JP2001510044A - 改変された、背側組織に影響する因子および組成物 - Google Patents
改変された、背側組織に影響する因子および組成物Info
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Abstract
Description
書中には、種々の刊行物が引用される。これら刊行物の開示を、全体として、本
明細書に、参考として援用する。
は、本発明は、シュペーマン(Spemann)オーガナイザーシグナルである
ノギンの改変された形態、この改変されたノギンを含む組成物、改変されたノギ
ンのコード(センス)もしくはアンチセンス配列を含むDNAまたはRNA配列
に関する。
長(増殖)に影響するが、栄養素物質ではない、ポリペプチドホルモンのような
物質である。組織の成長または分化に関与するタンパク質は、成長または分化を
促進し得るかまたは阻害し得る。したがって、一般的用語「成長因子」は、サイ
トカインおよび栄養因子を含む。
チセンス配列およびフラグメントは、多くの治療、臨床、研究、診断、および薬
物設計の適用において有用である。例えば、1989年8月15日発行の米国特
許第4,857,637号(動物をその成長ホルモンレセプターに対して免疫する
方法);1990年6月12日発行の米国特許第4,933,294号(ヒトEG
Fレセプターを含むアッセイおよび治療法);1991年7月9日発行の米国特
許第5,030,576号(製薬産業による薬物設計および薬物スクリーニングに
おけるレセプターおよびレセプターハイブリッドの役割);1992年2月11
日発行の米国特許第5,087,616号(成長因子結合体を含む組成物を使用す
る、腫瘍細胞を破壊する方法);1992年3月24日発行の米国特許第5,0 98,833号(治療もしくは診断組成物に有用な発現系);および1992年 4月2日公開の国際出願公開第WO92/05254号(新規神経栄養因子につ いての単離、調製、および適用の種々の局面)を参照。これらはそれぞれ、本明
細書中に参考として援用される。
経組織を誘導しそして側板中胚葉および腹側中胚葉を背方化する。予測された性
質を有する、シュペーマンオーガナイザーシグナルの最初の分子は、Xenop
us胚において背側構造を誘導する活性についての発現スクリーニングで同定さ
れ、そしてノギンと呼ばれた(Smith,W.C.およびHarland,R
.M. Cell 70:829−840(1992))。ノギンのようなオー
ガナイザーシグナルは、トランスフォーミング増殖因子β(TGF−β)遺伝子
スーパーファミリーの骨誘導因子(BMP)クラスのメンバーによって拮抗され
得る。ノギンタンパク質が、BMP−4と高い親和性で結合し、そして同族の細
胞表面レセプターへの結合をブロックすることによってBMP−4活性を廃止す
ることが最近報告された(Zimmerman,L.Bら Cell 86:5
99−606(1996))。
する疾患に関与しているようである。例えば、BMPは、患者が、動作を妨げる
異常な「第2の骨格」を成長させる進行性骨化性線維形成異常症(FOP)とし
て公知である疾患において原因的役割を演じていると報告されている。
治療、臨床、および診断適用のために、可溶性で生理学的に活性な形態で調製さ
れ得る。
配列番号2)、または例えば図14に示される改変されたノギンタンパク質(配
列番号23)は、治療、臨床、および診断適用における使用のために調製される
。
ゴヌクレオチド(例えば、cDNA)が提供される。このオリゴヌクレオチドは
、一本鎖または二本鎖であり得、DNAまたはRNA塩基から形成され得、そし
て配列番号1に関してアンチセンス方向であり得る。配列番号1は、発現する場
合、脊椎動物において背方発生を誘導し得る、本発明者らが「ノギン」と名付け
た機能的なポリペプチドをコードする。
によって合成され得る)は、(組換え発現またはインビトロ共有法により)免疫
原性ポリペプチドに融合され得、そしてこれは、次に、ノギンエピトープに対す
る抗体を惹起させるため、動物を免疫するために使用され得る。抗ノギンは、免
疫した動物の血清から回収可能である。あるいは、モノクローナル抗体が、従来
の様式で、免疫した動物の細胞から調製され得る。慣用的なスクリーニングによ
り同定された抗体は、ノギンに結合するが、「wnt」または他の成長因子とは
実質的に交差反応しない。固相化した抗ノギン抗体は、ノギンの診断(インビト
ロまたはインビボ)または精製に特に有用である。
より調製され得、ノギンとの免疫交差反応性およびノギンアンタゴニストもしく
はアゴニスト活性についてスクリーニングされ得る。
抗体の診断のため、またはノギン抗体のアフィニティー精製のため、固相化され
たノギンおよび標識されたノギンを調製するために、インビトロで誘導体化され
得る。
ノギン分子の発現を提供する。
メントもしくはムテインの産生を提供する。同様に、抗ノギン抗体は、治療およ
び診断適用に利用され得る。ほとんどの目的について、治療または診断目的には
、同じ種由来のノギン遺伝子または遺伝子産物を使用することが好ましいが、ノ
ギンの種間利用が、本発明の特定の実施態様において有用であり得る。
ドは、哺乳動物における神経組織形成の誘導またはBMP活性のブロックに使用
され得る。 (発明の詳細な説明) 本明細書を通じて、ポリペプチドをコードする核酸配列が示される場合、その
ことにより、そのコード配列の相補鎖もまた教示されると理解される。
特な成長因子を見出した。本発明者らは、本発明のポリペプチドを「ノギン」と
名付けた。この成長因子は、脊椎動物において、背方発生を誘導し、そしてBM
P活性をブロックする。
」タンパク質である。しかし、これらは、ノギンとは対照的に、細胞表面に強固
に結合したままである。ノギンを用いた本発明者らの最初の研究は、Xenop
us胚においてであった。しかし、ノギンは、マウスノギンを用いた本発明者ら
の研究が証明したように、脊椎動物間で高度に保存されている。先行技術である
公知のFGF増殖因子ファミリーもまた、初期の胚性誘導に関与することが知ら
れている。しかし、FGFタンパク質およびそのレセプターはともに、ノギンと
は明確に異なる。ノギンは、例えば、増殖を増強することによって、FGF(お
よびアクチビンもまた)の作用を改変し、したがって(治療アジュバントととし
て)他の成長因子と組み合わせて使用するための治療組成物において、例えば、
その効果を改変または増強することが特に示唆される。
水性アミノ末端配列を有する26kDaタンパク質をコードする、単一のリーデ
ィングフレームを含む。ノギンは分泌される。ノギンのcDNAは、タンパク質
を26kDaタンパク質としてコードするが、本発明者らは、ノギンが、外見上
、約33kDaの開始の見かけの分子量を有する二量体糖タンパク質として(野
生型サブユニットとして)、インビボで分泌されると決定した。グリコシル化さ
れない場合、モノマー単位は、約25〜30kDaのSDS PAGE上の見か
けの分子量を有する。
ングした。この配列は、ノギン活性を有するタンパク質(配列番号2)をコード
する。ノギンのカルボキシ末端領域は、クニッツ型プロテアーゼインヒビターと
の相同性を示す。このことは、ノギンタンパク質またはそのフラグメントが、プ
ロテアーゼインヒビターの活性を示し得ることを示す。
に活性なノギンを発現させ得た。本発明者らが生物学的に活性なノギンを発現さ
せるために使用することに成功した2つの発現系は、哺乳動物細胞株(COSお
よびマウス293)であった。第3の発現系は、Xenopus卵母細胞への合
成mRNAの注射である。さらに、本発明者らは、原核生物系、E.coli、
およびバキュロウイルスにおいて、生物学的に活性なヒトノギンを発現させるこ
とに成功した。
示す。本発明者らは、例えば、多くの完全に保存されたストレッチを有する、カ
エルノギンとマウスノギンとの間の実質的な配列類似性を見出した。したがって
、以下のアミノ酸配列は、カエルノギンとマウスノギンとの間のように、完全に
保存された部分を示す: QMWLWSQTFCPVLY(配列番号3); RFWPRYVKVGSC(配列番号4); SKRSCSVPEGMVCK(配列番号5); LRWRCQRR(配列番号6);および ISECKCSC(配列番号7)。
らはまた、この2つの間で独特なシステイン分布を観察した。
、またはそのようなDNAとハイブリダイズし、そしてストリンジェントな条件
下でこれと安定に結合したままであり、そして長さが約10塩基より大きい。し
かし、ただし、このようなハイブリダイズする核酸は、他の成長因子をコードす
るか、またはこれをコードする核酸と相補的であるものを含む従来技術の核酸に
対して、新規でかつ非自明である。
び高温、例えば、50℃の0.15M NaCl/0.015Mクエン酸ナトリウ ム/0.1%NaDodSO4を用いるか、または(2)ハイブリダイゼーション の間には、ホルムアミドのような変性剤、例えば、0.1%ウシ血清アルブミン/
0.1%Ficoll/0.1%ポリビニルピロリドン/50mMリン酸ナトリウム
緩衝液(pH6.5、750mM NaCl、75mMクエン酸ナトリウムを含 む)を含む42℃の50%(vol/vol)ホルムアミドを使用する条件を意 味する。
、標準的な緩衝液(Wahlら、PNAS 76:3683)中で30℃にて1
00ヌクレオチド長を超えるプローブを使用し、そして300mM NaCl、
30mMクエン酸ナトリウム、0.2%SDS(pH7)中で37℃にて洗浄す る、中程度のストリンジェンシー条件下での配列のクロスハイブリダイゼーショ
ンを意味する。あるいは、配列番号3〜7のものをコードする縮重配列のプライ
マーを使用する場合、ポリメラーゼ連鎖反応により、ノギンまたはノギンファミ
リーのメンバーをコードするDNAのフラグメントを単離し得る。
る種由来のノギンまたは1種内のノギンファミリーのメンバーが、そのタンパク
質を通じて、少なくとも80%の位置において、システイン残基の位置を保存す
ることである。ニューロトロフィンファミリーと同様に、成熟形態のノギンおよ
びノギン関連ポリペプチドの配列は、少なくとも40%の位置が同一である。タ
ンパク質レベルでの実質的な類似性は、レセプターとの結合、およびノギンエピ
トープに対して惹起させたいくつかの(しかしすべてではない)モノクローナル
抗体との結合についてノギンと競合する、主題のタンパク質の能力を誘導する。
NAがクローニングされた(配列番号10)。ヒト配列は、本明細書中で配列番
号1と呼ばれる。本発明者らは、胚をレスキューし、そしてノギンRNAを腹方
化胚に注入した場合、それらを実質的に正常な発生に復帰させるために、カエル
ノギンクローン由来のRNA転写物を使用した。高用量において、これは、過剰
な頭部発生を生じ、そして本発明者らがこのタンパク質を「ノギン」と名付けた
のはこの理由のためである。ノーザンブロット分析において、ノギンcDNAは
、母系的および接合生殖的の両方で発現する2つのmRNAにハイブリダイズす
る。
場合、配列の長さは、少なくとも、サイズが、脊椎動物自身のノギンの内因性m
RNAとハイブリダイズし得るに十分であるべきである。代表的には、(例えば
、診断プローブとしての使用のために)十分な配列サイズは、約15の連続する
塩基(DNAまたはRNA)である。いくつかの診断および治療適用において、
ヌクレオチドノギンコード配列(配列番号10または配列番号1または図14(
配列番号23)のすべてもしくは部分と類似)を、配列番号10または1または
図14(配列番号23)のいずれかに関してアンチセンス方向で使用することが
、望まれ得る。
好ましいプライマーとして示唆する: 5'プライマー1配列番号12。
の混在は代替物を示す(例えば、A/G)。
初は、推定に基づく背側中胚葉に限定され、そして原口背唇(シュペーマンのオ
ーガナイザー)において原腸胚期に最高レベルに達する。神経胚において、ノギ
ンは、脊索および脊索前方中胚葉で転写される。
RNA注入の効果に基づいて、ノギンの胎生学的効果についての仮説を案出した
。 ノギンは、シュペーマンオーガナイザーにおいて発現するので、本発明者らは、
ノギンが、シュペーマンオーガナイザーの効果(すなわち、中胚葉の神経誘導お
よび背方化)のメディエーターであると考えた。本発明者らは、ノギンが、神経
組織形成を直接誘導し得ることを示した。ノギンは、脊索および頭部中胚葉のお
いて発現するので、本発明者らは、ノギンが、神経板の背側−腹側パターンまた
は前方−後方パターンのいずれかに影響すると考えた。ノギンは鰓弓性神経堤に
発現するので、本発明者らは、ノギンが、神経堤細胞が軟骨に堆積するかどうか
に影響し得、そしてより後期の鰓弓成長および再造形に影響すると考えた。ノギ
ンは,尾部ヒレ神経堤(tail fin neural crest)で発現 し、そして神経堤がそのヒレの成長に必要とされるので、ノギンは、表皮または
間葉の成長因子として作用し得る。
における発現が成長中の尾芽において持続し、そして染色された細胞の不連続線
(新たな部位で開始されたノギンの発現を示す)が、神経管の上衣板の端から端
まで走る(頭部中胚葉においてもまた明らかである)ので、本発明者らは、ノギ
ンが生体細胞機能としてもまた発現されると考えた。
診断ツールとして有用であるはずである(例えば,そのオリゴヌクレオチドプラ イマーと配列類似性を有するオリゴヌクレオチドを増幅するため、およびどのく
らいのノギンが存在するかを調べるための、PCR試験におけるプライマーとし
てのオリゴヌクレオチド、例えば、5'プライマー1〜3および3'プライマー1
〜3のようなプライマーの使用)。
現パターンを有するので、軟骨および骨の成長を調節するための臨床的使用が、
少なくともいくつかの成長因子を増強するノギンの特性に起因して、治療組成物
におけるノギン、特に、他の成長因子との組み合わせたノギンについて示唆され
る。神経堤細胞は、おたまじゃくしヒレが成長するために必要とされるので、ノ
ギンは、組織マトリクスおよび表皮の成長因子であるようであり、そして例えば
創傷治癒組成物において有用であると証明されるはずである。
合される抗体、ノギンから誘導したペプチドに結合される抗体、そのレセプター
に結合されるノギン、またはそのレセプターに結合されるノギンから誘導された
ペプチドを含む。変異体形態のノギン(これは、より強力なアゴニストまたはア
ンタゴニストのいずれかであるか、または改善された特性、例えば、増大したバ
イオアベイラビリティーを有する)は、臨床上有用であると考えられる。ノギン
とその結合タンパク質パートナーとのこのような複合体は、多くの適用における
使用が見出される。
ノギンおよびノギンに作動可能に連結されたプロモーター配列をコードする配列
を含むオリゴヌクレオチド構築物の使用を包含する。発現およびクローニングベ
クターは、そのベクターを、1またはそれ以上の選択された宿主細胞において、
複製可能にするヌクレオチド配列を含む。一般に、クローニングベクターにおい
て、この配列は、そのベクターを宿主の染色体とは独立して複製可能にし、そし
て複製起点または自律複製配列を含む配列である。周知のプラスミドpBR32
2は、ほとんどのグラム陰性細菌に適切であり、2μプラスミド起源は酵母に適
切であり、そして種々のウイルス起源(SV40、ポリオーマ、アデノウイルス
、VSV、またはBPV)は、哺乳動物細胞中のクローニングベクターに有用で
ある。
)を含むべきである。代表的には、これは、上記ベクターで形質転換された宿主
細胞の生存または増殖に必要なタンパク質をコードする遺伝子である。この遺伝
子の存在は、上記ベクターを欠失するいずれの宿主細胞も、形質転換された宿主
を超える増殖または生殖における利点を入手しないことを確実にする。代表的な
選択遺伝子は、(a)抗生物質または他の毒素(アンピシリン、ネオマイシン、
メトトレキサート、またはテトラサイクリン)に対する耐性を付与するタンパク
質、(b)栄養素要求性欠損を補償するタンパク質をコードする。
FR)またはチミジンキナーゼである。このようなマーカーは、ノジン核酸を取
り込む能力があった細胞の同定を可能にする。哺乳動物細胞形質転換体は、形質
転換体のみが、マーカーを取り込んだことにより、生存するために独特に適応さ
れる選択圧の下に置かれる。選択圧は、培地における選択因子の濃度が連続して
変化される条件下で、形質転換体を培養することによって強いられる。増幅は、
増殖に重要なタンパク質の産生についてより強く要求される遺伝子が、連続する
世代の組換え細胞の染色体内で縦列に繰り返されるプロセスである。したがって
、増大した量のノギンが、増幅したDNAから合成され得る。
転換体を、DHFRの競合的アンタゴニストであるメトトレキサート(Mtx)
を含む培養培地中で培養することによって同定される。この場合において適切な
宿主細胞は、DHFR活性を欠損する、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)
細胞株であり、UrlaubおよびChasin、Proc.Nat.Acad
.Sci.,77,4216(1980)によって記載されたように調製しそし
て増殖させる。次いで、形質転換細胞を、増加したレベルのMtxに曝す。この
ことが、DHFR遺伝子の複数コピー、および混入した形で、上記発現ベクター
を含む他のDNA(例えば、ノギンをコードするDNA)の複数コピーの合成を
導く。あるいは、ノギンおよびアミノグリコシド3'ホスホトランスフェラーゼ (APH)タンパク質をコードするDNA配列を含む発現ベクターにより掲出転
換した宿主細胞は、アミノグリコシド抗生物質(例えば、カナマイシン、または
ネオマイシン、またはG418)を含む培地中での細胞増殖により選択され得る
。真核生物細胞は、通常、内因性APH活性を発現しないので、APHタンパク
