JP2002002695A - 基板収納トレイ及びこれを用いた基板梱包体 - Google Patents

基板収納トレイ及びこれを用いた基板梱包体

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JP2002002695A
JP2002002695A JP2000179909A JP2000179909A JP2002002695A JP 2002002695 A JP2002002695 A JP 2002002695A JP 2000179909 A JP2000179909 A JP 2000179909A JP 2000179909 A JP2000179909 A JP 2000179909A JP 2002002695 A JP2002002695 A JP 2002002695A
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tray
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JP2000179909A
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Yasuyuki Hiromasa
康之 廣政
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Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の基板収納トレイを積み重ねた際もしくは
搬送時に、荷重や衝撃等が印加されることによって内部
に収納した基板に傷や汚れが付きやすい。 【解決手段】上面に基板3を収納する基板収納部2を、
下面で前記基板収納部の外周位置に押圧用の突起部5
を、外周部に斜めに垂下するスカート部7を有する略四
角形の基板収納トレイ1であって、前記基板収納部2は
その内壁面に基板の下面外周部が当接する段部4を有
し、且つ前記スカート部7はその各辺に上端から途中に
かけて内側に窪む凹部8が基板収納トレイ1の中心点に
対して90°もしくは180°に回転させた際に非対称
となる位置に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録装置に用い
られる薄膜磁気ヘッド用基板、半導体装置に用いる半導
体基板、あるいはサファイア基板等を収納する基板収納
トレイ、及びこれを用いた基板梱包体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンピューター等の磁気記録
装置には薄膜磁気ヘッドが用いられてきた。この薄膜磁
気ヘッドは、薄膜磁気ヘッド用基板上に、薄膜手段によ
って磁気へッド素子を形成した後、多数個に切断するこ
とによって得られるものである。
【0003】前記薄膜磁気ヘッド用基板としては、Al
23を主成分としてTiCを含むセラミック基板上にア
モルファスアルミナ絶縁膜(以下アルミナ下地膜とい
う)をスパッタリング法により成膜し、その面を片面ポ
リッシュ機にて鏡面加工したものを用いる。このアルミ
ナ下地膜の上に磁気ヘッド素子を形成するため、その表
面の面粗さ、スクラッチ、汚れの有無は非常に重要とな
るため、この薄膜磁気ヘッド用基板を収納、梱包して搬
送する場合には薄膜磁気ヘッド用基板の表面に傷や汚れ
等が付かないように保護しておくことが要求される。
【0004】このような薄膜磁気ヘッド用基板等を収納
するための基板収納トレイとしては従来一般に、図6
(a),(b)に示すような基板収納トレイ11が使用
されている。
【0005】かかる基板収納トレイ11は、ポリスチレ
ン系樹脂やポリ塩化ビニール樹脂等の熱可塑性樹脂から
成る厚みが0.5〜2mm程度の板材に凹凸加工を施し
て製作され、上面に薄膜磁気ヘッド用基板等の基板13
を収納するための基板収納部12を、外周部に斜めに垂
下するスカート部17を備えており、且つ前記基板収納
部12の内壁面には段部14が、底面には下方に突出す
る複数個の突起部15が形成されている。
【0006】前記基板収納トレイ11による基板13の
