JP2001524612A - 有機繊維と無機繊維から成るパックの製造方法 - Google Patents

有機繊維と無機繊維から成るパックの製造方法

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JP2001524612A JP2000522056A JP2000522056A JP2001524612A JP 2001524612 A JP2001524612 A JP 2001524612A JP 2000522056 A JP2000522056 A JP 2000522056A JP 2000522056 A JP2000522056 A JP 2000522056A JP 2001524612 A JP2001524612 A JP 2001524612A
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fiber
organic
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die
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ラリー ジェイ グラント
マイケル ティー ペラグリン
ジェイ ダブリュー ヒンズ
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オウェンス コーニング
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Abstract

(57)【要約】 有機繊維と無機繊維の一体化方法において、回転式無機繊維スピナー(12)を用いて溶融鉱物材料から無機繊維(22)を遠心力によって放出し、無機繊維を下方に移動するベール(24)中へ差し向け、互いに整列した有機繊維のアレイを生じさせ、有機繊維(55)を無機繊維に接触するよう差し向けて有機繊維と無機繊維を一体化させ、一体化した状態の無機繊維と有機繊維を繊維パック(36)として集める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 〔発明の技術分野及び産業上の利用可能性〕 本発明は、例えば断熱防音材や構造用成形物のような用途向きの繊維製品の製
造に関する。特に、本発明は、無機繊維(mineral fiber)と、有機繊維(organic
fiber)例えばポリマー繊維と、の両方で構成され、これら異種繊維が互いに一
体化されて有利な製品特性を備える繊維製品の製造方法に関する。
【0002】 〔発明の背景〕 無機繊維製品、特にガラス繊維で作られた製品は代表的には、連続繊維か不連
続繊維かのいずれかで作られる。繊維を摩耗から保護したり、無機繊維を互いに
結合して構造用製品を形成したり、無機繊維と他の素材との共存性、例えば強化
繊維とプラスチックマトリックスの共存性が得られるようにするために種々の有
機膜が繊維に施される。断熱製品の場合、無機繊維は有機材料、例えばフェノー
ル/ホルムアルデヒド系結合剤により互いに結合されてパッケージ化の際に圧縮
後、元に戻ることができるバネ状のマトリックスを形成するのが通例である。ガ
ラス繊維と有機材料の繊維の両方で構成され、テキスタイル不織法(textile no
n-woven process)により製造されたマット製品の一例がシェノウェス等に付与 された米国特許第4,751,134号明細書に開示されている。
【0003】 無機繊維への有機材料の付着法には幾つかの形態がある。連続無機繊維を、例
えば連続繊維へのサイズ剤の塗布中に、浴に通し又はコータを横切って動かすと
繊維に膜を被着させることができる。別法として、有機材料を無機繊維に吹きつ
けてもよい。この方法は一般に、回転法を用いる断熱製品の製造に利用されてお
り、回転法では無機繊維の円筒形ベールにフェノール/ホルムアルデヒド系結合
剤のスプレーを当てる。
【0004】 従来技術の水性有機結合剤を無機繊維の円筒形ベールに付着させる手法に関す
る問題の一つは、結合剤の一部が結合剤液滴とベール中の無機繊維の接触前に蒸
発する傾向があるということである。この問題は、結合剤を繊維化又は紡糸装置
の比較的近くで、即ち、高温環境が特に、液滴状結合剤のうち幾分かがガラス繊
維への接触前に蒸発するようにしがちな場所で付着させる必要があるので深刻に
なる。蒸発した結合剤材料は、上記方法の排気流中の汚染要因物となり、大気汚
染の問題を回避するためにはこれを浄化しなければならない。また、無機繊維に
付着した結合剤材料は、ねばねばして粘着傾向があり、ガラス繊維断熱材料の塊
が生じ、これらが製品中に落下して製品欠陥を生じさせないようにするためには
繊維収集装置を大々的にクリーニングする必要がある。さらに、結合剤材料をオ
ーブン内で硬化させなければならず、結合剤自体を硬化させるためだけでなく、
結合剤と関連した水を追い出したり、加熱及び硬化工程のガス状副生物を環境保
護の観点から清浄化するために莫大なエネルギが必要になる。
【0005】 従来、単に繊維のベールに結合剤材料の水溶液を吹きつけるのではなく、有機
結合剤材料と回転法からの無機繊維を一体化するための試みがなされた。たとえ
ば、ジーセンに付与された米国特許第5,123,949号明細書は、添加剤粒
子が回転スピナーの中空クイル(quill )又は軸を通って供給される回転繊維化
方法を開示している。粒子はベール内の軌跡部分から無機繊維のベールに差し向
けられる。添加剤粒子の性状は、繊維、例えばセルロース繊維であるのがよく、
またこれら添加剤粒子は、粒子の形態の樹脂材料であってもよい。
【0006】 有機材料と無機繊維を一体化する別の手法がバクシ等に付与された米国特許第
5,614,132号明細書に開示されている。ガラス繊維の下方に動いている
