JP2001511151A - 表皮又は皮膚疾患部の処理方法と形質転換動物 - Google Patents

表皮又は皮膚疾患部の処理方法と形質転換動物

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Abstract

(57)【要約】 皮膚の酸化窒素(NO)の量を調整する処置剤を被処置動物に投与することによりなる、不所望の表皮又は皮膚疾患を処置する方法。

Description

【発明の詳細な説明】 表皮又は皮膚疾患部の処理方法と形質転換動物 発明の背景 本発明は酸化窒素(NO)を表皮又は皮膚疾患部の治療又は処置を行うために 変性することに関する。 有機硝酸塩とその気体状代謝最終生成物である酸化窒素(NO)は今日まで広 範囲な生物学的な各種の活性に関連して来た(Snyder et al.(1992)Sci Amer 5: 68-77)。NOの生物学的な効果に対する増大する関心は、血管の弛緩(血管拡張 )が、内皮層が血管から剥離されるともはや生じないことが分かった1980年 に始まっている。この作用を媒介する分子は内皮由来緩和因子(EDRF)と呼ばれて いる。1987年には内皮由来緩和因子EDRFは酸化窒素(NO)であることが示 された。 三種の酸化窒素シンターゼ(NOS)同型体の特性決定がなされた。構造形態 (constitutive form)は神経細胞(riNOS)中に見いだされている。(Schmidt et al .(1991)Biochem Biophys Res Comm 181:1372-77)、誘導形態(iNOS)はマクロフ ァージ中に見いだされている(Xie et al.(1992)Science 256:225-28;Lyons et a l.(1992)J Bio Chem 267:6370-74)。一方、他の構造形態は内皮細胞(eNOS)によ り生成される(Janssens et al.(1992)JBiol Chem 267:14519-22)。これらは又タ イプI、II、IIIとしてそれぞれ知られている(Pollock et al.(1991)Proc Natl A cad Sci USA 88:10480-84)。 血管系におけるNOの役割は広範囲であることが示された(Vane et al.(1990) New Eng JMed 323:27-36)。NOは、eNOS遺伝子が相同性組み替えにより排除さ れているマウスの高血圧により証明されるような全身血圧の調整に寄与している (Huang et al.(1995)Nature 377:239-42)。肺の血管系におけるNOに対する減 少した反応性は肺の高血圧に寄与するが、NOの血管拡張効果は陰茎***には必 要である(Saenz et al.(1989)New Eng JMed 320:1025-30)。皮膚血管系は、真皮 が広範囲な毛細血管網を有すること及びこれらの毛細血管網が人の微細循環 系を研究する良好なモデルとして役立つためにある程度の関心を引いている。他 の血管と同様に、皮膚毛細血管の裏打ちをなす内皮はeNOSを発現する。NOの存 在下には人の皮膚の微細循環系の血流は著しく増大し、NOSのインヒビターの 存在下には血管拡張は害されることが観察されている(Warren JB(1994)FASEB J 8:247-51;Ralevic et al.(1992)Br J Pharmacol 106:650-655)。 大量のNOはマクロファージがインターフェロンγ(IFN-γ)、腫瘍壊死因子α(T NF-α)又は少量のリポポリサッカライド(LPS)で培養されたときに生成する(Stue hr et al.(1985)Proc Natl Acad Sci USA 82:7738-42)。マクロファージによる NOの産生はバクテリア及び寄生物に対して害をする(Liew et al.(1991)Immuno l Today 12(3):A17-A21)。例えば、マウスのリーシュマニア症主感染に対する耐 性はマクロファージ中のNOSの誘導に関連付けられる(Liew et al.(1990)J Im munol 144:4794-97)。iNOSが欠失(ノックアウト)したマウスでは、リーシ ュマニア症感染は重症である。 NOが神経メッセンジャーである事実は、小脳の顆粒細胞がグルタミン酸塩ア ゴニストに露出した後にNOを放出することが示されたときに初めて評価された (Garthwaite、J.(1991)Trends Neurosci 14:60-67)。ニューロンを含有している NOSは中心及び周辺神経系を通じて見いだされている(Bredt et al.(1992)Neuron 8:3-11)。NOは神経系の形態形成並びにシナプス可能性(plasticity)において重 要な役割を果たす。 発明の要約 本発明は例えば人のような動物の望ましくない表皮又は皮膚疾患の治療を行う 方法を特徴とする。この方法は被験動物又は患者に、皮膚の酸化窒素(NO)の 量を調整するような処置薬を投与することを含む。所望されない細胞により特徴 づけられる症状又は疾患部、例えば、メラニン細胞、又はケラチン合成細胞、か かる細胞の増殖物、又はかかる細胞のアポプトシス欠陥、又は不所望の色素沈着 は、これらは皮膚中のNOの量を増すことにより処置される。例えばメラニン細 胞又はケラチン合成細胞のような真皮又は皮膚細胞の欠損又は不足、例えば色素 不足等により特徴づけられる症状又は疾患部は、皮膚中のNOの量を減少するこ とにより処置される。 好ましい実施例では、表皮又皮膚症はメラニン細胞関連の疾患であり、皮膚又 は毛髪中の沈着色素の不足により特徴づけられる疾患であり、例えば髪の灰色化 その他の色素欠失、不所望の又は過剰な皮膚又は髪の着色により特徴づけられる 疾患、メラニン細胞の数または活動の欠陥により特徴づけられる疾患、不所望の メラニン細胞の死滅により特徴づけられる疾患、不所望のメラニン細胞のアポプ トシス(壊死)により特徴づけられる疾患等である。 好ましい実施例では、症状又は疾患は白斑、炎症後の色素減少、炎症後の色素 増大、又は特発性の滴状高メラニン色素沈着(IGH)である。 好ましい実施例では表皮又は皮膚疾患はケラチン合成細胞関連疾患、ケラチン 合成細胞の数又は活性の不足により特徴づけられる疾患、不所望のケラチン合成 細胞の死滅により特徴づけられる疾患、不所望のケラチン合成細胞のアポプトシ スにより特徴づけられる疾患である。 好ましい実施例では、症状又は疾患は、ケラチン合成細胞中の欠失によるなど により引き起こされる不所望のケラチン合成細胞の増殖により特徴づけられる。 好ましい実施例では、症状又は疾患は、ケラチン合成細胞アポプトシスにおけ る欠損によるなどにより引き起こされる不所望のケラチン合成細胞の増殖である 。 好ましい実施例では、症状又は疾患は、皮膚炎、乾癬、毒性皮膚壊死(TEN )等の炎症性皮膚疾患である。 好ましい実施例では、症状又は疾患は扁平苔癬である。 好ましい実施例では、症状又は疾患は日焼けである。 好ましい実施例では、症状又は疾患は対宿主性移植片病(GVHD)である。 他の好ましい実施例では、処置剤は局所的に又は静脈内注射により投与される 。好ましくは、治療は反復されて例えば少なくとも1、2、3、4、5回行われ る。好ましい実施例においては、処置は、皮膚のNOの量を抑制する物質の投与 のような物質の投与を含み、例えばNOシンターゼ又はNO捕捉体、例えばヘモ 化合物、ヘモグロビンの投与、細胞死皮膚細胞(例えばばメラニン細胞又はケラ チン合成細胞)を減少(或いは生存皮膚細胞の数を増加)させる。 好ましい実施例においては、処置は、皮膚のNOの量を増大する物質の投与の ような物質の投与を含み、例えばNOのドナー物質、例えばニトロプルシドナト リウム(SNP)又はその誘導体の投与により、好ましくは細胞死皮膚細胞(例 えばメラニン細胞又はケラチン合成細胞)の量を増大(或いは生存皮膚細胞の数 を減少)する。 