JP2001358738A - バースト光レベル測定方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 局装置や加入者装置を一度停止させなければ
ならず、また、加入者装置が設置されている場所まで出
向いて、各加入者装置を操作して連続的に光を出力する
ように制御しなければならない課題があった。 【解決手段】 第１番目の加入者装置１０２、第ｎ番目
の加入者装置１０３などから送られてくるバースト信号
を受信する位置を示す信号である信号位置指示信号１１
４，１１５を、信号位置監視部１１１が信号受信部１１
２と光レベル測定部１１３に出力し、これら信号位置指
示信号をもとに、光レベル測定部１１３が前記バースト
信号を受信する位置を識別し、各加入者装置から送られ
てくるバースト信号についてその光レベルの測定を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＰＯＮ（Ｐａｓｓ
ｉｖｅ Ｏｐｔｉｃａｌ Ｎｅｔｗｏｒｋ）システムに
おいて加入者装置から出力されるバースト信号の光出力
レベルを測定するバースト光レベル測定方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、パッシブ オプティカル ネット
ワーク （Ｐａｓｓｉｖｅ Ｏｐｔｉｃａｌ Ｎｅｔｗ
ｏｒｋ）システム（以下、ＰＯＮシステムという）のバ
ースト信号の光レベルの測定は、局装置に接続されてい
て運用されている加入者装置すべてを一度停止し、その
後、加入者装置を一台ずつ光出力させながら行なってい
る。このため、バースト信号の光レベルの測定を行う際
には局装置と加入者装置が運用中であると、それら局装
置と加入者装置を一度停止させる必要がある。また、接
続されている各加入者装置において操作を行い連続的に
光を出力するように制御を行う必要があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のＰＯＮシステム
におけるバースト信号の光レベルの測定は以上のように
行われていたので、バースト信号の光レベルの測定を行
うために局装置や加入者装置を一度停止させなければな
らないという制約が生じ、また、加入者装置が設置され
ている場所まで出向いて、各加入者装置を操作して連続
的に光を出力するように制御しなければならないなどの
課題があった。

【０００４】本発明は、このような従来のバースト光レ
ベル測定方式が有していた課題を解決するためになされ
たものであり、本発明の目的は、加入者装置が設置され
ている場所まで出向く必要をなくし、局装置や加入者装
置が運用中の状態でもバースト信号の光レベルの測定を
行うことが可能なバースト光レベル測定方式を提供する
ことにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係るバースト光
レベル測定方式は、パッシブオプティカルネットワーク
システムにおける運用中の加入者装置から局装置へ送出
されたバースト信号の受信タイミング位置を示す信号位
置指示信号を出力する信号位置監視部と、前記バースト
信号を前記局装置側において分岐する分岐手段と、前記
信号位置指示信号をもとに知った前記加入者装置ごとの
前記バースト信号の受信タイミング位置により、前記分
岐手段で分岐された前記加入者装置ごとのバースト信号
のうちの一方のバースト信号の光出力レベルを測定する
光レベル測定部とを備えていることを特徴とする。

【０００６】本発明のバースト光レベル測定方式は、パ
ッシブオプティカルネットワークシステムにおける運用
中の加入者装置から局装置へ送出されたバースト信号に
ついて、各加入者装置ごとのバースト信号の受信タイミ
ング位置を信号位置指示信号から知って、前記局装置側
において分岐した前記バースト信号のうちの一方のバー
スト信号を前記知り得た受信タイミング位置で測定し、
前記各加入者装置が設置されている場所まで出向く必要
をなくし、また、バースト信号の光レベルの測定を行う
際に必要であった前記局装置や前記各加入者装置の停止
動作を不要にする。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態につ
いて説明する。本発明のバースト光レベル測定方式は、
パッシブ オプティカル ネットワーク （Ｐａｓｓｉ
ｖｅ Ｏｐｔｉｃａｌ Ｎｅｔｗｏｒｋ）システム（以
下、ＰＯＮシステムという）の運用中において加入者装
置から出力されるバースト信号の光出力レベルを測定で
きるようにしたものである。図１は、本実施の形態のバ
ースト光レベル測定方式が適用されるＰＯＮシステムの
構成を示すブロック図である。このＰＯＮシステムは、
運用中の局装置１０１と、第１番目の加入者装置１０２
から第ｎ番目の加入者装置１０３までのｎ台の運用中の
加入者装置と、前記局装置１０１と前記各加入者装置と
をスターカプラ１０７により接続した光ファイバ伝送路
１０６とからなる。

