JP2001519828A - α▲下2▼−アドレナリン受容体作動薬として有用な5−(2−イミダゾリニルアミノ)ベンゾイミダゾール化合物類 - Google Patents

α▲下2▼−アドレナリン受容体作動薬として有用な5−(2−イミダゾリニルアミノ)ベンゾイミダゾール化合物類

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、請求の範囲に記載される構造(I)を有する化合物、およびその鏡像異性体、光学異性体、立体異性体、ジアステレオマー、互変異性体、付加塩、生加水分解性アミドおよびエステル、ならびにこのような新規化合物を含む医薬組成物を含む。本発明は、α2−アドレナリン受容体によって調節される障害を予防または治療するための、このような化合物の使用にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】 α2−アドレナリン受容体作動薬として有用な5−(2−イミダゾリニルアミノ )ベンゾイミダゾール化合物類 技術分野 本発明は、5−(2−イミダゾリニルアミノ)ベンゾイミダゾール化合物類に 関する。この化合物類は、α2−アドレナリン受容体作動薬として有用であり、 α2−アドレナリン受容体によって調節される疾患の治療に有用であることがわ かった。 発明の背景 α2−アドレナリン受容体作動薬の治療適応症は、文献中で論じられている( Ruffolo、R.R.、A.J.Nichols、J.M.Stadelお よびJ.P.Hieble、「α2−アドレナリン受容体作動薬サブタイプの薬 理学的および治療上の適用(Pharmacologic and Thera peutic Applications of Alpha−2 Adren oceptor Subtypes)」、『薬理学・毒物学年次総説』(Ann ual Review of Pharmacology & Toxicol ogy)、32巻、243〜279ページ、1993年)。 一般的なαアドレナリン受容体、作動薬および拮抗薬に関する情報、および本 発明の化合物と構造的に関連する化合物に関する情報は、以下の参考文献に開示 されている。Timmermans、P.B.M.W.M.、A.T.Chiu およびM.J.M.C.Thoolen、「12.1 α−アドレナリン作動受 容体」、『総合薬化学』(Comprehensive Medicinal Chemistry)、3巻、Membranes & Receptors、 P.G.SammesおよびJ.B.Tayler編、Pergamon Pr ess、133〜185ページ、1990年;Timmermans、P.B. M.W.M.およびP.A.van Zwieten、「α−アドレナリン受容 体作動薬および拮抗薬」、『未来の医薬』(Drugs of the Fut ure)、9巻(1号)、41〜55ページ、1984年1月;Megens、 A. A.H.P.、J.E.Leysen、F.H.L.AwoutersおよびC J.E.Niemegeers、「試験化合物のα1およびα2−選択性の評価の ためのインビボおよびインビトロにおける薬理学的方法のさらなる確認:(2) α−アドレナリン受容体作動薬(Further Validation of in vivo and in vitro Pharmacologica l Procedures for Assessing the α1 an d α2−Selectivity of Test Compounds:( 2)α−Adrenoceptor Agonists)」、『薬理学欧州雑誌 』(European Journal of Pharmacology)、 129巻、57〜64ページ、1986年;Timmermans、P.B.M .W.M.、A.de Jonge、M.J.M.C.Thoolen、B.W ilffert、H.BatinkおよびP.A.van Zwieten、「 α−アドレナリン受容体作動薬および拮抗薬のα−アドレナリン作動活性および 結合親和性との定量的相関(Quantitative Relationsh ips between α−Adrenergic Activity an d Binding Affinity of α−Adrenoceptor Agonists and Antagonists)」、『薬化学雑誌』( Journal of Medicinal Chemistry)、27巻、 495〜503ページ、1984年;van Meel、J.C.A.、A.d e Jonge、P.B.M.W.M.TimmermansおよびP.A.v an Zwieten、「正常血圧ラットにおける末梢性α1−およびα2−アド レナリン受容体に対するα−アドレナリン受容体作動薬の選択性(Select ivity of Some Alpha Adrenoceptor Agn osits for Peripheral Alpha−1 and Alp ha−2Adrenoceptors in the Normotensiv e Rat)」、『薬理学・実験治療学雑誌』 (The Journal o f Pharmacology and Experimental Ther apeutics)、219巻(3号)、760〜767ページ、1981年; Chapleo、C.B.、J.C.Doxey、P.L.Myers、M.M yers、 C.F.C.SmithおよびM.R.Stillings、「標準的α−アド レナリン受容体薬のアドレナリン作動活性における1,4−ジ才キサン置換の効 果(Effect of 1,4−Dioxanyl Substitutio n on the Adrenergic Activity of Some Standard α−Adrenoreceptor Agents)」、 『薬化学欧州雑誌』(European Jounal of Medicin al Chemistry)、24巻、619〜622ページ、1989年;C hapleo、C.B.、R.C.M.Butler、D.C.England 、P.L.Myers、A.G.Roach.C.F.C.Smith、M.R .StillingsおよびI.F.Tulloch、「α2−アドレナリン受 容体部分的作動薬クロニジンの複素環芳香族類似体(Heteroaromat ic Analogues of the α2−Adrenorecepto r Parial Agonist Clonidine)」、『薬化学雑誌』 (Journal of Medicinal Chemistry)、32巻 、1627〜1630ページ、1989年;Clare、K.A.、M.C.S cruttonおよびN.T.Thompson、「α2−アドレナリン受容体 作動薬および関連化合物の、ヒト血小板の凝集およびヒト血小板におけるアデニ ル酸シクラーゼ活性に対する効果(Effects of α2−Adreno ceptor Agonists and of Related Comou ndson Aggregation of,and on Adenylat e Cyclase Activity in,Human Platelet s)」、『薬理学英国雑誌』(British Journal of Pha rmacology)、82巻、467〜476ページ、1984年;1975 年6月17日に発行されたDanielewicz、SnareyおよびTho masの米国特許第3,890,319号;および1992年2月25日に発行 されたGluchowskiの米国特許第5,091,528号。 PCT国際公開WO96/04270、Synaptic Pharmace utical Corporation、1996年2月15日は、鎮痛薬、麻 酔薬および鎮静薬として有用とされるベンゾイミダゾール類を開示している。開 示されているいずれの化合物も、本発明の化合物と構造的に関連しているが、α2 −アドレナリン受容体によって調節される疾患を治療するときに望まれる活性 または特異性を備えていない。例えば、鎮静および麻酔活性は、末梢のα2−ア ドレナリン受容体活性によって調節されると説明されている疾患を治療するため に用いられる化合物にとっては、望ましくない副作用と見なされるであろう。例 えば、有効な鼻の充血除去剤であることがわかっている化合物の多くは、全身的 有効量で高血圧および不眠症を引き起こすなどの望ましくない副作用をしばしば 有することがわかっている。さらに、例えば、眠気(すなわち、軽い鎮静)を引 き起こす抗ヒスタミン剤(ジフェンヒドラミンなど)のような他の種類の薬物に も共通である。これらの望ましくない副作用を引き起こさずに鼻充血の軽減をも たらす新薬が必要である。 この必要は、αアドレナリン受容体によって調節されるすべての疾患に関係す る。本発明は、望ましくない副作用を伴わない選択的α2作動薬を提供すること によってこの必要を満たしている。 発明の目的 本発明の一目的は、α2−アドレナリン受容体によって調節される疾患の治療 に有用な化合物および組成物を提供することである。 本発明の一目的は、鼻充血、中耳炎、および副鼻腔炎の予防または治療におい て、望ましくない副作用を伴わずに、十分な活性を有する新規化合物を提供する ことである。 本発明の一目的は、咳、慢性閉塞性肺疾患(COPD)および/または喘息を 治療するための新規化合物を提供することでもある。 本発明の一目的は、良性前立腺肥大、ならびに心筋虚血、心再灌流損傷、狭心 症、心不整脈、心不全および高血圧を含む心血管疾患を含む、交感神経系活性に 関連する疾患および障害を治療するための新規化合物を提供することでもある。 本発明の一目的は、眼圧亢進症、緑内障、充血、結膜炎およびぶどう膜炎など の眼疾患を治療するための新規化合物を提供することでもある。 本発明の一目的は、下痢、過敏性腸管症候群、過酸症(胃酸過多症)および消 化性潰瘍(潰瘍)などの胃腸障害を治療するための新規化合物を提供することで もある。 本発明の一目的は、偏頭痛を治療するための新規化合物を提供することでもあ る。 本発明の一目的は、疼痛、物質乱用および/または禁断を治療するための新規 化合物を提供することでもある。 また、本発明のもう1つの目的は、経口、非経口、鼻内および/または局所投 与により良好な活性を有するこれらの化合物を提供することである。 発明の概要 本発明は、下記の構造を有する化合物に関する。 本発明は、下記の構造を有する化合物であって、 上式で、 (a)R1が、水素、C1〜C3アルカニルもしくはアルケニル、シクロプロピ ルまたはハロであり、 (b)R2が、ハロまたはC1〜C3アルカニルもしくはアルケニルであり、 (c)R3が、水素;C1〜C3アルカニル、アルケニルまたはアルキニル;シ クロプロピル、シクロアルケニル;C1〜C3アルキルチオまたはアルコキシ;ヒ ドロキシ;チオ;ニトロ;シアノ;アミノ;C1〜C3アルキルアミノまたはC1 〜C3ジアルキルアミノおよびハロであり、 (d)R4が、水素またはC1〜C3アルカニルであり、 (e)R5が、水素およびメチルから選択される化合物および鏡像異性体、光 学異性体、立体異性体、ジアステレオマー、互変異性体、付加塩、生加水分解性 アミドおよびエステル、ならびに該新規化合物を含有する医薬組成物、およびα2 −アドレナリン受容体によって調節される疾患を予防または治療するためのこ のような化合物の使用に関する。発明の詳細な説明 本明細書中では、「アルカニル」は、非置換または置換された、直鎖または分 枝鎖の飽和炭化水素置換基を意味する。好ましいアルカニルには、メチルおよび エチルが含まれる。 本明細書中では、「アルケニル」は、非置換または置換された、直鎖または分 枝鎖の、1つの二重結合を有する炭化水素置換基を意味する。 本明細書中では、「アルキルチオ」は、構造Q−S−を有し、Qがアルカニル またはアルケニルである置換基を意味する。 本明細書中では、「アルコキシ」は、構造Q−O−を有し、Qがアルカニルま たはアルケニルである置換基を意味する。 本明細書中では、「アルキルアミノ」は、構造Q−NH−を有し、Qがアルカ ニルまたはアルケニルである置換基を意味する。 本明細書中では、「ジアルキルアミノ」は、構造Q1−N(Q2)−を有し、各 Qが独立に、アルカニルまたはアルケニルである置換基を意味する。 