収納は、先ず基板収納トレイ11に設けた基板収納部1
2の段部14に基板13の下面外周部を当接させて収納
し、次にこの基板収納トレイ11の上部に他の基板収納
トレイ11を積み重ね、上部に位置する基板収納トレイ
11の突起部15で前記基板13の上面を押さえること
によって行われている(特開平11−105970号公
報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
基板収納トレイ11を用いて基板13を収納した場合、
下部に位置する基板収納トレイ11に収納されている基
板13は、その上面中央域が上部に位置する基板収納ト
レイ11の突起部15で押圧されて固定されており、基
板13の上面中央域と突起部15とが接触しているた
め、基板13の磁気ヘッド素子等が形成される中央域に
傷や汚れがつきやすく、品質の安定した薄膜磁気ヘッド
等を確実に製作することができないという欠点を有して
いた。
【0008】また、前記基板収納トレイ11は、その基
板収納部12に基板13を収納したものを多数上下に積
み重ねて基板梱包体となした際、上部に位置する基板収
納トレイ11及びこれに収納されている基板13の荷重
が最下部に位置する基板収納トレイ11に収納されてい
る基板13の上面中央域に作用し、最下部の基板収納ト
レイ11に収納されている基板13に傷や汚れが付くの
が顕著となるとともに、ひどい場合には基板13に割れ
や欠けが生じるという欠点も有していた。
【0009】本発明は、上述の欠点に鑑み案出されたも
ので、その目的は基板を傷や汚れ等が付くことなく収
納、搬送することができる基板収納トレイ及びそれを用
いた基板梱包体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の基板収納トレイ
は、上面に基板を収納する基板収納部を、下面で前記基
板収納部の外周位置に押圧用の突起部を、外周部に斜め
に垂下するスカート部を有する略四角形の基板収納トレ
イであって、前記基板収納部はその内壁面に基板の下面
外周部が当接する段部を有し、且つ前記スカート部はそ
の各辺に上端から途中にかけて内側に窪む凹部が上面の
中心点に対して90°もしくは180°回転させた際に
非対称となる位置に設けた、或いは前記スカート部の各
辺に上端から途中にかけて内側に窪む深さの深い第1凹
部及び深さの浅い第2凹部を設け、これを上面の中心点
に対して90°もしくは180°回転させた際に第1凹
部同士及び第2凹部同士は非対称に、第1凹部と第2凹
部とが対称となる位置に配したことを特徴とするもので
ある。
【0011】また、本発明の基板収納トレイを用いた基
板梱包体は、基板収納トレイを少なくとも2個互いに9
0°もしくは180°回転させて積み重ね、下部に位置
する基板収納トレイの基板収納部に基板の下面外周部を
段部に当接させて収納するとともに、上部に位置する基
板収納トレイの突起部で基板の上面を押圧し、且つ上部
に位置する基板収納トレイのスカート部に設けた凹部の
下面が、下部に位置する基板収納トレイの上面に当接、
もしくは、上部に位置する基板収納トレイのスカート部
に設けた第1凹部の下面が、下部に位置する基板収納ト
レイの第2凹部の底面に当接することを特徴とするもの
である。
【0012】本発明の基板収納トレイによれば、上面に
基板を収納する基板収納部を、下面で前記基板収納部の
外周位置に押圧用の突起部を設けるとともに前記基板収
納部の内壁面に基板の下面外周部が当接する段部を形成
したことから、基板収納トレイに基板を収納した際、基
板はその外周部が下部に位置する基板収納トレイの段部
と、上部に位置する基板収納トレイの突起部とに挟まれ
強固に固定されて基板に傷や汚れが付くのを有効に防止
することができ、同時に基板の磁気ヘッド素子等が形成
される上面中央域への基板収納トレイの接触がなく、基
板の上面中央域に基板収納トレイの接触による傷や汚れ
が付くのを有効に防止することができ、これによって基
板に品質の安定した薄膜磁気ヘッド等を確実に製作する
ことが可能となる。
【0013】また、本発明の基板収納トレイによれば、
外周部に設けたスカート部の各辺に上端から途中にかけ
