JP2001509103A - 多数の供給サイズ間にプラグ互換性を与える電子的および機械的機構を有するインク容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、インクジェット印字システムで使用するためのインク容器に関する。前記印字システムは、印字システム電子機器に制御されるプリントヘッドと、プリントヘッドにインクを供給するためのインク容器収容ステーションを有する。交換可能なインク容器は、インク容器上に位置する対応するインク容器収容ステーションの接点に係合するための複数の容器接点を含む。インク容器接点は、複数の異なったサイズのインク容器が収容ステーションの特別な位置に取り付けられることを可能にするために位置および整列させられている。また、インク容器は、前記インク容器内に含まれているインクの量を示す情報を提供する情報記憶装置を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】 多数の供給サイズ間にプラグ互換性を与える電子的および機械的機構を有するイ ンク容器 技術分野 本出願は、参照によって本明細書に組み込まれる“Apparatus Controlled by Data from Consumable Parts with Incorporated Memory Devices”という名称 の１９９７年１月２１日付出願の米国特許出願番号第０８／７８５，５８０号の 一部継続出願である。本出願はまた、参照によって本明細書に組み込まれる“In k−Jet Printing System With Off−Axis Ink Supply And High Performance Tu bing”という名称の１９９６年８月３０日付出願の米国特許出願番号第０８／７ ０６，０６１号の一部継続出願であり、参照によって本明細書に組み込まれる、 “Ink Container Configured for Use with Compact Supply Station”という名 称の１９９７年１月３０日付出願の米国特許出願番号第０８／７８９，９５７号 の一部継続出願でもある。本出願はまた、それらの内容がすべて参照によって本 明細書に組み込まれる、本出願の譲受人に譲渡された、１９９７年１月３０日付 出願の出願番号第０８／７９１，２９０号“Electrical and Fluidic Interface For An Ink Supply”、１９９７年１月３０日付出願の出願番号第０８／７８９ ，９５８号“Electrical Interconnect For Replaceable Ink Containers”、お よび１９９７年５月１６日付出願の代理人整理番号１０９６０７２５−１号“Me chanical and Electrical Keying Arrangement which Assures Compatibility o f a Replaceable Ink Cartridge and a Receiving Printer”にも関連する。 背景技術 本発明は、インクジェットプリンタ等に関し、より詳細には、インク容器内に 残っているインクを追跡する自動的かつ正確な方法を提供しながら、異なるサイ ズのインク容器にプラグ互換性があるようにする、機械的および電子的機構を有 するインク容器に関する。 インクジェットプリンタまたは印字システムは、紙等の印字媒体を横切って左 右に動くキャリッジに搭載されたインクジェットプリントヘッドを利用すること が多い。プリントヘッドが印字媒体を横切って動く際に、制御電子機器がプリン トヘッドを起動して、インク滴が印字媒体に噴出すなわち噴射され、画像および 文字が形成される。 印字システムには、高性能プリントヘッドとは別個に交換可能な「オフ・キャ リッジ(off-carriage)」すなわち「オフ・アクシス」のインク容器を利用するも のがある。この場合、インク容器はキャリッジから離れて配置される。インク容 器が枯渇すると、そのインク容器は取り外されて新しいインク容器と交換される 。プリントヘッドとは別個の交換可能なインク容器を用いることによって、ユー ザはプリントヘッドを交換せずにインク容器を交換することができ、走査キャリ ッジ上で実際的なものよりも多くのインク供給に備える。そうすればプリントヘ ッドは、インク容器が枯渇した時ではなく、プリントヘッドの寿命の終わり、ま たは終わり近くに交換される。これは、そのシステムについての印字ページ当た りの平均コストが下がる結果につながり、インク容器交換の頻度も低減すること ができる。 一般的に、インク容器交換の頻度は、インク容器内に保持された初期インク量 、およびインクの消費速度(rate)によって決まる。より小さなインク容器であれ ば、所与の使用率に対して必要なインク容器交換の頻度はより高くなる。これは 、ユーザにとって不便である可能性がある。書類の印字中にプリンタがインク切 れになる場合には、関連する問題が起こる。これが起こると、ユーザは少なくと も印字書類の一部を再印字しなければならない。その結果、インクおよび媒体が 無駄になる。使用率の高い印字と小さなインク容器の組合せであれば、インク切 れと書類の再印字が非常に頻繁に起こる可能性があり、その結果かなり不便にな るとともに、インクおよび媒体が無駄になってしまう。 より大きなインク容器を用いれば、所与の使用率に対してインク容器交換の頻 度が低くなる結果になる。容器が大きすぎると、インクの貯蔵寿命が過ぎた容器 がプリンタ内にあるかもしれない。これが起こると、ユーザはその容器を交換す るかそれともインクを用いるかを決めなければならない。容器を交換するという ことは、未使用のインクを捨ててしまうことを意味する。他方、古いインクを用 いれば、プリントヘッドやプリンタに損傷を与える可能性がある。従って、イン ク容器が大きすぎると、印字ページ当たりのコストおよび／または印字システム の信頼性に、少なくとも悪影響を及ぼす。 従って、便利に、高い信頼性および良好な費用効率で、ある範囲のインク使用 率に対応するインクジェット印字システムを有することが望ましい。 発明の開示 本発明は、インクジェット印字システムに用いる交換可能なインク容器である 。印字システムは、印字システム電子機器の制御下にあるプリントヘッド、およ びインクをプリントヘッドに供給するインク容器収容ステーションを有する。交 換可能なインク容器は、インク容器上に配置されて対応するインク容器収容ステ ーションインターフェース機構と係合する複数の容器インターフェース機構を含 む。インク容器インターフェース機構は、複数のサイズの容器を収容ステーショ ンにおける所定の位置に取り付けることができるように、配置され構成されてい る。また、インク容器は、印字システムに電気的に結合してインク容器に含まれ るインク量を示す情報を提供する情報記憶装置を含む。 図面の簡単な説明 図１は、印字システムとの液体的相互接続および電気的相互接続を形成する本 発明のインク容器を示す印字システムを概略的に示す。 図２は、本発明のインク容器を組み込んだ、カバーを取り外した状態のプリン タの斜視図である。 図３は、図２の印字システムにおいて用いられるタイプのインク供給容器収容 ステーションの、インク容器をインク供給容器収容ステーションに挿入するよう に配置した状態の、切り欠き図である。 図４ａ、図４ｂ、図４ｃ、図４ｄ、および図４ｅは、本発明のインク容器の好 適な一実施形態のアイソメトリックな図を示す。 図５は、図６のインク容器収容ステーションに一部挿入したインク容器の、一 部切り欠き簡略断面図を示す。 図６は、図２に示すインクジェット印字システムの構成要素のブロック図であ る。 発明を実施するための最良の形態 図１は、本発明のインクカートリッジすなわちインク容器１２を含むインクジ ェット印字システム１０を概略的に示したものである。インクジェット印字シス テム１０はまた、インク容器１２を収容するインク供給ステーションすなわちイ ンク容器収容ステーション１４、インクジェットプリントヘッド１６および制御 装置すなわち印字システム電子機器１８も含む。印字システム電子機器１８の制 御下でプリントヘッド１６からインクを噴出することによって、印字システム１ ０が印字を行う。インクの噴出を制御するプリントヘッドデータリンク１９によ って、プリントヘッド１６は印字システム電子機器１８に接続されている。プリ ントヘッド１６を収容ステーション１４に液通する液管路２１によって、インク がプリントヘッド１６に供給される。インク容器は、液体槽２２と液通するイン ク出口２０を含む。インク容器１２は、情報記憶装置すなわち記憶素子２６と電 気的に接続された容器の複数の電気的接点２４を含む。 インク出口２０および電気的接点２４によって、インク容器１２は、インク容 器収容ステーション１４に繋がった液入口２８および収容ステーションの電気的 接点３０とそれぞれ高い信頼性で相互接続することができる。収容ステーション １４によって、インクは、インク容器１２と繋がった液体槽２２から液管路２１ を経由してプリントヘッド１６に移動することができる。さらに、インク容器収 容ステーションによって、情報を、リンク３２を経由してインク容器１２に繋が った情報記憶装置２６と印字システム電子機器１８との間で転送することができ る。 