JP2002004971A - 燃料噴射装置 - Google Patents

燃料噴射装置

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JP2002004971A
JP2002004971A JP2000189171A JP2000189171A JP2002004971A JP 2002004971 A JP2002004971 A JP 2002004971A JP 2000189171 A JP2000189171 A JP 2000189171A JP 2000189171 A JP2000189171 A JP 2000189171A JP 2002004971 A JP2002004971 A JP 2002004971A
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Takayuki Hokao
隆幸 外尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度な噴射量の調整が可能な燃料噴射装置
を提供する。 【解決手段】 円筒部材14に圧入されるステータ22
の噴孔側端部の外周壁に噴孔側に向かって縮径している
テーパ角度2°以上60°以下の円錐台傾斜面が形成さ
れているため、ステータを主軸管に圧入する工程におい
てステータが主軸管を削ることを防止できる。また、ス
テータ22を円筒部材14に圧入するために必要な荷重
を小さくすることができるため、溶接部分の破壊を防止
することができるとともに圧入量の微小な調整が可能と
なる。また、ステータ22のアーマチュア側端部が歪ま
ないため、ステータ22の磁気特性の劣化を防止するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の燃料噴射
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平11−132127
号公報に開示されているように、円筒状の主軸管にステ
ータ、アーマチュア、弁部材等を収納し、主軸管の周囲
に設けたコイルに電流を流すことによりステータ、主軸
管及びアーマチュアに磁気回路を生成し、ステータにア
ーマチュアを吸引して弁部材を往復移動させる燃料噴射
装置が知られている。このような構成の燃料噴射装置に
おいて、ステータは主軸管に圧入等されることにより主
軸管の内周壁面に固定されている。
【0003】近年、エンジンの排ガス規制が強化されて
いることから、各気筒間の空燃比のばらつきを小さくす
るため、燃料噴射装置には高精度な噴射量の調整が求め
られている。噴射量を測定しながら主軸管にステータを
圧入し、所望の噴射量が測定されたところでステータを
主軸管に固定することで高精度な噴射量の調整が可能と
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、主軸管にステ
ータを圧入する工程において、ステータの噴孔側角部が
主軸管の内周壁を削ることによる削りかすの燃料溜まり
への混入、圧入荷重による溶接部位の破壊、ステータの
歪みによる磁気回路の特性劣化等の問題があった。燃料
溜まりへの削りかすの混入及び磁気回路の特性劣化は噴
射量の調整精度を悪化させるだけでなく燃料噴射装置の
応答性を悪化させ、溶接部位の破壊は歩留まりを悪化さ
せる。
【0005】本発明は、ステータの圧入工程における上
記問題を解決し、高精度な噴射量の調整が可能な燃料噴
射装置を提供することを目的とする。本発明の別の目的
は、応答性に優れた燃料噴射装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
燃料噴射装置によると、主軸管に圧入されるステータの
噴孔側端部の外周壁に噴孔側に向かって縮径しているテ
ーパ角度2°以上60°以下の円錐台傾斜面が形成され
ているため、ステータを主軸管に圧入する工程において
ステータが主軸管を削ることを防止できる。また、ステ
ータを主軸管に圧入するために必要な荷重を小さくする
ことができるため溶接部分の破壊を防止することができ
るとともに圧入量の微小な調整が可能となる。すなわ
ち、高精度な噴射量の調整が可能な燃料噴射装置を実現
することができる。また、ステータの噴孔側端部すなわ
ちアーマチュア側端部が歪まないため、ステータの磁気
特性の劣化を防止することができる。したがって、応答
性に優れた燃料噴射装置を実現することができる。
【0007】本発明の請求項2記載の燃料噴射装置によ