て内側に窪む凹部を上面の中心点に対して90°もしく
は180°回転させた際に非対称となる位置に設ける、
或いは上端から途中にかけて内側に窪む深さの深い第1
凹部及び深さの浅い第2凹部を上面の中心点に対して9
0°もしくは180°回転させた際に第1凹部同士及び
第2凹部同士は非対称に、第1凹部と第2凹部とが対称
となる位置に設けたことから、基板収納部に基板を収納
した基板収納トレイを90°もしくは180°回転させ
て上下に多数積み重ねて基板梱包体となした際、上部に
位置する基板収納トレイの凹部の下面もしくは第1凹部
の下面が、下部に位置する基板収納トレイの上面もしく
は第2凹部の底面に当接して上部に位置する基板収納ト
レイ及びこれに収納されている基板の荷重は、下部に位
置する基板収納トレイの上面もしくは第2凹部に作用す
ることとなり、その結果、最下部に位置する基板収納ト
レイに収納されている基板に対し、その上部に位置する
基板収納トレイ及びこれに収納されている基板の全荷重
が突起部を介して作用することはなく、最下部の基板収
納トレイに収納されている基板に傷や汚れが付いたり、
割れや欠け等が発生したりするのを有効に防止すること
が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき具体的に説明する。
【0015】図1は、本発明の基板収納トレイの実施形
態を示す上面図であり、図2(a),(b),(c)
は、それぞれ図1のA−A線、B−B線、C−C線にお
ける断面図である。本発明の基板収納トレイ1は、基板
を収納する基板収納部2、該基板収納部2の内壁面に備
えられた段部4、下面で前記基板収納部2の外周位置に
設けられた突起部5、外周部に斜めに垂下するスカート
部7及びスカート部7に設けられた凹部8とから構成さ
れている。
【0016】本発明の基板収納トレイ1は、ポリスチレ
ン系樹脂やポリ塩化ビニール樹脂・ポリエステル系樹脂
等の熱可塑性樹脂から成る厚みが約0.5〜2mmの板
材(不図示)に真空プレス成形法等により凹凸を加工す
ることによって製作され、例えば長さが200mm程
度、幅が200mm程度、高さが20mm程度の正方形
状をなしている。
【0017】前記基板収納トレイ1は、その上面に基板
3を収納するための基板収納部2が設けられており、例
えば薄膜磁気ヘッド用基板を収納する場合には、直径が
50〜200mm程度の円形状に形成されている。
【0018】なお、前記基板収納部2は、基板収納トレ
イ1の上面に1個備えられるものに限定されず複数個備
えてもよく、その形状も円形状のものに限らず、収納さ
れる基板3の形状に応じて長方形状や正方形状等であっ
てもよい。
【0019】また、前記基板収納部2の周囲の一部に
は、例えば、幅が5〜20mm、長さが1〜20mm、
深さが1〜20mmの四角形状をなす窪み6が形成され
ており、該窪み6は基板収納部2に基板3をピンセット
等の保持具を使用して出し入れする際、保持具の先端が
入り込んで基板収納部2への基板3の出し入れを容易と
する作用をなす。
【0020】更に、前記基板収納部2は、その内壁面に
段部4が形成されており、該段部4には図2(a),
(b),(c)に示すように基板3の下面外周部が当接
し、基板3の下面中央域を基板収納トレイ1に非接触と
して収納、支持する作用をなす。この場合、基板3はそ
の下面中央域が基板収納トレイ1に対し、非接触である
ことから基板収納トレイ1との接触に起因する傷や汚れ
等の付着が有効に防止される。
【0021】前記基板収納部2の内壁面に形成した段部
4は、該段部4に支持される基板3の一部が基板収納部
2よりはみ出すことがないように基板3の厚みより若干
深い位置に形成されている。
【0022】前記段部4は、また、その幅Lが0.1m
m未満であると、基板3の支持が不安定となってしまう
恐れがある。従って、前記段部4は、その幅Lを0.1
mm以上としておくことが好ましく、基板3の磁気ヘッ
ド素子等が形成される領域での傷や汚れの付着を考慮す
れば、0.1mm〜2.0mmの範囲としておくのがよ
い。
【0023】更に、前記基板収納トレイ1は、その下面
で前記基板収納部2の外周位置に突起部5が設けられて
