JP2001502939A

JP2001502939A - 吸収性物品

Info

Publication number: JP2001502939A
Application number: JP10516189A
Authority: JP
Inventors: マリアライデル; フランツアッシェンブレンナー
Original assignee: キンバリークラークゲゼルシャフトミットベシュレンクテルハフツング
Priority date: 1996-09-30
Filing date: 1997-09-19
Publication date: 2001-03-06
Also published as: DE19640451A1; CN1232380A; CN1142754C; CA2266432A1; IL128919A0; EP0930862A1; CZ293346B6; KR20000048712A; AU721895B2; US6573424B1; IL128919A; EP0930862B1; WO1998014151A1; CZ109899A3; CA2266432C; DE59707743D1; BR9711565A; ZA978294B; AR009789A1; AU4776197A

Abstract

(57)【要約】吸収性物品（10，10a，10b）を提供する。この吸収性物品は、これの使用時に、着用者の身体から離れて配置された液体不透過性底部層（12）と、該液体不透過性層（12）の上に形成された主要収納層（14）と、該主要収納層（14）の上に形成された第２収納層（20）と、該第２収納層（20）の上に形成された補強層（32）と、該補強層（32）の上に形成され、中央開口部（36）を備えたカバー層（34）と、吸収性物品の着用時において、着用者の身体方向に配置された液体透過性トップ層（40）と、からなる構造を有する。

Description

【発明の詳細な説明】吸収性物品本発明は、吸収性物品に関する。吸収性物品は、生理用ナプキンとして長い間知られてきた。これらは、例えば、おむつ、失禁用パッドまたは生理用ナプキンとして使われる。このような吸収性物品は、尿、生理時の液体または血液のような人体***物を吸収し、保持できるように設計されている。例えば、生理用ナプキンは、生理前、生理中、生理後に***された液体を吸収するように使用される。生理用ナプキンは、人体外側に（外部に）着用されるので、女性膣部内に挿入され、“内部”製品といわれるタンポンとはかなり異なるものである。既知の吸収性物品を使用すると、液体が***された後、体側表面が湿れた領域を有し、着用者に着心地の悪さを与えるという点において、欠点であると感じることが多い。この関係を導く試験では、従来の生理用ナプキンは、この生理用ナプキンの論理的な液体吸収能力のわずか約５％が利用されただけで、再び濡れてしまうことを示した。さらに、***された人体流体は、使用された吸収性物品の表面に目に見えるような残余物が残ったままであり、この物品の使用者は、液体に関する吸収性に関し必要とされる場合よりも頻繁に吸収性物品を交換することになる。このように、本発明の１目的は、吸収性物品の液体収納材料の吸収性が最適に利用され、そして使用跡が、長時間の使用後であっても吸収性物品の体側面に可能な限り見えないようになっている、吸収性物品を提供することである。本発明に関連して、本目的は、独立請求項１に従った吸収性物品により解決される。吸収性物品のさらなる有効な実施例が、従属請求項、発明の説明および図面から明白になる。本発明の吸収性物品は、以下の構造を有する。液体不透過性層は、吸収性物品が使用されるときに、着用者の身体から離れて配置されるようになっている側部上に形成される。主要収納層が前記液体不透過性層の上に設けられている。第２の収納層が主要収納層の上に形成されている。補強層が第２の収納層の上に形成されており、中央開口部を備えたカバー層が補強層の上に形成されている。本発明の吸収性物品は、吸収性物品が使用されると着用者の身体の方向に配置される液体透過性トップ層を備える。第２の収納層が少なくとも一つの高密度のセクションから構成されるのが特に適していることがわかった。本発明の吸収性物品の特に好ましい収納が、少なくとも１つの高密度なセクションが物品の長手方向に延びている場合に、達成される。この点に関し、吸収性物品の長手方向に延びている少なくとも一つの高密度なセクションが、第２の収納層上のカバー層の中央開口部の突出部内に配置されていなければならない。詳細には、特に５個の高密度セクションからなる第２の収納層を使って適切な結果が得られた。例えば、パルプが第２の収納層に関する材料として適切であることがわかった。第２の収納層において局所的に高密度にすることは、例えば溝を収納層にエンボス加工することによって得られる。エンボス加工された溝の下側に配置された収納材料が高密度となり、溝のために収納層と吸収性物品それぞれとの上で目的となる液体移送が行なわれることになる。