「ハロ」、「ハロゲン」、または「ハライド」は、クロロ、ブロモ、フルオロ またはヨードである。 「薬剤学的に許容可能な塩」は、任意の酸性(例えば、カルボキシル)基で形 成されたカチオン性塩、または任意の塩基性(例えば、アミノ)基で形成された アニオン性塩である。参照により本明細書に組み込まれる、1987年9月11 日公開のJohnson他の国際特許公開87/05297に記載されているよ うに、このような塩は、当該技術分野では多数知られている。好ましいカチオン 性塩には、アルカリ金属塩(ナトリウムおよびカリウムなど)、アルカリ土類金 属塩(マグネシウムおよびカルシウムなど)および有機塩が含まれる。好ましい アニオン性塩には、ハロゲン化物、スルホン酸塩、カルボン酸塩、リン酸塩など が含まれる。このような塩には、元々は存在しなかった光学中心をもたらすこと のできる付加塩が明確に企図されている。例えば、キラルな酒石酸塩を本発明の 化合物から調製することが可能であり、この定義にはこのようなキラルな塩が含 まれる。 本発明の化合物は十分に塩基性であり、酸付加塩を形成する。本化合物は、遊 離塩基および酸付加塩のいずれの形でも有用であり、いずれの形も本発明の範囲 に含まれる。使用に際して、酸付加塩の方がより好都合なこともある。実際、塩 の形での使用は、活性成分の塩基形での使用にもともと匹敵している。酸付加塩 を調製するために用いられる酸には、遊離塩基と混合されたときに薬剤学的に許 容可能な塩を生成する酸が含まれることが好ましい。これらの塩は、塩の薬用量 において哺乳動物などの動物の体に比較的無毒である陰イオンを有しているので 、遊離塩基に本来備わっている有益な性質が、酸の陽イオンに起因するいかなる 副作用によっても損なわれない。 適当な酸付加塩の例には、塩化水素塩、臭化水素塩、ヨウ化水素塩、硫酸塩、 硫酸水素塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、硝酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩 、フマル酸塩、ギ酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、リンゴ酸塩、マロン酸塩 、アジピン酸塩、グルタル酸塩、乳酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、酒石酸塩、 メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン 酸塩、ドデシル硫酸塩、シクロヘキサンスルファミン酸塩などが含まれるが、こ れらに限定されるものではない。しかし、本発明の範囲に含まれる他の適当な薬 剤学的に許容可能な塩には、他の鉱酸および有機酸から誘導された塩がある。塩 基性化合物の酸付加塩は、いくつかの方法によって調製される。例えば、遊離塩 基を、適当な酸を含有する水性アルコール溶液に溶かし、溶液を蒸発させること によって塩を単離することができる。あるいは、塩が直接分離するように、有機 溶媒中で遊離塩基を酸と反応させることによって塩を調製することができる。塩 の単離が困難な場合には、第2の有機溶媒で塩を沈殿させるか、溶液を濃縮する ことによって塩を得ることができる。 塩基性化合物の薬剤的に許容可能な塩が好ましいが、すべての酸付加塩が本発 明の範囲に含まれる。たとえ具体的な塩それ自体は、中間体生成物としてのみ所 望である場合であっても、すべての酸付加塩は、遊離塩基形の供給源として有用 である。例えば、精製または確認の目的だけで塩を生成させる場合、あるいはイ オン交換法によって薬剤的に許容可能な塩を調製する際の中間体として塩が用い られる場合、これらの塩が本発明の一部であることは明確に企図されている。 「生加水分解性アミド」は、哺乳動物対象により、生体内で(in vivo ) 容易に変換され、本発明の活性化合物を与える、本発明の化合物のアミドを指し ている。 「生加水分解性エステル」は、哺乳動物対象により容易に変換され、本発明の 活性化合物を与える、本発明の化合物のエステルを指している。 本明細書中で言及される「光学異性体」、「立体異性体」、「鏡像異性体」、 「ジアステレオマー」は、標準的技術分野で認められている意味を有する(『ホ ーレーズ縮刷化学辞典』(Hawleys Condensed Chemic al Dictionary)、第11版を参照されたい)。勿論、付加塩は、 元々は存在しなかった光学中心をもたらすことができる。例えば、キラルな酒石 酸塩を本発明の化合物から調製することが可能であり、本定義にはこのようなキ ラルな塩が含まれる。ラセミ混合物のみの開示が、その任意の鏡像異性体も開示 していることは、当業者には明らかであろう。したがって、1つの開示により、 2つ以上の化合物の開示が教示される。 本明細書中では、「動物」には、「ヒト」を含む「哺乳動物」が含まれる。 本発明のある種の化合物には互変異性体が存在することを、当業者は理解する であろう。したがって、本説明において、1つの互変異性体の開示は、各互変異 性体、およびすべての互変異性体を開示している。例えば、2−イミノイミダゾ リジニル形の分子が示された場合、具体的に示してはいないが、2−イミダゾリ ニルアミノ形の分子も含まれることは理解されるであろう。 具体的に保護された形、および式(I)化合物のその他の誘導体の実例は、制 限することを意図していない。他の有用な保護基、塩の形などの適用は、当業者 の能力の範囲に含まれる。化合物 本発明には、式Iの構造の化合物が含まれる。好ましい化合物には、下表の化 合物が含まれる。 本発明の化合物を製造する方法 本発明の化合物は、参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第5,47 8,858号および米国特許第5,541,210号に開示されている手順によ って合成される。さらに、イミダゾリニルアミノ基は、以下に例示する合成順序 にしたがい、ニトロおよびアミノ化合物から好都合に調製される。 他のすべての出発材料と同様、上記の出発材料ニトロおよびアミノ化合物は既 知であり、既知の方法により得られるか、市販されている。例えば、脱水剤の存 在下で1,2−フェニルジアミンをハロゲン化アシル等で処理することにより、 例えば、2−位に置換基を導入することができる。 前述の反応が既知反応であることは、当業者には明らかであろう。さらに、本 請求の範囲に含まれる化合物を調製するためにこれらの反応を変形することは、 当業者の守備範囲に含まれる。 有機合成に係わる当業者は、これ以上の指示がなくても操作を行うことが可能 であることは理解されるであろう。すなわち、これらの操作を行うことは、すべ て当業者の範囲と実践に含まれる。これらの操作には、カルボニル化合物の対応 するアルコールへの還元、酸化、アシル化、求電子的および求核的芳香族置換、 エーテル化、エステル化およびけん化などが含まれる。これらの操作は、Mar ch、『上級有機化学』(Advanced Organic Chemist ry)(Wiley)、CareyおよびSundberg、『上級有機化学』 (Advanced Organic Chemistry)(全2巻)および TrostおよびFleming、『総合有機合成』(Comperhensi ve Organic Synthesis)(全6巻)などの標準的教科書で 論じられている。ある種の反応は、分子中の他の官能基がマスク、あるいは保護 されている場合に最も有利に行われ、これが、望ましくない副反応の回避、およ び/または反応収率の増加をもたらすことを、当業者は容易に理解するであろう 。しばしば、当業者は、保護基を用い、このような収率の増加を成し遂げ、ある いは望ましくない反応を避ける。これらの反応は、文献中に見出され、十分に当 業者の範囲に含まれる。これらの操作の多くの例が、例えば、T.Greene 、『有機合成における保護基』(Protecting Groups in Organic Synthesis)に見出される。 以下の非限定的な実施例は、本発明の化合物を合成するための詳細を提供する 。4,6−ジメチル−5−(2−イミダゾリニルアミノ)ベンゾイミダゾールの調 5−クロロ−2,4−ジニトロ−m−キシレン。250mLの丸底フラスコに濃 硫酸を加える。次いで、これを0℃まで冷却し、ニートの5−クロロ−m−キシ レン10gを加える。激しく撹拌しながら、固体硝酸カリウム14.35gを3 0分にわたり、ゆっくりと加える。添加終了後、反応混合物を室温まで温め、2 時間撹拌すると、固体が生成する。固体を吸引ろ過により単離し、エタノール/ 水から再結晶すると、オフホワイトの固体として5−クロロ−2,4−ジニトロ −m−キシレン9.5gが得られる。この物質を、シリカゲルのフラッシュカラ ムクロマトグラフィ(95:5ヘキサン:酢酸エチル)によってさらに精製する と、白色の結晶性固体として5−クロロ−2,4−ジニトロ−m−キシレン6. 2gが得られる。 5−アジド−2,4−ジニトロ−m−キシレン。100mLの丸底フラスコに、 N,N−ジメチルホルムアミド10mL、5−クロロ−2,4−ジニトロ−m− キシレン707mg、およびアジ化ナトリウム219mgを加える。得られる混 合物を80℃で45分間加熱し、次いで室温まで冷却し、氷/水に注加して酢酸 エチル(3×50mL)で抽出する。合わせた有機物を硫酸マグネシウムで乾燥 し、ろ過して、ロータリーエバポレータで濃縮すると、黄褐色の固体として5− アジド−2,4−ジニトロ−m−キシレン650mgが得られる。 4,6−ジメチル−5−ニトロベンゾイミダゾール。100mLの丸底フラスコ に、80%ギ酸20mL、5−アジド−2,4−ジニトロ−m−キシレン650 mgおよび10%パラジウム−炭素100mgを加える。この混合物を30分間 80℃まで温め、室温まで冷却し、シリカゲルの詰め物を通してろ過する(水で 溶離)。次いで、28%水酸化アンモニウムを加えて、ろ液を塩基性(およそp H10)とし、次いで酢酸エチル(3×100mL)で抽出する。合わせた有機 物を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過して濃縮すると、黄色の油として4,6− ジメチル−5−ニトロベンゾイミダゾール410mgが得られる。 5−アミノ−4,6−ジメチルベンゾイミダゾール。メタノール25mL中の4 ,6−ジメチル−5−ニトロベンゾイミダゾール410mgおよび10%パラジ ウム−炭素50mgの不均一な混合物を、16時間、水素(1気圧、風船)で処 理する。得られる混合物をセライトを通してろ過し、ロータリーエバポレーター で濃縮すると、黄色の残渣が得られる。この残渣をシリカゲルのフラッシュクロ マトグラフィ(95:5塩化メチレン:メタノール)で精製すると、白色の固体 として5−アミノ−4,6−ジメチルベンゾイミダゾール265mgが得られる 。 4,6−ジメチル−5−イソチオシアナトベンゾイミダゾール。100mLの丸 底フラスコに、5−アミノ−4,6−ジメチルベンゾイミダゾール265mg、 テトラヒロフラン20mL、ジ−2−ピリジノレチオノカーボネート(DPT) 584mg、および4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)20mgを加えた 。得られる反応混合物を室温で2時間撹拌する。反応混合物にシリカゲル1gを 加え、得られるスラリーを真空で濃縮した。得られる固体をシリカゲルカラムの 頭部に加え、50:50ヘキサン:酢酸エチルで溶離すると、オフホワイトの固 体として、わずかに不純な4,6−ジメチル−5−イソチオシアナトベンゾイミ ダゾール250mgが得られる。この生成物は、さらに精製することなく次のス テップに用いる。 4,6−ジメチル−5−(2−イミダゾリニルアミノ)ベンゾイミダゾール。不 純な4,6−ジメチル−5−イソチオシアナトベンゾイミダゾール250mgの 塩化メチレン5mL溶液を、エチレンジアミン370mgの塩化メチレン5mL 溶液に滴下する。得られる溶液を室温で15分間撹拌し、次いでロータリーエバ ポレーターで濃縮すると、オフホワイトの固体としてN−(4,6−ジメチルベ ンゾイミダゾール5−イル)−N’−2−アミノエチルチオ尿素が得られる。