JP2002014211A - 反射板、反射型液晶表示装置及びその製造方法、光学部材、表示装置、照明装置、表示板、並びに波動部材 - Google Patents

反射板、反射型液晶表示装置及びその製造方法、光学部材、表示装置、照明装置、表示板、並びに波動部材

Info

Publication number
JP2002014211A
JP2002014211A JP2001116619A JP2001116619A JP2002014211A JP 2002014211 A JP2002014211 A JP 2002014211A JP 2001116619 A JP2001116619 A JP 2001116619A JP 2001116619 A JP2001116619 A JP 2001116619A JP 2002014211 A JP2002014211 A JP 2002014211A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
liquid crystal
light
plane
reflector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001116619A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Yamanaka
泰彦 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001116619A priority Critical patent/JP2002014211A/ja
Publication of JP2002014211A publication Critical patent/JP2002014211A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射する波動の干渉を抑制することが可能で
かつ一定の放射特性を有する2次元形状の波動放射部材
を設計することが可能な反射板及びその製造方法、反射
型液晶表示装置及びその製造方法、光学部材、表示装
置、照明装置、表示板、並びに波動部材を提供する。 【解決手段】 表面に凹凸形状を有する反射板101にお
いて、上記凹凸形状の凹部4の少なくとも一部が所定の
規則に従って配置され、任意の互いに平行な直線状断面
における該凹凸形状に互いに同じ規則性が現れないもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光の反射板及びそ
の製造方法、反射型液晶表示装置及びその製造方法、光
学部材、表示装置、照明装置、表示板、並びに波動部材
に関する。
【0002】
【従来の技術】バックライト等の光源を必要としない反
射型表示装置、例えば、反射型液晶表示装置は、外光を
用いて表示を行うものであり、消費電力が小さく、携帯
用の機器に利用することが多い。
【0003】反射型表示装置として十分な明るさを確保
するためには、反射率の高いアルミニウムや銀等の金属
からなる反射板を用いることが考えられる。しかし、反
射板の表面が平坦であると、鏡面反射を生じて、光源が
反射板に映り込み、反射板のその光源が映った部分以外
の部分はほとんど光を反射しないために暗く、表示装置
の表示が非常に見づらくなる。そこで、その金属反射板
の表面に微細な凹凸を多数形成し、その凹凸によって光
を散乱させるようにすると、光源の映り込みが抑制さ
れ、反射率が良好な反射板を得ることができる。このよ
うな反射板を備えた反射型液晶表示装置は、特許269
8218号、特許2756206号等に開示されてい
る。
【0004】ところで、表面に凹凸を有する反射板で
は、反射光の方向がその表面の形状に依存する。一方、
凹凸が形成された反射板では、光が反射するときに回折
する現象が起こる。そのため、凹凸が均等な間隔でくり
返し配置されている場合には、反射板の表面の凹凸で回
折した光が互いに干渉し、特定の方向に強い光が反射し
たり、特定の波長が干渉して強め合い、それにより、反
射板が色づいて見える。このような凹凸形状の配置の例
を図19に示す。また、図19のXX−XX断面を図20に
示す。図19において、円は凹部を表している。そし
て、その凹部が格子状に規則的に配置されている。ま
た、図20おいて、この凹凸形状は基板1上に凹凸層2
を利用して形成された反射膜3に形成されているが、そ
の断面形状も規則的に凹凸が繰り返されるものとなって
いる。このような規則的な配置では回折した光の干渉が
起こり、見づらい表示となる。そこで、反射板の延在面
内における凹凸形状の配置を不規則にすると、回折光の
干渉が抑制されて反射光が白色化されるので、良好な反
射特性を有する反射板を得ることができる。
【0005】このようにして回折光の干渉を抑制する方
法の一例が、特許2912176号に開示されている。
この例では、凹凸が不規則に配置されている。具体的に
は、隣接する凹部間若しくは凸部間の距離分布、又は凹
凸の高さ分布が、所定のばらつきとなるように適宜凹凸
が配置されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】凹凸の配置を不規則に
することにより、回折光の干渉が解消できることは上記
従来例に開示された通りである。しかし、従来は凹凸配
置についての具体的な設計方法が明らかにされず、不規
則の程度のみが明らかであったために、凹凸配置の設計
者は、ばらつきが所定の範囲になるように試行錯誤する
必要があった。そのため、マトリクス状の画素を有する
表示装置について設計変更する場合、例えば画素配置を
変更するとともにそれに適合する反射板を新たに設計し
ようとする場合等、に凹凸の配置が異なることとなって
しまい、その結果、凹凸の表面の傾斜角が変わり、一定
の反射特性を持った反射板を設計することができなかっ
た。
【0007】また、この課題は、回折した光の干渉に起
因するものであるので、波動であれば、光(光波)、音
波、電磁波、振動波等の別を問わずに共通に存在するも
のである。また、波動の干渉は、波源が2次元的に分布
する場合、あるいは2次元形状の波源において波動の放
射強度の極値(極大値及び極小値)を有する部分が多数
点在する場合に生じ、また、入射した波動を反射、透
過、屈折等する平面からなる波源である場合にも生じ
る。従って、これらの場合にも光の反射板と同様に上記
課題が存在する。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、放射する波動の干渉を抑制することが可能
でかつ一定の放射特性を有する2次元形状の波動放射部
材を設計することが可能な反射板及びその製造方法、反
射型液晶表示装置及びその製造方法、光学部材、表示装
置、照明装置、表示板、並びに波動部材を提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る反射板は、表面に凹凸形状を有する反
射板において、上記凹凸形状の凹部又は凸部の少なくと
も一部が所定の規則に従って配置され、任意の直線状断
面における上記凹凸形状が不規則であるものである(請
求項1)。
【0010】かかる構成とすると、凹凸形状の配置が不
規則であるので、反射板で反射した回折光の干渉を解消
することができ、かつ凹凸形状の配置が規則性を有する
ので、設計時に再現可能な反射特性を得ることができ
る。
【0011】また、本発明に係る反射板は、表面に凹凸
形状を有する反射板において、上記凹凸形状の凹部又は
凸部の少なくとも一部が所定の規則に従って配置され、
任意の互いに平行な直線状断面における該凹凸形状に互
いに同じ規則性が現れないものである(請求項2)。
【0012】かかる構成とすると、凹凸形状の配置の規
則性が特定方向に繰り返されないので、反射板で反射し
た回折光の干渉を解消することができ、かつ凹凸形状の
配置が規則性を有するので、設計時に再現可能な反射特
性を得ることができる。
【0013】この場合、上記凹凸形状の凹部又は凸部の
少なくとも一部が略らせん状に配置されてなるものとし
てもよい(請求項3)。
【0014】かかる構成とすると、任意の互いに平行な
直線状断面における凹凸形状に互いに同じ規則性が現れ
ない配置を容易に提供できる。
【0015】この場合、上記らせんの中心からの距離の
順に凹部又は凸部に番号nを付与したとき、n番目とn
+1番目との間の中心角が137.5度の倍数である凹
部又は凸部を含むものとしてもよい(請求項4)。
【0016】かかる構成とすると、隣接する凹部又は凸
部同士の距離をほぼ等しくすることができ、均一な反射
特性を持つ反射板を構成することができる。
【0017】また、上記らせんの中心からの距離の順に
凹部又は凸部に番号nを付与したとき、らせんの中心か
ら凹部又は凸部までの距離がnの平方根に比例する凹部
又は凸部を含むものとしてもよい(請求項5)。
【0018】かかる構成としても、隣接する凹部又は凸
部同士の距離をほぼ等しくすることができ、均一な反射
特性を持つ反射板を構成することができる。
【0019】また、上記の場合、上記凹凸形状の凹部又
は凸部の少なくとも一部が略同心円状に規則的に配置さ
れてなるものとしてもよく(請求項6)、また、上記凹
凸形状の凹部又は凸部の少なくとも一部が略放射状に配
置されてなるものとしてもよく(請求項7)、さらに、
上記凹凸形状の凹部又は凸部の少なくとも一部が略楕円
らせん状又は略楕円放射状に配置されてなるものとして
もよい(請求項8)。
【0020】かかる構成とすると、凹凸の配置の規則性
に基づく回折光の干渉を解消することができる。
【0021】また、上記凹凸形状の凹部又は凸部の少な
くとも一部が、任意の平面座標上でnを自然数とし上記
座標の原点からの半径をnの平方根、位相角を137.
