JP2002010143A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2002010143A
JP2002010143A JP2000183309A JP2000183309A JP2002010143A JP 2002010143 A JP2002010143 A JP 2002010143A JP 2000183309 A JP2000183309 A JP 2000183309A JP 2000183309 A JP2000183309 A JP 2000183309A JP 2002010143 A JP2002010143 A JP 2002010143A
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image
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driving
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JP2000183309A
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English (en)
Inventor
Hideaki Yoshida
英明 吉田
Junzo Sakurai
順三 桜井
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Dレンジ拡大のために2画像をタイミングず
れなく得るという条件を充たしながら、スミアや転送路
起因暗電荷による画質劣化の無い高画質な撮像を実現す
る。 【解決手段】 CCD撮像素子及びメカシャッタを備え
たデジタルカメラにおいて、メカシャッタの透過状態で
最終の電荷排出パルスVSUBを出力することにより露
光を開始し、メカシャッタを遮光状態に切換えることに
より露光を終了させ、かつ露光開始から露光終了に亘る
期間中に電荷移送パルスTG1を出力することにより本
露光1を終了させると同時に本露光2を開始させ、本露
光1によって生成された第1画像信号の読み出しのため
のV転送を全露光終了後に開始すると共に、第1画像信
号の読み出しが終了した後に本露光2によって生成され
た第2画像信号の読み出しのためのV転送を行う。さら
に、本露光1の期間を本露光2の期間よりも長くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CCD等の撮像素
子を用いた撮像装置に係わり、特にダイナミックレンジ
の拡大のために2画像を合成する方式を改良した撮像装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、露光量の異なる2枚の画像を合成
することによって広ダイナミックレンジの撮像画像を得
る試みは、種々提案されている。特に、2画像の撮影の
間に被写体が動いた場合に生じる処理の破綻を防止する
ために、CCDのような破壊読み出し型の撮像素子を用
いた場合であっても、得られる2つの画像のタイミング
のずれが最小になるように工夫した読み出し方法が、例
えば特開平4−207581号に記載されている。
【0003】このような2画像連続撮像技術は、広ダイ
ナミックレンジ撮像に限らず、2画像を用いた画像処理
により様々な高画質や新撮像機能に応用できる可能性を
持っており、技術的期待は大きい。なお、上記公開公報
においては、時間的に先行する第1の露光と第2の露光
とでは、第2の露光の露光時間をより長時間に割り当て
ている。
【0004】ところが、被写体中に強いスポット光が存
在した場合など板面照度が高くなるような状況では、遮
光手段(メカシャッタ)を用いないものは勿論のこと、
遮光手段を用いるものでも2つの画像共に筋状のスミア
(より正確にはスミア及びブルーミングによって総合的
に生じる擬似信号であるが、本明細書においては当業者
における慣用にならってこれを単にスミアと称する)が
強く発生する。非遮光方式については自明、遮光する方
式でも第1の露光により得られる第1画像については非
遮光方式と同等のスミアを生じる。
【0005】第2の露光により得られる第2画像につい
て考えれば、第2画像の露光中に生じるスミアは、概略
第1画像の下部(H転送路から遠い場所)と第2画像の
上部(H転送路に近い場所)に現れるから、第2の露光
の露光時間が長ければ遮光が無いものとほぼ同等のスミ
アとなる。また、第2の露光の露光時間が比較的短けれ
ば第2画像の下部にはスミアが生じなくなるものであっ
て、この場合このスミアが生じなくなる部分も第1画像
に関してはスミアが生じることになり、この部分に着目
