JP2001525291A

JP2001525291A - 小型折りたたみ式子供用乳母車

Info

Publication number: JP2001525291A
Application number: JP2000524171A
Authority: JP
Inventors: ビゴ，ジャン; アジャノ，ロラン
Original assignee: アンパフランス
Priority date: 1997-12-08
Filing date: 1998-12-08
Publication date: 2001-12-11
Also published as: WO1999029555A1; AU1493099A; EP1037790A1

Abstract

(57)【要約】乳母車がハンモック（２５）を広げて子供を乗せる準備の整ったプッシュアーム（８ａ、８ｂ）が伸張する伸張状態と、前記乳母車の大きさを縮小するために、前記プッシュアーム（８ａ、８ｂ）が前記脚部（３ａ、３ｂ）に沿って少なくとも一部元の場所へ戻る折りたたんだ状態の二つの両極状態の間で、乳母車のフレームの脚部（３ａ、３ｂ）にほぼ平行に摺動可能な二本のプッシュアーム（８ａ、８ｂ）を具備する型の折りたたみ式乳母車であって、本プッシュアームの所定部分の上で、前記ハンモックの上部に固定されて前記プッシュアーム（８ａ、８ｂ）に関して自由に変形移動する前記ハンモック（２５）の支持体（３０ａ、３０ｂ）の少なくとも一部材を前記の各プッシュアーム（８ａ、８ｂ）が運搬する構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】１技術分野本発明の分野は子供用乳母車である。さらに正確には、本発明は折りたたむと
コンパクトになる折りたたみ式乳母車に関し、および、折りたたみ式乳母車に乗
っている子供の安全性に関する。

【０００２】２背景技術２．１小型折りたたみ式について多数の子供用折りたたみ式乳母車がすでに公知となっている。一般に、この型
の折りたたみ式乳母車の設計者の主な目的はおりたたむとコンパクトになる乳母
車を提供することにある。

【０００３】例えば特許文献ＦＲ−１−５０７４４６号により例示される第一の技術は、
一束の形状に乳母車を折りたたむことを含み、前輪は束の前端に位置し、後輪は
ハンドルに近い他端に位置する。折りたたんだ状態では、前輪と後輪の間の間隔
は伸張状態の間隔よりも大きい。換言すると、折りたたむことにより乳母車の全
容積は減少するが、縦寸法は増加する。

【０００４】特に特許文献ＦＲ−２６０７７７０号（本願出願人により登録されている）
に記載のその他の技術は、乳母車を平坦に折りたたむためのものである。そのと
きの両輪の間隔は依然として変化しない。この場合、寸法はいずれも増加しない
。しかしながら、最終的な領域は依然として大きく、より正確には伸張状態で占
める領域と等しい。

【０００５】本願出願人はこれまでにより効率的な技術を開発し、それが特に特許文献ＦＲ
−２６９３１６２号に公表されている。この技術によると、図に関しては以
下に詳細に記載するが、四個の車輪（もしくは二組の車輪）は、乳母車を誘導す
るために使用されるプッシュアームが位置する端部とは反対の一束の一端に折り
たたんだ状態でまとめられている。

【０００６】この結果は、多数の機構と、特に、二個の後脚を近接させるか、もしくはそれらを動かしてさらに離すように使用
される、関節Ｘを形成する二個の十字部材と、それに対応する前脚にそってプッシュアームを摺動する装置と、後脚をそれに対応する前脚に近接させるための後脚の関節部とを組み合わせる
ことにより得られる。

【０００７】子供を支持するハンモックもしくは座席は、プッシュアームにほぼ平行な二本
の支柱上に支持される。これらの各支柱は、第一に前脚にそって、次にプッシュ
アームにそって摺動するスリーブに固定される。止め具は折りたたんだ状態およ
び伸張状態におけるスリーブの位置を同一化するために提供される。

【０００８】この型の乳母車は他の公知技術と比べてかなりコンパクトな大きさに折りたた
むことができる。しかしながら、最終的にさらに小型化することが好ましい。こ
の大きさの問題は様々な状況において重要となる。例えば、折りたたみ式乳母車
を車や収納庫へ収納する必要が生じたときなどが考えられる（たいていは同時に
多数の他の物品と同様であるが…）。

【０００９】２．２湾曲固定部材について明らかに乳母車に乗っている子供の安全を守ることも望まれる。従来は子供の
正面にほぼ水平面に配置する湾曲固定部材を使用することにより実行されている
。この場合、子供は乳母車から落ちる危険がなく、衝撃から守られる。

【００１０】この湾曲固定部材の存在によって、折りたたんだ状態および伸張状態では、乳
母車の二本のサイドフレームは、それらの間隔が固定維持されるように設計され
るということを備えており、いかなる特別な問題も生じない。

【００１１】しかしながら、折りたたむ間にフレームのこれら二本の部材が互いに接近する
ように動くならば、円弧の幅もまた変化しなければならない。そのため、中央に
取付けられたヒンジを有する折りたたみ式湾曲固定部材が設計されている。しか
しながら、これら公知の湾曲固定部材は、乳母車を折りたたむ、もしくは広げる
ために必要な操作に加えて、それらを配置する（使用する）および折りたたむ際
に特別な操作が必要であるため、あまり実用的ではない。

【００１２】さらに、公知技術は、折りたたんだ状態で非常にコンパクトになる乳母車には
適合させるのが困難である。

【００１３】２．３折りたたみ防止安全装置について特許文献ＦＲ−２６９２１６２号には、乳母車を広げた状態に固定したり
、折りたたんだ状態に戻すために固定解除するのに有利な技術も記載されている
。この技術によると、乳母車のハンドルバー部分をピボット式に旋回させて、次
にハンドルバーを押しさえすれば乳母車を完全に折りたたむことができる。

【００１４】この固定技術は特に人間工学に則しており使用しやすい。しかしながら、固定
解除機構が偶発的に作動して、不測の事態に、つまり子供がまだハンモックに座
っているときに乳母車を折りたたんでしまうという危険がある。

【００１５】さらに、より一般的には、この状況はどんな固定システムにも起こりうる。そ
の場合、乳母車を押す人間が例えば乳母車の角度を調節したりして他のことに一
瞬気をとられた隙に起こることもあれば、（乳母車に乗っている、もしくは乳母
車の背もたれに立っている）子供のせいで起こることもある。その他の問題が発
生して固定システムが解除されたり跳ねることにより、偶発的に折りたたまれる
ことも起こりうる。

