JP2001507306A - 基本的に空気静力学式上昇体として設計された胴体を有する航空機 - Google Patents

基本的に空気静力学式上昇体として設計された胴体を有する航空機

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Abstract

(57)【要約】 航空機は基本的に空気静力学式上昇体として設計された胴体と、胴体に連接された複合された上昇および推進装置とを有しており、前記複合装置はプロペラを備えて推進ユニットを形成し、かついずれの場合も、それぞれのプロペラ回転面が基本的に水平であり、それぞれのプロペラ・シャフトに作用する、関連する駆動機構の出力シャフトが基本的に垂直である上昇位置と、それぞれのプロペラ回転面が基本的に垂直であり、それぞれのプロペラ・シャフトに作用する、関連する駆動機構の出力シャフトが基本的に水平である推進位置との間で傾動可能である。プロペラ回転面は関連する駆動機構の、プロペラ・シャフトに作用する出力シャフトに対して全周傾斜可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 基本的に空気静力学式上昇体として設計された胴体を有する航空機 本発明は、基本的に空気静力学式上昇体として設計された胴体と、複合された 上昇および推進装置とを有している航空機であって、該複合装置は胴体に連接さ れ、プロペラを備えて推進ユニットを形成し、かついずれの場合も、それぞれの プロペラ回転面が基本的に水平であり、それぞれのプロペラ・シャフトに作用す る、関連する駆動機構の出力シャフトが基本的に垂直である上昇位置と、それぞ れのプロペラ回転面が基本的に垂直であり、それぞれのプロペラ・シャフトに作 用する、関連する駆動機構の出力シャフトが基本的に水平である推進位置との間 で傾動(ティルト)可能である構成の航空機に関する。 並進推進システムを備えた空気静力学式航空機は、例えばツェッペリン号のよ うに長期間に亘って公知であった。これらの飛行船は静力学的な上昇特性によっ て、基本的に垂直に離陸および着陸が可能であるが、これらは空気よりも著しく 軽量であるので、地上に保っている場合は常に係留しておかなければならない。 その上、これらの航空機は比較的緩慢にしか制御できないが、その理由は速度が 遅く、空気力学的な制御面積が小さいので、制御権能(contro1 authority)が低 く、すなわち制御運動に対する反応慣性が高いからである。確かに最近では、横 軸を支点に比較的遅く傾動可能である主推進系統と、空気動力学的な制御を補助 するための横に作用する補助推進系統とを有する飛行船が公知になってきたが、 飛行船が“ピンポイント”の操縦機動性を達成することはこれまで不可能であっ た。細長い流線型の胴体を有する飛行船の別の欠点は、横風に極めて弱く、これ に関連してブイに係留されたボートと同様に風向きに合わせてターンできるよう に、飛行船を地上に係留しておく必要があることであり、この目的のためには一 般にアンカーマストが必要である。 更に、水平プロペラ回転面を有する垂直上昇位置と、垂直プロペラ回転面を有 する水平推進位置との間でエンジンが傾動可能である垂直離陸航空機が公知であ る。このような傾動可能なエンジンを搭載した垂直離陸航空機の問題点の1つは 、エンジンが傾動した場合に発生し、航空機の翼および胴体上の中実支持構造に よって支持されなければならないジャイロ力の制御である。このようなジャイロ 力を考慮して、エンジンの傾動は比較的ゆっくりとしか行えない。このような垂 直離陸航空機も同様に基本的には空気力学式の制御装置を介して制御される。こ れらの航空機の垂直離陸中、エンジンだけで航空機全体の上昇力を発生しなけれ ばならないので、航空機の自重に加えて輸送できる積荷は極めて限定される。 従って、本発明の目的は空気静力学式航空機の利点と垂直離陸航空機の利点と を兼ね合わせ、従って比較的長距離に亘って大きな積荷を搬送することができ、 かつ同時に、その目的のために地上での特別の支援私設を必要とせずに、迅速か つ正確に着陸できる汎用航空機を提供することにある。 この目的は特許請求の範囲第1項の特徴記載部に基づいて、それぞれのプロペ ラ回転面が関連する駆動機構の、プロペラ・シャフトに作用する出力シャフトに 対して全周傾斜可能であることによって達成される。 基本的に備えられている横軸を支点にして推進系統が傾動可能であることに加 えて、プロペラ回転面がこのように傾斜可能であることによって、航空機の推力 ベクトル制御が可能になり、この推力ベクトク制御は、迅速に反応し、離陸およ び着陸中でも航空機の制御挙動は極めて敏捷になる。この推力ベクトル制御によ って(推進系統に充分な動力がある場合)、空気静力学式上昇体を備えた航空機 が基本的にピンポイントの精度で着陸することが可能になる。それによって航空 機が比較的狭い野外の着陸領域に直接降下することができ、ひいては例えば工場 の敷地で積荷を吊り上げ、これを再び配付先に直接積卸すことができる。 回転翼(ロータ)面の傾斜は個々のプロペラ羽根のそれぞれの取付け角の個々 の調整の結果、プロペラ羽根に作用する動的空気力によって生ずるものである。 この場合、推進、上昇および制御のための推力ベクトルだけが力として胴体へと 誘導される。推力ベクトルの急速な累積中に発生する反作用モーメント、例えば 関連するエンジンまたはプロペラのジャイロモーメントは周囲の大気で支持され 、航空機の構造体によっては支持されない。このようにして、この場合はジャイ ロモーメントが胴体に伝達されなければならないことに起因する反力を生じるこ となく、プロペラ面は出力シャフトに対して大きい角度セクタのどの方向にも極 めて迅速に傾動可能である。プロペラ・シャフトに作用する関連する駆動機構の 出力シャフトに対するプロペラ回転面の傾斜角は±20°ないし±50°、好適 には±25°ないし±35°、更に好適には±30°でよい。本発明に基づく航 空機の推力ベクトル制御は推進ユニットの推進位置と上昇位置の双方で作用する ので、推進系統を依然として動作させたままの短期間の着陸停止には、複雑な手 段で航空機を地上に係留する必要はない。と言うのは、迅速に反応する推力ベク トル制御によって、横風または突風が発生した場合でも着陸領域での航空機の位 置が安定するからである。その結果、本発明に基づく航空機には着陸用プラット フォーム、または例えば航空機用の係留線を固定するためのアンカのようなその 他の着陸用装備が必要ない。それでもなお、特に航空機がより長時間停止し、そ の間にエンジンが遮断されるような場合には、航空機を公知の態様で地上に拘束 しておく必要がある場合がある。これは好適には航空機の下側に組込まれている 着陸用脚部を係留することによって、または胴体内に組込まれ、好適には集中制 御で作動可能であるロープ・ウインチシステムによって行えばよい。本発明に基 づく航空機の迅速に反応する推力ベクトル制御によって更に、航空機自体が着陸 せずに航空機の空中静止飛行状態で積荷を吊り上げ、ピンポイントの精度でこれ を積卸しすることが可能になる。 本発明の特に好適な実施例では、胴体は同時に空気力学式上昇体としても設計 されている。その結果、巡航中、胴体は空気静力学式上昇力に加えて空気力学式 上昇力をも発生することができる。 本発明に基づく航空機では、飛行中の動圧に左右される能動的に機能する空気 力学式制御装置はなくても済むので、水平上昇ユニットまたは方向舵ユニットが 離陸段階および着陸段階で低速飛行する航空機を制御する際に基本的に協調しな くても、航空機の横風に対する脆弱性および突風に対する脆弱性を増す前記のユ ニットを搭載する必要がない。それが、この制御を推力ベクトル制御だけによっ て行う理由である。それによって航空機を一貫して簡単な形状に設計できる。 胴体が基本的に円形の平面を有していれば、一方では、長さが同一であると仮 定すると、容積が大きくなるので従来形の航空機の葉巻形の形状と比較して揚力 の大幅な増加が達成され、ひいては間接的には有効搭載量(ペイロード)が増大 し、他方では、容積が同一であると仮定すると、外皮の湿潤面が縮小し、ひいて は重量が軽量化され、かつ摩擦抵抗が縮小する。更に、それによって横風に対す る脆弱性は大幅に軽減される。 同時に、胴体が基本的に楕円形の断面を有していれば、水平飛行時の流体抵抗 が著しく軽減されるという利点が得られる。 胴体の断面を非対称に、すなわち上部が、下部シェルを形成するより平坦な下 部よりも大幅に湾曲した上部シェルを形成する基本的に楕円形の形状に設計すれ ば、巡航中に、胴体も水平位置で、空気性力学的な揚力に貢献するだけではなく 、それに加えて離陸および着陸中に利用されるロータの揚力に代わる空気力学的 な揚力にも貢献する。更に、曲率が異なることによって非対称の円板状胴体の上 部シェルと下部シェルの構造的な荷重のバランスが更に良くなる。 好適には、胴体はその赤道領域に少なくとも1つのリム状の補強リングを有し ており、それによって、この補強リングが上部シェルと下部シェルの半径方向力 を吸収することで、また更に、例えば前縁側の胴体に衝突する動圧力を支持する ことで、胴体を水平方向で補強する。 同時に、特に、補強リングの外周の断面が部分楕円形であることが有利である 。それによって補強リングの断面は胴体の赤道領域の断面形状に適応する。 補強リングが好適にはサンドイッチ形の合成繊維材料からなる実施例も有利で ある。それによって強度の増強と軽量化と共に、補強リングが所定の限度内で変 形可能である所望の弾性が達成される。この弾性変形によって、例えば、推進支 持構造から補強リングに誘導される力とモーメントは胴体の外皮構造によって吸 収され、かつ、伝達されることができる。この外皮構造は可能な最大のレバーア ームおよび圧力を受ける楕円形の円板状胴体の固有の寸法剛性に鑑みて、上記の 目的には特に適したものである。リム状の補強リングの主要の機能は円板状胴体 を水平方向で補強する目的のために外皮構造から半径方向力を吸収することにあ る。 補強リングと一体に組込まれ、かつ好適には胴体の上部シェルと下部シェルの 支持構造がそれに固定されている、比圧縮強度が高い2つの圧縮強い支持プロフ ァイルによって合圧縮負荷が吸収されることが有利である。 