おり、該突起部5は基板3の上面外周部を押圧する作用
をなし、基板3を収納した基板収納トレイ1を上下に積
み重ねた際、下部に位置する基板収納トレイ1の基板収
納部2に収納された基板3は、その外周部が下部に位置
する基板収納トレイ1の段部4と、上部に位置する基板
収納トレイ1の突起部5とに挟まれて強固に固定され、
その結果、基板3に傷や汚れが付くのを有効に防止する
ことができ、同時に基板3の磁気ヘッド素子等が形成さ
れる上面中央域への基板収納トレイ1の接触がなく、基
板3の上面中央域に基板収納トレイ1の接触による傷や
汚れが付くのを有効に防止することができ、これによっ
て基板3に品質の安定した薄膜磁気ヘッド等を確実に製
作することが可能となる。
【0024】なお、前記突起部5は、基板3と接する部
位にテーパ部5aを設けておくと、該テーパ部5aが前
記下部に位置する基板収納トレイ1に収納された基板3
の上面外周部の角部に当接し、基板3との接触領域を小
さくしつつ基板3を強固に押圧固定することができる。
従って、前記突起部5は基板3と接する部位に角度θが
10°〜45°のテーパ部5aを形成しておくことが好
ましい。
【0025】更に、前記基板収納トレイ1の外周部に
は、斜めに垂下するスカート部7が設けられており、該
スカート部7は基板収納トレイ1の強度を強くするとと
もに複数個の基板収納トレイ1を上下に積み重ねる際の
ガイドとして作用し、例えば上面外周部より外側に1°
〜20゜程度の角度で広がるように、且つ基板収納部2
の下面より0.5mm〜5mm程度低い位置まで斜めに
垂下している。
【0026】前記スカート部7には、更にその各辺に上
端から途中にかけて内側に窪む複数の長方形状の凹部8
が設けられており、該凹部8は前記スカート部7の剛性
を高めて基板収納トレイ1自体の強度を高いものにし、
これによって基板収納トレイ1に外力や衝撃あるいは荷
重が印加されたとしても、容易に変形することはなく、
基板収納トレイ1に収納されている基板3を外力より確
実に保護することが可能となる。
【0027】前記凹部8は、例えば長さが10mm、幅
が5mm、深さが10mmの長方形状の窪みが各辺に1
0〜100mm間隔で、且つ図1に示すように基板収納
トレイ1の中心点に対して180°回転させた際に非対
称な位置となるように設けられており、基板収納部2に
基板3を収納した基板収納トレイ1を180°回転させ
て上下に積み重ねて基板梱包体となした際、上部に位置
する基板収納トレイ1の凹部8の下面が、下部に位置す
る基板収納トレイ1の上面に当接して上部に位置する基
板収納トレイ1及びこれに収納されている基板3の荷重
は、下部に位置する基板収納トレイ1の上面に作用する
こととなり、その結果、最下部に位置する基板収納トレ
イ1に収納されている基板3に対し、その上部に位置す
る基板収納トレイ1及びこれに収納されている基板3の
全荷重が突起部5を介して作用することはなく、最下部
の基板収納トレイ1に収納されている基板3に傷や汚れ
が付いたり、割れや欠け等が発生したりするのを有効に
防止することが可能となる。
【0028】なお、前記凹部8の形状は、長方形状に限
定されるものではなく、略半円形状や略三角形状であっ
てもよく、また、凹部8の個数は、基板収納トレイ1の
大きさ、収納される基板の種類に応じて設けるもので、
各辺に複数個設けるものに限定されるものではなく、1
個であってもよい。
【0029】次に前記基板収納トレイ1を用いた基板3
の収納について説明する。
【0030】前記基板収納トレイ1による基板3の収納
は、先ず基板収納トレイ1の段部4に基板3の下面外周
部を当接させて収納し、次に、この基板収納トレイ1の
上部に他の基板収納トレイ1をその中心点に対して18
0°回転させて積み重ね、上部に位置する基板収納トレ
イ1の突起部5で前記基板3の上面外周部を押圧するこ
とによって行われる。この場合、基板3はその外周部が
下部に位置する基板収納トレイ1の段部4と、上部に位
置する基板収納トレイ1の突起部5とに挟まれて強固に
固定されるため、基板3に該基板3の揺動に起因して傷
や汚れが付くのを有効に防止することができ、同時に基
