JP2001518468A - β3アドレナリン受容体拮抗薬、拮抗薬合成物およびこれらの応用方法 - Google Patents

β3アドレナリン受容体拮抗薬、拮抗薬合成物およびこれらの応用方法

Info

Publication number
JP2001518468A
JP2001518468A JP2000513838A JP2000513838A JP2001518468A JP 2001518468 A JP2001518468 A JP 2001518468A JP 2000513838 A JP2000513838 A JP 2000513838A JP 2000513838 A JP2000513838 A JP 2000513838A JP 2001518468 A JP2001518468 A JP 2001518468A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antagonist
composition
embedded image
group
compound according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000513838A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001518468A5 (ja
Inventor
ミラー,デュアン,ディー.
フェラー,デニス,アール.
Original Assignee
モレキュラー デザインズ インターナショナル,インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by モレキュラー デザインズ インターナショナル,インコーポレイテッド filed Critical モレキュラー デザインズ インターナショナル,インコーポレイテッド
Publication of JP2001518468A publication Critical patent/JP2001518468A/ja
Publication of JP2001518468A5 publication Critical patent/JP2001518468A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D405/00Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom
    • C07D405/02Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom containing two hetero rings
    • C07D405/06Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom containing two hetero rings linked by a carbon chain containing only aliphatic carbon atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/04Anorexiants; Antiobesity agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/08Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/08Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis
    • A61P3/10Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis for hyperglycaemia, e.g. antidiabetics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D217/00Heterocyclic compounds containing isoquinoline or hydrogenated isoquinoline ring systems
    • C07D217/12Heterocyclic compounds containing isoquinoline or hydrogenated isoquinoline ring systems with radicals, substituted by hetero atoms, attached to carbon atoms of the nitrogen-containing ring
    • C07D217/18Aralkyl radicals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D217/00Heterocyclic compounds containing isoquinoline or hydrogenated isoquinoline ring systems
    • C07D217/12Heterocyclic compounds containing isoquinoline or hydrogenated isoquinoline ring systems with radicals, substituted by hetero atoms, attached to carbon atoms of the nitrogen-containing ring
    • C07D217/18Aralkyl radicals
    • C07D217/20Aralkyl radicals with oxygen atoms directly attached to the aromatic ring of said aralkyl radical, e.g. papaverine
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D491/00Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00
    • C07D491/02Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D491/04Ortho-condensed systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D513/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for in groups C07D463/00, C07D477/00 or C07D499/00 - C07D507/00
    • C07D513/02Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for in groups C07D463/00, C07D477/00 or C07D499/00 - C07D507/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D513/04Ortho-condensed systems