中空ベールを生じさせるようガラス回転繊維化装置を動作させ、ベール内にポリ
マー繊維を生じさせるがこれらポリマー繊維をガラス繊維に向かって半径方向外
方へ差し向けるようポリマー繊維化装置を中空ベール内で動作させる。ポリマー
繊維はガラス繊維と混ざり合ってガラス繊維とポリマー繊維の両方で構成される
強化樹脂製品が得られる。この米国特許の方法を試験的に作動させてガラスマッ
ト強化プラスチック材料を製造したところ、ポリマー繊維は高温繊維形成環境か
ら相当多くの熱を受け、その結果として典型的には、ポリマー繊維の大部分が溶
融してガラス繊維又はポリマー繊維に非繊維状粒子として付着するという結末に
なった。これについては、例えばこの米国特許の第4欄第66行目から第5欄第
2行目までを参照されたい。これは、ガラス繊維及びポリマー繊維を混ぜ合わせ
て、高密度強化プラスチック製品に成形するのに適した成形材料(ガラスマット
熱可塑性材料)の状態にするのに満足の行くものであった。成形工程中における
製品の圧縮状態に起因して、繊維形態のポリマーをガラス繊維と共に相当長く保
持する必要は無かった。しかしながら、断熱製品の耐熱性は、ポリマー材料の大
部分又は好ましくは相当多くの量が繊維の形態にあることから得られると考えら
れる。
【0007】 同軸回転混合法の別法として、ロフタス等に付与された米国特許第5,595
,584号明細書は、ガラス繊維を遠心力の作用で放出するガラス回転繊維化装
置とポリマー繊維を遠心力の作用で放出するポリマー回転繊維化装置が収集面に
沿って互いに交互に配置された状態で実施される交互混合法を開示している。ポ
リマー繊維化装置を垂直線に対して角度をなして配置し、ポリマー繊維の流れが
角度をもって差し向けられてガラス繊維のベールに接触できるようにする。交互
混合法の目的は、ポリマー繊維環境をガラス繊維形成領域から切り離す又は非連
係化することにあるが、回転法により形成されたポリマー繊維をガラス繊維のベ
ール中へ均一に一体化することは極めて困難であると考えられた。ポリマー回転
法の非均一性とガラス繊維形成法の旋回状態の無秩序な環境の相乗作用により、
ガラス繊維中へのポリマー繊維の実質的な侵入が阻止され、その結果、或る種の
製品については望ましい特性を持つには至らない思いがけない積層製品が得られ
る恐れがある。
【0008】 ポリマー繊維又は他の有機繊維を流動中のガラス繊維流に一体化して全体とし
て均一な、好ましくは繊維分布及び繊維重量の観点から均一なガラス繊維とポリ
マー繊維の混合体を得る改良方法が開発されると有利である。かかる方法は、繊
維の形態で供給されるポリマー材料を保護して繊維が、ポリマー材料を望ましく
ないことに蒸発させ又はポリマー材料を劣化させ、或いはポリマー繊維を軟化し
又は溶融して非繊維粒子の状態にする場合のある高温環境の作用を受けないよう
にする方法であるべきである。
【0009】 〔発明の概要〕 上記目的及び具体的には記載されていない他の目的は、有機繊維と無機繊維の
一体化パックの製造方法であって、無機繊維スピナーを用いて溶融鉱物材料から
無機繊維を遠心力の作用で得る工程と、無機繊維を下方へ移動中のベール中へ差
し向ける工程と、ダイから互いに整列した有機繊維から成るアレイを生成して有
機繊維を無機繊維に接触するよう差し向け、それにより有機繊維と無機繊維を一
体化する工程と、一体化した状態の無機繊維と有機繊維を繊維パックとして収集
する工程とから成ることを特徴とする方法によって達成される。
【0010】 本発明の一実施形態では、有機繊維と無機繊維の一体化パックの製造方法は、
無機繊維スピナーを用いて溶融鉱物材料から無機繊維を遠心力の作用で得る工程
と、環状ブロワにより無機繊維を下方へ移動中のベール中へ差し向ける工程とを
有し、無機繊維のベールが、ほぼブロワの高さ位置のところの初期軌跡部分では
初期直径部分を有し、初期軌跡部分の下の先細軌跡部分では初期直径よりも細い
先細直径部分を有し、前記方法は、溶融有機材料をオリフィスダイのオリフィス
を通して放出し、有機材料をダイから遠ざかるガス流で細径化することによって
互いに整列した有機繊維から成るアレイを生成して有機繊維を無機繊維に接触す
るよう差し向け、それにより有機繊維と無機繊維を一体化する工程を更に有し、
有機繊維は、有機繊維の相当多くの部分が、前記先細軌跡部分のところ又は前記
先細軌跡部分の下に且つ50cm以内のところに位置した軌跡部分でベールに交差
するようベール中へ差し向けられ、前記方法は更に、一体化した状態の無機繊維
と有機繊維を繊維パックとして収集する工程を有する。
【0011】 〔発明の実施形態の詳細な説明〕 本発明を、本発明の無機繊維の一例としてガラス繊維を用いて説明する。本発
明は、他の熱軟化性鉱物材料、例えば岩、スラグ及び玄武岩の無機繊維を用いて
も実施できることは理解されるべきである。また、本発明を、ガラス繊維に接触
するよう差し向けられるべき繊維としてポリマー繊維を用いて説明するが、任意
の有機材料、例えばアスファルト材料の繊維を本発明に使用できることは理解さ
れるべきである。ただし、かかる繊維が製品の特性を高めるのに適した長繊維又
は実質的に連続した繊維であることを条件とする。
【0012】 図1に示すように、全体を符号10で示した繊維化又は紡糸装置は、スピナー
12、環状バーナ14及び環状ブロワ16を有している。スピナーは、軸すなわ
ちクイル(quilI)18を中心として回転する。溶融ガラスの流れ20が、ガラ ス溶融炉(図示せず)から送り出され、溶融流れ20は、回転中のスピナー12
の内部内へ落下する。回転中のスピナーの遠心力により、溶融ガラスは細いガラ
ス流の形態でスピナーから出るが、かかる細いガラス流はブロワ16の作用及び
ブロワによって導入されたガスによってガラス繊維22として下方に向きが変え