5度のn倍として得られた上記平面座標上の複数の点と
相似な位置関係を有するよう配置されてなるものとして
もよい(請求項9)。
【0022】かかる構成とすると、各凹部又は凸部が面
内に占める面積をほぼ同じにすることができ、隣接する
凹部又は凸部の間の距離がほぼ一定に揃った規則的な配
置を実現することができる。
【0023】また、全ての上記凹部又は凸部のうちの5
割以上のものが、上記所定の規則に従って配置されたも
のとしてもよい(請求項10)。
【0024】かかる構成とすると、凹凸形状の配置を設
計を容易に行うことができる。
【0025】また、上記凹凸形状の凹部又は凸部の配置
が、マトリクス状に繰り返し配置されてなるものとして
もよい(請求項11)。
【0026】また、上記凹凸形状の凹部又は凸部が、そ
の少なくとも一部が所定の規則に従って配置された遮光
領域又は透光領域を含むフォトマスクを用いたマスク露
光及び現像を含む処理を経て形成されたものであるとし
てもよい(請求項12)。
【0027】かかる構成とすると、良好な特性を有する
反射板を容易に、かつ再現性よく製造することができ
る。
【0028】本発明に係る反射板は、凹凸形状を有する
複数の単位領域が表面に形成された反射板において、全
ての上記単位領域の凹凸形状が同じであり、かつある上
記単位領域の凹凸形状の凹部又は凸部の少なくとも一部
が所定の規則に従って配置され、任意の互いに平行な直
線状断面における該凹凸形状に互いに同じ規則性が現れ
ないものである(請求項13)。
【0029】かかる構成とすると、単位領域のある直線
状断面における凹凸形状に規則性が存在する場合は、単
位領域の配置ピッチで、同じ規則性が現れることになる
が、そのピッチが一定値以上でその配置の繰り返し頻度
が小さい場合には、干渉がわずかとなり、実用上認識さ
れないため、干渉による弊害を解消することができる。
【0030】この場合、上記単位領域がマトリクス状に
表面に形成されてなるものとしてもよい(請求項1
4)。
【0031】かかる構成とすると、画素を用いた反射型
画像表示装置の反射板に好適なものとなる。
【0032】また、本発明に係る反射板の製造方法は、
表面に凹凸形状を有する反射板の製造方法において、そ
の凹部又は凸部の少なくとも一部が所定の規則に従い、
かつその任意の直線状断面において不規則になるように
又はその任意の互いに平行な直線状断面において同じ規
則性が繰り返し現れないように上記凹凸形状を形成する
ものである(請求項15、17)。
【0033】かかる構成とすると、回折による干渉を解
消可能な反射板を、再現性よく製造することができる。
【0034】この場合、その少なくとも一部が所定の規
則に従い、かつその配置面内における任意の直線状断面
において不規則になるよう又は任意の互いに平行な直線
上において同じ規則性が現れないよう配置された遮光領
域又は透光領域を含むフォトマスクを用いたマスク露光
及び現像を含む処理を行い、それにより表面に該フォト
マスクの遮光領域又は透光領域に対応する位置に凹部又
は凸部を有する凹凸形状を基板上に形成する工程と、該
凹凸形状上に反射膜を形成する工程とを含むようにして
もよい(請求項16、18)。
【0035】かかる構成とすると、フォトリソグラフィ
法を用いて容易に反射板を製造することができる。
【0036】また、本発明に係る反射型液晶表示素子
は、液晶層と、該液晶層に略平行に配置された反射板と
を備え、外光が該液晶層を介して該反射板で外部に反射
され、かつ該液晶層を外部から印加する電圧で変調可能
なように構成された液晶表示素子において、上記反射板
が、表面に凹凸形状を有し、該凹凸形状の凹部又は凸部
の少なくとも一部が所定の規則に従って配置され、任意
の直線状断面における該凹凸形状が不規則である又は任
意の互いに平行な直線状断面における該凹凸形状に互い
に同じ規則性が現れないものである(請求項19、2
0)。
【0037】かかる構成とすると、視認性及びその設計
の再現性が良好な反射型液晶表示素子を提供できる。
【0038】この場合、上記反射板は基板上に上記外光
を反射する反射膜が形成されてなり、該反射板と上記液
晶層を介して対向するように対向基板が配置され、上記
液晶層を変調するための電極を上記反射膜と上記対向基
板の内面に形成された共通電極とが構成してなるものと
してもよい(請求項21)。
【0039】かかる構成とすると、反射膜を電極として
使用できるため、構成を簡素化することができる。
【0040】また、本発明に係る反射型液晶表示素子の
製造方法は、その少なくとも一部が所定の規則に従い、
かつその配置面内における任意の互いに平行な直線上に
おいて同じ規則性が現れないよう又は任意の互いに平行
な直線上において同じ規則性が現れないよう配置された
遮光領域又は透光領域を含むフォトマスクを用いたマス
ク露光及び現像を含む処理を行い、それにより表面に該
フォトマスクの遮光領域又は透光領域に対応する位置に
凹部又は凸部を有する凹凸形状を基板上に形成する工程
と、該凹凸形状上に反射膜を形成する工程と、上記基板
の該反射膜が形成された面に対向するように、内面に共
通電極が形成された対向基板を配置する工程と、上記基
板と該対向基板との間に液晶を封入する工程とを含むも
のである(請求項22、23)。
【0041】かかる構成とすると、視認性及びその設計
の再現性が良好な反射型液晶表示素子をフォトリソグラ
フィ法により容易に製造できる。
【0042】また、本発明に係る反射型液晶表示装置
は、液晶層及び該液晶層に略平行に配置された反射板を
有し、外光が該液晶層を介して該反射板で外部に反射さ
れるとともに該液晶層を外部から印加する電圧で変調可
能なように構成され、上記反射板が、表面に凹凸形状を
有し、該凹凸形状の凹部又は凸部の少なくとも一部が所
定の規則に従って配置され、かつ任意の直線状断面にお
ける該凹凸形状が不規則である又は任意の互いに平行な
直線状断面における該凹凸形状に互いに同じ規則性が現
れないものである反射型液晶表示素子と、上記液晶層を
変調するための電圧を印加して該反射型液晶表示素子を
駆動する駆動手段とを備えたものである(請求項24、
25)。
【0043】かかる構成とすると、視認性及びその設計
の再現性が良好な反射型液晶表示装置を提供できる。
【0044】また、本発明に係る光学部材は、観測点方
向に対する光学特性が面内で変化し、該光学特性が極大
又は極小をなす光学作用中心の少なくとも一部が上記面
内で所定の規則に従って配置され、上記面内の任意の直
線上における上記光学作用中心の配置が不規則であるも
のである(請求項26)。
【0045】かかる構成とすると、光学作用中心の配置
が不規則であるので、光学作用を受けた回折光の干渉を
解消することができ、かつ光学作用中心の配置が規則性
を有するので、設計時に再現可能な光学特性を得ること
ができる。
【0046】また、本発明に係る光学部材は、観測点方
向に対する光学特性が面内で変化し、該光学特性が極大
又は極小をなす光学作用中心の少なくとも一部が上記面
内で所定の規則に従って配置され、上記面内の任意の互
いに平行な直線上における上記光学作用中心の配置に互
いに同じ規則性が現れないものである(請求項27)。
【0047】かかる構成とすると、光学作用中心の配置
の規則性が特定方向に繰り返されないので、光学作用を
受けた回折光の干渉を解消することができ、かつ光学作
用中心の配置が規則性を有するので、設計時に再現可能
な光学特性を得ることができる。
【0048】また、上記光学特性が上記光学作用中心を
中心とする微小領域と残りの領域との間で略不連続に変
化し、かつ各領域において略一定値を有してなるものと
してもよい(請求項28)。
【0049】また、上記光学作用中心の少なくとも一部
が略らせん状に配置されてなるものとしてもよい(請求
項29)。
【0050】かかる構成とすると、任意の互いに平行な
直線状断面における光学作用中心に互いに同じ規則性が
現れない配置を容易に提供できる。
【0051】この場合、上記らせんの中心からの距離の
順に光学作用中心に番号nを付与したとき、n番目とn
+1番目との間の中心角が137.5度の倍数である光
学作用中心を含むものとしてもよく(請求項30)、ま
た、上記らせんの中心からの距離の順に光学作用中心に
番号nを付与したとき、らせんの中心から光学作用中心
までの距離がnの平方根に比例する光学作用中心を含む
ものとしてもよい(請求項31)。
【0052】かかる構成とすると、隣接する光学作用中
心同士の距離をほぼ等しくすることができ、均一な光学
特性を持つ光学部材を構成することができる。
【0053】また上記の場合、上記光学作用中心の少な
くとも一部が略同心円状に規則的に配置されてなるもの
としてもよく(請求項32)、また、上記光学作用中心
の少なくとも一部が略放射状に配置されてなるものとし
てもよく(請求項33)、さらに、上記光学作用中心の
少なくとも一部が略楕円らせん状又は略楕円放射状に配
置されてなるものとしてもよい(請求項34)。
【0054】かかる構成とすると、光学作用中心の配置
の規則性に基づく回折光の干渉を解消することができ
る。
【0055】また、上記光学作用中心の少なくとも一部
が、任意の平面座標上でnを自然数とし上記座標の原点
からの半径をnの平方根、位相角を137.5度のn倍
として得られた上記平面座標上の複数の点と相似な位置
関係を有するように配置されてなるものとしてもい(請
求項35)。
【0056】かかる構成とすると、各光学作用中心が面
内に占める面積をほぼ同じにすることができ、隣接する
光学作用中心の間の距離がほぼ一定に揃った規則的な配
置を実現することができる。
【0057】また、上記光学作用中心の少なくとも一部
が、任意の平面座標上で同心円状に規則的に配置された
複数の点を対称変換して得られた配置と相似な位置関係
を有するように配置されてなるものとしてもよい(請求
項36)。
【0058】また、上記光学作用中心の配置が、マトリ
クス状に繰り返し配置されてなるものとしてもよい(請
求項37)。
【0059】また、上記光学特性が反射率であるとして
もよい(請求項38)。
【0060】かかる構成とすると、回折光の干渉を解消
できかつ反射特性の設計再現性が良好な反射部材を提供
できる。
【0061】また、上記光学特性が屈折率であるとして
もよい(請求項39)。
【0062】かかる構成とすると、回折光の干渉を解消
できかつ屈折特性の設計再現性が良好な屈折部材を提供
できる。
【0063】また、上記光学特性が透過率であるとして
もよい(請求項40)。
【0064】かかる構成とすると、回折光の干渉を解消
できかつ透過特性の設計再現性が良好な透光部材を提供
できる。
【0065】また、本発明に係る光学部材は、観測点方
向に対する光学特性が面内で複数の単位領域毎に変化
し、全ての該単位領域の光学特性が同じであり、かつあ
る該単位領域における該光学特性が極大又は極小をなす
光学作用中心の少なくとも一部が該単位領域の面内で所
定の規則に従って配置され、該単位領域の面内の任意の
互いに平行な直線上における上記光学作用中心の配置に
互いに同じ規則性が現れないものである(請求項4
1)。
【0066】かかる構成とすると、単位領域の面内のあ
る直線上における光学作用中心に規則性が存在する場合
は、単位領域の配置ピッチで、同じ規則性が現れること
になるが、そのピッチが一定値以上でその配置の繰り返
し頻度が小さい場合には、干渉がわずかとなり、実用上
認識されないため、干渉による弊害を解消することがで
きる。
【0067】この場合、上記単位領域がマトリクス状に
面内に形成されてなるものとしてもよい(請求項4
2)。
【0068】また、本発明に係る表示装置は、所定の情
報を表示する表示手段と、該情報を表示するための光の
光路上に配置され、該表示される情報を観測する方向に
対する光学特性が面内で変化し、該光学特性が極大又は
極小をなす光学作用中心の少なくとも一部が上記面内で
所定の規則に従って配置され、上記面内の任意の直線上
における上記光学作用中心の配置が不規則である又は任
意の互いに平行な直線上における上記光学作用中心の配
置に互いに同じ規則性が現れない光学部材とを備えたも
のである(請求項43、44)。
【0069】かかる構成とすると、視認性及びその設計
再現性が良好な表示装置を提供できる。
【0070】また、本発明に係る照明装置は、光を発す
る発光手段と、該発せられる光の光路上に配置され、該
表示される情報を観測する方向に対する光学特性が面内
で変化し、該光学特性が極大又は極小をなす光学作用中
心の少なくとも一部が上記面内で所定の規則に従って配
置され、上記面内の任意の直線上における上記光学作用
中心の配置が不規則である又は任意の互いに平行な直線
上における上記光学作用中心の配置に互いに同じ規則性
が現れない光学部材とを備えたものである(請求項4
5、46)。
【0071】かかる構成とすると、視認性及びその設計
再現性が良好な照明装置を提供できる。
【0072】また、本発明に係る表示板は、光を発する
発光手段と、該発せられる光の光路上に配置され、該表
示される情報を観測する方向に対する光学特性が面内で
変化し、該光学特性が極大又は極小をなす光学作用中心
の少なくとも一部が上記面内で所定の規則に従って配置
され、上記面内の任意の直線上における上記光学作用中