本発明は、複数のサイズのインク容器１２をインク収容ステーション１４内に 収容できるようにする容器インターフェース機構と、インク容器１２内の利用可 能量を決定する情報を印字システム１０に提供する電子的機構との組合せに関す る。利用可能なインク量を決定することによって、印字システム１０は、低イン ク（low ink）やインク切れ状態等の、インク容器１２のインクレベル状態を決 定することができる。 プリンタの寿命の間、プリントヘッド１６およびインク容器１２は定期的に交 換される。インク容器１２は、比較的頻繁に交換される部品である。他方、プリ ントヘッド１６の交換率は低く、プリントヘッド１６は、永久的にさえなり得る 。ページ当たりのコストを不必要に上げることを避けるために、プリントヘッド １６が寿命前に損傷することを印字システム１０が防止することが決定的に重要 である。 インク容器１２は、インクの使用率に従ったサイズになっている。インク容器 が小さすぎると頻繁に交換する必要があり、ユーザが不便になる。他方、容器が 大きすぎると、貯蔵寿命が過ぎた容器がプリンタ内にあるかもしれない。貯蔵寿 命を過ぎたインクは、印字品質を低下させたり、プリントヘッド１６や印字シス テム１０を永久的に傷めてしまいさえする。 貯蔵寿命を過ぎたインクは、多くの点でプリントヘッドに影響を与え得る。イ ンクは貯蔵されている間、揮発性成分、すなわち水、溶剤等を失っていく。不揮 発性成分の濃度が上がるにつれて、インクはどろどろになったり、沈殿が生じた りする可能性さえある。十分に古いインクであれば、プリントヘッド１６および ／または管路２１を完全に詰まらせる可能性があり、そうなると、プリントヘッ ドの交換や、プリンタの整備さえ必要になる。プリントヘッドは、ある特定の粘 度および表面張力の範囲内のインクで最良に動作するように調整されているので 、少なくとも、印字品質は低下する。ユーザは、印字品質が少しでも低下すると 、プリントヘッド１６、インク容器１２、またはその両方を交換する必要がある と解釈する可能性がある。 従って、同じ印字システム１０が多数の使用率環境を検討することが望ましい 。この目的のために、インク容器インターフェース機構が、複数の大きさのイン ク容器１２をインク容器収容ステーション１４における所定の位置に取り付け、 すなわち挿入することができるように、配置され構成されている。容器インター フェース機構は、液出口２０、容器の電気的接点２４、および、以下により詳細 に 説明する対応する収容ステーション位置決め機構（図示せず）と係合する複数の 容器位置決め機構３４を含む。 容器１２から十分なインクを供給せずにプリントヘッド１６を起動すると、そ の結果プリントヘッドを損傷する可能性がある。これを防止するために、本発明 は、インク容器１２に含まれる利用可能なインク量を示す情報を印字システム電 子機器１８に提供する、情報記憶装置２６を含む。このパラメータは、好ましく は定期的に更新される。このパラメータが、インク容器１２内のインク切れ状態 を示す場合には、印字システム電子機器１８が、印字停止等の処置を取って、プ リントヘッド１６が損傷するのを回避する。 次に図２を参照して、印字システム１０の一実施形態を示す。複数のインク容 器１２を含む、カバーを取り外した状態のプリンタ１０を示す。プリンタ１０は 、供給する紙等の媒体を保持するトレー４０を含む。印字動作が開始されると、 シート送り装置（図示せず）を用いて、トレー４０から１枚の媒体シートがプリ ンタ１０に送り込まれる。印字中、媒体シートは印字ゾーン４２を通過し、印字 ゾーン４２において１つまたは複数のプリントヘッド１６を含む走査キャリッジ ４４がシートを横切って走査して、その上に１回分(swath)のインクを印字する 。走査キャリッジ４４が一連の回数分のインクを印字する際、紙のシートは印字 ゾーン４２を通って進み、その上に画像を形成する。印字の完了後、シートは出 力トレー４６内に配置され、このプロセスが繰り返される。 プリントヘッド１６は、媒体上にインクを噴出すると、インク容器１２と液通 する管路２１によってインクを補充される。インク容器１２は、定期的に交換さ れ、その頻度は、初期送出可能インク量および使用率によって決まる。インク容 器１２は、走査キャリッジ４４から離れて静止したインク供給ステーション１４ 内に配置されているので、「オフ・キャリッジ」と呼ばれる。この構成によって 、キャリッジ４４上で実際的なものよりも大量のインク容器を備える。従ってイ ンク容器は、ユーザが必要なだけ大きくすることができる。 図示の印字システムは、通常のオフィスや家庭環境で用いられるような汎用プ リンタである。これは、様々な大きさおよび容量のインク容器を受け入れ、様々 なインク使用率に対応する。図において、使用率がより高い着色剤を含む比較的 大きなインク容器４８が、使用率がより低い着色剤を含む複数のより小さなイン ク容器５０と共に設けられている。それぞれの着色剤の量は、交換頻度を最小限 にするのに十分大きく、特定のプリンタの用途を所与の貯蔵寿命を越えないよう にするのに十分小さいように選択される。 より具体的なプリンタの例は以下のとおりである。ブラックが容器４８用の使 用率がより高い着色剤であり、シアン、イエロー、およびマゼンタのインクが、 インク容器５０内の使用率がより低い着色剤である。本例において、ブラックの インク容器は７０〜８０ｃｃの容量であり、オフィス環境における非常に頻繁な テキスト印字に対応し、カラーのインク容器はそれぞれ、２０〜３０ｃｃの容量 であり、時々書類を強調する使用率がより低いカラー印字に対応している。同じ プリンタはまた、テキスト印字の頻度ははるかに低い家庭環境においても用いる ことができる。この使用率がより低い状況に対しては、より小さな２０〜３０ｃ ｃのブラックのインク容器４８’（図示せず）にすることが好ましい。従って、 インク容器４８および４８’が、プリンタ１０内の同じ位置に挿入することがで きる、すなわち取り付けることができるようになっている。さらに、インク容器 ４８および４８’はそれぞれ、インク容器４８および４８’それぞれの利用可能 なインクを印字システム１０が決定して、インク切れ状態の後に印字することを 回避することができる情報記憶装置を有する。 上の具体的な例は、ブラックのテキスト印字への本発明の１つの具体的な適用 を例示したものに過ぎない。例えば、それぞれがカラー容器５０と同じ位置に取 り付けることができるカラーインク容器５０’があり、容器５０および５０’の 利用可能なインク量が異なっていてもよい。これらは、充填レベルが異なってい ても、サイズが多数でありさえしてもよい。カラー容器５０は、他の着色剤（レ ッド、グリーン、ブルー）を含んでいても、着色剤の濃度が異なっていてもよい 。より高密度のおよび／または頻度の高いカラー印字用にカラーインク容器５０ の容量を大きくしたものや、より低密度のおよび／または頻度の低い印字用に５ ０’の容量を小さくしたものがあってもよい。 好適な一実施形態において、取り付けやすくするために、また供給ステーショ ン１４をよりコンパクトにするために、インク容器１２はすべて同じ高さである 。 供給ステーションの大きさは、印字システム全体の大きさに影響を与えるので、 机の上のスペースを保ち印字システムのコストをより低くするために、供給ステ ーションの大きさは最小限にしておかなければならない。従ってインク容器１２ は、容器の高さを均一にしながら、多数の幅のインク容器１２が収容ステーショ ン１４とプラグ互換性があるようになっている。 次に図３を参照して、容器収容ステーション１４に挿入するように配置した状 態のインク容器１２を示す。複数の容器位置決め機構３４は、整列機構６２およ びラッチ機構６４を含む。整列機構６２は、対応する案内機構６６と係合してイ ンク容器１２を収容ステーション１４内に案内するように構成されている。整列 機構６２は、好ましくはインク容器１２の対向する両側に配置されている。整列 機構をカートリッジ１４の対向する両端に配置することによって、挿入中のカー トリッジ１２同士の間の仕切り壁が不要になる。仕切り壁がないことによって、 インク供給ステーション１４は、コストが低くなりよりコンパクトになる。 インク容器１２は、収容ステーション１４に挿入する方向と垂直な断面が細長 くなっている。整列機構６２は、この細長い断面の対向する両端に配置されてお り、インク容器１２の形状が細長いことによって、整列機構６２間の距離が最大 になっている。好ましくは、整列機構６２は、挿入方向に関してインク容器１２ の前縁７２に隣接して配置される。これらの機構をこういった位置に配置するこ とによって、液出口２０と液入口２８との間の整列が改善され、容器の接点２４ と収容ステーションの接点３０との間の整列が改善される。 供給ステーションとインク容器の部品のコストを許容できるものにするために 、許容誤差を非常に精密なものにすることなく（すなわち、寸法を完全に正確な ものにすることなく）これらを成型プラスチックで構成する傾向がある。従って 、インク容器１２上の整列機構６２は、収容ステーション１４上の案内機構６６ よりもわずかに小さい。その結果、インク容器１２を収容ステーション１４内に 取り付けている間、係合するそれぞれの機構同士の間にはいくらか配置にばらつ きがある。