JP2001512514A - 順次穿孔群付テープロール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 テープ（１２）は、基材層（２２）と、この基材層の上に形成された接着剤層（２４）とを含む。複数列の穿孔群（３２）が、テープに渡って延在し、テープ（１２）をシートに分割する。シートは、シートがロール（１０）に巻かれるときに各シートがその下にあるシートより長くなるように、長さが漸増する。ロールにされると、最外シートは全ての列の穿孔群を覆い、テープがダウンウェブ方向に裂ける事例を減少する。

Description

【発明の詳細な説明】 順次穿孔群付テープロール 技術分野 本発明は、テープロールに関する。特に、本発明は穿孔群付テープロールに関 する。 発明の背景 テープの大半のロールは、その意図された目的のためにテープを使用する前に 、ロールから一定の長さのテープを最初に取り外すことによって使用される。一 般に、一定の長さのテープがロールから剥離され、使用のために切断される。用 途によっては、テープはロール上で使用され、使用後に除去される。 リント除去テープは、ロール上で使用され、リントおよび他の小粒子を、たと えば衣類等の織物から除去する。テープは、使用後にのみロールから除去され、 これを廃棄する。ロール形態において、リント除去テープは一般にコアに巻かれ 、テープの接着剤側は使用のために外向きに巻かれる。リント除去テープのロー ルは、一般にアプリケータで使用される。様々なリント除去テープロールが公知 であり、たとえば、米国特許第５,０２７,４６５号および米国特許第５,３８８, ３００号に記載されている。 テープのロールは、個別のシートに除去するのを容易にするために、穿孔群が あけられることが多い。穿孔群を有しロールに巻かれる材料は、押し上げられた 材料により穿孔群がロールにハイスポットを作るため、波状になり、よじれる。 ロールの穿孔群を整合して、各列の穿孔群が実質的に半径方向にその下のシート の各列の穿孔群の上になると、ロールに塊ができる。６０シートのロールでは、 高 さ０．６３ｃｍ（０．２５インチ）を超える塊を形成する可能性がある。このた めロールは丸くなくなり、ロールをほどいて使用することが困難になる。 また、整合した穿孔群では、ユーザがどのシートを掴んでシートを除去するか を決定するのが困難になる。ユーザは、２枚以上のシートを掴むことがあり、材 料を無駄にし、材料をダウンウェブの長手方向に不適切に引き裂くことが多い。 シートが等しい長さを有し、外側シートが隣接する内側シートを必ずしも覆わな い場合、整合した穿孔群がなくとも、不適切な引き裂きが発生する。改良された クロスウェブ方向の引き裂き性を有する穿孔群付テープロールの必要性がある。 発明の開示 一定の長さのテープが、長手方向第１端と、長手方向第２端と、第１側縁と、 第２側縁と、を有する。テープは、基材層と、この基材層の上に接着剤層とを含 む。テープは、複数巻きのロールに形成することができる。 複数列の穿孔群が、第１側縁と第２側縁との間でテープの幅の少なくとも大部 分に渡って延び、テープを複数のシートに分割する。 シートは、シートがロールに巻かれるときに各シートがその下にあるシートより 長くなるように、第１端から第２端へ長さが漸増する。 テープがロールを形成するときに、最外シートは、自由な前縁と、１列の穿孔 群によって規定される後端とを有する。最外シートは全ての列の穿孔群を覆う。 最外シートの後端を規定する１列の穿孔群は、最外シートがそれ自体に強く接着 するのを防止する。これによって、テープがダウンウェブ方向に裂ける事例を減 少する。 図面の簡単な説明 図１は、本発明のテープのロールの斜視図である。 図２は、テープの一部の上面図である。 図３は、図２のテープの側面図である。 図４は、図１のテープのロールの側面図である。 詳細な説明 図１〜３は、リント除去テープ１２のロール１０を示す。