【０００８】局装置１０１は、信号位置監視部１１１と
信号受信部１１２と光レベル測定部１１３と、局装置１
０１内に構成された光ファイバ伝送路１０６の分岐部
（分岐手段）１２１などを備えている。信号位置監視部
１１１は、第１番目の加入者装置１０２から第ｎ番目の
加入者装置１０３までのｎ台の各加入者装置から、重な
らないようにそれぞれの送出タイミングで送られてくる
バースト信号の位置を監視しているものであり、第１番
目の加入者１０２から送られてきたバースト信号（１信
号１０４）を受信する位置を示す信号である１信号位置
指示信号１１４や、第ｎ番目の加入者１０３から送られ
てきたバースト信号（ｎ信号１０５）を受信する位置を
示す信号であるｎ信号位置指示信号１１５を、信号受信
部１１２と光レベル測定部１１３に出力する。

【０００９】信号受信部１１２は、光ファイバ伝送路１
０６を介して各加入者装置１０２…１０３から送られて
きたバースト信号を受信して電気信号へ変換するもので
あり、前記バースト信号を受信するとバースト信号を受
信したことを示すバースト信号検知信号を光レベル測定
部１１３へ出力する。分岐部１２１は、局装置１０１内
の光ファイバ伝送路１０６に構成された、光ファイバを
介して各加入者装置１０２…１０３から送られてくる光
信号であるバースト信号を分岐するものである。光レベ
ル測定部１１３は、前記信号位置監視部１１１が出力し
た信号位置指示信号と前記バースト信号検知信号をもと
に、分岐部１２１で分岐されたバースト信号の光レベル
を測定するものである。

【００１０】次に動作について説明する。このバースト
光レベル測定方式は、ＰＯＮシステムにおける上り（加
入者装置から局装置への光信号による通信）に適用され
るものであり、局装置１０１の信号位置監視部１１１
は、第１番目の加入者装置１０２から送られてくる１信
号１０４を受信する位置を示す信号である１信号位置指
示信号１１４、第ｎ番目の加入者装置１０３から送られ
てくるｎ信号１０５を受信する位置を示す信号であるｎ
信号位置指示信号１１５を、信号受信部１１２と光レベ
ル測定部１１３に出力する。これら信号位置指示信号を
もとに、光レベル測定部１１３は第１番目の加入者装置
１０２から出力された１信号１０４や、第ｎ番目の加入
者装置１０３から送られてくるｎ信号１０５を受信する
位置を識別し、バースト信号である１信号１０４やｎ信
号１０５についてその光レベルの測定を行う。

【００１１】図２は、この実施の形態のバースト光レベ
ル測定方式の動作を示すタイミングチャートであり、同
図（ａ）は信号位置監視部１１１が出力する信号位置指
示信号１１４、同図（ｂ）は信号位置監視部１１１が出
力する信号位置指示信号１１５、同図（ｃ）は第１番目
の加入者装置１０２から送られてきたバースト信号、同
図（ｄ）は第ｎ番目の加入者装置１０３から送られてき
たバースト信号、同図（ｅ）は光レベル測定部１１３の
処理動作のタイミングをそれぞれ示す。

【００１２】第１番目の加入者装置１０２の送出する１
信号１０４や第ｎ番目の加入者装置１０３の出力するｎ
信号１０５の信号が局装置１０１に到達するタイミング
を信号位置監視部１１１が監視している。例として、第
１番目の加入者装置１０２の送出する１信号１０４につ
いて説明すると、第１番目の加入者装置１０２の送出す
る１信号１０４が局装置１０１に到達するタイミング位
置で、信号位置監部１１１は信号受信部１１２と光レベ
ル測定部１１３に対して１信号位置指示信号１１４を出
力する。また、信号受信部１１２はバースト信号を受信
するとバースト信号検知信号を光レベル測定部１１３へ
出力する。

【００１３】光レベル測定部１１３は１信号位置指示信
号１１４と前記バースト信号検知信号をもとに、分岐部
１２１で分岐されたバースト信号である１信号１０４を
受信し、その光レベルを測定する。

【００１４】図２のタイミングチャートに示すように、
１信号位置指示信号１１４は、時刻Ｔ０から時刻Ｔ１の
間と、時刻Ｔ３から時刻Ｔ４の間に１信号１０４が存在
していることを示しているので、前記１信号位置指示信
号１１４により光レベル測定部１１３は時刻Ｔ０から時
刻Ｔ１の間と、時刻Ｔ３から時刻Ｔ４の間、１信号１０
４が存在することを知り、前記時刻Ｔ０から時刻Ｔ１の
間と、時刻Ｔ３から時刻Ｔ４の間で光レベル測定部１１
３が１信号１０４の光レベルを測定し、第１番目の加入
者装置１０２から送られてくるバースト信号の光レベル
を測定する。