好ましい実施例においては、皮膚のNOの量はランゲルハンス細胞又はケラチ ン合成細胞によるNOの生成を抑制することにより調整される。 他の好ましい実施例では、かかる調整はメラニン細胞又はケラチン合成細胞の 量を減少し、メラニン細胞又はケラチン合成細胞の細胞死の量を減少する。 他の形態では、本発明は毛髪の色素を減少するように被処置動物を処置する方 法に関する。この方法は皮膚の酸化窒素(NO)の量を減少する処置剤をたとえ ば頭皮に投与することを含む。 処置剤は局部的に又は皮下注射により頭皮に投与することができる。例えば投 与は1、2、3、4、または5回行うことが可能である。 好ましい実施例では、処置は皮膚中のNOの量を減少する物質の投与のような 物質、例えばNOシンターゼ又はNO捕捉体、例えばヘモグロビンのようなヘモ 化合物の投与により、好ましくはメラニン細胞の細胞死を減少する。 好ましい実施例では、NOの量はランゲルハンス細胞又はケラチン合成細胞に よるNOの生成を抑制することにより調整される。 他の形態では、本発明は被処置動物例えばヒトを紫外線への露出による日焼け 、或いは皮膚の老化による不所望の効果の処置を行う方法を提供する。この方法 は被処理動物に皮膚の酸化窒素(NO)の量を減少する処置剤を投与することを 含む。処置剤は局部又は皮下の、例えば患部に投与することができ、或いは静脈 経由で少なくとも1、2、3、4、又は5回反復投与できる。 好ましい実施例では、処置は皮膚中のNOの量を抑制する物質のような物質、 例えばNOシンターゼ又はNO捕捉体のインヒビター、例えばヘモグロビンのよ うなヘモ化合物のインヒビターの投与により、好ましくはメラニン細胞の細胞死 を減少する。 好ましい実施例では、皮膚のNOの量はランゲルハンス細胞又はケラチン合成 細胞によるNOの生成の抑制により調整される。 他の形態では、有害な表皮の壊死に対して被処理動物例えばヒトを処置する方 法を提供する。この方法は被処理動物に皮膚の酸化窒素(NO)の量を減じる処 理剤を投与することを含む。処理剤は例えば皮膚の罹患箇所に局部的に又は皮下 的に又は静脈経由で、少なくとも1、2、3、4又は5回投与できる。 好ましい実施例では、処理は被処理動物のNOの量を抑制する物質などの物質 、例えばNOシンターゼまたはNO捕捉体、例えばヘモ化合物(例えばヘモグロ ビン)の投与を含み、それにより、好ましくはメラニン細胞又はケラチン合成細 胞の細胞死を減じる。 好ましい実施例においては皮膚のNOの量はランゲルハンス細胞又はケラチン 合成細によるNOの生成の抑制により調整できる。 他の形態では、本発明は白斑に対して被処理動物を処置する方法を含む。この 方法は皮膚中の酸化窒素NOの量を減少する処理剤を被処理動物に投与すること を含む。 処理剤は皮膚の罹患部に対して局部又は皮下投与しても良いし、静脈投与して も良いし、或いは少なくとも1、2、3、4、又は5回繰り返して投与しても良 い。 好ましい実施例では、処理は皮膚のNOの量を抑制する物質、例えばNOシン ターゼ又はNO捕捉体、例えばヘモ化合物(例えばヘモグロビン)を投与するこ とにより、メラニン細胞、ケラチン細胞の細胞死の量を減少する。 好ましい実施例では、皮膚のNOの量はランゲルハンス細胞又はケラチン合成 細胞によるNOの生成の抑制により調整される。 他の形態では、本発明は皮膚の外観を、好ましくは被処置動物、例えばヒトの 皮膚を色素沈着を減少し、或いは一般的には淡泊化することにより変更する方法 である。この方法は被処置動物に皮膚中のNOの量を増大する処置剤を投与する ことを含む。好ましい実施例では、処置剤は局部又は静脈投与できる。好ましく は例えば、少なくとも1、2、3、4、又は5回繰り返して投与される。 他の好ましい実施例では、処置は、皮膚中のNOの量を増大する物質のような 物質、例えばNOのドナー化合物、例えばニトロプルシドナトリウム(SNP) 又はその誘導体の投与により、好ましくは細胞死皮膚細胞(例えばメラニン細胞 又はケラチン合成細胞)の量を増大(或いは生存皮膚細胞の数を減少)する。 他の形態においては、本発明は皮膚の外観を、好ましくは被処置動物、例えば ヒトの皮膚を色素沈着を増大し、或いは一般的には黒化することにより変える方 法である。この方法は被処置動物に皮膚中のNOの量を減少する処置剤を投与す ることを含む。好ましい実施例では、処置剤は局部又は静脈投与できる。好まし くは投与は例えば少なくとも1、2、3、4、又は5回繰り返して投与される。 好ましい実施例においては、処置は、被処理動物のNOの量を抑制する物質の ような物質、例えばNOシンターゼまたはNO捕捉体のインヒビター、例えばヘ モ化合物(例えばヘモグロビン)の投与を含み、それにより、好ましくはメラニ ン細胞又はケラチン合成細胞の細胞死を減じる。 他の形態においては、本発明は毛髪の外観を、好ましくは被処置動物、例えば ヒトの毛髪を色素沈着を減少し、或いは一般的には淡泊化することにより変更す る方法である。この方法は被処置動物に皮膚又は頭皮中のNOの量を増大する処 置剤を投与することを含む。好ましい実施例では、処置剤は局部又は静脈投与で きる。好ましくは例えば少なくとも1、2、3、4、又は5回繰り返して投与さ れる。 他の好ましい実施例では、処置は毛髪中のNOの量を増大する物質のような化 合、例えばNOのドナー物質、例えばニトロプルシドナトリウム(SNP)又は その誘導体の投与により、好ましくは細胞死皮膚細胞(例えばメラニン細胞又は ケラチン合成細胞)の量を増大(或いは生存皮膚細胞の数を減少)する。 他の形態においては、本発明は毛髪の外観を、好ましくは被処置動物、例えば ヒトの毛髪を色素沈着を増大し、或いは一般的には黒化することにより変更する 方法である。この方法は被処置動物に皮膚又は頭皮中のNOの量を減少する処置 剤を投与することを含む。好ましい実施例では、処置剤は局部又は静脈投与でき る。好ましくは例えば少なくとも1、2、3、4、又は5回繰り返して投与され る。 好ましい実施例では、処置は皮膚中のNOの量を抑制する物質のような物質、 例えばNOシンターゼ又はNO捕捉体のインヒビター、例えばヘモグロビンのよ うなヘモ化合物のインヒビターの投与により、好ましくはメラニン細胞の細胞死 を減少する。 本発明者は皮膚中のNOの量を増大する遺伝子に結合された皮膚プロモータを 含む一個以上の構成部を有する形質転換動物が、毛髪又は皮膚(特に毛髪又は皮 膚の色素沈着)の健康又は外観、を増進するのに使用される物質を評価するのに 使用できることを見いだした。 従って、本発明は物質の毛髪又は皮膚への作用を評価する方法を特徴とする。 この方法は、皮膚中のNOの量を増大する遺伝子に結合された皮膚プロモータを 含む一個以上の構成部を有する形質転換動物を用意し、被験物質を形質転換動物 に投与し、そして毛髪又は皮膚に対する作用を検査することよりなる。物質は経 口的に、又は注射、好ましくは皮膚又は皮下注射により投与される。 好ましい実施例においては、物質は適当な投与媒体、例えば界面活性剤又は皮 膚への浸透性を増す助剤例えばSDSまたはDMSOを含有している組成物を使用して 投与される。ここに形質転換動物はヒト以外の動物である。例えば形質転換動物 は形質転換したミニブタ、モルモット、ラット、またはマウスである。最も好ま しいものはマウスである。 特に好ましい実施例では皮膚プロモータは被膜プロモータ、例えばケラチン1 4プロモータ、チロシナーゼプロモータ等がある。 好ましい実施例では、遺伝子は酸化窒素合成酵素、例えば誘導性酸化窒素合成 酵素(シンターゼ)である。 好ましい実施例においては、本方法はさらに物質を形質転換動物1回又はそれ 以上の回数で投与する方法を含む。好ましくは、少なくとも1、2、3、又は4 週にわたって形質転換動物に投与される。物質は一定量で又は異なった量の範囲 で投与できる。好ましい実施例では、物質は化粧品、非毒性物質、一つ以上の管 轄地域でヒトの薬剤又は化粧品として承認されている物資などである。 