JP2002009572A - フィルタ - Google Patents

フィルタ

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JP2002009572A
JP2002009572A JP2000187276A JP2000187276A JP2002009572A JP 2002009572 A JP2002009572 A JP 2002009572A JP 2000187276 A JP2000187276 A JP 2000187276A JP 2000187276 A JP2000187276 A JP 2000187276A JP 2002009572 A JP2002009572 A JP 2002009572A
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electrodes
electrode
base
filter
coil
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Application number
JP2000187276A
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English (en)
Inventor
Takumi Naruse
巧 成瀬
Kuniaki Kiyosue
邦昭 清末
Hiromi Sakida
広実 崎田
Kenzo Isozaki
賢蔵 磯▲崎▼
Kazuhiro Eguchi
和弘 江口
Katsumi Sasaki
勝美 佐々木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、挿入損失が小さい、面実装可能、
小型化が可能、フィルタ特性の向上の少なくとも一つを
実現することができるフィルタを得ることを目的とする
ものである。 【解決手段】 基台1の両端に電極3,5及び電極4,
6を設け、基台1の中央部に巻線2を巻回し、巻線2の
両端を電極3,4にそれぞれ接合する。また、巻線2を
覆うように保護材7を設けた。電極3と電極5の間で容
量C1が形成され、巻線2で構成されるインダクタンス
でL1を構成し、電極4と電極6間で容量C2が形成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信などの
電子機器に用いられ、特に高周波信号に対応したフィル
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】第1の従来の技術としては、特開平6−
181119号公報や特開平10−51257号公報な
どに示されるように、基板上の主面に渦巻き状のインダ
クタを形成しLCフィルタを構成するものがあげられ
る。更に、第2の従来の技術としては、特開平11−2
34076号公報等に示されるように、複数の鍔を連接
したボビンに巻線を巻回、しかもチップコンデンサにて
容量を得るものが挙げられる。また、第3の従来の技術
としては、内部に対向電極を埋設した積層コンデンサの
外周に導電膜を形成し、その導電膜に溝を設けるなどし
て、コイル部を形成したものなどが挙げられる。
【0003】他の先行例としては、特開平5−2127
2号公報や特開平6−176966号公報などが挙げら
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、まず第
1の従来の技術のように、薄膜形成によって基板上に渦
巻き状のインダクタを構成するものでは、インダクタの
Q値を思うように大きくすることができず、挿入損失が
悪くなり、第2の従来の技術では、巻線をインダクタと
して用いることで、Q値は大きくすることが可能である
が、容量を得るために別途チップコンデンサなどを用い
なくてはならず、部品点数が大きくなると共に、リード
端子を設ける構成となっているので、面実装部品として
使用することができず、しかもフィルタの大きさが大き
くなる。また、第3の従来の技術では、インダクタンス
として、導電膜に溝を設ける構成であるので、Q値はあ
る程度確保でき、しかも小型できるが、インダクタが容
量を形成する部分を覆う構成となっており、しかもその
構成によってインダクタの線間容量が大きくなること
で、フィルタとしての特性が悪くなると言う問題点があ
った。
【0005】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、挿入損失が小さい、面実装可能、小型化が可能、フ
ィルタ特性の向上の少なくとも一つを実現することがで