これらの機構が液出口２０および容器接点２４から離れるほど、供給 容器の挿入における角度のばらつきが、液出口２０と液入口２８との間の配置お よび容器の電気的接点２４と収容ステーションの電気的接点３０との間の配置に 大 きな影響を与える。整列機構６２を前縁７２に隣接して配置することによって、 この距離が最小限になり、それによって、このようなきわどい配置のばらつきが 最小限になる。さらに、整列機構６２間の距離を最大にすることによって、取り 付け方向と整列した軸に対する取付中のインク容器１２の角度のばらつきが最小 限になる。最後に、液出口２０および容器の接点２４を容器１２の対向する両端 の近くに配置することによってさらに、整列機構と液出口２０との間および整列 機構と容器の接点２４との間の距離が最小限になり、これによってさらに、液出 口２０と液入口２８との、および容器の接点２８と収容ステーションの接点３０ との整列の精度が改善される。 一旦インク容器１２が適切に整列して収容ステーション１４に挿入されると、 ラッチ６８がインク容器１２上の対応するラッチ機構６４と係合してインク容器 １２を収容ステーション１４内にラッチする。この時、収容ステーション１４に 繋がった液入口２８が、インク容器１２上の対応する液出口２０と係合して、液 体が液管路２１内に流入することができる。 インク容器１２を収容ステーションに挿入することによってまた、インク容器 １２と収容ステーション１４との間には電気的相互接続も形成される。より具体 的には、インク容器１２に繋がった容器の電気的接点２４が、収容ステーション １４に繋がった対応する収容ステーションの電気的接点３０と係合して、情報が 印字システム電子機器１８と情報記憶装置２６との間で転送できるようになる。 図４ａ〜図４ｅは、２つのサイズのインク容器１２を示す等測図である。図４ ａ〜図４ｄに示す大きい方の実施形態は、図２に関して説明した大きい方のイン ク容器４８である。図４ａ、図４ｂ、および図４ｃはそれぞれ、インク容器１２ の大きい方４８の側面図、正面図、および前端の図である。図４ｄは、図４ｃの １面の詳細を示す。図４ｅは、インク容器４８とプラグ互換性がある小さい方の インク容器４８’の前端の図を示す。図４ｄの詳細はまた、図４ｅにも当てはま る。図４ｃの点線で示した輪郭は、小さい方の容器４８’の外面を表す。 インク容器１２は、挿入方向７０と垂直な断面が細長くなっており、この細長 い断面が要素Ａとして示す伸長軸を規定するようになっている。液体的相互接続 ２０および複数の電気的接点２４は、伸長軸Ａに沿って配置されている。これに よって、小さい方のインク容器４８’が最小限の幅Ｗ’を有することができる。 インク容器１２は、伸長軸Ａに沿って配置された第１および第２の側面６３を 有する。好適な実施形態において、第１および第２の側面６３は、挿入方向７０ と略整列している。整列機構６２およびラッチ機構６４を含む複数の容器位置決 め機構３４が、第１および第２の側面上に配置され、それぞれ案内機構６６およ びラッチ機構６８を含む対応する収容ステーション位置決め機構と係合する。こ のように配置すると、容器位置決め機構、液出口、および容器の複数の電気的接 点がすべて、伸長軸Ａに沿って配置される。これによってさらに、最小限の大き さ４８’の容器１２が最小限の幅Ｗ’になることができる。 液出口２０および容器の接点２４は、伸長軸Ａに沿って配置され、第１および 第２の側面６３に向かって配置されている。これによって、一方で液出口２０と 前縁の整列機構６２との間の距離が最小限になり、他方で容器の接点２４と前縁 の整列機構６２との間の距離が最小限になる。前述のとおり、これによって、液 出口２０と液入口２８との間および容器の接点２４と収容ステーションの接点３ ０との間の整列の精度が改善される。 液出口２０は、インク容器４８の前縁７２上でアクセスすることができる。好 ましくは、伸長軸Ａは液出口２０を略二等分し、幅の狭い供給容器にさらに備え る。液出口は、大きいインク容器４８および小さいインク容器４８’について容 器位置決め機構３４に関して同じ位置に配置されており、インク容器４８および ４８’がインク収容ステーション１４の同じ特定の位置に取り付けることができ るすなわち挿入できることが保証される。 図４ｄに詳細に示すように、前縁７２からアクセスすることができる容器の複 数の電気的接点２４は、凹み７４内に配置されており、接点を指による接触、イ ンク等によって引き起こされる損傷や汚染から保護している。容器の複数の電気 的接点２４は、挿入方向７０と整列した壁上に配置されており、摺動して収容ス テーションの電気的接点３０と接触することができるようになっている。長方形 の開口部７６が、収容ステーションの電気的接点３０用の凹みへのアクセスを提 供する。長方形の開口部は、伸長軸Ａと並列した長軸を有し、インク容器１２の 最小幅を最小限にするのに役立つ。この配置を用いて、複数の電気的接点２４が 、 伸長軸Ａと対向する関係にあるように配置される。さらに、容器の複数の電気的 接点２４が、大きいインク容器４８についても小さいインク容器４８’について も、容器位置決め機構３４に関して同じ位置に配置されており、インク容器４８ と４８’との間のプラグ互換性が保証される。 プラグ互換性の概念を要約すると、それぞれ幅がより大きいインク容器４８、 およびより小さいインク容器４８’は、共に収容ステーション１４における特定 の位置に取り付けることができる。従って、容器４８または容器４８’のどちら かが取り付けられる場合には、液出口２０が収容ステーションの案内機構６６に 対して同じように配置され、液出口２０が液入口２８と適切に係合するようにな っている。同様に、容器４８または容器４８’のどちらかが取り付けられる場合 には、容器の電気的接点２４が収容ステーションの案内機構６６に対して同じよ うに配置され、容器の電気的接点２４が収容ステーションの電気的接点３０と適 切に係合するようになっている。 図５は、容器を少なくとも一部供給ステーション１４に挿入した状態の、複数 のインク容器１２の、挿入方向７０と垂直な整列機構６２を通る線で切った断面 図を示す。この図において、複数のインク容器１２は、大きい方のインク容器４ ８および複数の小さい方のインク容器５０を含む。また、点線で示した輪郭は、 インク容器４８とプラグ互換性がある小さい方の容器４８’である。一実施形態 において、インク容器４８および４８’はブラックのインクを含み、インク容器 ５０はカラーのインクを含む。 この図は、インク容器１２と収容ステーション１４との間を高い信頼性で接続 し多数のインク容器幅を可能にする、多数のインターフェース機構の幾何学的形 状を示す。容器インターフェース機構は、位置決め機構３４、液出口２０、およ び複数の容器の電気的接点３０を含む。容器位置決め機構３４は、整列機構６２ およびラッチ機構６４を含む。 供給ステーション１４の対向する壁８０上には、案内機構６６が配置されてい る。外向きに延びる整列機構６２は、案内機構６６内に延びて、インク容器１２ と収容ステーション１４とを整列させる。 また、この図において点線で示した輪郭は、液出口２０、および、容器の複数 の電気的接点２４に通じる長方形の開口部７６である。この図において、液出口 複数の電気的接点、および容器位置決め機構を含む複数の容器インターフェース 機構は、二次元の図上に突出している。この図において、突出する複数の容器イ ンターフェース機構はすべて、小さい方のブラックの容器４８’の幅を最小限に するために、伸長軸Ａに沿って配置されている。これによって、プラグ互換性が ある容器の幅をできるだけ広範囲にすることができる。 前述のとおり、伸長軸Ａは、好ましくは液出口２０を略二等分し、長方形の開 口部７６を通って、容器の複数の電気的接点２４がそれぞれ伸長軸Ａに対向する ようになっている。 容器４８と４８’との間のプラグ互換性を保証するために、液出口２０および 容器の電気的接点２４は、容器４８と４８’のどちらについても、伸長軸に沿っ た同じ位置に配置される。 大きい方のインク容器４８が収容ステーション１４内に取り付けられる場合に は、伸長軸Ａは案内機構６６の略中央に配置される。これによって、インク容器 １２の幅が対称的に変化することができる。 インク容器１２は、収容ステーション１４内で幅方向に沿って並んで配置され ている。これらの位置は、ある範囲のインク容器幅に対応するために、可変に間 隔をおいて配置されている。本例において、インク容器４８および４８’は最大 幅がＷである。他方、インク容器５０は最大幅がＷ’である。従って、インク容 器５０の位置の間の間隔はＷ’をわずかに上回り、インク容器４８および４８’ の位置の間の間隔はこれよりも大きく、大きい方の幅Ｗに対応する。 図６は、インクジェット印字システム１０の好適な実施形態のブロック図を示 す。制御装置すなわち印字システム電子機器（典型的なプリンタの場合には、コ ンピュータ、プリンタドライバ、およびプリンタのファームウェア電子機器を含 む）１８が、印字システム１０の動作を制御する。インク容器１２は、インク量 を示す情報を印字システム１２に提供する情報記憶装置すなわち記憶素子２６を 有する。 情報記憶装置が提供するこの情報には、インク容器１２内で利用可能なインク を示すパラメータが含まれる。