JP2001522066A - 電気彩色システム - Google Patents

電気彩色システム

Info

Publication number
JP2001522066A
JP2001522066A JP2000519328A JP2000519328A JP2001522066A JP 2001522066 A JP2001522066 A JP 2001522066A JP 2000519328 A JP2000519328 A JP 2000519328A JP 2000519328 A JP2000519328 A JP 2000519328A JP 2001522066 A JP2001522066 A JP 2001522066A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
electrochromic
electrochromic device
epoxy
plates
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000519328A
Other languages
English (en)
Inventor
ベルネト,ホルスト
ホイアー,ヘルムート−ベルナー
Original Assignee
バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト filed Critical バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト
Publication of JP2001522066A publication Critical patent/JP2001522066A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/15Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on an electrochromic effect
    • G02F1/153Constructional details
    • G02F1/161Gaskets; Spacers; Sealing of cells; Filling or closing of cells
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F2202/00Materials and properties
    • G02F2202/28Adhesive materials or arrangements

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 プレートの一枚が反射するように被覆され、伝導性被膜が一方もしくは両方のプレートに対して別々の電気接触されたセグメントに分割されることができるような1対の透明な、電気伝導性に被覆されたガラス又はプラスチックのプレートを含んでなる、窓ガラス、自動車のミラー及びセグメントもしくはマトリックスディスプレーの形態に具体化することができる電気彩色装置。両方のプレートの伝導性被膜の施された側はその中にスペーサーを埋封することができる接着剤層により接合されることができる。本発明の装置においては、両方のプレートと接着剤の層により形成された容積が電気彩色液で充填される。充填がもたらされる時には、前記の電気彩色液を供給するために必要な充填開口部もしくは複数の開口部は接着剤により閉鎖される。本発明は、電気彩色装置の構造に適する接着剤層中に熱硬化性、光化学硬化性又は光化学的に開始される熱硬化性エポキシ接着剤が使用されること、並びに、閉鎖を実施するために、光化学的硬化性の又は光化学的に開始するアクリラート接着剤あるいは光化学的硬化性の又は、室温で光化学的に硬化する光化学的に開始するエポキシ接着剤が使用されること、を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は電気彩色装置及びその製法に関する。
【0002】 電気彩色系を含んでなる電気彩色装置は既知である。
【0003】 そのような装置の電気彩色系は通常、不活性溶媒中に溶解されたレドックス物
質−レドックスカップル−の組み合わせを含む。更に、伝導性の塩、光線安定剤
及び、粘度に影響を与える物質を含む可能性がある。
【0004】 使用されるレドックスカップルは1種類の還元性物質及び1種類の酸化性物質
それぞれを含んでなる。両者は無色であるか又はごく弱い彩色を有する。電圧の
影響下で、その過程中に少なくとも一方が着色されて、1種類の物質が還元され
、他方が酸化される。電圧が遮断された後に、色彩の消失又は褪色を伴って、2
種の最初のレドックス物質が再度形成される。
【0005】 RED1 + OX2 ⇔ OX1 + RED2 (無色) (彩色) (低エネルギーカップル) (高エネルギーカップル)1 米国特許公開第4,902,108号は、適切なこのようなレドックスカップ
ルは還元性物質が循環ボルタモグラム(voltammogram)において少なくとも2種
類の化学的に可逆性の還元波をもち、それに対応して、酸化性物質が少なくとも
2種類の化学的に可逆性の酸化波をもつものであることを開示している。
【0006】 電気彩色装置は数々の用途を見いだすことができる。例えば、それらは、夜間
に走行する場合に、電圧をかけることにより、暗くして、運転者が対向車のヘッ
ドライトで目が眩むことを防止することができる自動車のバックミラーの形態を
採ることができる(例えば、米国特許公開第3,280,701号、同第4,9
02,108号、欧州特許公開第0 435 689号を参照されたい)。この
種類の装置はまた、電圧をかけた後に、日光の遮蔽をもたらす、窓ガラス又は自
動車のサンルーフに使用することができる。最後に、このような装置を、例えば
文字、数字及び記号の形態の情報のグラフによる表示のための表示装置を構築す
るために使用することができる。
【0007】 電気彩色装置は通常、自動車のミラーの場合に鏡面化される、一対のガラス又
はプラスチックのプレートからなる。これらのプレートの片側は透明な電気伝導
性の層、例えばインジウムスズ酸化物(ITO)で被覆される。次に、これらの
プレートを使用してセルを構成し、この目的のためにそれらに相対する、電気伝
導性に被覆された側は好ましくは接着剤の接着により、環状又は長方形のシール
用リングに接着される。シール用リングは例えば、0.01ないし0.5mmの
プレート間の均等な間隔を確立する。次に、このセルを、開口部を介して電気彩
色溶液で充填し、そのセルを堅くシールする。ITO層により、2枚のプレート
を別々に電気接触させることができる。
【0008】 従来の当該技術分野から知られた電気彩色系は、還元及び酸化のそれぞれの後
に、化学的に反応性の彩色遊離基、カチオン遊離基又はアニオン遊離基を形成す
るレドックスカップルを含んでなる。例えばTopics in Curren
t Chemistry,Vol.92,pp.1−44(1980)から知ら
れるように、このような(イオン性)遊離基は求電子試薬又は求核試薬又は遊離
基に感受性の可能性がある。従って、この種の電気彩色系−数千の切り替えサイ
クルに耐えることを意図された系−を含んでなる電気彩色装置の高いレベルの安
定性を達成するためには、使用される溶媒が求電子試薬、例えばプロトン、求核
試薬及び酸素を絶対に含まないことを確保することが必要である。更に、このよ
うな反応性の物質が電気彩色装置の操作中に電極において起こる、電気化学過程
により形成されないことを確保しなければならない。
【0009】 適切な溶媒は前記に引用された特許から知られる。
【0010】 しかし、更に、電気彩色セルのシール及び閉鎖材料は、それが、電気彩色系と
接触する時に、電気彩色物質又は、前記の遊離基又はイオン性遊離基物質のよう
なそれらから電気化学的に形成される物質、又は常に平衡状態で存在するか又は
電気化学的に形成される、二重還元又は二重酸化物質と反応するあらゆる反応性
成分を含まない、発生しない又は形成しないようなものでなければならない。
【0011】 前記の等式に表されているRED1及びOX2への逆反応もまた、電気彩色装置
が操作されている間に溶液の容量内で、電極から連続的に起こる。求電子試薬、
求核試薬又は遊離基による(イオン性)遊離基の分解反応の前記の妨害により、
ディスプレーの長期間の安定性のために、前記の等式に従う逆反応ができるだけ
早く、副反応を伴わずに起こり得ることが重要である。
【0012】 今や、共有化学結合によりRED1及びOX2を結合することにより、電子の移
行を容易にさせ、従って、前記の等式に従う逆反応が促進され、副反応を回避す
ることができることが発見された。
【0013】 その他の発見は、それが充填された後に電気彩色装置のシール物及び閉鎖物と
して使用することができる適切な接着剤並びに、前記の困った副反応が全く発生
しないように、これらの接着剤のための適切な硬化条件である。
【0014】 従って、本発明は、それらの一方は鏡の可能性があり、それらの2枚のプレー
トの1枚、又は両方の伝導性の層が、その中にスペーサーが埋封され得る接着剤
ビーズによりそれらの伝導性被膜の側上で一緒に接合されている、別々の、個々
に電気接触されたセグメントに分割され得る、一対の、透明で、伝導性に被覆さ
れたガラス又はプラスチックのプレートを含んでなり、そして2枚のプレート及
び接着剤ビーズから形成される容積が電気彩色流体で充填され、そして電気彩色
流体の導入に要する充填口もしくは複数の口が、充填が実施された後に接着剤で
シールされ、電気彩色装置を構築するための接着剤ビーズとして、熱により又は
光化学的に硬化するエポキシ接着剤又は、光化学反応開始後に熱硬化するエポキ
シ接着剤が使用されること、並びに光化学硬化性アクリラート接着剤あるいは、
光化学的に又は、室温で光化学的な反応開始後に硬化するエポキシ接着剤がシー
ル用に使用されること、を特徴とする、電気彩色装置を提供する。
【0015】 エポキシ接着剤は例えば、Ullmann’s Encyclopedia
of Organic Chemistry,VCH Verlagsgese
llschaft mbH,5th edition,Vol.A9,p.54
7 ff.,1987において、J.W.Muskopf,S.B.McCol
listerから知られる。硬化はアニオン性又はカチオン性機構により起こる
可能性がある。
【0016】 アクリラート接着剤は例えば、Ullmann’s Encyclopaed
ie der technischen Chemie,VCH Verlag
sgesellschaft mbH,4th edition,Volume
14,p.233 ff.,1977における、W.Dierichs et
al.から知られる。硬化は、添加された光線反応開始剤の補助を伴う紫外線
により開始される可能性がある遊離基の機構により起こる。
【0017】 2枚の透明なプレートを所望の距離に一緒に保持する接着剤ビーズのための本
発明に拘るエポキシ接着剤は二成分(2パック)又は一成分接着剤である。それ
は好ましくは、例えば一成分がエポキシド化合物を含んでなり、他方の成分がア
ミン、無水物又はルイス酸又はルイス塩基化合物を含んでなる二成分エポキシ接
着剤、あるいは、例えばエポキシド化合物及び、熱又は光に当てるとルイスもし
くはブロンステッド酸又はルイスもしくはブロンステッド塩基化合物を放出する
キャップされたルイスもしくはブロンステッド酸又はルイスもしくはブロンステ
ッド塩基化合物を含んでなる一成分エポキシ接着剤である。
【0018】 特に好ましくは、エポキシド成分は式
【0019】
【化4】
【0020】 [式中、Vは同様にエポキシ基を担持する可能性がある架橋を表す] のエポキシドを含んでなり、そして アミン成分は、第一級又は第二級脂肪族、環式脂肪族、芳香族、アリール脂肪
族又は複素環式の、少なくとも二官能性アミンでありそして、 キャップされた形態のルイス酸化合物は非金属ハロゲン化物であり、 キャップされた形態のブロンステッド酸化合物は非金属ハロゲン化物から誘導
される強いプロトン性の酸である。
【0021】 このような非金属ハロゲン化物の例は、三フッ化ホウ素、三塩化ホウ素、五フ
ッ化リン、五フッ化ヒ素、五塩化ヒ素、五フッ化アンチモン及び五塩化アンチモ
ンである。次に、それらから誘導されるプロトン性酸は例えば、HBF4、HB Cl4、HPF6、HAsF6、HAsCl6、HSbF6、HSbCl6である。キ
ャップされた非金属ハロゲン化物の例は、これらの非金属のハロゲン化物とのア
ミンの付加物、例えば、BF3.NH(C252、BF3.NH(CH3)C25 、等である。このような化合物は加熱すると非金属ハロゲン化物を与える。芳香
族又は複素環式ジアゾニウム塩の四フッ化合ホウ酸塩もまたキャップされた非金
属ハロゲン化物である。それらは光化学的にBF3をもたらす。前記のプロトン 性の酸のアニオンとのジアリールヨードニウム又はトリアリールスルホニウム塩
、例えば(C652+PF6 -は光化学的に、対応するプロトン性の酸、例えば
HPF6に分解する。このようなキャップされた生成物は例えば、R.W.Te ss,G.W.Poehlein(eds.)Applied Polymer
Science,2nd ed.,ACS Symposium Serie
s 285,ACS Washington,1985,p.931−961に
おける、R.S.Bauerから知られる。
【0022】 これらの接着剤は更に、グリシジルエーテル又はグリシジルエステル、フェノ
ール又はアルコールのようなその他の成分及び、光化学硬化性接着剤の場合には
過酸化物又はフェロセンをも含む可能性がある。例はグリシジルネオデカノアー
ト、ヘキサンジオールグリシジルエーテル、フェノール、ベンジルアルコール及
びクメンヒドロペルオキシドである。
【0023】 スペーサーは接着剤ビーズを、これも簡単な方法で2枚の透明なプレートの間
に一定の距離を確保するように、これらの接着剤に添加されることができる。具
体的な距離は例えば、0.005ないし2mm、好ましくは0.01ないし0.