きるフィルタを得ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、柱状の基台
と、基台に設けられた第1及び第2の電極と、第1及び
第2の電極間に設けられるとともに第1及び第2の電極
とそれぞれ電気的に接合し基台の表面に設けられしかも
互いに電気的に接合された複数のコイル部と、複数のコ
イル部間に設けられた第3の電極と、第3の電極の近傍
に設けられ第3の電極及び複数のコイル部と非接触に設
けられた第4の電極とを備え、第3及び第4の電極間で
容量を構成した。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、柱状の基
台と、前記基台に設けられた第1及び第2の電極と、前
記第1及び第2の電極間に設けられるとともに前記第1
及び第2の電極とそれぞれ電気的に接合し前記基台の表
面に設けられたコイル部と、前記第1の電極の近傍に設
けられ前記第1の電極と非接触に設けられた第3の電極
と、前記第2の電極の近傍に設けられ前記第2の電極と
非接触に設けられた第4の電極とを備え、前記第1及び
第3の電極間で容量が形成され、前記第2及び第4の電
極間で容量が形成されることによって、面実装のフィル
タが可能となり、しかも小型化を容易に実現できる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、第1及び第2の電極を入出力端子とするとともに、
第1及び第3の電極をアースに接続することによって、
面実装のフィルタが可能となり、しかも小型化を容易に
実現できる。
【0009】請求項3記載の発明は、柱状の基台と、前
記基台に設けられた第1及び第2の電極と、前記第1及
び第2の電極間に設けられるとともに前記第1及び第2
の電極とそれぞれ電気的に接合し前記基台の表面に設け
られしかも互いに電気的に接合された複数のコイル部
と、前記複数のコイル部間に設けられた第3の電極と、
前記第3の電極の近傍に設けられ前記第3の電極及び前
記複数のコイル部と非接触に設けられた第4の電極とを
備え、前記第3及び第4の電極間で容量を構成すること
によって、面実装のフィルタが可能となり、しかも小型
化を容易に実現できる。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3におい
て、第1及び第2の電極を入出力端子とするとともに、
第4の電極をアースに接続することによって、面実装の
フィルタが可能となり、しかも小型化を容易に実現でき
る。特に特性の良いローパスフィルタを構成することが
できる。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項3におい
て、第1の電極を互いに非接触となるように分割して、
分割した電極間で容量を構成するとともに、第2の電極
を互いに非接触となるように分割して、分割した電極間
で容量を構成することによって、面実装のフィルタが可
能となり、しかも小型化を容易に実現できる。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項5におい
て、第1及び第2の電極それぞれの分割した電極の一方
を入出力端子とし、前記第1及び第2の電極それぞれの
分割した電極の他方及び第4の電極をアースに接続した
ことによって、面実装のフィルタが可能となり、しかも
小型化を容易に実現できる。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項1〜6にお
いて、電極間で容量を形成する領域と、コイル部でイン
ダクタンスを構成する領域を基台上において、異なった
位置に設けたことによって、コイル部と容量を構成する
部分の干渉を抑えることができるので、フィルタ特性を
向上させることができる。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項1〜7にお
いて、コイル部として線状の巻線を基台に巻回して構成
したことによって、コイル部のQ値を大きく取ることが
でき、フィルタの挿入損失を抑えることができる。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項1〜7にお
いて、コイル部として基台に周回状に設けられた導電膜
にスパイラル状に溝を設けることで構成したことによっ
て、コイル部のQ値を大きく取ることができ、フィルタ
の挿入損失を抑えることができる。
【0016】請求項10記載の発明は、請求項1〜7に
おいて、基台に周回状の段差部を設け、前記段差部内に
コイル部を設けたことによって、コイル部と回路基板等
との間隔をある程度確保することができ、コイル部が直