所望の半径方向弾性を制限するために、補強リングは、断面が好適には基本的 に三角形の設計であり、そのうちの2つの角が補強リングと一体形成された支持 プロファイルによって形成され、三角形の頂点は胴体の内側を向いているフレー ムワークとして有利に設計されている少なくとも1つの支持骨組を有していても よい。 支持骨組は少なくとも部分的に補強リングと一体に形成されていることが有利 である。 本発明の更に有利な実施例に基づいて、いずれの場合も2つの推進ユニットが 好適には軟式に固定された支持構造に連結して取付けられていれば、離陸および 着陸段階中の個々の推進系統の揚力推力に起因し、またプロペラ軸を突起して取 付けたことに起因する曲げモーメントを、胴体構造全体に伝達されることなく一 方の推進ユニットから他方の推進ユニットへと直接案内することができる。この ように、2つの推進ユニットはその支持構造を介して互いに支持される。 それぞれの推進ユニットおよび/またはその支持構造はそれらに割当てられた 推進ユニットと共に、好適にはスラスト・ストラットを介して互いに軟式に連結 され、軟式の連結の結果として捩じれ可能および変形可能である推進支持フレー ムが形成される。 好適には、推進ユニットおよび/またはその支持構造はリム状の補強リングに 軟式に取付けられる。それによって推進ユニットはリム状の補強リングに軟式に 取付けられた推進支持フレームと一体化される。この実施例によって、個々の推 進ユニットから生ずる力が確実に推進支持フレームを介して大幅に伝達され、従 って補強リングと胴体の外皮構造とにこれらの力が伝達されることが回避される 。加えて、それによって振動による離脱が容易になる。 前部推進ユニットと後部推進ユニットとをいずれの場合も長手方向の中心面か ら異なる距離を置いて配置すると、後部推進ユニットが前部推進ユニットの渦流 トレール内に位置することが確実に回避される。 これに加えて、またはその代わりとして、上記の側面で同じ効果、またはそれ 以上の効果を達成するために前部と後部の推進ユニットを航空機の異なる高さ位 置に配置してもよい。 本発明の特に好適な設計では、航空機には4つの推進ユニットを装備しており 、これらは更に好適にするために、いずれの場合も支持構造上に対偶で装備され る。有利には、いずれの場合も、推進ユニットは航空機の円形面を囲み、または 部分的にこの面に入り込む仮想四角形(または推進ユニットの数によってはその 他の多角形)の1つの角の領域に配設される。 好適には、互いに並行して動作可能な2基のエンジンが各推進ユニットに搭載 されている。 それによって、それぞれ個々の推進ユニット内で重複性(redundancy)が達成さ れ、推進ユニットの1基のエンジンが故障した場合でも、この重複性によって推 進ユニット全体は全体的な推力が僅かに損失するだけで確実に動作することがで きる。それによって、エンジンの重複により推進ユニット全体が完全に故障する 危険が大幅に低下するので、航空機の飛行の安全性が高まる。この種類の双対エ ンジンの4基の推進ユニット構成によって、最大の離陸質量を伴う離陸中に、す なち垂直飛行中にエンジンが故障することがあっても、推進力には完全な余裕が 得られる。離陸中に1基の推進ユニット全体が故障した場合、互いに対角線上で 対向する2基の推進ユニットだけが揚力をもたらし、最大離陸質量の場合も、僅 かしか低下しない速度を保持することを可能にし、第3の作動可能な推進ユニッ トが航空機をロール軸およびピッチ軸を支点に安定させるために使用される。こ のように推進力が損失した場合に、既に充分な飛行高度に達している場合は、巡 航への移行を行うことができる。巡航中も、請求されているように4基の推進ユ ニットを搭載した航空機は、1基の推進ユニットが完全に故障しても完全に耐空 性と操縦可能性を保持することができる。何故ならば、この場合、航空機の長手 方向の中心面の両側に未だ1基の作動可能な推進ユニットが確実に存在し、作動 可能な第3の推進ユニットも飛行高度を調整するために利用されるからである。 貨物を輸送するための貨物室は好適には胴体の下部領域内に設計され、その貨 物室の下には好適にはプラットフォーム状の設計の着陸用脚部を延在させること ができる。 有利な実施例では、貨物室には少なくとも1つの傾斜板を設け、好適には互い に反対向きの両側に2つの傾斜板を設けることができる。1つの傾斜板を設ける ことによって航空機の積荷および積卸しが容易になり、互いに反対向きの両側に 2つの傾斜板を設けることによっていわゆるROROモード(ロールオン/ロー ルオフ)でより迅速な積荷および積卸しが可能になる。 貨物室の周囲領域の下の着陸用脚部として、空気で膨張可能な蛇腹状の下向き の環状ビードを備えれば、一方ではこの環状ビードによって形成される着陸用脚 部によって着陸時の衝撃を緩衝することが可能であり、他方では、比表面圧が低 いので、圧密化されていない地上への着陸も行うことができる。規定の高さを設 定するため、空気膨張可能な環状ビードは高さ制限手段を内蔵している。 本発明に基づく航空機の別の実施例では、好適には適宜の位置の2階設計の客 室が胴体の赤道領域の前部に設けられているので、航空機を旅客輸送用の手段と して利用することができる。 この場合、好適には客室はリム状の補強リング内に懸架され、かつ好適には推 進支持フレームの前部支持構造内にも懸架されている。 好適な実施例では、胴体の赤道領域の後部に手荷物および貨物室が設けられて いる。航空機の後部に手荷物および貨物室を配置するこのような構成によって、 航空機の前部に設けられた客室と共に、航空機の基本的な平衡バランスが可能な 限り取れることが保証される。 好適には、手荷物および貨物室はリム状の補強リング内に懸架され、かつ好適 には推進支持フレームの後部支持構造内にも懸架されている。 開発された有利な構成では、下部シェル内にはこれと一体化された中央円筒体 が設けられており、その下側には好適には蛇腹状の空気膨張可能な環状ビードが 着陸用脚部として設計されている。 中央円筒体を胴体の外皮構造内に懸架し、落下着陸の場合に、前記中央円筒体 が上方に跳ね上がり、ひいては客室、手荷物および貨物室、および推進支持フレ ームを緩衝するように、前記外皮構造を上部シェルと下部シェルとによって形成 すれば、着陸の衝撃は客室に及ばず、ひいては乗客に及ばず、更に手荷物および 貨物室、および推進支持フレームにも及ばない。 好適には、中央円筒体には外側からアクセスできるように少なくとも1つの傾 斜板が設けられている。 客室と手荷物および貨物室とを囲われた輸送リンクを介して中央円筒体と連絡 すれば、周囲の胴体内部から遮蔽された連絡通路が中央円筒体と客室との間、並 びに手荷物および貨物室との間に形成される。輸送リンクと中央円筒体との連絡 を軟式設計で行えば、中央円筒体に弾力を持たせることができる。この場合、少 なくとも2つの、好適には3つの輸送リンクを設けることができる。 更に好適な実施例では、胴体は支持構造と胴体の外皮とを有しており、胴体の 外皮は上部シェルの領域で少なくとも部分的に加熱することができる。この加熱 、特に胴体の内側を向いた上部シェルの側の加熱によって、胴体の外皮を除氷す ることができ、その結果、悪天候下での航空機の飛行の安全性が著しく高まる。 有利には、胴体外皮の加熱可能部分は二重壁の設計にすることができ、かつそ こを通して、必要に応じて胴体の周囲よりも温かい空気またはその他の気体を流 すことができる。この目的のため、エンジンの廃熱を使用してもよく、または独 立した加熱装置を追加して備えてもよい。更に、胴体外皮内の圧力を調整できれ ば有利である。この実施例は、胴体外皮の効率がよい除氷を促進し、かつひいて は悪天候下での航空機の飛行の安全性を高める助けになる。 本発明に基づく航空機の別の特に好適な実施例では、好適な独立的高度制御お よび垂直離陸および着陸モード、水平巡航モード、およびこれらの2つの運行モ ードの間の過渡的モードで、全ての推進ユニットのプロペラ羽根の取付け角を個 々に、または集合的に制御するための、集中制御、好適にはディジタル集中制御 システムが備えられている。この集中制御によって、航空機のあらゆる操縦条件 で保証される安定した飛行挙動が確保され、ひいてはパイロットはこの任務から 解放される。 この集中制御システムに重複して追加の手動飛行制御システムを備えてもよく 、この手動飛行制御システムによってパイロットは集中制御システムが故障した 場合に航空機の飛行挙動を安定させることができる。 本発明に基づく航空機の推力ベトクル制御は少なくとも1つのプロペラを有す る推進ユニットによって行われ、その際にプロペラ回転面はプロペラ・シャフト に作用する駆動出力シャフトに対して傾斜可能に設計されており、プロペラ・シ ャフトおよびプロペラ・シャフトに作用する駆動出力シャフトが、好適には複式 カルダン継手または同期継手を介して互いに関節式に連結されることによって、 プロペラの回転運動の均一性が達成される。本発明の推進ユニットのこの実施例 によって付加的に、プロペラ回転面の上昇位置と推進位置との間の傾動状態に関 わりなく、仮想円板の形式のプロペラ回転面の有効な全周傾斜が可能になり、そ れによって推力ベトクルの迅速かつ即時の有効な変化が可能になる。プロペラ回 転面が駆動出力シャフトに介して全周傾斜可能である推進ユニットのこの特別な 実施例は本明細書に記載している航空機に採用できるだけではなく、航空機全般 にも、または回転推進ユニットから生ずる推力ベクトルの有効方向を迅速に変更 するべき、例えば船舶にも採用できる。 好適には航空機である実際の用途では、プロペラ推進ユットの極めて敏捷な推 力ベクトル制御に利用するために主として適していることに加えて、下記の利点 がある。すなわち、 −プロペラ面をいずれの場合も、高度および航空機の位置に関わりなく気流方向 に対して垂直に向けることができる。 −横風が接近している場合、補償トリミング推力成分を生成することができる。 −プロペラ面に対する気流の方向が不透明な場合でも、プロペラ面の傾動モーメ ントの生成は個々の羽根を周期的にセッティングすることによって除去されるの で、曲げモーメントはプロペラ・シャフトには作用しない。 