5mmである。適切なスペーサーの例はガラス又はプラスチックのビーズ及び更
に、砂、炭化ケイ素又は類似の材料のふるった分画である。
【0024】 電気彩色装置が電気彩色流体で充填された後にそれをシールするための接着剤
は好ましくは、例えば、エポキシド化合物及び、熱又は光、特に光に当てると、
ルイスもしくはブロンステッド酸又はルイスもしくはブロンステッド塩基化合物
を放出するキャップされたルイスもしくはブロンステッド酸又はルイスもしくは
ブロンステッド塩基化合物を含んでなる一成分エポキシ接着剤あるいは、好まし
くは、UV又は隣接の青のスペクトル領域の光に当てると遊離基を放出する、光
化学反応開始剤が添加されているビス−及びトリス−アクリラート成分からなる
アクリラート接着剤である。
【0025】 特に好ましくは、エポキシド成分が式
【0026】
【化5】
【0027】 [式中、Vは同様にエポキシ基を担持する可能性がある架橋を表す] のエポキシドを含んでなり、そして キャップされた形態のルイス酸化合物が非金属ハロゲン化物を含んでなり、そ
して キャップされた形態のブロンステッド酸化合物が、非金属ハロゲン化物から誘
導される強いプロトン性の酸を含んでなる。
【0028】 それらのキャップされた形態のルイス及びブロンステッド酸は前記に、より詳
細に説明された。
【0029】 同様に特に好ましくは、アクリラート混合物は、式
【0030】
【化6】
【0031】 [式中、 nは0ないし20、好ましくは0ないし10の整数を表し、そして R101は水素又はメチルを表す]、及び式
【0032】
【化7】
【0033】 [式中、R102は水素又はメチルを表す] の化合物を含んでなる。
【0034】 (CI)及び(CII)のアクリラート混合物の組成は特に好ましくは、(CI
の部分/(CIIの部分)=1ないし5の範囲内にある。
【0035】 光線反応開始剤は特に好ましくは、光線分解時に遊離基を提供するベンゾフェ
ノン誘導体又はチオキサントンに基づいた化合物である。これに関しては、UV
硬化のための光線反応開始剤、例えばIrgacure(R)651(Ciba− Geigy)、Darocur(R)1116、Darocur(R)1173、Da
rocur(R)1664、Darocur(R)2273、Darocur(R)40 43(すべてE.Merck,Darmstadtから)を使用することが特に
好ましい。これらの光線反応開始剤の特に好ましい濃度範囲は0.01ないし5
重量%である。
【0036】 2枚の透明なプレートを所望の距離に保持する接着剤ビーズのための本発明に
拘るエポキシ接着剤のエポキシド成分は、なかでも特に好ましくは、式
【0037】
【化8】
【0038】 [式中、 m及びpは相互に独立して0ないし20、好ましくは0ないし5の整数を表し
、そして R100は水素又はメチルを表す] のエポキシドであり、そして アミン成分は式
【0039】
【化9】
【0040】 [式中、qは2ないし10、好ましくは2ないし4の整数である] の脂肪族ポリアミンであるか、又は α、α’−ジアミノ−m−もしくはp−キシレンのようなアリール脂肪族アミン
であるかあるいは、 ポリアミノイミダゾリンであるかあるいは ビス(4−アミノフェニル)メタン又はビス(4−アミノフェニル)スルホンの
ような芳香族アミンであり、そして キャップされたルイス酸化合物はBF3−NH(CH3)C25のような第二級
アミンとの三フッ化ホウ素の付加物であるか又はAr−N2 +BF4 -のようなジア
ゾニウム塩であるか、あるいは キャップされたブロンステッド酸化合物は(Ar)2+BF4 -又は(Ar)2 + PF6 -のようなヨードニウム塩であるか又は(Ar)3+BF4 -又は(Ar)3+PF6 -のようなスルホニウム塩(ここで、Arは芳香族基、好ましくはフェ ニルを表す)である。
【0041】 セルのシールのための本発明に拘るエポキシ接着剤のエポキシド成分はなかで
も特に好ましくは、式
【0042】
【化10】
【0043】 [式中、 m及びpは相互に独立して0ないし20、好ましくは0ないし5の整数を表し
、そして R100は水素又はメチルを表す] のエポキシドであり、そして キャップされたルイス酸化合物が、BF3.NH(CH3)C25のような第二
級アミンとの三フッ化ホウ素の付加物であるか、又はAr−N2 +BF4 -のような
ジアゾニウム塩であるか、あるいは キャップされたブロンステッド酸化合物が、(Ar)2+BF4 -又は(Ar)2+PF6 -のようなヨードニウム塩であるか、又は(Ar)3+BF4 -又は(A r)3+PF6 -のようなスルホニウム塩(ここで、Arは芳香族基、好ましくは
フェニルを表す)である。
【0044】 同様に、セルのシールのためのアクリラートはなかでも特に好ましくは、式
【0045】
【化11】
【0046】 [式中、 nは0ないし20、好ましくは5ないし15の整数を表し、そして R101は水素又はメチルを表す] 及び
【0047】
【化12】
【0048】 [式中、R102は水素又はメチルを表す] の化合物の混合物を含んでなる。
【0049】 (CI)及び(CII)のアクリラート混合物の組成はなかでも特に好ましくは
、(CIの部分)/(CIIの部分)=1ないし2の範囲内にある。
【0050】 光線反応開始剤はなかでも特に好ましくは、光線分解時に遊離基を提供するベ
ンゾフェノン誘導体又はチオキサントンに基づいた化合物を含んでなる。これに
関しては、なかでも特に好ましいものは、UV硬化用光線反応開始剤、例えば特
にDarocur(R)1173(E.Merck,Darmstadt)及びI rgacure(R)651(Ciba−Geigy)である。これらの光線反応 開始剤のなかでも特に好ましい濃度範囲は0.1ないし3重量%である。
【0051】 特に好ましい熱硬化性エポキシ接着剤は、式(CIII)(ここで、mは2ない し5を表す)のエポキシド及び 式(CV)(ここで、qは2ないし4を表す)のアミン及び 更に、α,α’−ジアミノ−m−キシレン又はそれらの混合物及び更に、所望の
場合には、グリシジルエステル、例えばグリシジルネオデカノアート、及び/又
はグリシジルエーテル、例えばヘキサンジオールグリシヂルエーテルのような更
なるエポキシド化合物を含んでなる。
【0052】 特に好ましい光化学による硬化性エポキシ接着剤、又は光化学反応開始により
硬化するエポキシ接着剤は、式(CIII)(ここで、mは2なし5を表す)のエ ポキシド、及び、キャップされたルイス酸化合物として、Ar−N2 +BF4 -のよ
うなジアゾニウム塩又は、キャップされたプロンステッド酸化合物として、(A
r)2+BF4 -又は(Ar)2+PF6 -のようなヨードニウム塩又は、(Ar)3+BF4 -又は(Ar)3+PF6 -のようなスルホニウム塩(ここで、Arは芳 香族基、好ましくはフェニルを表す)を含んでなる。
【0053】 特に好ましい光化学的に硬化されるアクリラート接着剤は、式(CI)(式中
、nは5ないし10を表し、R101は水素を表す)及び(CII)(式中、R102
水素を表す)のアクリラートを含んでなる。
【0054】 (CI)及び(CII)のアクリラート混合物の特に好ましい組成は(CIの部
分)/(CIIの部分)=5/3である。
【0055】 特に好ましい光化学反応開始剤Darocur(R)1173(E.Merck ,Darmstadt)はこれに関しては0.5重量%の濃度で使用される。
【0056】 エポキシ及びアクリラート接着剤は好ましくは、高い粘度を有する。これは、
2枚の透明なプレートが合わされる時に、接着剤の適用を容易にし、接着剤のビ
ーズが硬化の過程中に流れない。従って、比較的高い粘度をもつ接着剤は、低い
粘度をもつ接着剤ほど流体と容易に混合しないので、特に本発明の電気彩色流体
で充填されたセルをシールする時の問題は回避される。このような混合の場合は
、不適切な接着効果を導く可能性があるが、また、幾つかの場合には、望ましく
ない接着及び、従って、セルの内部の伝導性の被膜の不活性化を導く可能性もあ
る。著しく適切な粘度は例えば、>10,000mPas、好ましくは>20,
000mPas、そして特に好ましくは、>30,000mPasである。粘度
は例えば、オリゴマー化の度合、前記の式(CI)及び(CIII)ないし(CV )中のn、m、p及び/又はq、により、接着剤成分自体により影響を受ける可
能性がある。しかし、それは更に、充填剤のような添加剤によっても影響を受け
る可能性がある。このような充填剤は、例えばシリカゲル等、粘土、有機粘土、
セメント、ケイ酸塩、砂、炭化ケイ素末、ガラス粉末又は石英粉末、有機ポリマ
ー粉末又はポリマー粒子、あるいは、尿素、ウレタン、アミド、ポリエステル等
のような有機オリゴマーに基づいたAerosil類の可能性がある。Aero
silが好ましい。このような充填剤はまた、硬化時の収縮を減少させ、従って
接着剤ビーズの形態の変化又は接着剤ビーズ中のクラックの形成すらを防止する
【0057】 接着剤の硬化はそれらの化学組成に依存する。
【0058】 式(CIII)(式中、mが2ないし5を表す)のエポキシド及び式(CV)( 式中、qが2ないし4を表す)のアミン及び更にα,α’−ジアミノ−m−キシ
レン、又はそれらの混合物、及び、所望される場合は、グリシジルエステル、例
えばグリシジルネオデカノアートのような、更なるエポキシド化合物、に基づい
た熱硬化性エポキシ接着剤は例えば、90ないし170℃の、好ましくは110
ないし150℃の温度で、例えば5ないし60分間、好ましくは10ないし30
分間にわたり、硬化される。
【0059】 光化学的に又は光化学反応開始とともに硬化し、式(CIII)(式中、mが2 ないし5を表す)のエポキシド及びキャップされたルイス酸、例えばNO2−C64−N2 +BF4 -、又はキャップされたブロンステッド酸化合物、例えば(C6 52+BF4 -又は(C652+PF6 -又は(C653+BF4 -又は(C653+PF6 -に基づいたエポキシ接着剤は、可視又はUV光線により、完全に硬
化されるかあるいは、より好都合には、接着剤が完全な硬化を受けずに、可視又
はUV光線により反応開始のみを受け、次に室温又は高温、例えば30ないし1
50℃、好ましくは70ないし130℃で終結まで硬化される。硬化時間は温度
に依存する。例えば室温では、それは10ないし24時間の可能性があるが、1
10℃では10ないし30分間のみである。露出はUVランプ、閃光ランプ又は
恐らく日光又は日光用ランプからの光線を使用して実施することができる。
【0060】 このようにして完全硬化された接着剤において、接着剤成分、特にエポキシド
及びアミン成分は高分子構造中に非常に堅く完全に取り込まれるので、それらは
もはや、本発明の電気彩色流体あるいは、還元又は酸化により形成される物質と
反応することができない。結合もまた非常に堅いので、それらは例えば、−40
℃と+150℃の間の熱負荷に容易に耐え、そして更にこの温度範囲で、本発明
の電気彩色流体はそれらを溶解し始めたり、それらを膨潤させたり又はそれらに
浸透したりしない。
【0061】 アクリラート混合物の組成(CIの部分)/(CIIの部分)=5/3をもつ、
式(CI)(式中、nが5ないし15を表し、そしてR101が水素を表す)及び (CII)(式中、R102が水素を表す)のアクリラートに基づいた光化学的に硬 化されるアクリラート接着剤及び0.5重量%濃度のDarocur(R)117 3光反応開始剤は、適当なランプからのUV光線により室温で完全に硬化される
【0062】 このように硬化された結合は例えば、−40℃と+150℃の間の熱負荷に容
