JP2001519197A - 牽引を受ける関節の受動運動のための装置 - Google Patents

牽引を受ける関節の受動運動のための装置

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JP2001519197A
JP2001519197A JP2000515516A JP2000515516A JP2001519197A JP 2001519197 A JP2001519197 A JP 2001519197A JP 2000515516 A JP2000515516 A JP 2000515516A JP 2000515516 A JP2000515516 A JP 2000515516A JP 2001519197 A JP2001519197 A JP 2001519197A
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distal
proximal
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シュムエル ラボシッツ
アブラハム シェカリム
イタイ セラ
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ライムロン リミテッド
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    • A61B17/56Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor
    • A61B17/58Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws, setting implements or the like
    • A61B17/60Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws, setting implements or the like for external osteosynthesis, e.g. distractors, contractors
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Abstract

(57)【要約】 関節に隣接した近位骨に突き通されたピン(14)に係合する近位ブラケット(12)と、関節に隣接した遠位骨に突き通されたピン(18)に係合する遠位ブラケット(16)を備えている、牽引を施している間、関節の受動運動を生じさせるための装置(10)。2つのブラケット(12)及び(16)は、ブラケット(12、16)の相対的回転運動を可能にするヒンジ(20)と、調整機構(22)を含む、張力ヒンジ機構(22)によって接続されている。調整機構(22)は、ヒンジ(20)とブラケットの少なくとも一方(12または16)との間の距離をほぼ連続的に調整して、関節の両側に張力を加えることができるように構成されている。調整機構(22)には、2つのブラケット(12、16)間における距離の弾性変動を可能にするように配置された、いくつかの弾性構成部品(24)も含まれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、整形外科用装置に関するものであり、とりわけ、関節の両側の牽引
を維持しながら、関節を運動させるための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
関節内骨折のような状態の治療において関節の両側に牽引を施すことは周知の
ところである。とりわけ、破片を安定化させるための直接的な外科的処置が除外
されるほどにまで、骨が砕けている場合、牽引は、嚢、靭帯、及び、手掌プレー
ト・アタッチメントにかかる力によって、破片の再アライメントがとられる、靭
帯整復を誘発することが知られている。
【0003】 骨折した関節の両側に対する牽引は、隣接する骨のそれぞれに埋め込まれたピ
ンを押し離すことによって施すことができる。こうして牽引を施すための単純な
システムの一例が、英国のSurgicraft Ltd.から市販されている
「S Quattro Flexible Mini External Fi
xator」である。
【0004】 しかし、関節を動かさずに、骨折した関節の両側に対して長期にわたる牽引を
施すと、関節表面の不規則な再成形のために、関節の可動性が損なわれることが
明らかになっている。従って、「動的牽引」システムと呼ばれる、関節の自由な
動きを可能にする牽引システムを開発するいくつかの試みがなされてきた。
【0005】 医学博士Robert R.Schenckによる「The Dynamic
Traction Method:Combining Movement
and Traction for Intra−Articular Fra
ctures of the Phalanges」と題する論文(1994年
5月のHand Clinics 10(2))には、動的牽引に対するアプロ
ーチの1つに関する記載がある。これには、中指節骨の遠位頭に配置された経骨
ワイヤと外部フレームの間に、ゴム・バンドが取り付けられたシステムが解説さ
れている。基本的な例では、フレームが、関節の移動平面における大きいループ
として形成される。次に、ループまわりで、ゴム・バンドの接続点を手動でスラ
イドさせることによって、施される牽引を維持しながら、関節が曲がるようにす
ることが可能になる。やはり、ゴム・バンドを用いることによって、張力を加え
るための既存の連続受動運動装置を適応させることについても解説されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
Schenckによって解説された動的牽引システムの特定の欠点は、加えら
れる張力の調整が不正確で、不便であるという点である。調整は、主として、ゴ
ム・バンドを加えるか、除去することによって実施され、このため、張力の量が