【００１６】どの場合も、座席に座っている子供の身に重大な危険がおよぶことは容易に理
解できる。子供がフレーム部材の間で押しつぶされたり、閉じ込められたり、手
足を挟まれたりする危険がある。このような偶発的な折りたたみ事故が起こるの
は実際にはまれではあるが、その危険性は存在し、まれにひどい外傷を負うこと
もある。

【００１７】３発明の目的本発明の主たる目的は、このような問題に対する新規解決法を提供し、従来技
術の種々の欠点を克服することにある。

【００１８】３．１小型折りたたみ式についてより正確には、本発明の一目的は、折りたたんだ状態における公知の乳母車の
全寸法よりも小さな全寸法を備えた折りたたみ式乳母車を提供することにある。
特に、本発明の一目的は、小型化することに関し、ＦＲ−２６９２１６２号
に記載の乳母車の有効性を改善することにある。

【００１９】本発明の他の目的は、折りたたみおよび広げる操作が一度の操作で実施できる
ような、操作が簡単な同様の乳母車を供給することにある。

【００２０】さらに本発明の他の目的は、あまり複雑ではない簡単な構造を備えた同様の乳
母車を提供することにある。換言すると、本発明の一目的は、この型の乳母車の
価格を下げることにある。

【００２１】本発明の他の目的は、安全性、快適性、機能性について公知の乳母車と少なく
とも同じ品質を備えた乳母車を提供することにある。

【００２２】３．２湾曲固定部材について本発明の他の目的は、湾曲固定部材を備え、一度の操作で直ちにおよび簡単に
折りたたまれたり広がったりする折りたたみ式乳母車を提供することにある。換
言すると、本発明の一目的は、乳母車を広げると自動的に安定支持状態になり、折りたたむ間に部品をより小型化することなしに自動的に折りたたむ湾曲固定
部材を具備する同様の乳母車を提供することにある。

【００２３】本発明の他の目的は、湾曲固定部材があるにもかかわらず、折りたたんだ状態
で非常にコンパクトな折りたたみ式乳母車を提供することにある。

【００２４】本発明の他の目的は、特に湾曲固定部材を備えているにもかかわらず、非常に
安価な折りたたみ式乳母車を提供することにある。

【００２５】３．３折りたたみ防止安全装置について本発明の他の目的は、広げた状態で乳母車を保持する装置が偶発的に固定解除
された場合も、子供を安全な状態に保つ子供用乳母車を提供することにある。

【００２６】本発明の他の目的は、安全装置が通常の折りたたむ操作および展開操作に影響
しない乳母車を提供することにある。換言すると、本発明の目的は、使用者が何
の特別な努力をしなくとも操作できる安全装置を提供することにある。

【００２７】特に、本発明の一目的は、展開操作をあまり複雑にせず、折りたたむ間もしく
は展開の間にいかなる摩擦もしくは妨害をも起こさず、しかも使用者によるさら
なる操作が不要な装置を供給することにある。

【００２８】また本発明の他の目的は、折りたたんだ状態での乳母車の大きさに影響しない
安全装置を提供することにある。

【００２９】本発明の他の目的は、加工に費用がかからず、加工、組み立て、使用が簡単な
装置を供給することにある。

【００３０】４発明を実施するための最良の形態４．１小型折りたたみ式について以下に明確になるこれらおよびその他の目的は、乳母車がハンモックを広げて子供を乗せる準備の整ったプッシュアームが伸び
ている伸張状態と、前記乳母車の大きさを縮小するために、前記プッシュアーム
が脚部に沿って少なくとも一部元の場所へ戻る折りたたんだ状態の二つの両極状
態の間で、前記の各プッシュアームは前記ハンモックの支持体の少なくとも一部材を支え
、該プッシュアームの所定部分の上で、前記ハンモックの上部に固定され、前記
プッシュアームに関して自由に変形移動する、乳母車のフレームの両脚にほぼ平
行に摺動可能な二本のプッシュアームを備えた型の折りたたみ式乳母車による本
発明により達成される。

【００３１】このように、本発明によると、折りたたみの可能性を妨害する多数の部材を増
やしながら、フレーム上に固定せざるをえない状態にハンモックを保持するため
に必要な自立部材はもはや存在しない。本発明に使用する技術は、自由に変形移
動する部材を介してプッシュアームに直接ハンモックを固定することからなる全
く新規な技術に基いている。本手段は、特にこの分野における専門家が、最適な
折りたたみを可能にするためにプッシュアームを完全に自由にしておくことが必
要である状態を採用したために自明ではない。

【００３２】本発明の技術によって、部品の必要数やその複雑さに制約がある一方で、折り
たたんだ状態の乳母車の小型形状を最大限に活用することが可能となっている。
それでいて、乳母車の操作は依然として非常に簡単である。

【００３３】好都合なことに、前記支持部材は前記プッシュアームに沿って自由に摺動する
ように取付けられたスライダーであり、前記スライダーは前記ハンモックに固定
される。また、プッシュアーム上に形成された溝を自由に摺動する部材のような
他の技術を考察できることは明らかである。

【００３４】本発明の好ましい実施形態によると、前記ハンモックの上部は、前記スライダ
ーを貫通して前記ハンモックの背後で円を描く結合部を介して前記スライダーに
固定される。

【００３５】この場合、前記結合部の長さは有利に調節可能であり、そのため前記ハンモッ
クの傾斜を変更することができる。

【００３６】好都合なことに、スライダーの内部領域は前記プッシュアーム上の前記所定部
分上に形成されるそれに対応するボス（または溝）と連結するガイド部材を具備
する。

【００３７】このように、スライダーの誘導および配置は簡単および正確である。また止め
具を使用するなどその他の方法も考えられる。

【００３８】この配置は展開状態では特に必要であることに留意されたい。折りたたんだ状
態では、スライダーは小型形状を最大限に活用すべくプッシュアームと接するよ
うになりうる。

【００３９】本発明の有利な一実施形態によると、前記ハンモックは、前記ハンモックのほ
ぼ全長に沿って伸びる二本の横方向への浮動ガイドロッドを含み、前記の各ロッ
ドの下部はそれに対応するプッシュアームの末端に固定したガイド部材上を自由
に摺動するように取付けられている。