られる。ブロワによるガス及び導入された空気は、ガラス繊維をこれらの最終的
な細い直径、例えば約3μm〜約8μmの範囲内に縮径すなわち細径化する。バ
ーナ14は代表的にはガス燃焼式であり、熱をスピナー及び繊維化環境に供給す
る。
【0013】 ガラス繊維は下方に移動中のベール24の状態で移動し、このベールは全体的
に形状が円筒形であり、ガラス繊維だけでなくバーナ14からの高速で動いてい
る空気及び燃焼ガスを含んでいる。ベール24の初期直径は、スピナーの直径よ
りも僅かに大きい。ベールのサイズ又は直径及びベール内のガス及び繊維の回転
速度は、ベールが下方に移動するにつれて変化する。かかる変化は、ベール内に
おけるガスの元々のエネルギの消散及びベールに影響を及ぼす外力に起因して生
じる。
【0014】 液体スプレーをベール中に差し向けるためにノズル30を設けるのがよいが、
これを設けるかどうかは任意である。かかるスプレーは、ベール内における繊維
及び関連ガスを冷却するための水又は他の揮発性の液体を含むのがよい。ノズル
は又、潤滑剤を繊維に吹きつけて最終的な断熱製品中の繊維同士の摩擦を減少さ
せ、それにより繊維の損傷を防止するのがよい。また、所望ならばノズル30を
用いて任意的に用いられる樹脂結合剤をガラス繊維に加えてもよい。ただし、本
発明の方法を用いると、結合剤が不要であるほど良好な一体性及び回復性を有す
る製品が得られるはずである。当該技術分野では、例えばユリアフェノールホル
ムアルデヒドのような樹脂結合剤がよく知られている。ノズルには、図示してい
ない手段によって所望の液体が供給される。
【0015】 ベール24に影響を及ぼす別の装置は、ベール24の各側に設けられた一組の
エアラッパ(air lapper)32である。エアラッパは空気を送り出してベールを
成形フード34の側から側まで掃流し又は差し向け、移動中の収集面又は成形チ
ェーン38上に集められたパック36が、一方のフード壁40から他方の壁まで
成形チェーンの幅全体にわたってむらのない分布状態を有するようになる。成形
チェーン38は、コンベヤとして運動自在に設けられており、成形チェーンの下
に配置された吸引ボックス42がガスをフード34及びパック36から排気でき
るよう多孔性である。
【0016】 ベール24の少なくとも一方の側には、ポリマー繊維生成装置、好ましくはポ
リマー繊維ダイ50が配置されている。ポリマー繊維ダイは、ポリマー繊維55
のアレイ52を生じさせ、これらポリマー繊維をガラス繊維22に接触するよう
差し向けてポリマー繊維55とガラス繊維を一体化する。ダイから遠ざかる方向
におけるアレイ中のポリマー繊維の速度は、ダイから見て下流側に20cmの距離
のところでは少なくとも50m/sであり、好ましくは少なくとも100m/s
である。混ぜ合わされた状態のポリマー繊維55とガラス繊維22は互いに集め
られて断熱パック36の形態になる。ポリマー繊維ダイ50は、ポリマー材料又
は繊維を形成できる他の有機材料の繊維を形成するのに適した任意の装置である
のがよい。適当なポリマーダイ50は、約4μm以上の平均直径、好ましくは約
4〜約25μmの範囲、最も好ましくは約6μmの直径を有する全体として連続
したポリマー繊維を作ることができるメルト吹込みダイである。適当なポリマー
ダイは、ジョージア州ドーソンビルのジェイ・アンド・エム・ラボラトリーズ・
インコーポレイテッド及びウィスコンシン州ネアのバイアックス・ファイバーフ
ィルム・コーポレイションから入手できる。ポリマーダイ50は好ましくは、ガ
ラス繊維及びポリマー繊維の予想全処理量の約1重量%〜約10重量%の範囲内
のポリマー含有量を生じさせることができるよう選択される。例えば、もしガラ
ス繊維処理量が1時間あたり1000ポンド(454kg/h)でありポリマー繊
維の所望の強熱減量(LOI)が2.5%であれば、ポリマーダイは、1時間あ
たり約25.6ポンド(11.7kg/h)の処理量を有するよう構成される。L
OIは、材料全体のうち有機質の割合であり、加熱されると燃え尽きることにな
る。
【0017】 ポリマー繊維55は、適当な長さ、強度、耐久性及び断熱特性の繊維を形成で
きる任意のポリマー材料で作られるのがよい。メルト吹込み成形業界では、メル
ト吹込みポリマーダイからの繊維は、実質的に連続した長さで得られることは周
知である。ポリマー繊維を作るのに適当なポリマー材料は、ポリエチレンレテフ
タレート(PET)及びポリプロピレンである。繊維の製造に潜在的に有用な他
のポリマー材料としては、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ナイロン、ポ
リカーボネート、ポリスチレン、ポリアミドが挙げられる。一例としてポリマー
繊維55を用いて本発明を説明するが、樹脂、アスファルト及び他の熱可塑性及
び熱硬化性材料を含む他の材料を潜在的に本発明に利用できることは理解される
べきである。ポリプロピレン及びPETは、ポリマー繊維を製造するのに好まし
い材料である。
【0018】 ポリマー繊維ダイ50と関連して押出機60が設けられており、この押出機6
0はポリマー材料をポリマーライン62を経てポリマー繊維ダイ50に供給する
。押出機は、有機材料を加熱加圧し、そしてこれを繊維化可能な形態で供給する
ための任意適当な押出機であるのがよい。適当な押出機は、上述のポリマーダイ
供給業者から入手できる。
【0019】 また、ポリマー繊維ダイ50と関連してポリマーブロワ64が設けられており
、このポリマーブロワ64は、ポリマー繊維55を細径化するために高温加圧空
気をポリマー繊維ダイに供給する。必要な空気の量は、所望の繊維直径、繊維化
されるポリマー材料の量及び他の要因の関数である。空気はヒータ66で加熱さ
れ、このヒータは好ましくは電熱器であり、加熱された空気は高温空気ライン6
8を経てポリマーダイ50に供給される。この熱風はポリマー繊維ダイ50を出