板3の磁気ヘッド素子等が形成される上面中央域への基
板収納トレイ1の接触がなく、基板3の上面中央域に基
板収納トレイ1の接触による傷や汚れが付くのを有効に
防止することができ、これによって基板3に品質の安定
した薄膜磁気ヘッド等を確実に製作することが可能とな
る。
【0031】また、外周部に設けたスカート部7の各辺
に上端から途中にかけて内側に窪む凹部8を上面の中心
点に対して180°回転させた際に非対称となる位置に
設けたことから基板収納部2に基板3を収納した基板収
納トレイ1を180°回転させて上下に多数積み重ねて
基板梱包体となした際、上部に位置する基板収納トレイ
1の凹部8の下面が、下部に位置する基板収納トレイ1
の上面に当接して上部に位置する基板収納トレイ1及び
これに収納されている基板3の荷重は下部に位置する基
板収納トレイ1の上面に作用することとなり、その結
果、最下部に位置する基板収納トレイ1に収納されてい
る基板3に対し、その上部に位置する基板収納トレイ1
及びこれに収納されている基板3の全荷重が突起部5を
介して作用することはなく、最下部の基板収納トレイ1
に収納されている基板3に傷や汚れが付いたり、割れや
欠け等が発生したりするのを有効に防止することが可能
となる。
【0032】なお、前記凹部8は上面の中心点に対して
180°回転させた際に非対称となる位置に形成するも
のに限定されず、90°回転させた際に非対称となる位
置に形成しておいてもよい。この場合、複数の基板収納
トレイ1を上下に積み重ねて、基板梱包体となる際、各
々の基板収納トレイ1は、90°回転させて積み重ねる
こととなる。
【0033】次に、本発明の他の実施形態を図面に基づ
いて説明する。
【0034】図4は、本発明の基板収納トレイの他の実
施形態を示す上面図であり、図5(a),(b)はそれ
ぞれ図4のD−D線、E−E線における断面図である。
【0035】なお、図中、前述の実施形態と同一箇所に
は同一の符号が付してある。
【0036】この基板収納トレイ1は、基板を収納する
基板収納部2、該基板収納部2の内壁面に備えられた段
部4、下面で前記基板収納部2の外周位置に設けられた
基板3を押圧する突起部5、外周部に斜めに垂下するス
カート部7及びスカート部7に設けられた深さの深い第
1凹部8a及び深さの浅い第2凹部8bとから構成され
ており、且つ前記第1凹部8a及び第2凹部8bは上面
の中心点に対して180°回転させた際に第1凹部8a
同士及び第2凹部8b同士は非対称に、第1凹部8aと
第2凹部8bとが対称となる位置に設けられている。
【0037】前記第1凹部8a及び第2凹部8bは、例
えば第1凹部8aは、長さが15mm、幅が8mm、深
さが18mm、第2凹部8bは、長さが10mm、幅が
5mm、深さが10mmの長方形状を成し、基板収納ト
レイ1の大きさに応じて各辺に10〜100mm程度の
間隔で形成されている。
【0038】なお、前記第1凹部8a及び第2凹部8b
の形状は、長方形状に限定されるものではなく、略半円
形状や略三角形状であってもよく、また、第1凹部8a
及び第2凹部8bの個数は、基板収納トレイ1の大き
さ、収納される基板3の種類に応じて設けるもので、各
辺に複数個設けるものに限定されるものではなく、1個
であってもよい。
【0039】前記基板収納トレイ1による基板3の収納
は、図5に示すように先ず基板収納トレイ1の段部4に
基板3の下面外周部を当接させて収納し、次に、この基
板収納トレイ1の上部に他の基板収納トレイ1をその中
心点に対して180°回転させて積み重ね、上部に位置
する基板収納トレイ1の突起部5で前記基板3の上面外
周部を押圧することによって行われる。この場合、基板
3はその外周部が下部に位置する基板収納トレイ1の段
部4と、上部に位置する基板収納トレイ1の突起部5と
に挟まれて強固に固定されるため基板3に該基板3の揺
動に起因して傷や汚れが付くのを有効に防止することが
でき、同時に基板3の磁気ヘッド素子等が形成される上
面中央域への基板収納トレイ1の接触がなく、基板3の
上面中央域に基板収納トレイ1の接触による傷や汚れが
付くのを有効に防止することができ、これによって基板