接回路基板と直接接触することを防止できるとともに、
回路基板との接合部位を他の部分よりも突出させること
ができるので、実装性も良くなる。
【0017】請求項11記載の発明は、請求項1〜7に
おいて、コイル部を保護材で覆ったことで、コイル部の
保護を確実に行うことができ、コイル部の絶縁不良等を
抑えることができる。
【0018】(実施の形態1)図1(a),(b)はそ
れぞれ本発明の一実施の形態におけるフィルタを示す斜
視図及び等価回路を示す図である。
【0019】図1において、1は好ましくは柱状(好ま
しくは角柱状)の基台で、基台1は、アルミナ単体ある
いはアルミナを含む材料やチタン酸バリウムを含む誘電
体セラミック材料(好ましくは比誘電率200以下)で
構成されており、しかも中央部には周回状に段差部1a
が設けられている。即ち、基台1の両端部よりも段差部
1aは径が小さくなっている。基台1の両端部は断面略
方形状とすることによって、素子の転がりなどを防止で
き、実装性を向上させることができる。なお、本実施の
形態では、基台1における段差部1a及び両端部を断面
方形状としたが、円形状でも良く、更には段差部1aと
基台1の両端部の断面形状を異ならせても良い。
【0020】2は少なくとも基台1の段差部1a内に巻
回された巻線で、巻線2は例えば銅或いは銅合金等の導
電性金属材料で構成された線状体の表面に絶縁性の被膜
を形成した構成を有している。この巻線2の線径,構成
材料,巻回数などを調整することによって、インダクタ
ンス値をある程度調整することができる。また、巻線2
が巻回される段差部1aの径などを変えることによっ
て、巻線2の巻回径を調整することでもインダクタンス
値を調整することができる。
【0021】3,4は基台1の両端部に設けられた電極
で、電極3,4には巻線2の両端部がそれぞれ接合され
ている。電極3,4と巻線2との接合は、熱圧着,レー
ザー熔着,導電性接合材等を塗布するなどの手法によ
り、接合される。電極3,4は回路基板などの上に形成
されたランドなどに接合されて、回路を構成する。
【0022】5,6は基台の両端部に設けられた電極
で、電極5,6は電極3,4とそれぞれ非接触となるよ
うに構成され、しかも好ましくは回路基板等の上に設け
られた接地電極に接合される。
【0023】7は巻線2を覆いしかも少なくとも段差部
1a内に設けられた保護材で、保護材7はエポキシ樹脂
やレジストなどの絶縁性樹脂材料で形成される。この保
護材7を設けることによって、巻線2の腐食や巻線のバ
ラケなどを防止できる。なお、仕様等によっては、この
保護材7を設けなくても良い。
【0024】電極5と電極3は、図1に示すようにギャ
ップG1を設けることで、非接触となっており、同様に
電極6と電極4もギャップG2を設けることで、互いに
非接触となるように構成されている。このギャップG
1,G2は、例えば、電極3,5を接合した連続電極を
基台の端部に形成し、連続電極のギャップG1となる部
分をレーザー加工や砥石加工で取り除いて形成したり、
或いはギャップG1となる部分にマスキングを施して、
鍍金法,スパッタ法,蒸着法,塗布法等によって、形成
される。ギャップG2も同様に形成される。
【0025】また、ギャップG1,G2は電極の非配設
部分であり、基台1が表面にむき出しになるように構成
されている。なお、このギャップG1,G2部分に絶縁
性の樹脂材料などを設けても良い。
【0026】電極3,4,5,6は、金,銀,銅,ニッ
ケル等の導電性金属材料の単体、あるいはそれらを含む
材料及び半田や鉛フリー半田で構成されている。電極
3,4,5,6は単層でも良いが、例えば、導電性材料
で構成された銀や銅、或いは銀合金や銅合金で作製され
た第1の導電層の上に、ニッケルなどの耐食層を設け、
その耐食層の上に、半田や鉛フリー半田などで構成され
た接合層を設けると言ったような多層構造でも良い。
【0027】図1(b)に示す等価回路において、L1
は巻線2が構成するインダクタンス、C1は電極3,5
間で構成される容量で、容量C1はギャップ1の間隔を
調整したり、或いは基台1の材料を異ならせたり、ある
いは電極3,5との対向部分の長さを調整することによ
って調整可能である。また、容量C1を大きくする時に
は、例えば、電極3,5の対向部分を波形にし、対向長
さを長くすることで、実現できる。
【0028】C2は電極4,6間で構成される容量で、
C2は容量C1と同様なので、説明は省略する。
【0029】電極3,6を端子部とし、しかも電極5,
6をアースに接続することによって、図2に示すような
フィルタを構成可能となる。
【0030】この様に、棒状の基台1上にインダクタン