心の配置が不規則であり又は任意の互いに平行な直線上
における上記光学作用中心の配置に互いに同じ規則性が
現れず、かつ上記光学作用中心が所定の表示パターン内
に分布するよう配置されてなる光学部材とを備えたもの
である(請求項47、48)。
【0073】かかる構成とすると、視認性及びその設計
再現性が良好な表示板を提供できる。
【0074】また、本発明に係る波動部材は、波動の放
射特性が面内で変化し、該放射特性が極大又は極小をな
す波動作用中心の少なくとも一部が上記面内で所定の規
則に従って配置され、上記面内の任意の直線上における
上記波動作用中心の配置が不規則であるものである(請
求項49)。
【0075】かかる構成とすると、放射する波動の回折
による干渉を解消することができるとともに、その波動
の放射特性の設計再現性が良好な波動部材を提供でき
る。
【0076】また、本発明に係る波動部材は、波動の放
射特性が面内で変化し、該放射特性が極大又は極小をな
す波動作用中心の少なくとも一部が上記面内で所定の規
則に従って配置され、上記面内の任意の互いに平行な直
線上における上記波動作用中心の配置に互いに同じ規則
性が現れないものである(請求項50)。
【0077】かかる構成としても、放射する波動の回折
による干渉を解消することができるとともに、その波動
の放射特性の設計再現性が良好な波動部材を提供でき
る。
【0078】また、上記放射特性が上記波動作用中心を
中心とする微小領域と残りの領域との間で略不連続に変
化し、かつ各領域において略一定値を有してなるものと
してもい(請求項51)。
【0079】また、上記波動作用中心の少なくとも一部
が同心円状に規則的に配置されてなるものとしてもよい
(請求項52)。
【0080】かかる構成とすると、波動作用中心の配置
の規則性による波動の干渉を解消することができる。
【0081】また、上記波動が音波であり、それにより
音響部材を構成してなるものとしてもよい(請求項5
3)。
【0082】かかる構成とすると、音の放射特性及びそ
の設計再現性が良好な音響部材を提供できる。
【0083】また、上記波動が電磁波であり、それによ
り電磁波部材を構成してなるものとしてもよい(請求項
54)。
【0084】かかる構成とすると、電磁波の放射特性及
びその設計再現性が良好な電磁波部材を提供できる。
【0085】また、上記波動が振動であり、それにより
振動部材を構成してなるものとしてもよい(請求項5
5)。
【0086】かかる構成とすると、振動の放射特性及び
その設計再現性が良好な振動部材を提供できる。
【0087】また、上記波動が電波であり、それにより
電波部材を構成してなるものとしてもよい(請求項5
6)。
【0088】かかる構成すると、電波の放射特性及びそ
の設計再現性が良好な電波部材を提供できる。
【0089】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。 実施の形態1 [反射板]図1は本発明の実施の形態1に係る反射板の
構成を示す平面図、図2は図1のII−II断面図を示す。
【0090】図2に示すように、反射板101は平坦な基
板1上に凹凸層2が形成され、該凹凸層2上に反射膜3
が形成されて構成されている。これにより、反射膜3が
凹凸層2の表面の凹凸形状に従った凹凸形状を有するも
のとなっており、かつ反射膜3の表面が反射板101の表
面を構成している。
【0091】凹凸層2は感光性樹脂で構成され、フォト
リソグラフィ法によって凹部を形成すべき部分を除去し
た後、該感光性樹脂をメルトフローすることによりその
表面に滑らかな凹凸形状が形成されている。反射膜3
は、反射率の高い金属膜で構成され、ここでは、厚み
0.2μmのアルミニウム膜で構成されている。なお、
反射膜3は、アルミニウムの他、銀等の反射率の高い金
属で構成してもよい。
【0092】図1には、反射膜3の凹凸形状のうち、凹
部4が円で示されている。図1に示すように、凹部4
は、基板1の主面上の所定の点Cを中心とする略らせん
状の軌跡上に配置されている。この配置については、後
で詳述する。従って、反射板101では、その表面の凹部
4が所定の規則に従って配置されており、その一方、任
意の直線状断面における表面形状は、図2に示すよう
に、不規則な凹凸形状を有するものとなっている。
【0093】以上のように構成された反射板101では、
外光が入射すると、反射膜3の表面で反射される。その
際、反射膜3の任意の直線状断面における表面形状が不
規則であるので、反射光の回折による干渉が解消され、
該反射光が白色化されて良好な反射特性が得られる。ま
た、反射膜3の凹部4が一定の規則に従って配置されて
いるので、設計変更等をする際にも、その規則に従って
凹部4を配置することができるので、一定の反射特性を
有する反射板101を設計することが可能である。この効
果については、後で詳しく説明する。 [液晶表示素子]図3は本実施の形態に係る反射型液晶
表示素子の構成を示す平面図、図4は図3のIV−IV断面
図である。図3では液晶表示素子を透視的に描いてあ
る。
【0094】図3及び図4に示すように、反射型液晶表
示素子(以下、単に液晶表示素子という)102は、所定
の間隔で対向するように配置された反射板101’と対向
基板(カラーフィルタ基板)103との間に液晶14が挟持
され、対向基板103の外面に、位相差板12及び偏向板13
がこの順に配置されて構成されている。
【0095】反射板101’は、上述の本実施の形態に係
る反射板である。但し、反射板101’は、ここでは、例
えば無アルカリガラスからなる基板1上に、ソース線S
L、ゲート線GL、及びこれらに接続されたスイッチン
グ素子6が形成され、このソース線SL、ゲート線G
L、及びスイッチング素子6が形成された基板1上に凹
凸層2及び反射膜(以下、画素反射膜という)3’が形
成されて構成されている。ソース線SL及びゲート線G
Lは基板1上にマトリクス状に形成され、そのソース線
SLとゲート線GLとで区画された領域が画素201を構
成している。そして、スイッチング素子6は、画素201
毎に設けられている。スイッチング素子6は、ここで
は、TFT(Thin Film Transistor)で構成されている。
画素反射膜3’は、画素201毎に区切られて形成され、
凹凸層2を貫通するように形成されたコンタクトホール
7を介してスイッチング素子6の端子6aに接続されて
いる。つまり、画素反射膜3’は、画素201毎に配置さ
れ、反射板101’の金属反射層を構成するとともに画素
電極を構成している。また、図3から明らかなように、
画素反射膜3’は、その凹部4が各画素201毎に所定の
点Cを中心とする略らせん状に配置されている。
【0096】対向基板103は、例えば無アルカリガラス
からなる基板11の内面に、カラーフィルタ10及び透明電
極からなる共通電極9がこの順に形成されている。な
お、符号10a,10b,10cは、それぞれ、R(赤)、G
(緑)、B(青)の各原色の領域を示す。
【0097】次に、以上のように構成された液晶表示素
子102の動作を説明する。この液晶表示素子102では、外
光が偏光板13側から入射し、該偏光板13、位相差板12、
基板11、カラーフィルタ10、共通電極9、及び液晶14を
順次通過し、画素反射膜3’の表面で反射して、上記各
部材を逆の順に通過して偏光板13から外部に出射する。
一方、ゲート線GLに入力されるゲート信号により各画
素201のスイッチング素子6が順次オンされ、これにタ
イミングを合わせてソース線SLから映像信号が各画素
201の画素反射膜3’に順次入力される。これにより、
画素反射膜3’と共通電極9との間にその映像信号に応
じた電圧が印加され、その電圧に応じて各画素201にお
ける外光の反射率が変化する。これにより、液晶表示素
子102を観察する人の目に、上記映像信号に対応する映
像が映る。この際、外光が画素反射膜3’で散乱される
ことにより、良好な視認性を得ることができる。 [反射板の設計方法]図1の反射板101及び図3の反射
板101’の凹部4は、上述のように、所定の規則に基づ
いて、所定の点Cをらせんの中心とする略らせん状に、
かつその中心から離れる方向に順に規則的に配置された
ものであり、略同心円状の配置となっている。図5は、
この規則に従った配置について示すものである。図5に
おいて、多数の点301の位置は、平面座標(極座標)に
よって表されている。そして、各点301は、nを自然数
とするとき、その平面座標の原点を中心として、そこか
らの半径rがnの平方根に比例し、位相角θが137.
5度のn倍となるように位置している。図5にはn=6
まで番号を示している。より具体的には、1番目の点
は、Aを比例定数とするとき、r=A×√1=A(μ
m)、θ=137.5(度)、2番目の点は、r=A×
√2(μm)、θ=2×137.5(度)、n番目の点
は、r=A×√n(μm)、θ=n×137.5
(度)、となるように位置している。図5に示すこの配
置は、ひまわりの種等、自然界に見られる配置である。
【0098】137.5度という角度は、フィボナッチ
数列と呼ばれる理論から数学的に導かれ、この角度のと
き、隣接する点301との間隔がほぼ等しく揃った規則的
な配置にすることが可能である。また、中心からの距離
をnの平方根に比例するように配置することで、中心か
ら周辺に向かって順に点301を配置したときに、各点301
が上記平面座標上に占める面積をほぼ同じにすることが
でき、隣接する点301との間隔をほぼ等しく揃った配置
にすることが可能である。
【0099】図3の液晶表示素子102の画素反射膜3’
の凹凸配置は、図1に示す領域202の内側と同じ凹凸配
置であり、図5に示す方法で配置した複数の点を取り出
して、これに相似な配置を画素201の領域に当てはめる
ことにより得られたものである。このようなことから、
図1の反射板101及び図3の反射板101’の凹凸配置は、
らせんの中心Cからの距離の順に凹部4に番号nを付与
したとき、n番目のものとn+1番目のものとの間の中
心角が137.5度の倍数であり、らせんの中心からの
距離がnの平方根に比例する凹部4で構成されている配
置である。
【0100】この方法により凹凸を規則的に配置した場
合、図2及び図4に示すように、反射板101,101’の任
意の直線状の断面において、同じ凹凸が繰り返し並ぶの
ではなくさまざまな形状が組み合わされた不規則な表面
形状が形成できることを本件発明者は発見した。このよ
うに、任意の直線状の断面が不規則な表面形状を有する
反射板101及び液晶表示素子102は、凹凸によって回折し
た反射光が干渉して強め合うことがなく、そのため、干
渉を解消することができる。
【0101】なお、上記の比例定数AがA=1(μm)の
場合、隣接する凹部同士の間隔は、およそ1.9(μm)
となる。比例定数Aの値を任意に変化させることによ
り、隣接する凹部同士の間隔を任意に設計することが可
能となる。以上のように、簡便な計算によって凹凸の配
置を決定することができる。
【0102】なお、上記のように凹凸配置を画素201内
に配置する際、画素201内の領域と画素201の周辺領域と
の境界近傍では、凹部が境界にまたがる場合がある。図
3の液晶表示素子102の例では、凹部が画素201の境界に
またがるような場合には、原則として凹部を形成しない
ようにした。なお、このようにせず、境界にまたがって
凹部を形成するようにしてもよい。
【0103】また、凹部4は、全てが上記の規則に従っ
た点に配置される必要はなく、上記規則に従った凹部4
の配置に加えて、その規則に従わない任意の点に凹部4
を配置してもよい。図14は、図1の配置を基に、点C
付近で凹部4が疎になる箇所に、上記の規則に従わない
凹部4aを付加したものである。このように、規則に従
った凹部4の配置以外の凹部4aを付加し、規則的に配
置された凹部4と任意に配置された凹部4aとを混在さ
せることもできる。このときにも、任意に配置された凹
部4aに比べて、規則的に配置された凹部4の割合が多
い方が好ましく、全ての凹部のうち少なくとも5割が規
則的な配置に従うように凹部の配置を設計することが望
ましい。
【0104】また、規則的な配置を基に、凹部を間引く
ことにより、凹部の数を減らして凹部の配置を設計して
もよい。図15は、図1の配置を基に、数個の凹部を除
去したものである。凹部の数を減らした場合でも、同様
に干渉を抑制した反射板の設計が可能である。
【0105】また、上記液晶表示素子102では、1つ
の、規則に従った配置(以下、規則配置という)のみ
を、1つの画素反射膜3’に配置したが、2つ以上の規
則配置を組み合わせて、1つの画素反射膜3’を形成し
てもよい。図16は、図3の画素反射膜3’に相当する
領域の凹部の配置を示したものであり、画素反射膜3’
の左右で異なる配置を組み合わせたものである。これに
よっても、上記と同様の効果を得ることができる。
【0106】また、らせんの中心は、かならずしも凹凸
を配置する領域内にある必要はなく、図17のように、
らせんの中心Cが凹部4が配置される領域(図では画素
反射膜3’に相当する領域を示している)中にない配置
でもよい。
【0107】また、上記の例では、1つの画素反射膜
3’に凹凸配置をあてはめたが、図18のように、複数
の画素反射膜3’にまたがって、1つの規則に基づく配
