JP2001500553A - 物体成形のための新規ポリマー添加剤 - Google Patents

物体成形のための新規ポリマー添加剤

Info

Publication number
JP2001500553A
JP2001500553A JP10513987A JP51398798A JP2001500553A JP 2001500553 A JP2001500553 A JP 2001500553A JP 10513987 A JP10513987 A JP 10513987A JP 51398798 A JP51398798 A JP 51398798A JP 2001500553 A JP2001500553 A JP 2001500553A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mixture
resin
solution
mix
mixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10513987A
Other languages
English (en)
Inventor
カトット,モハメド,ダブリュ.
Original Assignee
カトット,モハメド,ダブリュ.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from PCT/US1996/014846 external-priority patent/WO1997010289A1/en
Priority claimed from US08/754,497 external-priority patent/US5872168A/en
Application filed by カトット,モハメド,ダブリュ. filed Critical カトット,モハメド,ダブリュ.
Publication of JP2001500553A publication Critical patent/JP2001500553A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F291/00Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to macromolecular compounds according to more than one of the groups C08F251/00 - C08F289/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B26/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing only organic binders, e.g. polymer or resin concrete
    • C04B26/02Macromolecular compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F257/00Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of aromatic monomers as defined in group C08F12/00
    • C08F257/02Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of aromatic monomers as defined in group C08F12/00 on to polymers of styrene or alkyl-substituted styrenes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F265/00Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of unsaturated monocarboxylic acids or derivatives thereof as defined in group C08F20/00
    • C08F265/04Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of unsaturated monocarboxylic acids or derivatives thereof as defined in group C08F20/00 on to polymers of esters
    • C08F265/06Polymerisation of acrylate or methacrylate esters on to polymers thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/40Glass
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/34Non-shrinking or non-cracking materials

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、樹脂の収縮および亀裂を防止し、硬化を促進し、そして充填剤を処理するための新規の添加剤とともに従来の樹脂を含有するポリマーコンクリートに関連した新規の方法および組成物に関する。これらの組成物および方法を用いて、大型物体および不規則な形状を有する物体を形成し得る。これらの組成物および方法は、硬質および非可撓性であったり、硬質および可撓性であったりする軽量材料を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 物体成形のための新規ポリマー添加剤 技術分野 本発明は、樹脂の収縮および亀裂を防止するためにある種の添加剤とともに従 来の樹脂を含有するポリマーコンクリートに関する。本発明はさらに、重量の有 意な増大を伴わずに従来の樹脂およびゲルコート樹脂から作られる物体を強化す る添加剤を包含する。本発明はさらに、硬質および軟質の両方の物体を包含する 。さらに、本発明は注入成形大理石を含めた大型物体を迅速に注型するのに特に 有用であるポリマーコンクリートに関する。 発明の背景 プラスチックは、樹脂として得られる有機ポリマーである。これらの樹脂は液 体又はペースト状であって、埋封、コーティングおよび接着剤結合に用いられ、 あるいはそれらはシート、フィルム又は大型塊形状を含めた所望の形状に成形、 積層又は二次成形される。 基礎プラスチック材料の数は多く、その数は増加中である。さらに、これらの 基礎プラスチック材料の変種および改質種の数はさらに非常に多い。併せて考え ると、その結果生じる利用可能な材料の量はあまりに多すぎて、材料の多様な選 択に直接携わって日々の仕事をこなしている人以外は誰も完全に理解できないし 、正しく適用できない。種々のプラスチックの商標名、商品名および化学名を混 用することは、これらの材料の理解をさらに面倒にするだけである。プラスチッ クに精通していない人がプラスチックに関して理解しおよび適正に意図するのを 難しくする別の変数は、プラスチックを二次加工する多数の手法である。幸いに も、これらの変数の規則正しい提示が基礎となり得る組織化パターンがある。ど のように類別したいかによって、ポリマーに関する多数の小さな分類が存在する 一方、ほぼすべてが2つに大きく分類できる。即ち、熱硬化性材料と熱可塑性材 料である。同様に、発泡体、接着剤、埋封樹脂、エラストマー等も熱可塑性と熱 硬化性に細分される。熱硬化性プラスチックは、永久形状にキュアー、固化又は 硬化さ れる。 硬化(キュアー)は、架橋として公知の不可逆的化学反応であり、これは通常 は加熱下で起きる。いくつかの熱硬化性材料に関しては、硬化は室温で開始され るか又は完了される。しかしながら、この点でも、それはしばしば反応熱があり 、これが実際にプラスチック材料を硬化する。このようなものは、例えば、室温 硬化性エポキシ又はポリエステルコンパウンドに関する場合である。硬化反応で 起きる架橋は、2つの線状ポリマー間の又はそれを横断する原子の連結により成 し遂げられ、その結果、三次元剛化学構造を生じる。硬化部分は熱により軟化さ れ得るが、しかし硬化前に存在した流動性状態に再溶融又は復帰され得ない。長 時間の連続加熱は、崩壊又は分解を引き起こす。 熱可塑性樹脂は、熱硬化の場合のようには加熱下で硬化又は固化しないという 点で熱硬化性樹脂と異なる。熱可塑性樹脂は、加熱されると単に軟化するか、又 は流動性状態に溶融し、加圧下で、それらは熱キャビティから常温金型にフォー シングされるか又はトランスファーされる。金型中で冷却すると、熱可塑性樹脂 は硬化して、金型の形状をとる。熱可塑性樹脂は硬化(キュアー)又は固化しな いため、それらは再溶解された後、冷却により再硬化される。溶解に必要な高温 に繰り返し曝露することにより起きる熱老化は、その物質の最終的崩壊を引き起 こし、再加熱サイクル数を限定する。 ポリマーはすべて、相対的に小さな分子又はモノマー間に化学的結合が生じる ことにより形成されて、非常に大きい分子又はポリマーを生成する。前記のよう に、化学結合が剛架橋化分子構造を形成すると、熱硬化性プラスチックが結果と して生じる。架橋を最少で含むか、全く含まない幾分柔軟な分子構造が形成する 場合、線状または分枝状の熱可塑性プラスチックが生じる。 重合反応 重合反応は多数の方法で生じ、4つの一般的技法は、塊状重合、溶液重合、懸 濁重合および乳化重合である。塊状重合は、他の型の重合の場合におこなわれる ような何らかの形態の外来媒質中にそれらを入れずに、モノマー又はそれ自体の 間の反応体の反応を伴う。 溶液重合は塊状重合と同様であるが、但し塊状重合ではポリマーを形成するた めの溶剤がモノマーであるのに対して、溶液重合での溶剤は、通常は化学的に不 活性な媒質である。用いられる溶剤は、ポリマー鎖を成長させるための完全、不 完全又は非溶剤である。 懸濁重合は、普通は、触媒開始性又はフリーラジカル付加重合のためにのみ用 いられる。モノマーは、モノマーに対して並びに反応中に生成するすべてのサイ ズのポリマー分子に対して非溶剤である液体中、通常は水中に機械的に分散され る。触媒開始剤はモノマー中に溶解され、そしてそれは水中に溶解せず、したが ってモノマーとともに残存するのが望ましい。モノマーおよびそれから生成され るポリマーは、その相中に分散される有機物質のビーズ内に留まる。実際、懸濁 重合は、本質的に塊状重合の微細分割形態である。懸濁重合が塊状重合を上回る 主な利点は、それが発熱重合反応の冷却を可能にして、鎖構築工程全体のより緻 密な制御を保持するという点である。攪拌、モノマー対水比、およびその他の変 数の程度を制御することにより、完成ポリマーの粒子サイズを制御し、したがっ て、塊状重合の場合には通常必要であるような、物質を溶融体からペレットに二 次成形する必要をなくすることもできる。 乳化重合は、付加重合が、乳化剤(石鹸)および水溶性開始剤を含有する水媒 質中で実行される技法である。乳化重合は、同一温度で塊状又は溶液重合よりも 非常に迅速で、塊状重合の場合に同一速度で得られるよりも大きい分子量を有す るポリマーを生成する。 乳化重合では、モノマーは、石鹸薄膜の小球であるミセル中に拡散する。重合 はミセル中で起きる。石鹸濃度、全体的反応−質量処方箋、および反応条件は、 反応速度および収率を制御するために変えられる。 熱可塑性樹脂の製造の通常の順序は、それが軟化し、流動するように材料を加 熱し、材料をダイに通して又は金型中で所望の形状にフォーシングし、溶融体を 最終形状に冷却することである。比較すると、熱硬化は、典型的には部分的重合 化材料を用いて開始し、それを加熱により(金型中で又は金型からはずして)軟 化し、活性化して、加圧によりそれを所望の形状にフォーシングし、成形品を取 り出した場合に硬化体および剛化体がその形状を保持するのに十分な点に最終重 合が達するまで、硬化温度に保持することにより加工処理される。 プラスチック−二次加工法および発泡体 多数のプラスチック−二次加工法が存在し、これらの方法および技術の各々に より、広範な種々のプラスチックが加工処理される。二次加工法は、加圧法と無 圧又は低圧法とに大きく分けられる。無圧又は低圧法としては、注封、射出成形 、含浸、カプセル封入およびコーティングが挙げられる。加圧方法は、通常は熱 可塑性材料法(例えば射出成形、押出しおよび熱成形)、又は熱硬化法(例えば 圧縮成形、トランスファー成形および積層)である。 圧縮成形およびトランスファー成形 圧縮成形およびトランスファー成形は、熱硬化性原料から成形製品を生成する ために用いられる2つの主な方法である。2つは同じ型の成形プレスで実行され るが、異なる型の金型が用いられる。熱硬化性材料は、普通は圧縮又はトランス ファー法により成形されるが、しかし、加熱化熱可塑性樹脂は適切な圧力下で金 型キャビティ形状に順応するよう流動するため、これらの方法により熱可塑性樹 脂に成形することもできる。これらの方法は、しかしながら金型キャビティがそ の最終形状に充填された後、加熱金型は、熱可塑性成形品を硬化するために冷却 されるため、通常は熱可塑性成形のためには実際的でない。この大金属塊の反復 加熱および冷却、並びに生成される成形品当たりのその結果としての長い周期時 間はともに好ましくないため、熱可塑性樹脂を加工処理するためには射出成形が 一般に用いられる。 圧縮成形 圧縮成形では、開放式金型は成形プレスの加熱熱盤間に置かれ、既定量の成形 材料を充填されて、圧力下で密閉され、材料を金型キャビティの形状に流動させ る。必要な実圧は、用いられている成形材料および金型の形状寸法によっている 。金型は、プラスチック材料が適切に硬化されるまで、密閉されたままである。 その後金型を開け、成形品を押出し、そのサイクルを繰り返す。金型は通常は、 磨いた又はメッキしたキャビティを有するスチール製である。 圧縮成形の最も簡単な形態は、手動で操作できるよう設計された別々の自己充 足式金型又はダイの使用を伴う。それは作業台に載せられ、蓋をされて、プレス 中に置かれ、密閉され、硬化された後、アーバープレス下での操作のために除去 される。同一金型は、ほとんどの場合(そしていくつかの構造的修正を伴って) 恒久的にプレスに取り付けられ、プレスそれ自体の開閉に合わせて開閉される。 プレスは、標準ハンドプレスに認められる通常の自然落下の代わりに、圧力下で の能動的なアップアンドダウン運動を有さねばならない。 トランスファー成形 成形材料を先ず加熱ポットに入れ、金型キャビティから分離する。熱プラスチ ック材料を次に圧力下でポットからランナーを介して金型の密閉キャビティ中に 移す。 トランスファー成形の利点は、金型が材料が入った時点で完全に閉鎖されると いう事実にある。仕上げ時にトラブルを生じ得る分割線は最小度に保持される。 挿入物は位置決めされ、金型の精密なスチール部分は動きを受けない。垂直寸法 はストレート圧縮においてはより安定している。さらに、精密挿入体はしばしば 、トランスファー成形により、特に低圧成形コンパウンドを用いて成形される。 射出成形 射出成形は、熱可塑性材料を成形するための最も実用的な方法である。操作原 理は簡単であるが、しかし装置は簡単ではない。 熱可塑性を有する材料(多少温度を上げると粘性であって、サイクル中に明ら かな劣化を伴わずに室温で安定であるもの)は、加熱溜に保持される。この熱い 軟質の材料は、溜から冷却金型にフォーシングされる。金型は、成型品の取り出 しの際にその形状を保持するのに十分なほど材料が冷却されたらすぐに開けられ る。サイクル速度は、用いられる材料の温度が低減される迅速性により決定され 、これは、その材料の熱伝導性によっている。アクリル樹脂は穏徐実行体であり 、スチレンは最も迅速なものの1つである。 機械それ自体は、通常はその内腔がキャパシティを決定する水平シリンダーで ある。内腔内には、収縮するとシリンダーの上部に孔を開け、これを通して新た に材料が添加されて、金型への投入ショットを取り換え得るピストンが存在する 。シリンダーは、その長さに沿って温度変動を可能にする電気帯により加熱され る。シリンダーの出口末端の内側は、キャビティにつながる流路中からノズルが 出てくる直前に熱材料がフォーシングされるトーピードが存在する。これは材料 に仕 上げ攪拌を施し、完全な加熱を保証する。金型は自動的に開閉し、全サイクルは タイマーで制御される。 