すれば2つの画像で画質レベルが全く異なっているとい
うことになる。
【0006】スミアのような擬似信号の存在は、それ自
体が対策されるべき問題である。特に、広ダイナミック
レンジ撮像のような2画像を合成する用途では、一般に
2つの画像の画質レベルが揃っている必要があることも
含めて、上記従来の技術では充分な効果が得られない畏
れがあった。
【0007】なお、単にスミアを低減するための撮像制
御に関しては多くの提案があるが、特に広ダイナミック
レンジ撮像のような2画像を合成する用途では、2画像
をタイミングずれなく得るという一般の撮像とは異なる
特殊な制約条件を充たしつつ充分なスミア低減効果を得
るような具体的な方法は未だ実現されていなかった。
【0008】即ち、露光量の異なる2枚の画像を合成す
ることによって広ダイナミックレンジの撮像画像を得る
従来の撮像装置においては、2画像をタイミングずれな
く得るという条件を充たしながら、十分なスミア低減効
果を得ることは困難であった。
【0009】この問題に対して本発明者らは、2画像連
続撮像の制約条件下においてスミアの低減をはかった技
術を既に提案している(特願2000−77136
号)。これは、第1露光期間中には垂直転送路の電荷排
出のために転送路を高速駆動(または事前に電荷排出し
た状態で転送路を駆動停止)し、その後転送路の駆動を
停止した状態で第2露光を行い、第1画像の読み出しの
ための転送路駆動を第2露光終了後に開始し、さらに第
1画像読み出し完了後に第2画像の読み出し駆動を行な
うというものである。このような駆動制御によれば、第
2画像のスミアは完全に無くなり、第1画像についても
極めて僅かな残存スミアだけになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような技術によれ
ばスミアによる画質劣化は充分低減されるが、これとは
別の画質劣化要因として転送路起因の暗電荷重畳に着目
すれば、第2画像については読み出しに先立つ第1画像
の読み出しによって転送路不要電荷が(スミア成分、暗
電荷成分を問わず)掃出されているため問題無いが、第
1画像については、少なくとも第2露光期間に転送路の
駆動を停止して読み出しを待つ間に、転送路自身が発生
する暗電流がその駆動停止期間にわたって蓄積されるこ
とによって生じた暗電荷が、そのまま画像信号に重畳さ
れることになる。従って、この転送路起因暗電荷による
第1画像の画質劣化は第2露光時間にほぼ比例して増大
することになる。
【0011】本発明は、上記事情を考慮して成されたも
ので、その目的とするところは、2画像をタイミングず
れなく得るという条件を充たしながら、転送路起因の暗
電荷重畳による画質劣化を低減した高画質な撮像を実現
し得る撮像装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】(構成)上記課題を解決
するために本発明は次のような構成を採用している。
【0013】即ち本発明は、固体撮像素子と、前記固体
撮像素子を駆動する駆動手段と、前記固体撮像素子の撮
像面に対する被写体像の透過状態と遮光状態とを切換え
可能な光学的シャッタ手段と、前記駆動手段及び前記シ
ャッタ手段を制御して露光及び画像信号の読み出しを制
御する撮像制御手段とを具備した撮像装置において、前
記撮像制御手段は、当該撮影対象たる画像の撮影に際し
て、前記シャッタ手段による遮光状態から透過状態への
切換え又は前記シャッタ手段の透過状態において前記駆
動手段により最終の電荷排出パルスVSUBを出力する
ことによって当該撮像に関する全露光を開始し、前記シ
ャッタ手段による透過状態を遮光状態に切換えることに
より当該撮像に関する全露光を終了させ、かつ前記全露
光開始から前記全露光終了に亘る期間中に前記駆動手段
により電荷移送パルスTGを出力することによって第1
の露光を終了させると同時に第2の露光を開始させるよ
うに構成されたものであって、さらに第1の露光の露光
時間を第2の露光の露光時間よりも長くするように構成
されたものであることを特徴とする。
【0014】また本発明は、固体撮像素子と、前記固体
撮像素子を駆動する駆動手段と、前記固体撮像素子の撮
像面に対する被写体像の透過状態と遮光状態とを切換え
可能な光学的シャッタ手段と、前記駆動手段及び前記シ
ャッタ手段を制御して露光及び画像信号の読み出しを制
御する撮像制御手段とを具備した撮像装置において、前
記撮像制御手段は、当該撮影対象たる画像の撮影に際し
て、前記シャッタ手段による透過状態から遮光状態への
切換え又は前記シャッタ手段の透過状態において前記駆
動手段により最終の電荷排出パルスVSUBを出力する