置をあてはめてもよい。例えば、液晶表示素子のすべて
の画素反射膜3’について、凹凸配置を1つの中心を有
するらせん状の配置としてもよい。
【0108】また、凹部の形状は、上記例では、円であ
る場合を示したが、任意の多角形、すなわち、正三角
形、二等辺三角形を含む任意の三角形、長方形、正方
形、台形を含む任意の四角形でもよく、同様に、任意の
五角形、六角形及び、それ以上の角を有する多角形でも
よい。
【0109】また、反射板の延在面に対する凹凸形状の
表面の傾斜角は5度〜10度程度に多く分布することが
好ましい。また、凹部又は凸部の数は10個以上とする
のが好ましい。また、凹部又は凸部の数は、10〜30
0個程度とするのが好ましく、凹部又は凸部の径は、5
μm〜50μmとするのが好ましい。 [反射板及び液晶表示素子の製造方法]図6は、本実施
の形態に係る反射板の製造方法を示す図であって、(a)
〜(d)は各工程を示す工程別断面図である。
【0110】反射板を製造するには、まず、図6(a)に
示すように、基板1上に2.0μmの厚みでポジ型感光
性材料からなる感光性材料2’を塗布し、その後、凹部
を形成すべき箇所に透光領域15a、それ以外の部分に遮
光領域15bがそれぞれ形成されたフォトマスク15により
マスク露光を実施し、それにより、感光性材料2’の上
記透光領域15aに対応する部分を感光させる。
【0111】次いで、このマスク露光された基板1に現
像を施し、それにより、図6(b)に示すように、感光性
材料2’の上記感光部分に開口16を形成する。
【0112】次いで、この開口16が形成された基板1
を、硬化前における感光性材料2’のガラス転移温度で
加熱処理し、それにより、感光性材料2’をメルトフロ
ーさせて表面を丸めるとともに上記開口16を塞いで、図
6(c)に示すような表面に凹凸を有する凹凸層2を形成
する。ここで、メルトフローとは、加熱で膜が軟化する
ことにより、膜の表面の角が丸まったり膜が基板上を流
動する等、形状変化を起こす性質又は現象を指す。
【0113】次いで、この凹凸層2が形成された基板1
を、感光性材料の硬化温度で焼成して、該凹凸層2を硬
化させる。
【0114】次いで、凹凸層2上に高反射率の金属から
なる反射膜3を所定の厚みに形成にする。これにより、
反射板101が得られる。
【0115】次に、本実施の形態に係る液晶表示素子の
製造方法を図4を用いて説明する。液晶表示素子102を
製造するには、まず、周知のフォトリソグラフィ法によ
り、ガラス基板1上にソース線SL、ゲート線GL、及
びスイッチング素子6をそれぞれ形成する。次いで、こ
のソース線SL、ゲート線GL、及びスイッチング素子
6が形成された基板1上に、上記と同様にして凹凸層2
を形成する。その後、凹凸層2上に高反射率の金属膜を
形成し、その金属膜を、フォトレジストをマスクに用い
てエッチングすることにより、画素201毎に区切られた
反射膜3’を形成するとともに、凹凸層2の上記開口部
の塞がらずに残った部分にコンタクトホール7を形成す
る。これにより、反射板101’が得られる。
【0116】一方、周知のフォトリソグラフィ法によ
り、ガラス基板11上にカラーフィルタ10及び共通電極9
を順次形成して、対向基板103を得る。
【0117】次いで、反射板101’と対向基板103とを所
定の間隙を有するようにして貼り合わせ、その間隙に液
晶14を注入して封止する。次いで、対向基板103の外側
に、位相差板12及び偏向板13を順次貼り付ける。これに
より、液晶表示素子102が得られる。
【0118】以上の反射板101及び液晶表示素子102の製
造方法によれば、メルトフローを用いたフォトリソグラ
フィ法により、容易に反射板101,101’の表面の凹凸を
形成できる。
【0119】なお、ここで用いたフォトマスク15は、上
述の凹凸配置に従って、凹部に相当する部分に所定の径
の透光領域15aを形成し、それ以外の部分を遮光領域15b
としたものである。これにより、反射板101,101’の表
面に、上記フォトマスク15の透光領域と相似な位置に凹
部4を形成することができた。なお、凹凸層2を形成す
る材料としてネガ型感光性材料を用いた場合には、上記
透光領域及び遮光領域を反転した構成のフォトマスクを
用いる。
【0120】このようにフォトリソグラフィ法によれ
ば、露光の際のフォトマスク15のマスクパターンに依存
して、凹凸配置が決まるため、フォトマスク15の設計が
反射板101,101’の反射特性を決める最も重要な要素と
なる。本実施の形態では、反射板101,101’の反射特性
を左右するフォトマスク15の設計を上記のように規則的
に行うことにより、この配置がフォトマスクの設計変更
に際して変わることがなく、所定の反射特性の反射板を
容易に設計することが可能となった。 実施の形態2 本発明の実施の形態2は、略らせん状配置における凹部
の配置角度を変えた例を示したものである。すなわち、
実施の形態1では、凹部4を137.5度の角度毎に配
置したが、137.5度の角度の代わりに他の角度に設
定して凹凸配置を設計することもできる。この角度を1
42度とした場合の例を図7に示す。また、図7のVIII
−VIII断面を図8に示す。この場合、反射板101の凹部
4は、図7に示すように略らせん状の配置となり、任意
の直線状断面における表面形状は、図8に示すように、
異なる形状を持った凹凸が連なるものとなる。このた
め、反射光の干渉が発生することがなく、実施の形態1
と同様の効果を得ることができる。 実施の形態3 本発明の実施の形態3は、略らせん状配置における凹部
の配置の角度を変えた他の例を示したものである。実施
の形態1では凹部4を137.5度の角度毎に配置した
が、137.5度の代わりに15度毎に凹部4を配置し
たものを図9に示す。この場合、略放射状に凹部4が並
んだ配置が得られる。図9のX−X断面を図10に示す。
また、同じくXI−XI断面を図11に示す。この凹凸配置
においても、実施の形態1と同様に反射光の干渉を抑制
することができた。本実施の形態の場合は、実施の形態
1及び2とは異なり、図10に示すX−X断面だけを見る
と凹凸のピッチが比較的揃っており(ある規則性を持っ
て繰り返されている)、反射光の干渉が発生する可能性
が考えられる。しかし、図11に示す、X−X断面に平行
なXI−XI断面では、X−X断面とは異なる形状の断面とな
っている。このような場合は、特定の断面を見ると同じ
凹凸が規則性を持って揃っているにも関わらず、反射板
101全体としては、人間の目に干渉として認識されな
い。これは、以下の理由によるものである。
【0121】つまり、規則的な凹凸に基づく回折光の干
渉は、反射板101を見たとき、面状に観察される。この
ため、反射板101を見る人間にその干渉が認識されるた
めには、1)直線状断面における凹凸の断面形状が規則
的であること、2)上記断面と平行な断面で同じ規則性
が繰り返し現れること、の2つの条件が必要である。本
実施の形態では、図10に示すX−X断面と図11に示す
XI−XI断面とで凹凸の断面形状が異なるように、上記
2)を満たさないものである。すなわち、反射面内の一
方向に同じ規則性を繰り返す凹凸配置がない反射板で
は、干渉を認識することはできず、凹凸配置に基づく干
渉を解消することができる。また、このような凹凸配置
を、一方向に繰り返してなる配置では、その繰り返しの
ピッチで、同じ規則性が現れることになるが、そのピッ
チが一定値以上でその繰り返しの頻度が小さい場合は、
干渉がわずかとなり、実用上認識されない。この干渉と
して認識されないピッチは、本件発明者の経験では、5
0μm以上である。そして、高精細化された画像表示装
置においては、画素の配置ピッチは50μmであるの
で、このような凹凸配置でも、画像表示装置の反射板に
十分適用することができる。 実施の形態4 本発明の実施の形態4は、上述の凹部の配置をその不規
則性を失わないように変形した例を示したものである。
実施の形態1〜3では、凹部が略らせん状、又は略放射
状に配置された例を示したが、これらの配置を特定の軸
方向に縮小又は拡大してなる略楕円らせん状、又は略楕
円放射状に凹部を配置した構成においても同様の効果を
得ることができる。図12に、略楕円らせん状の配置、
図13に略楕円放射状の配置を示す。
【0122】なお、上記実施の形態1〜4では、全て、
凹凸形状のうちの凹部の配置について示したが、凹部に
限らず、凸部を同様の方法により配置し、反射板及び反
射型液晶表示素子を構成した場合でも、同様の効果を得
ることができる。
【0123】また、上記実施の形態1〜4では、略らせ
ん状、略放射状、略楕円らせん状、略楕円放射状の配置
について示したが、これらの配置以外でも、反射板の任
意の直線の断面における表面形状が不規則である反射板
では、干渉を解消することができ、実施の形態1〜4と
同様の効果を得ることができる。また、特定の断面を見
ると同じ凹凸が規則性を持って揃っていても、1)直線
状断面における凹凸の断面形状が規則的であること、
2)上記断面と平行な断面で同じ規則性が繰り返し現れ
ること、の2つの条件を満たさない反射板では、干渉を
解消することができ、実施の形態1〜4と同様の効果を
得ることができる。
【0124】さらに、上記実施の形態1〜4では、実施
の形態1のらせんの中心からの距離に基づいて凹部又は
凸部を配置する配置(以下、基本配置という)を基礎と
した、略らせん状、同心円状、及び放射状の配置を示し
たが、略らせん状、同心円状、及び放射状の配置は、こ
の基本配置に基づかなくても、通常、実用に供し得るも
のである。略らせん状、同心円状、及び放射状の配置
は、半径方向に規則的に配置された場合、それに平行な
直線上では規則的な配置にはならず、上記1)、2)の
干渉の条件を満たさない。また、それらの配置の中心点
を中心に対称に配置された場合、その中心点を中央に挟
む平行な2直線上の配置は同じになるが、この場合でも
その配置は一般的には規則的にならず、また、たとえ、
規則的になったとしても、それらの間隔が離れているた
め、干渉を生じ難いからである。 実施の形態5 図21は本発明の実施の形態5に係る反射型液晶表示装
置の構成を示すブロック図である。図21に示すよう
に、本実施の形態に係る反射型液晶表示装置400は、実
施の形態1の液晶表示素子102のソース線SL及びゲー
ト線GLをそれぞれソース駆動回路402及びゲート駆動
回路403によって駆動し、ソース駆動回路402及びゲート
駆動回路403を信号処理回路401によって制御するよう構
成したものである。このような構成とすると、液晶表示
素子102が、ゲート駆動回路403及びソース駆動回路402
により駆動され、画素反射膜に入射しそこで反射される
外光の透過率を変化させる。これにより、液晶表示装置
400を観察する人の目に、ソース線GLの映像信号に対
応する映像が映る。その際、外光が画素反射膜で散乱さ
れることにより、良好な視認性を得ることができる。よ
って、良好でかつ再現可能な反射特性を有する反射型液
晶表示装置を実現することができる。また、実施の形態
1の凹部配置についての各変形例を有する反射板及び実
施の形態2〜4の反射板を用いて反射型液晶表示装置を
構成してもよく、同様の効果が得られる。 実施の形態6 上記実施の形態1〜5では、反射板の表面の凹凸によっ
て反射光が回折し、規則的な凹凸の配置によってその回
折した光が干渉する現象を抑制することにより、良好な
視認性が得られた。この回折した光の干渉は、入射した
光を反射、透過、屈折等する平面からなる場合にも生じ
る。従って、本発明は、反射板の凹凸だけでなく、屈折
率や透過率等が平面内で分布している光学部材におい
て、この分布が同じような態様で繰り返すように配置さ
れたときに、回折した光が干渉するのを抑制することに
も有効である。
【0125】例えば、光を散乱させる光学部材、いわゆ
る散乱膜や、透明な部材に光を遮光する微小領域を配置
して光を減衰させる光学部材に適用することができる。 (実施例1)本発明の実施例1は、光を散乱させる光学
部材を例示したものである。図22は本実施例に係る光
学部材の構成を示す断面図である。
【0126】図22に示すように、本実施例に係る光学
部材503は、互いに屈折率が異なる2種類の透明な材質
からなる上層502と下層501とで構成されている。そし
て、上層502と下層501との界面504が、実施の形態1〜
4の反射板の表面と同様の凹凸形状を有している。ま
た、上層502の上面及び下層501の下面501aは、共に平坦
でかつ互に平行に形成されている。
【0127】上層502及び下層501は、ガラス、窒化膜、
インジウム錫酸化物(ITO)や、アクリル樹脂、エポ
キシ樹脂等の透明樹脂等透明な物質の中から屈折率が異
なるものを適宜に選択して使用することができる。本実
施例では、下層501がガラス、上層502がアクリル樹脂で
それぞれ構成されている。この光学部材503では、光
が、上層502の上面502a及び下層501の下面501aのいずれ
かに入射すると、上層502と下層501との界面504が、そ
の凹凸形状によって、上層502の上面502a及び下層501の
下面501aに対して傾斜した面を有しているので、その入
射した光が界面504で屈折して散乱する。
【0128】このように、界面504の傾斜によって、光