Abstract

(57)【要約】 高度に強力でかつ特殊なβ−アドレナリン受容体拮抗薬である化合物を提供する。該化合物は薬剤合成物に調合され、かつ動物特に人間その他の哺乳類に投与されて、動物特に人間などの哺乳類の脂肪質組織中の脂肪の新陳代謝を刺激、調節かつ調整する。該合成物は(構造A)および(構造B)であって:ここでRとRとはH,F,Cl,Br,I,OCH,CF,CH,アルキルおよびアリルアルキルからなる群から相互に独立に選ばれる構成成分であり:RはH,I,NH,NHR13,NHCOR13およびNHCONHR13からなる群から選ばれる構成成分であり:RとRとはH,OH,F,Cl,BrおよびIからなる群から相互に独立に選ばれる構成成分であり:RとRとはH,F,Cl,BrおよびIからなる群から相互に独立に選ばれる構成成分であり:RとR13とはH,炭素約1〜8の低級アルキルおよびアリルアルキル,F,Cl,Br,I,OCHおよびCFからなる群から相互に独立に選ばれる構成成分であり:RとR10とはH,炭素原子1〜8の低級直鎖および分枝アルキルおよび(a),(b),(c)からなる群から相互に独立に選ばれる構成成分であり:R11とR12とはH,炭素原子1〜8の低級直鎖および分枝アルキルからなる群から相互に独立に選ばれる構成成分であり:RとRとは一緒に、RとRとは一緒にかつRとRとは一緒に構造(I)を有した部分から選ばれる構成成分を追加的に形成し:R13とR14とはH,炭素原子1〜8の低級直鎖および分枝アルキルおよび(a),(b),(c)からなる群から相互に独立に選ばれる構成成分であり:かつR11とR12とはH,炭素原子1〜8の低級直鎖および分枝アルキル,炭素原子1〜8の簡単な無機物および低級アルキルおよびそのカルボキシル酸塩からなる群から相互に独立に選ばれる構成成分である。該合成物は薬剤キャリアに調合されて、高度に選択性で有効なβ−アドレナリン受容体拮抗薬として作用して、動物特に人間などの哺乳類の長期に亙る体重制御を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【関連出願の相互参照】
本出願は、同じ発明者らにより1997年9月30日に提出された米国仮特許
出願第60/061,152号の一部継続出願であり、その全開示内容を、ここ
に引用するものとする。
【0002】
【背景】 【技術分野】
本発明は、β3−アデノシン受容体拮抗薬の分野、及びそれらの調製方法、調 合物並びに動物、特に人間および他の哺乳類における脂肪質組織の脂質の代謝を
刺激し、調節し、変調させるための使用に関する。詳しくは、本発明は、動物、
特に人間および他の哺乳類における肥満や体重過多の治療、並びにタイプII糖
尿病(インスリン非依存性糖尿病)、インスリン抵抗性、グルコース不耐症、甲
状腺機能低下症、病的肥満等を含む肥満や体重過多に付随する影響の治療分野に
関する。
【0003】
【従来の技術】
長いこと、肥満は、わがままや無規律な行動の結果であると考えられていた。
肥満は、意志や自制能力の欠如による大食の証として見られていた。体重過多は
蔑まされ、細身は褒め称えられてきた。実際、人間の美や魅力の主たる面として
の細身の概念は、近代文化において固有のものとされてきたし、体重過多の状態
や肥満は、社会的理由に許し難いものへとますます成長してきた。
【0004】 困難な医学的事実は、こうした文化的象徴により隠蔽されている。多くの個人
にとって、体重過多や肥満さえへの傾向は、しばしば、重大な、また生命の危険
性をも伴う器質性疾患や代謝障害の兆候である。医学経済と言う見地においても
、体重過多や肥満に帰結するコストは、圧倒的に高い。
【0005】 肥満の軽減のために、食餌戦略の異なる収集から、薬剤、外科的介入や催眠に
至る近代文化を通して多岐に亘る対策が、盛衰を繰り返してきた。これらの全て
は、せいぜい取るに足らない成果をもたらしたに過ぎない。あるものは、全くの
いかさま治療であることが立証されている。他のものでは、短期には効果的であ
るが、長期に亘っては、その効果が失われてしまうことが証明されている。さら
に他のものでは、摂生が持続する限り、概略あるいは少なくとも部分的には成功
であることが証明されているが、長期に亘る応諾は困難であり、時として、健康
や福祉の面で障害があることが立証されている。外科的手法である種の成功を見
ているものもあるが、いかなる侵襲性の手法にも、危険がともなう。極端な場合
、体重の減少や制御への対策が、過食症や神経性無食欲症などのそれ自身が病的
な状態に至らしめることもある。無月経、ビタミンや基礎栄養不良など、極端な
例ではないものの、決して望ましくはない影響もある。
【0006】 かかる分野並びに肥満や体重過多の管理における大いなる困難さは、食欲をコ
ントロールし、食物の摂取量を減らすことに照準を当てた注意の結果である。長
いこと、カロリー摂取をコントロールすることによってのみ、体重と脂肪の堆積
並びに活用を調節することが出来ると信じられてきた。食欲は、脳でコントロー
ルし、調節するものであるから、脳薬理学や脳化学の変更が、体重を調節し、コ
ントロールする努力への第一の照準であった。かかる対策は、食欲抑制への嗜癖
、原発性肺筋障害や心臓弁の損傷、使用者間での、セロトニン破壊、疾患、精神
病の発現の報告をもたらした。羅病率や死亡率は、容認できないほど高い。
【0007】 脂肪に関連する技術のもう一つの面しては、食餌療法での脂肪摂取を制限する
ことに関するダイエットの強制である。肉類を食する人にとって、食品原料に採
用されている動物の胴体中の低脂肪肉類に関する増大する強制がある。最近の努
力の多くは、脂肪量を低減した牛肉、豚肉、とり肉などの生産に費やされてきた
。飼育パターンが操作されつつあり、飼育動物の遺伝子工学が、動物の脂肪量の
低下に向かわれつつある。食卓肉類生産を意図とした動物を太らせる技術は、大
いに開発されているが、ダイエット脂肪の制限に関する強制や細身の胴体動物へ
の関心によって、徐々に制限されてきている。
【0008】 つい最近、体内の代謝経路ならびにその役割、脂肪貯蔵の重要性、体内での用
途に関連した肥満が注目されてきている。
【0009】 最近の研究により、肥満や体重過多のメカニズムの幾つかが明らかにされ、従
来並びに現在の減量技術の限界の多くが、かかる技術が、生物化学的、特に代謝
的に健全ではなく、脂肪質組織内の脂肪の代謝を刺激し、調節し、変調すること
ができないと言う事実から由来していることが明らかにされた。現在、判明して
いるこれらの特性なしには、減量やコントロール戦略は、失敗するか、あるいは
軽減を意図とした体重問題と同等またはそれよりも悪い状態をもたらしてしまう
。知験者による思いきった献身や修業、狂信さえもなければ、最たる戦略は、減
量や制限効果においては、短期的なものである。
【0010】 脂肪の堆積と代謝のメカニズム、脂質組織内での脂肪の代謝を刺激し、調節し
、変調することへの生物化学的研究に努力が注がれてきている。そして、最近で
は、かなりの進歩を遂げている。
【0011】 生物化学的研究の中でも、最近、脂肪の代謝におけるβ−アデノシン受容体作
用の役割が認識された。場合によっては、β−アデノシン受容体用拮抗薬が、動
物、特に人間や他の哺乳類における顕著な減量をもたらすことが認識された。
【0012】 さらに最近、減量が、β−アデノシン受容体のサブタイプのβ3−アデノシン 受容体に起因することが判った。β3−アデノシン受容体の特異な構造は、特徴 付けされ、β1−アデノシン受容体やβ2−アデノシン受容体とは区別される細胞
構造であることが示されている。
【0013】 重要なβ3−アデノシン受容体拮抗薬である化合物が、動物における顕著な減 量をもたらし、この減量が、かかる化合物の投与を継続することによって維持さ
れることが示されている。これら化合物は、脂肪代謝の有力な調節を提供する。
今日採用されている化合物は、β1−アデノシン受容体やβ2−アデノシン受容体
部位用の拮抗薬でもある。選択性の欠如は、かかる化合物の好ましからざる副作
用を示し、今日β3−アデノシン受容体拮抗薬として知られている化合物が、好 ましからざる、そして危険な副作用のために、治療用途用としては適当ではない
候補である。
【0014】
【分野における課題と必要性】
体重や体脂肪調節のために現在行われている戦略は、不適当である。現行の戦
略は、効果がないか、安全ではないか、あるいは両方である。ダイエット操作か
、薬剤使用か、あるいはかかる戦略の組み合わせでは、安全でしかも効果的であ
り、体重過多や肥満、並びにそれに付随する状態といった健康上の結果から、及
び体重過多や肥満によってさらに悪化する疾患の状態から重大かつ長続きのする
救済を提供することができる、体重ならびに体脂肪の安全かつ効果的な調節への
明解な方法に欠けている。
【0015】 現分野では、脂肪質組織中の脂肪の代謝を効果的に刺激し、調節し、変調する
ための非常に有力であり、選択性が非常に高いβ3−アデノシン受容体拮抗薬で ある治療薬に欠けており、必要であることは明白である。
【0016】 また、現分野では、好ましからざる副作用のない効果的な現分野では、β3− アデノシン受容体拮抗薬であり、脂肪質組織中の脂肪の代謝を効果的に刺激し、
調節し、変調するのに安全な治療薬に欠けており、必要であることも明白である
【0017】 また、現分野では、肥満やそれに付随する課題や問題点において、体重を減ら
すこと、並びに人間消費用の家畜から低脂肪の食卓用肉類を生産することの両方
において、動物、特に人間や他の哺乳類の体重を調節する上で効果的な薬剤に欠
けており、必要であることも明白である。
【0018】
【発明の目的】
本発明の目的は、安全かつ効果的なβ3−アデノシン受容体拮抗薬である新規 化合物を提供することである。
【0019】 本発明のもう一つの目的は、かかるβ3−アデノシン受容体拮抗薬の合成法を 提供することである。
【0020】 本発明の別の目的は、動物、特に人間や他の哺乳類における脂肪質組織中の脂
肪の代謝を刺激し、調節し、変調するために投与する、安全かつ効果的なβ3− アデノシン受容体調合物を提供することである。
【0021】 さらに、本発明の別の目的は、動物、特に人間や他の哺乳類における脂肪質組
織中の脂肪の代謝を刺激し、調節し、変調するためのβ3−アデノシン受容体拮 抗薬の安全かつ効果的な投与を提供することである。
【0022】 さらに、本発明の別の目的は、人間における減量をもたらし、促進するため、
並びに健康の維持と個人的に好ましい体脂肪レベルを維持するための安全かつ効
果的な摂生法を提供することである。
【0023】 さらに。本発明の別の目的は、人間消費用の低脂肪ダイエット肉類の生産のた
めの家畜管理用安全かつ効果的な添加物を提供することである。
【0024】 本発明の第一の目的は、効果的で安全な様相によって、体重並びに体脂肪を調
節することを提供するものである。本発明は、安全でしかも効果的であり、体重
過多や肥満、並びにそれに付随する状態といった健康上の結果から、及び体重過
多や肥満によってさらに悪化する疾患の状態から重大かつ長続きのする救済を提
供することができる、体重ならびに体脂肪の安全かつ効果的な調節への明解な方
法を提供することである。
【0025】 これらのそして関連する目的は、以下の明細書に詳述し、添付する特許請求の
範囲で述べる本発明によって満たされるものである。
【0026】
【発明の要約】
非常に有力であり、非常に特異的なβ3−アデノシン受容体拮抗薬である化合 物が提供される。化合物は、製薬的製剤に調合され、動物、特に人間や他の哺乳
類における脂肪質組織中の脂肪を刺激し、調節し、変調するために投与される。
【0027】 本発明の化合物は、以下の構造の一つを有する。
【化190】 構造A 及び
【化191】 構造B
【0028】 (式中、R、R3は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OCH3 、CF3、CH3、アルキル及びアリールアルキルからなる群から選ばれたもので
あり;
【0029】 R2は、H、I、OCH3、NH2、NHR13、NHCOR13、NHCONHR1 3 及びNHCOSR13からなる群から選ばれたものであるが、R1とR3の両方が 、CF3である場合には、R2は、Hではない;
【0030】 R4、R5は、それぞれ独立して、H、OH、F、Cl、Br及びIからなる群
から選ばれたものであるが、R4とR5の両方が、OHまたはOCH3である場合 には、R2は、NH2でもOCH3でもない;
【0031】 R6、R7は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br及びIからなる群から選
ばれたものであり;
【0032】 R8、R13は、それぞれ独立して、H、1乃至約8ケの炭素を有する低級アル キル及びアリールアルキル、F、Cl、Br、I、OCH3及びCF3からなる群
から選ばれたものであるが、R13がCH3である場合には、R1とR3の何れか1 つがIか、両者が、Iではない;
【0033】 R9、R10は、それぞれ独立して、H、1乃至8ケの炭素を有する低級直鎖及 び分枝アルキル及び下記からなる群から選ばれたものであり;
【0034】
【化192】
【0035】 R11、R12は、それぞれ独立して、H及び1乃至8ケの炭素を有する低級直鎖
及び分枝アルキルからなる群から選ばれたものであり;
【0036】 R1とR2、R2とR3、及びR4とR5はいっしょになって、下記の構造を有する
部分
【0037】
【化193】
【0038】 (式中、R13、R14は、それぞれ独立して、H、1乃至8ケの炭素を有する低
級直鎖及び分枝アルキル及び下記からなる群から選ばれたものであり;
【0039】
【化194】
【0040】 R11、R12は、それぞれ独立して、H及び1乃至8ケの炭素を有する低級直鎖
及び分枝アルキルからなる群から選ばれたものであり;及び単純な無機物、並び
に1乃至約8ケの炭素を有するアルキルからなる群から選ばれたものであり)、
あるいはそれらのカルボン酸塩である。
【0041】 本発明の好ましい化合物は、R4とR5の何れか一方がOHであり、他方がHで
あるものである。さらに好ましくは、R5がOH,R4がHである。最も好ましい
ものは、下記の構造を有する化合物である。
【0042】
【化195】
【0043】 また、本発明は、以下のものからなる群より選ばれた有効量のβ3−アデノシ ン受容体選択性拮抗薬を調製し、投与することを特徴とする、動物における脂肪
質組織中の脂肪を刺激し、調節し、変調するための方法並びに製薬組成物に関す
る。
【0044】
【化196】 構造A 及び
【化197】 構造B
【0045】 式中、R1、R3は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OCH3、 CF3、CH3、アルキル及びアリールアルキルからなる群から選ばれたものであ
り;
【0046】 R2は、H、I、OCH3、NH2、NHR13、NHCOR13、NHCONHR1 3 及びNHCOSR13からなる群から選ばれたものであるが、R1とR3の両方が 、CF3である場合には、R2は、Hではない;
【0047】 R4、R5は、それぞれ独立して、H、OH、F、Cl、Br及びIからなる群
から選ばれたものであるが、R4とR5の両方が、OHまたはOCH3である場合 には、R2は、NH2でもOCH3でもない;
【0048】 R6、R7は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br及びIからなる群から選
ばれたものであり;
【0049】 R8、R13は、それぞれ独立して、H、1乃至約8ケの炭素を有する低級アル キル及びアリールアルキル、F、Cl、Br、I、OCH3及びCF3からなる群
から選ばれたものであるが、R13がCH3である場合には、R1とR3の何れか1 つがIか、両者が、Iではない;
【0050】 R9、R10は、それぞれ独立して、H、1乃至8ケの炭素を有する低級直鎖及 び分枝アルキル及び下記からなる群から選ばれたものであり;
【0051】
【化198】
【0052】 R11、R12は、それぞれ独立して、H及び1乃至8ケの炭素を有する低級直鎖
及び分枝アルキルからなる群から選ばれたものであり;
【0053】 R1とR2、R2とR3、及びR4とR5はいっしょになって、下記の構造を有する
部分
【0054】
【化199】
【0055】 (式中、R13、R14は、それぞれ独立して、H、1乃至8ケの炭素を有する低
級直鎖及び分枝アルキル及び下記からなる群から選ばれたものであり;
【0056】
【化200】
【0057】 R11、R12は、それぞれ独立して、H及び1乃至8ケの炭素を有する低級直鎖
及び分枝アルキルからなる群から選ばれたものであり;及び単純な無機物、並び
に1乃至約8ケの炭素を有するアルキルからなる群から選ばれたものであり)、
あるいはそれらのカルボン酸塩である。
【0058】 好ましくは、前記方法並びに組成物は、R4とR5の何れか一方がOHであり、
他方がHである拮抗薬を使用するものである。さらに好ましくは、R5がOH, R4がHである。最も好ましくは、拮抗薬が、下記の構造を有する化合物である 。
【0059】
【化201】
【0060】 これらの化合物は、製薬的担体に調合され、非常に選択性の高い、有効かつ安
全なβ3−アデノシン受容体拮抗薬として働き、長期に亘る体重コントロールを 提供するものである。
【0061】 人間にあっては、組成物は、体脂肪レベルをコントロールし、許される体脂肪
レベルを長期に亘って維持するために投与される。
【0062】 家畜にあっては、人間の消費を意図とした胴体肉類における好ましい低脂肪量
を達成するために、投与される。
【0063】
【詳細な説明】
本発明による化合物、それらの合成方法、投与に適した製薬的組成物への調合
物、並びに動物、特に人間および他の哺乳類における脂肪質組織の脂質の代謝を
刺激し、調節し、変調させるための使用方法を説明する。
【0064】 生物活性の情報と本説明中のデータについての議論並びに発表は、the J
ournal of Medicinal Chemistryの基準に沿うも
のである。全化合物は、適用可能な許された「ありふれた名前」を採用している
、標準命名法の米国化学協会の基準に準じて命名されている。全化合物の構造は
、構造に関する最も重要な考察と情報を理解する上で明白にするために、the
Journal of Medicinal Chemistryやその他の
化学雑誌のほとんどで採用されている典型的な形で、構造の配座とは無関係な内
在する水素原子を表記しない「骨格」の形で示す。このような構造表記を使用す
ることは、分子の構造を理解する上で最も都合がよく、当業者にとっては、この
ような表記は慣用化されたものであり、表記しない内在する水素原子を含む「骨
格」構造を容易に同定し、理解することができる。
【0065】 はじめに 個人や医学社会に入手可能な体重コントロールや減量戦略の多くで見なれる悪
い結果の危険性や容認できないレベルが、脂肪質組織中の脂肪を刺激し、調節し
、変調するための安全かつ効果的な様式の開発を、当業界並びに全体として社会
における重要なニーズとしている。
【0066】 ダイエット脂肪摂取、特に飽和した動物脂肪の摂取を調節することの重要性は
、古くから認識されてきた。肉類の消費は、最先進国におけるダイエットの第一
の問題であり、飽和した動物脂肪摂取の調節と制限を促進するために、他の戦略
の中でも痩せた動物の開発に相当な努力が払われてきた。
【0067】 本発明において、動物、特に人間および他の哺乳類における脂肪質組織の脂質
の代謝を刺激し、調節し、変調させると言う非常に望ましい目的は、β3−アデ ノシン受容体選択性拮抗薬である化合物の一種またはそれ以上の製薬調合物を投
与する様式によって提供される。
【0068】 本発明化合物の調節ならびに変調効果は、長期に亘る継続投与と、投与量に依
存すると確信される平衡状態の達成に依存する。ここにおいて、本発明は、医薬
文献に定義されている体脂肪及び/又は体質量指数の好ましいレベルで、動物、
特に人間や他の哺乳類中の体脂肪のコントロールを維持期間に亘って提供する。
【0069】
【発明の概要】
体脂肪及び体質量指数の安全かつ効果的コントロールは、医学社会では、古く
から求められていたが、全くつかまえどころのない目標であった。過去半世紀に
亘る使用様式は、その効果は危険性があり、限界があることが立証されている。
一般に、努力が長続きするほど、危険性は高く、効果は低い。
【0070】 一般に、β−アデノシン受容体拮抗薬の減量効果は、それ自身相当の期間知ら
れていた。その認識は、おびただしく、非常に危険が高い副作用のために、安全
かつ効果的な減量または調節には至らなかった。
【0071】 β3−アデノシン受容体と脂肪代謝におけるその焦点となる役割に関する最近 の発見は、減量や調節におけるβ3−アデノシン受容体拮抗薬の採用を約束する ものである。β1−アデノシン受容体やβ2−アデノシン受容体を活性化せずに、
β3−アデノシン受容体に対して高い選択性を有する化合物の開発によって、本 発明は、その目標が到達可能なものとする。
【0072】 今日までのところ、β3−アデノシン受容体は、未だ特性決定されていないが 、それは、要求される高い選択性を有する安全かつ効果的な拮抗薬の調査を困難
かつ至難な課題としている。受容体結合部位を明確に理解することなしには、効
果的な化合物の設計は、不確かで、予期できない、そして信頼性のない構造的活
性の相関関係に大いに基礎を置いている。構造中のほんの些細な変化であっても
、結合親和性、結合特異性、拮抗薬活性に大きなバラツキをもたらすことがある
。本発明化合物は、β3−アデノシン受容体に対する高い親和性を有し、効果的 選択性と悪い副作用のないβ1−アデノシン受容体とβ2−アデノシン受容体に対
しては低い親和性を有し、高いレベルの拮抗薬活性を有しており、それによって
、脂肪代謝において求められる役割に効果をもたらす。
【0073】
【β−アデノシン受容体族】
β−アデノシン受容体は、古くから知られたおり、カテコールアミンホルモン
であるアドレナリン(エピネフリン)、ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)
及びドーパミンn対する役割についての研究が行われてきた。
【0074】
【化202】 カテコール
【0075】
【化203】 アドレナリン(エピネフリン)
【0076】
【化204】 ドーパミン
【0077】
【化205】 ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)
【0078】 これらカテコールアミンホルモンの生物化学的作用を例にすると、アドレナリ
ンは、体内におけるこれら受容体に対する第一の拮抗薬であり、それが結合する
細胞内で代謝プロセスを活性化する。アドレナリンは、それが結合する細胞の性
質に依存する特異的な細胞プロセスを付随する。細胞におけるアドレナリンの作
用は、細胞内の酵素のアデニレートシクラーゼを活性化することである。アデニ
レートシクラーゼは、目的の細胞内でさらなる反応を順次引き起こし、その典型
的なものは、酵素カスケードを開始するものであって、これは、細胞調整メカニ
ズムによって、酵素が崩壊あるいは不活性化されるまで続けられる。アデニレー
トシクラーゼの第一の作用は、ATPからcAMP(環状アデノシンモノフォス
フェートまたは「環状アデニレート」)への変換である。
【0079】 肝細胞内では、cAMP、順次酵素カスケードを活性化し、それによって、グ
リコーゲンのグルコースへの転換を引き起こし、グルコースのグリコーゲンへの
変換を抑制し、体内での血液グルコースの超細胞レベルを大いに増加する。
【0080】 筋肉組織内では、cAMPは、グリコーゲンのラクテートとATPへの崩壊を
引き起こし、ATPの高レベルをもたらすことによって、筋活性の高レベルをサ
ポートする。心筋内では、特に、その効果は、高血圧性であり、体内での血管拡
張を伴い、血流と血液グルコースの細胞への輸送を増大する。
【0081】 β−遮断薬は、心臓学の分野では、頻繁に処方される薬である。高血圧症患者
にとって、遮断薬のβ−アドレナリン受容体への競合結合が、心筋におけるアド
レナリンの追加の高血圧作用を調節し、制限する。β−遮断薬は、血管拡張剤と
組み合わせて用いてもよく、それによって、心拍数や収縮力の増大なしに周辺の
血流に対する抵抗が減じられる。血圧の低下と心筋における作業要求が結果とし
て起こる。
【0082】 肺では、cAMPは、気管支拡張を引き起こし、高い血流と組み合わされると
、より高いレベルの酸素輸送を供給する。
【0083】 (アドレナリンまたはエピネフリンは、広く採用されており、喘息と気管支を
収縮させるアレルギー性反応の治療において、気管支拡張を刺激する。)
【0084】 他カテコールアミンホリモンは、匹敵する活性を有する。
【0085】 脂肪質組織からのフリーの脂肪酸の放出は、β−アドレナリン拮抗薬による作
用として観察されてきた。
【0086】 種々のβ−アドレナリン受容体拮抗薬と遮断薬が、かなりの間知られてきたし
、薬の開発にとって実のある分野であることが証明されてきた。
【0087】 β−アドレナリン受容体のサブタイプ、具体的には、β1−アドレナリン受容 体とβ2−アドレナリン受容体があることが認識されている。Lands,et al.,“Differentiation of Receptor Sy
stems Activated by Sympathomimetic A
mines”Nature,214:597−598(1967)。Lands
らは、脂肪質組織からのフリーの脂肪酸の放出をβ1−アドレナリン受容体の活 性化に結び付けている。
【0088】 引き続く研究により、β−アドレナリン受容体拮抗薬と遮断薬のスペクトルが
提供された。遮断薬には、競合性と非競合性(非平衡)の結合剤がある。このよ
うな剤の一部は、その作用がいたるところで発揮されるが、他方、2ヶのサブタ
イプへの種々の選択度合(それ故、作用応答中)を示している。
【0089】 選択性拮抗薬の研究は、サブタイプの定性的並びに定量的区別のあることを示
している。β1−アドレナリン受容体の活性化は、心臓の刺激、脂肪質組織から のフリーな脂肪酸の放出、腸の抑制をもたらすことが示されている。一方、β2 −アドレナリン受容体の活性化は、気管支拡張と血管拡張をもたらす。
【0090】 ごく最近、β−アドレナリン受容体族の第3のサブタイプが同定された。Ho
we,,R,“Beta−3adrenergic agonists.”Dr
ugs Future 1993,18,529−549。それは、β3−アド レナリン受容体と指定された。また、以前、Landsらによってβ1−アドレ ナリン受容体に帰されていた脂肪質組織からのフリーの脂肪酸の放出によって具
体的に同定された。
【0091】 β1−アドレナリン受容体部位とβ2−アドレナリン受容体部位は、偏在するが
、β3−アドレナリン受容体部位は、より特定化され、主として脂肪質組織細胞 に局在し、今日までの研究から、むしろ具体的に脂肪の代謝に付随しているよう
である。
【0092】
【β3−アドレナリン受容体拮抗薬】 この発見は、肥満の治療と体重コントロールのために、β3−アドレナリン受 容体用の選択性のある有力な拮抗薬へ向けての調査である。調査は、受容体の特
徴付けがないと阻止されるが、結合研究とβ−アドレナリン受容体拮抗薬につい
ての他の作業からの情報によって、β3−アドレナリン受容体拮抗薬が、構造上 カテコールアミンホルモンと類似しているはずであると概略示されている。
【0093】 むしろ、β3−アドレナリン受容体拮抗薬についての報文は、ほとんどない。 Howe,R.“Beta−3 adernergic agonists” Drug Future 1993,18,529−549参照。従って、β1 −アドレナリン受容体拮抗薬とβ2−アドレナリン受容体拮抗薬について得られ ている情報から外挿する必要があり、得られたデータから構造と活性との関係を
識別する試みに噛み合わせる必要がある。β1−アドレナリン受容体とβ2−アド
レナリン受容体を考慮した以下のコメントは、β3−アドレナリン受容体拮抗薬 を開発せんとする努力が、基礎となし得る文献中で何が知られているのかを要約
したものである。
【0094】 トリメトキノールは、日本において、気管支弛緩薬として臨床的に使用されて
いる有力な非特定β−アドレナリン受容体(β−AR)拮抗薬である。Iwas
awa,Y.; Kiyomoto,A.“Studies of tetra
hydroisoquinolines(THI),Bronchodilat
or Activity and structure−activity r
elationshios.”Jap,J.Pharmacol.1967,1
7,143−152。トリメトキノールの光学分割とそれに続く立体異性体の評
価によって、トリメトキノールの(S)−(−)−異性体が、心臓と肺組織にお
ける有力なβ−アドレナリン受容体拮抗薬であり、一方、(R)−(+)−異性
体が、選択性があり、立体特異性の高いトロンボキサンA2/プロスタグランジ ンH2(TP)受容体拮抗薬として作用することが明らかにされた。Yamam oto, E.; Hirakura, M.; Sugasawa, S.“
Synthesis of 6,7−dhydroxy−1,2,3,4−te
trahydroisoquinoline derivatives” Te
trahedron Suppl.1966,8(Part 1),129−1
34。Mayo,J.R.; Navaran, S.S.; Akbar,H.
; Miller,D.D.; Feller,D.R.“Stereodep
endent inhibition of human platelet
function by the optical isomers of t
rimethoquinol” Biochem.Pharmacol.198
1,30,2237−2241。Ahn,C.H.; Romstedt, K
.J.; Wallace,L.J.; Miller,D.D.; Fell
er,D.R.“Characterization of the inhi
bition of U46619−medicated human pla
telet activation by the trimethoquin
ol isomers. Evidence for endoperpxod
e/thromboxane A2 receptor blockade”B iochem Pharmacol 1988, 37,3023−33−。Sh
in, Y.; Romstedt, K.J.; Miller,D.D.; Fe
ller,D.R.“Stereodependent antagonism
of theromboxane A2/Prostaglandin H2 receptor sites by trimethoquinol iso
mers in human platelets,rat vascular
endothelial cells and rat vascular
smooth muscle cells”Pharmacol.Commun
.1993,1,303−312。β−アドレナリン受容体とTP受容体での放
射リガンド競合結合研究によって、S(−)−異性体とR(+)−異性体のそれ
ぞれに対して高い立体選択性結合(<100倍)が示されている。また、この立
体選択性は、β−アドレナリン受容体でのフッ素化トリメトキノール類縁体の結
合においても観察されている。Lark,M.T.; Adejare,A.; Shams,G.; Feller,D.R.; Miller,D.D.“
5−fluoro− and 8−fluorotrimetoquinol: selective beta 2−adrenoreceptor ago
nists”J Med Chem 1987,30,86−90。
【0095】
【化206】 トリメトキノール
【0096】 エピネフリン、ノルエピネフリン、ドーパミン、β−アドレナリン受容体拮抗
薬イソプロテレノールのようなカテコールアミンホルモンの基本的カテコール構
造は、トリメトキノールのテトラヒドロイソキノリン核の中に組み込まれている
。突然変異ハムスターを用いた研究では、β2−アドレナリン受容体が、チャイ ニーズハムスターの卵巣(CHO)細胞に発現し、Asp113のAsn113
による置換によって、トリメトキノールとその類縁体の受容体結合を廃止した。
Fraundorfer,P.F.“Functional and bioc
hemical Characterization of trimetho
quinol (TMQ) analog interactions wit
h β−adrenergic receptor subtypes”Ph.
D.Thesis,The Ohio State University,1
993(“Fraundorfer−2”)。さらに、Ser204とSer2
07をそれぞれAla204とAla207で置換することによって、β2−ア ドレナリン受容体中のトリメトキノール類縁体の結合親和性は、ほとんど減少し
なかったが、cAMP蓄積を刺激する能力は、大いに減少した。“Fraund
orfer−2”, supra。しかしながら、イソプロテレノールの結合並
びに機能性活性は、β2−アドレナリン受容体Asn113、Ala204、A la207変異体では、相当減少する。これらの結果は、トリメトキノール類縁
体は、イソプロテノールとして結合部位において、同じアミノ酸残基と相互作用
し得るが、突然変異したβ2−アドレナリン受容体とのカテコール相互作用の寄 与は、リガンド結合に関しては、さして重要ではなく、トリメトキノールのトリ
メトキシベンジル基の結合寄与によって影を落と得ることを示唆している。
【0097】 トリメトキノールの5−または8−位でのフッ素またはヨウ素置換は、機能的
並びに結合研究におけるトリメトキノールと比較して、β2−アドレナリン受容 体対β1−アドレナリン受容体選択性における適度(10倍まで)の増加しか示 さなかった。Clark,et al., supra; Fraundorf
er,P.F.; Fertel,R.H.; Miller,D.D.; Fe
ller,D.R.“Biochemical and phermacolo
gical characterization of high−affin
ity trimetoquinol analogs on guinea
pig and human beta adrenergic rcepto
r subtypes: evidence for partial ago
nism”J Pharmacol Exp Ther 1994, 270,
665−74。さらに、トリメトキノールの3‘−及び5’−置換基のヨウ素原
子(即ち、2)による置換は、β−アドレナリン受容体の両方に許容されること
が判明した。Fraundorfer, et al., supra, 及び TP受容体、Shin, Y.; Romstedt, K.J.; Mill er,D.D.; Deller,D.R.“Interactions of
nonprostanoid trimetoquinol analogs
with thromboxane A2/prostaglandin H2 receptors in human platelets,rat va
scular endothelial cells and rat vas
cular smooth muscle cells” J Pharmac
ol Exp Ther 1993, 267, 1017−23; Harr
old,M.W.; Gerhrdt,M.A.; Romstedt, K.
; Feller,D.R.; Miller,D.D.“Synthesis and platelet antiaggregatory activi
ty of trimetoquinol analogs as endop
erpxode/thromboxane A2 antagonists”D rug Des Deliv 1987,1,193−207。
【0098】 興味深いことに、β1−アドレナリン受容体における結合親和性は、トリメト キノールよりは若干良好なものの、化合物2は、β2−アドレナリン受容体用ト リメトキノールよりもはるかに高い親和性を示す。
【化207】 化合物2
【0099】 これらの知見は、トリメトキノール類縁体が、カテコールアミンによって分担
された結合部位に加えて、置換ベンジル基を介して補助部位と相互作用すること
を示唆している。この補助部位は、より高い選択性を有する薬剤の開発に有利に
用いることができる。化合物2の高い潜在力は、この補助部位が、性質上疎水性
であることを示唆しているように思われる。TP受容体に関しては、トリメトキ
ノール類縁体用の補助的結合部位は、実質上知られていない。しかしながら、化
合物2は、トリメトキノールよりも有力なTP受容体拮抗薬であり、このことは
、1−ベンジル環の変性が、β−アデノシン受容体対TP受容体に関して、より
高い選択性を有する薬剤の開発に適していることを示唆している。
【0100】 文献は、トリメトキノールのベンジル置換基を付随する受容体結合相互作用を
特徴付けするためのプローブとして、また部位選択性を有するβ−アデノシン受
容体とTP受容体として指定されるヨウ素化トリメトキノールの合成並びに評価
を記載している。これらの化学変性は、この種の化合物の薬理活性の一層の分離
をもたらす。部位選択性を有するβ−アデノシン受容体剤は、心肺疾患、インス
リン−非依存性糖尿病(タイプII)や肥満の治療に有力である。Howe,R
.,“Beta−3 adrenergic agonists”Drug F
uture 1993, 18,529−549。一方、高い選択性を有するT
P受容体拮抗薬は、血栓崩壊性疾患の治療に価値を有する。Shin, sup