同時に、プロペラのハブがカルダン・リングを介してカルダン式に実装されて いれば有利であり、その結果、推力ベクトル制御を可能にするプロペラ回転面を 傾斜可能にすることが達成される。 この推進ユニットの好適な開発形態では、羽ばたきヒンジおよびラグヒンジ、 またはこれらと同様に作用する別の弾性部品なしで、プロペラ羽根が関連するプ ロペラ・ハブ上に配設される。 この場合は、好適にはスウォッシュプレートによって、集合的に、並びに個別 的に個々のプロペラ羽根の取付け角をプロペラ回転面の傾斜に対して可変的に調 整可能である。プロペラ羽根のこのような構成、およびスウォッシュプレートに よるプロペラ羽根の取付け角の制御によってプロペラ回転面が傾斜し、その直後 にプロペラ羽根の取付け角が変化し(ピッチの変更)、その結果、航空機を制御 するための所望の推力ベクトルの変更が達成される。 この場合、羽根の取付け角の周期的な変更はヘリコプタのロータの場合と同様 にスウォッシュプレートによって行われる。しかし、これとは対照的に、プロペ ラ羽根のつけ根は、プロペラ面を気流方向に対して垂直な面に傾動させる動的動 作が終了した後は周期的に調整し続ける必要はない。と言うのは、ヘリコプタに 固定されたロータ・ハブとは対照的に、プロペラ・ハブは出力シャフトに対して プロペラの回転面と共通に傾動しているからである。本発明の案件のこの実施例 では、プロペラ・ハブおよびペロペラ羽根は傾動動作の後では互いに平行な面で 再び回転する。 基本的に、関連する駆動機構の、プロペラ・シャフトに作用する出力軸に対す るプロペラ回転面の傾斜角は前述したように、明らかに±20°ないし±50° 、好適には±25°ないし±35°、更に好適には±30°でよい。しかし、関 連する駆動機構の、プロペラ・シャフトに作用する出力軸に対するプロペラ回転 面の傾斜角が±45°以上にも昇る場合は、推進ユニットを航空機に対して斜め に適宜に取付けた場合、プロペラ回転面を傾斜させるだけで上昇位置と推進位置 の双方を設定することができる。 しかし、好適には、推進ユニットを航空機に実装するための傾動機構が備えら れ、この傾動機構によって推進ユニットは傾動軸を支点に出力シャフトが基本的 に垂直方向を向いた上昇位置と、出力シャフトが基本的に水平方向を向いた推進 位置との間で傾動することができる。移行段階中に、すなわち例えば航空機の場 合には垂直飛行から水平飛行へのそれぞれの移行段階で、プロペラの回転面の水 平位置(上昇位置)から垂直位置(推進位置)への、またその逆への傾動は同様 にして、流体力学的な力を介してプロペラ羽根の取付け角を個々に制御すること によって誘発され、推進系統の出力軸は傾動角を支点に、例えば航空機の横軸と 平行な軸を支点に傾動せしめられる。 好適には、トラッキング装置が備えられ、これはプロペラに作用する流体力学 的な力、およびジャイロ合力に起因して生ずる推進ユニット、特にプロペラ回転 面の傾動運動を追跡し、かつ好適には何の反力も伴わずにこの傾動運動を促進す る。この場合、トラッキング装置は著しく低下した調整速度(約1/5)で、プ ロペラに作用する流体力学的な力(これは航空機で使用される場合は空気力学的 力と呼ばれる)に起因して、またジャイロ合力に起因して開始されるプロペラ回 転面の傾動運動を追跡する。 代替実施例では、プロペラ・ハブは単軸傾斜継手内に実装され、その傾斜軸は 推進ユニットの傾動軸に対して垂直に延びているので、推進ユニットがその傾動 軸を支点に傾動できることと共に、プロペラ・ハブが傾斜軸を支点に傾斜可能で あることによって、基本的に反力を伴わない傾動運動を達成するためにプロペラ の回転面は全方向に傾斜することができ、推進ユットの傾動軸を支点にした傾動 運動のためのトラッキング装置の調整速度は、流体力学的に誘発されるプロペラ の回転面の傾斜運動の調整速度に対応している。更に前述したように、この設計 ではプロペラ・ハブのカルダン式の実装をなしで済ましてもよい。 好適な開発によれば、プロペラ・ハブには減速ギヤが一体に組込まれ、この減 速ギヤは好適には遊星歯車の態様で設計されており、好適には複式カルダン継手 または同期継手を介して駆動機構の出力シャフトによる回転作用を受け、かつ出 力シャフトの回転速度を減速してプロペラ・ハブへと伝達する。それによってプ ロペラ駆動機構用の複式カルダン継手または同期継手は、特に直径が大きいプロ ペラでの動作中に発生することがある極めて高いモーメントから解放される。 本発明に基づく推進ユニットのこの実施例によって、ピッチを可変的にロータ 羽根の取付け角を設定することによってプロペラ回転面が傾斜するため、プロペ ラ回転面が反力を伴わずに現位置から逸れ、かつ反力を伴わずに推力ベクトルが 変更することが確実にされる。従って、この実施例ではジャイロ・モーメントを 胴体上に支持する必要がないので、敏捷な飛行制御および高度制御のために迅速 な推力ベクトルの変更が必要な場合であっても、胴体内の複雑で重い支持構造お よびそれに対応する補強もなしで済ますことができる。 本発明は更に、各プロペラの個々のプロペラ羽根の取付け角が周期的に個々に 設定され、その後でプロペラ回転面が反力を伴わずに傾斜され、この傾斜は空気 力学的な力およびこれらの力から生ずるジャイロ力によって誘発される構成の、 プロペラ推進系統を有する航空機の制御方法に関するものである。この方法によ ってプロペラ航空機の急速−反応制御が可能になり、その結果、特に低速飛行の 場合に、昇降舵、方向舵、および補助翼を介した従来の空気力学的な制御による よりも迅速な方向変更が可能になる。 以下に添付図面を参照して本発明をより詳細に説明する。 図1は巡航飛行状態にある本発明に基づく旅客輸送用の航空機を示している。 図2は本発明に基づく旅客輸送用の航空機の等角断面図を示している。 図3は未整備の地上への着陸状態にある本発明に基づく旅客輸送用の航空機を 示している。 図4は未整備の地上への着陸状態にある本発明に基づく貨物輸送用の航空機を 示している。 図5は本発明に基づく貨物輸送用の航空機の等角断面図を示している。 図6は前部および後部推進ユニット用の推進支持フレームを有する、本発明に 基づく貨物輸送用の航空機の断面平面図を示している。 図7は補強リングおよび支持構造を有する本発明に基づく航空機の詳細な部分 断面側面図を示している。 図8は第1実施例の傾斜可能な推進系統の部分断面側面図を示している。 図9は第2実施例の傾斜可能な推進系統の部分断面側面図を示している。 図1は巡航飛行状態にある本発明に基づく旅客輸送用の航空機の側面図を示し ている。航空機は基本的に空気静力学的な上昇体として設計され、主として空気 よりも軽い気体、好適にはヘリウムを充填した胴体1を有している。 胴体1は回転楕円体として設計されており、従って基本的に円形の平面と楕円 形の断面を有している。胴体1の赤道面に対して上部に位置し、上部シェル2と 呼ばれる胴体1の部分は、赤道面の下に位置し、下部シェル3と呼ばれ、かつ実 質的により平坦な設計であり、従って上部シェル2よりも高さが低い胴体1の下 部よりも大きく湾曲している。 胴体1は平面図で見ると円形の設計であるが、飛行方向から見ると限定された 前側を有しており、この前側は胴体1の赤道周囲の位置にノーズ状に取付けられ たコックピット用延長部4によって形成されている。胴体1の赤道周囲の前半部 には2階構造の客室38(図2)の上階の、胴体の壁に形成された窓5が設けら れている。展望窓6として設計された下階の別の窓の列は、胴体1の最前部領域 に、コックピット延長部4の下の、延長部の横に配列されている。2つの前部推 進ユニット7、8と2つの後部推進ユニット9、10とが胴体1の横に配置され ている。 前部推進ユニット7、8にはいずれの場合もプロペラ11、12が設けられて おり、これらは飛行方向の前方を向いており、かつ従来の航空機のエアスクリュ ー(プロペラ)のプロペラ羽根は同様に設計された牽引プロペラおよびプロペラ 羽根11’、12’として設計されている。プロペラの直径はヘリコプタの回転 翼の直径と同程度のものである。 後部推進ユニット9、10はプロペラ13、14を有しており、これらは飛行 方向に対して後方を向いており、かつ推進プロペラとして設計されている。後部 推進ユニット9、10のプロペラ羽根13’、14’も同様にエアスクリュー状 に設計されており、後部プロペラ13、14の直径は前部プロペラ11、12の 直径とほぼ対応している。 前部推進ユニット7、8はそれぞれ横リンク15、16および18、19およ び縦リンク17および20を介して胴体に取付けられている。 後部推進ユニット9、10はそれぞれ横リンク21、22および24、25お よび縦リンク23および26を介して胴体に取付けられている。 前部推進ユニット7、8は胴体1の赤道面の上方に位置しており、後部推進ユ ニット9、10は前記胴体の赤道面の下方に位置している。 図2は本発明に基づく旅客輸送用航空機の等角断面図であり、上部シェル2の 胴体外皮2’はほとんどの部分を破断してあり、かつ下部シェル3の胴体外皮3 ’は後部左推進ユニット9の領域を破断してある。 胴体1の赤道領域にはリム状の補強リング27が備えられており、この補強リ ングはいずれの場合もその上縁部と下縁部で圧縮耐性がある連続する支持プロフ ァイル28、29を有している。連続する支持プロファイル28と29の間には 上部支持プロファイル28と下部支持プロファイル29とを互いに連結する環状 壁28が設けられている。補強リング27の設計は図7を参照して後により詳細 に説明する。 前部推進ユニット7、8はフレームワーク状の前部支持構造31を介して互い に連結されており、前部の上部横リンク15、18と前部の下部横リンク16、 19とは前部支持構造31の部材を形成している。 後部推進ユニット9、10は後部支持構造32を介して互いに連結されており 、後部の横リンク21、22、24、25は後部支持構造32の部材を形成して いる。 航空機の各側の前部縦リンク17、20は同じ側の後部縦リンク23、26に 連結されており、推進ユニット、および、ひいてはそれらの縦リンクの高さの相 違を補償するために、それぞれの連結点にの領域にはフレームワーク状の構造3 3が設けられている。 縦リンク17、23および20、26は関連するフレームワーク状の連接構造 33および34と共にいずれの場合も左スラスト・ストラット36と右スラスト ・ストラット37とを形成している。 