こ の固体をメタノール10mLに溶かし、この溶液に酢酸第2水銀13mgを加え る。得られる反応混合物を室温で1時間撹拌し、シリカゲルの詰め物を通して、 ろ過し、濃縮するとオフホワイトの固体が得られる。この残渣を、シリカゲルの フラッシュカラムクロマトグラフィ(70:30:0.5塩化メチレン:メタノ ール:水酸化アンモニウム)で精製すると、白色の固体として4,6−ジメチル −5−(2−イミダゾリニルアミノ)ベンゾイミダゾール14mgが得られる。 上記に概説および例示した方法を用い、前述の好ましい化合物を製造する。組成物 本発明のもう1つの態様は、安全で有効な量の対象化合物、または薬剤学的に 許容可能なその塩、および薬剤学的に許容可能な坦体を含む組成物である。 本明細書中では、「安全で有効な量」は、妥当な医学的判断の範囲内において 、治療を受ける状態において肯定的変化を有意に誘発するために十分であるが、 (適正な利益/危険比で)重篤な副作用を避けるためには十分に少量である対象 化合 物の量を意味する。対象化合物の安全で有効な量は、治療を受ける患者の年齢お よび身体状態、状態の重症度、治療の期間、併用療法の特性、用いられる特定の 薬剤学的に許容可能な担体、および主治医の知識と専門技術の範囲に含まれる種 々な要素で変化する。 剤形の調製は、当業者の守備範囲に含まれる。当業者に実施例を提供するが、 それらは限定的なものではなく、当業者が、請求されている組成物の様々な変形 を調製できることを企図している。 本発明の組成物は、質量百分率で約0.0001%から約99%の対象化合物 を含むことが好ましく、約0.01%から約90%の対象化合物を含むことがよ り好ましい。投与経路および剤形の付随する生物学的利用率、溶解性または分解 特性に左右されるが、剤形は、好ましくは約10%から約50%、また好ましく は約5%から約10%、また好ましくは約1%から約5%、およびまた好ましく は約0.01%から約1%の対象化合物を含む。対象化合物の投与頻度は、それ ぞれの具体的な薬剤の薬物動態的性質(例えば、生物学的半減期)に左右され、 当業者が決めることができる。 対象化合物に加え、本発明の組成物は、薬剤学的に許容可能な担体を含有する 。本明細書中では、「薬剤学的に許容可能な担体」という用語は、哺乳動物への 投与に適当な、1つまたは複数の共存可能な固体または液体の賦形剤、希釈剤ま たはカプセル充填物質を意味する。本明細書中では、「共存可能な」という用語 は、組成物の成分を、通常の使用状況のもとで、組成物の薬剤学的効力を実質的 に減少させるような相互作用のない方法で、対象化合物と、およびお互いと混ぜ 合わすことができることを意味している。液状剤形を用いるときには、本発明の 化合物が組成物の成分に可溶であることが好ましい。勿論、薬剤学的に許容可能 な担体は、治療される哺乳動物への投与に適合するために十分に高純度、および 低毒性でなくてはならない。 薬剤学的に許容可能な担体またはその成分としての役割を果たす物質のいくつ かの例は、ラクトース、グルコースおよびスクロースなどの糖類;コーンスター チおよびバレイショデンプンなどのデンプン類;カルボキシメチルセルロースナ トリウム、エチルセルロースおよびメチルセルロースなどのセルロースおよびそ の誘導体;粉末のトラガント;麦芽;ゼラチン;タルク;ステアリン酸およびス テアリン酸マグネシウムなどの固体滑沢剤;硫酸カルシウム;落花生油、綿実油 、ごま油、オリーブ油、とうもろこし油およびカカオ脂などの植物油類;プロピ レングリコール、グリセリン、ソルビトール、マンニトール、およびポリエチレ ングリコールなどのポリオール類;アルギン酸;TWEENS(登録商標)など の乳化剤;ラウリル硫酸ナトリウムなどの湿潤剤;着色剤;香味剤;錠剤化剤; 安定剤;酸化防止剤;保存剤;発熱物質を含まない水;等張食塩水;およびリン 酸塩緩衝溶液である。対象化合物と共に用いられる薬剤学的に許容可能な担体の 選択は、基本的には化合物の投与方法によって決められる。対象化合物が注射さ れる場合、好ましい薬剤学的に許容可能な担体は、血液と共存できる懸濁化剤を 含むpHが約7.4に調整された滅菌した生理食塩水である。 対象化合物の好ましい投与方法が経口の場合、好ましい単位剤形は、従って錠 剤、カプセル剤、トローチ剤、チュアブル錠剤などである。これらの単位剤形は 、安全で有効な量の対象化合物を含み、その量は、70kgの人を基準として、 約0.01mgから約350mgが好ましく、約0.1mgから約35mgがよ り好ましい。経口投与のための単位剤形の調製に適当な薬剤学的に許容可能な担 体は、当該技術分野でよく知られている。錠剤は通常、炭酸カルシウム、炭酸ナ トリウム、マンニトール、ラクトースおよびセルロースなどの不活性な希釈剤; デンプン、ゼラチンおよびスクロースなどの結合剤;デンプン、アルギン酸およ びクロスカルメロースなどの崩壊剤;ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸 およびタルクなどの滑沢剤として、慣用の薬剤学的に共存可能な補助剤を含む。 粉末混合物の流動性を改善するために、二酸化ケイ素などの流動化剤(glidant )を使用することもできる。外観のために、FD&C染料類などの着色剤を加え ることもできる。アスパルテーム、サッカリン、メントール、ペパーミント、お よび果実フレーバーなどの甘味料および香味剤は、チュアブル錠剤の補助剤とし て有用である。カプセル剤は通常、前述の1つまたは複数の固体希釈剤を含む。 担体成分の選択は、味、コスト、および貯蔵安定性などの副次的な要件しだいで あり、本発明の目的にとっては絶対的なものではなく、当業者が容易に行うこと ができる。 経口組成物には、液剤、乳剤、懸濁剤なども含まれる。このような組成物の調 製にとって適当な薬剤学的に許容可能な担体は、当該技術分野でよく知られてい る。このような液体経口組成物は、約0.001%から約5%の対象化合物を含 むことが好ましく、約0.01%から約0.5%がより好ましい。シロップ剤、 エリキシル剤、乳剤および懸濁剤の場合の典型的な担体成分には、エタノール、 グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、液体スクロー ス、ソルビトールおよび水が含まれる。懸濁剤の場合、典型的な懸濁化剤には、 メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アビセル(登録商 標)RC−591、トラガントおよびアルギン酸ナトリウムが含まれ、典型的な 湿潤剤には、レシチンおよびポリソルベート80が含まれ、また、典型的な保存 剤には、メチルパラベンおよび安息香酸ナトリウムが含まれる。経口液体組成物 は、前述の甘味料、香味剤および着色剤などの1つまたは複数の成分を含むこと もできる。 対象化合物の全身への送達を達成するために有用な他の組成物には、舌下錠ま たはバッカル剤が含まれる。このような組成物は通常、1つまたは複数の、スク ロース、ソルビトールおよびマンニトールなどの可溶性賦形剤物質、アラビアゴ ム、微結晶セルロース、カルボキシメチルセルロースおよびヒドロキシプロピル メチルセルロースなどの結合剤を含む。前述の流動化剤、滑沢剤、甘味料、着色 剤、抗酸化剤および香味剤を含んでもよい。 化合物を活性が望まれる部位へ送達するために組成物を用いることもできる。 鼻充血を除去するための鼻内投与、喘息のための吸入剤、眼疾患のための点眼剤 、ゲル剤およびクリーム剤がある。 本発明の好ましい組成物には、液剤または乳剤、好ましくは局所鼻内投与を意 図する、安全で有効な量の対象化合物を含む水性液剤または乳剤が含まれる。こ のような組成物は、約0.001%から約25%の対象化合物を含むことが好ま しく、約0.01%から約10%がより好ましい。類似組成物は、鼻内経路によ り対象化合物を全身に送達するためにも好ましい。鼻内投与により化合物を全身 に送達することが意図される組成物は、経口または非経口投与により安全で有効 であると決められた量と類似な量の対象化合物を含むことが好ましい。鼻内投与 に用いられるこのような組成物は通常、安全で有効な量の、塩化ベンザルコニウ ムおよびチメロサールなどの保存剤;エデト酸ナトリウムなどのキレート化剤; リン酸塩、クエン酸塩および酢酸塩などの緩衝液;塩化ナトリウム、塩化カリウ ム、グリセリン、マンニトールなどの張度調節剤(tonicity agents);アスコ ルビン酸、アセチルシスチン、メタ重亜硫酸ナトリウムなどの抗酸化剤;芳香剤 ;セルロースおよびその誘導体、ならびにポリビニルアルコールを含むポリマー 類などの粘性調節剤、および必要に応じてこれら水性組成物のpHを調整するた めの酸および塩基も含む。この組成物は、局所麻酔剤または他の活性成分を含ん でもよい。これらの組成物は、スプレー剤、ミスト剤、点鼻薬などとして使用す ることができる。 本発明の他の好ましい組成物には、噴霧および吸入投与が意図されている、安 全で有効な量の対象化合物を含む水性液剤、懸濁剤、および乾燥散剤が含まれる 。このような組成物は、約0.1%から約50%の対象化合物を含むことが好ま しく、約1%から約20%がより好ましい。もちろん、その量は、企図される患 者の環境およびパッケージに適合するために変化させることができる。このよう な組成物は通常、付属の噴霧手段を備えた容器中に入っている。このような組成 物は通常、クロロフルオロカーボン12/11および12/114、および、よ り環境に良いフルオロカーボン類、または他の非毒性揮発成分などの噴射剤;必 要に応じて活性成分を溶媒和または懸濁するための補助溶媒を含む、水、グリセ ロールおよびエタノールなどの溶媒;アスコルビン酸、メタ重亜硫酸ナトリウム などの安定化剤;塩化セチルピリジニウムおよび塩化ベンザルコニウムなどの保 存剤;塩化ナトリウムなどの張度調節剤;緩衝液;およびサッカリンナトリウム などの香味剤を含む。このような組成物は、喘息などの呼吸器疾患の治療に有用 である。 本発明の他の好ましい組成物には、局所的眼内投与が意図されている、安全で 有効な量の対象化合物を含む水性液剤が含まれる。このような組成物は、約0. 0001%から約5%の対象化合物を含むことが好ましく、約0.01%から約 0.5%がより好ましい。このような組成物は通常、1つまたは複数の、塩化ベ ンザルコニウム、チメロサール、酢酸フェニル水銀などの保存剤;ポロキサマー (poloxamer)類、修飾されたセルロース類、ポビドンおよび精製水な どの賦形剤;塩化ナトリウム、マンニトールおよびグリセリンなどの張度調節剤 ;酢酸塩、クエン酸塩、リン酸塩およびホウ酸塩などの緩衝液;メタ重亜硫酸ナ トリウム、ブチル化されたヒドロキシトルエンおよびアセチルシステインなどの 抗酸化剤;必要に応じてこれらの組成物のpHを調整するために用いる酸および 塩基を含む。 経口投与に有用な本発明の他の好ましい組成物には、安全で有効な量の対象化 合物を含む、錠剤およびカプセル剤などの固形剤、水剤、懸濁剤および乳剤など の液剤(軟ゼラチンカプセル剤中が好ましい)が含まれる。このような組成物は 、約0.01mgから約350mgの対象化合物を含むことが好ましく、約0. 1mgから約35mgがより好ましい。このような組成物は、対象化合物が様々 な時間に胃腸管中に放出され、所望の作用が延長するように、慣用の方法、一般 にはpH依存または時間依存剤皮でコーティングすることができる。このような 剤形は通常、1つまたは複数のセルロースアセテートフタレート、ポリビニルア セテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、エチル セルロース、オイドラギット(登録商標)コーティング、ロウおよびセラックを 含むが、それらに限定されるものではない。 本発明のいずれの組成物も、任意選択で、他の薬物活性成分を含むことができ る。これらの組成物に組み込める薬物活性成分の非限定的な例は以下の通りであ る。