ra; Shin, Y.; Romstedt,K.J.; Miller,D .D.; Feller,D.R.,“Interactions of no nprostanoid trimetoquinol analogs wi
th thrmoboxane A2/prostaglandin H2 re
ceptors in human platelets,rat vascu
lar endothelial cells and rat vascul
ar smooth muscle cells”J Pharmacol E
xp Ther 1993, 267,1017−23; Shin, Y.;
Romstedt,K.; Doyle,K.; Harrold,M.; G
erhardt,M.; Miller,D.; Feller,D,“Pha
rmacologic antagonism of theromboxan
e A2 receptors by trimetoquinol anal ogs.”Chirality 1991,3,112−117。
【0101】 他の既知のβ1−アドレナリン受容体拮抗薬及びβ2−アドレナリン受容体拮抗
薬として、下記構造を有するイソプロテレノール、化合物X及び化合物Yが挙げ
られる。
【0102】
【化208】 イソプロテレノール
【0103】
【化209】 化合物X
【0104】
【化210】 化合物Y
【0105】 これらの化合物は、高い選択性を有するβ3−アドレナリン受容体拮抗薬であ るが、非選択性でもあり、また、かなり親和性と活性をもって、β1−アドレナ リン受容体及びβ2−アドレナリン受容体を結合し、活性化する。従って、これ ら化合物は、全体としては、本発明の使用には適していないが、比較並びに競合
結合の研究のための好適な基礎をもたらすともに、要すれば、かかる目的のため
に本発明において使用される。
【0106】
【本発明化合物】
本発明は、動物、特に人間や他の哺乳類における脂肪質組織の脂肪の代謝を刺
激し、調節し、変調する投与のための製薬的に許容された担体調合物中のβ3− アドレナリン受容体拮抗薬を提供することを基礎とする。
【0107】 さらに、本発明は、動物、特に人間や他の哺乳類における脂肪質組織の脂肪の
代謝を刺激し、調節し、変調するためのβ3−アドレナリン受容体拮抗薬の安全 かつ効果的な投与方法を提供する。
【0108】 本発明は、下記構造を有する化合物である有力な、高い選択性を有する動物、
特に人間や他の哺乳類における脂肪質組織の脂肪の代謝を刺激し、調節し、変調
する投与のための製薬的に許容された担体調合物中のβ3−アドレナリン受容体 拮抗薬を提供する。
【化211】 構造A 及び
【化212】 構造B
【0109】 式中、R1、R3は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OCH3、 CF3、CH3、アルキル及びアリールアルキルからなる群から選ばれたものであ
り;
【0110】 R2は、H、I、OCH3、NH2、NHR13、NHCOR13、NHCONHR1 3 及びNHCOSR13からなる群から選ばれたものであるが、R1とR3の両方が 、CF3である場合には、R2は、Hではない;
【0111】 R4、R5は、それぞれ独立して、H、OH、F、Cl、Br及びIからなる群
から選ばれたものであるが、R4とR5の両方が、OHまたはOCH3である場合 には、R2は、NH2でもOCH3でもない;
【0112】 R6、R7は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br及びIからなる群から選
ばれたものであり;
【0113】 R8、R13は、それぞれ独立して、H、1乃至約8ケの炭素を有する低級アル キル及びアリールアルキル、F、Cl、Br、I、OCH3及びCF3からなる群
から選ばれたものであるが、R13がCH3である場合には、R1とR3の何れか1 つがIか、両者が、Iではない;
【0114】 R9、R10は、それぞれ独立して、H、1乃至8ケの炭素を有する低級直鎖及 び分枝アルキル及び下記からなる群から選ばれたものであり;
【0115】
【化213】
【0116】 R11、R12は、それぞれ独立して、H及び1乃至8ケの炭素を有する低級直鎖
及び分枝アルキルからなる群から選ばれたものであり;
【0117】 R1とR2、R2とR3、及びR4とR5はいっしょになって、下記の構造を有する
部分
【0118】
【化214】
【0119】 式中、R13、R14は、それぞれ独立して、H、1乃至8ケの炭素を有する低級
直鎖及び分枝アルキル及び下記からなる群から選ばれたものであり;
【0120】
【化215】
【0121】 R11、R12は、それぞれ独立して、H及び1乃至8ケの炭素を有する低級直鎖
及び分枝アルキルからなる群から選ばれたものであり;及び単純な無機物、並び
に1乃至約8ケの炭素を有するアルキルからなる群から選ばれたものであり)、
あるいはそれらのカルボン酸塩である。
【0122】 本発明化合物は,β3−アドレナリン受容体に対して高い選択性と高い活性を 有するものに制限ならびに限定されることが好ましい。
【0123】 さらに、特に好ましい種、即ち、好ましい具体例化合物がある。このような特
に好ましい種としては、下記化合物が挙げられる。
【0124】
【化216】 式A1
【0125】
【化217】 式A2
【0126】
【化218】 式A3
【0127】
【化219】 式A4
【0128】
【化220】 式A5
【0129】
【化221】 式A6
【0130】
【化222】 式A7
【0131】
【化223】 式A8
【0132】
【化224】 式A9
【0133】
【化225】 式A10
【0134】
【化226】 式A11
【0135】
【化227】 式A12
【0136】
【化228】 式A13
【0137】
【化229】 式A14
【0138】
【化230】 式A15
【0139】
【化231】 式A16
【0140】
【化232】 式A17
【0141】
【化233】 式A18
【0142】
【化234】 式A19
【0143】
【化235】 式A20
【0144】
【化236】 式A21
【0145】
【化237】 式A22
【0146】
【化238】 式A23
【0147】
【化239】 式A24
【0148】
【化240】 式A25
【0149】
【化241】 式A26
【0150】
【化242】 式A27
【0151】
【化243】 式A28
【0152】
【化244】 式A29
【0153】
【化245】 式A30
【0154】
【化246】 式A31
【0155】
【化247】 式A32
【0156】
【化248】 式A33
【0157】
【化249】 式A34
【0158】
【化250】 式A35
【0159】
【化251】 式A36
【0160】
【化252】 式A37
【0161】
【化253】 式A38
【0162】
【化254】 式A39
【0163】
【化255】 式A40
【0164】
【化256】 式A41
【0165】
【化257】 式A42
【0166】
【化258】 式A43
【0167】
【化259】 式A44
【0168】
【化260】 式A45
【0169】
【化261】 式A46
【0170】
【化262】 式B1
【0171】
【化263】 式B2
【0172】
【化264】 式B3
【0173】
【化265】 式B4
【0174】
【化266】 式B5
【0175】
【化267】 式B6
【0176】
【化268】 式B7
【0177】
【化269】 式B8
【0178】
【化270】 式B9
【0179】
【化271】 式B10
【0180】
【化272】 式B11
【0181】
【化273】 式B12
【0182】
【化274】 式B13
【0183】
【化275】 式B14
【0184】
【化276】 式B15
【0185】
【化277】 式B16
【0186】
【化278】 式B17
【0187】
【化279】 式B18
【0188】
【化280】 式B19
【0189】
【化281】 式B20
【0190】
【化282】 式B21
【0191】
【化283】 式B22
【0192】
【化284】 式B23
【0193】
【化285】 式B24
【0194】
【化286】 式B25
【0195】
【化287】 式B26
【0196】
【化288】 式B27
【0197】
【化289】 式B28
【0198】
【化290】 式B29
【0199】 これらの化合物の中で、A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8、
A9、A10、A20、A21、A22、A23、A24、A25、A26、A
27、A30、A31、A32、A33、A34、A36、A37、A38、A
41、A42、A44、A45、A46および全てのB化合物が好ましい。現在
、最も好ましい化合物は、A4である。
【0200】
【TMQ誘導体の合成】
本発明による所望のβ3−アドレナリン受容体拮抗薬を合成するための、好適 な官能基保護方式を考案した。スキ−ム1で示したように、3つの保護基をつけ
たイソキノリン中間体を合成した。テトラヒドロイソキノリン6a−cは、すで
に述べた方法にしたがって、それぞれO−メチルまたはO−ベンジル基で保護し
たカテコ−ルアミン3aまたは3b、および、4−ニトロフェニル酢酸(4a)
または3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニル酢酸(4b)とから合成した
。Clark,M.T.; Adejare, A.; Shams,G.;
Feller,D.R.; Miller,D.D. “5−fluoro−
and 8−fluorotrimetoquinol: selective
beta 2−adrenoceptor agonists” J.Med
.Chem, 1987, 30, 86−90.; Harrold,M.W
.; Gerhardt,M.A.; Romstedt,K.; Felle
r,D.R.; Miller,D.D. ”Synthesis and p
latelet antiaggregatory activity of
trimetoquinol analogs as endoperoxid
e/thromboxane A2 antagonists” Drug D
es Deliv 1987, 1, 193−207. Adejare,
A.; Miller,D.D.; Fedyna,J.S.; Ahn,C
.H.; Feller,D.R. “Syntheses and beta
−adrenergic agonist and antiaggregat
ory properties of N−substituted trim
etoquinol analogues” J.Med.Chem. 198
6, 29, 1603−9 の各文献を参照されたい。
【0201】 6aおよび6bのアミノ基は、それぞれ、トリフルオロアセチル基(TFA)
およびt−ブチルオキシカルボニル基(t−BOC)で保護されていた。7aお
よび7bのニトロ基を、それぞれ、パラジウム/カ−ボンまたはラネ−ニッケル
を使用した接触水素化反応により還元し、アニリン誘導体8aおよび8bを得た
。Kajigaeshiらの方法に従い、1当量のベンジルトリメチルアンモニ
ウムジクロロアイオデ−ト(BTMACl2I)で8aおよび8bをヨウ素化し て、3’−ヨウ素化類縁体の9aおよび9bとした(Kajigaeshi,S
; Kakinami,H.; Fujisaki,S.; Okamoto,
T. “Halogenation using quqternary am
monium polyhalides. VII. Indination
of aromatic amines by use of benzylt
rimethylammonium dichloroiodate (1)”
Bull.Chem.Soc. Jpn, 1968, 61, 600−6
02 参照)。8aを完全に転化させてジヨ−ド誘導体である10aにするため
には、さらに3日間にわたって3当量のBTMACl2Iを少しずつ加える必要 があった。
【0202】
【化291】 反応スキ−ム1: 反応スキ−ム1注 (a)トルエン、還流条件(ディ−ンスタ−ク・トラップ)、72時間 (b)POCl3、MeCN、還流 (c)NaBH4、MeOH (d)TFAA、THF(例3)または(Boc)2O(NaOH、THF(例
X) (e)水素、パラジウム/カ−ボン(例5)またはラネ−ニッケル(例6) (f)BTMACl2I 1当量、MeOH、CH2Cl2、20時間(例例7、 8)、または)BTMACl2I 4当量、CaCO3、MeOH、CH2Cl2
3日(例7) (g)1.BBr3、CH2Cl2、2.MeOH
【0203】 興味深いことには、ジヨ−ド生成物10aは薄いピンク色の赤っぽい結晶とし
て単離されることが多かった。赤色に着色した原因は、微量の副生化合物11(
スキ−ム2)のためであることがわかった。反応混合物をTLC分析し、粗製品
を単離すると、化合物11のほとんどは反応中に生成している。化合物11をフ
ラッシュクロマトグラフィ−で単離した。11とその脱アセチル化物12の構造
は、1Hおよび13CNMRおよび元素分析で解明した。10aの4’−アミノ基 をヒドラジン基に転化させようとするときにも、化合物11が単離された。従っ
て、10aのジアゾ化に続けてH2SO3の還元をおこなうと、低収率ではあるが
、唯一の単離生成物として化合物11が得られた。
【0204】
【化292】 反応スキ−ム2: 反応スキーム2注: (a)l.NaNO2,H2SO4,AcOH,2.H2SO3; (b)NaNO2,H2SO4,H2
【0205】 10aを無水酢酸と室温で反応させても目的の4’−アセトアミド誘導体13
は得られないが、10aを無水酢酸と還流温度で加熱すると、ジアセチル化生成
物16が得られた(スキ−ム3)。同様なジアセチル化が2,6−ジブロモ−4
−トルイジンを還流条件下で無水酢酸と反応させた時に起き、その際反応温度が
低いとモノアセチル化物とジアセチル化物の混合物が得られる事が報告されてい
る。Ulffers,F.; von Janson, A. Diacety
lderivate einger Amine der aromatisc
hen Reihe Ber. 1894, 27, 93−101 を参照さ
れたい。この事を配慮して、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)とトリエ
チルアミンの存在下、室温で5当量の塩化アセチルを10aと反応させてモノア
セチル化をさせ、13を得た。10aと13のトリフルオロアセチル保護基を塩
基性加水分解すると、それぞれ、20cと14が得られた。メトキシ誘導体であ
る20c、14および6cの脱メチルのためにBBr3を用いると、それぞれ所 望のトリメトキノ−ル類縁体21c、15および27が、臭酸塩として得られた
(スキ−ム1および3)。同様にして、6,7−ジベンゾイルオキシ−1−(3
,5−ジヨ−ド−4−メトキシベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イ
ソキノリンをBBr3を用いて脱アルキルすると、6,7−ジヒドロキシ−1− (3,5−ジヨ−ド−4−ヒドロキシベンジル)−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン(18)が、2の脱メチル類縁体として得られた。Harrol
d,M.W.; Gerhardt,M.A.; Romstedt,K.;
Feller,D.R.; Miller,D.D. Synthesis a
nd platelet antiaggregatory activity
of trimetoquinol analogs as endoper
oxide/thromboxane A2 antagonists Dru
g Des Deliv 1987, 1, 193−207参照。10aのジ
アゾ化(スキ−ム3)に続けてジアゾニウム塩をH3PO2またはヨウ化カリウム
(KI)と反応させると、それぞれ19aと19bの、ジヨ−ドおよびトリヨ−
ド誘導体が得られた。前述のようにして19aおよび19bのトリフルオロアセ
チル基を塩基性で加水分解すると、20aおよび20bが得られた。20aおよ
び20bのBBr3による脱メチル反応はスム−ズに進行して、21aおよび2 1bが得られた。化合物9aを還流ベンゼン中で無水酢酸でアシル化すると、2
2が得られ、14の場合と同様にしてこれから保護基をはずすと23が得られた
(スキ−ム4)。
【0206】
【化293】 反応スキ−ム3: 反応スキーム3注: (a)AcCl,Et3N,DMAP; (b)K2CO3,MeOH,H2O; (c)1.BBr3,CH2Cl2,2.MeOH; (d)Ac2O,reflus; (e)NaNO2,H2SO4,AcOH,2.H3PO2 or Kl
【0207】 しかしながら、23をBBr3を用いて脱メチルしようとしても、目的の生成 物26aは得られなかった。驚くべき事には、23のアミド結合が切断されてア
ニリン24になった。これは14のアセトアミド基をBBr3で切断する際に、
両側のヨウ素原子が立体障害としてはたらいていることの重要性を示唆している
。そこで、穏やかなエ−テル結合切断試薬としてヨウ化トリメチルシリル(TM
SI)を用いた。しかし、この試薬は弱すぎて23の脱メチルには効果がなかっ
た。そこで、カテコ−ルO−メチルエ−テル保護基をベンジルエ−テルに変更し
た。したがって、化合物26aおよび26bは、O−ベンジルおよびN−t−B
OCで保護した9bから合成した(スキ−ム4)。アシル化された化合物25a
と25bはTMSIを用いて保護基をはずした。まず、Lottらの方法を用い
て(TMSI、MeCN、50℃、2時間)、アミド25aから、目的のアミド
26aとかなりの量の脱アセチル化生成物24を得た(Lott,R.S.;
Chauhan,V.S.; Stemmerr,C.H. “Trimety
lsilyl iodide as a peptide deblockin
g agent” J.Chem. Soc.Chem.Comm. 1979
, 495−496 参照)。通常のごとく、アミドはTMSIに対しては安定
である。選択性を向上させるために、TMSIによる脱保護基反応を、室温でN
MRスペクトル測定により追跡した。O−ベンジル保護基は6時間以内で除去さ
れるが、アミド結合はこの温度では20時間後も切断されなかった。そこで、4
〜6当量のTMSI、MeCN、室温、6時間という条件のもとに、25aおよ
び25bから、それぞれ、26aおよび26bを得た。
【0208】
【化294】 反応スキ−ム4
【0209】
【化295】 反応スキーム4注: (a)AcCl,Et3N (b)K2CO3,MeOH,H2O (c)1.BBr3,CH2Cl2,2.MeOH (d)Ac2O,Δ or PhCOCl,Et3N (e)1.TMSI,MeCN;2.MeOH
【0210】 合成で得られた化合物のプロトンNMRは、極めて複雑で、特に2−t−BO
C誘導体では、5:2から5:4の割合で二つの比較的安定な配座があるために
、複雑な***パタ−ンを示した。これは、N−AcおよびN−Me置換テトラヒ
ドロイソキノリン類で観察されるのと同様であり、次の文献を参照されたい。D
alton,D.R.; Cava,M.P.: Buck,K.T. “Hi
ndered rotation in 1−benzyl−1,2,3,4−
tetrahydro−6,7−dimethoxyisoquinoline
s”Tett.Lett. 1965, 2687−2690; Tomita
, M.; Shingu,T.: Fujitani,K.; Furika
wa,H. “Studies on the alkaloids of m
enispermaceous plants, CCXVI, Nuclea
r magnetic resonances spectra of ben
zylisoquinoline derivetives. (1) N−M
ethylcoclaurine type bases” Chem.Pha
r.Bull., 1965, 13, 921−926。しかしながら、1−
ベンジルテトラヒドロイソキノリンの13C−NMRでは、スペクトルが比較的単
純なので、構造解析が容易に可能である。(最終化合物の)シグナルの同定は、
ベンゼン環における置換基効果やオフレゾナンス・スペクトルなどの面で、サル
ソリノ−ルの13C−NMRスペクトルの解析を参考にしておこなった(Iwas
a, K.; Kamigauchi, M.; Takao, N. “Me
tabolism of salsalinol by tissue cul
tures of some Papaveraceae” Phytoche
mistry, 1991, 30, 2973−2975 参照)。2−TF
A誘導体では、C−3原子のケミカルシフトが4本線(4JC−F=約3.7H z)としてあらわれるので、CF3基に近接していることがわかる。
【0211】 以上で述べてきた方法により得られる化合物はすべて立体異性体のラセミ体混
合物であり、その不斉中心はC10にある。個々の異性体の結合特異性や活性が違
っており、一般的に(−)種は拮抗薬としての特異性および活性が強いことが知
られている。通常、その差はあまり大きくなく、(+/−)ラセミ混合物での値
は、個々の異性体の値の中間となり、単離される異性体の生理活性と等しいのが
普通である。一般的には、経済性および合成法の単純さから、ラセミ体混合物を
用いることが多いが、個々の異性体もまた、本発明の一部として含まれる。場合
によっては、立体特異的な合成法をとったり分離技術を使用したりして、個々の
異性体を単離することも可能であるが、これらいずれも、当技術に関して通常の
レベルにある者にとっては、自体公知な方法である。
【0212】 β3−アドレナリン受容体拮抗薬の生化学的作用についてはほとんど公表され ておらず、またin vivoでのこれらの化合物の作用については全く知られ
ていない。わかっているのは、これらの薬剤の活性はβ3−アドレナリン受容体 に対する結合によって決まるということである。また、活性のみを考えるべきで
はない。というのも、化合物はそれぞれ選択性に違いがあり、あるものはβ1− アドレナリン受容体やβ2−アドレナリン受容体のサイトに結合し、これらのサ イトの拮抗薬あるいは遮断薬として働いて、望ましくない副次的作用を招いたり
するからである。またβ3−アドレナリン受容体拮抗薬のサイトに結合した時で も、拮抗薬としての活性の程度が変化することもある。その効果は、少なくとも
β3−アドレナリン受容体に結合したアドレナリンと類似しており、アドレナリ ンによる拮抗薬活性を持っているが、本発明によるものは、より選択性が強く、
また実質的に、β1−アドレナリン受容体拮抗薬や遮断薬の活性、β2−アドレナ
リン受容体拮抗薬や遮断薬の活性、それにTP拮抗薬や遮断薬の活性は持ってい
ない。
【0213】 β3−アドレナリン受容体サイトに結合したときの、これらの拮抗薬の作用機 構は完全に明らかになっているわけではない。そこに結合するつもりがなくても
、拮抗薬の活性に誘発されて細胞メカニズムが活性化されるのは、従来知れれて
いるアドレナリンによる誘発と同じであると考えられている。アドレナリンに似
た拮抗薬的働きとは矛盾しているかは明確ではないが、はっきりしているのは、
本発明による化合物は、β3−アドレナリン受容体に対してはるかに選択的に結 合し、β1−アドレナリン受容体やβ2−アドレナリン受容体のサイトにはほとん
ど結合しないことである。
【0214】 本発明によるβ3−アドレナリン受容体拮抗薬の作用は、アドレナリンによる 効果よりもさらに持続的でもある。これらの化合物はin vivoでは簡単に
は分解されず、アドレナリンよりは長い時間そのβ3−アドレナリン受容体に結 合したままになっていて、長時間にわたって活性を維持し続けるようである。ア
ドレナリンの効果は、刺激に反応して循環系にアドレナリンが放出されることに
より非常に急速にもたらされ、in vivoでアドレナリンの放出が通常レベ
ルにまで下がると、ほとんど同じように急速に消失することは、知られている。
これらの現象は数秒、長くても数分の間に起こるが、本発明による化合物では、
典型的には、最高2時間から、時には4時間の間その活性を保っている。 当業者にはよく知られていることであるが、こういう特色は、ある意味では、
本発明の化合物が高い結合能力を持っていることと符合している。
【0215】 アドレナリンおよび他の化合物がin vivoでβ3−アドレナリン受容体 を活性化させるのが観察されるように、本化合物は細胞レベルで脂肪質組織の崩
壊をもたらし、血液循環系へのグルコ−スの放出を促進し、それとは別に、肝臓
における炭水化物からグルコ−スへの転化を抑制する。血流中に過剰なグルコ−
スがあれば、それ自体もしくは肝臓で生成される「ケトン体」の形で、主として
尿に***される。このメカニズムについてはよく研究されて、特性が把握されて
いるので、本発明を構成するものではない。糖尿病の場合には、これらの現象に
注目し糖尿病の管理においてそれらを考慮に入れることで、これらの状態を糖尿
病の悪化だとか糖尿病治療での過誤だと取り違えないようにすることが重要であ
る。
【0216】 トリメトキノ−ルのトリメトキシベンジルの部分で、メトキシ基の一つまたは
複数を各種のハロゲン含有置換基に置き換えて変性した。CHO細胞やヒトTP
受容体(血小板)で代表されるヒトβ2−アドレナリン受容体に対して、これら の変性が、トリメトキノ−ル類縁体(表1)の受容体結合アフィニティにおよぼ
す影響を、[125I]−ヨ−ドシノピンドロ−ル(ICYP)および[3H]SQ
29548をそれぞれ放射リガンドとして用いた、放射リガンド競合結合試験法
により調べた。
【0217】 トリメトキノ−ルのトリメトキシベンジル基部分に変性をほどこすと、大抵の
場合には、β2−アドレナリン受容体アフィニティは大きくなった。トリメトキ ノ−ルの3’−と5’−位のメトキシ基をヨウ素に置き換えると(すなわち、1
(pKi=7.36)、2(pKi=8.69))、アフィニティが20倍にな
るとの結果はすでに報告されている。Fraundorfer,P.F.; F
ertel,R.H.; Miller,D.D.; Feller,D.R.
“Biochemical and pharmacological ch
aracterization of high−affinity trim
etoquinol analogs on guinea pig and
human beta−adrenergic receptor subty
pes: evidence for partial agonism” J
.Pharmacol. Exp.Ther. 1994, 270, 665
−74 参照。本研究においても、トリメトキノ−ル(1)の3’−、4’−、
5’−位のメトキシ基をヨウ素と完全に置換してトリヨ−ド類縁体21b(pK
i=8.82)にすると、β2−アドレナリン受容体に対するアフィニティは、 トリメトキノ−ル(1)に比べて29倍にもなるが、2に関しては、4’−位に
さらにヨウ素置換したにもかかわらず、結合アフィニティはほとんど大きくなら
なかった。
【0218】 ヒトβ2−アドレナリン受容体の研究から、4’−位を置換して大きさや化学 的性質を変えることは、かなり許容されることはわかっている。2の4’−メト
キシ基をアミノ基に置換しても(すなわち、2φφ21c(pKi=8.81)
)アフィニティには大きな変化はないが、4’−アセトアミド基に置換すると(
すなわち、15、(pKi=8.06))、アフィニティがたった4分の1に減
少した。同様に水酸基で置換すると(すなわち、18,(pKi=7.93))
、2に比べてアフィニティは約5分の1に減少した。4’−位の置換基と関係す
る受容体の結合ポケットは、26b(pKi=8.70)の4’−ベンズアミド
部分を収容できるほどに十分大きいと思われる。興味深いのは、ジヨ−ド類縁体
21a(pKi=9.52)には、4’−位に置換基がないのに、Ki値がナノ
モル以下であるにもかかわらず、非常に大きなアフィニティを示していることで
ある。
【0219】 21cおよび15(すなわち、21cφφ24(pKi=8.19)または1
5φφ26a(pKi=8.11))のいずれの場合でもそのヨウ素の一つを除
去してもアフィニティが高いままであったことから、メタ位のヨウ素置換基が一
つあれば高アフィニティを維持できることがわかる。3’−および5’−置換基
(メトキシ基およびヨウ素)の結合力への寄与に関する性質(疎水性または電子
的な)を確かめるために、ビス−トリフルオロメチル類縁体27を合成した。疎
水性(π)に関しては、トリフルオロメチル基(π=0.88)はヨウ素(π=
1.12)に近いが、この官能基は、はるかに大きな電子吸引効果を示す。ビス
−フルオロメチル類縁体27(pKi=5.36)の結合アフィニティはジヨ−
ド類縁体21aよりも、5桁も低かった。したがって、3’−および5’−位の
トリフルオロメチル置換基は結合アフィニティを無くしてしまっていることにな
る。大きさの点では、トリフルオロメチル基はヨウ素原子と同じくらいなので、
トリフルオロメチル基の持つ電子吸引性の性質(ヨウ素ではσp=0.18なの
に対してσp=0.54)が、27の結合アフィニティを大幅に下げた原因と考
えられる。トリフルオロメチル置換基が持つ芳香族環のπ電子系に対する電子吸
引効果のために、受容体の結合サイトに対して芳香族的に働く能力を妨げられて
いるのであろう。結合のためには、これらの芳香族的な相互作用の方が疎水的な
相互作用より重要なのである。
【0220】 トリメトキノ−ルの3’−および5’−位のメトキシ基をヨウ素原子に置き換
えると(すなわち2)、β2−アドレナリン受容体のアフィニティは21倍にな るが、β1−アドレナリン受容体ではそのような結合アフィニティの増大は認め られなかった(表2)。その結果、β1−アドレナリン受容体と比較したβ2−ア
ドレナリン受容体に対するジヨ−ド類縁体2の選択性はかなりのもの(約40倍
)となる。さらに重要なことは、4’−置換基の影響が、β1−アドレナリン受 容体の場合とβ2−アドレナリン受容体の場合では著しく違っているということ である。4’−位の置換基をなくすと(すなわち、21a)、β1−アドレナリ ン受容体のアフィニティに大きな変化はないが(pKi=6.74)、同じ事で
もβ2−アドレナリン受容体のアフィニティは増加する。従って、類縁体21a は、β1−アドレナリン受容体と比較したβ2−アドレナリン受容体への選択性は
600倍をこえることが認められ、これは従来知られているトリメトキノ−ル類
縁体では最高の選択性である。このことは、トリメトキノ−ル類縁体の4’−位
の置換基が作用するβ2−およびβ1−アドレナリン受容体の受容体結合サイトあ
るいはポケットに大きな違いがあるということを示している。
【0221】 一般的に言って、トリメトキノ−ル(1,pKi=6.79)の3’−および
5’−メトキシ基をヨウ素に置き換えて類縁体2(pKi=7.33)にしても
、アフィニティはほんのわずか(3倍)増えただけであった。ところが、トリメ
トキノ−ルの三つのメトキシ基を全部ヨウ素に置き換えてトリヨ−ド類縁体21
b(pKi=4.22)にすると、TP受容体にたいする結合力が実質的には消
失してしまった。さらに、2の4’−メトキシ置換基を脱メチルして18(pK
i=4.72)にすると、結合アフィニティは380分の1に減少した。18の
結合アフィニティが極めて小さいのは、最近の観察報告とは対照的である。その
報告とは、Christoff,J.J. “Part 1: Synthes
is of arylalkylguanidines as dopamin
e agonists, Part 2, Section A: Modif
ications of trimetoquinol and the ef
fects on beta−adrenergic and thrombo
xane A2 receptor system, Section B:
Approaches to the asymmetric Synthes
is of irreversibly binding iodinated
derivetives of trimetoquinol.” Ph.
D. Theseis, the Ohio State Universit
y, 1993 であって、そこでは、6,7−ジヒドロキシ−1−(4’−ヒ
ドロキシ−3’−ニトロベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ンは良好な結合アフィニティを持つとされている。これとは対照的に、同じメト
キシ基をアミノ部分に置き換えると(すなわち、21c、pKi=6.73)、
アフィニティは3分の1になるだけであった。興味深いことに、2または21c
の4’−置換基を取り除き21a(pKi=6.75)にしても、結合アフィニ
ティには大きな影響はなかった。21cの4’−アミノ基のアセチル化も可能で
あり、15(pKi=6.45)が21cと同程度の結合アフィニティを示した
。このようにして、1級アミノ基、アセトアミド基またはメトキシ基は、4’−
位にあっても良いが、フリ−な水酸基やヨウ素基は結合アフィニティにはマイナ
スに働く。21cや15のヨウ素の一つを取り除いて、それぞれ、24(pKi
=6.00)および26a(pKi=5.83)にすると、結合アフィニティは
5分の1に減少し、これは、3’−または5’−位の置換基の疎水的な相互作用
が結合に影響していることを示唆している。しかしながら、21aの3’−また
は5’−ヨウ素基を同じような疎水性のトリフルオロメチル基に置き換えると、
結合アフィニティが劇的に減少した。β2−アドレナリン受容体の場合に、総合 的な結合アフィニティへの寄与の観点からすると、疎水的な相互作用は芳香族と
しての相互作用よりも効果が小さいようである。
【0222】
【チアゾロピリジン誘導体の合成】
2−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン
の調製法は文献に記載されている(Thomae,K. 4,5,6,7−Te
trahydrothiazolo[5,4−c]pyridines. Ne
th. Appl. 6 610 324, 1967; Chem. Abs
tr. 1968, 68, 49593p. Thomae,K. Anal
gesic Tetrahydrothiazolo[5,4−c]pyrid
ines. Fr.Addn. 94 123, 1969; Chem. A
bstr. 1970, 72, 100685g. Hantzsch,A.
; Traumann,V. Amidothiazole aus Sulf
oharnstoff und Halogenisirten Ketone
n, resp. Aldehyden, Berichte 1888, 2
1, 938−941参照)。これらでは、以下の二つの合成方法を使用してい
る。a)ピクテ・シュペングラ−反応、すなわち、アルデヒドと2−(2’−ア
ミノ−4’−チアゾリル)エチルアミン誘導体の間の縮合と環化による方法と、
b)ハンチのチアゾ−ル合成、すなわち、α−ブロモピペリドン誘導体とチオウ
レアの間の縮合と環化による方法とである(図3参照)。
【0223】
【化296】 図3
【0224】 しかしながら、これら二つの合成ル−トいずれでも、われわれの合成の目的に
は適当でないと考えられた。ピクテ・シュペングラ−反応では、本来的に不安定
な置換フェニルアセトアルデヒドを使用せねばならないし、ハンチのチアゾ−ル
合成法では必要なα−ブロモピペリドンが容易には合成できないからである。こ
れらの代わりに、ビシュラ−・ナピラルスキ−反応(図3)は、原料の置換フェ
ニル酢酸が安定で容易に入手可能であるので、われわれの設計したTMQ類縁体
の合成には好ましい方法であった。ビシュラ−・ナピラルスキ−反応はジヒドロ
キノリン類を調製する際に、よく利用されているものである。(Whaley,
W.M.; Govindachari, T.R. The Prepar
ation of 3,4−Dihydroisoquinolines an
d Related Compounds by the Bischler−
Napieralski Reaction, Org. React. 19
51, VI, 74−150 参照)。
【0225】 Timmerman の合成スキ−ムでは、ビシュラ−・ナピラルスキ−反応
のための出発アミンである化合物14が合成された(スキ−ム1)。(Erik
s, J.C.; Vander Goot, H.; Sterk, G.J
.; Timmerman, H. Histamine H2−Recept
or Agonists. Synthesis, in Vitro Pha
rmacology, and Qualitative Structure
−Activity Relationships of Substitut
ed 4− and 5−(2−Aminoethyl)thiazoles,
J.Med.Chem. 1992, 35, 3239−3246 参照)
【0226】
【化297】 スキ−ム1 スキ−ム1(a)メチルビニルケトン、NaOEt、EtOH、EtOAc、室
温→還流温度、(b)(i)Br2,MeOH、0℃→室温、(ii)10.0 M H2SO4、室温、(c)チオウレア、アセトン、室温、(d)30%HBr
、還流温度
【0227】 12から13への転化は既に述べたように、収率が低かった。その代わり、S
prague らによる方法よれば、12から13へはほとんど定量的に転化で
きた。(Sprague, J.M.; Land, A.H.; Ziegl