3に品質の安定した薄膜磁気ヘッド等を確実に製作する
ことが可能となる。
【0040】また、外周部に設けたスカート部7の各辺
に上端から途中にかけて内側に窪む第1凹部8a同士及
び第2凹部8bを上面の中心点に対して180°回転さ
せた際に第1凹部8a同士及び第2凹部8b同士は非対
称に、第1凹部8aと第2凹部8bとが対称となる位置
に設けたことから基板収納部2に基板3を収納した基板
収納トレイ1を180°回転させて上下に積み重ねて基
板梱包体となした際、上部に位置する基板収納トレイ1
の第1凹部8aの下面が、下部に位置する基板収納トレ
イ1の第2凹部8bの底面に当接して上部に位置する基
板収納トレイ1及びこれに収納されている基板3の荷重
は下部に位置する基板収納トレイ1の第2凹部8bに作
用することとなり、その結果、最下部に位置する基板収
納トレイ1に収納されている基板3に対し、その上部に
位置する基板収納トレイ1及びこれに収納されている基
板3の全荷重が突起部5を介して作用することはなく、
最下部の基板収納トレイ1に収納されている基板3に傷
や汚れが付いたり、割れや欠け等が発生したりするのを
有効に防止することが可能となる。
【0041】なお、前記第1凹部8a、第2凹部8b
は、上面の中心点に対して180°回転させた際に第1
凹部8a同士、第2凹部8b同士は非対称となる位置
に、第1凹部8aと第2凹部8bとが対象となる位置に
形成するものに限定されず、90°回転させた際に第1
凹部8a同士、第2凹部8b同士は非対称となる位置
に、第1凹部8aと第2凹部8bとが対象となる位置に
形成してもよい。
【0042】かくして、本発明の基板収納トレイ1及び
これを用いた基板梱包体によれば、基板収納トレイ1の
基板収納部2に収納される基板3に傷や汚れが付くこと
を有効に防止し、特にAl23−TiC系焼結体からな
る薄膜磁気ヘッド用基板の収納、梱包に好適に用いるこ
とができる。
【0043】なお、本発明は上述の実施形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれ
ば種々の変更は可能であり、薄膜磁気ヘッド用基板以外
にも、半導体装置を製造するためのシリコン等の半導体
基板や、SOS基板等を製造するためのサファイア基板
等の収納、梱包にも使用することができ、また、薄膜磁
気ヘッド用基板のように様々な厚みのものが存在する基
板を収納する際は、その厚みに応じて凹部8の高さ等を
調整することで良好に基板を収納することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明の基板収納トレイによれば、上面
に基板を収納する基板収納部を、下面で前記基板収納部
の外周位置に押圧用の突起部を設けるとともに前記基板
収納部の内壁面に基板の下面外周部が当接する段部を形
成したことから、基板収納トレイに基板を収納した際、
基板はその外周部が下部に位置する基板収納トレイの段
部と、上部に位置する基板収納トレイの突起部とに挟ま
れ強固に固定されて基板に傷や汚れが付くのを有効に防
止することができ、同時に基板の磁気ヘッド素子等が形
成される上面中央域への基板収納トレイの接触がなく、
基板の上面中央域に基板収納トレイの接触による傷や汚
れが付くのを有効に防止することができ、これによって
基板に品質の安定した薄膜磁気ヘッド等を確実に製作す
ることが可能となる。
【0045】また、本発明の基板収納トレイによれば、
外周部に設けたスカート部の各辺に上端から途中にかけ
て内側に窪む凹部を上面の中心点に対して90°もしく
は180°回転させた際に非対称となる位置に設ける、
或いは上端から途中にかけて内側に窪む深さの深い第1
凹部及び深さの浅い第2凹部を上面の中心点に対して9
0°もしくは180°回転させた際に第1凹部同士及び
第2凹部同士は非対称に、第1凹部と第2凹部とが対称
となる位置に設けたことから、基板収納部に基板を収納
した基板収納トレイを90°もしくは180°回転させ
て上下に多数積み重ねて基板梱包体となした際、上部に
位置する基板収納トレイの凹部の下面もしくは第1凹部
の下面が、下部に位置する基板収納トレイの上面もしく