ス及び容量を形成する構成によって、構造が簡単で、し
かも巻線2でインダクタを構成することでQ値を高くで
き、実装がしやすくしかも特性の良いフィルタを得るこ
とができる。また、容量C1,C2を構成する部分と、
インダクタンスL1を構成する部分を基台1の異なる部
分に形成することによって、互いの干渉を防止でき、更
に特性を向上させる事ができる。
【0031】図2(a),(b)はそれぞれ本発明の一
実施の形態におけるフィルタを示す斜視図及び等価回路
を示す図である。
【0032】図1のフィルタと異なる点は、基台1に2
つの段差部1aを設け、その段差部1aの間に中間部1
b(基台の両端とほぼ同じ太さ)を設け、しかも中間部
1bと両端部それぞれの間に巻線2を設け、加えて、中
間部に電極8,9を設けた点である。
【0033】中間部1bには、互いに非接触となり、間
にギャップG3を設けた電極8,9が設けられている。
【0034】中間部1bと電極3,5との間に巻回され
た巻線2の両端は電極3と電極8にそれぞれ接続され、
中間部と電極4,6との間に巻回された巻線2の両端は
電極4と電極8にそれぞれ接合されている。
【0035】なお、本実施の形態では、巻線2,2を非
連続構造とすることによって、巻線2,2の構成材料や
太さを異ならせて。回路設計を容易になるようにした
が、巻線2,2を連続構造とし、電極8に連続した巻線
2,2の中途部分を接合するようにする事によって、部
品点数の削減等を行うことができ、生産性等が向上す
る。
【0036】図2(b)に示す等価回路において、L1
は中間部1bと電極3,5の間に巻回された巻線2が主
な構成要因であるインダクタンス、L2は中間部1bと
電極4,6の間に巻回された巻線2が主な構成要因であ
るインダクタンス、C1は電極3,5間で構成された容
量、C2は電極4,6間で構成された容量、C3は電極
8,9間で構成された容量である。
【0037】この様に、棒状の基台1上にインダクタン
ス及び容量を形成する構成によって、構造が簡単で小型
化でき、しかも巻線2でインダクタを構成することでQ
値を高くでき、実装がしやすくしかも基台1上において
インダクタンスを構成する部分と容量を構成する部分を
別々の位置に設けることで特性の良いフィルタを得るこ
とができる。また、容量C1,C2,C3を構成する部
分と、インダクタンスL1,L2を構成する部分を基台
1の異なる部分に形成することによって、互いの干渉を
防止でき、更に特性を向上させる事ができる。
【0038】なお、図2の様なフィルタの回路構成にす
ることによって、すなわち、電極3,4を回路基板等の
上に設けられた回路のランド部分に直接あるいは半田な
どの接合材を介して接合し、電極5,6,9を回路基板
などの上に設けられたアースのランド部分に直接あるい
は半田などの接合材を介して接合することで、非常に特
性の優れたローパスフィルタを構成できる。
【0039】図3(a),(b)はそれぞれ本発明の一
実施の形態におけるフィルタを示す斜視図及び等価回路
を示す図である。
【0040】図1のフィルタと異なる点は、基台1に3
つの段差部1aを設け、その段差部1aの間に中間部1
c,1d(基台1の両端とほぼ同じ太さ)を設け、しか
も中間部1cと電極5,3の間、中間部1cと中間部1
dの間、中間部1dと電極4,6の間のそれぞれの間に
巻線2を設け、加えて、中間部1c,1dにそれぞれ電
極10,11及び電極12,13を設けた点である。
【0041】中間部1cには、互いに非接触となり、間
にギャップG4を設けた電極10,11が設けられてい
る。
【0042】中間部1dには、互いに非接触となり、間
にギャップG5を設けた電極12,13が設けられてい
る。
【0043】中間部1cと電極3,5との間に巻回され
た巻線2の両端は電極3と電極10にそれぞれ接続さ
れ、中間部1cと中間部1dとの間に巻回された巻線2
の両端はそれぞれ電極10,12に接続され、中間部1
dと電極4,6との間に巻回された巻線2の両端は電極
4と電極12にそれぞれ接合されている。
【0044】なお、本実施の形態では、巻線2,2,2
を非連続構造とすることによって、巻線2,2,2の構
成材料や太さを異ならせて、回路設計を容易になるよう
にしたが、巻線2,2,2を連続構造とし、電極10,
12それぞれに連続した巻線2,2の中途部分を接合す
るようにする事によって、部品点数の削減等を行うこと
ができ、生産性等が向上する。
【0045】図3(b)に示す等価回路において、L1
は中間部1cと電極3,5の間に巻回された巻線2が主
な構成要因であるインダクタンス、L2は中間部1cと
中間部1dの間に巻回された巻線2が主な構成要因であ
るインダクタンス、L3は中間部1dと電極4,6の間