他の形態において、本発明は、皮膚プロモータ、例えば被膜プロモータ(例え ばケラチン例えばケラチン14プロモータ、チロシナーゼプロモータ)と結合し た、皮膚のNOの量を増大する遺伝子例えばiNOS遺伝子を有する非ヒト形質転換 動物を含む。 好ましい実施例では、形質転換動物は非ヒト形質転換動物であり、例えば、形 質転換したミニブタ、モルモット、ラット、マウス例えば老化加速マウス、又は 加速加齢の表現型を示す突然変異マウスたである。最も好ましい動物はマウスで ある。 他の形態において、本発明はここに記載したプロモーター遺伝子構造体である 。 本発明の方法は、完全な動物については生体内で、ここに記載した形質転換動 物から採取した組織(例えば皮膚)、細胞、或いはプロモーター遺伝子構造体で形 質転換された細胞からの細胞(例えば皮膚細胞)又は組織についてはインビトロ で実施できる。 本書で、「表皮又は皮膚疾患(condition)」とは、不所望な状態、例えば疾患 、病気、自己免疫疾患、又は、老化、ストレス、もしくは日焼け関連した毛髪又 は皮膚の状態を表すものとする。 本書で、「調整」とは、被処置動物の皮膚又は髪のNOの量を増加又は減少さ せることを表す。例えば、皮膚のNOの量はNOシンターゼ又はNO捕捉体(ヘ モ化合物、例えばヘモグロビン)のインヒビターを、例えば局部的に又は静脈経 由で投与することにより減少できる。皮膚のNOの量はNOドナー例えばニトロ プルシドナトリウム(SNP)又はその誘導体を、局所的に又は静脈経由で投与 することにより増大できる。調整は遺伝子レベルで起きうるものであり、例えば 細胞発現のレベルでNO合成を増大させる遺伝子又は細胞療法をこのなうことに より、或いは酵素レベルでNOS発現を抑制するアンチセンス分子の投与するこ とにより、或いは捕捉体分子を追加することにより、或いはNOを吸収すること により、或いはNOを投与することにより、調整できる。 本書で「被処置動物」とは不所望の表皮又は皮膚疾患にかかりやすい哺乳動物 を指す。哺乳動物にはヒト、犬、猫、豚、牛、馬、ラット、ネズミ等がある。「 疾患部を処置する」とは疾患の進行を阻止し、抑制し、減じ、或いは遅延するこ とを指す。本書で「形質転換動物」とは非ヒト動物、例えばミニブタ、モルモッ ト等の動物、マウスやラットのような齧歯類、その他細胞の一部、好ましくは実 質的に全部に形質転換遺伝子を含んでいる動物である。形質転換遺伝子は細胞に 直接的に導入しても良いし、又は細胞の前駆体に導入することにより間接的に導 入しても良く、例えばマイクロ注入、トランスフェクション、又は感染(組み換 えウイルスによる感染等)によることができる。「遺伝子操作」の語は組み換え DN A分子を導入することを意味する。この分子は染色体に組み込んでも良いし、或 いは染色体外の複製DNAでも良い。 本書で「齧歯類」とは系統学上のRodentia目に属する全ての種を含む。本書で 「皮膚プロモータ」とは皮膚内で転写活性を有するプロモータを指す。それは皮 膚特異性を有しなくて良い。プロモータが天然に見いだされるような遺伝子は皮 膚の保持又は適正な機能に関与する遺伝子であり得る。 本書で「物質を動物に投与する」とは処理剤を動物又は細胞に分注し、与え、 又は塗布することを指す。投与は局部投与でも良いし、非経口又は経口投与、筋 肉注射、皮下注射、皮膚内注射、静脈注射、頬投与、経皮投与、鼻孔又は気管経 由によるものでもよい。最も好ましい投与法は局部投与又は皮下注射又は皮膚内 注射である。 本発明者はNOが皮膚の生理において重要な媒体であることを見いだした。本 発明の方法は皮膚における生理学的過程に対処し、診断上の困難を解決し、皮膚 医学者が利用できる治療手段の数を増加する。皮膚病がストレスによって悪化す るような患者が多数存在する。この現象に対し、神経がランゲルハンス細胞を刺 激してiNOSを生成し、通常の生理学的過程と免疫作用の関連した修正を伴っ て、大量のNOを生成する媒体を釈放するという説明が可能である。従って、N OSの遮断が有利な効果を有する。 本発明の実施には特に断らない限り当業者に知られている細胞生物学、細胞培 養、分子生物学、形質転換生物学、ミクロ生物学、組み換えDNA、及び免疫学 の手段が使用される。かかる技術は例えば次の文献に記載されている。Molecula r Cloning A Laboratory Manual、2nd Ed.、ed.by Sambrook、Fritsch and Man iatis(Cold Spring Harbor Laboratory Press:1989);DNA Cloning、Volumes I a nd II(D.N.Glover ed.、1985);Oligonucleotide Synthesis(M.J.Gait ed.、 1984);Mullis et al.U.S.Patent No:4,683,195;Nucleic Acid Hybridization( B.D.Hames & S.J.Higgins eds.1984);Transcription And Translation(B.D .Hames & S.J.Higgins eds.1984);Culture Of Animal Cells (R.I.Freshney、Al an R.Liss、Inc.、1987);Immobilized Cells And Enzymes(IRL Press、1986);B .Perbal、A Practical Guide To Molecular Cloning(1984); the treatise、Methods In Enzymology(Academic Press、Inc.、N.Y);Gene Tran sfer Vectors For Mammalian Cells(J.H.Miller and M.P.Caloseds.、1987 、Cold Spring Harbor Laboratory);Methods In Enzymology、Vols.154 and 15 5(Wu et al.eds.)、Immunochemical Methods In Cell And Molecular Biology(M ayer and Walker、eds.、Academic Press、London、1987);Handbook Of Exper imental Immunology、Volumes I-IV(D.M.Weir and C.C.Blackwell、eds.、198 6);Manipulating the Mouse Embryo、(Cold Spring Harbor Laboratory Press、 Cold Spring Harbor、N.Y、1986)。 本発明の他の特徴及び効果は以下の詳細な説明からかとなろう。 図面の簡単な説明 図1A及び1BはLPSの存在下にLCおよびSX−52細胞のNOの産生を 示すグラフである。図1Aは24時間後におけるSX−52細胞のからの上澄み における亜硝酸塩の量を示す(200、000細胞/ウエル)。図1Bは長時間後のNO 増加を示す(50、000細胞/ウエル)。実験は三回行たもので、棒は標準偏差付き の平均値を示す。 図2はL−NAMEによるXS−52におけるNO産生の抑制を示す棒グラフ である。XS−52細胞からの上澄みがLPS(1μg/ml)中でL−NAM E−iNOSのインヒビターと共に37℃で一晩培養され、グリース反応を利用 してA硝酸塩の量が検出された(200、000細胞/ウエル)。棒はミクロ滴定プレー ト上の3個のウエルの平均を表す。1=(LPS(-)、2-LPS(+)1μg/ml、3+LPS+L-NAM E(5mM)、4=LPS+D-NAME(5mM)。 図3はXS−52細胞中のNO産生のIL−10抑制を示す棒グラフである。 IL−10は棒3からわかるように、LPS単独の存在下の最適のNO産生(棒 2)に比して、NO産生を抑制する。IL-IO(lOng/ml)は実際にiNOS誘導に影響 するが、この影響は最終生成物NO量でもみられる。全ての棒には標準偏差が付 されている。 図4はiNOSの発現の抑制を示すゲルの写真である。