er, C. Derivetives of 2−Amino−4−meth
ylthiazole, J. Am. Chem. Soc. 1946,
68, 2155−2159 参照)。スキ−ム2では、類縁体7および9の合
成を図示している。ショッテン・バウマン反応条件下では、置換フェニル酢酸で
ある15または16は、化合物14と反応することが可能である(Harrol
d,M.W.; Gerhardt,M.A.; Romstedt,K.;
Feller,D.R.; Miller,D.D. Synthesis a
nd Platelet Antiaggregatory Activity
of Trimetoquinol Analogs as Endoper
oxide/Thromboxane A2 Antagonists, Dr
ug Des Deliv. 1987, 1, 193−207 参照)。ア
ミド前駆体である17および18が得られ、これらを還流温度のアセトニトリル
中でPOCl3と反応させ、ジヒドロ中間体と推定されるものをその場でNaB H4で還元して、目的物の7および9を得た。これらのものを、再結晶またはシ リカゲル系のカラムクロマトグラフィ−で精製した。
【0228】
【化298】 スキ−ム2 スキ−ム2aa(a)オキサリルクロリド、乾燥ベンゼン、0℃→室温→還流温
度; (b)14、NaOH、CHCl3、H2O、室温 (c)POCl3、C
3CN、還流温度 (d)NaBH4、MeOH、0℃→室温 (e)1.0M
HCl Et2O溶液
【0229】 アセトアミド類縁体10はスキ−ム3に従って調製した。18を無水酢酸でア
セチル化して前駆体19とし、これをPOCl3、次いでNaBH4と反応させた
。化合物10はそのマレイン酸塩として単離した。
【0230】
【化299】 スキ−ム3 スキ−ム3aa(a)無水酢酸、乾燥ベンゼン、乾燥CH3CN、還流温度 ( b)POCl3、CH3CN、還流温度 (c)NaBH4、MeOH、0℃→室 温 (d)マレイン酸、CH3CN
【0231】 類縁体11(スキ−ム4)は2−アミノ−4,5,6,7−テトラヒドロチア
ゾロ[4,5−c]ピリジンの誘導体であるが、この化合物は文献未知の複素環
化合物である。アミド前駆体21はショッテン・バウマン反応条件下で、化合物
20と3,4,5−トリメトキシフェニル酢酸とから調製した。
【0232】
【化300】 スキ−ム4 スキ−ム4(a)3,4,5−トリメトキシフェニル酢酸クロリド、NaOH、
CHCl3、H2O、室温 (b)(i)POCl3、CH3CN、還流温度 (i
i)NaBH4、MeOH、0℃→室温 (c)P25、セライト、乾燥CHC l3、乾燥ベンゼン、還流温度 (d)無水酢酸、乾燥ベンゼン、乾燥CH3CN
、還流温度 (e)(i)BH3・THF、THF、0℃→室温→還流温度 ( ii)1.0M HCl Et2O溶液
【0233】 化合物20は文献記載のスキ−ム(スキ−ム5)に従って合成した。(Eri
ks, J.C.; Vander Goot, H.; Sterk, G.
J.; Timmerman, H. Histamine H2−Recep
tor Agonists. Synthesis, in Vitro Ph
armacology, and Qualitative Structur
e−Activity Relationships of Substitu
ted 4− and 5−(2−Aminoethyl)thiazoles
, J.Med.Chem. 1992, 35, 3239−3246 参照
【0234】
【化301】 スキ−ム5 スキ−ム5aa(a)4−クロロ−1−ブタノ−ル、乾燥DMF、70℃ (b
)(i)オキサリルクロリド、乾燥CH2Cl2、乾燥DMSO、−60℃→50
℃ (ii)Et3N、H2O、−50℃→室温 (c)Br2、乾燥CCl4、室
温 (d)チオウレア、アセトン、室温 (e)30%HBr、還流温度
【0235】 しかしながら、α−ブロモアルデヒド26から2−アミノチアゾ−ル27への
転化は、ここでも、Sprague らの方法を用いると効果的に実施できた(
Sprague, J.M.; Land, A.H.; Ziegler,
C. Derivetives of 2−Amino−4−methylth
iazole, J. Am. Chem. Soc. 1946, 68,
2155−2159 参照)。ビシュラ−・ナピラルスキ−反応で各種の条件(
下記文献参照)を用いてアミド前駆体21の環化を試みたが、成功にはいたらな
かった。(Whaley, W.M.; Govindachari, T.R
. The Preparation of 3,4−Dihydroisoq
uinolines and Related Compounds by t
he Bischler−Napieralski Reaction, Or
g. React. 1951, VI, 74−150; Kametani
, T.; Fukumoto, K.; Fujihara, M. Stu
dies on the Syntheses of Heterocycli
c Compounds. Part CDLIV. Abnormal Di
enone−Phenol Rearrangement of Procul
arine, J.Chem. Soc. Perkin Trans.1
1972,394−396; Rice, K.C.; Brossi, A.
Expedient Synthesis of Racemic and
Optically Active N−Norreticuline and
N−substituted and 6'−Bromo−N−norret iculines, J. Org. Chem. 1980, 45, 59
2−601)。しかしながら、BH3で還元すると開環の類縁体24が得られ、 これについても、ヒトβ−アドレナリン受容体亜種の3種類全部で試験した。同
様に、アセトアミドアミド前駆体22も、上記の反応条件下では環状化合物にで
きなかった。
【0236】
【競合的結合の検討】
競合的結合について検討した結果、本発明の化合物は可逆的に結合しており、
競合的な結合種とは平衡関係を保っていることが判明した。受容体サイトに対し
て、共有結合や非平衡的な結合メカニズムが存在することは確認されなかった。
【0237】 β1−アドレナリン受容体、β2−アドレナリン受容体およびTP受容体サイト
への結合は低く、これらの受容体に関しては副次的作用もほとんど認められなか
った。
【0238】 他のタイプの受容体への結合はあり得ないようである。
【0239】 β3−アドレナリン受容体結合に関わる以外の生化学的作用や拮抗薬活性は認 められなかった。特に、本発明の化合物類でわかっているのは、急性毒性が低い
、長期亜急性毒性が低い、経時による受容体の下方制御や有効性についてのその
他の喪失などは認められない、短期・長期ともに、指定した用法で禁忌をもたら
すような有害反応や副作用の報告は現在のところない、といったことである。
【0240】 これらの化合物はその化学的性質がすぐれ安定であるため、所望の投与方法に
ふさわしい適切な基剤や賦形剤などは実質的にいかなるものも処方に組み入れる
ことができる。医薬品産業に関わる通常の技術レベルを有する者ならば、所望の
投与方法にふさわしい化合物投与のための適当な賦形剤を工夫することは容易に
可能であり、そのような賦形剤を本発明でも使用しているが、それ自体は本発明
の進歩性を構成するものではない。
【0241】 本発明による化合物は水溶性で極性のある医薬品化合物の投与に適した、どの
ような経路や様相によっても有効に投与することができる。投与は、経口や注射
(筋肉内、静脈内、腹腔内および皮下注射)でもよいし、あるいは生理活性物質
の投与のための公知の体内埋込みシステムを利用して徐放のために埋込んでもよ
い。坐薬として吸収させるのも有効ではあるが、患者が嫌がるために、通常限度
がある。
【0242】 局所投与も効果的であるが、化合物の有効量が全身において有効な濃度で保た
れるように、その化合物に適した皮膚輸送薬剤をあらかじめ検討しておく必要が
ある。
【0243】 投与方法としては、経口投与および、適切な場合には、徐放性埋込みシステム
が好ましい。急性肥満症の患者や、気まぐれで経口薬剤を時間通りにちゃんと服
用しない患者や、似たような環境にある患者に対しては、特に埋込み方式が有効
である。一般的には、経口投与が通常好ましい。
【0244】 本発明の化合物類では、投与初期に、過体重の患者では顕著な体重低下が起き
る。これは、1日あたり1ポンド以上の速度になることも多く、急性肥満症の患
者では1日2ポンド以上にもなる。通常、脂肪質組織のレベルが著しく低下する
まではこの体重減少速度が継続し、次いで、体重と脂肪組織の減少速度が低下し
、投与レベルと直接相関のある平衡点に達すると、患者の体重は一定になる。適
切な平衡レベルに達せしめるためには、投与レベルを常に調節していく必要があ
る。適切な平衡レベルとは、体脂肪パ−セントや、医学文献において一般的に定
義されている「ボディマス指数」、あるいはその他公知の指数によって定義する
ことができる。
【0245】 本発明の化合物の投与を中断すると、後の仮説で述べるような「半永久的な」
新陳代謝における変化が生じない限り、本発明により得られた効果は時間と共に
消失し、体重や体脂肪は、何ら抑制されることなく、元のレベルに戻ってしまう
傾向がある。
【0246】 脂肪組織や体重が減ると、過体重や肥満症による好ましくない効果は実質的に
すべて消失するか、少なくとも大幅に減少する。
【0247】 とりわけ、グルコ−ス不耐性、インスリン抵抗性およびII型糖尿病(インス
リン非依存性糖尿病)における諸問題が軽減されたり消失する。特に、そのよう
な病状による逆効果や進行が通常抑えられ、特定の処置や食事管理を守らない危
険性も減少あるいは消失し、そのような状態をもたらした原因が、ある場合には
、緩和されたり、改善されることもある。
【0248】 体脂肪が減少し体重が減ると、身体の関節への負担が軽減され、骨関節炎、関
節リウマチ、その他の関節障害や各種の原因によって起きる症状が緩和される好
ましい状態になる。肥満症のために運動が十分にできなかった人も、よく運動が
できるようになり、その結果動作も改善されることが期待できる。
【0249】 大抵の場合に、本発明は、ボディ−イメ−ジや容姿に関心の高い人では、心理
的な面でも効果をもたらす。そのような効果は、実質的には常に健康的で好まし
い成り行きである。
【0250】 体脂肪の量が減り、グルコ−スの血清レベルが低く保たれている限りにおいて
は、必要な異化エネルギ−を産みだすために食物性脂肪の新陳代謝が増大してく
るのが普通である。血清コレステロ−ル、低密度脂肪、全血清脂質、およびそれ
らに関連した問題が減少してくる。本発明を実施することによる非常に好ましい
成果としては、抗高コレステロ−ル血症効果がある。これらの効果は、炭水化物
の摂取を制限する食事にすることで、さらに拡大させることができる。それらの
効果により、次第に、動脈閉塞や、虚血性あるいはその関連の疾患、とりわけ、
脳卒中や心筋梗塞の発生の進行を抑えるばかりではなく、軽減さえする。
【0251】 炭水化物、特に血清グルコ−スに代えて食物性脂肪に依存する方向になるので
、実際のところ、場合によっては通常必要な異化エネルギ−を供給するために食
物性脂肪の摂取が必要となってくる。
【0252】 長期間にわたって、本発明の化合物を投与した結果、血液中のグルコ−スや血
液中のグルコ−スの脂肪への転化がかなり制限されるために、インスリン受容体
の増加(上方での規制)、グルコ−ス不耐性の減少(インスリンの応答性と効率
が一般的に増大)、グルコ−スおよび他の炭水化物の脂肪質組織への転化機構の
抑制(下方での規制)など、身体において「半永久的に」新陳代謝の変化が起き
るという仮説が立てられる。グルコ−スの応答の変化とともに、異化プロセスの
ためのエネルギ−源として食物性脂肪に依存することが強くなっていき、そして
、低コレステロ−ル血症につながってくる。これらの効果は、ある平衡状態に到
達するまでは表面に出ないと考えられ、実質的には体重や脂肪組織の減少よりは
時期的に遅れ、平衡状態に適応するような新しい細胞を有糸***が作りだすと初
めて、環境に「合わせた」受容体の集合と共に、表れてくる。これらの効果は、
II型糖尿病や、特にグルコ−ス不耐性症を予防したり処置する場合に特に有用
である。これらの効果は、本質的な意味での体重の平衡点を変化させ、本発明に
よる化合物の用量を減らせる方向にはたらき、食事を適切に変更し、また行動様
式にも変更を加えていくことで、患者がこれらの化合物に依存することから抜け
出すようにすることができる。
【0253】 これまでのところの報告からは、本発明のβ3−アドレナリン受容体拮抗薬は 、補助的療法や併用療法に頼ることの無い、非常に有効な体重調節剤であること
を示している。他の理由から食事制限および/または運動のような補助的な物理
療法が好ましい時、あるいは、たとえば糖尿病およびそれに類似の病気のような
、他の疾患の処置に合わせて体重調節や細胞レベルでのグルコ−ス調節が必要な
場合に、本発明の化合物やその使用がそれらの補助的あるいは併用的処置や治療
に何らかの意味で相容れないという、事実は認められていない。
【0254】 特に、本発明の化合物は糖尿病患者に対するインスリンや他の薬品の投与には
妨害を与えない。
【0255】 さらに、本発明の化合物は、グルコ−ス不耐性症、インスリン不耐性症および
関連の疾患を制御するための特別食、たとえば非常に低炭水化物の食事、非常に
高タンパク質の食事のようなものと、併用できないということもない。
【0256】 食欲や摂食の面での疾患が要因となっている場合でも、本発明による化合物の
作用の様相は、そのような状況を調節するために用いられる通常一般的な処置や
治療、たとえば、行動修正、薬剤治療、外科的処置などと両立しないということ
はない。ただし、本発明は多くの場合、そのようなより危険度の高いやり方に頼
る必要を無くし、そのようなやり方での問題や結果を、そのような追加的なやり
方に頼ることなく、本発明により調節可能とすることも多い。本発明により、食
欲を内因的に抑制し、満腹感を持たせ、食欲や摂食に関する疾患を悪化させるよ
うな要因を調節し、経時的に、そのような疾患の原因を調節して実質的には行動
修正に至るようである。食欲抑制としての使用法は、通常は明示しないし、本発
明でも請求しない。
【0257】 一般的に言って、本発明の化合物を投与するときには、食事のバランスに配慮
し、充分な量のビタミンとミネラルを摂ることが望ましい。本発明の化合物の作
用の特質として、油溶性・水溶性両方のビタミンとミネラルの***が加速される
。さらに、腎臓から除去される高レベルのグルコ−スの***を助けるために、充
分な水分を摂取することも重要である。
【0258】 多くの場合、本発明の実行と並行して、適切な運動プログラムを作成して、筋
肉の緊張、強さ、動き、敏捷性を改善するようにするのがよい。過体重の人たち
の中にはかなり運動をする人もいるが、大半は運動をしない。本発明による化合
物は、筋力や耐久力をつけるものではないが、体重が減り、それに付随して筋肉
が支えねばならぬ負担が減ることにより、使用者は耐久性が上がるとともに、「
自覚する強度」あるいは「前と比較した強度」が上がる。活動レベルや運動レベ
ルが向上することは、本発明の実施による好ましい副次的効果と言えよう。
【0259】 関節炎や他の類似の原因により関節の機能に制限のある人では特に、脂肪質組
織と体重が減少し、その結果関節にかかる負担が減少することにより、実質的な
痛みが軽減し、関節の機能が亢進する。
【0260】 身体の嵩が減れば、関節を動かしやすくなり、肥満症のために動きにくかった
患者でも動かせる範囲が広げることができる。
【0261】 本発明の化合物については、決定的な禁忌や有害な副作用は、現在のところ見
出されていない。
【0262】 肝臓や腎臓の機能に障害のある人では、血液中のグルコ−ス濃度が上昇したり
血液グルコ−スの処理や***の負担が増えると、有害な結果を招くことがある。
そのような人では、肝臓や腎臓での負担を軽減するために、用量を減らす(そし
てより漸増的に効かせる)ことが必要である。本発明は、現在のところ、一部あ
るいは全面的に腎臓に不全のある人、すなわち腎臓の欠陥のために透析をしてい
る患者、に対しては試験をしていない。しかし、透析に依存する状態および透析
の操作そのものによる危険性のいずれについても、本発明によって悪い方向へと
導かれることはない様である。
【0263】 これらの化合物は、β1−アドレナリン受容体やβ2−アドレナリン受容体に強
く結合したり活性化させることはなく、したがって、これらのサイトに対して拮
抗薬や遮断薬としての通常の働きかけはしない。α−アドレナリン受容体に対し
ても強くあるいは測定可能な程度で結合することは認められておらず、また、そ
のような拮抗薬あるいは遮断薬としてのいかなる活性も認められない。従って、
本発明の化合物を投与しても、高血圧をもたらす効果、血管拡張効果、気管支拡
張効果などがあることは観察されていない。これらの観察は、もちろん、これら
の化合物がβ3−アドレナリン受容体に対して高レベルの選択性を持っているこ とと符合しているのである。
【0264】
【例】
以下に述べる各例において、この発明による化合物の合成ならびに合成過程で
派生する中間生成物について、例示し説明する。次ぎのことは、全ての関連する
化合物合成に適用されるものとする。
【0265】 融点はトーマス・フーバー(Thomas−Hoover)キャピラリー・メ
ルティング・ポイント装置で定量し、補正はしていない。遠赤外線スペクトルは
、パーキンエルマー(Perkin−Elmer)システム2000FT−IR
で記録した。プロトンおよびカーボン−13磁気共鳴スペクトルは、ブルッカー
(Bruker)AX300スペクトロメーターで計量した。(1Hおよび13C に対し、それぞれ300および75MHz) ケミカル・シフト値は、テトラメ
チルシラン(TMS)に対する相対値で、100万分の1パーツ(PPM)δで
示す。特定の構造に対するスペクトル・データは固有のものである。成分分析は
Atlantic Microlabo Inc.Norcross, GA,
で行ない検量値は、理論値に対し0.4%以内の精度である。ルーチン的な薄膜
クロマトグラフィー(TLC)は、シリカゲルGHIFプレート上で行なった。
(250m、2.5x10cm; Analtech Inc.,Newark
, DE)
【0266】 フラッシュ・クロマトグラフィーは、シリカゲル上で行なった。(Merck
、grade60、230−400mesh、60A) テトラヒドロフラン(
THF)は、ナトリウム金属およびアセトニトリル(MeCN)から乾留された
。CHCl3およびメチレンクロライド(CH2Cl2)は、P25から乾留され た。全ての無水溶液(無水Et2OおよびTHFを除く)は、3または4Åの分 子シーブ上で貯蔵した。
【0267】
【TMQ派生物】
【実施例1】 N−(3,4−ジメトキシ・フェニルエチル)−4−ニトロフェニル・アセト
アミド
【0268】
【化302】
【0269】 ディーン・シュタルク(Dean−Stark)トラップを備え、アルゴン雰
囲気下のフラスコ内のトルエン(150mL)溶液中で、3,4−ジメトキシ・
フェニルエチルアミン(5.0g,27.6mmol)および4−ニトロフェニ
ル・酢酸(7.5g,41.4mmol)を還流しながら、72時間加熱した。
該溶液を真空中で蒸発させ、残留物を取りだし、CH2Cl2(200mL)に入
れた。該溶液を順次、H2O(100mL),10%HCl(2x100mL) ,H2O(2x100mL),10%NaHCO3(2x100mL),H2O( 2x100mL)で洗いMgSO4上で乾燥させた。該溶液を蒸発させ、生の固 形物をEtOAcから再結晶させたところ、5.49g(58%)のアイボリー
色の針状体を得た。その物性データは次ぎの通りである。
【0270】 mp119−121℃(lit.22130−132℃,ethanol−is
opropanol);1H NMR(CDCl3)δ8.16(d,J=8.8
Hz,2H,ArH),7.37(d,J=8.8Hz,2H,ArH),6.
73(d,J=8.1Hz,1H,ArH),6.65(d,J=1.9Hz,
1H,ArH),6.60(dd,J=8.1&1.9Hz,1H,ArH),
5.40(m,1H,NH),3.86(s,3H,OMe),3.84(s,
3H,OMe),3.59(s,2H,CH2),3.51(q,J=6.9H z,2H,CH2),2.73(t,J=6.9Hz,CH2);1R(KBr)
3320(NH),1650(C=O)cm-1;Anal.(C182025
C,H,N.
【0271】
【実施例2】 N−(3,4−ジメトキシ・フェニルエチル)−3,5−ビス−トリフルオロ
・メチルフェニル・アセトアミド
【0272】
【化303】
【0273】 ディーン・シュタルク(Dean−Stark)トラップを備えたフラスコ内
のトルエン(50mL)溶液中で、3,4−ジメトキシ・フェニル・エチルアミ
ン(2.72g,10mmol)および3,5−ビス−トリフルオロ・メチルフ
ェニル酢酸(2.72g,10mmol)を還流しながら、80時間加熱した。
該溶液を真空中で蒸発させ、残留物を取りだし、CH2Cl2(200mL)に入
れた。該溶液を順次、0.1N HCl(30mL),H2O(50mL),0 .1N NaOH(30mL)で洗いMgSO4上で乾燥させた。該溶液を蒸発 させ、生の固形物をトルエンから再結晶させたところ、3.44g(79%)の
白色の針状体を得た。その物性データは次ぎの通りである。
【0274】 mp127−128℃;1H NMR(CDCl3)δ7.79(s,1H,A
rH),7.72(s,2H,ArH),6.75(d,J=8.1Hz,1H
,ArH),6.67(d,J=1.9Hz,1H,ArH),6.61(dd
,J=8.18 & 1.9Hz,1H,ArH)5.55(m,1H,NH)
,3.85(s,3H,OMe),3.84(s,3H,OMe),3.58(
s,2H,CH2),3.52(q,J=6.9Hz,2H,CH2N),2.7
5(t,J=6.9Hz,CH2);13C NMR(CDCl3)δ168.72
,149.20,147.87,137.28,131.90,130.79,
129.47,123.16,121.20,120.56,111.72,1
11.27,55.83,42.85,40.90,34.97;1R(KBr
)3323(NH),1651(C=O)cm-1;Anal.(C20136N O3)C,H,N.
【0275】
【実施例3】 6,7−ジメトキシ−1−(4−ニトロベンジル)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロ・イソキノリン
【0276】
【化304】
【0277】 5a番の混合物(8.0g,23.2mmol)およびPOCl3(15.6 mL,167.4mmol)をドライMeCN(160mL)中で還流しながら
、4時間加熱した。該溶液を真空中で蒸発させ、ガラス質の残留物を取りだし、
メタノール(250mL)に入れ、乾くまで蒸発させる操作を3回繰り返し固形
残留物を得た。該固形残留物をMeOH(250mL)に溶かし、アイスバスで
冷却した。過剰のNaBH4(17.56g、167.4mmol)を少しずつ 注意深く添加した。該混合物を室温で一晩攪拌し続けた。溶液を真空中で蒸発さ
せ、残留物をCH2Cl2(250mL)およびH2O(150mL)に入れたと ころ区切りが出来た。界面はセパレートされており、H2O界面はCH2Cl2( 100mL)で抽出された。該複合有機分留を順次、H2O(2x50mL), 2N NaOH(2x50mL),H2O(50mL)で洗いMgSO4上で乾燥
させた。該溶液を蒸発させたところ赤っぽいオイルを得た。該オイルを取りだし
微量のメタノール中に入れた。結晶生成物は直立しており、ろ過で集めた。(3
.02g,40%)その物性データは次ぎの通りである。
【0278】 mp134−36℃;1H NMR(CDCl3)δ8.18(d,J=8.7
Hz,2H,ArH),7.43(d,J=8.7Hz,2H,ArH),6.
62(s,1H,ArH),6.61(s,1H,ArH),4.44(dd,
J=9.5,4.1Hz,ArCH−N),3.87(s,3H,OMe),3
.84(s,3H,OMe),3.28(dd,J=13.7,4.1Hz,1
H,ArCH2),3.23−3.15(m,1H,NCH),3.04(dd ,J=13.7,9.5Hz,1H,ArCH),3.00−2.91(m,1
H,NCH),2.71(m,2H,ArCH2);Anal.(C18202 4 )C,H,N.
【0279】
【実施例4】 6,7−ジメトキシ−1−(3,5−ビス−トリフルオロメチル・ベンジル)
−1,2,3,4−テトラヒドロ・イソキノリン ヒドロクロライド
【0280】
【化305】
【0281】 5c番のアミド(1.31g,3mmol)は、6a番(生の生成物をメタノ
ールに溶かした液に、エーテル中で1MのHClを7mL添加)と同じ方法で、
環化され塩酸塩としての6c(0.84g,60%)を得る。その物性データは
次ぎの通りである。
【0282】 mp104−115℃(MeOH−ether);1H NMR(CDCl3
δ10.34(bs,2H,NH),7.82(s,1H,ArH),7.75
(s,2H,ArH),6.61(s,1H,ArH),5.87(s,1H,
ArH),4.77(m,1H,CH),3.91(m,1H,CH),3.8
4(s,3H,OMe),3.47(s,3H,OMe),3.44(m,2H
,CH),3.28(m,2H,CH),3.02(m,1H,CH);13
NMR(CDCl3)δ149.29,147.74,138.74,132. 08,130.39,123.33,123.07,121,40,111.7
1,109.43,55.92,55.38,54.94,40.46,38.
30,24.80;1R(KBr)3436(NH),1281,1379(C
=O)cm-1;Anal.(C20196NO2・HCl・0.5H2O)C,H ,N.
【0283】
【実施例5】 6,7−ジメトキシ−1−(4−ニトロベンジル)トリフルオロ・アセチル−
1,2,3,4−テトラヒドロ・イソキノリン
【0284】
【化306】
【0285】 0℃で攪拌しながら、トリフルオロ無水酢酸(20ml)に、ドライTHF(
150mL)に溶かした6,7−ジメトキシ−1−(4−ニトロベンジル)トリ
フルオロ・アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロ・イソキノリン(6a番)
(3.0g,9.14mmol)を添加した。該混合物をCaCl2乾燥管付き のフラスコ中で、室温において一晩攪拌した。該反応混合物を氷(200g)に
入れて、30分間攪拌した。CH2Cl2(200mL)を添加し、さらに10分
間攪拌した。界面はセパレートされており、該有機界面を、順次、H2O(50 mL),0.2N NaOH(100mL),H2O(100mL)で洗いMg SO4上で乾燥させた。該溶液を真空中で蒸発させたところ、黄色い固体を得た 。EtOAc−MeOHで再結晶させると、1.94g(50%)の黄色い結晶
を得た。その物性データは次ぎの通りである。
【0286】 mp162−64℃;1H NMR(CDCl3)δ8.14(m,2H,Ar
H),7.28(m,2H,ArH),6.62(s,1H,ArH),6.3
4(s,1H,ArH),5.64(t,J=6.7Hz,ArCH−N),3
.87(s,3H,OMe),3.72(s,3H,OMe),3.3−3.6
(m,2H,N−CH2),3.25(d,2H,ArCH2),2.98−2.
6(m,2H,ArCH2);1R(KBr)1686(C=O),1519, 1340(NO2)cm-1;MSm/e(m+);423(M+H,FAB),A
nal.(C2019325)C,H,N.
【0287】
【実施例6】 6,7−ジベンジルオキシ−2−テルト−ブトキシカーボニル−1−(4−ニ
トロベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロ・イソキノリン
【0288】
【化307】
【0289】 THF(10mL)に溶かした(Boc)2O(2.84g,13mmol) を、冷たい混合物(アイスバス)としてのTHF(100mL)および1N N
aOH溶液(30mL)に溶かしたイソキノリン6b番(6.20g,12mm
ol)に添加した。アイスバスは取り除き、室温で一晩攪拌し続けた。減圧下で
THFを蒸発させ、水を添加し生成物をCH2Cl2で抽出し、MgSO4上で乾 燥させ、ろ過後再び蒸発させた。オイルのような残留物をエーテルに溶かし、冷
蔵庫に保管した。ピンクの結晶をろ過し、エーテルで洗浄すると6.00g(8
6%)の表題の化合物を得た。その物性データは次ぎの通りである。
【0290】 mp150−152℃;1H NMR(CDCl3)δ(the spectr
um consists of two rotamers of 5:4 r
atio)8.11 & 8.06(d,J=8.2Hz,2H,ArH),7
.47−7.27 & 7.21−7.11(m,12H,ArH),6.70
&6.67(s,1H,H−5),6.56 & 6.44(s,1H,Ar
H),5.27−4.96(m,5H,CH2O+CH),4.12 & 3. 74(m,1H,CH),3.25−3.00(m,3H,CH,CH2Ar) ,2.87−2.60(m,1H,CH),2.57−2.37(m,1H,C
H),1.38 & 1.25(s,9H,t−Bu);1R(KBr)168
8(C=O),1518,1345(NO2)cm-1,Anal.(C353626)C,H,N.
【0291】
【実施例7】 1−(4−アミノベンジル)−6,7−ジメトキシ−2−トリフルオロアセチ
ル−1,2,3,4−テトラヒドロ・イソキノリン
【0292】
【化308】
【0293】 エチルアセテート(200mL)に7a番(5.20g,12.24mmol
)を溶かした溶液に5%Pd/C(1g)上で2時間にわたり水素添加した。(
60psi)ろ過により触媒を除去し、ろ過液を蒸発乾燥させると、ベージュ色
の固体を得た。エチルアセテートおよびヘキサンで再結晶させると明るいピンク
ないし白の結晶が得られた。4.20(87%)その物性データは次ぎの通りで
ある。
【0294】 mp157−160℃;1H NMR(CDCl3)δ6.88(d,2H,A
rH),6.59(d,3H,ArH),6.32(s,1H,ArH),5.
53(t,1H,ArCH−N),3.99(m,1H,CH)3.86(s,
3H,OMe),3.71(s,3H,OMe),3.60(bs,2H,NH 2 ),3.42−3.56(m,2H,CH),2.85−3.20(m,3H ,CH),2.59−2.73(m,1H,CH);1R(KBr)3370(
m,NH2),1689(C=O)cm-1;MSm/e(m+);395(M+ H,FAB),Anal.(C2021323)C,H,N.
【0295】
【実施例8】 1−(4−アミノベンジル)−6,7−ジベンジルオキシ−2−テルト−ブト
キシカーボニル−1,2,3,4−テトラヒドロ・イソキノリン
【0296】
【化309】
【0297】 ニトロ化合物 7b番(6.00g,10.3mmol)をParrボトル中
で、EtOAc(230mL)に溶解した。該溶液をRaney−Ni(4mL
)と共にチャージし、50psiで3時間にわたり水素添加した。該溶液をセラ
イト(celite)でろ過し、蒸発させると、5.10g(90%)の生の化
合物を得た。この生成物をフラッシュ・クロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキ
サン−EtOAc2:1)で精製するとフォーム状、ガラス質の固体が得られた
。(4.51g,71%)その物性データは次ぎの通りである。
【0298】 1H NMR(CDCl3)δ(the spectrum consists
of 2 rotamers of 5:2 ratio)7.48−7.2
4(m,10H,2xPh),6.82(m,J=8.2Hz,ArH,6.6
8 & 6.64(s,1H,ArH),6.58(m,J=8.2Hz,2H
,ArH),6.49 & 6.32(s,1H,ArH),5.12−4.8
1(m,5H,2xCH2O+CH),4.18−4.08 & 3.81−3 .71(m,1H,CH),3.27−3.09(m,1H,CH),3.00
−2.60(m,3H,CH2Ar,CH),2.59−2.40(m,1H, CH),1.43 & 1.32(s,9H,t−Bu);1R(KBr)34
51 & 3365(NH2),1684(C=O),1624(NH ben d),1517(C=C Ar)cm-1;Anal.(C353824)C,H
,N.
【0299】
【実施例9】 1−(4−アミノ−3−イオドベンジル)−6,7−ジベンジルオキシ−2−
テルト−ブトキシカーボニル−1,2,3,4−テトラヒドロ・イソキノリン
【0300】
【化310】
【0301】 混合物,イソキノリン8b(1.11g,3.2mmol),BTMACl2 I(1.1g,3.2mmol),CH2Cl2(50mL)に溶かした,4.4
mmol),MeOH(20mL)を室温で一晩攪拌した。CaCO3をろ過し 、洗浄した。ろ過液を溶液Na223(x2)、H2O(x2)で洗浄し、CH
Cl3およびEtOHに溶解し、結晶化が始まるまで濃縮すると、ピンクの結晶 としての表題の化合物が1.59g(81%)得られた。その物性データは次ぎ
の通りである。
【0302】 mp169−171℃;1H NMR(CDCl3)δ(the spectr
um consists of 2 rotamers of 2:1 rat
io)7.47−7.25(m,11H,ArH),6.81(dd,J=8.
1,J=1.6Hz,1H,ArH),6.70−6.59(m,2H,ArH
),6.49 & 6.30(s,1H,ArH),5.20−5.85(m,
5H,CH2O+CH),4.13 & 3.74(m,1H,CH),4.0 1(s,NH2),3.30−3.10(m,1H,CH),2.96−2.5 9(m,3H,CH2Ar+CH),2.59−2.43(m,1H,CH), 1.44& 1.32(s,9H,t−Bu);1R(KBr)3453 &
3334(NH2),1667(C=O),1627(NH bend),15 20 &1498(C=C Ar)cm-1,Anal.(C35371N24)C
,H,N
【0303】
【実施例10】 1−(4−アミノ−3,5−イオドベンジル)−2−トリフルオロアセチル−
6,7−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ・イソキノリン
【0304】
【化311】 CH2Cl2(50mL)およびメタノール(20mL)に溶かした8a番の溶
液(0.1g,2.54mmol)に対し、BTMACl2I(2.0g,5. 77mmol)およびCaCO3(2.0g)を添加した。該混合物を室温で一 晩攪拌した。BTMACl2I(0.97g,2.8mmol)の第二部分を添 加しさらに一晩攪拌を続けた。反応分析の結果、モノおよびジ・ヨード化生成物
の混在が示された。反応混合物をろ過した。ろ過液を5%Na223(40m L)、水(20mL)で順次洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。溶剤を蒸発させ
ると赤いガラス質の固体が得られた。所望のジ・ヨード化生成物が生の生成物か
ら、フラッシュ・クロマトグラフィーによって精製された。(CH2Cl2:Et
OAc,9:1) 適度の分留が組み合わされ、真空下で蒸発させて、白色の生
成物0.72(44%)を得た。その物性データは次ぎの通りである。
【0305】 mp183−184.5℃;1H NMR(CDCl3)δ7.37(s,2H
,ArH),6.61(s,1H,ArH),6.29(s,1H,ArH),
5.43(m,1H,ArH),4.56(bs,2H,NH2),3.87( s,3H,OMe),3.73(s,3H,OMe),3.60(m,1H,C
H),2.91(m,4H,CH),2.70(m,1H,CH);1R(KB
r)3429,3348(NH),1685(C=O)cm-1,Anal.(C 20193223)C,H,N
【0306】
【実施例11】 4’,4”−アゾビス〔1−(4−アミノ−3,5−イオドベンジル)−6,
7−ジメトキシ−2−トリフルオロアセチル−1,2,3,4−テトラヒドロ・
イソキノリン〕
【0307】
【化312】
【0308】 上記混合物の底部から、濃い紫色の固体として分離された。その物性データは
次ぎの通りである。
【0309】 mp229−232℃;1H NMR(CDCl3)δ7.78(s,2H,A
rH),6.65(s,1H,ArH),6.18(s,1H,ArH),5.
53(dd,J=7.9,5.6Hz,1H,ArH),3.99(m,1H,
CH),3.88(s,3H,OMe),3.74(m,1H,CH),3.7
2(s,3H,OMe),3.16(dd,J=13.0,5.3Hz,1H,
CH),2.96(m,2H,CH),2.80(dt,J=16.2,4.5
Hz,1H,CH);13C NMR(CDCl3)δ156.14,(q)14 8.89,148.54,147.59,142.27,141.53,125
.60,125.05,116.47(q),111.28,110.42,8
9.83,56.15,56.01,55.54,40.88(q),40.6
0,28.45;1R(KBr)1688(C=O),1520(C=C Ar