この好適な実施形態において、パラメータには、 インク容器１２内に含まれる初期利用可能インク量を示す第１のパラメータ、お よびインク容器１２内に残っている利用可能なインク量を示す第２のパラメータ が含まれる。最初は、第２のパラメータは充填されたインク容器を示す、すなわ ち、初期インク量に等しいインク量を示す。 本例において、第１のパラメータは、容器１２内の初期インク量に比例する二 進符号化値によって表される。第１のパラメータは、他の様々な方法で符号化し てもよい。第２の例として、パラメータは、印字システムによってアクセスされ る符号化された数字であってもよい。その場合、印字システムは、この符号化さ れた数字をルックアップテーブルと比較することによって、利用可能なインク量 を決定する。最も簡単なルックアップテーブルの例としては、第１のパラメータ は、供給容器の大きさを２つしか受け入れない印字システムについて、大きな供 給容器または小さな供給容器を示すだけであってもよい。大きい方の供給容器は １によって示し、小さい方の供給容器は０によって示してもよい。システムは、 この値を読み出すと、インク使用計算に用いる予想初期利用可能インク量を予め プログラムする。 本例において、第２のパラメータは、インク容器内に残る利用可能なインクの 割合に比例する二進数である。ここでもまた、このようにしなければならない必 要はない。前述のルックアップテーブル（充填状態または利用可能なインク状態 のルックアップテーブル）等、他の方法を用いてこれを行ってもよい。 印字が行われる際に、プリントヘッド１６がインクを媒体上に噴出する。イン ク滴のそれぞれにはある滴量があり、これは制御装置１８が決定する。制御装置 １８は、プリントヘッドの記憶素子９０からの滴量パラメータを読み出すことに よってこの滴量を決定することができる。制御装置１８は、定期的に、印字時間 の時間中に、プリントヘッド１６が噴出するインク量を計算する。これは通常、 計算した平均滴量に、噴出される滴の量を掛けることによって行われ、インクの 増分量を得る。制御装置１８は次に、インク容器１２内に残っているインク量の 現在の値からこの増分量を引き、残っているインク量についての新しい値を得る 。すると記憶素子２６上の第２のパラメータが現在残っているインク量を反映す るよう更新される。 上述のとおり、第１および第２のパラメータは、インク容器１２内に含まれる インクの初期および現在の量を示す。しかし、信頼性上の理由から、このように しない場合もあろう。上述の計算には、常にいくらかの誤差が存在する。例えば 、プリントヘッド１６は、想定した値よりもわずかに高速でインクを噴出するか もしれない。従って、プリントヘッド１６がある一定の供給インクがない状態で 決して起動することのないよう保証するために、第１および第２のパラメータが これよりも少量のインクを示すのが好ましい。 別の実施形態において、情報記憶装置は、槽２２内に含まれるインクのタイプ を示す第３のパラメータを記憶する。インクタイプが異なるということは、２つ のインクを非同一のすなわち異なるものにしている何らかの態様（例えば、異な る色、濃度、溶剤、顔料または染料の着色剤のタイプ、界面活性剤等）を指す。 第１のインクタイプから非同一の第２のインクタイプにインクが変化すると、結 果としてプリントヘッド１６から噴出される滴の量に影響し、従ってインク使用 率が影響を受ける。従って、そのような変化に対しては、システムはインク使用 対プリントヘッド１６から噴出される滴数の相関を変化させることによって補償 を行うべきである。 残っているインク量を追跡することは、多数の機能を果たす。印字システムの ユーザは、残っているインクの通知を経時的に受けることができる。これを行う 方法の１つは、印字システムのそれぞれの着色剤についてインクレベルを示すイ ンクレベルゲージを設けるというものである。インクレベルゲージは、プリンタ のシャシー上または印字システムと相互接続されたコンピュータのスクリーン上 に表示してもよい。インク容器１２が低インクレベルに達すると、ユーザは通知 を受けることができ、それによって、槽２２が完全に枯渇する前に別のインク容 器を入手することができる。最後に、インク容器１２の送出可能なインクが空に なると、印字は自動的に停止してプリンタの損傷を防止することができる。これ らの機能を設けるには、インク容器内の利用可能なインク量を予め知っておくこ とが必要であることに注意されたい。 前述の説明は本発明を例示するものに過ぎないことか理解されるべきである。 当業者であれば、本発明から逸脱することなく様々な代替例および変形例を考案 することができる。例えば、特定のプリンタを示したが、本発明は、カラー複写 機、オフィスまたは家庭用プリンタ、大型フォーマットのＣＡＤ（計算機援用設 計）プリンタ、およびウェブプリンタを含む、いかなるインクジェット印字シス テムに実施してもよい。示した例では、サイズの大きなおよび小さなブラックの インク容器があった。しかし、本発明は、多数のサイズのカラーインク容器が必 要な他の印字システムにおいても用いることができる。従って、本発明は、添付 の請求の範囲内にあるこのような代替、変形、および変化をすべて包含するよう に意図されている。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年１２月３０日（１９９８．１２．３０） 【補正内容】 明細書 多数の供給サイズ間にプラグ互換性を与える電子的および機械的機構を有するイ ンク容器 技術分野 本出願は、参照によって本明細書に組み込まれる“Apparatus Controlled by Data from Consumable Parts with Incorporated Memory Devices”という名称 の１９９７年１月２１日付出願の米国特許出願番号第０８／７８５，５８０号の 一部継続出願である。本出願はまた、参照によって本明細書に組み込まれる“In k−Jet Printing System With Off−Axis Ink Supply And High Performance Tu bing”という名称の１９９６年８月３０日付出願の米国特許出願番号第０８／７ ０６，０６１号の一部継続出願であり、参照によって本明細書に組み込まれる、 “Ink Container Configured for Use with Compact Supply Station”という名 称の１９９７年１月３０日付出願の米国特許出願番号第０８／７８９，９５７号 の一部継続出願でもある。本出願はまた、それらの内容がすべて参照によって本 明細書に組み込まれる、本出願の譲受人に譲渡された、１９９７年１月３０日付 出願の出願番号第０８／７９１，２９０号“Electrical and Fluidic Interface For An Ink Supply”、１９９７年１月３０日付出願の出願番号第０８／７８９ ，９５８号“Electrical Interconnect For Replaceable Ink Containers”、お よび１９９７年５月１６日付出願の代理人整理番号１０９６０７２５−１号“Me chanical and Electrical Keying Arrangement which Assures Compatibility o f a Replaceable Ink Cartridge and a Receiving Printer”にも関連する。 背景技術 本発明は、欧州特許出願第ＥＰ ０ ７２９ ８４５ Ａ１号および第ＥＰ ０ ７２９ ８３６ Ａ１号に開示されているようなインクジェットプリンタに 関する。欧州特許出願第ＥＰ ０ ７２９ ８４５ Ａ１号は、インク貯蔵部材 から供給されるインクをインクジェットヘッドから吐出することによって記録媒 体上に記録を行うインクジェットプリンタを開示している。該インクプリンタは 、インク貯蔵部材を着脱可能に搭載する搭載部を含む。欧州特許出願第ＥＰ ０ ７２９ ８３６ Ａ１号は、インクジェット記録装置用インクジェットカート リッジを開示している。該インクジェットカートリッジは、インクを吐出して画 像の記録を行う記録ヘッドを含む。該インクジェットカートリッジはさらに、記 録ヘッドの駆動状況を制御する情報を含む媒体を含む。特に、本発明は、インク 容器内に残っているインクを追跡する自動的かつ正確な方法を提供しながら、異 なるサイズのインク容器にプラグ互換性があるようにする、機械的および電子的 機構を有 図５は、図３のインク容器収容ステーションに一部挿入したインク容器の、一 部切り欠き簡略断面図を示す。 図６は、図２に示すインクジェット印字システムの構成要素のブロック図であ る。 発明を実施するための最良の形態 図１は、本発明のインクカートリッジすなわちインク容器１２を含むインクジ ェット印字システム１０を概略的に示したものである。インクジェット印字シス テム１０はまた、インク容器１２を収容するインク供給ステーションすなわちイ ンク容器収容ステーション１４、インクジェットプリントヘッド１６および制御 装置すなわち印字システム電子機器１８も含む。印字システム電子機器１８の制 御下でプリントヘッド１６からインクを噴出することによって、印字システム１ ０が印字を行う。インクの噴出を制御するプリントヘッドデータリンク１９によ って、プリントヘッド１６は印字システム電子機器１８に接続されている。