対照(1)RAW264. 7(マウスマクロファージ細胞系)細胞抽出のウエスタンブロットは、IL−1 0により抑制されるLPS(3)の存在下でのiNOS発現の増加を示している 。 L-NAMEとD-NAMEはXS-52中でのiNOSの量に影響しない。1=RAW 264.7細胞(LPS)、2 =LPS(-)、3=LPS(+)、4=LPS+IL-10(50ng/ml)、5=LPS+L-NAME(5mM)、6=LPS+D-NAME (5mM)。 ランゲルハンス細胞及びNO ランゲルハンス細胞(LC)は皮膚免疫反応における重要な役割を果たす樹状 細胞である。これらは外的刺激に対する歩哨であると考えることができる。それ らの作用はサンプル抽出し、自身に応答し、残りの免疫系に環境の変化を通報す る。LCは表皮の基底又は上部基底層に存在し、樹状のネットワークを形成し、 それを通してLCは近接したケラチン合成細胞及び神経と相互作用する。それら は移動性であり、リンパ節のT細胞依存領域に移動できる。マクロファージと同 様に、それらは骨髄由来であり、構造的にMHC-IIを発現し、内在した抗原提示特 性を有する。しかしマクロファージとは異なり、LCはナイーブT細胞を感作す る。1981年にTannenbaum氏は感染性下痢症に罹患した患者が非常に高いレベ ルの尿中亜硝酸塩を分泌していることを発見し、これによりマクロファージ中の NOの発見を導いた一連の研究の端緒を開いた(Snyder et al.(1992)Sci Amer 5 :68-77)。今ではマクロファージが酵素酸化窒素シンターゼ(iNOS)の誘導 性同型を発現することが知られており、それらの遺伝子がクローン化されその発 現が内毒素、リポポリサッカライドの存在下に劇的に増大した(LPS)(Xie et al. (1992)Science 256:225-28;Lyons et al.(1992)J Bio Chem 267:6370-74)。iNOS はLアルギニンをテトラヒドロビオプテリンのような補助因子を使用する一連の レドックす反応を経由してNOに変換する。酸化窒素は細胞を拡散して近傍の細 胞に影響する能力を有する短命で高活性のガスである。従って、それは実際の作 用部位から遠い側で生成できる。潜在的に有毒なNOは、関連した生物学的系内 で逆説的作用を行うことを可能にする豊富なレドックス及び追加的な化学特性を 有する。それはメッセンジャーであると同時にエフェクター(毒素)でもある。 それは血管拡張におけるメディエータであり、中央及び周辺神経系のニューロト ランスミッタであり、マクロファージ細胞毒性と神経毒性における活性成分であ る。NOは神経伝達物質として同定されており、又酵素iNOSの同型体が神経( 神経NOS、ncNOS)内で発現される。マクロファージからのNOは、細菌及び寄 生体に対して直接に毒性がある遊離ラジカルの生成に関与しているので、寄生病 に対する非特異的な防御に関係する。従って、NOはサーボ調整作用と細胞毒機能 の両者を媒介するが、これは関連した系内で逆説的作用を及ぼすその生物学的な 特性によるものであろう。 NOは皮膚に関しては余り詳しくは記載されていないが、皮膚血管拡張のレス ポンスにおいて役割を果たすことが示されている。物質Pはマウスの皮膚に水腫 を誘発し、マスタード油はラットの皮膚に炎症を誘発する。皮膚は敵対的な環境 に対する最初の防御手段である。従って、それは各種の潜在的に有害な有機物や 物質に対処する能率的な免疫系を有するに違いない。ランゲルハンス細胞はこの 系の求心性のアームを形成する。表皮ではマクロファージが漸増しうるが、ラン ゲルハンス細胞は主な抗原提示細胞である。酸化窒素はマクロファージにおける 重要なエフェクター分子である。理論に拘束されるつもりはないが、ケラチン合 成細胞もまた酸化窒素シンターゼによるNOの産生の原因であり得る。 NOシンターゼのインヒビター 本書で「NOシンターゼインヒビター」とは、NOシンターゼの競合的又は非 競合的インヒビターのことを指す。NOSインヒビターとしての化合物の有効性 及びその相対的な能力は、例えば小脳のホモジェネートにおけるNOSによるア ルギニンのシトルリンへの変換を監視することによってNOS活性の抑制を測定 することによ、試験され及びルーチンに決定されうる。シトルリン形成の減少は 物質の抑制活性を示す。被験物質の存在下に形成されたシトルリンの量に対比し た、シトルリン形成の減少率は、NOSインヒビターとしての能力を示した。 本発明で使用できる酸化窒素シンターゼのインヒビターには、例えばアミノグ ニジン、NG−ニトロ−L−アルギニン、NG−メチル−L−アルギニン、NG− ニトロ−L−アルギニンメチルエステル、及NG−イミノエチル−Lオルニチン のような基質アナログ、例えばジフェニル沃素、沃素ジフェニル、及びジ−2− チエニル沃素のような、フラビン蛋白質バインダー、カルシネウリン、トリフロ ロペンタジン、N-(4-アミノブチル)-5-クロロ0-2-ナフタレンスルフォンアミド 、及びN-(6-アミノヘキシル)-1-ナフタレンスルフォンアミド、一酸化炭素のよ うなヘモバインダー、2.4-ジアミノ-6-ヒドロキシピリミジンのような除去剤又 はアナ ログ、コルチコステロイドのような誘導インヒビター、TGF-βC-1、-2、-3、イ ンターロイキン−4、インターロイキン−10、及びマクロファージ脱活性化因 子がある(Nathan、the FASEB Journal、Vol.6、Sept.1992、pp.3051-3064)。 好ましいものは酸化窒素シンターゼの基質アナログ、NGアミノ-L-アルギニン、NG メチル-L-アルギニン、NGニトロ-L-アルギニン、NGニトロ-L-アルギニンメチル エステル、及びNGイミノエチル-L-オルニチンである。特に好ましいものはNGア ミノ-L-アルギニン、NGメチル-L-アルギニン、NGニトロ-L-アルギニン、及びア ミノグアニジンである。最も好ましいものはNGメチル-L-アルギニンである。こ れらのインヒビターのうちの多くのものは、例えばCalbiochem、Sigma、及びAld richとして市販されている。 製薬上許容される塩もまた投与することができる。適当な塩の例には塩化水素 、臭化水素、沃化水素等の酸性塩、硫酸塩、酢酸塩、及びアミン、アンモニウム 、アルカリ金属、及びアルカリ土類金属のような塩基性塩が含まれる。 他の実施例では、NOシンターゼ共同因子テトラヒドロプテリンのインヒビタ が使用できる。このようなインヒビターの一つにはアミノプテリンがある。 酸化窒素(NO)捕捉体 本書で「NO捕捉体(scavenger)」とは遊離NOに結合してNOの濃度を局部 的に又は全身的に減少する分子種のことを指す。かかる捕捉体には、限定ではな いが、メタロプロテイン、特にヘモグロビン、ミオグロビン、サイトクロームP- 450、ヘモアルブミンのような蛋白質含有ヘモ類、サイトクロームCのウンデカ ペプチドのようなヘモ含有ペプチド、及び水溶性ヘモグロビン(Traylor and Tr aylor(1982)Ann.Rev.Biophys.Bioeng.11:105-127等)及びピケットフェンスポ ルフィリン(Collman et al.(1975)J.Am.Chem.Soc.97:1427-1439)がある。好まし い実施例では、捕捉体はインビトロ、インビボ、又は動物モデル実験においてL アルギニンによって反転されない鬱血を起こすことができるものから使用選択さ れる。本発明による多くの捕捉体の使用は、細胞内のNO酸性又は血管外のNO 活性に影響することなく血管系への制限NOの減少を生じる利点を有する。従っ て、神経系における可溶性グアニル酸シクラーゼに対する形質導入手段としての NO活性は及び免疫細胞の機能は最低の影響に抑制され、従って、NO捕捉体に よる治療における可能な副作用を減じる。 NO活性の他のインヒビター NOシンターゼのインヒビターの他に、本発明の方法はNOによって活性化さ れる第2のメッセンジャー系のインヒビター、特に第2のメッセンジャー(下流 信号伝達物質)グアニル酸シクラーゼ及び環状CMPを使用することができる。