)cm-1,Anal.(C40346446)C,H,N
【0310】 同じ生成物は、10a(0.32g,0.5mmol)のジアゾ化によっても
得られた。そして、20mLの6%H2SO3と共に室温で一晩攪拌して、フラッ
シュコラム クロマトグラフィーにより0.03g、(10%)の収量を得た。
【0311】
【実施例12】 4’,4”−アゾビス〔1−(4−アミノ−3,5−ジイオドベンジル)−6
,7−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ・イソキノリン〕
【0312】
【化313】
【0313】 メタノール35mLに溶かしたアゾ化合物11〔0.26g,0.2mmol
)および11mLに溶かした0.86gのK2CO3を4時間還流し、蒸発させた
。シリカゲル(CH2Cl2、CH2Cl2−MeOH50:1,30:1)による
フラッシュ・クロマトグラフィーで精製すると0.15g(70%)の生成物を
得た。その物性データは次ぎの通りである。
【0314】 mp176−177℃(dec);1H NMR(300MHz,CDCl3
δ7.96(s,2H,ArH),6.62(s,1H,ArH),6.61(
s,1H,ArH),4.20(dd,J=9.6,4.0Hz,1H,ArH
),3.87(s,3H,OMe),3.86(s,3H,OMe),3.10
−3.30(m,2H,CH),3.00(m,1H,CH),2.68−2.
90(m,2H,CH);13C NMR(CDCl3)δ148.43,147 .75,147.21,144.05,141.87,129.76,127.
43,112.03,109.34,90.43,56.61,56.16,5
5.88,41.65,40.51,29.36;1R(KBr)1515(C
=C,Ar)cm-1,Anal.(C3636444)C,H,N
【0315】
【実施例13】 1−(4−アセトアミド−3,5−ジイオドベンジル)−6,7−ジメトキシ
−2−トリフルオロアセチル−1,2,3,4−テトラヒドロ・イソキノリン
【0316】
【化314】
【0317】 ドライTHF(2mL)に溶かしたアセチルクロライド溶液(0.80g,7
.8mmol)を、0℃のアルゴン雰囲気において、攪拌中の10a溶液(1.
0g,1.56mmol),Et3N(0.40g,7.8mmol)およびド ライTHF(20mL)に溶かしたN,N−ジメチル・アミノピリジン(DMA
P,@10mg)に滴下させた。反応混合物の添加終了後、室温に戻し、攪拌を
一晩(14H)続けた。反応をH2O(20mL)で冷やし、30分攪拌した。 溶液をEtOAc(3x75mL)で抽出した。該有機抽出液を、H2O(20 mL)で洗い、Na2SO4で乾燥させ、真空中で蒸発させると、褐色の固体を得
た。生の生成物をEtOHおよびH2Oで再結晶させると、0.93g(87% )の明るいベージュ色で針状をした、表題の化合物を得た。その物性データは次
ぎの通りである。
【0318】 mp218−219℃;1H NMR(CDCl3)δ7.5−7.75(bm
,2H,ArH),6.96(s,1H,CONH),6.62(s,1H,A
rH),6.24(s,1H,ArH),5.47(t,J=6.7Hz,1H
,CH),3.98(m,1H,CH),3.87(s,3H,OMe),3.
73(s,3H,OMe),2.83−3.18(m,4H,CH),2.74
(m,1H,CH),2.22(s,3H,Ac);13C NMR(CDCl3 )δ168.14,156.02,(q),148.39,147.68,14
0.58,140.31,139.35,125.71,124.85,116
.4(q),98.73,56.09,55.93,55.44,40,63(
q),40.48,28.43,23.62;1R(KBr)3387(NH)
,1683(CO),Anal.(C22213224)C,H,N.
【0319】
【実施例14】 1−(4−アセトアミド−3,5−ジイオドベンジル)−6,7−ジメトキシ
−1,2,3,4−テトラヒドロ・イソキノリン ヒドロクロライド
【0320】
【化315】
【0321】 メタノール(60mL)に溶かした13番の溶液を、80mLに溶かしたK2 CO3(5.6g)に対し1:1で添加した。該混合物を室温で3時間攪拌した 。該溶液を濃縮し、エチルアセテート(3x80mL)で抽出した。この有機溶
液を乾燥させ(Na2SO4)、真空下で蒸発させると、フリーベスとしての0.
79g(75%)の生成物を得た。該フリーベスを塩酸塩に変換し、無水エタノ
ールおよびエチルエーテルで再結晶させた。その物性データは次ぎの通りである
【0322】 mp196−200℃(dec);1H NMR(DMSO−D6)δ9.85
(s,1H,CONH),9.35(bm,2H,NH+),7.98(s,1 H,ArH),7.96(s,1H,ArH),6.78(s,1H,ArH)
,6.65(s,1H,ArH),4.65(bm,1H,CH),3.83(
s,3H,OMe),3.73(s,3H,OMe)3.35−3.43(m,
1H,CH),2.8−3.2(m,5H,CH),2.01(s,3H,Me
);1R(KBr)1677(C=O),1514(C=C Ar)cm-1;M
S m/e(m+);592(M−HCl,El),Anal.(C20222 23・HCl・0.5Et2O)C,H,N.
【0323】
【実施例15】 1−(4−アセトアミド−3,5−ジイオドベンジル)−6,7−ジヒドロキ
シ−1,2,3,4−テトラヒドロ・イソキノリン ヒドロブロマイド
【0324】
【化316】
【0325】 0℃(アイスバス)のアルゴン雰囲気において、CH2Cl2(50mL)に溶
かした14番の溶液(0.50g,0.88mmol)に対し、CH2Cl2に溶
かした1M BBr3(4mL,4mmol)を滴下させた。次ぎに室温に戻し 、攪拌を一晩続けた。該反応混合物をアイスバスで冷やし、メタノール(20m
L)を注意深く添加した。該溶液を10分間攪拌し、真空中で蒸発させた。この
操作を4回繰り返し、エーテルを加えて一晩攪拌すると、固体が得られた。生の
生成物をろ過して集め、メタノールとエチルエーテルで再結晶させると、所望の
生成物がオフホワイト色の固体として0.51g(90%)得られた。その物性
データは次ぎの通りである。
【0326】 mp202−206(dec)℃;1H NMR(DMSO−D6)δ9.82
(s,1H,CONH),9.15(bm,1H,OH),8.91(bm,2
H,NH+),8.55(bm,1H,OH),7.97(s,1H,ArH) ,7.94(s,1H,ArH),6.71(s,1H,ArH),6.56(
s,1H,ArH),4.66(bm,1H,CH),3.27−3.35(m
,2H,CH),3.10−3.16(m,2H,CH),2.70−2.93
(m,4H,CH),2.02(s,3H,Me);13C NMR(CD3OD )δ172.51(C=O),147.04 & 145.89(C−6 &
C−7),142.34(C−4’),141.90& 141.73(C−2
’& C−6’),140.18(C−1’),123.67 & 123.0
9(C−4a & C−8a),116.32(C−5),114.11(C−
8),100.61 & 100.46(C−3’& C−5’),57.51
(C−1),41.10(C−3),39.31(CH2Ar),25.70( C−4)23.09(CO3);IR(KBr)1652(CO),152 4(C−N)cm-1;MS m/e(m+);565(M+H,FAB),An al.(C1818232・HBr・0.25Et2O)C,H,N.
【0327】
【実施例16】 1−(4−ジアセトアミド−3,5−ジイオドベンジル)−6,7−ジメトキ
シ−2−トリフルオロアセチル−1,2,3,4−テトラヒドロ・イソキノリン
【0328】
【化317】
【0329】 無水酢酸(10mL)に溶かした10a番の溶液(0.70g、1.08mm
ol)を還流しながら2時間加熱した。該溶液を真空中で蒸発させると、油状の
残留物が得られた。該残留物を取りだし、高温のエタノールに入れた。該生成物
を冷やして結晶化させると、白色の結晶が0.78g(99%)得られた。その
物性データは次ぎの通りである。
【0330】 mp190−192℃;1H NMR(CDCl3)7.70(s,2H,Ar
H),6.64(s,1H,ArH),6.39(s,1H,ArH)5.53
(t,J=6.7Hz,1H,CH),3.96(m,1H,CH),3.87
(s,3H,OMe),3.79(s,3H,OMe),2.68(m,1H,
CH),2.94−3.07(m,3H,CH),2.77(m,1H,CH)
,2.28(s,6H,Ac);13C NMR(CDCl3)δ71.23,1 55.93(q),148.48,147.86,142.66,141.36
,141.12,125.65,124.83,116.31(q),111.
14,109.88,99.21,56.08,55.93,55.31,40
.58,40.44(q),28.43,26.60;IR(KBr)1719
,1683(C=O),1235,1207(C=O),cm-1,Anal.(
24233225)C,H,N.
【0331】
【実施例17】 6,7−ジヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシ−3,5−ジイオドベンジル)
−1,2,3,4−テトラヒドロ・イソキノリン ハイドロブロマイド
【0332】
【化318】
【0333】 ヒドロクロライド 1710番(0.21g,0.28mmol)をCHCl3 に溶かし、1N NaOHで洗浄し、有機界面を分離し、水洗し、MgSO4上 で乾燥させた。該溶液をろ過し、蒸発させ、真空乾燥させた。残留物をCH2C l2(4mL)に溶かし、−78℃のアルゴン雰囲気において、CH2Cl2(1 .39mL,1.39mmol)に溶かした1M BBr3を添加した。該混合 物を室温で一晩攪拌し、MeOH(1mL)を添加後5時間攪拌した。その溶液
を蒸発させては、MeOHを添加する操作を5回繰り返し、残留物をMeOH−
エーテルで再結晶させると、0.078g(45%)の白い結晶を得た。その物
性データは次ぎの通りである。
【0334】 mp235−237℃(dec);1H NMR(DMSO−D6)δ9.5 0(s,1H,OH),9.14(s,1H,OH),8.89(s,1H,O
H),8.78(br.s,1H,NH+),8.43(br.s,1H,NH+ ),7.76(s,2H,ArH),6.64(s,1H,ArH),6.55
(s,1H,ArH),4.55(m,1H,CH),3.40−3.05(m
,3H,CH),2.92−2.68(m,3H,CH);13C NMR(CD 3 OD)δ156.59(C−4’),146.96 & 145.85(C− 6 & C−7),141.69(C−2’& C−6’),132.30(C
−1’),123.71 & 123.24(C−4a & C−8a),11
6.25(C−5),114.14(C−8),85.85(C−3’& C−
5’),57.55(C−1),41.08(C−3),39.12(CH2A r),25.68(C−4);IR(KBr)3600−2600(OH,NH
),1527(C=C,Ar)cm-1,Anal.(C16152NO3・HBr
・0.1Et2O)C,H,N.
【0335】
【実施例18】 1−(3,5−ジイオドベンジル)−6,7−ジメトキシ−2−トリフルオロ
アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロ・イソキノリン
【0336】
【化319】
【0337】 氷状結晶の酢酸(30mL)に溶かした10a番の溶液(1.29g、2mm
ol)を、温度を0〜5℃に保たれた、濃縮(d1.84)H2SO4(3.4
mL)に溶かした、NaNO2(0.19g,2.8mmol)の冷たい溶液に
添加した。該溶液を氷水(60g)に注ぎ込み、H3PO2(12mL)を30分
以内に加えた。クーリングバスを取り除き、該溶液を室温に2日間放置した。沈
殿物をろ過し、乾燥し、シリカゲルでクロマトグラフした。(ヘキサン−AcO
Et 8:1)ヘキサン−AcOEtから再結晶させると、0.5g(40%)
の白い結晶を得た。その物性データは次ぎの通りである。
【0338】 mp162−163℃;1H NMR(CDCl3)δ7.93(t,J=1.
5Hz,1H,ArH),7.43(d,J=1.5Hz,2H,ArH),6
.62(s,1H,ArH),6.24(s,1H,ArH),5.48(t,
J=6.7Hz,1H,CH),3.95(m,1H,CH),3.87(s,
3H,OMe),3.72(s,3H,OMe),3.61(m,1H,CH)
,3.06−2.86(m,3H,CH),2.70(m,1H,CH);13
NMR(CDCl3)δ155.98(q)148.46,147.67,1 43.60,141.25,137.98,125.86,125.00,11
6.41(q),111.20,110.19,94.58,55.96,55
.93,55.37,41.13,40.61(q),28.44;IR(KB
r)1686(C=O),1541,1520(C=O Ar),cm-1,An
al.(C18192NO2)C,H,N.
【0339】
【実施例19】 1−(3,4,5−トリイオドベンジル)−6,7−ジメトキシ−2−トリフ
ルオロアセチル−1,2,3,4−テトラヒドロ・イソキノリン
【0340】
【化320】
【0341】 10a番化合物(1.29g,2mmol)を通常の方法でジアゾ化した。そ
の溶液を氷水(60g)に注ぎ込み、水(10mL)に溶かしたKI(0.47
g,2.8mmol)を加えた。該混合物を80℃に加熱し、徐冷した。沈殿物
をろ過し、乾燥し、シリカゲルでコラム クロマトグラフし精製した。(ヘキサ
ン−AcOEt 3:1) 0.51g(34%)の結晶を得た。その物性デー
タは次ぎの通りである。
【0342】 mp215−216℃;1H NMR(CDCl3)δ7.59(s,2H,A
rH),6.63(s,1H,ArH),6.31(s,1H,ArH),5.
46(t,J=6.7Hz,1H,ArH),3.93(m,1H,CH),3
.88(s,3H,OMe),3.75(s,3H,OMe),3.61(dd
d,J=13.8,J=9.9,J=4.1Hz,1H,CH),3.02−2
.85(m,3H,CH2Ar+CH),2.70(dt,J=16.2,J= 4.3Hz,1H,CH),;13C NMR(CDCl3)δ156.07(q )148.48,147.71,140.45,139.90,125.67,
125.08,118.91,116.39(q),111.16,110.0
8,106.78,55.97,55.10,40.68(q),40.32,
28.43;IR(KBr)1685(C=O),1519(C=O Ar),
cm-1.Anal.(C201733NO3)C,H,N.
【0343】
【実施例20】 1−(3,5−ジイオドベンジル)−6,7−ジメトキシ−1,2,3,4−
テトラヒドロ・イソキノリン
【0344】
【化321】
【0345】 メタノール(30mL)に溶かしたイソキノリン混合物 19a番(0.38
g,0.6mmol)および水(11mL)に溶かしたK2CO3(0.85g)
を1.5時間還流した。MeOHを蒸発させ、白い沈殿物をろ過し、乾燥させた
。生の生成物を、クロマトグラフィー(シリカゲル)でグラジエント(EtOA
c−ヘキサン 1:2、 EtOAc−MeOH 30:1)を用いて精製し、
EtOAc−ヘキサンから再結晶させて、0.25g(76%)の白い結晶を得
た。その物性データは次ぎの通りである。
【0346】 mp122−124℃;1H NMR(CDCl3)δ7.94(t,J=1.
4Hz,1H,ArH),7.60(d,J=1.4Hz,2H,ArH),6
.60(s,1H,ArH),6.57(s,1H,ArH),4.10(m,
1H,CH),3.86(s,3H,OMe),3.84(s,3H,OMe)
,3.18(m,1H,CH),3.08(dd,J=4.1 & 13.7H
z,1H,CH),2.95(m,1H,CH),2.82−2.61(m,3
H,CH);13C NMR(CDCl3)δ147.68,147.17,14 3.78,143.15,137.64,129.86,127.42,111
.98,109.32,94.99,56.57,56.06,55.87,4
2.20,40.55,29.39;IR(KBr)3325(NH),151
6(C=C Ar)cm-1.Anal.(C18192NO2)C,H,N.
【0347】
【実施例21】 6,7−ジメトキシ−1−(3,4,5−トリイオドベンジル)−1,2,3
,4−テトラヒドロ・イソキノリン
【0348】
【化322】
【0349】 メタノール(30mL)に溶かしたイソキノリン混合物 19b番(0.45
4g,0.6mmol)および水(11mL)に溶かしたK2CO3を1.5時間
還流した。MeOHを蒸発させ、白い沈殿物をろ過し、乾燥させた。CHCl3 −ヘキサンからの再結晶により、0.300gの白い結晶を得た。その物性デー
タは次ぎの通りである。
【0350】 mp168−170℃(dec);1H NMR(CDCl3)δ7.79(s
,2H,ArH),6.60(s,1H,ArH),6.58(s,1H,Ar
H),4.09(dd,J=9.8,3.8Hz,1H,CH),3.86(s
,3H,OMe),3.85(s,3H,OMe),3.17(m,1H,CH
),3.04−2.88(m,2H,CH),2.82−2.60(m,3H,
CH);13C NMR(CDCl3)δ147.66,147.15,143. 00,139.68,129.67,127.42,118.18,111.9
2,109.14,107.09,56.35,56.06,55.85,41
.38,40.56,29.35;IR(KBr)3312(NH),1516
(C=C Ar)cm-1.Anal.(C18183NO2)C,H,N.
【0351】
【実施例22】 1−(4−アミノ−3,5−ジイオドベンジル)−6,7−ジメトキシ−1,
2,3,4−テトラヒドロ・イソキノリン
【0352】
【化323】
【0353】 メタノール(260mL)に溶かしたイソキノリン混合液 10a番(1.9
4g,3mmol)および水(80mL)に溶かしたK2CO3を1.5時間還流
した。MeOHを減圧して蒸発させ、結晶をろ過し、乾燥させ、EtOAc−ヘ
キサンからの再結晶により、表題の化合物を得た。(1.39g,84%)その
物性データは次ぎの通りである。
【0354】 mp169−171℃;1H NMR(CDCl3)δ7.55(s,2H,A
rH),6.61(s,1H,ArH),6.51(s,1H,ArH),4.
54(s,2H,NH2),4.04(dd,J=9.6,4.0Hz,1H, CH),3.86(s,3H,OMe),3.84(s,3H,OMe),3.
18(m,1H,CH),3.03(dd,J=13.8,4.0Hz,1H,
CH),2.92(ddd,J=12.1,6.8,5.2Hz,1H,CH)
,2.82−2.61(m,J=13.8,9.6Hz,3H,CH),;13
NMR(CDCl3)δ147.51,147.05,144.66,139 .97,132.36,130.14,127.38,111.88,109.
28,81.59,56.79,56.01,55.83,40.87,40.
72,29.47;IR(KBr)3416(NH),3331(NH),16
07(NH bend),1571,1512(C=O Ar)cm-1.Ana
l.(C182022)C,H,N.
【0355】
【実施例23】 6,7−ジヒドロキシ−1−(3,5−ジイオドベンジル)−1,2,3,4
−テトラヒドロ・イソキノリン ハイドロブロマイド
【0356】
【化324】
【0357】 イソキノリン 20a番(0.19g,0.35mmol)を15と同じプロ
セスで、脱メチル化した。MeOH−エーテルからの再結晶により、表題の化合
物を得た。(0.20g,96%)その物性データは次ぎの通りである。
【0358】 mp157−159℃(dec);1H NMR(DMSO−D6)δ9.13
(bs,1H,OH),8.88(bm,2H,NH+OH),8.57(bm
,1H,NH),8.02(t,J=1.4Hz,1H,ArH),7.80(
d,J=1.4Hz,2H,ArH),6.61(s,1H,ArH),6.5
6(s,1H,ArH),4.63(bm,1H,CH),3.22−3.41
(m,2H,CH),3.14(m,1H,CH),2.71−2.96(m,
3H,CH),13C NMR(CD3OD)δ147.01 & 145.79 (C−6 & C−7),145.69(C−4’),139.18(C−2’
& C−6’),141.15(C−1’),123.76 & 123.03
(C−4a & C−8a),116.30(C−5),114.21(C−8
),96.14(C−3’& C−5’)57.25(C−1),41.02(
C−3),40.08(CH2Ar),25.60(C−4);IR(KBr) 3600−2700(br,OH,NH),1617,1521(C=C Ar
)cm-1.Anal.(C1615Brl3NO2)C,H,N.
【0359】
【実施例24】 6,7−ジヒドロキシ−1−(3,4,5−トリイオドベンジル)−1,2,
3,4−テトラヒドロ・イソキノリン ハイドロブロマイド
【0360】
【化325】
【0361】 イソキノリン 20b番(0.23g,0.35mmol)を15と同じプロ
セスで、脱メチル化した。MeOH−エーテルからの再結晶により、表題の化合
物を得た。(0.24g,97%)その物性データは次ぎの通りである。
【0362】 mp210−213℃(dec);1H NMR(MeOH−D4)δ7.92
(s,2H,ArH),6.63(s,1H,ArH),6.56(s,1H,
ArH),4.64(dd,J=5.7 & 3.1Hz,1H,CH),3.
3.42−3.53(m,1H,CH),3.2−3.34(m,2H,CH)
,2.83−3.07(m,3H,CH),13C NMR(CD3OD)δ14 7.11 & 145.90(C−6 & C−7),141.06(C−2’
& C−6’),140.21(C−1’),123.70 & 122.98
(C−4a & C−8a),120.90(C−4’),116.31(C−
5),114.14(C−8),108.68(C−3’& C−5’)57.
04(C−1),41.01(C−3),39.38(CH2Ar),25.6 2(C−4);IR(KBr)3600−2700(br,OH,NH),16
17,1540(C=C Ar)cm-1.Anal.(C1616Brl2NO2
C,H,N.
【0363】
【実施例25】 1−(4−アミノ−3,5−ジイオドベンジル)−6,7−ジヒドロキシ−1
,2,3,4−テトラヒドロ・イソキノリン ジヒドロクロライド
【0364】
【化326】
【0365】 イソキノリン 20c番(1.21g,2.2mmol)を20bと同じプロ
セスで、脱メチル化し,1.14g(76%)のジヒドロブロマイド塩:融点1
55〜157℃ を得た。該生成物をMeOHに溶かし、クロマトグラフで精製
した。(シリカゲル EtOAc−NH4OH 100:1) EtOH(x5 )を用いて蒸発させた。エタノール溶液に対し、HCl(3mL)の1Nのエー
テル溶液を加え、EtOAcで沈殿させ、MeOH−i−PrOHから再結晶さ
せた。その物性データは次ぎの通りである。
【0366】 mp176−178℃(dec);1H NMR(DMSO−D6)δ9.15
(br.s,1H,OH),8.89(br.s,1H,NH2 +),7.68(
s,2H,H−2’),6.64(s,1H,H−5),6.55(s,1H,
H−8),5.06(br.s,2H,NH2),4.47(m,1H,H−1 ),3.40−2.67(m,6H,H−3+H−4+CH2Ar);13C N MR(CD3OD)δ147.99(C−4’),146.84 & 145. 75(C−6 & C−7),141.60(C−2’& C−6’),128
.78(C−1’),123.75 & 123.33(C−4a & C−8
a),116.24(C−5),114.16(C−8),81.86(C−3
’& C−5’)57.59(C−1),41.07(C−3),39.07(
CH2Ar),25.68(C−4);IR(KBr)3600−2500(b r,OH,NH),1607(NH bend),1529(C=C Ar)c
-1.Anal.(C1616222・2HCl・H2O)C,H,N
【0367】
【実施例26】 1−(4−アセトアミド−3−イオドベンジル)−6,7−ジメトキシ−2−
トリフルオロアセチル−1,2,3,4−テトラヒドロ・イソキノリン
【0368】
【化327】
【0369】 ホット・ベンゼン(15mL)に溶かしたイソキノリン 9a(0.52g,
1mmol)に対し、Ac2O(0.51g,5mmol)を加えた。該溶液を 1時間還流した。該反応混合物を放冷した。白い結晶をろ過した。母体溶液を濃
縮し、ヘキサンを添加した。薄クリーム色の結晶をろ過した。収量は0.53g
(93%)であった。分析用のサンプルを得るため、該化合物をEtOAc−ヘ
キサンから再結晶させた。その物性データは次ぎの通りである。
【0370】 mp174−175℃;1H NMR(CDCl3)δ8.11(d,J=8.
3Hz,1H,H−5’),7.52(d,J=1.5Hz,1H,H−2’)
,7.38(s,1H,NH),7.10(dd,J=8.3,1.5Hz,1
H,ArH),6.60(s,1H,ArH),6.32(s,1H,ArH)
,5.23(t,J=6.6Hz,CH),3.94(m,1H,CH),3.
87(s,3−H,OMe),3,72(s,3−H,OMe),3.54(d
dd,OMe=14.1,10.4Hz,3.8Hz,1H,CH),3.06
(m,2H,CH),2.90(ddd,J=15.9Hz,10.4Hz,5
.2Hz,1H,CH),2.68(dt,J=16.0,4Hz,1H,CH
),2.23(s,3H,Ac);13C NMR(CDCl3)δ168.12 ,155.90(q),148.30,147.63,139.63,137.
12,134.95,130.53,126.19,124.95,121.7
3,116.44(q),111.10,110.17,89.68,55.9
1,55.33,40.75,40.50(q),28.51,24.75;I
R(KBr)3395(NH),1688(C=O),1519(C=C Ar
)cm-1.Anal.(C22223lN24)C,H,N.
【0371】
【実施例27】 1−(4−アセトアミド−3−イオドベンジル)−6,7−ジメトキシ−1,
2,3,4−テトラヒドロ・イソキノリン
【0372】
【化328】
【0373】 ガラス質の固体である表題の化合物(0.57g,69%)が、イソキノリン
22番(0.99g,1.76mmol)から、22c番と同じ方法で得られた
。その物性データは次ぎの通りである。
【0374】 1H MNR(CDCl3)δ8.12(d,J=8.3Hz,1H,H−5’
),7.70(d,J=1.7Hz,1H,ArH),7.38(s,1H,N
H),7.26(dd,J=8.3Hz,1.7Hz,1H,ArH),6.6
3(s,1H,ArH),6.60(s,1H,ArH),4.11(dd,J
=9.6Hz,3.8,1H,CH),3.10−3.25(m,2H,CH)
,2.92(m,1H,CH),2.63−2.86(m,3H,CH2Ar, CH),2.25(s,3H,Ac);13C NMR(CDCl3)δ168. 19,147.54,147.05,139.31,137.30,136.6
6,130.12,129.92,127.28,122.25,111.85
,109.27,90.50,56.64,55.99,55.79,41.6
3,40.61,29.30,24.66;IR(KBr)3391(NH),
1676(C=O),1515(C=C Ar)cm-1,Anal.(C2023 lN23)C,H,N.
【0375】
【実施例28】 1−(4−アミノ−3−イオドベンジル)−6,7−ジヒドロキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロ・イソキノリン ジヒドロクロライド
【0376】
【化329】
【0377】 表題の化合物が、イソキノリン23番(0.42g,0.90mmol)から
、21c番と同じ方法で得られた。該生成物をMeOHから再結晶させた。(2
度)0.32g(64%) 該化合物をNaHCO3溶液に溶解させ、EtOA c(x5)で抽出した。該溶液を乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。エーテル (2mL)中の1M HClを残留物のメタノール溶液に添加した。該溶液を濃
縮し、冷蔵庫に入れた。該白色結晶をろ過し、EtOAcで洗浄し、乾燥した。
その物性データは次ぎの通りである。
【0378】 dec.p.186−190℃;1H NMR(DMSO−D6)δ9.05 (bs,1H,OH),7.68(d,J=1.7Hz,1H,ArH),7.
16(dd,J=8.2Hz,1.7Hz,1H,ArH),6.94(d,J
=8.2Hz,1H,ArH),6.57(s,1H,ArH),6.55(s
,1H,ArH),4.46(m,1H,CH),3.27(m,1H,CH)
,3.00−3.20(m,2H,CH),2.80−3.00(m,2H,C
H),2.74(dt,J=16.8Hz,5.9Hz,CH);13C NMR
(CD3OD)δ147.00 & 145.76(C−6 & C−7),1 412.68(C−2’),138.21(C−4’),136.27(C−1
’),132.35(C−6’),123.82 & 123.10(C−4a
& C−8a),116.27(C−5),114.33(C−8),124
.24(C−5’),91.49(C−3’),57.27(C−1),40.
90(C−3),39.87(CH2Ar),25.659(C−4);IR( KBr)3600−2300(br.OH,NH),1607(NH bend
),1526(C=C Ar)cm-1,Anal.(C1617lN22・2HC
l)C,H,N
【0379】
【実施例29】 1−(4−アセトアミド−3−イオドベンジル)−6,7−ジメトキシ−2−
テルト−ブトキシカーボニル−1,2,3,4−テトラヒドロ・イソキノリン
【0380】
【化330】
【0381】 イソキノリン 9b番(0.68g,1mmol)およびCH2Cl2(10m
L)に溶かしたEt3N(0.34g,3mmol)の低温溶液(0℃)に対し 、AcCl(0.16g,2mmol)を加えた。クーリングバスを取り除き、
該混合物を一晩攪拌した。該溶液を2度水洗し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、 蒸発させた。エーテルを添加し、再び蒸発させると、ガラス質の固体が得られた
。(0.55g,90%)その物性データは次ぎの通りである。
【0382】 mp62−64℃;1H NMR(CDCl3)δ(the spectrum
consists of 2 rotamers of 5:3 ratio
)8.12 and 8.06(d,J=8.2),7.59−7.25(m,
11H,ArH),7.06 and 6.98(m,1H,ArH),6.7
0 and 6.65(s,1H,ArH),6.48 and 6.35(s
,1H,ArH),5.24−4.87(m,5H,CH2O+CH),4.1 2 and 3.73(m,1H,CH),3.27−3.11(m,1H,C
H),2.98−2.60(m,3H,CH2Ar+CH),2.60−2.3 7(m,1H,CH),2.22(s,3H,Ac),1.43 and 1.
31(s,9H,t−Bu);IR(KBr)3389(NH),1688(C
=O),1512(C=C Ar)cm-1,Anal.(C3739lN25)C
,H,N.
【0383】
【実施例30】 1−(4−ベンゾイルアミド−3−イオドベンジル)−6,7−ジベンジルオ
キシ−2−テルト−ブトキシカルボニル−1,2,3,4−テトラヒドロ・イソ
キノリン
【0384】
【化331】
【0385】 イソキノリン 9b番(0.68g,1mmol)および10mLのCH2C l2に溶かしたEt3N(0.30g,3mmol)の低温溶液(0℃)に対し、
ベンゾイルクロライド(0.28g,2mmol)を加えた。クーリングバスを
取り除き、該混合物を一晩攪拌した。CH2Cl2(30mL)を加え、該溶液を
水洗し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、乾燥するまで蒸発させた。オイル状の残 留物をエーテルに溶かし、蒸発させるとガラス質の固体が0.60g(76%)
得られた。該化合物をコラム クロマトグラフィーで精製した。(シリカゲル、
EtOAc−ヘキサン 1:2)その物性データは次ぎの通りである。
【0386】 mp151−153℃;1H NMR(CDCl3)δ8.42−6.36(m
,18H,Ar),5.20−4.90(m,5H,2xCH2O+H−1), 4.20−2.15(m,6H,aliphatic),1.56−1.25(
m,9H,t−Bu);IR(KBr)3397(NH),1687(C=O)
,1513(C=C Ar)cm-1,Anal.(C4241lN25)C,H,
N.
【0387】
【実施例31】 1−(4−アセトアミド−3−イオドベンジル)−6,7−ジヒドロキシ−1
,2,3,4−テトラヒドロ・イソキノリン ヒドロイオダイド
【0388】
【化332】
【0389】 無水MeCN(5mL)中のイソキノリン溶液25a(0.40g,0.5m
mol)に対し、アルゴン雰囲気で、注射器を用いて、TSMI(0.40g,
2mmol)を添加した。該溶液を6時間攪拌し、続いてMeOH(1mL)を
加え、30分攪拌した。該反応混合物にCH2Cl2(30mL)を加え、黄色い
結晶をろ過すると、収量は0.19g(67%)であった。該混合物をMeOH
に溶かし、AcOEtを加え、該溶液を減圧して濃縮した。その結晶をろ過した
。その物性データは次ぎの通りである。
【0390】 dec.p.172−174℃;1H NMR(DMSO−D6)δ9.39 (s,1H,NH),8.86(bs,1H,OH),8.50(bs,1H,
OH),7.90(d,J=1.7Hz,1H,ArH),7.41(d,J=
8.2Hz,1H,ArH),7.35(dd,J=8.2,1.7Hz,1H
,ArH),6.63(s,1H,ArH),6.56(s,1H,ArH),
4.63(m,1H,CH),3.43−2.70(m,6H,CH),2.0
6(s,3H,Ac);13C NMR(CD3OD)δ172.65(C=O) ,146.98 & 145.81(C−6 & C−7),142.68(C
−2’),140.11(C−4’),137.15(C−1’),131.3
0(C−6’),129.10(C−5’),123.63 & 123.27
(C−4a & C−8a),116.27(C−5),114.15(C−8
),91.49(C−3’),57.60(C−1),41.01(C−3),
39.98(CH2Ar),25.68(C−4),23.09(CO3);
IR(KBr)3600−2400(br.OH,NH),1655(C=O)
,1624(NH bend),1522(C=C Ar)cm-1;MS m/
z(m+);439.Anal.(C1819lN23・Hl・0.25EtOA c)C,H,N
【0391】
【実施例32】 1−(4−ベンゾイルアミノ−3−イオドベンジル)−6,7−ジヒドロキシ
−1,2,3,4−テトラヒドロ・イソキノリン ヒドロイオダイド
【0392】
【化333】 MeCN(4mL)中のイソキノリン溶液25b(0.16g,2mmol)
に対し、アルゴン雰囲気で、TSMI(0.16g,0.8mmol)を添加し
た。該溶液を室温で7時間攪拌した。MeOH(1mL)を加え、1時間攪拌し
た。続いてエーテル(40mL)を加え、黄色い沈殿物をろ過すると、0.10
g(80%)の生成物を得た。該化合物をMeOHに溶かし、EtOAcを加え
、結晶化が始まるまで濃縮した。その物性データは次ぎの通りである。
【0393】 mp185−188℃(dec.);1H NMR(DMSO−D6)δ9. 98(s,1H,NCOPh),9.18(s,1H,NH),8.88(b
r,2H,OH+NH),8.54(br.1H,OH),8.03−7.93
(m,3H,ArH),7.64−7.42(m,3H,ArH),7.49(
d,J=8.1Hz,1H,ArH),7.41(dd,J=8.1,1.4H
z,1H,ArH),6.65(s,1H,ArH),6.58(s,1H,A
rH),3.43−2.70(m,6H,CH;IR(KBr)3500−27
00(br.NH,OH),1649(C=O),1518(C=C Ar)c
-1.Anal.(C2321lN23・Hl・0.33EtOAc)C,H,N
【0394】
【実施例33】 1−(3,5−ビス−トリフルオロ・メチルベンジル)−6,7−ジヒドロキ
シ−1,2,3,4−テトラヒドロ・イソキノリン ヒドロクロライド
【0395】
【化334】
【0396】 表題の化合物は6c番から、15番と同様の方法で得られた。該生成物を塩酸
塩に変換し、メタノール−エーテルから再結晶させたところ、白色結晶ができた
。その物性データは次ぎの通りである。
【0397】 mp239−242℃;1H NMR(CD3OD−D4)δ7.95(s,3 H,ArH),6.65(s,1H,ArH),6.44(s,1H,ArH)