不連続に大きく急変することになる。ゴム・バンドをねじることに関する可能性
について言及されているが、こうした調整のための機構は設けられていない。こ
のシステムは、また、プロフェッショナルな管理を必要とするので、家庭での処
置には不適当なものになっている。
【0007】 動的牽引システムに対する第2のアプローチは、米国のSmith & Ne
phew Richards Inc.からCompass の商標名で市販さ
れている近位指節間関節ヒンジで代表される。このヒンジは、骨に突き通された
5つのピンによって固定される。位置決めが済むと、調整ネジによる関節の伸延
が可能になる。所望の伸延度が得られると、ピン・ブロックは、ヒンジに対して
適正位置に固定される。ヒンジの通常動作中に、たわみ性または破砕性が示され
ることはない。
【0008】 Compass システムによって、関節の伸延度の有効な連続可変調整が可
能になるが、システムにおけるたわみ性の欠如によって、他の欠点が生じる。ま
ず、ヒンジは、ミスアライメントに極めて過敏である。このため、ヒンジのアラ
イメントをとるため、余分な軸方向ピンが骨に突き通される。しかし、余分なピ
ンを用いたとしても、ヒンジの十分に正確な位置決めを実現するのは困難である
。さらに、正確度の有効範囲内であっても、ヒンジのわずかなミスアライメント
によって、運動中における関節の伸延が大きく変動する可能性がある。たわみ性
の欠如は、システムを壊れやすくする可能性も秘めている。最後に、関節の受動
運動は、労働集約的なウォーム歯車機構の手動操作によって実施される。
【0009】 また、興味深いことではあるが、利用可能なシステムには、手首の関節の損傷
に対する使用に適したものがないという点に留意されたい。
【0010】 従って、本発明の目的は、関節の両側に弾性をもたせて施される牽引のほぼ連
続的調整を可能にする、関節内骨折のような状態を治療するための動的牽引装置
を提供することにある。本発明のもう1つの目的は、積極的な患者の協力に依存
することなく、受動運動を自動化するこうした装置を提供することにある。本発
明のさらにもう1つの目的は、手首の関節に用いるのに適したこの種の装置を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、関節の両側に弾性をもたせて施される牽引のほぼ連続的な調整を可
能にする、関節内骨折のような状態を治療するための動的牽引装置である。本発
明の望ましい実施態様では、施される牽引量と、関節の受動運動の範囲、速度、
及び、頻度の両方に関連した広範囲にわたるパラメータに対して完全なプログラ
ム式制御が可能になる。
【0012】 本発明の教示によれば、(a)近位骨のピンと係合する近位ブラケットと、(
b)遠位骨のピンと係合する遠位ブラケットと、(c)近位ブラケットと遠位ブ
ラケットの間を接続する張力ヒンジ機構が含まれており、張力ヒンジ機構に、
(i)近位ブラケットに対する遠位ブラケットの回転運動を可能にするためのヒ
ンジと、(ii)近位ブラケットと遠位ブラケットの間の距離の弾性変動を可能
にするために配置された弾性構成部品を含んでいる、ヒンジと近位ブラケット及
び遠位ブラケットの少なくとも一方との間の距離にほぼ連続的な調整を施し、関
節の両側に張力が加えられるようにすることが可能な調整機構が含まれている、
牽引を施している間、関節に隣接した近位骨と遠位骨にピンを挿入して準備され
た関節に受動運動を発生させるための装置が得られる。
【0013】 本発明のもう1つの特徴によれば、近位ブラケットと遠位ブラケットのそれぞ
れが、それぞれ、近位骨と遠位骨のそれぞれに挿入された2つのピンに係合する
ように構成されている。
【0014】 本発明のもう1つの特徴によれば、装置の一部に解放可能に係合するように構
成された手掌背側変位ブラケットが設けられており、手掌背側変位ブラケットに
、ピンの少なくとも1つを挿入する前に、関節に隣接した体の一部を側方に変位
させるように構成された可調整アクチュエータが含まれている。
【0015】 本発明のもう1つの特徴によれば、近位ブラケットと遠位ブラケットの少なく
とも一方が、ピンに対して少なくとも一方のブラケットの位置決めを施す際に、
少なくとも数ミリメートルの少なくとも1自由度をもたらすように構成された許
容差の大きいピン・クランプを特徴として備えている。
【0016】 本発明のもう1つの特徴によれば、ヒンジまわりで、前記近位ブラケットと前
記遠位ブラケットとの相対的回転を発生するため、前記近位ブラケットと前記遠
位ブラケットとの間に配置されたアクチュエータ機構も設けられている。アクチ
ュエータ機構には、近位ブラケットと遠位ブラケットの一方に取り付けられた歯
車部材と、近位ブラケットと遠位ブラケットのもう一方に対して固定された回転
軸に取り付けられたウォーム歯車が含まれており、ウォーム歯車は、歯車部材と
係合している。
【0017】 本発明のもう1つの特徴によれば、ケーブルを介して、アクチュエータ機構を
駆動するように結合された駆動装置も設けられており、ケーブルは、安全クラッ
チ機構を介してアクチュエータ機構に接続されている。安全クラッチ機構には、
半径方向にバイアスがかけられて、安全クラッチ機構の第2の部分における対応
する円形凹所に係合するようになっている、少なくとも1つの円形構成部品を含
むことが可能である。
【0018】 本発明のもう1つの特徴によれば、調整機構に、カウンタ・ネジ切りボルトが
含まれており、カウンタ・ネジ切りボルトがヒンジのための中心ピンの働きをす
る。カウンタ・ネジ切りボルトは、シザーズ機構の一部を形成することが可能で
ある。
【0019】 本発明のもう1つの特徴によれば、調整機構に、調整機構の開き程度を表示す
るためのゲージが含まれている。
【0020】 本発明のもう1つの特徴によれば、(a)近位ブラケット及び遠位ブラケット
に直接係合する複数のアダプタ・ピンと、(b)挿入ピンとアダプタ・ピンによ
って、その間に複数の事前定義角度の任意の1つが形成されるように、アダプタ