抗ヒスタミン薬(以下の薬物を含む) ヒドロキシジン、約25から約400mgの用量範囲が好ましい;ドキシルア ミン、約3から約75mgの用量範囲が好ましい;ピリラミン、約6.25から 約200mgの用量範囲が好ましい;クロルフェニラミン、約1から約24mg の用量範囲が好ましい;フェニンダミン、約6.25から約150mgの用量範 囲が好ましい;デクスクロルフェニラミン、約0.5から約12mgの用量範囲 が好ましい;デクスブロムフェニラミン、約0.5から約12mgの用量範囲が 好ましい;クレマスチン、約1から約9mgの用量範囲が好ましい;ジフェンヒ ドラミン、約6.25から約300mgの用量範囲が好ましい;アゼラスチン、 約140から約1,680μg(鼻内投与の場合)、1から約8mg(経口投与 の場合)の用量範囲が好ましい;アクリバスチン(Acrivastine)、 約1から24mgの用量範囲が好ましい;レボカルバスチン(Levocarb astine)(鼻内または眼内薬物として投与できる)、約100から約80 0mgの用量範囲が好ましい;メキタジン、約5から約20mgの用量範囲が好 ましい;アステミゾール、約5から約20mgの用量範囲が好ましい;エバスチ ン(Ebastine)、約5から約20mgの用量範囲が好ましい;ロラタジ ン(Loratadine)、約5から約40mgの用量範囲が好ましい;セチ リジン(Cetirizine)、約5から約20mgの用量範囲が好ましい; テルフェナジン、約30から約480mgの用量範囲が好ましい;テルフェナジ ン代謝物;プロメタジン、約6.25から約50mgの用量範囲が好ましい;ジ メンヒドリナート、約12.5から約400mgの用量範囲が好ましい;メクリ ジン、約6.25から約50mgの用量範囲が好ましい;トリペレナミン、約6 .25から約300mgの用量範囲が好ましい;カルビノキサミン、約0.5か ら約16mgの用量範囲が好ましい;シプロヘプタジン、約2から約20mgの 用量範囲が好ましい;アザタジン、約0.25から約2mgの用量範囲が好まし い;ブロムフェニラミン、約1から約24mgの用量範囲が好ましい;トリプロ リジン、約0.25から約10mgの用量範囲が好ましい;シクリジン、約12 .5から約200mgの用量範囲が好ましい;トンジルアミン、約12.5から 約600mgの用量範囲が好ましい;フェニラミン、約3から約75mgの用量 範囲が好ましい;シクリジン、約12.5から約200mgの用量範囲が好まし い;など。鎮咳薬(以下の薬物を含む) コデイン、約2.5から約120mgの用量範囲が好ましい;ヒドロコドン、 約2.5から約40mgの用量範囲が好ましい;デキストロメトルファン、約2 .5から約120mgの用量範囲が好ましい;ノスカピン、約3から約180m gの用量範囲が好ましい;ベンゾナテート、約100から約600mgの用量範 囲が好ましい;ジフェンヒドラミン、約12.5から約150mgの用量範囲が 好ましい;クロフェジアノール、約12.5から約100mgの用量範囲が好ま し い;クロブチノール、約20から約240mgの用量範囲が好ましい;ホミノベ ン、約80から約480mgの用量範囲が好ましい;グラウシン(Glauci ne);フォルコジン、約1から約40mgの用量範囲が好ましい;ジペルロー ル(Zipeprol)、約75から約300mgの用量範囲が好ましい;ヒド ロモルホン、約0.5から約8mgの用量範囲が好ましい;カルベタペンタン、 約15から約240mgの用量範囲が好ましい;カラミフェン、約10から約1 00mgの用量範囲が好ましい;レボプロポキシフェン、約25から約200m gの用量範囲が好ましい;など。抗炎症薬、好ましくは非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)(以下の薬物を 含む) イブプロフェン、約50から約3,200mgの用量範囲が好ましい;ナプロ キセン、約62.5から約1,500mgの用量範囲が好ましい;ナプロキセン ナトリウム、約110から約1,650mgの用量範囲が好ましい;ケトプロフ ェン、約25から約300mgの用量範囲が好ましい;インドプロフェン、約2 5から約200mgの用量範囲が好ましい;インドメタシン、約25から約20 0mgの用量範囲が好ましい;スリンダク、約75から約400mgの用量範囲 が好ましい;ジフルニサル、約125から約1,500mgの用量範囲が好まし い;ケトロラック、約10から約120mgの用量範囲が好ましい;ピロキシカ ム、約10から約40mgの用量範囲が好ましい;アスピリン、約80から約4 ,000mgの用量範囲が好ましい;メクロフェナメート、約25から約400 mgの用量範囲が好ましい;ベンジダミン、約25から約200mgの用量範囲 が好ましい;カルプロフェン、約75から約300mgの用量範囲が好ましい; ジクロフェナク、約25から約200mgの用量範囲が好ましい;エトドラック (Etodolac)、約200から約1,200mgの用量範囲が好ましい; フェンブフェン、約300から約900mgの用量範囲が好ましい;フェノプロ フェン、約200から約3,200mgの用量範囲が好ましい;フルルビプロフ ェン、約50から約300mgの用量範囲が好ましい;メフェナム酸、約250 から約1,500mgの用量範囲が好ましい;ナブメトン、約250から約2, 000mgの用量範囲が好ましい;フェニルブタゾン、約100から約400m gの用 量範囲が好ましい;ピルプロフェン、約100から約800mgの用量範囲が好 ましい;トルメチン、約200から約1,800mgの用量範囲が好ましい;な ど。鎮痛薬(以下の薬物を含む) アセトアミノフェン、約80から約4,000mgの用量範囲が好ましい;な ど。去たん薬/粘液溶解薬(以下の薬物を含む) グアイフェネシン、約50から約2,400mgの用量範囲が好ましい;N− アセチルシステイン、約100から約600mgの用量範囲が好ましい;アンブ ロキソール(Ambroxol)、約15から約120mgの用量範囲が好まし い;ブロムヘキシン、約4から約64mgの用量範囲が好ましい;抱水テルピン 、約100から約1,200mgの用量範囲が好ましい;ヨウ化カリウム、約5 0から約25mgの用量範囲が好ましい;など。抗コリン作動薬(例えば、アトロピン作動性)、好ましくは鼻腔内または経口投 与の抗コリン作動薬(以下の薬物を含む) イプラトロピウム(鼻腔内が好ましい)、約42から約252μgの用量範囲 が好ましい;硫酸アトロピン(経口が好ましい)、約10から約1,000μg の用量範囲が好ましい;ベラドンナ(抽出物が好ましい)、約15から約45m g当量の用量範囲が好ましい;スコポラミン、約400から約3,200μgの 用量範囲が好ましい;メチル臭化スコポラミン、約2.5から約20mgの用量 範囲が好ましい;臭化メチルホマトロピン、約2.5から約40mgの用量範囲 が好ましい;ヒヨスチアミン(経口が好ましい)、約125から約1,000μ gの用量範囲が好ましい;イソプロパミド(経口が好ましい)、約5から約20 mgの用量範囲が好ましい;オルフェナドリン(経口が好ましい)、約50から 約400mgの用量範囲が好ましい;塩化ベンザルコニウム(鼻腔内が好ましい) 、約0.005から約0.1%溶液が好ましい;など。肥満細胞安定化薬、好ましくは鼻腔内または経口投与の肥満細胞安定化薬(以下 の薬物を含む) クロモリン、約10から約60mgの用量範囲が好ましい;ネドクロミル(N edocromil)、約10から約60mgの用量範囲が好ましい;オキサト ミド、約15から約120mgの用量範囲が好ましい;ケトチフェン(Keto tifen)、約1から約4mgの用量範囲が好ましい;ロドキサミド、約10 0から約3,000μgの用量範囲が好ましい;など。 ロイコトリエン拮抗薬(以下の薬物を含む)ジロイトン(Zileuton) など。メチルキサンチン類(以下の薬物を含む) カフェイン、約65から約600mgの用量範囲が好ましい;テオフィリン、 約25から約1,200mgの用量範囲が好ましい;エンプロフィリン(Enp rofylline)、約400から約3,600mgの用量範囲が好ましい; アミノフィリン、約50から約800mgの用量範囲が好ましい;ジフィリン、 約200から約1,600mgの用量範囲が好ましい;など。抗酸化薬またはラジカル阻害薬(以下の薬物を含む) アスコルビン酸、約50から約10,000mgの用量範囲が好ましい;トコ フェロール、約50から約2,000mgの用量範囲が好ましい;エタノール、 約500から約10,000mgの用量範囲が好ましい;など。ステロイド類、好ましくは鼻腔内投与のステロイド類(以下の薬物を含む) ベクロメタゾン、約84から約336μgの用量範囲が好ましい;フルチカゾ ン(Fluticasone)、約50から約400μgの用量範囲が好ましい; ブデソニド、約64から約256μgの用量範囲が好ましい;モメタソン、約5 0から約300mgの用量範囲が好ましい;トリアムシノロン、約110から約 440μgの用量範囲が好ましい;デキサメタゾン、約168から約1,008 μgの用量範囲が好ましい;フルニソリド、約50から約300μgの用量範囲 が好ましい;プレドニゾン(経口が好ましい)、約5から約60mgの用量範囲 が好ましい;ヒドロコルチゾン(経口が好ましい)、約20から約300mgの 用量範囲が好ましい;など。気管支拡張薬、好ましくは吸入剤(以下の薬物を含む) アルブテロール、約90から約1,080μgの用量範囲が好ましい;2から 16mg(経口投与の場合);エピネフリン、約220から約1,320μgの 用量範囲が好ましい;エフェドリン、約15から約240mgの用量範囲が好ま しい(経口投与の場合);250から約1,000ug(鼻腔内投与の場合); メタプロテレノール、約65から約780μgまたは経口投与の場合は10から 80mgの用量範囲が好ましい;テルブタリン、約200から約2,400μg の用量範囲が好ましい;2.5から約20mg(経口投与の場合);イソエタリ ン、約340から約1,360μgの用量範囲が好ましい;ピルブテロール、約 200から約2,400μgの用量範囲が好ましい;ビトルテロール、約370 から約2,220μgの用量範囲が好ましい;フェノテロール、約100から約 1,200μgの用量範囲が好ましい;2.5から約20mg(経口投与の場合); リメテロール(Rimeterol)、約200から約1,600μgの用量範 囲が好ましい;イプラトロピウム、約18から約216μg(吸入剤)の用量範 囲が好ましい;など。抗ウイルス薬(以下の薬物を含む) アマンタジン、約50から約200mgの用量範囲が好ましい;リマンタジン 、約50から約200mgの用量範囲が好ましい;エンビロキシム(Envir oxime);ノノキシノール(Nonoxinols)、約2から約20mg の用量範囲が好ましい(鼻腔内形態が好ましい);アシクロビル、約200から 約2,000mgの用量範囲が好ましい(経口);1から約10mg(鼻腔内形 態が好ましい);アルファ−インターフェロン、約3から約36MIUの用量範 囲が好ましい;ベータ−インターフェロン、約3から約36MIUの用量範囲が 好ましい;など。眼科薬活性成分 :アセチルコリンエステラーゼ阻害薬、例えば、エコチオフェー トの約0.03%から約0.25%局所用溶液など、および胃腸活性成分 :止しゃ薬、例えば、一投与あたり約0.1mgから約1.0mg のロペラミド、および一投与あたり約25mgから300mgの次サリチル酸ビ スマス、など。 安全で有効であるこれらの好ましい併用活性成分、ならびにこれら活性成分の 類似体の酸または塩基付加塩、エステル、代謝物、立体異性体および鏡像異性体 が、前記説明の中に明確に企図され、含まれていることは言うまでもない。活性 成分が、2つ以上の前記用途に有用であり、それらの用途も明確に企図されてい ることも理解されるであろう。この重複部分は、当該技術分野で認められており 、適応症に合わせるために用量などを調整することは、すべて医療現場の当業者 の範囲に含まれる。使用方法 理論に拘束されないが、α2−作動薬が効力をもたらす主要な機構は、障害お よび/またはその症状発現の原因である生物学的カスケードに介入することによ るものであると考えられる。α2−アドレナリン受容体活性に何ら欠損がなく、 活性が正常であることもある。しかし、α2−作動薬の投与は、障害、状態また はその症状発現を修正する有用な方法である。 