ことによって当該撮像に関する全露光を開始し、前記シ
ャッタ手段による透過状態を遮光状態に切換えることに
より当該撮像に関する全露光を終了させ、かつ前記全露
光開始から前記全露光終了に亘る期間中に前記駆動手段
により電荷移送パルスTGを出力することによって第1
の露光を終了させると同時に第2の露光を開始させるよ
うに構成されたものであって、さらに前記全露光開始か
ら前記全露光終了に亘る期間に相当する全露光時間又は
長短2つの必要露光時間のうちの一方が所定時間よりも
長い場合は、第1の露光の露光時間を第2の露光の露光
時間よりも長くすると共に、前記全露光時間又は長短2
つの必要露光時間のうちの一方が所定時間よりも短い場
合は、第1の露光の露光時間を第2の露光の露光時間よ
りも短くするように構成されたものであることを特徴と
する。
【0015】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は次のものが挙げられる。
【0016】(1) 撮像制御手段は、第1の露光によって
生成された第1の画像信号の読み出しのための転送路駆
動を全露光終了後に開始すると共に、第1の画像信号の
読み出しが終了した後に第2の露光によって生成された
第2の画像信号の読み出しのための転送路駆動を行うよ
うに構成されたものであること。
【0017】(2) 撮像制御手段は、電荷排出のための転
送路の駆動に際しては高速駆動を行うように構成された
ものであること。
【0018】(3) 撮像制御手段は、第1の露光の期間中
に転送路の高速電荷排出駆動を行うように構成されたも
のであること。
【0019】(4) 第1の露光の終了時に電荷排出パルス
VSUBを出力し、このVSUBで第2の露光を開始す
ること。
【0020】(作用)本発明によれば、第1画像の読み
出しを第2の露光終了後(この状態ではシャッタ手段に
より遮光状態になっている)に開始し、第1画像の読み
出し完了後に第2画像を読み出す。これによって第2画
像のスミアは完全に無くなり、第1画像についても、露
光期間中の転送が無いから、筋引きが無くレベルも僅か
な残存スミアだけになる。
【0021】また、全露光時間に対する第2画像の露光
時間の割合を第1画像の露光時間のそれよりも小さく
し、第1画像に対して転送路起因暗電荷発生の要因とな
る第2画像の露光時間を短くしているので、第1画像に
関する転送路起因暗電荷をより少なくすることができ
る。
【0022】また、全露光時間が長い場合と短い場合で
第1画像の露光時間と第2画像の露光時間の割合を切り
替えることにより、次のような効果も得られる。全露光
時間が比較的長い場合、上記の例と同様に第2画像の露
光時間よりも第1画像の露光時間を長くすることによ
り、第1画像に対する転送路起因暗電荷をより少なくす
ることができる。
【0023】一方、第2画像の露光終了は光学的シャッ
タ(メカシャッタ)で決まるが、全露光時間が短くなる
と第2画像の露光時間も短くなり、メカシャッタの動作
ばらつきが第2画像の露光時間に与える影響が大きくな
って露光精度が劣化する。第2画像の露光時間よりも第
1画像の露光時間を長くした場合、この問題は益々大き
くなる。そこで本発明では、全露光時間が短い場合、第
1の画像の露光時間よりも第2の画像の露光時間を長く
することにより、メカシャッタの動作ばらつきによる影
響を低減することができる。なお、全露光時間が短い場
合は転送路起因暗電荷の影響は極めて小さいものであ
り、従って第2画像の露光時間を第1画像の露光時間よ
りも長くしても、これによる転送路起因暗電荷の増大は
殆ど無視できるものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示の実施
形態によって説明する。
【0025】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係わるデジタルカメラの回路構成を示すブ
ロック図である。
【0026】図中101は各種レンズからなるレンズ
系、102はレンズ系101を駆動するためのレンズ駆
動機構、103はレンズ系101の絞りを制御するため
の露出制御機構、104はメカシャッタ、105は色フ
ィルタを内蔵したCCDカラー撮像素子、106は撮像
素子105を駆動するためのCCDドライバ、107は
A/D変換器等を含むプリプロセス回路、108は色信
号生成処理,マトリックス変換処理,その他各種のデジ
タル処理を行うためのデジタルプロセス回路、109は
カードインターフェース、110はCF等のメモリカー
ド、111はLCD画像表示系を示している。
【0027】また、図中の112は各部を統括的に制御