プリ ントヘッド１６を収容ステーション１４に液通する液管路２１によって、インク がプリントヘッド１６に供給される。インク容器は、液体槽２２と液通するイン ク出口２０を含む。インク容器１２は、情報記憶装置すなわち記憶素子２６と電 気的に接続された容器の複数の電気的接点２４を含む。 インク出口２０および電気的接点２４によって、インタ容器１２は、インク容 器収容ステーション１４に繋がった液入口２８および収容ステーションの電気的 接点３０とそれぞれ高い信頼性で相互接続することができる。収容ステーション １４によって、インクは、インク容器１２と繋がった液体槽２２から液管路２１ を経由してプリントヘッド１６に移動することができる。さらに、インク容器収 容ステーションによって、情報を、リンク３２を経由してインク容器１２に繋が った情報記憶装置２６と印字システム電子機器１８との間で転送することができ る。 本発明は、複数のサイズの前記インク容器１２をインク収容ステーション１４ 内に収容できるようにする容器インターフェース機構と、インク容器１２内のイ ンクの利用可能量を決定する情報を印字システム１０に提供する電子的機構との せに関す 説明する対応する収容ステーション位置決め機構（図示せず）と係合する複数の 容器位置決め機構３４を含む。 容器１２から十分なインクを供給せずにプリントヘッド１６を起動すると、そ の結果プリントヘッドを損傷する可能性がある。これを防止するために、本発明 は、インク容器１２に含まれる利用可能なインク量を示す情報を印字システム電 子機器１８に提供する、情報記憶装置２６を含む。このパラメータは、好ましく は定期的に更新される。このパラメータが、インク容器１２内のインク切れ状態 を示す場合には、印字システム電子機器１８が、印字停止等の処置を取って、プ リントヘッド１６が損傷するのを回避する。 次に図２を参照して、印字システム１０の一実施形態を示す。複数のインク容 器１２を含む、カバーを取り外した状態のプリンタ１０を示す。プリンタ１０は 、供給する紙等の媒体を保持するトレー４０を含む。印字動作が開始されると、 シート送り装置（図示せず）を用いて、トレー４０から１枚の媒体シートがプリ ンタ１０に送り込まれる。印字中、媒体シートは印字ゾーン４２を通過し、印字 ゾーン４２において１つまたは複数のプリントヘッド１６を含む走査キャリッジ ４４がシートを横切って走査して、その上に１回分(swath)のインクを印字する 。走査キャリッジ４４が一連の回数分のインクを印字する際、紙のシートは印字 ゾーン４２を通って進み、その上に画像を形成する。印字の完了後、シートは出 力トレー４６内に配置され、このプロセスが繰り返される。 プリントヘッド１６は、媒体上にインクを噴出すると、インク容器１２と液通 する管路２１によってインクが補充される。インク容器１２は、定期的に交換さ れ、その頻度は、初期送出可能インク量および使用率によって決まる。インク容 器１２は、走査キャリッジ４４から離れて静止したインク供給ステーション１４ 内に配置されているので、「オフ・キャリッジ」と呼ばれる。この構成によって 、キャリッジ４４上で実際的なものよりも大量のインク容器を備える。従ってイ ンク容器は、ユーザが必要なだけ大きくすることができる。 図示の印字システムは、通常のオフィスや家庭環境で用いられるような汎用プ リンタである。この印字システム１０は、様々な大きさおよび容量のインク容器 を受け入れ、様々なインク使用率に対応する。図において、使用率がより高い着 色剤を含む比較的 大きなインク容器４８が、使用率がより低い着色剤を含む複数のより小さなイン ク容器５０と共に設けられている。それぞれの着色剤の量は、交換頻度を最小限 にするのに十分大きく、特定のプリンタの用途を所与の貯蔵寿命を越えないよう にするのに十分小さいように選択される。 より具体的なプリンタの例は以下のとおりである。ブラックが容器４８用の使 用率がより高い着色剤であり、シアン、イエロー、およびマゼンタのインクが、 インク容器５０内の使用率がより低い着色剤である。本例において、ブラックの インク容器は７０〜８０ｃｃの容量であり、オフィス環境における非常に頻繁な テキスト印字に対応し、カラーのインク容器はそれぞれ、２０〜３０ｃｃの容量 であり、時々書類を強調する使用率がより低いカラー印字に対応している。同じ プリンタはまた、テキスト印字の頻度ははるかに低い家庭環境においても用いる ことができる。この使用率がより低い状況に対しては、より小さな２０〜３０ｃ ｃのブラックのインク容器４８’（図示せず）にすることが好ましい。従って、 インク容器４８および４８’が、プリンタ１０内の同じ位置に挿入することがで きるすなわち取り付けることができるようになっている。さらに、インク容器４ ８および４８’はそれぞれ、インク容器４８および４８’それぞれの利用可能な インクを印字システム１０が決定して、インク切れ状態の後に印字することを回 避することができる情報記憶装置を有する。 上の具体的な例は、ブラックのテキスト印字への本発明の１つの具体的な適用 を例示したものに過ぎない。例えば、それぞれがカラー容器５０と同じ位置に取 り付けることができるカラーインク容器５０’があり、容器５０および５０’の 利用可能なインク量が異なっていてもよい。これらは、充填レベルが異なってい ても、サイズが多数でありさえしてもよい。カラー容器５０は、他の着色剤（レ ッド、グリーン、ブルー）を含んでいても、着色剤の濃度が異なっていてもよい 。より高密度のおよび／または頻度の高いカラー印字用にカラーインク容器５０ の容量を大きくしたものや、より低密度のおよび／または頻度の低い印字用に５ ０’の容量を小さくしたものがあってもよい。 好適な一実施形態において、取り付けやすくするために、また供給ステーショ ン１４をよりコンパクトにするために、インク容器１２はすべて同じ高さである 。 きな影響を与える。整列機構６２を前縁７２に隣接して配置することによって、 この距離が最小限になり、それによって、このようなきわどい配置のばらつきが 最小限になる。さらに、整列機構６２間の距離を最大にすることによって、取り 付け方向と整列した軸に対する取付中のインク容器１２の角度のばらつきが最小 限になる。最後に、液出口２０および容器の接点２４を容器１２の対向する両端 の近くに配置することによってさらに、整列機構と液出口２０との間および整列 機構と容器の接点２４との間の距離が最小限になり、これによってさらに、液出 口２０と液入口２８との、および容器の接点２８と収容ステーションの接点３０ との整列の精度が改善される。 一旦インク容器１２が適切に整列して収容ステーション１４に挿入されると、 ラッチ６８がインク容器１２上の対応するラッチ機構６４と係合してインク容器 １２を収容ステーション１４内にラッチする。この時、収容ステーション１４に 繋がった液入口２８が、インク容器１２上の対応する液出口２０と係合して、液 体が液管路２１内に流入することができる。 インク容器１２を収容ステーションに挿入することによってまた、インク容器 １２と収容ステーション１４との間には電気的相互接続も形成される。より具体 的には、インク容器１２に繋がった容器の電気的接点２４が、収容ステーション １４に繋がった対応する収容ステーションの電気的接点３０と係合して、情報が 印字システム電子機器１８と情報記憶装置２６との間で転送できるようになる。 図４ａ〜図４ｅは、２つのサイズのインク容器１２を示す等測図である。図４ ａ〜図４ｄに示す大きい方の実施形態は、図２に関して説明した大きい方のイン ク容器４８である。図４ａ、図４ｂ、および図４ｃはそれぞれ、インク容器１２ の大きい方４８の側面図、正面図、および前端の図である。図４ｄは、図４ｃの １面の詳細を示す。図４ｅは、インク容器４８とプラグ互換性がある小さい方の インク容器４８’の前端の図を示す。図４ｄの詳細はまた、図４ｅにも当てはま る。図４ｃの点線で示した輪郭は、小さい方の容器４８’の外面を表す。 インク容器１２は、挿入方向７０と垂直な断面が細長くなっており、この細長 い断面が要素Ａとして示す伸長軸を規定するようになっている。渣体的相互接続 ２０および複数の電気的接点２４は、伸長軸Ａに沿って配置されている。これに よって、小さい方のインク容器４８’が最小限の幅Ｗ’を有することができる。 インク容器１２は、伸長軸Ａに沿って配置された第１および第２の側面６３を 有する。好適な実施形態において、第１および第２の側面６３は、挿入方向７０ と略整列している。整列機構６２およびラッチ機構６４を含む複数の容器位置決 め機構３４が、第１および第２の側面上に配置され、それぞれ案内機構６６およ びラッチ機構６８を含む対応する収容ステーション位置決め機構と係合する。こ のように配置すると、容器位置決め機構、液出口、および容器の複数の電気的接 点がすべて、伸長軸Ａに沿って配置される。これによってさらに、最小限の大き さ４８’の容器１２が最小限の幅Ｗ’になることができる。 液出口２０および容器の接点２４は、伸長軸Ａに沿って配置され、第１および 第２の側面６３に向かって配置されている。これによって、一方で液出口２０と 前縁の整列機構６２との間の距離が最小限になり、他方で容器の接点２４と前縁 の整列機構６２との間の距離が最小限になる。