易に耐え、そして更に、この温度範囲で、本発明に拘る電気彩色流体はそれらを
溶解、膨潤又は浸透し始めない。
【0063】 好ましくは、電気彩色流体は陽極で電子を放出する少なくとも1種類の酸化性
物質RED1及び、陰極で電子を受容する少なくとも1種類の還元性OX2を含ん
でなり、実施の際に、それらのそれぞれの形態OX1及びRED2に移行し、電子
のこれらの放出又は受容の少なくとも一方がスペクトルの可視領域の吸収の変化
と関連し、電荷の平衡後に、最初の形態RED1及びOX2がそれぞれ再形成され
る。なかでも、存在する物質RED1及びOX2のうちの少なくとも一方が架橋に
より他方に共有結合されている。
【0064】 本発明の電気彩色装置の流体中の還元及び酸化過程は概括的に、陰極又は陽極
それぞれにおいて受容又は放出される電子により実施され、好ましくは0.3な
いし3Vの電位差が電極間に得られる。電位差が遮断された後には、色彩の消失
又は褪色を伴って、電荷の平衡化−概括的に自然発生的に−が物質RED2及び OX1の間に起こる。このような電荷の平衡化はまた、電流が電解質容積の内部 を流れている間ですら起こる。
【0065】 その電気彩色流体中に、本発明の電気彩色装置は好ましくは、式(I)
【0066】
【化13】
【0067】 [式中、 Y及びZは、少なくとも1個のYがOX2を表し、そして少なくとも1個のZ がRED1を表すと仮定して、相互に独立して、基OX2又はRED1を表し、 (ここで、 OX2は可逆的に電気化学的に還元性のレドックス系の基を表し、そして RED1は可逆的に電気化学的に酸化性のレドックス系の基を表す)、 Bは架橋構成要素を表し、 cは0ないし1000、好ましくは0ないし100、そして特に好ましくは、
0ないし5の整数を表し、そして a及びbは相互に独立して、0ないし100の整数、好ましくは0ないし10の 整数、そして特に好ましくは0ないし3を表す] の、少なくとも1種類の電気彩色物質を含んでなる。
【0068】 好ましくは、(a+b)−c≦10,000、特に好ましくは100である。
【0069】 その電気彩色流体中に、電気彩色装置は好ましくは、そこで、YがOX2を表 しZがRED1を表し、そしてY及びZがそれらのシークエンスで交替する、少 なくとも1種類の式(I)の電気彩色物質を含んでなる。
【0070】 その電気彩色流体中に、本発明の電気彩色装置は特に好ましくは、少なくとも
1種類の、式 OX2−B−RED1 (Ia)、 OX2−B−RED1−B−OX2 (Ib)、 RED1−B−OX2−b−RED1 (Ic)、又は OX2−(B−RED1−B−OX2d−B−RED1 (Id) [式中、 OX2、RED1及びBは前記の意味をもちそして dは1ないし5の整数を表す] の電気彩色物質を含んでなる。
【0071】 その電気彩色流体中に、本発明の電気彩色装置はなかでも特に好ましくは、式
(Ia)〜(Id) [式中、 OX2は、室温の不活性溶媒中で記録されたその循環ボルタモグラムにおいて 、少なくとも2種類の化学的に可逆的な還元波(これらの還元波の第1のものは
電磁石スペクトルの可視領域内で少なくとも1種類の波長の吸収の増加を導く)
を示す陰極で還元性の物質の基を表し、 RED1は、室温の不活性溶媒中で記録されたその循環ボルタモグラムにおい て、少なくとも2種類の化学的に可逆的な酸化波(これらの酸化波の第1のもの
は電磁石スペクトルの可視領域で少なくとも1種類の波長の吸収の増加をもたら
す)を示す陽極で可逆的に酸化性の物質の基を表し、そして Bは架橋構成要素を表す] の少なくとも1種類の電気彩色物質を含んでなる。
【0072】 特に好ましいものは、式(Ia)〜(Id) [式中、 OX2が式
【0073】
【化14】
【0074】
【化15】
【0075】 (ここで、 R2ないしR5、R8、R9、R16ないしR19は相互に独立して、C1−ないしC1 8 −アルキル、C2−ないしC12−アルケニル、C3−ないしC7−シクロアルキル
、C7−ないしC15−アラルキル又はC6−ないしC10−アリールを意味し、ある
いは R4とR5、又はR8とR9が一緒に−(CH22−又は−(CH23−架橋を形
成し、 R6、R7及びR22ないしR25が相互に独立して、水素、C1−ないしC4−アル
キル、C1−ないしC4−アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ又はC1−ない しC4−アルコキシカルボニルを意味するか、あるいは R22とR23及び/又はR24とR25が−CH=CH−CH=CH−架橋を形成し
、 R10とR11、R12とR13、R14とR15が相互に独立して、水素を意味するか又
は組み合って−(CH22−、−(CH23−又は−CH=CH−架橋を意味し
、 R20及びR21は相互に独立して、O、N−CN、C(CN)2又はN−C6−な
いしC10−アリールを意味し、 R26は水素、C1−ないしC4−アルキル、C1−ないしC4−アルコキシ、ハロ
ゲン、シアノ、ニトロ、C1−ないしC4−アルコキシカルボニル又はC6−ない しC10−アリールを意味し、 R69ないしR74は相互に独立して、水素又はC1〜C6−アルキルを意味するか
、あるいはR69とR12及び/又はR70とR13が−CH=CH−CH=CH−架橋
を形成し、 E1及びE2は相互に独立してO、S、NR1又はC(CH32を意味するか又 は E1及びE2が一緒に−N−(CH22−N−架橋を形成し、 R1はC1−ないしC18−アルキル、C2−ないしC12−アルケニル、C4−ない
しC7−シクロアルキル、C7−ないしC15−アラルキル又はC6−ないしC10− アリールを意味し、 Z1は直接結合、−CH=CH−、−C(CH3)=CH−、−C(CN)=C
H−、−CCl=CCl−、−C(OH)=CH−、−CCl=CH−、−C≡
C−、−CH=N−N=CH−、−C(CH3)=N−N=C(CH3)−又は−
CCl=N−N=CCl−を意味し、 Z2は−(CH2r−又は−CH2−C64−CH2−を意味し、 rは1ないし10の整数を意味し、 X-はその条件下で、レドックス不活性であるアニオンを表し、 そこで、架橋構成要素Bに対する結合は基R2〜R19、R22〜R27のうちの1 個によるか、又はE1又はE2がNR1を表す場合は、R1により、そして、その場
合に挙げられた基は直接結合を表す)、 の基を表し、 RED1は以下の基
【0076】
【化16】
【0077】
【化17】
【0078】
【化18】
【0079】 (式中、 R28ないしR31、R34、R35、R38、R39、R46、R53及びR54は相互に独立
してC1−ないしC18−アルキル、C2−ないしC12−アルケニル、C3−ないし C7−シクロアルキル、C7−ないしC15−アラルキル又はC6−ないしC10−ア リールを表しそして、R46,R53及びR54が更に水素を表し、 R32、R33、R36、R37、R40、R41、R42ないしR45、R47、R48、R49
いしR52及びR55ないしR57は相互に独立して水素、C1−ないしC4−アルキル
、C1−ないしC4−アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1−ないしC4
アルコキシカルボニル又はC6−ないしC10−アリールを意味しそして、R57及 びR58は更に、場合によりベンゾ−縮合芳香族又は準芳香族の5員−もしくは6
員複素環を表し、そしてR48は更にNR7576を表し、 R49とR50及び/又はR51とR52は−(CH23−、−(CH24−、−(C
25−又は−CH=CH−CH=CH−架橋を形成し、 Z3は直接結合又は−CH=CH−又は−N=N−架橋を意味し、 =Z4=は直接二重結合又は=CH−CH=又は=N−N=架橋を意味し、 E3ないしE5、E10及びE11は相互に独立して、O、S、NR59又はC(CH 32を意味し、そしてE5は更にC=O又はSO2を意味するか、あるいは E3及びE4は相互に独立して−CH=CH−を意味し、 E6ないしE9は相互に独立してS、Se又はNR59を意味し、 R59、R75及びR76は相互に独立して、C1−ないしC12−アルキル、C2−な いしC8−アルケニル、C3−ないしC7−シクロアルキル、C7−ないしC15−ア
ラルキル又はC6−ないしC10−アリールを表し、そしてR73は更に水素を表す か、あるいは NR7576の定義内のR75及びR76はそれらが付いているN原子と一緒に、更
なる複素原子を含むことができる5員−もしくは6員の飽和環を形成し、 R61ないしR68は相互に独立して、水素、C1−ないしC6−アルキル、C1− ないしC4−アルコキシ、シアノ、C1−ないしC4−アルコキシカルボニル又は C6−ないしC10−アリールを表すか、あるいは R61とR62及びR67とR68は相互に独立して、一緒に−(CH23−、−(C
24−又は−CH=CH−CH=CH−架橋を形成し、 vは0と10の間の整数を表し、 そこで、架橋構成要素Bに対する結合はR28〜R58、R61、R62、R67、R68
基のうちの1個によるか、又はE3〜E11の基の1個がNR59を表す場合は、R5 9 により、そしてその場合に挙げられた基は直接結合を表す) の1個を表し、そして Bは、それぞれが、場合によりC1〜C4−アルキル、C1−ないしC4−アルコ
キシ、ハロゲン又はフェニルで置換されている、式−(CH2n−又は−[Y1 s (CH2m−Y2o−(CH2p−Y3 q− (ここで、 Y1ないしY3は相互に独立して、O、S、NR60、COO、CONH、NHC
ONH、シクロペンタンジイル、シクロヘキサンジイル、フェニレン又はナフチ
レンを表し、 R60はC1−ないしC6−アルキル、C2−ないしC6−アルケニル、C4−ない しC7−シクロアルキル、C7−ないしC15−アラルキル又はC6−ないしC10− アリールを表し、 nは1ないし12の整数を表し、 m及びpは相互に独立して0ないし8の整数を表し、 oは0ないし6の整数を表しそして、 q及びsは相互に独立して0又は1を表す) の架橋構成要素を表す] の少なくとも1個の物質を含んでなる本発明の電気彩色装置である。
【0080】 中でも特に好ましものは、式(Ia)〜(Id) [式中、 OX2は式(II)、(III)、(IV)又は(V) (ここで、 R2、R3、R4、R5、R8及びR9は相互に独立して、C1−ないしC12−アル キル、C2−ないしC8−アルケニル、C5−ないしC7−シクロアルキル、C7− ないしC15−アラルキル又はC6−ないしC10−アリールを表し、 R6及びR7は相互に独立して、水素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、
フッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、メトキシカルボニル又はエトキシカルボ
ニルを表し、 R10とR11、R12とR13、及びR14とR15は相互に独立して水素を表すか又は
、Z1が直接結合を意味する時は、それぞれ一緒に−(CH22−,−(CH2 3 −又は−CH=CH−架橋を表すか、あるいは Z1が直接結合を意味する時は、R4、R5及びR8、R9は相互に独立して、一 緒に組み合って−(CH22−又は−(CH23−を表し、 R69ないしR74は相互に独立して水素又はC1〜C4−アルキルを表し、 E1及びE2は同一で、O、S、NR1又はC(CH32を表すか、あるいは一 緒に−N−(CH22−N−架橋を形成し、 R1はC1−ないしC12−アルキル、C2−ないしC4−アルケニル、C5−ない しC7−シクロアルキル、C7−ないしC15−アラルキル又はC6−ないしC10− アリールを表し、 Z1は直接結合、−CH=CH−、−C(CH3)=CH−、−C(CN)=C