したがって、本明細書中では、「疾病」、「障害」および「状態」という用語 は、α2−アドレナリン受容体活性と関連する、またはそれにより調節される疾 患を意味するために、互換的に用いられる。 本明細書中では、「α2−アドレナリン受容体によって調節される」、または 「α2−アドレナリン受容体活性によって調節される」という用語で述べられる 障害は、α2−アドレナリン受容体活性が、障害、または疾病もしくは障害の1 つ以上の生物学的症状発現を軽減する有効な手段であるか;または障害をもたら すか、あるいは、基礎障害の原因となる生物学的カスケードの1つ以上の場所を 妨害するか;または障害の1つ以上の症状を軽減するような、障害、状態または 疾病を意味する。したがって、「調節」の対象となる障害には、次のような場合 の障害が含まれる。 ・活性の変化が遺伝、感染、刺激、内部刺激、またはその他の原因によるもの であれ、α2−活性の不足が、障害または1つまたは複数の生物学的症状の「原 因」である。 ・疾病または障害、または観察できる症状、または疾患または障害の症状が、 α2−活性により軽減される。α2−活性の不足は、疾患または障害またはその観 察できる症状の原因である必要はない。 ・α2−活性が、疾患または障害をもたらすか、あるいはそれらに関連する生 化学的カスケードまたは細胞カスケードの一部を妨害する。この点で、α2−活 性は、カスケードを変化させ、疾病、状態または障害をコントロールする。 本発明の化合物は、アレルギー、風邪、などの鼻障害に関連する鼻充血、なら びに粘膜充血の後遺症(例えば、副鼻腔炎および中耳炎)の治療に特に有用であ る。有効投与量で、望ましくない副作用が避けられることが分かっている。 特定の作用機構に限定されることなく、対象化合物は、そのα2−アドレナリ ン受容体と相互作用する能力により、鼻充血の治療において、関連化合物を上回 る利益を提供すると考えられる。対象化合物は、鼻甲介内の末梢血管床の狭窄を 引き起こす、α2−アドレナリン受容体作動薬であることがわかった。 α2−アドレナリン受容体は、中枢神経系の内部および外部のいずれにも分布 している。したがって、活性または有効性にとって必須ではないが、ある種の障 害は、これらのただ1つの領域でα2−アドレナリン受容体に作用する化合物で 治療することが好ましい。本発明の化合物が中枢神経系に移行する能力はさまざ まであり、中枢性のα2−アドレナリン受容体を介して効果を生み出す。したが って、例えば、高度の中枢神経系活性を示す化合物は、後述するように、他の化 合物よりも中枢神経系の適応症にとって好ましい。しかし、主に末梢性の活性を 示す化合物の場合であっても、化合物の投与量を増すことにより、中枢神経系活 性を引き出すことができる。活性が必要とされる領域へ薬剤を送達する(例えば 、眼、鼻粘膜または気道への局所投与)ことにより、より特異的にこれらの化合 物の活性を発揮させることができる。 限定するものではないが、ある種の心血管障害、疼痛、物質乱用および/また は物質禁断症状、潰瘍および過酸症の治療に対して好ましい化合物には、中枢性 の作用をする化合物が含まれる。中枢性の作用とは、これらの化合物が、末梢性 のα2−アドレナリン受容体における作用に加え、中枢神経系のα2−アドレナリ ン受容体に対して作用することを意味する。 限定するものではないが、呼吸器障害、眼障害、偏頭痛、ある種の心血管障害 、およびある種の他の胃腸障害の治療にとって好ましい化合物は、末梢性の作用 をする。末梢性の作用とは、これらの化合物が、中枢神経系のα2−アドレナリ ン受容体よりも、むしろ末梢のα2−アドレナリン受容体に主に作用することを 意味する。主に末梢性の作用をするのはどの化合物であるか、および主に中枢性 の 作用をするのはどの化合物かを決定するためには、当該技術分野のいくつかの方 法が利用可能である。 したがって、本発明の化合物は、眼圧亢進症、緑内障、充血、結膜炎およびぶ どう膜炎などの眼疾患の治療にも有用である。化合物は、経口的に投与されるか 、あるいは点眼薬、スプレー剤、ミスト剤、ゲル剤またはクリーム剤として、哺 乳動物の眼の表面に直接、局所的に投与される。 本発明の化合物は、下痢、過敏性腸管症候群、過酸症および消化性潰瘍などの 胃腸障害を治療するためにも有用である。 本発明の化合物は、高血圧、心筋虚血、心再潅流損傷、狭心症、心不整脈、心 不全および良性前立腺肥大を含む、交感神経系活性に関連する疾患および障害を 治療するためにも有用である。その交感神経遮断性効果のため、化合物は、外科 手術処置における麻酔の補助剤としても有用である。 本発明の化合物は、様々な障害に関連する疼痛を和らげるためにも有用である 。化合物は、経口、非経口、および/または脳脊髄液への直接の注射によって投 与される。 本発明の化合物は、偏頭痛の予防的治療または急性治療にも有用である。化合 物は、経口、非経口、または鼻腔内投与される。 本発明の化合物は、物質乱用、特にアルコールおよびアヘン剤の乱用の治療、 およびこれらの物質を絶つことによって生ずる禁断症候群を軽減するためにも有 用である。 本発明の化合物は、血管収縮、特に静脈の血管収縮が有益性をもたらす、敗血 症性ショックまたは心原性ショック、頭蓋内圧上昇、痔核、静脈不全、拡張蛇行 静脈、および更年期紅潮を含む疾病および障害にも有用である。 本発明化合物は、痙直、てんかん、注意欠損多動障害、トゥーレット症候群、 および認識障害を含む神経学的疾病および障害にも有用である。 これらの化合物の薬理学的活性および選択性は、公表されている試験方法を用 いて測定することができる。化合物のα2−選択性は、α2−および/またはα2 −受容体を有することが知られている種々の組織中で、受容体結合親和性および in vitro機能活性を測定することにより決定される。(例えば、『α2 −アドレナリン作動受容体』(The Alpha−2 Adrenergic Receptors)、L.E.Limbird編、Humana Pres s、Clifton、NJ.を参照されたい)。以下のin vivo分析法は 、通常、齧歯類またはその他の動物種で行われる。中枢神経系活性は、鎮静を指 標として運動活性を測定することによって決定される。(例えば、Spyrak i、C.およびH.Fibiger、「ラットにおけるクロニジン誘発性鎮静作 用:シナプス後部のα2−アドレナリン受容体による媒介の証拠(Clonid ine−induced Sedation in Rats:Evidenc e for Mediation by Postsynaptic Alph a−2 Adrenoceptors)」、『神経伝達雑誌』(Journal of Neural Transmission)、54巻、153〜163 ページ、1982年を参照されたい)。鼻の充血除去活性は、鼻気道抵抗の推定 値として、鼻気圧計法を用いて測定される。(例えば、Salem、S.および E.Clemente、「鼻腔における薬剤の評価のための新しい実験方法(A New Experimental Method for Evaluat ing Drugs in the Nasal Cavity)」、『耳鼻咽 喉科雑誌』(Archives of Otolaryngology)、96 巻、524〜529ページ、1972年を参照されたい)。抗緑内障活性は、眼 内圧の測定により決定される。(例えば、Potter、D.、「Adrene rgic Pharmacology of Aqueous Human D ynamics」、『薬理学総説』(Pharmacological Rev iews)、13巻、133〜153ページ、1981年を参照されたい)。止 瀉活性は、化合物の、プロスタグランジン誘発下痢を阻害する能力を測定するこ とにより決定される。(例えば、Thollander、M.、P.Hells tromおよびT.Svensson、「α2−アドレナリン受容体作動薬によ るヒマシ油誘発性下痢の抑制(Suppression of Castor Oil−Induced Diarrhea by Alpha−2 Adre noceptor Agonists)」、『栄養薬理学・治療学』(Alim entary Pharmacology and Therapeutics )、 5巻、255〜262ページ、1991年を参照されたい)。過敏性腸管症候群 の治療における有効性は、ストレスによる便排出の増加を化合物が減少させる能 力を測定することによって決定される。(例えば、Barone,F.、J.D eegan、W.Price.P.Fowler、J.Fondacaroおよ びH.Ormsbee III、「冷却拘束ストレスによるラット糞石排出およ び結腸移行の増加(Cold−restraint stress incre ases rat fecal pellet output and col onic transit)」、『米国生理学雑誌』(American Jo urnal of Physiology)、258巻、G329〜G337ペ ージ、1990年を参照されたい)。抗潰瘍および過酸症の減少効果は、これら の化合物によってもたらされる胃酸分泌の減少を測定することによって決定され る。(例えば、Tazi−Saad、K.、J.Chariot、M.Del TaccaおよびC.Roze、「ラットにおける胃のペプシンおよび酸分泌に おけるα2−アドレナリン受容体作動薬の効果(Effect of α2−a drenoceptor agonists on gastric peps in and acid secretion in the rat)」、『 英国薬理学雑誌』(British Journal of Pharmaco logy)、106巻、790〜796ページ、1992年を参照されたい)。 抗喘息活性は、抗原吸入などの肺への抗原投与(challenges)に関連する気管支 収縮に対する化合物の効果を測定することによって決定される。(例えば、Ch ang、J.J.MusserおよびJ.Hand、「モルモットにおけるロイ コトリエンD4および抗原誘発性気管支収縮における5−リポキシゲナーゼおよ びシクロオキシゲナーゼ阻害活性を伴う新規ロイコトリエンD4拮抗薬、Wy− 45,911の効果(Effects of a Novel Leukotr iene D4 Antagonist with 5−Lipoxygena se and Cyclooxygenase Inhibitory Act ivity,Wy−45,911,on Leukotriene−D4− a nd Antigen−Induced Bronchoconstricti on in Guinea Pig)」、『アレルギー・応用免疫学国際雑誌』 (I nternational Archives of Allergy and Applied Immunology)、86巻、48〜54ページ、19 88年;およびDelehunt、J.、A.Perruchound、L.Y erger、B.Marchette、J.StevensonおよびW.Ab raham、「アレルギー羊における抗原チャレンジ後の晩発性気管応答におけ るアナフィラキシー遅反応性物質の役割(The Role of Slow− Reacting Substance of Anaphylaxis in the Late Bronchial Response After A ntigen Challenge in Allergic Sheep)」 、『米国呼吸器疾患総説』(American Reviews of Res piratory Disease)、130巻、748〜754ページ、19 84年を参照されたい)。咳に対する活性は、クエン酸吸入などの気道チャレン ジに対する咳の回数および潜伏期を測定することによって決定される。(例えば 、Callaway、J.およびR.King、「モルモットにおけるクエン酸 誘発性咳および1回呼吸量チャレンジにおける吸入α2−アドレナリン受容体お よびGABAB受容体作動薬の効果(Effects of Inhaled α2−Adrenoceptor and GABAB Receptor A gonists on Citric Acid−Induced Cough and Tidal Volume Changes in Guinea Pigs」、『欧州薬理学雑誌』(European Journal of Phrmacology)、220巻、187〜195ページ、1992年を参 照されたい)。