前部支持構造31、後部支持構造32、左前部縦リンク17、左後部縦リンク 23、およびそれらの左のフレームワーク状連結構造33、右前部縦リンク20 、右後部縦リンク26およびそれらの右のフレームワーク状連結構造24は全体 として推進支持フレーム35を形成しており、これは4基の推進ユニット7、8 、9および10を互いに連結し、それぞれの縦リンク17、23、20、26は 推進支持フレームを変形可能、および捩じれ可能にするために関連する支持構造 31、32に軟式に連結されている。 推進支持フレーム35は、この場合も推進支持フレーム35とリム状の補強リ ング27との間で変形可能であるように、前部および後部支持構造31、32お よび左および右スラスト・ストラット36、37の領域でリム状の補強リンク2 7に軟式に懸架されている。 胴体1の前部には半環状の客室38が設けられており、これはリム状の補強リ ング27と推進支持フレーム35、特に該支持フレームの前部支持構造31上に 懸架されている。客室38の窓5は補強リング27の前部の環状壁に形成されて いる。 貨物および乗客の手荷物用の手荷物および貨物室39が胴体1の後部に設けら れている。手荷物用の手荷物および貨物室39は補強リング27および後部支持 構造32条に懸架されている。手荷物および貨物室39の上側には、手荷物およ び貨物室39から下部シェル3の壁へと繋がるウェル40が設けられている。こ のウェル40の下側は下部シェル3の壁に取付けられたフラップ41によって閉 鎖できる。貨物を手荷物および貨物室39から着陸面に降ろすために、または着 陸面から航空機に貨物を輸送するために、ロープ・アセンブリまたは昇降機(図 2には図示せず)が手荷物および貨物室39のウェル40の領域に設けられてい る。 胴体の真ん中には下部シェル3の片側に形成された着陸用脚部の上にあり、か つ囲われた輸送リンク44、45、46を介して客室38および手荷物および貨 物室39に連絡されている円筒形の中央円筒体42が設けられている。中央円筒 体42の上側と上部シェル2の壁との間には明確な縦の間隔が設けられているも のの、中央円筒体42は少なくとも赤道面の領域内に、またはこの領域を僅かに 越えて延びている。中央円筒体42は胴体1の外皮構造内に懸架されており、こ の外皮構造は、航空機が落下着陸した場合に、前記の中央円筒体が上方に跳ね上 がって、客室38、手荷物および貨物室39、および駆動機構の担体フレーム3 5を緩衝できるように、上部シェル2と、下部シェル3と補強リング27とによ って形成されている。輸送リンク44、45、46も中央円筒体42に緩衝作用 が加わるように中央円筒体に軟式に連結されている。 下部シェル3の下部領域には囲われた通路47が設けられており、これは半径 方向外側に中央円筒体42から下部シェル3の壁もしくは外皮3’まで続いてお り、かつ下部シェル3の壁に形成されてアクセス用傾斜板48によって閉鎖可能 である。中央円筒体42内には、通路47と同レベルの中央円筒体42の下部板 張り領域を、輸送リンク44、45、46へとアクセスするための上部領域へと 連絡するために階段および/または昇降機が設けられている。 図2から推進ユニット7、8、9、10は斜角設計であり、いずれの場合もエ ンジン49、50、51、52は中央円筒体とコックピット用延長部とを貫く航 空機の長手方向の中心面に対して横向きに配置されており、前記エンジンは好適 には水平方向に位置していることも分かる。同時に、前部エンジン49、50は それぞれの前部の上の横リンク15および18と同軸の方向を向いており、一方 後部エンジン51、52はそれぞれ関連する後部の下の横リンク22および22 と同軸の方向を向いている。従ってエンジン49、50、51、52の軸は航空 機の赤道面と平行な面に位置している。 各々のエンジン49、50、51、52はアングラ・ギヤ(図示せず)を介し て関連する推進ユニットの前部53、54または後部55、56にそれぞれ連結 されており、前記ギヤのそれぞれの入力シャフトは関連するエンジンの被動シャ フトに連結され、それぞれのプロペラに作用する前記ギヤの出力シャフトはそれ ぞれのエンジンの回転軸に対して直角に延びる面に位置している。更に、図2に 図示したように、出力シャフトは水平に配置されている。各推進ユニット7、8 、9、10内にアングラ・ギヤが存在することは、図2に示した推進ユニット7 、8、9、10の斜角設計から明らかである。 各推進ユニット7、8、9、10は、いずれの場合も駆動機構の関連する出力 シャフトを含んでいる、前部推進ユニット7、8の、図2では水平に配置されて いるそれぞれの前部53、54と、それぞれの後部推進ユニット9、10の、図 2では水平に配置されている後部とが図2に示した水平の向きと垂直の向きの間 で傾動可能であるように、関連するエンジン49、50、51、52の回転軸を 支点に回動自在に実装されている。 図3は着陸した状態の航空機の側面図を示しており、それぞれの出力シャフト が配置されている推進ユニット7、8、9、10の部分53、54、55、56 が垂直方向に傾動されている。従って、推進ユニット7、8、9、10のそれぞ れのプロペラの回転面は図3では水平に延びており、従って、図3は同時に推進 ユニットの離陸および着陸位置をも示している。 手荷物および貨物室39の開放されたフラップ41と、中央円筒体42への通 路47の降下されたアクセス用傾斜板48も図3には明示されている。胴体1の 下部シェル3の下には蛇腹状の環状ビード57が示されており、これは下部シェ ル3の下壁から下方に延びており、その上に着陸した航空機が着接し、この環状 ビード57は着陸用脚部の役割を果たす。 図3からは、前部推進ユニット7、および前部推進ユニット8(図示せず)も 図1に示した巡航位置に対して上方に傾動されているので、プロペラ11の面は 関連するエンジン49の上に位置しており、かつ後部推進ユニット9、および後 部推進ユニット10(図示せず)のプロペラ13の面が関連するエンジン51の 下に位置していることが分かる。それぞれのプロペラ面がこのように異なる位置 にあるのは、前部プロペラが牽引プロペラであり、後部プロペラが推進プロペラ てあるからであり、従って、図3に示した構成によって、前部推進ユニットと後 部推進ユニットの双方が上向きの推力を生成できる。 図4は図3の乗客輸送用の場合と同じ操縦状態にある、本発明に基づく貨物輸 送用の航空機の実施例を示している。この貨物輸送用のバージョンでは、乗客輸 送用バージョンには設けられている胴体1内の窓5および6がない。その代わり に、下部シェル3内には図5に示されている貨物室58(図5)が形成されてお り、これは基本的に平面図で示すように八角形であり、その底部の下には蛇腹状 の環状ビード59を設けてある。環状ビードは平面輪郭に適応するようにされ、 下向きであり、かつ、乗客輸送バージョンの環状ビード57と同様に着陸用脚部 として機能するが、貨物室の平面輪郭に対応して、乗客輸送バージョンの環状ビ ード57の場合よりも基底面積が大きい。 更に、図4に示した貨物輸送バージョンでは、前部傾斜板60と後部傾斜板6 1とが下部シェル3の壁に設けられ、これらの傾斜板はそれぞれ前部と後部から 前部通路62と後部通路63とを経て貨物室58(図5)へと続き、それによっ て貨物室58への同時的な積荷および積卸しが容易になる。 図5は本発明に基づく航空機の貨物輸送バージョンの、一部を断面可した等角 図であり、図5の図面は基本的には図2に示した乗客輸送バージョンの図面と対 応している。このバージョンでは、推進支持フレーム64の設計も基本的には図 2に示した乗客輸送バージョンの推進支持フレーム35と対応している。胴体1 も上部シェル2および下部シェル3およびリム状の補強リング27と共に基本的 には図2に示した乗客輸送バージョンと対応している。従って、反復を避けるた めに、これらの基本的には同一設計の構造部材、および基本的に同一設計の推進 ユニットに関しては図2の説明を参照されたい。貨物室58は基本的に胴体1の 下部シェル3の領域に配置され、また貨物室58の上壁は、この場合も貨物室5 8がばね効果を有し、従って推進支持フレーム64が緩衝されるように、上部シ ェル2の上壁から明確な間隔を隔ててある。貨物室58の高さは最大で、航空機 の全高の約1/4である。 図6は図4および図5の貨物室バージョンの、この場合も断面平面図を示して おり、前部右の推進ユニット8は飛行方向Xで見た場合の右側に示されており、 後部右の推進ユニット10はその垂直飛行位置(水平のプロペラ面)にあること が示されており、飛行方向から見て左の推進ユニット、すなわち前部左の推進ユ ニット7と後部左の推進ユニット9は巡航位置(垂直のプロペラ面)にあること が示されている。推進ユニットが異なる傾動状態にあるこの図面は単に理解し易 くするためであり、実際の飛行状態を示すものではない。 推進ユニットは有利には揚力の配分に関して、垂直離陸中に、全ての駆動ユニ ットの揚力重心Arotと、胴体容積の空気静力学的揚力Aaerostatとの合揚力が 航空機の質量重心Gを通るように縦方向に配置されている。この場合、質量配分 と空気静力学的揚力Aareostatの配分は、有利には、例えば燃料切れによって全 ての推進ユニットが機能しなくなった後、飛行力学の観点から滑空飛行の安定性 が所定の低速飛行で達成されるように、質量重心Gが空気静力学的な揚力の中心 の前方に離れるように構成されている。図6はこれに対応して、ポイントの一例 を示しており、それぞれの記号Aaerodynは空気力学的な合揚力の作用ポイント を、Aarerostatは胴体容積の空気静力学的揚力の作用ポイントを、またArotは 全ての推進ユニットの揚力重心を示し、Gは航空機の質量重心を示している。 図6の図面から、それぞれの場合に上部横リンクしか示されていないそれぞれ の横リンク15、16;18、19;21、22;24、25は胴体内にある前 部支持構造31の中央部から、または胴体内にある後部支持構造32の中央部か ら、航空機の横軸yに対してやや外側向きにあることが明らかである。すなわち 、前部支持構造31からは前方に傾き、後部支持構造32からは後方に傾いてい る。