に巻回された巻線2が主な構成要因であるインダクタン
ス、C1は電極3,5間で構成された容量、C2は電極
4,6間で構成された容量、C3は電極10,11間で
構成された容量、C4は電極12,13間で構成された
容量である。
【0046】この様に、棒状の基台1上にインダクタン
ス及び容量を形成する構成によって、構造が簡単で小型
化でき、しかも巻線2でインダクタを構成することでQ
値を高くでき、実装がしやすくしかも基台1上において
インダクタンスを構成する部分と容量を構成する部分を
別々の位置に設けることで特性の良いフィルタを得るこ
とができる。また、容量C1,C2,C3、C4を構成
する部分と、インダクタンスL1,L2,L3を構成す
る部分を基台1の異なる部分に形成することによって、
互いの干渉を防止でき、更に特性を向上させる事ができ
る。
【0047】なお、図3の様なフィルタの回路構成にす
ることによって、すなわち、電極3,4を回路基板等の
上に設けられた回路のランド部分に直接あるいは半田な
どの接合材を介して接合し、電極5,6,11,13を
回路基板などの上に設けられたアースのランド部分に直
接あるいは半田などの接合材を介して接合することで、
非常に特性の優れたローパスフィルタを構成できる。
【0048】図4(a),(b)はそれぞれ本発明の一
実施の形態におけるフィルタを示す斜視図及び等価回路
を示す図である。
【0049】図4に示すフィルタは、図2に示すフィル
タの変形例であり、図2において、ギャップG1,G2
を無くし、電極3と電極5を一体化し、更に電極4と電
極6を一体化したものが、図4に示すフィルタであり、
他の構成は図2に示すものとほぼ同じである。
【0050】すなわち、図4において、基台1の両端の
少なくとも側面部に設けられた電極14(図2において
電極3,5を一体化したもの)と、電極15(図2にお
いて電極4,6を一体化したもの)を設けている。
【0051】このようなフィルタの等価回路は図4
(b)に示すように、図2(b)に示す等価回路におい
て、容量C1,C2を省いた構成となっている。従っ
て、いわゆるT型フィルタを構成することができる。
【0052】図5(a),(b)はそれぞれ本発明の一
実施の形態におけるフィルタを示す斜視図及び等価回路
を示す図である。
【0053】図5に示すフィルタは、図3に示すフィル
タの変形例であり、図3において、ギャップG1,G2
を無くし、電極3と電極5を一体化し、更に電極4と電
極6を一体化したものが、図5に示すフィルタであり、
他の構成は図3に示すものとほぼ同じである。
【0054】すなわち、図4において、基台1の両端の
少なくとも側面部に設けられた電極16(図3において
電極3,5を一体化したもの)と、電極17(図3にお
いて電極4,6を一体化したもの)を設けている。
【0055】このようなフィルタの等価回路は図5
(b)に示すように、図3(b)に示す等価回路におい
て、容量C1,C2を省いた構成となっている。
【0056】(実施の形態2)図6は(a),(b)本
発明の一実施の形態におけるフィルタを示す斜視図及び
等価回路を示す図である。
【0057】図6に示すフィルタは図1において、巻線
2を基台1に巻回してコイル部とした代わりに導電膜2
0にスパイラル状の溝21を形成してコイル部とした点
で相違している。
【0058】即ち、基台1の特に段差部1a内の上に銅
や銅合金などの導電膜20を鍍金法,塗布法,蒸着法な
どによって、周回状に形成し、その導電膜20にスパイ
ラル状の溝21を形成してコイル部とした。
【0059】コイル部を構成する導電膜20は電極3,
4と電気的に接合しており、電極5は電極3と導電膜2
0及び電極6とは電気的に非接触であり、電極6は電極
4と導電膜20及び導電膜5とは非接触となるように構
成されている。
【0060】電極6は例えば鍔部と段差部1aの境目に
設けられたギャップG6とギャップG2によって他の電
極及び導電膜20と非接触になっており、図6には示し
ていないが、電極5も同様に例えば鍔部と段差部1aの
境目に設けられたギャップによって、他の電極及び導電
膜20と非接触になっている。
【0061】等価回路は図1(b)に示すものと同じで
ある。
【0062】以上の様に構成されたフィルタは、導電膜
20に溝21をスパイラル状に設けたコイル部によって
インダクタを構成するので、高いQ値を得ることがで
き、棒状の基台1上にインダクタンス及び容量を形成す
る構成によって、構造が簡単で、実装がしやすくしかも
特性の良いフィルタを得ることができる。また、容量C
1,C2を構成する部分と、インダクタンスL1を構成
する部分を基台1の異なる部分に形成することによっ
