2H108 AA05 FA30 3F049 AA10 CA33 DA12 DB02 LA02 LA05 LA11 LB02 3F101 FB17 FC07 FD02 FE02 FE15 LA02 LA05 LA11 LB02 5C062 AA05 AB31 AB32 AD01 AD06 BA00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿搬送路の一部領域は、画像形成機本
    体上面の一部領域と、ばね手段により該本体上面の一部
    領域に圧接されるガイド部材とにより協働して形成され
    ると共に画像読取位置を規定し、原稿搬送路における画
    像読取位置を挟んだ上流側には上流側搬送ローラ対が配
    設されかつ下流側には下流側搬送ローラ対が配設されて
    いる画像形成機の原稿搬送装置において、 ガイド部材は、画像読取位置よりも下流側に配置された
    軸手段を支点として上流側が上下方向に揺動可能に配設
    されると共に該ばね手段により該軸手段を支点として該
    本体上面の一部領域に向かって付勢されるよう構成され
    ている、ことを特徴とする画像形成機の原稿搬送装置。
  2. 【請求項2】 静止支持枠手段と、静止支持枠手段に装
    着されるガイドユニットとが備えられ、ガイドユニット
    は、合成樹脂から一体成形された支持ガイド部材と、支
    持ガイド部材に該軸手段を介して揺動可能にかつ離脱自
    在に支持されると共に合成樹脂から一体成形された該ガ
    イド部材と、ガイド部材と支持ガイド部材との間に介在
    された該ばね手段とから構成され、支持ガイド部材が静
    止枠手段に装着されることによりガイドユニットが静止
    枠手段に装着される、請求項1記載の画像形成機の原稿
    搬送装置。
  3. 【請求項3】 ガイド部材は、前後方向に間隔をおいて
    配置された前端壁及び後端壁と、前端壁及び後端壁の下
    流側端部に配設された該軸手段を備え、該軸手段は、前
    端壁及び後端壁からそれぞれ前後方向外側に延び出すよ
    う形成されかつ共通の軸線上に配置された一対の軸から
    構成され、軸の各々は、軸心を挟んだ搬送方向の対称位
    置に形成された同心同径の一対の円弧面と、軸心を挟ん
    だ上下方向の対称位置であって該円弧面を通る仮想円よ
    りも半径方向内側の位置をそれぞれ搬送方向に平行に延
    在する一対の幅規定側面とを備え、支持ガイド部材は、
    前端部及び後端部からそれぞれ垂下するよう形成された
    一対の支持フランジを備え、支持フランジの各々は、ガ
    イド部材の、対応する軸の円弧面の各々を回転自在に受
    け入れ可能な内周面を有する支持孔と、上端が支持孔の
    下端部に開口し、下端が支持フランジの下端に開口する
    切欠きとを有し、切欠きの各々は対応する支持孔の軸心
    を通って垂下する仮想平面を挟んだ搬送方向の対称位置
    を該仮想平面に平行に延在しかつガイド部材の対応する
    軸の幅規定側面を離脱自在に受け入れ可能な間隔をもっ
    て対向する一対の内側面を有し、ガイド部材の軸の各々
    の前後方向位置と、支持ガイド部材の支持フランジの各
    々の前後方向位置とは、相互に整合するよう規定され、
    ガイド部材の軸の各々は、支持ガイド部材の、対応する
    支持フランジの切欠きを通して支持孔に嵌合された後に
    ガイド部材と支持ガイド部材とがほぼ90°相対的に回
    転させられることにより支持孔に支持される、請求項2
    記載の画像形成機の原稿搬送装置。
  4. 【請求項4】 ガイド部材は、前端壁及び後端壁の、該
    軸手段よりも上流側の位置からそれぞれ前後方向外側に
    延び出すよう形成されかつ共通の軸線上に配置された被
    係止ピンを備え、支持ガイド部材は、前端部及び後端部
    の、支持フランジよりも上流側の位置からそれぞれ垂下
    してU形状をなすよう形成された係止部を備え、ガイド
    部材の被係止ピンの各々の前後方向位置と、支持ガイド
    部材の係止部の各々の前後方向位置とは、相互に整合す
    るよう規定され、ガイド部材の軸の各々が支持ガイド部
    材の、対応する支持フランジの切欠きを通して支持孔に
    嵌合された後にガイド部材と支持ガイド部材とがほぼ9
    0°相対的に回転させられると、ガイド部材の被係止ピ
    ンの各々は、支持ガイド部材の、対応する係止部を前後
    方向外側に弾性変形させながら相対移動させられた後に
    該係止部に離脱自在に係止されて該ガイドユニットが組
    み立てられる、請求項3記載の画像形成機の原稿搬送装
    置。
  5. 【請求項5】 ガイド部材の被係止ピンの各々の先端に
    は、上端から下方に軸方向外側に向かって傾斜して延び
    る傾斜面が形成され、支持ガイド部材の、対応する係止
    部の下端部の内側には、下方に軸方向外側に向かって傾