は第2凹部の底面に当接して上部に位置する基板収納ト
レイ及びこれに収納されている基板の荷重は、下部に位
置する基板収納トレイの上面もしくは第2凹部に作用す
ることとなり、その結果、最下部に位置する基板収納ト
レイに収納されている基板に対し、その上部に位置する
基板収納トレイ及びこれに収納されている基板の全荷重
が突起部を介して作用することはなく、最下部の基板収
納トレイに収納されている基板に傷や汚れが付いたり、
割れや欠け等が発生したりするのを有効に防止すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基板収納トレイの一実施形態を示す上
面図である。
【図2】(a),(b),(c)はそれぞれ図1の切断
線A−A,B−B,C−C線における断面図である。
【図3】(a),(b)は図2に示す基板収納トレイを
積み重ねた際の断面図である。
【図4】本発明の基板収納トレイの他の実施形態を示す
上面図である。
【図5】(a),(b)はそれぞれ図4の切断線D−
D,E−E線における断面図であり、(c)は同図
(a),(b)の基板収納トレイを積み重ねた際の断面
図である。
【図6】(a)は従来の基板収納トレイの上面図であ
り、(b)は(a)のX−X線断面図及び同様の基板収
納トレイを積み重ねた断面図である。
【符号の説明】
1 :基板収納トレイ 2,12:基板収納部 3,13:基板 4,14:段部 5,15:突起部 6 :窪み 7,17:スカート部 8 :凹部 8a :第1凹部 8b :第2凹部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面に基板を収納する基板収納部を、下面
    で前記基板収納部の外周位置に押圧用の突起部を、外周
    部に斜めに垂下するスカート部を有する略四角形の基板
    収納トレイであって、前記基板収納部はその内壁面に基
    板の下面外周部が当接する段部を有し、且つ前記スカー
    ト部はその各辺に上端から途中にかけて内側に窪む凹部
    が上面の中心点に対して90°もしくは180°回転さ
    せた際に非対称となる位置に設けられていることを特徴
    とする基板収納トレイ。
  2. 【請求項2】上面に基板を収納する基板収納部を、下面
    で前記基板収納部の外周位置に押圧用の突起部を、外周
    部に斜めに垂下するスカート部を有する略四角形の基板
    収納トレイであって、前記基板収納部はその内壁面に基
    板の下面外周部が当接する段部を有し、且つ前記スカー
    ト部はその各辺に上端から途中にかけて内側に窪む深さ
    の深い第1凹部及び深さの浅い第2凹部が上面の中心点
    に対して90°もしくは180°回転させた際に第1凹
    部同士及び第2凹部同士は非対称に、第1凹部と第2凹
    部とが対称となる位置に設けられていることを特徴とす
    る基板収納トレイ。
  3. 【請求項3】請求項1記載の基板収納トレイを少なくと
    も2個互いに90°もしくは180°回転させて積み重
    ね、下部に位置する基板収納トレイの基板収納部に基板
    の下面外周部を段部に当接させて収納するとともに、上
    部に位置する基板収納トレイの突起部で基板の上面を押
    圧し、且つ上部に位置する基板収納トレイのスカート部
    に設けた凹部の下面が、下部に位置する基板収納トレイ
    の上面に当接することを特徴とする基板梱包体。
  4. 【請求項4】請求項2記載の基板収納トレイを少なくと
    も2個互いに90°もしくは180°回転させて積み重
    ね、下部に位置する基板収納トレイの基板収納部に基板
    の下面外周部を段部に当接させて収納するとともに、上
    部に位置する基板収納トレイの突起部で基板の上面を押
    圧し、且つ上部に位置する基板収納トレイのスカート部
    に設けた第1凹部の下面が、下部に位置する基板収納ト
    レイの第2凹部の底面に当接することを特徴とする基板
    梱包体。
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