JP2002012881A - 潤滑油 - Google Patents
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- JP2002012881A JP2002012881A JP2000197537A JP2000197537A JP2002012881A JP 2002012881 A JP2002012881 A JP 2002012881A JP 2000197537 A JP2000197537 A JP 2000197537A JP 2000197537 A JP2000197537 A JP 2000197537A JP 2002012881 A JP2002012881 A JP 2002012881A
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Abstract
温清浄性に優れた潤滑油を提供する。 【解決手段】一般式(1)で表わされ、HLBが4以下
であり、重量平均分子量が500〜10,000である
特定のポリエーテルを含有する潤滑油。 R1−{(O−CH2CH2CH2CH2)m/(O−
A)n}−OR2 (1) [式中R1は炭素数1〜24の炭化水素基、R2は炭素
数1〜4のアルキル基、Aは1,4−ブチレン基を除く
炭素数1〜4のアルキレン基から選ばれる1種以上であ
り、mおよびnは(E)の重量平均分子量が500〜1
0,000を満たす1以上の整数である。オキシテトラ
メチレン基(O−CH2CH2CH2CH2基)とオキ
シアルキレン基(O−A基)とはランダムに結合してい
てもブロック状に結合していてもよい。]
Description
油に関する。さらに詳しくは、炭化水素系潤滑油との相
溶性及び潤滑性に優れたポリエーテル系潤滑油に関す
る。
用潤滑油、金属加工用潤滑油等は粘度特性、潤滑性、高
温での清浄性等が要求される。特に2サイクルエンジン
用潤滑油のように、消費される潤滑油がすべて燃焼室で
燃えるものでは、潤滑性、高い粘度指数、高温での清浄
性ばかりでなく、ガソリンのような炭化水素系物質との
相溶性が要求される。潤滑性、粘度指数、高温での清浄
性が良好とされる多くのポリエーテル系油は炭化水素系
潤滑油との相溶性が不足している。
滑油との相溶性に優れ、潤滑性、粘度指数及び高温清浄
性に優れたポリエーテル系潤滑油を提供することを目的
とする。
題点に鑑み、鋭意検討した結果、本発明に到達した。即
ち、本発明は、下記一般式(1)で表され、HLBが4
以下であり、かつ重量平均分子量が500〜10,00
0であるポリエーテル(E)の1種以上を含有する潤滑
油である。 R1−{(O−CH2CH2CH2CH2)m/(O−A)n}−OR2 (1) [式中R1は炭素数1〜24の炭化水素基、R2は炭素数
1〜4のアルキル基、Aは1,4−ブチレン基を除く炭
素数1〜4のアルキレン基から選ばれる1種以上であ
り、mおよびnは(E)の重量平均分子量が500〜1
0,000を満たす1以上の整数である。オキシテトラ
メチレン基(O−CH2CH2CH2CH2基)とオキシア
ルキレン基(O−A基)とはランダムに結合していても
ブロック状に結合していてもよい。]
炭素数1〜24の分岐の炭化水素基であり、直鎖もしく
は分岐の脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基および脂
環式炭化水素基が挙げられる。直鎖もしくは分岐の脂肪
族炭化水素基としては、例えば、アルキル基(メチル
基、エチル基、n−およびi−のプロピル基、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、
トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、へプ
タデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシ
ル基、ヘンエイコシル基、ドコシル基、トリコシル基、
テトラコシル基ならびに2−エチルヘキシル基など);