【００４０】これらのロッドは、従来技術に使用される支柱とは違って、ハンモックを支持
しないことに留意されたい。上述のように、この機能はスライダーのような支持
部材により達成される。それゆえ、これらのロッドは直径の小さな浮動部材であ
り、支柱ではない。

【００４１】好都合なことに、前記可動式支持部材は前記プッシュアーム上に取付けられる
四つのスライダーを含み、二つの上部スライダーは前記ハンモックの上部に固定
され、二つの下部スライダーは前記ハンモックの下部に固定される。

【００４２】本発明の一特性によると、前記可動式支持部材の少なくとも一つは、ひさしや
運搬紐のような、少なくとも一つの任意部材の付属品からなるように提供されて
いてもよい。

【００４３】４．２湾曲固定部材について本発明の折りたたみ式乳母車は、前記乳母車が子供を乗せることができるようなハンモックを形成するために広
がっているプッシュアームが伸びた伸張状態と、前記乳母車の大きさを縮小する
ために、前記プッシュアームが乳母車の両脚に沿って少なくとも一部元の場所に
戻る折りたたんだ状態の二つの両極状態の間で、乳母車のフレームの両脚にほぼ
平行に摺動可能な二本のプッシュアームを備えた型である。

【００４４】本乳母車は、前記折りたたんだ状態では前記プッシュアームにより定められるほぼ平面に配
置され、前記伸張状態では子供を安全に保持するために、ほぼ水平面状に維持されるよ
うな自由に移動する湾曲固定部材を含み、前記湾曲固定部材を正しい位置に維持
する前記プッシュアームの少なくとも一つを移動することにより制御されるガイ
ドおよび支持部材を備えている。

【００４５】このように、特別な操作をすることなく、もしくは固定解除の必要もなく乳母
車を広げると、湾曲固定部材は自動的に配置される。

【００４６】本発明の有利な一実施形態によると、前記ガイドおよび支持部材は少なくとも
一つの結合ロッドを含み、その一端は前記湾曲部材に固定され、および他端は前
記プッシュアームの一つを移動することにより埋設される。

【００４７】以下に示すように、この解決法は特に簡単であり、それゆえ使用しても費用が
かからない。

【００４８】この場合、二つの結合ロッドはそれに対応する前記プッシュアームと対称的に
連結する動きのために優先して提供される。

【００４９】好都合なことに、前記他端は前記プッシュアームの一方の下部上で円を描くス
ライダーに固定されて自由に回転する。

【００５０】プッシュアームに沿ったこのスライダーの動きが湾曲固定部材を正しい位置に
押し出して折りたたむ。

【００５１】例えば、前記スライダーは前記プッシュアームの末端に固定される末端部材に
よって移動する場合もある。

【００５２】好適には、前記他端は、湾曲固定部材の移動を促すために前記プッシュアーム
により定められる平面下に埋合される。

【００５３】好都合なことに、前記スライダーは前記プッシュアームとそれに対応する脚部
にそって同時に摺動する。

【００５４】有利な一実施形態によれば、前記湾曲固定部材は、前記両脚の一方の末端が挿
入され、その内部ではそれに対応するプッシュアームが摺動する、それに対応す
るスリーブ上にピボット式に回転するようにそれぞれが取付けられた二つの締結
部材からなる。

【００５５】例えば、前記湾曲固定部材は共にヒンジ式の二つの半分の固定部材により形成
される。本部材はそれに対応する前記半分の湾曲固定部材に固定される二個の回
転軸を備えたヒンジ部材からなる場合もある。

【００５６】４．３折りたたみ防止安全装置本発明のその他の面によると、乳母車がハンモックを広げて子供を乗せる準備をする、プッシュアームが伸び
た伸張状態と、前記乳母車の大きさを縮小するために、前記プッシュアームが乳
母車の両脚に沿って少なくとも一部が元の場所に戻る折りたたんだ状態の二つの
両極状態の間で、前記乳母車のフレームの両脚にほぼ平行に摺動可能な二本のプ
ッシュアームを備えた型の折りたたみ式乳母車は、子供が前記ハンモックに乗っ
ている時には前記乳母車が完全な折りたたんだ状態になるのを防ぐ安全装置を含
み、該安全装置は少なくとも二つの固定部材を含み、一方はプッシュアームの片
方上に設置されて他方はそれに対応する脚部上に設置され、子供が前記ハンモックに乗っている時には、前記プッシュアームが前記脚部に
沿って摺動することを防ぐために、もしくは所定部分への摺動を制限するために
前記妨害部材が共に機能する安全状態と、子供が前記ハンモックに乗っていない時には、前記プッシュアームが前記脚部
に沿って摺動することができるように、前記部材が相互に作用しない解放状態の
少なくとも二つの状態において取付けることができる。

【００５７】換言すると、子供が前記ハンモックに乗っている時には、ハンモック取付装置
が偶発的に解除されたとしても乳母車を折りたたむことは不可能である。それゆ
え、従来技術に使用されるものとは異なるいかなる操作をも行わなければ、子供
の安全は自動的に確実なものとなる。

【００５８】好都合なことに、子供の存在はハンモック上の子供により加えられる体重によ
り認識される。

【００５９】本発明の好適な一実施形態によると、前記固定装置は、脚部もしくはプッシュアーム上に取付けられる固定部材と、該固定部材が脚部上に取付けられた場合はプッシュアーム上に、もしくは該固
定部材がプッシュアーム上に取付けられた場合は脚部上に固定されて、前記プッ
シュアームもしくは前記脚部により定められる軸の周囲をピボット式に回転可能
な移動部からなる。

【００６０】該移動部の位置によって、乳母車は安全状態もしくは解放状態になる。

【００６１】好都合なことに、前記移動部はこのように安全状態の前記固定部材と結合する
ようになる止め具からなる場合もあり、解放状態では折りたたむことができるよ
うに前記固定部材とは分岐される。

【００６２】本発明の一実施形態によると、前記移動部は前記プッシュアームの一方の端部
に取付けられており、また脚部に取付けられていてもよい。

【００６３】好都合なことに、前記移動部は前記移動部を解放状態に戻す傾向にある戻り装
置からなる。戻り力は子供の体重によりハンモックにかかる力に打ち勝つことは
できないようになっている。

【００６４】好適には、前記移動部は前記ハンモック用の支持体もしくはガイドロッドと連
結する開口部もしくはノッチを具備する。このロッドはハンモックの大きさおよ
び状態を最大限に活用するために摺動する。