,4.77(t,J=7.7Hz),3.51(dt,J=6.88,12.7
4Hz),3.33(m,2H,CH),3.0(m,2H,CH),13C N
MR(CD3OD)δ147.15 & 145.81(C−6 & C−7) ,140.21(C−1’),133.21(C−3’& C−5’),131
.61(C−2’& C−6’),124.79(CF3),123.79 & 122.63(C−4a & C−8a),122.58(C−4’),11
6.40(C−5),114.35(C−8),57.11(C−1),41.
77(C−3),40.55(CH2Ar),25.56(C−4);IR(K Br)3420(NH),1282(C=O)cm-1;Anal.(C1816
lF6NO2)C,H,N.
【0398】
【実施例34】 これまでに述べた実施例1〜33は、成分分析に関するものであり、さらに構
造決定を行なうのをサポートするためのものである。これらの結果を表1にまと
める。
【0399】
【表1】 表1 成分分析
【0400】
【チアゾピリジン派生物】
2−アミノ−4−(2−フタルイミドエチル)チアゾール ハイドロブロマイ
ド (13)
【0401】 アセトン(45mL)中の12番の溶液(2.08g,7.0mmol)に対
し、アセトン(25mL)中のチオ尿素(0.535g,7.0mmol)を室
温において、すばやく添加した。添加が終わるとすぐに沈殿物が生じた。該縣濁
液を室温で一晩攪拌し、ろ過すると無色の粉末として2.45g(98.5%)
の13番の化合物を得た。その物性データは次ぎの通りである。
【0402】 mp258−260℃(dec)(lit.195℃(dec starti
ng point);1H NMR(DMSO−d6)2.82(t,J=6.3
Hz,2H),3.83(t,J=6.2Hz,2H),6.56(s,1H)
,7.81−7.88(m,4H),9.01(bs,2H);IR(KBr)
3214,3092,1767,1721,1633,1573,1402cm -1 .Anal.(C131232SBr):C,H,N
【0403】 N−2−(2’−アミノ−4’−チアゾリール)エチル−3,4,5−トリメ
トキシ・フェニルアセトアミド (17)
【0404】 (a)ドライベンゼン(200mL)中の3,4,5−トリメトキシ・フェニ
ル・アセチック酸(4.52g,0.02mmol)に対し、0℃において、シ
ュウ酸クロライド(20ml,0.23mol)を滴下した。添加完了後、該反
応混合物を室温で攪拌し続けたところ、透明溶液になった。(約1時間)次ぎに
該溶液を2.5時間還流しながら加熱した。該反応混合物を室温まで冷まし、蒸
発させると、黄色い油を得た。それをベンゼン(〜50ml)に溶かし、再度蒸
発させた。(さらにもう2回繰り返した)真空中で乾燥させると、さらさらの黄
色い油として、4.9g(100%)の酸塩化物を得た。その物性データは次ぎ
の通りである。
【0405】 1H NMR(CDCl3),δ3.83(s,3H),3.84(s,6H)
,4.05(s,2H),6.45(s,2H);IR(neat)300,2
941,2840,1799,1593cm-1
【0406】 (b)室温で強く攪拌中の14番の縣濁液(976mg,3.2mmol)、
NaOH(512mg,12.8mmol)を含むCHCl3(7ml)および H2O(5ml)に対して、上記の方法で得たトリメトキシ・フェニル・アセチ ルクロライド(784mg,3.2mmol)を含むCHCl3(6ml)をゆ っくりと添加した。添加完了後、該反応混合物を室温で1.5時間強く攪拌した
。CHCl3界面を分離し、H2O界面をCHCl3により抽出した。両有機物を 無水Na2SO4上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。
【0407】 該油状の残留物をCHCl3(40ml)に溶かし、HCL(ドライEt2O中
の1.0M溶液)(10ml)を0℃において添加した。全混合物を濃縮し、該
油状の残留物をH2O(10ml)に溶かした。該水溶液を、順次次ぎのもので 洗浄した。EtOAc,Et2O,CHCl3.そして20%NaOHでアルカリ
性化した。該生成物をCHCl3により抽出した。両有機物を塩水で洗い、無水 Na2SO4上で乾燥させ、濃縮して得た固形残留物を、EtOAcから結晶化さ
せると、透明の結晶として、17番のものを803mg(71.4%)得た。そ
の物性データは次ぎの通りである。
【0408】 m.p.148−149.5℃;1H NMR(CDCl3),δ2.57(t
,J=6.2Hz,2H),3.42(q,J=5.8Hz,2H),3.46
(s,2H),3.79(s,3H),3.80(s,6H),5.16(bs
,2H),5.96(s,1H),6.43(s,2H),6.50(bs,1
H);13C NMR(CDCl3),δ30.64,38.88,44.08, 56.11,60.78,103.10,106.78,130.53,136
.90,150.07,153.29,167.89,170.71;IR(K
Br)3433,3266,3080,2939,1646,1624,159
0cm-1.Anal.(C16213SO4):C,H,N
【0409】 2−アミノ−4−(3,4,5−トリメトキシ・フェニル・メチル)−4,5
,6,7−テトラヒドロチアゾーロ−〔5,4−c〕ピリジン ジヒドロクロラ
イド (7)
【0410】 17番の化合物(70.3mg,0.2mmol)とリン オキシ塩化物(0
.27ml,2.9mmol)を含むCH3CN(4ml)の混合物を、5時間 還流しながら攪拌、加熱した。該反応混合物が冷めてから、減圧して濃縮し、残
留物をMeOH(2ml)に溶かした。該溶液を還流しながら30分間加熱した
。蒸発させてから、残留物をMeOHに溶かし、また蒸発させた。(さらに3回
繰り返した) 攪拌中のMeOH(10ml)に溶かした該残留物に、0℃にお
いて、NaBH4(757mg,20mmol)を少しずつ注意深く添加した。
添加完了後、該反応混合物を室温で一晩攪拌した。
【0411】 該反応混合物を乾燥するまで減圧下で蒸発させ、残留物をH2O(5ml)に 溶かし、氷水バスで冷やし、20%NaOHでアルカリ性化した。その溶液をE
tOAcで抽出し、両有機物を塩水で洗い、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮
して黄色の粘性油を得た。該油状残留物をCHCl3(5ml)に溶かし、HC L(ドライEt2O中の1.0M溶液)(2ml)を0℃において添加した。沈 殿物をろ過し、順次次ぎのもので洗浄した。Et2O,EtOAc,CHCl3
MeOH−Et2Oから結晶化させると、36.5g(44.7%)の7番に示 す薄黄色の粉を得た。その物性データは次ぎの通りである。
【0412】 mp230−231℃(dec);1H NMR(DMSO−d6)2.71−
2.90(m,2H),2.96−3.03(m,1H),3.17−3.23
(m,3H),3.64(s,3H),3.75(s,6H),4.77(bs
、1H)、6.67(s,2H),8.48(bs,1H),9.68(bs,
1H),9.85(bs,1H);13C NMR(CD3OD),δ21.78 ,39.79,41.02,54.83,56.84,61.17,108.3
1,112.94,130.73,133.85,139.15,155.19
,171.53;IR(KBr)3392,2940,2839,2771,1
632,1593cm-1.Anal.(C16233SO3Cl2・0.5H2O:
C,H,N
【0413】 N−2−(2’−アミノ−4’−チアゾリール)エチル−3,5−ジイオド−
4−メトキシ・フェニルアセト・アミド (18)
【0414】 17番と同様にして、表題の化合物が14番(590.3mg,1.94mm
ol)および3,5−ジイオド−4−メトキシ・フェニルアセト・クロライド(
844.8mg,1.94mmol)から得られた。後者は、その対応する酸〔
36〕をシュウ酸クロライドで3,4,5−トリメトキシ・フェニル・アセチッ
ク酸用として、前記したように処理して得られる。EtOAcから結晶化させる
と、無色の結晶として、18番のものを642.8mg(61%)得た。
【0415】 mp175−176℃;1H NMR(CD3OD),δ2.63(t,J=6
.8Hz,2H),3.35(s,2H),3.41(t,J=6.8Hz,2
H),3.79(s,3H),6.05(t,J=0.8Hz,1H),7.7
2(s,2H);13C NMR(CD3OD),δ31.87,39.72,4 1.80,61.14,90.93,103.35,137.10,141.6
4,149.90,159.38,171.47,172.89;IR(KBr
)3431,3272,3083,2933,1643,1623,1579,
1524cm-1.Anal.(C14153SO22):C,H,N
【0416】 2−アミノ−4−(3’,5’−ジイオド−4”−メトキシ・フェニルメチル
)−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾーロ−〔5,4−c〕ピリジン ジヒ
ドロクロライド (9)
【0417】 7番と同様にして、表題の化合物が18番(380.1mg,0.7mmol
)から得られた。シリカゲルによるフラッシュ コラム クロマトグラフィーの
後、MeOH/CHCl3(1:30)で溶離すると、72mg(19.5%) の生成物からのフリーベースが白色の固体として得られた。それをHCl(ドラ
イEt2O中の1.0M溶液)で処理すると、9番の薄黄色の固体を得た。その 物性データは次ぎの通りである。
【0418】 mp201−203℃(dec);1H NMR(DMSO−d6),δ2.6
7−2.77(m,2H),3.02−3.11(m,2H),3.15−3.
35(m,2H),3.74(s,3H),4.74(bs,1H),7.90
(s,2H),8.31(bs,2H),9.59(bs,1H),9.79(
bs,1H);13C NMR,δ22.45,38.02,41,48,54.
86,61.21,91.85,112.55,135.12,135.46,
142.57,160.65,171.36;IR(KBr)3421,296
4,2937,2775,1628,1577cm-1.Anal.(C1417 3 SOCl22);C,H,N.
【0419】 N−2−(2’−アセトアミド−4’−チアゾリール)エチル−3,5−ジイ
オド−4−メトキシ・フェニルアセト・アミド (19)
【0420】 攪拌中のドライCH3CN(1.8ml)内の18番の縣濁液(434.5m g,0.8mol)に対し、アセチック・アンハイドライドを含むドライベンゼ
ン(0.6mL)を滴下した。添加完了後、該反応混合物を還流しながら2.5
時間加熱した。該反応混合物が室温まで冷えてから、減圧下で溶媒が完全にとぶ
まで濃縮した。残留物にH2O(5ml)を加え、該混合物を飽和水溶液NaH CO3でpH7.5〜8.0にアルカリ性化した。固体原料をろ過し、CH3CN
から結晶化させると、透明の結晶として、19番のものを430mg(91.8
%)得た。
【0421】 mp231−232℃;1H NMR(DMSO−d6),δ2.10(s,3
H),2.69(t,J=7.0Hz,2H),3.29−3.32(m,4H
),3.71(s,3H),6.70(s,1H),7.67(s,2H),8
.08(t,J=5.4Hz,1H),12.04(s,1H);13C NMR
(DMSO−d6),δ22.45,31.09,38.17,40.12,6 0.23,90.94,107.97,136.65,139.93,148.
29,156.96,157.52,168.19,169.32;IR(KB
r)3429,3273,3062,1644,1554,1537cm-1.A
nal.(C16173SO32):C,H,N.
【0422】 2−アセトアミド−4−(3’,5’−ジイオド−4”−メトキシ・フェニル
メチル)−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾーロ−〔5,4−c〕ピリジン
マリエート (10)
【0423】 7番と同様にして、表題の化合物が19番(300mg,0.51mmol)
から得られた。シリカゲルによるフラッシュ コラム クロマトグラフィーの後
、アセトン/ヘキサン(1:3)で溶離すると、150mg(51.7%)のフ
リーベース10番が白色の粉体として得られた。その物性データは次ぎの通りで
ある。
【0424】 m.p.170−172℃;1H NMR(DMSO−d6),δ2.09(s
,3H),2.53−2.60(m,2H),2.66−2.73(m,1H)
,2.77−2.86(m,1H),2.89−2.95(m,1H),3.0
9−3.15(m,1H),3.72(s,3H),4.12−4.13(m,
1H),7.80(s,2H),11.91(bs,1H);13C NMR,(
DMSO−d6),δ22.45,27.03,40.41,40.82,53 .87,60.22,90.86,124.18,139.29,140.43
,143.70,155.49,156.72,167.99;IR(KBr)
3428,3252,2914,1675,1636,1565.Anal.(
16173SO22):C,H,N.
【0425】 10番の化合物は、上記で得たフリーベースをCH3CNで処理することによ り、白い粉として得られた。その物性データは次ぎの通りである。
【0426】 m.p.121℃(dec);1H NMR(CD3OD),δ2.18(s,
3H),2.93−3.09(m,4H),3.88−3.44(m,1H),
3.63−3.71(m,1H),4.93−4.96(m,1H),6.26
(s,8/3H),7.85(s,2H);13C NMR(DMSO−d6), δ22.40,23.37,37.73,40.42,53.73,60.26
,91.59,118.22,134.71,135.43,140.67,1
42.07,157.45,157.78,167.07,168.60;IR
(KBr)3436,3049,2968,2946,1700,1686,1
624,1571cm-1.Anal.(C16173SO22・4/3C444 ・1/3Et2O):C,H,N
【0427】 2−アミノ−5−(2−フタルイミドエチル)チアゾール ヒドロブロマイド
【0428】 13番と同様にして、表題の化合物がチオウレア(2.75g,36.1mm
ol)および2632(生、10.69g,36.1mmol)から得られた。M
eOH/EtOH(1:10)から結晶化させると、6.19g(46%)の2
7番に示す無色の板を得た。その物性データは次ぎの通りである。
【0429】 m.p.244−246℃(dec)(lit.32 180℃(dec st
arting point));1H NMR(DMSO−d6),δ2.96(
t,J=6.2Hz,2H),3.77(t,J=6.3Hz,2H),7.0
8(s,1H),7.82−7.89(m,4H),9.01(bs,2H);
IR(KBr)3308,3222,3108,2975,1764,1711
,1618,1608,1554,1402cm-1.Anal.(C131232SBr):C,H,N.
【0430】 N−2−(2’−アミノ−5’−チアゾリール)エチル−3,4,5−トリメ
トキシ・フェニルアセトアミド (21)
【0431】 17番と同様にして、表題の化合物が2032(1.95g,6.4mmol)
および3,4,5−トリメトキシ・フェニルアセトアミド クロライド(1.5
7g,6.4mmol)から得られた。CHCl3./ヘキサンから結晶化させ ると、1.42g(63.3%)の21番に示す無色の結晶を得た。その物性デ
ータは次ぎの通りである。
【0432】 m.p.121−122℃;1H NMR(CDCl3),δ2.74,(t,
J=6.0Hz,2H),3.34(q,J=6.3Hz,2H),3.43(
s,2H),3.79(d,9H),5.22(bs,2H),5.78(t,
J=5.6Hz,1H),6.39(s,2H),6.59(s,1H);13
NMR(CDCl3),δ26.84,40.39,43.99,56.07 ,60.78,106.35,124.42,130.29,135.80,1
37.09,153.48,167.34,170.90;IR(KBr)32
94,3114,2995,2936,1654,1636,1588cm-1
Anal.(C16213SO4):C,H,N
【0433】 N−2−(2’−アミノ−5’−チアゾリール)エチル−3,4,5−トリメ
トキシ・フェニルアミン ジヒドロクロライド (24)
【0434】 21番を含むドライTHF(0.5ml)の縣濁液(176mg,0.5mm
ol)に対し、BH3−THF(THF中で1.0M,3.5ml)をゆっくり と滴下した。添加完了後、該反応混合物を室温で30分間攪拌し、還流しながら
1時間加熱した。該反応混合物を室温まで冷まし、10%HCl水溶液(3ml
)で注意深く処理し、該溶液を30分間還流しながら加熱した。
【0435】 THFを取り除いてから、残留物にH2O(10ml)を加えた。0℃におい て該酸性溶液を10%NaOHでアルカリ性化した。該生成物をCHCl3(2 0,20,10ml)で抽出した。両有機物を塩水(20ml)で洗い、無水N
2SO4上で乾燥させた。ろ過し蒸発させると、粘性油が得られた。それをCH
Cl3(8ml)に溶かしてHCl(Et2O中で1.0M)で処理した。該混合
物全体を乾燥するまで蒸発させ、得られた白い固体をMeOH/Et2Oで結晶 化させると、109g(53.1%)の24番の白い結晶が得られた。その物性
データは次ぎの通りである。
【0436】 m.p.235℃(dec);1H NMR(CD3OD),δ2.98−3.
03(m,2H),3.11−3.16(m,2H),3.29−3.34(m
,4H),3.72(s,3H),3.84(s,6H),6.63(s,2H
),7.18(s,1H);13C NMR(CD3OD),δ24.63,33 .53,48.38,50.25,56.73,61.07,107.24,1
21.73,125.27,133.76,138.28,154.87,17
2.01;IR(KBr)3427,2947,2767,1630,1590
cm-1.Anal.(C16253SO3Cl2):C,H,N.
【0437】 CHOセルで表現されるβ1アドレナリン受容体、β2アドレナリン受容体、
β3アドレナリン受容体に関する放射受容体の結合についての研究
【0438】 CHOセルで表現される、β1アドレナリン受容体、β2アドレナリン受容体
、β3アドレナリン受容体に関する競争的、比較的結合実験が先に述べたように
行なわれた。Fraundorfer,P.F.;Ferter,R.H.;M
iller,D.D.;Feiler,D.R.「モルモットおよび人のベータ
アドレナリン受容体サブタイプに関する高親和性トリメトキノール類似体の生化
学的、薬理学的性格付け:部分的拮抗作用の証明」。J.Pharmacol
Exp. Ther 1994,270,665−74.(“Fraundor
fer II”,supra)
【0439】 CHOセルで表現されるβ1アドレナリン受容体、β2アドレナリン受容体、
β3アドレナリン受容体(A.D.Strosberg,Institut C
ohhin de GenetiqueMoleculaire,Paris,
France; David Bylund,Univercity of N
ebraska,Omaha,NE によりそれぞれ提唱された。)は、Ham
’S F−12媒体に次ぎのものを補充して、加湿した雰囲気の5%のCO2と 95%の空気のもとで培養された。10%の牛亜科胎児の血清、50U/mL〜
50μg/mLのペニシリン−ストレプトマイシン、2mML−グルタミンおよ
び50μg/mLのジェネチシン。150mLのフラスコ内で成育中のCHOセ
ルから、0.05%のトリプシン−0.53mM EDTA溶液で処理後に、H
am’S F−12媒体に分離された。該セルは、ペレット化され、次のもので
3回洗い、同じバッファーで再縣濁した。トリEDTAバッファー(50mM
Tris−HCl,150mM NaCl,20mM EDTA,pH7.4)
【0440】 データは、平均±(実験点数のSE)で表現する。全ての濃縮レスポンスおよ
び競争的結合カーブは、GraphPad Prism を用いて分析した。(
GraphPad Softftware,San Diego,CA,USA
) pKact値は、各化合物の最大効能または、テストされた最高濃縮度(有限 の溶解性をもつ化合物に対して)に対する相対比で表現する。相対有効度(er )は、分留パーセント占有率対レスポンス(cAMP蓄積の増加%)のプロット
からFurchgott and Bursztyn(1967)の提案した方
法で計算した。相対有効度は、(−)−イソプロテレノール、参照β−アドレナ
リン受容体拮抗薬の相対比で表現する。
【0441】 競争的結合実験は、これらの全セルを用いて、二重に行なった。セルの標本(
150μL)は、次ぎの2つの試験管に添加された。50μLの〔125I〕IC YP(1.5−5x104 cells/20−60pMのICYP)を入れた
試験管および種々の濃度の競争試薬を入れた試験管。各試験管の最終的ボリュー
ムは、0.25mLである。非特定の結合(5〜30%)は、1μM(±)−プ
ロプラノールの存在下で決定した。培養は37℃で60分間行なった。結合反応
を終わらせるには、次ぎのフィルターで急速にろ過した。Whatman GF
/B glass fibers on a Brandel model 1
2−R tissue haevester.フィルターは、フリーICYPを
取り除くために、氷温のTris−EDTAで2回洗った。該フィルターは、組
織収穫真空下で乾かし、放射線強度はガンマ シンチレーション スペクトロメ
トリで測定した。(Beckerman model 8000 gamma
counter,Palo Alto,CA)これらの各セルにおけるβアドレ
ナリン受容体サイトの結合は94〜100%であった。
【0442】 トロンボキサンA2/プロスタグランジンH2(TP) 人の血小板における受容体サイト
【0443】 結合性についての実験として、人の血小板を多く含むプラズマ(PRP)を遠
心分離し、50mMのトリス−食塩水バッファー、pH7.4内に再縣濁した。
Shin,Y.;Romstedt,K.J.;Miller,D.D.;Fe
ller,D.R.「ノンプロスタノイド トリメトキノール類似物と以下のも
のとの相互作用。人の血小板受容体におけるトロンボキサンA2/プロスタグラ ンジンH2、ラットの血管上皮細胞およびラットの血管スムース筋肉細胞。」 J Pharmacol Exp Ther 1993,267,1017−2
3. 血小板は、最終ボリュームが0.5mLの5nM〔3H〕SQ29,5 48のHedberg,Aらの方法で培養した。Hedberg,A;Hall
,S.;Ogletree,M.;Harris,D.;Liu,E. 「〔5
−63H〕SQ29,548の人の血小板受容体におけるトロンボキサンA2/プ
ロスタグランジンH2に対する高親和性受容体としての性格付け」J Phar macol Exp Ther. 1988,245,786−792. ラベ
ル付けされていないSQ29,548(50μM)が非特定の結合を決定するた
めに用いられた。
【0444】 各競争的試薬の変化する濃縮度が、特定の〔3H〕SQ29,548結合の抑 制効果を定量するために用いられた。サンプルが30分間室温で培養された。そ
れから、真空中のWhatman GF/B glass fibers on
a Brandel cell harvesterフィルターで急速にろ過
した。フィルターは、フリーICYPを取り除くために、氷温のトリス−食塩水
バッファーで10秒間洗った。フィルターは、10mLのエマルジョン タイプ
のシンチレーション混合物を入れた、プラスチック製のシンチレーションびん内
におかれ、放射線強度が液体シンチレーション スペクトル計で測定された。人
の血小板における結合強度は、88〜95%の範囲でばらついた。
【0445】 競争的結合データは、放射受容体結合プログラムLIGAND(McPher
son,1985)のPC−バージョンを用いて分析した。各拮抗薬の抑制濃縮
度値−50(IC50)は、βアドレナリン受容体および人の血小板受容体につい
て、放射受容体結合パーセント対試薬濃縮度の対数プロットのグラフから決定さ
れた。報告された方法によると、Ki値は得られたIC50値から計算された。(
Cheng,Y.;Prusoff,W.H. 抑制定数(Ki)と50パーセ
ントの抑制効果を示す酵素反応抑制剤の濃縮度(I50)との相互関係 Bioc
hem.Pharmacol,1973,22,3099〜3106)
【0446】 各拮抗試薬の解離定数(Ki)は次式を用いて計算された。
【0447】
【式1】
【0448】 そしてデータは、pKi(つまり−logKi)として表現される。上式で用
いるKL値は各々、β1アドレナリン受容体に対して17pMで、β2アドレナ リン受容体に対して10pMで、β3アドレナリン受容体に対して11pMそし
てトロンボキサンA2/プロスタグランジンH2受容体に対して3.1nMである
【0449】 cAMP放射線免疫学的検定法(cAMP−RIAアッセイ)
【0450】 中国ハムスターの卵巣細胞(CHO)が、人のβ1、β2、β3アドレナリン
受容体(AR)サブタイプを表現するものとして使われることを先に述べた。(
Fraundoffer,P.F.;Lezama,E.J.;Salazar
−Bookman,M.M.;Fertel,R.H.;Miller,D.D
.;Feller,D.R.βアドレナリン受容体サブタイプにおけるトリメト
キノール鏡像異性体の異性体活性比:機能的、生化学的研究 Chirelit
y 1994,6,76−85)これらの細胞は、60mmの皿で集合になるま
で育成され、ハンクス(Hank’s)のバランス塩溶液で洗浄し、20mMの
HEPS、1mMの3−イソブチル−1−メチルキサンチン(IBMX)および
1mMのL−アスコビル酸を含む、ハンクス バランス塩溶液(pH7.4)中
で、37℃で30分間培養した。
【0451】 種々の濃度の試薬(10-11〜10-4M)を加え、さらに30分間培養した。 ハンクス バッファーを除去してから、細胞内で生成したcAMPをトリクロロ
酢酸の添加により抽出した。(6%w/v)cAMP組成は、〔125I〕−ラベ ル付けされたスクシニル−cAMPチロシン メチルエステル /抗体沈殿物の
量として、Brookerらが述べたように決定される。(Brooker,G
.;Harper,J.F.;Terasaki,W.L,;Moylan,R
.D. 環状AMPおよび環状GMPの放射線免疫学的検定 Advances
in Cyclic Nucleotide Reseach; Brook
er G.,Greengard,P.and Robinson,A.,Ed
.;Raven Press:New York,1979,pp1−33)
【0452】 該沈殿したたんぱく質は、0.1NのNaOHに溶解された。たんぱく質組成
は、Lowryらの牛亜科血清アルブミンを基準にする方法で決定した。(Lo
wry,O.H.;Rosebrough,N.J.;Farr,A.L.;R
andall,R.J. フォリンフェノール試薬によるたんぱく質の測定 J
.Biol. Chen. 1951,193,265−275)データは、平
均±(実験点数によりきまるSE)として表現される。全ての濃度レスポンスお
よび競争的結合カーブは、グラフパッドプリズム(GraphPad Pris
m)を用いて分析した。(GraphPad Software, San D
iego,CA,USA) pKact値は、各化合物の最大効能または、テスト された最高濃縮度(有限の溶解性をもつ化合物に対して)に対する相対比で表現
する。相対有効度(er)は、分留パーセント占有率対レスポンス(cAMP蓄 積の増加%)のプロットからFurchgott and Bursztynの
提案した方法で計算した。(Furchgott,R.F.,and Burs
ztyn,P. 副交感神経について選ばれた拮抗薬の解離定数と相対的有効性
の比較 Ann. N.Y.Acad.Sci.1967,882−889)
【0453】 cAMPレスポンス要素(CRE)−ルシフェラーゼ(LUC)レポーター遺
伝子(CRE−LUC)分析
【0454】 人のβ1、β2、β3アドレナリン受容体(AR)サブタイプを安定して表現
するCHOセルが、6CRE−LUCプラスミド(Dr.A.Himmler,
Vienna,Austria)で、エレクトロポーレーション(electr
oporation)を用いて、70ms、150Vパルスにより、核酸を入れ
られた。(Vansal,S.S.;Feller,D.R.迅速で効果的なβ
アドレナリン受容体評価用の環状AMP分析の開発 Naunyn−Schmi
edeberg’sArch.Pharmacol.Suppl.2 1998
,258,R659)核酸を入れられたCHOセルを、96ウエルのマイクロタ
イター プレート(Cultureplate, Packard)中で、40
000/ウエルの密度で植え込み、20時間成育させた。20時間後に該細胞は
、種々の試薬濃度(10-11〜10-4M)で4時間処理された。続いて試薬に曝 して該細胞は溶解され、ルシフェラーゼ活性がLucLite(登録商標) a
ssay kit(Packard)を用いて測定された。発光の変化はTop
count(登録商標) luminometer (Packard)により
測定した。
【0455】 分離されたラットの組織におけるTMQ類似体の機能的活性
【0456】 オスのスプラグー・ドーリー・ラット(Harlan Industries
, Cumberland,IN)を12時間サイクルで明/暗を繰り返すハウ
スで飼育し、餌としてPurina Rodent Laboratory C
how(Ralton Purina.,St.Louis,MO)を与えたも
のを該研究のために用いた。実験の当日、200〜430gのラットを頚部を切
って殺し、組織を標準的手順で素早く取り出した。(Staff of the
Department of Pharmacology,Univerci
ty of Edinburg, in Pharmalogical Exp
eriment on isolated Preparation,P.10
4.Livingstone,London,1968)
【0457】 右心房の自発的鼓動の時間的レスポンスを、β1−ARがもたらす効能測定の
モデルとして用いた。(Konkar,A.A.,Fraundorfer,P
.F.,Fertel,R.H.,Burkman,A.M.,Miller,
D.D.and Feller,D.R. 「ラットのβアドレナリン受容体サ
ブタイプに対するトリメトキノールおよび1−ベンジル・ハロゲン置換された類
似体の薬理学的効能」Eur.J.Pharmacol.1996,305,6
3−71)
【0458】 スパイラル状に切った気管を3x10-7Mのカルバコールで前処理したもの、
食道スムース筋を細長く切ったものを10-6Mのカルバコールで前処理したもの
、(1μMのピンドロールおよび10μMのフェントールアミンの存在下で)を
それぞれβ2−、 β3−ARがもたらす効能測定のために用いた。(Konk
ar,A.A., Fraundorfer,P.F., Fertel,R
.H.,Burkman,A.M., Miller,D.D.and Fel
ler,D.R. 「ラットのβアドレナリン受容体サブタイプに対するトリメ
トキノールおよび1−ベンジル・ハロゲン置換された類似体の薬理学的効能」E
ur.J.Pharmacol.1996,305,63−71:Lezama
,E.J., Konkar,A.A., Salazaar−Bookama
n,M.M.,Miller,D.D., and Feller,D.R.「
ラットの食道スムース筋における、典型的なβアドレナリン受容体の薬理学的研
究」Eur.J.Pharmacol.1996,306,69−80)
【0459】 スパイラル状に切った大動脈片の処理および組織にフェニルピリジンで引き起
こされた抑制効果は、それぞれα−ARがもたらす拮抗作用測定および化合物の
拮抗作用測定に用いられた。該組織は分離され、先にプロトコルとして述べた機
能的効能測定のために準備された。(Konkar,A.A.,Fraundo
rfer,P.F.,Fertel,R.H.,Burkman,A.M.,M
iller,D.D.and Feller,D.R. 「ラットのβアドレナ
リン受容体サブタイプに対するトリメトキノールおよび1−ベンジル・ハロゲン
置換された類似体の薬理学的効能」Eur.J.Pharmacol.1996
,305,63−71:Staff of the Department o
f Pharmacology,Univercity of Edinbur
g, in Pharmalogical Experiment on is
olated Preparation,P.104.Livingstone
,London,1968)
【0460】 全ての組織は、水ジャケットバスで37℃にした、モディファイされたKre
b’Sのバッファー内で縣濁され、平衡状態にされた。1gの張力負荷が、右心
房,気管、大動脈、200mgの食道スムース筋にかけられた。全ての組織レス
ポンスは、Grass Polygraph Model 7Cで測定し、Gr
ass FT−03Cアイソメトリック 力移動変換器を用いた。各試薬に対す
る累積濃度レスポンス カーブは、van Rossumの方法による。(va
n Rossum,J.M.「累積薬量レスポンス カーブII。分離された器
官における薬量レスポンス カーブの作り方ならびに試薬パラメータの評価」A
rch.Int.Pharmacodyn.1963,143,299−300
) 化合物の濃度増加速度は、2〜3分毎に(−)イソプロテレノールを加え、
10〜15分毎にTMQ類似体を加えた。もはやレスポンスに変化が観察されな
くなるまで加えた。
【0461】 右心房について、(−)イソプロテレノールに対する濃度レスポンスカーブは
、試薬を完全に洗い流してから、アセトアミドまたは、クロロアセトアミドを処
理した。該組織は、10mLのバッファーで6〜7回洗浄した。10〜15分毎
にこの洗浄を繰り返した。繰り返し洗浄により、時間的持続性に変化がみられる
と、それは心臓組織に化合物の非可逆的結合が起こった指標とした。第2の(−
)イソプロテレノールに対する濃度レスポンスカーブは、ディセンシチゼーショ
ン効果を決定するのに用いた。
【0462】 気管および食道における濃度レスポンス カーブは、10-5M(−)イソプロ
テレノールの最終濃度で最高点に達し、該組織に引き起こされた最大効能をきめ
、(−)イソプロテレノールで誘導された最大レスポンスに対するパーセンテー
ジとして、TMQ類似体の機能的レスポンスを表現する。カーバコルで前処理さ
れた組織は、対照として、緩和期間の研究に含められた。
【0463】 大動脈についての研究が、1μmピンドールの存在下で、β−AR試薬効能を
ブロックするために行われた。フェニルピリジンに対する濃度レスポンス カー
ブは、試薬の洗い流し後、10-5Mのアセトアミドまたは、クロロアセトアミド
−DITMQで30分間培養してとった。第2のフェニールピリジンに対する濃
度レスポンスカーブは、TMQ類似体のα−ARブロッキング効果を決定するた
めに行なった。対照実験として、第2のフェニールピリジンに対する濃度レスポ
ンスカーブをその化合物による処理なしで組み立てた。
【0464】
【表2】
【0465】
【表3】
【0466】
【表4】
【0467】
【表5】
【0468】
【表6】
【0469】
【表7】
【0470】
【表8】
【0471】
【表9】
【0472】
【表10】
【0473】
【結論】
この発明明細書では、特定の選ばれた操作環境や目的ならびに特定の状況に関
連して記述した。普通の理解力がある人には、この発明の応用、異なる環境への
適用は明解に理解されるであろう。また、この明細書の説明により、異なる操作
環境や目的に対して、この発明を適用、実施することができるであろう。
【0474】 以上の記述内容および開示事項は、この発明の関連技術について普通の理解力
がある人に、分かりやすく説明することを意図するものであって、この発明の範
囲を規定したり、限定しようとするものではない。この発明の範囲は、添付の特
許請求の範囲によって規定され、限定される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 3/08 A61P 3/08 3/10 3/10 43/00 111 43/00 111 C07D 217/20 C07D 217/20 491/048 491/048 513/04 343 513/04 343 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 フェラー,デニス,アール. アメリカ合衆国 ミシシッピー 38655 オックスフォード ロイヤル オークス ドライブ 613 Fターム(参考) 4C034 AK01 AK02 AK15 4C072 AA01 BB02 CC02 CC16 EE13 FF07 GG08 HH02 HH05 4C086 AA01 AA02 AA03 BC30 CB27 GA02 MA04 NA14 ZA59 ZA70 ZC35 ZC42