H−、−C≡C−又は−CH=N−N=CH−を表し、 Z2は−(CH)r−又は−CH2−C64−CH2−を表し、 rは1と6の間の整数を表し、 X-はその条件下でレドックス不活性である無色のアニオンを表し、 そこで、架橋構成要素Bに対する結合が基R2〜R11のうちの1個によるか、 あるいは、E1又はE2がNR1を表す場合は、R1により、そしてその場合に挙げ
られた基が直接結合を表す) の基を表し、 RED1は式(X)、(XI)、(XII)、(XIII)、(XVI)、(XVII
)、(XVIII)又は(XX) (ここで、 R28ないしR31、R34、R35、R38、R39、R46、R53及びR54は相互に独立してC 1 −ないしC12−アルキル、C2−ないしC8−アルケニル、C5−ないしC7−シ クロアルキル、C7−ないしC15−アラルキル又はC6−ないしC10−アリールを
表し、そして R46、R53及びR54は更に水素を表し、 R32、R33、R36、R37、R40、R41、R47ないしR52、R55及びR56は相互
に独立して水素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フッ素、塩素、臭素、
シアノ、ニトロ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル又はフェニルを表し
、そして R57及びR58は更に、2−又は4−ピリジルを表しそして R48は更にNR7576を表し、 Z3は直接結合又は−CH=CH−又は−N=N−架橋を表し、 =Z4=は直接二重結合又は=CH−CH=又は=N−N=架橋を表し、 E3ないしE5、E10及びE11は相互に独立して、O、S、NR59又はC(CH 32を表すが、E3及びE4は同一の意味をもち、 E6ないしE9は相互に同一で、S、Se又はNR59を表し、そして E5は更にC=Oを表し、 E6はNR59(ここでR59は架橋Bに対する直接結合を表す)を表し、そして E7ないしE9は前記の意味を有するが、相互に同一である必要はなく、 R59、R75及びR76は相互に独立して、C1−ないしC12−アルキル、C2−な
いしC8−アルケニル、C5−ないしC7−シクロアルキル、C7−ないしC15−ア
ラルキル又はC6−ないしC10−アリールを表し、そしてR73は更に水素を表し 、あるいは、 NR7576の定義内のR75及びR76は、それらが付いているN原子と一緒にピ
ロリジノ、ピペリジノ又はモルホリノを表し、 R61、R62及びR67、R68は相互に独立して、水素、C1−ないしC4−アルキ
ル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル又はフェニルを表すかあるいは、
組み合って一緒に−(CH23−又は−(CH24−架橋を表し、 R63ないしR66は水素を表し、そして vは1ないし6の整数を表し、 そこで、架橋構成要素Bに対する結合はR28〜R41、R46〜R56、R61、R62
67、R68の基のうちの1個によるか、あるいはE3〜E11の基の1個がNR59 を表す場合はR59により、そしてその場合に挙げられた基が直接結合を表す) の基を表し、 Bは式
【0081】
【化19】
【0082】 (ここで、 R60はメチル、エチル、ベンジル又はフェニルを表し、 nは1ないし10の整数を表し、 m及びpは相互に独立して0ないし4の整数を表し、 oは0ないし2の整数を表し、そして tは1ないし6の整数を表す) の架橋構成要素を表す] の少なくとも1個の物質を含んでなる、本発明に拘る電気彩色系である。
【0083】 特に好ましものは、式(Ia)〜(Id) [式中、 OX2は式(II)、(IV)又は(V) (ここで、 R2、R4及びR8は架橋構成要素Bに対する直接結合を表し、 R3、R5及びR9は相互に独立して、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペ ンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ベンジル又はフェニルを表すか、ある
いは、式Ic又はIdの場合には同様に、架橋構成要素Bに対する直接結合を表
し、 R6及びR7は同一で、水素、メチル、メトキシ、塩素、シアノ又はメトキシカ
ルボニルを表し、 R10とR11、R12とR13及びR14とR15は相互に独立して水素を表すか又は、
1が直接結合を表す時は、それぞれ一緒に組み合って、−CH=CH−架橋を 表し、 R69ないしR72は同一で、水素、メチル又はエチルを表し、 R73及びR74は水素を表し、 E1及びE2は同一で、O又はSを表し、 Z1は直接結合又は−CH=CH−を表し、 X-は、その条件下でレドックス不活性である無色のアニオンを表す) の基を表し、 RED1は式(X)、(XII)、(XIII)、(XVI)又は(XVII) (ここで、 R28、R34、R38、R46及びR49は架橋構成要素Bに対する直接結合を表し、 R29ないしR31、R35及びR39は相互に独立してメチル、エチル、プロピル、
ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ベンジル又はフェニルを表
すか、あるいは式Ib又はIdの場合にはR30、R35及びR39が同様に、架橋構
成要素Bに対する直接結合を表し、 R32、R47及びR48は水素を表し、 R36、R37、R40、R41及びR50ないしR52は相互に独立して、水素、メチル
、メトキシ、塩素、シアノ、メトキシカルボニル又はフェニルを表すかあるいは
、式Ib又はIdの場合にはR51が同様に架橋構成要素Bに対する直接結合を表
し、 Z3は直接結合又は−CH=CH−又は−N=N−架橋を表し、 =Z4=は直接二重結合又は=CH−CH=又は=N−N=架橋を表し、 E3ないしE5は相互に独立して、O、S又はNR59を表すが、E3及びE4は同
一の意味をもち、 E6ないしE9は相互に同一で、S、Se又はNR59を表し、 R59はメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、
オクチル、ベンジル又はフェニルを表すかあるいは、Ib又はId中の式XVI
の場合には、同様に架橋構成要素Bに対する直接結合を表す) の基を表し、 Bは式
【0084】
【化20】
【0085】 (ここで、 R60はメチルを表し、 nは1ないし10の整数を表し、 m及びpは同一で、0ないし2の整数を表し、そして tは1ないし6の整数を表す) の架橋の構成要素を表す] のうちの少なくとも1個の物質を含んでなる、本発明に拘る電気彩色系である。
【0086】 なかでも特に好ましいものは、式の1個に対応する式(Ia)の少なくとも1
個の物質、あるいは式
【0087】
【化21】
【0088】
【化22】
【0089】
【化23】
【0090】
【化24】
【0091】 のうちの1個に対応する式(Ib)の少なくとも1個の物質、又は式
【0092】
【化25】
【0093】
【化26】
【0094】
【化27】
【0095】 のうちの1個に対応する式(Ib)の少なくとも1個の物質、又は式
【0096】
【化28】
【0097】
【化29】
【0098】
【化30】
【0099】 [式中、 R3、R5、R35及びR39は相互に独立して、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル又はベンジルを表し、 R6とR7及びR36とR37は組み合って同一で、水素、メチル、メトキシ、塩素
、シアノ又はメトキシカルボニルを表し、 R12及びR13は水素を表すか又は、Z1が直接結合を表す場合は、一緒に−C H=CH−架橋を表し、 R69ないしR72は同一で、水素又はメチルを表し、 E1及びR2は同一で、O又はSを表し、 Z1は直接結合又は−CH=CH−を表し、 R32、R47及びR48は水素を表し、 E3ないしE5は相互に独立して、O、S又はNR59を表すが、E3及びE4は同
一であり、 R29ないしR31及びR59は相互に独立して、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル又はベンジルを表し、ここでR29ないしR31は好ましく
は同一であり、 R40及びR41は同一で、水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル又はフェニ
ルを表し、 Z3は直接結合、−CH=CH−又は−N=N−を表し、 R50ないしR52は相互に独立して、水素、メチル、メトキシ、塩素、シアノ、
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル又はフェニルを表すが、好ましくは同
一であり、 E6ないしE9は相互に同一であり、S、Se又はNR59を表し、 Z4は直接二重結合又は=CH−CH=又は=N−N=架橋を表し、 mは1ないし5の整数を表し、 uは0又は1を表し、そして X-はその条件下でレドックス不活性である無色のアニオンを表す] のうちの1個に対応する式(Ic)の少なくとも1個の物質、を含んでなる、本
発明の電気彩色装置である。
【0100】 置換体の前記の定義において、例えばアルコキシ又はアラルキル基のような誘
導形態を含むアルキル基は好ましくは、特記されない限り、1ないし12個のC
原子をもつ、特に1ないし8個のC原子をもつものである。それらは直鎖状でも
分枝状でもよく、所望の場合には、例えばC1−ないしC4−アルコキシ、フッ素
、塩素、ヒドロキシル、シアノ、C1−ないしC4−アルコキシカルボニル又はC
OOHのような更なる置換体を担持することができる。
【0101】 シクロアルキル基は好ましくは、3ないし7個のC原子、特には5ないし6個
のC原子をもつものである。
【0102】 アルケニル基は好ましくは、2ないし8個のC原子、特には2ないし4個のC
原子をもつものである。
【0103】 アラルキル基におけるものを含むアリール基は好ましくは、フェニル又はナフ
チル基、特にはフェニル基である。それらは以下の基、C1−ないしC6−アルキ
ル、C1−ないしC6−アルコキシ、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ヒドロキシル
、C1−ないしC6−アルコキシカルボニル又はニトロ、の1ないし3個により置
換することができる。2個の隣接する基はまたリングを形成することもできる。
【0104】 本発明の電気彩色流体は好ましくは、少なくとも1種類の溶媒を含んでなる。
【0105】 適した溶媒は、選択された電圧でレドックス不活性であり、求電子試薬又は求
核試薬を放出できないか又はそれら自体十分に強力な求電子試薬又は求核試薬と
して反応することができず、従って着色された遊離基のイオンと反応することが
できるであろうすべての溶媒である。例は、炭酸プロピレン、γ−ブチロラクト
ン、アセトニトリル、ピロピオニトリル、グルタロニトリル、メチルグルタロニ
トリル、3,3’−オキシジプロピオニトリル、ヒドロキシプロピオニトリル、
ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、スルホラン、3−メチルスルホ
ラン又はそれらの混合物である。炭酸プロピレン及び、グルタロニトリル又は3
−メチルスルホランとのそれらの混合物が好ましい。