cis−もしくはtrans−の不飽和炭化水素基(ア
ルケニル基もしくはアルキニル基、例えば、エテニル
基、1−、2−及びiso−プロペニル基、ブテニル
基、ペンチニル基、ヘキセニル基、ペプテニル基、ノネ
ニル基、デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基、
トリデセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル
基、ヘキサデセニル基、ヘプタデセニル基、オクタデセ
ニル基、ノナデセニル基、エイコセニル基、ヘンエイコ
セニル基、ドコセニル基、トリコセニル基、テトラコセ
ニル基など)などが挙げられる。
の芳香族炭化水素基、例えば、フェニル基、アルキルア
リール基(o、m又はp−メチルフェニル基、m、p−
ジメチルフェニル基、2,6−ジメチルフェニル基、
o、mまたはp−エチルフェニル基、p−n−ブチルフ
ェニル基、p−オクチルフェニル基及びp−ノニルフェ
ニル基など)、アラルキル基(ベンジル基及びフェネチ
ル基など)、置換アラルキル基(o、m又はp−メチル
ベンジル基、p−n−ブチルフェネチル基など)、スチ
リルフェニル基(モノ及びジスチリルフェニル基など)
及びベンジルフェニル基(モノ及びジベンジルフェニル
基など)などが挙げられる。脂環式炭化水素基として
は、例えばシクロペンチル基、シクロヘキシル基などが
挙げられる。これらのうち好ましいのは、炭素数4〜2
0の脂肪族もしくは脂環式の炭化水素基、特に炭素数8
〜18の脂肪族もしくは脂環式の炭化水素基である。炭
素数が25以上であると粘度指数が悪くなる。
〜4の直鎖もしくは分岐のアルキル基であり、例えばメ
チル基、エチル基、n−及びiso−プロピル基、n
−、iso−、sec−及びtert−ブチル基が挙げ
られる。これらのうち好ましいのは炭素数3以下のもの
であり、さらに好ましくはメチル基、エチル基及びn−
プロピル基であり、特にメチル基である。炭素数が5以
上であると粘度指数が悪くなる。
ン基を除く炭素数1〜4のアルキレン基から選ばれる1
種以上である。該アルキレン基としては、炭素数が1〜
4、好ましくは2〜4のアルキレン基、例えばメチレン
基、エチレン基、1,2−及び1,3−プロピレン基、
1,2−、2,3−、1,3−及びiso−ブチレン基
が挙げられる。これらのうち好ましいのはエチレン基、
1,2−ブチレン基、および特に1,2−プロピレン基
である。
4以下である。好ましくは3.7以下であり、さらに好
ましくは2〜3.5である。(E)のHLB値が4を超
えると鉱物油及びポリブテン等の炭化水素との相溶性が
悪くなる。なお、HLB値は有機概念図に基づく小田式
による値であり、その計算方法は、例えば「乳化・可溶
化の技術」〔昭和51年、工学図書(株)〕に記載され
ている。またHLB値を導き出すための有機性値及び無
機性値については「有機概念図−基礎と応用−」〔昭和
59年 三共出版(株)〕記載の無機性基表(昭和49
年、藤田らの報告値)を用いて算出できる。
ーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定によ
る。以下も同様とする。]は、500〜10,000で
あり、好ましくは600〜5,000、さらに好ましく
は700〜4,000である。500未満では潤滑性が
不良であり、10,000を超えると動粘度が高くなり
すぎる。
(E)の分子量を満たす範囲の1以上の整数であればよ
いが、潤滑性、粘度指数、炭化水素との相溶性、低温で
の流動性の点から、ポリオキシアルキレン鎖[(O−C
H2CH2CH2CH2)mと(O−A)nの合計]中のオキ
シテトラメチレン基(O−CH2CH2CH2CH2基)の
含量が10〜85モル%、特に15〜50モル%である
のが好ましい。
(O−CH2CH2CH2CH2基)と他のオキシアルキレ
ン基(O−A基)のランダム結合部分を有することが低
温での流動特性が優れるという点で好ましい。(E)を
構成するオキシテトラメチレン基の内、80質量%以上
がランダム結合部分に存在するのが好ましい。
必須成分とするが、他のポリエーテル[一般式(1)に