するためのシステムコントローラ(CPU)、113は
各種SWからなる操作スイッチ系、114は操作状態及
びモード状態等を表示するための操作表示系、115は
レンズ駆動機構102を制御するためのレンズドライ
バ、116は発光手段としてのストロボ、117はスト
ロボ116を制御するための露出制御ドライバ、118
は各種設定情報等を記憶するための不揮発性メモリ(E
EPROM)を示している。
【0028】本実施形態のデジタルカメラにおいては、
システムコントローラ112が全ての制御を統括的に行
っており、特に露出制御機構103及びメカシャッタ1
04と、CCDドライバ106によるCCD撮像素子1
05の駆動を制御して露光(電荷蓄積)及び信号の読み
出しを行い、それをプリプロセス回路107を介してデ
ジタルプロセス回路108に取込んで、各種信号処理を
施した後にカードインターフェース109を介してメモ
リカード110に記録するようになっている。なお、C
CD撮像素子105は、例えば縦型オーバーフロードレ
イン構造のインターライン型でプログレッシブ(順次)
走査型のものである。
【0029】図2は、CCD撮像素子105の素子構造
を示す平面図である。受光素子としてフォトダイオード
201がマトリクス配置され、フォトダイオード201
間に縦列方向に複数本の垂直CCD202が配置され、
垂直CCD202の端部に横列方向に1本の水平CCD
203が配置されている。そして、フォトダイオード2
01に蓄積された信号電荷は電荷移送パルスTGにより
垂直CCD202に読み出され、垂直CCD202内を
紙面下方向に転送される。垂直CCD202を転送した
信号電荷は水平CCD203に移送され、この水平CC
D203を紙面左方向に転送され、最終的に読み出しア
ンプ204を介して出力されるようになっている。
【0030】図3は、本実施形態における撮像素子の駆
動方法を説明するためのタイミングチャートである。特
に、2画像を合成してダイナミックレンジを拡大するた
めの駆動方法において、V転送に工夫を施している。
【0031】ここで、VDは垂直同期信号(但し必要に
応じてリセットがかけられるから、その意味では1フレ
ーム動作の開始基準信号と言うこともできる)、モード
は動作モード、TGはフォトダイオード201から垂直
CCD202に信号電荷を読み出すための読み出しパル
ス(移送パルス)、V転送は垂直CCD202内で電荷
を転送するための電荷転送パルス、VSUBはフォトダ
イオード201の蓄積電荷を基板側に排出するための電
荷排出パルス、メカシャッタはメカシャッタ104の開
閉状態を示している。
【0032】まず、メカシャッタ104は当初は開放で
あり後に閉じられる。メカシャッタ104が開放してい
る状態で、V転送パルスにより、本露光1の期間に本露
光1に先立って高速電荷排出駆動を行う。これにより、
垂直CCD202内の電荷は速やかに排出される。ま
た、露光前は、VSUBパルスによりフォトダイオード
201内の電荷は基板側に排出される。
【0033】最終のVSUBパルスにより本露光1を開
始し、第1の電荷移送パルスTG1でフォトダイオード
201の信号電荷を垂直CCD202に移送すると共に
本露光1を終了し、同時に本露光2を開始する。ここ
で、本露光1と本露光2の割合は本露光2の方を短くす
る(例えば、本露光1:本露光2=4:1)。このと
き、筋引きスミアの発生を防止するために、第1画像の
読み出しは未だ開始せず待機、即ちV転送パルスは停止
し信号電荷の転送は止めておく。そして、メカシャッタ
104の遮光により本露光2を終了した後、本露光1に
よる第1画像を読み出すためのV転送パルスを印加す
る。さらに、第1画像の読み出しが終了した後、第2の
電荷移送パルスTG2で本露光2による第2画像の読み
出しを開始する。
【0034】このように本実施形態では、露光期間中で
は高速電荷排出パルスは印加するもののV転送パルスを
印加することはなく、露光中には信号電荷を転送しな
い。また、第2の画像読み出し時には第1の画像読み出
しによって転送路内の不要電荷は全く無い状態となって
いる。このときのスミアについて考察すると、本露光1
に発生するスミアは高速電荷排出により除去されるた
め、基本的には本露光1の期間のスミアは殆ど除去され
る。本露光2の期間のスミアは残るが、この期間は電荷
の転送を止めているので、スミアが筋になって広がるこ
とはない。従って、第1の画像のスミアは本露光1(高
速駆動中)の排出残りの薄筋+本露光2中に発生した分
(筋引き無し)だけとなり、従来に比して極めてスミア
の少ない画像を得ることができる。
【0035】さらに、本発明の要点である転送路起因暗
電荷について考察すると、本露光2の期間は本露光1の