これらの化合物の交感神経遮断活性は、血漿カテコールアミンの 減少(例えば、R.Urban,B.SzaboおよびK.Starke、「モ キソニジン、リルメニジンおよびUK14,304による交感神経感受性の減少 における末梢シナプス前抑制の関与(Involvement of peri pheral presynaptic inhibition in the reduction of sympathetic tone by mo xonidine,rilmenidine and UK14,304)」、 『欧州薬理学雑誌』(European Journal of Pharma co logy)、282巻、29〜37ページ、1995年を参照されたい)、また は腎臓の交感神経活性の低下(例えば、Feng,Q.、S.Carlsson 、P.ThorenおよびT.Hedner、「慢性鬱血性心不全ラットにおけ る腎交感神経活性、ナトリウム***増加および利尿におけるクロニジンの効果( Effects of clonidine on renal sympat hetic nerve activity,natriuresis and diuresis in chronic congestive hear t failure rats)」、『薬理学・実験治療学雑誌』(Journa l of Pharmacology and Experimental T herapeutics)、261巻、1129〜1135ページ、1992年 を参照されたい)を測定することによって決定され、心不全および良性前立腺肥 大における有益性の根拠を提供する。これらの化合物の血圧降下活性は、平均血 圧の低下として直接測定される(例えば、Timmermans,P.およびP .Van Zwieten、「ある種のイミダゾリジンの中枢性および末梢性α −アドレナリン作動性効果(Central and peripheral α−adrenergic effects of some imidazo lidines)」、『欧州薬理学雑誌』(European Journal of Pharmacology)、45巻、229〜236ページ、1977 年を参照されたい)。臨床試験により、外科手術中の心筋虚血の予防(例えば、 Talke、P.、J.Li、U.Jain、J.Leung、K.Drasn er、M.HollenbergおよびD.Mangano、「被血管外科手術 患者における術前デキシメデトミジン注入の効果(Effects of Pe rioperative Dexmedetomidine Infusion in Patients Undergoing Vascular Sur gery)」、『麻酔学』(Anesthesiology)、82巻、620〜 633ページ、1995年を参照されたい)、および狭心症の予防(例えば、W right.R.A.、P.Decroly、T.Kharkevitchおよ びM.Oliver、「狭心症におけるα2−アドレナリン受容体作動薬ミバゼ ロールによる運動許容量の改善(Exercise Tolerance in Angina is Improved by Mivazerol―an α2−Adren oceptor Agonist」、『心血管薬と治療』(Cardiovas cular Drugs and Therapy)、7巻、929〜934ペ ージ、1993年を参照されたい)におけるα2−作動薬の有益な効果が証明さ れている。心再潅流損傷におけるこれらの化合物の有効性は、心臓壊死および好 中球浸潤の減少を測定することによって示される(例えば、Weyrich、A .、X.Ma、およびA.Lefer、「ネコにおける心筋虚血後の再灌流損傷 を改善させるL−アルギニンの役割(The Role of L−Argin ine in Ameliorating Reperfusion Inju ry After Myocardial Ischmia in the C at)」、『循環』(Circulation)、86巻、279〜288ペー ジ、1992年を参照されたい)。これらの化合物の心臓抗不整脈効果は、ウア バイン誘発不整脈の阻害を測定することによって示される(例えば、Thoma s、G.およびP.Stephen、「モルモットにおけるウアバイン誘発性心 不整脈および致死率における2種イミダゾリン(ST−91およびST−93)の 効果(Effects of Two Imidazolines(ST−91 and ST−93)on the Cardiac Arrhythmia s and Lethality Induced by Ouabainin Guinea−Pig)」、『アジア太平洋薬理学雑誌』(Asia−Pac ific Journal of Pharmacology)、8巻、109 〜113ページ、1993年;およびSamson、R.、J.Cai、E.S hibata、J.MartinsおよびH.Lee、「イヌ心プルキンエ線維 におけるα2−アドレナリン作動性刺激の電気生理学的効果(Electrop hysiological effects of α2−adrenergi c stimulation in canine cardiac Purk inje fibers)」、『生理学米国雑誌』(American Jou rnal of Physiology)、268巻、H2024〜H2035 ページ、1995年を参照されたい)。これらの化合物の血管収縮活性は、分離 動脈および静脈に対するin vitroでの収縮性を測定することによって 示される(例えば、Flavahan、N.、T.Rimele、J.Cook eおよびM.Vanhoutte、「イヌ伏在静脈における外来性または神経放 出性ノルエピネフリンにより活性化された接合部後部のα1−およびα2−アドレ ナリン受容体の特徴(Characterization of Postju nctional Alpha−1 and Alpha−2 Adrenoc eptors Activated by Exogenous or Ner ve−Released Norepinephrine in the Ca nine Saphenous Vein)」、『薬理学・実験治療学雑誌』( Journal of Pharmacology and Expeimen tal Therapeutics)、230巻、699〜705ページ、19 84年を参照されたい)。頭蓋内圧の低下に対するこれらの化合物の有効性は、 イヌのくも膜下出血モデルにおける特性を測定することによって示される(例え ば、McCormick、J.、P.McCormick、J.Zabrams kiおよびR.Spetzler、「くも膜下出血後の中枢性α2−アドレナリ ン受容体作動薬による頭蓋内圧の低下(Intracranial press ure reduction by a central alpha−2 a drenoreceptor agonist after subarach noid hemorrhage)」、『神経外科』(Neurosurger y)、32巻、974〜979ページ、1993年を参照されたい)。更年期紅 潮の阻止は、尻尾の皮膚血流に対するα2−作動薬で示されるように(例えば、 Redfern、W.、M.MacLean、R.ClagueおよびJ.Mc Grath、「ラット尻尾血管系におけるα2−受容体の役割(The rol e of alpha−2 adrenoceptors in the va sculature of the rat tail)」、『英国薬理学雑誌 』(British Jurnal of Pharmacology)、11 4巻、1724〜1730ページ、1995年を参照されたい)、ラットにおけ る顔面血流減少を測定することによって証明される(例えば、Escott、K .、D.Beattie、H.ConnorおよびS.Brain、「三叉神経 節刺激後に観測されるラット顔面皮膚血流増加の調節(The modulat io n of the increase in rat facial skin blood flow observed after trigemina lganglion stimulation)」、『欧州薬理学雑誌』(Eu ropean Journal of Pharmacology)、284巻 、69〜76ベージ、1995年を参照されたい)。これらの化合物の抗侵害受 容特性および疼痛減少特性は、齧歯類の苦悶および熱板抗侵害受容モデルにおけ る疼痛閾値の増加を測定することにより示される(例えば、Millan、M. 、K.Bervoets、J.Rivet、R.Widdowson、A.Re nouard、S.Le Marouille−GirardonおよびA.G obert、「多数のα2−作動性受容体サブタイプII.侵害受容、運動行動 および海馬アドレナリン合成の制御におけるラットα2Aアドレナリン作動性受容 体の役割の証拠(Multiple Alpha−2 Adrenergic Receptor Subtypes.II.Evidence for a Role of Rat Alpha−2A Adrenergic Rece ptors in the Control of Nociception, Motor Behavior and Hippocampal Synth esis of Noradrenaline)」、『薬理学・実験治療学雑誌 』(Journal of Pharmacology and Experi mental Therapeutics)、270巻、958〜972ページ 、1994年を参照されたい)。これらの化合物の抗偏頭痛効果は、ラットにお ける三叉神経節刺激に対する硬膜神経性炎症の減少を測定することにより示され る(例えば、Matsubara、T.、M.MoskowitzおよびZ.H uang、「UK−14,304、R(−)−α−メチルヒスタミンおよびSM S201−995が接合部前メカニズムにより硬膜内の血漿タンパク漏出を遮断 する(UK−14,304,R(−)−alpha−methyl−hista mine and SMS201−995 block plasma pro tein leakage within dura mater by pr ejunctional mechanisms」、『欧州薬理学雑誌』(Eu ropean Journal of Pharmacology)、224巻 、 145〜150ページ、1992年を参照されたい)。これらの化合物のアヘン 剤禁断を抑制する能力は、亢進した交感神経活性の抑制を測定することにより示 される(例えば、Franz、D.、D.HareおよびK.McCloske y、「脊髄交感神経ニューロン:クロニジンによるアヘン禁断症状抑制の推定部 位(Spinal sympathetic neurons:possibl e sites of opiate−withdrawal suppres sion by clonidine)」、『科学』(Science)、21 5巻、1643〜1645ページ、1982年を参照されたい)。これらの化合 物の抗てんかん活性は、興奮応答(kindling response)の阻害を測定すること により示される(例えば、Shouse、M.、M.Bier、J.Lange r、O.Alcalde、M.RichkindおよびR.Szymusiak 、「扁桃興奮子ネコにおける微量注入実験α2−作動薬クロニジンは発作を抑制 し、α2−拮抗薬イダゾキサンは発作を促進する(The α2−agonis t clonidine suppresses seizures,wher eas the alpha−2 antagonist idazoxan promotes seizures−a microinfusion st udy in amygdala−kindled kittens」、『脳研 究』(Brain Research)、648巻、352〜356ページ、1 994年を参照されたい)。注意欠陥多動障害およびトゥーレット症候群(例え ば、Chappell、P.