・ピンに対して挿入ピンを固定できるように構成された複数の角度アダプタも設
けられている。
【0021】 本発明のもう1つの特徴によれば、関節が手首の関節であり、近位ブラケット
には、患者の前腕の上側表面と下側表面を接合するための上側接合表面及び下側
接合表面が含まれており、遠位ブラケットには、患者の手の上側表面と下側表面
を接合するための上側接合表面及び下側接合表面が含まれている。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明は、動的牽引装置である。この装置は、関節内骨折、及び、牽引及び/
または関節の早期受動運動が指示される他の病的または術後状態のようなある範
囲の状態の治療(関節形成術)に有用である。
【0023】 本発明による装置の原理及び動作については、図面及び付属の説明を参照する
ことによりより明確に理解することができるであろう。
【0024】 次に、図面を参照すると、図1〜4には、本発明の教示に従って構成され、機
能する、全体が10で表示された、牽引を施している間、関節の受動運動を生じ
させるための装置の第1の実施態様が示されている。
【0025】 概して言えば、装置10は、関節に隣接した近位骨に突き通されたピン14に
係合する近位ブラケット12と、関節に隣接した遠位骨に突き通されたピン18
に係合する遠位ブラケット16を備えている。ブラケット12及び16は、ブラ
ケットの相対的回転運動を可能にするヒンジ20と、調整機構22を含む、張力
ヒンジ機構によって接続されている。調整機構22は、ヒンジ20とブラケット
12及び16の少なくとも一方との間の距離をほぼ連続的に調整して、関節の両
側に張力を加えることができるように構成されている。調整機構22には、ブラ
ケット12とブラケット16との間の距離の弾性変動を可能にするように配置さ
れた、いくつかの弾性構成部品24も含まれている。
【0026】 連続的調整性及び弾性を組み合わせると、上述の先行技術の引用例に対してか
なり有利になるのは明らかである。すなわち、迅速かつ正確に調整を施して、所
望の牽引を実現することが可能になる。同時に、弾性により、ヒンジ20の正確
な位置決めがはるかにクリティカルではなくなる。
【0027】 装置が配置される損傷を受けた関節のイメージングを可能にするため、装置の
大部分または全てがX線透過材料から製作されているのが、本発明の大部分の実
施態様に関する望ましい特徴である。当該技術において既知のある範囲の適合す
るプラスチック及び他の高分子材料を利用することが可能である。
【0028】 次に、装置10の特徴をさらに詳細に検討すると、調整機構22には、ヒンジ
20の中心ピンの働きをするカウンタ・ネジ切りボルト26が含まれている。「
カウンタ・ネジ切り」は、この文脈において、ある領域では右方向に、別の領域
では左方向にネジが切られたボルトを表すために用いられている。ボルト26に
は、それぞれ、ダブル・リング・ワッシャ・ブラケット30のリング間に係合し
た、2つの逆方向にネジが切られた位置決めカラー28が取り付けられている。
位置決めカラー28には、第1の対をなす中心にピボットが設けられたシザーズ
・アーム32が取り付けられている。第2の対をなすシザーズ・アームがブラケ
ット30に取り付けられている。シザーズ・アーム32の自由端は、近位ブラケ
ット12及び遠位ブラケット16の横方向スロット34に係合する下方に突き出
したピンを備えている。この構造は、ダブル・シザーズ機構として機能し、ボル
ト26の端部に形成された調整ノブ36が回転すると、ブラケット12及び16
が、同時に、ヒンジ20に向けて押しやられるか、あるいは、ヒンジ20から押
し離されるようになっている。
【0029】 上述のように、調整機構22には、ブラケット12と16との間の距離の弾性
変動を可能にするように配置された、いくつかの弾性構成部品24が含まれてい
る。この実施態様の場合、弾性要素24は、一方または両方の対をなすシザーズ
・アーム32全体として実施されるのが望ましい。換言すれば、シザーズ・アー
ムの材料及び設計は、必要なたわみ度をもたらすように選択される。従って、ノ
ブ36を締めると、機械的抵抗に出くわすまで、ブラケット12及び16は離れ
ていく。このポイントを超えて、ノブ36をさらに締め付けると、アーム32の
弾性変形が生じ、ブラケット12と16の間に弾性による張力(牽引力)が加え
られることになる。張力の量は、ノブ36を回す角度によって連続して制御され
る。
【0030】 代替案として、一方または両方の対をなすアーム32内に、局所的たわみ領域
またはバネ構成部品を組み込んで、必要な弾性を生じさせることも可能である。
【0031】 装置10は、やはり、近位ブラケット12と遠位ブラケット16の間に配置さ
れて、ヒンジ20まわりで、それらの間に相対的回転を生じさせるアクチュエー
タ機構40を特徴として備えている。これによって、関節の両側における牽引を
維持しながら、受動運動療法を施すことが可能になる。
【0032】 アクチュエータ機構40には、ヒンジ20の近くに回転可能に取り付けられた
歯車部材42が含まれているのが望ましい。歯車部材42は、ブラケットの一方
、この場合は、遠位ブラケット16からの突出部46に係合するフォーク状延長
部44を備えている。歯車部材42には、その軸が、もう一方のブラケット、こ
の場合、近位ブラケット12に対して取り付けられた、ウォーム歯車48が係合
している。ウォーム歯車48を回転させると、歯車部材42、従って、遠位ブラ
ケット16が、近位ブラケット12に対して回転することになる。歯車部材42
は、ウォーム歯車ハウジングのピンが係合する歯車部材の中心から一定の半径位
置に弧状スロット43(図2を参照されたい)を備えている。これによって、ア
クチュエータ機構の移動が、弧状経路に制限され、別様であれば、生じる可能性
のあるブラケット12と16の間の線形変位が阻止されるという保証が得られる
【0033】 ウォーム歯車48は、患者の腕54に固定することが可能な携帯用制御装置5
2によって、たわみ性駆動ケーブルを介して駆動される(図4を参照されたい)