【００６５】有利な一実施形態によると、前記安全状態が前記ハンモックの中間折りたたみ
状態であり、伸張状態において乳母車を固定解除および固定できるように、ある
程度の間隙が備わっている。

【００６６】このため使用者は注意をしながら乳母車を折りたたもうと試みることができる
。しかしながら、乳母車を広げた状態のままで、固定装置にいかなる間隙を与え
ないことも可能である。

【００６７】好都合なことに、前記固定部材は、それに対応するプッシュアームが前記脚部
の所定の限られた部分の上を摺動できるように可能にするための一方の脚部上に
設置されるストップスタッドである。

【００６８】また本発明は本来、このような乳母車用の折りたたみ防止装置にも関する。

【００６９】５好ましい実施形態の態様５．１小型折りたたみ式について以下に記載の好適な実施形態は、上述の特許文献ＦＲ−２６９３１６２号
に記載のものと同様の折りたたみ式フレームの使用に基く。

【００７０】それゆえ、本フレームの操作原理の詳細は以下に詳細には記載しない。必要で
あれば上述の文献を参照されたい。

【００７１】しかしながら、図１から図３に例示するように、本発明の乳母車は二つのサイ
ドフレーム部材１ａ、１ｂを有することに留意されたい（図２）。サイド部材の
末尾ａは図１から図３について記載される。他方のサイドフレーム部材は同じ参
照番号、末尾ｂで表わす同じ部材からなる。

【００７２】図１に関し、サイドフレーム部材は前脚２ａおよび後脚３ａを含み、それらの
末端にはそれぞれ５ａおよび６ａの車輪もしくは車輪装置が取付けられているこ
とがわかる。従来、これらの車輪もしくは車輪装置はサスペンション、ブレーキ
を設置する場合もあり、またピボット式に回転するように設置することもできる
。

【００７３】サイドフレーム部材は、上端においてクランク状に曲がった握り部９ａで終わ
るプッシュアーム８ａにも取付けられている。図２に示すように、二ヵ所の握り
部９ａ、９ｂ（ハンドル）はハンドルバー１０を形成するために連結部材により
互いに連結されていてもよい。好都合なことには、例えば、文献ＦＲ−２６９
３１６２号に記載の原理を使用して、このハンドルバーを固定部材として、乳
母車用の折りたたみおよび／または展開制御装置用に使用してもよい。

【００７４】図２に示すように、二本の十字部材１２、１３で形成された関節でつながった
体節を有するＸ形状のフレーム１１は、二本の後脚３ａおよび３ｂに共に結合す
る。

【００７５】結合ロッド２１ａもまた具備される。このロッドはまずプッシュアーム８ａの
末端に固定されるピン上の上端で、次に後脚３ａの底部に固定されるピンに対し
ヒンジ式に回転する。より正確には、結合ロッド２１ａの上部はプッシュアーム
８ａの末端に固定される末端部材２４ａに取付けられる。この部材は図５ａおよ
び図５ｂに示される。

【００７６】例えば、これら種々の部材は金属チューブおよび／またはフラットスチールロ
ッドの形状に形成される。

【００７７】結合スリーブ１８ａは前脚２ａ、後脚３ａ、およびプッシュアーム８ａを共に
固定する。前脚２ａの上端は通しピン１９ａにより固定される位置に設けられる
。後脚３ａの頂部はピン２０ａの周囲を自由にピボット式に回転し、そのため乳
母車を折りたたむと後輪は前輪付近に移動することができる。プッシュアーム８
ａは前脚２ａに平行なこの結合スリーブ内部に自由に摺動可能である。

【００７８】本発明によると、ハンモックもしくは座席２５の上部は、ハンドル９ａから下
部位置へと伸びるプッシュアームの所定部分の上でプッシュアーム８ａの上部に
沿って自由に摺動可能なスライダー３０ａに固定され、子供を乗せることができ
る。

【００７９】摺動領域は例えば凹型のボスもしくは溝によってプッシュアーム上に定められ
る。スライダー３０ａの内部形状はこのボス３１ａと連結するように定められる
。

【００８０】例えば、ハンモックの上部はリンク３２を介してスライダー３０ａに結合され
る。好都合なことには、このリンク３２は二つのスライダー３０ａおよび３０ｂ
を貫通し、ハンモックの背後に環状に移動する。好適には、このリンクの長さは
調節可能であるため、ハンモックの傾斜を調節することができる。

【００８１】ハンモック２５は一部プッシュアームとスライダーを覆う二ヵ所のフラップ３
３ａおよび３３ｂを有する（これらフラップは図２では故意に低く描かれている
ので、スライダーは見えない）。傾斜支持および調節リンク３２はこれらフラッ
プの端部に固定されていてもよい。

【００８２】二本のロッド３６ａおよび３６ｂはプッシュアームおよびハンモックに沿って
伸びる前脚にほぼ平行である。それらはハンモック内の本目的のために設けられ
たハウジングにより末端および上端に適所に設けられる。通し部３５ａはハンモ
ックをロッドにほぼ座席の高さで固定する。特に、これらのロッドは折りたたみ
および展開の間にハンモックの誘導を促すために使用されうる。これは以下に記
載するプッシュアームの端部に固定した支持部材３４ａ上を自由に摺動するよう
に各ロッドを固定することにより実行される。

【００８３】図４ａおよび図４ｂは本発明による上部スライダーの実施形態を例示する。内
側部分４１ａの断面図には平坦部４２が含まれる。この平坦部はプッシュアーム
８上に形成されるボスに連結するよう設計されており、そのためボスが形成され
る部分上で唯一摺動することが可能であり、プッシュアームの断面図が完全に円
形である箇所では摺動できない。好都合なことには、「クリック・ロック」型の
部分は挿入用に設けられている。

【００８４】このように、スライダーの摺動箇所は完全に定義されて制限される。スライダ
ー内に配置されるスタッドと連結するプッシュアーム内に溝を形成することや、
もしくはプッシュアーム上の適当な位置に止め具を配置するなど、この摺動箇所
を制限するためにその他の技術を考慮することは明らかに可能である。