質をコードする遺伝子(通常、neo耐性遺伝子と呼ばれる)は、広範囲の真核
生物宿主において、優性選択マーカーとして使用され得る。これにより、上記ベ
クターにより形質転換された細胞が、容易に同定され得る。
、そしてノギン核酸に作動可能に連結されたプロモーターを含むべきである。プ
ロモーターは、その制御下で核酸の転写および翻訳を制御する、構造遺伝子の開
始コドンから上流(一般に、約100〜1000bp以内)に位置する非翻訳配
列である。プロモーターは、代表的には、2つのクラス、誘導性および構成性、
に分類される。誘導性プロモーターは、培養条件のいくらかの変化(栄養素の存
在または非存在、あるいは温度の変化)に応答して、 DNAからの増大したレ ベルの転写を開始するプロモーターである。現時点で、種々の可能性ある宿主細
胞により認識される多数のプロモーターが公知である。これらプロモーターは、
制限酵素により元の遺伝子からそのプロモーターを取り出し、続いてノギンの開
始コドンに対して5'側に挿入することによって、ノギンコード配列に作動可能 に連結され得る。
能に連結されている。例えば、プレ配列または分泌性リーダーのDNAは、ポリ
ペプチドが、そのポリペプチドの分泌に関与するプレタンパク質として発現され
る場合、当該ポリペプチドのDNAと作動可能に連結されている。プロモーター
またはエンハンサーは、それが、コード配列の転写に影響する場合、そのコード
配列に作動可能に連結されている。あるいは、リボソーム結合部位は、それが翻
訳を容易にするように配置されている場合、コード配列と作動可能に連結されて
いる。一般に、「作動可能に連結された」は、連結されるDNA配列が、連続し
ていること、そして分泌性リーダーの場合、連続し、かつリーディングフェーズ
にあることを意味する。連結は、従来の制限部位でのライゲーションにより達成
される。このような部位が存在しない場合、合成オリゴヌクレオチドのアダプタ
ーまたはリンカーが、従来の実務に従って使用される。
リオーマ、サイトメガロウイルス、アデノウイルス、レトロウイルス、B型肝炎
ウイルス、および最も好ましくはシミアンウイルス40(SV40))のゲノム
、または異種性哺乳動物プロモーター(例えば、アクチンプロモーター)から得
られたプロモーターによって制御される。もちろん、宿主細胞または関連する種
からのプロモーターもまた、本明細書において有用である。
ましくは、以下を含むベクターを使用して実施される:ラクトースオペロンリプ
レッサーにより制御され得るlac UV5プロモーター;強力なリボソーム結
合部位、例えば、バクテリオファージT7のリボソーム結合部位;コピー数を増
加させ得る、プラスミドの複製制御領域における変異;および抗生物質耐性タン
パク質の発現を制限する変異。
される。さらなる好ましい実施態様において、ノギンは、昆虫宿主細胞における
Autographa californica多核多角体病ウイルスのポリヘ
ドリンプロモーターの制御下でバキュロウイルス中で発現される。
されない疾患または障害の処置のために、そして股置換手術、外傷、火傷、また
は脊髄損傷後の骨の病的な成長のような異常な骨成長を処置するために、新規の
改変されたノギン分子を提供することである。
記載されたもの以外の改変されたノギン分子を産生する方法を提供することであ
る。
ノギンタンパク質におけるアミノ酸欠失は、その治療特性を増強する。
、およびアミノ酸残基133〜144の欠失により改変されたヒトノギンを提供
する。本発明はまた、改変されたヒトノギンをコードする、単離された核酸分子
を提供する。この単離された核酸分子は、発現制御配列に作動可能に連結された
、組換えDNA分子であり得る。本発明はまた、組換えDNA分子で形質転換さ
れた宿主細胞を提供する。
法は、(a)DNA分子を含む組換え宿主細胞を増殖させ、このDNA分子が、
宿主細胞により発現されて、改変されたノギン分子を産生する、工程;および(
b)発現した、改変されたノギン分子を単離する工程、を包含する。この方法は
、真核生物細胞または原核生物細胞において実施され得る。
有効量の該組成物を投与する工程を包含する処置方法を提供する。処置され得る
疾患または障害には、進行性骨化性線維形成異常症(FOP)、および股置換手
術、外傷、火傷、または脊髄損傷後の骨の病的な成長のような異常な骨成長が含
まれるが、これらに限定されない。ノギンおよび改変されたノギンは、BMPと
結合し、そしてこれに拮抗することが知られているので、本発明の分子は、骨産
生および骨代謝回転に関与するプロセスを調節するために使用され得る。
欠失が、動物の血清において改善したバイオアベイラビリティーを示すが、骨誘
導因子に結合する能力を保持する、改変されたヒトノギンタンパク質を生じる。
このような改変されたノギンタンパク質は、増強した治療特性を有すると期待さ
れる。
、安定性およびバイオアベイラビリティーを増強する一方で、免疫原性を最小に
することによって、そのタンパク質のインビボ効力を増大させることが示されて
いる。特定のタンパク質の特性は、ポリエチレングリコール(PEG)ポリマー
の付着(これは、そのタンパク質の水力学的体積を増加させ、そのことによって
腎臓濾過によるクリアランスを緩慢にする)によって改変され得る。(例えば、
Clark,R.ら,1996,J.Biol.Chem.271:21969
−21977を参照)。本発明者らは、ポリエチレングリコール(PEG)を改
変されたヒトノギンに共有結合することによって、改善された薬物動態特性を有
する分子を作成した。
的キャリアを含む薬学組成物を提供する。
内、皮下、神経膜、神経周囲、脊髄内、室内、硝子体内、鞘内など)、上皮もし
くは粘膜皮膚の内層を通じての吸収(例えば、口腔粘膜、直腸および小腸粘膜な
ど)、または持続放出移植物(細胞もしくは組織移植物を含む)を含むがこれに
限定されない任意の適切な経路によりインビボで全身的もしくは局所的に投与す
るために、適切な薬学的キャリアに処方されるべきである。
、またはワックスベースおよび制御放出調製物中に組み込まれた、生理食塩水の
ような液体キャリアに処方され得るか、あるいは錠剤、丸剤、またはカプセル形
態に処方され得る。
用される投与形態に依存する。使用される用量は、有効である活性成分の循環血
漿濃度を達成するに十分であるべきである。効果的な用量は、インビトロまたは
動物モデル試験系から導かれる用量−応答曲線から外挿され得る。
薬剤は、図14(配列番号23)、配列番号10、または配列番号1、あるいは
、バクテリオファージhnogλ−9またはhnogλ−10に含まれる核酸配
列のいずれかのすべてもしくは部分に類似する少なくとも約15DNAもしくは
RNA塩基のヌクレオチド配列を含む。すなわち、ノギン調製物は、放射性ヨウ
素、酵素、蛍光体、スピンラベルなどで標識された場合、ノギンについてのアッ
セイおよび競合型レセプター結合アッセイにおいて標準として有用である。ノギ
ンの治療処方物は、貯蔵のために、所望の程度の純度を有するノギンと、随意の
生理学的に受容可能なキャリア、賦型剤、または安定化剤とを混合することによ
って、凍結乾燥ケークまたは水溶液の形態で調製される。受容可能なキャリア、
賦型剤、または安定化剤は、レシピエントに対して、用いられる投薬量および濃
度で非毒性であり、これには、リン酸、クエン酸および他の有機酸のような緩衝
液;アスコルビン酸を含む抗酸化剤;低分子量(約10残基未満)のポリペプチ
ド;血清アルブミン、ゼラチン、または免疫グロブリンのようなタンパク質が含
まれる。他の成分としては、グリシン、グルタミン、アスパラギン、アルギニン
、またはリジン;単糖類、二糖類、および、グルコース、マンノース、もしくは
デキストリンを含む他の糖;EDTAのようなキレート化剤;マンニトール、ソ
ルビトールのような糖アルコール;ナトリウムのような塩形成対イオン;および
/またはTween、PluronicまたはPEGのような非イオン性界面活 性剤が含まれ得る。
活性成分の濃度は、必要とされる効果的な用量および使用される投与形態に依存
する。使用される用量は、有効である、活性成分の循環血漿濃度を達成するに十
分であるべきである。効果的な用量は、インビトロまたは動物モデル試験系から
導かれる用量−応答曲線から外挿され得る。
導体、ムテイン、アゴニスト、またはアンタゴニストの使用を意図する。
路は、当該分野において公知の任意の投与形態であり得、静脈内、鞘内、皮下、
関与する組織への注射、動脈内、鼻内、経口、または移植されたデバイスを介す
るものを含むが、これらに限定されない。本発明は、ノギンを薬学的に受容可能
なキャリアに含む薬学的組成物を提供する。
例えば、神経系の離れた領域を含むいくつかの条件では、ノギンの静脈内または
鞘内投与が望ましくあり得る。あるいは(そして限定のためではなく)、神経系
の限局された領域が含まれる場合、局所投与が望ましくあり得る。このような状
況では、ノギンを含む移植物が、損傷された領域中または近傍に配置され得る。
適切な移植物には、ゲルフォーム(gelfoam)、ワックス、または微粒子
ベースの移植物が含まれるが、これらに限定されない。
られるリガンドを含む。このリガンドは、タンパク質(例えば、抗体)に結合し
得る。このような抗体は、ポリクローナル抗体またはモノクローナル抗体であり
得る。ノギンに対するポリクローナル抗体は、一般に、ノギンおよびアジュバン
トの複数回の皮下(sc)または腹腔内(ip)注射により、動物中で惹起され
る。二官能性または誘導体化薬剤、例えば、マレイミドベンゾイルスルホスクシ
ンイミドエステル(システイン残基による結合)、N−ヒドロキシ−スクシンイ
ミド(リジン残基による)、グルタルアルデヒド、無水コハク酸、SOCl2、 またはR1N=C=NRを使用して、ノギンまたは標的アミノ酸配列を含むフラ グメントを、免疫される種において免疫原性であるタンパク質(例えば、キーホ
ールリンペットヘモシアニン、血清アルブミン、ウシサイログロブリン、または
ダイズトリプシンインヒビター)に結合することが有用であり得る。
を、3容量のフロイント完全アジュバントと合わせ、そしてその溶液を、複数の
部位へ皮内注射することによって、免疫原性結合体または誘導体に対して免疫さ
れ得る。1ヵ月後、その動物を、複数の部位での皮下注射による、フロイント完
全アジュバント中の、最初の量の1/5〜1/10の結合体で追加免疫する。7〜
14日後、動物から採血し、そして血清を、抗ノギン力価についてアッセイする
。動物を、力価がプラトーになるまで追加免疫する。好ましくは、同じノギンポ
リペプチドの結合体であるが、異なるタンパク質に、そして/または異なる架橋 化剤により結合した結合体で、動物を追加免疫する。結合体はまた、タンパク質
融合体として、組換え細胞培養物中で作製され得る。また、ミョウバンのような
凝集化剤を使用して免疫応答を増強させる。
来の様式で(例えば、ミエローマ細胞との融合、またはEBウイルス形質転換に
より)不死化させ、そして所望の抗体を発現するクローンについてスクリーニン
グすることにより調製される。
るラットモノクローナル抗体(RP57−16)は、Xenopusおよびヒト
の両方のノギンと特異的に反応するが、ニューロトロフィンBDNF、NT−3
、およびNT−4とは反応しない。
ある。レセプター結合アッセイの1つの実施態様において、ノギンファミリー選
択された複数のメンバーのすべてに結合する抗体組成物は、不溶性マトリクスに
固相化され、試験サンプルを、すべてのノギンファミリーメンバーを吸着させる
ために、その固相化抗体組成物と接触させ、次いで、固相化されたファミリーメ
ンバーを、複数の、各メンバーに特異的な抗体と接触させる。ここで、それぞれ
の抗体は、個々に、例えば、独自の標識(例えば、別個の蛍光体)などによって
、所定のファミリーメンバーに特異的であるとして同定可能である。それぞれの
独自の標識の存在および/または量を決定することによって、各ファミリーメン バーの相対的比率および量が決定され得る。
ニティー精製に有用である。他の成長因子と検出可能に交差反応しないノギン抗
体は、これら他のファミリーメンバーを含まないように、ノギンを精製するため
に使用され得る。
−105,1987)により記載されるプロトコル)によって、 Xenopu s胚を調製した。胚を、NieuwkoopおよびFaberの表(「アフリカ
ツメガエルの正常表」(Daubin),Amsterdam;North H
olland,1967)に従ってステージ付けた。腹方化した胚を、Stat
alinker(Stratagene)の照射により作製し、そして特定の「
wnt」タンパク質(「Xwnt−8」と呼ばれる)に関する本発明者らの論文
(SmithおよびHarland,Cell,Vol.67,753−765
(1991)(参考として援用し、場合によっては、以後「S&H(前出)」と
呼ぶ))において本発明者らにより記載されたように、背方化した胚を、LiC
lでの処理により作製した。
イブラリーの構築は、以下のとおりであった。ステージ11のLiCl処理した
胚からの60マイクログラムのポリ(A)RNAを、水酸化メチル水銀の存在下
で、10%〜30%のスクロースグラジエント上でサイズ分画化した。第1鎖c
DNAを、NotIの認識部位を含むオリゴ(dT)オリゴヌクレオチドでプラ
イムした、2μgのサイズ分画化ポリ(A)RNAから合成した。第2鎖の合成
後、cDNAを、EcoRIメチラーゼで処理し、EcoRIリンカーと連結し
、EcoRIおよびNotIで消化し、そして最後に125gの改変されたpG
EM−5Zf(−)(Promega)と連結した。本明細書で使用するpGE
M−5Zf(−)は、 NsiI部位へオリゴヌクレオチドを付加して、Eco RI部位を作製することによって改変されていた。ベクターをアルカリホスファ
ターゼで処理しなかったが、切り出したポリリンカー配列を、セファロース4B
CLカラム上で取り除いた。連結した産物を使用して、XL−1Blue細胞(
Stratagene)を形質転換し、そして10cmプレートあたり100, 000コロニーを与えるようにプレートした。プラスミドDNAをプレート培養
物から、アルカリ溶解/ポリエチレングリコール沈澱プロトコルにより単離した 。
NA転写物を注入することによってアッセイした。単一クローンを、姉妹選択法
のプロセスにより単離した。この手順において,プラスミドライブラリーを、1 2プレート上に、プレートあたり10倍少ないコロニーで再プレートした。RN
Aを、各プレートから単離したプールしたプラスミドDNAから合成し、そして
UV腹方化した胚に注入することによって、背方化活性について試験した。背方
化活性を有するプールを再プレートし、上記のようにスクリーニングした。単一
クローンを単離するまで、このプロセスを繰り返した。
妹選択もまた、S&H(前出)において本発明者らにより記載されたとおりに行
った。
7 DNAポリメラーゼ(US Biochem)を用いるジデオキシ終止法に
より決定した。欠失を、配列決定テンプレートに、制限酵素およびエキソヌクレ
アーゼIII消化の両方により調製した(Henikoff,Meth.Enz
ymol,155,156−165,1987)。
処理したウサギ網赤血球溶解物(Promega)中で翻訳した。翻訳産物を、
SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(12%ゲル)、続いて蛍光間接撮影
により可視化した。ノギンタンパク質は、オープンリーディングフレームにより
予測される分子量を有していた。
)により記載されたとおりの小規模プロトコルによって単離した。背唇を、30
の非固定のステージ10.5胚から摘出し、そして全RNA調製物用にプールし た。2.5胚の全RNA等価物または約2μgのポリA+RNAのいずれかを含 むサンプルを、ノーザンブロッティングにより分析した。ランダムプライムした
DNAプローブを、ノギンcDNAの1,323bpフラグメント(ヌクレオチ ド−83のEcoRI部位からそのベクターにおいてcDNAの末端の直ぐ3' 側にあるEcoRV部位まで)から調製した。
変して使用して行った(C.Kintner,Salk Institute,
La Jolla,California)。XenopusノギンcDNAエ
キソヌクレアーゼIII欠失クローン(SmithおよびHarland,Ce
ll,70:829−840(1992)の図2Aに対応するが、3'末端から ヌクレオチド383までの欠失を有する)を、合成RNAプローブ用のテンプレ
ートとして使用した。テンプレートDNAを、EcoRI制限酵素消化により直
線化し、そして32Pを組み込んだ463塩基アンチセンスRNAを、T7 RN
Aポリメラーゼを用いて合成した。387塩基アンチセンスEFIαRNAプロ
ーブを、サンプルあたりのRNAの量についてのコントロールとして使用した。
プローブを、使用前にゲル精製した。
確認した。神経胚の残りの分割腔およびオタマジャクシならびに原腸を注意深く
穿刺した。胚を室温にて100%エタノール中で2時間再び洗浄して、残りの脂
質を除去した。ハイブリダイゼーション後、染色を一晩発色させ、次いで胚をブ
ワン固定液で固定した。新たに染色した胚は、ピンク染色の高いバックグランド
を有するが、このほとんどが洗い流され、特異的染色が残る。一晩の固定後、胚
を70%エタノール、PBSで緩衝化した70%エタノール、およびメタノール
で十分に洗浄した。胚をマレー混合液中でクリアにし、 Zeiss axio plan顕微鏡(焦点合わせを補助するための3×12B望遠鏡を備えた2.5 または5×対物レンズ)を使用して、Kodak Ektar25フィルムで写
真撮影した。
neage tracing)は、本発明者らがS&H(前出)において記載し