。制御装置52には、一般に、プログラマブル・マイクロプロセッサ装置の制御
下においてバッテリによって駆動される電気モータが含まれている。これにより
、外科医は、回転軸まわりにおける回転範囲及び速度、連続運動間の遅延、各治
療セッションの長さ、及び、セッション間の時間を含む、受動運動療法プログラ
ムのパラメータを設定し、修正することが可能になる。これらのパラメータは、
全て、治療中、漸進的に、調和して変化するようにプログラムすることが可能で
ある。
【0034】 オプションにより、制御装置52には、中央再プログラミング・ステーション
との接続を形成するように構成された、電話回線網に対するモデムまたは音声ダ
イヤル方式接続の形をとることが望ましい、接続装置を含むことが可能である。
これによって、患者が病院または診療所に通うことを必要とせずに、在宅施療プ
ログラム内において治療プログラムのパラメータの調整及び再プログラミングが
可能になる。
【0035】 代替実施例では、ウォーム歯車48に手動操作を施して、関節の受動運動を実
施することが可能である。
【0036】 上述のように、装置10は、損傷を受けた関節に隣接する近位骨及び遠位骨に
挿入されたピン14及び18によって、骨格で固定される。牽引を受ける関節の
角歪みを阻止するため、ピン14及び18は、ブラケット12及び16の対応す
る細長いソケット58内に収容される細長いプラグ56に取り付けるのが望まし
い。
【0037】 装置10は、わずかな調整で、広範囲にわたるさまざまな関節に利用すること
が可能になるが、本明細書に示す特定の例は、手首の関節に用いるように設計さ
れている。受動運動療法のために関節に動きを付与するため、ブラケット12及
び16によって、患者の前腕及び手に加圧する上側接合表面60及び下側接合表
面62が得られる。同様の構造を肘関節に用いられる実施例に利用することも可
能である。
【0038】 次に図5及び6を参照すると、本発明の教示に従って構成され、機能する、全
体が70で表示された、牽引を施している間、関節の受動運動を生じさせるため
の装置の第2の実施態様が示されている。装置70は、原理上は装置10と同様
であるが、ピン14と18の間に直接取り付けられた異なる設計の調整機構72
を用いている。
【0039】 すなわち、調整機構72は、ヒンジとしての働きをする中心ボルト74も備え
ている。ボルト74とピン14及び18のそれぞれとの間には、2つのバネ・ロ
ッド76及び78が角度をつけて取り付けられている。ボルト74に対するバネ
・ロッド76の取り付けは、ネジ切りカラー80を介して行われ、一方、ピンに
対する取り付けは、圧入で固定されたスリーブ82によって行われる。ボルト7
4を回転させると、カラー80がボルトに沿って移動し、これによって、バネ・
ロッドの角度が変化し、ピン14及び18がボルト74から押し離される。
【0040】 近位ブラケット及び遠位ブラケットに近いバネ・ロッド76は、比較的硬質で
あることが望ましいが、ピンの外側端部に近いロッド78は、比較的たわみ性で
あることが望ましい。結果として、調整機構72を締め付けると、ロッド76に
よって生じる外側への力が、ロッド78によって生じる力より大きくなり、ピン
の挿入端が押し離されることになりがちである。これは、関節に角歪みを生じさ
せる調整システムの傾向を相殺する。
【0041】 ボルト74のネジは、2つのカラー80に関して逆になるようにし、それらが
同時に外方向に押しやられるようにすることが可能である。代替案として、同一
方向ネジ切りを利用することも可能である。これによれば、バネ・ロッド78は
、ピン14及び18の端部を内側に引き寄せ、一方、より硬質のバネ・ロッド7
6は、外側に押しやるので、調整機構72の角歪み補償がいっそう強化される。
【0042】 装置70は、アクチュエータ機構84も特徴としている。アクチュエータ機構
84は、この場合、歯車構成部品がアーチ状ラック86である点を除けば、上述
の機構40と同様である。他の全ての点において、装置70の特徴及び動作につ
いては、上述の装置10の特徴及び動作を類推することによって十分な理解が得
られるであろう。
【0043】 次に、図7〜14を参照すると、本発明の教示に従って構成され、機能する、
全体が200で表示された、牽引を施している間、関節の受動運動を生じさせる
ための装置の第3の実施態様が示されている。装置200は、原理上は装置10
及び70と同様であるが、いくつかの構造及び機能面における改良が得られる。
【0044】 最も顕著なのは、2つの固定ピン201を利用して、関節のそれぞれの側にお
いて骨との確実なアライメントをとるのが貴重であることが分かった。このため
、近位ブラケット204及び遠位ブラケット206の少なくとも一方、できれば
、両方が、対応する骨に挿入された2つのピンに係合するように構成される。す
なわち、図解例の場合、近位ブラケット204は、1つのピン・クランプ210
を特徴として備えているが、アライメントにのみ必要なもう1つのピンは、細長
いスロット212内に収容されている。一方、遠位ブラケット206の場合、2
つのピンが、独立したピン・クランプ214に取り付けられているので、両方と
も、締め付けのアライメント及び剛性に寄与することになる。
【0045】 ピン・クランプ210及び214のいくつかまたは全てが、ピンに対するブラ
ケットの位置決めにおいて、少なくとも数ミリメートルの1自由度をもたらすよ
うに構成された、許容差の大きいピン・クランプとして実施されるのが望ましい
。これによって、固定ピンの位置決め精度がそれほどクリティカルではなくなり
、装置の取り付けがとりわけ容易になる。図10には、許容差の大きいピン・ク
ランプ構造の一例が示されている。この場合、ピン201は、広いフランジ22
4を備えたクランプ・スリーブ222に対して内部にネジが切られたボアを備え
るノブ218を締め付けることによって、スロットまたは細長いアパーチャ21
6内における任意の所望の位置に固定することが可能である。ノブ218のベー
ス及びフランジ224のサイズは、アパーチャ216の幅を横切る任意の位置に