中央開口部を含むカバー層がパルプと重合したアルケンとの混合物から形成される。このような混合物は少なくとも50重量パーセントの重合したアルケンから構成される。優れた結果が50から80重量パーセント、詳細には、60重量パーセントの重合したアルケン含有量で達成された。カバー層は、２層から形成されており、パルプと重合したアルケンとの混合物の第１の層が重合したアルケンからなる第２のキャリヤ層の上に付与され、パルプと重合したアルケンとの混合物の第１の層は、吸収性物品が使用時に着用者の身体に向いて配置される液体透過性層と連通しており、第２のキャリヤ層は、補強層と連通している。好ましい重合したアルケンはポリエチレン、ポリプロピレン、及びポリエチレンとポリプロピレンとの混合物である。さらに、カバーは、酸化チタンのような顔料を含んでいてもよい。補強層の材料が不織材料から構成されていることが好ましい。不織材料は、重合したアルケン、または複合繊維を含んでいればよい。さらに、収納層の方向に配置された補強層の表面が、例えば、シリコンを含むような界面活性剤でコーティングされていてもよい。第１の主要層は、例えば、 UCTAD材料、ティッシューフラフ、または重合したアルケンから構成されていればよい。第１主要層が、これの周縁セクションが互いに重なり合うように内側に折れるように構成されていることが好ましい。液体不透過性層と液体透過性層の双方が、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはこれらの混合物のような重合したアルケンにより形成されている。吸収性物品を衣類に固定するために、液体不透過性層は、少なくとも１つの接着エレメントまたは接着層から構成されていることが便宜である。更に、本発明の吸収性物品は側部方向に配置されたフラップから構成されていればよい。本発明の吸収性物品は、特に生理用ナプキンまたは女性用品ライナーのような生理用製品として使用されることが好ましい。主要収納層として使用できる好ましいUCTAD材料（非クレープ加工通気乾燥材料）は、乾燥物質に基いて少なくとも10重量パーセントの高収量パルプ繊維を含んでおり、乾燥テナシティーに対する湿潤テナシティーの比が少なくとも約0.1 になるような量に、湿度強度剤が添加されるようになっている。高収獲パルプ繊維は、繊維の湿潤弾性の原因となるべき高量のリグニンを含んでいる。湿潤強度剤により形成された樹脂結合剤が、シート状の構造で湿潤弾性繊維を動かないようにし、通気乾燥の影響を受けるベルト構造に適応する。乾燥段階中、湿度強度剤により形成された結合剤は硬化し、耐湿潤性結合剤が形成され、湿潤状態で、きわめて高い弾性特性を対応するウェブに与えるようになっている。ウェブはこの特性を維持する。なぜならば、UCTADプロセスにおいて、結合を再び破壊するような、クレープ加工段階、またはいかなる他の段階もなされないからである。従って、材料は湿潤状態でも安定であるために、UCTAD材料は、液体を移し収納するのに極めて適している。本発明の吸収性物品の様々な利点を更に詳細に記載する。着用者の身体に向いて配置された液体透過性トップ層は、例えば、スパン結合されたポリプロピレンから形成されていればよい。酸化チタンのような適当な顔料がこの液体透過性トップカバー層に添加された場合、所定の程度に吸収性物品に収納された液体が貫通しないようになっている。体側トップ層は、中心に配置された開口部を含む不織材料またはフィルム材料でもよい。下側の次の層はカバー層であり、***された液体がさらに下側の層に簡単に貫通するように中心開口部を含む。開口部は、例えば、穴が空けられて、楕円形または犬の骨形状を呈するようになっていればよい。カバー層は、また顔料を含んでいてもよく、***されて吸収された液体が、吸収性物品の表面に現れないようにする。カバー層は、吸収性物品を貫通した液体が表面に押し戻されないようにするため利用されるので、もう一度濡れるようなことがなくなり、着用者の皮膚は乾燥したままである。このことは、コフォーム材料から構成されているカバー層で達成できる。適当なコフォーム材料は、例えば、ポリプロピレン／パルプ混合物であり、50重量パーセント以上のポリプロピレン含有量、50から80重量パーセントのポリプロピレン含有量、詳細には60重量パーセントのポリプロピレン含有量が特に適していることがわかった。パルプが離解され、溶融吹き込みされたポリプロピレンが形成されて、コフォーム材料が得られる。次いで、離解されたパルプとポリプロピレン繊維が混合され、動いているベルト上に堆積され、その結果として所望のポリプロピレン／パルプ混合物が得られる。コフォーム材料の構造のために、すなわち、パルプ含有のために、このカバー層は上方から***された液体を吸収し、これを下方に移すことになる。このことは、生理用ナプキンが不適切に配置されており、液体が孔のあけられた開口部を介し、フォイルを通って生理用ナプキンに流れないようになっている場合に、特に重要である。