【００８５】スライダーは、ハンモックの上部の支持リンク３２が移動可能な二つのスリッ
ト４３および４４をも具備する（図４ａおよび図４ｂ）。

【００８６】好都合なことには、該スライダーは、例えばひさしや運搬紐のような任意の部
材に取付けられるよう設計される付属品４６をも具備する。

【００８７】図５ａおよび図５ｂはプッシュアームの末端部材２４ａを示す。それはこのプ
ッシュアームの端部を支持するよう設計されている。それは内部に結合ロッド２
３ａを備えた結合ピンを固定することができる開口部５１からなる。それはまた
図６ａおよび図６ｂに例示するガイドロッド支持部材３４ａに連結する。

【００８８】この支持部材は部材２４ａに変形固定されるが、この部材の周囲を自由に回転
する。該部材はプッシュアームが貫通する開口部６１を具備する。また、該末端
部材２４ａ内に形成される長円形孔５２に沿って自由に移動する（例えば図示し
ないがねじのような）スタッドによって末端部材２４ａに固定される。

【００８９】またガイドロッド３６ａを固定する開口部６４が穿たれたキャップ６３とも固
定される。

【００９０】それゆえ、本装置は以下のように機能する。

【００９１】伸張状態では（図１および図２）、上部スライダー３０ａおよび３０ｂはハン
モックの重量により、ハンモックがボスの末端と接するようになるまで下方へ引
っぱられる。

【００９２】ロッド３６ａの支持部材３４ａは結合スリーブ１８ａに接近する。

【００９３】例えば前述の特許文献に記載の技術を利用してハンドルバー１０上での動作に
よって乳母車を折りたたむと、プッシュアームは結合スリーブ１８ａおよび１８
ｂの内部へ摺動する。最初は上部スライダー３０ａおよび３０ｂは同じ位置にと
どまっている。それらが結合スリーブと接するようになるころにはハンドルに接
するようになるまでボスに沿って上方向へ摺動移動する。

【００９４】同時に、下方支持部材２４ａおよび２４ｂは結合ロッド３６ａおよび３６ｂを
介してハンモックの下端を下方向へ引っぱる。

【００９５】このように折りたたみが完了すると（図３）、非常にコンパクトな乳母車とな
る。操作方法の理解を促すために、ハンモック２５は図３には示してはいない。
ハンモックはスライダーおよびガイドロッドにより誘導されて、二本のサイドフ
レーム部材の間に自動的に折り重なることは理解できる。この操作を促すために
折りたたみ領域が設けられる。

【００９６】上述の特許文献に記載のハンドルバーを使用する実施形態では、折りたたむこ
とによってプッシュアームは約４５°後方へピボット式に回転する。その後、ス
ライダー３０ａおよび３０ｂ、ハンモックの折りたたみを誘導して助長する支持
部材３４ａおよび３４ｂに同様のピボット運動が生じる。

【００９７】乳母車はハンドル９ａおよび９ｂを（もしくはハンドルバー１０を）引くこと
によって展開する。プッシュアーム９ａおよび９ｂはやがて結合スリーブ１８ａ
および１８ｂ内部の上方向へ摺動する。スライダー３０ａおよび３０ｂはこうし
てハンモック２５の重量効果の下で、ボス３１ａおよび３１ｂに沿って下方向へ
引っぱられる。そしてボス３１ａ上の停止位置に自然と移動する。

【００９８】ロッド３６ａおよび３６ｂは、結合プレート６３内に形成された開口部６４内
に摺動しながら、同時にハンモック２５の底部を正しい位置に移動させる。

【００９９】上述の任意の部材は別として、この型の乳母車にはフットスタンド、下側バス
ケット、湾曲固定部材などを有益に取付けることができることは注目される。

【０１００】５．２湾曲固定部材ここではこのような湾曲固定部材の有利な実施形態について説明する。

【０１０１】図７は湾曲固定部材が取付けられた折りたたみ式乳母車を例示する。同一部材
については図１および図２の説明を参照されたい。

【０１０２】それゆえ、本発明によると、乳母車には結合ロッド２８ａにより適所に設けら
れた湾曲固定部材２７が取付けられている。それに相当する機構が図８および図
９により詳しく例示されている。

【０１０３】湾曲固定部材２７は結合スリーブ１８ａに固定されるピン２９ａ上を自由にピ
ボット式に回転するように取付けられる。このスリーブの特殊な形状は単なる一
例として与えられるものであることは留意されたい。それは湾曲固定部材による
ものではなくむしろ（前脚、後脚およびプッシュアームを）共に連結する異なる
部材によるものである。

【０１０４】プッシュアーム８ａにはその末端に末端部材２４ａが取付けられる。本発明に
よると、それはこの末端部材２４ａおよび結合部材１８ａの間で可動するスライ
ダー２１０ａからもなる。

【０１０５】有利な一実施形態によると、このスライダー２１０ａは二役をこなし、同時に
前脚２ａ上をも摺動する。

【０１０６】支持および誘導結合ロッド２８ａはその末端でスライダー２１０ａに固定され
るヒンジピン２１１ａ上に取付けられる。このヒンジピン２１１ａは前脚２ａ上
を移動するスライダーの一部に有利に配置されるため、ヒンジピン２１１ａはプ
ッシュアーム８ａから分岐する。

【０１０７】結合ロッド２８ａの他端は、湾曲固定部材２７が取付けられる結合プレート２
１３ａを介してヒンジピン２１２ａ上に取付けられる。

【０１０８】湾曲固定部材２７そのものは図１０および図１１に例示される。

【０１０９】伸張位置では（図１０）、それは従来の湾曲固定部材のようである。好適には
保護フォームおよび／または保護布で覆われている。

【０１１０】湾曲固定部材は折りたたみ部材１４２により湾曲固定部材の中央に共に固定さ
れる二つの半分の固定部材１４１ａおよび１４１ｂからなる。例えば、二個のヒ
ンジピン１４３ａおよび１４３ｂを具備するはさみ型折りたたみ機構であっても
よい。

【０１１１】半分の各固定部材の他端は、結合ロッド２８ａ、２８ｂの制御下で自由にピボ
ット式に回転するように、ピン１４５ａ、１４５ｂを介して結合部材１８ａ、１
８ｂに固定される端部部材１４４ａ、１４４ｂ上に取付けられる。