てポリマー繊維を細径化すると共に直径が満足のいく程度に減少するのに必要な
間、これらを穏やかな細径化可能な状態に維持するのに役立つ。ポリマー繊維ダ
イ50の場合と同様、ポリマー押出機60、ブロワ64及びヒータ66は市販さ
れている。ポリマー繊維ダイ50は高温環境中に、即ち繊維化装置10の下に配
置されるので、ポリマー繊維ダイは好ましくは、図3に示すようにポリマー材料
が過剰の熱損失を生じないようにするための断熱材70を備えている。
【0020】 図2に示すように、本発明の方法を実施する装置の好ましい構成例は、成形チ
ェーン38の長さに沿って配置された複数のスピナー12を有する複数の繊維化
装置を含む。各スピナー12と関連して、一対のポリマー繊維ダイ50が設けら
れている。各ダイ50には溶融ポリマー材料がポリマーライン62によって供給
され、これらポリマーラインへの供給は全てポリマーマニホルド72によって行
われる。ポリマーラインは、ポリマー押出機(図2には示さず)に連結されてい
る。
【0021】 また、ポリマーダイ50には、熱風ライン68によって熱風が供給され、これ
ら熱風ラインの全てには、熱風マニホルド74によって熱風が供給される。熱風
マニホルド74への供給は、1又は2以上の熱風ヒータ66及びポリマーブロワ
64(図2には示さず)から行われる。熱風は、ポリマー繊維を細径化工程中、
穏やかな細径化可能な状態に維持することによりポリマー繊維の細径化に役立つ
。もしポリマー繊維をダイ50から出た直後に冷却しすぎると、ポリマー繊維は
太すぎることになる。ダイに供給される空気は、結果的に最高がほぼ音速の速度
が得られるのに十分な量及び圧力状態にある。
【0022】 図2から理解できるように、ポリマー繊維55を複数のスピナー12の各々の
両側部からガラス繊維22に接触させるよう供給することにより、2種類の繊維
の実質的な一体化が得られることになる。さらに、ポリマー繊維55はガラス繊
維とほぼ一様に混ぜ合わされることになろう。
【0023】 各ガラス繊維スピナー12の周りには3以上のポリマーダイ50を設けるのが
よい。図6に示すように、スピナーの周りには円周方向に4つのポリマー繊維ダ
イ50が配置されている。ポリマーダイ50は、ポリマー繊維55をガラス繊維
ベール24に送り出してガラス繊維22と混ぜ合わせるために他の多くの形状で
構成できる。別の考えられる構成例(図示せず)は、スピナーの周りに設けられ
た環状又は円形ポリマー繊維ダイである。
【0024】 図4に示すように、ポリマースピナーダイ50の出口端部又は底部80は、溶
融ポリマー材料を流出させる複数のポリマーオリフィス82を備えている。列状
に配置されたポリマーオリフィスに隣接して、2つの空気スロット84が設けら
れている。空気スロットは、ガス流又は空気ジェットとして加圧空気を放出し、
かかる空気ジェットは、ダイから遠ざかるにつれてポリマー繊維55を細径化す
る。ポリマーオリフィス82は、ポリマー材料を放出させてポリマー繊維55を
形成するのに適した任意サイズ又は横断面形状のものであるのがよい。
【0025】 空気スロット84は、ポリマー繊維の絞りを行うための細径化ガスの放出に適
した任意サイズのものであるのがよい。ダイ50から出た繊維55は、アレイ5
2をなした状態で移動し、アレイ52内では、繊維は先ず最初に全てダイ50の
底部80に実質的に垂直な方向に移動し、この点に関し、これらは整列したアレ
イの状態をなす。繊維55がダイ50から一層遠ざかると、繊維の経路は、アレ
イが崩れ始めると逸れ始める。アレイの崩れる速度は、幾つかの要因で決まり、
かかる要因としては、ポリマー繊維の初速、繊維のアレイを伴う空気流の量、ダ
イから出たポリマー材料の質量流量及びダイの周りの空気の流れ又は乱流の量が
挙げられる。代表的なメルト吹込みダイ50では、繊維のアレイの互いに平行な
性質は、ダイから約30〜約40cmの距離のところで実質的に崩れる。実際問題
として、ポリマー繊維55がガラス繊維のベール24に達すると、ポリマー繊維
の経路のランダム性が増す。しかしながら、ポリマー繊維をガラス繊維中へ首尾
よく侵入させ又は一体化するためには、ポリマー繊維が比較的整列した状態でガ
ラス繊維ベールに到達することが有益である。代表的には、ポリマー繊維はダイ
から約20cmの距離のところでは依然として整列したアレイ状態にある。という
のは、ポリマー繊維の大部分は、依然として、ダイ50の底部80に実質的に垂
直な状態にあるからである。
【0026】 直線列状に設けられたオリフィス85を備えたポリマーダイからポリマー繊維
を整列したアレイの状態で差し向ける作用効果の1つは、ポリマー繊維のアレイ
が全体として一様な重量分布状態を呈するということにある。図5に示すように
、回転繊維化装置からの重量分布の結果として、繊維を回転繊維化装置によって
得られる繊維のベールを通過したワンド(wand)を用いて集めると、2つのピー
ク部87を有するダブルベル曲線(2つのベルがつながったような曲線)86が
得られる。他方、オリフィス82が直線列状に設けられたポリマーダイ50から
の整列状態の繊維のアレイ85の重量分布は、ワンドをアレイ85に通すことに
よって繊維を集めると実質的に平らな曲線88である。一般的に述べると、曲線
88にはピーク部がなく、重量分布は全体として一様である。
【0027】 ガラス繊維ベールの外部に配置されたポリマーダイを用いた場合の特徴の1つ
は、比較的長いポリマー繊維を無機繊維と一体化して一体化パックを形成できる
ということである。代表的には、ポリマー繊維は、熱硬化前には少なくとも1m
の平均長さを有し、場合によっては平均長さは最高3m以上である。比較的長く
且つ強いポリマー繊維を大部分がガラス繊維のパック中へ導入することにより、