熱硬化性吸込成形(Thermoset Ingestion Molding) プラスチック材料の化学的性質のために、射出成形は伝統的に、熱可塑性樹脂 のための主な成形方法であり、圧縮およびトランスファー成形は熱硬化性プラス チックのための主な成形方法であった。射出成形における高成形サイクル速度お よび低成形コストのために、熱可塑性樹脂は熱硬化性樹脂より優れた実質的成形 コスト利点を有していた。その結果、装置の、そして熱硬化性成形コンパウンド の進歩は、スクリューインライン式射出成形への急速な転移をもたらした。これ はフェノール系樹脂に関して特に顕著であったが、しかしその他の熱硬化性樹脂 も種々の程度に含まれる。フェノール系樹脂のスクリュー式射出成形における成 長は非常に急速であった。この技術の開発は成形機をさらに自動化させ、労働コ ストを低減し、品質を改良し、不良品を低減し、そして実質的に全体的な成形サ イクル効率を獲得した。 押出および突出(Protrusion) 押出の工程は、基本的に、所望の仕上がり横断面を生成するために造形された 開口を有するダイを通して連続的に加熱溶融プラスチックをフォーシングするこ とから成る。普通は、それは熱可塑性材料を加工処理するために用いられるが、 しかし熱硬化性材料を加工処理するためにも用いられる。押出の主な適用は、連 続長のフィルム、シート、管、フィラメント、ワイヤ外被、並びにその他の有用 な形態および横断面の製造である。プラスチック溶融体がダイを通って押し出さ れた後、押出物質は通常は空気又は水による冷却により硬化される。 押出熱硬化性材料は、ワイヤおよびケーブル被覆に漸増的に用いられている。 ここでの主な目的は、圧縮又はトランスファー成形では得られない造形品、成型 品および許容量の生成である。引抜成形は、それが有意の強度改良を提供するの で、オリフィスを通して樹脂浸漬繊維を引っ張るための特別の、漸増的に用いら れている技術である。あらゆる熱硬化性の粒状成形コンパウンドを押出し得るし 、ほとんどすべての種類の充填剤をコンパウンドに添加し得る。繊維入りコンパ ウンドでは、繊維の長さは、押出片の横断面厚によってのみ限定される。 計量容積の成形コンパウンドがダイ供給部に供給され、ここでわずかに加温さ れる。ラムはダイを通してコンパウンドを押し込むので、コンパウンドは、半流 動体になるまで、漸次加熱される。ダイを離れる前に、押出成形品は、漸増温度 のゾーンを通って移動するのに要する時間を制御することにより硬化される。硬 化材料は300〜350°Fの温度で、可変速度でダイから出る。 熱硬化性プラスチック 熱硬化性プラスチック類に含まれるプラスチック材料は、アルキド、ジアリル フタレート、エポキシ、メラミン、フェノール、ポリエステル、シリコーンおよ び尿素樹脂である。概して、無充填熱硬化性プラスチックは、より硬く、よりも ろく、熱可塑性樹脂のようには強靭でない。したがって、熱硬化性材料に充填剤 を添加することは一般におこなわれる。広範囲の充填剤が、種々の製品特性のた めに用いられる。成形物(通常は圧縮又はトランスファー成形)に関しては、鉱 物又はセルロース充填剤がしばしば低コスト汎用充填剤として用いられ、ガラス 繊維充填剤はしばしば最適強度又は寸法安定性のために用いられる。充填剤形態 および充填剤表面処理も主要な変数であることは、付け加えられるべきである。 したがって、特に成形物に関しては、充填剤を熱硬化性材料と一緒に考慮するこ とが重要である。その他の成形物は、要件によって充填されることもある。 アルキド樹脂 アルキド樹脂は粒状、ロープおよびパフ状形態で用いられ、いくつかは相対的 に低圧で、そして300〜400°Fの範囲の温度での成形に適している。それ らはポリエステル型樹脂から処方される。その他の考え得るモノマーは、スチレ ンの他に、ジアリルフタレートおよびメチルメタクリレートである。アルキドコ ンパウンドは化学的にはポリエステルコンパウンドと同様であるが、しかしより 高粘度の又は乾性のモノマーを用いる。アルキドコンパウンドは、しばしば、ガ ラス繊維充填剤を含有するが、しかし、例えばクレー、炭酸カルシウム又はアル ミナを含み得る。 これらの不飽和樹脂は、有機アルコールと有機酸との反応により生成される。 適切な多官能価アルコールおよび酸の選定は、反復単位の大変型を可能にする。 処方により、柔軟性、耐熱性、化学耐性および電気的特性を含めた広範囲の特徴 を示す樹脂が提供される。 ジアリルフタレート樹脂(アリル樹脂) ジアリルフタレート又はアリル樹脂は、高絶縁抵抗および低電気損失に関して 熱硬化性プラスチックの中で最良のものであり、これらは400°Fまで、又は それ以上の温度で、そして高湿度環境下で保持される。さらに、ジアリルフタレ ート樹脂は容易に成形され、二次加工される。 ジアリルフタレート樹脂にはいくつかの化学的変型があるが、しかし最も一般 的に用いられる2つは、ジアリルフタレート(DAP)およびジアリルイソフタ レート(DAIP)である。主な用途の差は、DAIPはDAPよりも多少高温 に耐え得ることである。 DAPは非常に安定で、0.1パーセントのオーダーでの非常に低い後収縮を 示す。電気的特性の最高点は、合成繊維充填剤の使用により得られる。しかしな がら、これらの材料は高価で、高成形収縮を示し、成形品からの除去が非常に困 難な強い柔軟なばりを有する。 エポキシ樹脂 エポキシ樹脂は、エポキシ基(オキシラン環)を特徴とする。最も広範に用い られる樹脂は、ビスフェノールAのジグリシジルエーテルである。これらは、ア ルカリ性触媒の存在下でのエピクロロヒドリンとビスフェノールAとの反応によ り生成される。操作条件を制御し、エピクロロヒドリン対ビスフェノールAの比 を変えることにより、異なる分子量の製品を製造し得る。 別の種類のエポキシ樹脂は、ノボラック、特にエポキシクレゾールおよびエポ キシフェノールノボラックである。これらは、通常o−クレゾール又はフェノー ルおよびホルムアルデヒドの反応により生成されるノボラック樹脂とエピクロロ ヒドリンとの反応により製造される。これらの高機能性材料は、優れた熱特性、 溶剤および化学物質に対する高耐性、並びに硬化剤との高反応性が必要なトラン スファー成形粉末、電気用積層板および成形品に特に椎奨される。 別の群のエポキシ樹脂、即ち脂環式エポキシ樹脂は、優れたアークトラッキン グおよび耐候性が必要要件である場合に特に重要である。脂環式樹脂の際だった 特徴は、脂肪鎖上よりむしろ、環構造上でのエポキシ基(単数又は複数)の位置 である。脂環式樹脂は、環状オレフィンの過酢酸エポキシ化により、そして酸、 例えば無水テトラヒドロフタル酸とエピクロロヒドリンとの縮合およびその後の デヒドロハロゲン化により生成し得る。 エポキシ樹脂は、架橋剤(硬化剤)又は触媒で硬化されて所望の特性を発現せ ねばならない。エポキシおよびヒドロキシ基は、それを介して架橋が生じる反応 部位である。有用な薬剤としては、アミン、無水物、アルデヒド縮合生成物およ びルイス酸触媒が挙げられる。適用特性と初期取扱い特性とのバランスをとるた めには、適切な硬化剤を注意深く選定することが必要である。 脂肪族アミン硬化剤は、相対的に短い作業寿命を有するが、しかし相対的に短 時間で室温で又は低焼付温度で硬化する樹脂硬化剤混合物を生成する。脂肪族ア ミンで硬化される樹脂は、通常、硬化反応中に最高発熱温度を発現する。したが って、ある時間に硬化され得る材料の量は、多すぎる塊が混合され、硬化される 場合の樹脂系の考えられる亀裂、ひび割れ又は炭化のために、限定される。さら に、脂肪族アミンで硬化されるエポキシ樹脂の物理的および電気的特性は、操作 温度が上がると崩壊する傾向がある。脂肪族アミンで硬化されるエポキシ樹脂は 、小塊を用いる場合、室温硬化が望ましい場合、そして必要な操作温度が100 ℃より低い場合に、その最大の有用性が見出される。 芳香族アミンで硬化されたエポキシ樹脂は、脂肪族アミンで硬化されたものよ りかなり長い作用寿命を有するが、しかしそれらは100℃又はそれ以上の温度 で硬化する必要がある。芳香族アミンで硬化される樹脂は、脂肪族アミンで硬化 されたものに関して必要な温度よりかなり高い温度で操作できる。しかしながら 、芳香族アミンは、硬化剤の固体性のために、そして中には(例えば、メタフェ ニレンジアミン)加熱すると昇華してしみおよび残渣沈着を生じるものがあるた めに、脂肪族アミンの場合のように作用するのは容易でない。 触媒硬化剤も、芳香族アミンと同様に脂肪族アミン材料より長い作用寿命を有 し、触媒硬化剤は普通は、100℃又はそれ以上でのエポキシ系の硬化を必要と する。これらの系で硬化される樹脂は、脂肪族アミンで硬化されたエポキシ樹脂 と比較して、良好な高温特性を有する。触媒硬化剤のあるものに関しては、樹脂 混合物の質量が増大すると発熱反応が高くなる。 酸無水物硬化剤は、エポキシ樹脂、特に液体無水物に関して特に重要である。 これらの材料で硬化される樹脂系の高温特性は、芳香族アミンで硬化される樹脂 系の場合より良好である。無水物硬化エポキシ樹脂系の中には、150℃および それ以上において最高の電気特性を保持し、200℃での長期加熱老化後でさえ 、物理学的影響を受けない。さらに、液体無水物は、それらが樹脂と容易に配合 し、樹脂系の粘度を低減するので作業が非常に容易である。さらに、液体酸無水 物系の作用寿命は、脂肪族アミンと樹脂の混合物の作用寿命に匹敵し、臭いはか すかである。アミン促進剤、例えばベンジルジメチルアミン(BDMA)又はD MP−30を用いて、酸無水物とエポキシ樹脂の混合物の硬化を促進する。 エポキシ樹脂は、エレクトロニクスの分野で最も多目的に、そして最も広範に 用いられるプラスチックの一つである。これは、主に、考え得る広範囲の配合物 、並びにこれらの配合物が作られ最小度の設備要件で用いられる容易性のためで ある。配合物は、硬化状態で軟性から剛性まで、非硬化状態で薄い液体から濃厚 なペースト及び成形粉末までの範囲である。非硬化状態から硬化状態への転換は 、硬化剤又は熱、あるいはその両方の使用による。エポキシ樹脂の最大の用途は 、埋封適用(注封、注型、カプセル封入および含浸)、成形品、および積層構築 物、例えば印刷回路用金属クラッド積層品、および種々の型の絶縁および端子盤 用の非クラッド積層品にある。成形品は、優れた寸法安定性を有する。 メラミン樹脂および尿素樹脂(アミノ樹脂) 付加反応により生成されるポリマーであり、したがって反応副産物を有さない アルキド樹脂、ジアリルフタレート樹脂およびエポキシ樹脂と比較した場合、メ ラミン樹脂および尿素樹脂(一般的にはアミノ樹脂とも呼ばれる)は、縮合反応 により生成されるポリマーであって、副産物を生じる。この種の反応のもう一つ の例は、フェノール樹脂を製造する重合反応である。メラミン樹脂および尿素樹 脂は、ホルムアルデヒドとNH2基を含有するアミノ化合物との反応生成物であ る。したがって、それらはしばしば、メラミンホルムアルデヒド樹脂および尿素 ホルムアルデヒド樹脂とも呼ばれる。 アミノ樹脂は、工業用および装飾用貼合せ、接着剤、保護コーティング、織物 加工、製紙および成形コンパウンドの分野に用途を見出した。それらの透明性に より、目に見えるあらゆる色彩で製品を二次加工できる。アミノ樹脂表面を有す る完成品は、湿度、グリース、油および溶剤に対する優れた耐性を示し、無味無 臭で、自己消炎性で、優れた電気特性を提供し、引掻きおよび艷消しに耐える。 メラミン樹脂は、尿素樹脂より良好な化学物質、熱および水分耐性を提供する。 アミノ成形コンパウンドは、経済的な成形方法で二次加工し得る。それらは、 硬質、剛性および耐摩耗性で、荷重下での変形に対する高耐性を有する。これら の材料は、0度以下の温度に曝されて脆化を生じない。熱帯条件下では、メラミ ン樹脂は真菌増殖を支持しない。 アミノ材料は、自己消炎性で、優れた電気絶縁特性を有する。それらは一般的 有機溶剤、グリースおよび油、並びに弱い酸およびアルカリの影響を受けない。 メラミン樹脂は、酸、アルカリ、熱および沸騰水に対する耐性の点で尿素樹脂よ り優れており、湿潤および乾燥条件間のサイクル又は手荒い取り扱いを含めた用 途に適している。アミノ樹脂は、食物に味又は臭いを付与しない。 アミノ樹脂に関して最も一般的に用いられる充填剤であるαセルロース充填材 を添加すると、無限範囲の光安定性色彩および高度の半透明性が得られる。色は 、基礎材料の特性を犠牲にせずに得られる。セルロース充填剤に伴う収縮特性が 大きな問題である。 メラミン樹脂および尿素樹脂は、優れた断熱性を提供し、破壊点までの温度で は、成形品はその形状を損なわない。アミノ樹脂は相対的に高い成形収縮を示し 、さらに老化すると収縮する。乾燥条件と湿潤条件に交互に何度も曝されると、 尿素成形品に亀裂が生じる。高温に長期間曝されると、尿素樹脂およびメラミン 樹脂製品の両方の色が影響を受ける。 アミノ成形品も長期間高温に曝されると、ある種の強度特性の損失が起こる。 何らかの電気的特性も悪影響を受ける、しかしながら、いくつかの工業的種類の ものの耐アーク性は、500°Fに曝された後も、影響を受けないままである。 尿素樹脂は、戸外放置に適していない。メラミン樹脂は、戸外放置後に電気的 又は物理的特性の崩壊がほとんど認められないが、しかし変色は起こり得る。 フェノール樹脂 メラミン樹脂および尿素樹脂と同様に、フェノール樹脂前駆体は、縮合反応に より形成される。フェノール樹脂は、最古の、最もよく知られた汎用成形材料の 一つである。それらはさらに、最低コストで且つ成形が容易なものの一つである 。多数の樹脂と充填剤の組合せに基づいて、非常に多数のフェノール材料が利用 可能であり、それらは多くの方法で分類される。それらの分類の一般的一方法は 、適用の種類又は等級によるものである。成形材料の他に、フェノール樹脂は自 動車のブレーキライニング、クラッチ部品および伝導装置バンド用の摩擦材料を 結合するのに用いられる。それらは、建築紙および家具用の心材に用いられるウ ッドパーティクルボードのための結合剤として、外部用合板用の耐水性接着剤と して、並びに有機および無機繊維を家庭用、工業用および自動車用の防音および 耐熱パッド、詰綿又はクッションに転化するための結合剤として役立つ。それら は、電気用積層板又は装飾用積層板のための紙を含浸するのに、そして種々のエ ラストマーを粘着化し、可塑性にし、強化し、又は硬化するための特別な接着剤 として用いられる。 前記のような種々の用途のための種々の成形等級のフェノール樹脂を得ること ができるが、しかしフェノール樹脂は一般的にいえば、耐水性および極限環境で の電気特性の保持の点で、ジアリルフタレートおよびエポキシ樹脂と等価でない 。しかしながら、フェノール樹脂は大部分の電気的用途にはまさに適している。 湿潤環境中および高温でのかなりの改良を生じる銘柄が開発された。ガラス繊維 入りの耐熱性の銘柄は、400°Fまでおよびそれ以上での熱安定性で突出して おり、いくつかは500°Fまで有用である。加熱老化における収縮は、使用さ れる充填剤によって、かなり広範囲に亘って変化する。 ポリブタジエン樹脂 60から90%まで1,2ミクロ構造で変化するポリブタジエンポリマーは、 成形品、積層用樹脂、コーティングおよび注型液、並びに成形シート製品として の可能性を提供する。本質的に純炭化水素であるこれらの材料は、突出した電気 的および熱安定特性を有する。 ポリブタジエン樹脂はペルオキシド触媒により硬化されるが、これはビニル基 の二重結合で炭素−炭素結合を形成する。最終生成物は100%炭化水素である が、但し、出発ポリマーが−OH又は−COOHである場合には多様に終結する 。 その結果生じる生成物の性質は、その構造が主鎖の1つ置きの炭素で架橋を有す るポリエチレンと見なされる場合には、容易に理解される。 高温ペルオキシドを用いると、高分子形態でさえ硬化温度より十分低い温度で 流動体に成るために、熱可塑性様加工処理の機会が最大になる。コンパウンドは 、熱可塑性スクリューを有するインライン機械で射出成形される。 ポリエステル樹脂(熱硬化性) 不飽和熱硬化性ポリエステルは、付加重合反応により生成される。ポリエステ ル樹脂は、脆性および硬質から強靭および軟質および可撓性までの広範囲の物理 的特性を有するよう処方される。室温での粘度は、50〜25,000cP以上 の範囲である。ポリエステル樹脂は、多数の技法により無数の生成物を二次加工 するために用いられる。その技法の例としては、開放金型注型、手動レイアップ 、スプレーアップ、減圧バッグ成形、マッチドメタルダイ成形、フィラメントワ インド、引抜成形、カプセル封入、遠心注型および射出成形が挙げられるが、こ れらに限定されない。 成分の適切な選定により、特に線状ポリエステル樹脂を生成するための、特定 の特性が付与される。