たとおりであった。腹方化した胚に、32細胞ステージで、0.5ngのB−ガ ラクトシダーゼおよび25pgのノギンΔ5'mRNAを同時注入した。約ステ ージ22に、胚を固定し、そしてX−galで染色した。
and,Cell 70:829−840(1992)の図2Aに示され、そし
て時折「クローンA3」とも呼ばれる。この配列は、26kDaの予測分子量を
有する222アミノ酸ポリペプチドをコードする、単一の長いオープンリーディ
ングフレームを含む。アミノ末端のアミノ酸の疎水性ストレッチは、このポリペ
プチドが分泌経路に進入することを示唆する。アミノ酸61(Asn)にN結合
グリコシル化の単一の可能性のある部位が存在する。広範な非転写領域は、リー
ディングフレームの5'側および3'側の両方に位置する(それぞれ、593bp
および573bp)。3'非翻訳領域は、反復dAおよびdTヌクレオチドが特 に豊富であり、ポリAテールの開始から24bp上流に位置するポリアデニル化
シグナル配列に加え、147bpさらに上流に、第2の可能性のあるポリアデニ
ル化配列を含む。
を、ウサギ網状赤血球溶解物系において翻訳した。3S標識産物を、12%SD
S−ポリアクリルアミドゲル上で分画化し、蛍光間接撮影により可視化した。主
要なタンパク質産物は、約26kDaの予測分子量を有した。
r Biotechnology Information BLASTネット
ワーク(非冗長データベース)との比較は、いかなる類似配列も同定しなかった
。したがって、このクローンは、分泌され、そしてXenopusにおいて背側
誘導活性を有する、本発明者らが「ノギン」と名付けた新型のタンパク質をコー
ドする。
背側構造の完全なスペクトルを保存し得る。軸レスキューの程度は、注入したR
NAの量に依存した。低用量を投与された胚は、後方背側構造のみを有した。他
方、より高い用量を投与された胚は、過剰な背側前方組織を有した。2つのノギ
ンプラスミドからのRNA転写物を試験した。第1は、完全なcDNAを含んで
いた。第2(pNogginΔ5')は、 EcoRI部位までの5'非翻訳領域 の最初の513ヌクレオチドを取り除いた欠失を有した。これら2つのプラスミ
ドのRNA転写物ならびに比較のためのXwnt−8RNAの注入から得られた
胚を、RaoおよびElinson(Dev.Biol.,127,64−77
,1988)の背側前方指標(DAI)スケールに従って、スコア付けた。この
スケールにおいて、完全に腹方化した胚を0とし、正常な胚を5とスコア付け、
最も重篤な背方前方化した胚(放射線状の背方前方構造を有するもの)を10と
スコア付けた。pNogginΔ5'から合成したRNA(nogginΔ5')
は、完全なcDNAから合成した等量のmRNAより、高いDAIを繰り返し与
えた。nogginΔ5'mRNAによる軸レスキューの用量依存性は、Xwn t−8 mRNAのそれと非常に類似していた。
入は、非常に重篤な過剰背方化(DAI>7)を有する胚を生じた。しかし、こ
れらの胚のほとんどが、後期原腸胚/初期神経胚ステージで死亡した。明らかに 過剰に強力な原腸形成移動は、分割腔の上衣(roof)の薄化および破裂を生
じた。本発明者らはまた、注入したXwnt−8 mRNAの高用量でこの効果
を観察した。
く不変のパターンに続いた。例えば、1pgのRNAを与えられた胚は、主とし
て後方および体幹背方構造をレスキューさせ、そして大部分は、頭部構造を欠い
ていた。より高用量(10または100pg)の両RNAは、より前方発生を有
する胚を生じ、多くが正常に近い表現型かまたは過剰背方化表現型のいずれかを
有した。
理した胚に、0.5ngのB−ガラクトシダーゼmRNA単独または25pgの nogginΔ5'mRNAと混合した0.5ngのB−ガラクトシダーゼのいず
れかを注入した。植物階層(tier)の卵割球へのノギンmRNAの注入は、
最も強く背方前方化した胚を与えた。植物性の注入胚の両方において、核X−G
al染色は、ほぼ独占的に内胚葉において見出された(このmRNAは、核へト
ランスロケートするB−ガラクトシダーゼをコードし、拡散性のバックグランド
染色との識別を可能にする)。示された胚の1つは、ノギンmRNA注入の結果
として強く過剰背方化し(DAI約7)、そしてひどく短縮されたテールおよび
肥大した頭部構造を有した。胚はまた、辺縁層へのノギンmRNA注入によりレ
スキューされた。これらの胚において、B−ガラクトシダーゼ染色は、主として
、軸および頭部中胚葉で観察された。動物極へのノギンmRNAの注入は、軸形
成に対して非常に小さな効果しか有さなかった。同様に、B−ガラクトシダーゼ
mRNA単独は、効果がなかった。
イズ1.8および1.4kbの2つのノギンmRNA種を観察した。相対的に低い
レベルのノギンmRNAが、卵母細胞に検出された。ステージ11まで、ノギン
mRNAのレベルは、有意により高く、接合翻訳に反映した(卵母細胞において
観察された母方に置かれた転写物とは反対に)。ノギンmRNAは、調べられた
最も遅いステージ(ステージ45)まで、上昇したレベルで維持された。
しくはUV処理した胚と比較して、LiCl処理した胚において上昇していると
予測する。リチウムイオン処理の結果、発現したノギンmRNAの量が、無処理
胚に比較して、大きく増加した。UV処理は反対の効果を有した。ノギンmRN
A発現は、これらの胚からの全RNAサンプルにおいて、本質的に検出不可能で
あった。したがって、操作された胚におけるノギンmRNAの豊富さは、レスキ
ュー活性と平行する。
した。母方に堆積したノギンRNAは非常に低く、インサイチュハイブリダイゼ
ーションが、バックグランドを超えて検出できなかったので、本発明者らは、R
Nアーゼ保護アッセイを使用した。卵母細胞を動物性の半分および植物性の半分
に切断した。全卵母細胞RNAに対して、いずれの半球でもノギンmRNAの富
化は見られなかった。4細胞ステージの胚を、背側の半分および腹側の半分、な
らびに動物性の半分および植物性の半分に切断した。ノギン転写物は、背側の半
球と腹側の半球、ならびに動物性の半球および植物性の半球の間で均一に分布し
ていることが見出された。受精直後に90°傾け、次いで将来の背側を示すため
に最も上側をバイタルダイ(vital dye)でマークした胚を用いて同じ
結果を得た。より時間を経た(32細胞ステージ)の胞胚もまた、背側-腹側の 半分および動物性−植物性の半分に分割した。いずれの半球においても、全胚に
対して、ノギンmRNAの富化は認められなかった。さらに、処置は、母系に堆
積したノギンRNAの豊富さを改変なかった。このことは、腹側組織において、
優先的な破壊がないことを示す。既知の量のインビトロ合成されたノギンmRN
Aを有するサンプルを、RNアーゼ保護アッセイに含ませた。これらおよび他の
データから、本発明者らは、胞胚ステージの胚あたり約0.1pgのノギンmR NAが存在し、そして原腸胚ステージの胚あたり1pgのノギンmRNAが存在
すると予測する。
テージ10.5の胚から摘出した。背唇の摘出後、インタクトな胚、摘出した背 唇、および残りの胚からの等量の全RNAのノーザンブロットを、ノギンプロー
ブとハイブリダイズさせ、次いでサンプルあたりロードされたRNAの量につい
てのコントロールとして、 EFIaプローブと再びハイブリダイズさせた。ブ ロットのオートラジオグラフは、このステージのノギンmRNAが、背唇におい
て富化されていることを示した。
ノギンの接合発現 発生中の胚におけるノギン転写物の局在を、ホールマウントインサイチュハイ
ブリダイゼーションより詳細に検査した。固定した全胚を、RNAプローブを含
むジゴキシゲニンとハイブリダイズさせた。
抗ジゴキシゲニン抗体で可視化した。アンチセンスノギンプローブを用いて観察
されたハイブリダイゼーションの特異性を、胚とセンスノギンプローブとをハイ
ブリダイズさせること、および2つの非重複アンチセンスプローブを使用するこ
とによって試験した。低レベルの発現およびバックグランド染色の両方に起因し
て、ノギンmRNAは、後期胞胚ステージ以前には、明確に検出され得なかった
。接合転写の活性化後に、ノーザンブロットにより検出された、増加したレベル
のノギンmRNAは、インサイチュハイブリダイゼーションにおいて、ステージ
9で、胚の背側の染色細胞のパッチとして明らかであった。植物極から望むと、
細胞のこのパッチは、約600のセクターに限定されていた。同じ胚の側面図か
ら、染色細胞は、辺縁層内(すなわち、動物極と植物極との間で、恐らく背側中
胚葉を形成する領域内)に位置したことが示される。転写物は、大部分、このス
テージで、核に限定される。
物極側から望むと(原***が矢印で示される)、ノギンmRNAは背側で最も豊
富であるが、発現は、より低いレベルで、胚の腹側にまで広がることが示される
。インサイチュハイブリダイゼーションのこの方法は、胚の最も卵黄の内胚葉領
域(most yolky endodermal region)において転
写物を検出しないので、本発明者らは、この図において観察されるものよりさら
に植物性領域における発現を除外し得ない。背唇のサイズに影響することが公知
である処理(LiCl処理、UV照射)は、ノギンインサイチュハイブリダイゼ
ーションのパターンに対して強い効果を有した。LiCl処理した胚において、
染色は、辺縁層全体を通じて激しい。UV処理は、ハイブリダイゼーションシグ
ナルを低レベルに減じた。この結果は、ノーザンブロット分析により観察される
ノギンmRNAの量と一致する。UV処置した胚はまた、ハイブリダイゼーショ
ンの特異性についてのネガティブコントロールである。
、推定される脊索において最も高い。後期神経胚ステージ(約18)までに、ノ
ギンmRNA発現細胞は、最も背側の中胚葉において最もクリアであった(主と
して脊索であるが、より前方に脊索前方中胚葉にも広がる)。脊索の前方先端に
矢印を付す。尾芽ステージの間、背側中胚葉におけるノギンの発現は減少するが
、脊索における発現は、成長中の尾芽において持続する。ノギンの発現は、いく
つかの新たな部位で開始される。これは、オタマジャクシが成熟するにつれて、
漸次、よりクリアになる。染色された細胞の不連続線が、神経管の上衣板の端か
ら端まで走る。染色はまた、頭部中胚葉、主として顎弓および鰓弓において明ら
かである。本発明者らは、この発現が、体細胞原性の神経堤細胞に対応すると考
える。さらに、これら細胞のサブセットは、頭部神経堤の異なる前方−後方レベ
ルをマークするホメオボックス遺伝子を発現する。例えば、顎弓におけるEn−
2は抗体染色により観察される。星状形態を有する細胞は、尾ヒレのノギンmR
NAから染色された。これらの星状細胞はまた、神経堤に由来する可能性が高い
。これらのパターンのいずれも、センスプローブでも、多くの他のプローブでも
観察されなかった。
な馴化培地を産生する COS細胞のために、ノギンcDNAをCOS細胞発現ベクター中に挿入した
。COS細胞をトランスフェクトし、そして導入したノギン遺伝子の発現を可能
にさせた後、培地を回収した。この培地を、動物極キャップアッセイにおいて、
中胚葉誘導活性または背方化活性について試験した。本発明者らは、2つのトラ
ンスフェクションプロトコル、標準的なプロトコルおよび別のプロトコルを試験
した。標準的なプロトコルでは、細胞を回収し、次いで無血清培地に移す。別の
プロトコルでは、細胞を、血清を欠くが、トランスフェリン、インスリン、およ
びBSAを含む規定培地に移す。細胞は、補充した培地において健常なままであ
り、そして同時トランスフェクトされたβ−ガラクトシダーゼ遺伝子は、補充し
なかった培地より100倍高い活性を与える。これらの培地で細胞を処理した結
果を下記の表1に示す。動物極キャップを、腹方化した動物から取り出し、処理
し、そして神経胚形成の終わりに、これらを、延長(通常、脊索または神経組織
が誘導されたというサイン)についてスコア付けした。延長を、表1において、
「+」で示し、なおさらに強い延長を、「++」で示す。さらに、これらを、ノ
ーザンブロットにより分子マーカーについてスコア付けした。
大きな効果を有する。しかし、ノギンは、恐らく、その培地において、何か他の
ものと相互作用する。なぜなら、COS細胞馴化培地単独では、いくらかの活性
を有するのみであるからである。ノギンが、細胞に、その細胞が通常には分泌し
ていない何かの分泌を引き起こしているとすることは可能である。しかし、実験
により、ノギンが分泌され、これがその活性のいくらかを担っていることが確か
に示される。
生する タンパク質が活性形態で分泌されるかどうかの研究への第2のアプローチは、
卵母細胞にmRNAを注入し、そしてその卵母細胞が分泌する物質を採取するこ
とである。この方法の特別な利点は、注入されたmRNAが効率的に翻訳され、
そしてその卵母細胞の翻訳のほとんどが、注入されたmRNAにより開始される
ことである。新たなタンパク質(その合成は、注入されたノギンmRNAによっ
て導かれる)は培地中に分泌される。ノギンは明らかに、アクチビンと共同作用
して、上昇したレベルの筋肉アクチンを発現する延長した外植片を産生する。
に分泌された放射活性タンパク質のほとんどが、注入されたmRNAに由来する
。次いで、ノギンタンパク質(これは、同位体的にほぼ純粋である)が分析され
得る。この分析から、本発明者らは、ノギンが二量体糖タンパク質であると決定
した。還元条件下で泳動し、そしてN−グリカナーゼで処理して糖残基を除去し
た場合、ノギンは、26kDaの予想分子量より、ほんのわずかに遅く移動する
。糖鎖の除去は、33kDaの開始の見かけ分子量から約4kDaの損失を生じ
る。非還元条件下で泳動した場合、ノギンはこの値の2倍で移動する。
タンパク質分解的にプロセスされた形態が存在するかどうかも未だ知らない。ア
クチビンmRNAを用いたコントロール実験において、卵母細胞はアクチビン活
性を生じるが、バルクの放射標識タンパク質は、前駆体形態として移動する。少
量のプロセスされたタンパク質(15kDa)のみが、検出された。ノギンを注
入された卵母細胞は、プロセスされていないタンパク質を優勢に分泌し、本発明
者らが検出しなかった極端に活性な、プロセスされたタンパク質は微量にしか発
現しない可能性がある。上記の注意書にもかかわらず、注入された卵母細胞およ
びトランスフェクトしたCOS細胞の分析からの主要点は、活性なノギンが、自
由に可溶な、分泌ポリペプチドとして得られ得るということである。このことは
、ノギンを、背方化活性を有する他のグループの遺伝子(wnt)と区別する。
wntタンパク質は、可溶形態では入手可能でなく、このことは、その生物学的
活性およびそれに結合するレセプターの分析を大いに妨げてきた。
能である。対照的に、マウスにおいてホモ接合のヌル変異を生じさせることは可
能であるはずである。本発明者らは、マウスノギンcDNAをクローニングした
。これは変異体マウスの作製に有用である。プローブおよび変異体マウスを作製
するためのツールを作製することに加えて、ノギン配列の比較は、保存されたド
メインおよび機能の有用な予言物(predictor)であるにちがいない。
C末端80アミノ酸は、Xenopusノギンとマウスノギンとの間で87%同
一である。
条件(以前に規定された)下で放射標識したカエルノギンcDNAでプローブす
ることによって単離した。続いて、高ストリンジェンシー条件(規定されるもの
。しかし、42℃でハイブリダイズさせ、15mM NaCl、1.5mMクエ ン酸ナトリウムで40℃にて洗浄した)下でゲノムライブラリーをマウスノギン
cDNAでプローブすることによって、ゲノムクローンを単離した。マウスノギ
ンcDNAの完全ヌクレオチド配列(配列番号10)および推定アミノ酸配列(
配列番号11)を、図13A〜13Bに示す。マウスノギンとヒトノギンとの間
には、わずか2つのアミノ酸が異なる。
。そのオリゴヌクレオチドの配列は、マウスノギンタンパク質のアミノ酸QMW
LWS(配列番号19)に対応する、noggin5':5'−CAG ATG
TGG CTG TGG TCA−3'(配列番号18)、ならびに、アミノ酸 ECKCSC(配列番号21)に対応する、noggin3':5'−GCAGG
AACACTTACACTC−3'(配列番号20)である。
トとして使用して、これらのオリゴヌクレオチドを、260ヌクレオチドからな
るDNAのセグメントのPCR増幅に使用した。増幅させたフラグメントは、図
13に示されるマウス配列(配列番号10)のヌクレオチド856〜1116に
対応するヌクレオチド配列を有した。増幅後、PCR反応物を、アガロースゲル
において電気泳動し、260ntのDNAバンドをMagic PCR(Pro
mega)により精製し、そしてプローブ標識反応のためのテンプレートとして
使用した。20ngのDNAテンプレート、および、 dCTPの代わりの、0.
2mCurieのα32P−dCTP(Du Pont 3000Ci/mmo
l)に対して標準的なPCR反応(Perkin−Elmer)を使用して、プ
ローブを標識した。組み込まれなかった標識を、G50 NICKカラム(Ph
armacia)上でプローブから分離した。排除容量の反応物は、合計1.8 ×108cpmを含んでいた。
の縮重オリゴヌクレオチド(noggin Dと呼ばれる)を以下のとおり合成
した:noggin D:5'−GARGGIATGGTITGYAARCC− 3'(配列番号22)。noggin D(配列番号22)を、T4ポリヌクレ オチドキナーゼおよびγ32P ATPを使用するキナーゼ反応によって標識し
た。標識したオリゴヌクレオチドを、 NAP5(Pharmacia)カラム により精製し、そしてライブラリーハイブリダイゼーションに使用した。
Cat#HL1067J,平均挿入物サイズ15kb)を、NM 538 E.