前述のとおり、これによって、液 出口２０と液入口２８との間および容器の接点２４と収容ステーションの接点３ ０との間の整列の精度が改善される。 液出口２０は、インク容器４８の前縁７２上でアクセスすることができる。好 ましくは、伸長軸Ａは液出口２０を略二等分し、幅の狭い供給容器にさらに備え る。液出口は、大きいインク容器４８および小さいインク容器４８’について容 器位置決め機構３４に関して同じ位置に配置されており、インク容器４８および ４８’が収容ステーション１４の同じ特定の位置に取り付けることができるすな わち挿入できることが保証される。 図４ｄに詳細に示すように、前縁７２からアクセスすることができる容器の複 数の電気的接点２４は、凹み７４内に配置されており、接点を指による接触、イ ンク等によって引き起こされる損傷や汚染から保護している。容器の複数の電気 的接点２４は、挿入方向７０と整列した壁上に配置されており、摺動して収容ス テーションの電気的接点３０と接触することができるようになっている。長方形 の開口部７６が、収容ステーションの電気的接点３０用の凹みへのアクセスを提 供する。長方形の開口部は、伸長軸Ａと並列した長軸を有し、インク容器１２の 最小幅を最小限にするのに役立つ。この配置を用いて、複数の電気的接点２４が 、 インク容器１２内に含まれる初期利用可能インク量を示す第１のパラメータ、お よびインク容器１２内に残っている利用可能なインク量を示す第２のパラメータ が含まれる。最初は、第２のパラメータは充填されたインク容器を示す、すなわ ち、初期インク量に等しいインク量を示す。 本例において、第１のパラメータは、容器１２内の初期インク量に比例する二 進符号化値によって表される。第１のパラメータは、他の様々な方法で符号化し てもよい。第２の例として、パラメータは、印字システムによってアクセスされ る符号化された数字であってもよい。その場合、印字システムは、この符号化さ れた数字をルックアップテーブルと比較することによって、利用可能なインク量 を決定する。最も簡単なルックアップテーブルの例としては、第１のパラメータ は、供給容器の大きさを２つしか受け入れない印字システムについて、大きな供 給容器または小さな供給容器を示すだけであってもよい。大きい方の供給容器は １によって示し、小さい方の供給容器は０によって示してもよい。システムは、 この値を読み出すと、インク使用計算に用いる予想初期利用可能インク量を予め プログラムする。 本例において、第２のパラメータは、インク容器内に残る利用可能なインクの 割合に比例する二進数である。ここでもまた、このようにしなければならない必 要はない。前述のルックアップテーブル（充填状態または利用可能なインク状態 のルックアップテーブル）等、他の方法を用いてこれを行ってもよい。 印字が行われる際に、プリントヘッド１６がインクを媒体上に噴出する。イン ク滴のそれぞれにはある滴量があり、これは制御装置18が決定する。制御装置１ ８は、プリントヘッドの記憶素子９０からの滴量パラメータを読み出すことによ ってこの滴量を決定することができる。制御装置１８は、定期的に、印字時間の 時間中に、プリントヘッド１６が噴出するインク量を計算する。これは通常、計 算した平均滴量に、噴出される滴の量を掛けることによって行われ、インクの増 分量を得る。制御装置１８は次に、インク容器１２内に残っているインク量の現 在の値からこの増分量を引き、残っているインク量についての新しい値を得る。 すると記憶素子２６上の第２のパラメータが現在残っているインク量を反映する よう更新される。 上述のとおり、第１および第２のパラメータは、インク容器１２内に含まれる インクの初期および現在の量を示す。しかし、信頼性上の理由から、このように しない場合もあろう。上述の計算には、常にいくらかの誤差が存在する。例えば 、プリントヘッド１６は、想定した値よりもわずかに高速でインクを噴出するか もしれない。従って、プリントヘッド１６がある一定の供給インクがない状態で 決して起動することのないよう保証するために、第１および第２のパラメータが これよりも少量のインクを示すのが好ましい。 別の実施形態において、情報記憶装置は、槽２２内に含まれるインクのタイプを 示す第３のパラメータを記憶する。インクタイプが異なるということは、２つの インクを非同一のすなわち異なるものにしている何らかの態様（例えば、異なる 色、濃度、溶剤、顔料または染料の着色剤のタイプ、界面活性剤等）を指す。第 １のインクタイプから非同一の第２のインクタイプにインクが変化すると、結果 としてプリントヘッド１６から噴出される滴の量に影響し、従ってインク使用率 が影響を受ける。従って、そのような変化に対しては、システムはインク使用対 プリントヘッド１６から噴出される滴数の相関を変化させることによって補償を 行うべきである。 残っているインク量を追跡することは、多数の機能を果たす。印字システムの ユーザは、残っているインクの通知を経時的に受けることができる。これを行う 方法の１つは、印字システムのそれぞれの着色剤についてインクレベルを示すイ ンクレベルゲージを設けるというものである。インクレベルグージは、プリンタ のシャシー上または印字システムと相互接続されたコンピュータのスクリーン上 に表示してもよい。インク容器１２が低インクレベルに達すると、ユーザは通知 を受けることができ、それによって、槽２２が完全に枯渇する前に別のインク容 器を入手することができる。最後に、インク容器１２の送出可能なインクが空に なると、印字は自動的に停止してプリンタの損傷を防止することができる。これ らの機能を設けるには、インク容器内の利用可能なインク量を予め知っておくこ とが必要であることに注意されたい。 前述の説明は本発明を例示するものに過ぎないことが理解されるべきである。 当業者であれば、本発明から逸脱することなく様々な代替例および変形例を考案 請求の範囲 １．インクジェット印字システム（１０）の、インクを文換可能なインク容器（ １２、４８）からプリントヘッド（１６）に供給する収容ステーション（１４） における所定の位置に取り付けられる交換可能なインク容器（１２、４８）であ って、 該交換可能なインク容器（１２、４８）を前記収容ステーション（１４）に挿 入する方向と垂直な伸長軸（Ａ）を有するハウジングと、 該ハウジング内の、あるインク量を含むインク供給容器（２２）と、 前記ハウジング上の前記伸長軸（Ａ）に沿った液出口（２０）であって、前記 交換可能なインク容器（１２、４８）が前記収容ステーション（１４）における 前記特定の位置に完全に取り付けられると、前記液出口（２０）が前記収容ステ ーション（１４）における前記特定の位置の対応する液入口（２８）と係合して 、インクが前記交換可能なインク容器（１２、４８）の前記インク供給容器（２ ２）から前記プリントヘッド（１６）に流れることができるように、前記インク 供給容器（２２）に接続されている液出口（２０）と、 前記ハウジング上の、前記インク供給容器（２２）内の前記インク量を示す情 報を記憶する情報記憶装置（２６）と、 前記ハウジング上の前記伸長軸（Ａ）に沿った容器の複数の電気的接点（２４ ）であって、前記交換可能なインク容器（１２、４８）が前記収容ステーション （１４）における前記特定の位置に完全に取り付けられると、前記容器の複数の 電気的接点（２４）が対応する収容ステーションの電気的接点（３０）と係合し て、前記情報記憶装置（２６）を前記インクジェット印字システム（１０）に電 気的に結合するように、前記情報記憶装置（２６）に接続されている容器の複数 の電気的接点（２４）と を含み、前記液出口（２０）および前記容器の複数の電気的接点（２４）が前記 伸長軸（Ａ）上に配置されて、前記交換可能なインク容器（１２、４８）が前記 収容ステーション（１４）における前記特定の位置に完全に取り付けることがで きるようにしている、交換可能なインク容器（１２、４８）。 ２．前記ハウジング上の前記伸長軸（Ａ）に沿った複数の容器位置決め機構（３ ４）であって、対応する収容ステーション位置決め機構（６６、６８）と係合し て前記交換可能なインク容器（１２、４８）を前記収容ステーション（１４）に おける前記特定の位置に配置して、前記液出口（２０）と前記対応する液入口（ ２８）との間の信頼性の高い液体的接続、および前記容器の複数の電気的接点（ ２４）と前記対応する収容ステーションの電気的接点（３０）との間の信頼性の 高い電気的接続を行う、複数の容器位置決め機構（３４）をさらに含む、請求の 範囲第１項に記載の交換可能なインク容器（１２、４８）。 ３．前記伸長軸（Ａ）が、前記液体的接続を略二等分する、請求の範囲第１項に 記載の交換可能なインク容器（１２、４８）。 ４．前記容器の複数の電気的接点（２４）のそれぞれが、前記伸長軸（Ａ）に向 かって対向する、請求の範囲第１項に記載の交換可能なインク容器（１２、４８ ）。 ５．前記伸長軸（Ａ）が前記液体的接続を通り、前記ハウジングの外面が、前記 伸長軸（Ａ）に関して略対称的な、請求の範囲第１項に記載の交換可能なインク 容器（１２、４８）。 ６．前記ハウジングが、前記伸長軸（Ａ）上の第１および第２の側面（６３）を 有し、前記複数の容器位置決め機構（３４）が、前記第１および第２の側面（６ ３）上にある、請求の範囲第１項に記載の交換可能なインク容器（１２、４８） 。 ７．