難燃性は、1つ又はそれ以上の以下の物質の使用により達 成される。クロレンド酸無水物、三水素化アルミニウム、無水テトラブロモフタ ル酸、無水テトラクロロフタル酸、ジブロモネオペンチルグリコールおよびクロ ロスチレン。耐薬品性は、ネオペンチルグリコール、イソフタル酸、水素化ビス フェノールAおよびトリメチルペンタンジオールを用いて得られる。耐候性は、 ネオペンチルグリコールおよびメチルメタクリレートの使用により得られる。適 切な熱可塑性ポリマーを添加して、硬化中の収縮を低減又は排除し、それにより ポリエステル系において歴史的に固有の欠点の1つを最小度にし得る。 熱硬化性ポリエステル樹脂は、成形、構造の積層又は強化、表面ゲルコーティ ング、液体注型、家具製品、ファイバーグラス成形品、および船のような構造物 、例えば帆船、モーターボートおよび釣舟、その他の発動機付乗物、例えば自動 車、列車、オートバイ、トラックおよび飛行機、グライダー、そり、並びに浴室 および台所構成部材に広く使用されるが、これらに限定されない。注型製品とし ては、家具、ボーリングボール、模造大理石、ガラス化粘土下水用管、銃把、真 珠光沢 シャツボタン、およびテレビ受像管用内破バリアが挙げられる。 レイアップおよびスプレーアップ技術により、大規模製造および短時間製造物 品が二次加工される。例としては、全種類の船舶、例えば遊覧帆船および発動機 付ヨット、商業用漁船並びにオキアミトロール船、小型軍用車輌、砂浜用自動車 、全地勢走行車、注文自動車ボディ、トラックキャビネット、馬運搬用トレーラ ー、モーターホーム、ハウジングモジュール、コンクリート用型枠および運動場 設備が挙げられる。 成形はさらに、プレミックスコンパウンドを用いて実施されるが、これは一般 的に、シグマブレードミキサー又は同様の装置中でプレミックス成分を組合せる ことによりそれらが成形される直前に成形機により調製されるドウ様材料である 。プレミックスは、従来のポリエステル樹脂を用いて、自動車用ヒーターハウジ ングおよび空調機構成部材を成形するために用いられる。低収縮樹脂系は、外部 自動車部材、例えばフェンダー延長部、ランプ外被、フードスコップ、およびト リムレールの二次加工を可能にする。 グラスマット又はプレフォームの湿式成形は、小型食卓表面、食物盆、道具箱 、積重ね可能な椅子といった物品を二次加工するために用いられる。間仕切り家 具、屋根葺きおよびサイディング、日除け、天窓、塀等のための波形および平坦 パネルは、ポリエステル樹脂に関しては非常に重要な販路である。 引抜成形技術は、小板ベンチおよび梯子が二次加工される仕上げ棒材および形 材を作るために用いられる。薬品貯蔵タンクはフィラメントワインディングによ り作られる。 シリコーン樹脂 シリコーン樹脂は、独特の合成ポリマーの一族で、これらは一部有機および一 部無機である。それらは石英様ポリマー構造を有し、有機ポリマーの特徴である 炭素−炭素主鎖ではなく代替的シリコーンおよび酸素原子から作られる。シリコ ーンは、突出した熱安定性を有する。 典型的には、シリコーン原子は、それらと結合する1つ又はそれ以上の有機側 基を有し、それらは一般的にはフェニル(C65−)、メチル(CH3−)又は ビニル(CH2=CH−)単位である。シリコーン原子上のその他のアルキドア リールおよび反応性有機基も考えられる。これらの基は、溶剤耐性、減摩性およ び相溶性、並びに有機化学物質およびポリマーとの反応性を付与する。 所望の特性および用途によって、シリコーンポリマーは充填されたりされなか ったりする。それらは、いくつかのメカニズムにより、室温(室温加硫(RTV ))で、又は温度を上げて硬化される。それらの最終形態は、流体、ゲル、エラ ストマー又は剛性体である。 シリコーンポリマーをその有機対応品と区別する特性のいくつかは、(1)広 範な温度範囲に亘る相対的に均一な特性、(2)低表面張力、(3)高度の滑り 又は減摩性、(4)優れた放出特性、(5)極撥水性、(6)広範な温度範囲お よび周波数に亘る優れた電気的特性、(7)生理学的な、並びに電子工学用途に おける不活性および相溶性、(8)化学的不活性、並びに(9)耐候性である。 軟質二液型無溶剤シリコーン樹脂は、充填剤入り形態および無充填剤形態で利 用可能である。それらの粘度は、3000cPから、粘性チキソトロープ流体の 50,000cP以上までの範囲である。これらの樹脂に関するポリマー基材は 、主にジメチルポリシロキサンである。シリコーンに結合したいくつかのビニル および水素基も、ポリマーの一部として存在する。 これらの生成物は、室温で又はわずかに高い温度で硬化される。硬化中、発熱 はあったとしても極わずかで、硬化による副産物は認められない。軟質樹脂は、 Shorc A硬度値が0〜60で、Bashore弾性エネルギーは0〜80であった。柔 軟度は、−55℃から保持され、250℃又はそれ以上に下げられる。 軟質樹脂は、安定誘電特性および苛酷な環境に対する耐性が重要である電気的 および電子工学的適用に広範な用途を見出している。それらはさらに、ゴム成形 品および原型を製造するための多数の産業で用いられる。 硬質シリコーン樹脂は、溶剤溶液として、又は無溶剤固体として存在する。こ れらの樹脂の最も有意の用途は、電気ワニス、ガラステープおよび回路板コーテ ィングのような、有機コーティングの熱および風化特性を格上げするためのペイ ント中間体としてである。 ガラス布、アスベストおよびマイカ積層品は、種々の電気的用途のために、シ リコーン樹脂を用いて調製される。積層成形品は、高圧又は低圧下で、減圧バッ グ成形で、又はフィラメント巻して成形される。 結合剤としてシリコーン樹脂を用いて作られた熱硬化性成形コンパウンドは、 半導体装置用の封入剤として、エレクトロニクス産業に広範な用途を見出してい る。装置に対する不活性、安定な電気および熱特性、並びに自己消炎性は、それ らの使用に対する重要な理由である。 耐火性充填剤を含有する同様の成形コンパウンドは、従来の熱硬化装置で成形 され得る。成形品は次に、燃焼されて、セラミック製品を生じる。高衝撃性長ガ ラス繊維充填成形コンパウンドはさらに、高温構造用途に用いるのに利用可能で ある。 概して、シリコーン樹脂を用いて作られたシリコーン樹脂および複合材料は、 300℃近い温度での突出した長期熱安定性、並びに優れた耐水性および電気特 性を示す。 従来のプラスチックはすべて、大型物体に成形される場合は、ある程度まで収 縮するかおよび/または亀裂を生じる。これらの問題を回避するには、ある場合 には時間と特殊な設備を要する、入念な硬化スキームがしばしば行われなくては ならいない。必要なものは、亀裂および収縮を抑制し、種々の従来技術の樹脂か ら大型物体を迅速に注型させ得る添加剤である。さらに必要なものは、その重量 の有意の増大を伴わずに、従来のそしてゲルコート樹脂から作られる物体を強化 する添加剤である。 発明の概要 本発明は、実質的に収縮又は亀裂を伴わずに、そして特殊設備又は加熱のよう な特別な硬化環境の使用を伴わずに、短時間で大型物体を注型するために用い得 る新規の樹脂ポリマー添加剤を包含する。本発明の添加剤は、広範な種々の従来 の樹脂中に、そしてゲルコート樹脂とともに用い得る。 本発明は、非収縮特性および非亀裂特性を広範な種々の従来の樹脂に付与する 添加剤を包含する。添加剤を樹脂に加え、添加剤のある成分の濃度を調整するこ とにより、収縮又は亀裂といった副作用を伴わずに硬化速度を制御し得る。 非収縮配合物の1つは、アルデヒド、グリコール、過塩素酸塩および金属塩化 物を含む混合物である。好ましい一実施態様では、この非収縮配合物は、ホルム アルデヒド、グリコール、過塩素酸銅および塩化銅を含む混合物である。 第二の非収縮配合物は、過酸化物、メタクリレート又はアクリレートモノマー およびN−メチルピロリジノンを含む混合物である。好ましい一実施態様では、 この第二の非収縮配合物は、過酸化ベンゾイル、メチルメタクリレートおよびN −メチルピロリジノンを含む混合物である。 本発明はさらに、N−ブチルメルカプタンおよびハロゲン化誘導体、例えばテ トラエチル臭素、又は種々の連鎖延長剤を含有する非亀裂配合物を包含する。 本発明はさらに、従来の樹脂およびゲルコート樹脂に、これらの樹脂から作ら れる物体の強度を増大するために添加される硬化剤溶液である配合物を含む別の 添加剤を包含する。硬化剤溶液は、冷水浴上の約50mlのメチルメタクリレー ト中に過酸化ジベンゾイルを飽和するまで溶解することにより作成する。等容量 のスチレンを加え、混合する。スチレンを含むその他のモノマー、およびその他 の強過酸化物は、本発明の実施に用い得る。任意に、ブタンチオール(0.25 %)、好ましくは1−ブタンチオールを配合物に加えてもよい。表1に示したよ うなその他のメタクリレートモノマーおよびアクリレートモノマーも、本発明の 実施に用い得る。 本発明はさらに、先ずカルボキシメチルセルロース(CMC)粉末をメタノー ル中に飽和させ、その後水およびその他の成分を加えることにより作られるCM C溶液の異なる量の溶液を加えることにより従来の樹脂およびゲルコート樹脂の 強度を増大するために用い得る別の配合物を包含する。従来の樹脂およびゲルコ ート樹脂に加えられるCMC溶液の量を増大することにより、これらの樹脂から 作られる物体の強度は、物体の重量の有意な増加を伴わずに増大する。 種々の配合物は、配合物が添加されるべき樹脂および充填剤によって、組合せ て又は単独で用い得る。好ましくは、3つの配合物はすべて、大型物体を注型す る前に樹脂に添加される。 本発明はさらに、結合剤の形態の充填剤および極性溶剤で処理される極性ポリ マーゲルを包含する。 本発明はさらに、樹脂に強度を付加するためにポリマー樹脂中に混入される前 にガラス繊維を前処理する方法を任意に包含する。前処理ガラス繊維は、界面活 性剤又は分散剤配合物、例えばドデシルベンゼンスルホン酸又は任意のその他の イオン性界面活性剤で処理された従来のガラス繊維を含む。ドデシルベンゼンス ルホン酸は水に溶解され、次に、約10%〜90%のエチレングリコール対約1 0%〜90%のドデシルベンゼンスルホン酸の水溶液の比率で、エチレングリコ ールを用いてその容積を増大される。 したがって、前記のような処理済み充填剤の添加により、樹脂を注型する場合 に非収縮および非亀裂という所望の特性を従来の樹脂に付与する添加剤を提供す ることが、本発明の目的である。 収縮および亀裂を伴わずに大型物体を含めた物体に迅速に注型され得る新規の 添加剤および樹脂組成物を提供することが、本発明のもう一つの目的である。 物体の重量の有意の増大を伴わずに従来の樹脂およびゲルコート樹脂から作ら れる物体の強度を増大するために用い得る新規の添加剤を提供することが、本発 明の別の目的である。 ポリマー樹脂から大型物体を注入又は注型する新規の方法を提供することが本 発明のさらに別の目的である。 耐火性であるポリマー樹脂から大型物体を製造する新規の方法を提供すること が本発明のさらに別の目的である。 本発明の別の目的は、建設工業に用い得る方法および組成物を提供することで ある。 埋込み人造大理石を注型するための方法および組成物を提供することが、本発 明の別の目的である。 本発明の別の目的は、埋込み人造大理石を注型する場合に非収縮および非亀裂 といった望ましい特徴を付与し、大理石を注型する工程を有意に促進する埋込み 人造大理石の注型に用いるための添加剤を提供することである。 本発明のもう一つの目的は、硬質で、破損に対する高耐性を示し、そして可撓 性である物体を迅速に注型するための方法および材料を提供することである。 本発明のこれらの並びにその他の目的、特徴および利点は、開示された実施態 様の以下の詳細な説明を再検討すれば明らかになる。 好ましい実施態様の詳細な説明 本発明は、収縮又は亀裂を実質的に伴わずに迅速に注型され得るポリマー樹脂 を包含する。本発明のポリマー樹脂は、特別な硬化条件を用いずに、大型物体を 含めた種々の物体に注型され得る。ポリマー樹脂は、大型建築部材、例えばブロ ック、舗石、屋根板、屋根、床、壁板、階段、煉瓦、杭、橋、海岸擁壁、桟橋、 船渠、土台、梁、構造壁および防音壁を含めた壁等を注型するのに特に有用であ る。本発明はさらに、モジュールユニット、例えば集合住宅、住宅、移動可能住 宅、刑務所独房、部屋、地階、倉庫、教室、移動可能学校、移動可能事務所、並 びに危険物および危険薬品貯蔵キャビネットおよび建物を注型するために用い得 る。本発明はさらに、玩具、運動場、ブランコ一式、ジャングルジムおよびその 他の子供が用いる物品を注型するために用い得る。 本発明の方法および組成物は、建設工業に用いられる物体を作るために用い得 る。例えば、土台、杭、壁、床、タイル、壁タイル、床タイル、羽目板、流し、 台所調理台上面、飾り棚、実験室の実験台およびベンチ上面、テーブル上面、た らい、台付洗面器、ビデ、化粧室、小便器、シャワー装置、シャワー室、桶、浴 槽、ジャクージ、ホットタブ、渦流プール(whirlpool)、化粧箱上面、壁縁飾り 、室内装飾用鏡枠、石鹸皿およびタオル掛け、その他の硬質表面は全て作製でき る。配管材料としては、管、下水管、マンホール、マンホール蓋、貯蔵タンク、 連結装置、継手、取付具、ノブ、シャワーヘッド、蛇口、排水管、送水管、給水 本管および噴水が挙げられるが、これらに限定されない。これらはすべて、本発 明により製造し得る。家は、材木のような伝統的建築材料の少ない地理的領域で 、迅速且つ低コストで建設し得る。集合住宅ユニットは、モジュール形態で迅速 に注型され、速やかに建物に組み立てられ得る。 排液システム、暗渠、車道、縁石、歩道、人道および典型的にはコンクリート 製の多数のその他の物体は、本発明の方法および組成物で作製し得る。橋および その他の強化構造の構成部材は、これらの新規の材料の強度のために、本発明か ら構築され得る。鉄道枕木、街灯用柱、交通信号灯用柱、道路標識用柱、電柱、 送電システム用の柱および構造素子、電気用マンホール、高圧線、通信塔、船渠 、 甲板、桟橋、海岸擁壁、防波堤、突堤および材木、コンクリートおよび/または スチール製のその他の物体は、本発明の方法および材料を用いて、より経済的に 且つ迅速に作られ得る。 前記の多数の物体の成形の他に、本発明は、多数のこれらの物体の周囲又は表 面に保護コーティングを施すために用い得る。例えば、本発明の好ましい一実施 態様では、既存の輸送用パイリングは本発明の組成物でカプセル封入又は被覆し て、強度および寿命を増大し、そして塗装のようなルーチン保守の必要性を低減 し得る。物体の構造部材の表面をカプセル封入し、又はコーティングすることに より、取り換えが必要になる前の長期間、構造的完全性が保存される。例えば、 本発明の別の実施態様では、橋のスチールおよび/またはコンクリート構成部材 は、環境汚染物質および塩水のような源からの腐蝕を遅延させ、それにより橋の 有用寿命を延ばすために、本発明の組成物でコーティングされる。本発明の組成 物は腐蝕耐性であり、一貫して着色され得るため、橋のような物体のコーティン グにより、経費が掛かり、労力を要し、長時間のルーチンの保守および塗装の必 要性が低減又は排除される。本発明のコーティングを受容するその他の物体とし ては、壁板、屋根板、スレート、タイル、防音壁、岸壁、船渠、突堤、防波堤、 トンネル、船体、電柱、街灯の柱を含めた柱、通信用送電塔、および電力線、並 びに本出願中に記載したその他の物体が挙げられるが、これらに限定されない。 広範な種々の調理用および台所用物体が、本発明の組成物および方法で作られ 、その例としては、料理器具、皿、台所道具、ガラス器およびパン焼き用具が挙 げられる。 本発明は、従来の樹脂を含む新規の組成物を包含する。それらの例としては、 エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、軟質シリコーン樹脂、硬 質シリコーン樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリスルフィド樹脂、解重合ゴムおよ びアリル樹脂が挙げられるが、これらに限定されない。本発明に用い得るポリエ ステル樹脂としては、アルファメチルスチレン、メチルメタクリレート、ビニル トルエン、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート、ジビニルベンゼンお よびクロロスチレンが挙げられるが、これらに限定されない。 樹脂を硬化するための開始剤としては、過酸化物、例えば過酸化ベンゾイル、 メチルエチルケトンペルオキシド(2−ブタノンペルオキシドとも呼ばれる)、 過酸化水素および過酸化ジベンゾイルが挙げられるが、これらに限定されない。 