、M.Riddle、L.Scahill、K.L ynch、R.Schultz、A.Arnsten、J.Leckmanおよ びD.Cohen、「注意欠陥多動障害およびトゥーレット症候群のグアンファ シン治療:予備臨床試験(Guanfacine treatment of comorbid attention−deficit hyperacti vity disorder and Tourette’s syndrom e:preliminary clinical experience)」、 『米国小児期・青年期精神医学学会雑誌』(Journal of Ameri can Academy of Child and Adolescent Psychiatry)、34巻、1140〜1146ページ、1995年を参 照されたい)、 認識障害(例えば、Coull、J.、「α2−ノルアドレナリン作動性系の薬 理学的操作。認識における効果(Pharmacological manip ulations of the α2−noradrenergic sys tem.Effects on cognition)」、『医薬と加齢』(D rugs and Aging)、5巻、116〜126ページ、1994年を 参照されたい)、および痙縮(例えば、Eyssette,M.、F.Rohm er、G.Serratrice、J.WarterおよびD.Boisson 、「多発性硬化症関連痙縮における新規抗痙縮剤、チザニジンの多中心二重盲検 試験(Multicenter,double−blind trial of anovel antispastic agent,tizanidine ,in spasticity associated with multi ple sclerosis)」、『最近の医薬研究および意見』(Curren t Medical Research & Opinion)、10巻、69 9〜708ページ、1988年を参照されたい)を含む神経性障害の取扱いにお ける、他のα2−作動薬の有効性が証明されている。 本発明の別の態様には、鼻充血を患っている、またはその危険のある哺乳動物 に、安全で有効な量の対象化合物を投与することにより、鼻充血を予防、または 治療するための方法が含まれる。このような鼻充血は、季節性アレルギー性鼻炎 、急性上気道ウイルス感染、副鼻腔炎、多年性鼻炎、および血管運動性鼻炎など を含むが、これらに限定されない、ヒトの疾患または障害と関係がある。さらに 、他の障害も粘膜充血と一般的に関係がある(例えば、中耳炎および副鼻腔炎) 。1回分の対象化合物の投与においてはそれぞれ、約0.0001mg/kgか ら約5mg/kgの範囲内の投与量を投与するのが好ましく、約0.001mg /kgから約0.5mg/kgがより好ましい。このような投与量の経口投与が 好ましい。本発明の対象化合物の投与回数は、1日約1回から約6回が好ましく 、1日約1回から約4回がより好ましい。このような投与量および回数は、咳、 慢性閉塞性肺疾患(COPD)および喘息などの他の気道状態を治療するために も好ましい。このような投与量および回数は、粘膜充血が関係する状態(例えば 、副鼻腔炎および中耳炎)を治療するためにも好ましい。 本発明の別の態様には、緑内障を患っている、またはその危険のある哺乳動物 に、安全で有効な量の対象化合物を投与することにより、緑内障を予防、または 治療するための方法が含まれる。全身的に投与される場合、1回分の対象化合物 の投与においてはそれぞれ、約0.0001mg/kgから約5mg/kgの範 囲内の投与量を投与するのが好ましく、約0.001mg/kgから約0.5m g/kgがより好ましい。眼内投与を用いる場合には、通常の体積(例えば、1 または2滴)の、約0.0001%から約5%、より好ましくは約0.01%か ら約0.5%の対象化合物を含む液状組成物を投与するのが好ましい。正確な用 量および用法の決定は、当業者の範囲に含まれる。このような投与量での眼内投 与が好ましい。本発明による対象化合物の投与回数は、1日約1回から約6回が 好ましく、1日約1回から約4回がより好ましい。 本発明の別の態様には、胃腸障害を患っている、またはその危険のある哺乳動 物に、安全で有効な量の対象化合物を投与することにより、下痢、過敏性腸管症 候群、および消化性潰瘍などの胃腸障害を予防、または治療するための方法が含 まれる。1回分の対象化合物の投与においてはそれぞれ、約0.0001mg/ kgから約5mg/kgの範囲内の投与量を投与するのが好ましく、約0.00 1mg/kgから約0.5mg/kgがより好ましい。このような投与量の経口 投与が好ましい。本発明による対象化合物の投与回数は、1日約1回から約6回 が好ましく、1日約1回から約4回がより好ましい。 本発明の別の態様には、偏頭痛を患っている、またはその危険のある哺乳動物 に、安全で有効な量の対象化合物を投与することにより、偏頭痛を予防、または 治療するための方法が含まれる。1回分の対象化合物の投与においてはそれぞれ 約0.0001mg/kgから約5mg/kgの範囲内の投与量を投与するのが 好ましく、約0.001mg/kgから約0.5mg/kgがより好ましい。こ のような投与量の経口、非経口または鼻腔内投与が好ましい。本発明による対象 化合物の経口投与回数は、1日約1回から約6回が好ましく、1日約1回から約 4回がより好ましい。本発明による対象化合物の非経口投与回数は、1日約1回 から約6回が好ましく、1日約1回から約4回の非経口投与、または所望の効果 が得られる注入による投与がより好ましい。本発明による対象化合物の鼻腔内投 与回数は、1日約1回から約6回が好ましく、1日約1回から約4回がより好ま しい。 本発明の別の態様には、高血圧、心筋虚血、心再潅流損傷、狭心症、心不整脈 、および良性前立腺肥大を含む交感神経系活性に関連する障害を予防または治療 する方法であって、これらの疾患または障害を患っている、またはその危険のあ る哺乳動物に、安全で有効な量の対象化合物を投与することによる予防または治 療方法が含まれる。1回分の対象化合物の投与においてはそれぞれ、約0.00 01mg/kgから約5mg/kgの範囲内の投与量を投与するのが好ましく、 約0.001mg/kgから約0.5mg/kgがより好ましい。このような投 与量の経口および非経口投与が好ましい。本発明による対象化合物の経口投与回 数は、1日約1回から約6回が好ましく、1日約1回から約4回がより好ましい 。本発明による対象化合物の非経口投与回数は、1日約1回から約6回が好まし く、1日約1回から約4回の非経口投与、または所望の効果が得られる注入によ る投与がより好ましい。 本発明の別の態様には、疼痛を患っている、またはその危険のある哺乳動物に 、安全で有効な量の対象化合物を投与することにより、疼痛を予防、または治療 するための方法が含まれる。1回分の対象化合物の投与においてはそれぞれ、約 0.0001mg/kgから約5mg/kgの範囲内の投与量を投与するのが好 ましく、約0.001mg/kgから約0.5mg/kgがより好ましい。この ような投与量の経口および非経口投与が好ましい。本発明による対象化合物の経 口投与回数は、1日約1回から約6回が好ましく、1日約1回から約4回がより 好ましい。本発明による対象化合物の非経口投与回数は、1日約1回から約6回 が好ましく、1日約1回から約4回の非経口投与、または所望の効果が得られる 注入による投与がより好ましい。 本発明の別の態様には、物質乱用または禁断症状を患っている、またはその危 険のある哺乳動物に、安全で有効な量の対象化合物を投与することにより、物質 乱用ならびにアルコールおよびアヘンなどの物質を断つことによって生じる禁断 症候群を予防、または治療するための方法が含まれる。1回分の対象化合物の投 与においてはそれぞれ、約0.0001mg/kgから約5mg/kgの範囲内 の投与量を投与するのが好ましく、約0.001mg/kgから約0.5mg/ kgがより好ましい。このような投与量の経口投与が好ましい。本発明による対 象化合物の投与回数は、1日約1回から約6回が好ましく、1日約1回から約4 回がより好ましい。組成物および方法の実施例 下記の非限定的実施例は、本発明の組成物および使用方法を例示するものであ る。 実施例A 経口錠剤組成物 成分 1錠あたりの量(mg) 対象化合物3 20.0 微結晶セルロース(アビセルPH102(登録商標)) 80.0 リン酸二カルシウム 96.0 熱分解法シリカ(Cab−O−Sil(登録商標)) 1.0 ステアリン酸マグネシウム 3.0 全量= 200.0mg 鼻充血のある患者は、1錠を飲み込む。充血は、大いに減少する。 式Iの構造を有する他の化合物を用いても、実質的に同様の結果が得られる。 実施例B チュアブル錠剤組成物 成分 1錠あたりの量(mg) 対象化合物1 15.0 マンニトール 255.6 微結晶セルロース(アビセルPH101(登録商標)) 100.8 デキストリン化スクロース(Di−Pac(登録商標)) 199.5 人工オレンジ香料 4.2 サッカリンナトリウム 1.2 ステアリン酸 15.0 ステアリン酸マグネシウム 3.0 FD&C 黄色6号染料 3.0 熱分解法シリカ(Cab−O−Sil(登録商標)) 2.7 全量= 600.0mg 鼻充血のある患者は、1錠を噛み砕いて飲み込む。充血が、大いに減少する。 式Iの構造を有する他の化合物を用いても、実質的に同様の結果が得られる。 実施例C 舌下錠剤組成物 成分 1錠あたりの量(mg) 対象化合物2 2.00 マンニトール 2.00 微結晶セルロース(アビセルPH101(登録商標)) 29.00 ミント香料 0.25 サッカリンナトリウム 0.08 全量= 33.33mg 鼻充血のある患者は、1錠を舌の下におき溶解させる。充血は、急速かつ大い に減少する。 式Iの構造を有する他の化合物を用いても、実質的に同様の結果が得られる。 実施例D 鼻腔内水剤組成物 成分 組成(%w/v) 対象化合物3 0.20 塩化ベンザルコニウム 0.02 チメロサール 0.002 d−ソルビトール 5.00 グリシン 0.35 芳香剤 0.075 精製水 適量 全量= 100.00 鼻充血のある患者の各鼻孔内に、10分の1mLの組成物をポンプアクチュエ ータから噴霧する。充血は、大いに減少する。 式Iの構造を有する他の化合物を用いても、実質的に同様の結果が得られる。 実施例E 鼻腔内ゲル組成物 成分 組成(%w/v) 対象化合物1 0.10 塩化ベンザルコニウム 0.02 チメロサール 0.002 ヒドロキシプロピルメチルセルロース 1.00 (メトロース65SH4000(登録商標)) 芳香剤 0.06 塩化ナトリウム(0.65%) 適量 全量= 100.00 鼻充血のある患者の各鼻孔内に、5分の1mLの組成物を点鼻器から点鼻する 。 充血は、大いに減少する。 式Iの構造を有する他の化合物を用いても、実質的に同様の結果が得られる。 実施例F 吸入エアロゾール組成物 成分 組成(%w/v) 対象化合物2 5.0 アルコール 33.0 アスコルビン酸 0.1 メントール 0.1 サッカリンナトリウム 0.2 噴射剤(F12、F114) 適量 全量= 100.0 喘息の患者は、エアロゾール組成物を二吹、投与量計量吸入器から吸入する。 喘息状態は、効果的に軽快する。 式Iの構造を有する他の化合物を用いても、実質的に同様の結果が得られる。実施例G 局所眼用組成物 成分 組成(%w/v) 対象化合物3 0.10 塩化ベンザルコニウム 0.01 EDTA 0.05 ヒドロキシエチルセルロース(ナトロソールM(登録商標)) 0.50 メタ次亜硫酸ナトリウム 0.10 塩化ナトリウム(0.9%) 適量 全量= 100.0 緑内障患者の両眼に、10分の1mLの組成物を直接投与する。眼内圧は、大 いに低下する。 式Iの構造を有する他の化合物を用いても、実質的に同様の結果が得られる。 