幾つかの顕著な利点が得られる。長いポリマー繊維は、次に行う加工工程、例え
ばニードリング(needling)工程中、パックを結合しやすくするのに使用できる
。これにより、従来の結合剤を用いなくても断熱製品を製造することが可能にな
る。第2に、長いポリマー繊維を用いる製品は、有利には機械的及び引張り強度
を大幅に高め、それにより断熱製品が改善された取扱性を持つことができるよう
にする。例えば、本発明を用いることにより、一端を持って拾い上げることがで
きる結合剤不使用の断熱製品を作ることができる。最後に、ポリマー繊維は、ガ
ラスより軽量であり、重量を基準としてガラス繊維に対して広い表面積を備え、
それにより熱的及び音響的性能が向上する。さらに、もし熱硬化工程を用いると
、長いポリマー繊維は、加熱時に、ガラス繊維を断熱製品中に互いに結合するの
に十分なポリマー材料の網状構造を生じさせるので有利な場合がある。かかる製
品は、現場における包装、輸送及び据付けの厳格さに耐えるのに十分な引張強度
及び製品一体性を有する。
【0028】 図7に示すように、ダイ50を調節自在に設けるのがよい。ダイは、調節可能
なボルト92によってスロット付きのフレーム90に締結され、この調節可能な
ボルトにより、矢印94で示すように垂直方向(y軸)の運動が可能になると共
に矢印96で示すようなピッチ調整が可能になる。さらに、スロット付きフレー
ム90はそれ自体、矢印102(x軸)によって示されるように水平方向に差し
向けられたフレーム100内に設けられたボルト98の作用により水平方向に移
動できる。また、長いボルト92及びスペーサを用いることによりダイを必要に
応じてz軸に沿って移動させることができ、したがってz軸(即ち、図5で見て
紙面に垂直な方向)に沿うスロット付きフレーム90に対するダイ50の相対位
置を変化させることができる。これにより、x方向、y方向及びz方向における
位置及びダイのwで指示される向き(ピッチ)をかなり容易に変化させることが
できる。調節可能な構成上の特徴を得るために他の装置を用いてもよい。ベール
24内へのポリマー繊維の導入高さ及び角度は、用いられるポリマー材料の溶融
特性で幾分左右される。融点の高いポリマー材料から得られた繊維を融点の低い
ポリマー材料の繊維よりもベール中に高い位置で導入するのがよい。
【0029】 図3に示すように、ガラス繊維ベール24は、ベールがスピナー12から下方
に遠ざかって動くにつれ小さな直径の状態に先細になり又は狭くなる。具体的に
説明すると、ガラス繊維ベール24は、ほぼブロワの高さ位置のところの初期の
軌跡106のところでは初期直径Di を有し、ベールは、初期軌跡106の下の
先細になった軌跡108のところでは初期ベール直径Di よりも小さな先細直径
Dc まで先細になっている。好ましくは、ポリマー繊維55はベール中に差し向
けられてポリマー繊維の大部分(少なくとも75%であるが、全てではない)が
先細軌跡108のところ又はそのほんの僅か下のところ(即ち、先細軌跡よりも
下に且つ50cm以内のところ)でベールと交差する。
【0030】 上述のバクシ等の特許に開示されている同軸繊維化方法とは対照的に、ポリマ
ー繊維の製造は、ガラス繊維の製造から切り離され、したがってポリマー繊維を
ガラス繊維製造方法の熱から遠ざけたままにすることができる。これにより、ポ
リマー繊維の相当多くの割合が、本発明の方法によって製造されるポリマー繊維
とガラス繊維の一体化パック中で繊維の性質を保つことになるようになる。好ま
しくは、ポリマー材料の少なくとも大部分(即ち、50%以上)が繊維の形態の
ままであろう。より好ましくは、ポリマー材料の相当多くの量(即ち、少なくと
も75%)が繊維の形態に維持されることになる。
【0031】 ガラス繊維を集める前にポリマー繊維55をガラス繊維22と首尾よく混ぜ合
わせるためには、ポリマー繊維55は水平方向に十分な運動量を持たなければい
けないことは理解されるべきである。もしそうでなければ、ポリマー繊維とガラ
ス繊維の一体化は起こらず、ポリマー材料の全て又は実質的に全ては、集められ
た繊維製品の外部又は上側部で終わってしまうことになろう。良好な侵入が得ら
れるようにポリマー繊維をガラス繊維ベール24中へ十分に高い位置で差し向け
るが、ポリマー繊維が多すぎる本数の繊維を溶融させるのに十分な熱に当たらな
いほどの高さで差し向けるようにするためにバランスを保つことが必要である。
有機材料の大部分を繊維の形態に保持することが重要である。ポリマー材料の実
質的に全てが繊維形態のままであることが理想的である。したがって、本発明の
方法を首尾よく行うためには、ポリマー繊維の取扱いを時間、温度及び運動量に
関して比較的狭い範囲内で行うことが必要である。
【0032】 図8に示すように、本発明の方法を直接成形繊維収集システムを用いて実施す
るのがよい。図示のように、スピナー12は、ガラス繊維のベール24を生じさ
せる。ポリマー繊維ダイ50は、ポリマー繊維のアレイを生じさせ、ポリマー繊
維をガラス繊維に接触するよう差し向けてポリマー繊維とガラス繊維を一体化す
る。直接成形コンベヤ118、例えばPCT出願公開明細書第WO
号明細書に開示されているコンベヤは、多孔性であり、空気を一体化された
状態のガラス繊維とポリマー繊維から除去するのに役立つ空気除去装置を備えて
いる。一体化された状態のガラス繊維とポリマー繊維は、先細の直接成形コンベ
ヤ118によって束ねられ、直接成形パック122としてコンベヤ120上に集
められる。
【0033】 直接形成パックを製品付形オーブン124に導入するのがよく、このオーブン
内では、約175℃〜約250℃の範囲の温度、好ましくは約204℃の温度の
高温ガスがパック中に吹き込まれてポリマー繊維55を僅かに軟化させ、ポリマ
ー繊維がガラス繊維にくっついて良好なパック一体性を有する断熱製品を形成す