coliに、製造業者の仕様書に従ってプレートした。約3百万のプラークを、
3つのレプリカ(A、B、およびCと呼ぶ)のニトロセルロースフィルター(B
A−85 Schleicher and Schuell)に移し、そしてM
aniatisら[Sambrookら、Molecular cloning
a laboratory manual,CSH Lab Press、N
ew York(1989)]に従ってスクリーニングした。レプリカフィルタ
ーAおよびCを、0.5Mリン酸ナトリウム(pH7.2)、7%ドデシル硫酸ナ
トリウム、1%結晶BSA、1mM EDTA、40mg/ml変性サケ***D NAおよび約1×106cpm/mlのPCRプローブ(上記)を含む緩衝液に てハイブリダイズさせた。65℃にて12時間のハイブリダイゼーションの後、
フィルターを、2回、2×SSC(30mMクエン酸ナトリウム、0.3M N aCl)、0.1%SDS中で室温にて、次いで2×SSC、0.1%SDS中で
65℃にて20分間洗浄し、そしてKodak X−OMAT ARフィルムに
曝露した。フィルターレプリカBを、51℃にて12時間、6×SSC、0.1 %SDS中で標識オリゴヌクレオチドnoggin Dとハイブリダイズさせ、
続いて2×SSC、0.1%SDSで室温にて、そして6×SSC、0.1%SD
S中で50℃にて洗浄し、そしてKodak X−OMAT ARフィルムに曝
露した。すべてのレプリカからの陽性プラークを単離し、上記のように再スクリ
ーニングすることによって精製した。精製した陽性プラークを、500μlのS
M(100mM NaCl、10mM MgSO4x7H2O、50mM Tr is HCl(pH7.5)、0.01%ゼラチン)に懸濁した。160μlのフ
ァージ懸濁物を、0.5ml飽和NM538培養物と混合し、20分間37℃に てインキュベートし、次いで10mM MgSO4、0.2%マルトースを含む2
50mlのLB中に接種した。培養物を、細胞溶解(7〜8時間)まで、37℃
にてインキュベートした。。製造業者の推奨( Qiagen )に従って、Qi
agen手順によるファージDNA精製のために、ファージ溶解物を使用した。
サーおよびApplied Biosystems Taq DyeDeoxy TM ターミネーターサイクル配列決定キットを使用することによって、配列決定を
行った。
たフィルターは、hnogλ−9およびhnog−10と呼ばれるファージプラ
ークに対応する、2つの強いシグナルを示した。縮重オリゴヌクレオチドプロー
ブnogginD(配列番号22)にもハイブリダイズしたこれらのプラークは
、これらのクローンが、ヒトノギン遺伝子に対応することを明らかにした。さら
に、hnogλ−5およびhnogλ−7と呼ばれる他の2つのプラークは、P
CRプローブにハイブリダイズした場合、わずかに弱いシグナルを生じた。これ
らのクローンは、ヒトノギンまたは関連遺伝子のいずれかに対応する。すべての
ヒトDNAインサートが、それぞれの特定のライブラリーに関する文献に記載さ
れるような公知の制限部位を使用してベクターから切り出され得る。
Bに記載のように決定した。ヌクレオチド配列から推定されるヒトノギンのアミ
ノ酸配列もまた図1A〜1Bに示す。遺伝子またはcDNAは、種々の真核生物
または原核生物発現系において発現されて、生物学的に活性なヒトノギンタンパ
ク質を産生する。ヒトタンパク質は、Xenopusノギンタンパク質が示す活
性と同様な神経栄養活性を示すと予測される。
ある: 配列番号8: 5’GAC.TCG.AGT.CGA.CAT.CGC.AGA.TGT.GG C.TGT.GGT.CAC 配列番号9: 5’CCA.AGC.TTC.TAG.AAT.TCG.CAG.GAA.CA C.TTA.CAC.TCG.G (下線を引いた配列は、マウスのノギン配列を示す;残りの配列はクローニング
のための制限部位を含むテールである。) 約300bpのDNAフラグメントを、実施例3に記載するように調製したマ
ウスのcDNAクローンのPCR増幅によって得た。
体窒素中ですぐに凍結させた。RNAを、Bothwellら、1990(Me
thods of Cloning and Analysis of Euk
aryotic Genes,Boston,MS,Jones and Ba
rtlett)に記載されているように、3MのLiCl、6Mの尿素中での組
織のホモジナイゼーションによって単離した。RNA(10μg)を、4連の1
%アガロース−ホルムアルデヒドゲル(Bothwellら、1990、Met
hods of Cloning and Analysis of Euka
ryotic Genes,Boston,MS,Jones and Bar
tlett)による電気泳動によって分画し、続いて10×SSC(pH7)を
用いてナイロンメンブレン(MagnaGraph,Micron Separ
ations Inc.)にキャピラリー転移させた。RNAを、紫外線(St
ratalinker,Stratagen,Inc.)への暴露によってメン
ブレンにUV架橋させ、そして0.5MのNaPO4(pH7)、1%のウシ血 清アルブミン(画分V、Sigma,Inc.)、7%のSDS、1mMのED
TA(Mahoudlら、Biotechniques 7:331−333(
1991))、100μg/mlの超音波処理した変性させたサケ***DNAの
存在下で、放射標識したプローブと68℃でハイブリダイズさせた。フィルター
を、3×SSC、0.1%のSDSで68℃で洗浄し、そして1日から2週間、
1枚または2枚の増感スクリーン(Cronex,DuPont)およびX線フ
ィルム(AR−5,Kodak)を用いて、70℃にてオートラジオグラフィー
に供した。ゲルのエチジウムブロマイド染色によって、種々のサンプルについて
等しいレベルの全RNAをアッセイしたことを実証した(Maisonpler
reら、Science 247:1446−1451(1990)におけるよ
うに)。RNAを以下のヒト細胞株から調製した:
ギンとの間で保存された領域に対応するDNAフラグメントを増幅した。
に種々の細胞株から調製したRNAとともに、ノーザンのハイブリダイズするた
めのプローブとして使用した。約2kbのサイズのノギン転写物を、成体ラット
脳、および細胞株SKMES(小細胞肺ガン腫)において検出した。
スに由来する種々の組織において試験した。マウスにおいては、ノギン転写物は
、E9からE12までの胚または頭部、ならびに新生仔脳および成体脳において
検出され得る。骨格筋中を除いて、試験した末梢組織においては、検出可能なシ
グナルは存在しなかった。豊富なレベルの発現をまた、出生後のマウスから単離
した海馬星状細胞において見出した。
いて、ならびにP1、P19からの脳および成体脳において検出可能であった。
小脳においては、ノギンの発現は、E18およびP1でより高いようであった;
脊髄においては、ノギンmRNAの発現はP1でピークであった。全てのCNS
領域中でのノギンの発現の試験は、特に、嗅球、中脳、後脳、および小脳である
。成体においては、ノギン mRNAは、全てのCNS領域(特に、嗅球および
小脳)で検出され得た。皮膚においては低いレベルであるようであった。
O細胞についての選択によって作製した。ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR
)欠損CHO親細胞(J.Papkoff,.Syntex Research
)を、ジヒドロ葉酸レダクターゼ遺伝子とタンデムにノギンを含有する、Xen
opus ノギン発現プラスミドでトランスフェクトした。ヌクレオシドを含ま
ない培地中での増殖を、トランスフェクトに成功した細胞を選択するために使用
した。トランスフェクタントの9個のコロニーを採取し、そして別々に増殖させ
た。これらの細胞中のノギン遺伝子を、DHFRのインヒビターであるメトトレ
キセートの用量をゆっくりと増大させることによって増幅させた。ノギン転写物
の存在を、ノーザン分析によって最初に試験した。続いて、2つのクローンB3
およびC3が、ノギンタンパク質を分泌することを示した。なぜなら、これらの
株に由来する馴化培地が、腹側辺縁層を背方化し得たからである。さらに、35
S−メチオニンでB3細胞性タンパク質を標識することによって、ノギンタンパ
ク質を、還元性のSDS−PAGEで約30kDのバンドとして、そして非還元
性のSDS−PAGEで60kDのバンドとして同定し得た。このことは、これ
が、予想される二量体を形成することを示す。これらの特性は、前出(Smit
hら、Nature 361,547−49,1993)においてXenopu
s卵母細胞中で以前に産生されたノギンタンパク質の特性と一致した。B3馴化
培地を、1部のαMEMおよび9部のCHO−S−SFMII(Gibco−B
RL)の混合物中に回収した。細胞を、3日間、この培地に馴化させた。親細胞
(CHO dhfr−)に由来するコントロール培地を全く同様に回収した。2
0倍に濃縮した培地を、Centriprep 10濃縮機を使用して作製し、
ここで20倍の変化を容量によって測定した。
5細胞を、ヒトノギン発現プラスミドpCAE11で一過性にトランスフェクト
した。細胞をDMEM(Specialty Media)に2から3日間馴化
させ、その後、培地を取り出した。この培地から微粒子を、遠心分離工程および
続く0.2μmの酢酸セルロースフィルターを通過させることによって除去した
。この明澄化した培地を、数倍の容量の40mMのリン酸ナトリウム(pH7.
3)、150mMのNaCl、1mMのEDTAで洗浄したMonoS(Pha
rmacia)カラム上にポンプで載せた。次いで、タンパク質を40mMのリ
ン酸ナトリウム(pH8.5)、1.8MのNaCl、1mMのEDTAでの直
線勾配中に溶出した。ノギンタンパク質は、0.8MのNaClで溶出し、そし
てSDS−PAGEにより90%以上の純度である。
DNAライブラリー(Hammati−Brivanlouら、Develop
ment 106,611−617,1989)を、低いストリンジェンシーで
マウスotx cDNA(S−L AngおよびRossant,Toront
o)を用いてスクリーニングした。採取したクローンを2つのクラスに分けた。
1つのクラス(本発明者らがotxAと命名した)は、ここで使用したプローブ
pXOT21.2を含んだ。インサイチュハイブリダイゼーションにより、転写
物は、背側浅層で原腸胚形成の前に最初に検出される。神経胚形成の間には、大
きな前方ドメインが遺伝子を発現し、そして神経組織および非神経組織の両方を
含む。尾芽オタマジャクシ中での発現の低下後、この遺伝子は、脳および眼にお
いて特異的に再度発現される。
(CondleおよびHarland、1987,Development 1
01、93−105)解剖の前の晩に常法で脱ゼリー化する。胚を一晩15℃に
て培養する。それぞれの発生中の胚の周辺の卵黄膜を、翌朝、後期胞胚ステージ
でモニタリングの後に手作業で除去した。解剖まで、胚を、アガロースでコート
したディッシュ中の1/3×の改変したリンゲル中で維持した。
期原腸胚の背側は、「背唇」と呼ばれる密度の高い色素の小さな弧線の存在によ
って明らかである。背唇は、背側中胚葉の内旋の開始を示す。腹側辺縁層(VM
Z)を、背唇の正反対に見出し、そして摘出した。卵黄膜を除去しているので、
胚は平らになる。ワックスでガラスピペット上に取り付けた、眉毛から作製した
特別に構築したナイフを使用して、上に面している植物極から動物極まで、平坦
になった胚を通して2つの切れ目を作製する。切れ目を、これらがより側面の組
織から離れた腹側の約30〜60度を単離するように、作製する。最初の2つの
切れ目に対して垂直である第3の切れ目で、腹側辺縁層の組織を、胚の残りから
完全に単離する。この第3の切れ目は、中心から胚の半径の約3分の2のレベル
である。処理の前に、VMZを培養培地中で1回洗浄する。
、アッセイのための所望の処理タンパク質培地を含有するエッペンドルフチュー
ブ中に穏やかに滴下する(液体の移動を最小にするように試みる)。VMZを、
コントロールの全胚の発生によって評価されるような、後期神経胚または初期尾
芽ステージまで発生させる。この時点で、RNAをVMZおよびコントロールの
全胚から、記載されているように単離する(CondieおよびHarland
,ibid)。VMZにおける筋肉アクチンの発現は、背方化事象を示す(Le
tticeおよびSlack,1993.Development,117,2
63−72)。各サンプルに由来するRNAを、ホルムアルデヒド−アガロース
ゲル上で泳動し、そして遺伝子スクリーニングするためにブロットする。次いで
、ブロットを、Xenopus筋肉アクチンプローブでハイブリダイズする(D
workin−Rastlら、1986.J.Embryol.exp.Mor
ph.91、153−68)。背方化の定量を、偏在して発現されるEF−1α
のシグナルに対して筋肉アクチンのシグナルを規格化することによって行い得る
(Kriegら、1989.Devl.Biol.133,93−100)。定
量を、蛍光体画像化を使用して行う。
ochem 556785)を使用して室温(22℃)で行う改変をなして、記
載されているように行った(D.A.Meltonら、Nucleic Aci
ds Res 12,7035−56,1984)。20〜30の動物極キャッ
プを各レーンから回収し、その80%を、神経のマーカーに、そして10%を筋
肉アクチンおよびII型コラーゲンに使用した。グースコイドおよびブラキュリ
については、20のキャップを使用した。暴露は12時間から5日間の範囲であ
った。全ての場合において、フィルムを予めフラッシュした。マーカーが発現さ
れなかった場合は、結果を、蛍光体画像化を使用してより大きな感度を有すると
確認した。
れは、最終的に組織(例えば、脊索、筋肉、心臓、間葉組織、および血液)を形
成する)は、胚の赤道領域で誘導される(Nieuwkoop,Wilhelm
Roux’ Arch.EntwMech.Org,162、341−373
、1969)。この誘導性の事象は十分に研究され、そして線維芽細胞増殖因子
(FGF)ファミリー、およびアクチビン(JessellおよびMelton
,Cell 68,257−70 1992;Sive,Genes Dev
7,1−12,1993)、およびTGFbファミリー(Asashimaら、
Roux’s Arch.Dev.Biol.198,330−335,199
0;Asashimaら、Naturwissenschaften 77,8
,389−91,1990;GreenおよびSmith,Nature 34
7,391−394,1990;Smithら、Nature 345,627
7,729−31,1990;Thomsenら、Cell 63,485−4
93,1990;vanら、Nature 345,6277,732−4,1
990)のメンバーを含む内因性のインデューサーのいくつかの候補が存在する
。FGF(Amayaら、Cell 66,257−270,1991)および
アクチビン(Hemmati−BrivanlouおよびMelton,Nat
ure 359,609−614,1992)の両方の優性ネガティブレセプタ
ーのXenopus胚における使用は、これらの分子によって活性化されたシグ
ナル伝達経路が適切な中胚葉形成に必須であることを強力に示唆する。wnt(
Christianら、Development 111,1045−1055
,1991;McMahonおよびMoon,Cell 58、1075−84
,1989;SmithおよびHarland,Cell 67,753−76
5,1991;Sokolら、Cell 67,741−752,1991)お
よびノギン(Smithら、Nature 361,547−49,1993)
のような分子は、中胚葉を直接誘導することなく作製される中胚葉の種類を改変
する。
運命になるように、すぐ近くの側部中胚葉にシグナルを送る(DaleおよびS
lack,Development 100,2,279−95,1987;L
etticeおよびSlack,Development,117,263−2
71,1993;SpemannおよびMangold,Arch.mikro
sk.Anat.EntwMech.100,599−638,1924;St
ewartおよびGerhart,Development 109,363−
372,1990)。オーガナイザー中で発現され、そしてその背方化活性を模
倣し得る唯一の既知の因子が、ノギンである。
なるためのシグナルを送る。背側中胚葉による神経誘導が、両生類(Dixon
およびKintner,Development 106,749−757,1
989;Doniachら、Science 257、5069,542−5,
1992;Hamburger,The Heritage of Exper
imental Embryology:Hans Spemann and
Organizer,1988;KintnerおよびMlton,Devel
opment 99,311−25,1987;Spemann,Arch.m
ikrosk.Anat.EntwMech.100,599−638,193
8)、鳥類(KintnerおよびDodd,Development 113
,1495−1506,1991;Tsungら、Acta Biol exp
Sinica 10,69−80,1965)において、そして最近、マウス
(AngおよびRossant,Developpment 118,139−
149,1993)において実証されている。10年間の努力にもかかわらず、
この誘導を担う因子の分子的性質についてはほとんどわかっていない。既知のイ
ンデューサーの中でも、アクチビンは、神経組織の形成を促進し得るが、これは
、アクチビンが誘導する背側中胚葉による二次的な誘導に起因する(Green
ら、Development 108,1,173−83,1990;Gren
およびSmith,Nature 347,391−394,1990;Kin
tnerおよびDodd,Development 113,1495−150
6,1991)。従って、アクチビンは、原腸胚外胚葉に添加された場合は、神
経組織の形成を促進し得ない;しかし、このような外胚葉は、原腸胚形成の終わ
りまで、背側中胚葉によって神経形成されることに対してコンピテントのままで
ある(SharpeおよびGurdon,Developpment 109,
765−74,1990)。
ことが予期される。後期胞胚ステージ胚(St9)からの反応能を有する動物極
キャップ外胚葉を使用して、ノギンの神経誘導能を試験した。Xenopusノ
ギンタンパク質馴化培地を安定にトランスフェクトしたCHO細胞から採集し、
そして20倍濃縮培地を使用して、St9動物極キャップを処理した。RNアー
ゼ保護アッセイにおいて使用されるマーカーは、N−CAM(Jacobson
およびRutishauser、Developmental Biology
118,524−31,1986;KintnerおよびMelton、De
velopment 99,311−25,1987)、神経細胞接着分子、後
脳および脊髄で発現されるb−チューブリンの神経特異的イソ型(Goodら、
Nucleic Acids Res 17,8000、1989;Goodら
、Dev Biol 137、414−8、1990;Richterら、Pr
oc Natl Acad Sci USA 85、8086−90、1988
)、およびXIF3、神経発現中間フィラメント遺伝子(Sharpeら,De
velopment 107,701−14,1989)(神経誘導についてア
ッセイするための)であった。これらの全てのマーカーは神経組織に制限される
が、NCAMのみが神経系全体にわたって発現される。本発明者らは、Xeno
pus−ノギン馴化培地が、筋肉アクチン(レーン13)を誘導することなく、
処理動物極キャップにおいて、高レベルのN−CAMおよびXIF3発現[図2
;レーン8]を誘導することを見出した(Dworkin−Rastlら、J.