【0106】 本発明の電気彩色流体は少なくとも1種類の不活性な伝導性の塩を含んでなる
ことができる。適切な不活性の伝導性塩の例はリチウム、ナトリウム及びテトラ
アルキルアンモニウム塩、特に後者である。アルキル基は1と18個の間のC原
子を含むことができ、同一でも異なってもよい。テトラブチルアノモニウムが好
ましい。これらの塩の適切なアニオン及び、更に、式中(I)、(II)、(IV
)及び(VII)中の適切なアニオンX-はすべてレドックス不活性の、無色のア ニオンである。
【0107】 例はテトラフルオロホウ酸塩、テトラフェニルホウ酸塩、シアノトリフェニル
ホウ酸塩、テトラメトキシホウ酸塩、テトラプロポキシホウ酸塩、テトラフェノ
キシホウ酸塩、過塩素酸塩、塩化物、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩、メタンスルホ
ン酸塩、エタンスルホン酸塩、テトラデカンスルホン酸塩、ペンタデカンスルホ
ン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、ペルフルオロブタンスルホン酸塩、
ペルフルオロオクタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、クロロベンゼンス
ルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、ブチルベンゼンスルホン酸塩、tert−
ブチルベンゼンスルホン酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、トリフルオロメ
チルベンゼンスルホン酸塩、ヘキサフルオロリン酸塩、ヘキサフルオロヒ酸塩、
ヘキサフルオロケイ酸塩、場合により、1個又は2個のメチル、エチル、ブチル
又はフェニル基によりB及び/又はC原子上で置換されている7,8−もしくは
7,9−ジカルバ−ニド−ウンデカホウ酸塩(1−)もしくは(2−)、ドデカ
ヒドロ−ジカルバドデカホウ酸塩(2−)又はB−メチル−C−フェニルドデカ
ヒドロ−ジカルバドデカホウ酸塩(1−)である。
【0108】 多価のアニオンの場合には、X-は1等量を表し、例えば1/2SiF6 2-を表
す。
【0109】 伝導性塩は好ましくは、0ないし1モルの範囲で使用される。
【0110】 電気彩色流体に対する更なる添加剤として、流体の粘度を調節するために増粘
剤を使用することができる。これは、本発明の電気彩色流体を含んでなる電気彩
色装置のスイッチを入れた状態における長時間の操作時の色分かれ、すなわち、
着色した縞又は斑点の形成を回避するためそして、電流遮断後の褪色の速度を調
節するために重要である可能性がある。
【0111】 適切な増粘剤は、例えば、ポリアクリラート、ポリメタクリラート(Luct
ite L(R))、ポリカーボナート及びポリウレタンのような、これらの目的 のための通常のすべての化合物である。
【0112】 電気彩色流体はまたゲル形態にすることができる。
【0113】 電気彩色流体のために適切なその他の添加剤は、光線堅牢性を改善するための
UV吸収剤である。例は、Uvinol(R)3000(2,4−ジヒドロキシベ ンゾフェノン、BASF)、SANDUVOR(R)3035(2−ヒドロキシ− 4−n−オクチルオキシベンゾフェノン、Clariant)、Tinuvin (R) 571(2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−6−ドデシル−4 −メチルフェノール,Ciba)、Cyasorb24TM(2,2’−ジヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン、American Cyanamid C
ompany),UVINUL(R)3035(2−シアノ−3,3−ジフェニル アクリル酸エチル、BASF)、Uvinul(R)3039(2−シアノ−3, 3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル、BASF)、UVINUL(R) 3088(p−メトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、BASF)、及びCHI
MASSORB(R)90(4−メトキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、Ci ba)である。
【0114】 UV吸収剤は0.01ないし2モル/l、好ましくは0.04ないし1モル/
lの範囲内で使用され、混合することもできる。
【0115】 本発明の電気彩色流体はそれぞれの場合に、少なくとも10-4モル/l、好ま
しくは0.001ないし1モル/lの濃度の式(I)、特には式(Ia)ないし
(Id)の物質を含んでなる。式(I)の2種類以上の電気彩色物質の混合物を
使用することもできる。
【0116】 本発明の電気彩色装置は例えば、以下の方法で構成される。これに関しては3
種の基礎的なタイプに分類される。 タイプ1、例えば窓ガラスのための、全面の電気彩色装置、 タイプ2、電気的に暗くすることができる鏡の装置、例えば自動車のミラー、 タイプ3、電気彩色表示装置、例えばセグメント又はマトリックスディスプレー
【0117】 タイプ1の場合には、透明で伝導性の被膜で片面全体上を被覆されているガラ
ス又はプラスチックのプレートを使用する。
【0118】 この伝導性被膜は例えば、インジウムスズ酸化物(ITO)、アンチモン−も
しくはフッ素−ドープスズ酸化物、アンチモン−もしくはアルミニウム−ドープ
亜鉛酸化物、スズ酸化物又は、例えば非置換もしくは置換ポリチエニル、ポリピ
ロール、ポリアニリン、ポリアセチレンのような伝導性有機ポリマーからなる。
これは透過光線において見ることができる透過性電気彩色装置を製造する。
【0119】 タイプ2の場合には、タイプ1に対するものと同様なプレートを使用する。更
に、2枚のプレートの1枚が鏡面化されている。この鏡面化は2枚のプレートの
一方の、第2の非伝導性に被覆された側に適用することができる。代替的には、
それは前記の伝導性被膜の代わりに2枚のプレートの一方に適用して、これによ
り同時に伝導性被膜と鏡面化の機能を達成することができる。この場合には、プ
レートはまた、不透明にすることができる。鏡面化のためには、銀、クロム、ア
ルミニウム、パラジウム又はロジウムあるいはクロム上のパラジウム、又はクロ
ム上のロジウム、あるいはその他の既知の材料を使用することができる。このよ
うにして反射性の電気彩色装置が得られる。
【0120】 タイプ3の場合には、タイプ1又は2に対するものと同様な構成法を選択する
ことができる。このようにして、透過性又は反射性の電気彩色表示装置が得られ
る。しかし、どちらの場合にも、2枚の伝導性の層の少なくとも一方又は両方が
電気的に相互から分離されているセグメントに分割されて、別々に接触させるこ
とができる。代替的には、2枚のプレートの片方のみを伝導性に被覆し、セグメ
ントに分割することができる。セグメントは例えば、筋付け(scoring)、引っ 掻き(scratching)、こすり(scraping)又微粉砕による伝導性被膜の機械的除
去により、あるいは、化学的に、例えば塩酸中FeCl2及びSnCl2溶液を使
用するエッチングにより分割することができる。伝導性の層のこの除去はマスク
、例えば光線抵抗マスクにより局部的に制御することができる。しかし、更に、
伝導性被膜の調節された適用−例えばマスクにより調節され、そして例えばスパ
ッター又はプリントを含んでなる−による電気的に分離されたセグメントの製造
も可能である。セグメントの接触は例えば、それによりセグメントが電気彩色装
置の末端における接触により電気伝導性連絡にもたらされる、伝導性材料の微細
なストリップにより実施される。これらの微細な接触ストリップは伝導性被膜自
体と同一の材料からなり、例えば前記のように、セグメントに分割される時に同
時に、前記の被膜とともに製造することができる。代替的には、伝導性を改善す
るために、それらは例えば、例えば銅又は銀から製造された、微細な金属伝導体
のような異なる材料からなることができる。金属材料と伝導性被膜の材料との組
み合わせは更なる可能性である。これらの金属の伝導体を例えば、微細なワイヤ
ー形態に使用すること、例えば接着すること又はプリントすることができる。前
記のこれらすべての方法は、液晶表示装置(LCD)の製法からの一般的な知識
である。
【0121】 表示は透過光中で又は鏡の被膜により反射して見ることができる。
【0122】 タイプ1ないし3の場合に、スペーサーとして、例えば窓ガラスを含む本発明
に拘る接着剤が、−例えばシリンジ又は自動的計量装置を使用して−少なくとも
1個の充填口(3)を開けたままで残すように接着剤ビーズ(2)を提供するよ
うに、両方のプレート(1)(図1)の、伝導性に被覆された側上の一方に適用
される。充填口/複数の口はまた、プレート(1)のもう一方の末端上に作るこ
ともできる。それらはまた、2個の異なる末端、例えば相対する末端上に作るこ
ともできる。次に、その伝導性被膜の側をもつ第2のプレート(4)を接着剤の
ビーズ上において、圧迫する。スペーサーが所望の被覆距離を確立する。次に、
このセルを前記のように選択された接着剤の種類に応じて硬化する。この硬化は
熱により、光化学的に、又は光化学的反応開始を伴って熱により実施することが
できる。
【0123】 不活性ガス、例えば窒素又はアルゴン雰囲気下において、セルを、それ自体酸
素を含まず、脱気されているか又は不活性ガスを充填されている本発明の電気彩
色流体で充填口(3)を通して充填する。充填は、排出されるガス容量が第2の
開口部(3)を通って脱出しながら、例えばピペット又はシリンジにより実施す
ることができる。充填はまた、セルと電気彩色装置を真空化可能な容器内に導入
するように実施することができる。容器を真空化する。下方にその充填口(3)
(2個以上の開口部の場合には、すべてが一方の末端上になければならない)を
もつセルを電気彩色流体中に浸漬する。次いで、容器を不活性ガスで充填して、
最後に容器が恐らく少量の気泡を除いて完全に充填されるまで電気彩色流体がセ
ル内を上昇する。
【0124】 充填法に関係なく、充填されたセルを例えば不活性ガス下で、充填口(3)に
おいてペーパークロスで清浄化してあらゆる付着している電気彩色流体を除去す
る。次いで、開口部/複数の開口部(3)をセルのシールを目的とする本発明の
接着剤の1種類でシールする。接着剤を例えば、シリンジにより又は自動計量装
置を使用して、開口部(3)及び、恐らくそのすぐ近位の領域に適用し、更に開
口部(3)中に押し込むこともできる。これは、少量の気泡が電気彩色流体と接
着剤との間の充填開口部に位置するように、あるいはこのような気泡を排除する
ように実施することができる。その後に、これらの接着剤に対して前記のように
、接着剤を硬化する。
【0125】 接着剤の種類に応じて、それは光線のみで又は光線反応開始に伴い、熱により
実施することができる。ここで「熱により」は好ましくは室温又は、充填及び接
着剤適用の過程中に一般的な温度で実施されることを意図される非光化学的硬化
を意味する。純粋な光線硬化による硬化法の過程における加熱は、加熱がセルの
内容物を膨張させ、従ってまだ完全に硬化されていないシール用接着剤が持ち上
げられて、確実なシールが妨げられるので、回避しなければならない。
【0126】 2枚のプレート(1)と(4)の間の距離は概括的に0.005ないし2mm
、好ましくは0.01ないし0.5mmである。