それによって得られた巡航飛行中の、航空機の横軸を通る垂直面に対するプ ロペラ面の傾斜位置は図1の側面図からも明らかである。この傾斜位置によって 、プロペラが巡航状態その定常位置にある場合(図1)、航空機の周囲を流れる 気流が基本的に軸方向にプロペラへと流れることが確実にされる。 図7は本発明に基づく航空機の赤道領域での一部を断面化した詳細な側面図を 示している。補強リング27は筒状の上部支持プロファイル28と筒状の下部支 持プロファイル29とを有しており、これらは環状壁30の上の周囲と下の周囲 のサンドイッチ状の環状壁30へと積層されている。壁30の輪郭は部分楕円の ように外側に凸面状に湾曲している。上部シェル2の胴体外皮2’と下部シェル 3の胴体外皮3’は適宜の固定部材を介してそれぞれ上部支持プロファイル28 と下部支持プロファイル29とに固定されている。この目的のため、それぞれの 支持プロファイル28、29は図7に示した円形の形状とは異なり、かつそれぞ れの胴体外皮2’、3’の対応する固定部を関連する上部支持プロファイル28 と下部支持プロファイル29とにそれぞれ取付けることを可能にする適宜の輪郭 の断面形状を有することができる。 胴体外皮は例えば飛行船の構造に素手に使用されているような適宜の可撓材料 から形成されている。本出願で用いられている“上部シェル”および“下部シェ ル”という用語は、これらが剛性構造であることを意味するものではなく、単に 胴体が加圧された状態にある場合の幾何学的な形状を表すものである。 上部シェル2は二重壁の設計になっており、内側の外皮2”は外側の外皮2’ から間隔を隔て、かつ管路を形成しており、上部支持プロファイル28内に形成 された流出オリフィス65が前記管路へと開かれている。外側の外皮2’と内側 の外皮2”との間に形成されたスペースを複数の管路へと子午線状に細分化して もよい。中央の上部流出オリフィス(図示せず)が上部シェル2の最上点で外側 の外皮2’内に設けられている。それによって上部支持プロファイル28を通っ て供給される暖気はオリフィス65から内側の外皮2”と外側の外皮2’との間 に形成された管路へと流出し、かつ再び中央の上部流出オリフィスから脱出する ことができ、その際に暖気は外側の外皮2’を加熱し、従って外側の外皮を除氷 することができる。 図7は更に、補強リング27の半径方向内側に位置し、かつ内部の環状支持プ ロファイル67を含む上部支持プロファイル28と下部支持プロファイル29と を連結するフレームワーク状の支持骨組66をも示している。支持骨組66は補 強リング27を強化する役割を果たす。 制御目的のため、従来の空気力学的な制御装置なしで設計された航空機は特別 の推進ユニット7、8、9、10を有しており、これらによって、特別設計のロ ータ・ヘッド110が傾斜可能なプロペラ回転面113を有しているため、プロ ペラを利用した推力ベクトル制御が可能になる。 この種類の推進ユニットのロータ・ヘッド110およびその修正形は図8およ び9を参照して後述する。 図8は本発明に基づく推進ユニット7、8、9、10の1つのロータ・ヘッド の第1実施例を示している。ロータ・ヘッドは図8に示すように、その下部にプ ロペラ支持構造または駆動機構ハウジングの中空円筒形の前部101を有してお り、この部分は本発明に基づく航空機の前部推進ユニット7、8の前部53、5 4または後部推進ユニット9、19の後部55、56に対応している。 前部101の内部にはこの部分と同軸に、環状スペーサ103を介して円筒形 の前部101と連結された内側の円筒形補助支持管102が配設されている。 シャフト104は内側の円筒形補助支持管102内の軸受105を介して前記 支持管と同軸に回動可能に実装されている。シャフト104は図2に図示したエ ンジン49、50、51、52の1つの出力シャフトである。前記シャフトは関 連するエンジンの回転シャフトと同軸に配設してもよく、または図1から図7の 例の場合と同様に、アングラ・ギヤを介してエンジンの回転シャフトに連結して もよい。更に、シャフト104はエンジンの下流側に位置する減速ギヤ、もしく はギヤ・アセンブリの出力シャフトでよい。 プロペラ支持構造、もしくは駆動機構ハウジングの円筒形の前部101の自由 端には、前部101の中空円筒形ケーシング内部の該ケーシング上にカルダン・ リング107がピボット式に実装されている。この場合、カルダン・リング10 6のピボット軸106’は円筒形前部101の縦軸101’に対して直角をなし ている。カルダン・リング106は公知の態様で軸受ボルト107、108を介 して中空の円筒形前部101上に実装されている。 カルダン・リング106内には、半径方向に反対の両側の中空の円筒形支持管 109の下端で軸方向に突起している2つの軸受板111によって、プロペラ・ ハブ110の円筒形支持管109がカルダン・リング106内にピボット式に実 装されている。軸受板111、ひいては中空円筒形支持管109がそれを支点に 揺動する傾斜軸111’は、中空の円筒形支持管109の縦軸109’に対して 垂直であり、かつカルダン・リング106のピボット軸106’に対して垂直で ある。それによって外側のカルダン継手112が形成され、その中心点は軸10 1’、106’および111’の交点によって形成され、かつ前記カルダン継手 によってプロペラ面113がプロペラ支持構造または駆動機構ハウジングの前部 101の縦軸101’に対して所望の任意の方向で傾斜することが可能になる。 前記縦軸は同時に出力シャフト104の回転軸104’をも形成している。 出力シャフト104の自由端の領域には直径方向で対向した2個の下部内側ピ ボット軸受114、114’が設けられており、この軸受内に出力シャフト10 4を直径方向に通過する軸115が実装され、そのピボット軸115’は出力シ ャフト104の回転軸104’に対して直角に位置し、前記回転軸自体は前部1 01の立て軸101’と同軸に延びている。下部カルダン・クロスを形成するた め、軸115の(長手方向から見た)中心には横向きに取付けられた2個のピボ ット・ピン116が設けられ、そのピボット軸116’はピボット軸115’と 直角に位置している。 各ピボット・ピン116には連結シャフト118がピボット式に実装されてお り、このシャフトは中空の出力シャフト104の自由端から離れて延び、かつピ ボット・ピン116とは反対側きの端部でピボット・ピン117上に実装されて おり、このピボット・ピンのピボット軸117’はピボット軸116’と平行に 延びている。上部カルダン十字軸を形成するため、軸119の(長手方向から見 た)中心には横向きに取付けられたピボット・ピン117が設けられ、前記軸1 19のピボット軸119’はピボット軸117’と直角に位置している。 軸119は2個の上部内側のピボット軸受120、120’内にピボット式に 実装されており、前記軸受はプロペラ・シャフト121を直径方向に通過するよ うにプロペラ・シャフト121の自由端の領域に設けられている。プロペラ・シ ャフト121の回転軸121’はプロペラの回転面113およびピボット軸11 9’に対して直角である。 それによって内側の複式カルダン継手122が形成され、その十字軸は外側の カルダン継手112の中心部から等距離に位置している。それによって、プロペ ラ回転面113が傾斜している時、出力シャフト104の回転軸と、連結シャフ ト118との角度、および連結シャフト118の回転軸とプロペラ・シャフト1 21との角度はいずれの場合も同一であり、かつプロペラ回転面113の傾斜各 の1/2に相当する。このようにして複式カルダン継手は出力シャフト104の 回転運動をプロペラ回転面113の所望の任意の傾斜位置で均一にプロペラ・シ ャフト121に伝達する。 プロペラ・シャフト121の回転軸121’および出力シャフト104の回転 軸104’は外側のカルダン継手112の中心で、すなわち、カルダン・リング 106のピボット軸106’と、軸受板111の傾斜軸111’との交叉点で交 叉する。 プロペラ・ハブ110には遊星歯車123が設けられており、その太陽歯車は プロペラ・シャフト121に連結され、そのリング・ギヤ124上にはプロペラ 羽根125が実装されている。遊星歯車機構123の遊星歯車は円筒形の支持管 109に回動不能に連結されている遊星支持体上に実装されている。 プロペラ羽根125、125’のリング・ギヤ124上への実装方式は、プロ ペラ羽根125、125’の取付け角を調整可能であるように設計されている。 この目的のため、各プロペラ羽根125、125’はそれぞれの上部ボールジョ イント128、128’によって関連する上部調整棒126、126’を介して 関節式にスウォシュプレート127に連結されている。スウォシュプレート12 7は内側の軸受リング129と、外側の軸受リング130ととからなっており、 上部のボールジョイント128、128’は内側の軸受リング129上に配置さ れている。環状のスウォシュプレート127の面は外側のカルダン継手112の 中心点を通過しているが、プロペラ・ハブの方向に偏倚していてもよい。 スウォシュプレート127の外側の軸受リング130には下部ボールジョイン ト131、131’が設けられており、その上には下部調整棒132、132’ が実装されており、これはプロペラ支持構造の前部101に沿って延在しており 、かつ関連するピストン/シリンダ・ユニット133、133’を介して軸方向 に調整可能である。ピストン/シリンダ・ユニット133、133’は前部10 1の外側に配置されているが、筒状の前部101内の、これと内側の円筒形補助 支持管102との間に配置してもよい。 ピストン/シリンダ・ユニット133、133’によって、下部調整棒132 、132’、スウォシュプレート127および上部調整棒126、126’は各 プロペラ羽根125、125’の取付け角を個々に調整できるだけではなく、こ の調整機構を介して、全てのプロペラ羽根に共通する角度差の量によってプロペ ラ羽根の取付け角を集合的に調整することもできる。 図9は図8に示したロータ・ヘッドの修正形を示しており、図8のロータ・ヘ ッドとの相違に関して後述するように、外側のカルダン継手112の代わりに軸 を支点に揺動可能な簡単な継手が使用されている。 