おけるR1、R2のうちの1つ、あるいは両方が水素原子
であるポリエーテル等]を含有していてもよい。その含
有量は20質量%以下が好ましい。
記一般式(2)で示されるものが挙げられる。 R1−{(O−CH2CH2CH2CH2)m/(O−A1)n}−OR2 (2) R1、R2、m、nは一般式(1)におけるものと同じ、
A1は1,4−ブチレン基以外の炭素数2〜4のアルキ
レン基である。これはR1−OHで示されるモノオール
(e)に触媒の存在下でテトラヒドロフラン(以下、T
HFと略記)および1種または2種以上のTHF以外の
炭素数2〜4のアルキレンオキシド(以下、A1Oと略
記)を付加し(ランダム及び/又はブロック付加)、得
られたポリエーテルモノオール(b)の末端の水酸基を
アルキルエーテル化して製造できる。付加するA1Oと
しては、例えば、エチレンオキシド(EO)、プロピレ
ンオキシド(PO)、1,2−、2,3−および1,3
−ブチレンオキシド、イソブチレンオキシド等が挙げら
れる。これらのうち好ましいのはEO、1,2−ブチレ
ンオキシド、および特にPOである。これらは併用して
もよく、重合形式はランダムでもブロックでもよい。T
HFの付加モル数(m)は3〜100、A1Oの付加モ
ル数(n)は、5〜150が好ましい。
重合する場合の触媒としては例えば、BF3、BCl3、
AlCl3、FeCl3、SnCl3等のルイス酸、及び
それらの錯体[例えばBF3エーテル錯体、BF3テトラ
ヒドロフラン錯体(BF3・THF)];H2SO4、H
ClO4等のプロトン酸;KClO4、NaClO4等の
アルカリ金属の過塩素酸塩;Ca(ClO4)2、Mg
(ClO4)2等のアルカリ土類金属の過塩素酸塩;Al
(ClO4)3等の前記以外の金属の過塩素酸塩等が挙げ
られる。これらのうち、好ましくは、BF3エーテル錯
体及びBF3テトラヒドロフラン錯体(BF3・THF)
である。A1Oを単独付加する場合の触媒としては、通
常用いられる公知の触媒でよく、上記の触媒のほかアル
カリ触媒、例えば、水酸化物[KOH、NaOH、Cs
OH、Ca(OH)2等のアルカリ金属もしくはアルカ
リ土類金属の水酸化物等];酸化物(K2O 、CaO、
BaO等のアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の酸
化物等);アルカリ金属(Na、K等)、及びその水素
化物(NaH、KH等);トリエチルアミン、トリメチ
ルアミン等のアミン類等が挙げられる。これらのうち好
ましくはKOH、NaOH、CsOH、BF3エーテル
錯体及びBF3テトラヒドロフラン錯体(BF3・TH
F)である。
リ(KOH、NaOH及びCsOH等のアルカリ金属の
水酸化物等)の存在下にハロゲン化アルキル(炭素数1
〜4)と反応させることで製造できる。炭素数1〜4の
アルキル基は前記R2と同じものである。ハロゲン化ア
ルキルの量は、(b)の水酸基に対しモル比で1/1〜
5/1、特に1.2/1〜4/1が好ましい。アルカリ
の添加量は、(b)の水酸基に対しモル比で1/1〜1
0/1、特に1.2/1〜5/1が好ましい。(E)の
他の例には、一般式(3)で示されるものが含まれる。
(2)におけると同じ、A2は炭素数1〜4のアルキレ
ン基、m1及びm2は式m1+m2=mを満たす0また
は1以上の整数、n1及びn2は式n1+n2=n−1
を満たす0または1以上の整数を表す。] 一般式(3)で示される(E)は、式R1{(O−CH2
CH2CH2CH2)m1/(O−A1)n1}OHで示される
モノオール(e1)(R1OH又はそのTHFおよび/ま
たはA1O付加物)と式R2{(O−CH2CH2CH2C
H2)m2/(O−A1)n2}OHで示されるモノオール
(e2)(R2OH又はそのTHFおよび/またはA1O
付加物)[(e1)と(e2)は同一でも異なっていても
よい]をアルカリの存在下に炭素数1〜4のジハロアル
カンと反応させてエーテル化(ジョイント)することに
より製造することができる。A1O付加および/または
THF付加に用いる触媒及びエーテル化に用いるアルカ