【０１１２】それゆえ、本発明の湾曲固定部材は以下のように機能する。乳母車を折りたた
んだ状態では（図９および図１１）、プッシュアーム８ａは前脚２ａに平行な結
合部材１８ａを介して下方向に移動する。重力の作用下では、プッシュアーム８
ａに沿って前脚２ａを自由に摺動するスライダー２１０ａは、末端部材２４ａと
接合するようになるまで下方向に移動する。結合ロッド２１１ａはこのスライダ
ー２１０に追随し、それゆえ湾曲固定部材２７ａを二つのプッシュアームにより
定められるほぼ平面内に引っぱりこむ。

【０１１３】同時に、折りたたむことによって二つのサイドフレーム部材、および次に二つ
の結合部材１８ａおよび１８ｂは図１１に示すように共により接近することにな
る。

【０１１４】二つの半分の固定部材１４１ａおよび１４１ｂは、折りたたみ後の大きさを増
大することなしに、サイドフレームの二部材間に適合するようにヒンジピン１４
３ａおよび１４３ｂの周囲を移動する。

【０１１５】乳母車を広げたときには、プッシュアーム８ａは上方向へ移動する。末端スリ
ーブ２４ａはスライダー２１０ａが結合部材１８ａに接合するようになるまでそ
の方向にスライダーを押し上げる。スライダー２１０ａはやがて末端部材２４ａ
および結合部材１８ａの間の位置に固定される。

【０１１６】スライダー２１０ａにより移動する結合ロッド２８ａは、子供を保護するため
に、ほぼ水平面の正しい位置まで湾曲固定部材を引っぱる。乳母車を広げた状態
にあるかぎりは、スライダー２１０ａが適所に設けられているため、湾曲固定部
材２７は固定される。

【０１１７】水平面では、結合部材１８ａおよび１８ｂが離れるため、固定部材２７は自動
的に広げられる。

【０１１８】このように本発明では、湾曲固定部材を広げた状態にしたり、二重の動作（折
りたたんだ後に固定部材を傾ける）を要するコンパクトに折りたたんだ状態に戻
すために必要な操作は、自動、簡単および安全である。

【０１１９】折りたたみおよび／または展開をより素早くおよび／またはより確実にするた
めには、必要であれば戻り装置（図示せず）を追加してもよい。

【０１２０】５．３折りたたみ防止安全装置本発明による折りたたみ防止安全装置は、たいていの摺動型折りたたみ式乳母
車、特に図１および図２に示すような乳母車に適しているといえる。

【０１２１】本発明によると、乳母車は、子供がハンモックに座っている時には偶発的な折
りたたみを防止する安全装置を含む。子供がハンモック内にいるときには必ず、
これらの安全装置は、それに対応する脚部２ａおよび２ｂに沿ってプッシュアー
ム８ａおよび８ｂが摺動しないように、もしくはこの動きをかなり制限するよう
に設計されており、もし子供がハンモック内にいなければ、全長に沿う摺動を妨
げないことは明白である。

【０１２２】この型のシステムは種々の方法で利用される。ここでは図１２、図１３Ａおよ
び図１３Ｂに例示する特殊な実施形態について、より詳細に説明する。

【０１２３】以下の説明では、末尾ａを有する乳母車のサイド部材に連結する新規な安全装
置一式を説明する。事実、この型の装置は片方で十分である。しかしながら、明
らかに同じシステムば乳母車の両サイドに使用することができる。

【０１２４】それゆえ、プッシュアーム８ａの末端は***材１３１に取付けられる。図１
２図では、乳母車は伸張状態にある。この状態では、***材１３１は結合スリ
ーブ１８ａに近接している（もしくは接合している）。このように止め具として
作用することが可能である。

【０１２５】 ***材１３１は、プッシュアームの端部に相当する固定部１３１１と、プッシュアーム８ａの周囲を自由に回転する部分１３１２の二つの部分からな
る。

【０１２６】換言すると、移動部１３１２は、止め具として接合するようになることが可能
なスリーブ１８ａと、固定される端部１３１１の固定部との間のプッシュアーム
８ａ上に取付けられる。

【０１２７】移動部１３１２の回転運動は、例えばプッシュアーム上に取付けられて移動部
内に形成される長円形孔（図示せず）に沿って自由に移動する固定スタッド（図
示せず）を使用して、二ヵ所の端部位置の間に限定される。

【０１２８】移動部１３１２は、プッシュアーム８ａにより定められる軸に垂直に伸びる平
面延長部１３１３を含む（上から見た移動部を図１３Ａおよび１３Ｂにより明確
に図示）。

【０１２９】特にこの延長部１３１３は、（通し部１３５ａ上で）ハンモックを支持するロッド１３６ａが貫通する（単
一ノッチでありうる）開口部１３１４を含む。明らかに、紐および／またはハン
モックは異なる方法で、例えばロッドなしでも***材１３１上に直接固定して
もよい。また延長部１３１３は、安全状態において前脚２ａ上に本目的のために設置さ
れたスタッド１３２と接合するようになるように設計された止め具１３１５を含
む（ピン１３２ａは前脚２ａの背後に位置する事実を例示するために波線で示す
）。

【０１３０】好都合なことには、開口部１３１４によって結合ロッド１３６ａはハンモック
を誘導すべく摺動することが可能である（乳母車を使用、収納する際、およびハ
ンモックの傾斜を変更する際）。

【０１３１】戻り装置（図示せず）は***材１３１内に設けられる。これらの戻り装置は
、移動部１３１２を止め具１３１５がもはやスタッド１３２に面していないよう
な位置に導くように戻り力を加えるために、固定部１３１１および移動部１３１
２の間に取付けられる。

【０１３２】戻り力は、移動部１３１２を解放状態に導くには十分な大きさに定められてお
り、ハンモックの重量にもかかわらず、乳母車が空の場合は止め具がもはやスタ
ッド１３２に面しておらず（解放状態を図１３Ａに示す）、しかし、ハンモック
に座っている子供の体重により加わる力を越えるには不十分である（安全状態は
図１３Ｂ）ように定められている。

【０１３３】例えば、これらの戻り装置は螺旋ばねを含んでいてもよい。戻り効果は適当な
弾性材料もしくはその他の戻り装置を使用することにより得られることもある。
戻り装置の設定は例えば３ｋｇ以上の体重がかかると折りたたみを防ぐように調
節される。

【０１３４】それゆえ、安全装置の操作は以下の通りである。固定解除が（例えばハンドル
バー１０上に押圧することにより）制御されると、脚部８ａはスタッド１３２ま
でスリーブ１８ａ内部を摺動しはじめる。こうして導入される間隙は固定／固定
解除装置を使用するために必要な間隙に相当し、その結果、固定解除の開始がわ
かる。