しかし、コフォーム材料における50パーセント以上のポリプロピレンの量は、生理用ナプキンを貫通してしまった液体が下側からカバー層によって吸い上げられないようになることを防いでいる。コフォーム材料のおかげで吸収性物品の再湿潤特性がかなり改善されることになる。対応する顔料が添加された場合、吸収された液体が同時に貫通しないようになり、いわゆる汚れ隠し効果が得られる。本発明の吸収性物品の再湿潤特性は、カバー層が２層、または３層構造から構成される場合、更に改善されることになる。上側体側層は、ポリプロピレンとパプルとの混合物である上述記載のコフォーム材料から構成されていればよい。次いで、このコフォーム材料には、ポリプロピレンのような重合したアルケンからなる更なる層が付与されることが好ましい。重合したアルケンからなる２層の間にサンドイッチされたコフォーム層を有する３層構造も可能である。ポリプロピレンは、スピン結合工程によって形成され、不織式の構造となる。重合したアルケンの疎水特性は、いったん液体が吸収性本体に吸収されると、液体が吸収性物品の表面に再び押し流されないように効率的に防ぐ。補強すなわちサージ層は、不織材料から形成されていることが好ましい。不織層は、ポリエチレン、ポリプロピレンまたは他の重合したアルケンから形成でき、複合繊維を構成することになる。吸収性物品がおむつの場合、この補強層は、特に中間収納として、吸収された尿を収納し、移すように利用される。しかし、吸収性物品が生理用ナプキンである場合、補強層が収納機能を有している。生理用ナプキンにおいて、補強層は吸収された液体を再び見えないようにするために利用する。不織材料に加えて、カーディングされたウェブも補強層として使用できる。界面活性剤で処理された補強層が特に適している。特にシリコンを含む界面活性剤が適当である。界面活性剤が補強層の下側すなわち吸収体本体（第２収納部）上に支持されている側部の上に付与される。毛管作用によって、補強層を通って再び濡れることを効率的に防ぐことができる。吸収性本体は、吸収性物品に特定の機能を有する。これは、収納するのに利用するだけではなく、吸収性物品内に貫通した液体を分散させ、以下に更に詳細に記載するように、前記収納手段は第２収納としてのみ作用する。吸収性本体の液体分散機能は、特定のエンボス加工により促進でき、吸収性物品の長手方向に吸収体の密度を局所的に増大させるようになっている。例えば、密度はラインまたは溝をエンボス加工することにより影響を受ける。エンボス加工は、少なくともカバー層の中央開口部の下側に配置される領域になければならない。しかし、エンボス加工は、吸収性本体の端部にまで延長していてもよい。好ましい吸収体本体は、長手方向に延びる５つの高密度の部分から構成されている。エンボス加工は、エンボス部分の吸収性本体の吸収能力を減少させ、貫通してきた流体が、このようにして形成された凹部内に分布され、主要収納層の下側に移される。さらに、エンボス加工のために、吸収体本体の厚さが中央領域内で縮減し、吸収体物品の厚さが縁において中央部分よりも大きくなる。中央部分における窪みが、例えば生理用ナプキンの着用者に対する心地よさを増大させる。次いで、流体が吸収体本体に***された場合、中央部分における窪みのために、生理用ナプキンは、着用者の皮膚との人体接触が少なく、人体表面に乾燥した感覚を増大させるようになっている。パルプが吸収性本体と第２収納層に、それぞれ特に適している。主要収納層が液体不透過性層（衣類保護フォイル）上に直接配置されている。これは、UCTAD材料、ティッシュ−フラフ、またはメルトブローされたポリプロピレンから形成されることが好ましい。液体を収納することに加え、主要収納層は、貫通してきた液体を吸収性本体の端部の中に移すことに利用される。主要層が吸収性物品の中央部分において、端部部分よりも狭いという点において、端部部分への分布が、さらに促されることになる。主要収納部が、例えばティッシューフラフから作られる場合、約2mlの液体を吸収できる。試験では、わずか2mlの液体を、生理用ナプキンを交換する前に全生理用ナプキンの半分以上に付与したことを示した。これは、使用された生理ナプキンのほとんどの部分において、吸収された液体全量が、着用者の身体から最も離れており、衣類保護フォイルに接触している層の中に吸い上げられていることを意味する。このため、再び濡れることを最適な状態で防ぎ、吸収液体が生理用ナプキンの体側面を実質的に通らないことが明白である。2ml以上の液体が***された場合、主要収納層は、過度に排出され貫通した液体を上方に第２の収納層の中に解放し、2ml以上の液体が排泄されて始めて、いわゆる“底上げ充填効果（Bottom-up-filling effect）”が発生する。主要収納層は波形あるいはプリーツ状のウェブの形態であってもよく、波形は層の分布機能を促すものになる。ウェブの波形は、液体が物品の端部へ長手方向に移されるように構成されている。波形は吸収性物品の横方向に延びており、これらが長手方向に移送チャネルを形成するようになっている。本発明を、図面を参照しより詳細に説明する。図１は、カバー層に楕円形状の中央開口部を備えた本発明の吸収性物品の上面図である。