Embryol. exp. Morph. 91,153−168,198
6;Mohunら、Nature 311、716−721,1984)。コン
トロールCHO細胞培地は、筋肉組織も神経組織も誘導しない(レーン7、12
)。St9アクチビン処理動物極キャップは、筋肉アクチン(レーン11)およ
び3つの全ての神経マーカー(レーン6)を発現し、このことは、アクチビンが
、間接的に神経組織を生成し得ることを実証する。ノギンは、高レベルのN−C
AMを誘導する一方、いくらかはあるが、非常にわずかなb−チューブリン発現
しか誘導しないのに対し、アクチビン誘導は、ほとんど逆の効果を有することに
興味深く留意される。
に、COS細胞をpCAE11、ヒトノギン発現プラスミドでトランスフェクト
し、そして馴化培地をカチオン交換クロマトグラフィーによって精製し、90%
純粋であるノギン調製物を生じさせた[図3]。このような精製ヒトノギンタン
パク質もまた、動物極キャップにおいて神経組織を誘導させ得る[図4a、以下
を参照のこと]。
ないことを示しているが、ノギンは、他のタイプの背側中胚葉を誘導することが
考えられる。この関心ごとに取り組むために、本発明者らは、ノギンが、初期中
胚葉マーカーであるグースコイド(Blumbergら、Science 25
3、194−6,1991;Choら、Cell 67、1111−20、19
91)、オーガナイザー組織のマーカー、および続いて頭部中胚葉またはX−ブ
ラキュリ(Smithら、Cell 67、79−87、1991)(これは、
全ての中胚葉前駆体において初期に発現されるようであり、そして続いて後方中
胚葉および脊索で発現される)を誘導し得るか否かを求めた。正常胚でグースコ
イドおよびブラキュリの発現が高いとき、動物極キャップを9ステージで処理し
、11ステージで採集した。いずれのマーカーも、示された神経誘導活性を有す
る(図6、レーン15)用量では、精製ヒトノギンによって現れない(図4b、
レーン5);逆に、アクチビンで同様に処理した動物極キャップは、この中胚葉
誘導因子(Choら、Cell 67、1111−20,1991;Smith
ら、Cell 67,79−87,1991)について予期されるように、グー
スコイドおよびX−braの両発現を示す(図4b、レーン4)。未処理動物極
キャップは、これらの中胚葉マーカーの発現を示さず(レーン3)、そして採集
された動物極キャップにおけるRNAレベルは、EF−1aレベルを用いたとき
と匹敵することが示されている(Kriegら、Dev Biol 133、9
3−100,1989)。
る因子は必要とされない。さらに、Xenopusおよびヒトノギン(80%ア
ミノ酸同一性を有する)はともに、Xenopusにおいて神経組織を誘導する
ように作用し得、このことは、これらの2つのタンパク質の保存された機能を示
唆する。しかし、ノギンが候補内因性神経誘導因子であるためには、神経誘導が
正常胚全体で生じるステージにおいて、神経組織を誘導できなければならない。
いつ最初の指令的なシグナルが、胚において背側中胚葉から外胚葉まで送られる
かは、不明である。しかし、初期原腸胚ステージまでに、背側外胚葉はすでに、
神経組織になるように特殊化されていることが知られている(Jonesおよび
Woodland、Development 107、785−91、1989
)。従って、神経誘導シグナルは、このステージの前に出発すると思われる。動
物極キャップが神経誘導中胚葉に応答するように反応能を有することが示されて
いる最も遅いステージは、初期神経胚(St13−14)である(Sharpe
およびGurden、Development 109,765−74,199
0)。従って、候補内因性神経誘導因子は、原腸胚ステージ反応能外胚葉から神
経組織を誘導できるにちがいない。
t8)ステージ胚、後期胞胚(St9)ステージ胚、初期原腸胚(St10)ス
テージ胚から採取した動物極キャップ、および中期原腸胚(St10.5)ステ
ージ胚からの腹側動物極キャップを精製ヒトノギンで処理した[図2]。本発明
者らはまた、同様にステージ付けられた動物極キャップをアクチビンで処理し、
その中胚葉誘導活性および二次神経誘導活性を示し、そしてアクチビンの効果を
ノギンの効果と対比させた[図4a]。アクチビン処理動物極キャップは、背側
中胚葉の誘導(例えば、筋肉および脊索)と共にのみ神経誘導を示す(レーン3
、6、9)。多数の実験において、本発明者らは、アクチビンが背側中胚葉、お
よび結果として神経組織を誘導する能力は、原腸胚ステージで急速に減少するこ
とを確認した(レーン12)(Greenら、Development 108
,173−83,1990;KintnerおよびDodd、Developm
ent 113、1495−1506、1991)。ここで示した実験では、通
常より多くの用量のアクチビンが与えられた。これらの条件下では、少量の神経
組織のみが生成される。これは、おそらく、非常に多くの内胚葉が誘導されるた
め、神経化されるべき外稙片に、多くの反応能を有する外胚葉が残らないからで
ある。対照的に、ノギンは、これらのステージの全てから採取された動物極キャ
ップにおいて、脊索および体節マーカー、II型コラーゲン(Amayaら、D
evelopment 118、477−87、1993;Biekerおよび
Yazdani−Buicky、J Histochem Cytochem
40、1117−20、1992)、または筋肉アクチンを誘導することなく、
神経組織を誘導し得る(レーン4、7、10、13)。これは、ノギンが、直接
的な神経誘導因子であるという提唱にさらなる支持を与える。なぜなら、これは
、初期および後期の両方の中胚葉マーカーの不在下で作用し得るからである。さ
らに、本発明者らは、ノギンは、中胚葉誘導因子が不活性である時点で、反応能
を有する外胚葉において、神経組織を誘導し得ることを示している。
添加は、筋肉の誘導を生じた。これは、アクチビンが、もはや筋肉を誘導し得な
いステージにおいて生じた。本発明者らは、これを、弱い中胚葉誘導シグナルを
受容した組織におけるノギンによる背方化作用の結果であると解釈する。原腸胚
動物極キャップに伝播されるこの中胚葉誘導シグナルは、中胚葉を誘導するのに
十分ではないが、Xwnt−8またはノギンの存在下では、筋肉が形成される。
筋肉の誘導の1つの興味深い推論は、外稙片で見られる神経組織の性質が改変さ
れることである。筋肉を含まない外稙片における誘導は、通常、N−CAM発現
を生じるが、筋肉が存在すれば、N−CAMおよびb−チューブリンの両方の発
現が見られる。この現象は、St.9動物極キャップにおけるアクチビンによる
二次神経誘導において[図2]、および腹側辺縁層対動物極キャップにおけるノ
ギンにより誘導された神経組織の比較において[図6]、示される。筋肉が存在
する腹側辺縁層および動物極キャップでは、N−CAMおよびb−チューブリン
の両方が発現され、一方、筋肉のない誘導された動物極キャップは、N−CAM
発現のみを示す。
らは、プラスミドpCSKA−nogginを1細胞ステージ胚の動物極に注入
することにより、原腸胚ステージ動物極キャップにノギン発現を指向させた。こ
のプラスミド(ノギンが、細胞骨格アクチンプロモーターの制御下にある)は、
原腸胚形成の開始時にノギンmRNAの発現を作動させる(Smithら、Na
ture 361,547−49,1993)。胞胚ステージで、動物極キャッ
プを解剖し、次いで分子分析のために尾芽ステージまで成熟させる。ノギンプラ
スミドを注入した動物極キャップは、筋肉または脊索マーカーの不在下でN−C
AMの発現を示す(図4c、レーン2)。lacZの発現を指向するコントロー
ルプラスミドは、予期されるように、神経誘導も中胚葉誘導も示さなかった(レ
ーン1)。この実験は、異所性ノギン発現が、原腸胚ステージ外胚葉(神経誘導
が胚全体において生じているステージ)において神経組織を直接的に誘導し得る
ことを示す。
胚葉が誘導因子として使用される場合、腹側動物極キャップよりも、神経組織形
成に対してより大きな反応能を示す(OtteおよびMoon、Cell 68
、1021−29、1992;Sharpeら、Cell 50,749−58
,1987)。しかし、このタイプの中胚葉は、退縮された中胚葉の残りよりも
弱い誘導能を有する(Siveら、Cell 58、171−180、1989
)。さらに、胚の腹側は、オーガナイザーがその側に配置されるとき、完全な二
次軸の形成を支持し得(GimlichおよびCooke、Nature 30
6、471−3、1983;SmithおよびSlack、J. Embryo
l. Exp. Morph. 78、299−317、1983;Spema
nn、Arch. mikjrosk. Anat. EntwMech.10
0、599−638、1938)、このことは、反応能において質的な差異はな
いことを示している。従って、弱い誘導因子が、外胚葉の反応能においてわずか
な差異を暴露し得る一方、強い神経誘導因子は、背側外胚葉および腹側外胚葉に
対するその効果においてほとんど差異を示さないことが示唆されている(Ser
vetnickおよびGrainger、Development 112、1
77−88、1991)。従って、本発明者らは、初期原腸胚からの背側外胚葉
および腹側外胚葉に対するノギンの効果を試験した。N−CAM発現における差
異は、検出されず(図5、レーン4、6)、ノギンで処理した腹側動物極キャッ
プは、(おそらく低級中胚葉誘導を受容した組織の背方化によって)より多くの
量の筋肉アクチン発現を示す。アクチビン処理背側極キャップは、腹側ノギン処
理極キャップとほぼ同じレベルの筋肉アクチン発現(レーン5)の誘導を示すが
、アクチビン処理は、検出可能な神経特異的転写物を誘導しなかった(レーン3
、5)。このことは、このステージで誘導された筋肉組織は、神経組織を二次誘
導するのに十分でないこと、およびノギンは神経組織を誘導するために存在して
いるに違いないことを示している。
は、ノギンがシュペーマンオーガナイザーの強い神経誘導シグナルと同様に挙動
し、初期前方中胚葉からの弱いシグナルと同様ではないことを示唆すると結論す
る。
めに、本発明者らは、用量応答実験を実行した。動物極キャップにおいて神経誘
導に必要とされる用量を決定することに加え、本発明者らはまた、これらの2つ
のタイプの誘導に必要とされる用量を比較するために、腹側辺縁層の背方化の用
量応答を実施した。9ステージ動物極キャップまたはSt.10.5 VMZを
精製ヒトノギンで処理し、そしてN−CAMおよびβ−チューブリンを神経誘導
をアッセイするために使用し、一方筋肉アクチンを、背側中胚葉のマーカーとし
て使用した。この実験は、神経誘導が、1μg/mlの用量で生じ、これは、V
MZの背方化に必要とされるより20倍高い用量であることを示す[図5]。明
らかに高い用量が必要とされることを説明し得る、いくつかの知見がある。第一
に、背側中胚葉から最大神経応答を得るためには、組織は、神経胚形成のほとん
どと接触して置かれなければならない(SharpeおよびGurdon、De
velopment 109、765−74、1990);逆に、ノギンで処理
した動物極キャップは急速に閉塞し、これは、因子接近を阻害し、そして結果と
してそれら動物極キャップは、短時間有効な用量のみを受容する。第二に、ノギ
ンが、胚において活性である唯一の神経誘導因子ではないと思われる;種々の両
生類において、体節(Hemmati−Brivanlouら、Science
250,800−802,1990;JonesおよびWoodland、D
evelopment 107、785−91、1989)および神経板が、神
経誘導活性を有し(Hamburger、The Heritage of E
xperimental Embryology: Hans Spemann
and the Organizer,1988;Servetnickおよ
びGrainger、Dev Biol 147、73−82、1991)、そ
してノギン転写物がそこでは検出されないことがことが示されている。従って、
ノギンは、いくつかの神経誘導活性のうちの1つであることが、もっともらしく
思われる。これに関連して、ノギンが、腹側辺縁層において神経組織を誘導する
ことにおいて、それらを背方化して筋肉を生成させることにおいてと、同等に有
効であることに留意する価値がある。多数の他の実験(図5を参照のこと)は、
アクチビンによるこのステージにおける類似の量の筋肉の誘導は、神経誘導を生
じないことを示す。第四に、少ない割合の精製タンパク質のみが活性であること
、およびこの実験は、神経誘導に必要とされるタンパク質の量を過剰評価してい
るようであり得る。最後に、外因的に添加された可溶性ノギンへの接近性は、内
因的に分泌されたノギンタンパク質よりも有意に低いと考えられる。
パターンを呈する。A−P神経パターンは、それが平面構造で応答外胚葉に近接
しているか(DixonおよびKintner、Development 10
6、748−757、1989;Doniachら、Science 257、
542−5、1992;KintnerおよびMelton、Developm
ent 99、311−25、1987;Ruiz i Altaba、Dev
elopment 108、595−604、1990)、または垂直方向の相
互作用で外胚葉の直下にあるか(DixonおよびKintner、Devel
opment 106、749−757、1989)に関わらず、背側中胚葉の
存在を必要とすると考えられる(Hemmati−Brivanlouら、Sc
ience 250、800−802、1990;SharpeおよびGurd
on、Development 109、765−74、1990;Slveら
、Cell 58、171−180、1989)。これらの両タイプの相互作用
は、正常な発生を生じ、そしておそらく共に、得られるパターンに寄与する。ノ
ギンが、パターン化された神経組織を誘導するかどうか、そしてもしそうであれ
ば、どの神経領域が表されるかを決定するために、本発明者らは、インサイチュ
ハイブリダイゼーションにおいて、前脳および中脳のマーカーとしてXenop
us otx;中脳−後脳境界のマーカーとしてEn−2(Hemmati−B
rivanlouら、Development 111、715−724、19
91);および後脳の第三および第五の菱脳神経小片のマーカーとしてKrox
−20(Wilkinsonら、Nature 337、461−4、1989
)を使用した(Harland、Methods in Cell Biolo
gy、36、675−685、1991)。XIHbox 6に対して指向され
た抗体(Wrightら、Development 109、225−34、1
990)は、後方後脳構造および脊髄構造をマークする。これらのマーカーの使
用の前に、本発明者らは、ノギン処理動物極キャップにおいてセメント腺の形成
を観察した。セメント腺は、神経板に対して前方に見出される外胚葉起源の誘導
組織であるので、この結果は、ノギンが前方構造を誘導することを示唆する。イ
ンサイチュハイブリダイゼーションは、ノギン処理動物極キャップにはセメント
腺特異的転写物、XAG−1(Siveら、Cell 58、171−180,
1989)が存在するが、コントロール処理動物極キャップでは存在しないこと
を示すことにより、これを確認する[図7A−L]。領域特異的神経マーカーを
用いるインサイチュハイブリダイゼーション[図7A−L]は、ノギン処理動物
極キャップにおけるotxの発現によって見られるように、ノギンが前脳タイプ
組織を誘導することを示す。本発明者らは、En−2、Krox20、またはX
IHboxのいずれも検出しておらず、このことは、これらのより後方のマーカ
ーが、ノギンによって誘導されないことを示唆する。
実証している。さらなる実証は、神経特異的抗原に対する抗体を使用して、ノギ
ン誘導組織が表現型が神経性のものであることを示すことである。このために、
本発明者らは、動物極キャップ組織をノギンで処理し、そして抗体染色のために
それらを後期段階(St35)まで培養した。本発明者らは、6F11抗N−C
AM抗体を使用している。この抗体は、正常胚の神経管全体を染色する。ノギン
処理動物極キャップは、この抗原を発現し[図7A−L]、コントロール未処理
動物極キャップは、発現しない。このことは、ノギンが、処理動物極キャップで
神経特異的タンパク質の産生を誘導し得ることを示している。本発明者らは、分
化神経細胞の種々のサブクラスに特徴的な多数の他の抗原の発現を検出し得なか
った。これらは、2G9(大部分の神経組織(末梢神経細胞を含む)を染色する
)、Tor 24.55(これは、感覚神経細胞を染色する)、およびTor
23(これは、種々の神経細胞(運動神経細胞を含む)を染色する)を含んだ。
ら、J.Neurochem. 57,1008−1012,1991)のSw
a1/Bsm1領域を、PCRにより得られ、そして同じ制限部位にまたがる、
ヒトノギン遺伝子のSwa1/Bsm1領域と置換することにより構築し、プラ
スミドpRG301を生じさせた。pRG301は、lacUV5プロモーター
の制御下にあるヒトノギン遺伝子を有するpBR322由来の高コピー数カナマ
イシン耐性プラスミドである。高コピー数のカナマイシン耐性遺伝子を含むプラ
スミドは、Agricultural Research Collectio
n (NRRL), Peoria, Illinoisに寄託されており、そ
して受託番号B−18600を有する。このプラスミドは、米国特許出願第07
/478,338号(これはその全体が本明細書中に参考として援用される)に
記載された。本質的には、記載されるように(Masiakowskiら、同書
)、pRG301で形質転換されたE.coli W3110laclq細胞を
37℃で増殖させ、ラクトースで誘導し、遠心分離によって採取し、100mM
Tris−HCl、50mM EDTA pH8で1回洗浄し、凍結保存した
。
risHCI−pH8.0−5mM EDTA中に懸濁し、8,000psiお
よび8℃でフレンチプレスで溶解し、そして4℃で30分間8,000×gで遠
心分離した。ノギンを含有するペレットを、元の容量の2M尿素−20mM T
risHCl,pH8.0中に懸濁し、そして30分間攪拌した。懸濁液を4℃
で30分間8,000×gで遠心分離し、ほとんど封入体(IB)からなるペレ
ットを20容量(v/w)の6MグアニジンHCl、50mM TrisHCl
、1mM EDTA、50mM DTT中に懸濁し、そして室温で1時間攪拌し
た。30分間8,000×gでの遠心分離後、0.45〜0.50gの変性およ
び還元型ノギンを含む上清を10容量の6M尿素−50mM酢酸ナトリウムpH
4.5−1mM EDTA−0.1mM DTTに対してOmega 10,0
00MWカットオフ膜を用いてダイアフィルトレートした。0.4〜0.44g
のノギンを含有するダイアフィルトレーション濾過物を、30ml/分の流速で
、6M尿素−50mM酢酸ナトリウム−1mM EDTA−0.1mM DTT
pH4.5で平衡化したS−Sepharose(Pharmacia)の2
.6×10cmカラム上にロードした。カラムをまず同じ緩衝液で、次いで1リ
ットル勾配(0〜1M NaCl)で、30ml/分の流速で洗浄した。ノギン
を含有する画分をゲル電気泳動によって同定し、そしてプールした。収量は、0
.2〜0.25gノギンであった。
に調整し、そして4℃でゆっくりと攪拌しながら、1.5〜2.5Mグアニジン
HCl−0.1M TrisHC pH8.0−0.1mM EDTA−0.2
〜2mM還元型グルタチオン−0.02〜0.2mM酸化型グルタチオン(好ま
しくは、10:1還元型グルタチオン対酸化型グルタチオンの比で)に供した。
24〜72時間後、2つの再折り畳みノギンイソ型が、RP−HPLCクロマト
グラフィーによって同定された(図8)。再折り畳みノギン溶液を、20容量の
0.05M酢酸ナトリウムpH4.5に対してダイアフィルトレートし、50m
Mリン酸カリウムpH7.2に供し、そして4℃で最少1時間、ゆっくりと攪拌
した。間違って折り畳みされたノギンは沈澱し、そしてこれを8,000×gで
30分間遠心分離することによって除去した。
C8、1×25cm Dynamax 300Aカラム上でクロマトグラフィ
ーによって精製され得る。ローディング後、カラムを溶媒Aで洗浄し、4ml/
分の流速で、以下のプロトコルに従って展開させた:(a)10分間、70%の
溶媒A、30%の溶媒B(アセトニトリル中0.1%TFA)でイソクラティッ
クに;30分間、60%溶媒Bおよび40%溶媒Aへの線形勾配。正確に再折り
畳みされたノギンは、44%〜46%溶媒Bでより早く溶出する。収量は、0.
07〜0.1gノギンであった。
クトアルブミン加水分解物およびyeastolateを添加したグレース昆虫
細胞培地(Gibco)で、細胞単層として維持した。10%v/v熱失活ウシ
胎児血清(Irvine Scientific)で補完したこの培地を、TM
NFH−10と同定する。細胞をまた、適応化後に無血清培地(SF−900−
II;Gibco)において培養した。いずれの培地中の懸濁培養物も、80r
pmの攪拌速度を使用して、マイクロキャリア培養フラスコ(Bellco)中
で上昇させた。全ての培養物は、トリパンブルー排除により判断されるように、
>96%生存度で維持された。
トとして、ヒトノギン遺伝子を含有する発現プラスミドから切り出した。このフ
ラグメントを、BamH1−Pst1消化pVL1393(Invitroge
n)に挿入した。得られたプラスミドpTR1009は、Autrograph
a californica多核多面体ウイルス(Multiple Nucl
ear Polyhedrosis Virus)(AcMNPV)のポリヘド
リン(polyhedrin)プロモーターのすぐ下流にヒトノギン配列を有し
、そしてこのプロモーター−異種遺伝子融合は、順に、AcMNPVポリヘドリ
ン領域に由来する組換え標的に隣接される。組換えプラスミドDNAをアルカリ
溶解およびCsCl遠心分離によって精製した。SF21細胞を、プラスミドお
よびウイルスDNAで、以下の方法によって同時トランスフェクトした:プラス
ミドDNA(3mg)を0.5mgの線状化した欠失型ウイルスDNA(Bac
ulo GoldTM、Pharminigen)と混合し、そしてエタノールで
沈澱させた。乾燥させたDNAを、次いで、水(50ml)中に再懸濁し、1.