て、互いの干渉を防止でき、更に特性を向上させる事が
できる。
【0063】図7は本発明の一実施の形態におけるフィ
ルタを示す斜視図である。
【0064】図7に示すフィルタは図2において、巻線
2を基台1に巻回してコイル部とした代わりに導電膜2
0にスパイラル状の溝21を形成してコイル部とした点
で相違している。
【0065】即ち、基台1の特に段差部1a内の上に銅
や銅合金などの導電膜20を鍍金法,塗布法,蒸着法な
どによって、周回状に形成し、その導電膜20にスパイ
ラル状の溝21を形成してコイル部とした。
【0066】中間部1bと電極3,5間のコイル部を構
成する導電膜20は電極3と電極8に電気的に接合して
おり、中間部1bと電極4,6間のコイル部を構成する
導電膜20は電極8と電極4に電気的に接合している。
電極5,6,9は電極3,4,8と導電膜20双方に非
接触となるように構成されている。
【0067】電極5,6,9は例えば鍔部と段差部1a
の境目に設けられたギャップG1,G2,G7,G8に
よって他の電極及び導電膜20と非接触になっている。
【0068】等価回路は図2(b)に示すものと同じで
ある。
【0069】以上の様に構成されたフィルタは、導電膜
20に溝21をスパイラル状に設けたコイル部によって
インダクタを構成するので、高いQ値を得ることがで
き、棒状の基台1上にインダクタンス及び容量を形成す
る構成によって、構造が簡単で、実装がしやすくしかも
特性の良いフィルタを得ることができる。
【0070】図8は本発明の一実施の形態におけるフィ
ルタを示す斜視図である。
【0071】図8に示すフィルタは図3において、巻線
2を基台1に巻回してコイル部とした代わりに導電膜2
0にスパイラル状の溝21を形成してコイル部とした点
で相違しており、図3に示す等価回路と同じであり、し
かも作用効果も上記各実施の形態と同様である。
【0072】図9は本発明の一実施の形態におけるフィ
ルタを示す斜視図である。
【0073】図9に示すフィルタは図4において、巻線
2を基台1に巻回してコイル部とした代わりに導電膜2
0にスパイラル状の溝21を形成してコイル部とした点
で相違しており、図4に示す等価回路と同じであり、し
かも作用効果も上記各実施の形態と同様である。
【0074】図10は本発明の一実施の形態におけるフ
ィルタを示す斜視図である。
【0075】図10に示すフィルタは図5において、巻
線2を基台1に巻回してコイル部とした代わりに導電膜
20にスパイラル状の溝21を形成してコイル部とした
点で相違しており、図5に示す等価回路と同じであり、
しかも作用効果も上記各実施の形態と同様である。
【0076】なお、本実施の形態では2つ以上のコイル
部を有する場合、全て巻線か導電膜に溝を形成したが、
例えばコイル部を2つ設けた場合、一方のコイル部を巻
線で構成して他方のコイル部を導電膜にスパイラル状の
溝を形成して構成しても良い。
【0077】
【発明の効果】本発明は、柱状の基台と、基台に設けら
れた第1及び第2の電極と、第1及び第2の電極間に設
けられるとともに第1及び第2の電極とそれぞれ電気的
に接合し基台の表面に設けられしかも互いに電気的に接
合された複数のコイル部と、複数のコイル部間に設けら
れた第3の電極と、第3の電極の近傍に設けられ第3の
電極及び複数のコイル部と非接触に設けられた第4の電
極とを備え、第3及び第4の電極間で容量を構成したこ
とによって、面実装のフィルタが可能となり、しかも小
型化を容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施の形態におけるフィルタ
を示す斜視図 (b)本発明の一実施の形態におけるフィルタの等価回
路を示す図
【図2】(a)本発明の一実施の形態におけるフィルタ
を示す斜視図 (b)本発明の一実施の形態におけるフィルタの等価回
路を示す図
【図3】(a)本発明の一実施の形態におけるフィルタ
を示す斜視図 (b)本発明の一実施の形態におけるフィルタの等価回
路を示す図
【図4】(a)本発明の一実施の形態におけるフィルタ
を示す斜視図 (b)本発明の一実施の形態におけるフィルタの等価回
路を示す図
【図5】(a)本発明の一実施の形態におけるフィルタ
を示す斜視図 (b)本発明の一実施の形態におけるフィルタの等価回
路を示す図
【図6】(a)本発明の一実施の形態におけるフィルタ
を示す斜視図 (b)本発明の一実施の形態におけるフィルタの等価回
路を示す図
【図7】本発明の一実施の形態におけるフィルタを示す
斜視図
【図8】本発明の一実施の形態におけるフィルタを示す
斜視図
【図9】本発明の一実施の形態におけるフィルタを示す
斜視図