図２は、カバー層に犬骨形の中央開口部を備えた、本発明の吸収性物品の上面図である。図３は、図１に関する本発明の吸収性物品の線III-IIIに沿って切断された横断面図である。図４は、フラップを備えた本発明の吸収性物品の上面図である。図５は、図４に関する吸収性物品を線IV-IVに沿って切断したときの横断面図である。図６は、波形ウェブの形態の主要収納層の斜視図である。本発明を、生理用ナプキンとして構成される図面と好ましい実施例を参照して説明する。図１は、本発明の吸収性物品１０の上面図である。図１の下側セクションにおいて、本発明の物品１０のシートおよび層のそれぞれが、下側の層が見えるように部分的に削除されている。物品１０の最も下側の層が、長方形パターンで図示されている液体不透過性層１２により形成されている。液体不透過性層は、ポリプロピレンフォイルから形成されている。液体不透過性層１２は、吸収性物品を貫通し、この中に保持される液体が吸収性本体から下方に逃げないようにする、いわゆる、衣類保護フォイルとして利用する。これは、着用者の衣類が汚れないようにする。主要収納層１４は、ティッシューフラフ材料から形成されており、液体不透過性層１２上に支持されている。主要収納層１４を形成するウェブの長手方向の縁が内側に折られて、図３に更に詳細に図示するように、ウェブの下側で重なり合うようになっている。主要収納層は、約２mlの液体を吸い上げ保持できる。さらに、主要収納層１４は、吸収性物品１０の中央部分の中に貫通してきた液体を吸収性物品の前後端部１６,１８の中に分散するようにする。次の層が、パルプシートから形成されている第２の収納層２０により形成されている。溝２２,２４,２６,２８及び３０がパルプシート内でエンボス加工されている。第２の収納層２０の上を動く液体は、溝２０,２４,２６,２８および３０を通って吸収性物品１０の前後部分に搬送され、主要収納層１４の中に向かって下方に移されることが好ましい。エンボス加工された溝２０、２４、２６、２８、３０のために、第２の収納層２０が局所的に密度が高くなり、第２の収納層２０の吸収性を局所的に減少させ、貫通してきた液体を主要収納層１４の下側に簡単に移すようにする。このことは、第２の収納層２０が貫通した液体で飽和する前に、主要収納層１４が液体に浸されることを確実にする。主要収納層１４の容量限界を使い果たした場合にのみ、これは液体を第２の収納層２０の上に離し、このために、いわゆる“底上げ充填効果（Bottom-up-filling effect）”となる。第２の収納層２０上には、補強層３２が設けられている。補強層３２は、スパンボンド結合されたポリプロピレンの不織ウェブから構成されている。これは、単に吸収性物品への液体貫通を短時間に行うことができ、貫通した液体が再び濡れたり、吸収性物品の表面を通るのが見えないようにするために利用する。補強層３２の上には、カバー層３４が設けられている。カバー層３４が楕円形状中央開口部３６を有する。カバー層３４は縁において、ホットメルト接着層３８によって補強層３２と結合されている。これは、前述の２つの層が相互に位置からずれて動かないようにしている。カバー層は、パルプ及びポリプロピレンからなるコフォーム材料から形成されており、この混合物のポリプロピレンの量は６０重量パーセントである。さらに、酸化チタン顔料が楕円形状開口部の中に堆積されている。中央楕円形状開口部３６は、カバー層の製造工程中に、穴が空けられる。図１に関連する本発明の吸収性物品の体側トップシートが、顔料材料についてさらに酸化チタンを含むスパンボンドポリプロピレン不織材料から形成された液体透過性層４０により形成されている。液体透過性層４０はホットメルト接着剤層４２を介し、カバー層３４に結合されており、カバーシート３４の中央開口部３６の領域においては補強層３２に結合されており、吸収性物品のシート構造が安定したものになる。周縁エンボス加工４４が吸収性物品１０の外周部に形成されている。図２は、基本構造が図１に図示した吸収性物品１０を参照して記載されたものに相当する吸収性物品１０aを図示する。吸収性物品１０aはカバーシート３４の中央開口部の形状に関し吸収性物品１０とは異なるものである。図２に図示した実施例における吸収性物品１０aのカバー層の中央開口部４６は犬の骨形状である。更にエンボス加工された溝４８,５０,５２は吸収性物品１０とは異なる。溝の双方の構造ともが、貫通液体を吸収性物品１０,１０aの端部（１６,１８）へ効率的に分布させるようにしている。図２に図示した吸収性物品１０aの上記とは別の要素が図１に図示した吸収性物品１０の要素に相当しているので、同一の参照番号を付与している。図３は、図１に図示した生理用ナプキンの線III-IIIに沿った断面図を図示している。参照番号１２は、衣類保護フォイルとして利用する液体不透過性層を定めている。液体不透過性層１２は、ホットメルト接着剤層５４でコーティングされており、これは図１には見えない。主要収納層１４がホットメルト接着剤層５４に付与されている。