ると、主軸管の内周壁面と円錐台傾斜面との最大隙間は
0.05mm以上0.40mm以下であるため、磁気回
路の特性劣化を最小限に押さえつつ、ステータを主軸管
に圧入する工程においてステータが主軸管を削ることを
防止できる。
【0008】本発明の請求項3記載の燃料噴射装置によ
ると、主軸管の内周壁面と円錐台傾斜面との間に軸方向
長さ1.0mm以上10mm以下の環状隙間が形成され
ているため、磁気回路の特性劣化を最小限に押さえつ
つ、ステータを主軸管に圧入する工程においてステータ
が主軸管を削ることを防止できる。
【0009】本発明の請求項4記載の燃料噴射装置によ
ると、ステータの噴孔側端部に縮径部が形成され、主軸
管の内周壁面と前記縮径部の外周壁面との間に軸方向長
さ1.0mm以上10mm以下の環状隙間が形成されて
いるため、ステータの噴孔側端部すなわちアーマチュア
側端部が歪まないため、ステータの磁気特性の劣化を防
止することができる。したがって、応答性に優れた燃料
噴射装置を実現することができる。
【0010】本発明の請求項5記載の燃料噴射装置によ
ると、主軸管の内周壁面と前記縮径部の外周壁面との最
大隙間は0.05mm以上0.40mm以下であるた
め、磁気回路の特性劣化を最小限に押さえることができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
複数の実施例を図に基づいて説明する。 (第1実施例)図1に本発明の第1実施例による燃料噴
射装置1を示す。特許請求の範囲に記載された主軸管を
構成する円筒部材14内に、弁ボディ29、弁部材2
7、アーマチュア25、ステータ22、スプリング2
4、アジャスティングパイプ21及びフィルタ11が同
軸に収容されている。
【0012】円筒部材14は磁性部と非磁性部からなる
パイプ材であり、例えば複合磁性材で形成されている。
円筒部材14の一部を加熱して非磁性化することによ
り、図1下方の燃料噴射側から磁性筒部14c、非磁性
筒部14b、磁性筒部14aをこの順で形成している。
円筒部材14の非磁性筒部14bと磁性筒部14cとの
境界近傍にアーマチュア25が収納されている。磁性筒
部14cの燃料噴射側に弁ボディ29および噴孔プレー
ト28が設けられている。円筒部材14および弁ボディ
29は特許請求の範囲に記載された弁ボディを構成して
いる。円筒部材14の図1において上方の燃料上流側に
燃料中の異物を除去するフィルタ11が取付けられてい
る。円筒部材14の内周壁は段差部14dを境に燃料下
流側が燃料上流側に比べて小径になっている。
【0013】図2に示すようにステータ22は磁性ステ
ンレス等の強磁性材料からなる円筒体である。ステータ
22のアーマチュア当接面には、めっきによりクロム薄
膜を形成している。ステータ22の外壁に図2上方の燃
料上流側から下流側に向かって小径円柱壁面22a、円
錐台傾斜面22b、大径円柱壁面22c、円錐台傾斜面
22d、小径円柱壁面22eがこの順で形成されてい
る。また、ステータ22のアーマチュア側角部は面取り
されている。
【0014】図3に示す円錐台傾斜面22dのテーパ角
2θは、2°以上60°以下に設定されている。このテ
ーパ角の範囲は円筒部材14にステータ22を圧入する
工程でステータ22の外周壁が円筒部材14の内周壁を
傷つけない範囲に設定されている。
【0015】小径円柱壁面22eと円筒部材14の内周
壁面との隙間の大きさWは0.05mm以上0.40m
m以下に設定している。この隙間の大きさWは、ステー
タ22のアーマチュア吸引面の面積を小さくしないよう
に加工可能な寸法の下限まで小さく設定している。
【0016】円錐台傾斜面22dと小径円柱壁面22e
によりステータ22の外壁面と円筒部材14の内壁面と
の間に環状隙間が形成されている。この環状隙間の軸方
向長さLは1.0mm以上10mm以下に設定されてい
る。この環状隙間の軸方向長さLはステータ22の磁気
特性に及ぼす影響を考慮したものである。すなわち、軸
方向長さLが1.0mm未満である場合、ステータ22
のアーマチュア側端面近傍に円筒部材14の内周壁面と
大径円柱壁面22cとの摩擦による歪みが生じてステー
タ22の磁気特性が劣化し、軸方向長さLが10mm以
上である場合、環状隙間によって磁束が大きく迂回する
こととなってステータ22の磁気特性が劣化することを
考慮したものである。
【0017】図1に示すようにステータ22の内壁にア
ジャスティングパイプ21が圧入され固定されている。
他の実施例では、アジャスティングパイプをステータに