リは上記と同様のものが使用できる。上記ジハロアルカ
ンとしては、例えばジクロルメタン、1,2−ジクロル
エタン、1,2−及び1,3−ジクロルプロパン、1,
2−、1,3−、1,4−及び2,3−ジクロルブタ
ン、及びこれらに相当するジブロムアルカンが挙げられ
る。ジハロアルカン /モノオール[(e1)および(e
2)]のモル比は、0.5/1〜0.4が好ましい。
応じて炭化水素系潤滑油を添加することが好ましい。炭
化水素系潤滑油としては溶剤精製油、パラフィン系鉱
油、ナフテン系鉱油、アルキル(炭素数10〜100)
ベンゼン、アルキル(炭素数10〜100)ナフタレ
ン、ポリオレフィン系潤滑油[ポリ−α−オレフィン
(炭素数2〜50)、ポリブテン、ポリイソブテン等]
等が挙げられる。これらの炭化水素系潤滑油の動粘度
(JIS K 2283に従って測定。)は、40℃に
おいて1〜3520mm2/sである。これらのうち好
ましいのは、ポリブテン及びポリイソブテンである。ポ
リエーテル系潤滑油と炭化水素系潤滑油の配合割合は任
意であるが、好ましくはポリエーテル系潤滑油/炭化水
素系潤滑油の質量比が5/95〜95/5、特に20/
80〜80/20である。この範囲内であれば、混合潤
滑油はポリエーテルと炭化水素の両方の特長を発揮する
ことができる。
防止剤、油性剤、極圧剤、金属不活性化剤、防錆剤、消
泡剤、粘度指数向上剤、流動点降下剤から選ばれる1種
以上の添加剤を含有させ、潤滑油組成物とすることが好
ましい。なお、添加剤の添加量は、特記しない限り、基
油(ポリエーテル系潤滑油またはポリエーテル系潤滑油
/炭化水素系潤滑油の混合物)に対する添加量であり、
%は質量%を表す。
ルフォネート〔例えばカルシウム石油スルフォネート
(正塩)や塩基性バリウムスルフォネート等の石油スル
フォン酸やアルキル(炭素数5〜36)置換芳香族スル
フォン酸の正または塩基性金属塩等〕;中性または塩基
性のフェネート〔例えばアルキル(炭素数1〜36)フ
ェノール、アルキル(炭素数1〜36)フェノールサル
ファイド、アルキル(炭素数1〜36)フェノールアル
デヒド縮合物の正または塩基性金属塩等〕;中性または
塩基性のフォスフォネート、チオフォスフォネート;ア
ルキル(炭素数1〜36)置換サリチレート;アルキル
(炭素数5〜36)メタクリレートまたは該メタクリレ
ートと極性基(アミン、アミド、イミド、ヒドロキシ
ル、カルボキシル、ニトリル等)を含むモノマーと(モ
ル比99/1〜10/90)の共重合物〔例えばアルキ
ル(炭素数1〜36)メタクリレート−ビニルピロリジ
ノン共重合物(Mw1,000〜100,000)、ア
ルキル(炭素数1〜36)メタクリレート−ジエチルア
ミノエチルメタクリレート共重合物(Mw1,000〜
100,000)、アルキル(炭素数1〜36)メタク
リレート−ポリエチレングリコール−メタクリレート共
重合物(Mw1,000〜100,000)等〕;N−
置換アルケニル(炭素数5〜36)コハク酸イミド(例
えばN−テトラエチレンペンタミンポリイソブテニルコ
ハク酸イミド等);高分子量アミド[例えばポリステア
ラミド(Mw1,000〜100,000)等]等が挙
げられる。使用する場合の添加量は、好ましくは1〜1
5%、特に2〜10%である。
剤〔例えば2,4−ジメチル−6−tert−ブチルフ
ェノール、4,4−ブチリデンビス(6−tert−ブ
チルメタクレゾール)等〕;アミン系酸化防止剤(例え
ばフェニル−α−ナフチルアミン、フェニル−β−ナフ
チルアミン等);ジアルキル(炭素数1〜36)ジチオ
リン酸亜鉛;ジアリル(炭素数2〜36)ジチオリン酸
亜鉛;有機硫化物;有機セレナイド等が挙げられる。使
用する場合の添加量は、好ましくは0.01〜2%、特
に0.1〜1%である。
素数8〜36の長鎖脂肪酸(例えばオレイン酸、ステア
リン酸等);炭素数8〜36の高級アルコール及びその
エステル類が挙げられる。使用する場合の添加量は、好
ましくは0.05〜2%、特に0.1〜1%である。
等);硫黄化合物(硫化脂肪酸エステル、硫化スパーム
油、硫化テルペン、ジベンジルダイサルファイド等);