学部材503の観測点方向に対する光学特性(ここでは散
乱特性)は、該光学部材503の延在面内で変化し、大小
の分布を持つ。そして、その凹凸による界面504の傾斜
に従って光学特性が極大又は極小となる点が光学部材50
3の延在面内に配置される。本明細書では、面内で光学
特性が極大又は極小の極値をとる点を光学作用中心と呼
ぶ。光学作用中心は、面内全体の最大値又は最小値をと
る点ではなく、特性の分布が山又は谷のように分布して
いる部分の極値をとる点である。本実施例では、図22
の断面図における界面504の凹部の底が光学作用中心505
である。光学作用中心505を規則的に配置した場合に
は、図19及び図20の従来例に示す凹凸を有する反射
板と同じように、回折による光の干渉が発生し、特定の
方向から見たときに、光が強く見える、又は色づいて見
えるという不具合が生じる。しかし、その不具合を解消
すべく光学作用中心をランダムに配置しようとすると、
その配置に規則性がない場合には、設計者に依存して光
学部材の特性が変化する可能性がある。そこで、本実施
例の光学部材503の場合にも実施の形態1〜4の反射板
と同じように、光学作用中心を平面内で所定の規則に従
って配置し、平面内の任意の直線上における光学作用中
心の配置を不規則とすることで、回折光の干渉を抑制
し、良好な散乱特性を得られるとともに、再現性のある
設計を行うことができる。
【0129】また、本実施例の光学部材を、平坦な金属
反射板を有する反射型表示装置の表面に配置することに
より、金属反射板による光源の映りこみを抑制し、良好
な散乱特性を有する反射型表示装置を提供することがで
きる。
【0130】図23は、図22の光学部材の製造方法を
示す図であって、(a)〜(d)は各工程を示す工程別断面図
である。
【0131】光学部材を製造するには、まず、図23
(a)に示すように、平坦なガラス基板501’上にポジ型の
フォトレジスト506 を塗布し、その後、凹部を形成すべ
き箇所に透光領域15a、それ以外の部分に遮光領域15bが
それぞれ形成されたフォトマスク15によりマスク露光を
実施し、それにより、フォトレジスト506の上記透光部1
5bに対応する部分を感光させる。
【0132】次いで、このマスク露光されたガラス基板
501’に現像を施し、それにより、図23(b)に示すよう
に、フォトレジスト506の上記感光部分に開口507を形成
する。
【0133】次いで、このフォトレジスト506をマスク
として、フッ酸によりガラス基板501’をエッチングす
ることにより、図23(c)に示すように、ガラス基板
501’の表面を溶かして凹凸を形成して、下層501を得
る。
【0134】次いで、フォトレジスト506を剥離し、そ
の後、下層501上にアクリル樹脂を塗布し硬化させて、
図22(d)に示すように、上層502を形成する。これ
により、光学部材503が得られる。このようにフォトリ
ソグラフィ法によって、本実施例の光学部材503を容易
に得ることができる。
【0135】上記マスク露光を行うためのフォトマスク
15は、遮光領域15b又は透光領域15aの配置を、任意の平
面座標上で同心円状の規則的な配置と相似な位置関係と
なるよう設計する。こうすることで、光学部材の光学作
用中心を同心円状の規則的な配置とすることができ、本
発明の効果を得ることができる。そして、光学作用中心
の配置は、任意の平面座標上で同心円状の配置を有する
複数の点を対称変換して得られた配置と相似な位置関係
を持つものでもよい。ここで、対称変換とは、ある軸の
回りの一定の角度の回転、ある直線での鏡映、及び平行
移動のいずれかの方法をいう。又は、これらの対称変換
を組み合わせた変換を行ったものをいう。
【0136】光学作用中心の配置は、より具体的には、
実施の形態1〜4に示す凹部又は凸部の配置と同様に略
同心状、略らせん状、略放射状、略楕円らせん状、略楕
円放射状とすることができる。また、らせんの中心から
の距離の順に番号nを付与したとき、n番目とn+1番
目との間の中心角が137.5度の倍数であり、らせん
の中心から光学作用中心までの距離がnの平方根に比例
した位置関係を含む配置とすることができる。 (実施例2)図24は本発明の実施例2に係る光学部材
の構成を示す断面図である。図24において、本実施例
に係る光学部材603は、透明で平坦な基板601上に、所定
位置に多数の微小な開口部604を有するように遮光層602
が設けら、それにより、開口部604に入射光を透過する
多数の微小透光領域が形成されるとともにそれ以外の部
分に入射光を遮光する遮光領域が形成されて構成されて
いる。これにより、光学部材603に光が入射すると、そ
の一部だけが微小透光領域604を通過し、他は遮光領域
で遮られるので、その光量が減衰する。このような光学
部材603は、光源の光量が強いとき、これを減衰させる
ために、光源の前に配置される。この光学部材603で
は、微小透光領域604の面積に応じて入射光を透過させ
ることができる。
【0137】ここで、微小透光領域604が等間隔で規則
的に配置されている場合には、微小透光領域604の周辺
で回折した光が干渉して、凹凸を有する反射板の場合と
同様に、特定の方向に光が強く透過したり、透過した光
に色づきが発生してしまう。そこで、微小透光領域604
の光学作用中心605を所定の規則に従って基板601の主面
上に配置するとともに、その際に該主面内の任意の直線
上における上記光学作用中心605を不規則に配置するこ
とにより、回折光の干渉が抑制され、色づきのない良好
な透過光を得ることができる。
【0138】また、以上の説明から明らかなように、本
実施例における光学特性は透過率である。また、遮光層
602は、フォトリソグラフィ法により、容易に形成する
ことができる。このとき、フォトマスクを、実施例1と
同様の方法で設計することにより、光学部材の光学作用
中心を本発明の効果が得られるように配置にすることが
できる。
【0139】また、図24において、微小透光領域604
に代えて、入射光を反射する反射膜を備えた微小領域を
形成することにより、入射した光を、その光量を減衰さ
せて反射する光学部材を構成することができる。
【0140】以上の実施例1及び2のように、光学特性
として屈折率、透過率、反射率等がその延在面内で分布
を持つ光学部材において、それぞれの光学特性の光学作
用中心を本発明に従って配置することにより、回折光の
干渉を抑制する効果を得ることができる。 実施の形態7 本発明の実施の形態7は、実施の形態6の光学部材を応
用した各種の光学機器を例示したものである。すなわ
ち、実施の形態6の光学部材に、表示を行うための表示
手段を付加することにより、反射型液晶表示装置や、E
L表示装置のような表示装置を提供することができる。
また、その光学部材に発光手段を付加することにより、
面発光を行う照明装置を提供することができる。さら
に、その光学部材において、表示するパターン内に光学
作用中心が分布するよう構成し、かつ発光手段を付加す
ることにより、電光表示板や交通標識等の表示板を提供
することができる。以下、これを具体的に例示する。 (実施例3)図25は本発明の実施例3に係る表示装置
としての反射型液晶表示装置の構成を示すブロック図で
ある。図25に示すように、本実施例に係る反射型液晶
表示装置901は、実施の形態1の液晶表示素子(図4参
照)において反射膜3’を平坦に形成してなる反射型液
晶表示素子902を用い、その反射型液晶表示素子902の前
面に実施の形態6の実施例1の光学部材503を配置する
とともに、そのソース線SL及びゲート線GLをそれぞ
れソース駆動回路402及びゲート駆動回路403によって駆
動し、ソース駆動回路402及びゲート駆動回路403を信号
処理回路401によって制御するよう構成したものであ
る。このような構成とすると、反射型液晶表示素子902
に入射した外光がその平坦な反射膜で鏡面反射される
が、その入射及び反射の際に光学部材503により散乱さ
れるため、広視野角特性を有するものとなる。しかも、
その広視野角特性が設計の再現性を有するものとなる。 (実施例4)図26は本発明の実施例4に係る照明装置
の構成を示す模式図である。図26に示すように、本実
施例に係る照明装置1001は、ランプ等の非面状光源から
なる発光手段1002の前に実施の形態6の実施例1の光学
部材503を配置したものである。このような構成とする
と、発光手段1002から放射された光が光学部材503を通
過する際に散乱されるので、良好な拡散特性で面発光を
行う照明装置を提供することができる。しかも、その面
発光の特性が設計の再現性を有するものとなる。 (実施例5)図27は本発明の実施例5に係る表示板の
構成を示す正面図である。図27において、本実施例に
係る表示板1101は、発光手段1102の前に実施の形態6の
実施例2の光学部材603が配置され、その光学部材603に
おいて、表示パターン1103内に光学作用中心が分布する
よう構成されている。このような構成とすると、発光手
段1102から出射された光が光学部材603のパターン1103
内に分布する微小透光領域を透過し、それにより、表示
パターン1103が発光して見える。よって、色づき等の生
じない表示板を提供することができる。しかも、その表
示パターンの発光特性が設計の再現性を有するものとな
る。 実施の形態8 以上の実施の形態1〜7では、本発明の光学機器への適
用例を示したが、本発明は、回折した光の干渉を抑制す
るものであるので、波動であれば、光に限らず、音波、
電磁波、振動波等の別を問わずに有効である。よって、
これらにも本発明を適用した音響部材、電波部材、電磁
波部材、振動部材を構成することができる。すなわち、
本発明の構成により、特定の周期又は周波数の波が強め
あうのを抑制し、波が反射又は透過するときに均一な特
性を呈する部材を提供することができる。また、本明細
書では、実施の形態6で定義した光学作用中心という概
念を広げて波動の作用中心という概念を用いる。ここ
で、波動の作用中心とは、面内で波動に関する特性が極
大又は極小の極値をとるその面内における点をいう。従
って、また、波動が、音響、電波、電磁波、振動である
場合は、波動の作用中心は、それぞれ、音響作用中心、
電波作用中心、電磁波作用中心、振動作用中心を指す。
また、波動に関する特性とは、具体的には、波動の反
射、屈折、透過等の特性を指す。以下、これを具体的に
例示する。 (実施例6)図28は本発明の実施例6に係る音響部材
の構成を示す正面図である。図28に示すように、本実
施例に係る音響部材1111は、表面が音を吸収する吸音材
の表面に、音を反響する微小反響領域1112が形成されて
構成されている。この音響部材1111では、微小反響領域
1112の面積に依存して、音が反響する程度を制御するこ
とができる。この微小反響領域の音響作用中心の配置
を、実施の形態6に示す光学作用中心と相似な配置とす
ることで、特定の周波数の音が強め合うのを抑制し、か
つ均一な音響特性を有する音響部材を提供することがで
きる。音響室の壁面等に音響部材を設けることにより、
良好な音響室を構成することができる。 (実施例7)波動のうち、電波、電磁波、振動において
も、特定の観測方向に対し、ある周波数の波が強め合う
ために障害が起こる場合がある。例えば、電波では、放
送設備の受信が交錯する受信障害、電磁波では、電磁波
に対する感度で測定を行う撮像素子の感度障害、振動で
は、特定の方向に対する振動の強い伝播等の障害等であ
る。本発明のように異なる特性を有する領域又は特性の
分布を、所定の規則に基づいて配置する本発明の構成に
より、波が強め合うことによる障害を抑制し、かつ均一
な波動特性を有する部材を提供することができる。
【0141】図29は本発明の実施例7に係る電磁波部
材の構成を示す正面図、図30は本発明の実施例7に係
る振動部材の構成を示す正面図、図31は本発明の実施
例7に係る電波部材の構成を示す正面図である。これら
の図において、電磁波部材1121、振動部材1131、電波部
材1141は、それぞれ、微小電磁作用領域1122、振動作用
領域1132、微小電気作用領域1142がその延在面内に形成
されている。微小電磁作用領域1122、微小振動作用領域
1132、微小電気作用領域1142は、それぞれ、電磁波、振
動、電波に関する反射率、透過率、屈折率、放射強度等
の特性が各部材1121,1131,1141の延在面内において山又
は谷状に変化する領域、つまり極大点近傍領域又は極小
点近傍領域である。これら微小電磁作用領域1122、微小
振動作用領域1132、微小電気作用領域1142の作用中心の
配置が、実施の形態6に示す光学作用中心と相似な配置
となっている。
【0142】なお、上記実施の形態1〜8では、反射
板、光学部材、及び波動部材は、その形状が平面状であ
る場合を説明したが、これらが曲面状であっても構わな
い。つまり、波源となる部材の曲率がその波動の波長に
比して大きい場合には、波の回折による干渉が生じるの
で、このような場合にも、波源となる部材が平面状であ
る場合と同様に本発明を適用することができる。
【0143】
【発明の効果】本発明は以上の形態により実施され、放
射する波動の干渉を抑制することが可能でかつ一定の放
射特性を有する2次元形状の波動放射部材を設計するこ