非 限定的なグアニル酸シクラーゼの例はメチレンブルーである。環状CMPの活性はM &B 22948のようなアルニノグアニジンにより抑制することができる。 正常組織におけるNO合成インヒビター 本発明の方法はNOシンターゼインヒビター(競合インヒビター例えば基質ア ナログ)の投与に続き、NOシンターゼ基質の投与を行うことを含む。これによ り正常組織へのインヒビターの影響を選択的に逆転する。 NOシンターゼ基質としては、非限定的な例として、スクシン酸グアニジン及 びLアルギニンがある。 NOドナー 本発明の方法はNOドナーの治療投与を含むことができる。本書で「NOドナ ー」とはNOを放出することができる分子種を意味する。NOドナーの例はニト ロプルシドナトリウム(SNP)又はその誘導体を含む。 形質転換動物 本発明で使用できる形質転換動物には、例えばミニピッグ、モルモットのよう な豚類、マウス又はラットの要は齧歯類等の非ヒト動物がある。マウスは好まし い動物である。各種の動物を調整する方法は当業界に知られている。形質転換豚 を製造するための方法はWhite及びYannoutsos著、Current Topics in Complemen t Research、64th Forum in Immunology、pp.88-94;米国特許第5523226号、米国 特許第5573933号、PCT特許公開WO93/25071、及びPCT特許公開WO95/04744号に記 載されている。形質転換ラットを製造するための方法はBader及びGanten著、Cli nical and Experimental Pharmacology and Physiology、Supp.3:S81-S87、1996 に記載されている。形質転換牛を製造するための方法はTransgenic Animal Tech nology、A Handbook、1994、ed.、Carl A.Pinkert、Academic Press、Inc.に記 載されている。形質転換羊を製造するため の方法はTransgenic Animal Technology、A Handbook、1994、ed.、Carl A.Pink ert、Academic Press、Inc.Allに記載されている。これらの特許及び参照文献は 引用して記載の一部とする。 薬剤組成物 本発明の物質は単独で又は適当な薬剤組成物の形で投与することができる。投 与の方法は当業界に周知であり、経口、非経口(静脈経由)、局部投与等が可能で ある。静脈投与が好ましく又局部投与が特に好ましい。 好ましくは物質は薬剤的に許容しうる担体との混合物の形で製造できる。ここ に「担体」とは希釈剤、賦形剤、その他薬剤組成物の混合物を調整するために使 用される物質を指す。適当な薬剤担体として使用できる非限定的な物質は、水、 塩溶液、アルコール、ポリエチレングリコール、ゼラチン、ラクトース、アミロ ース又はでんぷん等の炭水化物、ステアリン酸マグネシウム、滑石、けい酸、各 種パラフィン、脂肪酸エステル、ヒドロキシメチルセルローズ、ポリ塩化ピロリ ドン等である。薬剤組成物は殺菌でき、所望により助剤、例えば潤滑剤、保存剤 、安定剤、湿潤剤、乳化剤、浸透圧調整用塩類、緩衝剤、香料、着色料、及び・ 又は芳香物質等であって、活性成分と不利な反応をしない物質を含みうる。 非経口投与に対しては、特に適したものは終車可能な清浄溶液であり、好まし くは油性の又は水性の溶液、懸濁液、エマルジョン、または埋込剤、或いは座薬 である。アンプルは便利な単位分量を有する。経口投与は好ましくはカプセル、 錠剤、及び・又は液体組成物の形で行う。単位分量の投与が好ましい。 処置剤の分量と処置の長さは処理すべ患部の状態に依存する。処置の期間は一 日、一週、又はそれより長くて良く、慢性的な進行性症状の場合には患者の一生 に及んでも良い。.本発明の組成物は又症状が続く限り毎日投与しても良い。イ ンヒビターは有効量を投与する。NOインヒビターの典型的な投与量は体重基準 で約0.01mg/kg〜約10mg/kgの範囲であり、分割又は単一投与さ れる。投与量は使用されるNOシンターゼインヒビター又は捕捉体とその相対的 な納涼区に依存する。処理剤の分量と投与の長さは症状と病気の段階に基づいて 医師が容易に決定できる。 一般に化合物又は組成物は単一のボーラス量を投与されるが、本発明は継続投 与、例えばIV点滴やポンプによりもの、或いは多数回ボーラスによりものも意図 している。本発明の物質は好ましくは、皮膚に塗布するのに適した皮膚学的に許 容される無毒性の媒体又は担体を含む局部組成物或いは化粧組成物に含有させる ことができる。適当な媒体には活性物質を効果的に運ぶことができるアセトン、 アルコール、又はクリーム、ローション、又はゲルがある。このような媒体の一 つはPCT/US93/05068に記載されている。さらに、浸透向上剤を媒体に添加する ことによりさらに組成物の有効性を向上することができる。 本発明の物質の濃度は局部用物質としては飽和溶液まで、好ましくは0.01 %から30%の範囲で変わりうる。効果的に投与できる最大量は本発明の物質が 皮膚に浸透する速度によってのみ制限される。一般に効果的な量は皮膚の単位平 方センチあたり1〜3000μg以上である。 物質を投与するための技術及び組成物ないし配合物は、Reminton's Pharmaceu tical Sciences、Meade Publishing Col.、Easton、PAに記載されている。 酸化窒素(NO)の量の分析 半減期(6秒)、酸素の存在下における不安定性、生成量が少量なことのため、 NOの直接的な測定が困難であるが、NO感受性電極により可能である(Archer S.(1993)FASEB J 7:349-60)。機能分析は、Lアルギニン中のグアジニノ−窒素 の酸化を介するNO形成を触媒してNOとシトルリンを生成する酵素、酸化窒素 シンターゼ(NOS)の存在を検出する。間接分析はグリース反応を利用してN Oの酸化生成物の一つである亜硝酸塩を測定する(Green et al.(1982)nalytical Biochem 126:131-38)。第2メッセンジャー環状GMP(cGMP)の量の決定は、NO によって活性化されてcGMPを生成する酵素グアニン酸シクラーゼに対するNOの 効果を評価する(MCKee et al.(1994)Proc Natl Acad Sci USA 91:12056-60)。ノ ーザンブロット上のNOSRNAの検出及びウエスタンブロット上のNOS蛋白質の検 出はNO調整の研究に対する他の手段を与える。組織化学を使用してNOSの原 位置での発現を検討することができる。これらの全ての手段はNOの皮膚生理の 研究に使用することができる。 本発明はさらに以下の実施例により詳しく説明するが、本発明を制限するもの と解してはならない。本書で引用した各種の文献、特許等は引用により本書の一 部とする。 例 次の材料及び方法を実施例1〜6で使用した。 動物 LC調製のため8〜12週の時齢のBALB/CマウスをJackson Laboratory(Bar H arbor、メイン州)を取得した。 組織培養剤、媒体、化学剤 次の組織培養剤をLife Technologies社(Grand Island、ニューヨーク州)か ら入手した:100%胎児子牛血清(FCS)により補足したRPMI1640よりなる 完全媒質(CM)、ヘペス(10mM)、ストレプトマイシン(100ug/ml)、ペニシリン(1 00U/ml)、2−メルカプトエタノール(0.1M)、ピルビン酸ナトリウム(1mM)、非必 須アミノ酸(0.1mM)及びL-グルタミン(2mM)。組み換えネズミIL−10をBiosou rce社から又L−NAME及びD-NAME Sigma社(St.Louis、ミズーリ州)から入手した。 抗体と関連試薬は次の通りであった。