主要収納層１４は縁で内側に折られており、これの内側に折られた端部は相互に重なり合っている。重なり合った端部は、ホットメルト接着ライン５６によって相互に結合されている。第２の収納層２０が主要収納層１４の上に設けられている。溝２２、２４、２６、２８及び３０が第２収納層２０にエンボス加工されている。第２の収納層２０には、ホットメルト接着剤３８によってカバー層３４に結合された補強層３２が形成されている。カバー層３４は中央楕円形状開口部３６を含む。本発明の吸収性物品１０のトップシートが、ホットメルト接着剤層４２によって層の下側に結合された液体透過性層４０によって形成されている。本発明の吸収性物品１０が使用されるときには、個々の層が相互に圧縮されて、相互に直接接触するようになっている。明白にするため、図３では、相互に分離した個々の層を図示している。図４は、本発明の吸収性物品の更なる実施例を示しており、これの主要構造は図２に図示した吸収性物品１０aに相当する。着用者の衣類への結合をもっと有効にするために、この吸収性物品は周縁フラップ部分５８,６０を示している。物品１０bが使用されるとき、フラップ部分が下方に折り曲げられ、下着の外側で相互に接続される。これ以外については、図４の構造と上記とは別の参照符号は図２に対応している。図５は、図４の吸収性物品１０bの線IV-IVに沿った横断面図である。フラップ部分５８,６０が図５に明白に見えている。これを除いて、図５の構造と参照符号が図３のものに相当している。図６は、本発明に関する吸収性物品１０、１０a、１０bにおける主要収納層１４として使用できるUCTAD材料の波形ウェブを図示している。吸収性物品の横方向に延びる波形のために、移送チャネルが形成され、吸収性物品の端部１６，１８へ液体分布させ、中央部分において液体がより効率的に***されるようになっている。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項【提出日】平成１０年１０月２９日（１９９８．１０．２９）【補正内容】の収納層が主要収納層の上に形成されている。補強層が第２の収納層の上に形成されて、中央開口部を備えたカバー層が補強層の上に形成されており、該カバー層は、パルプと重合したアルケンとの混合物から構成され、該混合物は少なくとも50重量パーセントの重合したアルケンから構成されている。本発明の吸収性物品は、吸収性物品が使用されると着用者の身体の方向に配置される液体透過性トップ層を備える。第２の収納層が少なくとも一つの高密度のセクションから構成されるのが特に適していることがわかった。本発明の吸収性物品の特に好ましい収納が、少なくとも１つの高密度なセクションが物品の長手方向に延びている場合に、達成される。この点に関し、吸収性物品の長手方向に延びている少なくとも一つの高密度なセクションが、第２の収納層上のカバー層の中央開口部の突出部内に配置されていなければならない。詳細には、特に５個の高密度セクションからなる第２の収納層を使って適切な結果が得られた。例えば、パルプが第２の収納層に関する材料として適切であることがわかった。第２の収納層において局所的に高密度にすることは、例えば溝を収納層にエンボス加工することによって得られる。エンボス加工された溝の下側に配置された収納材料が高密度となり、溝のために収納層と吸収性物品それぞれとの上で目的となる液体移送が行なわれることになる。中央開口部を含むカバー層がパルプと重合したアルケンとの混合物から形成されることが便利である。このような混合物が少なくとも50重量パーセントの重合したアルケンから構成されることが好ましい。優れた結果が50から80重量パーセント詳細には、60重量パーセントの重合したアルケン含有量で達成された。カバー層は、２層から形成されており、パルプと重合したアルケンとの混合物の第１の層が重合したアルケンからなる第２のキャリヤ層の上に付与され、パルプと重合したアルケンとの混合物の第１の層は、吸収性物品が使用時に着用者の身体に向いて配置される液体透過性層と連通しており、第２のキャリヤ層は、補強層と連通している。好ましい重合したアルケンはポリエチレン、ポリプロピレン、及びポリエチレンとポリプロピレンとの混合物である。さらに、カバーは、酸化チタンのような顔料を含んでいてもよい。補強層の材料が不織材料から構成されていることが好ましい。不織材料は、重合したアルケン、または複合繊維を含んでいればよい。さらに、収納層の方向に配置された補強層の表面が、例えば、シリコンを含むような界面活性剤でコーティングされていてもよい。第１の主要層は、例えば、請求の範囲 1．吸収性物品（10，10a，10b）であって、吸収性物品の使用時において、着用者の身体から離れて配置された液体不透過性底部層（12）と、該液体不透過性層（12）の上に形成された主要収納層（14）と、該主要収納層（14）の上に形成された第２収納層（20）と、該第２収納層（20）の上に形成された補強層（32）と、パルプと重合したアルケンからなる混合物から構成され、中央開口部（36，46 ）を備えて前記補強層（32）上に形成されたカバー層（34）を有し、前記混合物が少なくとも50重量パーセントの重合したアルケンから構成されるようになっており、吸収性物品の着用時において、着用者の身体方向に配置された液体透過性トップ層（40）と、からなる構造を有する吸収性物品（10，10a，10b）。 