JP2002001561A - 楕円孔加工方法および楕円孔加工装置 - Google Patents

楕円孔加工方法および楕円孔加工装置

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JP2002001561A
JP2002001561A JP2000188528A JP2000188528A JP2002001561A JP 2002001561 A JP2002001561 A JP 2002001561A JP 2000188528 A JP2000188528 A JP 2000188528A JP 2000188528 A JP2000188528 A JP 2000188528A JP 2002001561 A JP2002001561 A JP 2002001561A
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prism
laser
incident
elliptical hole
light
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JP2000188528A
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English (en)
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孝昭 ▲葛▼西
Takaaki Kasai
Koji Funemi
浩司 船見
Akihisa Nakabashi
昭久 中橋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低出力のレーザ発振器においても、高速、高
精細に、任意の大きさの楕円孔を、多くの種類の被加工
物に対して形成することができる楕円孔加工方法および
楕円孔加工装置を提供する。 【解決手段】 入射光を屈折させてプリズム3内に入射
させる入射面3aとその入射光を全反射させる反射面3
bと反射光を屈折させてプリズム3外に出射させる出射
面3cとを有するプリズム3を、所定の回転軸4を中心
として回転させ、この回転させているプリズム3にレー
ザ光Aを回転軸4からずらした位置に入射させ、プリズ
ム3からの出射光を集光して被加工物7に楕円の形状に
走査させ、貫通する楕円孔8を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザを用いた楕
円孔の加工方法と加工装置に関するもので、これらの加
工方法や加工装置は、特に、プリンタヘッドのノズル孔
や、プリント基板材料や、金属、セラミック、シリコン
材料の加工などに適する。
【0002】
【従来の技術】被加工物に対して、一定の大きさの楕円
孔をレーザにより形成する手法として、従来は、図10
に示すように、楕円のパターンをした薄い金属板など
の、いわゆるマスク51を使用し、マスク51を通過し
たレーザAを集光レンズ52により縮小集光して被加工
物53の表面に結像させ、楕円孔54を形成する焼き付
け的なマスク結像方式や、図11に示すように、それぞ
れガルバノメータ61、62により駆動されるガルバノ
ミラー63、64により被加工物65上の集光点を楕円
形状に走査させて楕円孔66を形成するガルバノスキャ
ニングによるトレパニング加工を用いてきた。
【0003】なお、図10における55は加工用レーザ
発振器、56はコリメータレンズ、57は反射ミラー、
図11における67は加工用レーザ発振器、68はf−
θレンズである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マスク
51による結像方式は、レーザAの70〜90%がマス
ク51の部分により遮られてしまうので、エネルギーの
利用効率が非常に悪いという欠点がある。従ってこの方
式では、高いパワー密度が得にくく、例えば加熱、溶
融、蒸発のために大きなパワー密度を必要とする金属、
セラミックスやシリコン基板材料の加工は難しいという
問題があった。また、波長変換されたYAGレーザのよ
うに、6W以下と発振出力の小さいレーザAによる加工
では、例え被加工物53が樹脂基板のように、加工が容
易な材料でも、高速に楕円孔54を形成するのは困難で
ある。また、短パルス、短波長レーザを用いるとマスク
51の損傷が激しくなり、ある一定時間以上の使用で
は、マスク51の交換が必要である。
【0005】一方、ガルバノスキャニングによるトレパ
ニング加工方法は、f−θレンズ68により高密度に集
光したレーザAを任意の形状の周に沿って走査して楕円
孔66をあけるため、被加工物65の材料や楕円孔66
の加工形状を比較的自由に設定できる利点がある。しか
し、ガルバノミラー63、64の、温度影響による一定
の原点を持たないというゼロ点ドリフトや、位置決め精
度が悪くなるゲインドリフトといった経時変化の問題
や、高速加工に対応できないという問題がある。