5mlグレース培地と混合し、そして30ml LipofectinTMカチオ
ン性リポソーム(BRL)。DNA−リポソーム混合物をボルテックスし、室温
で15分間静置し、そしてSF21細胞の単層に滴下により添加した(2×10 6 細胞/60mmプレート)。27℃で4時間インキュベートした後、2mlの TMNFH−10を添加し、そして培養物を、5日間インキュベーションに戻し
た。組織培養培地を採取し、そしてプラーク単離のためのウイルスの供給源とし
て使用した。
。希釈ウイルス(0.5ml)を、27℃で1時間の期間、細胞単層(2×l0 6 細胞/60mmプレート)に吸着させ、吸引し、そしてウイルスプラークを、 6日間の期間、TMNFH−10培地において0.5%アガロースの被覆を用い
て発生させた。ウイルスプラークを、顕微鏡観察後に釣り上げ、そして2ml
SF900−II培地に溶出させた。ウイルスストックを、低い感染多重度(0
.1pfu/細胞)によって増幅した。ノギンを発現するウイルスクローンを、
感染培養物の35S−メチオニンおよび35S−システインで代謝標識し、総標
識タンパク質をポリアクリルアミドゲル電気泳動およびオートラジオグラフィー
によって分析することにより同定した。期待見かけ分子量20,000〜30,
000の標識タンパク質が、この方法によって、候補クローンにおいて検出され
たが、コントロール培養物においては検出されなかった。
で10分間遠心分離し、そして20mlの増殖培地(5〜10pfu/細胞の組
換えウイルスを含有する)中に再懸濁した。ウイルスを、室温で1時間、穏やか
に混合させながら吸着させた。次いで、感染細胞を、新鮮な増殖培地でそれらの
もとの容量に希釈し、そして27℃で3日間インキュベートした。続いて、細胞
および細片を、1000×gで20分間遠心分離することによって増殖培地から
清澄化した。
ーを通過させ、そして5mM HEPES pH8.0で平衡化しておいたFa
st Sカラムに付与した。カラムを同じ緩衝液で洗浄し、線形NaCl勾配を
用いて展開し、他の培地成分を除去した。ノギンは、1M NaCIで、このカ
ラムから溶出した。
された組換えノギンが、単一の鋭いピークで溶出することを示す。このことは、
1つの優勢なイソ型の存在を示す(図9)。15%ポリアクリルアミド−SDS
還元ゲルは、E.coliまたは昆虫細胞のいずれかからのノギンが、95%よ
り良好に純粋であり、20〜30kDのタンパク質に相当する単一のバンドで移
動することを示す。昆虫細胞由来のノギンは、明らかには、単一のコンセンサス
部位におけるN結合型グリコシル化に由来するさらなる質量に起因して、わずか
によりゆっくりとした移動度を示す(図10)。Endo Fでの処理は、昆虫
産生ノギンの移動度を、細菌産生タンパク質の移動度に変換する。
されたノギンは、ジスルフィド結合型オリゴマータンパク質として挙動する(図
10)。しかし、ゲル濾過分析および質量分析によって、ノギンは、主に、ダイ
マータンパク質である。
および昆虫細胞から精製されたノギンは、非常に類似するコンフォメーションを
有することを示す(図11)。この方法によって決定された二次構造は、ノギン
が48%α−ヘリックス、0%β−構造、および52%ランダムコイルからなる
ことを示す。
的活性 E.coliまたはバキュロウイルスにおいて産生されたヒトノギンの生物学
的活性を、上述のような腹側辺縁層アッセイにおける筋肉アクチン発現のアッセ
イによって決定した。図12に示される結果は、細菌産生ヒトノギンまたはバキ
ュロウイルス産生ヒトノギンに曝露されたVMZにおける筋肉アクチンmRNA
の誘導についてのポジティブな用量応答を示す。
の産生および特徴づけ 材料および方法 抗体の産生 組換えヒトおよびXenopusノギンと反応性のRP57−16ラットモノ
クローナル抗体を、雌Lewisラットを2ヶ月にわたって精製組換えヒトノギ
ン(E.coliで産生された)を4回35μg注射することで免疫化すること
によって産生した。初回免疫のために、タンパク質を、フロイント完全アジュバ
ント中で、後蹠に注射した。引き続く注射を、同じ後蹠に、フロイント不完全ア
ジュバント中で与えた。ラットを4回目の注射の3日後に安楽死させた。
と、2:1の比で混合した。遠心分離後、細胞混合物を、0.25mlの42%
(w/v)PEG 3350(Baker)(10%(v/v)ジメチルスルホ
キシド(Sigma)を有するリン酸緩衝生理食塩水中)中に、37℃水浴中で
全体で3分間再懸濁した。細胞を、96ウェルプレート(Falcon 307
2)において1ウェルあたり5×104リンパ球の密度で、DMEM/F−12 (Mediatech,Inc.)(10%FBS(ストレプトマイシン、ペニ
シリン、ピルビン酸塩、およびグルタミンを添加した)およびHMGT(1.6
×10-3Mチミジン、4.0×10-4メトトレキセート、1.3×10-3炭酸水
素ナトリウム、および1.0×10-2ヒポキサンチン)を含む)中にプレートし
た。培養10日後、上清を採取し、間接的ELISAによって組換えヒトノギン
に対する抗体活性についてアッセイした。ヒトノギン遺伝子を含有するプラスミ
ドでトランスフェクトされたCOS−M5細胞由来の上清を、Probind9
6ウェルアッセイプレート(Falcon 3915)において一晩風乾した。
非特異的結合を、PBS/1%BSA(Sigma)を用いて周囲温度で2時間
インキュベートすることによって除去した。プレートをPBS/0.02%Tw
een20で2回洗浄した。次いで、培養上清を添加し、そして周囲温度で1時
間インキュベートした。プレートをPBS/0.02%Tween20で4回洗
浄した。PBS/1%BSAに1:2000希釈した二次抗体、ヤギ抗ラットI
gG(H+L)アルカリホスファターゼ結合体(Caltag)を各ウェルに添
加し、そしてプレートを周囲温度で1時間インキュベートした。再度、プレート
をPBS/0.02%Tween20で4回洗浄した。抗体結合を、ジエタノー
ルアミン緩衝液pH9.8中pNPP(p−ニトロフェニルホスフェート,Si
gma)1mg/mlと共に、暗所で周囲温度で1時間インキュベートすること
によって、可視化した。反応を、等容量の100mM EDTAを添加すること
によって停止させた。吸光度を、Thermomax Microplate
Reader(Molecular Devices)において405nmで読
み取った。反応を、その吸光度がネガティブコントロール(希釈物単独続いて二
次抗体および基質)の2倍であったとき、ポジティブであるとみなした。ポジテ
ィブクローンを拡大させ、そしてモノクローナル抗体を含有する培養上清を、特
異性分析のために採集した。
リッド細胞を、DMEM/F−12(Mediatech,Inc.)(10%
FBS(ストレプトマイシン、ペニシリン、ピルビン酸塩、およびグルタミンを
添加した)を含む)において拡大した。抗体を含む上清をアリコートに分け、使
用するまで−70℃で保存した。
T−3、およびNT4タンパク質を、個々に、pH9.6の50mM重炭酸バッ
ファ中で4℃で一晩インキュベーションすることによってProbindの96
穴アッセイプレートに受動的に吸着させた。BDNF、NT−3、およびNT−
4を使用して、ラットのモノクローナル抗体RP57−16の非特異的結合を評
価した。ヒトノギン遺伝子を含むプラスミドまたはflgC末端タグ化Xeno
pusノギン遺伝子を含むプラスミドのいずれかでトランスフェクトされたCO
S−M5細胞からの上清を、Probindの96穴プレートに風乾させた。非
特異的結合をPBS/1% BSA(Sigma)を用いて周囲温度で2時間イ
ンキュベーションすることによって除去した。PBS/0.02% Tween
20を用いてプレートを2度洗浄した。希釈していないRP57−16を加え、
周囲温度で1時間インキュベーションした。PBS/0.02% Tween2
0を用いてプレートを4度洗浄した。PBS/1% BSA中で1:2000に
希釈した2次抗体、ヤギ抗ラットIgG(H+L)アルカリホスファターゼ結合
体(Caltag)を各穴に加え、そのプレートを周囲温度で1時間インキュベ
ーションした。再度、PBS/0.02% Tween20を用いてプレートを
4度洗浄した。抗体結合を、ジエタノールアミン緩衝液(pH9.8)中で1m
g/mlのpNPP(p−ニトロフェニルリン酸)とともに暗所において周囲温
度で1時間インキュベーションすることによって、可視化した。反応を、等量の
100mM EDTAを加えることによって停止させた。Thermomax
Microplate Reader(Molecular Devices)
上で、405nmの吸光度を読み取った。この吸光度がネガティブコントロール
(希釈液のみに2次抗体および基質を加えたもの)の吸光度の2倍であった場合
に、反応を陽性と考えた。
グによって分析した。50ngの非還元型および還元型の組換えヒトノギンを1
2.5%SDS−ポリアクリルアミドゲル上で電気泳動にかけ、そしてニトロセ
ルロース膜上でエレクトロブロッティングした。膜をPBS/1% カゼイン/
0.1% Tween 20を用いてブロックし、そして次に希釈していないR
P57−16培養上清とともに2時間インキュベーションした。PBS/0.0
2% Tween20中で4回洗浄した後、 PBS/1% BSA/0.1% Tween20中の1:5000希釈のヤギ抗ラットIgG(H+L)西洋わ
さびペルオキシダーゼ結合体(Pelfreeze)とともに膜をインキュベー
ションした。膜をPBS/0.02% Tween20を用いて4回洗浄した。
タンパク質をECLウエスタンブロッティング試薬(Amersham)を用い
てその製造者の指示にしたがって可視化した。次に、膜をXAR 5 Scie
ntific Imagingフィルム(Kodak)に5秒間さらした。
usノギンの両方のノギン、ならびにE.coli、昆虫細胞、およびCOS−
M5細胞において生成された組換えヒトノギンと反応する。この抗体は、ニュー
ロトロフィンであるBDNF、NT−3、およびNT−4とは反応しない。ウエ
スタンブロッティングは、この抗体が還元されたタンパク質および還元されてい
ないタンパク質の両方を検出することを示した。
化合物を生成するように改変され得るという発見に関する。
KKHRLSKKLRRKL)に対応する。(配列については、Smith、W
.C.およびHarland、R.M. Cell 70:829−840(1
992)を参照のこと)。TGF−βファミリーの分子について公知であること
に基づき、この塩基性領域は、プロセッシング部位であり得るように見える。こ
の塩基性領域の機能をよりよく理解するために、非常によく保存された塩基性領
域(Δ123−135)、または塩基性領域(Δ91−135)を含むペプチド
のより大きな部分を欠失したXenopusノギンの構築物を作成した。これら
の欠失変異体の両方は、活性であり、RNAとして注入した場合に過剰に背方化
された胚を生じた。さらに、予備的な実験は、ノギンがヘパリンに対して親和性
を有する一方、塩基性領域を欠失する改変された形態がこの結合活性を有さない
ことを示した。
するために、動物血清において低いバイオアベイラビリティを示す。Fcタグ化
ヒトノギン(hNG−Fc)は、非常に高親和性でBMP4に結合することが示
されてきた。(Zimmerman、L.B.ら、Cell 86:599−6
06(1996))。hNGを改変した結果、骨誘導因子(BMP)に結合およ
び拮抗する能力を保持しつつ、改善されたバイオアベイラビリティを示す化合物
が同定されてきた。変化した生物学的特質を生じる特異的改変は、ヘパリン結合
活性をネイティブヒトノギン分子に与える原因として同定されるアミノ酸の欠失
を含む。その結果得られる改変されたノギンは、ヘパリン結合活性を欠くが、予
想外なことに、BMP4に結合および拮抗する能力を保持する。
144Fcとして公知の2つの分子を作成した。これらの分子は、ヒトノギンの
、Fcタグ化欠失ムテインであって、アミノ酸138〜144(hNGΔ138
−144Fcについて)または133〜144(hNGΔ133−144Fcに
ついて)のいずれかを欠き、そしてそのC末端にヒトIgG1のFcドメインを
タグ化されたムテインである。Fcタグ化ノギンを構築するために、BspEI
−NotIヒトIgG1フラグメント(Davis、S.ら、Science
266:816−819(1994);Economides、A.N.ら、S
cience 270:1351−1353(1995))が、Zimmerm
an、L.B.ら、Cell 86:599−606(1996)に記載される
ようなぺプチド架橋配列をコードするオリゴヌクレオチドを使用して、ヒトノギ
ンに融合され得る。以下に説明されるように、欠失ムテインであるhNGΔ13
8−144FcおよびhNGΔ133−144Fcは、BMP4への結合につい
てhNG−Fcと同一の活性を示し、さらにhNGに比較して、ヘパリンに対す
る親和性が低減し、動物血清中の薬物動態がより優れることを示した。
ノ酸番号1である開始メチオニンから始まる)の欠失を有するヒトノギン(hN
G)の配列からなり、そのヒトノギンは、Ser−Gly「架橋」(遺伝子工学
により改変されたBsP EI制限酵素部位によってコードされる)を介してヒ
ト免疫グロブリンG1(Fc)の定常領域に融合されている(図14)(配列番
号23)。hNGΔ133−144FcをPCRによって構築し、そして標準の
遺伝子工学技術を使用して哺乳動物発現ベクターpMT21中にクローン化した
(pMT21.hNGΔ133−144Fc)。hNGΔ133−144Fcの
配列が正確であることを、配列決定によって確認した。その後、この欠失ムテイ
ンはまた、発現ベクターpSRaに移入され、そしてFcタグ化および非タグ化
バージョンのこのhNGムテインの両方を構築した(それぞれ、pSRa.hN
GΔ133−144Fc、およびpSRa.hNGΔ133−144)。
いてLipofectamine(GIBCO/BRL)を使用してCOS7細
胞中で発現させる。hNGと同様に分泌されるhNGΔ133−144Fcを、
Protein A−Sepharoseカラム(Pharmacia)を通過
させ、そして100mMの酢酸を用いて溶出し、その後トリスバッファを用いて
pH7に中和することによって馴化上清から精製した。この調製物の純度は、S
DS−PAGEを行い、その後、蛍光色素のSYPRO Orange(Mol
ecular Probes、Inc.)を用いて染色することによって調べた
。得られた調製物は、この判断基準によると90%より大きい純度であり、主に
ジスルフィド架橋された二量体の形態であり、非タグ化hNGおよびhNG−F
c(どちらもまたジスルフィド架橋された二量体を形成する)の両方でなされた
以前の観察と一致した。
合能力をhNG−Fcの能力と比較した。hNG−Fcは、非タグ化hNGの親
和性と本質的に同じ親和性でヒト骨誘導因子4(hBMP4)に結合する。hB
MP4がELISAプレートの表面上に捕捉されるELISA式アッセイを使用
して、上記2つのタンパク質を比較した。hNGΔ133−144Fcムテイン
は、hNG−Fcと同じBMP4への結合性を示し(図15)、この2つのタン
パク質が同じ生物学的活性を有することを示す。
Δ133−144Fc、および塩基性領域により短い欠失を有する別のhNG欠
失ムテイン、すなわちhNGΔ138−144Fc(hNGΔKKLRRK−F
cとも称される)のヘパリン結合プロフィールと比較した。図16上に示される
ように、hNG−Fcは、約0.75M NaClでヘパリンから溶出し始める
が、hNGΔ133−144FcおよびhNGΔ138−144Fcは、0.2
5M NaClで溶出を開始する。0.5Mより大きいNaClでのヘパリンへ
の結合は、ヘパリンとの親和性相互作用と考えられるが、0.5Mより小さいN
aClでのヘパリンへの結合は、イオン性の相互作用によるものと考えられる(
ヘパリンは、負に荷電した硫酸基を含み、そしてhNGは、正に荷電した領域を
有する)。したがって、2つのhNG欠失ムテインのhNGΔ133−144F
cおよびhNGΔ138−144Fcはイオン性の相互作用を介してヘパリンと
相互作用するが、hNG−Fcは、ヘパリンに対する親和性を示す。KKLRR
K欠失(すなわち、hNGΔ138−144Fcによって実施されるもの)は、
ヘパリンとの相互作用を、イオン性の効果について予想にされる相互作用にまで
低減するのに十分であるので、発明者らは、配列KKLRRK(すなわち、hN
Gにおけるアミノ酸138〜144)がhNGのヘパリン結合領域であるか、ま
たはそれを含むと結論づける。Fcドメインは、ヘパリンに結合しなかった。
同一の結合性を示すことを見い出してきたが、化学的に改変された形態のhNG
(シトラコニル−hNG)は、ヘパリンに結合しない。発明者らはまた、上記塩
基性領域を超えるより長い欠失を有する別のhNG欠失ムテイン、すなわちhN
GΔ133−179Fcのヘパリン結合プロフィールを調べてきた。hNGΔ1
33−179Fcは、hNGΔ133−144FcおよびhNGΔ138−14
4Fcと同じヘパリン結合プロフィールを示し、上記塩基性領域の下流の配列を
さらに欠失してもヘパリンへのhNG結合のイオン成分をさらに低減することは
ないことを示す。このことから、発明者らは、ヘパリンへのhNG結合のイオン
成分は、hNGのクニッツ様ドメイン内に位置するに違いないと結論づける。さ
らに、化学的に改変されたシトラコニル−hNGならびに2つの欠失ムテインで
あるhNGΔ138−144FcおよびhNGΔ133−144Fcはすべて、
生物学的に活性(すなわち、これらはhNG−Fcと見かけ上は同じ親和性でB
MP4に結合する)が、欠失ムテインhNGΔ133−179Fcは、非活性で
ある。まとめると、これらの結果は、hNGのヘパリンへの結合は、BMP4へ
の結合と区別され得ること、およびhNGのヘパリン結合ドメインは、hNGの
BMP4をブロックする活性には必要でないことを示す。
において試験した。E.coliにおいて発現され、そして再び折り畳まれた非
改変hNGが、静脈投与後のラット血清において、見かけの半減期が60分より
小さいという非常に低いバイオアベイラビリティしか示さないことが以前に決定
されてきた。ヘパリンに結合しないシトラコニル−hNGは、バイオアベイラビ
リティにおいて30倍の改善を示すが、注射後約2時間で循環から消失もする。
発明者らは、ヘパリンに結合しない、そしてまたFcタグ化hNGΔ133−1
44Fcはインビボ中でより長い半減期を有し得ると考えた。この可能性を調べ
るために、発明者らは、マウスおよびラットにhNGΔ133−144Fcを注
射し、そして血清におけるバイオアベイラビリティを測定した。
間という最も遅いサンプルされた時点においても、2μg/mlのレベルを達成
し、hNGΔ133−144Fcが検出可能であった(図17A)。ラットにお
ける静脈注射はまた、好ましい薬物動態を示したが、最も遅い血清サンプルは、
6時間で採取した。この実験において、約18μg/mlのhNGΔ133−1
44Fcを検出した(図17B)。同様の結果が、hNGΔ138−144Fc
を用いて得られ、hNGのヘパリン結合ドメインの欠失が、これらの分子の、h
NGより改善された薬物動態プロフィールの原因であることを示した。腹腔内ま
たは静脈内注射後に動物血清においてhNGΔ133−144Fcを検出するた
めに使用したアッセイは、hNGΔ133−144FcのBMP4に結合する能
力に依存するので、発明者らはまた、検出されるhNGΔ133−144Fcが
機能的であり、そしてBMP4と相互作用し得ることが分かった。さらに、hN
GはBMP4に対して非常に高い親和性を示すので、発明者らは、これらの実験
において達成されたhNGΔ133−144Fcのレベルが、動物モデルおよび