【図10】本発明の一実施の形態におけるフィルタを示
す斜視図
【符号の説明】
1 基台 1a 段差部 1b,1c,1d 中間部 2 巻線 3,4,5,6,8,9,10,11,12,13,1
4,15,16,17電極 7 保護材 20 導電膜 21 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 崎田 広実 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 磯▲崎▼ 賢蔵 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 江口 和弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 佐々木 勝美 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E070 AA05 AB01 AB06 BA01 CA12 CB12 CC03 DA12 DA15 DB08 5E082 AB01 AB02 BB01 DD07 DD08 EE04 EE05 EE13 EE18 EE23 EE26 EE35 EE37 EE39 FF01 FG26 FG27 5J024 AA01 BA01 BA11 DA04 DA27

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱状の基台と、前記基台に設けられた第1
    及び第2の電極と、前記第1及び第2の電極間に設けら
    れるとともに前記第1及び第2の電極とそれぞれ電気的
    に接合し前記基台の表面に設けられたコイル部と、前記
    第1の電極の近傍に設けられ前記第1の電極と非接触に
    設けられた第3の電極と、前記第2の電極の近傍に設け
    られ前記第2の電極と非接触に設けられた第4の電極と
    を備え、前記第1及び第3の電極間で容量が形成され、
    前記第2及び第4の電極間で容量が形成されることを特
    徴とするフィルタ。
  2. 【請求項2】第1及び第2の電極を入出力端子とすると
    ともに、第1及び第3の電極をアースに接続することを
    特徴とする請求項1記載のフィルタ。
  3. 【請求項3】柱状の基台と、前記基台に設けられた第1
    及び第2の電極と、前記第1及び第2の電極間に設けら
    れるとともに前記第1及び第2の電極とそれぞれ電気的
    に接合し前記基台の表面に設けられしかも互いに電気的
    に接合された複数のコイル部と、前記複数のコイル部間
    に設けられた第3の電極と、前記第3の電極の近傍に設
    けられ前記第3の電極及び前記複数のコイル部と非接触
    に設けられた第4の電極とを備え、前記第3及び第4の
    電極間で容量を構成することを特徴とするフィルタ。
  4. 【請求項4】第1及び第2の電極を入出力端子とすると
    ともに、第4の電極をアースに接続することを特徴とす
    る請求項3記載のフィルタ。
  5. 【請求項5】第1の電極を互いに非接触となるように分
    割して、分割した電極間で容量を構成するとともに、第
    2の電極を互いに非接触となるように分割して、分割し
    た電極間で容量を構成することを特徴とする請求項3記
    載のフィルタ。
  6. 【請求項6】第1及び第2の電極それぞれの分割した電
    極の一方を入出力端子とし、前記第1及び第2の電極そ
    れぞれの分割した電極の他方及び第4の電極をアースに
    接続したことを特徴とする請求項5記載のフィルタ。
  7. 【請求項7】電極間で容量を形成する領域と、コイル部
    でインダクタンスを構成する領域を基台上において、異
    なった位置に設けたことを特徴とする請求項1〜6いず
    れか1記載のフィルタ。
  8. 【請求項8】コイル部として線状の巻線を基台に巻回し
    て構成したことを特徴とする請求項1〜7いずれか1記
    載のフィルタ。
  9. 【請求項9】コイル部として基台に周回状に設けられた
    導電膜にスパイラル状に溝を設けることで構成した請求
    項1〜7いずれか1記載のフィルタ。
  10. 【請求項10】基台に周回状の段差部を設け、前記段差
    部内にコイル部を設けたことを特徴とする請求項1〜7
    いずれか1記載のフィルタ。
  11. 【請求項11】コイル部を保護材で覆ったことを特徴と
    する請求項1〜7いずれか1記載のフィルタ。
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