【0006】本発明は上記課題や問題を解決するもの
で、低出力のレーザ発振器によっても、高速、高精細
に、任意の大きさの楕円孔を、多くの種類の被加工物に
対して形成することができる楕円孔加工方法および楕円
孔加工装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、入射光を屈折させてプリズム内に入射さ
せる入射面とその入射光を全反射させる反射面と反射光
を屈折させてプリズム外に出射させる出射面とを有する
プリズムを、所定の回転軸を中心として回転させ、この
回転させているプリズムにレーザを前記回転軸からずら
した位置に入射させ、プリズムからの出射光を集光して
被加工物に楕円の形状に走査させることで楕円孔を形成
することを特徴とする。
【0008】この構成により、低出力のレーザ発振器に
おいても、高速、高精細に、任意の大きさの楕円孔を、
多くの種類の被加工物に対して形成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の楕円孔加
工方法は、入射光を屈折させてプリズム内に入射させる
入射面とその入射光を全反射させる反射面と反射光を屈
折させてプリズム外に出射させる出射面とを有するプリ
ズムを、所定の回転軸を中心として回転させ、この回転
させているプリズムにレーザを前記回転軸からずらした
位置に入射させ、プリズムからの出射光を集光して被加
工物に楕円の形状に走査させることで楕円孔を形成する
ことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の楕
円孔加工方法において、プリズムにおける回転軸に対す
る入射位置を変更することにより、様々な大きさの楕円
孔を形成することを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または2
に記載の楕円孔加工方法において、プリズムに認識用の
可視光レーザを入射させ、認識手段により被加工物への
可視光レーザの照射位置を認識させ、認識手段による認
識情報に基づいて被加工物への加工用レーザの照射位置
を調節することを特徴とする。
【0012】本発明の請求項4記載の楕円孔加工装置
は、加工用のレーザを発振する加工用レーザ発振器と、
入射光を屈折させて内部に入射させる入射面とその入射
光を全反射させる反射面と反射光を屈折させて外部に出
射させる出射面とを有するプリズムと、プリズムを所定
の回転軸を中心として回転させる回転手段と、回転させ
ている前記プリズムにレーザを前記回転軸からずらした
位置に入射させる加工用レーザ入射手段と、プリズムか
らの出射光線を集光して被加工物に楕円の形状に走査さ
せることで楕円孔を形成する集光手段とを備えたことを
特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項4記載の楕
円孔加工装置において、プリズムは、入射面と反射面と
のなす角度αと、反射面と出射面とのなす角度βとが同
じであり、このプリズムは、回転軸に対して、ある一定
の角度θ(0°<θ<90°)で配置された状態で回転
されることを特徴とする。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項4記載の楕
円孔加工装置において、プリズムは、入射面と反射面と
のなす角度αと、反射面と出射面とのなす角度βとに所
定の角度差Θ(0°<Θ<90°)を有し、このプリズ
ムは、反射面が回転軸に対して平行になるように配置さ
れた状態で回転されることを特徴とする。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項4〜6の何
れかに記載の楕円孔加工装置において、プリズムに認識
用の可視光レーザを入射させる認識用レーザ入射手段
と、被加工物への可視光レーザの照射位置を認識する認
識手段と、認識手段による認識情報に基づいて被加工物
への加工用レーザの照射位置を調節する入射位置制御手
段とを備えたことを特徴とする。
【0016】請求項1記載の楕円孔加工方法ならびに請
求項4記載の楕円孔加工装置によれば、プリズムを所定
の回転軸を中心として回転させながら、プリズムにレー
ザを回転軸からずらした位置に入射させるだけで、プリ
ズムから出射するレーザが楕円の軌跡を描き、このレー
ザを集光して被加工物に照射させることで楕円の形状の
楕円孔を形成することができる。
【0017】請求項2記載の方法によれば、プリズムに
おける回転軸に対する入射位置を変更することにより、
入射位置に応じた短径と長径の楕円孔を形成することが
できる。
【0018】請求項3記載の方法ならびに請求項7記載
の構成によれば、認識手段による認識情報に基づいて被
加工物への加工用レーザの照射位置を調節しながら、高
精度で楕円孔を形成することができる。
【0019】請求項5記載の構成によれば、入射面と反
射面とのなす角度αと、反射面と出射面とのなす角度β