アンチ-Thy-1.2mAb、(Sigma社)、低毒性ラ ビット補体(Cedarlane社、Hornby、カナダオンタリオ州)、マウスアンチマウスI -Ad(Pharmingen社、San Diego、カリフォルニア州)、磁性微小球に結合したヤギ アンチマウスlgG(Dynabeads M-450;Dynal A.S社、ノルウエー、オスロー)、Lymp holyte M(密度1.0875、Cedarlane社、Hornby、ON)、及び、マウスマクロファー ジNOSのアミノ酸961−1144に相当する21kDaの蛋白質断片に対し てアンチ-iNOS FITCに接合したモノクローナル抗体(IgG)(Transduction Laborat ories社、ケンタッキー州Lexington)。他の全ての化学剤はSigma社から入手した 。 ECの調製 ネズミECの単細胞懸濁液を上記のように用意した。Thy-1+細胞をアンチThy- 1.2mAb及び補体と共に定温培養することにより枯渇させた。死滅細胞をLympholy teM上に除去した。境界部細胞を洗浄し、アンチマウスI-Adを使用して30分間 処理し、磁性微小球に結合したヤギアンチマウスIgGと共に定温培養し、次い で磁場にさらすことにより、磁性微小球分離を行ってLCを単離した。表面に磁 性微小球を有する細胞は磁場により分離された。付着した磁気ビードを 有するこれらはLCである。LCを無血清のCMで培養した。 ランゲルハンス細胞様細胞系(XS-52) 前に述べたように新生BALB/c皮膚から樹状細胞系を確立した。この細胞系はラ ンゲルハンス細胞の特徴である樹状を有し、バーベック顆粒を含み、抗原を提示 し、採取したばかりのLCの多く表現型の特性を有する。この細胞系は10%F CS、50U/mlの組換えネズミGM−CSFおよび10%NS細胞上澄み液 (新生BALB/cネズミから培養した基質細胞から得た上澄み液)を含むPRMI16 40中で増殖した。これらの細胞は実験に先立って2日間、GM-CSF及びNSの無い CM中で成長させた。 逆転写酵素(RT)-PCR 磁性微小球(Dynabeads社のmRNA DIRECT kit、Dynal、Oslo、Norway)を使用し て、ポリA+RNAをLCPの存在下及び不存在下に定温培養した精製LCから分離 し、次いでRT-PCRを実施した(Geneamp社のRNA PCR kit、Perkin Elmer、Branchb urg、NJ)。iNOS、ecNOS、又はncNOSを増殖するように設計された縮退プライマー (Dept.of Cardiology、University of Vienna、AustriaのJohanna Wolframm博 士の好意で入手)と、マウス、ラツト及びヒトの種にわた5’プライマー(Deg-A )CAYRTCAAGTAYGCCACCAACAAAGGGAA及び3’プライマー(Deg-C)RCCRATCTCHGTGCYCA TGTACCWRCを使用した。これらのプライマーはマウスマクロファージ−iNOSにお いて419塩基対配列にまたがる。PCR条件は次の通りであった。RT反応−室 温20分、42℃15分、99℃5分、及び5℃5分。PCR反応−94℃3分、 変性94℃30秒、アニール−55℃30秒、伸長−72℃1分−40サイクル 、72℃7分、4℃。PCR産生物を1.5%Aがロースゲル中で分離し、臭化エ チヂウムで染色した。得られた断片をゲル精製し、クローン増殖し(TA cloning kit、Invitrogen社、Sorrento Valley、CA)、次いで配列決定した(Sequenase 2. 0、USB社、Ocala、FL)。 XS-52細胞からのPolyA+RNA(上記のようにして抽出)をiNOS特異性のプライマ ー、5’プライマー(iNOS-A):AGCATCAGAGGGGATGCTGC、及び3’プライマー(iNO S-C):ATCCTTCGGCCCACTTCCTCでPCRにかけた。これら のプライマーはマウスマクロファージ−iNOSにおいて、370bp、iNOS-A(9 92〜1011ヌクレオチド)、及びiNOS-C(1362〜1343ヌクレオチド )にわたる。これらの反応はGAPDHプライマーと並行して行われて、LPSの不 存在下及び存在下に得られるバンドの強度を標準化した。RT反応の後、反応混合 物はiNOS(40サイクル)及びGAPDH(25サイクル)のためにPCR分割した。GAPDHの ためのプライマーはヒト、ニワトリ、及びラットの間の相同な5’プライマー(G APDH-A):ACTACATGGTTTACATGTTC及び3’プライマー(GAPDH-C):TTCCCGTTCAGCAC TGGGATGA(それぞれ、ヒトGAPDH CDNAのヌクレオチド183-201 and 740-719に相 当)であった。対照として、マウスのncNOS-特異性のプライマーも使用された。 免疫蛍光染色 XS-52細胞を8個のウエルを有するチャンバースライド(Nunc Inc.、Napervil le、IL)内で2日間成長させ、冷PBSで洗浄し、1:1メタノール:アセトン で5分間固定し、PBS中0.2%のTriton-X 100溶液で20分間透過性化し 、2%ウマ血清でブロックした。PBS中0.2%のBSA溶液で2回洗浄した 後、アンチ-iNOS FITCをウエルに1:100希釈で添加し、37℃で1時間培養 した。PBSで各10分間洗浄した後、スライドをゲルマウント(Biomeda社、Fo ster City、CA)に取り付けた。 グリース反応(亜硝酸塩の測定) LPS(1μg/ml)の不存在下及び存在下に、XS-52細胞を24個のウエルプレー トで培養した。37℃で24時間温置した後、反応ウエルからの上澄みを分析し て亜硝酸塩の存在を検出した。このときグリース反応のSaville修正法を使用し た(Green et.al.(1982)Analytical Biochem 126:131-38)。LPS、L-NAME又はIL- 10の存在下又は不存在下に定温培養した細胞からの、細胞のない上澄みの50μ l分画を、96個の平底ウェルプレート中で、50μlの0.5NHCl中1% スルファニルアミドと、50μlの0.02%ナフチルエチレンジアミンジヒド ロクロライドで5分間室温で培養した。吸光率をELISAプレートリーダーに て540nmで測定した。培地上澄み中のA逃散塩の定量に対する標準として亜 硝酸ナトリウムを使用した。 ウエスタンブロットとアンチiNOS抗体 X−52細胞を24ウエルプレート中でCM−CSF無しでCM中にて2日間 成長させ、それをLPS(1μg/ml)、LPS+L10(50μg/ml)、L PS+L−NAME(5mM)、及びLPS+D−NAME(5mM)により37 ℃で24時間処理した。細胞を血清のない媒体で洗浄し、沸騰するSDSゲル負 荷緩衝液(2x:100mMのTris.Cl[pH6.8]、200mMのジチトレイトール、 4%SDS、0.2%ブロモフェノールブルー、及び20%グリコール)を添加し た。細胞を掻き取って緩衝液に入れ、それをエッペンドルフ管に移し、夾雑物を 除くために広げた。上澄みを5分間煮沸し、20μlの分画を7%のポリアクリ ルアミドゲルのうに負荷した。蛋白質を電気ブロッタ(Transblot SD,カナダHer cules,Bio-Rad社)によりゲルからPVDF膜(Immobilon,0.4μM細孔径、Milli pore社、Bedford,MA)に移した。膜をWash Buffer(WB:10mM Tris[pH7.5],100mMの NaCl,0.1%Tween20)中1%ウシ血清アルブミン(BSA)により4℃で1夜ブロック し、マウスアンチiNOS(1:500)IgGlaモノクローナル(Transduction Laboratorie s社)で定温培養し、WB中1%のBSAにより室温で一時間希釈し、そしてWBで30 分洗浄した。第2の抗体、アンチマウスIgG(1:3000)ショウガペロキシ ダーゼ複合体(Bio-Rad社)を、WB中5%の乾燥ミルクで希釈し、撹拌しながら 1時間室温で培養した。