2．前記第２収納層（20）が少なくとも一つの高密度なセクションを備えることを特徴とする請求項１に記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 3．該すくなくとも一つの高密度なセクションが前記物品の長手方向に延びていることを特徴とする請求項２に記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 4．前記物品の長手方向に延びている少なくとも一つの高密度なセクションが、少なくとも前記第２収納層（20）上の前記カバー層（34）の前記中央開口部（ 36,46）の突出部の中に配置されていることを特徴とする請求項３に記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 5．前記第２収納層（20）は、５個の高密度なセクションからなることを特徴とする請求項２から４のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 6．前記第２の収納層（20）はパルプから構成されることを特徴とする請求項１から５のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 7．前記重合したアルケンの量は、50から80重量パーセントであり、特に、60 重量パーセントであることを特徴とする請求項１から６のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 8．前記カバー層（34）は、パルプおよび重合したアルケンからなる混合物の第１の層が、重合したアルケンの第２のキャリヤ層の上に付与されるように、２層から構成されており、パルプおよび重合したアルケンの混合物からなる前記第１の層が、前記吸収性物品の使用時に、着用者の身体の方に配置される前記液体透過性層（40）と連通しており、前記第２のキャリヤ層が前記補強層（32）と連通していることを特徴とする請求項１から７のいずれか一つに記載の吸収性物品（ 10，10a，10b）。 9．前記カバー層（34）は、パルプおよび重合したアルケンからなる混合物の第１の層が、重合したアルケンの第２のキャリヤ層の上に付与されるように、２層から構成されており、パルプおよび重合したアルケンの混合物からなる前記第１の層が前記補強層（32）と連通しており、前記第２のキャリヤ層が、前記吸収性物品の使用時に着用者の身体方向に配置される前記液体透過性層（40）と連通していることを特徴とする請求項１から７のいずれか一つに記載の吸収性物品（10 ，10a，10b）。 10．パルプおよび重合したアルケンからなる混合物の層が、重合したアルケンからなる２つのキャリヤ層の間に挟まれるように、前記カバー層（34）が３つの層から構成されていることを特徴とする請求項１から７のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 11．前記重合したアルケンは、ポリエチレンと、ポリプロピレンまたはポリエチレンとポリプロピレンとの混合物であることを特徴とする請求項１から１０のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 12．前記カバー層（34）は顔料を含むことを特徴とする請求項１から１１のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 13．前記顔料は酸化チタンであることを特徴とする請求項１２に記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 14．前記補強層（32）は不織材料を含むことを特徴とする請求項１から１３のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 15．前記不織材料は重合したアルケンまたは複合繊維から構成されていることを特徴とする請求項１４に記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 16．前記補強層（32）が、シリコンを含んだ界面活性剤で前記第２収納層（20）の方向に配置された前記表面上にコーティングされていることを特徴とする請求項１から１５のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 17．前記主要収納層（14）は、UCTAD（非クレープ加工通気乾燥）材料と、ティッシューフラフまたは重合したアルケンを含むことを特徴とする請求項１から１６のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 18．