前記第１および第２の側面（６３）が前記挿入方向と略整列している、請求 の範囲第６項に記載の交換可能なインク容器（１２、４８）。 ８．前記収容ステーション（１４）が対向する壁（８０）を有し、前記対応する 収容ステーション位置決め機構（６６、６８）が、前記対向する壁（８０）上の 案内チャネル（６６）を含み、前記複数の容器位置決め機構（３４）が、前記案 内チャネル（６６）内に延びる、外向きに延びる整列機構（６２）を含む、請求 の範囲第６項に記載の交換可能なインク容器（１２、４８）。 ９．前記整列機構（６２）が前記交換可能なインク容器（１２、４８）を整列す るように配置されて、前記交換可能なインク容器（１２、４８）が前記収容ステ ーション（１４）における前記特定の位置に完全に取り付けられる時に、前記伸 長軸（Ａ）が前記案内チャネル（６６）内で略中心になるようにする、請求の範 囲第８項に記載の交換可能なインク容器（１２、４８）。 １０．前記インク供給容器（２２）内のインク量を示す前記情報が、前記インク 供給容器（２２）内に含まれる利用可能なインクの計算した量を示す少なくとも １つのパラメータを含む、請求の範囲第１項に記載の交換可能なインク容器（１ ２、４８）。 １１．前記少なくとも１つのパラメータが、第１および第２のパラメータを含み 、前記第１のパラメータが、前記インク供給容器（２２）内の利用可能なインク の計算した初期量を示し、前記第２のパラメータが、前記インク供給容器（２２ ）内に残っているインクの計算した量を示す、請求の範囲第１０項に記載の交換 可能なインク容器（１２、４８）。 １２．前記インク供給容器（２２）内に残っている前記インクの計算した量が前 記インク供給容器（２２）内の前記利用可能なインクの計算した初期量以下であ る、請求の範囲第１０項に記載の交換可能なインク容器（１２、４８）。 １３．前記インク供給容器（２２）内に含まれる利用可能なインクの計算した量 を示す前記少なくとも１つのパラメータが、前記インクジェット印字システム（ １０）によって送出可能なインク量に比例すると解釈される二進数である、請求 の範囲第１０項に記載の交換可能なインク容器（１２、４８）。 １４．前記収容ステーション（１４）における前記特定の位置に取り付け可能な 更なる交換可能なインク容器（１２、４８’）であって、 該更なる交換可能なインク容器（１２、４８’）を前記収容ステーション（１ ４）に挿入する方向と垂直な伸長軸（Ａ）を有する更なるハウジングと、 前記更なる交換可能なインク容器（１２、４８’）の前記更なるハウジング内 の、前記交換可能なインク容器（１２、４８）の前記インク供給容器（２２）内 のインク量と異なる更なるインク量を含む、更なるインク供給容器（２２）と、 前記更なる交換可能なインク容器（１２、４８’）の前記更なるハウジング上 の前記伸長軸（Ａ）に沿った複数の更なる容器位置決め機構（３４）であって、 前記収容ステーション位置決め機構（６６、６８）と係合して前記更なる交換可 能なインク容器（１２、４８’）を前記収容ステーション（１４）における前記 特定の位置に配置することができる、複数の更なる容器位置決め機構（３４）と 、 前記収容ステーション（１４）における前記液入口（２８）に接続可能な更な る液出口（２０）と、 前記印字システム（１０）に電気的に接続可能な、前記更なるインク量を示す 情報を記憶する、更なる情報記憶装置（２６）と を含む、更なる交換可能なインク容器（１２、４８’） をさらに含む、請求の範囲第１項に記載の交換可能なインク容器（１２、４８） 。 １５．前記交換可能なインク容器（１２、４８）と前記更なる交換可能なインク 容器（１２、４８’）の寸法の大きさが異なる、請求の範囲第１４項に記載の交 換可能なインク容器（１２、４８）。 １６．前記交換可能なインク容器（１２、４８）および前記更なる交換可能なイ ンク容器（１２、４８’）が、該インク容器（１２、４８；１２、４８’）を前 記収容ステーション（１４）における前記特定の位置に挿入する方向と垂直な第 １および第２の幅（Ｗ、Ｗ’）を有し、前記第１の幅（Ｗ）と第２の幅（Ｗ’） とが異なる、請求の範囲第１５項に記載の交換可能なインク容器（１２、４８） 。 １７．前記インク量が第１のインクタイプであり、前記更なるインク量が第２の インクタイプであり、前記第１のインクタイプが前記第２のインクタイプと異な る、請求の範囲第１４項に記載の交換可能なインク容器（１２、４８）。 １８．インクジェット印字システム（１０）内のプリントヘッド（１６）にイン クを供給する方法であって、該プリントヘッド（１６）が収容ステーション（１ ４）における液入口（２８）からインクを受け取る方法であって、 ａ）複数のインク容器（１２）が、異なる送出可能なインク量を含み、前記複 数のインク容器（１２）のそれぞれのインク容器（４８、４８’）が、前記それ ぞれのインク容器（４８、４８’）を前記収容ステーション（１４）に挿入する 方向と垂直な伸長軸（Ａ）を有するハウジングと、インク供給容器（２２）と、 前記ハウジング上の前記伸長軸（Ａ）に沿った液出口（２０）と、前記ハウジン グ上の前記伸長軸（Ａ）に沿った複数の容器の電気的接点（２４）を含み前記複 数のインク容器（１２）から前記それぞれのインク容器（４８、４８’）を選択 する段階と、 ｂ）前記インク容器（４８、４８’）の前記液出口（２０）を前記液入口（２ ８）に液通する段階と、 ｃ）前記インク供給容器（２２）内の送出可能なインク量を示す情報を前記印 字システム（１０）に提供する段階と、 ｄ）前記インク供給容器（２２）から前記プリントヘッド（１６）にインクを 供給する段階と を含む方法。 １９．前記複数のインク容器（１２）のそれぞれのインク容器（４８、４８’） が、前記収容ステーション（１４）の所定の位置に挿入可能であり、前記それぞ れのインク容器（４８、４８’）の前記液出口（２０）が、前記それぞれのイン ク容器（４８、４８’）が前記特定の位置に挿入されると前記液入口（２８）と 係合する、請求の範囲第１８項に記載の方法。 ２０．前記それぞれのインク容器（４８、４８’）が、前記容器の複数の電気的 接点（２４）に接続された情報記憶装置（２６）を有し、該情報記憶装置（２６ ）が、前記複数のインク容器（１２）の前記それぞれのインク容器（４８、４８ ’）が前記特定の位置に挿入されると前記送出可能なインク量を示す情報を前記 印字システム（１０）に提供する、請求の範囲第１９項に記載の方法。 ２１．前記複数のインク容器（１２）の前記それぞれのインク容器（４８、４８ ’）が、異なる寸法の大きさを有する、請求の範囲第１８項に記載の方法。 ２２．前記複数のインク容器（１２）の前記それぞれのインク容器（４８、４８ ’）が異なる幅を有する、請求の範囲第２１項に記載の方法。 ２３．前記複数のインク容器（１２）が異なるタイプのインクを含む、請求の範 囲第１８項に記載の方法。 ２４．前記インク容器（４８、４８’）の前記液出口（２０）を前記液入口（２ ８）から分離する段階と、 前記インク容器（４８、４８’）の前記インク供給容器（２２）を再充填する 段階と、 前記インク容器（４８、４８’）の前記液出口（２０）を前記液入口（２８） に再び液通する段階と をさらに含む、請求の範囲第１８項に記載の方法。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 ０８／８６９，１５２ (32)優先日 平成９年６月４日(1997．6．4) (33)優先権主張国 米国（ＵＳ） (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＤＥ，ＧＢ，ＪＰ (72)発明者 カウガー，ブルース アメリカ合衆国 オレゴン州97330，コル バリス，ヘレム・ドライブ 37194 (72)発明者 アンダーウッド，ジョン エー アメリカ合衆国 ワシントン州98686，バ ンクーバー 113ティー・エイチ ストリ ート エヌ・イー，3415 (72)発明者 メラー，スーザン エム アメリカ合衆国 オレゴン州97333，コル バリス，ホワイトサイド・ドライブ エ ス・ダブリュー，2015 (72)発明者 クラーク，ジェームズ イー アメリカ合衆国 オレゴン州97321，アル バニー ブランブルウッド・レーン エ ヌ・ダブリュー，4771 (72)発明者 ガスト，ポール ディー アメリカ合衆国 ワシントン州98684，バ ンクーバー 126ティー・エイチ アベニ ュー ナンバー・エヌ158 エヌ・イー, 206 (72)発明者 バリナガ，ジョン エー アメリカ合衆国 オレゴン州97210，ポー トランド 29ティー・エイチ アベニュー エヌ・ダブリュー，2041，アパートメン ト ナンバー２ (72)発明者 メリル，デイビット オー アメリカ合衆国 オレゴン州97330，コル バリス ウィステリア・ウェイ エヌ・ダ ブリュー，3875