臨床状況においてBMP4活性をブロックし得ると予想する。
ΔB2の構築 ヒトノギンムテインであるhNGΔ133−144(Fcタグなし)に対する
cDNAを含む哺乳動物発現ベクターを以下のように構築した。以下、hNGΔ
133−144はまた、hNGΔB2と称されることがある。同様に、hNGΔ
138−144は、hNGΔB1と称されることがある。
cDNA(hNG)を含む、pCAE294と名付けられたプラスミドを、制限
酵素であるEcoR IおよびMlu I(New England Biol
abs、Beverly、Massachusetts)を用いて消化した。こ
の制限消化によって、全pSRαベクター配列および野生型ヒトノギン(hNG
)のC末端側の3分の1(223ヌクレオチド)を含む4kbのDNAフラグメ
ントが放出された。このフラグメントを、標準的な分子生物技術によってゲル精
製した(例えば、Sambrookら、Molecular Cloning、
A Laboratory Manual、Cold Spring Harb
or Laboratory;Current Protocols in M
olecular Biology、Ausubelら編、Greene Pu
bl. Assoc.、Wiley−Interscience、NYを参照の
こと)。
)中にサブクローン化されたhNGΔ133−144−FC(実施例9を参照の
こと)のcDNAを含む、pCAE302と名付けられたプラスミドを、制限酵
素であるEcoRIおよびMluIを用いて消化した。この制限消化によって、
アミノ酸133〜144をコードする配列の欠失を有するヒトノギンムテインの
N末端側の3分の2(439ヌクレオチド)をコードする500bpのDNAフ
ラグメントが放出された。このDNAフラグメントをまたゲル精製した。上記5
00bpのDNAフラグメントおよび上記4kbのDNAフラグメントを標準的
な技術に従って連結し(Sambrookら、Molecular Cloni
ng、A Laboratory Manual、Cold Spring H
arbor Laboratory;Current Protocols i
n Molecular Biology、Ausubelら編、Greene
Publ. Assoc.、Wiley−Interscience、NYを
参照のこと)、新しい哺乳動物発現ベクターpSRα.hNGΔB2を作成した
。
Aを含む原核生物発現ベクターを以下のように構築した。
ベクターpUCにサブクローン化されたヒトノギンに対するcDNAを含む、p
UC−hNog#7と名付けられたプラスミドからPCR増幅した。このPCR
反応は、標準的な技術を使用し(Sambrookら、Molecular C
loning、A Laboratory Manual、Cold Spri
ng Harbor Laboratory;Current Protoco
ls in Molecular Biology、Ausubelら編、Gr
eene Publ. Assoc.、Wiley−Interscience
、NYを参照のこと)、以下の増幅プライマー: EVD−84(5’−TGTTTTTGCATGCAGCACTACCTGCA
CATCCGTCCGGCA−3’)(配列番号24) EDV85(5’−CGAAAACGGCCGTTATCAACAAGAACA
TTTACATTCAGAGATGATCGGGTACTGG−3’)(配列番
号25) を使用して行われた。
(New England Biolabs、Beverly、Massach
usetts)を用いて消化し、そしてpRG09に連結した。pRG09は、
βラクタマーゼ遺伝子およびlacUV5プロモーターを含む低コピー数プラス
ミドであり、そして制限酵素Sph IおよびNru Iを用いた消化による連
結のために調製しておいた。連結および細菌形質転換につづいて、lacUV5
プロモーターの転写制御下にヒトノギン遺伝子を含むクローンを同定し、そして
pRG292と名付けた。pRG292プラスミドを制限酵素Swa Iおよび
Bsm Iを用いて消化し、1054bpのDNAフラグメントを放出させた。
このDNAフラグメントを標準的な技術によってゲル精製し、そしてpCP14
6中に連結した。pCP146は、kan1遺伝子をコードする高コピー数プラ
スミドであり、制限酵素であるSwa 1およびBsm 1を用いた消化による
連結のために調製しておいた。得られたプラスミドをpRG301と名付けた。
ΔB2欠失(アミノ酸133−144をコードする配列の欠失)を構築するため
に、pRG301を制限酵素Mlu IおよびMsc Iを用いて消化し、ヒト
ノギン遺伝子内部の238bpフラグメント(配列番号1のNT378−615
)を放出させた。次に、このフラグメントをpCAE302(実施例9−pMT
21.hNGΔ133−144Fcを参照のこと)中で、hNGΔB2内部の2
02bpフラグメント(MluIおよびMscIを用いた消化によって放出させ
た)と置き換えた。得られた原核生物発現プラスミドをpRG625と名付けた
。
41を、60Lのバイオリアクター(ABEC、Inc.、Allentown
、PA)中の40Lの培地中で増殖させた。最小グルコース培地は、二塩基リン
酸カリウム(5g/L)、一塩基リン酸カリウム(1g/L)、硫酸アンモニウ
ム(0.35g/L)、クエン酸ナトリウム(1g/L)、硫酸ナトリウム(1
.3g/L)、Dow P2000消泡剤(1mL/L)、塩化カルシウム(0
.075g/L)、30g/Lのグルコース、および適切な痕跡レベルの硫酸鉄
、硫酸亜鉛、硫酸銅、硫酸マンガン、塩化コバルト、およびモリブデン酸ナトリ
ウムを含む3mL/Lの微量元素溶液(3mL/L)を含んだ。
0%の溶解した酸素を使用して、設定点を維持するための漸増する圧力、撹拌、
酸素フローにより7.0に制御した。光学密度が50に達したとき、タンパク質
合成の誘導が、化学的誘導物質イソプロピル−β−D−チオガラクトピラノシド
(IPTG)を加えることによって開始された。十分な量のhNGΔB2タンパ
ク質が細胞内に蓄積するように、発酵をさらに3時間つづけた。この細胞をKo
ch 500 NMWCO中空ファイバーフィルタを使用する接線フローろ過に
よって収穫し、そして20mMトリス、20mM EDTA、および120mM
NaClを含む溶解バッファ中へダイアフィルトレーションし、そして−20
℃に冷凍された。
ween80バッファ中に再懸濁し、そしてManton Gaulinホモジ
ナイザーを用いて8000psigで破壊した。0.2ミクロンの公称孔サイズ
を有するMicrogon中空ファイバー膜(Microgon、CA)を用い
る接線フローろ過システムを使用して、封入体を洗浄し、混入するE.coli
タンパク質を除去した。この封入体を洗浄するために使用されたバッファは、2
0mMトリス、20mM EDTA、および1%Tween80を含んだ。洗浄
された封入体を6M塩酸グアニジン、10mM DTT中に可溶化した。そのタ
ンパク質を100K限外ろ過膜(Millipore、MA)に通過させること
によって部分的に精製し、高分子量混入物および脂質を除去した。このタンパク
質を10Kフィルタ(Millipore、MA)を用いて濃縮し、次に再折り
畳みのために、1.5M塩酸グアニジン、20%グリセロール、20mMトリス
、2mM EDTA、0.5mM酸化グルタチオン、5mM還元化グルタチオン
を含むバッファ中で最終濃度0.1mg/mLに希釈した。このタンパク質を、
8日間4℃で再折り畳みさせた。再び折り畳まれたタンパク質を、4M尿素、2
0mM酢酸ナトリウムを含み、pH4.0のバッファ中に濃縮およびダイアフィ
ルトレーションし、20mM酢酸ナトリウム、20%グリセロール、4M尿素、
0.02%CHAPSを用いて平衡化した2.8L SP セファロースFF樹
脂(Pharmacia)を含む直径10cmのカラムにロードした。このカラ
ムを、3カラム体積の350mM NaClを含む同じバッファを用いて洗浄し
た。このタンパク質を漸増する塩勾配(400−750mM NaCl)を用い
て10カラム体積にわたり同じバッファを使用して溶出した。さらなる量のタン
パク質を、20mMビシン、20mMアセテート、20%グリセロール、4M尿
素、500mM NaClを使用して、pH8.5で溶出した。溶出したタンパ
ク質を、可溶性を維持するために4倍に希釈した。このタンパク質を、4M尿素
、20mMビシンを含むpH8.5のバッファ中に濃縮およびダイアフィルトレ
ーションし、そしてバッファA(4M尿素、20%グリセロール、50mMビシ
ン、0.02%CHAPS、pH8.5)を用いて平衡化した2.8L Q セ
ファロースFF樹脂(Pharmacia)を含む直径10cmのカラムにロー
ドした。このカラムをバッファAを用いて洗浄し、そして100mMから300
mM NaClの直線塩勾配を用いて7カラム体積にわたり100mL/分で溶
出した。その画分をSDS PAGEによって分析し、そしてプールされ、1.
8グラムの精製hNGΔB2タンパク質を提供した。
ルの共有結合によって改変した。Shearwater Polymers(C
at.No.M−ALD−20000)からのメトキシ−PEG−プロピオンア
ルデヒド(MW=20,000)を、PEG試薬対タンパク質が20:1の化学
量論的比で300mgのhNGΔB2(MW=21,495)と反応させた。こ
の反応混合物を、フィルタ滅菌し、そしてその反応を、100mMビシン、5m
Mシアノホウ化水素ナトリウム、20%グリセロール、4M精製尿素を含むpH
8.1のバッファ中でアルゴン雰囲気下に12日間室温で進行させた。この反応
混合物中のhNGΔB2の濃度は、0.75mg/mLであった。尿素を使用の
前に、陽イオン交換カラムに通して混入アミンを除去することによって予め精製
した。シアノホウ化水素の使用は、シッフ塩基中間体をメトキシキャップ化PE
Gと上記タンパク質の反応したアミノ基との間の2次アミン架橋に還元するため
に必要である。反応生成物は、PEG化されていない形態、モノPEG化された
形態、およびポリPEG化された形態の混合物を含む。
を含む2工程クロマトグラフィー手順を使用して行った。第1工程において、反
応混合物を、4M尿素、15mMクエン酸ナトリウム、20%グリセロール、p
H5.5を含むバッファAを用いて5倍に希釈し、そしてSPセファロースHP
陽イオン交換樹脂(Pharmacia)を詰め込んだ直径5cm長さ13cm
のクロマトグラフィーカラム(Pharmacia XK50)上に45cm/
時の直線速度でロードした。ロード後に、このカラムをバッファAを用いて洗浄
し、そしてPEG化hNGΔB2を、バッファA中の0から500mM NaC
lの直線勾配を使用して、6カラム体積にわたって45cm/時の直線速度で溶
出した。SDS PAGEゲル分析を、カラム画分について行い、モノPEG化
されたhNGΔB2を含む画分をプールした。このモノPEG化タンパク質(P
EG−hNGΔB2)を、直径7cmのAmicon撹拌セル濃縮器を使用して
0.76mg/mLに濃縮した。このタンパク質を、2M尿素、150mM N
aCl、20%グリセロール、10mM クエン酸ナトリウム、pH5.5を用
いて平衡化した95cmのSuperdex200サイズ排除樹脂(Pharm
acia)を含む100cmXK26カラム(Pharmacia)上にロード
した。このタンパク質を3mL/分のフロー速度で溶出した。その画分をSDS
PAGEによって分析し、そして適切な画分をプールした。プールされたモノ
PEG化hNGΔB2を、50mMトリス、150mM NaCl、10%v/
vグリセロール、pH7.5中に透析した。このタンパク質をアリコートし、そ
して−40℃で凍結保存した。
1、hNGΔB2、PEG−hNGΔB2、およびhNGΔB2−Fcのヘパリ
ン結合プロフィールの比較 ヘパリンへの低い親和性を示すタンパク質は、ヘパリンへの高い親和性を示す
タンパク質よりも、早くに−すなわち、より低いNaCl濃度で、親和性カラム
から溶出され得る(Lobb,RRら、Anal Biochem 4月 15
4:1−14(1996))。0.1および0.5M NaClの間の塩濃度で
ヘパリンに結合するのは、ヘパリン上に存在する硫酸基とのイオン性の相互作用
によるものであるが、0.5M NaClより高くでの結合は、本物のヘパリン
結合部位によるものである。発明者らは、ヘパリンへの低い結合性は、全身的な
送達用のタンパク質ベースの薬物にとって望ましい性質であるという考えのもと
に、hNGおよびhNGムテイン、ならびにタグ化されたかまたは化学的に改変
されたhNGおよびhNGムテインの、ヘパリンに結合する能力を、高解像度ヘ
パリン親和性カラムを使用して比較した。高解像度親和性クロマトグラフィーが
選択の方法であった。なぜなら、それが正確かつ非常に再現性のある結果を提供
し、ヘパリン結合性における小さな差違さえも明らかにし得るからである。
2、PEG−hNGΔB2、およびhNGΔB2−Fcのヘパリン結合プロフィ
ールを、以下のようにTSK−5Wヘパリンカラム(Toso Haas、Mo
ntgomeryville、PA)上に順次注入することによって比較した:
それぞれ40μgのhNG、PEG−hNG、 hNGΔB2−Fc、およびh NGΔB2;9μgのシトラコニル−hNG;および15μgのPEG−hNG
ΔB2、それぞれの体積は50μl。各サンプルを注入した後に、そのサンプル
を、100mMトリスpH7.6中で150mMから2M NaClの塩勾配に
かけ、そして上記タンパク質の溶出プロフィールをA280によってモニターした 。
C)、これはバッチ溶出方法を使用した以前の実験と一致する。20,000M
Wのポリエチレングリコール(PEG)を用いてPEG−hNGを形成するよう
にhNGを化学的に改変することは、ヘパリンに対するほんのわずかにより低い
親和性を示す分子(約1M NaCl(図18A)で溶出する)を生じた。対照
的に、接近可能なリジン(LYS)の位置でシトラコニル基で化学的に改変し、
これらの(生理学的条件で)正に荷電した残基を負に荷電した残基に効果的に変
化させたhNGであるシトラコニル−hNGは、ヘパリンに対して極度に低い親
和性を示した(0.15M NaClで溶出する(図18A))。このことは、
5つのLYSを含むhNGの塩基性領域(アミノ酸133〜144;番号1とし
ての開始メチオニンからの番号付け)がヘパリンに対するhNGのヘパリン結合
部位である。
−144として公知)は、約0.75M NaClで溶出し(図18B)、ヘパ
リンに対する低減された結合性を示す。さらに2つのLYS残基を欠く欠失ムテ
インhNGΔB2は、上記勾配においてさらに早くに、約0.6M NaCl(
図18B)で溶出する。さらに、このムテインをhNGΔB2二量体あたりPE
G1分子の化学量論比で1分子のPEG20,000によって化学的に改変する
こと(PEG−hNGΔB2)は、ヘパリンへの結合性のさらなる低減を生じる
(0.45M NaClでの溶出(図18B))。このことは、PEGが、PE
Gが共有結合するタンパク質に増加した可溶性を与えるという考えと合致し、そ
してまたhNGΔB2とヘパリンとの間に存在するイオン性相互作用のいくらか
をマスクすることによるとされ得る。興味深いことに、結合における同じタイプ
の低減が、hNGΔB2にヒトIgG1の定常領域(Fc)をタグ化してキメラ
タンパク質hNGΔB2−Fcを作成することによって達成される(図18C)
。
ture Collection、12301 Parklawn Drive
、Rockville、Maryland 20852に寄託した。
は、本発明の範囲を例示することを意図されるものであって、それを限定するも
のではない。
列(配列番号2)。ヘパリンとの相互作用を、イオン効果について予測される相
互作用まで減少させるに適切なように、実施例9に記載されるKKLRRK欠失
体(hNGΔ138−144)は、ヌクレオチド415からコードされる(AA
G...)。
推定アミノ酸配列(配列番号2)。ヘパリンとの相互作用を、イオン効果につい
て予測される相互作用まで減少させるに適切なように、実施例9に記載されるK
KLRRK欠失体(hNGΔ138−144)は、ヌクレオチド415からコー
ドされる(AAG...)。
るようにステージ付けられた胚(staged embryo)から摘出した。
St10.5背側および腹側ACならびに腹側辺縁層(VMZ)もまた示される ように摘出した。外植片を、低Ca/Mgリンゲル(LCMR)溶液中で1回洗 浄し、次いでLCMR+0.5%BSA中に希釈した因子を含む処理培地中に置 いた。後期(St20+)まで培養した外植片を、処理開始6〜16時間後に処
理培地から取り出し、LCMR中に置いた。外植片が所望のステージに到達した
時点で、それらを、RNAのために回収するか、またはホールマウントインサイ
チュハイブリダイゼーションもしくは抗体染色のために固定した。
24胚RNAにおいて、N−CAM、β−チューブリン、およびXIF−3プロ
ーブにより保護された特定のフラグメントを示す。レーン4〜8は、これら3つ
のプローブの混合物による保護を示す。他方、レーン9〜13は、50pMアク
チビン(A)、25%の20倍濃縮コントロールCHO細胞培地(C)もしくは
25%の20倍濃縮ノギン馴化CHO細胞培地(N)で処置したSt9 ACか
ら回収したtRNA(t)、St24胚RNA(E)、およびRNAに対するア
クチンプローブによる保護を示す。ローディングコントロールとして使用した、
偏在して発現した細胞骨格アクチンは、RNAレベルが、すべての処置において
匹敵していることを示す(レーン11〜13)。
可視化した。レーン1は分子サイズ標準を示す。レーン2〜7は、0.0、0.1
、0.2、0.5、1.0、および2.0μgの精製ヒトノギンを示す。
の時間経過;直接神経誘導対間接神経誘導。動物極キャップを、図2Aに示され
るように摘出し、そしてLCMR+0.5%BSA(U)、アクチビン馴化CO S細胞培地の20%希釈物(A)、または1μg/ml精製ヒトノギン(N)で 処理した。処理した動物極キャップから単離したRNA(レーン2〜13)なら
びにSt22全胚RNA(レーン1)およびtRNA(レーン14)を、N−C
AM、β−チューブリン、筋肉および細胞骨格アクチン、II型コラーゲン、およ
びEF−1aについてプローブした。
マーカーの発現。動物極キャップをSt8胚から摘出し、図4Aに記載のように
処理し、そしてSt11で採集した。レーン1および2はそれぞれ、St10. 5全胚RNAによるgoosecoidおよびXbraプローブ保護を示す。レ
ーン3〜6は、これら2つのプローブの混合物による保護を示す。相対的RNA
レベルを、別個のEF−1αプローブ保護により示す。
テージの胚に、20pgのpCSKAlacZまたはpCSKAnogginを
動物極に注入した。注入した胚からの動物極キャップを、St8〜9に摘出し、
St20まで培養した。これらを、St20で、RNアーゼ保護により、分析の
ために採集した。
t10.5腹側および背側の動物極キャップを、図2A〜2Bに示されるように 摘出した。背側および腹側の動物極キャップを、アクチビン培地(DA、VA)
または1μg/mlヒトノギン(DN、VN)で処理し、そしてSt26に、プ ローブとしてN−CAM、β−チューブリン、およびアクチンを使用するRNア
ーゼ保護分析のために採集した。
St10.5VMZおよびSt9動物極キャップを、図2Aに示されるように摘 出し、0、1、10、50、200、および1000μg/mlのヒトノギンで 処理した(それぞれ、レーン3〜8および10〜15)。次いで、処理した外植
片およびSt26期のコントロール全胚からのRNAを、プローブとしてN−C
AM、β−チューブリン、アクチン、およびII型コラーゲンを使用するRNアー