    斜して延びる傾斜面が形成され、ガイド部材と支持ガイ
    ド部材とがほぼ90°相対的に回転させられると、ガイ
    ド部材の被係止ピンの各々の傾斜面は、支持ガイド部材
    の、対応する係止部の傾斜面に圧接されて相対的に滑動
    させられた後に係止部の傾斜面を乗り越えて該係止部に
    離脱自在に係止される、請求項4記載の画像形成機の原
    稿搬送装置。
  6. 【請求項6】 ばね手段は少なくとも一対の圧縮コイル
    ばねから構成され、ガイド部材の被係止ピンの各々が、
    支持ガイド部材の、対応する係止部に係止された状態に
    おいて、支持ガイド部材の、支持フランジよりも上流側
    の部分の下面は、ガイド部材の上面に対して上方に間隔
    をおいて対向するよう位置付けられ、圧縮コイルばねの
    各々は、相互に間隔をおいて対向するよう位置付けられ
    たガイド部材の上面と、支持フランジの該下面との間に
    装着される、請求項4又は請求項5記載の画像形成機の
    原稿搬送装置。
  7. 【請求項7】 ガイド部材は、水平下面を有する底壁
    と、底壁の上流端から上流に向かって上方に傾斜して延
    在する上流側傾斜下面を有する上流側端壁と、底壁の下
    流端から下流に向かって上方に傾斜して延在する下流側
    傾斜下面を有する下流側端壁と、底壁、上流側端壁及び
    下流側端壁の前端及び後端に対しほぼ直交して延在する
    よう形成された該前端壁及び該後端壁とを備え、底壁に
    は、水平下面の前後方向両端部から相互に同じ長さだけ
    垂下する隙間設定用の突起が形成され、支持ガイド部材
    は、底壁と、底壁の下流端から下流に向かって上方に傾
    斜して延在する下流側傾斜下面を有する下流側端壁とを
    備え、ガイドユニットが組み立てられた状態において、
    ガイド部材の上流側傾斜下面は、画像読取位置を挟んだ
    上流側における原稿搬送路の上面を規定し、ガイド部材
    及び支持ガイド部材の下流側傾斜下面は、画像読取位置
    を挟んだ下流側における原稿搬送路の上面を規定する、
    請求項4〜6のいずれか1項に記載の画像形成機の原稿
    搬送装置。
  8. 【請求項8】 支持ガイド部材の上流側端部の上縁部に
    おいてそれぞれ前後方向に直線状に整合された位置に
    は、直立部と、直立部の上端から上流方向に直角に延び
    出す被係止部とからなる上流側被係止片が、前後方向に
    間隔をおいて複数個形成され、支持ガイド部材の前端部
    の上縁部には、直立部と、直立部の上端から前方に直角
    に延び出す被係止部とからなる前側被係止片が、少なく
    とも1個形成され、支持ガイド部材の後端部の上縁部に
    は、上縁部から後方に延び出しかつ取付用の孔が形成さ
    れた被係止フランジが形成され、支持ガイド部材の下流
    側端部の上縁部においてそれぞれ前後方向に直線状に整
    合された位置には、直立部と、直立部の上端から下流方
    向に直角に延び出す被係止部とからなる下流側被係止片
    が、前後方向に間隔をおいて複数個形成され、上流側被
    係止片の各々の被係止部の下面は共通の上流側平面上に
    位置付けられ、前端部の上縁部の上面と、下流側端部の
    上縁部の上面と、被係止フランジの上面とは、該上流側
    平面よりも高い位置に位置付けられた共通の平面上に位
    置付けられ、前側被係止片の被係止部及び下流側被係止
    片の各々の被係止部の下面は共通の平面上に位置付けら
    れている、請求項4〜7のいずれか1項に記載の画像形
    成機の原稿搬送装置。
  9. 【請求項9】 該静止支持枠手段は、前後方向に直線状
    に水平に延在する上流側支持板部と、上流側支持板部に
    対し間隔をおいた下流側において、前後方向に直線状に
    水平に延在する下流側支持板部と、搬送方向に直線状に
    水平に延在する前側支持板部と、前側支持板部に対し間
    隔をおいた後方において搬送方向に直線状に水平に延在
    しかつ取付用の孔が形成された後側支持板部とを備え、
    ガイドユニットが静止支持枠手段の後方から前方に向か
    って水平に移動させられることにより、支持ガイド部材
    の上流側被係止片の各々が上流側支持板部に離脱自在に
    支持され、前側被係止片が前側支持板部に離脱自在に支
    持され、下流側被係止片の各々が下流側支持板部に離脱
    自在に支持され、被係止フランジの上面が後側支持板部
    の下面に重合させられると共に被係止フランジの取付用
    の孔が後側支持板部の取付用の孔に整合して位置付けら
    れ、被係止フランジを後側支持板部にボルトナットによ
    り締結することにより、ガイドユニットが静止支持枠手
    段に装着される、請求項8記載の画像形成機の原稿搬送
    装置。
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