とが同じである簡単な構成のプリズムを用いて楕円孔を
形成することができる。
【0020】請求項6記載の構成によれば、反射面が回
転軸に対して平行になるようにプリズムを配置するだけ
の比較的容易な配置構成で楕円孔を形成することができ
る。以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明す
る。
【0021】図1は本発明の実施の形態にかかる楕円孔
加工装置を概略的に示す図、図2はこの楕円孔加工装置
に用いられるプリズムを示す斜視図である。図1、図2
に示すように、楕円孔加工装置は、加工用のレーザAを
発振する加工用レーザ発振器1と、加工用レーザ発振器
1からのレーザAが平行光になるように広げるコリメー
タレンズ2と、入射光を屈折させて内部に入射させる入
射面3aとその入射光を全反射させる反射面3bと、反
射光を屈折させて外部に出射させる出射面3cとを有す
る台形状のプリズム3と、このプリズム3を所定の回転
軸4を中心として回転させる回転手段としてのプリズム
回転機構5と、回転させているプリズム3にレーザAを
回転軸4からずらした位置に入射させる加工用レーザ入
射手段としてのミラー6と、プリズム3からの出射光線
を集光して被加工物7に楕円の形状に走査させて貫通す
る楕円孔8(図4、図7参照)を形成する集光手段とし
ての集光レンズ9と、認識用の可視光レーザBを発振す
る認識用レーザ発振器11と、ミラー6の上方に配置さ
れ、認識用レーザ発振器11からの可視光レーザBをミ
ラー6を通してプリズム3側へ反射するとともにプリズ
ム3側から入射した可視光レーザBをそのまま透過させ
る認識用レーザ入射手段としてのハーフミラー12と、
ハーフミラー12を通った可視光レーザBを受光して被
加工物7への可視光レーザBの照射位置を認識する認識
手段としての認識カメラ13と、認識カメラ13による
出力データを処理して認識結果を導き出す認識処理演算
装置14と、この認識処理演算装置14により処理され
た情報に基づいて、被加工物7を載せているX−Yテー
ブル15を移動させるなどして被加工物7への加工用レ
ーザAの照射位置などを調節する入射位置制御手段とし
てのレーザ入射位置制御装置16とを備えている。
【0022】ここで、プリズム3は、その入射面3aと
反射面3bとのなす角度αと、反射面3bと出射面3c
とのなす角度βとが同じもの(すなわち、α=β)を用
いたり、あるいは、その入射面3aと反射面3bとのな
す角度αが、反射面3bと出射面3cとのなす角度βよ
りも大きくて(すなわち、α>β)、所定の角度差Θ
(0°<Θ<90°)を有するものを用いたりする。
【0023】上記構成において、加工用レーザ発振器1
から出射された加工用のレーザAは、平行光になるよう
にコリメータレンズ2により広げられる。次にこのレー
ザAを、ある一定の速度で回転しているプリズム3に入
射させる。このプリズム3はレーザAの光軸に平行な回
転軸4を中心にして、一定の速度で回転している。本発
明においては、上述のように2種類のプリズム3のうち
の何れかを用いて、貫通する楕円孔8の加工を行う。
【0024】上述のように、プリズム3のレーザ入射面
3aと反射面3bとのなす角度をα、反射面3bと出射
面3cとのなす角度をβとする(図2参照)。また、レ
ーザ入射面3aにおいて、レーザ入射位置Pと、プリズ
ム回転軸4との距離を、回転軸4に対して垂直方向距離
をa、水平方向距離をbとする(図3参照)。
【0025】(1)プリズム3の角度αと角度βとが等
しい(α=β)ものを採用するとき この場合は、図4〜図6に示すように、プリズム3をそ
の反射面3bが回転軸4に対して、角度θ(0°<θ<
90°)だけ傾くように設置する。集光レンズ9として
f−θレンズを用いる場合、この角度θと、プリズム3
とf−θレンズとの距離は、f−θレンズの設計から決
まり、一定の値となる。また、図5、図6に示すよう
に、プリズム3において回転軸4から垂直方向にa、水
平方向にbの位置に入射したレーザAは、出射面3cで
は、それぞれ回転軸4に対して、位置a’、位置b’か
ら出射する。また、このレーザAは回転軸4に対して角
度θで出射される。このプリズム3を一定の速度で回転
することで、出射面3cからは、短径a’、長径b’
(a’<b’)の楕円軌跡を描いたレーザAが出射する
ことになる。ただし、a’、b’の値は、プリズムの屈
折率と入射面3aと反射面3bとの距離により変わる。
この出射光を集光レンズ9により、被加工物7上に集光
し、楕円の形状に走査して、貫通する楕円孔8を形成す
る。
【0026】すなわち、プリズム3を回転軸4を中心と
して回転させながら、形成したい楕円孔8の短径a’、
長径b’に合わせて、プリズム3にレーザAを回転軸4
からずらした位置に入射させると、プリズム3から出射
するレーザAが楕円の軌跡を描き、このレーザAを集光
して被加工物7に照射させることで、貫通する楕円孔8
を形成することができる。
【0027】また、この場合には、入射面3aと反射面