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．インクジェット印字システムの、インクをプリントヘッドに供給する収容ス テーションにおける所定の位置に取り付けられる交換可能なインク容器であって 、 該インク容器上に配置されて対応する収容ステーションインターフェース機構 と係合する複数の容器インターフェース機構であって、複数の異なる大きさの前 記インク容器を前記特定の位置に取り付けることができるように配置され構成さ れた複数のインク容器インターフェース機構と、 前記インク容器と関連し、前記印字システムに電気的に結合して前記インク容 器内のインク量を示す情報を提供する、情報記憶装置と を含む、交換可能なインク容器。 ２．前記複数の容器インターフェース機構は、 前記収容ステーションの対応する液入口に接続されてインクが前記インク容器 から前記プリントヘッドに流れることができるように構成された液出口と、 対応する収容ステーションの電気的接点と係合して前記情報記憶装置が前記印 字システムと電気的に結合することができるように構成された、容器の複数の電 気的接点と、 対応する収容ステーション位置決め機構と係合して前記インク容器を適切に配 置し、該インク容器と前記収容ステーションとの間の信頼性の高い液体的および 電気的接続を行うように構成された、複数の容器位置決め機構と を含む、請求の範囲第１項に記載の交換可能なインク容器。 ３．前記インク容器が、該インク容器を前記収容ステーションに挿入する方向と 垂直な伸長軸を有し、前記液出口および前記容器の複数の電気的接点が、前記伸 長軸に沿って配置されている、請求の範囲第２項に記載の交換可能なインク容器 。 ４．前記伸長軸が、前記液体的相互接続を略二等分する、請求の範囲第３項に記 載の交換可能なインク容器。 ５．前記容器の複数の電気的接点のそれぞれが、前記伸長軸に向かって対向する 、請求の範囲第３項に記載の交換可能なインク容器。 ６．前記伸長軸が前記液体的相互接続を通り、前記インク容器の外面が、前記伸 長軸に関して略対称的な、請求の範囲第３項に記載の交換可能なインク容器。 ７．前記容器が、前記伸長軸に沿って配置された第１および第２の側面を有し、 前記容器位置決めインターフェース機構が、前記第１および第２の側面に沿って 配置されて、前記対応する収容ステーション位置決め機構と係合する、請求の範 囲第３項に記載の交換可能なインク容器。 ８．前記第１および第２の側面が前記挿入方向と略整列している、請求の範囲第 ７項に記載の交換可能なインク容器。 ９．前記収容ステーションが対向する壁を有し、前記対応する収容ステーション 位置決め機構が、前記対向する壁上に配置された案内チャネルを含み、前記容器 位置決めインターフェース機構が、外向きに延び、前記案内チャネル内に延びる 整列機構を含む、請求の範囲第７項に記載の交換可能なインク容器。 １０．前記整列機構が前記インク容器を整列するように配置されて、前記インク 容器が前記収容ステーション内に取り付けられる時に、前記伸長軸が前記案内チ ャネル内で略中心になるようにする、請求の範囲第９項に記載の交換可能なイン ク容器。 １１．インク量を示す前記情報が、前記インク容器内に含まれる利用可能なイン クの計算した量を示す少なくとも１つのパラメータを含む、請求の範囲第１項に 記載の交換可能なインク容器。 １２．前記少なくとも１つのパラメータが、第１および第２のパラメータを含み 、前記第１のパラメータが、前記インク容器内の利用可能なインクの計算した初 期量を示し、前記第２のパラメータが、前記インク容器内に残っているインクの 計算した量を示す、請求の範囲第１１項に記載の交換可能なインク容器。 １３．利用可能なインク量を含む槽をさらに含み、前記利用可能なインクの計算 した量が前記利用可能なインク量以下である、請求の範囲第１１項に記載の交換 可能なインク容器。 １４．前記少なくとも１つのパラメータが、前記印字システムによって送出可能 なインク量に比例すると解釈される二進数である、請求の範囲第１１項に記載の 交換可能なインク容器。 １５．印字システム電子機器の制御下にあるプリントヘッドと、インク容器を収 容し前記プリントヘッドと液通する液入口を有する収容ステーションとを有する 印字システムに用いるインク容器のシステムであって、 前記収容ステーションの所定の位置に取り付けることができるようになってお り、第１の初期インク量を含む第１のインク容器であって、 前記収容ステーションの前記液入口に接続するように配置され構成された第１ の液出口と、 前記印字システムに結合するように構成され、前記第１のインク量を示す情報 を含む、第１の情報記憶装置と を含む第１のインク容器と、 前記特定の位置に取り付けることができるようになっており、前記第１のイン ク量とは異なる第２のインク量を含む、第２のインク容器であって、 前記収容ステーションの前記液入口に接続するように配置され構成された第２ の液出口と、 前記印字システムに電気的に接続するように構成され、前記第２のインク量 を示す情報を含む、第２の情報記憶装置と を含む第２のインク容器と を含み、前記印字システムが前記第１および第２のインク量のうちの１つをベー スにして残っているインクを推測するインク容器のシステム。 １６．前記第１のインク容器と前記第２のインク容器の寸法の大きさが異なる、 請求の範囲第１５項に記載のインク容器のシステム。 １７．前記第１および第２のインク容器がそれぞれ、挿入方向と垂直な第１およ び第２の幅を有し、前記第１の幅と第２の幅とが異なる、請求の範囲第１６項に 記載のインク容器のシステム。 １８．前記第１のインク容器が第１のインクタイプを含み、前記第２のインク容 器が第２のインクタイプを含み、前記第１のインクタイプが前記第２のインクタ イプと異なる、請求の範囲第１５項に記載のインク容器のシステム。 １９．媒体上にインク滴を選択的にデポジットするプリントヘッドと、 該プリントヘッドにインクを供給する収容ステーションと、 該収容ステーションにおける所定の位置に取り付けることができるようになっ ており、 前記インク容器上に配置されて対応する収容ステーションインターフェース機 構と係合する複数の容器インターフェース機構であって、複数の異なる大きさの 前記インク容器を前記特定の位置に取り付けることができるように配置され構成 されている複数のインク容器インターフェース機構と、 前記インク容器と関連する情報記憶装置と を含む第１のインク容器と、 前記印字システムと繋がり、前記情報記憶装置からインク量を示す情報を読み 出すように構成された制御装置と を含む印字システム。 ２０．前記収容ステーションが、複数のインク容器を幅方向に沿った各位置に配 置するようになっており、該各位置が、可変の間隔を置いて配置されて、ある範 囲のインク容器幅に対応する、請求の範囲第１９項に記載の印字システム。 ２１．前記特定の位置に取り付けるように構成された第２のインク容器をさらに 含む、請求の範囲第１９項に記載の印字システム。 ２２．前記第１のインク容器が第１の利用可能なインク量を含み、前記第２のイ ンク容器が、前記第１の利用可能なインク量と異なる第２の利用可能なインク量 を含む、請求の範囲第２１項に記載の印字システム。 ２３．前記第１のインク容器が第１のインクタイプを含み、前記第２のインク容 器が、前記第１のインクタイプと異なる第２のインクタイプを含む、請求の範囲 第２１項に記載の印字システム。 ２３．前記プリントヘッドが走査キャリッジ内に搭載され、前記インク容器収容 ステーションが前記走査キャリッジに対して静止している、請求の範囲第１９項 に記載の印字システム。 ２４．インクジェット印字システムのプリントヘッドにインクを供給する方法で あって、該プリントヘッドが収容ステーションの液入口からインクを受け取る方 法であって、 ａ）複数のインク容器から、第１のインクタイプの第１の送出可能なインク量 を含む第１のインク容器を選択する段階であって、前記複数のインク容器が、異 なる利用可能なインク量を含み、それぞれが前記液入口と液通するようになって いる段階と、 ｂ）前記インク容器を前記液入口に液通する段階と、 ｃ）前記送出可能なインク量を示す情報を前記印字システムに提供する段階と 、 ｄ）前記インク容器から前記プリントヘッドにインクを供給する段階と を含む方法。 ２５．前記複数のインク容器のそれぞれが、前記収容ステーションの所定の位置 に挿入可能であり、該複数のインク容器のそれぞれが前記特定の位置に挿入され ると前記液入口と係合するように構成された液出口を有する、請求の範囲第２４ 項に記載の方法。 ２６．前記複数のインク容器のそれぞれが、該複数のインク容器のそれぞれが前 記特定の位置に挿入されると前記送出可能なインク量を示す情報を前記印字シス テムに提供する情報記憶装置を有する、請求の範囲第２５項に記載の方法。 ２７．前記複数のインク容器から、第２のタイプの第２のインク量を含む第２の インク容器を選択する段階と、 前記第２のインク容器を前記液入口に液通する段階と をさらに含む、請求の範囲第２４項に記載の方法。 ２８．前記第２のインク量が、前記第１のインク量と異なる、請求の範囲第２７ 項に記載の方法。 ２９．前記第２のインク容器が、前記第１のインク容器と異なる寸法の大きさを 有する、請求の範囲第２８項に記載の方法。 ３０．前記第２のインク容器が、前記第１のインク容器と異なる幅を有する、請 求の範囲第２９項に記載の方法。 ３１．前記第２のインクタイプが前記第１のインクタイプと異なる、請求の範囲 第２７項に記載の方法。 ３２．前記第１のインク容器を前記液入口から分離する段階と、 前記第１のインク容器を再充填する段階と、 前記第１のインク容器を前記液入口に液通する段階と をさらに含む、請求の範囲第２４項に記載の方法。 をさらに含む、請求の範囲第１８項に記載の方法。