塩素化合物(塩素化パラフィン、クロロナフサザンテー
ト等);リン化合物(トリクレジルホスフェート、トリ
ブチルホスフェート、トリクレジルホスファイト、n−
ブチルジ−n−オクチルホスフィネート、ジ−n−ブチ
ルジヘキシルホスホネート、ジ−n−ブチルフェニルホ
スホネート、ジブチルホスホロアミデート、アミンジブ
チルホスフェート等)が挙げられる。使用する場合の添
加量は、好ましくは1〜15%、特に5〜10%であ
る。
アゾール、メルカプトベンゾチアゾール、N、N’−ジ
サリチリデン−1,2−ジアミノプロパン、アリザリン
等が挙げられる。使用する場合の添加量は、好ましくは
0.01〜2%、特に0.1〜1%である。
素数12〜22のアルケニルコハク酸塩;アルキル基の
炭素数が8〜18のアルキルリン酸エステル塩;(シク
ロ)アルキルアミン(炭素数1〜36)もしくは複素環
アミン(炭素数4〜36)アルキレンオキシド(炭素数
2〜4)(1〜10モル)付加物(例えばシクロヘキシ
ルアミンEO2モル付加物、シクロヘキシルアミンPO
2モル付加物、モルホリンEO1モル付加物、モルホリ
ンPO1モル付加物等);石油スルホネート;アルキル
(炭素数1〜36)ナフタレンスルホン酸塩及びソルビ
タンエステル(例えばソルビタンラウレート、ソルビタ
ンステアレート等)等が挙げられる。使用する場合の添
加量は、好ましくは0.05〜2%、特に0.1〜1%
である。
(例えばポリジメチルシロキサン等)等が挙げられる。
使用する場合の添加量は、好ましくは1〜700pp
m、特に2〜100ppmである。
0〜1,500,000のポリアルキル(炭素数1〜1
8)メタクリレートやポリアルキル(炭素数1〜18)
アクリレート;Mwが5,000〜300,000のポ
リイソブチレン;Mwが10,000〜300,000
のポリアルキル(炭素数8〜12)スチレン;オレフィ
ン(炭素数2〜12)共重合体[例えばエチレン−プロ
ピレン(モル比5/95〜95/5)共重合体、スチレ
ン−イソプレン(モル比5/95〜95/5)共重合体
の水添物等]等が挙げられる。使用する場合の添加量
は、好ましくは1〜15%、特に2〜10%である。
数6〜24)メタクリレート;ナフタレン−塩素化パラ
フィン縮合生成物;エチレン−ビニルアセテート(モル
比5/95〜95/5)共重合体;ポリアクリルアミ
ド;ビニルカルボキシレート(炭素数1〜36)−ジア
ルキル(炭素数1〜36)フマレート(モル比5/95
〜95/5)共重合体等が挙げられる。これらの流動点
降下剤のMwはいずれも1,000〜100,000で
ある。使用する場合の添加量は、好ましくは0.05〜
1%、特に0.1〜0.5%である。
の20%以下であることが好ましい。また、これらの添
加剤は、2種以上を併用してもよい。
油、ギヤ油、エンジン油、繊維用潤滑油、金属加工(例
えば圧延、研削等)用潤滑油、冷凍機用潤滑油等に用い
ることができるが、特に2サイクルエンジン用エンジン
オイルのような潤滑油として好適に用いることができ
る。
るが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、
潤滑油の動粘度および粘度指数はJIS K 2283
に従って測定した。流動点はJIS K 2269に従
って測定した。相溶性は、スピンドル油〔コスモ石油
(株)製 SYCスピンドル油〕及びポリブテン〔日本
石油化学(株)製 日石ポリブテンLV−25E〕との
相溶性を臨界温度を測定することにより評価した。臨界
温度は、0℃〜85℃において、実施例及び比較例の潤
滑油と上記炭化水素を質量比30/70の割合で試験管
中で混合し、分離するまでの温度を測定した。高温にお
ける清浄性の評価は次のようにして行った。アルミニウ
ム製シャーレ(直径5cm)に、潤滑油0.5gを入
れ、300℃で約30分間保持した。その後、シャーレ
中の残存物の外観を目視にて観察した。高温清浄性の評
価基準は以下の通りである。 ○:炭化物等の残存物がほとんどない △:炭化物が一部残存する ×:炭化物が多量に残存する 潤滑性は振動摩擦摩耗試験器(SRV試験器)を用い、