とが可能な反射板及びその製造方法、反射型液晶表示装
置及びその製造方法、光学部材、表示装置、照明装置、
表示板、並びに波動部材を提供できるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る反射板の構成を示
す平面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る反射型液晶表示素
子の構成を示す平面図である。
【図4】図2のIV−IV断面図である。
【図5】図1及び図3の反射板の凹部の規則に従った配
置を示す図である。
【図6】図1の反射板の製造方法を示す図であって、
(a)〜(d)は各工程を示す工程別断面図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係る反射板の構成を示
す平面図である。
【図8】図7のVIII−VIII断面図である。
【図9】本発明の実施の形態3に係る反射板の構成を示
す平面図である。
【図10】図9のX−X断面図である。
【図11】図9のXI−XI断面図である。
【図12】本発明の実施の形態4に係る反射板の一構成
例を示す平面図である。
【図13】本発明の実施の形態4に係る反射板の他の構
成例を示す平面図である。
【図14】本発明の実施の形態1の反射板の凹部配置の
変形例を示す平面図である。
【図15】本発明の実施の形態1の反射板の凹部配置の
他の変形例を示す平面図である。
【図16】本発明の実施の形態1の反射型液晶表示装置
の画素反射板の凹部配置の変形例を示す平面図である。
【図17】本発明の実施の形態1の反射型液晶表示装置
の画素反射板の凹部配置の他の変形例を示す平面図であ
る。
【図18】本発明の実施の形態1の反射型液晶表示装置
の画素反射板の凹部配置のさらなる変形例を示す平面図
である。
【図19】従来の反射板の凹凸配置の一例を示す平面図
である。
【図20】図19のXX−XX断面図である。
【図21】本発明の実施の形態5に係る反射型液晶表示
装置の構成を示すブロック図である。
【図22】本発明の実施の形態6の実施例1に係る光学
部材の構成を示す断面図である。
【図23】図22の光学部材の製造方法を示す図であっ
て、(a)〜(d)は各工程を示す工程別断面図である。
【図24】本発明の実施の形態6の実施例2に係る光学
部材の構成を示す断面図である。
【図25】本発明の実施の形態7の実施例3に係る表示
装置としての反射型液晶表示装置の構成を示すブロック
図である。
【図26】本発明の実施の形態7の実施例4に係る照明
装置の構成を示す模式図である。
【図27】本発明の実施の形態7の実施例5に係る表示
板の構成を示す正面図である。
【図28】本発明の実施の形態8の実施例6に係る音響
部材の構成を示す正面図である。
【図29】本発明の実施の形態8の実施例7に係る電磁
波部材の構成を示す正面図である。
【図30】本発明の実施の形態8の実施例7に係る振動
部材の構成を示す正面図である。
【図31】本発明の実施の形態8の実施例7に係る電波
部材の構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 凹凸層 3 反射膜 3’画素反射膜 4,4a 凹部 6 スイッチング素子 6a 接続端子 7 コンタクトホール 9 共通電極 10 カラーフィルタ 11 基板 12 位相差板 13 偏光板 14 液晶 15 フォトマスク 15a 透光領域 15b 遮光領域 16 開口 101,101’ 反射板 102,902 反射型液晶表示素子 103 対向基板 201 画素 202 画素反射膜に相当する領域 400,901 反射型液晶表示装置 401 信号処理回路 402 ソース駆動回路 403 ゲート駆動回路 501 下層 501’ ガラス基板 501a 下層の下面 502 上層 502a 上層の上面 503,603 光学部材 504 界面 505,605 光学作用中心 506 フォトレジスト 507 開口 601 基板 602 遮光層 604 微小透光領域 1001 照明装置 1002 発光手段 1101 表示板 1103 表示パターン 1111 音響部材 1112 微小反響領域 1121 電磁波部材 1122 微小電磁作用領域 1131 振動部材 1132 微小振動作用領域 1141 電波部材 1142 微小電気作用領域 C センタ GL ゲート線 SL ソース線

Claims (56)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面に凹凸形状を有する反射板において、 上記凹凸形状の凹部又は凸部の少なくとも一部が所定の
    規則に従って配置され、任意の直線状断面における上記
    凹凸形状が不規則であることを特徴とする反射板。
  2. 【請求項2】 表面に凹凸形状を有する反射板におい
    て、 上記凹凸形状の凹部又は凸部の少なくとも一部が所定の
    規則に従って配置され、任意の互いに平行な直線状断面
    における該凹凸形状に互いに同じ規則性が現れないこと
    を特徴とする反射板。
  3. 【請求項3】 上記凹凸形状の凹部又は凸部の少なくと
    も一部が略らせん状に配置されてなることを特徴とする
    請求項1又は2記載の反射板。
  4. 【請求項4】 上記らせんの中心からの距離の順に凹部
    又は凸部に番号nを付与したとき、n番目とn+1番目
    との間の中心角が137.5度の倍数である凹部又は凸
    部を含むことを特徴とする請求項3記載の反射板。
  5. 【請求項5】 上記らせんの中心からの距離の順に凹部
    又は凸部に番号nを付与したとき、らせんの中心から凹
    部又は凸部までの距離がnの平方根に比例する凹部又は
    凸部を含むことを特徴とする請求項3記載の反射板。
  6. 【請求項6】 上記凹凸形状の凹部又は凸部の少なくと
    も一部が略同心円状に規則的に配置されてなることを特
    徴とする請求項1又は2記載の反射板。
  7. 【請求項7】 上記凹凸形状の凹部又は凸部の少なくと
    も一部が略放射状に配置されてなることを特徴とする請
    求項1又は2記載の反射板。
  8. 【請求項8】 上記凹凸形状の凹部又は凸部の少なくと
    も一部が略楕円らせん状又は略楕円放射状に配置されて
    なることを特徴とする請求項1又は2記載の反射板。
  9. 【請求項9】 上記凹凸形状の凹部又は凸部の少なくと
    も一部が、任意の平面座標上でnを自然数とし上記座標
    の原点からの半径をnの平方根、位相角を137.5度
    のn倍として得られた上記平面座標上の複数の点と相似
    な位置関係を有するよう配置されてなることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の反射板。
  10. 【請求項10】 全ての上記凹部又は凸部のうちの5割
    以上のものが、上記所定の規則に従って配置されたもの
    である請求項1又は2記載の反射板。
  11. 【請求項11】 上記凹凸形状の凹部又は凸部の配置
    が、マトリクス状に繰り返し配置されてなる請求項1記
    載の反射板。
  12. 【請求項12】 上記凹凸形状の凹部又は凸部が、その
    少なくとも一部が所定の規則に従って配置された遮光領
    域又は透光領域を含むフォトマスクを用いたマスク露光
    及び現像を含む処理を経て形成されたものであることを
    特徴とする請求項1又は2記載の反射板。
  13. 【請求項13】 凹凸形状を有する複数の単位領域が表
    面に形成された反射板において、 全ての上記単位領域の凹凸形状が同じであり、 かつある上記単位領域の凹凸形状の凹部又は凸部の少な
    くとも一部が所定の規則に従って配置され、任意の互い
    に平行な直線状断面における該凹凸形状に互いに同じ規
    則性が現れないことを特徴とする反射板。
  14. 【請求項14】 上記単位領域がマトリクス状に表面に
    形成されてなることを特徴とする請求項13記載の反射
    板。
  15. 【請求項15】 表面に凹凸形状を有する反射板の製造
    方法において、 その凹部又は凸部の少なくとも一部の配置が所定の規則
    に従い、かつその任意の直線状断面において不規則にな
    るように上記凹凸形状を形成することを特徴とする反射
    板の製造方法。
  16. 【請求項16】 その少なくとも一部が所定の規則に従
    い、かつその配置面内における任意の直線状上において
    不規則になるよう配置された遮光領域又は透光領域を含
    むフォトマスクを用いたマスク露光及び現像を含む処理
    を行い、それにより表面に該フォトマスクの遮光領域又
    は透光領域に対応する位置に凹部又は凸部を有する凹凸
    形状を基板上に形成する工程と、 該凹凸形状上に反射膜を形成する工程とを含むことを特
    徴とする請求項15記載の反射板の製造方法。
  17. 【請求項17】 表面に凹凸形状を有する反射板の製造
    方法において、 その凹部又は凸部の少なくとも一部の配置が所定の規則
    に従い、かつその任意の互いに平行な直線状断面におい
    て同じ規則性が繰り返し現れないように上記凹凸形状を
    形成することを特徴とする反射板の製造方法。
  18. 【請求項18】 その少なくとも一部が所定の規則に従
    い、かつその配置面内における任意の互いに平行な直線
    上において同じ規則性が現れないよう配置された遮光領
    域又は透光領域を含むフォトマスクを用いたマスク露光
    及び現像を含む処理を行い、それにより表面に該フォト
    マスクの遮光領域又は透光領域に対応する位置に凹部又
    は凸部を有する凹凸形状を基板上に形成する工程と、 該凹凸形状上に反射膜を形成する工程とを含むことを特
    徴とする請求項17記載の反射板の製造方法。
  19. 【請求項19】 液晶層と、該液晶層に略平行に配置さ
    れた反射板とを備え、外光が該液晶層を介して該反射板
    で外部に反射され、かつ該液晶層を外部から印加する電
    圧で変調可能なように構成された液晶表示素子におい
    て、 上記反射板が、表面に凹凸形状を有し、該凹凸形状の凹
    部又は凸部の少なくとも一部が所定の規則に従って配置
    され、任意の直線状断面における上記凹凸形状が不規則
    であることを特徴とする反射型液晶表示素子。
  20. 【請求項20】 液晶層と、該液晶層に略平行に配置さ
    れた反射板とを備え、外光が該液晶層を介して該反射板
    で外部に反射され、かつ該液晶層を外部から印加する電
    圧で変調可能なように構成された液晶表示素子におい
    て、 上記反射板が、表面に凹凸形状を有し、該凹凸形状の凹
    部又は凸部の少なくとも一部が所定の規則に従って配置
    され、任意の互いに平行な直線状断面における該凹凸形
    状に互いに同じ規則性が現れないものであることを特徴
    とする反射型液晶表示素子。
  21. 【請求項21】 上記反射板は基板上に上記外光を反射
    する反射膜が形成されてなり、該反射板と上記液晶層を
    介して対向するように対向基板が配置され、上記液晶層
    を変調するための電極を上記反射膜と上記対向基板の内
    面に形成された共通電極とが構成してなることを特徴と
    する請求項19又は20記載の反射型液晶表示素子。
  22. 【請求項22】 その少なくとも一部が所定の規則に従
    い、かつその配置面内における任意の直線状上において
    不規則になるよう配置された遮光領域又は透光領域を含
    むフォトマスクを用いたマスク露光及び現像を含む処理
    を行い、それにより表面に該フォトマスクの遮光領域又
    は透光領域に対応する位置に凹部又は凸部を有する凹凸
    形状を基板上に形成する工程と、 該凹凸形状上に反射膜を形成する工程と、 上記基板の該反射膜が形成された面に対向するように、
    内面に共通電極が形成された対向基板を配置する工程
    と、 上記基板と該対向基板との間に液晶を封入する工程とを
    含むことを特徴とする反射型液晶表示素子の製造方法。
  23. 【請求項23】 その少なくとも一部が所定の規則に従
    い、かつその配置面内における任意の互いに平行な直線
    上において同じ規則性が現れないよう配置された遮光領
    域又は透光領域を含むフォトマスクを用いたマスク露光
    及び現像を含む処理を行い、それにより表面に該フォト
    マスクの遮光領域又は透光領域に対応する位置に凹部又
    は凸部を有する凹凸形状を基板上に形成する工程と、 該凹凸形状上に反射膜を形成する工程と、 上記基板の該反射膜が形成された面に対向するように、
    内面に共通電極が形成された対向基板を配置する工程
    と、 上記基板と該対向基板との間に液晶を封入する工程とを
    含むことを特徴とする反射型液晶表示素子の製造方法。
  24. 【請求項24】 液晶層及び該液晶層に略平行に配置さ
    れた反射板を有し、外光が該液晶層を介して該反射板で
    外部に反射されるとともに該液晶層を外部から印加する