本発明に用い得るその他の開始剤としては、アゾ化合物が含まれる。N−メチル ピロリジノンにおけるポリアニリンもいくつかの配合物で開始剤として用いられ る。 触媒としては、酢酸コバルトII、ナフテン酸コバルトII、メチレンIIアセテー ト、酢酸クロムII、酢酸銅II、酸化カルシウム、N,N−ジメチルアニリンおよ び3,5−ジメチルアニリンが挙げられ、これらに限定されないが、これらは任 意に本発明に用い得る。ジエチルアミン、トリエチルアミンおよびその他のアミ ン含有触媒も本発明に用い得る。触媒はあらゆる適切な溶剤に溶解される。溶剤 の例としては、例えばスチレン、水又はアルコールが挙げられるが、これらに限 定されない。本発明に用い得る触媒は、当業者には周知である(Handbook of Pl astics,Elastomers and Composites,Halpcr,C.A.,editor,McGrow-Hill,19 92参照)(この記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)。 充填剤は、粉末、繊維、フレークおよび液体、例えばタールの形態で、本発明 により用いられる。充填剤は、粘性を変化させ、可使時間を増大し、発熱を低減 し、密度を変化させ、耐熱性を改良し、熱伝導性を変化(通常は熱伝導性を増大 する)させ、強度を増大し、機械加工性を改良し、硬度および耐摩耗性を増大し 、電気特性を変化させ、耐薬品および溶剤性を増大し、摩擦特性を変化させ、耐 熱衝撃性を改良し、付着力を改良し、そして色を付与するために用いられる。 一般的には、充填剤は、低コストで、組成、粒子サイズおよび形状に再現性が あり、コンパウンド中に容易に分散し、低密度であるべきで、そしてそれらは混 合物の粘度を過度に増大すべきでない。充填剤は懸濁液中に留まるか、又は最小 度の攪拌で再懸濁し得るべきである。本発明に用い得る充填剤としては、シリカ 、炭酸カルシウム、クレー、水酸化アルミニウム、二酸化チタン、ケイ酸カルシ ウム、アルミニウムトリヒドリド、ガラス球、中空球、繊維、例えばガラス、ア スベスト、ダクロン(Dacron)、綿、ナイロン、金属粉末および粒子、粉末、砂、 土、フライアッシュ、顔料、カーペットおよびその断片、鋸屑および石が挙げら れるが、これらに限定されない。 本発明はさらに、反応体充填剤を導入し得る。これは、樹脂中に均一に分布さ れる充填剤である。反応体充填剤は、ヒドロキシル基(例えば、アルコール、例 えばエチルアルコール)、あるいは希釈極性溶剤又は極性ポリマー、例えばカル ボキシメチルセルロース(CMC)、あるいは機能性カルボニル基(例えば有機 酸、例えば酢酸)添加剤(わずかに酸性pH)および非亀裂性添加剤(実施例3 参照)で前処理されねばならない。前記のようにヒドロキシル基による、希釈極 性ポリマーによる、又はカルボキシル基による充填剤の前処理は、本発明の実施 には不可欠である、ということに留意するのは重要である。充填剤はさらに、実 施例5に記載の分散剤配合物で処理されるべきである。一実施態様では、分散剤 配合物は、約1:1の比でp−トルエンスルホン酸一水和物と混合されたイオン 性界面活性剤、例えばドデシルベンゼンスルホン酸を含む。この混合物は次に、 エチレングリコール約2部対p−トルエンスルホン酸混合物1部の割合で、エチ レングリコールに加えられる。処理済み充填剤は次に、慣用的方法で樹脂に添加 される。 本発明は、従来の樹脂に添加し得る添加剤、並びに硬化物体の非収縮および非 亀裂という所望の作用を付与する充填剤を包含する。 非収縮性配合物である添加剤の1つは、アルデヒド、グリコール、過塩素酸塩 および金属塩化物を含む混合物である。この配合物に用い得るアルデヒドとして は、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒドおよびグルタルアルデヒドが挙げ られるが、これらに限定されない。この配合物に用い得るグリコールとしては、 プロピレングリコールおよびエチレングリコールが挙げられるが、これらに限定 されない。この配合物に用い得る過塩素酸塩としては、過塩素酸銅が挙げられる が、これらに限定されない。この配合物に用い得る金属塩化物としては、塩化銅 II、塩化水銀、塩化マグネシウム、塩化マンガン、塩化ニッケル、塩化第二鉄、 塩化第一鉄、塩化銀、塩化金、塩化亜鉛、塩化カドミウムおよび塩化アルミニウ ムが挙げられるが、これらに限定されない。好ましい一実施態様では、この非収 縮性配合物は、ホルムアルデヒド、グリコール、過塩素酸銅および塩化銅を含む 混合物である。この実施態様では、硬化中の樹脂の収縮を抑制するこの第一の非 収縮性添加剤は、ホルムアルデヒド(約100部)、グリコール(約100部) 、 過塩素酸銅(約10部)および塩化銅(約20部)を含む。処理される樹脂によ って、組成は変わり得る。 別の添加剤は、過酸化物、メタクリレート又はアクリレートモノマー、および N−メチルピロリジノン(NMP)を含む混合物である第二の非収縮性配合物で ある。この配合物に用い得る過酸化物としては、過酸化ベンゾイル、過酸化水素 、過酸化ジベンゾイルおよびメチルエチルケトンペルオキシドが挙げられるが、 これらに限定されない。アゾ化合物を過酸化化合物の代わりに用い得る。この配 合物に用い得るメタクリレートおよびアクリレートモノマーとしては、表1に列 挙したものが挙げられるが、それらに限定されない。好ましい一実施態様では、 硬化中の樹脂の収縮を抑制するこの第二の非収縮性配合物は、過酸化ベンゾイル 、メチルメタクリレートおよびN−メチルピロリジノンの混合物を含む。この実 施態様では、過酸化ベンゾイル、メチルメタクリレートおよびNMPは、約10 0:50:20の割合で存在する。 本発明はさらに、N−ブチルメルカプタンおよびハロゲン化誘導体、例えばテ トラエチル臭素、又は種々の連鎖延長剤を含有する配合物である非亀裂性添加剤 である第三の添加剤を包含する。一実施態様では、N−ブチルメルカプタンおよ びテトラエチル臭素は、約100重量部のN−ブチルメルカプタン対1重量部の テトラエチル臭素の割合で一緒に混合される。その他の連鎖延長剤も、非亀裂特 性を付与するために、この配合物中で置き換えできる。この添加剤は、本発明の 実施に際して、前記したその他の添加剤と組合せるべきである。 種々の配合物は、配合物が添加される樹脂および充填剤によって、組合せて、 又は単独で用い得る。一般的にいえば、本発明は、充填剤を極性溶剤又は極性ポ リマーおよび分散剤配合物で処理し、処理充填剤を樹脂と混合し、エチレングリ コールおよびスチレンを添加し、任意の順序で実施例1、2および3に記載した 3つの添加剤A、BおよびCを添加し、触媒およびジメチルアニリンを添加し、 そして開始剤を添加することを含む物体の製造方法を提供する。 典型的には、これら3つの添加剤は、約0.1〜4重量%の濃度で、そして約 0.5〜2重量%の好ましい濃度で添加される。添加剤は、成形された物体に付 与するのに必要な所望の特性によって、最終樹脂調製物中に別々に、又は一緒に 用いられると理解されるべきである。 本発明はさらに、従来の樹脂およびゲルコート樹脂に、これらの樹脂から作ら れる物体の強度を増大するために添加される硬化剤溶液である添加剤組成物およ び樹脂から作られる物体を強化するための方法を提供する。硬化剤溶液は、冷水 浴上の約50mlのメチルメタクリレート中に過酸化ジベンゾイルを飽和するま で溶解することにより作成する。等容量のスチレンを添加し、混合する。任意に 、ブタンチオール(0.25%)、好ましくは1−ブタンチオールを混合物に添 加する。本発明に用い得るブタンチオールの範囲は、約0.02%〜0.25% である。スチレンを含有するその他のモノマーおよびその他の強過酸化物も本発 明の実施に用い得る。表1に示したようなその他のメタクリレートモノマーおよ びアクリレートモノマーも、本発明の実施に用い得る。 従来の樹脂およびゲルコート樹脂の強度を増大するために用い得る本発明の別 の方法は、先ずカルボキシメチルセルロース(CMC)粉末をメタノールまたは エタノール中に飽和させ、その後、水およびその他の成分を添加することにより 作られるCMC溶液の異なる量の溶液を添加することである。加熱を任意に用い て、CMCが溶液になるのを促し得る。従来の樹脂およびゲルコート樹脂に添加 されるCMC溶液の量を増大することにより、これらの樹脂から作られる物体の 強度は、物体の重量の有意の増加を伴わずに増大する。水性溶液中のCMCの望 ましい濃度範囲は、約0.1%〜5.0%、さらに好ましくは0.25%〜5. 0%、最も望ましくは0.5%〜1%である。 ポリアニリンも、従来の樹脂およびゲルコート樹脂の強度を増大するために用 いられる。水性溶液中のポリアニリンの望ましい濃度範囲は、約0.1%〜5. 0%、さらに好ましくは0.25%〜5.0%、最も望ましくは0.5%〜1% である。ポリアニリンは、時として、ポリアニリン対CMCが約10%〜90% の範囲で溶液中のCMCと組合せられる。 本発明はさらに、埋込み人造大理石製品を包含する。本発明によれば、埋込み 人造大理石製品は、最終注入生成物の収縮および亀裂を回避するために硬化工程 を注意深く制御するという従来技術の必須条件を用いずに作製し得る。本発明に より作製される埋込み人造大理石製品は、前記のような種々の用途に用い得る。 本発明のいくつかの好ましい用途は、タイル、羽目板、流し、台所調理台上面、 たらい、台付洗面器、ビデ、テーブル上面、化粧室、化粧用容器、小便器、シャ ワー装置、桶、浴槽、ジャクージ、ホットタブ、渦流プール、連結装置、継手、 取付具、石鹸皿、タオル掛け、トイレットペーパーディスペンサー、ノブ、シャ ワーヘッド、蛇口、排水管、噴水、壁板の製造、および煉瓦又は石への表面塗布 である。 本発明はさらに、強靭なしかし柔軟な物体を迅速に製造するための方法および 組成物を包含する。強く且つ柔軟な物体は、種々の産業に多数の用途を有する。 例えば、運送業では、本発明の一実施態様を用いて作られるバンパーは、自動車 類、例えば自動車、トラックおよびバスに対する防御を増大する。強く且つ柔軟 な物体はさらに、船舶、例えば帆船の側面のバンパーとして、トラックおよび列 車車輌用の荷積みドックのバンパーとして、高速道路の防護柵として、小舟、船 舶、トラックおよび列車用の荷積みドッグのバンパーとして、自動車の側面の防 御ストリップとして、自動車用泥除けフラップとして、ダッシュボードの構築に 用いるための材料として、地震が起こりやすい地理的領域での建築材料として、 又は地下鉄、鉄道および高速道路並びに橋の付近のような振動ストレスを蒙る地 域での建築材料として、そして運動場の表面、渡り鉄棒、ジャングルジムおよび ブランコを含めた運動場およびリクレーション設備の建設に使用するための材料 として有用である。 本発明の一実施態様では、高度の引張強さを有する軟質物体は、以下の方法で 、強い、繊維状の軟質樹脂を生成することにより製造し得る。この方法では、低 分子量ポリアニリンが用いられる。本発明に用いられる低分子量ポリアニリンを 製造するために、約21mlの蒸留精製アニリンを約300mlの1M HCl と混合することにより、プレポリマー溶液を調製した。次にプレポリマー溶液を 三首フラスコに入れ、窒素でパージして、約5℃に冷却した。別個の容器中で、 約12gの過硫酸アンモニウムを約200mlの1M HClに溶解した。その 容器を純窒素でパージした。過硫酸アンモニウム溶液を約5℃に冷却し、次に三 首フラスコに添加した。混合物を約0℃に冷却し、約20分間攪拌した。次に溶 液の温度を約15分間、8〜10℃に上げた。次に、溶液を約0℃に冷却し、約 45分間攪拌した。ポリアニリン沈殿を次に蒸留水で濾過することにより数回洗 浄した。ポリアニリン沈殿を1M 水酸化カリウムで約24時間処理し、その後 、それを濾過し、蒸留水中で6〜12時間、再び洗浄し、加熱し、真空炉中で5 0℃で約24時間乾燥した。乾燥ポリアニリンを粉末に粉砕した。混合物を任意 にソックスレー抽出器でアセトニトリルを用いて抽出物が無色になるまで3時間 抽出した。この抽出は、ポリアニリン粉末を生じた。ポリアニリンを炉中で50 ℃で約6〜7時間乾燥し、その後、粉末に粉砕した。次にそれを1M KOHで 約24時間処理し、その後それを濾過し、再び蒸留水中で6〜12時間洗浄して 、真空炉中で約50℃で約24時間乾燥した。ポリアニリン沈殿物を次に飽和す るまでN−メチルピロリジノン(NMP)中に溶解した。総混合物の0.1重量 %から飽和溶液までの最終パーセンテージを達成するためには、異なる量のポリ アニリンがNMPに添加される。ピロリドンおよびピロリジノンは、本出願で用 いる場合、同義語であると理解されるべきである。強い、繊維状の軟質樹脂で作 ら れる物体は、優れた強度を必要とする多数の用途に用いうるが、その例としては 、ケーブル、ワイヤ、電力線、送電線、通信ケーブル、および光ファイバーケー ブル用の外装が挙げられるが、これらに限定されない。 樹脂配合物は、以下の方法で作られる。約30mlのポリエステル樹脂に、約 4〜8mlのスチレン、0.5〜1mlのN,N−ジメチルアニリン、触媒とし て0.5〜1mlのナフテン酸コバルトII、0.2〜0.8mlの前記のような N−メチルピロリジノン中のポリアニリンの飽和溶液、並びに約0.1〜0.4 mlの開始剤メチルエチルケトンペルオキシドを添加した。その結果生じた樹脂 は繊維状マトリックスを示し、強く且つ可撓性であった。 その他の硬質樹脂配合物は、以下の試薬範囲の方法で作られる。ビニルエステ ル樹脂400〜450g、N,N−ジメチルアニリン0.25〜2g、触媒ナフ テン酸コバルトII 0.25〜2g、溶液4A(実施例16)3〜4g、溶液4 B(実施例16)0.8〜3g、溶液5C(実施例16)3〜4g、酸化カルシ ウム2〜3g。これらの範囲のいくつかの例を表5に示す。 その他の触媒は、本出願中に記載したように、前記の方法でナフテン酸コバル トIIの代わりに用い得る、と理解されるべきである。ジエチルアミンおよびトリ エチルアミンはともに、その他のアミン含有触媒と同様に、触媒としても用い得 る。さらに、本出願に記載したその他の樹脂は、ポリエステル樹脂の代わりに用 いられ、その例としてはビニルエステル、エポキシ樹脂およびモダル(modar)樹 脂が挙げられるが、これらに限定されない。 繊維状樹脂を用いて強い可撓性材料を作るための本発明の別の実施態様では、 前述の実施態様に記載したようなN−メチルピロリジノン中のポリアニリンの溶 液を用い、メチルエチルケトンペルオキシドは混合物に添加しなかった。N−メ チルピロリジノン中のポリアニリンは、メチルエチルケトンペルオキシドより遅 い開始剤として作用した。この実施態様では、約0.1〜2重量%のメチルエチ ルケトンペルオキシドの添加は任意であって、それは反応を促進するために添加 され得る。その結果生じた樹脂は繊維状マトリックスを示し、強く且つ可撓性で あった。 本発明はさらに、ガラス繊維に匹敵する高度の引張強さを示し、長い硬化時間 を伴うガラス繊維層の労力を要し高価な多面的適用を必要としない樹脂およびガ ラス繊維の配合物を包含する。前処理ガラス繊維は、界面活性剤又は分散剤配合 物、例えばドデシルベンゼンスルホン酸又は任意のその他のイオン性界面活性剤 で処理された従来のガラス繊維を包含する。ドデシルベンゼンスルホン酸は水に 溶解され、次に、約10%〜90%のエチレングリコール対約10%〜90%の ドデシルベンゼンスルホン酸の水溶液の比率で、エチレングリコールを用いてそ の容積を増大される。一般に、ガラス繊維は、それがポリマー樹脂に混入されて 樹脂に強度を付加する前に前処理される。ガラス繊維を界面活性剤で湿らせた後 、約5gの前処理ガラス繊維および約400mlの界面活性剤を単一の繊維が分 かるようになるまで高速ブレンダー中で混合する。本発明のこの実施態様は、強 く、軽量で、且つガラス繊維を用いる用途に有用である物体を生成し、その例と しては自動車、特に自動車の外被又はボディ、例えばフェンダー、パネル、ボン ネット、トランクおよびルーフの製造が挙げられるが、これらに限定されない。 別の特定の実施態様では、本発明を用いて、小舟および船舶の船体および甲板を 製造するために、あるいは保護、保守および修復のために既存の船体および甲板 の表面をコーティングし得る。小舟の例としては、帆船、双胴船、高速モーター ボート、動力船、釣舟、クルーザー、屋形船および漕ぎ舟が挙げられるが、これ らに限定されない。これらはすべて、本発明により製造し得る。 