鋼球と平面の鋼円盤との点接触(荷重200N、300
N及び500N)における摩擦係数及び鋼球上の摩耗痕
径を観察することにより、評価した。なお、特記しない
限り、文中の部は質量部を表す。
酵工業(株)製トリデカノール。以下同様とする。〕2
00部(1モル)とTHF504部(7モル)及びBF
3・THFを7.9部仕込み、耐圧滴下ロートからPO
580部(10モル)を35〜50℃で10時間かけて
滴下した。その後、50℃で5時間反応し、冷却した。
さらに、粉末状NaOH80部(2モル)を加え、80
℃で塩化メチル60.6部(1.2モル)を滴下した。
その後、減圧(圧力1〜50mmHg。以下の例の減圧
度も同様である。)として未反応の塩化メチルを除去
し、過剰のNaOHと生成した塩を水洗により分液除去
した。有機層を吸着処理剤〔協和化学工業(株)製キョ
ーワード600及びキョーワード1000。以下同様と
する。〕で処理し、濾過し、減圧脱水後、イソトリデカ
ノールのTHF7モル/PO10モルランダム付加物の
末端メチルエーテル化物1168部(a1)を得た。
ル130部(1モル)とTHF504部(7モル)及び
BF3・THFを7.5部仕込み、耐圧滴下ロートから
PO580部(10モル)を35〜50℃で7時間かけ
て滴下した。その後、50℃で3時間反応し、冷却し
た。さらに、粉末状NaOH80部(2モル)を加え、
80℃で塩化メチル60.6部(1.2モル)を滴下し
た。その後、減圧として未反応の塩化メチルを除去し、
過剰のNaOHと生成した塩を水洗により分液除去し
た。有機層を吸着処理剤で処理し、濾過し、減圧脱水
後、2−エチルヘキシルアルコールのTHF7モル/P
O10モルランダム付加物の末端メチルエーテル化物1
105部(a2)を得た。
(1モル)とTHF504部(7モル)及びBF3・T
HFを7.9部仕込み、耐圧滴下ロートからPO580
部(10モル)を35〜50℃で10時間かけて滴下し
た。その後、50℃で5時間熟成し、冷却した。さらに
48%NaOH水溶液を4.8部添加した後、吸着処理
剤で処理し、濾過し、減圧脱水した。得られたイソトリ
デカノールのTHF7モル/PO10モルランダム付加
物1220部のうち、642部(0.5モル)とKOH
2.27部をガラス製オートクレーブに仕込み、耐圧滴
下ロートからPO116部(2モル)を105℃で5時
間かけて滴下した。その後、130℃で5時間反応さ
せ、冷却した。さらに、粉末状NaOH40部(1モ
ル)を加え、80℃で塩化メチル30.3部(0.6モ
ル)を滴下した。その後、減圧として未反応の塩化メチ
ルを除去し、過剰のNaOHと生成した塩を水洗により
分液除去した。有機層を吸着処理剤で処理し、濾過し、
減圧脱水後、イソトリデカノールのTHF7モル/PO
10モルランダム・PO4モルブロック付加物の末端メ
チルエーテル化物689部(a3)を得た。
日石ポリブテンLV−25E〕を70部を混合し、
(a1)とポリブテンの混合物100部(a4)を得
た。
(1モル)とTHF504部(7モル)及びBF3・T
HFを7.9部仕込み、耐圧滴下ロートからPO580
部(10モル)を35〜50℃で10時間かけて滴下し
た。その後、50℃で5時間熟成し、冷却した。さらに
48%NaOH水溶液を4.8部添加した後、吸着処理
剤で処理し、濾過し、減圧脱水した。得られたイソトリ
デカノールのTHF7モル/PO10モルランダム付加
物1220部(b1)を得た。
(1モル)とKOH3.3部を仕込み、耐圧滴下ロート
からPO1102部(19モル)を105℃で33時間
かけて滴下した。その後、130℃で10時間反応さ
せ、冷却した。さらに、粉末状NaOH80部(2モ
ル)を加え、80℃で塩化メチル60.6部(1.2モ
ル)を滴下した。その後、減圧として未反応の塩化メチ
ルを除去し、過剰のNaOHと生成した塩を水洗により
分液除去した。有機層を吸着処理剤で処理し、濾過し、
減圧脱水後、イソトリデカノールのPO19モル付加物
の末端メチルエーテル化物1184部(b2)を得た。
(1モル)とTHF504部(7モル)及びBF3・T