るようにする。好ましくは、パック122は、製品の厚さが定められるように製
品付形工程中、垂直方向に圧縮された状態にある。ポリマー繊維をポリマー繊維
の大部分が溶融し又はこれらの繊維形態を失うほど加熱しないよう注意する必要
がある。有機材料の大部分を繊維形態に保持することが重要である。オーブン1
24の直ぐ次には、冷却セクション125が設けられており、この冷却セクショ
ンでは、繊維製品が依然として垂直方向に圧縮された状態で冷却される。
【0034】 本発明の方法による製品の付形のためのエネルギ及び環境上の要件は、有機結
合剤を含む従来型無機繊維断熱製品を製造するための従来方法の加熱及び環境上
の要件とは実質的に異なっていることは理解できよう。従来型結合剤は、水溶液
として塗布されるので、製造機器の大がかりなクリーニングが必要になる。結合
剤を硬化させるには、パックを長さが代表的には100フィート以上の対流式オ
ーブン内へ搬入する必要がある。約232℃の温度の熱風が場合によっては最終
的な断熱製品の特性を劣化させるほどの速度でパック中へ吹き込まれる。オーブ
ン中に導入されるエネルギの大部分は、結合剤をその硬化に十分な温度まで加熱
させることができる前に、湿潤状態の結合剤から水を乾燥除去するのに用いられ
る。結合剤の材料の一部は、断熱パックに付着したままにならず、望ましくない
流出物となり、これは別個のオーブン内で焼却しなければならない。これとは対
照的に、本発明の方法では、湿潤状態の結合剤がガラス繊維に導入されることは
ない。熱硬化オーブンは、ポリマー繊維を軟化させこれらをガラス繊維に結合す
るのに十分な熱を必要とするに過ぎない。クリーニングの必要のある流出物は生
じない。オーブンは、従来型オーブンよりも実質的に長さの短いものである。本
発明の熱硬化工程を、熱硬化方法に必要な実質的な部分について繊維製造方法の
熱を用いる直接成形方法で実施してもよく、これは本発明の範囲に含まれる。ま
た、熱硬化工程を、対流空気を用いないで加熱状態のシュー又は製品ダイを用い
て達成でき、これ又、本発明の範囲に含まれる。
【0035】 パックが製品付形オーブン124及び冷却セクション125を通過した後、繊
維製品を、ロール128からカプセル封入材料、例えばポリエチレン材料の薄い
膜を引き出してこの膜をパック122に被着させるカプセル封入機器126に通
すのがよいが、このようにするかどうかは任意である。その後、パックをチョッ
パ130によって種々の長さに切断してカプセル封入された状態のバット132
を形成するのがよい。
【0036】 実験例 I 標準型ウールガラスを用い1時間あたり750ポンド(341kg/h)の処理
量でガラス繊維の繊維化装置を作動させた。スピナーの直径は15インチ(38
cm)であり、このスピナーは、直径が約7μmの繊維を生じさせるために15,
000個のオリフィスを有していた。スピナーを毎分2500回転の速度で作動
させた。5μmのポリプロピレン繊維を38メルト流動ポリプロピレンからガラ
ス繊維ベールの先細軌跡中に差し向けるようポリマーダイを配置した。ダイは、
オリフィスが1インチあたり30個のオリフィス密度(1cmあたり約12個のオ
リフィス密度)、全長が約12インチ(30.5cm)の列状に配置されたポリマ
ーオリフィスを有していた。ダイの処理量は、1時間あたり約25ポンド(11
.4kg/h)であった。列状のポリマーオリフィスの各側には、空気スロットが
設けられていた。ポリマー用開口部の直径は、約20ミル(0.51mm)であっ
た。ダイを、水平に対して25°の角度をなすと共にガラス繊維のベールから約
20cm離し、スピナーの下約50cmところに配置した。ダイから20cmの距離の
ところのポリマー繊維の速度の計算値は、150m/sであった。有機結合剤を
加えず、有機潤滑剤をベール内のガラス繊維に吹きつけ、その結果、最終製品の
約0.1重量%の潤滑剤の含有量が生じた。ポリマー繊維を殆ど全て集めた。
【0037】 混ぜ合わされたガラス繊維とポリマー繊維を繊維パックとして直接成形法で集
めた。カプセル封入工程を加工補助手段として用いた。繊維パックの目視検査の
示すところによれば、ポリマー繊維は完全に一様というわけではないが、パック
全体にわたってほぼ満遍なく分布されていた。ポリマー材料のうち約80%が繊
維の形態であり、ポリマー材料のうち約20%が再溶融形態であった。この確認
は、写真用顕微鏡を用いて行った。ポリマー繊維の分布状態の一様性及び繊維形 態のままであるポリマー材料の量は、上述の変数を用いて更に実験を重ねること により一段と改善できると思われる。
【0038】 実験例 II カプセル封入材料を取り除いた状態で実験例Iの混ぜ合わされたガラス繊維と
ポリマー繊維の繊維パックを15.5インチ×4フィートのバット(39.4cm
ラ122cm)に切断し、オーブン内に配置し圧縮力を加えて204℃の状態で4
5分かけて1インチの厚さ(2.54cm)にし、ポリマー繊維をガラス繊維に結
合し、それにより繊維断熱材に製品付形工程を施した。バットを、冷却中さらに
45分間の間圧縮状態に保った。圧縮時間の合計、即ち1.5時間は商業用製造
ラインで期待される時間よりも非常に長く、これは実験目的のためだけであった
ということは理解されるべきである。その結果得られる断熱製品の強熱減量(L
OI)は約2.5%であり、そのうち約0.1が潤滑剤であった。バットはその
長さの大部分にわたり良好なレベルの一体性を有しており、パックの一体性は、
取扱い中、繊維が互いにそのままの状態でいることができる度合いである。製品
を、結合剤又はカプセル封入手段を用いないで壁空所内に首尾よく取り付けるこ
とができた。
【0039】 実験例 III 実験例Iの混ぜ合わされたガラス繊維とポリマー繊維の繊維パックを切断して
試験用の12インチ×12インチ×3.5インチ(厚さ)(30.5cmラ30.