前記主要収納層（14）はウェブから形成されており、これの周縁部が相互に重なり合うように、内側に折り曲げられていることを特徴とする請求項１から１７のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 19．前記液体不透過性層（12）は、フィルムの形態の重合したアルケンから構成されていることを特徴とする請求項１から１８のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 20．前記液体透過性層（40）は、不織布の形態の重合したアルケンから構成されていることを特徴とする請求項１から１９のいずれか一つに記載の吸収性物品（ 10，10a，10b）。 21．前記重合したアルケンは、ポリエチレンと、ポリプロピレンまたはこれらの混合物であることを特徴とする請求項１７または１８のいずれかに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 22．前記液体透過性層（40）は、中央開口部を備えていることを特徴とする請求項１から２１のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 23．前記吸収性物品を衣類に取り付けるための少なくとも一つの接着剤要素または接着剤層が液体不透過性層（12）上に形成されていることを特徴とする請求項１から２２のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 24．フラップが前記吸収性物品において側部方向に形成されていることを特徴とする請求項１から２３のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 25．前記吸収性物品は、衛生製品、特に生理用ナプキンまたは女性用ライナーであることを特徴とする請求項１から２４のいずれか一つに記載の吸収性物品（10 ，10a，10b）。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims

【特許請求の範囲】 1．吸収性物品（10，10a，10b）であって、吸収性物品の使用時において、着用者の身体から離れて配置された液体不透過性底部層（12）と、該液体不透過性層（12）の上に形成された主要収納層（14）と、該主要収納層（14）の上に形成された第２収納層（20）と、該第２収納層（20）の上に形成された補強層（32）と、該補強層（32）の上に形成され、中央開口部（36，46）を備えたカバー層（34 ）と、吸収性物品の着用時において、着用者の身体方向に配置された液体透過性トップ層（40）と、からなる構造を有する吸収性物品（10，10a，10b）。 2．前記第２収納層（20）が少なくとも一つの高密度なセクションを備えることを特徴とする請求項１に記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 3．該すくなくとも一つの高密度なセクションが前記物品の長手方向に延びていることを特徴とする請求項２に記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 4．前記物品の長手方向に延びている少なくとも一つの高密度なセクションが、少なくとも前記第２収納層（20）上の前記カバー層（34）の前記中央開口部（ 36，46）の突出部の中に配置されていることを特徴とする請求項３に記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 5．前記第２収納層（20）は、５個の高密度なセクションからなることを特徴とする請求項２から４のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 6．前記第２の収納層（20）はパルプから構成されることを特徴とする請求項１から５のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 7．前記中央開口部（36，46）を含む前記カバー層（34）は、パルプおよび重合したアルケンからなる混合物からなることを特徴とする請求項１から６のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 8．前記パルプおよび重合したアルケンからなる前記混合物は、少なくとも重合したアルケン50重量パーセントからなることを特徴とする請求項７に記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 9．前記重合したアルケンの量は、50から80重量パーセントであり、特に、60 重量パーセントであることを特徴とする請求項８に記載の吸収性物品（10，10a ，10b）。 10．