図9では、プロペラ支持構造または駆動機構ハウジングの前部101の上部自 由端には下部軸受板134が設けられており、この軸受板は円筒形前部101の 長手方向にその自由端の端面から突起しており、かつ前部101の対角線方向に 対向する2つの側面に配置されている。プロペラ・ハブの円筒形支持管109の 軸受板111は下部軸受板134上にピボット式に実装されており、傾斜軸11 1’は前部101の立て軸101’に対して垂直である。それによって傾斜継手 134’が形成される。更に、いずれの場合も軸101’および111’は駆動 装置を航空機に取付けるための取付け装置135の傾動軸135’に対して直角 に延びている。 このロータ・ヘッドの場合、傾動軸135’には図8に示した設計のカルダン ・リング106のピボット軸106’によって与えられる自由度があるので、プ ロペラ回転面113は同様にして所望の任意の方向に傾動できる。 図8に示した実施例では更に、外側のカルダン継手112を有し、傾動軸13 5’を支点に傾動可能な取付け装置135を設けてもよい。 本発明は本発明の必須の構想を全般的に説明する目的に過ぎない上記の実施例 に限定されるものではない。逆に、保護の範囲内で、本発明に基づく装置は上述 の実施例以外の実施態様でもよい。その際に特に、本発明の装置が請求の範囲の それぞれ個々の特徴を組合わせた特徴を有していてもよい。請求の範囲の参照符 号、説明および図面は本発明をより明解に理解するためのものであり、保護の範 囲を限定することを意図するものではない。 参照符号リスト 1 胴体 2 上部シェル 2’ 外側の外皮 2” 内側の外皮 3 下部シェル 3’ 外皮 4 コックピット用延長部 5 窓 6 展望窓 7 左前部推進ユニット 8 右前部推進ユニット 9 左後部推進ユニット 10 右後部推進ユニット 11 左前部プロペラ 11’ プロペラ羽根 12 右前部プロペラ 12’ プロペラ羽根 13 左後部プロペラ 13’ プロペラ羽根 14 右前部プロペラ 14’ プロペラ羽根 15 左前部上横リンク 16 左前部下横リンク 17 左前部縦リンク 18 右前部上横リンク 19 右前部下横リンク 20 右前部縦リンク 21 左後部上横リンク 22 左後部下横リンク 23 左後部縦リンク 24 右後部上横リンク 25 右後部下横リンク 26 右後部縦リンク 27 補強リング 28 上部支持プロファイル 29 下部支持プロファイル 30 環状壁 31 前部支持構造 32 後部支持構造 33 左フレームワーク状構造 34 右フレームワーク状構造 35 推進支持フレーム 36 左スラスト・ストラット 37 右スラスト・ストラット 38 乗客室 39 手荷物および貨物室 40 ウェル 41 フラップ 42 中心円筒体 43 着陸用脚部 44 輸送リンク 45 輸送リンク 46 輸送リンク 47 通路 48 アクセス傾斜板 49 左前部エンジン 50 右前部エンジン 51 左後部エンジン 52 右後部エンジン 53 前部 54 前部 55 後部 56 後部 57 蛇腹状環状ビード 58 貨物室 59 環状ビード 60 前部傾斜板 61 後部傾斜板 62 前通路 63 後通路 64 推進支持フレーム 65 オリフィス 66 支持骨組 67 内側支持プロファイル 101 前部 101’ 101の縦軸 102 内側の円筒形補助支持管 103 環状スペーサ 104 出力シャフト 104’ 104の回転軸 105 軸受 106 カルダン・リング 106’106のピボット軸 107 軸受ボルト 108 軸受ボルト 109 円筒形支持管 109’109の縦軸 110 プロペラ・ハブ 111 軸受板 111’111の傾斜軸 112 外側のカルダン継手 113 プロペラ回転面 114 第1の下部内側ピボット軸受 114’第2の下部内側ピボット軸受 115 軸 115’115のピボット軸 116 ピボット・ピン 116’116のピボット軸 117 ピボット・ピン 117’117のピボット軸 118 連結シャフト 119 軸 119’119のピボット軸 120 第1の上部内側ピボット軸受 120’第2の下部内側ピボット軸受 121 プロペラ・シャフト 121’121の回転軸 122 複式カルダン継手 123 遊星歯車 124 リング・ギヤ 125 プロペラ羽根 125’プロペラ羽根 126 上部調整棒 126’上部調整棒 127 スウォッシュプレート 128 上部ボールジョイント 128’上部ボールジョイント 129 内側軸受リング 130 外側軸受リング 131 下部ボールジョイント 131’上部ボールジョイント 132 下部調整棒 132’下部調整棒 133 ピストン/シリンダ・ユニット 133’ピストン/シリンダ・ユニット 134 下部軸受板 134’傾動継手 135 取付け装置 135’135の傾動軸
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年9月30日(1998.9.30) 【補正内容】 特許請求の範囲 1.基本的に空気静力学式上昇体として設計された胴体(1)と、複合された上 昇および推進装置とを有している航空機であって、該複合装置は胴体(1)に連 接され、プロペラ(11,12,13,14)を備えて推進ユニット(7,8, 9,10)を形成し、かついずれの場合も、上昇位置と推進位置との間で傾動可 能であり、プロペラ回転面(113)がプロペラ・ハブ(110)の軸に対して 基本的に垂直である構成の航空機において、 −複合された上昇および推進装置にはプロペラ(11,12,13,14)が設 けられ、その各々がプロペラ・ハブ(110)を有し、その各々のプロペラ回転 面(113)はそれぞれのプロペラ・ハブ(110)の軸に対して基本的に垂直 であり、 −上昇位置では、それぞれのプロペラ回転面が基本的に水平であり、かつそれぞ れのプロペラ・シャフト(121)に作用する、関連する駆動装置(49,50 ,51,52)の出力シャフト(104)が基本的に垂直であり、 −推進位置では、それぞれのプロペラ回転面が基本的に垂直であり、かつそれぞ れのプロペラ・シャフト(121)に作用する、関連する駆動装置(49,50 ,51,52)の出力シャフト(104)が基本的に水平であり、 −それぞれのプロペラ回転面(113)はプロペラ・ハブ(110)と共に、プ ロペラ・シャフト(121)に作用する、関連する駆動装置(49,50,51 ,52)の出力シャフト(104)に対して全周傾斜可能に設計されており、 −プロペラ・シャフト(121)と該プロペラ・シャフト(121)に作用する 駆動出力シャフト(1104)とが、プロペラ・シャフト(121)が出力シャ フト(104)と均一に共回転するように互いに関節式に連接されており、 −トルクの伝達機構を全ての並進力の伝達機構から離脱させるために、プロペラ ・ハブ(110)が駆動装置(49,50,51,52)に対してカルダン式に 実装されていると共に、 −各プロペラ羽根の取付け角を周期的に個々に変更可能であることを特徴とする 航空機。 2.胴体(1)が同時に空気力学式上昇体としても設計されていることを特徴と する請求の範囲第1項に記載の航空機。 3.飛行中の動圧に左右される能動的に機能する空気力学式制御装置を備えてい ないことを特徴とする請求の範囲第1項または2項に記載の航空機。 4.胴体(1)が基本的に円形の平面を有していることを特徴とする請求の範囲 第1項、2項または3項に記載の航空機。 5.胴体(1)が基本的に楕円形の断面を有していることを特徴とする請求の範 囲第4項に記載の航空機。 6.胴体の断面が基本的に上部と下部の部分楕円によって形成される非対称の設 定にし、上部が、下部シェル(3)を形成する平坦な下部よりも大幅に湾曲した 上部シェルを形成することを特徴とする前記請求の範囲のいずれか1項に記載の 航空機。 7.胴体(1)がその赤道領域に少なくとも1つのリム状の補強リング(27) を有していることを特徴とする請求の範囲第4項から6項のいずれか1項に記載 の航空機。 8.補強リング(27)の外周の断面が部分楕円形であることを特徴とする請求 の範囲第7項に記載の航空機。 9.補強リング(27)が好適にはサンドイッチ形の合成繊維材料からなること を特徴とする請求の範囲第7項または8項に記載の航空機。 10.圧縮耐性がある支持プロファイル(28、29)を補強リング(27)と 一体に組込んだことを特徴とする請求の範囲第7項から9項のいずれか1項に記 載の航空機。 11.補強リング(27)が、断面が好適には基本的に三角形の設計である少な くとも1つの支持骨組を有していることを特徴とする請求の範囲7、8、9、ま たは10のいずれか1項に記載の航空機。 12.支持骨組(26)を少なくとも部分的に補強リング(27)と一体に形成 されていることを特徴とする請求の範囲第11項に記載の航空機。 13.いずれの場合も2つの推進ユニット(7,8;9,10)が好適には胴体 (1)に軟式に固定された支持構造(31;32)に連結して取付けられている ことを特徴とする前記請求の範囲のいずれか1項に記載の航空機。 14.推進ユニット(7,8,9,10)および/またはその支持構造(31, 32)がスラスト・ストラット(36,37)を介して互いに軟式に連結され、 推進支持フレーム(35;64)が形成されることを特徴とする請求の範囲第1 3項に記載の航空機。 15.推進ユニット(7,8,9,10)および/またはその支持構造(31; 32)を推進支持フレーム(35;64)を介してリム状の補強リング(27) に軟式に取付けられてることを特徴とする請求の範囲第13項または14項のい ずれか1項に記載の航空機。 16.前部推進ユニット(7,8)と後部推進ユニット(9,10)とをいずれ の場合も航空機の長手方向の中心面から異なる距離を置いて配置したことを特徴 とする請求の範囲第13項から15項のいずれか1項に記載の航空機。 17.前部の推進ユニット(7,8)と後部の推進ユニット(9,10)とをい ずれの場合も航空機の異なる高さ位置に配置したことを特徴とする請求の範囲第 13項から16項のいずれか1項に記載の航空機。 18.少なくとも4つの推進ユニット(7,8,9,10)を装備したことを特 徴とする請求の範囲第13項から17項のいずれか1項に記載の航空機。 19.