本発明の実施により作られる物体は、特別な特性、例えば難燃性、耐薬品性、 耐候性、生物学的耐性、例えば微生物に対する耐性、環境汚染物および汚染に対 する耐性、耐蝕性、紫外線に対する耐性、耐熱性、亀裂および破損に対する耐性 、並びに電気特性を有する、と理解されるべきである。これらの特性は、本明細 書に開示される特定の化学物質を添加することにより変えることができる。 以下の実施例により本発明をさらに説明するが、それらはいかなる場合にも本 発明を限定するものではない。それどころか、本発明の精神を逸脱せずに、種々 のその他の実施態様、修正およびその等価物を有し得ることは、本明細書中の説 明を読めば当業者には明らかになる、と明らかに理解されるべきである。例えば 、以下の実施例で用いた試薬の量はおよその量であって、本発明の精神を逸脱せ ずに、当業者はこれらの量および割合を30%まで変え得る、と理解されるべき で ある。 実施例1 非収縮添加剤(A) 第一の非収縮添加剤(A)は、従来の樹脂とともに用いてそれが硬化するとき の樹脂の収縮を抑制し得る配合物であることを、本実施例で説明する。配合物は 以下のものを含有する。 添加剤A(非収縮配合物) ホルムアルデヒド 100ml グリコール 100ml 過塩素酸銅 10mg 塩化銅 20mg 塩化銅および過塩素酸銅は、ホルムアルデヒドおよびグリコール中に溶解させた 。 実施例2 非収縮添加剤(B) 第二の非収縮添加剤(B)は、従来の樹脂とともに用いてそれが硬化するとき の樹脂の収縮を抑制し得る配合物であることを、本実施例で説明する。配合物は 以下のものを含有する。 添加剤B(非収縮配合物) 過酸化ベンゾイル 118mg メチルメタクリレート 50ml N−メチルピロリジノン 20ml 過酸化ベンゾイルは、メチルメタクリレートおよびN−メチルピロリジノン中に 溶解させた。 実施例3 非亀裂添加剤 第三の添加剤は、従来の樹脂とともに用いてそれが硬化するときの樹脂の収縮 を抑制し得る非亀裂配合物であることを、本実施例で説明する。配合物は以下の ものを含有する。 添加剤C(非亀裂配合物) Nブチルメルカプタン 100mg テトラエチル臭素 1mg 実施例4 ポリエステル樹脂に、極性溶剤で前処理した、あるいは希釈極性ポリマー、例 えばわずかに酸性の水、アルコール又はわずかに酸性の水中の約10%カルボキ シメチルセルロース中に混合した等量の任意の充填剤を添加した。次に約0.2 %の添加剤A、約1.8%の非収縮添加剤B、1〜2%のN,N−ジメチルアニ リンおよび約2%の非亀裂添加剤Cを添加した。次に、開始剤、例えば過酸化ベ ンゾイル、および触媒、例えば酢酸コバルトIIを各々約2%の濃度で添加して、 樹脂を重合した。樹脂は、検出可能な収縮又は亀裂を伴わずに重合した。本実施 例中のパーセンテージはすべて、別記しない限り、容量%で表している。 実施例5 分散剤配合物 充填剤を前処理するための分散剤配合物を以下のようにして調製した。約60 gのドデシルベンゼンスルホン酸(ナトリウム塩)を約60mlの0.1M p −トルエンスルホン酸−水和物水溶液中に完全に溶解させた。次に、約2580 mlのエチレングリコールおよび約1200mlの0.1M p−トルエンスル ホン酸溶液を添加した。その結果生じた溶液を、次によく混合した。充填剤を配 合物に直接添加するか、又は有機アルコール、例えばエチルアルコール、あるい は有機カルボン酸、例えば酢酸(約0.01〜0.1M)を用いて、わずかに酸 性のpHで前処理した。樹脂に添加すべき充填剤を約0.5〜2時間、分散剤配 合物中に含浸させた。その後、充填剤を樹脂混合物に添加した。 実施例6 埋込み人造大理石 本実施例は、本発明の添加剤および極性ポリマーでない充填剤を用いた埋込み 人造大理石の製造を説明する。埋込み人造大理石の製造は、2つの部分に分けら れる。従来の樹脂は埋込み人造大理石物体のボディを作製する。ゲルコート樹脂 は、埋込み人造大理石物体に平滑表面を提供する。表面および配合物は、着色し 得る。 本実施例の原樹脂は、約300mlのジエチルフマレートトランス−2−ブテ ン1,4ジオールゲルであった。本実施例に開示した方法の実施には、あらゆる 樹脂又はポリエステル樹脂を用い得る、と理解すべきである。充填剤は、以下の ようにして調製した。約732.5gのCaCO3および約504gmのTiO2 を混合した後、約10〜20重量%のエチルアルコール又は微酸性水で約1時間 処理した。CaCO3およびTiO2以外の充填剤としては、例えば、粉末、砂、 およびフライアッシュが本発明に用い得るが、これらに限定されない。実施例5 からの分散剤配合物を次に、約1.5重量%の濃度で充填剤調製物に添加した。 樹脂(ジエチルフマレートトランス−2−ブテン1,4ジオールゲル)を次に、 分散剤配合物中の充填剤と混合した。次に、実施例1からの添加剤A、実施例2 からの添加剤Bおよび実施例3からの非収縮添加剤Cを任意の順序で添加して、 各々の最終濃度を約1重量%とした。この混合物に、約70mlのエチレングリ コール、70mlのスチレン、12mlの酢酸コバルトIIおよび14mlのN, N−ジメチルアニリンを添加した。この配合物を完全に混合した。従来の樹脂を 重合するために、過酸化ベンゾイルの30%溶液 約10mlを添加した。この 配合物を「原樹脂」と呼ぶ。 ゲルコート樹脂を以下のようにして調製した。約1008gのTiO2又はC aCO3を、水に希釈した4%ドデシルベンゼン 約60mlと混合し、第1配 合物を調製した。過酸化ベンゾイルを含まない約60mlの従来の樹脂を、約6 .5mlの酢酸コバルトIIと一緒に添加した。その後、第一配合物を完全に混合 した。 第二ゲルコート調製物は、約105gのTiO2と混合した約300mlのゲ ルコート樹脂(Occidental Chemicalsからのゲルコート樹脂)を含む。第一調製 物および第二ゲルコート調製物を、約2:1の比で混合した。使用直前に、開始 剤、例えば10%〜30%メチルエチルケトンペルオキシド又は10%〜30% 過酸化ベンゾイルを約2容量%の最終濃度で添加した。 ゲルコート調製物を型の表面にコーティングした。次に原樹脂配合物を型に注 ぎ入れ、硬化させた。樹脂は約5分以内に硬く硬化し、約1時間以内に完全に硬 化した。その結果生じた物体は約10分後に金型から取り外せた。 実施例7 ゲルコート調製物および従来樹脂配合物のための迅速注型法 本実施例は、埋込み人造大理石を含めたゲルコート調製物と従来樹脂配合物と を用い得る迅速注型方法を説明する。本方法は、室温で実施できる二工程を包含 し、充填剤としての極性ポリマーの使用を包含する。本方法は、平滑表面を生じ る。さらに、実施例6からの樹脂が、本実施例に開示した方法の実施に用いられ る。 工程1:先ず、カルボキシメチルセルロース(CMC)ゲルを、約5gのCM C粉末をメタノールを用いて飽和することにより生成した。次に、CMCを約8 00mlの水に攪拌しながら徐々に添加して、CMC溶液を作った。あるいは、 CMCはメタノールの代わりにエタノールを用いて飽和され、同様の方法で水と 混合される。 工程2:各々40mlの任意のゲルコート又は樹脂配合物に、約3ml〜6m lのCMC溶液を添加した。任意に、約10%〜20%のエチレングリコールお よび/またはスチレンをこの混合物に添加した。CMC溶液の量は、所望の強度 、外見および最終生成物のコストを基礎にした。次に、約1〜2%(容量%)の N,N−ジメチルアニリンを任意の公知の触媒と一緒に攪拌しながら添加した。 この工程で用い得る触媒としては、メチレンIIアセテート、酢酸クロムII、酢酸 銅IIおよびナフテン酸コバルトIIが挙げられるが、これらに限定されない。触媒 は、溶剤、例えばアルコール、スチレン、水又は特定の触媒に適した任意の溶剤 中に約10%(容量%)で添加した。 約1〜2%(容量%)の過酸化物を添加し、その他の成分に混合することによ り、反応を開始させた。用いた過酸化物の例としては、約10%〜30%の初期 濃度のメチルエチルケトンペルオキシド、過酸化水素、および過酸化ジベンゾイ ルが挙げられるが、これらに限定されない。用いたその他の開始剤は、その他の 過酸化物開始剤およびアゾ開始剤が挙げられる。硬化速度および発生する熱は、 使用したCMCゲルおよび過酸化物の量によって変わる。添加するゲルが多いほ ど発熱は少なく、硬化時間は増大し、一方添加するゲルが多くなると、発熱量は 多くなり、硬化時間は低減される。 本実施例の方法は、当業界で教示された多数の方法と対比して、透明ゲルコー トを生成した。さらに、この方法は、ゲルコートを金型に注入し、そして表面に ゲルコートを塗布又は噴霧することを許容した。本方法の別の例を表8に示す。 表8の試料11は、優れた結果を出した。 実施例8 硬化剤溶液の添加による樹脂から作られる物体の強化方法 本実施例は、安価で、透明な且つ強い樹脂を作製するために用い得る硬化剤溶 液を説明する。さらに、安価で強いゲルコート樹脂は、本実施例の方法により製 造し得る。従来の樹脂とゲルコート樹脂とはともに、本実施例の硬化剤溶液を用 いて強くし得る。 工程1:冷浴中の硬化剤溶液の配合:氷浴中に保持したビーカー内の約50m lのメチルメタクリレート中に過酸化ベンゾイルを飽和するまで溶解させること により、硬化剤溶液を作った。等容量のスチレンを添加し、混合した。 工程2:強度増大を示す従来樹脂およびゲルコート樹脂の形成:安価な透明ゲ ルコートを作るために、実施例7の工程1のCMC溶液 約1ml〜5mlを約 50mlのポリエステル樹脂と徐々に混合した。任意のCMCあるいは極性ポリ マー又は水中で膨張する任意のポリマーを本発明の実施に用い得る、と理解すべ きである。次に、実施例7のゲルコート樹脂 約50mlを添加し、徐々に混合 した。約0.1ml〜1.0mlのN,N−ジメチルアニリンを添加した(好ま しい容量は0.25ml)。約0.1ml〜2.0mlの架橋剤(ポリ(エチレ ングリコール−400)ジメタクリレート)を添加した。任意のエチレングリコ ール架橋剤を用い得るし、あるいはその他の架橋剤、例えばジビニルモノマーも 用い得る、と理解されるべきである。次に、約0.1ml〜1.5mlの触媒ナ フテン酸コバルトIIを添加した。ナフテン酸コバルトIIの好ましい容量は、約0 .25mlであった。この工程で用い得る触媒としては、メチレンIIアセテート 、酢酸クロムII、酢酸銅IIおよび酢酸コバルトIIが挙げられるが、これらに限定 されない。触媒は、溶剤、例えばアルコール、スチレン、水又は特定の触媒に適 した任意の溶剤中に約10%(容量%)で添加した。 次に、硬化剤溶液(約0.5ml)を添加した。約0.25ml〜2.0ml の開始剤メチルエチルケトンペルオキシドを添加することにより、反応を開始さ せた。メチルエチルケトンペルオキシドの好ましい容量は約0.35mlであっ た。用いられたその他の開始剤は、約10%〜30%の濃度のメチルエチルケト ンペルオキシド、過酸化水素、および過酸化ジベンゾイルを含むペルオキシドで あったが、これらに限定されない。その他のペルオキシド開始剤およびアゾ開始 剤も用い得る。 実施例9 CMC溶液の量を変えることによる従来樹脂およびゲルコート樹脂からの物体 の強化方法 以下の実施例は、樹脂から注型された物体の構造的強度を増大するための方法 を実証する。本方法は、従来の樹脂およびゲルコート樹脂から注型される物体の 強度を増大するために用い得る。本実施例に示すように、適正量の触媒、硬化剤 および開始剤の存在下で実施例7のCMC溶液の量を増やすと、その結果生じた 物体の強度が増大する一方、重量は低減した。 約100mlの従来の樹脂に、実施例7のCMC溶液 約2ml〜25mlを 添加した。次に、約100mlのゲルコートを添加し、この混合物に約1mlの ジメチルアニリン、2mlの実施例8の架橋剤(ポリ(エチレングリコール−4 00)ジメタクリレート)、1mlの触媒(ナフテン酸コバルトII)、2mlの 実施例8の硬化剤溶液、および0.5mlの開始剤メチルエチルケトンペルオキ シドを添加した。開始剤メチルエチルケトンペルオキシド又は本発明に用い得る その他の開始剤は最後に添加されるが、しかしながら、本実施例に記載したその 他の成分を添加するための特別の順序はない。任意のエチレングリコール架橋剤 を用い得るか、あるいはジビニルモノマーのような架橋剤も用い得る、と理解さ れるべきである。さらに、実施例8に記載したその他の開始剤および触媒を本発 明に用いた。本実施例では、約2ml、5ml又は10mlの実施例7のCMC 溶液を用い、その結果生じた物体を試験した。3000ポンド/平方インチ(p si)の試験上限を有する装置を用いて圧縮強度および柔軟度を測定するために 、これらの物体を試験した。2ml、5ml又は10mlのCMC溶液を用いて 作られた物体は、それぞれ2500psi、2900psiそして3000ps i以上の強度を示した。樹脂はこの機械では破損しなかった。 約10mlのCMC溶液を用いて作られた本実施例の物体の2倍の重量で匹敵 する厚みを有するDuPont CORIAN(登録商標)材料の比較試験は、CORIAN(登録 商標)試料は2100psiで破損したが、一方本実施例の物体は破損しなかっ たことを示した。したがって、本物体は、試験機械の試験上限(3000psi )より大きい強度を有した。 実施例10 硬質表面材料 約300mlの従来の樹脂、例えばポリエステル樹脂に、約40mlのスチレ ン、20mlのメチルメタクリレートおよび5mlの分散剤配合物を添加した。 分散剤配合物は、約10mlの0.1M p−トルエンスルホン酸一水和物水溶 液中に混合されたドデシルベンゼンスルホン酸(ナトリウム塩)約20gを含み 、これを次に約20mlのエチレングリコール、10mlのメチルメタクリレー トおよび10mlのスチレンと混合したものであった。その結果生じた溶液を次 に完全に混合し、実施例7(工程1)のCMC溶液 約70mlを添加した。任 意のCMC又は極性ポリマー、あるいは水中で膨張する任意のポリマーを本発明 の実施に用い得る、と理解されるべきである。 次に、Neste Co.(Atlanta,GA)から購入した約300mlのゲルコート樹 脂 をこの溶液に添加し、その後、約35mlの圧縮ガラス繊維である約5%のガラ ス繊維(容量%)を添加した。圧縮ガラス繊維を先ず約90%のエチレングリコ ールおよび約10%の前記の分散剤配合物中に浸漬し、ブレンダー中で手短に混 合して、ほとんどの流体が除去されるまで圧力を加えた。次に、約4mlのN, N−ジメチルアニリンを、その後約8mlの架橋剤溶液、例えばポリ(エチレン グリコール−400)ジメタクリレート又はペンタエリトリトールテトラアクリ レートの架橋剤溶液、並びに約4mlの触媒(ナフテン酸コバルトII)を添加し た。これら3つの化学物質は、任意の順序で添加した。次に、実施例8、工程1 の硬化剤溶液 8mlを添加し、その後、スチレン中の開始剤メチルエチルケト ンペルオキシドの30%溶液 3〜7mlを添加した。過酸化物開始剤を含めた その他の開始剤は、適切な溶剤中に約10%〜30%の溶液強度で用いた。この 工程に用い得る触媒としては、メチレンIIアセテート、酢酸クロムII、酢酸銅II および酢酸コバルトIIが挙げられるが、これらに限定されない。触媒は、溶剤、 例えばアルコール、スチレン、水又は特定の触媒に適した任意の溶剤中に約10 %(容量%)で添加した。 開始剤メチルエチルケトンペルオキシドの30%溶液 約3ml〜7mlを添 加することにより、反応を開始させた。開始剤メチルエチルケトンペルオキシド の好ましい容量は、5mlであった。用いたその他の開始剤は、適切な溶媒中に 約10%〜30%の濃度でのメチルエチルケトンペルオキシド、過酸化水素、お よび過酸化ジベンゾイルを含めたペルオキシドであったが、これらに限定されな い。その他の過酸化物開始剤およびアゾ開始剤も用い得る。開始剤メチルエチル ケトンペルオキシド又は本発明に用い得るその他の開始剤は、最後に添加した。 任意のエチレングリコール架橋剤を用い得るか、あるいはジビニルモノマーのよ うな架橋剤も用い得る、と理解されるべきである。さらに、実施例8に記載した その他の開始剤および触媒は本発明に用い得る。すべての試薬を含入後、混合物 を金型に注入し、振動台上に載せて、気泡の除去を促した。 3000ポンド/平方インチ(psi)の試験上限を有する装置を用いて、圧 縮強度および柔軟度を測定するために、本実施例の方法で作った物体を試験した 。本実施例の物体の2倍の重量で匹敵する厚さのDuPont CORIAN(登録商標)材 料の比較試験は、CORIAN(登録商標)試料は2100psiで破損したが、一方 、本実施例の物体は2200psiで破損したことを示した。 