Claims (190)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造式群 【化1】 構造A および 【化2】 構造B から選ばれる一の構造を有しており:ここでRとRとはH,F,Cl,Br
    ,I,OCH,CF,CH,アルキルおよびアリルアルキルからなる群か
    ら相互に独立に選ばれる構成成分であり:RはH,I,OCH,NH,N
    HR13,NHCOR13,NHCONHR13およびNHCOSR13からな
    る群から選ばれる構成成分であり、かつRとRとがともにCFのときにR はHではなく;RとRとはH,OH,F,Cl,BrおよびIからなる群
    から相互に独立に選ばれる構成成分であり、かつRとRとがともにOHまた
    はともにOCHのとき、RがNHとOCHとのいずれでもなく:R
    はH,F,Cl,BrおよびIからなる群から相互に独立に選ばれる構成成
    分であり:RとR13とはH,炭素約1〜8の低級アルキルおよびアリルアル
    キル,F,Cl,Br,I,OCHおよびCFからなる群から相互に独立に
    選ばれる構成成分でありかつR13がCHのときには、RとRとのいずれ
    かひとつがIであるかまたはともにIではなく:RとR10とはH,炭素原子
    1〜8の低級直鎖および分枝アルキル、 【化3】 からなる群から相互に独立に選ばれる構成成分であり:R11とR12とはH,
    炭素原子1〜8の低級直鎖および分枝アルキルからなる群から相互に独立に選ば
    れる構成成分であり;RとRとが一緒になって、RとRとが一緒になっ
    ておよびRとRとが一緒になって、構造 【化4】 を有する部分からなる群から選ばれる構成成分を構成し:R13とR14とがH
    ,炭素原子1〜8の低級直鎖および分枝アルキル、 【化5】 からなる群から相互に独立に選ばれる構成成分であり:R11とR12とがH,
    炭素原子1〜8の低級直鎖および分枝アルキル、炭素約1〜8の簡単な無機物お
    よびアルキルおよびそのカルボキシル酸塩からなる群から相互に独立に選ばれる
    構成成分であることを特徴とする化合物。
  2. 【請求項2】 RがOHであることを特徴とする請求項1に記載の化合物
  3. 【請求項3】 RがHでありRがOHであることを特徴とする請求項1
    に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 RとRとがIであることを特徴とする請求項1に記載の
    化合物。
  5. 【請求項5】 構造 【化6】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 構造 【化7】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 構造 【化8】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 構造 【化9】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 構造 【化10】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 構造 【化11】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 構造 【化12】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 構造 【化13】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  13. 【請求項13】 構造 【化14】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  14. 【請求項14】 構造 【化15】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  15. 【請求項15】 構造 【化16】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  16. 【請求項16】 構造 【化17】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  17. 【請求項17】 構造 【化18】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  18. 【請求項18】 構造 【化19】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  19. 【請求項19】 構造 【化20】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  20. 【請求項20】 構造 【化21】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  21. 【請求項21】 構造 【化22】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  22. 【請求項22】 構造 【化23】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  23. 【請求項23】 構造 【化24】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  24. 【請求項24】 構造 【化25】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  25. 【請求項25】 構造 【化26】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  26. 【請求項26】 構造 【化27】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  27. 【請求項27】 構造 【化28】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  28. 【請求項28】 構造 【化29】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  29. 【請求項29】 構造 【化30】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  30. 【請求項30】 構造 【化31】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  31. 【請求項31】 構造 【化32】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  32. 【請求項32】 構造 【化33】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  33. 【請求項33】 構造 【化34】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  34. 【請求項34】 構造 【化35】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  35. 【請求項35】 構造 【化36】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  36. 【請求項36】 構造 【化37】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  37. 【請求項37】 構造 【化38】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  38. 【請求項38】 構造 【化39】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  39. 【請求項39】 構造 【化40】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  40. 【請求項40】 構造 【化41】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  41. 【請求項41】 構造 【化42】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  42. 【請求項42】 構造 【化43】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  43. 【請求項43】 構造 【化44】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  44. 【請求項44】 構造 【化45】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  45. 【請求項45】 構造 【化46】 を有していることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  46. 【請求項46】 βアドレナリン受容体選択性拮抗薬の有効量を調製しか
    つ投与することを含んでなり:該拮抗薬は構造式群 【化47】 構造A および 【化48】 構造B から選ばれる一の構造を有しており:ここでRとRとはH,F,Cl,Br
    ,I,OCH,CF,CH,アルキルおよびアリルアルキルからなる群か
    ら相互に独立に選ばれる構成成分であり:RはH,I,OCH,NH,N
    HR13,NHCOR13,NHCONHR13およびNHCOSR13からな
    る群から選ばれる構成成分であり:RとRとはH,OH,F,Cl,Brお
    よびIからなる群から相互に独立に選ばれる構成成分であり:RとRとはH
    ,F,Cl,BrおよびIからなる群から相互に独立に選ばれる構成成分であり
    :RとR13とはH,炭素1〜8の低級アルキルおよびアリルアルキル,F,
    Cl,Br,I,OCHおよびCFからなる群から相互に独立に選ばれる構
    成成分であり:RとR10とはH,炭素原子1〜8の低級直鎖および分枝アル
    キルおよび 【化49】 からなる群から相互に独立に選ばれる構成成分であり:R11とR12とはH,
    炭素原子1〜8の低級直鎖および分枝アルキルからなる群から相互に独立に選ば
    れる構成成分であり:RとRとが一緒に、RとRとが一緒におよびR とRとが一緒に構造 【化50】 を有する部分からなる群から選ばれる構成成分を追加的に形成し:R13とR とがH,炭素原子1〜8の低級直鎖および分枝アルキルおよび 【化51】 からなる群から相互に独立に選ばれる構成成分であり:R11とR12とがH,
    炭素原子1〜8の低級直鎖および分枝アルキル,炭素約1〜8の簡単な無機物お
    よび低級アルキルおよびそのカルボキシル酸塩からなる群から相互に独立に選ば
    れる構成成分であることを特徴とする動物の脂肪質組織中の脂肪の新陳代謝を刺
    激、調節および調整する方法。
  47. 【請求項47】 前記の動物が哺乳類であることを特徴とする請求項46に
    記載の方法。
  48. 【請求項48】 前記の動物が人間であることを特徴とする請求項46に記
    載の方法。
  49. 【請求項49】 RがOHであることを特徴とする請求項46に記載の方
    法。
  50. 【請求項50】 RがHであり、RがOHであることを特徴とする請求
    項46に記載の方法。
  51. 【請求項51】 RとRとがIであることを特徴とする請求項46に記
    載の方法。
  52. 【請求項52】 拮抗薬が 【化52】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  53. 【請求項53】 拮抗薬が 【化53】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  54. 【請求項54】 拮抗薬が 【化54】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  55. 【請求項55】 拮抗薬が 【化55】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  56. 【請求項56】 拮抗薬が 【化56】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  57. 【請求項57】 拮抗薬が 【化57】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  58. 【請求項58】 拮抗薬が 【化58】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  59. 【請求項59】 拮抗薬が 【化59】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  60. 【請求項60】 拮抗薬が 【化60】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  61. 【請求項61】 拮抗薬が 【化61】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  62. 【請求項62】 拮抗薬が 【化62】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  63. 【請求項63】 拮抗薬が 【化63】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  64. 【請求項64】 拮抗薬が 【化64】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  65. 【請求項65】 拮抗薬が 【化65】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  66. 【請求項66】 拮抗薬が 【化66】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  67. 【請求項67】 拮抗薬が 【化67】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  68. 【請求項68】 拮抗薬が 【化68】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  69. 【請求項69】 拮抗薬が 【化69】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  70. 【請求項70】 拮抗薬が 【化70】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  71. 【請求項71】 拮抗薬が 【化71】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  72. 【請求項72】 拮抗薬が 【化72】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  73. 【請求項73】 拮抗薬が 【化73】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  74. 【請求項74】 拮抗薬が 【化74】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  75. 【請求項75】 拮抗薬が 【化75】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  76. 【請求項76】 拮抗薬が 【化76】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  77. 【請求項77】 拮抗薬が 【化77】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  78. 【請求項78】 拮抗薬が 【化78】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  79. 【請求項79】 拮抗薬が 【化79】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  80. 【請求項80】 拮抗薬が 【化80】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  81. 【請求項81】 拮抗薬が 【化81】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  82. 【請求項82】 拮抗薬が 【化82】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  83. 【請求項83】 拮抗薬が 【化83】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  84. 【請求項84】 拮抗薬が 【化84】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  85. 【請求項85】 拮抗薬が 【化85】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  86. 【請求項86】 拮抗薬が 【化86】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  87. 【請求項87】 拮抗薬が 【化87】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  88. 【請求項88】 拮抗薬が 【化88】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  89. 【請求項89】 拮抗薬が 【化89】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  90. 【請求項90】 拮抗薬が 【化90】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  91. 【請求項91】 拮抗薬が 【化91】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  92. 【請求項92】 拮抗薬が 【化92】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  93. 【請求項93】 拮抗薬が 【化93】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  94. 【請求項94】 拮抗薬が 【化94】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  95. 【請求項95】 拮抗薬が 【化95】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  96. 【請求項96】 拮抗薬が 【化96】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  97. 【請求項97】 拮抗薬が 【化97】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  98. 【請求項98】 拮抗薬が 【化98】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  99. 【請求項99】 拮抗薬が 【化99】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  100. 【請求項100】 拮抗薬が 【化100】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  101. 【請求項101】 拮抗薬が 【化101】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  102. 【請求項102】 拮抗薬が 【化102】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  103. 【請求項103】 拮抗薬が 【化103】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  104. 【請求項104】 拮抗薬が 【化104】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  105. 【請求項105】 拮抗薬が 【化105】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  106. 【請求項106】 拮抗薬が 【化106】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  107. 【請求項107】 拮抗薬が 【化107】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  108. 【請求項108】 拮抗薬が 【化108】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  109. 【請求項109】 拮抗薬が 【化109】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  110. 【請求項110】 拮抗薬が 【化110】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  111. 【請求項111】 拮抗薬が 【化111】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  112. 【請求項112】 拮抗薬が 【化112】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  113. 【請求項113】 拮抗薬が 【化113】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  114. 【請求項114】 拮抗薬が 【化114】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  115. 【請求項115】 拮抗薬が 【化115】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  116. 【請求項116】 拮抗薬が 【化116】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  117. 【請求項117】 拮抗薬が 【化117】 であることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  118. 【請求項118】 動物特に人間などの哺乳類の脂肪質組織中の脂肪の新陳
    代謝を刺激し、調節しかつ調整するためのものであって:薬学的に受容可能なキ
    ャリアおよびβアドレナリン受容体活性化に有効な量のβアドレナリン受容
    体選択性拮抗薬を含んでなり:構造式群 【化118】 構造A および 【化119】 構造B から選ばれる一の構造を有しており:ここでRとRとはH,F,Cl,Br
    ,I,OCH,CF,CH,アルキルおよびアリルアルキルからなる群か
    ら相互に独立に選ばれる構成成分であり:RはH,I,OCH,NH,N
    HR13,NHCOR13,NHCONHR13およびNHCOSR13からな
    る群から選ばれる構成成分であり:RとRとはH,OH,F,Cl,Brお
    よびIからなる群から相互に独立に選ばれる構成成分であり:RとRとはH
    ,F,Cl,BrおよびIからなる群から相互に独立に選ばれる構成成分であり
    :RとR13とはH,炭素が約1〜8の低級アルキルおよびアリルアルキル,
    F,Cl,Br,I,OCH,CFからなる群から相互に独立に選ばれる構
    成成分であり:RとR10とはH,炭素原子1〜8の低級直鎖および分枝アル
    キルおよび 【化120】 からなる群から相互に独立に選ばれる構成成分であり:R11とR12とはH,
    炭素原子1〜8の低級直鎖および分枝アルキルからなる群から相互に独立に選ば
    れる構成成分であり:RとRが一緒になって、RとRとが一緒になって
    およびRとRとが一緒になって構造 【化121】 を有した部分からなる群から選ばれる構成成分を追加的に形成し:R13とR とはH,炭素原子1〜8の低級長鎖および分枝アルキルおよび 【化122】 からなる群から相互に独立に選ばれる構成成分であり:R11とR12とはH,
    炭素原子1〜8の低級直鎖および分枝アルキル,炭素約1〜8の簡単な無機物お
    よび低級アルキルおよびそのカルボキシル酸塩からなる群から相互に独立に選ば
    れる構成成分であることを特徴とする動物の脂肪質組織中の脂肪の新陳代謝を刺
    激し、調節しかつ調整するための薬剤合成物。
  119. 【請求項119】 前記の動物が哺乳類であることを特徴とする請求項11
    8に記載の合成物。
  120. 【請求項120】 前記の動物が人間であることを特徴とする請求項118
    に記載の合成物。
  121. 【請求項121】 前記のRがOHであることを特徴とする請求項118
    に記載の合成物。
  122. 【請求項122】 前記のRがHでありRがOHであることを特徴とす
    る請求項118に記載の合成物。
  123. 【請求項123】 前記のRとRがIであることを特徴とする請求項1
    18に記載の合成物。
  124. 【請求項124】 前記の拮抗薬が 【化123】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  125. 【請求項125】 前記の拮抗薬が 【化124】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  126. 【請求項126】 前記の拮抗薬が 【化125】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  127. 【請求項127】 前記の拮抗薬が 【化126】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  128. 【請求項128】 前記の拮抗薬が 【化127】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  129. 【請求項129】 前記の拮抗薬が 【化128】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  130. 【請求項130】 前記の拮抗薬が 【化129】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  131. 【請求項131】 前記の拮抗薬が 【化130】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  132. 【請求項132】 前記の拮抗薬が 【化131】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  133. 【請求項133】 前記の拮抗薬が 【化132】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  134. 【請求項134】 前記の拮抗薬が 【化133】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  135. 【請求項135】 前記の拮抗薬が 【化134】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  136. 【請求項136】 前記の拮抗薬が 【化135】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  137. 【請求項137】 前記の拮抗薬が 【化136】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  138. 【請求項138】 前記の拮抗薬が 【化137】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  139. 【請求項139】 前記の拮抗薬が 【化138】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  140. 【請求項140】 前記の拮抗薬が 【化139】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  141. 【請求項141】 前記の拮抗薬が 【化140】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  142. 【請求項142】 前記の拮抗薬が 【化141】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  143. 【請求項143】 前記の拮抗薬が 【化142】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  144. 【請求項144】 前記の拮抗薬が 【化143】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  145. 【請求項145】 前記の拮抗薬が 【化144】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  146. 【請求項146】 前記の拮抗薬が 【化145】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  147. 【請求項147】 前記の拮抗薬が 【化146】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  148. 【請求項148】 前記の拮抗薬が 【化147】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  149. 【請求項149】 前記の拮抗薬が 【化148】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  150. 【請求項150】 前記の拮抗薬が 【化149】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  151. 【請求項151】 前記の拮抗薬が 【化150】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  152. 【請求項152】 前記の拮抗薬が 【化151】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  153. 【請求項153】 前記の拮抗薬が 【化152】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  154. 【請求項154】 前記の拮抗薬が 【化153】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  155. 【請求項155】 前記の拮抗薬が 【化154】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  156. 【請求項156】 前記の拮抗薬が 【化155】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  157. 【請求項157】 前記の拮抗薬が 【化156】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  158. 【請求項158】 前記の拮抗薬が 【化157】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  159. 【請求項159】 前記の拮抗薬が 【化158】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  160. 【請求項160】 前記の拮抗薬が 【化159】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  161. 【請求項161】 前記の拮抗薬が 【化160】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  162. 【請求項162】 前記の拮抗薬が 【化161】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  163. 【請求項163】 前記の拮抗薬が 【化162】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  164. 【請求項164】 前記の拮抗薬が 【化163】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  165. 【請求項165】 前記の拮抗薬が 【化164】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  166. 【請求項166】 前記の拮抗薬が 【化165】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  167. 【請求項167】 前記の拮抗薬が 【化166】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  168. 【請求項168】 前記の拮抗薬が 【化167】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  169. 【請求項169】 前記の拮抗薬が 【化168】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  170. 【請求項170】 前記の拮抗薬が 【化169】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  171. 【請求項171】 前記の拮抗薬が 【化170】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  172. 【請求項172】 前記の拮抗薬が 【化171】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  173. 【請求項173】 前記の拮抗薬が 【化172】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  174. 【請求項174】 前記の拮抗薬が 【化173】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  175. 【請求項175】 前記の拮抗薬が 【化174】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  176. 【請求項176】 前記の拮抗薬が 【化175】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  177. 【請求項177】 前記の拮抗薬が 【化176】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  178. 【請求項178】 前記の拮抗薬が 【化177】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  179. 【請求項179】 前記の拮抗薬が 【化178】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  180. 【請求項180】 前記の拮抗薬が 【化179】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  181. 【請求項181】 前記の拮抗薬が 【化180】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  182. 【請求項182】 前記の拮抗薬が 【化181】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  183. 【請求項183】 前記の拮抗薬が 【化182】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  184. 【請求項184】 前記の拮抗薬が 【化183】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  185. 【請求項185】 前記の拮抗薬が 【化184】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  186. 【請求項186】 前記の拮抗薬が 【化185】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  187. 【請求項187】 前記の拮抗薬が 【化186】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  188. 【請求項188】 前記の拮抗薬が 【化187】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  189. 【請求項189】 前記の拮抗薬が 【化188】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
  190. 【請求項190】 前記の拮抗薬が 【化189】 であることを特徴とする請求項118に記載の合成物。
JP2000513838A 1997-09-30 1998-09-30 β3アドレナリン受容体拮抗薬、拮抗薬合成物およびこれらの応用方法 Pending JP2001518468A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US6115297P 1997-09-30 1997-09-30
US60/061,152 1997-09-30
PCT/US1998/020427 WO1999016752A1 (en) 1997-09-30 1998-09-30 β3-ADRENORECEPTOR AGONISTS, AGONIST COMPOSITIONS AND METHODS OF USING