前記カバー層（34）は、パルプおよび重合したアルケンからなる混合物の第１の層が、重合したアルケンの第２のキャリヤ層の上に付与されるように、２層から構成されており、パルプおよび重合したアルケンの混合物からなる前記第１の層が、前記吸収性物品の使用時に、着用者の身体の方に配置される前記液体透過性層（40）と連通しており、前記第２のキャリヤ層が前記補強層（32）と連通していることを特徴とする請求項７から９のいずれか一つに記載の吸収性物品（ 10，10a，10b）。 11．前記カバー層（34）は、パルプおよび重合したアルケンからなる混合物の第１の層が、重合したアルケンの第２のキャリヤ層の上に付与されるように、２層から構成されており、パルプおよび重合したアルケンの混合物からなる前記第１の層が前記補強層（32）と連通しており、前記第２のキャリヤ層が、前記吸収性物品の使用時に着用者の身体方向に配置される前記液体透過性層（40）と連通していることを特徴とする請求項７から９のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 12．パルプおよび重合したアルケンからなる混合物の層が、重合したアルケンからなる２つのキャリヤ層の間に挟まれるように、前記カバー層（34）が３つの層から構成されていることを特徴とする請求項７から９のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 13．前記重合したアルケンは、ポリエチレンと、ポリプロピレンまたはポリエチレンとポリプロピレンとの混合物であることを特徴とする請求項７から12のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 14．前記カバー層（34）は顔料を含むことを特徴とする請求項１から13のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 15．前記顔料は酸化チタンであることを特徴とする請求項14に記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 16．前記補強層（32）は不織材料を含むことを特徴とする請求項１から15のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 17．前記不織材料は重合したアルケンまたは複合繊維から構成されていることを特徴とする請求項16に記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 18．前記補強層（32）が、シリコンを含んだ界面活性剤で前記第２収納層（20）の方向に配置された前記表面上にコーティングされていることを特徴とする請求項１から17のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 19．前記主要収納層（14）は、UCTAD材料と、ティッシューフラフまたは重合したアルケンを含むことを特徴とする請求項１から18のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 20．前記主要収納層（14）はウェブから形成されており、これの周縁部が相互に重なり合うように、内側に折り曲げられていることを特徴とする請求項１から19 のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 21．前記液体不透過性層（12）は、フィルムの形態の重合したアルケンから構成されていることを特徴とする請求項１から20のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 22．前記液体透過性層（40）は、不織布の形態の重合したアルケンから構成されていることを特徴とする請求項１から21のいずれか一つに記載の吸収性物品（10 ，10a，10b）。 23．前記重合したアルケンは、ポリエチレンと、ポリプロピレンまたはこれらの混合物であることを特徴とする請求項19または20のいずれかに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 24．前記液体透過性層（40）は、中央開口部を備えていることを特徴とする請求項１から23のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 25．前記吸収性物品を衣類に取り付けるための少なくとも一つの接着剤要素または接着剤層が液体不透過性層（12）上に形成されていることを特徴とする請求項１から24のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 26．フラップが前記吸収性物品において側部方向に形成されていることを特徴とする請求項１から25のいずれか一つに記載の吸収性物品（10，10a，10b）。 27．前記吸収性物品は、衛生製品、特に生理用ナプキンまたは女性用ライナーであることを特徴とする請求項１から26のいずれか一つに記載の吸収性物品(10 ，10a，10b)。