ゼ保護により分析した。この実験において、1ng/mlの用量での筋肉誘導は 、10ng/mlより強く、そして非誘導VMZでは筋肉アクチン発現は低レベ ルである。これは実験的変動に起因し得る。なぜなら、反復実験において、本発
明者らは、50ng/ml以上の用量でのみ筋肉誘導を観察したからである。
示すNCAMについて染色した尾芽胚(7A、7B)。NCAM RNAは、神
経管でのみ検出され、体節では検出されない。比較のための、筋肉アクチンにつ
いて染色した尾芽胚の体節(背側図、7C)。St30での神経特異的6F11
抗体染色(7D〜7F)。いくつかのセメント腺色素が、7Dに観察されるよう
に、脱色後のこれらの胚中に維持されるが、この色素は抗体染色とは異なる。ノ
ギン処理した動物極キャップにおける染色の内部塊は、6F11抗体検出に起因
する。全胚(7D、7G、7J)、ヒトノギン処理(1μg/ml)した動物極 キャップ(7E、7H、7K)、および非処理動物極キャップ(7F、7I、7
L)において、セメント腺特異的XAG−1転写物はSt23で検出され(7G
〜7I)、そして前方脳otxA転写物St35で検出された(7J〜7L)。
示すNCAMについて染色した尾芽胚(7A、7B)。NCAM RNAは、神
経管でのみ検出され、体節では検出されない。比較のための、筋肉アクチンにつ
いて染色した尾芽胚の体節(背側図、7C)。St30での神経特異的6F11
抗体染色(7D〜7F)。いくつかのセメント腺色素が、7Dに観察されるよう
に、脱色後のこれらの胚中に維持されるが、この色素は抗体染色とは異なる。ノ
ギン処理した動物極キャップにおける染色の内部塊は、6F11抗体検出に起因
する。全胚(7D、7G、7J)、ヒトノギン処理(1μg/ml)した動物極 キャップ(7E、7H、7K)、および非処理動物極キャップ(7F、7I、7
L)において、セメント腺特異的XAG−1転写物はSt23で検出され(7G
〜7I)、そして前方脳otxA転写物St35で検出された(7J〜7L)。
示すNCAMについて染色した尾芽胚(7A、7B)。NCAM RNAは、神
経管でのみ検出され、体節では検出されない。比較のための、筋肉アクチンにつ
いて染色した尾芽胚の体節(背側図、7C)。St30での神経特異的6F11
抗体染色(7D〜7F)。いくつかのセメント腺色素が、7Dに観察されるよう
に、脱色後のこれらの胚中に維持されるが、この色素は抗体染色とは異なる。ノ
ギン処理した動物極キャップにおける染色の内部塊は、6F11抗体検出に起因
する。全胚(7D、7G、7J)、ヒトノギン処理(1μg/ml)した動物極 キャップ(7E、7H、7K)、および非処理動物極キャップ(7F、7I、7
L)において、セメント腺特異的XAG−1転写物はSt23で検出され(7G
〜7I)、そして前方脳otxA転写物St35で検出された(7J〜7L)。
示すNCAMについて染色した尾芽胚(7A、7B)。NCAM RNAは、神
経管でのみ検出され、体節では検出されない。比較のための、筋肉アクチンにつ
いて染色した尾芽胚の体節(背側図、7C)。St30での神経特異的6F11
抗体染色(7D〜7F)。いくつかのセメント腺色素が、7Dに観察されるよう
に、脱色後のこれらの胚中に維持されるが、この色素は抗体染色とは異なる。ノ
ギン処理した動物極キャップにおける染色の内部塊は、6F11抗体検出に起因
する。全胚(7D、7G、7J)、ヒトノギン処理(1μg/ml)した動物極 キャップ(7E、7H、7K)、および非処理動物極キャップ(7F、7I、7
L)において、セメント腺特異的XAG−1転写物はSt23で検出され(7G
〜7I)、そして前方脳otxA転写物St35で検出された(7J〜7L)。
示すNCAMについて染色した尾芽胚(7A、7B)。NCAM RNAは、神
経管でのみ検出され、体節では検出されない。比較のための、筋肉アクチンにつ
いて染色した尾芽胚の体節(背側図、7C)。St30での神経特異的6F11
抗体染色(7D〜7F)。いくつかのセメント腺色素が、7Dに観察されるよう
に、脱色後のこれらの胚中に維持されるが、この色素は抗体染色とは異なる。ノ
ギン処理した動物極キャップにおける染色の内部塊は、6F11抗体検出に起因
する。全胚(7D、7G、7J)、ヒトノギン処理(1μg/ml)した動物極 キャップ(7E、7H、7K)、および非処理動物極キャップ(7F、7I、7
L)において、セメント腺特異的XAG−1転写物はSt23で検出され(7G
〜7I)、そして前方脳otxA転写物St35で検出された(7J〜7L)。
示すNCAMについて染色した尾芽胚(7A、7B)。NCAM RNAは、神
経管でのみ検出され、体節では検出されない。比較のための、筋肉アクチンにつ
いて染色した尾芽胚の体節(背側図、7C)。St30での神経特異的6F11
抗体染色(7D〜7F)。いくつかのセメント腺色素が、7Dに観察されるよう
に、脱色後のこれらの胚中に維持されるが、この色素は抗体染色とは異なる。ノ
ギン処理した動物極キャップにおける染色の内部塊は、6F11抗体検出に起因
する。全胚(7D、7G、7J)、ヒトノギン処理(1μg/ml)した動物極 キャップ(7E、7H、7K)、および非処理動物極キャップ(7F、7I、7
L)において、セメント腺特異的XAG−1転写物はSt23で検出され(7G
〜7I)、そして前方脳otxA転写物St35で検出された(7J〜7L)。
示すNCAMについて染色した尾芽胚(7A、7B)。NCAM RNAは、神
経管でのみ検出され、体節では検出されない。比較のための、筋肉アクチンにつ
いて染色した尾芽胚の体節(背側図、7C)。St30での神経特異的6F11
抗体染色(7D〜7F)。いくつかのセメント腺色素が、7Dに観察されるよう
に、脱色後のこれらの胚中に維持されるが、この色素は抗体染色とは異なる。ノ
ギン処理した動物極キャップにおける染色の内部塊は、6F11抗体検出に起因
する。全胚(7D、7G、7J)、ヒトノギン処理(1μg/ml)した動物極 キャップ(7E、7H、7K)、および非処理動物極キャップ(7F、7I、7
L)において、セメント腺特異的XAG−1転写物はSt23で検出され(7G
〜7I)、そして前方脳otxA転写物St35で検出された(7J〜7L)。
示すNCAMについて染色した尾芽胚(7A、7B)。NCAM RNAは、神
経管でのみ検出され、体節では検出されない。比較のための、筋肉アクチンにつ
いて染色した尾芽胚の体節(背側図、7C)。St30での神経特異的6F11
抗体染色(7D〜7F)。いくつかのセメント腺色素が、7Dに観察されるよう
に、脱色後のこれらの胚中に維持されるが、この色素は抗体染色とは異なる。ノ
ギン処理した動物極キャップにおける染色の内部塊は、6F11抗体検出に起因
する。全胚(7D、7G、7J)、ヒトノギン処理(1μg/ml)した動物極 キャップ(7E、7H、7K)、および非処理動物極キャップ(7F、7I、7
L)において、セメント腺特異的XAG−1転写物はSt23で検出され(7G
〜7I)、そして前方脳otxA転写物St35で検出された(7J〜7L)。
示すNCAMについて染色した尾芽胚(7A、7B)。NCAM RNAは、神
経管でのみ検出され、体節では検出されない。比較のための、筋肉アクチンにつ
いて染色した尾芽胚の体節(背側図、7C)。St30での神経特異的6F11
抗体染色(7D〜7F)。いくつかのセメント腺色素が、7Dに観察されるよう
に、脱色後のこれらの胚中に維持されるが、この色素は抗体染色とは異なる。ノ
ギン処理した動物極キャップにおける染色の内部塊は、6F11抗体検出に起因
する。全胚(7D、7G、7J)、ヒトノギン処理(1μg/ml)した動物極 キャップ(7E、7H、7K)、および非処理動物極キャップ(7F、7I、7
L)において、セメント腺特異的XAG−1転写物はSt23で検出され(7G
〜7I)、そして前方脳otxA転写物St35で検出された(7J〜7L)。
示すNCAMについて染色した尾芽胚(7A、7B)。NCAM RNAは、神
経管でのみ検出され、体節では検出されない。比較のための、筋肉アクチンにつ
いて染色した尾芽胚の体節(背側図、7C)。St30での神経特異的6F11
抗体染色(7D〜7F)。いくつかのセメント腺色素が、7Dに観察されるよう
に、脱色後のこれらの胚中に維持されるが、この色素は抗体染色とは異なる。ノ
ギン処理した動物極キャップにおける染色の内部塊は、6F11抗体検出に起因
する。全胚(7D、7G、7J)、ヒトノギン処理(1μg/ml)した動物極 キャップ(7E、7H、7K)、および非処理動物極キャップ(7F、7I、7
L)において、セメント腺特異的XAG−1転写物はSt23で検出され(7G
〜7I)、そして前方脳otxA転写物St35で検出された(7J〜7L)。
示すNCAMについて染色した尾芽胚(7A、7B)。NCAM RNAは、神
経管でのみ検出され、体節では検出されない。比較のための、筋肉アクチンにつ
いて染色した尾芽胚の体節(背側図、7C)。St30での神経特異的6F11
抗体染色(7D〜7F)。いくつかのセメント腺色素が、7Dに観察されるよう
に、脱色後のこれらの胚中に維持されるが、この色素は抗体染色とは異なる。ノ
ギン処理した動物極キャップにおける染色の内部塊は、6F11抗体検出に起因
する。全胚(7D、7G、7J)、ヒトノギン処理(1μg/ml)した動物極 キャップ(7E、7H、7K)、および非処理動物極キャップ(7F、7I、7
L)において、セメント腺特異的XAG−1転写物はSt23で検出され(7G
〜7I)、そして前方脳otxA転写物St35で検出された(7J〜7L)。
示すNCAMについて染色した尾芽胚(7A、7B)。NCAM RNAは、神
経管でのみ検出され、体節では検出されない。比較のための、筋肉アクチンにつ
いて染色した尾芽胚の体節(背側図、7C)。St30での神経特異的6F11
抗体染色(7D〜7F)。いくつかのセメント腺色素が、7Dに観察されるよう
に、脱色後のこれらの胚中に維持されるが、この色素は抗体染色とは異なる。ノ
ギン処理した動物極キャップにおける染色の内部塊は、6F11抗体検出に起因
する。全胚(7D、7G、7J)、ヒトノギン処理(1μg/ml)した動物極 キャップ(7E、7H、7K)、および非処理動物極キャップ(7F、7I、7
L)において、セメント腺特異的XAG−1転写物はSt23で検出され(7G
〜7I)、そして前方脳otxA転写物St35で検出された(7J〜7L)。
畳みノギン溶液を、Brownlee Aquapore AX−300 0. 46×22cm HPLCカラムに、1ml/分の流速で適用した。カラムを、 水中0.1%のTFAを含む溶媒Aで平衡化した。溶媒Bは、アセトニトリル中 0.1%のTRAであった。カラムを以下のプロトコルに従って展開した:a) 95%の溶媒A−5%の溶媒Bに平等に2分;65%の溶媒Bおよび35%の溶
媒Aまでの線形グラジエント60分。正確に再折り畳みされたノギンは、44%
〜46%の溶媒Bに早期に溶出する。
LCクロマトグラフィー特徴付け。図8の説明文と同様な条件。
分子量および低分子量マーカー。レーン1、2:電気泳動の前に2−メルカプト
エタノールで処理された、それぞれ、E.coliおよび昆虫細胞において産生
された組換えノギン。昆虫細胞由来のノギンのより遅い移動度は、単一コンセン
サス部位でのN結合グリコシル化に起因して生じるサイズ増加に対応する。レー
ン3、4:電気泳動の前に2−メルカプトエタノールで処理されなかった、それ
ぞれ、E.coliおよび昆虫細胞において産生された組換えノギン。
の円偏光二色性スペクトル。
μg/ml)、またはE.coliにおいて産生されたヒトノギン(0.1、0. 5、2、もしくは10μg/ml)への暴露後の筋肉アクチンmRNAの誘導を 示す、腹側辺縁層アッセイ。
配列(配列番号11)。
配列(配列番号11)。
グナルペプチド配列をイタリック体で示す。 (†)は下記を除いてシステインの位置を示す。 (¥)はN結合グリコシル化部位の位置を示す。 (Δ)はΔ133−144欠失が作成された位置を示す。野生型hNGにおける
アミノ酸133〜144の配列は、KKQRLSKKLRRKであり、hNGの
「塩基領域」と呼ばれ得る。 hNGにおいて鎖間ジスルフィド架橋に関与するCYCは、太字で示される(.
..SEKCSC...)。 hNGΔ133−144配列をヒトIgG1(Fc)の定常領域と接続するSe
r−Gly架橋の位置を、太字で示す(SG)。Fcドメインの配列を下線を付
して示す。 (◇)は、ヒトIgG1の2つのFcドメインを連結する鎖間ジスルフィド架橋
を形成する、Fcに先行するIgGヒンジの2つのシステイン(アミノ酸番号3
71および374)を示す。 (●)は停止コドンの位置を示す。
Δ133−144Fcのいずれかの活性を、ヒト骨誘導因子4(hBMP4)へ
結合する能力を比較することによって試験した。hBMP4(2μg/ml)を 、受動結合によりELISAプレート(CORNING)上にコートした。PB
Sで4回洗浄することによって、非結合hBMP4を取り除き、そしてプレート
を、PBS中1%のBSAでブロックした。 hBMP4へのhNG−Fcの用 量依存的結合を示すために、hNG−Fcの標準曲線を行い、そして同量のhN
GΔ133−144Fcと比較した。1時間のインキュベーション後、PBSで
4回洗浄することによって、非結合hNG−FcまたはhNGΔ133−144
Fcを取り出し、そして0.5μg/ml抗ヒトIgG・アルカリホスファターゼ
結合体(抗Fc・AP)を各ウェルに加えた。1時間のインキュベーション後、
TBS+0.1%Tweenで4回洗浄することによって、非結合抗Fc・AP を取り除き、、次いでアルカリホスファターゼ基質(パラニトロフェニルホスフ
ァターゼ;Sigma)を加えた。アルカリホスファターゼは、この基質を、そ
の産生が405nmの吸光度を測定することによりモニターされ得る産物に変換
する。hNGまたはhNGΔ133−144FcがBMP4に結合する能力を、
A405単位を比較することによって視覚化した。 注記:hBMP4を省略した場合、プレートへのhNG−FcもしくはhNGΔ
133−144Fcの結合は存在しない。
Δ133−144Fcを、1mlのPBS中1%BSAにおいて、50μlヘパ
リン・アガロース(Pierce)とともにインキュベートした。室温での1時
間のインキュベーション後、ヘパリン・アガロースビーズを、遠心分離により沈
澱させ、PBS中に懸濁し、そして新しいチューブに移した。その後、各ペレッ
トを、100μlの0.1、0.25、0.5、0.75、および1.0M NaC lで続けて洗浄し、そしてこれらの工程のそれぞれからの上清を、還元条件下で
の4〜12%のNuPAGE/MESゲル(Novex)にロードするために維 持した。各上清の1/5および再懸濁したヘパリン・アガロースペレットを、ゲ ルにロードした。Fcタグ化hNGを、西洋ワサビペルオキシダーゼ結合抗ヒト
IgGg抗体(Rockland,Inc.)を用いるウェスタンブロッティン
グ、続いて化学発光検出(Pierce)により視覚化した。
2匹のマウス、0.1mg/マウス)に、腹腔内(ip)注射した。注射の前に、
各マウスから血液サンプルを採取した(「pre−bleed」)。その後、注
射後1、3、6、および24時間で、マウスから血液を取り出した。標準的な血
清学的手順に従うことにより、これらのサンプルから血清を調製し、そしてip
注射後のBalb/cマウスの血清において利用可能な、生物学的に活性なhN GΔ133−144Fcのレベルを、機能的ELISAを使用することによって
決定した。 hBMP4(2μg/ml)を、ELISAプレート(DynatechのIm mulon4)に受動結合によりコートした。PBSでの4回の洗浄により非結
合hBMP4を取り除き、そしてプレートをPBS中1%BSAでブロックした
。hNGΔ133−144Fcの標準曲線を行った。1時間のインキュベーショ
ン後、 PBSでの4回の洗浄により、非結合hNG−FcまたはhNGΔ13 3−144Fcを取り除き、そして0.5μg/mlの抗ヒトIgG・アルカリホ
スファターゼ結合体(抗Fc・AP)をプレートに加え、上記(図16)のよう
にプロセスした。各時点で採取した血清中のhNGΔ133−144Fcのレベ
ルを、hBMP4コードELISAプレート上で各血清サンプルの系列希釈を実
行し、そして上記のアッセイを使用してFc免疫反応性を検出することによって
決定した。次いで、A405単位をhNGΔ133−144Fcの濃度に変換し
、そして時間の関数としてプロットした。 注記:これらのアッセイ中に存在する血清タンパク質の量は、hNGΔ133−
144Fcの結合および検出を妨げなかった。
leed」)。その後、注射後10、30、60、120、および240分で、
ラットから血液を取り出した。標準的な血清学的手順に従うことにより、これら
のサンプルから血清を調製し、そして血清サンプルにおいて利用可能な、生物学
的に活性なhNGΔ133−144Fcのレベルを、図17Aに記載の機能的E
LISAを使用することによって決定した。
。
Claims (18)
- 【請求項1】 ヒトノギンポリペプチド(配列番号2)または実質的に同様
なノギンポリペプチドであって、少なくともアミノ酸配列KKLRRKの欠失に
よって改変されており、かつ背方発生を誘導しそして脊椎動物において骨誘導因
子(BMP)活性をブロックする、ポリペプチド。 - 【請求項2】 アミノ酸残基138〜144の欠失により改変された、ヒト
ノギン(配列番号2)。 - 【請求項3】 アミノ酸残基133〜144の欠失により改変された、ヒト
ノギン(配列番号2)。 - 【請求項4】 請求項1、2、または3に記載の改変されたポリペプチドを
コードする、単離された核酸分子。 - 【請求項5】 発現制御配列に作動可能に連結された組換えDNA分子であ
る、請求項4に記載の単離された核酸分子。 - 【請求項6】 請求項5に記載の組換えDNAで形質転換された宿主細胞。
- 【請求項7】 改変されたノギンポリペプチドを産生する方法であって、 (a)請求項6に記載のDNA分子を含む組換え宿主細胞を増殖させ、その結果
、該宿主細胞に該DNA分子を発現させて、該改変されたノギンポリペプチドを
産生する工程;および (b)発現した、改変されたノギンポリペプチドを単離する工程 を包含する、方法。 - 【請求項8】 前記宿主細胞が真核生物細胞である、請求項7に記載の方法
。 - 【請求項9】 前記宿主細胞が原核生物細胞である、請求項7に記載の方法
。 - 【請求項10】 請求項1、2、または3に記載の改変されたノギンポリペ
プチド、および薬学的に受容可能なキャリアを含む、薬学的組成物。 - 【請求項11】 ポリエチレングリコール(PEG)に結合した、請求項1
、2、または3に記載の改変されたノギン。 - 【請求項12】 請求項11に記載の改変されたノギン、および薬学的に受
容可能なキャリアを含む、薬学的組成物。 - 【請求項13】 ヒト身体を処置する方法または診断方法における使用のた
めの、請求項1、2、3、または11に記載の改変されたノギン、請求項4に記
載の核酸分子、あるいは請求項10または12に記載の組成物。 - 【請求項14】 骨に影響する疾患もしくは障害を処置するための医薬の製
造における、請求項1、2、3、または11に記載の改変されたノギンの使用。 - 【請求項15】 有効量の、請求項10または12に記載の組成物を、患者
に投与する工程を包含する、処置方法。 - 【請求項16】 進行性骨化性線維形成異常症(FOP)を処置するための
、請求項15に記載の方法。 - 【請求項17】 異常な骨成長を含む疾患もしくは障害を処置するための、
請求項15に記載の方法。 - 【請求項18】 前記異常な骨成長が、股置換手術、外傷、火傷、または脊
髄損傷後の、骨の病的成長である、請求項17に記載の方法。
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