膜をWBで一時間充分に洗浄し、ECLウスタンブロット検 出試薬(Amersham,Arlington Height,IL)で現像し、フィルムに露出した(X-OMA T AR,Eastman Kodak社、Rochstoer,NY)。 実施例1:逆トランスクリプターゼPCR LC中のNOSの発現を調べるために、RNAを新たに精製したネズミLCか ら抽出し、iNOS、ecNOS、及びncNOSにわたる縮退プライマーによ りRT−PCにかけた。約400bpのバンドが増殖され、未処理細胞に比して 処理したLPS中でより明確であった。NOSの型を特定するために、PCR産 生物のヌクレオチド配列を決定したところ、マウスマクロファージのiNOSに 等しいことがわかった。 次に、マウスiNOSに対して特異性のプライマーを使用した。これは、上で 得られたメッセージが汚染ケラチン合成細胞その他の細胞から得られる可能性を 排除するたである。これらの実験では、LC系XS−52からのRNAを、PC Rにかけ、特異的産生物を増殖した。次の説明に基づき、このバンドはiNOS であった。先ず、バンドの長さは約370ヌクレオチドであった。第2にバンド はLPSに露出された細胞な存在しない。第3にncNOS特異性のプライマー レーンには産生物が見られなかった。GAPDH標準バンド強度に比較すると、注目 しているRNAの転写はLPS依存性であるように思われる。上に述べたように 、弱いバンドはLPSレーンに露出されていない精製LCに見られ、一方、XS −52細胞には見られない。 実施例2:アンチ-iNOS免疫蛍光検査 LPS刺激XS−52細胞のFITC結合アンチiNOSモノクローナル抗体 の免疫蛍光検査は、LPSの無い媒体中での培養に比して顕著な染色を示した。 染色は核が欠乏する細胞質であり、ある細胞中では粒状に見える。この結果はL CがLPSにより誘導できるiNOSを発現することを示唆している。BALC /c表皮細胞の懸濁液から精製したLCの染色は、抗体の最大限に希釈でもLC 分離に使用した磁性微小球が優先的にフルオレセインを吸着するため実行できな かった。 実施例3:XS−52によるインビトロのNOの産生 グリース反応を使用してXS-52培養物を分析しNOの存在を検出した。LPS 存在下での培養で得た細胞からの分析では、亜硝酸塩の劇的な増大が見られた。 これはNO産生の増大を反映している。これに対してLPSで刺激しなかった細 胞はncNOを殆ど産生しなかった(図1A)。iNOSの誘導とそれに続くNO の産生に要する時間を評価するために、XS−52細胞を培養し異なった時間の 経過毎に分析した。上澄み液を各時点でそれぞれのウエルから得て試験して、サ ンプリングによる亜硝酸塩の濃度の変動を防止した。8時間後に亜硝酸塩のわず かな増大が見られたが、16時間後には実質的なレベルが得られた(図1B)。精 製LC調製物についてもLPS中での培養後に亜硝酸塩を分析した。高い亜硝酸 塩がこれらの細胞に中に見られたが、結果は再現できなかった。亜硝酸塩のレベ ルはXS−52細胞ほどには高くなく、おそらくこれらの細胞は精製が困難であ り、それらの表面に磁性球が付着しており、数が少ないのであろう。従って、L PSに対するそれらの応答は最適でないであろう。 実施例4:L−NAMEによるNO産生の抑制 インビトロのNO産生を確認するために、亜硝酸塩の量をLPSの存在下に測 定し、そしてiNOSの競合的Lアルギニンの左旋性及び右旋性メチル化誘導体 インヒビターを検出した。これらの2つの物質はNw−ニトロ−L−アルギニン メチルエステル(L−NAME)及びNw−ニトロ−D−アルギニンメチルエス テル(D−NAME)が使用された。LPSの存在下の亜硝酸塩の量はXS−5 2細胞によるNO産生の対照量として使用された。L-NAMEはNO産生をLPSの 存在下でかなり抑制しているが、D-NAMEはそうではなかった(図2)。これはXS −52細胞中でのLPS誘導によるNO産生がLアルギニンのLメチル化型によ り特異的に抑制されうることを確認するものである。 実施例5:IL−10にNO産生の抑制 各種の免疫修正の現象に関与するサイトカインIL−10はLC抗体提示に影 響することが示された。IL−10はさらにマクロファージ中のLPSによるN OS誘導を抑制することが観察された。以前の実験はNOSの作用の抑制のみに 向けられていた。一方、IL−10はiNOSの誘導の抑制を行う。XS−52 細胞はIL−10及びLPSと共に培養され、上澄み液における再現性の良い亜 硝酸産生(15〜20%)を示した(図3)。 実施例6:iNOS発現に対するLPS、IL−10及びL−NAMEの効果 ウエスタンブロット法を実施して、LPSの存在下にIL−10およびL−N AMEで処理されたiNOSの量を特徴付けた。L−NAME及びIL−10は いずれも上記のようにNO産生を抑制する。ただし、それらの機構は異なってい る。低レベルのiNOSがIL−10で処理された細胞中に見られた(図4)。こ れに対してL−NAMEはiNOSの発現に影響しなかった。このように、IL −10はXS−2中でのiNOSの発現を抑制するが、L−NAMEは酵素活性 部位に対してL−アルギニンと競合する。ネズミの皮膚及びXS−52細胞から 精製したLCはiNOSの量を発現し、LPSに応答してNO産生を行うことが 示された。精製したLCから単離されたRNAは先ず縮退プライマーにより検査 された。なぜならLCがNOSを発現するかどうか又それはiNOS、ecNO SまたはncNOSのどの同型なのかが判断できなかったからである。皮膚細胞 懸濁液からのLCの精製に対する困難は、他の源からの汚染の可能性があるため 、PCRで誤った結果を導く可能性があるからである。従って、一旦電気泳動で 期待される寸法を検査して、配列データを確認し、iNOSを同定し、より特異 的なPCR反応を使用し、マクロファージに対して見られたように、iNOSの mRNAの存在を確認した(Denis M.(1994)J.Leuk Biol 55:682-84)。RNA を次にXS−52細胞から分離することにより汚染の可能性を回避し、そしてi NOS特異性のプライマーが特定の生産生物の増殖を示し、これらの細胞中のi NOSの発現を確認した。この様な発現はマイクロファージの場合のようにLP S依存性であった。LPSの不存在下には、ネズミの皮膚から精製したiNOS の増殖はXS−52細胞には検出されない弱いバンドを示した。この結果は培養 された細胞中では、LPSはiNOS転写を刺激する必要がないことを示す。し かし、環境にさらされた「最近まで生きていた」マウスから単離したLC中では 、あるLCが生体内で又は単離中に活性化され、iNOSの転写を引き起こした のであり、これが弱いバンドを示した理由であり得る。この結果はLC中でのN Oの機能的な役割を示している。 これらの知見はさらにLPSの不存在下に培養されたXS−52細胞に見られ る殆ど無視できる程度の免疫蛍光強度により確認された。これに対して、この細 胞系のLPS刺激はアンチNOSにより染色される結果を生じ、転写された蛋白 質の量の増大を生じたことを示した。染色は強く染色された細胞基質、ある時は 顆粒状、ある時は樹状であった。LPSの不存在下での最低の染色は少量のiN OSが構造的に存在していること、一方LPSは染色を劇的に増大することを示 している。細胞基質内のiNOSの正確な位置は分からない。顆粒または小胞内 にあるかも知れないし、NOS(例えばニトロベシクル)に対して特異的かも知 れないしそうでないかも知れないし、遊離蛋白質として見いだされるかも知れな い。iNOSがこれらの細胞内でLPS刺激を受けた後に顆粒と細胞基質の間で 再配置されるかどうかを検討することは興味深いであろう。 図1に示された結果はiNOSの長時間にわたる誘導を示している。これらの データは機能的iNOSが作られること、それはインビトロでのNOの産生がで きることを示している。