図２に示されるよう に、テープ１２は、長手方向第１端１４と、長手方向第２端１６と、第１側縁１ ８と、第２側縁２０と、を有する。図３に示されるように、テープは、少なくと も２つの層、すなわち、基材層２２と接着剤層２４とから形成され、いずれの公 知の材料から作ることができる。テープは、複数巻きのロールに形成することが できる。 基材層２２は、第１面２６と第２面２８とを有し、たとえば、紙またはプラス チックフィルムから形成することができる。適切な紙基材として、飽和フラット ストックおよびクレープが挙げられる。 適切なプラスチックフィルム基材として、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ プロピレンとポリエチレンとのコポリマー、ポリエステルおよびビニルアセテー トが挙げられる。ポリプロピレンは、二軸延伸ポリプロピレン（ＢＯＰＰ）であ ってもよく、または、同時二軸延伸ポリプロピレン（ＳＢＯＰＰ）であってもよ い。基材材料は、堆肥にすることができ、化学分解可能であり、着色され、印刷 されることが可能であり、表面の肌理が異なってもよく、またはエンボスされて もよい。 接着剤層２４は、基材層２２の第１面２６上に置かれる。接着剤層は第１面全 体に置かれてもよく、または、基材層には側縁の一方 または両方に沿って接着剤が塗布されなくともよい。あるいは、側縁には接着剤 が塗布されてもよく、次いで、たとえば、ワックス、ラッカーまたはインクを使 用することによって粘着性を落とすことができる。 接着剤は、ホットメルト塗布配合物、トランスファー塗布配合物、溶剤塗布配 合物、およびラテックス配合物を含むことができる。本発明による有用な接着剤 として、すべての感圧接着剤が挙げられる。感圧接着剤は通常常温で粘性を有し 、せいぜい指で軽く押すことによって表面に接着することができる。本発明に有 用な接着剤の例として、ポリアクリレート；ポリビニルエーテル；天然ゴム、ポ リイソプレンおよびポリイソブチレン等のジエン含有ゴム；ポリクロロプレン； ブチルゴム；ブタジエン−アクリロニトリルポリマー；熱可塑性エラストマー； スチレン−イソプレンとスチレン−イソプレン−スチレンとのブロックコポリマ ー、エチレン−プロピレン−ジエンポリマーおよびスチレン−ブタジエンポリマ ー等のブロックコポリマー；ポリ−アルファ−オレフィン；アモルファスポリオ レフィン；シリコーン；エチレンビニルアセテート、エチレンアクリレートおよ びエチルメタクリレート等のエチレン含有コポリマー；ポリウレタン；ポリアミ ド；エポキシ；ポリビニルピロリドンとビニルピロリドンとのコポリマー；ポリ エステルおよび上記の混合物等の一般組成物に基づくものが挙げられる。さらに 、接着剤は、粘着付与剤、可塑剤、充填剤、酸化防止剤、安定剤、顔料、拡散粒 子、硬化剤および溶剤等の添加剤を含むことができる。 有用な感圧接着剤の一般的な説明は、Encyclopedia of Polymer Science and Engineering（ポリマーサイエンスおよびエンジニアリングの百科事典）第１３ 巻、ワイリー−インターサイエンスパブリッシャーズ（Wiley-Interscience Pub lishers）(ニューヨーク、 １９８８)に記載されている。有用な感圧接着剤のさらなる説明は、Encyclopedi a of Polymer Science and Technology（ポリマーサイエンスおよびテクノロジ ーの百科事典）第１巻、インターサイエンスパブリッシャーズ（Interscience P ublishers）(ニューヨーク、１９６４)に記載されている。 テープ１２は、複数巻きのロール１０に形成され、接着剤層２４は、テープを それ自体のみに巻くことによって外側に向く。コア、ライナー、またはテープの ロールを支持しこれを剛性および強度を与えることができるいずれの他の材料等 の支持材料は、任意である。例示した実施態様では、何も使用していない。 テープのロール１０は、第３の層も含むことができる。