期間よりも十分に短いものであり、本露光2の期間によ
る転送路起因暗電荷は十分に小さいものである。念のた
め述べれば、少なくとも、必要な長短2つの露光時間を
第1と第2の露光に割り当てるに際して、従来のように
第1の露光期間に短時間を、第2の露光期間に長時間を
割り当てた露光制御に比して、転送路起因暗電荷の影響
を有意に低減することができる。
【0036】このように本実施形態によれば、本露光1
の期間は高速電荷排出駆動を行い、TG1により本露光
1の第1の画像を垂直CCDに読み出した後、本露光2
が終了するまでV転送を止め、全露光が終了した時点
で、第1の画像のV転送及びそれに続く第2の画像のV
転送を行うことにより、スミアを大幅に低減することが
できる。しかも、本露光1の期間よりも本露光2の期間
の方を短くすることにより、第1の画像に対して転送路
起因暗電荷発生の要因となる期間を短くすることがで
き、これによって転送路起因暗電荷の低減をはかり得
る。このため、2画像をタイミングずれなく得るという
条件を充たしながら、スミアや転送路起因暗電荷による
画質劣化の極めて少ない高画質な撮像を実現することが
可能となる。また、メカシャッタ104の動作は閉じる
だけでよく、極めて簡易となる。
【0037】(第2の実施形態)図4は、本発明の第2
の実施形態に係わるデジタルカメラの動作を説明するた
めのフローチャートである。
【0038】本実施形態が先に説明した第1の実施形態
と異なる点は、全露光時間に応じて本露光1と本露光2
の長短割合を変えたことにある。即ち、全露光時間が所
定時間(例えば25mS)以上の場合は、第1の実施形
態と同様に本露光1≧本露光2とし、全露光時間が所定
時間よりも短い場合は、第1の実施形態とは逆に本露光
1<本露光2とする。
【0039】具体的には、全露光時間が25mS以上の
場合は、前記図3と全く同様にして露光を行い、全露光
時間が25mSよりも短い場合は、図5に示すようにし
て露光を行う。図5が図3と異なる点は、全露光時間が
短くなったことと、本露光1よりも本露光2の方を長く
したことである。
【0040】いま、本露光1と本露光2との割合を4:
1又は1:4にすることを考える。メカシャッタの動作
ばらつきは0.5ms程度であるとする。全露光時間が
25mS以上、例えばちょうど25msの場合、本露光
1と本露光2の割合を4:1にすることにより、本露光
1は20ms、本露光2は5msとなる。この場合、転
送路起因暗電荷は5msという極めて短い時間における
もののみとなり、転送路起因暗電荷は全く無視できる。
一方、本露光2の終了はメカシャッタで決まるが、本露
光2が5msであるのに対してメカシャッタの動作ばら
つきは0.5msであり、本露光2に対するばらつきの
割合は10%となる。これは、十分に許容できる範囲で
ある。
【0041】また、全露光時間がこれより長い場合は、
シャッタの動作ばらつきの割合はこれより小さくなり、
一方転送路起因暗電荷の影響は露光時間に比例して増大
はするものの、前述の如く、少なくとも、従来のような
第1の露光期間に短時間を、第2の露光期間に長時間を
割り当てた露光制御に比して、転送路起因暗電荷の影響
を低減することができる。
【0042】一方、全露光時間が25mSよりも短い場
合は本露光1と本露光2の割合を1:4に切換える。例
としてまず25mSを僅かに下回る程度の値を考えれ
ば、本露光1は約5mS(<5mS)、本露光2は約2
0mS(<20mS)となる。この場合、転送路起因暗
電荷は20msという短い時間におけるもののみである
から、転送路起因暗電荷は十分に小さい。またメカシャ
ッタの動作ばらつきの割合も問題無いレベルである。
【0043】さらに全露光時間が短くなり、例えば5m
sの場合を考えれば、本露光1は1ms、本露光2は4
msとなる。この場合、本露光2は4msと短くなるか
ら転送路起因暗電荷はさらに小さくなり問題を生じない
のに対し、本露光2に対するメカシャッタの動作ばらつ
きの割合は増加し12.5%となる。しかし、シャッタ
の露光誤差は(仕様にもよるが)通常は30%程度まで
は許容可能であるから、まだ十分余裕を持って使用可能
である。
【0044】ここで、全露光時間が5msの場合に、本
露光1と本露光2の割合を上記とは逆の4:1にする
と、本露光1は4ms、本露光2は1msとなる。この
場合、転送路起因暗電荷は1msという極めて短い時間
におけるもののみとなり、転送路起因暗電荷は更に小さ
くなる。しかし、本露光2に対するシャッタばらつきの
割合は約50%となる。これは、到底許容できるもので
はなく、メカシャッタの動作ばらつきによる露光精度の
劣化を招くことになる。