ねじ結合する構成でもよい。
【0018】図1に示す樹脂製のスプール30は円筒部
材14の外周に設けられており、スプール30の外周に
コイル31が巻回されている。円筒部材14の外周に形
成された樹脂モールド13の外壁から突出するようにコ
ネクタ部16が設けられており、コイル31と電気的に
接続しているターミナル12がコネクタ部16に埋設さ
れている。ターミナル12は部分的に樹脂製のリブ17
により覆われている。
【0019】磁性部材23はコイル31の外周を覆って
いる。磁性部材18はコイル31の燃料上流側に中心角
約250度の扇状にリブ17をさけるように設けられて
いる。樹脂モールド15は磁性部材18、23の外周に
形成され樹脂モールド13と結合している。
【0020】筒状の弁ボディ29は円筒部材14に圧入
され、円筒部材14の内壁にレーザ溶接により固定され
ている。弁ボディ29の内周壁には噴孔側に向かって縮
径している円錐台傾斜面29aとその燃料上流側に円筒
壁面29bが形成されている。この円錐台傾斜面29a
は燃料噴射方向に縮径し、弁部材27の当接部が着座可
能な弁座を構成している。円錐台傾斜面29aより上流
側の弁ボディ29の内部空間は特許請求の範囲に記載さ
れた燃料溜まりを形成している。
【0021】カップ状の噴孔プレート28は磁性筒部1
4cに圧入され、磁性筒部14cの内壁にレーザ溶接に
より固定され、弁ボディ29の燃料噴射側端面に当接し
ている。噴孔プレート28は薄板状に形成されており、
中央部に複数の噴孔28aが形成されている。
【0022】弁部材27は円盤状の当接部と筒状の挿入
部とからなる部材である。当接部の外周面は円柱壁面と
円錐台傾斜面とからなり、円錐台傾斜面が弁ボディ29
の円錐台傾斜面29aに着座する。
【0023】アーマチュア25は磁性ステンレス等の強
磁性材料からなる筒状の部材である。アーマチュア25
は弁部材27の燃料上流側の外壁面、すなわち挿入部の
外壁面にレーザ溶接により固定されている。アーマチュ
ア25の燃料上流側は燃料下流側に比べて大径に形成さ
れており、燃料上流側角部には円筒部材14の内周壁面
に摺接するフランジが形成されている。アーマチュア2
5の燃料下流側は円筒部とこの円筒部から径外方向に突
出しているガイド部とからなっている。ガイド部は円筒
部の径外方向に90°間隔で形成されている4つのリブ
25dとリブ25dの燃料下流側を相互に連結している
環状部25cとからなっている。ガイド部の外周壁面は
弁ボディ29の内周壁面に摺接している。アーマチュア
25の燃料上流側に形成されているフランジが円筒部材
14の内周壁面に摺接し、ガイド部が弁ボディ29の内
周壁面に摺接することにより、アーマチュア25及び弁
部材27の往復移動軌道が定まっている。アーマチュア
25の燃料上流側端部に軸方向に突出している環状突部
が形成され、この環状突部がステータ22に当接するこ
とによりアーマチュア25とステータ22とのエアギャ
ップが確保される。この環状突部のステータ当接面に
は、めっきによりクロム薄膜を形成している。アーマチ
ュア25の内部空間25gと外部空間とは燃料通路25
a、25e、25fにより連通している。アーマチュア
25の内周段差面はスプリング座25bを構成してい
る。
【0024】スプリング24は、一端がアーマチュア2
5のスプリング座25bに当接し、他端がアジャスティ
ングパイプ21の端面に当接し、アーマチュア25を介
して弁部材27を弁座としての円錐台傾斜面29aに付
勢している。アジャスティングパイプ21の圧入量によ
りスプリング24の付勢力が調整されている。
【0025】フィルタ11を通じて円筒部材14内に流
入する燃料は、アジャスティングパイプ21の内部空
間、アジャスティングパイプ21の内部空間、ステータ
22の内部空間、アーマチュア25の内部空間25gを
経て燃料通路25eから燃料溜まりに導かれ、弁部材2
7の当接部と弁座とのシート部位に到る。弁部材27の
当接部が弁座に着座すると燃料溜まりと噴孔28aとの
連通が遮断され、弁部材27の当接部が弁座から離座す
ると燃料溜まりと噴孔28aとの連通が開放される。以
上、燃料噴射装置1の構成について説明した。
【0026】次に、燃料噴射装置1の作動について説明
する。コイル31への通電をオンすると、アーマチュア
25、ステータ22、磁性筒部14a、14c、磁性部
材18、23は、コイル31への通電オン中に発生する
磁束が通る磁気回路を構成する。弁部材27はスプリン
グ24の付勢力に抗してステータ22側に吸引され、こ