低接着裏面（ＬＡＢ） 層３０を基材層２２の第２面２８上に形成することができ、テープの外側ラップ をロール１０から取り除くことが容易になる。適切なＬＡＢ層として、シリコー ン、フルオロケミカル、アクリレートおよびポリビニルアセテートが挙げられる 。たとえば下塗剤等の数多くの他の層をテープに加えることができ、接着剤層２ ４の基材層２２への接着を強化する。また、印刷された材料を接着剤の下で基材 層の第１側に位置することができ、または、ＬＡＢ層３０の上または下で基材層 の第２側に位置することができる。この印刷された材料は、宣伝、指示または他 の情報であってもよい。テープは、消臭剤、香料、帯電防止材料および封入洗浄 薬品を含むことができる。また、基材層２２は、火炎処理、コロナ処理および荒 引きによって変性することができる。 複数列の穿孔群３２がテープを別個のシートに分割し、テープの外側ラップを ロール１０から取り除くのを助ける。穿孔群３２は、テープ１２がロール１０に 形成される前に作られる。各シートは、第１および第２側縁１８、２０と、２列 の隣接する穿孔群３２とに よって規定される。 第１側縁１８と第２側縁２０との間でテープ１２の幅の少なくとも大部分に渡 ってｎ列の穿孔群３２が延在し、テープをｎ＋１枚のシートに分割する。複数列 の穿孔群３２が、テープの幅に部分的にまたは完全に渡って延在することができ る。シートは、シートがロールに巻かれるときに各シートがその下のシートより も長くなるように、長手方向第１端１４から長手方向第２端１６へ長さが漸増す る。 テープ１２がロール１０を形成するときに、最外シート３４は、自由な前縁３ ６と、１列の穿孔群３２によって規定される後端３８とを有する。図４に示され るように、最外シート３４は全ての列の穿孔群３２を覆う。ロール１０の内側か ら始めると、各列の穿孔群３２は、テープの各追加巻きに従って進むと言うこと ができる。テープがロールに巻かれるときに、各シートはその前のシートを完全 に覆う。 最外シートの後端を規定する穿孔群は、最外シートがそれ自体に強く接着する のを防止する。これによって、テープが穿孔群に平行でないダウンウェブ方向に 裂ける事例を減少する。これは、穿孔群が粘着性の落ちた領域として作用するた め、発生する。１つの実施態様において（たとえば、穿孔群あけナイフがテープ のダウンウェブ方向により長い面を有するような実施態様）、穿孔群あけ過程の 間に、各列の少なくともいくつかの穿孔群は材料上に折り畳まれ(接着剤を外側 シートから離して下へ向ける)、わずかに盛り上がり、穴を有する。これらの特 徴は、個別におよび組み合わせて、粘着性の落ちた領域として作用する。また、 引張ロールが過駆動され、穿孔群付領域を細長くし、より大きな粘着性の落ちた 領域を作る。このようにして、最外シートの下にある１列の穿孔群（これは最外 シ ートの後端を規定する）はこのシートを取り外すのを助ける。 およそ０．３１７５ｃｍ（０．１２５インチ）のオーバーラップ（後端３８の 穿孔群が最外シート３４の前縁３６の後ろにある距離）が、よく作用して、引き 裂き性を助ける。１．２７０ｃｍ（０．５００インチ）を超えるオーバーラップ 、または、アンダーラップ（後端３８の穿孔群が最外シート３４の前縁３６に先 んずる距離）は、引き裂き性を助けない。 いずれの数の穿孔群を使用して１列としてもよく、また、穿孔群にはいずれの 形状および長さを使用してもよい。高性能運動制御システムを使用する穿孔群付 け器は、長さが長くなるシートを作るよう設計することができる。制御システム は、穿孔群付け器の速度を変えて、必要な長さを連続シートに加える。この長さ は、所望のシート数が得られるまで、加えられる。制御システムは、次いで、シ ート数および長さを、新しいロールの開始へ自動的に再設定する。オーバーラッ プの長さがおよそ０．３１７５ｃｍ（０．１２５インチ）であると、各シートは 、その前のシートより０．３１７５ｃｍ＋０．０７６ｃｍ（０．１２５インチ＋ ０．０３０インチ）長くなる。０．０７６ｃｍ（０．