【００１５】同様に、第ｎ番目の加入者装置１０３から
出力されるｎ信号１０５は、時刻Ｔ１から時刻Ｔ２の間
と、時刻Ｔ２から時刻Ｔ３の間と、時刻Ｔ４から時刻Ｔ
５の間に送られてくることを示すｎ信号位置指示信号１
１５が、信号位置監視部１１１から信号受信部１１２と
光レベル測定部１１３に対して出力される。光レベル測
定部１１３は、前記ｎ信号位置指示信号１１５により時
刻Ｔ１から時刻Ｔ２の間と、時刻Ｔ２から時刻Ｔ３の間
と、時刻Ｔ４から時刻Ｔ５の間にｎ信号１０５が存在す
ることを知り、この時刻Ｔ１から時刻Ｔ２の間と、時刻
Ｔ２から時刻Ｔ３の間と、時刻Ｔ４から時刻Ｔ５の間で
ｎ信号１０５の光レベルを測定することにより第ｎ番目
の加入者装置１０３から送られてきたバースト信号の光
レベルを測定する。

【００１６】なお、以上の説明では第１番目の加入者装
置１０２と第ｎ番目の加入者装置１０３について説明し
たが、信号位置監視部１１１は接続されているすべての
加入者装置からのバースト信号の受信位置を認識してお
り、光レベル測定部１１３に対して受信位置を示す信号
である信号位置指示信号を出力できるため、他の加入者
装置についても同様にバースト信号の光レベルを測定で
きる。

【００１７】従って、この実施の形態によれば、局装置
１０１と加入者装置とを停止させることなく運用中の状
態のままで各加入者装置から送られてくるバースト信号
の光レベルを測定できるバースト光レベル測定方式を提
供できる効果がある。また、光レベル測定部１１３は１
信号位置指示信号１１４と前記バースト信号検知信号を
もとに、分岐部１２１で分岐されたバースト信号である
１信号１０４を受信し、その光レベルを測定するため、
各加入者装置から送られてくるバースト信号のタイミン
グに遅れや進みなどの誤差が生じていても、高い信頼性
でバースト信号の光レベルを測定できるバースト光レベ
ル測定方式を提供できる効果がある。

【００１８】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、バースト
信号を局装置側において分岐し光レベル測定部に入力す
る分岐手段を備えるように構成したので、局装置と加入
者装置が運用中であっても、これら局装置と加入者装置
とを停止させることなく、また全ての加入者装置につい
てバースト信号の光レベルを測定できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の一形態のバースト光レベル測定
方式が適用されるＰＯＮシステムの構成を示すブロック
図である。

【図２】本発明の実施の一形態のバースト光レベル測定
方式の動作を示すタイミングチャートである。

【符号の説明】

１０１……局装置、１０２……第１番目の加入者装置、
１０３……第ｎ番目の加入者装置、１０６……光ファイ
バ伝送路、１０７……スターカプラ、１１１……信号位
置監視部、１１２……信号受信部、１１３……光レベル
測定部、１２１……分岐部（分岐手段）。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 パッシブオプティカルネットワークシス
   テムにおけるバースト信号の光出力レベルを測定するバ
   ースト光レベル測定方式において、 運用中の加入者装置から局装置へ送出されたバースト信
   号の受信タイミング位置を示す信号位置指示信号を出力
   する信号位置監視部と、 前記バースト信号を前記局装置側において分岐する分岐
   手段と、前記信号位置指示信号をもとに知った前記加入
   者装置ごとの前記バースト信号の受信タイミング位置に
   より、前記分岐手段で分岐された前記加入者装置ごとの
   バースト信号のうちの一方のバースト信号の光出力レベ
   ルを測定する光レベル測定部と、 を備えていることを特徴とするバースト光レベル測定方
   式。
2. 【請求項２】 前記光レベル測定部は、前記信号位置指
   示信号をもとに知った前記加入者装置ごとの前記バース
   ト信号の受信タイミング位置と、バースト信号を受信し
   検出したことを示すバースト信号検知信号とから、前記
   分岐手段で分岐された前記加入者装置ごとの前記バース
   ト信号の光出力レベルを測定する請求項１記載のバース
   ト光レベル測定方式。
3. 【請求項３】 バースト信号を受信し検出すると前記バ
   ースト信号検知信号を出力する信号受信部を備えている
   ことを特徴とする請求項２記載のバースト光レベル測定
   方式。