互いに並行して動作可能な2基のエンジンが各推進ユニット(7,8,9 ,10)に搭載されていることを特徴とする前記請求の範囲のいずれか1項に記 載の航空機。 20.貨物室(58)が胴体(1)の下部領域内に設計されていることを特徴と する前記請求の範囲のいずれか1項に記載の航空機。 21.貨物室(58)には少なくとも1つの傾斜板を設け、好適には互いに反対 向きの両側に2つの傾斜板(60,61)を設けたことを特徴とする請求の範囲 第20項に記載の航空機。 22.貨物室(58)の周囲領域の下の着陸用脚部として空気で膨張可能に設計 された蛇腹状の下向きの環状ビードを備えたことを特徴とする請求の範囲第20 項または21項に記載の航空機。 23.好適には適宜の位置の2階設計の客室(38)が胴体(1)の赤道領域の 前部に設けられていることを特徴とする請求の範囲第1項から18項のいずれか 1項に記載の航空機。 24.客室(38)がリム状の補強リング(27)内に懸架され、かつ好適には 推進支持フレーム(35)の前部支持構造内(31)にも懸架されていることを 特徴とする請求の範囲第23項に記載の航空機。 25.胴体(1)の赤道領域の後部に手荷物および貨物室(39)が設けられて いることを特徴とする請求の範囲第23項または24項に記載の航空機。 26.手荷物および貨物室(39)がリム状の補強リング(27)内に懸架され 、かつ好適には推進支持フレーム(35)の後部支持構造(32)内にも懸架さ れていることを特徴とする請求の範囲第25項に記載の航空機。 27.下部シェル(3)内にはこれと一体化された中央円筒体(42)が設けら れており、その下側には好適には蛇腹状の空気膨張可能な環状ビード(57)が 着陸用脚部(43)として設計されていることを特徴とする請求の範囲第23項 から26項のいずれか1項に記載の航空機。 28.中央円筒体(42)を胴体(1)の外皮構造内に懸架し、落下着陸の場合 に、前記中央円筒体が上方に跳ね上がり、ひいては客室(38)、手荷物および 貨物室(39)、および推進支持フレーム(35)を緩衝するように、前記外皮 構造を上部シェル(2)と下部シェル(3)とによって形成したことを特徴とす る請求の範囲第27項に記載の航空機。 29.中央円筒体(42)に外側からアクセスできるように少なくとも1つの傾 斜板が設けられていることを特徴とする請求の範囲第27項または28項に記載 の航空機。 30.客室(38)と手荷物および貨物室(39)とを囲われた輸送リンク(4 4,45,46)を介して中央円筒体(42)と連絡して、中央円筒体にばね緩 衝作用が加わることができるようにすることを特徴とする請求の範囲第23項か ら29項のいずれか1項に記載の航空機。 31.胴体(1)が支持構造と胴体の外皮(2’,3’)とを有しており、胴体 の外皮(2’)は上部シェルの領域(2)で少なくとも部分的に加熱することが できることを特徴とする前記請求の範囲のいずれか1項に記載の航空機。 32.胴体外皮(2’)の加熱可能部分を二重壁(2',2”)の設計し、かつそ こを通して、必要に応じて胴体の周囲よりも温かい空気またはその他の気体を流 すことができることを特徴とする請求の範囲第31項に記載の航空機。 33.垂直離陸および着陸モード、水平巡航モード、およびこれらの2つの運行 状態の間の過渡的モードで、全ての推進ユニット(7,8,9,10)のプロペ ラ羽根(11’,12’,13’,14’)の取付け角を個々に、または集合的 に制御するための、集中制御、好適にはディジタル制御システムが備えられてい ることを特徴とする前記請求の範囲のいずれか1項に記載の航空機。 34.手動飛行制御システムが補足的に備えられていることを特徴とする請求の 範囲33に記載の航空機。 35.プロペラ・ハブを有する少なくとも1つのプロペラを有し、そのプロペラ 回転面(113)がプロペラ・ハブ(110)の軸に対して基本的に垂直であり 、かつ駆動装置を有する、特に請求の範囲第1項から34項に記載の航空機用の 駆動ユニットにおいて、 −プロペラ回転面(113)がプロペラ・ハブ(110)と共に、プロペラ・シ ャフト(121)に作用する駆動出力シャフト(104)に対して傾斜可能に設 計されており、 −プロペラ・シャフト(121)と該プロペラ・シャフト(121)に作用する 駆動出力シャフト(104)とが互いに関節式に連接されており、 −プロペラ・シャフト(121)と駆動出力シャフト(104)との関節式の連 接が、プロペラ・シャフト(121)が力シャフト(104)と均一に共回転す るように設計されており、−トルクの伝達機構を全ての並進力の伝達機構から離 脱させるために、プロペラ・ハブ(110)が駆動装置(49,50,51,5 2)に対してカルダン式に実装されていると共に、 −各プロペラ羽根の取付け角を周期的に個々に変更可能であることを特徴とする 駆動ユニット。 36.プロペラのハブ(110)をカルダン・リング(106)を介してカルダ ン式に実装されていることを特徴とする請求の範囲第35項に記載の駆動ユニッ ト。 37.羽ばたきヒンジおよびラグヒンジ、またはこれらと同様に作用する別の弾 性部品なしで、プロペラ羽根(125,125’)が関連するプロペラ・ハブ( 110)上に配設されることを特徴とする請求の範囲第35項または36項に記 載の駆動ユニット。 38.スウォッシュプレート(127)によって、個々のプロペラ羽根(125 ,125’)の取付け角を集合的に、並びに個別的にプロペラ回転面の傾斜に対 して可変的に調整可能であることを特徴とする請求の範囲第37項に記載の駆動 ユニット。 39.関連する駆動機構の、プロペラ・シャフト(121)に作用する出力シャ フト(104)に対するプロペラ回転面(113)の傾斜角は±45°以上まで に及ぶことを特徴とする請求の範囲第35項から38項のいずれか1項に記載の 駆動ユニット。 40.駆動ユニットを航空機に実装するための傾動機構(135)が備えられ、 この傾動機構によって駆動ユニットは傾動軸(135’)を支点に出力シャフト (104)が基本的に垂直方向を向いた上昇位置と、出力シャフト(104)が 基本的に水平方向を向いた推進位置との間で傾動することができることを特徴と する請求の範囲第35項から38項のいずれか1項に記載の駆動ユニット。 41.トラッキング装置が備えられ、これはプロペラに作用する流体力学的な力 、およびジャイロ合力に起因して生ずる推進ユニット、特にプロペラ回転面の傾 動運動を追跡し、かつ好適には何の反力も伴わずにこの傾動運動を促進すること を特徴とする請求の範囲第40項に記載の駆動ユニット。 42.プロペラ・ハブ(110)が単軸傾斜継手(134’)内に実装され、そ の傾斜軸(111’)が駆動ユニットの傾動軸(135’)に対して垂直に延び ているので、駆動ユニットがその傾動軸(135’)を支点に傾動できることと 共に、プロペラ・ハブ(110)が傾斜軸(111’)を支点に傾斜可能である ことによって、プロペラの回転面(113)は全方向に傾斜することができ、駆 動ユニットの傾動軸(135’)を支点にした傾動運動のためのトラッキング装 置の調整速度は、流体力学的に誘発されるプロペラの回転面(113)の傾斜運 動の調整速度に対応していることを特徴とする請求の範囲第40項または41項 のいずれか1項に記載の駆動ユニット。 43.プロペラ・ハブ(110)には減速ギヤ(123)が一体に組込まれ、該 減速ギヤは好適には遊星歯車の態様で設計されており、好適には複式カルダン継 手(122)または同期継手を介して駆動機構の出力シャフト(104)による 回転作用を受け、かつ出力シャフト(104)の回転速度を減速してプロペラ・ ハブ(110)へと伝達することを特徴とする前記請求の範囲のいずれか1項に 記載の駆動ユニット。 44.プロペラ駆動式の航空機を全ての飛行段階で制御する方法において、 −各プロペラの個々のプロペラ羽根(125,125’)が周期的に個々に設定 され、−その後、プロペラ回転面(113)が反力を伴わずに傾斜され、該傾斜 は推力ベクトルの方向に影響を及ぼすために、プロペラ・シャフト(121)に 作用する出力シャフト(104)に対して空気力学的な力およびこれらの力から 生ずる遠心力によって誘発されることを特徴とする方法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.基本的に空気静力学式上昇体として設計された胴体(1)と、複合された上 昇および推進装置とを有している航空機であって、該複合装置は胴体(1)に連 接され、プロペラ(11,12,13,14)を備えて推進ユニット(7,8, 9,10)を形成し、かついずれの場合も、それぞれのプロペラ回転面が基本的 に水平であり、それぞれのプロペラ・シャフト(121)に作用する、関連する 駆動機構(49,50,51,52)の出力シャフト(104)が基本的に垂直 である上昇位置と、それぞれのプロペラ回転面が基本的に垂直であり、それぞれ のプロペラ・シャフト(121)に作用する、関連する駆動機構(49,50, 51,52)の出力シャフト(104)が基本的に水平である推進位置との間で 傾動可能である構成の航空機において、それぞれのプロペラ回転面(113)が 関連する駆動機構(49,50,51,52)の、プロペラ・シャフト(121 )に作用する出力シャフト(104)に対して全周傾斜可能であることを特徴と する航空機。 2.胴体(1)が同時に空気力学式上昇体としても設計されていることを特徴と する請求の範囲第1項に記載の航空機。 3.飛行中の動圧に左右される能動的に機能する空気力学式制御装置を備えてい ないことを特徴とする請求の範囲第1項または2項に記載の航空機。 4.胴体(1)が基本的に円形の平面を有していることを特徴とする請求の範囲 第1項、2項または3項に記載の航空機。 5.胴体(1)が基本的に楕円形の断面を有していることを特徴とする請求の範 囲第4項に記載の航空機。 6.胴体の断面が基本的に上部と下部の部分楕円によって形成される非対称の設 定にし、上部が、下部シェル(3)を形成する平坦な下部よりも大幅に湾曲した 上部シェルを形成することを特徴とする前記請求の範囲のいずれか1項に記載の 航空機。 7.胴体(1)がその赤道領域に少なくとも1つのリム状の補強リング(27) を有していることを特徴とする請求の範囲第4項から6項のいずれか1項に記載 の航空機。 