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001518468A true JP2001518468A (ja) 2001-10-16
JP2001518468A5 JP2001518468A5 (ja) 2006-01-05

Family

ID=22033968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000513838A Pending JP2001518468A (ja) 1997-09-30 1998-09-30 β3アドレナリン受容体拮抗薬、拮抗薬合成物およびこれらの応用方法

Country Status (5)

Country Link
US (2) US6825213B2 (ja)
EP (1) EP1023269A4 (ja)
JP (1) JP2001518468A (ja)
AU (1) AU9512298A (ja)
WO (1) WO1999016752A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005526770A (ja) * 2002-03-13 2005-09-08 ザ ユニバーシティ オブ テネシー リサーチ ファウンデイション 置換テトラヒドロイソキノリン化合物、調製方法、およびその使用
JP2012517984A (ja) * 2009-02-16 2012-08-09 アボット ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー 複素環式化合物、これらを含む医薬組成物およびグリシントランスポーター1の阻害剤としてのこれらの使用
JP2017529315A (ja) * 2014-05-23 2017-10-05 ジー ユアン タン バイオテクノロジー カンパニー リミテッド Amp依存性プロテインキナーゼを活性化するための医薬を製造するためのイソキノリンアルカロイド誘導体の使用

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6043253A (en) * 1998-03-03 2000-03-28 Merck & Co., Inc. Fused piperidine substituted arylsulfonamides as β3-agonists
EP1373212A4 (en) * 2001-03-29 2004-06-23 Molecular Design Int ADRENERGIC-BETA-3 RECEPTOR AGONISTS, AGONIST COMPOSITIONS AND METHODS OF PREPARING AND USING THE SAME
US6593341B2 (en) * 2001-03-29 2003-07-15 Molecular Design International, Inc. β3-adrenoreceptor agonists, agonist compositions and methods of making and using the same
US6596734B1 (en) 2002-10-11 2003-07-22 Molecular Design International, Inc. Tetrahydroisoquinoline compounds for use as β3-adrenoreceptor agonists
WO2009073534A2 (en) * 2007-11-30 2009-06-11 Maxthera Inc. Bicyclic ppat inhibitors as antibacterial agents
KR101036882B1 (ko) * 2009-04-24 2011-05-25 주식회사 코스핀 공작기계의 스핀들용 부스터
TWI621438B (zh) * 2014-05-23 2018-04-21 資元堂生物科技股份有限公司 異喹啉生物鹼衍生物用於製備促進ampk活性的藥物之用途
US20220281902A1 (en) * 2019-08-19 2022-09-08 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Mitochondrial modulation to improve metabolic syndrome during aging

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3818015A (en) * 1970-12-17 1974-06-18 Tanabe Seiyaku Co 1(polymethoxybenzyl) 6 hydroxyl 1,2,3,4 tetrahydro isoquinolines

Family Cites Families (47)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1250828B (de) 1962-10-10 1967-09-28 Chinoin Gyogyszer es Vegyeszeti Termekek Gyära R.T., Budapest Verfahren zur Herstellung des spasmolytisch wirksamen 6,7,3',4' - Tetraäthoxy -l-benzyliden-1,2,3,4tetrahydroisochinolins und seiner Salze
US3497516A (en) * 1965-12-08 1970-02-24 Tanabe Seiyaku Co Tetrahydroisoquinoline compounds and preparation thereof
US3438989A (en) 1967-03-10 1969-04-15 Warner Lambert Pharmaceutical Process for the production of ( ) dihydrothebainone
IL33480A (en) 1968-12-10 1973-03-30 Tanabe Seiyaku Co 6,7-diacyloxy-tetrahydro-isoquinolines and their preparation
US3873704A (en) 1970-12-17 1975-03-25 Tanabe Seiyaku Co Novel tetrahydroisoquinoline compounds in a pharmaceutical composition
US3872130A (en) 1971-09-27 1975-03-18 Mead Johnson & Co 1-hydroxyisoquinolones
US3910927A (en) 1971-09-27 1975-10-07 Mead Johnson & Co 3-Hydroxyisoquinoline ethers
US3910915A (en) 1973-07-23 1975-10-07 Searle & Co 1-Aryl-2-{8 (substituted amino)alkanoyl{9 -1,2,3,4-tetrahydroisoquinolines
US3988339A (en) 1974-02-08 1976-10-26 Smithkline Corporation Pharmaceutical compositions and methods of inhibiting phenylethanolamine N-methyltransferase
JPS5247474B2 (ja) 1974-11-20 1977-12-02
JPS5295676A (en) 1976-02-05 1977-08-11 Dainippon Pharmaceut Co Ltd Tetrahydropapaverine derivatives
FR2368277A1 (fr) 1976-10-21 1978-05-19 Sobio Lab Nouveaux derives hydrogenes de l'isoquinoleine, ayant une activite vasoactive et spasmolytique
US4321254A (en) 1980-09-26 1982-03-23 Smithkline Corporation Antiallergic imidodisulfamides
US4456757A (en) 1981-03-20 1984-06-26 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Isoquinolinesulfonyl derivatives and process for the preparation thereof
BG38182A1 (en) 1983-06-21 1985-11-15 Ivanova Tocolytic means
US4536510A (en) 1983-07-22 1985-08-20 Smith Kline Beckman Corporation Method of antagonizing the effects of thromboxane
GB8518634D0 (en) * 1985-07-23 1985-08-29 Smithkline Beckman Corp Chemical compounds
JPH0667926B2 (ja) 1985-11-12 1994-08-31 旭化成工業株式会社 環状のイソキノリンスルホンアミド誘導体
US4737504A (en) * 1986-07-25 1988-04-12 Ohio State University Research Foundation 5-fluoro-and 8-fluoro-trimetoquinol compounds and the processes for their preparation
JPH01503233A (ja) 1986-10-28 1989-11-02 スミス・クライン・アンド・フレンチ・ラボラトリース・リミテッド 製薬活性化合物
US4857301A (en) 1987-09-25 1989-08-15 Schering Corporation Sulfonamide compounds, compositions and method of use
GB8807922D0 (en) 1988-04-05 1988-05-05 Fujisawa Pharmaceutical Co Isoquinoline compound & process for preparation thereof
US5210088A (en) 1989-09-20 1993-05-11 John Wyeth & Brother, Limited Method of treatment and heterocyclic compounds used therein
US5340811A (en) 1990-03-08 1994-08-23 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Isoquinoline-or quinoline-sulfonamide derivative and a pharmaceutical composition comprising the same
DE4026115A1 (de) 1990-08-17 1992-02-20 Consortium Elektrochem Ind Verfahren zur herstellung von 1-alkylisochinolinderivaten
GB9027055D0 (en) 1990-12-13 1991-02-06 Sandoz Ltd Organic compounds
US5362736A (en) 1991-02-27 1994-11-08 Banyu Pharmaceutical Co., Ltd. Isoquinoline derivatives
US5238935A (en) 1991-05-20 1993-08-24 Schering Corporation N-acyl-tetrahydroisoquinolines as inhibitors of acyl-coenzyme A: cholesterol acyl transferase
GB9127306D0 (en) 1991-12-23 1992-02-19 Boots Co Plc Therapeutic agents
US5246943A (en) 1992-05-19 1993-09-21 Warner-Lambert Company Substituted 1,2,3,4-tetahydroisoquinolines with angiotensin II receptor antagonist properties
JPH06247935A (ja) 1993-02-25 1994-09-06 Banyu Pharmaceut Co Ltd 6,7−ジアルコキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−8−オール類、その製造法及び該化合物を用いた6,7−ジアルコキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−8−オール類の製造法
BR9406897A (pt) 1993-06-22 1996-03-26 Knoll Ag Compostos de tetraidroisoquinolina composiçoes farmaceuticas processo de analgesia ou de tratamento de psicoses doença de parkinson sindrome de leschnyan distúrbio da falta de atençao ou danos cognitivos ou na supressao da dependencia de drogas ou discinesia tardia e uso de um composto
GB9322976D0 (en) 1993-11-08 1994-01-05 Pfizer Ltd Therapeutic agents
GB9508622D0 (en) 1995-04-28 1995-06-14 Pfizer Ltd Therapeutic agants
US5707985A (en) 1995-06-07 1998-01-13 Tanabe Seiyaku Co. Ltd. Naphthyl-, quinolyl- and isoquinolyl- sulfonamide derivatives as cell adhesion modulators
US6153608A (en) 1996-02-02 2000-11-28 Nippon Shinyaku Co., Ltd. Isoquinoline derivatives and drugs
TW436484B (en) 1996-04-24 2001-05-28 Dev Center Biotechnology 1,2,3,4-tetrahydroisoquinoline derivatives having a nitrogen-containing heterocyclic methyl substituent, the preparation process and pharmaceutical composition thereof
US5929085A (en) 1996-11-06 1999-07-27 Astra Aktiebolag Amidine and isothiourea derivatives, compositions containing them and their use as inhibitors of nitric oxide synthase
US5880285A (en) 1996-12-23 1999-03-09 Roche Vitamins Inc. Process for manufacture of optically active isochinole compounds
GB9726695D0 (en) 1997-12-17 1998-02-18 Smithkline Beecham Plc Novel compounds
DZ2446A1 (fr) 1997-03-18 2003-01-11 Smithkline Beecham Plc Nouveaux composés
HU227183B1 (en) 1997-04-28 2010-09-28 Encysive Pharmaceuticals Inc Sulfonamide derivatives and pharmaceutical compositions containing them for the treatment of endothelin-mediated disorders
PT1015432E (pt) 1997-09-17 2002-09-30 B I Chemicals Inc Separacao de enantiomeros de octahidroisoquinolina
GB9724372D0 (en) 1997-11-18 1998-01-14 Smithkline Beecham Plc Novel compounds
US6043253A (en) 1998-03-03 2000-03-28 Merck & Co., Inc. Fused piperidine substituted arylsulfonamides as β3-agonists
WO1999044609A1 (en) 1998-03-03 1999-09-10 Merck & Co., Inc. FUSED PIPERIDINE SUBSTITUTED ARYLSULFONAMIDES AS β3-AGONISTS
EP1076649A4 (en) 1998-04-28 2010-06-02 Trega Biosciences Inc ISOQUINOLINE-BASED COMPOUNDS IN PLACE OF MELANOCORTIN RECEPTOR LIGANDS AND METHODS OF USE

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3818015A (en) * 1970-12-17 1974-06-18 Tanabe Seiyaku Co 1(polymethoxybenzyl) 6 hydroxyl 1,2,3,4 tetrahydro isoquinolines

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005526770A (ja) * 2002-03-13 2005-09-08 ザ ユニバーシティ オブ テネシー リサーチ ファウンデイション 置換テトラヒドロイソキノリン化合物、調製方法、およびその使用
JP2012517984A (ja) * 2009-02-16 2012-08-09 アボット ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー 複素環式化合物、これらを含む医薬組成物およびグリシントランスポーター1の阻害剤としてのこれらの使用
JP2017529315A (ja) * 2014-05-23 2017-10-05 ジー ユアン タン バイオテクノロジー カンパニー リミテッド Amp依存性プロテインキナーゼを活性化するための医薬を製造するためのイソキノリンアルカロイド誘導体の使用

Also Published As

Publication number Publication date
WO1999016752A1 (en) 1999-04-08
EP1023269A4 (en) 2001-06-27
AU9512298A (en) 1999-04-23
US20040019079A1 (en) 2004-01-29
US20050096347A1 (en) 2005-05-05
EP1023269A1 (en) 2000-08-02
US6825213B2 (en) 2004-11-30
US7119103B2 (en) 2006-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
SU969164A3 (ru) Способ получени производных фталимидина или их солей
JP4216197B2 (ja) 新規ピリジン及びキノリン誘導体
DE60038185T2 (de) Arly- und heteroaryl-substituierte tetrahydroisoquinoline und ihre verwendung als hemmer der wiederaufnahme von norepinephrin, dopamin und serotonin
TW202045477A (zh) 用於治療腦機能障礙的氮呯-吲哚及其他雜環
JP2004501860A (ja) ノルエピネフリン、ドーパミンおよびセロトニンの再取り込みを遮断するための、4−フェニル置換テトラヒドロイソキノリン類およびその利用
JP5132864B2 (ja) 4−フェニル置換テトラヒドロイソキノリンおよびその使用方法
PT701819E (pt) Novas composicoes contendo sertralina e um agonista ou antagonista de receptor de 5-ht1d
JPS5818361A (ja) キノリンの新誘導体及びその塩、それらの製造法、それらの薬剤としての使用並びにこれらを含む組成物
JPH11502194A (ja) 糖タンパク質IIb/IIIaアンタゴニスト
KR20070086598A (ko) 아릴- 및 헤테로아릴-치환 테트라히드로이소퀴놀린과노르에피네프린, 도파민 및 세로토닌의 재흡수를 차단하기위한 이의 용도
KR20040032113A (ko) 5-ht6 및/또는 5-ht7 세로토닌 수용체의리간드로서 사용되는 5-할로-트립타민 유도체
CZ657890A3 (cs) Chromanový derivát, způsob jeho výroby a farmaceutický prostředek s jeho obsahem
KR20070090211A (ko) 4-페닐 치환 테트라히드로이소퀴놀린과, 노르에피네프린,도파민 및 세로토닌의 재흡수를 차단하기 위한 이것의 용도
JPH10279477A (ja) ベンジリデン−およびシンナミリデン−マロンニトリル誘導体を有効成分として含有する哺乳類細胞での増殖工程の抑制のためのタンパク質チロシンキナーゼ阻害剤
US5358953A (en) Imidazopyridine PAF/H1 antagonists
JP2001518468A (ja) β3アドレナリン受容体拮抗薬、拮抗薬合成物およびこれらの応用方法
JPH06511239A (ja) ヘテロアルコキシベンズアゼピン類
JPH06502165A (ja) 治療上有用な2−アミノテトラリン誘導体
US4139634A (en) Indole derivatives and process for preparing the same
US20060111385A1 (en) Novel 4-phenyl substituted tetrahydroisoquinolines and therapeutic use thereof
LT3966B (en) Novel 8-substituted-2-aminotetralines, process for preparing thereof, pharmaceutical composition
US4678791A (en) 6-phenyl-1,2-3,4,4a,5-6,10b-octahydrobenz(h)isoquinolines useful for treating depression
EA005071B1 (ru) ЗАМЕЩЕННЫЕ ПИРАЗОЛО[4,3-e]ДИАЗЕПИНЫ, ФАРМАЦЕВТИЧЕСКИЕ КОМПОЗИЦИИ, СОДЕРЖАЩИЕ ИХ, И ПРИМЕНЕНИЕ В КАЧЕСТВЕ ЛЕКАРСТВЕННЫХ ПРОДУКТОВ
US3636218A (en) Pharmaceutical compositions and methods containing 1 2 3 4-tetrahydrobenzothieno(2 3-c)pyridines
CN108727393B (zh) 苯基二氮杂双环衍生物及其用途

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050927

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090417

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090715

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090723

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091120

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100219

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100226

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100803