5cmラ8.9cm(厚さ))のサンプルを得た。サンプルの密度は、0.7ポンド
/立方フィート(11.2kg/m3 )。ガラス繊維の平均直径は7μmであった
。ポリマー繊維の平均直径は5μmであった。ASTM検査法C−518及びガ
ード付きホットボックスを用いてサンプルを検査して熱膨張率を測定した。その
結果の示すところによれば、同一の密度及び繊維直径を有する全てがガラス繊維
の製品と比較してほぼ20のk点のk価の改善(減少)が得られた(約0.6pc
f (9.6kg/m3 )の密度で、約0.32BTU−インチ/(h(時間)・平
方フィート・°F)から約0.303BTU−インチ/(h・平方フィート・°
F)への減少)。その後に行われたポリマー繊維の焼尽の結果の示すところによ
れば、ポリマー繊維はサンプルの約2.5重量%を占めた。
【0040】 実験例 IV 潤滑剤の吹きつけを行わないで実験例Iの方法を繰返し行った。潤滑剤を用い
なければ、ポリマー繊維を首尾よくガラス繊維ベールに侵入させることができず
、収集された繊維材料は、パックの頂部上に網状構造又はウェブを形成するポリ
マー繊維の層を備えたガラスウールパックから成っていた。
【0041】 本発明の更に別の実施形態では、整列状態の有機繊維のアレイを、無機繊維の
ベール内に配置された静止又は固定状態のポリマー繊維ダイによって生じさせ、
有機繊維のアレイを無機繊維に接触するよう差し向けて有機繊維と無機繊維を一
体化させる。図9に示すように、ガラス繊維スピナー12をクイル18によって
回転させると、スピナーから出たガラス繊維22は、ベール138を形成する。
ガラス繊維を環状ブロワ140によって細径化する。固定ポリマー繊維ダイ14
2が、スピナー12の下で且つベール138内に配置されている。好ましくは、
ポリマー繊維ダイは、上述したようにメルト吹込み方法を用いて整列状態のポリ
マー繊維144の1又は2以上のアレイを生じさせる。図10に一層明確に示さ
れているように、ポリマー繊維ダイ142は、ポリマー繊維144の4つのアレ
イ148を生じさせるよう4つのダイフェース146を備えるのがよい。ダイ1
42に、固定ポリマーライン150を介して押出機又はこれと類似した装置(図
示せず)から溶融ポリマー材料を供給するのがよい。同様に、ポリマー繊維の細
径化のための加熱空気を、適当な源(図示せず)から固定熱風ライン152を経
て供給するのがよい。固定ポリマーライン150及び固定熱風ライン150は、
中空回転クイル18内に設けられている。好ましくは、ポリマーダイ142が、
スピナー12の十分下のところに配置されていて、ポリマー材料が繊維としての
状態を保ち、劣化又は蒸発しないようになっている。
【0042】 ガラス繊維ベール138が内方に潰れてポリマーダイ142に当たり又は接触
することがないようにするために、ブロワ140をフェースレスブロワ(facele
ss blower )として構成するのが有利である。ブロワ140は、大抵の無機繊維
化装置用ブロワに共通の半径方向内方に向いた成分を有するブロワジェットを生
じさせず、これに代えて、もしそうでない場合に生じるベールよりも一層拡張し
た状態のベール138を生じさせる。ブロワ140は、半径方向内側に向いた縁
部154が短いのでフェースレスブロワと呼ばれている。また、下方の二次ブロ
ワ、例えば内側ブロワ156が、ベール138を拡張し、かくしてベールが潰れ
たり狭くならないようにするために用いられている。このブロワの構成により、
ダイ142を、例えば上述のバクシ等に付与された米国特許第5,490,96
1号明細書のポリマー繊維スピナーの場合よりもスピナー12の十分下に配置す
ることができ、繊維形態でのポリマー材料の保持の度合いを一層大きくすること
ができる。
【0043】 別の実施形態では、繊維製品のポリマー繊維の表面層に加熱処理を施してポリ
マー繊維の層を結合状態のポリマー網状構造に変換して製品の有利な品質が得ら
れるようにすることができる。かかる表面層により、その結果得られる断熱製品
は一層強固になると共に損傷なく一層取扱いやすくなる。また、繊維パックに成
形工程を施してもよく、かかる成形工程では、繊維パック全体又はパックの表面
の何れかを加熱及び加圧下で成形して種々の断熱製品又は構造用製品を形成する
ことができる。
【0044】 上述の説明により、比較的短いガラス繊維への比較的長く且つ強いポリマー繊
維の導入は、本発明の方法により製造された断熱製品に種々の製品特性を与える
ために利用できることが理解できよう。本発明の方法の効能及び融通性により、
ポリマー繊維のための補助的な分布装置又はラップ仕上げ装置を必要としないで
良好な重量分布状態及び良好な繊維分布状態を有する改良製品を製造できること
になる。さらに、ポリマー繊維形成工程とガラス繊維形成工程が連係していない
のでポリマー繊維とガラス繊維のからみ合い度を含むポリマー繊維とガラス繊維
の境界部の性状の制御具合が向上すると共に繊維形態でのポリマー材料の保持具
合が向上する。ヒートセット工程の実施前において、パックの取扱性及び加工特
性は向上しているので、例えばニードリングのような製作方法に適している。さ
らに、もし繊維パックにヒートセット工程を施すと、ヒートセットオーブンを、
ポリマー繊維がその繊維の性状を失うようになること無く、ポリマー繊維をガラ
ス繊維に結合するのに十分なほどポリマー繊維を軟化させるよう設定するのがよ
い。かかるヒートセット工程の実施により、従来型結合剤入り断熱製品と比べて
エネルギ費及び環境クリーニング費を相当少なくして断熱製品を製造することが
できる。
【0045】 本発明の原理及び作用をその実施形態により説明した。しかしながら、本発明
は本発明の範囲から逸脱すること無く、具体的に記載した形態以外の形態で実施
できることは注目されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従ってポリマー繊維とガラス繊維を一体化する装置の概略立面図であ
る。
【図2】 幾つかの繊維化装置を示す図1の装置の平面図である。
【図3】 図1に示すポリマー繊維とガラス繊維の一体化の仕方を詳細に示す概略立面図
である。
【図4】 図3のポリマー繊維ダイの4−4線矢視底面図である。
【図5】 回転繊維化装置からのポリマー繊維の重量分布状態とメルト吹込みポリマーダ
イからのポリマー繊維の重量分布状態の対比グラフ図である。
【図6】 単一のスピナーの周りに配置された4つのポリマー繊維ダイを示す図2と類似
した概略平面図である。
【図7】 ポリマー繊維ダイの位置及び姿勢を調整するための装置の略図である。
【図8】 本発明の方法を実施する直接成形装置の立面図であり、製品の付形オーブン及
びカプセル封入機器を示す図である。
【図9】 本発明の変形実施形態に従ってポリマー繊維とガラス繊維を一体化する装置の
立面図である。