3bとのなす角度αと、反射面3bと出射面3cとのな
す角度βとが同じである簡単な構成のプリズム3を用い
て楕円孔8を形成することができる利点がある。
【0028】(2)プリズム3の角度αと角度βとが異
なり(α≠β)、角度αが角度βよりも大きい(α>
β)ものを採用するとき この場合は、図7〜図9に示すように、プリズム3をそ
の反射面3bが回転軸4に対して平行になるように設置
する。ここで、上述したように、プリズム3からの出射
光が回転軸4となす角度Θと、プリズム3の入射面3a
と反射面3bとのなす角度αと、反射面3bと出射面3
cとのなす角度βとには、Θ=α−βの関係がある(た
だし、α>βである)。図8、図9に示すように、プリ
ズム3において回転軸4から垂直方向にa、水平方向に
bの位置に入射したレーザAは、出射面3cでは、それ
ぞれ回転軸4に対して、位置a’、位置b’から出射す
る。また、このレーザAは回転軸4に対して角度Θで出
射される。このプリズム3を一定の速度で回転すること
で、出射面3cからは、短径a’、長径b’(a’<
b’)の楕円軌跡を描いたレーザAが出射することにな
る。ただし、a’、b’の値は、プリズム3の屈折率と
入射面3aと反射面3bとの距離により変わる。この出
射光を集光レンズ9により、被加工物7上に集光し、楕
円の形状に走査して、貫通する楕円孔8を形成する。
【0029】すなわち、この場合においても、プリズム
3を回転軸4を中心として回転させながら、形成したい
楕円孔8の短径a’、長径b’に合わせて、プリズム3
にレーザAを回転軸4からずらした位置に入射させる
と、プリズム3から出射するレーザAが楕円の軌跡を描
き、このレーザAを集光して被加工物7に照射させるこ
とで、貫通する楕円孔8を形成することができる。
【0030】また、この場合には、入射面3aと反射面
3bとのなす角度αと、反射面3bと出射面3cとのな
す角度βとが異なるプリズム3を用いるものの、反射面
3bが回転軸4に対して平行になるようにプリズム3を
配置するだけの比較的容易な配置構成で楕円孔8を形成
することができる利点がある。
【0031】このような楕円孔加工方法によれば、全て
の加工用レーザAが被加工物7に照射されるので、高い
パワー密度を得られて、低出力のレーザ発振器1によっ
ても楕円孔8を形成でき、多くの種類の被加工物7に対
して良好な加工を行うことができる。また、従来のよう
にガルバノミラーなどを用いていないため、温度影響に
よるゼロ点ドリフトや、位置決め精度が悪くなるゲイン
ドリフトといった経時変化の問題を生じ難い。
【0032】さらに、本発明においては、被加工物7上
の加工孔の形状を認識して、その結果を基にレーザAの
入射位置を補正し、安定した楕円孔8の形状を得たり、
被加工物7上の楕円孔8を形成する位置決めを安定して
行ったりすることができるように図られている。
【0033】図1に示すように、このような目的を達成
するために、認識用レーザ発振器11から可視光レーザ
Bを出射させると(この際は、加工用レーザ発振器1は
駆動しない)、この可視光レーザBはハーフミラー12
により反射された後、ミラー6を通してプリズム3にお
ける加工用のレーザAの入射位置と同じ位置に入射し、
プリズム3ならびに集光レンズ9を通った後に、被加工
物7に照射される。被加工物7に照射された可視光レー
ザBは被加工物7に反射した後、集光レンズ9、プリズ
ム3、ミラー6およびハーフミラー12を通して認識カ
メラ13に入射する。したがって、加工点の楕円孔8の
形状は、認識カメラ13によって認識され、その認識し
た結果が認識処理演算装置14により処理され、その結
果に基づいてレーザ入射位置制御装置16にて、プリズ
ム3に入射するレーザAの位置を補正したり、被加工物
7上の楕円孔8を形成する位置決めをX−Yテーブル1
5を移動させるなどする。このような調整を行った上
で、実際に加工用のレーザAを出射させて加工すること
により、常に安定した形状の楕円孔8を正確に位置決め
して得ることができ、この場合には、各機構の経時変化
による誤差を入射位置制御装置16にて自動的に補正す
ることも可能となる。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、入射光を
屈折させてプリズム内に入射させる入射面とその入射光
を全反射させる反射面と反射光を屈折させてプリズム外
に出射させる出射面とを有するプリズムを、所定の回転
軸を中心として回転させ、この回転させているプリズム
にレーザを前記回転軸からずらした位置に入射させ、プ
リズムからの出射光線を集光して被加工物に楕円の形状
に走査させ、貫通する楕円孔を形成することにより、低
出力のレーザ発振器においても、高速、高精細に、任意
の大きさの楕円孔を、多くの種類の被加工物に対して、
安定した形状で形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる楕円孔加工装置を
概略的に示す図