おいて、ピン201の確実なアライメントを保証するのに十分である。
【0046】 本実施態様のもう1つの改良は、図9の切り取り図において最もよく分かるよ
うに、調整機構の単純さ、信頼性、及び、性能にある。この場合、装置200の
主たる遠位部分226は、単純な剛性ヒンジ228によって近位ブラケット20
4に接続されている。遠位ピンに直接係合する比較的小さい遠位ブラケット20
6が、可調整バネ式取り付け具230によって遠位部分226に取り付けられて
いる。すなわち、バネ式取り付け具230には、軸方向に自由にスライドするよ
うに、2つの支持ブロック234、236を通るボア内でアライメントがとられ
た部分ネジ切り調整ロッド232が含まれている。ロッド232は、弾性構成部
品、できれば、コイル・バネ238によって、図示のように、遠位に変位した休
止位置に向かうようにバイアスがかけられる。ブラケット206は、ロッド23
2のネジ切り部分が係合する、ネジ切り内ボア(見えない)を備えている。従っ
て、調整器240によってロッド232を回転させると、2つの支持ブロック間
におけるブラケット206の位置が調整されるか、あるいは、ブラケット206
が静止状態に保たれている場合には、バネ238によってブラケット206に加
えられる張力が調整される。調整器240は、位置決め後、承認されていない装
置の調整を阻止するための取り外し可能キーとして構成されるのが望ましい。
【0047】 さらに、アーチ状ラック86を線形ラック202に取り替えることによって、
極めてコンパクトな構造が実現される。近位ブラケット204と遠位ブラケット
206との相対的回転中におけるラック202のアライメントの変動が、ピン及
びスロット継ぎ手208によって調節される。
【0048】 次に、特に図12〜14について言及すると、これまで例示してきた屈曲及び
伸張(上下)運動以外の方向において関節の屈曲運動を生じさせることが望まし
い場合もあるということが明らかになった。もちろん、本発明の原理による新規
の装置は、それぞれの意図した用途に合わせて設計することが可能である。しか
し、適用の便利性及びフレキシビリティを最大にするため、本発明では、ピン2
01に対するヒンジ228の角度選択を可能にする角度アダプタ242が設けら
れている。
【0049】 角度アダプタ242の望ましい構造の概略が、図13に示されている。角度ア
ダプタ242は、それぞれ、ネジ切りクランプ凹所254に係合したクランプ・
ボルト252によって所定位置に固定されたピン201を受けるためのボア24
8、250を備えた、第1と第2のほぼ円筒状構成部品244及び246から形
成されている。第1と第2の構成部品244及び246の接合表面が、互いに締
め付けられると、その相対的回転位置を任意の所望の角度で固定できるようにな
る(隣接突出部間において選択された角ステップに従って)、回転対称パターン
をなす相補型の突出部及び凹部256によって形成されている。第1の構成部品
244は、その端部近くに環状凹部260が設けられた円形軸方向シャフト25
8を特徴としている。第2の構成部品246は、シャフト258を受けるための
対応する円筒状軸方向凹部を特徴として備えている。ボア250の配置は、第1
と第2の構成部品244及び246を互いにしっかり閉じると、ボア250と環
状凹部260のアライメントがとれ、ボア250にピン201を挿入すると、構
成部材が互いにしっかりと固定されるように施されている。
【0050】 角度アダプタ242によって、固定ピンの挿入方向に対して広範囲の角度で、
軸まわりにおける屈曲を生じさせるため、本発明による任意の装置に改造を施す
便利な手段が得られるのは明らかである。第2の構成部品246にピンを挿入す
る前に、2つの構成部品をこじ開けてわずかに離すことにより、アダプタを必要
ないかなる角度にも設定できるようにすることが可能である。構成部品を共に押
し戻し、ボア250にピンを挿入すると、その角度が、確実にしっかりと固定さ
れることになる。次に、クランプ・ボルト252を締め付けることによって、ピ
ンがしっかり固定される。
【0051】 今や明らかなように、角度アダプタ242によって、いくつかの事前定義角度
の任意の1つで2つのピンを固定することが可能である。図12には、4つの角
度アダプタ242を全て約90゜に設定して固定された装置200が示されてい
る。この図から明らかなように、角度アダプタ242は、一般に、近位及び遠位
ブラケットと直接係合するピン201に取って代わる、いくつかのアダプタ・ピ
ン262と連係して用いられる。図14には、手首の面内受動運動ためのこうし
た構成の利用が例示されている。
【0052】 次に図15〜22を参照すると、本発明の教示に従って構成され、機能する、
全体が90で表示された、牽引を施している間、関節の受動運動を生じさせるた
めの装置の第4の実施態様が示されている。この実施態様は、上述の実施態様と
同様の原理を用いているが、設計上、とりわけ、指関節関節に適している。この
実施態様によって例示されるもう1つの特徴は、調整機構の開き度を表示するた
めのゲージを備えることである。
【0053】 先行実施態様と同様、装置90は、この場合、経骨挿入されるピン92及び9
4によって、骨格固定される。2つのブラケット及び張力ヒンジ機構は、全て、
指まわりに取り付けられる関節でつながった中空ハウジング96として形成され
る。ハウジング96の近位セクション98は、近位ピン92が係合するソケット
100を特徴とする。近位セクション98からの突出部102は、ハウジング9
6の細長い遠位セクション106のハウジング・ソケット104に係合し、その
結果、ヒンジが形成される。遠位セクション106には、バネ構造を形成するよ
うに切り抜き壁面が形成されている。ここで例示の事例では、遠位セクション1
06にコイル・バネ構造が得られるように、らせん切り抜き108が形成されて
いる。ちなみに、留意しておくべきは、「切り抜き」という用語は、この場合、
それを生じさせるために用いられる方法には関係なく、最終構造を表すために用