6時間の転写とそれに続く翻訳をさせると、LCが16 時間内にNOを産生することにより刺激に応答することができる。単離したLC は又LPSによる一夜の培養の後にNOを産生するように誘導される。これらの 知見は誘導されたときに、特定のレベルで構造的に発現するncNOSやecN OSとは異なって、iNOSは大量のNOを産生することができるので、多くの 興味ある可能性を提示する。NOの毒性及び腫瘍発生作用はより高い誘導レベル で見られる(Klostergaard J.(1993)Res Immunol 144(4):274-76;Cui et al.(199 4)Cancer Res 56:2462-67;Ohshima et al.(1994)Mutation Res 305:253-64)。L CはiNOSを発現するので、また表皮中でそれを行う唯一の細胞種であり得る ので、少なくともある条件下(例えば内毒素の存在下)では、LC内で産生され るNOは皮膚のNOSの最も豊富な形態であり得る。 LC内でのNO産生がL−アルギニンの同族体を使用することにより阻止でき る事実は(Moncada et al.(1993)New Eng J Med 329:2002-12)(図2)、皮膚の病 理生態学にとって重要な示唆を与える。局所L-AME(1%)はアトピー性の症状を 軽減することが示された(Morita et al.(1994)Internat J Dermatol 34:294)。 その点に関する作用機構はLCのNO産生抑制によるものである。 免疫調整体であるIL−10は、マクロファージと同様に程度は低いが、XS −52細胞におけるNO産生を一貫して抑制する。IL−10はB7(MHC− 1により発現される共刺激分子)の抑制を介して抗原提示を抑制する(Chang et al.(1995)Eur J Immunol 25:394-398)。IL−10に次ぐNO産生の減少はNO が部分的にIL−10の効果に部分的に介在していることを意味している可能性 がある。またIL−10で処理された細胞は、L−NAMEにより処理された細 胞とは違って、iNOSの量を低下させることを示している(これら両物質はN Oの産生を抑制するが)。 実施例7:メラミン細胞に対する酸化窒素の毒性 NOに対するメラニン細胞の感受性を,NOドナー化合物及びランゲルハンス 細胞様細胞系により放出されたNOを使用して試験した。ニトロプルシドナトリ ウム(SNP)は水性溶液中でNOのドナーである。メラニン細胞分解は0.01−1 mMのSNPの存在下に24時間にわたって観察され、クロムの釈放により定 量された。クロムの放出は時間とSNPの量に依存した。より高いSNP濃度及 びより長い時間では、より多い分量のタロムがメラニン細胞から放出された。最 大のクロム釈放量は1mMのSNPの添加の後16時間後に80〜90%まで達 した。 ランゲルハンス細胞(LC)は誘導性のNOSを発現し、大量のNOを生成し た。LCは表皮のメラニン細胞に近接して存在するので、LCに産生される大量 のNOはメラニン細胞の機能と生存に影響し、その結果病理学的な症状を生じる ことが推定された。メラニン細胞とのLC様細胞系(XS細胞)の共培養と、そ れに続くLPSによるiNOSの誘導とにより、メラニン細胞の死滅が生じた。 メラニン細胞はiNOSを発現しないので、LPSはXS細胞の不存在下にはL PSにより刺激されたメラニン細胞に対して何の影響も与えない。メラニン細胞 の分解は又、培養がXS細胞とメラニン細胞との間の細胞間接触がない状態でTr answells(商品名)を介して行われた時に見られた。このようにして、LCで誘 導されるメラニン細胞の死滅はNOに一致する拡散因子に依存した。この物質が 本当にNOであることを確認するために、共培養をL−アルギニン欠乏媒体(L −アルギニンを添加することにより可逆的)中で、またはNO凍結剤(つまり減 少したヘモグロビン)の存在下で行った。メラニン細胞毒性は両条件下に著しく 減少した。これらの結果はNO依存性の相互作用がLCとメラニン細胞とのあだ に存在することを示している。従って、LC及びNOドナーからの酸化窒素はメ ラニン細胞に対する細胞毒である。 以上本発明を説明したが、本発明は単なる日常的な実験によりここに記載した 方法や物質に対する多くの均等物を確認できることが当業者には明らかであろう 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 17/06 A61P 17/06 C12N 15/09 C12N 15/00 A (72)発明者 ラーナー,リーザ エイチ. アメリカ合衆国 02159 マサチューセッ ツ,ニュートン,ノブスコット ロード 4

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.皮膚の酸化窒素(NO)の量を調整する処置剤を被処置動物に投与すること によりなる、不所望の表皮又は皮膚疾患を処置する方法。 2.疾患は不所望の細胞または不所望の色素沈着であり、処置剤は皮膚のNOの 量を増大させるもの作用を有する請求項1の方法。 3.疾患は皮膚又は表皮細胞の欠失または不足、又は色素沈着の欠失又は不足で あり、処置剤は皮膚のNOの量を減少する作用を有する請求項1の方法。 4.疾患は白斑、炎症後の色素減少、炎症後の色素増大、又は特発性の滴状高メ ラニン色素沈着(IGH)である請求項1の方法。 5.疾患はケラチン合成細胞関連疾患、ケラチン合成細胞の数又は活性の不足に より特徴づけられる疾患、不所望のケラチン合成細胞の死滅により特徴づけられ る疾患、不所望のケラチン合成細胞のアポプトシスにより特徴づけられる疾患で ある請求項1の方法。 6.疾患は不所望のケラチン合成細胞の増殖である請求項1の方法。 7.疾患は炎症皮膚である請求項1の方法。 8.疾患は皮膚炎又は朝癬である請求項1の方法。 9.疾患は毒性表皮壊死症(TEN)である請求項1の方法。 10.疾患は扁平苔癬である請求項1の方法。 11.疾患は日焼けである請求項1の方法。 12.疾患は対宿主性移植片症(GVHD)である請求項1の方法。 13.処置剤は被処理動物の皮膚におけるNOの量を抑制する化合物である請求 項1の方法。 14.処置剤はNOシンターゼ又はNO捕捉体である請求項1の方法。 15.処置剤は被処置動物の皮膚のNOの量を増大させる作用を有する請求項1 の方法。 16.処置剤はNOドナーである請求項1の方法。 17.毛髪のNOを減じる処置剤を被処置動物に投与することにより、毛髪の色 素沈着不足を処置する方法。 18.処置剤は頭皮に局部投与するものである請求項17の方法。 19.処置剤は皮膚のNOの量を抑制する物質である請求項17の方法。 20.被処理動物に皮膚の酸化窒素(NO)の量を減少する処置剤を投与するこ とを含む、被処置動物を紫外線への露出による日焼け、或いは皮膚の老化による 不所望の効果の処置を行う方法。 21.被処理動物に皮膚の酸化窒素(NO)の量を増大する処置剤を投与するこ とを含む、被処置動物の皮膚の色素沈着を減少する方法。 22.被処理動物に皮膚の酸化窒素(NO)の量を減少する処置剤を投与するこ とを含む、被処置動物の皮膚の色素沈着を増大する方法。 23.被処理動物に皮膚の酸化窒素(NO)の量を増大する処置剤を投与するこ とを含む、被処置動物を毛髪の色素沈着を減少する方法。 24.被処理動物に皮膚の酸化窒素(NO)の量を減少する処置剤を投与するこ とを含む、被処置動物を毛髪の色素沈着を増大する方法。 25.皮膚プロモータに結合した、皮膚内のNOの量を増大する遺伝子を有する 形質転換動物を用意し、被験物質を前記形質転換動物に投与し、次いで毛髪又は 皮膚に対する影響を評価することを評価することを含む前記物質の毛髪又は皮膚 に対する評価を行う方法。 26.皮膚プロモータに結合した、皮膚内のNOの量を増大させる遺伝子を有す る、非ヒト形質転換動物。
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