8.補強リング(27)の外周の断面が部分楕円形であることを特徴とする請求 の範囲第7項に記載の航空機。 9.補強リング(27)が好適にはサンドイッチ形の合成繊維材料からなること を特徴とする請求の範囲第7項または8項に記載の航空機。 10.圧縮耐性がある支持プロファイル(28、29)を補強リング(27)と 一体に組込んだことを特徴とする請求の範囲第7項から9項のいずれか1項に記 載の航空機。 11.補強リング(27)が、断面が好適には基本的に三角形の設計である少な くとも1つの支持骨組を有していることを特徴とする請求の範囲7、8、9、ま たは10のいずれか1項に記載の航空機。 12.支持骨組(26)を少なくとも部分的に補強リング(27)と一体に形成 されていることを特徴とする請求の範囲第11項に記載の航空機。 13.いずれの場合も2つの推進ユニット(7,8;9,10)が好適には胴体 (1)に軟式に固定された支持構造(31;32)に連結して取付けられている ことを特徴とする前記請求の範囲のいずれか1項に記載の航空機。 14.推進ユニット(7,8,9,10)および/またはその支持構造(31, 32)がスラスト・ストラット(36,37)を介して互いに軟式に連結され、 推進支持フレーム(35;64)が形成されることを特徴とする請求の範囲第1 3項に記載の航空機。 15.推進ユニット(7,8,9,10)および/またはその支持構造(31; 32)を推進支持フレーム(35;64)を介してリム状の補強リング(27) に軟式に取付けられてることを特徴とする請求の範囲第13項または14項のい ずれか1項に記載の航空機。 16.前部推進ユニット(7,8)と後部推進ユニット(9,10)とをいずれ の場合も航空機の長手方向の中心面から異なる距離を置いて配置したことを特徴 とする請求の範囲第13項から15項のいずれか1項に記載の航空機。 17.前部の推進ユニット(7,8)と後部の推進ユニット(9,10)とをい ずれの場合も航空機の異なる高さ位置に配置したことを特徴とする請求の範囲第 13項から16項のいずれか1項に記載の航空機。 18.少なくとも4つの推進ユニット(7,8,9,10)を装備したことを特 徴とする請求の範囲第13項から17項のいずれか1項に記載の航空機。 19.互いに並行して動作可能な2基のエンジンが各推進ユニット(7,8,9 ,10)に搭載されていることを特徴とする前記請求の範囲のいずれか1項に記 載の航空機。 20.貨物室(58)が胴体(1)の下部領域内に設計されていることを特徴と する前記請求の範囲のいずれか1項に記載の航空機。 21.貨物室(58)には少なくとも1つの傾斜板を設け、好適には互いに反対 向きの両側に2つの傾斜板(60,61)を設けたことを特徴とする請求の範囲 第20項に記載の航空機。 22.貨物室(58)の周囲領域の下の着陸用脚部として空気で膨張可能に設計 された蛇腹状の下向きの環状ビードを備えたことを特徴とする請求の範囲第20 項または21項に記載の航空機。 23.好適には適宜の位置の2階設計の客室(38)が胴体(1)の赤道領域の 前部に設けられていることを特徴とする請求の範囲第1項から18項のいずれか 1項に記載の航空機。 24.客室(38)がリム状の補強リング(27)内に懸架され、かつ好適には 推進支持フレーム(35)の前部支持構造内(31)にも懸架されていることを 特徴とする請求の範囲第23項に記載の航空機。 25.胴体(1)の赤道領域の後部に手荷物および貨物室(39)が設けられて いることを特徴とする請求の範囲第23項または24項に記載の航空機。 26.手荷物および貨物室(39)がリム状の補強リング(27)内に懸架され 、かつ好適には推進支持フレーム(35)の後部支持構造(32)内にも懸架さ れていることを特徴とする請求の範囲第25項に記載の航空機。 27.下部シェル(3)内にはこれと一体化された中央円筒体(42)が設けら れており、その下側には好適には蛇腹状の空気膨張可能な環状ビード(57)が 着陸用脚部(43)として設計されていることを特徴とする請求の範囲第23項 から26項のいずれか1項に記載の航空機。 28.中央円筒体(42)を胴体(1)の外皮構造内に懸架し、落下着陸の場合 に、前記中央円筒体が上方に跳ね上がり、ひいては客室(38)、手荷物および 貨物室(39)、および推進支持フレーム(35)を緩衝するように、前記外皮 構造を上部シェル(2)と下部シェル(3)とによって形成したことを特徴とす る請求の範囲第27項に記載の航空機。 29.中央円筒体(42)に外側からアクセスできるように少なくとも1つの傾 斜板が設けられていることを特徴とする請求の範囲第27項または28項に記載 の航空機。 30.客室(38)と手荷物および貨物室(39)とを囲われた輸送リンク(4 4,45,46)を介して中央円筒体(42)と連絡して、中央円筒体にばね緩 衝作用が加わることができるようにすることを特徴とする請求の範囲第23項か ら29項のいずれか1項に記載の航空機。 31.胴体(1)が支持構造と胴体の外皮(2’,3’)とを有しており、胴体 の外皮(2’)は上部シェルの領域(2)で少なくとも部分的に加熱することが できることを特徴とする前記請求の範囲のいずれか1項に記載の航空機。 32.胴体外皮(2’)の加熱可能部分を二重壁(2',2”)の設計し、かつそ こを通して、必要に応じて胴体の周囲よりも温かい空気またはその他の気体を流 すことができることを特徴とする請求の範囲第31項に記載の航空機。 33.垂直離陸および着陸モード、水平巡航モード、およびこれらの2つの運行 状態の間の過渡的モードで、全ての推進ユニット(7,8,9,10)のプロペ ラ羽根(11’,12’,13’,14’)の取付け角を個々に、または集合的 に制御するための、集中制御、好適にはディジタル制御システムが備えられてい ることを特徴とする前記請求の範囲のいずれか1項に記載の航空機。 34.手動飛行制御システムが補足的に備えられていることを特徴とする請求の 範囲33に記載の航空機。 35.プロペラ回転面(113)がプロペラ・シャフト(121)に作用する駆 動出力シャフト(104)に対して全周傾斜可能に設計されていると共に、プロ ペラ・シャフト(121)およびプロペラ・シャフト(121)に作用する駆動 出力シャフト(104)が、好適には複式カルダン継手(121)または同期継 手を介して互いに関節式に連結されることによって、プロペラ・シャフト(12 1)が出力シャフト(104)とと均一に共回転し、かつ、各プロペラ羽根の取 付け角を個々に周期的に変更可能であることを特徴とする請求の範囲第1項から 34項のいずれか1項に記載の、少なくとも1つのプロペラを有する特に航空機 用の駆動ユニット。 36.プロペラのハブ(110)をカルダン・リング(106)を介してカルダ ン式に実装されていることを特徴とする請求の範囲第35項に記載の駆動ユニッ ト。 37.羽ばたきヒンジおよびラグヒンジ、またはこれらと同様に作用する別の弾 性部品なしで、プロペラ羽根(125,125’)が関連するプロペラ・ハブ( 110)上に配設されることを特徴とする請求の範囲第35項または36項に記 載の駆動ユニット。 38.スウォッシュプレート(127)によって、個々のプロペラ羽根(125 ,125’)の取付け角を集合的に、並びに個別的にプロペラ回転面の傾斜に対 して可変的に調整可能であることを特徴とする請求の範囲第37項に記載の駆動 ユニット。 39.関連する駆動機構の、プロペラ・シャフト(121)に作用する出力シャ フト(104)に対するプロペラ回転面(113)の傾斜角は±45°以上まで に及ぶことを特徴とする請求の範囲第35項から38項のいずれか1項に記載の 駆動ユニット。 40.駆動ユニットを航空機に実装するための傾動機構(135)が備えられ、 この傾動機構によって駆動ユニットは傾動軸(135’)を支点に出力シャフト (104)が基本的に垂直方向を向いた上昇位置と、出力シャフト(104)が 基本的に水平方向を向いた推進位置との間で傾動することができることを特徴と する請求の範囲第35項から38項のいずれか1項に記載の駆動ユニット。 41.トラッキング装置が備えられ、これはプロペラに作用する流体力学的な力 、およびジャイロ合力に起因して生ずる推進ユニット、特にプロペラ回転面の傾 動運動を追跡し、かつ好適には何の反力も伴わずにこの傾動運動を促進すること を特徴とする請求の範囲第40項に記載の駆動ユニット。 42.プロペラ・ハブ(110)が単軸傾斜継手(134’)内に実装され、そ の傾斜軸(111’)が駆動ユニットの傾動軸(135’)に対して垂直に延び ているので、駆動ユニットがその傾動軸(135’)を支点に傾動できることと 共に、プロペラ・ハブ(110)が傾斜軸(111’)を支点に傾斜可能である ことによって、プロペラの回転面(113)は全方向に傾斜することができ、駆 動ユニットの傾動軸(135’)を支点にした傾動運動のためのトラッキング装 置の調整速度は、流体力学的に誘発されるプロペラの回転面(113)の傾斜運 動の調整速度に対応していることを特徴とする請求の範囲第40項または41項 のいずれか1項に記載の駆動ユニット。 43.プロペラ・ハブ(110)には減速ギヤ(123)が一体に組込まれ、該 減速ギヤは好適には遊星歯車の態様で設計されており、好適には複式カルダン継 手(122)または同期継手を介して駆動機構の出力シャフト(104)による 回転作用を受け、かつ出力シャフト(104)の回転速度を減速してプロペラ・ ハブ(110)へと伝達することを特徴とする前記請求の範囲のいずれか1項に 記載の駆動ユニット。44.プロペラ駆動機構を有する航空機の制御方法におい て、各プロペラの個々のプロペラ羽根(125,125’)の取付け角が周期的 に個々に設定され、その後でプロペラ回転面(113)が反力を伴わずに傾斜さ れ、該傾斜は推力ベクトルの方向に影響を及ぼすために、プロペラ・シャフト( 121)に作用する出力シャフト(104)に対して空気力学的な力およびこれ らの力から生ずるジャイロ力によって誘発されることを特徴とする方法。
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