HFを8.8部を仕込み、耐圧滴下ロートからPO46
4部(8モル)とEO220部(5モル)の混合物を3
5〜50℃で10時間かけて滴下した。その後、50℃
で5時間反応し、冷却した。さらに、粉末状NaOH8
0部(2モル)を加え、80℃で塩化メチル60.6部
(1.2モル)を滴下した。その後、減圧として未反応
の塩化メチルを除去し、過剰のNaOHと生成した塩を
水洗により分液除去した。有機層を吸着処理剤で処理
し、濾過し、減圧脱水後、イソトリデカノールのTHF
7モル/PO8モル/EO5モルランダム付加物の末端
メチルエーテル化物1262部(b3)を得た。
ル)とKOH1.1部を仕込み、耐圧滴下ロートからE
O224.4部(5.1モル)とPO226.2部
(3.9モル)の混合物を110℃で15時間かけて滴
下した。その後、130℃で10時間反応させ、冷却し
た。冷却後、吸着処理剤で処理し、濾過し、減圧脱水
後、n−ブタノールのEO5.1モル/PO3.9モル
ランダム付加物475部(b4)を得た。
ル)、POを916.4部(15.8モル)に代えた以
外は比較製造例4と同様にして、n−ブタノールEO2
0.8モル/PO15.8モルランダム付加物(b5)
を得た。
5)を比較例1〜5、ポリブテン[日本石油化学(株)
製 日石ポリブテンLV−25E]を比較例6の潤滑油
とした。Mw、HLB、40℃及び100℃での動粘度
(mm2/s)、粘度指数、潤滑性を表す200N、3
00N、500Nの荷重下における摩擦係数及び摩耗痕
径、炭化水素との相溶性を表す潤滑油が分離する臨界温
度、高温清浄性、流動点の結果を表1、2に示す。
施例1〜4のいずれも、スピンドル油やポリブテンのよ
うな炭化水素との相溶性に優れ(臨界温度範囲が広
い)、粘度指数、潤滑性、高温清浄性、流動点の点で優
れている。それに対して、比較例1及び3〜5は炭化水
素との相溶性が不十分である。また、比較例2は潤滑性
が不十分であり、比較例6は粘度指数が著しく悪く、潤
滑性も不十分である。
及びポリブテン等の炭化水素との相溶性に優れ、潤滑
性、粘度指数、高温清浄性、流動点に優れているため、
2サイクルエンジン用エンジンオイルのような潤滑油と
して極めて好適である。
Claims (7)
- 【請求項1】 下記一般式(1)で表され、HLBが4
以下であり、かつ重量平均分子量が500〜10,00
0であるポリエーテル(E)の1種以上を含有する潤滑
油。 R1−{(O−CH2CH2CH2CH2)m/(O−A)n}−OR2 (1) [式中R1は炭素数1〜24の炭化水素基、R2は炭素数
1〜4のアルキル基、Aは1,4−ブチレン基を除く炭
素数1〜4のアルキレン基から選ばれる1種以上であ
り、mおよびnは(E)の重量平均分子量が500〜1
0,000を満たす1以上の整数である。オキシテトラ
メチレン基(O−CH2CH2CH2CH2基)とオキシア
ルキレン基(O−A基)とはランダムに結合していても
ブロック状に結合していてもよい。] - 【請求項2】 ポリオキシアルキレン鎖中のオキシテト
ラメチレン基(O−CH2CH2CH2CH2基)の含量が
10〜85モル%である請求項1記載の潤滑油。 - 【請求項3】 (E)がオキシテトラメチレン基(O−
CH2CH2CH2CH2基)とオキシアルキレン基(O−
A基)のランダム結合部分を有する請求項1または2記
載の潤滑油。 - 【請求項4】 R1の炭素数が4以上であり、R2の炭素
数が3以下である請求項1〜3のいずれかに記載の潤滑
油。 - 【請求項5】 さらに炭化水素系潤滑油を含有する請求
項1〜4のいずれかに記載の潤滑油。 - 【請求項6】 さらに清浄分散剤、酸化防止剤、油性
剤、極圧剤、金属不活性化剤、防錆剤、消泡剤、粘度指
数向上剤、流動点降下剤から選ばれる1種以上の添加剤
を含有する請求項1〜5のいずれかに記載の潤滑油。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の潤滑油
からなる2サイクル用エンジンオイル。
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