いられている。従って、遠位セクション106には、それに制限するわけではな
いが、射出成形を含むある範囲にわたる従来の生産技法によって、必要な切り抜
きを直接形成することが可能である。代替案として、後続「切削」技法を用いる
ことも可能である。
【0054】 遠位ピン94の両端は、患者の指の両側に沿って延びるように設計されたフォ
ーク112の両端におけるフック110によって固定される。フォーク112の
中央領域は、遠位セクション106の端部においてキャップ・アセンブリ118
内にはめ込まれる調整ボルト116のネジ切り端部を受けるネジ切り開口部11
4を特徴としている。
【0055】 今や明らかなように、装置90によれば、関節の両側に連続可調整弾性牽引が
施され、同時に、運動の自由が得られる。すなわち、調整ボルト116を締め付
けると、フォーク112、従って、ピン94がキャップ・アセンブリ118に引
き寄せられる。この移動によって、遠位セクション106のバネ構造に圧縮が施
される。この圧縮力は、ヒンジを介して、近位セクション98及び近位ピン92
に伝達される。その結果、遠位セクション106における弾性圧縮の程度に対応
する牽引が、ピン92と94の間に施されることになる。
【0056】 調整機構の開き程度を表示するためのゲージが設けられているのが、本発明の
装置のこの実施態様及び他の実施態様に関する望ましい特徴である。次に、特に
図15、16、及び、19を参照して、この場合、キャップ・アセンブリ118
の一部として例示されているこうしたゲージの単純な例について説明することに
する。
【0057】 例えば、キャップ・アセンブリ118は、遠位セクション106の突出リムを
しっかり留める内部キャップ120を備えている。内部キャップ120には、調
整ボルト116のフランジ用の座を形成する凹状リムを備えた、中央開口部12
2が設けられている。3つの突出部124によって、調整ボルト116の歯付き
ヘッド128と共に遊星歯車装置を形成する3つの歯車126のための中心取り
付けポイントが得られる。歯車126の外周には、外側カバー132が載る内部
歯車130が係合する。突出調整の部134は、調整ボルト116のヘッドの非
円形ホールに係合して、ボルトの手動回転を容易にする。
【0058】 遊星歯車装置のステップ・ダウン効果によって、外側カバー132は、調整ボ
ルト116が完全に1回転する毎に、わずかに何分の1かずつ回転することにな
る。外側カバー132と遠位セクション106の調整部分との間にポインタ及び
スケール装置を設けることによって、外側カバー132の回転程度は、装置の締
め付け程度を表示するゲージの働きをする。オプションにより、外側カバー13
2の一部または全てが、手で簡単に回転させて、ゲージを較正できるように設計
することが可能である。この場合、第1の機械的抵抗が感じられるまで、ノブ1
34をその自由移動範囲で回転させることにより、ゆるみが引き締められる。次
に、スケールがそのゼロ・マークにセットされる。従って、ゲージによって表示
される後続の締め付けは、関節の両側に施される牽引の真の表示になる。
【0059】 装置90は、上述のアクチュエータ機構84及び制御装置52と構造的に類似
し、機能的に同等のアクチュエータ機構136及び制御装置138を特徴として
備えることも望ましい。
【0060】 次に図20について簡単に言及すると、これには、ピン92及び94の正確な
位置決めに用いられるのが望ましいテンプレート140が示されている。前述の
ように、本発明の装置の弾性によって、ピンの位置決めは、先行技術の装置に比
べてはるかにクリティカルではなくなる。しかし、その損傷箇所を取り巻く領域
全体が一般に鋭敏である指を損傷した場合、ピンを中心に位置決めして、装置が
、損傷した関節に近い皮膚に接触しないようにすることが重要である。このため
、ヒンジ146の両側に、ピン92及び94の所望の初期間隔に対応するアライ
メント・ボア142及び144が間隔をあけて配置された、テンプレート140
が製作される。アライメント・ボア142及び144は、ピンを適正に挿入する
ためのドリル・ガイドの働きをする。
【0061】 図22について簡単に言及すると、遠位セクション106のバネ構造は、コイ
ル状である必要はなく、広範囲にわたる形態の任意の1つとすることが可能であ
る。例えば、図22には、遠位セクション106の一部として用いられる代替バ
ネ構造150が示されている。この構造の開放側部によって、損傷した指と隣接
する指の間における装置90のかさが最小限に抑えられるので、装置は患者にと
ってより快適なものになる。
【0062】 最後に図23〜25を参照すると、本発明の教示に従って構成され、機能する
、全体が300で表示された、牽引を施している間、関節の受動運動を生じさせ
るための装置の第4の実施態様が示されている。この実施態様は、一般に、上述
の装置と同様であるが、外部バネ構造を剛性外部ケーシングに置き換え、コンパ
クトな内部張力機構を用いている。この実施態様では、関節の両側に望ましい2
ピン取り付けも施されている。装置300の以上の及びその他の特徴、及び、そ
の利用については、下記の説明から明らかになるであろう。
【0063】 上述の装置200と同様に、装置300は、単純な剛性ヒンジ304で近位ブ
ラケット306に接続された主遠位部分302を用いているが、調整機構は、バ
ネ310によって軸方向にバイアスがかけられ、ネジ切り接続部312を介して
遠位ブラケット314に係合するロッド308として実施される。できれば可動
アジャスタ316によってロッド308を回転させると、遠位ブラケット314
が軸方向に変位するか、あるいは、所定位置に保持されている場合、バネ310
によって遠位ブラケット314に加えられる張力に調整が施される。
【0064】 既述のように、関節に隣接した各骨に挿入された2つのピンを用いて、近位ブ
ラケット及び遠位ブラケットに対する骨の十分に確実で、安定したアライメント
がとれるようにするのが有利であることが分かっている。このため、近位ブラケ
ット306は、関節の一方の側に2つのピンを留めるためのフック形状の2対の