【図2】同楕円孔加工装置に用いられるプリズムを示す
斜視図
【図3】本発明の実施の形態にかかる楕円孔加工方法に
おいてプリズムに対するレーザの入射位置を説明するた
めの図
【図4】同楕円孔加工方法に用いられるプリズム(角度
αと角度βとが等しいもの)の機能を説明する概略的な
斜視図
【図5】(a),(b)はそれぞれ同プリズムの機能を
説明する拡大図
【図6】(a),(b)はそれぞれ同プリズムの機能を
説明する拡大図
【図7】同楕円孔加工方法に用いられるプリズム(角度
αと角度βとが異なるもの)の機能を説明する概略的な
斜視図
【図8】(a),(b)はそれぞれ同プリズムの機能を
説明する拡大図
【図9】(a),(b)はそれぞれ同プリズムの機能を
説明する拡大図
【図10】従来の楕円孔加工方法としてのマスク結像加
工方式を説明する斜視図
【図11】従来の楕円孔加工方法としてのガルバノスキ
ャン方式を説明する斜視図
【符号の説明】
1 加工用レーザ発振器 2 コリメータレンズ 3 プリズム 3a 入射面 3b 反射面 3c 出射面 4 回転軸 5 プリズム回転機構(回転手段) 6 ミラー(加工用レーザ入射手段) 7 被加工物 8 楕円孔 9 集光レンズ 11 認識用レーザ発振器 12 ハーフミラー(認識用レーザ入射手段) 13 認識カメラ(認識手段) 14 認識処理演算装置 15 X−Yテーブル 16 レーザ入射位置制御装置 A 加工用のレーザ B 可視光レーザ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/00 H05K 3/00 M G02B 7/18 A (72)発明者 中橋 昭久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H042 CA04 CA17 2H043 BA00 4E068 AF01 AF02 CA06 CA09 CB05 CC02 CD09 CE03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を屈折させてプリズム内に入射さ
    せる入射面とその入射光を全反射させる反射面と反射光
    を屈折させてプリズム外に出射させる出射面とを有する
    プリズムを、所定の回転軸を中心として回転させ、この
    回転させているプリズムにレーザを前記回転軸からずら
    した位置に入射させ、プリズムからの出射光を集光して
    被加工物に楕円の形状に走査させることで楕円孔を形成
    することを特徴とする楕円孔加工方法。
  2. 【請求項2】 プリズムにおける回転軸に対する入射位
    置を変更することにより、様々な大きさの楕円孔を形成
    することを特徴とする請求項1記載の楕円孔加工方法。
  3. 【請求項3】 プリズムに認識用の可視光レーザを入射
    させ、認識手段により被加工物への可視光レーザの照射
    位置を認識させ、認識手段による認識情報に基づいて被
    加工物への加工用レーザの照射位置を調節することを特
    徴とする請求項1または2に記載の楕円孔加工方法。
  4. 【請求項4】 加工用のレーザを発振する加工用レーザ
    発振器と、入射光を屈折させて内部に入射させる入射面
    とその入射光を全反射させる反射面と反射光を屈折させ
    て外部に出射させる出射面とを有するプリズムと、プリ
    ズムを所定の回転軸を中心として回転させる回転手段
    と、回転させている前記プリズムにレーザを前記回転軸
    からずらした位置に入射させる加工用レーザ入射手段
    と、プリズムからの出射光線を集光して被加工物に楕円
    の形状に走査させることで楕円孔を形成する集光手段と
    を備えたことを特徴とする楕円孔加工装置。
  5. 【請求項5】 プリズムは、入射面と反射面とのなす角
    度αと、反射面と出射面とのなす角度βとが同じであ
    り、このプリズムは、回転軸に対して、ある一定の角度
    θ(0°<θ<90°)で配置された状態で回転される
    ことを特徴とする請求項4記載の楕円孔加工装置。
  6. 【請求項6】 プリズムは、入射面と反射面とのなす角
    度αと、反射面と出射面とのなす角度βとに所定の角度
    差Θ(0°<Θ<90°)を有し、このプリズムは、反
    射面が回転軸に対して平行になるように配置された状態
    で回転されることを特徴とする請求項4記載の楕円孔加
    工装置。
  7. 【請求項7】 プリズムに認識用の可視光レーザを入射
    させる認識用レーザ入射手段と、被加工物への可視光レ
    ーザの照射位置を認識する認識手段と、認識手段による
    認識情報に基づいて被加工物への加工用レーザの照射位
    置を調節する入射位置制御手段とを備えたことを特徴と
    する請求項4〜6の何れかに記載の楕円孔加工装置。
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