実施例H 経口液剤組成物 成分 量/15mL投与 対象化合物2 15mg マレイン酸クロルフェニラミン 4mg プロピレングリコール 1.8g エタノール(95%) 1.5mL メタノール 12.5mg ユーカリ油 7.55mg 香料 0.05mL スクロース 7.65g カルボキシメチルセルロース(CMC) 7.5mg 微結晶セルロースおよび 187.5mg CMCナトリウム(アビセルRC591(登録商標)) ポリソルベート80 3.0mg グリセリン 300mg ソルビトール 300mg FD&C赤色40号染料 3mg サッカリンナトリウム 22.5mg リン酸二水素ナトリウム 44mg クエン酸ナトリウム一水和物 28mg 精製水 適量 全量= 15mL アレルギー性鼻炎のために鼻充血および鼻水の出る患者は、15mLの液剤組 成物を飲み込む。充血および鼻水は、効果的に減少する。 式Iの構造を有する他の化合物を用いても、実質的に同様の結果が得られる。 実施例J 経口液剤組成物 成分 量/15mL投与 対象化合物2 30mg スクロース 8.16g グリセリン 300mg ソルビトール 300mg メチルパラベン 19.5mg プロピルバラベン 4.5mg メントール 22.5mg ユーカリ油 7.5mg 香料 0.07mL FD&C赤色40号染料 3.0mg サッカリンナトリウム 30mg 精製水 適量 全量= 15mL 鼻充血のある患者は、アルコールを含まない液剤薬物15mLを飲み込む。充 血は、実質的に低下する。 式Iの構造を有する他の化合物を用いても、実質的に同様の結果が得られる。実施例K 経口錠剤組成物 成分 1錠あたりの量(mg) 対象化合物1 4 微結晶セルロース、NF 130 デンプン1500、NF 100 ステアリン酸マグネシウム、USP 全量= 236mg 偏頭痛の患者は、1錠を飲み込む。偏頭痛の疼痛および前兆は、大いに減少す る。 式Iの構造を有する他の化合物を用いても、実質的に同様の結果が得られる。 実施例L 経口錠剤組成物 成分 1錠あたりの量(mg) 対象化合物2 12 ヒドロキシプロピルメチルセルロース、USP 12 ステアリン酸マグネシウム、USP 2 無水乳糖、USP 200 全量= 226mg 疼痛軽減のため。12歳以上の成人は12時間毎に1錠を服用する。 式Iの構造を有する他の化合物を用いても、実質的に同様の結果が得られる。 実施例M 経口キャプレット錠剤組成物 成分 1錠あたりの量(mg) ナプロキセンナトリウム無水物、USP 220 対象化合物3 6 ヒドロキシプロピルメチルセルロース、USP 6 ステアリン酸マグネシウム、USP 2 ポビドンK−30、USP 10 タルク、USP 12 微結晶セルロース、NF 44 全量= 300mg 通常の風邪、副鼻腔炎、またはインフルエンザに関係する、鼻充血、頭痛、発 熱、体の痛み、および疼痛を含む諸症状の軽減のため。12歳以上の成人は12 時間毎に2錠を服用する。 式Iの構造を有する他の化合物を用いても、実質的に同様の結果が得られる。 実施例N 経口錠剤組成物 成分 1錠あたりの量(mg) 対象化合物3 6 ヒドロキシプロピルメチルセルロース、USP 6 二酸化ケイ素、コロイド状、NF 30 予めゼラチン状にしたデンプン、NF 50 ステアリン酸マグネシウム、USP 全量= 96mg 良性前立腺肥大の治療のため。1日あたり1錠を服用すること。 式Iの構造を有する他の化合物を用いても、実質的に同様の結果が得られる。 実施例O 経口錠剤組成物 成分 1錠あたりの量(mg) 対象化合物2 6 ヒドロキシプロピルメチルセルロース、USP 6 ステアリン酸マグネシウム、USP 2 ポビドンK−30、USP 10 タルク、USP 12 微結晶セルロース、NF 44 全量= 80mg アルコール中毒またはアヘン嗜癖の治療に用いるため。12歳以上の成人は1 2時間毎に2錠を服用する。 式Iの構造を有する他の化合物を用いても、実質的に同様の結果が得られる。 実施例P 経口錠剤組成物 成分 1錠あたりの量(mg) 対象化合物1 6 ヒドロキシプロピルメチルセルロース、USP 12 ステアリン酸マグネシウム、USP 2 ポビドンK−30、USP 10 タルク、USP 12 微結晶セルロース、NF 44 全量= 86mg 潰瘍および過酸症の治療のため。適宜、2錠を服用する。 式Iの構造を有する他の化合物を用いても、実質的に同様の結果が得られる。 実施例Q 経口錠剤組成物 成分 1錠あたりの量(mg) 成分 対象化合物2 10mg/ml担体担体 クエン酸ナト・リウム緩衝液(担体の質量百分率): レシチン 0.48% カルボキシメチルセルロース 0.53 ポビドン 0.50 メチルパラベン 0.11 プロピルパラベン 0.011 心再潅流損傷の軽減のため。 式Iの構造を有する他の化合物を用いても、実質的に同様の結果が得られる。実施例R 経口液体組成物 成分 量/フルイドオンス投与(mg) アセトアミノフェン、USP 1000 コハク酸ドキシルアミン、USP 12.5 臭化水素酸デキストロメトルファン、USP 30 対象化合物2 6 DowXYS−40010.00樹脂 3 高フルクトースコーンシロップ 16000 ポリエチレングリコール、NF 3000 プロピレングリコール、USP 3000 アルコール、USP 2500 クエン酸ナトリウムニ水和物、USP 150 無水クエン酸、USP 50 サッカリンナトリウム、USP 20 香料 3.5 精製水、USP 3500 全量= 29275mg/フルイドオンス 風邪またはインフルエンザに伴う、軽い痛み、疼痛、頭痛、筋肉痛、咽頭痛、 および発熱の軽減のため。通常の風邪に伴う鼻充血、軽い咽頭および気管支の刺 激による咳、鼻水、およびくしゃみの軽減。12歳以上の成人は6時間毎に1フ ルイドオンス(約29ml)を服用する。 式Iの構造を有する他の化合物を用いても、実質的に同様の結果が得られる。実施例S 経口液体組成物 成分 量/フルイドオンス(約29ml)投与量(m g) 無水ナプロキセンナトリウム、USP 220 コハク酸ドキシルアミン、USP 12.5 臭化水素酸デキストロメトルファン、USP 30 対象化合物1 6 DowXYS−40010.00樹脂 3 高フルクトースコーンシロップ 16000 ポリエチレングリコール、NF 3000 プロピレングリコール、USP 3000 アルコール、USP 2500 クエン酸ナトリウム二水和物、USP 150 クエン酸、無水、USP 50 サッカリンナトリウム、USP 20 香料 3.5 精製水、USP 3800 全量= 28795mg/フルイドオンス 風邪またはインフルエンザに伴う、軽い痛み、疼痛、頭痛、筋肉痛、咽頭痛、 および発熱の軽減のため。通常の風邪に伴う鼻充血、軽い咽頭および気管支の刺 激による咳、鼻水、およびくしゃみの軽減。12歳以上の成人は6時間毎に1フ ルイドオンス(約29ml)を服用する。 式Iの構造を有する他の化合物を用いても、実質的に同様の結果が得られる。 組成物実施例T 本発明の非経口投与用組成物は、以下のように製造する。 成分 対象化合物1 10mg/ml担体担体 クエン酸ナトリウム緩衝液(担体の質量百分率): レシチン 0.48% カルボキシメチルセルロース 0.53 ポビドン 0.50 メチルパラベン 0.11 プロピルパラベン 0.011 上記成分を混ぜ、溶液を生成する。溶液約2.0mlを、敗血症性ショックま たは心原性ショックをきたした患者に、静脈内投与する。症状は鎮まる。 式Iの構造を有する他の化合物を用いても、実質的に同様の結果が得られる。 実施例U 経口錠剤組成物 成分 1錠あたりの量(mg) 対象化合物3 10 ヒドロキシプロピルメチルセルロース、USP 12 ステアリン酸マグネシウム、USP 2 ポビドンK−30、USP 10 タルク、USP 12 微結晶セルロース、NF 44 全量= 90mg 心臓不整脈の治療のため。処方に従って服用する。 式Iの構造を有する他の化合物を用いても、実質的に同様の結果が得られる。 実施例V 経口錠剤組成物 成分 1錠あたりの量(mg) 対象化合物1 4 微結晶セルロース、NF 130 デンプン1500、NF 100 ステアリン酸マグネシウム、USP 全量= 236mg うっ血性心不全の治療のため。処方に従って服用する。 式Iの構造を有する他の化合物を用いても、実質的に同様の結果が得られる。 当該技術分野の現状に照らし、明細書の指針による前述の実施形態を改変する ことは、製剤化に関わる当業者の範囲に含まれる。 併用活性成分の他の例も企図されている。主要な活性成分と併用することので きる薬物の例は、参照により本明細書に組み込まれる、Sunshineの米国 特許第4,552,899号に含まれている。本明細書全体にわたり参照したそ の他のすべての参考文献を、参照により本明細書に組み込む。 本発明の特定の実施形態について述べてきたが、本発明の精神および範囲を逸 脱することなく種々の変形および改変が可能であることは、当業者には明らかで あろう。添付の請求の範囲では、本発明の範囲に含まれるこのようなすべての改 変を包含することを意図している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 ボグダン,ソフィー,エバ. アメリカ合衆国 45039 オハイオ州 メ ーンビル イースト フォスター―メーン ビル ロード 714 (72)発明者 ミーリング,グレン,エドワード. アメリカ合衆国 45069 オハイオ州 ウ ェスト チェスター デザート スプリン グ コート 7395 (72)発明者 ニコライデス,ニック. アメリカ合衆国 45040 オハイオ州 メ イソン プレスコット コート 5357 (72)発明者 ヘンリー,レイモンド,トッド. アメリカ合衆国 45162 オハイオ州 プ レザント プレイン ヘクターマン ロー ド 877 (72)発明者 シェルドン,ラッセル,ジェームズ. アメリカ合衆国 45014 オハイオ州 フ ェアフィールド ウィントン ロード 5023

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.次式で表される化合物であって、 上式で、 (a)R1が、水素、C1〜C3アルカニルもしくはアルケニル、シクロプロピ ルまたはハロであり、 (b)R2が、ハロまたはC1〜C3アルカニルもしくはアルケニルであり、 (c)R3が、水素;C1〜C3アルカニル、アルケニルまたはアルキニル;シ クロプロピル、シクロアルケニル;C1〜C3アルキルチオまたはアルコキシ;ヒ ドロキシ;チオ;ニトロ;シアノ;アミノ;C1〜C3アルキルアミノまたはC1 〜C3ジアルキルアミノおよびハロであり、 (d)R4が、水素またはC1〜C3アルカニルであり、 (e)R5が、水素およびメチルから選択される ことを特徴とする化合物およびその鏡像異性体、光学異性体、立体異性体、ジア ステレオマー、互変異性体、付加塩、生加水分解性アミドおよびエステル。 2.R3がシアノ、ハロまたは水素であり、R5が水素であることを特徴とする請 求項1に記載の化合物。 3.化合物が、4,6−ジメチル−5−(2−イミダゾリニルアミノ)ベンゾイ ミダゾールであることを特徴とする請求項1に記載の化合物。 4.医薬組成物を調製するための、前記請求項のいずれか一項に記載の化合物の 使用。 5.抗ヒスタミン薬、鎮咳薬、肥満細胞安定剤、ロイコトリエン拮抗薬、去たん 薬/粘液溶解薬、抗酸化剤またはラジカル阻害剤、ステロイド、気管支拡張薬、 抗ウイルス薬、鎮痛薬、抗炎症薬、胃腸および眼の活性成分からなる群から選択 される1種または複数の活性成分をさらに含む医薬組成物を調製するための、前 記請求項のいずれか一項に記載の化合物の使用。 6.安全で有効な量の、請求項1に記載のα2−アドレナリン受容体作動薬化合 物を、治療を必要とする哺乳動物に投与することにより、α2−アドレナリン受 容体によって調節される障害を予防または治療する方法。 7.安全で有効な量の、前記請求項のいずれか一項に記載のα2−アドレナリン 受容体作動薬化合物を、治療を必要とする哺乳動物に投与することにより、交感 神経性活性によって媒介される、およびα2−アドレナリン受容体によって調節 される障害を予防または治療する方法。
JP54366398A 1997-04-15 1998-04-09 α▲下2▼−アドレナリン受容体作動薬として有用な5−(2−イミダゾリニルアミノ)ベンゾイミダゾール化合物類 Pending JP2001519828A (ja)

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