凹部318を特徴としており、一方、この場合、遠位ブラケット314は、関節
のもう一方の側において2つのピンを受けるための1対のフック状凹部320及
び1対のスロット322を特徴としている。凹部318及び320と係合するピ
ンは、オプションにより、図20のものに類似した適正に形成されたテンプレー
トを用いて挿入される。スロット322の意義については、次に説明する。
【0065】 本発明の装置によって関節の両側に加えられる張力以外に、関節に隣接した骨
のわずかに側方への、及び/または、角度をなす手掌背側調整を施すことが有利
であることが分かっている。これは、亜脱臼または脱臼した指節間関節の整復位
置を維持するのにとりわけ役立つ可能性がある。このため、意図された数のうち
のいくつかのピンだけ、この場合、4つのうちの3つのピンだけが、装置の位置
決め前に挿入される。次に、残りのピンを挿入する前に、図25のような手掌背
側変位ブラケット324を用いて、関節に隣接した体の一部を側方に変位させる
のが望ましい。
【0066】 ブラケット324は、対応する装置の一部に解放可能に係合するように構成す
るのが望ましい。この場合、ブラケット324は、遠位部分302まわりにぴっ
たりはまるサイズが付与された内部ボア326を備える中空円筒として形成され
る。ブラケット324には、側方ホール330に係合するボルト328と同様に
単純なものとすることが可能な可調整アクチュエータも含まれている。ブラケッ
ト324は、アクチュエータと装置の開放部分とのアライメントをとることによ
って、関節に隣接した肢の一部を押しやり、側方、すなわち、肢の伸展方向に対
してほぼ垂直にそれを変位させることができるように設計されている。必要とさ
れる位置及び/または角度が実現されると、残りのピンを挿入して、装置に対し
て骨の位置が固定される。次に、ブラケット324を取り除くことが可能になる
【0067】 最後に、前述のように、本発明による装置のアクチュエータ機構は、可橈駆動
ケーブル50を介して制御装置52のような駆動装置によって駆動されるのが望
ましい。駆動ケーブルが安全クラッチ機構332を介してアクチュエータ機構に
接続されるのが、本発明のいくつかの望ましい実施態様に関する特定の特徴であ
る。
【0068】 図24には、本発明の全実施態様に等しく適用可能な、適合する安全クラッチ
機構332の一例が示されている。第1の部分334には、半径方向にバイアス
がかけられると、安全クラッチ機構の第2の部分340における対応する円形凹
部338に係合するようになっている、少なくとも1つの円形構成部品336が
含まれている。この場合、2つのボール・ベアリング336には、横方向ボア3
44内に配置されたコイル・バネ342によって半径方向の外側にバイアスがか
けられる。過剰な抵抗に遭遇した場合には、バネ342に逆らって、ボール・ベ
アリング336を内側に変位させ、それによって、駆動ケーブルとアクチュエー
タ機構の間の駆動関係を瞬間的に中断するのに十分なトルクが加えられることに
なるのは明らかである。
【0069】 上述の機構には、駆動ケーブルの瞬時の接続及び分離が可能になるという付加
的利点がある。第2の部分340は、この場合、必要に応じて、第1の雄部分3
34から単純に引き離すことが可能な雌コネクタとして形成される。ボール・ベ
アリング336は、ボール・ベアリングの直径よりわずかに小さい直径のアパー
チャを備えた保持カラー346によってボア344内に保持されるのが望ましい
【0070】 もちろん、以上の説明は、例として役立つことだけを意図したものであり、本
発明の精神及び範囲内において、他の多くの実施態様が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 手首の関節の関節内骨折のような状態の外科的治療に用いられる、本発明の教
示に従って構成され、機能する動的牽引装置の第1の実施態様に関する等角図で
ある。
【図2】 図1の装置の部分分解等角図である。
【図3】 図1の装置の平面図である。
【図4】 使用中の図1の装置の略等角図である。
【図5】 手首の関節の関節内骨折のような状態の外科的治療に用いられる、本発明の教
示に従って構成され、機能する動的牽引装置の第2の実施態様に関する等角図で
ある。
【図6】 図5の装置の略等角図である。
【図7】 関節内骨折のような状態の外科的治療に用いられる、本発明の教示に従って構
成され、機能する動的牽引装置の第3の実施態様に関する側面図である。
【図8】 図7の装置の平面図である。
【図9】 図7の装置の部分切り取り平面図である。
【図10】 図7の装置からの固定ピン・クランプについて描かれた断面図である。
【図11】 使用中の図7の装置の略等角図である。
【図12】 関節の運動角を変更するため、いくつかの角度アダプタで適合させられた、図
7の装置の下側の等角図である。
【図13】 図12からの角度アダプタの断面図である。
【図14】 使用中の図12の装置の略等角図である。
【図15】 指節間関節の関節内骨折のような状態の外科的治療に用いられる、本発明の教
示に従って構成され、機能する動的牽引装置の第4の実施態様に関する第1の分
解等角図である。
【図16】 図15の装置の第2の分解等角図である。
【図17】 図15の装置の平面図である。
【図18】 図15の装置の側断面図である。
【図19】 図18の領域の拡大図である。
【図20】 図15の装置に用いるための位置決めピンに用いられるテンプレートの等角図
である。
【図21】 使用中の図15の装置の略等角図である。
【図22】 図15の装置に用いられる代替バネ構成部品の等角図である。
【図23】 指節間関節の関節内骨折のような状態の外科的治療に用いられる、本発明の教
示に従って構成され、機能する動的牽引装置の第5の実施態様に関する側面図で
ある。
【図24】 図23の装置の側断面図である。