０３０インチ）(これは、 テープの厚さの２倍のπ倍)が加えられて、テープが巻かれるときのより大きな ロール直径を補償する(テープ幅は０．０１２２ｃｍ（０．００４８インチ）で あり開始直径は４．４５ｃｍ（１．７５インチ）である)。 本発明の範囲または精神から逸脱することなく、本発明に様々な変更および修 正を加えることが可能である。たとえば、例示した実施態様は、リント除去テー プのコアのないロールを示すが、本発明は、リント除去テープのコアロール、テ ープが接着剤側の外に巻かれた他のロールまたはテープが接着剤側の内に巻かれ たロールとと もに使用することができる。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．長手方向第１端１４と、長手方向第２端１６と、第１側縁１８と、第２側 縁２０とを有する任意長さのテープ１２であって、 第１面２６と第２面２８とを有する基材層２２と、 該基材層２２の該第１面２６上の接着剤層２４と、 を具備し、該テープ１２を複数巻きのロール１０に形成でき、 該第１側縁１８と該第２側縁２０との間で該テープ１２の幅の少なくとも大部 分に渡って延びて該テープを複数のシートに分割する複数列の穿孔群３２を具備 し、 該複数のシートは、該テープの該長手方向第１端１４から該テープの該長手方 向第２端１６へ漸増する長さを有して、それらシートがロール１０に巻かれると きに各シートがその下にあるシートよりもオーバーラップ長さだけ長くなるテー プ１２。 ２．前記テープはロール１０に巻かれ、最外シート３４が、自由な前縁３６と 、１列の穿孔群３２によって規定される後端３８とを有し、該最外シートは全て の列の穿孔群を覆う請求項１記載のテープ１２。 ３．前記最外シート３４の前記後端３８を規定する前記１列の穿孔群３２は、 該最外シートがそれ自体に強く接着するのを防止して、前記テープが該１列の穿 孔群に平行でないダウンウェブ方向に裂ける事例を減少し、該穿孔群の少なくと もいくつかが、接着剤を外側シートから離して下へ向けた状態で折り畳まれた部 分を具備して、わずかに盛り上がった粘着性の落ちた領域を形成する請求項１記 載のテープ１２。 ４．各シートは、前記長手方向第１端１４に近い方の隣接シートに比較して、 前記テープの厚さの２倍のπ倍と選択されたオーバー ラップ長さとを加えたものに等しい量だけ長い請求項１記載のテープ１２。 ５．前記複数列の穿孔群３２は、前記第１側縁１８から前記第２側縁２０へ前 記テープの幅全体に渡って延在する請求項１記載のテープ１２。 ６．テープ１２のロール１０であって、該テープは長手方向第１端１４と、長 手方向第２端１６と、第１側縁１８と、第２側縁２０とを有し、該テープのロー ルは、 第１面２６と第２面２８とを有する基材層２２と、 該基材層２２の該第１面２６上の接着剤層２４と、 を具備し、該テープは、複数巻きのロール１０に形成され、 該第１側縁１８と該第２側縁２０との間で該テープ１２の幅の少なくとも大部 分に渡って延びて該テープを複数のシートに分割する複数列の穿孔群３２を具備 し、該ロールの内側から始めて、各列の該穿孔群３２はテープの各追加巻きに従 って進むと言うことができ、以て該テープの該長手方向第１端１４から該テープ １６の該長手方向第２端へ漸増する長さを有する複数のシートを形成し、それら シートがロールに巻かれるときに各シートがその下にあるシートよりもオーバー ラップ長さだけ長くなるロール１０。 ７．長手方向第１端１４と、長手方向第２端１６と、第１側縁１８と、第２側 縁２０とを有する任意長さの支持体１２であって、該支持体は、複数巻きのロー ル１０に形成でき、該ロールは、該第１側縁１８と該第２側縁２０との間で該支 持体１２の幅の少なくとも大部分に渡って延びて該支持体を複数のシートに分割 する複数列の穿孔群３２を具備し、該複数のシートは、該支持体の該長手方向第 １端１４から該支持体の該長手方向第２端１６へ漸増する長さを有して、それら シートがロールに巻かれるときに各シートがその下に あるシートよりもオーバーラップ長さだけ長くなる支持体１２。