【0127】 前記のタイプ1ないし3の具体的な態様は例えば、これらも同様に本発明によ
り提供される以下のものである可能性がある。
【0128】 タイプ1、光線遮蔽/光線フィルター部門から、例えば建物、乗用車、飛行機
、汽車、汽船のための窓ガラス、屋根の窓ガラス、自動車のサンルーフ、温室の
窓ガラス、あらゆる種類の光線フィルター。
【0129】 安全性/私的な部門から、例えばオフィス、乗用車、飛行機、汽車における室
内仕切り物のための仕切りシート、例えば銀行のカウンターにおける透視できる
保護スクリーン、ドアの窓ガラス、例えばオートバイ又はパイロットのヘルメッ
トのためのバイザー、 デザイン部門から、ベーキング用オーブン、マイクロウェーブオーブン、その
他の家庭用器具、家具のガラス、 タイプ2、あらゆる種類の鏡、例えば乗用車、汽車のバックミラー、特に平面
状、球状及び非球状の鏡及びそれらの組み合わせ物、例えば家具における球状/
非球状の鏡の嵌め込み、 タイプ3、あらゆる種類の表示装置、例えば時計、コンピューター、電気器具
、ラジオ、増幅器、テレビジョン、CDプレーヤー等のような電気器具のための
、例えばセグメント又はマトリックスディスプレー、バス及び汽車の目的地表示
、鉄道の駅及び空港の発車表示、フラットスクリーン、少なくとも1種類の切り
替え可能な、静止した又は変動性の表示装置を含む、タイプ1及び2において特
定されたすべての機器、例えば、「睡眠中」、「休憩中」のような表示を含む区
画スクリーン、温度、自動車内の欠陥(例えばオイル温度、開いている扉)、時
間、方向、等の表示のような、あらゆる所望の種類の表示を含む可能性がある自
動車の鏡。
【0130】 本発明の自動消去単一セル電気彩色装置は式(I)、特に式(Ia)ないし(
Id)の、前記の電気彩色物質に加えて更に、例えば米国特許第4,902,1
08号、Topics in Current Chemistry,Vol.
92,pp.1〜44(1980)及びAngew.Chem.90,927,
(1978)中に記載されたようなその他の物質を含むことができる。このよう
な電気彩色物質は例えば、その場合は挙げられた基はすべて定義の「架橋Bに対
する直接結合」をもつことができない、式(II)ないし(XX)の項に前記の群
からくる。その他の適切な電気彩色物質の例は、テトラゾリウム塩及び、[Fe
(C5520/+のような金属の塩又は錯体である。このようなレドックス系の
添加は例えば、スイッチを入れた状態の、本発明の電気彩色装置、例えば表示物
の場合の色彩を是正したり、又は前記の色彩をより濃くさせたりするために好都
合である可能性がある。
【0131】
【実施例】
(実施例1) 図1のように、ITO被覆ガラスプレート(1)の上に、Koemmerli
ng,Pirmasensからの二成分エポキシ接着剤、KOEAPOX゜73 3(成分A、統計的にm=2をもつ式(CIII)のエポキシド、Aerosil でチキソトロープにさせた、粘度=20,000mPas、成分B、ポリアミノ
イミダゾリン、テトラエチレンペンタミン、トリエチレンテトラミン、ベンジル
アルコール、α,α’−ジアミノ−m−キシレン、フェノール、粘度3500m
Pas、A:B=2:1重量部)及びスペーサーとしての、直径200mmのガ
ラスビーズ3%の混合物を含んでなるリング(2)を適用し、このリング中に2
個の充填口(3)を製造した。第2のITO−被覆ガラス板(4)を、接着剤の
このビーズ上にその被覆側を向けて置いた。室温で5分後、接着剤を150℃で
20分間硬化させた。グローブボックス及びピペットを使用して、無水の、酸素
を含まない炭酸プロピレン中、式
【0132】
【化31】
【0133】 の電気彩色化合物を0.02モル及び式
【0134】
【化32】
【0135】 のUV吸収剤を0.4モルの溶液を窒素雰囲気下で導入した。充填口(3)を、
既にチキソトロープにさせた、5%のシリカゲル−Aerosil又はDELO
−Katiobond(R)VE4218、DELO−Industriekle bstoffe,Landsbergで増粘化した、光化学的に反応開始可能な
エポキシ接着剤DELO−Katiobond(R)4549,DELO−Ind ustrieklebstoffe,Landsbergを含んでなる混合物で
シールした。次いで、結合物を窓の近くで10分間日光に当て、室温で一夜硬化
させた。
【0136】 代替的には、DELO接着剤のこの露出はまた、写真用の閃光ランプで、又は
30cmの距離で、ランプDELOLUX゜03、DELO−Industri
eklebstoffe,Landsbergでの1分間の露出により実施する
こともできるであろう。どちらの場合も、室温で一夜硬化させた。
【0137】 セル内の溶液は実質的に無色であった。0.9Vの電圧をかけると、溶液は4
66及び607nmにおいて最大値をもつ濃緑青色に変わった。電流の供給を遮
断切し、短絡させた後、内容物は10秒以内に再度それらの色彩を喪失した。
【0138】 100,000回を越えるサイクル後に変化を認めなかった。
【0139】 (実施例2) 二成分エポキシ接着剤の代わりに、セルを光化学的に反応開始可能なエポキシ
接着剤DELO−Kationbond(R)4549又はDELO−Katio nbond(R)VE4218、DELO−Industrieklebstof fe,Landsberg及び直径200mmのガラスビーズ3%の混合物で構
成したことを除いて、実施例1の方法を繰り返した。窓の近くで日光に10分間
当て、次に日光に当てずに105℃で20分間硬化させた。代替的には、この露
出は写真用の閃光ランプで、又は30cmの距離で、ランプDELOLUX゜0
3、DELO−Industrieklebstoffe,Landsberg
に対する1分間の露出により実施することができる。実施例1に記載のようにセ
ルの充填後、充填口(3)をトリアクリル酸トリメチロールプロパン3部、ジア
クリル酸ポリエチレングリコール400の5部及びUV反応開始剤Darocu
r゜1173,E.Merck,Darmstadtの0.5重量%を含んでな
る混合物でシールした。接着剤は30cmの距離から、ランプDELOLUX゜
03,DELO−Industrieklebstoffe,Landsber
gに対する1分間の露出により硬化させた。
【0140】 セルの特性は実施例1で記載のようなものであった。
【0141】 (実施例3) 充填口(3)を、光化学的硬化性アクリラート接着剤DELO−Photob
ond゜4468(チキソトロピックにされていない、粘度=7000mPas
),DELO−Industrieklebstoffe,Landsberg
でシールしたことを除いて実施例1に記載の方法を繰り返した。その後、接着体
を、8cmの距離で、ランプDELOLUX゜03,DELO−Industr
ieklebstoffe,Landsbergに対して窒素流下で1分間露出
し、グローブボックス中で室温で一夜硬化させた。
【0142】 セルの特性は実施例1で記載されたようなものであった。
【0143】 (実施例4) 充填口(3)を、光化学的硬化性アクリラート接着剤DELO−Photob
ond゜4497(チキソトロピックにされた4468、粘度=30,000m
Pas),DELO−Industrieklebstoffe,Landsb
ergでシールしたことを除いて、実施例3に記載の方法を繰り返した。その後
、接着体を8cmの距離で、ランプDELOLUX゜03,DELO−Indu
strieklebstoffe,Landsbergに、窒素流下で1分間露
出し、グローブボックス中で室温で一夜硬化させた。
【0144】 セルの特性は実施例1で記載されたようなものであった。
【0145】 (実施例5) ITO被覆ガラスプレートの被覆側に、通常の市販の光線抵抗剤、例えばKo
ntakt Chemie,IffezheimからのPositiv20を噴
霧し、1時間、50ないし70℃で暗所で乾燥した。次に、抵抗性被膜を、図2
において透明な周囲中の黒いセグメントを含むフィルムで覆った。このフィルム
を、コンピューターにより製造された型板に従ってレーザープリンターを使用し
てプリントした。次に、光線抵抗性の被膜を1ないし5分間、UV光線(Osr
am社からの水銀ランプ、例えばHBO200W/2から、又はOsram社か
らの高圧キセノンランプXBO75W/2から)でこのフィルムを通して露出し
た。フィルムを取り外し、非露出部分を洗い落とすように、抵抗性被膜を水酸化
ナトリウム浴(水1リッター中水酸化ナトリウム7g)中で処理した。次に、こ
のように準備したガラスプレートを、FeCl2×4H2Oを67g、SnCl2 ×2H2Oを6g、水104ml及び37重量パーセント濃度の塩酸を113m lを含んでなる浴中に入れ、その結果、抵抗性のない、前に露出された部分のI
TO被膜が除去された。残りの抵抗性被膜をアセトンで除去した。これにより、
セグメント(14)、伝導性接続体(13)及び接触子(12)を有するガラス
プレート(11)が得られた。
【0146】 光化学的に反応開始可能なエポキシ接着剤DELO−Katiobond(R) 4594又はDELO−Katiobond(R)VE4218,DELO−In dustrieklebstoffe,Landsberg及び直径50mmの
ガラスビーズ3%を含んでなる混合物を、開口部(16)を形成しながら、第2
のガラスプレート(17)のITO被覆側にリング(15)中に適用した。次い
で、前記のように製造されたエッチングされたガラスプレート(11)を、2枚
のプレート(11)及び(17)のITO被膜が相互に向き合うように接着剤の
ビーズ上に置き、生成する構造物は図3に示された。接着剤を10分間、窓の近
くで日光に当てることにより、次いで20分間105℃で日光に当てずに硬化さ
せた。
【0147】 次いで、窒素もしくはアルゴン雰囲気下で、セルを、無水の、酸素を含まない
炭酸プロピレン中の、式
【0148】
【化33】
【0149】 の電気彩色化合物を0.06モルの溶液を含む皿中に、開口部(16)が流体の
レベルの下方になるように、開口部(16)を垂直に降ろした。セルを含んでな
る皿を乾燥機内に置き、0.05mbarに真空にした。次いで、乾燥機に注意
して窒素もしくはアルゴンを充填した。電気彩色溶液がセル中に上昇し、少量の
気泡を除いて全容積中に充填した。セルを溶液から取り出し、窒素もしくはアル
ゴン雰囲気下で開口部(16)を例えばペーパークロスで拭い、次いで、2%の
シリカゲル−Aerosilで増粘化された、光化学的に反応開始可能なエポキ
シ接着剤DELO−Katiobond(R)4594,DELO−Indust rieklebstoffe,Landsbergでシールした。その後、接着
体を10分間、窓の近くで日光に当て、一夜室温で硬化させた。
【0150】 陰極としてセグメントの接触子(12)及び陽極としてエッチングされない第
2のプレート(17)への0.8vの電圧の適用により、接触セグメントの深緑
青色の画像が早急に形成された。このようにして、淡黄色の背景上に、深緑青色
の7個のセグメントにより表すことができるすべての数字及び文字を形成するこ
とができた。電圧を遮断し、接触子を短絡すると、画像が早急に再度消失した。
【0151】 (実施例6)(比較例) セルの構築の経過中に、接着剤KOERAPOX゜733を150℃で硬化さ せずに、室温で一夜硬化させたことを除いて、実施例1の方法を繰り返した。
【0152】 セルを0.9Vに接続すると、溶液は濃緑青色になった。電圧を遮断し、セル