【図25】 図23の装置に用いられるアライメント・ブラケットの等角図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW (71)出願人 P.O.Box 732 Nazareth Elite 17106 (72)発明者 セラ イタイ イスラエル国、キリャット チヴォン 36000、イェツリエル ストリート 49 Fターム(参考) 3F060 AA10 3F061 AA01 BA07 4C060 LL18 4C097 AA03 AA11 BB01 BB06 CC01 MM06 TA02 TA04 TB01 TB03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 牽引を施している間、関節に隣接した近位骨と遠位骨にピン
    を挿入して準備された関節に受動運動を発生させるための装置であって、 (a)近位骨のピンと係合する近位ブラケットと、 (b)遠位骨のピンと係合する遠位ブラケットと、 (c)前記近位ブラケットと前記遠位ブラケットの間を接続する張力ヒンジ機
    構が含まれており、前記張力ヒンジ機構に、 (i)前記近位ブラケットに対する前記遠位ブラケットの回転運動を可能にす
    るためのヒンジと、 (ii)前記近位ブラケットと前記遠位ブラケットの間の距離の弾性変動を可
    能にするために配置された弾性構成部品を含んでいる、前記ヒンジと前記近位ブ
    ラケット及び前記遠位ブラケットの少なくとも一方との間の距離にほぼ連続的な
    調整を施し、関節の両側に張力が加えられるようにすることが可能な調整機構が
    含まれていることを特徴とする、 装置。
  2. 【請求項2】 前記近位ブラケット及び前記遠位ブラケットのそれぞれが、
    それぞれ、前記近位骨と前記遠位骨のそれぞれに挿入された2つのピンと係合す
    るように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 さらに、装置の一部に解放可能に係合するように構成された
    手掌背側変位ブラケットが含まれていることと、前記手掌背側変位ブラケットに
    、ピンの少なくとも1つを挿入する前に、関節に隣接した体の一部を側方に変位
    させるように構成された可調整アクチュエータが含まれていることを特徴とする
    、請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記近位ブラケットと前記遠位ブラケットの少なくとも一方
    が、ピンに対して前記少なくとも一方のブラケットの位置決めを施す際に、少な
    くとも数ミリメートルの少なくとも1自由度をもたらすように構成された許容差
    の大きいピン・クランプを備えることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  5. 【請求項5】 さらに、前記ヒンジまわりで、前記近位ブラケットと前記遠
    位ブラケットとの相対的回転を発生するため、前記近位ブラケットと前記遠位ブ
    ラケットとの間に配置されたアクチュエータ機構が含まれていることを特徴とす
    る、請求項1に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記アクチュエータ機構に、前記近位ブラケットと前記遠位
    ブラケットの一方に取り付けられた歯車部材と、前記近位ブラケットと前記遠位
    ブラケットのもう一方に対して固定された回転軸に取り付けられたウォーム歯車
    が含まれていることと、前記ウォーム歯車が、前記歯車部材と係合することを特
    徴とする、請求項5に記載の装置。
  7. 【請求項7】 さらに、ケーブルを介して、前記アクチュエータ機構を駆動
    するように結合された駆動装置が含まれていることと、前記ケーブルが、安全ク
    ラッチ機構を介して前記アクチュエータ機構に接続されていることを特徴とする
    、請求項5に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記安全クラッチ機構に、半径方向にバイアスがかけられて
    、前記安全クラッチ機構の第2の部分における対応する円形凹所に係合するよう
    になっている、少なくとも1つの円形構成部品が含まれていることを特徴とする
    、請求項7に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記調整機構に、カウンタ・ネジ切りボルトが含まれること
    と、前記カウンタ・ネジ切りボルトが前記ヒンジのための中心ピンの働きをする
    ことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記カウンタ・ネジ切りボルトがシザーズ機構の一部を形
    成することを特徴とする、請求項9に記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記調整機構に、前記調整機構の開き程度を表示するため
    のゲージが含まれていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  12. 【請求項12】 さらに、 (a)前記近位ブラケット及び前記遠位ブラケットに直接係合する複数のアダ
    プタ・ピンと、 (b)挿入ピンと前記アダプタ・ピンによって、その間に複数の事前定義角度
    の任意の1つが形成されるように、前記アダプタ・ピンに対して挿入ピンを固定
    できるように構成された複数の角度アダプタが含まれていることを特徴とする、 請求項1に記載の装置。
  13. 【請求項13】 関節が手首の関節であることと、前記近位ブラケットに、
    患者の前腕の上側表面と下側表面を接合するための上側接合表面及び下側接合表
    面が含まれており、前記遠位ブラケットに、患者の手の上側表面と下側表面を接
    合するための上側接合表面及び下側接合表面が含まれていることを特徴とする、
    請求項1に記載の装置。
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