【０１３５】ハンモック内に子供がいると、その重量によって、通し部１３５ａおよびロッ
ド１３６ａを経て、移動部１３２は安全状態に保持される（矢印２４２）。止め
具１３１５はやがてスタッド１３２と接合するようになり、アームの摺動は妨げ
られる。ハンモックはこうして保全性を維持し、それゆえ子供はどのような危険
にもさらされることはない。

【０１３６】もしもハンモック内に子供がいなければ、もしくは子供を降ろした後ならば、
移動部１３１２を止め具１３１５がもはやスタッド１３２に面していない解放状
態にするために、戻り力は矢印２４１の方向に沿って作用する。するとプッシュ
アーム８ａは摺動を継続することが可能となり、折りたたみは完了する。

【０１３７】上記の装置は異なる折りたたみ式乳母車に適合されてもよい。さらに、安全装
置の製造に関するその他の実施形態も考慮することが可能であり、これらの実施
形態は、子供がハンモック内に乗っているかいないかによって、解放状態と安全
状態の二つの状態になりうるように提供される。

【図面の簡単な説明】

本発明のその他の特性および利益は、単に例示される限定されない例および添
付の図面として与えられる本発明の好適な実施形態の以下の説明を読めばより明
確になるであろう。

【図１】本発明の展開状態の乳母車の側面図である。

【図２】図１の乳母車の背面図である。

【図３】折りたたんだ状態の図１および図２の乳母車の側面図である。

【図４ａ、図４ｂ】図１から図３の乳母車の上部スライダーの各々平面図および側面図である。

【図５ａ、図５ｂ】図１から図３の乳母車のプッシュアームの末端部の底部部材の各々平面図およ
び側面図である。

【図６ａ、図６ｂ】図１から図３の乳母車に使用されるハンモック用ガイドロッド支持部材を示す
各々平面図および側面図である。

【図７】湾曲固定部材を具備する乳母車の図１と同様の側面図である。

【図８】図７の乳母車の湾曲固定部材を保持する伸張状態の配置の装置を例示する。

【図９】図７の乳母車の湾曲固定部材を保持する折りたたんだ状態の配置の装置を例示
する。

【図１０】上記からわかるように、伸張状態の乳母車の湾曲固定部材を示す。

【図１１】折りたたんだ状態における図１０の湾曲固定部材を表わす。

【図１２】本発明の安全装置を形成する部材の部分拡大図である。

【図１３ａ、図１３ｂ】上記からわかるように、各々解放および安全状態において、図１２の安全装置
の移動部を表わす図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号９８／０４８９１ (32)優先日平成10年４月14日(1998．4．14) (33)優先権主張国フランス（ＦＲ） (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷＦターム(参考） 3D051 AA02 AA09 AA11 AA23 BA03 BB02 BB06 BB13 CA04 CA09 CB08 【要約の続き】