を短絡すると、この色彩は再度消失した。数日間にわたり、セルをただ放置又は
電圧下で操作中に、電圧をかけない、短絡状態において認めることができた青い
残渣色彩が徐々に発達した。
【0153】 (実施例7)(比較例) セルを、Koemmerling,Pirmasens社からの二成分エポキ
シ接着剤KOERAPOX゜733(組成については実施例1を参照されたい) を使用してシールしたことを除いて、実施例1の方法を繰り返した。硬化は室温
で、一夜実施した。この期間に、充填開口部(3)の近位で、電気彩色溶液が深
青色に変わり、それがそれ自体、セル全体にわたり徐々に分散し、もはや消失し
なかった。
【0154】 セルを0.9Vと接続すると、溶液は濃緑青色に変わった。電圧を遮断し、セ
ルを短絡させた後、この色彩は再度消失したが、最初の青色の基礎の色彩は残存
した。この残存青色はセルをただ静置するか又は電圧下で操作した時に数日間に
わたり徐々に増加した。
【0155】 (実施例8)(温度試験) 実施例1及び4及び6及び7のセルを105℃の加熱キャビネット内で1ない
し3時間保存した。結果は以下の表に示される。 セル 1時間 3時間 色彩 密閉度 色彩 密閉度 実施例1 無 密閉 無 密閉 実施例2 無 密閉 無 密閉 実施例3 無 密閉 無 密閉 実施例4 無 密閉 無 密閉 実施例6 青 漏洩 − − 実施例7 青 密閉 青 漏洩 (実施例9) a) フェナジン9.2gを、窒素雰囲気下で無水テトラヒドロフラン60ml
中に懸濁させた。7:3シクロヘキサン/ジエチルエーテル中の20重量%濃度
のフェニルリチウム溶液30.8mlを、その間温度を最高35℃に維持しなが
ら15分間にわたり、滴加した。次いで、溶液を室温で30分間撹拌した。
【0156】 1,4−ジブロモブタン30.2mlを15℃で、一度に添加した。この添加
中に、温度が38℃に上昇した。室温で6時間後に、水200mlを添加し、p
Hを7.0に調整した。有機層を分離し、水各100mlで3回洗浄し、真空濃
縮した。最後に、過剰な1,4−ジブロモブタンを0.2mbarの圧力下で蒸
発させた。油状残渣をエタノール400mlに熱溶解させた。冷却時に沈降した
生成物を吸引濾取し、エタノール及びヘキサンで洗浄し、乾燥した。これにより
、式
【0157】
【化34】
【0158】 の9,10−ジヒドロフェナジンの淡黄色粉末8.0g(理論値の41%)が得
られた。 b) a)からの式(CVIII)の9,10−ジヒドロフェナジン7.5g及び 4,4’−ビピリジル6.1gを、24時間、窒素雰囲気下で70℃でアセトニ
トリル100ml中に撹拌した。冷却後、混合物を吸引濾取し、固形生成物をア
セトン50mlで洗浄した。乾燥すると、式
【0159】
【化35】
【0160】 の塩6.3g(理論値の60%)が得られた。 c) b)で得られた塩6.1gを臭化ベンジル2.7mlを含むN−メチル−
2−ピロリドン70ml中に、7時間、窒素雰囲気下で、70℃で撹拌した。冷
却後、混合物をトルエン150mlで希釈し、沈降生成物を吸引濾取した。それ
をトルエン150ml及びヘキサン500mlで完全に洗浄し、乾燥した。これ
により、式
【0161】
【化36】
【0162】 [ここで、X-=Br-] のジピリジニウム塩5.5g(理論値の69%)が得られた。 d) c)からのこの生成物4.0gを窒素雰囲気下で、65℃でメタノール1
00mlに溶解した。テトラフルオロホウ酸テトラブチルアンモニウム7.4g
を、5分間にわたり振りかけた。沈澱が起こった。65℃で5分後に、混合物を
冷却し、沈澱物を吸引濾取し、メタノール200ml及びヘキサン50mlで洗
浄し、真空乾燥した。これにより、X-=BF4 -(=CVI)を伴う式(CX) の淡いベージュ色の粉末3.4g(理論値の83%)が得られた。
【0163】 実施例1ないし5に従う電気彩色装置において、緑青色はmax=466及び6 07mmにおいて得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 2K001 AA06 AA08 AA10 BB28 BB48 CA08 CA42 CA45 DA23 4J040 EC061 FA131 FA281 GA01 HA096 HA266 HA296 HA326 HA346 HA366 HC01 JA08 JA12 JB02 JB08 KA03 KA16 LA01 LA09 MA05 MA10 MB05 NA12 NA16 PA19

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その一方は鏡面化することができ、そしてその2枚プレート
    の1枚又は両方の伝導性の層が、その中にスペーサーを埋封することができる接
    着剤ビーズによりそれらの伝導性の被膜の側面上で一緒に接合されている別々の
    、個々に電気接触されたセグメントに分割されることができ、そして2枚のプレ
    ート及び接着剤ビーズから形成された容積が電気彩色流体で充填され、そして充
    填が実施された後に、電気彩色流体の導入に要する充填口もしくは複数の口が、
    接着剤でシールされる、1対の、透明で伝導性に被覆されたガラス又はプラスチ
    ックのプレートを含んでなる電気彩色装置であって、熱又は光化学硬化性エポキ
    シ接着剤、あるいは光化学的反応開始後に熱硬化するエポキシ接着剤が電気彩色
    装置の構築のための接着剤ビーズとして使用されること、並びに光化学硬化性ア
    クリラート接着剤あるいは光化学により又は、室温で光化学反応開始後に硬化す
    るエポキシ接着剤がシールのために使用されること、を特徴とする電気彩色装置
  2. 【請求項2】 エポキシ接着剤が一成分接着剤であることを特徴とする、請
    求項1記載の電気彩色装置。
  3. 【請求項3】 エポキシ接着剤がエポキシド化合物、アミン化合物及びキャ
    ップされたルイス酸又はキャップされたブロンステド(Broensted)酸を含んで なることを特徴とする、請求項1記載の電気彩色装置。
  4. 【請求項4】 エポキシ接着剤中のエポキシド成分が式 【化1】 [式中、Vは、同様にエポキシ基を担持することができる架橋を表す] のエポキシドを含んでなり、そしてアミン成分が第一級又は第二級脂肪族、環式
    脂肪族、芳香族、アリール脂肪族又は複素環式の、少なくとも二官能性アミンで
    あり、そして、キャップされた形態のルイス酸化合物が非金属ハロゲン化物であ
    り、キャップされた形態のブロンステッド酸化合物が非金属ハロゲン化物から誘
    導されている強いプロトン性の酸であることを特徴とする、請求項1記載の電気
    彩色装置。
  5. 【請求項5】 エポキシ接着剤がスペーサーを含んでなることを特徴とする
    、請求項1記載の電気彩色装置。
  6. 【請求項6】 エポキシ接着剤がガラスビーズ、プラスチックビーズ、砂及
    び炭化ケイ素ビーズからなる群からの0.005ないし2mmの直径をもつスペ
    ーサーを含んでなることを特徴とする、請求項1記載の電気彩色装置。
  7. 【請求項7】 アクリラート接着剤が式 【化2】 [式中、 nは0ないし20、好ましくは0ないし10の整数を表し、そして R101は水素又はメチルを表す] あるいは、式 【化3】 [式中、R102は水素又はメチルを表す] の化合物を含んでなることを特徴とする、請求項1記載の電気彩色装置。
  8. 【請求項8】 接着剤の粘度が>10,000mPasであることを特徴と
    する、請求項1記載の電気彩色装置。
  9. 【請求項9】 電気彩色流体が、陽極で電子を放出する少なくとも1種類の
    酸化性物質RED1及び、陰極で電子を受容する少なくとも1種類の還元性物質 OX2を含んでなり、そしてその実施時に(in so doing)、それぞれ可視領域の
    スペクトルの吸収の増加を伴う、弱く着色した又は無色の形態から着色形態のO
    2及びRED1それぞれへの移行が行われ、そこで、荷電平衡化後に、弱く着色
    された又は無色の形態が回復されることを特徴とする、請求項1記載の電気彩色
    装置。
  10. 【請求項10】 電子彩色溶液中に存在する物質RED1及びOX2の少なく
    とも1方が架橋により他方に共有結合されていることを特徴とする、請求項1記
    載の電気彩色装置。
  11. 【請求項11】 スペーサーを含んでなる本発明の接着剤が、少なくとも1
    個の充填口(3)を開放したままでおく接着剤ビーズ(2)を与えるようにプレ
    ート(1)(図1を参照されたい)の1枚の伝導性被覆側に適用され、第2のプ
    レート(4)が接着剤のビーズ上のその伝導性被膜側とともにおかれ、圧縮され
    、接着剤が熱又は光化学硬化又は、光化学反応開始による熱硬化を受け、不活性
    ガス雰囲気下でセルが充填口(3)を介してそれ自体酸素を含まず、そして脱気
    されているか又は不活性ガスを充填されている本発明の電気彩色流体を充填され
    、開口部(3)がセルのシールのために意図されている本発明の接着剤の1種類
    でシールされ、そして接着剤が光線のみによるか又は、光線による反応開始によ
    り室温で硬化されることを特徴とする、請求項1記載の電気彩色装置の製法。
  12. 【請求項12】 窓ガラス、仕切りスクリーン、透視保護スクリーンの形態
    の請求項1記載の電気彩色装置の使用法。
  13. 【請求項13】 自動車のミラーの形態の請求項1記載の電気彩色装置の使
    用法。
  14. 【請求項14】 セグメント又はマトリックスディスプレーの形態の請求項
    1記載の電気彩色装置の使用法。
JP2000519328A 1997-11-03 1998-10-22 電気彩色システム Pending JP2001522066A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19748358.5 1997-11-03
DE19748358A DE19748358A1 (de) 1997-11-03 1997-11-03 Elektrochromes System
PCT/EP1998/006721 WO1999023528A2 (de) 1997-11-03 1998-10-22 Elektrochromes system

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001522066A true JP2001522066A (ja) 2001-11-13

Family

ID=7847345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000519328A Pending JP2001522066A (ja) 1997-11-03 1998-10-22 電気彩色システム

Country Status (12)

Country Link
US (1) US6404532B1 (ja)
EP (1) EP1029256B1 (ja)
JP (1) JP2001522066A (ja)
KR (1) KR20010031697A (ja)
AT (1) ATE231249T1 (ja)
AU (1) AU731700B2 (ja)
BR (1) BR9813915A (ja)
CA (1) CA2308308A1 (ja)
DE (2) DE19748358A1 (ja)
PL (1) PL188886B1 (ja)