    電圧で変調可能なように構成され、上記反射板が、表面
    に凹凸形状を有し、該凹凸形状の凹部又は凸部の少なく
    とも一部が所定の規則に従って配置され、かつ任意の直
    線状断面における上記凹凸形状が不規則である反射型液
    晶表示素子と、 上記液晶層を変調するための電圧を印加して該反射型液
    晶表示素子を駆動する駆動手段とを備えた反射型液晶表
    示装置。
  25. 【請求項25】 液晶層及び該液晶層に略平行に配置さ
    れた反射板を有し、外光が該液晶層を介して該反射板で
    外部に反射されるとともに該液晶層を外部から印加する
    電圧で変調可能なように構成され、上記反射板が、表面
    に凹凸形状を有し、該凹凸形状の凹部又は凸部の少なく
    とも一部が所定の規則に従って配置され、かつ任意の互
    いに平行な直線状断面における該凹凸形状に互いに同じ
    規則性が現れないものである反射型液晶表示素子と、 上記液晶層を変調するための電圧を印加して該反射型液
    晶表示素子を駆動する駆動手段とを備えた反射型液晶表
    示装置。
  26. 【請求項26】 観測点方向に対する光学特性が面内で
    変化し、該光学特性が極大又は極小をなす光学作用中心
    の少なくとも一部が上記面内で所定の規則に従って配置
    され、上記面内の任意の直線上における上記光学作用中
    心の配置が不規則であることを特徴とする光学部材。
  27. 【請求項27】 観測点方向に対する光学特性が面内で
    変化し、該光学特性が極大又は極小をなす光学作用中心
    の少なくとも一部が上記面内で所定の規則に従って配置
    され、上記面内の任意の互いに平行な直線上における上
    記光学作用中心の配置に互いに同じ規則性が現れないこ
    とを特徴とする光学部材。
  28. 【請求項28】 上記光学特性が上記光学作用中心を中
    心とする微小領域と残りの領域との間で略不連続に変化
    し、かつ各領域において略一定値を有してなることを特
    徴とする請求項26又は27記載の光学部材。
  29. 【請求項29】 上記光学作用中心の少なくとも一部が
    略らせん状に配置されてなることを特徴とする請求項2
    6又は27記載の光学部材。
  30. 【請求項30】 上記らせんの中心からの距離の順に光
    学作用中心に番号nを付与したとき、n番目とn+1番
    目との間の中心角が137.5度の倍数である光学作用
    中心を含むことを特徴とする請求項29記載の光学部
    材。
  31. 【請求項31】 上記らせんの中心からの距離の順に光
    学作用中心に番号nを付与したとき、らせんの中心から
    光学作用中心までの距離がnの平方根に比例する光学作
    用中心を含むことを特徴とする請求項29記載の光学部
    材。
  32. 【請求項32】 上記光学作用中心の少なくとも一部が
    略同心円状に規則的に配置されてなることを特徴とする
    請求項26又は27記載の光学部材。
  33. 【請求項33】 上記光学作用中心の少なくとも一部が
    略放射状に配置されてなることを特徴とする請求項26
    又は27記載の光学部材。
  34. 【請求項34】 上記光学作用中心の少なくとも一部が
    略楕円らせん状又は略楕円放射状に配置されてなること
    を特徴とする請求項26又は27記載の光学部材。
  35. 【請求項35】 上記光学作用中心の少なくとも一部
    が、任意の平面座標上でnを自然数とし上記座標の原点
    からの半径をnの平方根、位相角を137.5度のn倍
    として得られた上記平面座標上の複数の点と相似な位置
    関係を有するように配置されてなることを特徴とする請
    求項26又は27記載の光学部材。
  36. 【請求項36】 上記光学作用中心の少なくとも一部
    が、任意の平面座標上で同心円状に規則的に配置された
    複数の点を対称変換して得られた配置と相似な位置関係
    を有するように配置されてなることを特徴とする請求項
    26又は27記載の光学部材。
  37. 【請求項37】 上記光学作用中心の配置が、マトリク
    ス状に繰り返し配置されてなる請求項26又は27記載
    の光学部材。
  38. 【請求項38】 上記光学特性が反射率であることを特
    徴とする請求項26又は27記載の光学部材。
  39. 【請求項39】 上記光学特性が屈折率であることを特
    徴とする請求項26又は27記載の光学部材。
  40. 【請求項40】 上記光学特性が透過率であることを特
    徴とする請求項26又は27記載の光学部材。
  41. 【請求項41】 観測点方向に対する光学特性が面内で
    複数の単位領域毎に変化し、全ての該単位領域の光学特
    性が同じであり、かつある該単位領域における該光学特
    性が極大又は極小をなす光学作用中心の少なくとも一部
    が該単位領域の面内で所定の規則に従って配置され、該
    単位領域の面内の任意の互いに平行な直線上における上
    記光学作用中心の配置に互いに同じ規則性が現れないこ
    とを特徴とする光学部材。
  42. 【請求項42】 上記単位領域がマトリクス状に面内に
    形成されてなることを特徴とする請求項41記載の光学
    部材。
  43. 【請求項43】 所定の情報を表示する表示手段と、 該情報を表示するための光の光路上に配置され、該表示
    される情報を観測する方向に対する光学特性が面内で変
    化し、該光学特性が極大又は極小をなす光学作用中心の
    少なくとも一部が上記面内で所定の規則に従って配置さ
    れ、上記面内の任意の直線上における上記光学作用中心
    の配置が不規則である光学部材とを備えたことを特徴と
    する表示装置。
  44. 【請求項44】 所定の情報を表示する表示手段と、 該情報を表示するための光の光路上に配置され、該表示
    される情報を観測する方向に対する光学特性が面内で変
    化し、該光学特性が極大又は極小をなす光学作用中心の
    少なくとも一部が上記面内で所定の規則に従って配置さ
    れ、上記面内の任意の互いに平行な直線上における上記
    光学作用中心の配置に互いに同じ規則性が現れない光学
    部材とを備えたことを特徴とする表示装置。
  45. 【請求項45】 光を発する発光手段と、 該発せられる光の光路上に配置され、該表示される情報
    を観測する方向に対する光学特性が面内で変化し、該光
    学特性が極大又は極小をなす光学作用中心の少なくとも
    一部が上記面内で所定の規則に従って配置され、上記面
    内の任意の直線上における上記光学作用中心の配置が不
    規則である光学部材とを備えたことを特徴とする照明装
    置。
  46. 【請求項46】 光を発する発光手段と、 該発せられる光の光路上に配置され、該表示される情報
    を観測する方向に対する光学特性が面内で変化し、該光
    学特性が極大又は極小をなす光学作用中心の少なくとも
    一部が上記面内で所定の規則に従って配置され、上記面
    内の任意の互いに平行な直線上における上記光学作用中
    心の配置に互いに同じ規則性が現れない光学部材とを備
    えたことを特徴とする照明装置。
  47. 【請求項47】 光を発する発光手段と、 該発せられる光の光路上に配置され、該表示される情報
    を観測する方向に対する光学特性が面内で変化し、該光
    学特性が極大又は極小をなす光学作用中心の少なくとも
    一部が上記面内で所定の規則に従って配置され、上記面
    内の任意の直線上における上記光学作用中心の配置が不
    規則であり、かつ上記光学作用中心が所定の表示パター
    ン内に分布するよう配置されてなる光学部材とを備えた
    ことを特徴とする表示板。
  48. 【請求項48】 光を発する発光手段と、 該発せられる光の光路上に配置され、該表示される情報
    を観測する方向に対する光学特性が面内で変化し、該光
    学特性が極大又は極小をなす光学作用中心の少なくとも
    一部が上記面内で所定の規則に従って配置され、上記面
    内の任意の互いに平行な直線上における上記光学作用中
    心の配置に互いに同じ規則性が現れず、かつ上記光学作
    用中心が所定の表示パターン内に分布するよう配置され
    てなる光学部材とを備えたことを特徴とする表示板。
  49. 【請求項49】 波動の放射特性が面内で変化し、該放
    射特性が極大又は極小をなす波動作用中心の少なくとも
    一部が上記面内で所定の規則に従って配置され、上記面
    内の任意の直線上における上記波動作用中心の配置が不
    規則であることを特徴とする波動部材。
  50. 【請求項50】 波動の放射特性が面内で変化し、該放
    射特性が極大又は極小をなす波動作用中心の少なくとも
    一部が上記面内で所定の規則に従って配置され、上記面
    内の任意の互いに平行な直線上における上記波動作用中
    心の配置に互いに同じ規則性が現れないことを特徴とす
    る波動部材。
  51. 【請求項51】 上記放射特性が上記波動作用中心を中
    心とする微小領域と残りの領域との間で略不連続に変化
    し、かつ各領域において略一定値を有してなることを特
    徴とする請求項49又は50記載の波動部材。
  52. 【請求項52】 上記波動作用中心の少なくとも一部が
    同心円状に規則的に配置されてなる請求項49又は50
    記載の波動部材。
  53. 【請求項53】 上記波動が音波であり、それにより音
    響部材を構成してなる請求項49又は50記載の波動部
    材。
  54. 【請求項54】 上記波動が電磁波であり、それにより
    電磁波部材を構成してなる請求項49又は50記載の波
    動部材。
  55. 【請求項55】 上記波動が振動であり、それにより振
    動部材を構成してなる請求項49又は50記載の波動部
    材。
  56. 【請求項56】 上記波動が電波であり、それにより電
    波部材を構成してなる請求項49又は50記載の波動部
    材。
JP2001116619A 2000-04-24 2001-04-16 反射板、反射型液晶表示装置及びその製造方法、光学部材、表示装置、照明装置、表示板、並びに波動部材 Withdrawn JP2002014211A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001116619A JP2002014211A (ja) 2000-04-24 2001-04-16 反射板、反射型液晶表示装置及びその製造方法、光学部材、表示装置、照明装置、表示板、並びに波動部材

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000122728 2000-04-24
JP2000-122728 2000-04-24
JP2001116619A JP2002014211A (ja) 2000-04-24 2001-04-16 反射板、反射型液晶表示装置及びその製造方法、光学部材、表示装置、照明装置、表示板、並びに波動部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002014211A true JP2002014211A (ja) 2002-01-18

Family

ID=26590664

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001116619A Withdrawn JP2002014211A (ja) 2000-04-24 2001-04-16 反射板、反射型液晶表示装置及びその製造方法、光学部材、表示装置、照明装置、表示板、並びに波動部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002014211A (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005158310A (ja) * 2003-11-20 2005-06-16 Omron Corp 面光源装置及び当該装置を用いた機器
US6985196B2 (en) 2002-04-10 2006-01-10 Seiko Epson Corporation Mask for manufacturing a substrate with light reflecting film having random light transmitting parts and non-light transmitting parts
US7084940B2 (en) 2002-09-30 2006-08-01 Seiko Epson Corporation Electro-optic device comprising a recess/projection pattern obtained by rotating a reference pattern about a predetermined position