本実施例の方法を用いた別の物体の形成では、約500mlの容量の樹脂およ び約100mlのゲルコート樹脂を、同一容量の前記のその他の試薬と一緒に用 いた。その結果生じた物体は、非常に硬かったが、圧縮試験は実施しなかった。 さらに、約30、40、50および90mlの異なる容量のCMC溶液を前記の 異なる試薬容量と一緒に用いた。概して、混合物中のCMCの量が増大すると、 生成された物体の柔軟度は増大した。 実施例11 硬質表面材料 約300mlの従来の樹脂、例えばポリエステル樹脂に、約40mlのスチレ ン、30mlのメチルメタクリレートおよび8mlの実施例10の分散剤配合物 を添加した。分散剤配合物は、約10mlの0.1M p−トルエンスルホン酸 一水和物水溶液中に混合されたドデシルベンゼンスルホン酸(ナトリウム塩)約 20gを包含し、これを次に約20mlのエチレングリコール、10mlのメチ ルメタクリレートおよび10mlのスチレンと混合したものであった。その結果 生じた溶液を次に完全に混合し、実施例7(工程1)のCMC溶液 約70ml を添加した。任意のCMC又は極性ポリマー、あるいは水中で膨張する任意のポ リマーを本発明の実施に用い得る、と理解されるべきである。 次に、Neste Co.(Atlanta,GA)から購入した約300mlのゲルコート樹 脂をこの溶液に添加し、その後、約35mlの圧縮ガラス繊維である約5%のガ ラス繊維(容量%)を添加した。圧縮ガラス繊維を前記のように先ず約90%の エチレングリコールおよび約10%の分散剤配合物中に浸漬し、ブレンダー中で 手短に混合して、ほとんどの流体が除去されるまで圧力を加えた。次に、約4m lのN,N−ジメチルアニリンを、その後、ポリ(エチレングリコール−400 )ジメタクリレート又はペンタエリトリトールテトラアクリレートの架橋剤溶液 約8ml、および約4mlの触媒(ナフテン酸コバルトII)を添加した。これ ら3つの化学物質は、任意の順序で添加した。次に、実施例8、工程1の硬化剤 溶 液 8mlを添加し、その後、開始剤メチルエチルケトンペルオキシド 約5m lを添加した。この工程に用い得る触媒としては、メチレンIIアセテート、酢酸 クロムII、酢酸銅IIおよび酢酸コバルトIIが挙げられるが、これらに限定されな い。触媒は、溶剤、例えばアルコール、スチレン、水又は特定の触媒に適した任 意の溶剤中に約10%(容量%)で添加した。 開始剤メチルエチルケトンペルオキシド 約3ml〜7mlを添加することに より、反応を開始させた。開始剤メチルエチルケトンペルオキシドの好ましい容 量は、約5mlであった。用いたその他の開始剤は、適切な溶媒中に約10%〜 30%の濃度でのメチルエチルケトンペルオキシド、過酸化水素、および過酸化 ジベンゾイルを含めたペルオキシドであったが、これらに限定されない。その他 の過酸化物開始剤およびアゾ開始剤も用い得る。開始剤メチルエチルケトンペル オキシド又は本発明に用い得るその他の開始剤は、最後に添加した。任意のエチ レングリコール架橋剤が用いられ、あるいはジビニルモノマーのような架橋剤も 用い得る、と理解されるべきである。さらに、実施例8に記載したその他の開始 剤および触媒は本発明に用い得る。すべての試薬を含入後、混合物を金型に注入 し、振動台上に載せて、気泡の除去を促した。 3000psiの試験上限を有する装置を用いて、圧縮強度および柔軟度を測 定するために、本実施例の方法で作った物体を試験した。本実施例の物体の2倍 の重量で匹敵する厚みを有するDuPont CORIAN(登録商標)材料の比較試験は、C ORIAN(登録商標)試料は2100psiで破損したが、一方、本実施例の物体 は2400psiで破損したことを示した。 本実施例の方法を用いた別の物体の成形では、約500mlの容量の樹脂およ び約100mlのゲルコート樹脂を、同一容量の前記のその他の試薬と一緒に用 いた。その結果生じた物体は、非常に硬かったが、圧縮試験は実施しなかった。 実施例12 硬質表面材料 約300mlの従来の樹脂、例えばポリエステル樹脂に、約30mlのスチレ ン、約40mlのポリメチルメタクリレート(20% wt/vol)および約15m lの分散剤配合物を添加した。分散剤配合物は、約10mlの0.1M p−ト ルエンスルホン酸一水和物水溶液中に混合されたドデシルベンゼンスルホン酸( ナトリウム塩)約20gを包含し、これを次に約20mlのエチレングリコール 、10mlのメチルメタクリレートおよび10mlのスチレンと混合したもので あった。その結果生じた溶液を次に完全に混合し、実施例7(工程1)のCMC 溶液 約70mlを添加した。任意のCMC又は極性ポリマー、あるいは水中で 膨張する任意のポリマーを本発明の実施に用い得る、と理解されるべきである。 次に、Neste Co.(Atlanta,GA)から購入した約300mlのゲルコート樹 脂をこの溶液に添加し、その後、約35mlの圧縮ガラス繊維である約5%のガ ラス繊維(容量%)を添加した。圧縮ガラス繊維を先ず約90%のエチレングリ コールおよび約10%の分散剤配合物中に浸漬し、ブレンダー中で手短に混合し て、ほとんどの流体が除去されるまで圧力を加えた。次に、約5mlのN,N− ジメチルアニリンを、その後、ポリ(エチレングリコール−400)ジメタクリ レート又はペンタエリトリトールテトラアクリレートの架橋剤溶液 約9ml、 および5mlの触媒(ナフテン酸コバルトII)を添加した。これら3つの化学物 質は、任意の順序で添加した。次に、実施例8、工程1の硬化剤溶液約9mlを 添加し、その後、開始剤メチルエチルケトンペルオキシド 6mlを添加した。 この工程に用い得る触媒としては、メチレンIIアセテート、酢酸クロムII、酢酸 銅IIおよび酢酸コバルトIIが挙げられるが、これらに限定されない。触媒は、溶 剤、例えばアルコール、スチレン、水又は特定の触媒に適した任意の溶剤中に約 10%(容量%)で添加した。 開始剤メチルエチルケトンペルオキシド 約4ml〜8mlを添加することに より、反応を開始させた。開始剤メチルエチルケトンペルオキシドの好ましい容 量は、6mlであった。用いたその他の開始剤は、適切な溶媒中に約10%〜3 0%の濃度でのメチルエチルケトンペルオキシド、過酸化水素、および過酸化ジ ベンゾイルを含めたペルオキシドであった。その他の過酸化物開始剤およびアゾ 開始剤も用い得る。開始剤メチルエチルケトンペルオキシド又は本発明に用いた その他の開始剤は、最後に添加した。任意のエチレングリコール架橋剤が用いら れ、あるいはジビニルモノマーのような架橋剤も用い得る、と理解されるべきで ある。さらに、実施例8に記載したその他の開始剤および触媒は本発明に用い得 る。すべての試薬を含入後、混合物を金型に注入し、振動台上に載せて、気泡の 除去を促した。 3000psiの上限を有する装置を用いて、圧縮強度および柔軟度を測定す るために、本実施例の方法で作った物体を試験した。作製された本実施例の物体 の2倍の重量で匹敵する厚みを有するDuPont CORIAN(登録商標)材料の比較試 験は、CORIAN(登録商標)試料は2100psiで破損したが、一方、本実施例 の物体は破損せず、したがって試験機械の試験上限より大きい強度(3000p si以上)を有することを示した。 本実施例の方法を用いた別の物体の成形では、約500mlの容量の樹脂およ び約100mlのゲルコート樹脂を、同一容量の前記のその他の試薬と一緒に用 いた。その結果生じた物体は、非常に硬かったが、圧縮試験は実施しなかった。 実施例13 可撓性硬質材料 本実施例は、可撓性硬質材料の3つの製造方法を示す。 混合物A: 以下の試薬を混合して、混合物Aを調製した。約470〜530 gの炭酸カルシウム、約80容量%の水、18%のエチルアルコールおよび2% のアセトンから成る約65mlの溶液、約350mlのゲルコート樹脂又はポリ エステル樹脂、並びに約10mlのポリアクリル酸溶液。ポリアクリル酸溶液は 、1gのポリアクリル酸をエタノールで湿らせた後、約50mlの水を添加して 作った。 混合物B: 以下の試薬を混合して、混合物Bを調製した。約470〜530 gの炭酸カルシウム、約80容量%の水、18%のエチルアルコールおよび2% のアセトンから成る約65mlの溶液、約350mlのケルコート樹脂および約 30mlのポリアクリル酸。 方法1: 約350mlの混合物Aに、約200mlのエポキシ樹脂、約10 mlの実施例12の分散剤および約100mlのエチレングリコールを順次添加 した。次に、約100mlのスチレンおよび約100mlのポリメチルメタクリ レートを任意の順序で添加した。約4mlのN,N−ジメチルアニリン、ポリ( エチレングリコール−400)ジメタクリレートの架橋剤溶液 約11ml、お よび約4mlの触媒(ナフテン酸コバルトII)を添加した。次に、実施例8(工 程1)の硬化剤溶液 約11ml、および約5〜9mlの開始剤メチルエチルケ トンペルオキシドを添加した。メチルエチルケトンペルオキシドの好ましい容量 は、7mlであった。用い得るその他の開始剤は、適切な溶媒中に約10%〜3 0%の濃度でのメチルエチルケトンペルオキシド、過酸化水素、および過酸化ジ ベンゾイルを含めた、但しこれらに限定されないペルオキシドであった。その他 の過酸化物開始剤およびアゾ開始剤も用い得る。開始剤溶液は、常に最後に添加 し、その前に硬化剤溶液を添加した。 方法2: 約350mlの混合物Aに、約350mlのエポキシ樹脂、約10 0mlのエチレングリコール、約100mlのスチレン、約100mlのメチル メタクリレート、約20mlの実施例12の分散剤、約5mlのN,N−ジメチ ルアニリン、実施例8の架橋剤溶液(ポリ(エチレングリコール−400)ジメ タクリレート)約11ml、約5mlの触媒(ナフテン酸コバルトII)、実施例 8(工程1)の硬化剤溶液 約11ml、および約6〜10mlの開始剤メチル エチルケトンペルオキシドを添加した。メチルエチルケトンペルオキシドの好ま しい容量は、8mlであった。方法1に記載したその他の開始剤も用い得る、と 理解されるべきである。本方法の実施から得られる物体は非常に可撓性であった が、3000psiの圧力で破損しなかった。 方法3: 約350mlの混合物Bに、約350mlのエポキシ樹脂、約10 0mlのエチレングリコール、約100mlのスチレン、約100mlのポリメ チルメタクリレート、約20mlの実施例12の分散剤、約5mlのジメチルア ニリン、実施例8の架橋剤溶液(ポリ(エチレングリコール−400)ジメタク リレート)約11ml、約5mlの触媒(ナフテン酸コバルトII)、実施例8( 工程1)の硬化剤溶液 約11ml、および約6〜10mlの開始剤メチルエチ ルケトンペルオキシドを添加した。メチルエチルケトンペルオキシドの好ましい 容量は、8mlであった。方法1に記載したその他の開始剤も用い得る、と理 解されるべきである。 前述の実施例12に記載したその他の開始剤、架橋剤、触媒および樹脂は、本 実施例に開示した本発明の実施に用い得る、と理解されるべきである。 実施例14 引張強さの大きい可撓性材料 引張強さの大きい可撓性材料を製造するために用いられる低分子量ポリアニリ ンの調製 本発明に用いられる低分子量ポリアニリンを生成するために、約21mlの蒸 留精製アニリンを約300mlの1M HClと混合することにより、プレポリ マー溶液を調製した。次に、プレポリマー溶液を三首フラスコに入れ、窒素でパ ージして、約5℃に冷却した。別個の容器中で、約12gの過硫酸アンモニウム を約200mlの1M HClに溶解した。容器を純窒素でパージした。過硫酸 アンモニウム溶液を約5℃に冷却し、次に三首フラスコに添加した。混合物を約 0℃に冷却し、約20分間攪拌した。次に溶液の温度を約15分間、約8〜10 ℃に上げた。次に、溶液を約0℃に冷却し、45分間攪拌した。ポリアニリン沈 殿を次に蒸留水で濾過することにより数回洗浄した。ポリアニリン沈殿を1M 水酸化カリウムで24時間処理し、その後、それを濾過し、蒸留水中で6〜12 時間、再び洗浄し、加熱し、真空炉中で50℃で約24時間乾燥した。乾燥ポリ アニリンを粉末に粉砕した。混合物を任意にソックスレー抽出器でアセトニトリ ルを用いて抽出物が無色になるまで3時間抽出した。この抽出は、ポリアニリン 粉末を生じた。ポリアニリンを炉中で約50℃で6〜7時間乾燥し、その後、粉 末に粉砕した。次にそれを1M KOHで約24時間処理し、その後それを濾過 し、再び蒸留水中で6〜12時間洗浄して、真空炉中で50℃で24時間乾燥し た。ポリアニリン沈殿物を次に飽和するまでN−メチルピロリジノン(NMP) 中に溶解した。総混合物の約0.1重量%から飽和溶液までの最終パーセンテー ジを達成するためには、異なる量のポリアニリンがNMPに添加される。ピロリ ドンおよびピロリジノンは、本出願全体で用いる場合、同義語であると理解され るべきである。 樹脂配合物を、以下の方法で作製した。約30mlのポリエステル樹脂に、約 6mlのスチレン、0.75mlのN,N−ジメチルアニリン、触媒として0. 75mlのナフテン酸コバルトII、0.5mlの前記のようなN−メチルピロリ ジノン中のポリアニリンの飽和溶液、および約0.25mlの開始剤メチルエチ ルケトンペルオキシドを順次添加した。 その結果生じた樹脂は繊維状マトリックスを示し、強く且つ可撓性であった。 実施例15 高度の引張強さを有する可撓性材料 本発明の別の実施態様では前記実施例14の前記のN−メチルピロリジノン中 のポリアニリンの溶液を用い、メチルエチルケトンペルオキシドは混合物に添加 しなかった。N−メチルピロリジノン中のポリアニリンは、メチルエチルケトン ペルオキシドより遅い開始剤として作用した。 その結果生じた樹脂は、繊維状マトリックスを示し、強く且つ可撓性であった 。 実施例16 ポリエステル調製物および組成物 以下の溶液を下記に列挙した界面活性剤配合物中に用い、次の実施例に記載さ れたポリエステル調製物および組成物と組合せた。パーセンテージは容量%を示 す。 溶液1 3000mlのH2Oに、アセトンおよび1−ブタンチオールを添加して、最 終容量%をそれぞれ約0.2%および0.04%とした。 溶液2(最終容量%を示す) メチルエチルケトンペルオキシド 99% 過酸化水素(30%ストック溶液) 1% 溶液3 ドデシルベンゼンスルホン酸(ナトリウム塩) 20.0g p−トルエンスルホン酸(0.1M) 10.0g 塩酸(0.1M) 1.0ml 塩化メチレン(メタノール中の10%溶液) 1.0ml エチレングリコール 20.0ml メチルメタクリレート 10.0ml スチレン 10.0ml 硬化剤溶液(実施例8) 1.0ml 溶液4 カルボキシメチルセルロース 1g ポリアクリル酸 1g H2O 100ml 溶液4(A) カルボキシメチルセルロース 1g ポリアクリル酸 1g 水酸化ナトリウム(1M) 50ml H2O 50ml 溶液4(B) 溶液4A 50ml 水酸化ナトリウム 2g 溶液5(A) 溶液A(CMCの0.5%水溶液) 25g ポリアクリル酸 0.5g 溶液5(B) 溶液A(CMCの0.5%水溶液) 25g KOH 0.25g ポリアクリル酸 0.5g 溶液5(C) 溶液A(CMCの0.5%水溶液) 25g NaOH 0.25g ポリアクリル酸 0.5g 溶液A(CMCの0.5%溶液) 水 100g CMC 0.5g * 0.25%〜5%のCMC濃度の範囲は、溶液Aで首尾よく用いられた。 界面活性剤A 成分1 40ml 成分1は以下のようにして作った。 5%ポリビニルアルコール溶液(水性)30mlを70mlのエチレングリコ ールに添加した。この溶液を攪拌しながら約110℃に加熱し、容量を全体で7 0mlに低減した。 40mlの成分1に、以下のものを添加した、 エチルアルコール(蒸留) 20g ドデシルベンゼンスルホン酸,ナトリウム塩 2.5g 界面活性剤B 成分2 20g 成分2は以下のようにして作った: 1)エチレングリコール 20g、および、 2)ドデシルベンゼンスルホン酸,ナトリウム塩 2.5g 20gの成分2に、以下のものを添加した、 エチルアルコール(蒸留) 5g 界面活性剤C ポリエチレングリコール平均分子量200 20g ドデシルベンゼンスルホン酸 2.5g ドデシルベンゼンスルホン酸をポリエチレングリコールに溶解しなから、又は ドデシルベンゼンスルホン酸をポリエチレングリコールに添加する前に、70℃ 〜80℃に加熱した。 界面活性剤D ポリエチレングリコール平均分子量400 20g ドデシルベンゼンスルホン酸 2.5g ドデシルベンゼンスルホン酸をポリエチレングリコールに溶解しながら、又は ドデシルベンゼンスルホン酸をポリエチレングリコールに添加する前に、70℃ 〜80℃に加熱した。 