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】乳母車がハンモックを広げて子供を乗せる準備の整った、プ
ッシュアームが伸びている伸張状態、および前記乳母車の大きさを縮小するため
に、前記プッシュアームが脚部に沿って少なくとも一部元の場所へ戻る折りたた
んだ状態の二つの両極状態の間で、乳母車のフレームの脚部にほぼ平行に摺動可
能な二本のプッシュアームを具備する型の折りたたみ式乳母車であって、該プッシュアームの所定部分上で、前記ハンモックの上部に固定されて前記プ
ッシュアームに関して自由に変形移動する前記ハンモックの支持体の少なくとも
一部材を前記の各プッシュアームが運搬することを特徴とする折りたたみ式乳母
車。
【請求項２】前記支持部材が前記プッシュアームに沿って自由に摺動する
よう取付けられたスライダーであり、前記スライダーは前記ハンモックに固定さ
れていることを特徴とする請求項１に記載の折りたたみ式乳母車。
【請求項３】前記ハンモックの上部は、前記スライダーを貫通し前記ハン
モックの背後に回る結合部を介して前記スライダーに固定されることを特徴とす
る請求項２に記載の折りたたみ式乳母車。
【請求項４】前記結合部の長さが調節可能であるため、前記ハンモックの
傾斜を調節することができることを特徴とする請求項３に記載の折りたたみ式乳
母車。
【請求項５】スライダーの内部領域には前記プッシュアーム上の前記所定
部分上に形成されるそれに対応するボスもしくは溝に連結するガイド部材が設け
られていることを特徴とする請求項２から４のいずれか一項に記載の折りたたみ
式乳母車。
【請求項６】前記ハンモックは、前記ハンモックのほぼ全長に沿って伸び
る二本の横方向の浮動ガイドロッドを含み、前記各ロッドの下部はそれに対応す
るプッシュアームの末端に固定されるガイド部材上を自由に摺動するよう取付け
られていることを特徴とする請求項１から５のいずれか一項に記載の折りたたみ
式乳母車。
【請求項７】前記可動式支持部材は、前記ハンモックの上部に固定される
二つの上部スライダーと、前記ハンモックの下部に固定される二つの下部スライ
ダーという、前記プッシュアーム上にとりつけられる四つのスライダーからなっ
ていてもよいことを特徴とする請求項１から６のいずれか一項に記載の折りたた
み式乳母車。
【請求項８】前記可動式支持部材の少なくとも一つは、少なくとも一つの
任意部材の取付手段からなることを特徴とする請求項１から７のいずれか一項に
記載の折りたたみ式乳母車。
【請求項９】乳母車がハンモックを広げて子供を乗せる準備の整ったプッ
シュアームが伸びている伸張状態、および前記乳母車の大きさを縮小するために
、前記プッシュアームが脚部に沿って少なくとも一部元の場所へ戻る折りたたん
だ状態の二つの両極状態の間で、前記乳母車のフレームの脚部にほぼ平行に摺動
可能な二本のプッシュアームを具備する型の折りたたみ式乳母車であって、前記折りたたんだ状態では前記プッシュアームにより定められるほぼ平面内に
配置され、前記伸張状態では子供を安全に保持するために、ほぼ水平面に支持されるよう
に自由に移動する湾曲固定部材からなることを特徴とし、前記湾曲固定部材を正しい位置に維持する前記プッシュアームの少なくとも一
方を移動することにより制御されるガイドおよび支持手段を具備する折りたたみ
式乳母車。
【請求項１０】前記ガイドおよび支持手段が少なくとも一本の結合ロッド
を含み、その一端が前記湾曲固定部材に固定され、他端が前記プッシュアームの
一方の移動により埋設されることを特徴とする請求項９に記載の折りたたみ式乳
母車。
【請求項１１】前記二本のプッシュアームと連結する二本の結合ロッドか
らなることを特徴とする請求項１から７のいずれか一項に記載の折りたたみ式乳
母車。
【請求項１２】前記他端が前記プッシュアームの片方の下部に沿って移動
するスライダーに固定されて自由に回転移動することを特徴とする請求項１０も
しくは１１に記載の折りたたみ式乳母車。
【請求項１３】前記スライダーが前記プッシュアームの末端に固定される
末端部材により移動させられる可能性があることを特徴とする請求項１２に記載
の折りたたみ式乳母車。
【請求項１４】前記他端が前記プッシュアームにより定められる平面下に
埋合されることを特徴とする請求項１０から１３のいずれか一項に記載の折りた
たみ式乳母車。
【請求項１５】前記スライダーが前記プッシュアームおよびそれに対応す
る脚部に沿って同時に摺動することを特徴とする請求項１２もしくは１３に記載
の折りたたみ式乳母車。
【請求項１６】前記湾曲固定部材が、前記脚部の一方の端部が挿入され、
およびその内部ではそれに対応するプッシュアームが摺動する対応するスリーブ
上でピボット式に回転するよう各々が取付けられた二つの締結部材からなること
を特徴とする請求項９から１５のいずれか一項に記載の折りたたみ式乳母車。
【請求項１７】前記湾曲固定部材が共にヒンジ式に取付けられた二つの半
分の固定部材により形成されることを特徴とする請求項９から１６のいずれか一
項に記載の折りたたみ式乳母車。
【請求項１８】前記湾曲固定部材が二個のヒンジピンを含み、前記二つの
半分の各固定部材と連結されることを特徴とする請求項１７に記載の折りたたみ
式乳母車。
【請求項１９】乳母車がハンモックを広げて子供を乗せる準備の整ったプ
ッシュアームが伸びている伸張状態、および前記乳母車の大きさを縮小するため
に、前記プッシュアームが脚部に沿って少なくとも一部元の場所へ戻っている折
りたたんだ状態の二つの両極状態の間で、前記乳母車のフレームの脚部にほぼ平
行に摺動可能な二本のプッシュアームを具備する型の折りたたみ式乳母車であっ
て、子供が前記ハンモック内にいるときには前記乳母車を完全に折りたたまないよ
う防止する安全装置を含み、一方はプッシュアームの片方の上に取付けられ、他
方はそれに対応する脚部上に取付けられる少なくとも二つの固定部材を含み、子供が前記ハンモック内にいるときには、前記プッシュアームが前記脚部に沿
って摺動することを防ぎ、もしくは所定部分への摺動を制限するように前記妨害
部材が共に作動する安全状態と、子供が前記ハンモック内にいないときには、前記部材が相互に作用しないため
、前記プッシュアームが前記脚部に沿って摺動可能である解放状態の少なくとも
二つの状態に設定可能であることを特徴とする折りたたみ式乳母車。
【請求項２０】ハンモック上の子供により加えられる重量により子供の存
在が判明することを特徴とする請求項１９に記載の折りたたみ式乳母車。
【請求項２１】前記固定部材が、脚部上もしくはプッシュアーム上に取付けられた固定部材と、固定部材が脚部上に取付けられている場合はプッシュアーム上に、また固定部
材がプッシュアーム上に取付けられている場合は脚部上に固定され、および前記
プッシュアームもしくは前記脚部により定められる軸の周囲をピボット式に回転
可能な移動部とからなることを特徴とする請求項１９もしくは２０に記載の折り
たたみ式乳母車。
【請求項２２】前記移動部がこのように、安全状態では前記固定部材と接
合するようになる止め具を含み、解放状態では折りたたみを可能とすべく前記固
定部材から分岐することを特徴とする請求項２１に記載の折りたたみ式乳母車。
【請求項２３】前記移動部が前記プッシュアームの片方の端部に取付けら
れることを特徴とする請求項２１もしくは２２に記載の折りたたみ式乳母車。
【請求項２４】前記移動部が前記移動部を解放状態に戻す傾向にある戻り
装置からなることを特徴とする請求項２１から２３のいずれか一項に記載の折り
たたみ式乳母車。
【請求項２５】前記移動部が前記ハンモック用の支持ガイドロッドと連結
する開口部もしくはノッチを具備することを特徴とする請求項２１から２４のい
ずれか一項に記載の折りたたみ式乳母車。
【請求項２６】前記安全状態が前記ハンモックの中間折りたたみ状態であ
り、乳母車を伸張状態において解放および固定することができるようにある程度
の間隙が設けられていることを特徴とする請求項１９から２５のいずれか一項に
記載の折りたたみ式乳母車。
【請求項２７】対応するプッシュアームが前記脚部の所定および限られた
部分上を摺動することができるように、前記固定部材が脚部の一方上に配置され
るストップスタッドであることを特徴とする請求項２６に記載の折りたたみ式乳
母車。
【請求項２８】乳母車がハンモックを広げて子供を乗せる準備の整ったプ
ッシュアームが伸びている伸張状態、および前記乳母車の大きさを縮小するため
に、前記プッシュアームが脚部に沿って少なくとも一部元の場所へ戻る折りたた
んだ状態の二つの両極状態の間で、前記乳母車のフレームの脚部にほぼ平行に摺
動可能な二本のプッシュアームを具備する型の折りたたみ式乳母車であって、子供が前記ハンモック内にいるときには前記乳母車を完全に折りたたまないよ
う防止する安全装置を含み、一方はプッシュアームの片方の上に取付けられ、他
方はそれに対応する脚部上に取付けられる少なくとも二つの固定部材を含み、子供が前記ハンモック内にいるときには、前記プッシュアームが前記脚部に沿
って摺動することを防ぎ、もしくは所定部分への摺動を制限するように前記妨害
部材が共に作動する安全状態と、子供が前記ハンモック内にいないときには、前記部材が相互に作用しないため
、前記プッシュアームが前記脚部に沿って摺動可能である解放状態の少なくとも
二つの状態に設定可能であることを特徴とする乳母車用の折りたたみ防止安全装
置。