【0045】このように本実施形態によれば、全露光時
間が比較的長い場合は、本露光1>本露光2とすること
により、第1の実施形態と同様の効果が得られる。ま
た、全露光時間が短くなった場合は、本露光1<本露光
2とすることにより、メカシャッタの動作ばらつきの影
響を小さくすることができる。全露光時間が短い場合、
本露光2を本露光1よりも長くしても元々の絶対値が小
さいため、転送路起因暗電荷の影響は無視できる。
【0046】なお、本発明は上述した各実施形態に限定
されるものではない。実施形態では撮像素子としてプロ
グレッシブ走査型を用いたが、同様の光電荷信号読み出
し方法を用いる場合には任意の撮像素子に対して有効で
あり、例えば従来一般的なインターレース(飛越)走査
型であってもよい。(具体例を挙げれば、インターレー
ス走査型の素子を用いても、いわゆるフィールド画像を
単位として扱うような場合には全く同様に有効であ
る。)さらに、CCD撮像素子に限るものではなく、各
種の固体撮像素子に適用可能である。
【0047】また、実施形態では第1の露光と第2の露
光の露光時間の長短割当てを全露光時間によって切換え
たが、全露光時間のうちの短い方の露光時間によって切
換えてもよい(露光精度を優先)し、長い方の露光時間
によって切換えてもよい(暗電荷を優先)。但し、切換
えを判断するための露光時間の比較基準値(請求項2に
おける所定時間)はこれらのどの露光時間を用いるかに
よっても異なり得ることは当然である。
【0048】また、実施形態ではTG1の出力によって
第1露光の終了と第2露光の開始を兼用させているが、
TG1出力の直後にVSUBパルスを出して第2露光を
開始させても良い。このような場合もTG1の出力によ
る第1の露光の終了とほぼ同時に第2の露光を開始させ
ることができ、上記実施例と実質的に同等の効果を有す
るものであることは自明である。
【0049】また、実施形態では本露光1の期間には垂
直転送路の高速電荷排出駆動を行っているが、露光に先
立ってメカシャッタを閉じた状態で転送路の電荷を例え
ば高速電荷排出駆動によって排出した後に、転送路駆動
を停止した状態において本露光1を行なうように構成し
ても良い。この場合は上記実施形態の効果に加えて、筋
引きスミアを完全に無くすことができるという効果があ
る。
【0050】また本発明は、ダイナミックレンジ拡大に
適用するのに最も適しているが、その他の応用を妨げる
ものではない。例えば、2つの画像から実質的に同一の
画像を得たい場合に適用できる。その他、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができ
る。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、第
1画像の読み出しを第2の露光終了後に開始し、第1画
像の読み出し完了後に第2画像を読み出すことにより、
2画像をタイミングずれなく得るという条件を充たしな
がら、スミアの少ない高画質な撮像を実現することがで
きる。これに加えて、第1の露光の露光時間を第2の露
光の露光時間よりも長くすることにより、第1画像に対
して転送路起因暗電荷発生の要因となる第2画像の露光
時間を短くしているので、第1画像に関する転送路起因
暗電荷をより少なくすることができる。
【0052】また、全露光時間が所定時間よりも長い場
合は第1の露光の露光時間を第2の露光の露光時間より
も長くし、全露光時間が所定時間よりも短い場合は第1
の露光の露光時間を第2の露光の露光時間よりも短くす
ることにより、転送路起因暗電荷の低減と共に、メカシ
ャッタの動作ばらつきによる画質劣化を防止することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わるデジタルカメラの回路
構成を示すブロック図。
【図2】CCD撮像素子の素子構造を示す平面図。
【図3】第1の実施形態に係わるデジタルカメラの動作
を説明するためのタイミングチャート。
【図4】第2の実施形態に係わるデジタルカメラの動作
を説明するためのフローチャート。
【図5】第2の実施形態に係わるデジタルカメラの動作
を説明するためのタイミングチャート。
【符号の説明】