界面活性剤E ポリエチレングリコール平均分子量600 20g ドデシルベンゼンスルホン酸 2.5g ドデシルベンゼンスルホン酸をポリエチレングリコールに溶解しながら、又は ドデシルベンゼンスルホン酸をポリエチレングリコールに添加する前に、70℃ 〜80℃に加熱した。 実施例17 可撓性および難燃性試料 容器内で、約250mlのエポキシ樹脂、約200mlのポリエステル樹脂お よび3mlの実施例16からの溶液4を十分に混合した。別個の容器中で、約2 00mlのフライアッシュおよび約20mlの実施例16からの溶液1を十分に 混合して、液体を充填剤マトリックス全体に均一に分散させた。両方の容器の内 容物を1つの容器中に併合し、十分に混合した。混合しながら、各々約2mlの N,N−ジメチルアニリン、ポリエチレングリコール400ジメタクリレート、 ナフテン酸コバルトおよび実施例16からの溶液2を添加した。全成分を均一に 分布するまで混合した。内容物を金型に注入し、硬化した後取り出した。 実施例18 高可撓性試料 工程1混合物: 各々約20mlのポリエステル樹脂およびメチルメタクリレ ートを容器内で併合し、十分に混合した。別個の容器内で、約50mlのエポキ シ樹脂、並びに各々1mlのポリエチレングリコール400ジメタクリレートお よび実施例16からの溶液2を添加し、十分に混合した。各々約1mlのN,N −ジメチルアニリンおよびナフテン酸コバルトを添加し、十分に混合した。 次に、約50mlのビニルエステル樹脂、5mlの工程1混合物および1ml の溶液2を添加した。これらの試薬を十分に混合させた。各々約1mlのN,N −ジメチルアニリン、ナフテン酸コバルトおよび溶液2を混合しながら添加し、 次に十分に混合した。内容物を金型に注入し、硬化した後取り出した。 実施例19 可撓性難燃性試料 容器中で、約50mlのビニルエステル樹脂および0.5mlの実施例16か らの溶液4(B)を併合し、十分に混合した。約1mlの3,5−ジメチルアニ リン、0.5mlのポリエチレングリコール400ジメタクリレート、各々1m lのナフテン酸コバルトおよび実施例16からの溶液2を混合しながら添加した 。内容物を金型に注入し、硬化した後取り出した。 実施例20 可撓性試料 工程1混合物: 各々約20mlのポリエステル樹脂およびメチルメタクリレ ートを容器内で併合し、十分に混合した。別個の容器内で、約50mlのエポキ シ樹脂、並びに各々1mlのポリエチレングリコール400ジメタクリレートお よび実施例16からの溶液4(B)および溶液2を併合し、十分に混合した。次 に、各々約1.5mlのN,N−ジメチルアニリンおよびナフテン酸コバルトを 添加し、十分に混合した。 次に、約50mlのビニルエステル樹脂、5mlの工程1混合物および1ml の溶液2を添加した。全成分を十分に混合させた。各々約1.5mlのN,N− ジメチルアニリンおよびナフテン酸コバルトを添加し、十分に混合した。内容物 を金型に注入し、硬化した後取り出した。 実施例21 充填剤含量を増量した可撓性難燃性試料 容器中で、各々約50gのポリエステル樹脂、エポキシ樹脂および2.5gの 実施例16からの溶液4を併合し、十分に混合した。別個の容器中で、約120 gの炭酸カルシウムおよび12.7gの溶液1を混合した。次に、両方の容器の 内容物を併合した。混合しながら、約20gのエチレングリコールを混合しなが ら添加した。次に、各々約0.25mlのN,N−ジメチルアニリン、ポリエチ レングリコール400ジメタクリレート、ナフテン酸コバルトおよび実施例16 からの溶液2を混合しながら添加した。全成分を十分に分布させた後、金型に注 入し、硬化した後取り出した。 実施例22 充填剤含量を増量した可撓性難燃性試料 容器中で、各々約50gのポリエステル樹脂、エポキシ樹脂および2.5gの 溶液4を併合した。これらの成分を十分に混合した。別個の容器中で、約120 gの炭酸カルシウムおよび12.7gの実施例16からの溶液1を混合した。両 方の容器の内容物を併合した。約20gのエチレングリコールを添加し、十分に 混合した。次に、各々約0.5mlの3,5−ジメチルアニリン、および各々0 . 25gのポリエチレングリコール400ジメタクリレート、ナフテン酸コバルト および溶液2を混合しながら添加した。全成分を十分に分布させた後、混合物を 金型に注入し、硬化した後取り出した。 実施例23 ケーブル継手に適した難燃性試料 以下の組成にしたがって、混合物1を製造した。 成形用の試料を調製するために、約56.1gの混合物1を18.3gの炭酸 カルシウム(Ultrafine)と混合し、十分に混合した。この混合物に、約22. 5gの4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートおよび108.5gの充填 剤、例えばコースサンドを添加した。混合物は、約20分でゲル化した。 実施例24 ケーブル継手に適した難燃性試料 成形用の試料を調製するために、約55.4gの混合物1を18.1gの炭酸 カルシウム(Ultrafine)と混合し、十分に混合した。この混合物に、約22. 5gの4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、166.3gの充填剤、 例えばコースサンドおよび3.397gの実施例16からの界面活性剤Aを添加 した。結果は、ゲルの膨潤を示した。 実施例25 ケーブル継手に適した75%充填剤を含有する難燃性試料 成形用の試料を調製するために、約46.7gの混合物1を19.3gの炭酸 カルシウム(Ultrafine)と混合し、十分に混合した。この混合物に、約18. 7gの4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、177.4gの充填剤、 例えばコースサンドおよび3.397gの実施例16からの界面活性剤Aを添加 した。結果は、ゲルの膨潤を示した。 実施例26 シールディングファイバー光ケーブル継手に適した難燃性試料 以下の組成にしたがって、混合物1を製造した。 成分を示した順に添加し、十分に混合した。混合物は、約20分でゲル化した 。結果は、ゲルの膨潤を示した。 実施例27 ケーブル継手に適した難燃性試料 以下の組成にしたがって、混合物1を製造した。 成形用の試料を調製するために、約55.4gの混合物1を約18.1gの炭 酸カルシウム(Ultrafine)と混合した。十分に混合した。混合物1に、約22. 2gの4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、166.3gの充填剤、 例えばコースサンドおよび3.4gの界面活性剤を添加した。本実施例に用いた 界面活性剤は、界面活性剤Aであった。混合物は、約20分でゲル化した。結果 はゲルの膨潤を示した。 表2は、示した量の試薬で製造した試料のいくつかのさらに別の例を示す。 実施例28 不燃性液体樹脂の製造方法 方法1: 以下の工程から成る方法により、不燃性液体樹脂を製造した。約1 00gのメチルメタクリレート、5gのポリメチルメタクリレート(分子量約7 5,000)、0.5gのナフテン酸コバルトII、0.2gのα−ピコリンおよ び0.3gの2,2’−アゾビイソブチロニトリル(AIBN)を混合した。混 合物を沸騰するまで約50℃に加熱した。次に、約1mlの1M塩酸を添加して 重合を停止させた。次に、粉末スチレンをこの混合物に添加し、スチレンが溶解 するまで、混合物を約60℃〜70℃の温度に加熱した。 方法2: 以下の工程から成る方法により、不燃性液体樹脂を製造した。約1 00gのスチレン、0.5gのナフテン酸コバルトII、0.4gのα−ピコリン および0.3gの2,2’−アゾビイソブチロニトリル(AIBN)を混合した 。混合物を沸騰するまで約10分間、約80℃に加熱した。次に、約1mlの1 M塩酸を添加して重合を停止させた。 方法3: 以下の工程から成る方法により、不燃性液体樹脂を製造した。約9 8.06gの無水マレイン酸および約62.07gのエチレングリコール又はプ ロピレングリコールを、全反応中、不活性ガス、例えば窒素でパージしながら、 真空炉中で混合し、混合物を約190℃〜200℃に約4時間加熱し、次に約3 時間、215℃に加熱して、混合物を徐々に冷却し、次に塩化エチレンを添加す ることにより、樹脂配合物を製造した。混合物を約5℃で2時間冷却した。その 結果生じたポリエステル粉末を次に別々に、方法1および2の溶剤中に溶解して 、2つの不燃性液体樹脂配合物を生成した。 実施例29 高強度、低又は無収縮性および低燃性を有する物体の製造方法 ゲルコート樹脂、硬質表面樹脂(McWhorter Co.,Inc.)、極性ポリマー(C MCの水溶液(0.5%))、ポリアクリル酸、メチルメタクリレート、N,N −ジメチルアニリン、架橋剤(ポリエチレングリコール400ジメタクリレート )触媒(ナフテン酸コバルトII)および実施例16からの溶液2を、表3に示し た量および順序で混合することにより、物体を製造した。最良の結果には、対応 するカラムの最上段の試料番号の後ろに星印を付けた。 樹脂(ビニルエステル樹脂)、極性ポリマー(CMCの水溶液(0.5%)) 、炭酸カルシウム、実施例16からの溶液1、エチレングリコール、モノマー( スチレン)、ジイソシアネート、N,N−ジメチルアニリン、触媒(ナフテン酸 コバルトII)、硬化剤溶液(実施例8からの工程1)、実施例16からの溶液2 および架橋剤(ポリエチレングリコール400ジメタクリレート)を、表4に示 した量および順序で混合することにより、物体を製造した。最良の結果には、対 応するカラムの最上段の試料番号の後ろに星印を付けた。 樹脂(ビニルエステル樹脂)、極性ポリマー(CMCの水溶液(0.5%)) の塩基性溶液およびポリアクリル酸、いくつかの例では実施例16からの溶液4 、いくつかの例では架橋剤(ポリエチレングリコール400ジメタクリレート) 、N,N−ジメチルアニリン、いくつかの例ではジイソシアネート−メチルメタ クリレート、触媒(ポリエチレングリコール400ジメタクリレート)および実 施 例16からの溶液2を、表5に示した量および順序で混合することにより、物体 を製造した。好ましい実施態様は、表5に示した試料2および3で得られ、最も 好ましい実施態様は表5の試料4であった。 この方法で製造した物体は、収縮が非常に低いか又は全くないことを示した。 30秒間プロパントーチの炎での燃焼を7回まで適用して実施した試験は、この 方法で製造された物体が燃えない、あるいは煙を出さないことを示した。 実施例30 高充填剤含量を有する軽量、経済的、不燃性物体の製造方法 高充填剤含量を有する軽量不燃性物体を、以下の方法にしたがって製造した。 これらの物体は建設産業に有用であり、その他の物体の中には屋根用タイルとし て用い得るものもあった。物体のいくつかは、高エポキシ含量を有し、可撓性を 示す一方、低エポキシ含量で製造された他の物体は剛性および硬質であった。こ れらの特性は、約6.5%の最終樹脂含量を用いて得られた。配合物はすべて、 所望の形状に注入可能且つ注型可能であった。 方法1: 炭酸カルシウム、実施例16からの溶液1、ポリエステル樹脂、実 施例16からの溶液4、エポキシ樹脂、エチレングリコール、N,N−ジメチル アニリン又は3,5−ジメチルアニリン、架橋剤(ポリエチレングリコール40 0ジメタクリレート)、触媒(ナフテン酸コバルトII)および開始剤(実施例1 6からの溶液2)を、表6に示した量および順序で混合することにより、物体を 製造した。好ましい実施態様は、表6に示した試料1および2で得られた。 方法2: ポリエステル樹脂、実施例16からの溶液4、スチレン、実施例1 6からの界面活性剤E、充填剤(砂、粗フライアッシュ又は微細フライアッシュ )、炭酸カルシウム、実施例16からの溶液1、N,N−ジメチルアニリン、触 媒(ナフテン酸コバルトII)および開始剤(実施例16からの溶液2)を、表7 に示した量および順序で混合することにより、物体を製造した。好ましい実施態 様は、表7に示した試料1で得られ、これは約78%の固体および約6.5%の 樹脂を含有した。 実施例31 軟質軽量可撓性耐燃性物体の製造方法 約21.5gのヒマシ油に、56.6gのポリエステル樹脂を添加した。これ らの試薬を十分に混合した。次に、約20.5gの炭酸カルシウム(AD等級) を添加し、十分に混合した。約65.8gの4,4’−ジフェニルメタンジイソ シアネート、1.5gのジブチル錫ジラウレート、1.5mlのトリエチルアミ ンおよび4.2gの酸化カルシウムを添加し、十分に混合した。次に、1mlの N,N−ジメチルアニリン、1mlの架橋剤(ポリエチレングリコール400ジ メタクリレート)、1mlの触媒(ナフテン酸コバルトII)および1gの過酸化 ベンゾイルを添加し、十分に混合した。その結果得られた物体は、軟質、軽量、 可撓性、耐燃性で、水に浮くのに十分な低密度を示した。 実施例32 硬質軽量耐燃性物体の製造方法 約20.5gのヒマシ油に、56.6gのビニルエステル樹脂を添加した。こ れらの試薬を十分に混合した。次に、約20.2gの炭酸カルシウム(AD等級 )を添加し、十分に混合した。炭酸カルシウム中の30%過酸化ベンゾイルから 成る過酸化ベンゾイル混合物約3.0gを添加し、十分に混合した。次に、約6 5.5gの4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、1.5mlのジブチ ル錫ジラウレート、1.5mlのトリエチルアミンおよび4.4gの酸化カルシ ウムを添加し、十分に混合した。次に、1mlのN,N−ジメチルアニリン、1 mlの架橋剤(ポリエチレングリコール400ジメタクリレート)および1ml の触媒(ナフテン酸コバルトII)を添加し、十分に混合した。その結果得られた 物体は、硬質、軽量、耐燃性で、水に浮くのに十分な低密度を示した。別の実験 で、ガラス繊維を添加して、この方法で製造した物体を強化した。 以下の範囲の試薬を用いて、別の実験を実施した。ヒマシ油(25〜26g) 、ビニルエステル樹脂(25〜55g)、炭酸カルシウム(70〜90g)、過 酸化ベンゾイル混合物(3〜3.5g)、酸化カルシウム(3.6〜4.5g) 、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(25.1〜52.1g)、ジ ブ チル錫ジラウレート(0.25〜0.75ml)、トリエチルアミン(0.25 〜0.75ml)、N,N−ジメチルアニリン(0.25〜0.75ml)、ナ フテン酸コバルトII(0.25〜0.75ml)、ポリエチレングリコール40 0ジメタクリレート(1ml)、および実施例16からの溶液2(0.25〜0 .75ml)。これらの実験はすべて、硬質、軽量、耐燃性物体を生成した。こ れらは水に浮くのに十分な低密度を示した。開始剤は、試薬添加順序の最後に添 加したが、一方、炭酸カルシウム、過酸化ベンゾイル混合物および酸化カルシウ ムはいかなる順序で添加してもよい。 前記は本発明の好ましい実施態様のみに関するものであり、本発明の精神およ び範囲を逸脱しない限りは、多数の修正および変更かなされ得る、と理解される べきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 31/04 C08L 31/04 B 33/00 33/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 樹脂を、モノマー、分散剤および極性ポリマーと混合し、 ゲルコート樹脂を加え、 ガラス繊維を加え、 N,N−ジメチルアニリン、架橋剤および触媒を加え、硬化剤を加え、 開始剤を加え、そして、 混合物を物体に成形する ことを含む硬質表面物体の製造方法。 2. 分散剤配合物が、 p−トルエンスルホン酸水溶液中に混合されたドデシルベンゼンスルホン酸を 含む第一溶液、および、 付加的エチレングリコール、メチルメタクリレートおよびスチレンを含む第二 溶液 を含む請求の範囲第1項に記載の方法。 3. 架橋剤がポリエチレングリコールジメタクリレート又はペンタエリトリ トールテトラアクリレートである請求の範囲第1項に記載の方法。 4. 触媒が、ナフテン酸コバルト、酢酸メチレン、酢酸クロム又は酢酸銅で ある請求の範囲第1項に記載の方法。 5. モノマーが、スチレン、メタクリレート、アクリレート又はアセテート である請求の範囲第1項に記載の方法。 6. 樹脂が、ポリエステル、フェノール、エポキシ、シリコーン、ポリウレ タン、軟質シリコーン、硬質シリコーン、ポリブタジエン、ポリスルフィド、解 重合ゴム、アリル、アルキド、ジアリルフタレート、メラミン、アミノ又は尿素 樹脂である請求の範囲第1項に記載の方法。 