れにより当接部が弁座から離座すると噴孔28aから燃
料が噴射される。コイル31への通電をオフすると、ス
プリング24の付勢力により弁部材27は弁閉方向に力
を受け、当接部26cが弁座に着座する。これにより噴
孔28aからの燃料噴射は終了する。
【0027】次に円筒部材14へのステータ22の組み
付けについて説明する。ステータ22は、円筒部材14
の外周にボビン30、コイル31、磁性部材18、23
等を設け、円筒部材14に弁ボディ29、弁部材27、
アーマチュア25、スプリング24を収納した状態で燃
料上流側から円筒部材14に挿入される。段差部14d
より燃料下流側にステータ22を挿入するとステータ2
2の大径円柱壁面22cが円筒部材14の内周壁面に押
し当てられ大きな摩擦力が発生する。この摩擦力を上回
る荷重を加えつつ燃料下流側にステータ22を圧入し、
所定のニードルリフトが確保される位置で圧入を終了
し、ステータ22を円筒部材14の内周壁に固定する。
【0028】このようにして円筒部材14にステータ2
2を圧入する工程において、ステータ22の外周壁に円
錐台傾斜面22dが形成され、この円錐台傾斜面22d
のテーパ角が2°以上60°以下に設定されているた
め、円筒部材14の内周壁がステータ22によって削り
取られることが防止される。また、圧入に必要な加重を
小さくすることができるため、磁性部材23と円筒部材
14との溶接部位等の破壊を防止し、圧入量の微小な調
整をすることができる。すなわち、本発明の第1実施例
による燃料噴射装置1は高精度な噴射量の調整が可能で
ある。
【0029】また、圧入時にステータ22のアーマチュ
ア側端部近傍の外周壁面が円筒部材14の内周壁面と接
触していないため、ステータ22のアーマチュア側端部
が歪まない。したがって、ステータ22の磁気特性が圧
入により劣化することがない。また、ステータ22のア
ーマチュア側端部近傍に形成されているステータ22の
外周壁面と円筒部材14の外周壁面との環状隙間は軸方
向長さが10mm以下に設定されているため、ステータ
22と円筒部材14とを通る磁束が環状隙間を迂回する
ことによる磁気特性の劣化が少ない。したがって、本発
明の第1実施例による燃料噴射装置1は、優れた応答性
を実現することができる。
【0030】(第2実施例)図4、5に本発明の第2実
施例による燃料噴射装置のステータ50を示す。ステー
タ50以外の構成要素については第1実施例と実質的に
同一であるため説明を省略する。
【0031】ステータ50は、磁性ステンレス等の強磁
性材料からなる円筒体である。ステータ50のアーマチ
ュア当接面には、めっきによりクロム薄膜を形成してい
る。ステータ50の外壁に図4上方の燃料上流側から小
径円柱壁面50a、円錐台傾斜面50b、大径円柱壁面
50c、円錐台傾斜面50dがこの順で形成されてい
る。また、ステータ50のアーマチュア側角部は面取り
されている。図5に示す円錐台傾斜面50dのテーパ角
2θは、2°以上60°以下に設定されている。このテ
ーパ角の範囲は円筒部材14にステータ50を圧入する
工程でステータ50の外周壁が円筒部材14の内周壁を
傷つけない範囲に設定されている。
【0032】小径円柱壁面50eと円筒部材14の内周
壁面との隙間の大きさWは0.05mm以上0.40m
m以下に設定している。この隙間の大きさWは、ステー
タ50のアーマチュア吸引面の面積を小さくしないよう
に加工可能な寸法の下限まで小さく設定している。
【0033】円錐台傾斜面50dによりステータ50の
外壁面と円筒部材14の内壁面との間に環状隙間が形成
されている。この環状隙間の軸方向長さLは、ステータ
50の磁気特性に及ぼす影響を考慮し、1.0mm以上
10mm以下に設定されている。すなわち、軸方向長さ
Lが1.0mm未満である場合、ステータ50のアーマ
チュア側端面近傍に円筒部材14の内周壁面と大径円柱
壁面50cとの摩擦による歪みが生じてステータ50の
磁気特性が劣化し、軸方向長さLが10mm以上である
場合、環状隙間によって磁束が大きく迂回することとな
ってステータ50の磁気特性が劣化することを考慮して
いる。
【0034】円筒部材14にステータ50を圧入する工
程において、ステータ50の外周壁に円錐台傾斜面50
dが形成され、この円錐台傾斜面50dのテーパ角が2
°以上60°以下に設定されているため、円筒部材14
の内周壁がステータ50によって削り取られることが防
止される。また、圧入に必要な加重を小さくすることが
できるため、磁性部材23と円筒部材14との溶接部位