101…レンズ系 102…レンズ駆動機構 103…露出制御機構 104…メカシャッタ 105…CCDカラー撮像素子 106…CCDドライバ 107…プリプロセス部 108…デジタルプロセス部 109…カードインターフェース 110…メモリカード 111…LCD画像表示系 112…システムコントローラ(CPU) 113…操作スイッチ系 114…操作表示系 115…レンズドライバ 116…ストロボ 117…露出制御ドライバ 118…不揮発性メモリ(EEPROM)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 101:00 H01L 27/14 B Fターム(参考) 2H002 CC00 CC01 EB09 GA05 GA35 JA07 2H054 AA01 4M118 AA02 AA05 AB01 BA13 CA02 DB01 FA06 FA13 FA21 GB10 5C022 AA11 AB02 AB15 AB17 AB52 AC42 AC52 AC69 CA00 5C024 AX01 BX01 CX13 CX32 CX47 CX55 CY20 GX03 GY05 GZ04 GZ18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固体撮像素子と、前記固体撮像素子を駆動
    する駆動手段と、前記固体撮像素子の撮像面に対する被
    写体像の透過状態と遮光状態とを切換え可能な光学的シ
    ャッタ手段と、前記駆動手段及び前記シャッタ手段を制
    御して露光及び画像信号の読み出しを制御する撮像制御
    手段とを具備し、 前記撮像制御手段は、当該撮影対象たる画像の撮影に際
    して、前記シャッタ手段による遮光状態から透過状態へ
    の切換え又は前記シャッタ手段の透過状態において前記
    駆動手段により最終の電荷排出パルスVSUBを出力す
    ることによって当該撮像に関する全露光を開始し、前記
    シャッタ手段による透過状態を遮光状態に切換えること
    により当該撮像に関する全露光を終了させ、かつ前記全
    露光開始から前記全露光終了に亘る期間中に前記駆動手
    段により電荷移送パルスTGを出力することによって第
    1の露光を終了させると同時に第2の露光を開始させる
    ように構成されたものであって、 さらに第1の露光の露光時間を第2の露光の露光時間よ
    りも長くするように構成されたものであることを特徴と
    する撮像装置。
  2. 【請求項2】固体撮像素子と、前記固体撮像素子を駆動
    する駆動手段と、前記固体撮像素子の撮像面に対する被
    写体像の透過状態と遮光状態とを切換え可能な光学的シ
    ャッタ手段と、前記駆動手段及び前記シャッタ手段を制
    御して露光及び画像信号の読み出しを制御する撮像制御
    手段とを具備し、 前記撮像制御手段は、当該撮影対象たる画像の撮影に際
    して、前記シャッタ手段による透過状態から遮光状態へ
    の切換え又は前記シャッタ手段の透過状態において前記
    駆動手段により最終の電荷排出パルスVSUBを出力す
    ることによって当該撮像に関する全露光を開始し、前記
    シャッタ手段による透過状態を遮光状態に切換えること
    により当該撮像に関する全露光を終了させ、かつ前記全
    露光開始から前記全露光終了に亘る期間中に前記駆動手
    段により電荷移送パルスTGを出力することによって第
    1の露光を終了させると同時に第2の露光を開始させる
    ように構成されたものであって、 さらに前記全露光開始から前記全露光終了に亘る期間に
    相当する全露光時間又は長短2つの必要露光時間のうち
    の一方が所定時間よりも長い場合は、第1の露光の露光
    時間を第2の露光の露光時間よりも長くすると共に、前
    記全露光時間又は長短2つの必要露光時間のうちの一方
    が所定時間よりも短い場合は、第1の露光の露光時間を
    第2の露光の露光時間よりも短くするように構成された
    ものであることを特徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】前記撮像制御手段は、第1の露光によって
    生成された第1の画像信号の読み出しのための転送路駆
    動を前記全露光終了後に開始すると共に、第1の画像信
    号の読み出しが終了した後に第2の露光によって生成さ
    れた第2の画像信号の読み出しのための転送路駆動を行
    うように構成されたものであることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】前記撮像制御手段は、第1の露光の期間中
    に転送路の高速電荷排出駆動を行うように構成されたも
    のであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載
    の撮像装置。
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