TW (1) TW426612B (ja)
WO (1) WO1999023528A2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001183706A (ja) * 1999-12-24 2001-07-06 Nippon Mitsubishi Oil Corp エレクトロクロミックミラー用セルの製造方法及びエレクトロクロミックミラー
JP2001188266A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Nippon Mitsubishi Oil Corp エレクトロクロミックミラー用セルの製造方法及びエレクトロクロミックミラー

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19804314A1 (de) * 1998-02-04 1999-08-12 Bayer Ag Elektrochromes Display
US6606183B2 (en) * 1999-12-24 2003-08-12 Nippon Oil Corporation Method for producing a cell for an electrochromic mirror and an electrochromic mirror
KR101032337B1 (ko) 2002-12-13 2011-05-09 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 발광장치 및 그의 제조방법
US7595011B2 (en) 2004-07-12 2009-09-29 Ciba Specialty Chemicals Corporation Stabilized electrochromic media
JP5112305B2 (ja) * 2005-06-30 2013-01-09 チバ ホールディング インコーポレーテッド 安定化されたエレクトロクロミック媒体
EP2049944B1 (en) * 2006-07-28 2011-06-15 ChromoGenics AB Manufacturing of electrochromic devices
US7808692B2 (en) * 2006-07-28 2010-10-05 Chromogenics Sweden Ab Manufacturing of curved electrochromic devices
ES2362243T3 (es) 2006-07-28 2011-06-30 Chromogenics Ab Provisión de contacto en un dispositivo electrocrómico.
KR20100017542A (ko) 2007-06-01 2010-02-16 크로모제닉스 에이비 일렉트로크로믹 장치의 제어
US8858748B2 (en) * 2009-08-27 2014-10-14 Guardian Industries Corp. Electrochromic devices, assemblies incorporating electrochromic devices, and/or methods of making the same
US20140261449A1 (en) * 2013-03-15 2014-09-18 Elwha Llc Sleep-apnea-treatment system with multiple pressure and sealing surfaces
US8867116B1 (en) 2013-03-15 2014-10-21 Gentex Corporation Distate electrochromic device
US10780017B2 (en) 2013-03-15 2020-09-22 Somne Llc Treating sleep apnea with negative pressure
US11162688B2 (en) * 2017-02-06 2021-11-02 Schott Gemtron Corp. Thermally insulating glass laminates with a plurality of glass spacers submerged in a coating layer to form a sealed cavity of gas molecules
CN108443158A (zh) * 2018-04-26 2018-08-24 贺吉军 空调***和螺杆压缩机及其润滑油检测装置
US11269231B2 (en) 2018-08-31 2022-03-08 Gentex Corporation Pulse-width modulation for clearing electro-optic device
US10976633B2 (en) 2018-10-09 2021-04-13 Gentex Corporation Conductive bus bar with dark or colored appearance
CN111025809A (zh) * 2019-11-18 2020-04-17 爱卓智能科技(上海)有限公司 电致变色后视镜中方便灌注电致变色液的方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3280701A (en) 1961-09-05 1966-10-25 Donnelly Mirrors Inc Optically variable one-way mirror
US4227779A (en) * 1979-04-09 1980-10-14 Timex Corporation Hermetic seal for electrochromic display
JPS57177126A (en) * 1981-04-24 1982-10-30 Hitachi Ltd Sealant for electrochromic display element
US4902108A (en) * 1986-03-31 1990-02-20 Gentex Corporation Single-compartment, self-erasing, solution-phase electrochromic devices, solutions for use therein, and uses thereof
US5151816A (en) 1989-12-29 1992-09-29 Donnelly Corporation Method for reducing current leakage and enhancing uv stability in electrochemichromic solutions and devices
JPH0348827A (ja) * 1989-07-18 1991-03-01 Hitachi Maxell Ltd エレクトロクロミック表示素子
US5239405A (en) * 1991-09-06 1993-08-24 Donnelly Corporation Electrochemichromic solutions, processes for preparing and using the same, and devices manufactured with the same

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001183706A (ja) * 1999-12-24 2001-07-06 Nippon Mitsubishi Oil Corp エレクトロクロミックミラー用セルの製造方法及びエレクトロクロミックミラー
JP2001188266A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Nippon Mitsubishi Oil Corp エレクトロクロミックミラー用セルの製造方法及びエレクトロクロミックミラー
JP4522519B2 (ja) * 1999-12-28 2010-08-11 株式会社ホンダロック エレクトロクロミックミラー用セルの製造方法及びエレクトロクロミックミラー

Also Published As

Publication number Publication date
EP1029256A1 (de) 2000-08-23
PL340825A1 (en) 2001-02-26
WO1999023528A2 (de) 1999-05-14
PL188886B1 (pl) 2005-05-31
EP1029256B1 (de) 2003-01-15
CA2308308A1 (en) 1999-05-14
TW426612B (en) 2001-03-21
AU2047699A (en) 1999-05-24
WO1999023528A3 (de) 1999-08-05
DE59806959D1 (de) 2003-02-20
US6404532B1 (en) 2002-06-11
DE19748358A1 (de) 1999-05-06
ATE231249T1 (de) 2003-02-15
BR9813915A (pt) 2001-04-03
AU731700B2 (en) 2001-04-05
KR20010031697A (ko) 2001-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001522066A (ja) 電気彩色システム
KR100564863B1 (ko) 전기발색 중합체계
US6631023B1 (en) Electrochromic display device with power leads insulated from the electrochromic medium
EP2270116B1 (en) Color-stabilized electrochromic devices
US6545793B2 (en) UV-protected electrochromic solution
JP2000515573A (ja) エレクトロクロミックディスプレーデバイス
JP2001500173A (ja) エレクトロクロミズム系
RU2642558C1 (ru) Способ изготовления электрохромного устройства и электрохромное устройство
JP2003533583A (ja) エレクトロクロミックデバイス
US6388796B1 (en) Electrochromic device having improved light stability
AU733812B2 (en) Electrochromic system featuring coupled red-ox system and specific anions
JP2002049061A (ja) 縁の鮮明度が高いエレクトロクロミック装置
US6806989B2 (en) Electrochromic device and novel electrochromic compounds
CZ20001628A3 (cs) Elektrochromní systém
JP2000057844A (ja) 高分子固体電解質
JP2002311459A (ja) エレクトロクロミックミラーの駆動方法
JP2002311460A (ja) エレクトロクロミックミラーの駆動方法