【図10】 図9の固定ポリマーダイの10−10線矢視平面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D04H 1/54 D04H 1/54 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ヒンズ ジェイ ダブリュー アメリカ合衆国 オハイオ州 43055 ニ ューアーク ハウエル コート 1231 (72)発明者 ツェン キンユ アメリカ合衆国 オハイオ州 43068 レ イノルズバーグ コーラル キャニオン サークル 8895 Fターム(参考) 4G021 JA01 4L045 AA11 BA03 BA60 CA01 CB08 DA02 DA08 DA28 DA31 DA36 DA45 4L047 AA05 AA28 AB03 AB07 BA09 BA23 CA02 CB06 EA22

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機繊維と無機繊維の一体化パックの製造方法であって、 無機繊維スピナーを用いて溶融鉱物材料から無機繊維を遠心力の作用で得る工
    程と、 無機繊維を下方へ移動中のベール中へ差し向ける工程と、 ダイから互いに整列した有機繊維から成るアレイを生成して有機繊維を無機繊
    維に接触するよう差し向け、それにより有機繊維と無機繊維を一体化する工程と
    、 一体化した状態の無機繊維と有機繊維を繊維パックとして収集する工程とを備
    えていることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記生成及び差向け工程は、 溶融有機材料をオリフィスダイのオリフィスを通して放出する工程と、 有機材料をダイから遠ざかるガス流で細径化する工程とを含むことを特徴とす
    る請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 アレイ中の有機繊維の速度は、ダイから下流側に20cmの距
    離のところでは少なくとも50m/sであることを特徴とする請求項2に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 アレイ中の有機繊維の速度は、ダイから下流側に20cmの距
    離のところでは少なくとも100m/sであることを特徴とする請求項2に記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 前記生成及び差向け工程は、 ダイから互いに整列した有機繊維から成る複数のアレイを生成する工程と、 アレイの各々を無機繊維に接触するよう差し向ける工程とを含み、 互いに整列した有機繊維から成る各アレイは、溶融有機材料をオリフィスダイ
    のオリフィスを通して放出し、有機材料をダイから遠ざかるガス流で細径化する
    ことにより生成されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記無機繊維の差向け工程では、環状ブロワからの空気を無
    機繊維の周りに吹きつけて、ほぼブロワの高さ位置のところの初期軌跡部分では
    初期直径部分を有し、初期軌跡部分の下の先細軌跡部分では初期直径よりも細い
    先細直径部分を有する無機繊維のベールを形成し、有機繊維は、有機繊維の相当
    多くの部分が前記先細軌跡部分のところ又は前記先細軌跡部分の下に且つ50cm
    以内のところでベールに交差するようベール中へ差し向けられることを特徴とす
    る請求項1も記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記生成及び差向け工程では、平均直径が約4μ〜25μの
    有機繊維を生成することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 繊維パックを加熱して、有機材料のうち大部分を繊維形態に
    保持した状態で有機繊維を無機繊維に結合するのに十分な程度まで有機繊維を軟
    化させる工程を更に有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記加熱工程は、有機材料のうち相当多くの量を繊維形態に
    保持するのに十分な仕方で実施されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記加熱工程は、繊維パックが圧縮された状態で実施され
    、前記方法は、繊維パックの前記圧縮状態を維持した状態で繊維パックを冷却す
    る工程を更に有していることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記生成及び差向け工程では、無機繊維のベール内に配置
    された固定有機繊維ダイから互いに整列した有機繊維から成る少なくとも1つの
    アレイを生成する工程を含み、 前記方法は、ガスをベール内の且つ前記ダイの上方の位置から吹き込んでベー
    ルを拡張させる工程を更に有していることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】 有機繊維と無機繊維の一体化パックの製造方法であって、 無機繊維スピナーを用いて溶融鉱物材料から無機繊維を遠心力の作用で得る工
    程と、 環状ブロワにより無機繊維を下方へ移動中のベール中へ差し向ける工程とを有
    し、 無機繊維のベールが、ほぼブロワの高さ位置のところの初期軌跡部分では初期
    直径部分を有し、初期軌跡部分の下の先細軌跡部分では初期直径よりも細い先細
    直径部分を有し、 前記方法は、溶融有機材料をオリフィスダイのオリフィスを通して放出し、有
    機材料をダイから遠ざかるガス流で細径化することによって互いに整列した有機
    繊維から成るアレイを生成して有機繊維を無機繊維に接触するよう差し向け、そ
    れにより有機繊維と無機繊維を一体化する工程を更に有し、 有機繊維は、有機繊維の相当多くの部分が、前記先細軌跡部分のところ又は前
    記先細軌跡部分の下に且つ50cm以内のところに位置した軌跡部分でベールに交
    差するようベール中へ差し向けられ、 前記方法は更に、一体化した状態の無機繊維と有機繊維を繊維パックとして収
    集する工程を有することを特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 アレイ中の有機繊維の速度は、ダイから下流側に20cmの
    距離のところでは少なくとも100m/sであることを特徴とする請求項12に
    記載の方法。
  14. 【請求項14】 繊維パックが圧縮された状態で繊維パックを加熱して、有
    機材料のうち大部分を繊維形態に保持した状態で有機繊維を無機繊維に結合する
    のに十分な程度まで有機繊維を軟化させる工程と、 繊維パックの圧縮状態を維持した状態で繊維パックを冷却する工程とを更に有
    していることを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記加熱工程は、有機材料のうち相当多くの量を繊維形態
    に保持するのに十分な仕方で実施されることを特徴とする請求項14に記載の方
    法。
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