等の破壊を防止し、圧入量の微小な調整をすることがで
きる。すなわち、本発明の第2実施例による燃料噴射装
置は高精度な噴射量の調整が可能である。
【0035】また、圧入時にステータ50のアーマチュ
ア側端部近傍の外周壁面が円筒部材14の内周壁面と接
触していないため、ステータ50のアーマチュア側端部
が歪まない。したがって、ステータ50の磁気特性が圧
入により劣化することがない。また、ステータ50のア
ーマチュア側端部近傍に形成されているステータ50の
外周壁面と円筒部材14の外周壁面との環状隙間は軸方
向長さが10mm以下に設定されているため、ステータ
50と円筒部材14とを通る磁束が環状隙間を迂回する
ことによる磁気特性の劣化が少ない。したがって、本発
明の第2実施例による燃料噴射装置1は、優れた応答性
を実現することができる。
【0036】また、第2実施例に係るステータ50の円
錐台傾斜面50dを形成する加工は、第1実施例に係る
円錐台傾斜面22d及び小径円柱壁面22eを形成する
加工より容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による燃料噴射装置を示す
断面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係るステータを示す斜視
図である。
【図3】図1のIII部拡大断面図である。
【図4】本発明の第2実施例に係るステータを示す斜視
図である。
【図5】本発明の第2実施例に係るステータを示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 燃料噴射装置 14 円筒部材(主軸管) 22、50 ステータ 22d、50d 円錐台傾斜面 22e 小径円柱壁面 25 アーマチュア 27 弁部材 28 噴孔プレート 28a 噴孔 29 弁ボディ 29a 円錐台傾斜面(弁座) 31 コイル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸管と、 前記主軸管に圧入され、噴孔側端部の外周壁に噴孔側に
    向かって縮径しているテーパ角度2°以上60°以下の
    円錐台傾斜面が形成されているステータと、 前記ステータの噴孔側に設けられ前記ステータに吸引さ
    れるアーマチュアと、 前記主軸管の周囲に設けられ前記主軸管、ステータ及び
    アーマチュアに磁気回路を生成するコイルと、 前記主軸管と同軸に設けられ弁座及び燃料溜まりが形成
    されている弁ボディと、 前記アーマチュアとともに移動し前記弁座に着座するこ
    とにより前記燃料溜まりから前記噴孔に至る燃料通路を
    閉塞し前記弁座から離座することにより前記燃料通路を
    開放する弁部材と、 を備えることを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】 前記主軸管の内周壁面と前記円錐台傾斜
    面との最大隙間は0.05mm以上0.40mm以下で
    あることを特徴とする請求項1記載の燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】 前記主軸管の内周壁面と前記円錐台傾斜
    面との間に軸方向長さ1.0mm以上10mm以下の環
    状隙間が形成されていることを特徴とする請求項1記載
    の燃料噴射装置。
  4. 【請求項4】 主軸管と、 前記主軸管に圧入され、噴孔側端部に縮径部が形成され
    ているステータと、 前記ステータに吸引されるアーマチュアと、 前記主軸管の周囲に設けられ前記主軸管、ステータ及び
    アーマチュアに磁気回路を生成するコイルと、 前記主軸管と同軸に設けられ弁座及び燃料溜まりが形成
    されている弁ボディと、 前記アーマチュアとともに移動し前記弁座に着座するこ
    とにより前記燃料溜まりから前記噴孔に至る燃料通路を
    閉塞し前記弁座から離座することにより前記燃料通路を
    開放する弁部材とを備え、 前記主軸管の内周壁面と前記縮径部の外周壁面との間に
    軸方向長さ1.0mm以上10mm以下の環状隙間が形
    成されていることを特徴とする燃料噴射装置。
  5. 【請求項5】 前記主軸管の内周壁面と前記縮径部の外
    周壁面との最大隙間は0.05mm以上0.40mm以
    下であることを特徴とする請求項4記載の燃料噴射装
    置。
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