US7085036B2 (en) 2001-06-20 2006-08-01 Seiko Epson Corporation Mask, substrate with light reflection film, manufacturing method for light reflection film, manufacturing method for electro-optical device, and electro-optical device, and electronic apparatus
US7157739B2 (en) 2002-09-30 2007-01-02 Seiko Epson Corporation Active matrix type electro-optical device with patterns of contact hole formation-positions and electronic apparatus
JP2007264639A (ja) * 2007-03-30 2007-10-11 Omron Corp 拡散板及び面光源装置
WO2008026649A1 (fr) * 2006-08-30 2008-03-06 Sumitomo Chemical Company, Limited Élément à électroluminescence organique
JP2008084837A (ja) * 2006-08-30 2008-04-10 Sumitomo Chemical Co Ltd 有機エレクトロルミネッセンス素子
WO2008093467A1 (ja) 2007-01-31 2008-08-07 Sharp Kabushiki Kaisha 液晶表示装置
US7593075B2 (en) 2005-02-14 2009-09-22 Nec Lcd Technologies, Ltd Reflector in liquid crystal display device and method of fabricating the same
KR100931580B1 (ko) 2003-07-31 2009-12-14 삼성전자주식회사 액정 표시 장치 및 그 제조 방법
US7773173B2 (en) 2006-08-02 2010-08-10 Nec Lcd Technologies, Ltd. Reflection plate and liquid crystal display device
JP2012013755A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Toppan Printing Co Ltd 光学シート、バックライトユニット、表示装置、及び光学シート製造用金型
JP2015057632A (ja) * 2013-08-12 2015-03-26 旭硝子株式会社 光学素子及び投影装置
US9939561B2 (en) 2012-12-28 2018-04-10 Asahi Glass Company, Limited Projector having diffuser
KR20180075984A (ko) * 2016-12-27 2018-07-05 (주) 와이비코리아 지능형 led 조명 장치

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7085036B2 (en) 2001-06-20 2006-08-01 Seiko Epson Corporation Mask, substrate with light reflection film, manufacturing method for light reflection film, manufacturing method for electro-optical device, and electro-optical device, and electronic apparatus
US7106495B2 (en) 2001-06-20 2006-09-12 Seiko Epson Corporation Mask, substrate with light reflection film, manufacturing method for light reflection film, manufacturing method for electro-optical device and electro-optical device, and electronic apparatus
US6985196B2 (en) 2002-04-10 2006-01-10 Seiko Epson Corporation Mask for manufacturing a substrate with light reflecting film having random light transmitting parts and non-light transmitting parts
US7084940B2 (en) 2002-09-30 2006-08-01 Seiko Epson Corporation Electro-optic device comprising a recess/projection pattern obtained by rotating a reference pattern about a predetermined position
US7157739B2 (en) 2002-09-30 2007-01-02 Seiko Epson Corporation Active matrix type electro-optical device with patterns of contact hole formation-positions and electronic apparatus
KR100931580B1 (ko) 2003-07-31 2009-12-14 삼성전자주식회사 액정 표시 장치 및 그 제조 방법
JP2005158310A (ja) * 2003-11-20 2005-06-16 Omron Corp 面光源装置及び当該装置を用いた機器
JP4507062B2 (ja) * 2003-11-20 2010-07-21 オムロン株式会社 面光源装置及び当該装置を用いた機器
US7593075B2 (en) 2005-02-14 2009-09-22 Nec Lcd Technologies, Ltd Reflector in liquid crystal display device and method of fabricating the same
US8094285B2 (en) 2006-08-02 2012-01-10 Nec Lcd Technologies, Ltd. Method for manufacturing a reflection plate
US7773173B2 (en) 2006-08-02 2010-08-10 Nec Lcd Technologies, Ltd. Reflection plate and liquid crystal display device
JP2012084535A (ja) * 2006-08-30 2012-04-26 Sumitomo Chemical Co Ltd 有機エレクトロルミネッセンス素子
EP2059095A1 (en) * 2006-08-30 2009-05-13 Sumitomo Chemical Company, Limited Organic electroluminescence element
EP2059095A4 (en) * 2006-08-30 2014-05-14 Sumitomo Chemical Co ORGANIC ELECTROLUMINESCENCE ELEMENT
JP2008084837A (ja) * 2006-08-30 2008-04-10 Sumitomo Chemical Co Ltd 有機エレクトロルミネッセンス素子
WO2008026649A1 (fr) * 2006-08-30 2008-03-06 Sumitomo Chemical Company, Limited Élément à électroluminescence organique
US8324801B2 (en) 2006-08-30 2012-12-04 Sumitomo Chemical Company, Limited Organic electroluminescence element
WO2008093467A1 (ja) 2007-01-31 2008-08-07 Sharp Kabushiki Kaisha 液晶表示装置
JP2007264639A (ja) * 2007-03-30 2007-10-11 Omron Corp 拡散板及び面光源装置
JP4505755B2 (ja) * 2007-03-30 2010-07-21 オムロン株式会社 拡散板及び面光源装置
JP2012013755A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Toppan Printing Co Ltd 光学シート、バックライトユニット、表示装置、及び光学シート製造用金型
US9939561B2 (en) 2012-12-28 2018-04-10 Asahi Glass Company, Limited Projector having diffuser
JP2015057632A (ja) * 2013-08-12 2015-03-26 旭硝子株式会社 光学素子及び投影装置
KR20180075984A (ko) * 2016-12-27 2018-07-05 (주) 와이비코리아 지능형 led 조명 장치
KR102000926B1 (ko) * 2016-12-27 2019-07-18 (주) 와이비코리아 지능형 led 조명 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100457117B1 (ko) 반사판, 반사형 액정 표시 장치 및 그 제조 방법, 광학부재, 표시 장치, 조명 장치, 표시판 및 파동 부재
KR100266150B1 (ko) 반사판 제조 방법
JP3213242B2 (ja) 反射板、反射型液晶表示装置およびその製造方法
JP3957986B2 (ja) 反射型表示装置
JP2002014211A (ja) 反射板、反射型液晶表示装置及びその製造方法、光学部材、表示装置、照明装置、表示板、並びに波動部材
KR100499598B1 (ko) 코너 큐브 어레이를 갖는 표시 장치
WO2009118946A1 (ja) 光学部材、照明装置、表示装置、テレビ受信装置、及び光学部材の製造方法
US8027078B2 (en) Display device using MEMS element and manufacturing method thereof
WO2006064670A1 (ja) 表示パネルの製造方法および表示パネルの製造装置
JP3733923B2 (ja) マスク及び表示装置の製造方法
WO2019134562A1 (zh) 背光源及其制作方法、显示装置
JP2008523437A (ja) 拡散反射構造体及びその製造方法並びにこれを用いた表示装置
KR20040061798A (ko) 액정 표시 장치에 사용되는 반사판 및 그 제조방법
JP2005221520A (ja) 電気泳動表示装置
CN115032830B (zh) 显示面板和显示面板的制备方法
JP3823961B2 (ja) 反射基板の製造方法及び電気光学装置の製造方法
JP2005055620A (ja) 反射型表示素子
JP2004252396A (ja) 光反射性構造体、その製造方法、フォトマスクおよび表示装置
JP2002098955A (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
EP4040222B1 (en) Display panel and display device
JP2023140279A (ja) 反射板、表示装置及び反射板の製造方法
JP2002040410A (ja) 液晶表示装置およびその製造方法ならびに電子機器
JP2004199050A (ja) 反射性基板とそれを用いた液晶表示パネル
JP2003131216A (ja) 液晶表示パネル
JP2004054041A (ja) 反射体及び反射型液晶表示装置並びに反射体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040511

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060316

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20061109

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070510