7. ガラス繊維が有機アルコールおよび分散剤配合物の溶液中に浸漬され、 次に溶液から分離される請求の範囲第1項に記載の方法。 8. 開始剤が過酸化物開始剤又はアゾ開始剤である請求の範囲第1項に記載 の方法。 9. 過酸化物開始剤がメチルエチルケトンペルオキシド、過酸化水素、過酸 化ジベンジル又は過酸化ベンゾイルである請求の範囲第8項に記載の方法。 10. 硬化剤溶液がメチルメタクリレート中に飽和するまで過酸化ジベンジ ルを溶解し、その過酸化ジベンジル溶液をモノマーと混合することを含む請求の 範囲第1項に記載の方法。 11. 炭酸カルシウム、水、有機アルコールおよびアセトン、樹脂を混合し 、 ポリアクリル酸を混合し、 樹脂を混合物に混合し、 分散剤を混合物に混合し、 エチレングリコールを混合物に混合し、 モノマーおよびポリメチルメタクリレートを混合し、 N,N−ジメチルアニリン、架橋剤および触媒を混合し、 硬化剤を混合し、 開始剤を混合し、そして、 混合物を物体に成形する ことを含む物体の製造方法。 12. ポリアクリル酸がエタノールおよび水で湿潤される請求の範囲第11 項に記載の方法。 13. 炭酸カルシウム、水、有機アルコールおよびアセトンを混合し、樹脂 を混合物中に混合し、そしてポリアクリル酸を混合物に混合し、 樹脂を混合し、 分散剤を混合し、 エチレングリコールを混合し、 モノマーおよびポリメチルメタクリレートを混合し、 N,N−ジメチルアニリン、架橋剤および触媒を混合物に混合し、 硬化剤を混合し、 開始剤を混合し、そして、 混合物を物体に成形する ことを含む可撓性又は硬質物体の製造方法。 14. 樹脂、モノマー、N,N−ジメチルアニリンおよび触媒の混合物を 混合し、 N−メチルピロリジノン中の低分子量ポリアニリンの飽和溶液を混合物に混合 し、 任意に開始剤を混合物に混合する ことを含む、繊維状マトリックスを有する強靭な可撓性物体の製造方法。 15. 1種以上の樹脂を混合して第一混合物を生成し、 カルボキシメチルセルロースおよびポリアクリル酸の水溶液を含む第一溶液を 第一混合物に調製し、 充填剤を1−ブタンチオールおよびアセトンの水溶液を含む第二溶液と混合し て第二混合物を作成し、 第一および第二混合物を合わせて第三混合物を作成し、 N,N−ジメチルアニリン、架橋剤、触媒および開始剤を第三混合物中に加え 、そして、 第三混合物を物体に成形する ことを含む可撓性難燃性物体の製造方法。 16.以下の: 1種以上の樹脂を混合して第一混合物を作成し、 カルボキシメチルセルロースおよびポリアクリル酸の水溶液を含む第一溶液を 第一混合物に加え、 充填剤を1−ブタンチオールおよびアセトンの水溶液を含む第二溶液と混合し て第二混合物を作成し、 第一および第二混合物を合わせて第三混合物を作成し、 N,N−ジメチルアニリン、架橋剤、触媒および開始剤を第三混合物中に加え 、そして、 第三混合物を物体に成形する ことを含む可撓性難燃性物体の製造方法。 17. 1種以上の樹脂を混合して第一混合物を作成し、 カルボキシメチルセルロースおよびポリアクリル酸の水溶液を含む第一溶液を 第一混合物に加え、 充填剤を1−ブタンチオールおよびアセトンの水溶液を含む第二溶液と混合し て第二混合物を作成し、 第一および第二混合物を合わせて第三混合物を作成し、 N,N−ジメチルアニリン、架橋剤、触媒および開始剤を第三混合物中に加え 、そして、 第三混合物を物体に成形する ことを含む可撓性難燃性物体の製造方法。 18. 樹脂およびメタクリレートを混合して第一混合物を作成し、 別個の容器中で樹脂、架橋剤および過酸化物を混合して第二混合物を作成し、 N,N−ジメチルアニリンおよび触媒を第二混合物に加え、 ビニルエステル樹脂を第一混合物および第二混合物と混合して第三混合物を作 成し、 N,N−ジメチルアニリンおよび触媒を第三混合物に加え、そして、 第三混合物を物体に成形する ことを含む可撓性物体の製造方法。 19. 1種以上の樹脂をカルボキシメチルセルロースおよびポリアクリル酸 の水溶液と混合して第一混合物を作成し、 炭酸カルシウムと1−ブタンチオールおよびアセトンの水溶液とを混合して第 二混合物を作成し、 第一および第二混合物を合わせ、エチレングリコールを加えて第三混合物を混 合し、 3,5−ジメチルアニリン、架橋剤、触媒および過酸化物溶液を第三混合物中 に混合し、そして 第三混合物を物体に成形する ことを含む、高充填剤含量を有する可撓性難燃性物体の製造方法。 20. ヒマシ油、アマニ油、ジブチル錫ジラウレートおよびシロシブ(SILOS IV)を混合して第一混合物を作成し、 炭酸カルシウムを第一混合物と混合して第二混合物を作成し、 ジイソシアネートおよび充填剤を第二混合物に混合し、そして、物体を形成す る ことを含む可撓性難燃性物体の製造方法。 21. 第二混合物にポリビニルアルコール、エチレングリコール、エチルア ルコールおよびドデシルベンゼンスルホン酸を含む溶液をさらに混合する請求の 範囲第20項に記載の方法。 22. 界面活性剤をジイソシアネートおよび充填剤と混合して第二混合物と することを含む請求の範囲第20項に記載の方法。 23. 界面活性剤がドデシルベンゼンスルホン酸中にポリエチレングリコー ルを含む溶液である請求の範囲第22項に記載の方法。 24. 樹脂を、極性ポリマー、炭酸カルシウム、1−ブタンチオールおよび アセトンの水溶液、エチレングリコール、モノマー、ジイソシアネート、N,N −ジメチルアニリン、触媒、硬化剤溶液、開始剤および架橋剤と混合することを 含む物体の製造方法。 25. 1種以上の樹脂を、極性ポリマー、ポリアクリル酸、メチルメタクリ レート、N,N−ジメチルアニリン、架橋剤、触媒および開始剤と混合すること を含む物体の製造方法。 26. ジイソシアネートを加えることをさらに含む請求の範囲第25項に記 載の方法。 27. 1種以上の樹脂をカルボキシメチルセルロースおよびポリアクリル酸 の水溶液と混合して第一混合物を作成し、 第一混合物に、モノマー、界面活性剤、充填剤および炭酸カルシウムを混合し て第二混合物を作成し、そして、 第二混合物に1−ブタンチオールおよびアセトンの水溶液、並びにN,N−ジ メチルアニリン、触媒、硬化剤溶液および開始剤を混合する ことを含む物体の製造方法。 28. 炭酸カルシウム、1−ブタンチオールおよびアセトンの水溶液、1種 以上の樹脂、カルボキシメチルセルロースおよびポリアクリル酸の水溶液、エチ レングリコール、N,N−ジメチルアニリン又は3,5−ジメチルアニリン、架 橋剤、触媒および開始剤を混合することを含む物体の製造方法。 29. メチルメタクリレート、ポリメチル−メタクリレート、触媒、α−ピ コリンおよび2,2’−アゾビスイソブチロニトリルを混合し、 混合物を加熱し、そして、 塩酸を混合物に混合する ことを含む不燃性液体樹脂の製造方法。 30. モノマー、触媒、α−ピコリンおよび2,2’−アゾビスイソブチロ ニトリルを混合し、 混合物を加熱し、そして、 塩酸を混合物に混合する ことを含む不燃性液体樹脂の製造方法。 31. 無水マレイン酸およびエチレングリコール又はプロピレングリコール を真空炉中で不活性ガスでパージしながら混合し、 混合物を加熱し、そして、 混合物を徐々に冷却して、塩化エチレンを加える ことを含む不燃性液体樹脂の製造方法。
JP10513987A 1996-09-13 1997-09-15 物体成形のための新規ポリマー添加剤 Pending JP2001500553A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/US1996/014846 WO1997010289A1 (en) 1995-09-13 1996-09-13 Novel polymer additives for forming objects
US08/754,497 US5872168A (en) 1995-09-13 1996-11-20 Polymer additives for forming objects
US96/14846 1996-11-20
US08/754,497 1996-11-20
PCT/US1997/016439 WO1998011159A1 (en) 1996-09-13 1997-09-15 Novel polymer additives for forming objects

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001500553A true JP2001500553A (ja) 2001-01-16

Family

ID=26791251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10513987A Pending JP2001500553A (ja) 1996-09-13 1997-09-15 物体成形のための新規ポリマー添加剤

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP0925327A4 (ja)
JP (1) JP2001500553A (ja)
KR (1) KR20000036095A (ja)
AU (1) AU4419997A (ja)
CA (1) CA2266054A1 (ja)
WO (1) WO1998011159A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009074065A (ja) * 2007-08-24 2009-04-09 Daiso Co Ltd 耐衝撃性に優れたジアリルフタレート系樹脂組成物
WO2020054056A1 (ja) * 2018-09-14 2020-03-19 積水化学工業株式会社 硬化性樹脂組成物、樹脂成形体及び樹脂成形体の製造方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8814861B2 (en) 2005-05-12 2014-08-26 Innovatech, Llc Electrosurgical electrode and method of manufacturing same
EP3481893A1 (de) 2016-07-08 2019-05-15 United Initiators GmbH Beschleunigte härtung von ungesättigten polymerharzen

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3932557A (en) * 1972-12-19 1976-01-13 Gulf Research & Development Company Reactive hydrophilic epoxy containing polymer
US4469611A (en) * 1982-11-01 1984-09-04 The Dow Chemical Company Water-based hydraulic fluids
US4822849A (en) * 1987-08-03 1989-04-18 Reichhold Chemicals, Inc. Low shrink hybrid resins
US4888413A (en) * 1988-01-11 1989-12-19 Domb Abraham J Poly(propylene glycol fumarate) compositions for biomedical applications
IT1241142B (it) * 1990-05-16 1993-12-29 Alusuisse Italia Spa Monomeri acceleranti della polimerizzazione delle resine poliestere insature
US5250645A (en) * 1990-07-30 1993-10-05 Rhone-Poulenc Chimie Polymerisable compositions and use of these compositions for sealing subterranean environments
EP0863939A4 (en) * 1995-09-13 2001-06-27 Mohammed W Katoot NEW POLYMER ADDITIVES FOR MOLDING OBJECTS

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009074065A (ja) * 2007-08-24 2009-04-09 Daiso Co Ltd 耐衝撃性に優れたジアリルフタレート系樹脂組成物
WO2020054056A1 (ja) * 2018-09-14 2020-03-19 積水化学工業株式会社 硬化性樹脂組成物、樹脂成形体及び樹脂成形体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO1998011159A1 (en) 1998-03-19
AU4419997A (en) 1998-04-02
CA2266054A1 (en) 1998-03-19
EP0925327A4 (en) 2001-10-17
EP0925327A1 (en) 1999-06-30
KR20000036095A (ko) 2000-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6146556A (en) Polymer additives for forming objects
CN109863179A (zh) 自由基聚合性树脂组合物
US5872168A (en) Polymer additives for forming objects
US7329713B2 (en) Coating, laminating, and casting compositions and methods of producing and curing same
NO143104B (no) Blanding for herding av epoksyharpikser.
CN1181772A (zh) 不饱和聚酯树脂组合物以及片状成型材料
JP2001500553A (ja) 物体成形のための新規ポリマー添加剤
JP3535863B2 (ja) 不飽和ポリエステル及び不飽和ポリエステル樹脂
US6773643B2 (en) Continuous method for formation of three dimensional burls in a solid surface material
AU710691B2 (en) Composite product
US5883164A (en) Polymer additives for forming objects
EP1080128A1 (en) Novel polymer additives for forming objects
WO1997010289A1 (en) Novel polymer additives for forming objects
KR101366383B1 (ko) 시멘트를 포함하는 인조 대리석 및 그 제조방법
Updegraff Unsaturated polyester resins
CA2152876C (en) Moulding material composition specially intended for sanitary appliances
WO2001018102A1 (en) Novel polymer additives for forming objects
CN1147538C (zh) 实心面材的制造方法
WO2008080440A1 (en) Organic powder useful as the replacement of mineral filler in composites
JP3294809B2 (ja) 軽量積層板
JPS58108218A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物
AU7181600A (en) Novel polymer additives for forming objects
JPH11513414A (ja) 物体を成形するための新規なポリマー添加剤
JPS6365004B2 (ja)
Hunt Polyester resin chemistry